JP6558805B2 - 誘導性負荷用電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁石等の誘導性負荷を駆動する誘導性負荷用電源装置に関する。
物理学実験や医療等の分野で使用される加速器には、パルス状の大電流を印加することにより電磁石等の誘導性負荷を駆動する誘導性負荷用電源装置が備えられている。このような装置としては、例えば、図6に示す誘導性負荷用電源装置100が知られている(特許文献1参照)。
誘導性負荷用電源装置100は、フェイズIIにおいて、スイッチ素子102,105,109がオン状態(閉状態)とされるとともに、スイッチ素子106がオフ状態(開状態)とされる。これにより、誘導性負荷Lに充電電源101の出力電圧が印加され、負荷電流Iが立ち上がり、誘導性負荷Lが励磁される(図7参照)。一方、誘導性負荷用電源装置100は、フェイズIVにおいて、スイッチ素子102,105,109がオフ状態とされるとともに、スイッチ素子106がオン状態とされる。これにより、“ダイオード108→スイッチ素子106→ダイオード104”の経路で誘導性負荷Lの残留電力が充電電源101に回生され、負荷電流Iが立ち下がり、誘導性負荷Lが消磁される(図7参照)。
特許第5614813号公報
しかしながら、誘導性負荷用電源装置100では、充電電源101の容量成分および誘導性負荷Lの誘導成分の関係によっては、回生時に充電電源101に向かって流れる回生電流に共振現象が起こり、充電電源101に過電圧が印加されるという問題があった。この場合は、充電電源101を保護するために回生を中断する必要がある。また、誘導性負荷用電源装置100では、回生時に電流経路を構築するダイオード108、スイッチ素子106およびダイオード104の少なくとも1つにおいて異常が発生すると、回生が十分になされないという問題もあった。いずれの場合も、誘導性負荷Lは励磁されたままとなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、安全かつ確実に誘導性負荷を消磁させることができる誘導性負荷用電源装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る第1の誘導性負荷用電源装置は、誘導性負荷を駆動する誘導性負荷用電源装置であって、交流電源から供給される電力を直流化して出力する電力変換部と、電力変換部の出力側に設けられた電力貯蔵部と、電力変換部の出力側に設けられた、複数のスイッチ素子および該スイッチ素子のそれぞれに設けられた還流ダイオードを含む負荷駆動部と、誘導性負荷に並列となるように負荷駆動部の出力側に設けられた第1電圧検出部と、誘導性負荷に並列となるように負荷駆動部の出力側に設けられた、短絡用第1スイッチ素子を含む第1短絡部と、スイッチ素子の開閉を制御することにより負荷駆動部を少なくとも力行状態または回生状態にする機能と、短絡用第1スイッチ素子の開閉を制御することにより第1短絡部を短絡状態または非短絡状態にする機能とを有する制御部と、負荷駆動部が回生状態とされているときに負荷駆動部から電力貯蔵部に向かって流れる回生電流を検出する電流検出部とを備え、制御部は、負荷駆動部が回生状態とされているときに、電流検出部によって検出された回生電流が予め定められた電流閾値よりも大きく、かつ第1電圧検出部によって検出された誘導性負荷の電圧が予め定められた第1電圧閾値よりも大きい場合に、第1短絡部を短絡状態にするよう構成されている。
この構成では、回生電流が予め定められた電流閾値よりも大きく、かつ誘導性負荷の電圧が予め定められた第1電圧閾値よりも大きい場合に、誘導性負荷に並列に設けられた第1短絡部が短絡状態とされる。したがって、この構成によれば、上記の場合に、回生によってではなく、第1短絡部によって誘導性負荷を消磁させることができる。なお、「回生電流が予め定められた電流閾値よりも大きい場合」には、例えば、回生電流に共振現象が起こっている場合が含まれる。また、第1電圧閾値は、どの程度までの消磁が求められるのかに基づいて決定される。完全な消磁が求められる場合、第1電圧閾値はゼロに設定される。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る第2の誘導性負荷用電源装置は、誘導性負荷を駆動する誘導性負荷用電源装置であって、交流電源から供給される電力を直流化して出力する電力変換部と、電力変換部の出力側に設けられた電力貯蔵部と、電力変換部の出力側に設けられた、複数のスイッチ素子および該スイッチ素子のそれぞれに設けられた還流ダイオードを含む負荷駆動部と、誘導性負荷に並列となるように負荷駆動部の出力側に設けられた第1電圧検出部と、誘導性負荷に並列となるように負荷駆動部の出力側に設けられた、短絡用第1スイッチ素子を含む第1短絡部と、スイッチ素子の開閉を制御することにより負荷駆動部を少なくとも力行状態または回生状態にする機能と、短絡用第1スイッチ素子の開閉を制御することにより第1短絡部を短絡状態または非短絡状態にする機能とを有する制御部とを備え、負荷駆動部は、自己の異常を検出する異常検出部をさらに含み、制御部は、負荷駆動部が回生状態とされているときに、異常検出部が異常を検出し、かつ第1電圧検出部によって検出された誘導性負荷の電圧が予め定められた第1電圧閾値よりも大きい場合に、第1短絡部を短絡状態にするよう構成されている。
この構成では、異常検出部が負荷駆動部の異常を検出し、かつ誘導性負荷の電圧が予め定められた第1電圧閾値よりも大きい場合に、誘導性負荷に並列に設けられた第1短絡部が短絡状態とされる。したがって、この構成によれば、上記の場合に、回生によってではなく、第1短絡部によって誘導性負荷を消磁させることができる。なお、「異常検出部が負荷駆動部の異常を検出した場合」には、例えば、回生電流の経路を構築すべきスイッチ素子またはダイオードが損傷したために回生電流の経路が構築できない場合が含まれる。
上記第1および第2の誘導性負荷用電源装置は、電力貯蔵部に並列に設けられた第2電圧検出部と、電力貯蔵部に並列に設けられた、短絡用第2スイッチ素子を含む第2短絡部とをさらに備え、制御部は、短絡用第2スイッチ素子の開閉を制御することにより第2短絡部を短絡状態または非短絡状態にする機能をさらに有し、第2電圧検出部によって検出された電力貯蔵部の電圧が予め定められた第2電圧閾値よりも大きい場合に、第2短絡部を短絡状態にするよう構成されていることが好ましい。
この構成によれば、過電圧により電力貯蔵部が損傷することを確実に防ぐことができる。なお、第2電圧閾値は、電力貯蔵部がどの程度までの過電圧を許容し得るのかに基づいて決定される。
上記第1および第2の誘導性負荷用電源装置に備えられた負荷駆動部の具体的な構成としては、例えば、2つのスイッチ素子を第1接続点において直列接続してなる第1アームと、2つのスイッチ素子を第2接続点において接続してなる第2アームとを含み、第1および第2接続点において誘導性負荷に接続される構成が考えられる。
本発明によれば、安全かつ確実に誘導性負荷を消磁させることができる誘導性負荷用電源装置を提供することができる。
本発明の第1実施例に係る誘導性負荷用電源装置の回路図である。 図1に示す誘導性負荷用電源装置に備えられた負荷駆動部の2つの動作状態(力行状態および回生状態)を示す図である。 図1に示す誘導性負荷用電源装置に備えられた負荷駆動部の動作状態が回生状態になったときに流れる回生電流の波形図である。 本発明の第2実施例に係る誘導性負荷用電源装置の回路図である。 図4に示す誘導性負荷用電源装置に備えられた負荷駆動部の3つの動作状態(力行状態、回生状態および還流状態)を示す図である。 従来の誘導性負荷用電源装置の回路図である。 図6に示す誘導性負荷用電源装置の動作波形図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施例に係る誘導性負荷用電源装置について説明する。
[第1実施例]
図1に、本発明の第1実施例に係る誘導性負荷用電源装置1Aを示す。誘導性負荷用電源装置1Aは、パルス状の大電流(負荷電流I)を印加することにより誘導性負荷L(本実施例では電磁石)を駆動し、誘導性負荷Lの周りに強力な磁界を発生させるための装置である。
同図に示すように、誘導性負荷用電源装置1Aは、外部にある交流電源G(例えば、AC200[V]の商用交流電源)から供給される電力を直流化してライン9H,9Lから出力する電力変換部2と、ライン9H,9Lに接続された電力貯蔵部3および負荷駆動部4と、負荷駆動部4の出力側に設けられた第1保護部5と、電力貯蔵部3に接続された第2保護部6Aと、負荷駆動部4、第1保護部5および第2保護部6Aを制御する制御部10Aとを備えている。また、誘導性負荷用電源装置1Aは、第1電流検出部CT1および第2電流検出部CT2も備えている。
電力変換部2は、交流電源Gから供給される電力を直流化するAC/DC変換回路からなる。直流化後の電力は、ライン9H,9Lから出力される。ライン9Lを基準としたときのライン9Hの定常時の電位は、例えば400[V]である。ライン9Lは、接地されていてもよい。
負荷駆動部4は、4つのスイッチ素子SW1,SW2,SW3,SW4およびこれらに各1つ設けられた還流ダイオードD1,D2,D3,D4を含んでいる。スイッチ素子SW1,SW2および還流ダイオードD1,D2は第1アーム4aを構成し、スイッチ素子SW3,SW4および還流ダイオードD3,D4は第2アーム4bを構成する。各アーム4a,4bは、ライン9H,9Lの間に設けられている。第1アーム4aを構成する2つのスイッチ素子SW1,SW2は、第1接続点Paにおいて直列接続されている。同様に、第2アーム4bを構成する2つのスイッチ素子SW3,SW4は、第2接続点Pbにおいて直列接続されている。負荷駆動部4は、第1接続点Paおよび第2接続点Pbにおいて、駆動すべき誘導性負荷Lに接続される。
負荷駆動部4は、自己の異常を検出するとともに、検出した異常に対応する検出信号S3を制御部10Aに向けて送出する異常検出部4cをさらに含んでいる。異常検出部4cは、例えば、損傷によりスイッチ素子SW1,SW2,SW3,SW4が開閉不能になっていることを異常として検出する。
負荷駆動部4は、各アーム4a,4bの出力側に設けられたノイズフィルタをさらに含んでいてもよい。
スイッチ素子SW1,SW2,SW3,SW4は、同一の絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT,Insulated-Gate Bipolar Transistor)からなる。スイッチ素子SW1,SW2,SW3,SW4のゲートは、制御部10Aに接続されている。
電力貯蔵部3は、mFオーダーの静電容量を有するキャパシタからなる。このようなキャパシタとして、電解コンデンサまたはフィルムコンデンサを用いることができる。電力貯蔵部3は、基本的には、電力変換部2から出力される電力によって充電される。ライン9H,9Lの電位差は、電力貯蔵部3に蓄えられている電力の量に対応している。
第1保護部5は、第1電圧検出部VD1と、短絡用第1スイッチ素子SW5、逆流阻止用ダイオードD5および抵抗器R1を直列接続してなる第1短絡部とを含んでいる。第1電圧検出部VD1および第1短絡部は、それぞれ誘導性負荷Lに並列となるように負荷駆動部4の出力側に設けられている。
第1電圧検出部VD1は、誘導性負荷Lの電圧を検出するとともに、検出した電圧に対応する検出信号S5を制御部10Aに向けて送出する。短絡用第1スイッチ素子SW5は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタからなる。短絡用第1スイッチ素子SW5のゲートは、制御部10Aに接続されている。短絡用第1スイッチ素子SW5がオン状態(閉状態)になると、“誘導性負荷L→抵抗器R1→短絡用第1スイッチ素子SW5→逆流阻止用ダイオードD5→誘導性負荷L”の還流経路が構築され、誘導性負荷Lの残留電力が抵抗器R1において熱として消費される。
第2保護部6Aは、第2電圧検出部VD2と、短絡用第2スイッチ素子SW6および抵抗器R2を直列接続してなる第2短絡部とを含んでいる。第2電圧検出部VD2および第2短絡部は、それぞれ電力貯蔵部3に並列となるように電力変換部2の出力側に設けられている。
第2電圧検出部VD2は、電力貯蔵部3が出力する電圧、すなわちライン9H,9Lの電位差を検出するとともに、検出した電圧(電位差)に対応する検出信号S6を制御部10Aに向けて送出する。短絡用第2スイッチ素子SW6は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタからなる。短絡用第2スイッチ素子SW6のゲートは、制御部10Aに接続されている。短絡用第2スイッチ素子SW6がオン状態になると、“電力貯蔵部3→短絡用第2スイッチ素子SW6→抵抗器R2→電力貯蔵部3”の還流経路が構築される。そして、この短絡用第2スイッチ素子SW6を含む経路で電流が流れる際に、電力貯蔵部3に蓄えられた電力が抵抗器R2において熱として消費される。これにより、ライン9H,9Lの電位差は小さくなる。
第1電流検出部CT1は、第2アーム4bの第2接続点Pbおよび誘導性負荷Lの間において負荷電流Iを検出するとともに、検出した負荷電流Iに対応する検出信号S1を制御部10Aに向けて送出する。第1電流検出部CT1は、第1アーム4aの第1接続点Paおよび誘導性負荷Lの間において負荷電流Iを検出してもよい。
第2電流検出部CT2は、ライン9H上に設けられている。第2電流検出部CT2は、負荷駆動部4が後述する回生状態になっているときに負荷駆動部4から電力貯蔵部3に向かって流れる負荷電流I(以下、「回生電流」ともいう)を検出するとともに、検出した回生電流に対応する検出信号S2を制御部10Aに向けて送出する。第2電流検出部CT2の位置は、回生電流を検出することが可能な他の位置(例えば、符号CT2’を付した位置)であってもよい。
制御部10Aは、外部からの指令信号S9と、検出信号S1,S2,S3,S5,S6とに基づいて制御信号S4,S7,S8を生成するとともに、制御信号S4を負荷駆動部4に、制御信号S7を第1保護部5に、制御信号S8を第2保護部6に向けて送出する。
制御部10Aは、制御信号S4によって負荷駆動部4のスイッチ素子SW1,SW2,SW3,SW4の開閉を制御することにより負荷駆動部4を力行状態、回生状態または停止状態にする第1の機能を有している。
力行状態においては、図2(A)に示すように、スイッチ素子SW1,SW4がオン状態とされ、他のスイッチ素子SW2,SW3がオフ状態(開状態)とされる。これにより、“電力変換部2(電力貯蔵部3)→スイッチ素子SW1→誘導性負荷L→スイッチ素子SW4→電力変換部2(電力貯蔵部3)”の電流経路が構築され、誘導性負荷Lに負荷電流Iが流れる。制御部10Aは、外部からの指令信号S9をきっかけとして負荷駆動部4を力行状態にする。なお、図2の各図においては、電流経路を構築しない素子等の図示が省略されている点に注意されたい。
回生状態においては、図2(B)に示すように、全てのスイッチ素子SW1,SW2,SW3,SW4がオフ状態とされる。これにより、“誘導性負荷L→還流ダイオードD3→電力貯蔵部3→還流ダイオードD2→誘導性負荷L”の電流経路が構築され、誘導性負荷Lの残留電力が電力貯蔵部3に回生される。
回生状態において負荷電流I(回生電流)がゼロになると、負荷駆動部4は停止状態に移行する。制御部10Aは、負荷電流Iの電流値と向きを示す検出信号S2に基づき、負荷駆動部4が停止状態に移行したことを知ることができる。停止状態においては、全てのスイッチ素子SW1,SW2,SW3,SW4がそのままオフ状態とされる。
さらに、制御部10Aは、制御信号S7によって短絡用第1スイッチ素子SW5の開閉を制御することにより第1短絡部を短絡状態または非短絡状態にする第2の機能も有している。
制御部10Aは、負荷駆動部4が回生状態になっているときに、検出信号S2,S5に基づいて、回生電流が予め定められた電流閾値よりも大きく、かつ誘導性負荷Lの電圧が予め定められた第1電圧閾値よりも大きいことを検出すると、短絡用第1スイッチ素子SW5をオン状態にして第1短絡部を短絡状態にする。これと同時に、制御部10Aは負荷駆動部4を停止状態にする。これにより、電力貯蔵部3に対する過電圧の印加が防がれるとともに、誘導性負荷Lを安全かつ確実に消磁させることができる。
なお、回生電流は、図3に示すように、共振現象により脈動することが予想される。このため、回生電流が予め定められた電流閾値よりも大きいか否かの判断においては、負荷駆動部4が回生状態になった直後の予め定められた期間Δtにおける平均値を用いることが好ましい。
また、制御部10Aは、負荷駆動部4が回生状態になっているときに、検出信号S3,S5に基づいて、負荷駆動部4の内部において発生した異常により回生電流の経路が構築されておらず、かつ誘導性負荷Lの電圧が予め定められた第1電圧閾値よりも大きいことを検出すると、短絡用第1スイッチ素子SW5をオン状態にして第1短絡部を短絡状態にする。これと同時に、制御部10Aは負荷駆動部4を停止状態にする。これにより、回生に頼ることなく、誘導性負荷Lを安全かつ確実に消磁させることができる。
さらに、制御部10Aは、制御信号S8によって短絡用第2スイッチ素子SW6の開閉を制御することにより第2短絡部を短絡状態または非短絡状態にする第3の機能も有している。
制御部10Aは、負荷駆動部4が回生状態になっているときに、検出信号S6に基づいて、電力貯蔵部3の電圧が予め定められた第2電圧閾値よりも大きいことを検出すると、短絡用第2スイッチ素子SW6をオン状態にして第2短絡部を短絡状態にする。これにより、電力貯蔵部3の過電圧状態が解消または緩和され、電力貯蔵部3の損傷が防がれる。
このように、本実施例に係る誘導性負荷用電源装置1Aによれば、負荷駆動部4が回生状態になっているときに、下記iaおよびibのいずれかの条件を満たし、かつ下記iiの条件を満たすと、第1保護部5の第1短絡部が短絡状態とされ、これにより、誘導性負荷Lを安全かつ確実に消磁させることができる。
ia:回生電流が電流閾値よりも大きい。(検出信号S2)
ib:負荷駆動部4の内部において異常が発生している。(検出信号S3)
ii:誘導性負荷Lの電圧が第1電圧閾値よりも大きい。(検出信号S5)
[第2実施例]
図4に、本発明の第2実施例に係る誘導性負荷用電源装置1Bを示す。同図に示すように、誘導性負荷用電源装置1Bは、第2保護部6Aの代わりに第2保護部6Bを備えている点、および制御部10Aの代わりに制御部10Bを備えている点において誘導性負荷用電源装置1Aと相違しているが、他の点については誘導性負荷用電源装置1Aと共通している。
第2保護部6Bは、第2電圧検出部VD2を含んでいる。第1実施例と同様、第2電圧検出部VD2は、電力貯蔵部3が出力する電圧、すなわちライン9H,9Lの電位差を検出するとともに、検出した電圧(電位差)に対応する検出信号S6を制御部10Aに向けて送出する。
制御部10Bは、上記第1および第2の機能を有している。
また、制御部10Bは、上記第3の機能の代わりに、制御信号S4によって負荷駆動部4のスイッチ素子SW1,SW2,SW3,SW4の開閉を制御することにより負荷駆動部4を還流状態にする第4の機能を有している。
還流状態においては、図5(C)に示すように、スイッチ素子SW1がオン状態とされ、他のスイッチ素子SW2,SW3,SW4がオフ状態とされる。これにより、“誘導性負荷L→還流ダイオードD3→スイッチ素子SW1→誘導性負荷L”の電流経路が構築され、誘導性負荷Lの残留電力が還流ダイオードD3において熱として消費される。
制御部10Bは、負荷駆動部4が回生状態になっているときに、検出信号S6に基づいて、電力貯蔵部3の電圧が予め定められた第2電圧閾値よりも大きいことを検出すると、負荷駆動部4を還流状態にする。これにより、電力貯蔵部3の過電圧状態が解消または緩和され、電力貯蔵部3の損傷が防がれる。
以上、本発明の実施例に係る誘導性負荷用電源装置1A,1Bについて説明してきたが、本発明の構成は実施例の構成に限定されるものではない。
例えば、第2電流検出部CT2および異常検出部4cは、どちらか一方が省略されていてもよい。第2電流検出部CT2が省略されている場合、制御部10A,10Bは、負荷駆動部4が回生状態になっているときに上記ibおよびiiの条件を満たすと、第1保護部5の第1短絡部を短絡状態にする。一方、異常検出部4cが省略されている場合、制御部10A,10Bは、負荷駆動部4が回生状態になっているときに上記iaおよびiiの条件を満たすと、第1保護部5の第1短絡部を短絡状態にする。
また、電力貯蔵部3は、リチウムイオン電池等の二次電池であってもよい。
また、スイッチ素子SW1,SW2,SW3,SW4,SW5,SW6は、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)等の他の半導体スイッチであってもよい。
また、大電流を駆動するために、負荷駆動部4の各アーム4a,4bは、それぞれ複数のアームを並列に接続したものであってもよい。
1A,1B 誘導性負荷用電源装置
2 電力変換部
3 電力貯蔵部
4 負荷駆動部
4a 第1アーム
4b 第2アーム
4c 異常検出部
5 第1保護部
6A,6B 第2保護部
10A,10B 制御部
CT1 第1電流検出部
CT2 第2電流検出部
G 交流電源
D1,D2,D3,D4 還流ダイオード
D5 逆流阻止用ダイオード
L 誘導性負荷
R1,R2 抵抗器
SW1,SW2,SW3,SW4 スイッチ素子
SW5 短絡用第1スイッチ素子
SW6 短絡用第2スイッチ素子
VD1 第1電圧検出部
VD2 第2電圧検出部

Claims (4)

  1. 誘導性負荷を駆動する誘導性負荷用電源装置であって、
    交流電源から供給される電力を直流化して出力する電力変換部と、
    前記電力変換部の出力側に設けられた電力貯蔵部と、
    前記電力変換部の出力側に設けられた、複数のスイッチ素子および該スイッチ素子のそれぞれに設けられた還流ダイオードを含む負荷駆動部と、
    前記誘導性負荷に並列となるように前記負荷駆動部の出力側に設けられた第1電圧検出部と、
    前記誘導性負荷に並列となるように前記負荷駆動部の出力側に設けられた、短絡用第1スイッチ素子を含む第1短絡部と、
    前記スイッチ素子の開閉を制御することにより前記負荷駆動部を少なくとも力行状態または回生状態にする機能と、前記短絡用第1スイッチ素子の開閉を制御することにより前記第1短絡部を短絡状態または非短絡状態にする機能とを有する制御部と、
    前記負荷駆動部が回生状態とされているときに前記負荷駆動部から前記電力貯蔵部に向かって流れる回生電流を検出する電流検出部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記負荷駆動部が回生状態とされているときに、前記電流検出部によって検出された前記回生電流が予め定められた電流閾値よりも大きく、かつ前記第1電圧検出部によって検出された前記誘導性負荷の電圧が予め定められた第1電圧閾値よりも大きい場合に、前記第1短絡部を短絡状態にする
    ことを特徴とする誘導性負荷用電源装置。
  2. 誘導性負荷を駆動する誘導性負荷用電源装置であって、
    交流電源から供給される電力を直流化して出力する電力変換部と、
    前記電力変換部の出力側に設けられた電力貯蔵部と、
    前記電力変換部の出力側に設けられた、複数のスイッチ素子および該スイッチ素子のそれぞれに設けられた還流ダイオードを含む負荷駆動部と、
    前記誘導性負荷に並列となるように前記負荷駆動部の出力側に設けられた第1電圧検出部と、
    前記誘導性負荷に並列となるように前記負荷駆動部の出力側に設けられた、短絡用第1スイッチ素子を含む第1短絡部と、
    前記スイッチ素子の開閉を制御することにより前記負荷駆動部を少なくとも力行状態または回生状態にする機能と、前記短絡用第1スイッチ素子の開閉を制御することにより前記第1短絡部を短絡状態または非短絡状態にする機能とを有する制御部と、
    を備え、
    前記負荷駆動部は、自己の異常を検出する異常検出部をさらに含み、
    前記制御部は、前記負荷駆動部が回生状態とされているときに、前記異常検出部が異常を検出し、かつ前記第1電圧検出部によって検出された前記誘導性負荷の電圧が予め定められた第1電圧閾値よりも大きい場合に、前記第1短絡部を短絡状態にする
    ことを特徴とする誘導性負荷用電源装置。
  3. 前記電力貯蔵部に並列に設けられた第2電圧検出部と、
    前記電力貯蔵部に並列に設けられた、短絡用第2スイッチ素子を含む第2短絡部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記短絡用第2スイッチ素子の開閉を制御することにより前記第2短絡部を短絡状態または非短絡状態にする機能をさらに有し、前記第2電圧検出部によって検出された前記電力貯蔵部の電圧が予め定められた第2電圧閾値よりも大きい場合に、前記第2短絡部を短絡状態にする
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の誘導性負荷用電源装置。
  4. 前記負荷駆動部は、2つの前記スイッチ素子を第1接続点において直列接続してなる第1アームと、2つの前記スイッチ素子を第2接続点において直列接続してなる第2アームとを含み、前記第1および第2接続点において前記誘導性負荷に接続される
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の誘導性負荷用電源装置。
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