JP6555904B2 - 芝生更新機及び芝生更新機用の被牽引車 - Google Patents

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Description

本発明は、芝生の更新作業を行う芝生更新機及び芝生更新機用の被牽引車に関する。
美しい芝生の状態を維持するためには、人為的に手を加える必要がある。その芝生の状態維持管理作業を総称して「更新作業」というが、「更新作業」は、芝草の成長過程において生じる様々な不具合に対応するために複数の作業が含まれる。
不具合の例としては、サッチ(表土に集積する刈り草等の未分解の有機物)が堆積したり、長年に渡って堆積した有機物の層が影響して、ブラックレイヤーなどの還元層が形成されることがある。サッチやブラックレイヤーが形成されると、還元状のガス(炭化水素、硫化水素、アンモニアなど)が排出されて芝生の生育が阻害されてしまう。また、管理機械や踏圧により土壌表面が固結化し、通気性や透水性が悪くなるため、芝生は、養分を吸収しづらくなり、根の生育が悪化し、衰退していくということがある。
従来、この問題を解決する作業として、バーチカットが行われている。バーチカットにおいては、地上、地下を問わず匍匐茎(ランナー)を切って、新根の発生を促したり、堆積したサッチを掻き出して地際部に日照や酸素を行き渡らせたり(表面通気)、多すぎる芽数を間引いたりしている。
また、透水性、通気性の確保のために、鉄製のストロー状になったタインを用いて床土を抜き取るコアリング作業に伴い、コアが抜き取られた結果、すき間や不陸ができるという問題があった。
これに対して、新しく目砂(トップドレッシング)を入れる作業が行われている。目砂とは、芝の発芽や発根を促進し不陸を平らにしサッチの分解を促進する役目を担うものである。しかしながら、芝生更新毎に目砂を補給すると、芝生面の高さが徐々に上昇してくる。例えば、やり投げ競技等の陸上競技場においては、助走路とフィールドとの段差により飛距離に影響を及ぼす等の問題があった。このような芝生面の高さを調節するためには、芝生を剥ぎ取り、目砂が堆積した余剰の床土を除去するという膨大な費用の掛かる作業が必要であった。
さらにまた、前述の複数の作業は、個別の機械を使用して別々に作業していたので、多くの労力と時間が必要であった。また、個別に機械を購入する必要から不経済であった。さらに、複数の作業を個別に行うために、何度も芝床に入る必要が生じ、芝床の擦り切れや圧密等が生じるという問題があった。
これらの問題を解決するために、特許文献1及び特許文献2に開示された技術が知られている。特許文献1に開示された技術は、図14に示すように、走行フレーム901から、溝切り円盤902を回転自在に垂設し、走行方向に垂直の切割りを入れ、該溝切り円盤902の後方に水平方向のチゼル903を配置して切割りの下底部に略水平な切起こしを設け、チゼル903背面から、切起こした空間部分に薬剤吸着剤等の粉粒体904を噴出させる。
特許文献1に開示された技術によれば、芝地,牧草地等の地表部の剥離及び全面耕耘を行うことなく、所定深さの地中に、連続して、薬剤吸着剤及び肥料等を、散布し、かつ根切りを行うことができる。
また、特許文献2に開示された技術は、図15に示すように、通気孔開け用のタインTTと根切り用のスライス刃SSとが進行中において芝生面FF(図示しない。)に対して昇降して、孔開け作業と根切り作業とを一連の作業中に連続して行って芝生を管理する作業機であって、タインTTとスライス刃SSとは、その進行方向Qに沿って、芝生面FFに連続形成される通気孔HH(図示しない。)及び根切り用突刺跡V(図示しない。)のピッチPと略同一間隔Dをおいて同一の装着ブロック(被装着体)951に装着されている。
特許文献2に開示された技術によれば、芝生面FFの略同一位置に、タインによる通気孔開け作業とスライス刃による根切り作業とを一連の作業中に連続して行い、全体としての作業能率を高めると共に、通気孔の通気効果、及び芝生の根切り効果の双方を高めることができる。
特開H5−15220号公報 特開2004−305135号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、薬剤吸着剤や肥料等の散布作業と根切り作業との2つの作業を連続して行うことができるが、地表部及び床土を除去しないため、コアリング作業が十分行われているとはいえない。
また、特許文献2に開示された技術は、コアリング作業と根切り作業との2つの作業を一連の作業中に連続して行うことはできるが、目砂入れ作業及び薬剤等の散布作業は別途行わなければならなかった。つまり、特許文献1及び特許文献2に開示された技術では、全ての「更新作業」を一台で連続して行うことができなかった。
また、特許文献1及び特許文献2に開示された技術では、目砂入れ作業は行われず、別途公知の機械によって行う必要があった。したがって、芝生面の高さ調節のために、目砂が堆積した余剰の床土を除去するための膨大な費用が掛かる大規模改修を要するという問題は解決されていなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、サッチ、ブラックレイヤー及び目砂が堆積した余剰の床土を除去するための改修が不要となり、メンテナンスが低コストで済む効率のよい芝生更新機及び芝生更新機用の被牽引車を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の第1の側面に係る芝生更新機によれば、牽引車と、該牽引車に連結される被牽引車とからなる芝生更新機用の被牽引車であって、第一シャフトと、該第一シャフトを回転駆動させる第一駆動部と、芝生の地表面から所定深さに達する長さを有し、前記第一シャフトとともに回転可能に支持され、前記第一シャフト方向に所定間隔で設けられた複数の掻出バーとからなり、前記第一駆動部の駆動によって前記掻出バーが床土を掻き出して放出する床土掻出手段と、前記床土掻出手段の後方に設けられ、前記床土掻出手段によって放出された床土を収容する第一ホッパーと、該第一ホッパーに設けられた篩とを有し、前記第一駆動部によって前記篩を振動させて前記第一ホッパーに収容された床土を篩に掛ける床土篩手段とを備えるよう構成できる。前記構成により、掻出バーによって掻き出されたサッチを含んだ床土を第一ホッパーに設けられた篩に掛けて、サッチが除去された床土を芝生の表層に戻すことができるので、新しい床土や目砂を追加するための機械を購入する必要が無くなり、コストを削減でき、掻き出した床土を再度目砂として補給することで地表の高さが徐々に上昇する問題が解決する。また、異なる作業を一台の機械で行えるため、機械の運行によって起こる芝生の擦り切れ及び圧密等を低減できる。さらに、新しい床土や目砂を追加する作業が不要となるので、作業時間の効率化及び芝生面の高さ調節のための改修作業に掛かる費用削減が図れる。
また、本発明の第2の側面に係る芝生更新機によれば、前記第一駆動部に連結して前記第一シャフトの回転と同期して同回転方向に回転する第二シャフトと、該第二シャフト回りに形成され、前記掻出バーの後方に設けられたブラシとを有し、前記芝生の表層の枯れ草等のサッチを掻き出して第一ホッパーへ放出するサッチ除去手段を備えるよう構成できる。前記構成により、ブラシが掻出バーの後方に設けられ掻出バーと同期して同回転方向に回転するので、掻出バーの第一ホッパーへの床土の放出補助の役割を果たし、床土が第一ホッパーより手前で落下することを防止できる。
また、前記構成により、ブラシが芝生の根本の枯れ草等のサッチを掻き出して第一ホッパーへ放出するので、芝生の根本のサッチを除去することができる。
さらにまた、本発明の第3の側面に係る芝生更新機によれば、第三シャフトと、該第三シャフトを回転させる第二駆動部と、前記第三シャフトを前記第三シャフトの軸方向に振動する振動部と、前記ブラシの後方に設けられ、前記第三シャフトと一体化した転圧ローラと、前記第三シャフトの軸方向に所定間隔で前記転圧ローラと一体化した複数の円盤状の回転刃とを有し、前記第三シャフトが軸方向に振動しながら回転することにより、前記回転刃が振動して前記掻出バーが掻き出した箇所の周辺の床土をほぐしながら芝草を根切り、前記第三シャフトの回転にともない前記転圧ローラが回転することにより、前記芝生の表層の不陸を平らにする根切転圧手段を備えることができる。前記構成により、掻出バーが掻き出した箇所の周辺の床土を回転刃の振動によってほぐすとともに芝草を根切り、同時に、掻出バーが掘り起こした箇所及びブラシがサッチを掻き出した後の芝生の表層の不陸を転圧ローラで適度な固さに固めて平らにならすので、掻出バーで形成された溝の上部をほぐされた床土で塞いだ中空状態とすることができる。
したがって、芝生の更新及び整地を一台の機械で行うことができ、作業効率が向上するとともに、整地及び根切りのための機械を購入する必要が無くなり、コストを削減できる。また、芝生の更新及び整地をほぼ同時に行うので、短時間で芝生を利用可能な状態にすることができる。さらに、溝が中空であるため、透水性が良くなり排水性が向上する。
さらにまた、本発明の第4の側面に係る芝生更新機によれば、前記第一ホッパーの後方に設けられ、散布物を収容し、底面に前記散布物を排出する排出口を備える第二ホッパーと、前記第二駆動部に連結して前記第三シャフトの回転と同期して同回転方向に回転する第四シャフトと、前記第二ホッパーに設けられ、前記第四シャフトと一体化し、周面に前記散布物を取り込む収納部を備えた繰出ローラとを有し、前記第四シャフトの回転にともない前記繰出ローラが回転することにより、前記排出口を介して前記散布物を前記芝生の表層に繰り出す散布物繰出手段を備えるよう構成できる。前記構成により、繰出ローラが転圧ローラ及び回転刃の回転と同期して同回転方向に回転するので、転圧ローラ及び回転刃の回転移動距離に応じて繰出ローラを回転させることができ、例えば肥料及び薬剤等の散布物を最適な量で繰り出すことができる。
また、前記構成により、芝生の更新及び整地とほぼ同時に散布物を繰り出すことができるので、芝生の更新及び整地に加えて散布物の繰り出しを一台の機械で行うことができ、作業効率がさらに向上するとともに、散布物を繰り出すための機械を購入する必要が無くなり、コストを削減できる。
さらにまた、本発明の第5の側面に係る芝生更新機によれば、前記第一ホッパーの底面に排出コンベアと、前記サッチを収容する第三ホッパーとを有し、前記排出コンベアにサッチ及び小石を載積して順次前記第三ホッパーへ排出するサッチ排出手段を備えるよう構成できる。前記構成により、サッチが第一ホッパーに蓄積されることなく第三ホッパーへ排出されるので、作業を連続して行うことができる。
さらにまた、本発明の第6の側面に係る芝生更新機によれば、前記掻出バーが芝生の地表面から達する深さを調節するための深さ調節手段を備えるよう構成できる。前記構成により、芝生面の表層から、従来のコアリング機では到達できなかった下層まで一台の機械で深さの調節が可能となり、掻出バーの位置を地層に対応した所望の深さに位置するよう調節することができるので、掻出バーの位置が浅すぎることや深すぎることよって起こる芝生の擦り切れや、圧密、異物接触による掻出バーの破損等を低減できる。
また、前記構成により、従来の垂直に打ち込む構造であるコアリング機では到達できなかった、保水層である中層の下の下層まで到達することができるので、過剰な水分を排水することができる。
さらにまた、本発明の第7の側面に係る芝生更新機によれば、前記掻出バーが掻き出して放出する床土を遮蔽する第一遮蔽手段を備えるよう構成できる。前記構成により、掻出バーが掻き出して放出する床土を遮蔽することができるので、掻き出した床土の飛散を防止しながら、掻き出した床土をもれなく第一ホッパーに収容することができるので、掻き出した床土を無駄にすることなく再利用することができる。
また、前記構成により、掻き出した床土をもれなく第一ホッパーに収容することができるので、芝生の表層の枯れ草等のサッチも、もれなく回収することができる。
さらにまた、本発明の第8の側面に係る芝生更新機によれば、前記ブラシが掻き出して放出するサッチのうち、前方に飛散するサッチを遮蔽する第二遮蔽手段を備えるよう構成できる。前記構成により、ブラシが掻き出して放出するサッチのうち、前方に飛散するサッチを遮蔽することができるので、サッチの飛散を防止しながら、サッチをもれなく第一ホッパーに収容することができる。
さらにまた、本発明の第9の側面に係る芝生更新機によれば、駆動機構を有する芝生更新機であって、第一シャフトと、該第一シャフトを回転駆動させる第一駆動部と、芝生の地表面から所定深さに達する長さを有し、前記第一シャフトとともに回転可能に支持され、前記第一シャフト方向に所定間隔で設けられた複数の掻出バーとからなり、前記第一駆動部の駆動によって前記掻出バーが床土を掻き出して放出する床土掻出手段と、前記床土掻出手段の後方に設けられ、前記床土掻出手段によって放出された床土を収容する第一ホッパーと、該第一ホッパーに設けられた篩とを有し、前記第一駆動部によって前記篩を振動させて前記第一ホッパーに収容された床土を篩に掛ける床土篩手段とを備えるよう構成できる。前記構成により、牽引車から動力を供給されずとも、自力で駆動することができる。
本発明に係る芝生更新機の全体構成を示す模式図である。 本発明に係る芝生更新機用の被牽引車の概略図である。 本発明に係る芝生更新機用の被牽引車の掻出バーの到達位置を浅くした場合の概略図である。 本発明の他の実施形態に係る芝生更新機用の被牽引車の概略図である。 本発明の他の実施形態に係る芝生更新機用の被牽引車の掻出バーの到達位置を浅くした場合の概略図である。 図5におけるA−A'斜視図である。 本発明の芝生更新機用の被牽引車の平面図である。 掻出バーの形状の説明に供する図であって、図8Aは、穿孔用の突起が矩形状であることを示す図であり、図8Bは、基端側から先端に向かって等幅で漸減する先細り形状であることを示す図であり、図8Cは、図8Bの穿孔用の突起のうち、回転方向に対して反対側の辺がより鋭い角度の斜辺となる先細り形状であることを示す図である。 第二ホッパーの断面図である。 図7における振動部をB方向から見た図である。 回転刃が振動しながら進むことによる効果の説明に供する図であって、図11Aは、掻出バーで形成された溝と回転刃の振動によって形成された根切りの後を示す図であり、図11Bは、図11AにおけるC−C'方向矢視断面図である。 本発明に係る芝生更新機用の被牽引車の動作を示すフローチャートである。 根切転圧手段の動作の説明に供する図であって、図13Aは、掻出バーによって溝が形成された状態、図13Bは、回転刃が溝周辺の床土をほぐしながら芝草を根切る状態、図13Cは、溝の上部が塞がれ中空状態になった状態、図13Dは、転圧ローラによって、表層の不陸が平らになった状態をそれぞれ示している。 芝生更新機の従来例を示す図である。 芝生更新機の他の従来例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は以下のものに特定されない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
本発明は、図1に示すような芝生更新機100に適用され、例えば野球場、サッカー場、ラグビー場、ゴルフ場、テニスコート、校庭、公園等の地面に設けられた(植えられた)芝生Lを更新する機械であって、牽引車101と芝生更新機用の被牽引車1とを主要部として備えている。
牽引車101は、複数の車輪を有し、各車輪の駆動により地面を走行する、例えば、トラクターであって、芝生更新機用の被牽引車1(以下、被牽引車1という。)と連結されて被牽引車1を牽引し、被牽引車1に動力を供給する。
(1)被牽引車1の構成
図2及び図3に、本発明の被牽引車1の概略図を示す。図2及び図3に示すように、芝生更新機用の被牽引車1は、床土掻出手段2と、深さ調節手段24と、床土篩手段3と、第一遮蔽手段3121と、サッチ除去手段4と、第二遮蔽手段43と、根切転圧手段5と、散布物繰出手段6と、サッチ排出手段7とを備え、床土掻出手段2と、床土篩手段3と、サッチ除去手段4と、根切転圧手段5と、散布物繰出手段6とはフレームFに連結されている。
(床土掻出手段2)
床土掻出手段2は、図2及び図7に示すように、第一シャフト21と、第一駆動部22と、掻出バー23とを備える。床土掻出手段2は、図7に示すように、第一シャフト21を介してフレームFに支持されている。
第一シャフト21は、掻出バー23と一体化されており、第一駆動部22から伝達された動力によって掻出バー23とともに回転する。
第一駆動部22は、牽引車101側の駆動源からの動力の供給によって駆動し、第一シャフト21を介して掻出バー23を回転させるとともに、第一シャフト21,後述する第二シャフト41、及び、後述する周縁カム311を介して後述する篩32を振動させる。
掻出バー23は、第一シャフト21の周面に、例えば、図8に示すように、先端に向かって先細り形状である穿孔用の突起231が放射状に、4つ突出形成され、第一シャフト21方向に複数箇所設けられてなり、第一駆動部22の駆動によって第一シャフト21を介して回転しながら床土Bを掻き出して後述する第一ホッパー31へ放出する。
例えば、1mの広さの芝生Lにおいて、幅0.6cm、深さ10cm、列の長さ100cmの条件で掻き出した床土Bの量は、(幅0.6cm)×(深さ10cm)×(列の長さ100cm)で算出できるので、0.6リットル/mとなる。したがって、幅1m内に掻出バー23を5列配した場合、掘り起こされる床土Bの量は、3リットル/mとなり、1000mの広さの芝生Lでは、3000リットルの床土Bを削減することができる。
穿孔用の突起231は、例えば、図8Aに示すような矩形状、図8Bに示すような基端側から先端に向かって等幅で漸減する先細り形状、図8Cに示すような回転方向に対して反対側の辺がより鋭い角度の斜辺となる先細り形状等に形成されている。先端を細くすることで、床土Bとの接触面が減少し、接触する際の抵抗が減るので摩耗しにくくなる。なお、掻出バー23の突起は、サッチT及び床土Bを掻き出すことができればよく、前記形状に限定されない。
(深さ調節手段24)
深さ調節手段24は、公知の三点リンク機構に相当する。図2及び図3に示すように、牽引車101の、例えば、背面下部に設けられた油圧装置241と、フレームFに連結された左右一対のリフトロッド242と、油圧装置241とリフトロッド242の上部とを連結する左右一対のリフトアーム243と、油圧装置241に設けられたトップリンク取付台244(図示せず)と、トップリンク取付台244に連結されたトップリンク245(図示せず)と、牽引車101とリフトロッド242の下部とを連結する左右一対のロワーリンク246とを備える。
深さ調節手段24は、油圧装置241の油圧力でリフトロッド242を昇揚し、油圧装置241の油圧力を解放するとリフトロッド242が自重で降下するよう構成されている。
図2は、深さ調節手段24において、掻出バー23の先端の達する深さが浅くも深くもない中間の深さの位置に調節された芝生更新機用の被牽引車1を示している。
図3は、掻出バー23の先端が達する深さが、図2に示す中間の深さより浅くなった状態を示している。図3に示すように、深さ調節手段24において、油圧装置241の油圧力を強めてリフトロッド242を昇揚させることで、リフトロッド242を介してフレームFが持ち上げられる。そうすると、フレームFに固設され、掻出バー23が設けられた第一シャフト21の位置が高くなり、掻出バー23の先端は、図3に示すように、図2に示す中間の深さよりも浅くなる。
逆に、深さ調節手段24において、油圧装置241の油圧力を弱めてリフトロッド242を降下させることで、フレームFに固設された第一シャフト21を降下させ、第一シャフト21に設けられている掻出バー23の先端は、図2に示す中間の深さに戻り、さらに降下が進むと、図2に示す深さより到達位置が深くなる。
(深さ調節手段24')
前述の深さ調節手段24は、油圧装置の油圧力を使った公知の三点リンク機構により連続的に昇降できる方法を用いたが、深さ調節手段24の代わりに、以下のような深さ調節手段24'を設けても同じような効果を得ることができる。
深さ調節手段24'は、図4乃至図6に示すように、掻出バー23が設けられた第一シャフト21と、第一シャフト21の軸回りに回動可能に軸支される、後述する第一回動部3122と、第一回動部3122に連結された連結板241'と、フレームFに固設され、連結板241'を釣支するための釣支突起242'と、連結板241'に固設され、釣支突起挿入孔243'を有し、釣支突起242'を支持するための釣支突起支持板244'とを備える。釣支突起242'は、図6に示すように、上下方向に複数設けられた釣支突起挿入孔243'に挿脱可能になっている。
すなわち、連結板241'と釣支突起支持板244'と第一回動部3122とが一体化されており、且つ、釣支突起242'とフレームFとが一体化されているので、釣支突起支持板244'に設けられた釣支突起挿入孔243'への釣支突起242'の挿入の仕方によって、釣支突起242'を介して釣支された第一回動部3122は、フレームFに対して、相対的に、高さを可変できることになる。したがって、例えば、高い位置の釣支突起挿入孔243'に挿入した釣支突起242'で連結板241'を釣支することによって、第一回動部3122の位置が高くなり、第一シャフト21が上がるので、第一シャフト21に設けられている掻出バー23の先端が達する深さは浅くなる。逆に、低い位置の釣支突起挿入孔243'に挿入した釣支突起242'で連結板241'を釣支することによって、第一回動部3122の位置が低くなり、第一シャフト21が下がるので、第一シャフト21に設けられている掻出バー23の先端が達する深さは深くなる。
(床土篩手段3)
床土篩手段3は、図2及び図7に示すように、第一ホッパー31と、篩32とを備える。
第一ホッパー31は、掻出バー23の後方に位置し、進行方向前面及び側面の一方が開口となっており、底面が、例えば、網又は多数の穴からなる篩32であり、第一ホッパー31の上方から延伸され、床土掻出手段2と、床土篩手段3と、サッチ除去手段4と、根切転圧手段5とを被覆するカバー312とを備え、後述する第二シャフト41と篩32とが周縁カム311を介して連結されている。また、第一ホッパー31は、掻出バー23によって放出された床土B及びブラシ42によって掻き出された芝生Lの表層の枯れ草等のサッチT(以下サッチTという。)を収容するとともに、周縁カム311を介して伝わる第二シャフト41の回転運動による振動で床土B及びサッチTを篩32に掛ける。
カバー312は、床土B及びサッチTの飛散防止及び第一ホッパー31への導入のために設けられており、第一遮蔽手段3121を備える。
(第一遮蔽手段3121)
第一遮蔽手段3121は、飛散する床土Bを遮蔽するために設けられており、第一回動部3122を備える。
第一回動部3122は、床土掻出手段2と、床土篩手段3と、サッチ除去手段4と、根切転圧手段5とを被覆するカバー312の一部であって、床土掻出手段2を被覆し、第一シャフト21の軸回りに回動可能に軸支されている。また、第一回動部3122は、第一折返部3123を備えている。
第一回動部3122は、第一シャフト21の軸回りに回動可能に軸支されているので、深さ調節手段24,24'により、フレームFが昇揚した際には、自重によって下方に回動し、フレームFが降下した際には、第一折返部3123が地表面と接触した際の抵抗で上方に回動するよう構成されており、第一折返部3123が常に地表面に接触した状態を保つことができる。これにより、掻出バー23が掻き出して放出する床土Bを遮蔽することができる。
第一折返部3123は、第一回動部3122の前面下方端部が進行方向に折り返されてなる。これにより、第一折返部3123は、被牽引車1が進行して地表面の不陸による抵抗及び石等の抵抗を受けると、第一回動部3122を介して上方に回動するので、第一回動部3122の前面下方端部が地表面に食い込むことがない。加えて、第一折返部3123は、上方に回動するので、第一回動部3122の前方にあるサッチTも後方に導き、第一折返部3123の前方にサッチT、ブラックレイヤー及び石等を含む床土Bを堆積させることがない。
篩32は、例えば、網又は多数の穴を有しており、進行方向前方から開口を有する側面及び後方に向かって下り傾斜するよう設けられており、振動を加えても床土Bを落とすことがない。また、側面方向に向かって下り傾斜であるので、スムーズにサッチTが後述する排出コンベア71へ搬送される。なお、篩32は、床土Bを篩に掛けることができればよく、前記形状に限定されない。
ここで、図7に示すように、床土篩手段3は、第二シャフト41を介してフレームFに支持されている。
また、図2及び図7に示すように、篩32は、スプリングSを介してフレームFに支持されており、第二シャフト41の回転運動による振動を容易にしている。
(サッチ除去手段4)
サッチ除去手段4は、図2及び図7に示すように、第二シャフト41と、ブラシ42と、第二遮蔽手段43とを備える。
第二シャフト41は、第一駆動部に連結され、ブラシ42と一体化されており、第一駆動部22から伝達された動力によってブラシ42とともに回転する。
ブラシ42は、掻出バー23の後方に位置し、第二シャフト41の周面に、例えば、針状の突起が放射状に複数形成され、第二シャフト21方向全幅に設けられ、サッチTを掻き出して第一ホッパー31へ放出するとともに、掻出バー23の第一ホッパー31への床土Bの放出補助の役割を果たす。なお、ブラシ42の突起は、サッチTを掻き出すことができればよく、前記形状に限定されない。
(第二遮蔽手段43)
第二遮蔽手段43は、ブラシ42が掻き出して放出するサッチTを遮蔽するために設けられており、第二回動部431を備える。また、第二遮蔽手段43は、サッチ除去手段4を被覆し、第二シャフト41の軸回りに回動可能に軸支されている。また、第二回動部431は、第二折返部432を備えている。サッチ除去手段4は、図7に示すように、第二シャフト41を介してフレームFに支持されている。
第二回動部431は、第二シャフト41の軸回りに回動可能に軸支されているので、深さ調節手段24,24'により、フレームFが昇揚した際には、自重によって下方に回動し、フレームFが降下した際には、第二折返部432が地表面と接触した際の抵抗で上方に回動することになる。したがって、第二折返部432が常に地表面に接触した状態を保つこととなり、ブラシ42が掻き出して放出するサッチTを遮蔽することができる。
第二折返部432は、第二回動部431の前面下方端部が進行方向に折り返されてなるので、被牽引車1が進行して地表面の不陸による抵抗及び石等の抵抗を受けると、第二回動部431を介して上方に回動し、第二回動部431の前面下方端部が地表面に食い込むことがない。加えて、第二折返部432は、上方に回動するので、第二折返部432の前方にあるサッチTも後方に導き、第二折返部432の前方にサッチT、ブラックレイヤー及び石等を含む床土Bを堆積させることがない。
(根切転圧手段5)
根切転圧手段5は、図2,図7,図10,図11に示すように、第三シャフト51と、第二駆動部52と、振動部53と、回転刃54と、転圧ローラ55とを備える。図7に示すように、根切転圧手段5は、第三シャフト51を介してフレームFに支持されている。
第三シャフト51は、転圧ローラ55と一体化されており、第二駆動部52から伝達された動力によって転圧ローラ55とともに回転する。
第二駆動部52は、第三シャフト51を介して転圧ローラ55を回転させるとともに、後述する第四シャフト62を介して後述する繰出ローラ63を回転させる。
振動部53は、図10に示すように、例えば、第二駆動部52と溝カム531とを備える。
振動部53は、駆動源からの動力の供給によって駆動し、第三シャフト51の両端に設けられた溝カム531を介して、第三シャフト51を第三シャフト51の軸方向に振動する。
溝カム531は、第三シャフト51の両端に設けられ、第二駆動部52の回転運動を振動運動に換える。
回転刃54は、転圧ローラ55と一体化され、第三シャフト51方向に所定間隔で複数設けられ円盤状の回転刃であり、第三シャフト51が軸方向に、例えば、5mm幅で、1Hzの振動数で振動しながら回転することにより、掻出バー23が掻き出した箇所の周辺の床土Bを回転刃54の振動によってほぐしながら芝草Gを根切る。図11Aに示すように、回転刃54が振動しながら進むことにより、図11Bに示すように、掻出バー23で形成された溝Mの上部を、回転刃54によってほぐされた床土Bで塞いだ中空状態とすることができる。なお、前述の実施例では、回転刃54に円盤状のものを使用しているが、これに限られず、例えば、棒状や手裏剣状であってもよい。
転圧ローラ55は、ブラシ42の後方に位置し、転圧により芝生Lの表層の不陸を平らにし、適度な固さに固める。
なお、根切転圧手段5は、掻出バー23が掻き出した箇所の周辺の床土Bを回転刃54の振動によってほぐしながら芝草Gを根切る芝草根切手段と、転圧ローラ55の転圧により芝生Lの表層の不陸を平らにする不陸転圧手段との別部材に分けて構成してもよい。
(散布物繰出手段6)
散布物繰出手段6は、図2及び図9に示すように、第二ホッパー61と、第四シャフト62と、繰出ローラ63とを備える。散布物繰出手段6は、図7に示すように、第四シャフト62を介してフレームFに支持されている。
第二ホッパー61は、第一ホッパー31の後方に位置し、散布物Cを収容し、底面に散布物Cを排出する排出口611を備えている。ここで、散布物Cは、例えば薬剤及び肥料が含まれる。
排出口611は、第二ホッパー61の底面に設けられた散布物Cを排出するための後述する収納部631と略同サイズの開口である。
第四シャフト62は、第三シャフト51に連結され、繰出ローラ63と一体化されており、第三シャフト51から伝達された動力によって繰出ローラ63とともに回転する。
繰出ローラ63は、第四シャフト62と一体化されており、周面に散布物Cを取り込む収納部631を少なくとも一つ備える。
収納部631は、繰出ローラ63の周面に散布物Cを収容する凹部であり、繰出ローラ63の回転により排出口611と一致した時に散布物Cを、排出口611を介して繰り出す。
(サッチ排出手段7)
サッチ排出手段7は、図7に示すよう、排出コンベア71と、第三ホッパー72とを備える。
排出コンベア71は、第一ホッパー31と第三ホッパー72とを連結しており、例えば、ベルトコンベアであって、第一ホッパー31から振動によって分別されたサッチTを載積して順次第三ホッパー72へ排出する。
第三ホッパー72は、排出コンベア71で搬送されてくるサッチTを収容し、例えば、タイヤを備えており、トラクター等で牽引される。
(2)被牽引車1の動作
続いて、被牽引車1の動作について、図12のフローチャート及び図13を参照しながら説明する。
この被牽引車1は、図12に示すように、床土掻出手段2の第一シャフト21を介して回転しながら床土Bを掻き出して第一ホッパー31へ放出する第1ステップと、サッチ除去手段4の第二シャフト41の周面に、形成されたブラシ42によって、サッチTを掻き出して第一ホッパー31へ放出するとともに、掻出バー23の第一ホッパー31への床土Bの放出補助する第2ステップと、床土篩手段3の周縁カム311を介して伝わる第二シャフト41の回転運動による振動で床土B(サッチTを含む。)を篩32に掛ける第3ステップと、第三シャフト51方向に所定間隔で複数設けられた根切転圧手段5の回転刃54が第三シャフト51の軸方向に振動しながら回転することにより、回転刃54が床土Bをほぐしながら芝草を根切り、転圧ローラ55で転圧することにより芝生Lの表層の不陸を平らにし、適度な固さに固める第4ステップと、第四シャフト62と一体化された散布物繰出手段6の第二ホッパー61の繰出ローラ63の回転により排出口611を介して散布物Cを繰り出す第5ステップと、第一ホッパー31から振動によって分別されたサッチTを排出コンベア71に載積して順次第三ホッパー72へ排出する第6ステップとをこの順に実行する。
被牽引車1の動作の前記各ステップについての詳細は、前記ステップの順に説明したので各手段の構成の説明と重複するため、ここでの説明を省略し、第4ステップについて、図13を参照して補足説明をする。なお、図13Aは、掻出バー23によって溝Mが形成された状態を示している。
第4ステップでは、図13Bに示すように、先ず、回転刃54が、第三シャフト51の軸方向に振動することによって、掻出バー23によって形成された溝Mの周辺の床土Bをほぐす。同時に、回転刃54は、芝草Gを根切る。溝Mの周辺の床土Bは、回転刃54の振動によってほぐされ、図13Cに示すように、溝Mは、上部が塞がれ、中空状態となる。
また、第4ステップでは、図13Dに示すように、転圧ローラ55が、溝Mの上部を覆った溝Mの周辺の床土Bを転圧し、芝生Lの表層の不陸を平らにする。
なお、第4ステップでは、溝Mの周辺の床土Bをほぐす動作、芝草Gを根切る動作及び転圧動作とがほぼ同時に行われている。
(3)芝生更新機1の作用
被牽引車1によれば、サッチTを含む床土Bを掻き出して第一ホッパー31の床土篩手段3で篩に掛けてサッチTが除去された床土Bを芝生の表層に戻すので、新しい床土Bや目砂及び新しい床土Bや目砂を追加するための機械を購入する必要が無くなり、コストを削減でき、目砂を補給することで地表の高さが徐々に上昇するという従来の問題が解決する。
また、被牽引車1によれば、異なる作業を一台の機械で行うことが可能であるので、機械の運行によって起こる芝生Lの擦り切れ及び圧密等を低減できる。
さらにまた、牽引車1によれば、ブラシ42が掻出バー23の後方に設けられ、掻出バー23と同期して同回転方向に回転するので、ブラシ42が掻出バー23の第一ホッパー31への床土Bの放出補助の役割を果たし、床土が第一ホッパーより手前で落下することを防止できる。また、ブラシ42が芝生の表層の枯れ草等のサッチを掻き出して第一ホッパー31へ放出するので、芝生の表層のサッチTを除去することができる。
さらにまた、被牽引車1によれば、回転刃54が掻出バー23によって掻き出された箇所の周辺の床土Bを振動によりほぐしながら芝草を根切るとともに、転圧ローラ55が芝生Lの表層の不陸を平らにするため、芝生Lの更新及び整地を一台の機械で行うことができ、作業効率が向上するとともに、整地及び根切りのための機械を購入する必要が無くなり、コストを削減できる。また、芝生Lの更新及び整地をほぼ同時に行うので、短時間で芝生Lを利用可能な状態にすることができる。さらに、掻出バー23で形成された溝Mの上部をほぐされた床土Bで塞いだ中空状態とするので、透水性が良くなり排水性が向上する。
さらにまた、被牽引車1によれば、掻出バー23が掻き出して放出する床土Bを遮蔽する第一遮蔽手段3121により、掻き出した床土Bをもれなく第一ホッパー31に収容することができるので、掻き出した床土Bを無駄にすることなく再利用することができる。
さらにまた、被牽引車1によれば、ブラシ42が掻き出して放出するサッチTのうち、前方に飛散するサッチTを遮蔽する第二遮蔽手段43により、前方に飛散するサッチTを遮蔽することができるので、サッチTの飛散を防止しながら、サッチTをもれなく第一ホッパー31に収容することができる。
さらにまた、被牽引車1によれば、掻出バー23が芝生Lの地表面から達する深さを容易に調節することができので、掻出バー23の位置を地層に対応した所望の深さに位置するよう調節することができるので、掻出バー23の位置が浅すぎることや深すぎることよって起こる芝生の擦り切れや、圧密、異物接触による掻出バー23の破損等を低減できる。
さらにまた、被牽引車1によれば、繰出ローラ63が転圧ローラ55及び回転刃54の回転と同期して同回転方向に回転するので、回転刃54及び転圧ローラ55の回転移動距離に応じて繰出ローラ63を回転させることができ、肥料及び薬剤等の散布物Cを最適な量で繰り出すことができる。
さらにまた、被牽引車1によれば、第一ホッパー31の振動によって分別されたサッチTを排出コンベア71に載積して順次第三ホッパー72へ排出するので、サッチTが第一ホッパー31に蓄積されることなく第三ホッパーへ排出され、作業を連続して行うことができる。
以上のとおり、床土及び小石等を掻き出して、ホッパーに収容し、ホッパーで篩に掛けるという一連の動作を一の機械によって実現できる。これにより、サッチやブラックレイヤーなどの還元層を含み、従来、産業廃棄物として処分されていた床土は、空気に触れて芝生の生育に不可欠な酸素を十分に含む目砂として再利用することができる。したがって、本発明によれば、労力やコストを掛けていた目砂入れ作業が不要となるだけでなく、産業廃棄物を再利用できることから、運送や処理等で排出される二酸化炭素の削減にも繋がり、地球環境に優しい芝生更新機及び芝生更新機用の被牽引車を提供することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。また、前述の実施形態では、主として芝生の更新について説明したが、例えば、グラウンドや公園の排水整備を含む整地にも利用することができる。
100…芝生更新機、101…牽引車、1…被牽引車、2…床土掻出手段、21…第一シャフト、22…第一駆動部、23…掻出バー、231…穿孔用の突起、24…深さ調節手段、241…油圧装置、242…リフトロッド、243…リフトアーム、244…トップリンク取付台、245…トップリンク、246…ロワーリンク、24'…深さ調節手段、241'…連結板、242'…釣支突起、243'…釣支突起挿入孔、244'…釣支突起支持板、3…床土篩手段、31…第一ホッパー、311…周縁カム、312…カバー、3121…第一遮蔽手段、3122…第一回動部、3123…第一折返部、32…篩、4…サッチ除去手段、41…第二シャフト、42…ブラシ、43…第二遮蔽手段、431…第二回動部、432…第二折返部、5…根切転圧手段、51…第三シャフト、52…第二駆動部、53…振動部、531…溝カム、54…回転刃、55…転圧ローラ、6…散布物繰出手段、61…第二ホッパー、611…排出口、62…第四シャフト、63…繰出ローラ、631…収納部、7…サッチ排出手段、71…排出コンベア、72…第三ホッパー、B…床土、C…散布物、F…フレーム、G…芝草、L…芝生、S…スプリング、T…サッチ、M…溝、901…走行フレーム、902…溝切り円盤、903…チゼル、904…粉粒体、951…装着ブロック(被装着体)、D…タインとスライス刃の間隔、FF…芝生面、HH…通気孔、P…ピッチ、SS…スライス刃、TT…タイン、V…根切用突刺跡

Claims (10)

  1. 牽引車と、該牽引車に連結される被牽引車とからなる芝生更新機用の被牽引車であって、
    第一シャフトと、該第一シャフトを回転駆動させる第一駆動部と、芝生の地表面から所定深さに達する長さを有し、前記第一シャフトとともに回転可能に支持され、前記第一シャフト方向に所定間隔で設けられた複数の掻出バーとからなり、前記第一駆動部の駆動によって前記掻出バーが床土を掻き出して放出する床土掻出手段と、
    前記床土掻出手段の後方に設けられ、前記床土掻出手段によって放出された床土を収容する第一ホッパーと、該第一ホッパーに設けられた篩とを有し、前記第一駆動部によって前記篩を振動させて前記第一ホッパーに収容された床土を篩に掛ける床土篩手段と
    前記第一駆動部に連結して前記第一シャフトの回転と同期して同回転方向に回転する第二シャフトと、該第二シャフト回りに形成され、前記掻出バーの後方に設けられたブラシとを有し、前記芝生の表層の枯れ草等のサッチを掻き出して第一ホッパーへ放出するサッチ除去手段と、
    回転される第三シャフトと、前記第三シャフトを該第三シャフトの軸方向に振動する振動部と、前記ブラシの後方に設けられ、前記第三シャフトと一体化した転圧ローラと、前記第三シャフトの軸方向に所定間隔で前記転圧ローラと一体化した複数の円盤状の回転刃とを有し、前記第三シャフトが軸方向に振動しながら回転することにより、前記回転刃が振動して前記掻出バーが掻き出した箇所の周辺の床土をほぐしながら芝草を根切り、前記第三シャフトの回転にともない前記転圧ローラが回転することにより、前記芝生の表層の不陸を平らにする根切転圧手段と、
    を備える芝生更新機用の被牽引車。
  2. 請求項に記載の芝生更新機用の被牽引車であって、さらに、
    前記第一ホッパーの後方に設けられ、散布物を収容し、底面に前記散布物を排出する排出口を備える第二ホッパーと、前記第三シャフトの回転と同期して同回転方向に回転する第四シャフトと、前記第二ホッパーに設けられ、前記第四シャフトと一体化し、周面に前記散布物を取り込む収納部を備えた繰出ローラとを有し、前記第四シャフトの回転にともない前記繰出ローラが回転することにより、前記排出口を介して前記散布物を前記芝生の表層に繰り出す散布物繰出手段を備える芝生更新機用の被牽引車。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の芝生更新機用の被牽引車であって、さらに、
    前記第一ホッパーの底面に排出コンベアと、前記サッチを収容する第三ホッパーとを有し、前記排出コンベアにサッチ及び小石を載積して順次前記第三ホッパーへ排出するサッチ排出手段を備える芝生更新機用の被牽引車。
  4. 請求項1〜の何れか一に記載の芝生更新機用の被牽引車であって、さらに、
    前記掻出バーが芝生の地表面から達する深さを調節するための深さ調節手段を備える芝生更新機用の被牽引車。
  5. 請求項1〜の何れか一に記載の芝生更新機用の被牽引車であって、さらに、
    前記掻出バーが掻き出して放出する床土を遮蔽する第一遮蔽手段を備える芝生更新機用の被牽引車。
  6. 請求項1〜の何れか一に記載の芝生更新機用の被牽引車であって、さらに、
    前記ブラシが掻き出して放出するサッチのうち、前方に飛散するサッチを遮蔽する第二遮蔽手段を備える芝生更新機用の被牽引車。
  7. 牽引車と、該牽引車に連結される被牽引車とからなる芝生更新機用の被牽引車であって、
    第一シャフトと、該第一シャフトを回転駆動させる第一駆動部と、芝生の地表面から所定深さに達する長さを有し、前記第一シャフトとともに回転可能に支持され、前記第一シャフト方向に所定間隔で設けられた複数の掻出バーとからなり、前記第一駆動部の駆動によって前記掻出バーが床土を掻き出して放出する床土掻出手段と、
    前記床土掻出手段の後方に設けられ、前記床土掻出手段によって放出された床土を収容する第一ホッパーと、該第一ホッパーに設けられた篩とを有し、前記第一駆動部によって前記篩を振動させて前記第一ホッパーに収容された床土を篩に掛ける床土篩手段と、
    回転される第三シャフトと、前記第三シャフトを該第三シャフトの軸方向に振動する振動部と、前記床土掻出手段の後方に設けられ、前記第三シャフトと一体化した転圧ローラと、前記第三シャフトの軸方向に所定間隔で前記転圧ローラと一体化した複数の円盤状の回転刃とを有し、前記第三シャフトが軸方向に振動しながら回転することにより、前記回転刃が振動して前記掻出バーが掻き出した箇所の周辺の床土をほぐしながら芝草を根切り、前記第三シャフトの回転にともない前記転圧ローラが回転することにより、前記芝生の表層の不陸を平らにする根切転圧手段と、
    を備える芝生更新機用の被牽引車。
  8. 牽引車と、該牽引車に連結される被牽引車とからなる芝生更新機用の被牽引車であって、
    第一シャフトと、該第一シャフトを回転駆動させる第一駆動部と、芝生の地表面から所定深さに達する長さを有し、前記第一シャフトとともに回転可能に支持され、前記第一シャフト方向に所定間隔で設けられた複数の掻出バーとからなり、前記第一駆動部の駆動によって前記掻出バーが床土を掻き出して放出する床土掻出手段と、
    前記床土掻出手段の後方に設けられ、前記床土掻出手段によって放出された床土を収容する第一ホッパーと、該第一ホッパーに設けられた篩とを有し、前記第一駆動部によって前記篩を振動させて前記第一ホッパーに収容された床土を篩に掛ける床土篩手段と、
    前記掻出バーが芝生の地表面から達する深さを調節するための深さ調節手段と、
    前記掻出バーが掻き出して放出する床土を遮蔽する第一遮蔽手段とを備え、
    前記第一シャフトは、前記掻出バーの先端が芝生の地表面を後方から前方へ掻上げる方向に回転し、
    前記第一遮蔽手段は、前記第一シャフトの軸回りに回動可能に軸支された第一回動部を備え、
    前記第一回動部は、当該第一回動部の前面下方端部が進行方向に折り返されてなる第一折返部を備える芝生更新機用の被牽引車。
  9. 請求項8に記載の芝生更新機用の被牽引車であって、さらに、
    前記第一駆動部に連結して前記第一シャフトの回転と同期して同回転方向に回転する第二シャフトと、該第二シャフト回りに形成され、前記掻出バーの後方に設けられたブラシとを有し、前記芝生の表層の枯れ草等のサッチを掻き出して前記第一ホッパーへ放出するサッチ除去手段と、
    前記ブラシが掻き出して放出するサッチのうち、前方に飛散するサッチを遮蔽する第二遮蔽手段とを備え、
    前記第二遮蔽手段は、前記第二シャフトの軸回りに回動可能に軸支された第二回動部を備え、
    前記第二回動部は、当該第二回動部の前面下方端部が進行方向に折り返されてなる第二折返部を備える芝生更新機用の被牽引車。
  10. 駆動機構を有する芝生更新機であって、
    第一シャフトと、該第一シャフトを回転駆動させる第一駆動部と、芝生の地表面から所定深さに達する長さを有し、前記第一シャフトとともに回転可能に支持され、前記第一シャフト方向に所定間隔で設けられた複数の掻出バーとからなり、前記第一駆動部の駆動によって前記掻出バーが床土を掻き出して放出する床土掻出手段と、
    前記床土掻出手段の後方に設けられ、前記床土掻出手段によって放出された床土を収容する第一ホッパーと、該第一ホッパーに設けられた篩とを有し、前記第一駆動部によって前記篩を振動させて前記第一ホッパーに収容された床土を篩に掛ける床土篩手段と
    前記第一駆動部に連結して前記第一シャフトの回転と同期して同回転方向に回転する第二シャフトと、該第二シャフト回りに形成され、前記掻出バーの後方に設けられたブラシとを有し、前記芝生の表層の枯れ草等のサッチを掻き出して第一ホッパーへ放出するサッチ除去手段と、
    回転される第三シャフトと、前記第三シャフトを該第三シャフトの軸方向に振動する振動部と、前記ブラシの後方に設けられ、前記第三シャフトと一体化した転圧ローラと、前記第三シャフトの軸方向に所定間隔で前記転圧ローラと一体化した複数の円盤状の回転刃とを有し、前記第三シャフトが軸方向に振動しながら回転することにより、前記回転刃が振動して前記掻出バーが掻き出した箇所の周辺の床土をほぐしながら芝草を根切り、前記第三シャフトの回転にともない前記転圧ローラが回転することにより、前記芝生の表層の不陸を平らにする根切転圧手段と、
    を備える芝生更新機。
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