JP6556400B2 - タイミング推定装置およびタイミング推定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、受信信号における先行波および遅延波の到来タイミングを推定するタイミング推定装置およびタイミング推定方法に関する。
無線通信システムにおいて、送信された電波が複数の経路で受信装置に到来することがある。受信装置は、複数の経路でそれぞれ到来した複数の到来波を、それぞれの経路に応じたタイミングで受信する。これにより、符号間干渉が生じることがある。符号間干渉は、隣接するシンボル間が互いの影響を受けることである。符号間干渉により通信品質が劣化するので、一般に、受信装置は、符号間干渉を抑圧する等化器を用いている。時間領域で等化を行う等化器は、各到来波の受信信号における位置すなわち各到来波のタイミングを求め、最も早い時刻に到来する波である先頭波の到来タイミングである先行波タイミングと、最も遅い時間に到来する波である最遅延波のタイミングである最遅延波タイミングとを求める。そして、等化器は、先行波タイミングと最遅延波タイミングとの間の長さすなわち遅延の広がりを推定し、遅延の広がりを用いて等化を行うタイミングおよびタップ長を設定する。受信装置は、遅延の広がりを精度良く推定できると、等化を行うタイミングおよびタップ長を適切に設定することができ、結果として、通信品質を向上させることができる。このため、各到来波のタイミングを精度高く推定することが課題となっている。
各到来波のタイミングを推定する従来の技術として、特許文献1に記載の技術が挙げられる。特許文献1に記載の同期検出回路は、同期シンボル列、トレーニング信号といった既知系列をフレーム内に含む通信方式において、受信信号をシフトレジスタで1シンボルずつ遅延させ、入力信号と既知系列との畳み込み演算、すなわち入力信号と既知系列との相互相関をとる演算を行い、この演算の結果である相関値を逐次出力する。特許文献1に記載の同期検出回路は、相関値が最大となる位置を検出し、検出した位置を同期タイミングすなわち主波の位置とする。また、特許文献1に記載の同期検出回路は、算出した相関値のなかで、主波以外で相関値が大きくなっているものを遅延波とすることにより遅延プロファイルを推定する。
特開2005−333300号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている技術では、相互相関を用いて到来波のタイミングを推定している。このため、到来波間に電力の差がある場合に、電力が小さい到来波のタイミングの推定精度が劣化する。したがって、遅延の広がりを正確に推定することが困難となるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、到来波に電力の差がある環境であっても、到来波のタイミングの推定精度の劣化を抑制することができるタイミング推定装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるタイミング推定装置は、既知系列を含みオーバーサンプリングされた受信信号から、シンボルレート間隔で抽出された第1の数のサンプルであるサンプル群を、各サンプル群の先頭の位置を1サンプルずつずらして複数出力する受信信号出力部、を備える。また、このタイミング推定装置は、複数のサンプル群のそれぞれに対して、サンプル群に基づいてチャネルインパルスレスポンスを算出し、チャネルインパルスレスポンスおよび既知系列を用いて受信信号のレプリカを生成し、サンプル群、レプリカおよびチャネルインパルスレスポンスに基づいて信頼値を算出する信頼性算出部と、信頼値に基づいて、先行波の到来タイミングおよび遅延波の到来タイミングを推定するタイミング推定部と、を備える。
本発明にかかるタイミング推定装置は、到来波に電力の差がある環境であっても、到来波のタイミングの推定精度の劣化を抑制することができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかるタイミング推定装置の構成例を示す図 実施の形態1の信頼性算出部の構成例を示す図 実施の形態1のタイミング推定部の構成例を示す図 実施の形態1の処理回路の構成例を示す図 実施の形態1の処理回路の構成例を示す図 実施の形態1のタイミング推定装置におけるタイミング推定方法の一例を示すフローチャート 実施の形態1の信頼性算出部へ出力される各サンプルの一例を示す図 実施の形態1の効果を説明するための図 実施の形態2のタイミング推定装置の構成例を示す図 実施の形態2の信頼性算出部の構成例を示す図 実施の形態2のタイミング推定部の構成例を示す図 実施の形態3のタイミング推定装置の構成例を示す図 実施の形態3のタイミング推定部の構成例を示す図 実施の形態4のタイミング推定装置の構成例を示す図 実施の形態4の信頼性算出部の構成例を示す図 実施の形態4のタイミング推定部の構成例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかるタイミング推定装置およびタイミング推定方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかるタイミング推定装置の構成例を示す図である。本実施の形態のタイミング推定装置100は、受信信号に含まれる既知系列を用いて、到来波の位置すなわち到来波のタイミングを推定する装置である。本実施の形態のタイミング推定装置100は、例えば、無線通信システムにおいて、送信装置から送信された無線信号を受信する受信装置に搭載される。また、本実施の形態のタイミング推定装置100は、受信信号に対して時間領域の等化を行う等化器に搭載されてもよい。また、本実施の形態のタイミング推定装置100から出力された推定結果が、時間領域の等化を行う等化器において用いられてもよい。
図1に示すように、本実施の形態のタイミング推定装置100は、受信信号メモリ1、信頼性算出部2−1〜2−k、タイミング推定部3、粗タイミング推定部4およびオーバーサンプリング部5を備える。kは2以上の整数である。なお、以下では、タイミング推定装置100がオーバーサンプリング部5を備える例を説明するが、オーバーサンプリング部5はタイミング推定装置100の外部にあってもよい。
オーバーサンプリング部5には、シンボルレート間隔でサンプリングされた受信信号が入力される。シンボルは、送信されるデータの単位であり、例えば、信号が変調されて送信される場合には1回の変調の単位である。各シンボルは一定時間ごとに送信される。送信装置においてシンボルが送信される間隔をシンボルレート間隔と呼ぶ。オーバーサンプリング部5は、フレーム単位で受信信号をN倍にオーバーサンプリングし、オーバーサンプリング後の受信信号を受信信号メモリ1へ格納する。Nは2以上の整数である。フレームとは、送信されるデータの単位である。ここでは、1フレームはFシンボルで構成されるとする。Fは2以上の整数である。1フレーム分のF個のシンボルは、オーバーサンプリング部5により、F×N個のサンプルに変換される。また、1フレームには、1系列長がL(Lは1より大きくFより小さい整数とする)シンボルの既知系列{X(0),・・・,X(L−1)}が含まれているとする。
受信信号メモリ1には1フレーム分のオーバーサンプリング後の受信信号が格納される。受信信号メモリ1に格納されるオーバーサンプリング後の受信信号は、1フレーム分の後段の処理すなわちタイミング推定部3における処理が終了すると、次のフレームのオーバーサンプリング後の受信信号に更新される。
受信信号メモリ1は、格納されたオーバーサンプリング後の受信信号のうち第1の数であるL−M+1個のシンボルレート間隔のサンプルを信頼性算出部2−1〜2−kへ出力する。すなわち、受信信号メモリ1は、既知系列を含みオーバーサンプリングされた受信信号から、シンボルレート間隔で抽出されたL−M+1個のサンプルであるサンプル群を、サンプル群の先頭の位置を1サンプルずつずらして複数出力する受信信号出力部である。Mは、チャネルインパルスレスポンス(Channel Impulse Response:以下、CIRとする)の推定におけるタップ長であり、想定される最大遅延シンボル数に基づいて設定される値であり、1より大きい整数である。信頼性算出部2−1〜2−kへそれぞれ出力するL−M+1個のサンプルの先頭のサンプルの位置は、1サンプルずつずれている。すなわち、信頼性算出部2−1〜2−kへそれぞれ出力される受信信号の位置すなわちタイミングは1サンプルずつずれている。ここでは、信頼性算出部2−1へ出力されるサンプルをタイミング#0のサンプルと呼び、信頼性算出部2−2へ出力されるサンプルをタイミング#1のサンプルと呼び、信頼性算出部2−kへ出力されるサンプルをタイミング#Tのサンプルと呼ぶ。なお、T=k−1である。このように、信頼性算出部2−i(i=0,1,…,k)へ出力されるサンプルをタイミング#j(j=i−1)のサンプルと呼ぶ。タイミング#0〜タイミング#Tにおける#の後の数値は、信頼性算出部2−1〜2−kへ入力されるサンプルの先頭位置を示す数値である。図1では、タイミング#jのサンプルをタイミング#jと略して示している。タイミング#0のサンプルの先頭の位置は、後述する粗タイミング推定部4により決定される。
信頼性算出部2−1〜2−kは、受信信号メモリ1から出力された複数のサンプル群のそれぞれに対して、サンプル群に基づいてCIRを算出し、CIRおよび既知系列を用いて受信信号のレプリカを生成し、サンプル群、レプリカおよびCIRに基づいて信頼値を算出する。信頼性算出部2−1〜2−kは、1つの信頼性算出部として構成されてもよい。信頼性算出部2−1〜2−kに入力されるL−M+1個のサンプルすなわちサンプル群は、上述したとおり互いに1サンプルずつずれている。信頼性算出部2−1〜2−kにおける処理の詳細については後述する。
タイミング推定部3は、信頼性算出部2−1〜2−kにより算出されたk個の信頼値に基づいて、到来波のタイミングを推定する。ここでは、タイミング推定部3は、到来波のタイミングの推定の一例として、先行波の到来タイミングおよび遅延波の到来タイミングすなわち先行波タイミングおよび遅延波タイミングを推定することとし、推定した先行波タイミングおよび遅延波タイミングを出力する。以下、信頼性算出部2−1〜2−kを区別せずに示すときには、信頼性算出部2と記載する。
粗タイミング推定部4は、受信信号に基づいて、受信信号における既知系列のおおよその位置を推定し、推定した位置から、タイミング#0のサンプルの先頭の位置を示す情報を受信信号メモリ1へ出力する。粗タイミング推定部4における既知系列のおおよその位置の推定方法は、どのような方法を用いてもよいが、例えば、既知系列と受信信号との相関値に基づいて推定する方法を用いることができる。粗タイミング推定部4は、既知系列のおおよその位置を推定すると、推定した既知系列の位置の先頭より前の位置を、タイミング#0のサンプルの先頭の位置に決定する。例えば、粗タイミング推定部4は、1フレームのF個のシンボルのうちu番目からL個が既知系列であると推定した場合、u番目のシンボルより前の位置を、タイミング#0のサンプルの先頭の位置に決定する。
図2は、本実施の形態の信頼性算出部2の構成例を示す図である。図2に示すように、信頼性算出部2は、CIR推定部21、レプリカ生成部22、信頼値算出部23および信頼値クリップ部24を備える。
図3は、本実施の形態のタイミング推定部3の構成例を示す図である。タイミング推定部3は、隣接平均部31、タイミング判定部32およびフレーム間平均部33を備える。図2および図3に示した各部の動作については、後述する。
次に、本実施の形態のタイミング推定装置100のハードウェア構成について説明する。本実施の形態のタイミング推定装置100を構成する各部は処理回路により実現される。図4は、処理回路の構成例を示す図である。図4に示した処理回路200は、専用の回路として構成された処理回路である。処理回路200は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものを含む。
本実施の形態のタイミング推定装置100を構成する各部を実現する処理回路はプロセッサを備える処理回路であってもよい。図5は、プロセッサを備える処理回路の構成例を示す図である。図5に示した処理回路300は、プロセッサ301およびメモリ302を備える。プロセッサ301は、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ等が該当する。メモリ302は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク等が該当する。
本実施の形態のタイミング推定装置100を構成する各部を実現する処理回路が、図5に示した処理回路300により実現される場合、タイミング推定装置100を構成する各部の機能は、メモリ302に格納されたプログラムが、プロセッサ301により実行されることにより実現される。メモリ302は、プロセッサ301によりプログラムが実行される際の記憶領域としても用いられる。なお、本実施の形態のタイミング推定装置100を構成する各部は、一部が専用の回路として構成された処理回路200により実現され、残部がプロセッサ301を備える処理回路300により実現されてもよい。
次に、本実施の形態のタイミング推定方法について説明する。図6は、本実施の形態のタイミング推定装置100におけるタイミング推定方法の一例を示すフローチャートである。図1、図2、図3および図6を用いて本実施の形態のタイミング推定方法を説明する。なお、図6に示す動作の開始の前に、粗タイミング推定部4により、タイミング#0のサンプルの先頭の位置が受信信号メモリ1に指示されているとする。
まず、タイミング推定装置100のオーバーサンプリング部5は、受信信号をオーバーサンプリングし(ステップS1)、オーバーサンプリング後の受信信号を受信信号メモリ1へ格納する(ステップS2)。受信信号メモリには、1フレーム分のオーバーサンプリング後の受信信号すなわち{r(1),・・・,r(F×N)}のF×N個のサンプルが格納される。受信信号メモリ1は、{r(1),・・・,r(F×N)}のうち、シンボルレート間隔で抽出された、タイミング#0のサンプルの先頭の位置を先頭としたL−M+1個のサンプルを信頼性算出部2−1へ出力する。
図7は、信頼性算出部2へ出力される各サンプルの一例を示す図である。図7に示した白い楕円はシンボルに対応するサンプルすなわちオーバーサンプリング前の受信信号の各点を示し、黒い楕円はオーバーサンプリングにより追加されたサンプルを示す。タイミング#0のサンプルの先頭の位置をts番目のサンプルとすると、{r(ts),r(N+ts),・・・,r((L−M)×N+ts)}が信頼性算出部2−1へタイミング#0のサンプルとして出力される。また、信頼性算出部2−1には、{r(ts+1),・・・,r((L−M)×N+ts+1)}がタイミング#1のサンプルとして出力される。このように、1サンプルずつずれたL−M+1個のサンプルが受信信号メモリ1から各信頼性算出部2へ出力される。一般化すると、タイミング#t(t=0,1,・・・,T)のサンプルは、{r(ts+t),r(ts+t+N),・・・,r((L−M)×N+ts+t)}である。
図6の説明に戻る。信頼性算出部2のCIR推定部21は、シンボルレート間隔で抽出されたL−M+1個のサンプル、すなわちL−M+1シンボル分のデータを用いて、Mタップ分のCIRを推定する(ステップS3)。すなわち、第1の推定部であるCIR推定部21は、シンボルレート間隔で抽出されたL−M+1個のサンプルであるサンプル群から第2の数のタップすなわちMタップのCIRを算出する。CIR推定部21は、推定したCIRをレプリカ生成部22および信頼値算出部23へ出力する。CIR推定部21におけるCIRの推定手法としては、以下の手法を用いることができる。信頼性算出部2に入力されるタイミング#tのサンプルを、L−M+1列の行ベクトルでy列目の要素がr((y−1)×N+ts+t)となるベクトルr(太字)tにより表し、既知系列から生成した行列を行列X(太字)とする。行列X(太字)は、M行L−M+1列の行列でx行y列の要素がX(M−x+y−1)の行列である。x,yは、それぞれ行および列を示す整数である。このとき、CIRは、ベクトルr(太字)tに行列X(太字)の疑似逆行列を乗算することにより求めることができる。これを式に表すと、以下の式(1)となる。ただし、C(太字)tはM列の行ベクトルであり、タイミング#tにおけるCIRの推定である。また、以下では、C(太字)tのy列目の要素をCt(y−1)と表記する。また、式(1)において行列の右肩のHは複素転置を示し、行列の右肩の−1は逆行列を行う演算子を表す。なお、CIRの推定手法は、この例に限定されない。
Figure 0006556400
次に、レプリカ生成部22は、CIRを用いて受信信号のレプリカを生成する(ステップS4)。レプリカ生成部22は、MタップのCIRおよび既知系列を用いて第1のレプリカを生成する第1のレプリカ生成部である。具体的には、レプリカ生成部22は、既知系列{X(0),・・・,X(L−1)}とCIR{Ct(0),・・・,Ct(M−1)}との畳み込みを行い、畳み込みの結果からレプリカを求める。例えば、レプリカ生成部22は、以下の式(2)により、タイミング#tにおけるレプリカx番目の要素rept(x)を求めることができる。
Figure 0006556400
上記のrept(x)を、x=1からx=L−M+1まで生成することにより、信頼性算出部2へ入力されたL−M+1の長さ、すなわちシンボルレート間隔でL−M+1個分の長さのレプリカを生成することができる。レプリカ生成部22は、こうして生成したレプリカを信頼値算出部23へ出力する。
信頼値算出部23は、レプリカと受信信号との差から誤差電力を算出し、CIRからCIR電力を算出し、CIR電力から誤差電力を除算して信頼値を算出する(ステップS5)。すなわち、信頼値算出部23は、サンプル群およびレプリカに基づいて誤差電力を算出し、MタップのCIRに基づいてCIRの電力を算出し、誤差電力とCIRの電力とに基づいて信頼値である第1の信頼値を算出する第1の算出部である。詳細には、信頼値算出部23は、レプリカ生成部22から出力されたレプリカと受信信号メモリ1から出力されたオーバーサンプリング後の受信信号との要素ごとの差を算出する。受信信号メモリ1から出力されたオーバーサンプリング後の受信信号とレプリカ生成部22から出力されたレプリカとはいずれもL−M+1個の要素で構成されるため、上記の差はL−M+1個算出される。信頼値算出部23は、算出したL−M+1個の差の二乗和を求め誤差電力とする。また、信頼値算出部23は、入力されたCIRのタップの二乗和、すなわちMタップ分の二乗和を算出してCIR電力とする。そして、信頼値算出部23は、CIR電力を誤差電力で除算したものを信頼値として信頼値クリップ部24へ出力する。
信頼値クリップ部24は、信頼値を閾値であるクリップ閾値にクリップする(ステップS6)。具体的には、信頼値クリップ部24は、信頼値算出部23から出力された信頼値が、予め設定されたクリップ閾値を超える場合に、信頼値をクリップ閾値にクリップしたものをタイミング推定部3へ出力する。すなわち信頼値クリップ部24は、信頼値がクリップ閾値を超える場合にクリップ閾値をタイミング推定部3へ出力するクリップ処理を実施する。なお、ここでは、タイミング推定装置100が信頼値クリップ部24を備える例を説明するが、タイミング推定装置100は、信頼値クリップ部24を備えなくてもよい。タイミング推定装置100が信頼値クリップ部24を備えない場合、信頼値算出部23から出力された信頼値は、そのままタイミング推定部3へ出力される。
タイミング推定部3の隣接平均部31は、各信頼性算出部2から出力された信頼値に対し、両隣のタイミングとの平均値を算出する(ステップS7)。すなわち、隣接平均部31は、信頼値と、該信頼値に対応するサンプル群と1サンプルずれたサンプル群である隣接サンプル群に対応する信頼値と、を平均化する。たとえば、隣接平均部31は、タイミング#aにおける信頼値がαである場合、タイミング#a−1における信頼値βおよびタイミング#a+1における信頼値γを用いて、両隣のタイミングとの平均値を(α+β+γ)/3により算出する。また、端のタイミング、すなわちタイミング#0、およびタイミング#Tでは、隣接するタイミングは1つしかない。このような場合には、隣接平均部31は、端のタイミングと該タイミングに隣接する1つのタイミングとの平均値を算出する。たとえば、隣接平均部31は、タイミング#0における信頼値がαである場合、タイミング#1における信頼値βを使用して(α+β)/2を平均値として算出する。隣接平均部31は、k個の信頼性算出部2から出力されたk個のタイミング、すなわちタイミング#0からタイミング#Tに対応する信頼値を用いて、k個の平均値を算出し、算出したk個の平均値をタイミング推定部3に出力する。
なお、以上の例では、隣接平均を算出する方法として、両隣との平均値を算出する例を挙げたが、隣接平均として一方の隣りのタイミングとの平均を算出してもよいし、隣接平均を算出する方法は上述した例に限定されない。また、隣接平均部31を設けずに、信頼性算出部2から出力された信頼値がそのままタイミング判定部32へ出力されるようにしてもよい。
タイミング判定部32は、遅延波タイミングおよび先行波タイミングを算出し(ステップS8)、算出した遅延波タイミングおよび先行波タイミングをフレーム間平均部33へ出力し、1フレーム分の処理を終了する。具体的には、タイミング判定部32は、k個の各タイミングの信頼値のなかで最大となるものを探索する。タイミング判定部32は、探索して得られた信頼値すなわち信頼値の最大値に、予め設定された定数を乗算した値を閾値とする。なお、この定数は、1以下の正の実数である。タイミング判定部32は、各タイミングにおける信頼値を閾値とそれぞれ比較し、信頼値が閾値以上となるタイミングを求める。ここで、タイミング#0〜タイミング#Tにおける#の後ろの数値をタイミング番号と呼ぶ。タイミング判定部32は、閾値以上となるタイミングの中で、最もタイミング番号の小さいタイミングを遅延波タイミングとし、最もタイミング番号の大きいタイミングを先行波タイミングとして出力する。なお、このときタイミング判定部32が出力する遅延波タイミングは、遅延波のうち最遅延波に相当する遅延波のタイミングである。タイミング判定部32は、例えば、遅延波タイミングおよび先行波タイミングとして、それぞれに対応するタイミング番号を出力する。
フレーム間平均部33では、図6に示した処理により、フレームごとにタイミング判定部32から入力される先行波タイミングおよび遅延波タイミングのそれぞれに対し、フレーム間での平均化処理を行う。フレーム間平均部33は、平均化処理後の先行波タイミングおよび遅延波タイミングをタイミング推定装置100の外部へ出力する。すなわち、タイミング推定部3は、先行波の到来タイミングおよび遅延波の到来タイミングをフレームごとに推定し、複数のフレームの先行波の到来タイミングおよび遅延波の到来タイミングの平均値を推定結果として出力する。
フレーム間平均部33は、平均化処理として、どのような処理を行ってもよいが、例えば、次のような処理を行う。まず、フレーム間平均部33は、フレームごとの先行波タイミングおよび遅延波タイミングのヒストグラムすなわち度数分布をそれぞれ生成する。先行波タイミングおよび遅延波タイミングの各ヒストグラムは、新たに先行波タイミングおよび遅延波タイミングが入力されるたびに順次更新される。また、フレーム間平均部33は、先行波タイミングおよび遅延波タイミングが入力された回数すなわち処理されたフレーム数が、あらかじめ設定された平均化回数を超えると、古いものから順に各ヒストグラムから削除していく。フレーム間平均部33は、各ヒストグラムにおける度数が、あらかじめ設定された閾値を超えるタイミング番号を抽出する。そして、フレーム間平均部33は、抽出したタイミング番号のうちからあらかじめ定められた規則にしたがって1つのタイミングを平均化処理後のタイミングとして選択する。あらかじめ定められた規則は、例えば、抽出したタイミング番号のなかで最小の番号を選択する規則、抽出したタイミング番号のなかで最大の番号を選択する規則、または抽出したタイミング番号のうち最も度数が大きいタイミング番号を選択する規則を用いることができる。平均化方法は以上述べた方法に限定されない。
なお、遅延波の広がり、すなわち遅延波タイミングと先行波タイミングとの間の長さは、タイミング推定装置100から出力される遅延波タイミングに対応するタイミング番号および先行波タイミングに対応するタイミング番号とオーバーサンプリング後のサンプル間隔とに基づいて算出することができる。ただし、後述するように、本実施の形態の遅延波タイミングは、遅延波をMタップ分の遅延の最も大きい遅延に対応したタイミングで検出した場合のタイミングを示す。このため、実際に遅延波の到来したタイミングは、タイミング推定装置100から出力された遅延波タイミングをM−1タップ分遅延させたタイミングとなる。なお、タイミング推定装置100は、このM−1タップ分遅延させたタイミングを遅延波タイミングとして出力してもよい。
次に、上述したタイミング推定方法により得られる効果を説明する。図8は、本実施の形態の効果を説明するための図である。図8は、横軸に時間を示し、縦軸に信頼値を示している。信頼値は、上述した通り、タイミングごとに算出されるので、オーバーサンプルのサンプル間隔で算出される。図8では、算出された各信頼値を直線により繋いで示している。図8に示したCIR推定範囲(1)〜CIR推定範囲(4)は、それぞれ異なるタイミングに対応する各信頼性算出部2の信頼値算出部23が信頼値を算出する範囲を示している。信頼値算出部23は、Mタップ分のCIRを算出するため、各CIR推定範囲(1)〜CIR推定範囲(4)の長さはシンボルレート間隔にMを乗じた値である。なお、CIR推定範囲(1)〜CIR推定範囲(4)は、上述したタイミング番号が連続したタイミングに対応するものではない。例えば、CIR推定範囲(1)の先頭とCIR推定範囲(2)の先頭との間は、オーバーサンプリング後の1サンプル間隔以上である。
図8の上方の先行波と記載した矢印は、既知系列の先頭が先行波として受信されるタイミングを示し、図8の上方の遅延波と記載した矢印は、既知系列の先頭が遅延波として受信されるタイミングを示す。各矢印の横幅は1シンボルレート間隔を示している。図8に示した例では、CIR推定範囲(1)には先行波が含まれているが遅延波は含まれていない。CIR推定範囲(2)およびCIR推定範囲(3)には、先行波および遅延波の両方が含まれている。CIR推定範囲(4)には遅延波が含まれているが先行波は含まれていない。
図8に示したように、信頼性算出部2におけるCIRの推定範囲がCIR推定範囲(1)である場合、信頼性算出部2により生成されるレプリカに遅延波の成分が含まれない。したがって、信頼性算出部2が誤差電力を算出する際に、受信信号に含まれる遅延波の成分がレプリカと受信信号との差としてあらわれ、誤差電力が大きくなる。これにより、信頼性算出部2におけるCIRの推定範囲がCIR推定範囲(1)である場合、信頼値は小さくなる。また、信頼性算出部2におけるCIRの推定範囲がCIR推定範囲(4)である場合、信頼性算出部2により生成されるレプリカに先行波の成分が含まれない。したがって、信頼性算出部2が誤差電力を算出する際に、受信信号に含まれる先行波の成分がレプリカと受信信号との差としてあらわれ、誤差電力が大きくなる。これにより、信頼性算出部2におけるCIRの推定範囲がCIR推定範囲(4)である場合、信頼値は小さくなる。
一方、信頼性算出部2におけるCIRの推定範囲がCIR推定範囲(2)およびCIR推定範囲(3)である場合、信頼性算出部2により生成されるレプリカに先行波および遅延波の成分が含まれる。したがって、信頼性算出部2が誤差電力を算出する際に、誤差電力が小さくなり、信頼値は大きくなる。
以上のことより、信頼値が閾値を超えるなかで最もタイミング番号が小さい、すなわち最も早い時刻に対応するタイミングが、CIR推定範囲の末尾に遅延波を含むタイミングとなることがわかる。また、信頼値が閾値を超えるなかで最もタイミング番号が大きい、すなわち最も遅い時刻に対応するタイミングが、CIR推定範囲の先頭に先行波を含むタイミングとなることがわかる。CIR推定範囲(2)からCIR推定範囲(3)までの間に対応するタイミングでは、図8に示すように信頼値が連続して高くなる。図8では、下部に丸で囲って記載された先の文字は、CIR推定範囲の先頭に先行波を含むCIR推定範囲の開始タイミングすなわち先行波タイミングを示し、下部に丸で囲って記載された遅の文字は、CIR推定範囲の末尾に遅延波を含むCIR推定範囲の開始タイミングすなわち遅延波タイミングを示す。なんらかの誤差要因により瞬間的に信頼値が高くなってしまった場合には、連続して信頼値が高くなる可能性は低いため、隣接平均部31により隣接したタイミングと平均化することで、先行波および遅延波の誤検出の確率を下げることができる。
また、キャリア対雑音比が高い特定の環境においては、CIR推定範囲(2)からCIR推定範囲(3)までの間のように、信頼値が大きくなることがある。このような場合、タイミング判定部32において用いられる閾値すなわち信頼値の最大値から生成される閾値が大きくなりすぎて、先行波および遅延波のタイミングを検出できない可能性がある。これに対し、信頼値クリップ部24が、信頼値をあらかじめ定めたクリップ閾値でクリップすることにより、タイミング判定部32において生成される閾値が大きくなりすぎることを防ぎ、先行波および遅延波のタイミングの非検出確率を下げることができる。
受信信号と既知系列との相関値に基づいてタイミングを推定する比較例では、到来波に電力差がある場合、既知系列以外の部分であるデータ系列と既知系列とが類似する可能性がある。データ系列と既知系列とが類似する部分の相関値が、電力差のある到来波のなかで電力の低い方に対応するタイミングにおける相関値と同程度以上となると、到来波のタイミングの誤検出が生じる。この問題を解決するためには、既知系列長を長くするか、平均回数を多くするか、または両方の対策を行う必要であるが、これらの対策を行うとデータの伝送効率が低下する。これに対し、以上述べた実施の形態1のタイミング推定装置100は、比較例ではデータ系列と既知系列との類似性により相関値が高くなってしまうタイミングであっても、生成したレプリカと受信信号との誤差が大きくなり信頼値を抑圧できる。このため、到来波に電力差がある場合でも、到来波のタイミングの誤検出の発生を比較例に比べて減少させることができる。このため、実施の形態1では、到来波に電力差がある場合でも、短い時間かつ短い既知系列で、精度高く先行波および遅延波のタイミングを推定することができる。
実施の形態2.
図9は、本発明にかかる実施の形態2のタイミング推定装置の構成例を示す図である。実施の形態2のタイミング推定装置100aは、実施の形態1の粗タイミング推定部4を備えず、実施の形態1の信頼性算出部2−1〜2−kおよびタイミング推定部3の替わりに信頼性算出部2a−1〜2a−kおよびタイミング推定部3aを備える。以下、信頼性算出部2a−1〜2a−kを区別せずに示すときには、信頼性算出部2aと記載する。実施の形態1と同様の機能を有する構成要素は、実施の形態1と同一の符号を付して重複する説明を省略する。以下、実施の形態1と異なる点を主に説明する。
図10は、本実施の形態の信頼性算出部2aの構成例を示す図である。信頼性算出部2aは、実施の形態1と同様のCIR推定部21、レプリカ生成部22、信頼値算出部23および信頼値クリップ部24−1を備える。信頼値クリップ部24−1は符号に枝番号がついているが実施の形態1の信頼値クリップ部24と同様の機能を有する。信頼性算出部2aは、さらに、nタップCIR推定部25、Mタップレプリカ生成部26、nタップレプリカ生成部27、信頼値算出部28,29および信頼値クリップ部24−2〜24−3を備える。
図11は、本実施の形態のタイミング推定部3aの構成例を示す図である。タイミング推定部3aは、隣接平均部31、フレーム間平均部34およびタイミング判定部35を備える。
本実施の形態のタイミング推定装置100aを構成する各部は、処理回路により実現される。処理回路は、実施の形態1で述べた通り、専用の回路である処理回路200であってもよいしプロセッサ301を備える処理回路300であってもよいし、処理回路200および処理回路300の両方を含んでいてもよい。
次に、本実施の形態の動作について説明する。本実施の形態の信頼性算出部2aは、CIR推定部21、レプリカ生成部22、信頼値算出部23および信頼値クリップ部24−1によって実施の形態1と同様の信頼値を算出する。なお、レプリカ生成部22により生成されるレプリカを第1のレプリカとも呼ぶ。また、信頼値算出部23により生成される信頼値を第2の信頼値とも呼ぶ。ただし、本実施の形態では、タイミング推定装置100aは粗タイミング推定部4を備えていないため、実施の形態1におけるtsは0として受信信号メモリ1から各信頼性算出部2aへ、オーバーサンプリング後のサンプルが出力される。
本実施の形態の信頼性算出部2aでは、さらに、以下に述べる動作を実施する。Mタップレプリカ生成部26が、CIR推定部21により生成されたMタップ分のCIRのうち末尾からn(nはMより小さい整数)タップ分と既知系列との畳み込みの結果を用いて受信信号のレプリカである第2のレプリカを生成する。すなわち、Mタップレプリカ生成部26は、MタップのCIRのうち、Mタップの末尾の第3の数のタップであるnタップに対応するCIRを用いて第2のレプリカを生成する第2のレプリカ生成部である。Mタップレプリカ生成部26におけるレプリカの生成方法は、実施の形態1と同様の方法を用いることができる。
信頼値算出部28は、第2のレプリカと受信信号との誤差電力を算出し、CIR推定部21により生成されたMタップ分のCIRのうち末尾からnタップ分のCIR電力を算出し、CIR電力を誤差電力で除算し、除算した結果を第2の信頼値として信頼値クリップ部24−2へ出力する。すなわち、信頼値算出部28は、サンプル群および第2のレプリカに基づいて誤差電力を算出し、Mタップの末尾のnタップに対応するCIRに基づいてMタップの末尾のnタップに対応するCIRの電力であるCIR電力を算出し、算出した誤差電力とCIR電力とに基づいて第2の信頼値を算出する第2の算出部である。信頼値算出部28における誤差電力およびCIR電力の算出方法は、信頼値算出部23における誤差電力の算出方法と同様の方法を用いることができる。
信頼値クリップ部24−2は、信頼値算出部28から出力された信頼値を、あらかじめ定められたクリップ閾値でクリップしてタイミング推定部3aへ出力する。信頼値クリップ部24−2におけるクリップ閾値は、信頼値クリップ部24−1におけるクリップ閾値と同じであってもよいし異なっていてもよい。
また、第2の推定部であるnタップCIR推定部25は、受信信号メモリ1から出力されたオーバーサンプリング後の受信信号に基づいて、nタップのCIRを求め、求めたCIRをnタップレプリカ生成部27および信頼値算出部29へ出力する。nタップのCIRを算出する方法は、実施の形態1で説明したCIRにおいてMの替わりにnを用いた方法であってもよいし、実施の形態1で説明した方法とは異なる方法であってもよい。
第3のレプリカ生成部であるnタップレプリカ生成部27は、nタップCIR推定部25から出力されたCIRと既知系列との畳み込みを行い、畳み込みの結果に基づいて、受信信号のレプリカである第3のレプリカを生成し、第3のレプリカを信頼値算出部29へ出力する。nタップレプリカ生成部27におけるレプリカの生成方法は、実施の形態1と同様の方法を用いることができる。
信頼値算出部29は、第3のレプリカとオーバーサンプリング後の受信信号との誤差電力を算出し、nタップCIR推定部25から出力されるnタップのCIRのCIR電力を求め、誤差電力をCIR電力で除算し、除算した結果を第3の信頼値として信頼値クリップ部24−3へ出力する。信頼値算出部29は、サンプル群および第3のレプリカに基づいて誤差電力を算出し、第3の数のタップすなわちnタップのCIRに基づいてCIR電力を算出し、算出した誤差電力とCIR電力とに基づいて第3の信頼値を算出する第3の算出部である。信頼値算出部29における誤差電力およびCIR電力の算出方法は、信頼値算出部23における誤差電力の算出方法と同様の方法を用いることができる。
信頼値クリップ部24−3は、信頼値算出部29から出力された信頼値を、あらかじめ定められたクリップ閾値でクリップしてタイミング推定部3aへ出力する。信頼値クリップ部24−3におけるクリップ閾値は、信頼値クリップ部24−1におけるクリップ閾値と同じであってもよいし異なっていてもよい。
なお、タイミング推定装置100aは、信頼値クリップ部24−1〜24−3を備えなくてもよい。信頼値クリップ部24−1〜24−3を備えない場合、信頼値算出部23,28,29から出力された第1の信頼値、第2の信頼値および第3の信頼値がそのままタイミング推定部3aへ出力される。
次に、タイミング推定部3aでは、隣接平均部31が、信頼性算出部2aから出力されたクリップ後の第1の信頼値、第2の信頼値および第3の信頼値に対して、それぞれ実施の形態1と同様に隣接平均処理を実施し、処理結果をフレーム間平均部34へ出力する。本実施の形態では、ここまでの処理がフレームごとに実施される。したがって、実施の形態2においてフレームごとに実施される処理のフローは、実施の形態1で説明した図6に示したフローチャートにおいてステップS8が削除されたものとなる。また、図6に示したフローチャートのステップS3からステップS5の実施とともに、上述したnタップCIR推定部25、Mタップレプリカ生成部26、nタップレプリカ生成部27、信頼値算出部28,29および信頼値クリップ部24−2〜24−3における処理が実施され、ステップS7では、第1の信頼値、第2の信頼値および第3の信頼値の隣接平均処理が実施される。
フレーム間平均部34は、第1の信頼値、第2の信頼値および第3の信頼値のそれぞれについて、フレーム間の平均値を算出する。すなわち、フレーム間平均部34は、フレームごとに入力される各タイミングの第1の信頼値、第2の信頼値および第3の信頼値のそれぞれの平均値を算出する。平均値の算出方法としては、移動平均をとる方法を用いることができる。例えば、フレーム間平均部34は、q−1フレーム目までの第1の信頼値の平均をαとし、qフレームにおける第1の信頼値をβとした時に、qフレームにおける平均値をα×(1−a)+β×aにより求めることができる。qは、フレームの番号を示す整数である。aは1以下の正の実数で、aの逆数が平均化回数を意味する。第2の信頼値および第3の信頼値のそれぞれの平均値も同様の方法により算出することができる。なお、各信頼値の平均値を算出する方法は、この方法に限定されずどのような方法でもよく、例えば区間平均であってもよい。
フレーム間平均部34は、算出した第1の信頼値、第2の信頼値および第3の信頼値のそれぞれの平均値を、タイミング判定部35へ出力する。以下、フレーム間平均部34の処理の説明においては、第1の信頼値、第2の信頼値および第3の信頼値のそれぞれの平均値を、それぞれ第1の信頼値、第2の信頼値および第3の信頼値と呼ぶ。タイミング判定部35は、第1の信頼値を用いて、実施の形態1のタイミング判定部32と同様に、最大値に基づいて閾値を設定し、閾値を超えるタイミングを求める。そして、タイミング判定部35は、求めたタイミングのなかで、第2の信頼値が最大となるタイミングを遅延波タイミングと決定する。また、タイミング判定部35は、求めたタイミングのなかで、第3の信頼値が最大となるタイミングを先行波タイミングと決定する。タイミング判定部35は、決定した先行波タイミングおよび遅延波タイミングを外部へ出力する。以上のように、タイミング推定部は、第1の信頼値、第2の信頼値および第3の信頼値に基づいて、先行波の到来タイミングおよび遅延波の到来タイミングを推定する。
以上説明したように、実施の形態2では実施の形態1と同様の第1の信頼値を用いた検出に加えて、Mタップの末尾のnタップに対応する第2の信頼値と、Mタップのうちの先頭のnタップに対応する第3の信頼値とを用いて先行波タイミングおよび遅延波タイミングを推定するようにした。このため、実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、実施の形態1に比べて、瞬時的な推定精度の向上が期待できる。
なお、本実施の形態では、第2の信頼値に基づいて遅延波タイミングを決定し、第3の信頼値に基づいて先行波タイミングを決定したが、遅延波タイミングおよび先行波タイミングのうちの一方を実施の形態1と同様の方法で決定してもよい。タイミング推定装置100aは、遅延波タイミングを実施の形態1と同様の方法で決定する場合は、Mタップレプリカ生成部26、信頼値算出部28、および信頼値クリップ部24−2を備えなくてもよく、先行波タイミングを実施の形態1と同様の方法で決定する場合は、nタップCIR推定部25、nタップレプリカ生成部27、信頼値算出部29および信頼値クリップ部24−3を備えなくてよい。
実施の形態3.
図12は、本発明にかかる実施の形態3のタイミング推定装置の構成例を示す図である。実施の形態3のタイミング推定装置100bは、実施の形態2のタイミング推定部3aの替わりにタイミング推定部3bを備え、実施の形態1と同様の粗タイミング推定部4を追加する以外は、実施の形態2のタイミング推定装置100aと同様である。実施の形態1または実施の形態2と同様の機能を有する構成要素は、実施の形態1または実施の形態2と同一の符号を付して重複する説明を省略する。以下、実施の形態1または実施の形態2と異なる点を主に説明する。
本実施の形態のタイミング推定装置100bを構成する各部は、処理回路により実現される。処理回路は、実施の形態1で述べた通り、専用の回路である処理回路200であってもよいしプロセッサ301を備える処理回路300であってもよいし、処理回路200および処理回路300の両方を含んでいてもよい。
本実施の形態では、実施の形態1と同様に受信信号メモリ1に粗タイミング推定部4からtsが入力され、受信信号メモリ1は、実施の形態1と同様に、tsを用いて、信頼性算出部2a−1〜2a−kへオーバーサンプリング後の信号を出力する。
信頼性算出部2aの構成および動作は実施の形態2と同様である。信頼性算出部2a−1〜2a−kは、第1の信頼値、第2の信頼値および第3の信頼値をクリップしたものをタイミング推定部3bへ出力する。
図13は、実施の形態3のタイミング推定部3bの構成例を示す図である。図13に示すように、タイミング推定部3bは、実施の形態1と同様の隣接平均部31、タイミング判定部32およびフレーム間平均部33を備える。タイミング推定部3bは、さらに、実施の形態2と同様のフレーム間平均部34およびタイミング判定部35を備える。タイミング推定部3bは、さらに、選択部36を備える。
隣接平均部31、タイミング判定部32およびフレーム間平均部33の動作は実施の形態1と同様である。隣接平均部31は、隣接平均処理の結果をタイミング判定部32およびフレーム間平均部34の両方へ出力する。フレーム間平均部33は、処理結果すなわち先行波タイミングおよび遅延波タイミングを選択部36へ出力する。フレーム間平均部34およびタイミング判定部35の動作は、実施の形態2と同様である。タイミング判定部35は、処理結果すなわち先行波タイミングおよび遅延波タイミングを選択部36へ出力する。
選択部36は、フレーム間平均部33から出力された処理結果である第1の推定結果とタイミング判定部35から出力された処理結果である第2の推定結果とのうち一方を選択して出力する。詳細には、例えば、選択部36は、フレーム間平均部33およびタイミング判定部35から出力された処理結果からそれぞれ遅延波の広がりを求め、遅延波の広がりの大きい方の処理結果を推定結果として選択して出力する。遅延波の広がりは、先行波が到着したタイミングと最遅延波が到着したタイミングまでの長さを示すものである。実施の形態1で述べた通り、処理結果として出力される遅延波タイミングはMタップの末尾で検出された場合を示しているため、各処理結果として出力される遅延波タイミングおよび先行波タイミングを用いると、遅延波の広がりは以下の式(3)により算出することができる。なお、ここでは、遅延波タイミングおよび先行波タイミングは上述したタイミング番号により示されていると仮定する。
遅延波の広がり=遅延波タイミング−先行波タイミング+(M−1)×N …(3)
なお、実施の形態1で述べたように、タイミング推定装置100bは、隣接平均部31を備えなくてもよい。タイミング推定装置100bが隣接平均部31を備えない場合、信頼性算出部2a−1〜2a−kから出力されるクリップされた第1の信頼値、第2の信頼値および第3の信頼値は、タイミング判定部32およびフレーム間平均部34にそのまま入力される。
以上のように、タイミング推定装置100bは、実施の形態1で述べた方法と同様に第2の信頼値および第3の信頼値を用いずに算出された先行波の到来タイミングおよび遅延波の到来タイミングである第1の推定結果と、実施の形態2で述べた方法と同様に第2の信頼値および第3の信頼値を用いて算出された先行波の到来タイミングおよび遅延波の到来タイミングである第2の推定結果と、のうちのいずれか一方を選択して出力する。以上の例では、遅延波の広がりに基づいて、フレーム間平均部33から出力された処理結果とタイミング判定部35から出力された処理結果とのうち一方を選択したが、パラメータによりどちらを選択するかを設定可能なように構成されてもよい。第1の推定結果と、第2の推定結果とのうちどちらを用いる設定とするかについては、例えば、想定される伝搬環境に応じて設定することができるが、設定方法についてはこれに限定されない。
以上説明したように、実施の形態3のタイミング推定装置100bは、実施の形態1のタイミング推定部3における処理と実施の形態2のタイミング推定部3aにおける処理とを併用し、両者の処理結果から出力する結果を選択している。実施の形態1は、実施の形態2と比較して瞬時的な推定精度が低いが、変動が少ない環境ではフレーム間平均における平均化によりタイミング推定の精度は実施の形態2と比較して高くなる。実施の形態3では、変動が少ない環境では実施の形態1の処理結果を選択し、トンネルの出入りなどの突然伝搬環境が変わった場合には実施の形態2を選択することができ、変動が少ない環境におけるタイミング推定の精度を維持しつつ、伝搬環境の変動への耐性を強くすることができる。
実施の形態4.
図14は、本発明にかかる実施の形態4のタイミング推定装置の構成例を示す図である。実施の形態4のタイミング推定装置100cは、実施の形態2の信頼性算出部2a−1〜2a−kおよびタイミング推定部3aの替わりに、信頼性算出部2c−1〜2c−kおよびタイミング推定部3cを備える以外は、実施の形態2のタイミング推定装置100aと同様である。実施の形態1または実施の形態2と同様の機能を有する構成要素は、実施の形態1または実施の形態2と同一の符号を付して重複する説明を省略する。以下、実施の形態1または実施の形態2と異なる点を主に説明する。
本実施の形態のタイミング推定装置100cを構成する各部は、処理回路により実現される。処理回路は、実施の形態1で述べた通り、専用の回路である処理回路200であってもよいしプロセッサ301を備える処理回路300であってもよいし、処理回路200および処理回路300の両方を含んでいてもよい。
本実施の形態では、送信装置との間で同期がとれており、既知系列のおおまかな位置は、タイミング推定装置100cを搭載する受信装置においてわかっているとする。受信信号メモリ1は、実施の形態1と同様に、既知系列のおおまかな位置から定められたtsに基づいて、各2c−1〜2c−kへタイミング#0〜タイミング#Tのサンプルを出力する。以下、信頼性算出部2c−1〜2c−kを区別せずに示す場合には、信頼性算出部2cと記載する。
図15は、本実施の形態の信頼性算出部2cの構成例を示す図である。図15に示すように、信頼性算出部2cは、実施の形態1と同様のCIR推定部21、レプリカ生成部22および信頼値算出部23を備える。信頼性算出部2cは、さらに、nタップCIR推定部25−1〜25−pと、nタップレプリカ生成部27−1〜27−pと、信頼値算出部29−1〜29−pとを備える。pは2以上の整数である。以下、nタップCIR推定部25−1〜25−pを区別せずに示す場合、nタップCIR推定部25と記載し、nタップレプリカ生成部27−1〜27−pを区別せずに示す場合、nタップレプリカ生成部27と記載し、信頼値算出部29−1〜29−pを区別せずに示す場合、信頼値算出部29と記載する。
nタップCIR推定部25−r(r=1,・・・,p)は、受信信号メモリ1から入力されたオーバーサンプリング後の受信信号に基づいて、nタップのCIRを求め、求めたCIRをnタップレプリカ生成部27−rおよび信頼値算出部29−rへ出力する。nタップのCIRを算出する方法は、実施の形態1で説明したCIRにおいてMの替わりにnを用いた方法であってもよいし、実施の形態1で説明した方法とは異なる方法であってもよい。ただし、nタップCIR推定部25−1〜25−pにおけるタップ数nの値は、nタップCIR推定部25−1〜25−pによりそれぞれ異なる。以下、nタップCIR推定部25−1〜25−pにおけるそれぞれのタップ数であり、第3の数であるnの値を、n1〜npとする。n1〜npは、それぞれMより小さい正の整数である。
nタップレプリカ生成部27−r(r=1,・・・,p)は、nタップCIR推定部25−rから出力されるCIRを用いて、受信信号のレプリカを生成し、レプリカを信頼値算出部29−rへ出力する。レプリカの生成方法は、実施の形態1と同様の方法を用いることができるが、この方法に限定されない。
信頼値算出部29−rは、レプリカとオーバーサンプリング後の受信信号とCIRとに基づいて信頼値を算出し、信頼値をタイミング推定部3cへ出力する。信頼値の算出方法は、実施の形態1と同様の方法を用いることができるが、この方法に限定されない。
以上のように、本実施の形態のタイミング推定装置100cは、第2の算出部であるnタップCIR推定部25、第3のレプリカ生成部であるnタップレプリカ生成部27、第3の算出部である信頼値算出部29を複数組備える。第3の数であるnは、複数組のそれぞれで異なる。
図16は、実施の形態4のタイミング推定部3cの構成例を示す図である。図16に示すように、タイミング推定部3cは、フレーム間平均部34−1〜34−(p+1)、タイミング判定部35−1〜35−(p+1)、データ部信頼値算出部37−1〜37−(p+1)および選択部38を備える。フレーム間平均部34−1〜34−pには、それぞれ信頼値算出部29−1〜29−pにより算出された信頼値が入力される。フレーム間平均部34−(p+1)には、信頼値算出部23により算出された信頼値が入力される。
フレーム間平均部34−1〜34−(p+1)における処理は、実施の形態2のフレーム間平均部34の処理と同様である。フレーム間平均部34−1〜34−(p+1)は、処理結果をそれぞれ対応するタイミング判定部35−1〜35−(p+1)へ出力する。タイミング判定部35−1〜35−(p+1)における処理は、実施の形態2のタイミング判定部35の処理と同様である。タイミング判定部35−1〜35−(p+1)は、処理結果すなわち先行波タイミングおよび遅延波タイミングを、それぞれ対応するデータ部信頼値算出部37−1〜37−(p+1)へ出力する。
データ部信頼値算出部37−1〜37−(p+1)は、対応するタイミング判定部35−1〜35−(p+1)から入力される先行波タイミングおよび遅延波タイミングを用いて、受信信号のデータ部すなわちフレーム内の既知系列以外の部分のシンボル判定を行う。シンボル判定の方法は、一般的に用いられている方法を用いることができ、どのような方法を用いてもよい。なお、受信信号は受信信号メモリ1からデータ部信頼値算出部37−1〜37−(p+1)へ入力されるオーバーサンプリング後の受信信号である。データ部信頼値算出部37−1〜37−(p+1)は、シンボル判定結果と受信信号とに基づいてデータ部の信頼値を求め、信頼値を先行波タイミングおよび遅延波タイミングとともに選択部38へ出力する。データ部の信頼値は、実施の形態1で、既知系列と受信信号とを用いた方法を用いることができるが、この方法に限定されない。
選択部38は、データ部信頼値算出部37−1〜37−(p+1)から入力された信頼値のうち最も大きい信頼値に対応するものに対応する先行波タイミングおよび遅延波タイミングを選択して出力する。すなわち、タイミング推定部3cは、複数組のnタップCIR推定部25、nタップレプリカ生成部27および信頼値算出部29により算出された複数の第3の信頼値に基づいてそれぞれ先行波の到来タイミングおよび遅延波の到来タイミングを第1の推定タイミングとして算出する。また、タイミング推定部3cは、第1の信頼値に基づいて先行波の到来タイミングおよび遅延波の到来タイミングを第2の推定タイミングとして算出する。そして、タイミング推定部3cは、第2の推定タイミングと複数の第1の推定タイミングとのなかから選択した先行波の到来タイミングおよび遅延波の到来タイミングを推定結果として出力する。
以上のように、実施の形態4では複数のタップ数による信頼値をそれぞれ算出し、データ部の信頼値に基づいて、先行波タイミングおよび遅延波タイミングを選択している。このため、実施の形態1と同様の効果を得られるとともに、瞬時的な変動がある環境でも推定精度が大きく向上する。したがって、バースト受信を行う場合のように、十分にフレーム間平均化の回数を稼げない場合でもタイミング推定の精度を高くできる。
<変形例>
上述した各実施の形態では、タイミング#0からタイミング#Tに対応した信頼性算出部がそれぞれ設けられ、複数のタイミングの処理を並列に実施する例を説明したが、これに限定されず、1つまたは複数の信頼性算出部が、複数のタイミングに対応した処理をシリアルに実施するようにしてもよい。例えば、1つの信頼性算出部が、タイミング#0からタイミング#Tにそれぞれ対応した処理を、シリアルに実施してもよい。また、実施の形態4において信頼性算出部2c内の処理およびタイミング推定部3c内の処理は、タップ数ごとに並列に行われているが、これらの処理もシリアルに行われてもよい。
また、信頼値クリップ部24,24−1〜24−3によるクリップ処理を実施するか否かをパラメータにより設定できるように構成してもよい。また、フレーム間平均部33,34,34−1〜34−(p+1)、隣接平均部31の機能をそれぞれ有効にするか無効にするかすなわち隣接平均部31における平均化を実施するか否かをパラメータにより設定できるように構成してもよい。また、フレーム間平均部33,34,34−1〜34−(p+1)における平均化の回数を、すなわちフレーム間平均部33,34,34−1〜34−(p+1)により算出される平均値の算出の基になるフレーム数を、パラメータに変更できるように構成してもよい。フレーム間平均の回数を増やすとタイミング推定の精度は向上し、フレーム間平均の回数を減らすと処理の収束速度が速くなる。したがって、例えば、推定の精度と収束速度とのトレードオフによりフレーム間平均の回数があらかじめ設定される。なお、各パラメータの設定は任意の方法により設定可能であり、上述した例に限定されない。
また、実施の形態1および実施の形態3では、粗タイミング推定部4を用いる例を説明したが、実施の形態1および実施の形態3の構成および動作において、実施の形態2と同様に粗タイミング推定部4を用いずにtsを0としてもよい。また、実施の形態2および実施の形態4の構成に粗タイミング推定部4を追加して、実施の形態1と同様に、受信信号メモリ3が粗タイミング推定部4により推定されたおおまかな位置を用いて、オーバーサンプリング後の受信信号を出力するようにしてもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 受信信号メモリ、2,2−1〜2−k,2a,2a−1〜2a−k,2c,2c−1〜2c−k 信頼性算出部、3,3a,3b,3c タイミング推定部、4 粗タイミング推定部、5 オーバーサンプリング部、21 CIR推定部、22 レプリカ生成部、23,28,29,29−1〜29−p 信頼値算出部、24,24−1〜24−3 信頼値クリップ部、25,25−1〜25−p nタップCIR推定部、26 Mタップレプリカ生成部、27,27−1〜27−p nタップレプリカ生成部、31 隣接平均部、32,35,35−1〜35−(p+1) タイミング判定部、33,34,34−1〜34−(p+1) フレーム間平均部、36,38 選択部、37−1〜37−(p+1) データ部信頼値算出部、100,100a,100b,100c タイミング推定装置。

Claims (16)

  1. 既知系列を含みオーバーサンプリングされた受信信号から、シンボルレート間隔で抽出された第1の数のサンプルであるサンプル群を、各前記サンプル群の先頭の位置を1サンプルずつずらして複数出力する受信信号出力部と、
    複数の前記サンプル群のそれぞれに対して、前記サンプル群に基づいてチャネルインパルスレスポンスを算出し、前記チャネルインパルスレスポンスおよび前記既知系列を用いて前記受信信号のレプリカを生成し、前記サンプル群、前記レプリカおよび前記チャネルインパルスレスポンスに基づいて信頼値を算出する信頼性算出部と、
    前記信頼値に基づいて、先行波の到来タイミングおよび遅延波の到来タイミングを推定するタイミング推定部と、
    を備えることを特徴とするタイミング推定装置。
  2. 前記信頼性算出部は、
    前記サンプル群から、第2の数のタップの前記チャネルインパルスレスポンスを算出する第1の推定部と、
    前記第2の数のタップの前記チャネルインパルスレスポンスおよび前記既知系列を用いて前記レプリカである第1のレプリカを生成する第1のレプリカ生成部と、
    前記サンプル群および前記レプリカに基づいて誤差電力を算出し、前記第2の数のタップの前記チャネルインパルスレスポンスに基づいて前記チャネルインパルスレスポンスの電力を算出し、前記誤差電力と前記チャネルインパルスレスポンスの電力とに基づいて前記信頼値である第1の信頼値を算出する第1の算出部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のタイミング推定装置。
  3. 前記信頼性算出部は、
    前記第2の数のタップの前記チャネルインパルスレスポンスのうち、前記第2の数のタップの末尾の第3の数のタップに対応する前記チャネルインパルスレスポンスを用いて前記レプリカである第2のレプリカを生成する第2のレプリカ生成部と、
    前記サンプル群および前記第2のレプリカに基づいて誤差電力を算出し、前記第2の数のタップの末尾の第3の数のタップに対応する前記チャネルインパルスレスポンスに基づいて前記第2の数のタップのうち末尾の第3の数のタップに対応する前記チャネルインパルスレスポンスの電力を算出し、算出した前記誤差電力と前記第2の数のタップの末尾の第3の数のタップに対応する前記チャネルインパルスレスポンスの電力とに基づいて前記信頼値である第2の信頼値を算出する第2の算出部と、
    を備え、
    前記タイミング推定部は、前記第1の信頼値および前記第2の信頼値に基づいて、前記先行波の到来タイミングおよび前記遅延波の到来タイミングを推定することを特徴とする請求項2に記載のタイミング推定装置。
  4. 前記信頼性算出部は、
    前記サンプル群から、第3の数のタップの前記チャネルインパルスレスポンスを算出する第2の推定部と、
    前記第3の数のタップの前記チャネルインパルスレスポンスおよび前記既知系列を用いて前記レプリカである第3のレプリカを生成する第3のレプリカ生成部と、
    前記サンプル群および前記第3のレプリカに基づいて誤差電力を算出し、前記第3の数のタップの前記チャネルインパルスレスポンスに基づいて前記第3の数のタップの前記チャネルインパルスレスポンスの電力を算出し、算出した前記誤差電力と前記第3の数のタップの前記チャネルインパルスレスポンスの電力とに基づいて前記信頼値である第3の信頼値を算出する第3の算出部と、
    を備え、

    前記第1の信頼値および前記第3の信頼値に基づいて、前記先行波の到来タイミングおよび前記遅延波の到来タイミングを推定することを特徴とする請求項2に記載のタイミング推定装置。
  5. 前記信頼性算出部は、
    前記サンプル群から、前記第3の数のタップの前記チャネルインパルスレスポンスを算出する第2の推定部と、
    前記第3の数のタップの前記チャネルインパルスレスポンスおよび前記既知系列を用いて前記レプリカである第3のレプリカを生成する第3のレプリカ生成部と、
    前記サンプル群および前記第3のレプリカに基づいて誤差電力を算出し、前記第3の数のタップの前記チャネルインパルスレスポンスに基づいて前記第3の数のタップの前記チャネルインパルスレスポンスの電力を算出し、算出した前記誤差電力と前記第3の数のタップの前記チャネルインパルスレスポンスの電力とに基づいて前記信頼値である第3の信頼値を算出する第3の算出部と、
    を備え、
    前記タイミング推定部は、前記第1の信頼値、前記第2の信頼値および前記第3の信頼値に基づいて、前記先行波の到来タイミングおよび前記遅延波の到来タイミングを推定することを特徴とする請求項3に記載のタイミング推定装置。
  6. 前記第2の信頼値および前記第3の信頼値を用いずに算出された前記先行波の到来タイミングおよび前記遅延波の到来タイミングである第1の推定結果と、
    前記第2の信頼値および前記第3の信頼値を用いて算出された前記先行波の到来タイミングおよび前記遅延波の到来タイミングである第2の推定結果と、
    のうちのいずれか一方を選択して出力することを特徴とする請求項5に記載のタイミング推定装置。
  7. 前記第1の推定結果および前記第2の推定結果のうち前記先行波の到来タイミングと前記遅延波の到来タイミングとの間の長さである遅延波の広がりが大きい方を推定結果として選択することを特徴とする請求項6に記載のタイミング推定装置。
  8. 前記信頼性算出部は、生成した前記信頼値が閾値を超える場合に前記閾値を前記信頼値として前記タイミング推定部へ出力するクリップ処理を実施することを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載のタイミング推定装置。
  9. 前記クリップ処理を実施するか否かがパラメータにより設定可能であることを特徴とする請求項8に記載のタイミング推定装置。
  10. 前記タイミング推定部は、前記信頼値と、該信頼値に対応する前記サンプル群と1サンプルずれた前記サンプル群である隣接サンプル群に対応する前記信頼値と、を平均化し、平均化された値に基づいて前記先行波の到来タイミングおよび前記遅延波の到来タイミングを推定することを特徴とする請求項1から9のいずれか1つに記載のタイミング推定装置。
  11. 前記平均化を実施するか否かがパラメータにより設定可能であることを特徴とする請求項10に記載のタイミング推定装置。
  12. 前記タイミング推定部は、前記先行波の到来タイミングおよび前記遅延波の到来タイミングをフレームごとに推定し、複数の前記フレームの前記先行波の到来タイミングおよび前記遅延波の到来タイミングの平均値を推定結果として出力することを特徴とする請求項1から11のいずれか1つに記載のタイミング推定装置。
  13. 前記平均値の算出の基になる前記フレームの数をパラメータにより設定可能であることを特徴とする請求項12に記載のタイミング推定装置。
  14. 前記信頼性算出部は、
    前記サンプル群から、第3の数のタップの前記チャネルインパルスレスポンスを算出する第2の算出部と、
    前記第3の数のタップの前記チャネルインパルスレスポンスおよび前記既知系列を用いて前記レプリカである第3のレプリカを生成する第3のレプリカ生成部と、
    前記サンプル群および前記第3のレプリカに基づいて誤差電力を算出し、前記第3の数のタップの前記チャネルインパルスレスポンスに基づいて前記第3の数のタップの前記チャネルインパルスレスポンスの電力を算出し、算出した前記誤差電力と前記第3の数のタップの前記チャネルインパルスレスポンスの電力とに基づいて前記信頼値である第3の信頼値を算出する第3の算出部と、を複数組備え、
    前記第3の数は、前記複数組のそれぞれで異なり、
    前記タイミング推定部は、前記複数組の前記第3の算出部により算出された複数の前記第3の信頼値に基づいてそれぞれ前記先行波の到来タイミングおよび前記遅延波の到来タイミングを第1の推定タイミングとして算出し、前記第1の信頼値に基づいて前記先行波の到来タイミングおよび前記遅延波の到来タイミングを第2の推定タイミングとして算出し、前記第2の推定タイミングと複数の前記第1の推定タイミングとのなかから選択した前記先行波の到来タイミングおよび前記遅延波の到来タイミングを推定結果として出力することを特徴とする請求項2に記載のタイミング推定装置。
  15. 前記タイミング推定部は、複数の前記第3の信頼値および前記第1の信頼値のうちの最大値に対応する前記遅延波の到来タイミングを前記推定結果として選択することを特徴とする請求項14に記載のタイミング推定装置。
  16. タイミング推定装置が、
    既知系列を含みオーバーサンプリングされた受信信号から、シンボルレート間隔で抽出された第1の数のサンプルであるサンプル群を、各前記サンプル群の先頭の位置を1サンプルずつずらして複数出力する出力ステップと、
    前記複数のサンプル群のそれぞれに対して、前記サンプル群に基づいてチャネルインパルスレスポンスを算出し、前記チャネルインパルスレスポンスおよび前記既知系列を用いて前記受信信号のレプリカを生成する生成ステップと、
    前記サンプル群、前記レプリカおよび前記チャネルインパルスレスポンスに基づいて信頼値を算出する算出ステップと、
    前記信頼値に基づいて、先行波の到来タイミングおよび遅延波の到来タイミングを推定する推定ステップと、
    を含むことを特徴とするタイミング推定方法。
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