JP6556946B2 - 物品の品質管理システム及び品質管理方法 - Google Patents
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Description
本発明は、複数の流通経路を通って流通する複数の物品の品質管理を行うシステム及び方法に関する。
製造場所から複数の流通経路を経て消費場所へ輸送される物品の中には、温度、湿度、振動、ガス、及び気圧などの環境状態について適切な管理が必要なものがある。例えば、高温や低温の環境下におかれたときに生じる腐敗や味の変化などによって消費に適さない状態になる食品が存在する。また、高湿度の環境下や大気レベルの酸素の存在する環境下などにおかれたときに品質が劣化する食品が存在する。また、想定以上の振動が加えられた時に破壊する物品が存在する。
また、場合によっては、物品の偽造品が物品の流通経路に流入することがある。
このような問題に対処するため、物品の輸送や保管を行うときは、物品の密閉容器への納入や、輸送コンテナ、輸送トラック、及び保管室の空調装置を用いた温度と湿度の管理や、振動測定による振動管理などの管理施策が行われる。ところが、装置の故障や管理のもれなどにより、物品の周囲の環境状態が管理範囲(好ましい環境状態)を逸脱することがある。
また、物品の周囲の環境状態が管理範囲を逸脱したという問題が発生したときに、その原因や場所の特定を助けるために、製造時などに物品に管理コードを付与し、複数の場所や複数の業者で扱った物品の管理コードを管理システムに入力し、そのデータを分析することがある。管理コードは、物品の製造、輸送、及び販売が行われる流通経路の複数の地点(拠点)で管理システムに入力される。
特許文献1には、温度測定装置付きバーコードリーダーを利用して、流通経路の複数個所で管理データと物品の温度を同時に検出し、これらのデータを管理装置へ送信して、物品の履歴を確認できるシステムが開示されている。このシステムは、バーコードと温度によって変色する示温図形とを組み合わせて用いる。
輸送されて流通する複数の物品には、1個ごとに異なる管理コードが付与されているものと、複数個に同一の管理コードが付与されているものとがある。
前者の場合は、同一の管理コードについての全てのデータを収集して入力時刻順に並べれば、これらのデータは流通の順序に並び、1つの物品について時系列での環境状態の変化を把握可能である。そして、管理範囲を逸脱したデータが発見されたときは、このデータの入力時刻よりも1つ前の入力時刻でのデータが入力された地点と、管理範囲を逸脱したデータが入力された地点との間で、物品の周囲の環境状態が管理範囲を逸脱するような事象(問題)が発生したと推測可能である。
ところが、後者の場合は、複数個の物品に同一の管理コードが付与されているので、物品により流通経路が異なる場合には、同一の管理コードについてのデータを単に時刻順に並べ替えても、問題発生個所を特定することができず、流通する物品の品質を適切に管理できないことがある。より詳細には、問題が発生した後の地点は特定可能であるが、問題発生前の地点は特定できないことがある。
特許文献1に記載のシステムは、前者の場合、すなわち1個の物品ごとに固有の管理コードが付与されている場合しか対象にしておらず、後者の場合、すなわち、複数個の物品に同一の管理コードが付与されている場合への適用は困難である。
また、物品の流通経路に物品の偽造品が流入した場合には、偽造品を排除するなどして流通する物品の品質を管理するために、偽造品の流入場所を即座に把握する必要がある。さらに、物品の流通経路が不明のときは、物品の周囲の環境状態が管理範囲を逸脱したり、流通経路に物品の偽造品が流入したりしても、流通した物品を追跡調査するのが難しく、流通時の物品の品質を管理するのが困難である。
本発明は、以上に鑑みてなされたものであり、複数個に同一の管理コードが付与された物品の品質を流通時に適切に管理することができるシステムと方法を提供することを目的とする。
本発明による物品の品質管理システムは、次のような特徴を備える。流通する複数の物品から前記物品の管理コードのデータを入力する入力装置と、演算部と記憶部を備え、前記入力装置から送信されたデータを受信して記録する管理装置と、前記管理装置が出力したデータを表示する出力装置とを備える。複数の前記物品は、前記管理コードにより複数のグループに分けられ、同一の前記グループに属する複数の前記物品には、同一の前記管理コードが表示される。前記入力装置は、前記物品が流通した複数の場所で、前記管理コードのデータを入力し、入力した前記管理コードのデータと、前記管理コードのデータの入力日時と入力場所のデータとを管理装置に送信する。前記管理装置は、前記入力装置から送信された複数のデータの中の前記管理コードと前記入力場所との全ての組み合わせについて、前記入力日時が最も早いデータである最先データを求め、前記最先データに対して、全ての前記管理コードに対し、前記管理コードごとに、互いに異なる2つの前記入力場所の組み合わせの全てについて、前記入力日時を比較し、前記入力日時の遅い方の前記入力場所から前記入力日時の早い方の前記入力場所に向かう前記物品の流通経路は存在しないとする流通経路の推定処理を行い、互いに異なる2つの前記入力場所の前記組み合わせの全てのうち、前記推定処理で前記流通経路が存在しないとした前記組み合わせ以外の前記組み合わせを、前記物品の前記流通経路の候補として求める。前記出力装置は、前記物品の前記流通経路の候補を表示する。
本発明によると、複数個に同一の管理コードが付与された物品の品質を流通時に適切に管理することができるシステムと方法を提供することができる。
本発明による物品の品質管理システムは、一般的にロット管理とか型式管理と呼ばれる方法で管理される物品、すなわち、複数個に同一の管理コードが付与された物品の、流通経路での環境状態を管理する。より具体的には、物品の流通経路の複数の地点で入力された管理コードのデータと、流通経路のデータとを利用して、物品の周囲の環境状態を管理し、物品の周囲の環境状態に異常が発生したときに異常が発生した可能性の高い時刻と地点を推定することができる。物品の流通時期や物品の種類によって流通経路が異なる場合には、それらを考慮して物品の周囲の環境状態を管理することもできる。
複数の流通経路を通って流通する複数の物品は、管理コードにより複数のグループに分けられ、同一のグループに属する複数の物品には、同一の管理コードが表示される。
本発明による物品の品質管理システムは、物品の流通経路のデータが存在しない場合には、入力された管理コードのデータ及び管理コードのデータの入力日時と入力地点に関するデータから物品の流通経路の候補のデータを作成することができる。
また、本発明による物品の品質管理システムは、物品の流通経路に偽造品が流入したときに、その時期や地点の推定が容易になる。
以下、本発明の実施例による物品の品質管理システム及び品質管理方法を、図面を用いて説明する。物品の管理コードとは、物品を識別する番号であり、製造時などに物品に付与される。管理コードにより、物品の型式、種類、製造時期、及び製造場所などを区別することができる。管理コードは、物品の1個ごとに異なる番号を付与する場合と、物品の型式単位や製造場所や製造日時などのロット単位などで複数の物品に同一の番号を付与する場合があるが、本発明では、主として後者を対象とする。
以下では、物品の周囲の環境状態が管理範囲(好ましい環境状態)を逸脱することを「環境異常」と呼び、周囲の環境状態が管理範囲を逸脱した物品のことを「環境異常の物品」と呼ぶ。
図1Aと図1Bは、バーコードと環境変化部分を備える物品の例を示す図である。図1Aに示した物品10には、典型的な2次元バーコード12と、環境変化部分21、22、23が表示される。図1Bに示した物品11には、典型的な1次元バーコード13と、環境変化部分24、25が表示される。
バーコード12、13では、数字やアルファベットなどの文字列で表される物品の管理コードがバーコードのパターンで表現されている。ただし、図1Aと図1Bに示したバーコード12、13は、本発明で用いられる実際の管理コードの文字列を表していない。バーコードには次元の違い以外に各種の規格が存在するが、本発明は、それらの規格に依存するものではない。また、文字列をパターン化するときに各種の変換処理が行われるが、本発明は、その変換処理方法に依存するものではない。
なお、バーコードが表す管理コードが物品の型式のみを区別する場合には、ロット番号や製造場所を表す記号を通常の文字の形態で物品に付与することがある。この場合には、バーコードが表す管理コードと通常の文字が表すロット番号などとを組合せたものを新たに管理コードとして扱えば、ロット単位の区別をする管理コードを表すバーコードを用いた場合と同様の処理が可能である。同様に、製造日時や消費期限などを表す記号が通常の文字の形態で物品に付与されている場合には、これらの記号とバーコードが表す管理コードとを組合せたものを新たな管理コードとして扱えば、やはり、ロット単位の区別をする管理コードを表すバーコードを用いた場合と同様の処理が可能である。なお、ここでは好ましい実施例として管理コードをバーコードで表す例を説明したが、管理コードを全て通常の文字の形態で表してもよい。
環境変化部分21〜25は、温度、湿度、振動、ガス、及び気圧などの物品の周囲の環境状態によって色が変化するインクが印刷された部分であり、表示する色により物品の周囲の環境状態を示す。環境変化部分は、物品内の位置、形状、サイズ、及び個数などに制約はないが、表示する色(色データ)が画像データとしてバーコードと同時に読み取れるのが好ましい。例えば、環境変化部分の位置は、バーコードの近傍に配置するのが好ましい。形状は、正方形、長方形、円、楕円、及び角丸長方形など、特に制限はない。サイズは、バーコードのバーやドットの大きさよりも大きいのが好ましく、目視で確認しやすい大きさにしてもよい。
色の変化条件が異なる複数の環境変化部分を物品に配置すると、同時に複数の環境状態を把握することができる。例えば、異なる温度で色が変化する複数の環境変化部分を配置することや、温度で色が変化する環境変化部分と湿度で色が変化する環境変化部分とを配置することなどが考えられる。複数の環境変化部分は、形状やサイズが互いに同一でも異なってもよい。
1次元バーコード13を用いた場合には、バーコードの読取装置は、直線的に並んだデータを読み取ることがある。このため、環境変化部分24、25の色データをバーコードと同時に読取装置で読み取るためには、図1Bに示すように、環境変化部分24、25は、形状が線状であり、長さがバーコード13のバーの長さとほぼ同じであり、配置がバーコード13のバーの配置と同一方向であるのが好ましい。ただし、本発明では、1次元バーコード13の態様がこのようなものに限定されない。
バーコード12、13及び環境変化部分21〜25は、物品10、11に直接印刷してもよいが、シールなどに印刷し、それを物品に貼り付けてもよい。また、管理コードを表す文字列を、バーコード12、13の近傍に通常の文字の形態で印刷してもよい。環境変化部分21〜25には、表示する色(色データ)と物品の周囲の環境状態との関係の説明を、通常の文字などで追記するのも好ましい。
バーコードが表す文字列中に環境変化部分の有無、数、種類、及び位置などのデータを含めておくと、これらのデータは、バーコードの読取装置で誤りなく簡単に読み取ることができる。ただし、本発明は、この方式に限定されるものではない。好ましい方法のうち1つは、バーコードが表す文字列中に、管理コードなどに加えて、環境変化部分の有無、数、種類、及び位置などのデータを含める方法である。このデータは、例えば、「1234567;count=3;temperature 10,1.2,0.1;temperature 20,1.2,0.2;moisture,1.2,0.3」のように表現される。この例では、「1234567」は、物品を表す管理コードである。「count=3」は、環境変化部分が3種類存在することを表している。環境変化部分が存在しないときは、「count=0」と表示してもよく、管理コード以外の部分を全て表示しなくてもよい。「temperature 10,1.2,0.1」は、温度10度で変化する環境変化部が、横方向1.2、縦方向0.1の位置に存在することを表している。位置は、任意の基準点からの実際の距離(単位mmなど)で表すこともできるが、バーコードの大きさを利用した相対的な位置で表すのが好ましい。例えば、図1Aにおいて、2次元バーコード12の左上の頂点を原点として、右上の頂点を横方向の1とし、左下の頂点を縦方向の1とする座標系を設定し、環境変化部分21〜23の中心の位置をこの座標系で表す。この方法を利用すると、環境変化部分を任意の位置に配置しても、環境変化部分の色データを読み取ることができる。
以上で説明した、物品に設けられたバーコードと環境変化部分のデータは、製造、輸送、及び販売などの段階で、その物品を扱う人の操作に基づいて読取装置が読み取る。管理コード、ロット番号、製造日時、及び消費期限などのデータが通常の文字の形態で表示されていても、その文字を認識可能な読取装置を利用すれば、それらのデータは読取装置で読み取ることができる。環境変化部分の色データも、画像データとして読取装置で読み取ることができる。さらに、通常の文字の形態で表示されたデータを人手でキーボードを用いて入力する方法も、本発明の範囲である。
図12は、本発明の実施例1による物品の品質管理システムの構成を示す概略図である。本実施例による物品の品質管理システムは、管理装置50と、入力装置60と、出力装置70を備える。以下に示す実施例1以外の実施例でも、実施例1による物品の品質管理システムと同様の構成を備える。
管理装置50は、データ受信部51、演算部52、データ出力部54、及びデータ記憶部53を備え、一般的な計算機で構成される。データ受信部51は、入力装置60から送信されたデータを受信し、管理装置50のデータ記憶部53に記録する。演算部52は、管理装置50が行う演算処理を実行し、演算結果のデータをデータ記憶部53に記録する。データ出力部54は、データ記憶部53に記録されているデータを出力装置70に送信する。
入力装置60は、物品10、11が表示する管理コードのデータと環境変化部分の色データを入力し、入力したデータを管理装置50に送信する。入力装置60は、物品10、11が流通した複数の場所で、物品10、11が表示する管理コードのデータと環境変化部分の色データを入力する。入力装置60には、バーコード12、13を読み取れるととともに、環境変化部分21〜25の色データを画像データとして読み取れる読取装置(例えば、バーコードリーダー)を用いることができる。通常の文字の形態で表示されたデータを人手で入力するときには、入力装置60にキーボードを用いてもよい。
出力装置70は、管理装置50が出力したデータ、すなわち、管理装置50が求めたデータや入力装置60が入力したデータを画面に表示する。
入力装置60は、物品10、11から入力した管理コードのデータ及び環境変化部分の色データを、管理装置50に送信する。このとき、入力装置60の操作者の区別データ、入力装置60の区別データ、入力日時、及び入力場所などのデータも、入力装置60が入力して管理装置50に送信すると、後で管理装置50が行う各種分析に利用できる。入力場所のデータには、入力場所の名称や住所を使用してもよいが、緯度と経度を使用してもよい。特に物品が移動販売されるなど販売場所が変化する場合には、緯度と経度などの地理的に扱いやすい形式のデータを使用するのが好ましい。入力装置60は、物品の流通経路における複数の地点で上記のデータを入力する。管理装置50は、複数の地点(入力場所)で入力装置60から送信されたデータをデータ記憶部53に記録する。
管理装置50は、入力装置60から送信されたデータを用いて、物品の周囲の環境状態が当初想定した範囲を超えているかどうかを、日時、場所、管理コード、及び入力装置60の区別データなどを条件にして、調査することができる。調査結果は、一覧表、グラフ、及び地図などの形態で出力装置70に表示することができる。一覧表では、詳細な測定データを表すことができ、条件ごとに集計値を表すこともできる。集計値は、グラフで表すこともできる。グラフの縦軸と横軸は、環境状態によって変化する値(例えば、温度や湿度)、日時、場所、物品の分類、及びデータの数などを表すことができる。また、入力場所のデータを利用し、入力場所を表す地図上の場所に特定の条件を満たすデータの数だけ点をプロットすると、この特定の条件を満たすデータの地理的分布を表すことができる。これらの調査結果を分析すると、物品の周囲の環境状態が当初の想定を超えたことに関する多くの情報を得ることができ、物品の品質管理方法の改善に役立てることができる。
なお、環境変化部分のインクに色がいったん変わると元に戻らない特性を有するものを用いると、流通経路で物品の周囲の環境状態がいったん変化し元に戻ったとしても、いったん変化したときの物品の周囲の環境状態を知ることができる。また、インクの色が中間色を有するように(すなわち、複数の段階にわたって)変化すれば、物品の周囲の環境状態の変化を細かく把握することができる。
入力装置60は、環境変化部分の色データと物品の周囲の環境状態との関係についてのデータを予め保持してもよい。この場合には、入力装置60は、管理装置50にデータを送信しなくても、色データの入力時に物品の品質管理の良否(すなわち、環境異常の有無)を判定でき、否の場合(すなわち、環境異常が起きている場合)に警告を表示したり警告音を出したりすることができる。また、バーコード12、13が表す文字列中に基準値を含めておき、この基準値を用いて物品の品質管理の良否を判定することもできる。
環境変化部分には、物品の周囲の環境状態として温度を検知する場合は、例えば、CoCl2等の金属錯塩からなる無機系サーモクロミック材料や、スピロピラン系化合物等の縮合芳香環置換体からなる有機系サーモクロミック材料などの、従来から使われている材料を用いることができる。環境変化部分の色の変化により、物品の周囲の温度の変化を検知することができる。また、色の変化には可逆式と不可逆式がある。可逆式は、温度の上下に応じて何回でも色が変化するものであり、不可逆式は、色が特定の温度で変化すると元に戻らないものである。不可逆式では、例えば、温度により粘性が変化するインクが浸透材中を浸透するようにしておき、設定温度以上の温度に一定の時間曝されたときに、インクが浸透材中を浸透することで色を変化させることができる。本発明は、これらの材料や浸透材の種類や構成に限定されるものではなく、環境変化部分には、温度の変化に応じて変色するものであれば任意のものを用いることができる。
図2は、物品の流通経路を模式的に表した図である。図2において、ノードA〜Mは、製造、物流センタ、及び販売店などの地点(拠点)を表し、矢印は、ノード間での物品の輸送経路を表している。図2では、ノードAが物品を製造する製造拠点を表しており、ノードG〜Mが販売店を表している。各拠点であるノードA〜Mで、入力装置60は、取り扱う物品について管理コードなどのデータを入力して管理装置50に送信する。入力装置60は、バーコードリーダーなどの読取装置であるのが好ましいが、このような読取装置に限定されない。
ノードAで表される製造拠点では、単一または複数の型式の物品を製造しており、型式を表す管理コード、製造ロット番号、製造日時、及び消費期限などのデータと環境変化部分を物品ごとに表示する。このとき、同一の管理コードが複数の物品に対して付与されるものとする。なお、製造拠点では、物品と管理コードとの対応が把握されているので、管理コードなどのデータは、入力装置60で物品から入力せず、製造拠点にある通信装置で管理装置50に直接送信してもよい。このときは、物品の製造日時やデータの送信日時をデータの入力日時の代わりに用いるのが好ましいが、物品の出荷日時など他の日時で代用してもよい。
ノードB〜Fで表される拠点は、製造拠点と販売店との間に位置する拠点であり、物流センタ、物流倉庫、及び問屋などである。これらの拠点では、これらの拠点での物品の入荷時から出荷時までの任意の時点で、入力装置60が管理コードなどのデータを入力して管理装置50に送信すればよい。なお、入荷時から出荷時までの物品の保管期間の間にデータの入力と送信を複数回行うと、保管期間中の物品の状況をより詳しく把握することができる。
ノードG〜Mで表される販売店では、ノードB〜Fで表される拠点と同様に、販売店での物品の入荷時から販売時までの任意の時点で、入力装置60が管理コードなどのデータを入力して管理装置50に送信すればよい。
ノードA〜Mで表される拠点と拠点との間では、複数の物品を1つの梱包箱に入れて箱単位で輸送や作業が行われることがある。箱単位で取り扱われる物品の場合には、梱包箱にも物品と同様の管理コードを表示しておき、入力装置60が梱包箱に表示された管理コードを入力して管理装置50に送信してもよい。この場合には、1つの箱に同一の管理コードを持つ物品のみを入れるのが好ましい。また、入力装置60は、1つの箱に入れる物品の数を管理コードなどとともに入力して管理装置50に送信するのが好ましい。
図3は、図2に示した物品の流通経路のデータを表形式で表した図である。物品の流通経路のデータは、例えば、図3に示したような方法で表現することができる。図3の表において、「from」列は、物品の輸送元の拠点(ノード)を表し、「to」列は、物品の輸送先の拠点を表している。すなわち、「from」列は、「to」列に示された拠点の、流通経路において上流隣の拠点を示しており、「to」列は、「from」列に示された拠点の、流通経路において下流隣の拠点を示している。図3の表において、輸送先の拠点と、この拠点に対応する輸送元の拠点とは、同じ行に表されている。
製造拠点(拠点A)以外のいずれかの拠点で、環境異常の物品が発見されたときは、この物品が発見された拠点(発見拠点)を図3の表の「to」列から検索すると、「to」列に発見拠点がある行の「from」列の拠点と発見拠点との間で、環境異常が起きたことが推定できる。例えば、発見拠点が拠点Fであれば、「to」列に拠点Fがある行の「from」列には拠点Bがあるので、拠点Bと拠点Fとの間で環境異常が起きたと推定できる。管理装置50は、このようにして環境異常がどの2つの拠点の間で起きたかを求め、環境異常の物品に関するデータとともに、求めた2つの拠点のデータを出力装置70に出力する。出力装置70は、これらのデータを表示する。
また、製造拠点(拠点A)以外のいずれかの複数の拠点で、環境異常、または環境異常が疑わしい物品が発見されたときは、図2においてこの物品が発見された複数の拠点(発見拠点)の複数の親(上流の拠点)を検索すると、その環境異常の原因が生じた可能性が高い拠点を推定することができる。明らかな環境異常のときは、すぐ下流の拠点で発見可能であるが、環境異常の判定基準すれすれのときは、途中の拠点で発見されない恐れがある。たとえば図2の拠点Hと拠点Jとで環境異常が疑わしい物品が発見されたときは、共通の親である拠点Bまたはその上流に原因があると推定することもできる。管理装置50は、このようにして環境異常が発生した恐れのある拠点を求め、環境異常の物品に関するデータとともに、求めた拠点および経路のデータを出力装置70に出力する。出力装置70は、これらのデータを表示する。
図4は、図2と同様に物品の流通経路を模式的に表した図であるが、流通経路が時期または物品の種類によって異なる場合の図である。図4に示した流通経路は、当初は図2の流通経路のように拠点Eから拠点Hに物品を輸送していたが、ある時点で拠点Dから拠点Hに物品を輸送するように変更されたことを表している。
図5は、時期または物品の種類によって異なる、物品の流通経路のデータを表形式で表した図である。図5に示した表は、図3と同様の表に「from time」列と「to time」列と「Product」列を追加した表である。
まず、物品の流通経路が時期によって異なる場合について説明する。図5において、「from time」列は、各行のデータが有効な時期の始期を表し、「to time」列は、その終期を表す。例えば、拠点Eから拠点Hへの輸送を表す行のデータは、1900年1月1日から2015年12月31日まで有効であり、拠点Dから拠点Hへの輸送を表す行のデータは、2016年1月1日から2100年12月31日まで有効であることを、「from time」列と「to time」列で表している。
拠点Hで環境異常の物品が発見されたときには、発見拠点を表の「to」列から検索するが、発見日時が2016年1月1日よりも前であれば拠点Eと拠点Hとの間で環境異常が起きたと推定でき、発見日時が2016年1月1日以後であれば拠点Dと拠点Hとの間で環境異常が起きたと推定できる。管理装置50は、このようにして環境異常がどの2つの拠点の間で起きたかを発見日時に応じて求め、環境異常の物品に関するデータとともに、求めた2つの拠点のデータを出力装置70に出力する。出力装置70は、これらのデータを表示する。
次に、物品の流通経路が物品の種類によって異なる場合について説明する。この場合、物品の管理コードは、少なくとも物品の種類を区別するものとし、図5の「Product」列は、管理コードから得られた物品の種類を表すデータを表すものとする。環境異常の物品が発見されて発見拠点を表の「to」列から検索するときには、「Product」列のデータを利用し、「Product」列の物品の種類が環境異常の物品の種類と一致するデータのみを検索する。「Product」列には、物品の種類を区別できるデータを記録するのが好ましいが、物品の管理コードを記録してもよい。
図6は、各拠点A〜Mで入力され管理装置50に送信された管理コードなどのデータの一部を表形式で表した図である。図6に示すように、拠点は、拠点の名称や住所で表してもよく、経度と緯度を用いて表してもよい。ただし、名称以外の表示で拠点を表す場合には、後の処理で(例えば、同一の拠点であるか異なる拠点であるかを判定するときに)利用しやすいように、名称以外の表示を名称的な記号に変換して拠点を表すのが好ましい。
「日時」列は、物品の管理コードなどが入力装置60に入力された日時を表す。
「拠点」列は、物品の管理コードなどが入力され管理装置50に送信された拠点の名称を表す。「拠点」列は、拠点の住所を表してもよい。
「管理コード」列は、製造時などに物品に付与された管理コードを表し、物品にバーコードや文字列などの形態で表示されている。複数の物品に同一の管理コードが付与されているものとする。
「経度」列と「緯度」列は、「拠点」列に表された拠点の経度と緯度を表す。
「温度」列は、入力装置60が管理コードを入力したときの、物品の周囲の環境状態である温度を表す。この温度データは、入力装置60が管理コードを入力したときに入力した、物品に表示された環境変化部分の色データから求めることができる。なお、図6に示した例では物品の周囲の環境状態として温度を使用しているが、目的によって湿度、気圧、及び振動などを物品の周囲の環境状態に使うことができる。また、目的によっては、環境変化部分の色データの利用を省略する場合もある。
図6に示した各拠点での入力データは、各拠点にて、入力装置60として読取装置を用い、読取装置で一括して読み取って管理装置50に送信するのが好ましいが、別の手段で入力して管理装置50に送信してもよい。
管理装置50は、入力装置60から送信されたデータを受信し、以下に説明する処理を行って、受信したデータから有効な情報を検索して分析する。
図7は、本実施例において、管理装置50が行う処理の手順を表す図である。図7の処理は、主に演算部52が行う。
ステップ701で、管理装置50は、入力装置60から送信された物品の管理コードと物品の周囲の環境状態(例えば、温度)のデータなどをデータ受信部51で受信し、受信したデータをデータ記憶部53に記録する。管理装置50は、複数の拠点から送信されたデータを逐次受信し、これらをまとめて1セットのデータとして記録する。ただし、本発明はデータの記録方式をこの方式に限定するものではない。データ記憶部53は、例えば図6に示した形式でデータを記録する。
ステップ702で、管理装置50は、物品の流通経路データを入力し、データ記憶部53に記録する。物品の流通経路データは、図3または図5に示したような形式で表され、予め定められたデータであり、キーボードを用いたり流通経路データが記録されたファイルを読んだりすることで、管理装置50が入力できる。
なお、ステップ701とステップ702の順序は、どちらが先でもかまわない。
ステップ703で、管理装置50は、ステップ701でデータ記憶部53に記録したデータ(図6に示したような各拠点での入力データ)から、物品の周囲の環境状態(例えば、温度)が特定の条件を満たしているデータを検索する。管理装置50は、環境状態が特定の条件を満たしているデータは、環境異常の物品についてのデータであると判断する。この環境状態の特定の条件は、物品に応じて任意に定めることができ、予め定めて管理装置50に設定しておいてもよいし、ステップ703の処理の実行前や実行時に管理装置50に入力してもよい。このようにして、管理装置50は、各拠点での入力データ(図6)を用いて環境異常の物品を探す。
管理装置50は、物品の周囲の環境状態が特定の条件を満たしているデータ(すなわち、物品に環境異常が起きたことを示すデータ)に含まれる日時、拠点、及び管理コードと、図3または図5に示した物品の流通経路データとを組合せると、環境異常がどの2つの拠点の間で起きたかを求めることができる。この具体的な処理手順は、既に説明したとおりである。
ステップ703の処理の典型的な例は、環境状態の特定の条件として温度の上限値を定め、物品の周囲の温度が定めた上限値を超えているデータを検索し、物品の周囲の温度が定めた上限値を超えた拠点を求める処理である。この処理は、冷凍食品や冷蔵食品などの上限温度を決めて流通させる多種の物品に適用できる。
ステップ704で、管理装置50は、ステップ703で求めた、環境異常の物品の管理コード、2つの拠点の名称、それぞれの拠点における管理コードなどの入力日時と物品の周囲の環境状態(例えば、温度)のデータを、出力装置70に出力する。
以上のようにして、本実施例による物品の品質管理システムは、複数個の物品に同一の管理コードが付与された場合でも、物品の流通経路での環境状態を管理し、環境異常の物品を検出することができる。
本発明の実施例2では、物品の流通経路に流入した偽造品を検出することができる、物品の品質管理システムについて説明する。本実施例による物品の品質管理システムは、実施例1による物品の品質管理システムと類似の構成を備え、実施例1で説明した環境異常の物品の検出と本実施例で説明する偽造品の検出とを1つのシステムで実現することができる。但し、本実施例で説明する偽造品の検出では、物品が環境変化部分を表示する必要はなく、これに関するデータは存在しなくてもよい。
本実施例による物品の品質管理システムにおいて、管理装置50は、実施例1で説明した図7に示した処理と同様の処理を行うが、ステップ703、及びステップ704では実施例1と異なる処理を行う。以下では、これらのステップについて説明する。なお、実施例1ではステップ701において管理装置50が物品の周囲の環境状態のデータを入力したが、本実施例ではこのデータを入力しなくてもよい。
ステップ703で、管理装置50は、まず、図6に示したデータについて、拠点ごとと管理コードごとにデータの数を集計する。集計結果はどのように整理してもよいが、例えば図8に示したような形式にまとめると理解が容易である。
図8は、図6に示したデータについて、拠点ごとと管理コードごとにデータの数を集計した表を示す図である。図8の表は、縦に拠点を並べ、横に管理コードを並べており、セルに各拠点での各管理コードのデータ数を示している。すなわち、各セルが示すデータ数は、セルに対応する管理コードと拠点との組み合わせのデータ数であり、セルに対応する管理コードの物品がセルに対応する拠点に流通した数(流通物品数)を表す。例えば、管理コードL1738の物品は、拠点Aでの流通物品数が1000であり、拠点Bでの流通物品数が500である。
次に、管理装置50は、図8のように集計したデータと、図3(または図5)に示した物品の流通経路データを利用して、管理コードごとに、流通物品数が、流通経路において下流隣の全ての拠点での流通物品数の和より小さい拠点を、偽造品の流入場所として検索する。管理装置50は、全ての拠点と全ての管理コードとの組み合わせについて(すなわち、図8の全てのデータについて)、この検索を実行する。すなわち、管理装置50は、任意の1つの拠点と任意の1つの管理コードとの組み合わせにおけるデータ数と、流通経路においてこの拠点の下流隣の全ての拠点でのこの管理コードを持つデータ数の和とを比較し、前者のデータ数が小さい拠点と管理コードとの組み合わせを検索する。
例えば、図8と図3より、拠点Aと管理コードL1738との組み合わせにおけるデータ数は1000であり、流通経路において拠点Aの下流隣の全ての拠点(拠点Bと拠点C)での管理コードL1738を持つデータ数の和は900(=500+400)であり、前者のデータ数が大きい(1000>900)ので、拠点Aと管理コードL1738との組み合わせは、検索対象にならない。また、拠点Bと管理コードL1738との組み合わせにおけるデータ数は500であり、流通経路において拠点Bの下流隣の全ての拠点(拠点Dと拠点Eと拠点F)での管理コードL1738を持つデータ数の和は550(=100+200+250)であり、前者のデータ数が小さい(500<550)ので、拠点Bと管理コードL1738との組み合わせは、検索対象になる。
管理装置50は、検索された拠点と管理コードとの組み合わせを利用し、検索された管理コード(L1738)を持つ物品の偽造品が、検索された拠点(拠点B)とこの拠点の下流隣の拠点(拠点D、E、F)との間で流通経路に流入したと判断する。これは、物品の流通経路において下流よりも上流のデータ数が小さい、すなわち下流でデータ数が増えた場合には、偽造品の流入などの定常外の物品の流通がその流通経路で行われたことを示すという原理に基づいている。
この方法では、偽造品の管理コードが正規には存在しない番号の場合でも、偽造品の管理コードが正規品の管理コードと同一の番号の場合でも、流通経路に流入した偽造品を検出することができる。
ステップ704で、管理装置50は、偽造品の流入場所と、流入場所の下流隣の全ての拠点と、流入場所が検索された物品の管理コードなどを出力装置70に出力する。出力装置70は、これらのデータを表示する。上記の例では、管理装置50は、ステップ703で求めた拠点の名称(拠点B、D、E、F)と管理コード(L1738)と、図6に示した各拠点での入力データのうちこれらに関係するデータなどを出力装置70に出力する。
以上のようにして、本実施例による物品の品質管理システムは、物品の流通経路に流入した偽造品を検出することができ、偽造品が流通経路に流入した場所と時期などを推定することができる。
本発明の実施例3では、物品の流通経路を推定することができる、物品の品質管理システムについて説明する。実施例1と実施例2では、物品の流通経路データが予め定められており、管理装置50は、与えられた流通経路データを入力して利用する(図7のステップ702)。しかし、物品の流通経路が不明のときは、管理装置50は、流通経路データを利用できない。そこで、本実施例では、管理装置50が物品の流通経路を推定する。管理装置50は、本実施例で推定した物品の流通経路を利用して、実施例1と実施例2で説明した処理を実施することができる。
本実施例による物品の品質管理システムにおいて、管理装置50は、実施例1で説明した図7に示した処理と同様の処理を行うが、ステップ702の処理の代わりに、流通経路を推定する処理を行う。その他の処理は、実施例1または実施例2と同様であるので、以下では、流通経路を推定する処理についてのみ説明する。
図9は、本実施例において、管理装置50が行う処理の手順を表す図である。ステップ902で、管理装置50は物品の流通経路を推定する。
物品の流通経路を推定する処理の基本原理は、同一の管理コードの物品が複数存在したとしても、任意の1つの物品について、この管理コードが各拠点で最初に入力された日時は、常に流通経路の上流から下流の順になり、下流から上流の順になることはない、ということを利用するものである。ただし、任意の1つの管理コードについて、管理コードが最初に入力された日時の順に拠点を並べても、この拠点の並びが常に物品の流通経路を表すとは限らない。これは、並行する流通経路が複数あると、これらの流通経路を必ずしも区別(分離)できないからである。(例えば、図2のように拠点Aから拠点Bへの流通経路と拠点Aから拠点Cへの流通経路があり、管理コードが最初に入力された日時の順に拠点A〜Cを並べると拠点A、拠点C、拠点Bとなったとしても、拠点Aから拠点Cを経由して拠点Bに至る流通経路は存在しない)。以下、この原理に基づいた具体的な処理手順を説明する。
ステップ902で、管理装置50は、まず、図6に示したデータから、全ての拠点と全ての管理コードとの組み合わせについて、最も早い日時に入力された日時データを抽出し、図10の形式に整理する。
図10は、図6に示した拠点と管理コードとの全ての組み合わせについて、最も早い日時を表す日時データ(すなわち、最も早い日時に入力されたデータの入力日時)を表形式で表した図である。図10の表は、縦に拠点を並べ、横に管理コードを並べており、セルに各拠点で各管理コードのデータが入力された最も早い日時を示している。図10に表されたデータから、管理コードと管理コードの入力場所(拠点)との全ての組み合わせについて、入力日時が最も早いデータ(最先データ)がわかる。なお、入力されたデータが存在しないときは、セルを空にする。
次に、管理装置50は、図11A〜11Dのような、縦横両方に拠点を並べた表形式のデータを、図10から作成する。図11A〜11Dの表のセルは、縦に並んだ拠点から横に並んだ拠点に向かう流通経路が存在する可能性があるかないかを表す。例えば、B行A列のセル80は、拠点Bから拠点Aに向かう流通経路が存在する可能性があるかないかを表す。流通経路が存在しない場合は、セルに「x」を記録し、流通経路が存在する可能性がある場合は、セルを空にする。
図11Aは、縦と横の両方に拠点を並べ、2つの拠点間に流通経路が存在する可能性の有無を示す表であり、図11Dのデータを作成するときの最初の段階の表を示す図である。最初の段階では、同一拠点間の流通経路を示すセルに「x」を記録する。これは、拠点Aから拠点Aや拠点Bから拠点Bというような、同一拠点間の流通経路は存在しないからである。同一拠点間の流通経路を示すセル以外のセルは、空にしておく。
次に、管理装置50は、図11Aの空のセルについて、以下のようにして流通経路が存在しないかどうかを調べ、流通経路が存在しないセルに「x」を記録する。
例えば、拠点Aから拠点Bへの流通経路と拠点Bから拠点Aへの流通経路が存在しないかどうかを調べるのには、以下の処理を行う。図10に示した表データの中の全ての管理コードのそれぞれについて、拠点Aに該当する日時と拠点Bに該当する日時を比較し、拠点Aの日時が拠点Bの日時よりも早いときは、拠点Bから拠点Aに向かう流通経路が存在しないので、この流通経路に該当するB行A列のセル80に「x」を記録する。すなわち、流通経路において下流にある拠点の日時が上流にある拠点の日時よりも早いことはありえないので、拠点Aが上流にあり拠点Bが下流にあるということである。以上の処理を、図10に示した表データの中の全ての管理コードについて行う。
なお、2つの拠点に該当する日時を比較するときに、この2つの拠点間での物品の輸送時間が予めわかっているときは、比較する日時の差がこの輸送時間未満であれば、この2つの拠点間の流通経路は存在しないとして「x」を記録するのがより好ましい。
図11Bは、管理コードL1738の物品について、2つの拠点間に流通経路が存在するか否かを調べた結果の表を示す図である。図10に示した表データの中の管理コードL1738のデータについて、2つの拠点の日時を比較し、日時の遅い方の拠点から日時の早い方の拠点に向かう流通経路は存在しないので、この流通経路に該当するセルに「x」を記録する。
図11Cは、管理コードL1745の物品について、2つの拠点間に流通経路が存在するか否かを調べた結果の表を示す図である。図10に示した表データの中の管理コードL1745のデータについて、2つの拠点の日時を比較し、日時の遅い方の拠点から日時の早い方の拠点に向かう流通経路は存在しないので、この流通経路に該当するセルに「x」を記録する。
図11Dは、管理コードL1738の物品と管理コードL1745の物品について、2つの拠点間に流通経路が存在するか否かを調べた結果の表を示す図である。すなわち、図11Dは、図11Bと図11Cとを重畳して得られた表である。図11Dから、管理コードL1738の物品と管理コードL1745の物品については、例えば、A行B列のセルとA行C列のセルには「x」が記録されていないので、拠点Aから拠点Bに向かう流通経路と拠点Aから拠点Cに向かう流通経路が存在する可能性のあることがわかる。また、例えば、A行D列とB行D列とC行D列のセルには「x」が記録されていないので、拠点Dに向かう流通経路には、拠点Aからの流通経路と拠点Bからの流通経路と拠点Cからの流通経路の可能性があることがわかる。また、例えば、C行B列のセルとD行J列のセルには「x」が記録されているので、拠点Cから拠点Bに向かう流通経路と拠点Dから拠点Jに向かう流通経路は存在しないことがわかる。
図11Dでは、管理コードL1738と管理コードL1745という2つのグループの物品についての結果を示しているが、実際には、図10に示した表データの中の全ての管理コードについて、2つの拠点間に流通経路が存在するか否かを調べる。全ての管理コードの物品についてのデータを集めて図11Dのような表を作成すると、可能性のある流通経路をさらに絞り込むことができ、物品の流通経路の推定がより容易になる。管理装置50は、全ての管理コードの物品について図11Dのような表を作成し、作成した表の「x」が記録されていないセル(空のセル)の行を表す拠点から列を表す拠点に向かう流通経路が存在する可能性があると推定し、この流通経路を物品の流通経路の候補として求める。
最後に、管理装置50は、図11Dの空のセルごとに、縦に並んだ拠点(行で表される拠点)を「from」列で表し、横に並んだ拠点(列で表される拠点)「to」列で表すと、図3に示したような物品の流通経路のデータ(より正確には、物品の流通経路の候補のデータ)を作成することができる。
図13は、図3に示した物品の流通経路の表から作成した、2つの拠点間に流通経路が存在するか否かを示す表の図である。図13では、存在しない流通経路を表すセルに「x」を記録する代わりに、存在する流通経路を表すセルに「○」を記録している。図13は、図11Dに対応する表と考えることができる。全ての管理コードの物品についてのデータを集めて図11Dのような表を作成し、作成した表が、図13の表で「○」が記録されていないセルの全てに「x」が記録されている表であれば、作成した表から図3に示した物品の流通経路を導き出すことができる。現実には、図13の表で「○」が記録されていないセルの全てに「x」が記録されている表を常に作成できるとは限らないが、この表に近い表を作成すると、可能性のある流通経路をさらに絞り込むことができ、物品の流通経路の推定がより容易になる。
なお、図9のステップ704では、管理装置50は、ステップ902で推定した物品の流通経路(すなわち、ステップ902で求めた物品の流通経路の候補)を出力装置70に出力する。出力装置70は、このデータを表示する。
本実施例では、このようにして物品の流通経路を推定し、流通経路の候補を求めることができる。本実施例による物品の流通経路の推定方法を利用すると、予め流通経路がわかっていない場合でも、実施例1と実施例2で説明した発明を実現できる。なお、この方法で求めた流通経路の候補には、実際には存在しない経路が含まれている可能性がある。しかし、品質管理や偽造品検索などを行うときは、最終的には人手での確認が不可欠であり、多少間違った流通経路の候補が含まれているとしても、可能性のある流通経路の絞込みができるだけで効果がある。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記の実施例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備える態様に限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、削除したり、他の構成を追加・置換したりすることが可能である。
10、11…物品、12…2次元バーコード、13…1次元バーコード、21、22、23、24、25…環境変化部分、50…管理装置、51…データ受信部、52…演算部、53…データ記憶部、54…データ出力部、60…入力装置、70…出力装置、80…B行A列のセル。
Claims (8)
- 流通する複数の物品から前記物品の管理コードのデータを入力する入力装置と、
演算部と記憶部を備え、前記入力装置から送信されたデータを受信して記録する管理装置と、
前記管理装置が出力したデータを表示する出力装置と、を備え、
複数の前記物品は、前記管理コードにより複数のグループに分けられ、同一の前記グループに属する複数の前記物品には、同一の前記管理コードが表示され、
前記入力装置は、前記物品が流通した複数の場所で、前記管理コードのデータを入力し、入力した前記管理コードのデータと、前記管理コードのデータの入力日時と入力場所のデータとを管理装置に送信し、
前記管理装置は、
前記入力装置から送信された複数のデータの中の前記管理コードと前記入力場所との全ての組み合わせについて、前記入力日時が最も早いデータである最先データを求め、
前記最先データに対して、全ての前記管理コードに対し、前記管理コードごとに、互いに異なる2つの前記入力場所の組み合わせの全てについて、前記入力日時を比較し、前記入力日時の遅い方の前記入力場所から前記入力日時の早い方の前記入力場所に向かう前記物品の流通経路は存在しないとする流通経路の推定処理を行い、
互いに異なる2つの前記入力場所の前記組み合わせの全てのうち、前記推定処理で前記流通経路が存在しないとした前記組み合わせ以外の前記組み合わせを、前記物品の前記流通経路の候補として求め、
前記出力装置は、前記物品の前記流通経路の候補を表示する、
ことを特徴とする物品の品質管理システム。 - 流通する複数の物品から前記物品の管理コードのデータを入力する入力装置と、
演算部と記憶部を備え、前記入力装置から送信されたデータを受信して記録する管理装置と、
前記管理装置が出力したデータを表示する出力装置と、を備え、
複数の前記物品は、前記管理コードにより複数のグループに分けられ、同一の前記グループに属する複数の前記物品には、同一の前記管理コードが表示され、
前記入力装置は、前記物品が流通した複数の場所で、前記管理コードのデータを入力し、入力した前記管理コードのデータと、前記管理コードのデータの入力日時と入力場所のデータとを管理装置に送信し、
前記管理装置は、
前記物品の予め定められた流通経路のデータが入力され、
前記入力装置から送信された複数のデータの中の前記管理コードと前記入力場所との全ての組み合わせに対し、前記組み合わせごとに、前記組み合わせのデータ数である流通物品数を求め、
前記管理コードごとに、前記入力場所の中から流入場所を検索し、前記流入場所は、前記流通物品数が、前記流通経路において下流隣の全ての前記入力場所での前記流通物品数の和より小さい前記入力場所であり、
前記出力装置は、前記流入場所と、前記流入場所の前記下流隣の全ての前記入力場所と、前記流入場所が検索された前記管理コードとを表示する、
ことを特徴とする物品の品質管理システム。 - 前記管理装置は、
前記入力装置から送信された複数のデータの中の前記管理コードと前記入力場所との全ての組み合わせに対し、前記組み合わせごとに、前記組み合わせのデータ数である流通物品数を求め、
前記管理コードごとに、前記入力場所の中から流入場所を検索し、前記流入場所は、前記流通物品数が、前記流通経路の候補において下流隣の全ての前記入力場所での前記流通物品数の和より小さい前記入力場所であり、
前記出力装置は、前記流入場所と、前記流入場所の前記下流隣の全ての前記入力場所と、前記流入場所が検索された前記管理コードとをさらに表示する、
請求項1に記載の物品の品質管理システム。 - 流通する複数の物品から、少なくとも前記物品の種類を区別する前記物品の管理コードのデータと前記物品の周囲の環境状態のデータとを入力する入力装置と、
演算部と記憶部を備え、前記入力装置から送信されたデータを受信して記録する管理装置と、
前記管理装置が出力したデータを表示する出力装置と、を備え、
複数の前記物品は、前記管理コードにより複数のグループに分けられ、同一の前記グループに属する複数の前記物品には、同一の前記管理コードが表示され、
複数の前記物品には、表示する色により物品の周囲の環境状態を示す環境変化部分が表示され、
前記入力装置は、前記物品が流通した複数の場所で、前記管理コードのデータとともに前記環境状態のデータを入力し、入力した前記管理コードのデータと前記環境状態のデータと、前記管理コードのデータの入力日時と入力場所のデータとを管理装置に送信し、
前記管理装置は、
予め定められており、前記物品の流通時期または前記物品の種類によって異なる、前記物品の流通経路のデータが入力され、
前記環境状態についてのデータの中から予め定めた条件を満たすデータを検索し、
検索された前記環境状態についての前記データとともに入力された前記管理コードのデータと、この前記管理コードのデータの前記入力日時と前記入力場所のデータと、前記流通経路のデータとを用いて、前記条件を満たす前記データが入力された前記入力場所である第1の場所と、前記第1の場所の前記流通経路における上流隣の前記入力場所である第2の場所とを求め、
前記出力装置は、前記第1の場所と前記第2の場所を表示する、
ことを特徴とする物品の品質管理システム。 - 流通する複数の物品から前記物品の管理コードのデータを入力する入力装置と、演算部と記憶部を備え、前記入力装置から送信されたデータを受信して記録する管理装置と、前記管理装置が出力したデータを表示する出力装置とを用い、
複数の前記物品は、前記管理コードにより複数のグループに分けられ、同一の前記グループに属する複数の前記物品には、同一の前記管理コードが表示され、
前記入力装置が、前記物品が流通した複数の場所で、前記管理コードのデータを入力し、入力した前記管理コードのデータと、前記管理コードのデータの入力日時と入力場所のデータとを管理装置に送信し、
前記管理装置が、
前記入力装置から送信された複数のデータの中の前記管理コードと前記入力場所との全ての組み合わせについて、前記入力日時が最も早いデータである最先データを求め、
前記最先データに対して、全ての前記管理コードに対し、前記管理コードごとに、互いに異なる2つの前記入力場所の組み合わせの全てについて、前記入力日時を比較し、前記入力日時の遅い方の前記入力場所から前記入力日時の早い方の前記入力場所に向かう前記物品の流通経路は存在しないとする流通経路の推定処理を行い、
互いに異なる2つの前記入力場所の前記組み合わせの全てのうち、前記推定処理で前記流通経路が存在しないとした前記組み合わせ以外の前記組み合わせを、前記物品の前記流通経路の候補として求め、
前記出力装置が、前記物品の前記流通経路の候補を表示する、
ことを特徴とする物品の品質管理方法。 - 流通する複数の物品から前記物品の管理コードのデータを入力する入力装置と、演算部と記憶部を備え、前記入力装置から送信されたデータを受信して記録する管理装置と、前記管理装置が出力したデータを表示する出力装置とを用い、
複数の前記物品は、前記管理コードにより複数のグループに分けられ、同一の前記グループに属する複数の前記物品には、同一の前記管理コードが表示され、
前記入力装置が、前記物品が流通した複数の場所で、前記管理コードのデータを入力し、入力した前記管理コードのデータと、前記管理コードのデータの入力日時と入力場所のデータとを管理装置に送信し、
前記管理装置が、
前記物品の予め定められた流通経路のデータを入力し、
前記入力装置から送信された複数のデータの中の前記管理コードと前記入力場所との全ての組み合わせに対し、前記組み合わせごとに、前記組み合わせのデータ数である流通物品数を求め、
前記管理コードごとに、前記入力場所の中から流入場所を検索し、前記流入場所は、前記流通物品数が、前記流通経路において下流隣の全ての前記入力場所での前記流通物品数の和より小さい前記入力場所であり、
前記出力装置が、前記流入場所と、前記流入場所の前記下流隣の全ての前記入力場所と、前記流入場所が検索された前記管理コードとを表示する、
ことを特徴とする物品の品質管理方法。 - 前記管理装置が、
前記入力装置から送信された複数のデータの中の前記管理コードと前記入力場所との全ての組み合わせに対し、前記組み合わせごとに、前記組み合わせのデータ数である流通物品数を求め、
前記管理コードごとに、前記入力場所の中から流入場所を検索し、前記流入場所は、前記流通物品数が、前記流通経路の候補において下流隣の全ての前記入力場所での前記流通物品数の和より小さい前記入力場所であり、
前記出力装置が、前記流入場所と、前記流入場所の前記下流隣の全ての前記入力場所と、前記流入場所が検索された前記管理コードとをさらに表示する、
請求項5に記載の物品の品質管理方法。 - 流通する複数の物品から、少なくとも前記物品の種類を区別する前記物品の管理コードのデータと前記物品の周囲の環境状態のデータとを入力する入力装置と、演算部と記憶部を備え、前記入力装置から送信されたデータを受信して記録する管理装置と、前記管理装置が出力したデータを表示する出力装置とを用い、
複数の前記物品は、前記管理コードにより複数のグループに分けられ、同一の前記グループに属する複数の前記物品には、同一の前記管理コードが表示され、
複数の前記物品には、表示する色により物品の周囲の環境状態を示す環境変化部分が表示され、
前記入力装置が、前記物品が流通した複数の場所で、前記管理コードのデータとともに前記環境状態のデータを入力し、入力した前記管理コードのデータと前記環境状態のデータと、前記管理コードのデータの入力日時と入力場所のデータとを管理装置に送信し、
前記管理装置が、
予め定められており、前記物品の流通時期または前記物品の種類によって異なる、前記物品の流通経路のデータを入力し、
前記環境状態についてのデータの中から予め定めた条件を満たすデータを検索し、
検索された前記環境状態についての前記データとともに入力された前記管理コードのデータと、この前記管理コードのデータの前記入力日時と前記入力場所のデータと、前記流通経路のデータとを用いて、前記条件を満たす前記データが入力された前記入力場所である第1の場所と、前記第1の場所の前記流通経路における上流隣の前記入力場所である第2の場所とを求め、
前記出力装置が、前記第1の場所と前記第2の場所を表示する、
ことを特徴とする物品の品質管理方法。
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