JP6554818B2 - 量子鍵配送システムおよび冗長化方法 - Google Patents

量子鍵配送システムおよび冗長化方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6554818B2
JP6554818B2 JP2015037499A JP2015037499A JP6554818B2 JP 6554818 B2 JP6554818 B2 JP 6554818B2 JP 2015037499 A JP2015037499 A JP 2015037499A JP 2015037499 A JP2015037499 A JP 2015037499A JP 6554818 B2 JP6554818 B2 JP 6554818B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
interferometer
transmission
optical
transmission path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015037499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016163079A (ja
Inventor
健一郎 吉野
健一郎 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2015037499A priority Critical patent/JP6554818B2/ja
Publication of JP2016163079A publication Critical patent/JP2016163079A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6554818B2 publication Critical patent/JP6554818B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)

Description

本発明は量子鍵配送に関し、特に鍵配送の継続性向上のために伝送路の冗長化を行った量子鍵配送に関する。
近年、盗聴行為に対する絶対安全性を持つ暗号化通信を実現する方法として量子鍵配送(Quantum Key Distribution、QKD)が盛んに研究され、実用化開発が進んでいる(特許文献1、非特許文献1)。
量子鍵配送が使用される場面では、高度な秘匿性とともに、有事の際にも通信が断絶しない継続性が求められる。そのため量子鍵配送に用いられる伝送路は、2つ以上の経路を利用した冗長化を行い、一方の伝送路が断絶したとしても他方の伝送路により秘匿通信を継続できるようにすることが重要である。
伝送路を冗長化した量子鍵配送システムとして、図7に示す量子鍵配送システム4が知られている。この量子鍵配送システム4では、送信機41は、レーザ光源411と干渉計412とデータ変調器413と強度調整器414とを有し、その出力端に1入力2出力の光スイッチ415を有する。さらに、伝送路は、現用伝送路43と冗長系としての予備伝送路44とを有する。さらに、受信機42は、光スプリッタ421と干渉計422Aと干渉計422Bと光子検出器423とを有し、その入力端に2入力1出力の光スイッチ424を有する。
この量子鍵配送システム4では、通常の配送時には、現用伝送路43を用いるように送信機41側の光スイッチ415と受信機42側の光スイッチ424とを設定しておく。もしも現用伝送路43に断線などが発生して配送が継続できなくなった場合には、送信機41と受信機42の各々の光スイッチ415、424を切り替えて、予備伝送路44を用いて配送を行う。以上により、量子鍵配送の継続が可能となる。
特許第5126479号公報
ベネット(Bennett)、ブラッサ−ド(Brassard)著 IEEEコンピュータ、システム、信号処理国際会議(IEEE Int. Conf. on Computers, Systems, and Signal Processing, Bangalore, India, p. 175 (1984)).
量子鍵配送システムにおいては、高度な秘匿性とともに、通信が断絶しない継続性が求められる。図7に示す量子鍵配送システム4により、伝送路の冗長化を行うことで、通信の継続性を改善することができる。しかしながら、受信機42に設置された光スイッチ424による光学損失は20%程度と大きく、この損失により暗号鍵生成速度が低下していた。一方で、特許文献1に開示された光受信装置では、量子鍵配送の秘匿性を改善することが可能である。しかしながら、特許文献1には、この暗号鍵生成速度の低下に対する対策については開示されていない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、暗号鍵生成速度を低下させることなく通信の継続性を高めた量子鍵配送システムを提供することにある。
本発明による量子鍵配送システムは、第1の信号と第2の信号とを有する光信号を送信する送信機と、前記光信号を光スプリッタで受信して前記第1の信号と前記第2の信号とを出力する受信機と、前記送信機と前記受信機との間で前記光信号の経路となる第1の伝送路と第2の伝送路と、切替制御部と、を有し、前記送信機は、前記第1の信号と前記第2の信号の送信比率を切り替える送信比率切替部と、前記光信号の経路を前記第1の伝送路から前記第2の伝送路に切り替える伝送路切替部と、を有し、前記切替制御部は、前記第1の伝送路の通信障害を検知して、前記送信比率切替部と前記伝送路切替部とを連動させて切り替えさせる。
本発明による冗長化方法は、第1の信号と第2の信号とを有する光信号を送信する送信機と、前記光信号を受信して前記第1の信号と前記第2の信号とを出力する受信機と、前記送信機と前記受信機との間で前記光信号の経路となる第1の伝送路と第2の伝送路とを有する量子鍵配送システムの冗長化方法において、前記第1の伝送路の通信障害を検知し、前記検知に基づいて、前記光信号の前記第1の信号と前記第2の信号の送信比率を切り替え、前記送信比率を切り替えた前記光信号の経路を前記第1の伝送路から第2の伝送路に切り替える。
本発明によれば、暗号鍵生成速度を低下させることなく通信の継続性を高めた量子鍵配送システムを提供することができる。
本発明の第1の実施形態の量子鍵配送システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の量子鍵配送システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の量子鍵配送システムの動作を説明する図である。 本発明の第2の実施形態の量子鍵配送システムの動作を説明する図である。 本発明の第2の実施形態の量子鍵配送システムの第1の伝送路を経路とする時の送受信信号の構成例を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施形態の量子鍵配送システムの第2の伝送路を経路とする時の送受信信号の構成例を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施形態の量子鍵配送システムの送信機の送信信号の形成を説明する図である。 本発明の第2の実施形態の量子鍵配送システムの受信機の受信信号の検出を説明する図である。 本発明の第3の実施形態の量子鍵配送システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態の量子鍵配送システムの送信機の送信信号の形成を説明する図である。 本発明の第3の実施形態の量子鍵配送システムの受信機の受信信号の検出を説明する図である。 本発明の第3の実施形態の量子鍵配送システムの受信機の受信信号の検出を説明する図である。 関連する量子鍵配送システムの構成を示すブロック図である。 光スプリッタの動作を説明する図である。 光スプリッタの動作を説明する図である。
以下、図を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の量子鍵配送システムの構成を示すブロック図である。本実施形態の量子鍵配送システム1は、第1の信号と第2の信号とを有する光信号を送信する送信機11と、前記光信号を光スプリッタ18で受信して前記第1の信号と前記第2の信号とを出力する受信機12と、前記送信機11と前記受信機12との間で前記光信号の経路となる第1の伝送路13と第2の伝送路14と、切替制御部15と、を有し、前記送信機11は、前記第1の信号と前記第2の信号の送信比率を切り替える送信比率切替部16と、前記光信号の経路を前記第1の伝送路13から前記第2の伝送路14に切り替える伝送路切替部17と、を有し、前記切替制御部15は、前記第1の伝送路13の通信障害を検知して、前記送信比率切替部16と前記伝送路切替部17とを連動させて切り替えさせる。
本実施形態によれば、暗号鍵生成速度を低下させないで通信の継続性を高めた量子鍵配送システムを提供することができる。
(第2の実施形態)
(構成の説明)
図2Aは、本発明の第2の実施形態の量子鍵配送システムの構成を示すブロック図である。本実施形態の量子鍵配送システム2は、送信機21と、受信機22と、送信機21と受信機22との通信を行う第1の伝送路23と第2の伝送路24と、切替制御器25とを有する。第1の伝送路23と第2の伝送路24とは、光ファイバによる伝送路である。第1の伝送路23を現用伝送路とし、第2の伝送路24を冗長系としての予備伝送路とすることができる。
送信機21は、レーザ光源211と、マッハツェンダー型の第1の干渉計212と、データ変調器213と、強度調整器214と、伝送路切替器215と、送信データ生成器216と、送信比率切替器217とを備えている。第1の干渉計212は、入力端2121と出力端2122とを有する。レーザ光源211から発せられた光信号は、入力端2121に入力し、出力端2122から出力される。出力端2122から出力された光信号は、データ変調器213で暗号鍵情報として変調され、強度調整器214で量子鍵配送用に強度調整される。
データ変調器213の変調に際しては、まず、送信データ生成器216が、信号A(第1の信号)として扱われる暗号鍵データである信号A0、信号A1と、信号B(第2の信号)として扱われる暗号鍵データである信号B0、信号B1とを生成する。次に、送信比率切替器217が、信号Aと信号Bとの送信比率をa’:b’とする。データ変調器213は、以上の暗号鍵データと送信比率とを有する暗号鍵情報に基づいて光信号を変調する。
さらに、暗号鍵情報を有する光信号は、伝送路切替器215により、現用伝送路である第1の伝送路23を通って、受信機22に送られる。現用伝送路である第1の伝送路23が断線などの障害を生じて通信に支障を来たした場合、伝送路切替器215は、光信号の経路を、第1の伝送路23から予備伝送路である第2の伝送路24に切り替える。この切り替えに連動して、送信比率切替器217は、信号Aと信号Bとの送信比率をa’:b’からb’:a’に切り替える。
伝送路切替器215は、ミラーやシャッターなどで光路を切り替えることができる。すなわち、伝送路切替器215は光スイッチであるため、光スイッチでの損失を考慮して強度調整器214による強度調整をする。すなわち、強度調整器214は、暗号鍵情報を有する光信号が送信機21から出た時点、すなわち、光信号が伝送路に入力した時点での強度を、量子鍵配送の理論で規定される値に調整する。伝送路の切り替えによって強度が変わってしまう場合には、強度調整器214はそれぞれの伝送路に適した強度に調整する。
受信機22は、光スプリッタ221と、マッハツェンダー型の第2の干渉計222と、マッハツェンダー型の第3の干渉計223と、光子検出器224とを備えている。光スプリッタ221は、第1の入力端2211と第2の入力端2212と第1の出力端2213と第2の出力端2214とを有する。第2の干渉計222は、入力端2221と第1の出力端2222と第2の出力端2223とを有する。第3の干渉計223は、入力端2231と第1の出力端2232と第2の出力端2233とを有する。第2の干渉計222と第3の干渉計223は、相互に干渉の位相が90度異なった干渉計とすることを通常とする。
第1の伝送路23は光スプリッタ221の第1の入力端2211に入力し、第2の伝送路24は光スプリッタ221の第2の入力端2212に入力する。光スプリッタ221の第1の出力端2213は第2の干渉計222の入力端2221に入力し、光スプリッタ221の第2の出力端2214は第3の干渉計223の入力端2231に入力する。
光子検出器224は、第2の干渉計222の第1の出力端2222と第2の出力端2223とからの光信号と、第3の干渉計223の第1の出力端2232と第2の出力端2233とからの光信号とを、各々、電気信号A0、A1と、電気信号B0、B1とに変換する。
受信機22は、第1の伝送路23から第2の伝送路24に経路が切り替わる際にも、同じ光スプリッタ211で光信号を受信すればよく、光スイッチを使わずに済むため光学損失を生じない。一方、光信号が光スプリッタ221の第1の入力端2211から入力した場合と第2の入力端2212から入力した場合とで、光スプリッタの2つの出力端からの光信号の強度が反転する。
図8Aと図8Bは、これを説明するための、光スプリッタの動作を説明する図である。光スプリッタは、反射光と透過光との分岐比がa:bであるとする。図8Aに示すように、入力パルス光が光スプリッタの入力端Aから入力した場合、出力端Aから出力する出力パルス光Aの強度と出力端Bから出力する出力パルス光Bの強度との比は、a:bとなる。これに対して、図8Bに示すように、入力パルス光が光スプリッタの入力端Bから入力した場合、出力端Aから出力する出力パルス光Aの強度と出力端Bから出力する出力パルス光Bの強度との比は、b:aとなる。
切替制御器25は、第1の伝送路23の通信障害を検知すると、伝送路切替器215と送信比率切替器217とが、相互に連動した切り替えを行うよう指示をする。すなわち、切替制御器25は、送信比率切替器217により送信比率が切り替えられた光信号が、伝送路切替器215により切り替えられた通信経路で送信されるよう、伝送路切替器215と送信比率切替器217とに指示をする。
切替制御器25は、光子検出器224から電気信号A0、A1、B0、B1を定常的に受けるようにすることができる。これにより、電気信号A0、A1、B0、B1の強度がゼロ、もしくは、予め設定された閾値よりも小さくなったことなどを確認することによって、第1の伝送路23の通信障害を検知することができる。
送信比率切替器217は、切替制御器25からの前記指示を受けて、信号Aと信号Bとの送信比率をa’:b’からb’:a’に切り替える。この送信比率a’:b’は、光スプリッタ221の反射光と透過光との分岐比a:bに対応している。量子鍵配送システムとして鍵生成の効率が最も良いのは、送信比率a’:b’と分岐比a:bとが等しい場合である。但し、両者は必ずしも等しくなくても良い。また、通常、a’>b’であればa>bとし、a’<b’であればa<bとする。また、a’=b’もしくはa=bであれば、送信比率切替器217は切り替えを行わなくても良い。
伝送路切替器215は、切替制御器25からの前記指示を受けて、送信比率切替器217が送信比率を切り替えた光信号の通信経路を、第1の伝送路23から第2の伝送路24に切り替える。
(動作の説明)
図2Bと図2Cは、本実施形態の量子鍵配送システム2の動作を説明するための図である。図2Bは、現用伝送路である第1の伝送路23で通信する場合を示す。図2Cは、予備伝送路である第2の伝送路24で通信する場合を示す。
図2B、図2Cともに、送信機21のレーザ光源211から発せられた光信号は、第1の干渉計212の入力端2121に入力し、出力端2122から出力される。その後、光信号は、データ変調器213で暗号鍵情報を有する光信号に変調される。
データ変調器213の変調に際しては、まず、送信データ生成器216が、信号Aとして扱われる暗号鍵データである信号A0、信号A1と、信号Bとして扱われる暗号鍵データである信号B0、信号B1とを生成する。
次に、送信比率切替器217は、第1の伝送路23で通信する場合は、信号Aと信号Bとの送信比率をa’:b’とし、送信比率a’とした信号A0と信号A1、送信比率b’とした信号B0と信号B1とを不規則に配列する。この送信比率を反映した信号を、信号A0(a’)、信号A1(a’)、信号B0(b’)、信号B1(b’)と表す。一方、第2の伝送路24で通信する場合は、信号Aと信号Bとの送信比率をb’:a’とし、送信比率b’とした信号A0と信号A1、送信比率a’とした信号B0と信号B1とを不規則に配列する。この送信比率を反映した信号を、信号A0(b’)、信号A1(b’)、信号B0(a’)、信号B1(a’)と表す。
光信号は、データ変調器213で上記の暗号鍵情報に基づいて変調され、さらに、強度調整器214で量子鍵配送用に強度調整される。
さらに、暗号鍵情報を有する光信号は、図2Bでは、伝送路切替器215を介して第1の伝送路23を通り、受信機22の光スプリッタ221の第1の入力端2211に入力する。一方、図2Cでは、伝送路切替器215を介して第2の伝送路24を通り、受信機22の光スプリッタ221の第2の入力端2212に入力する。
図2Bにおいて、光スプリッタ221の第1の入力端2211に入力した光信号は、光スプリッタ221の分岐比(a:b)に従って、強度aの光信号と強度bの光信号とに分岐する。強度aの光信号は第2の干渉計222の入力端2221に、強度bの光信号は第3の干渉計223の入力端2231に、それぞれ入力する。強度aの光信号は、第2の干渉計222を経由して第1の出力端2222と第2の出力端2223から出力し、光子検出器224から、強度aを反映した信号A0(a)、信号A1(a)として出力される。一方、強度bの光信号は、第3の干渉計223を経由して第1の出力端2232と第2の出力端2233から出力し、光子検出器224から、強度bを反映した信号B0(b)、信号B1(b)として出力される。
図2Cにおいて、光スプリッタ221の第2の入力端2212に入力した光信号は、光スプリッタ221の分岐比(a:b)に従って、強度aの光信号と強度bの光信号とに分岐する。強度bの光信号は第2の干渉計222の入力端2221に、強度aの光信号は第3の干渉計223の入力端2231に、それぞれ入力する。強度bの光信号は、第2の干渉計222を経由して第1の出力端2222と第2の出力端2223から出力し、光子検出器224から、強度bを反映した信号A0(b)、信号A1(b)として出力される。一方、強度aの光信号は、第3の干渉計223を経由して第1の出力端2232と第2の出力端2233から出力し、光子検出器224から、信号aを反映した信号B0(a)、信号B1(a)として出力される。
図3Aは、図2Bに示す第1の伝送路23を経路とする時の、送受信信号100の構成例を模式的に示す図である。送信機21からの送信信号(A0、A1とB0、B1の送信比率a’:b’=1:2の例)は、信号A0、A1、B0、B1が送信比率a’:b’に基づいて不規則に配列されている。送信信号は、受信機22の光スプリッタ221(反射光と透過光との分岐比a:b=1:2の例)の第1の入力端2211に入力し、第2の干渉計222には信号強度aの受信信号として、第3の干渉計223には信号強度bの受信信号として、各々入力する。
図3Bは、図2Cに示す第2の伝送路24を経路とする時の、送受信信号101の構成例を模式的に示す図である。送信機21からの送信信号(A0、A1とB0、B1の送信比率b’:a’=2:1の例)は、信号A0、A1、B0、B1が送信比率b’:a’に基づいて不規則に配列されている。送信信号は、受信機22の光スプリッタ221(反射光と透過光との分岐比a:b=1:2の例)の第1の入力端2211に入力し、第2の干渉計222には信号強度bの受信信号として、第3の干渉計223には信号強度aの受信信号として、各々入力する。
次に、図2Bにおいて送信信号A0(a’)、A1(a’)、B0(b’)、B1(b’)が、第2の干渉計222と第3の干渉計223から、A0(a)、A1(a)、B0(b)、B1(b)として、図2Cにおいて送信信号A0(b’)、A1(b’)、B0(a’)、B1(a’)が、第2の干渉計222と第3の干渉計223から、A0(b)、A1(b)、B0(a)、B1(a)として、出力する機構を説明する。
図4Aは、量子鍵配送システム2の送信機21の送信信号の形成を説明する図である。レーザ光源211から出力された光パルスは、第1の干渉計212を通る際に、一方の経路では大きな遅延を受けるため、出力端2122では遅延分だけ時間的に離れた2連パルスとなる。データ変調器213は、この2連パルスに対して位相変調を施し、信号A0を送信する際には2連パルスの位相差を0°、信号A1を送信する際には180°、信号B0を送信する際には90°、信号B1を送信する際には270°とする。
図4Bは、量子鍵配送システム2の受信機22の受信信号の検出を説明する図である。受信機22に入力された2連光パルスからなる信号A0、A1、B0、B1は、光スプリッタ221で分岐された後、第2の干渉計222および第3の干渉計223に入力される。なお、図4Bでは信号A0の場合の出力パルス波形を示し、信号A1、B0、B1については示していない。
第2の干渉計222において2連パルスは再び遅延を受け、中央部分が重なった3連パルスとなる。光子検出器224は、この3連パルスの中央パルスのみを検出するよう設定されている。ここで、第2の干渉計222の長短両経路の位相差を0°に設定しておく。3連パルスの中央パルスは、信号A0では、位相差0°(送信機での変調による0°+干渉計による0°)で干渉するため、出力端2222の出力で検出され、出力端2223の出力では検出されない。一方、信号A1では、位相差180°(送信機での変調による180°+干渉計による0°)で干渉するため、出力端2223の出力で検出され、出力端2222の出力では検出されない。
一方、第3の干渉計223は位相差を−90°に設定しておく。3連パルスの中央パルスは、信号B0では、位相差0°(送信機での変調による90°+干渉計による−90°)で干渉するため、出力端2232の出力で検出され、出力端2233の出力では検出されない。一方、信号B1では、位相差180°(送信機での変調による270°+干渉計による−90°)で干渉するため、出力端2233の出力で検出され、出力端2232の出力では検出されない。
また、信号A0、A1が第3の干渉計223に入力した場合や、信号B0、B1が第2の干渉計222に入力した場合は、各々の干渉計の各々の出力端の出力を検出する可能性があるため、量子鍵配送ではこれらのデータを使用せずに廃棄するようにする。
以上のようにして、図2Bのように、送信信号A0(a’)、A1(a’)、B0(b’)、B1(b’)は、信号A0(a)、A1(a)、B0(b)、B1(b)として、図2Cのように送信信号A0(b’)、A1(b’)、B0(a’)、B1(a’)は、信号A0(b)、A1(b)、B0(a)、B1(a)として、各々に対応した干渉計の出力端から検出される。
なお、上記の説明では、各々の信号A0、A1、B0、B1に、0°、180°、90°、270°の位相変調を施した例を示したが、これには限定されない。例えば、信号A0に対応する変調を行った場合には、受信機の信号A0が出力されるべき出力端にのみ信号A0が出力し、信号A1が出力されるべき出力端には信号A0は出力しない変調方法であれば他の変調方法であっても良い。信号A1、B0、B1についても同様である。
量子鍵配送システム2では、第1の伝送路23から第2の伝送路24に経路を切り替える場合、これに連動して送信比率切替器217が、信号Aと信号Bの送信比率をa’:b’からb’:a’に切り替える。これは、経路が第1の伝送路23から第2の伝送路24に切り替わることに伴って、受信側の光スプリッタ221の入力端が切り替わり、分岐比a:bがb:aに逆転することに対応するためである。
送受信機双方で連動して比率を切り替える理由は、比率a’、aで送受信するパルスと比率b’、bで送受信するパルスでは、その後の計算処理の過程での役割が異なるためである。a’<b’、a<bとすると、比率の大きいb、b’の信号から最終的な暗号鍵を生成する。比率の小さいa’、aの信号からは誤り率を求め、誤り率の値に従ってb、b’の信号に秘匿増強と呼ばれる計算処理を施す。秘匿増強を経たb、b’の信号が最終的に暗号鍵となる。このため、送受信機双方で連動して比率を切り替えることにより、比率の大きい信号から効率的にたくさんの鍵を取得できるようにする。
なお、本実施形態ではaとb、a’とb’が非対称(a≠b、a’≠b’)の場合を前提としているが、aとb、もしくはa’とb’が対称(a=b、もしくはa’=b’)の場合もあり得る。この場合は、送信比率切替器217は切り替えを行わなくても良い。
以上のように、量子鍵配送システム2では、第1の伝送路23から第2の伝送路24に経路が切り替わる際にも、受信機22では光スイッチを使うことなく経路変更に対応することができる。その結果、光スイッチによる光学損失を生じることがないため、暗号鍵生成速度が低下することがない。
すなわち、本実施形態によれば、暗号鍵生成速度を低下させないで通信の継続性を高めた量子鍵配送システムを提供することができる。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態の量子鍵配送システム3の構成を示すブロック図である。第2の実施形態の量子鍵配送システム2では、受信機22は、光パルスの干渉測定を行うために2つの干渉計を備えている。これに対して本実施形態の量子鍵配送システム3では、受信機32は、受信機22の第3の干渉計223の代わりに、光パルスの到着時刻を測定するための遅延光学系323を備えている。送信機31のデータ変調器313は、これに対応するための変調を後述のように行う。
量子鍵配送システム3を構成するその他の要素、すなわち、送信機31のレーザ光源311、強度調整器314、伝送路切替器315、送信データ生成器316、送信比率切替器317、第1の伝送路33、第2の伝送路34、受信機32の光スプリッタ321、第2の干渉計322、光子検出器324、切替制御器35は、これらに対応する第2の実施形態の量子鍵配送システム2を構成する要素と同じである。
量子鍵配送システム3においても、通信経路が第1の伝送路33から第2の伝送路34に切り替えられる際に、これに連動して、送信比率切替器317は、信号Aと信号Bとの送信比率をa’:b’からb’:a’に切り替える。これは、経路が第1の伝送路33から第2の伝送路34に切り替わることに伴って、受信側の光スプリッタ321の入力端が切り替わり、分岐比a:bがb:aに逆転することに対応するためである。送受信機双方で連動して比率を切り替える理由、および、比率の条件は、第2の実施形態と同様である。
図6Aは、量子鍵配送システム3の送信機31の送信信号の形成を説明する図である。レーザ光源311から出力された光パルスは、第1の干渉計312を通る際に、一方の経路では大きな遅延を受けるため、出力端3122では遅延分だけ時間的に離れた2連パルスとなる。データ変調器313は、この2連パルスに対して位相変調を施し、信号A0を送信する際には2連パルスの位相差を0°、信号A1を送信する際には180°、信号B0を送信する際には後行パルスの強度を0、信号B1を送信する際には先行パルスの強度を0とする。
図6Bは、量子鍵配送システム3の受信機32の受信信号(A0、A1)の検出を説明する図である。なお、図6Bでは信号A0の場合の出力パルス波形を示し、信号A1については示していない。
受信機32に入力された2連光パルスの信号A0、A1、B0、B1は、光スプリッタ321で分岐された後、第2の干渉計322および遅延光学系323に入力される。第2の干渉計322において2連パルスは再び遅延を受け、中央部分が重なった3連パルスとなる。光子検出器324は、3連パルスの中央パルスのみを検出するよう設定されている。ここで、第2の干渉計322の長短両経路の位相差を0°に設定しておく。3連パルスの中央パルスは、信号A0では、位相差0°(送信機での変調による0°+干渉計による0°)で干渉するため、出力端3222の出力で検出され、出力端3223の出力では検出されない。一方、信号A1では、位相差180°(送信機での変調による180°+干渉計による0°)で干渉するため、出力端3223の出力で検出され、出力端3222の出力では検出されない。
図6Cは、量子鍵配送システム3の受信機32の受信信号(B0、B1)の検出を説明する図である。なお、図6Cでは信号B0の場合の出力パルス波形を示し、信号B1については示していない。
光子検出器324は、第2の干渉計322の出力の中央パルスに相当するタイミングで光子検出を行うよう設定されている。そのため、遅延光学系323に信号B0が入力した場合、信号B0は出力端3232の出力で検出され、出力端3233の出力では検出されない。一方、信号B1が入力した場合、信号B1は出力端3233の出力で検出され、出力端3232の出力では検出されない。
なお、信号A0、A1が遅延光学系323に入力した場合や、信号B0、B1が第2の干渉計322に入力した場合は、各出力端の出力が検出される可能性があるため、量子鍵配送ではこれらのデータを使用せずに廃棄するようにする。
以上のようにして、送信信号A0(a’)、A1(a’)、B0(b’)、B1(b’)は、信号A0(a)、A1(a)、B0(b)、B1(b)として、送信信号A0(b’)、A1(b’)、B0(a’)、B1(a’)は、信号A0(b)、A1(b)、B0(a)、B1(a)として、各々に対応した干渉計もしくは遅延光学系の出力端から検出される。
以上のように、量子鍵配送システム3では、第1の伝送路33から第2の伝送路34に経路が切り替わる際にも、受信機32では光スイッチを使うことなく経路変更に対応することができる。その結果、光スイッチによる光学損失を生じることがないため、暗号鍵生成速度が低下することがない。
すなわち、本実施形態によれば、暗号鍵生成速度を低下させないで通信の継続性を高めた量子鍵配送システムを提供することができる。
本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものである。
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
付記
(付記1)
第1の信号と第2の信号とを有する光信号を送信する送信機と、
前記光信号を光スプリッタで受信して前記第1の信号と前記第2の信号とを出力する受信機と、
前記送信機と前記受信機との間で前記光信号の経路となる第1の伝送路と第2の伝送路と、
切替制御部と、を有し、
前記送信機は、前記第1の信号と前記第2の信号の送信比率を切り替える送信比率切替部と、前記光信号の経路を前記第1の伝送路から前記第2の伝送路に切り替える伝送路切替部と、を有し、
前記切替制御部は、前記第1の伝送路の通信障害を検知して、前記送信比率切替部と前記伝送路切替部とを連動させて切り替えさせる、量子鍵配送システム。
(付記2)
前記送信機は、マッハツェンダー型の第1の干渉計を有し、
前記受信機は、マッハツェンダー型の第2の干渉計と第3の干渉計とを有し、前記光スプリッタは第1と第2の入力端と第1と第2の出力端とを有し、
前記第1の伝送路は前記光スプリッタの前記第1の入力端に入力し、前記第2の伝送路は前記光スプリッタの前記第2の入力端に入力し、
前記光スプリッタの前記第1の出力端は前記第2の干渉計の入力端に入力し、前記光スプリッタの前記第2の出力端は前記第3の干渉計の入力端に入力し、
前記第2の干渉計は前記信号Aを出力し、前記第3の干渉計は前記信号Bを出力し、
前記送信比率切替部は、前記第1の干渉計からの前記光信号に載せる前記第1の信号と前記第2の信号の送信比率を切り替え、
前記伝送路切替部は、前記送信比率切替部が前記送信比率を切り替えた前記光信号の経路を前記第1の伝送路から前記第2の伝送路に切り替える、付記1記載の量子鍵配送システム。
(付記3)
前記第2の干渉計は2つの出力端を有し、前記第1の信号は2つの信号を有し、前記第1の信号の2つの信号は、前記第2の干渉計の2つの出力端に各々出力し、
前記第3の干渉計は2つの出力端を有し、前記第2の信号は2つの信号を有し、前記第2の信号の2つの信号は、前記第3の干渉計の2つの出力端に各々出力する、付記2記載の量子鍵配送システム。
(付記4)
前記第2と第3の干渉計の後段に、前記第2と第3の干渉計の出力の光信号を電気信号に変換する光子検出器を有する、付記2または3記載の量子鍵配送システム。
(付記5)
前記第1の伝送路を現用伝送路とし、前記第2の伝送路を予備伝送路とする、付記1から4の内の1項記載の量子鍵配送システム。
(付記6)
前記切替制御部は、前記通信障害を、前記第1の伝送路を経由した光信号の強度の変化に基づいて検知する、付記1から5の内の1項記載の量子鍵配送システム。
(付記7)
前記切替制御部は、前記光信号の強度の変化を、前記電気信号によって検知する、付記6記載の量子鍵配送システム。
(付記8)
前記光スプリッタの前記第1の入力端に入力し、前記第2の干渉計に入力する前記光信号の強度と前記第3の干渉計に入力する前記光信号の強度との比率と、
前記送信比率切替部の前記第1の信号と前記第2の信号の送信比率とが等しい、付記2から7の内の1項記載の量子鍵配送システム。
(付記9)
前記第3の干渉計を遅延光学系に置き換えた、付記2から8の内の1項記載の量子鍵配送システム。
(付記10)
前記遅延光学系は、前記第3の干渉計の入力端と2つの出力端とに対応する、入力端と2つの出力端とを有する、付記9記載の量子鍵配送システム。
(付記11)
第1の信号と第2の信号とを有する光信号を送信する送信機と、前記光信号を受信して前記第1の信号と前記第2の信号とを出力する受信機と、前記送信機と前記受信機との間で前記光信号の経路となる第1の伝送路と第2の伝送路とを有する量子鍵配送システムの冗長化方法において、
前記第1の伝送路の通信障害を検知し、
前記検知に基づいて、前記光信号の前記第1の信号と前記第2の信号の送信比率を切り替え、
前記送信比率を切り替えた前記光信号の経路を前記第1の伝送路から第2の伝送路に切り替える、冗長化方法。
(付記12)
前記送信機は、マッハツェンダー型の第1の干渉計を有し、前記受信機は、光スプリッタと、マッハツェンダー型の第2の干渉計と第3の干渉計とを有し、前記光スプリッタは第1と第2の入力端と第1と第2の出力端とを有し、
前記第1の伝送路を前記光スプリッタの前記第1の入力端に入力し、
前記第2の伝送路を前記光スプリッタの前記第2の入力端に入力し、
前記光スプリッタの前記第1の出力端を前記第2の干渉計に入力し、
前記光スプリッタの前記第2の出力端を前記第3の干渉計に入力し、
前記第2の干渉計から前記第1の信号を出力し、
前記第3の干渉計から前記第2の信号を出力し、
前記第1の干渉計からの前記光信号に載せる前記第1の信号と前記第2の信号の送信比率を切り替え、
前記送信比率を切り替えた前記光信号の経路を前記第1の伝送路から前記第2の伝送路に切り替える、付記11記載の冗長化方法。
(付記13)
前記第2の干渉計は2つの出力端を有し、前記第1の信号は2つの信号を有し、前記第1の信号の2つの信号は、前記第2の干渉計の2つの出力端に各々出力し、
前記第3の干渉計は2つの出力端を有し、前記第2の信号は2つの信号を有し、前記第2の信号の2つの信号は、前記第3の干渉計の2つの出力端に各々出力する、付記12記載の冗長化方法。
(付記14)
前記第2と第3の干渉計の出力の光信号を電気信号に変換する、付記12または13記載の冗長化方法。
(付記15)
前記第1の伝送路を現用伝送路とし、前記第2の伝送路を予備伝送路とする、付記11から14の内の1項記載の冗長化方法。
(付記16)
前記通信障害を、前記第1の伝送路を経由した光信号の強度の変化に基づいて検知する、付記11から15の内の1項記載の冗長化方法。
(付記17)
前記光信号の強度の変化を、前記電気信号によって検知する、付記16記載の冗長化方法。
(付記18)
前記光スプリッタの前記第1の入力端に入力し、前記第2の干渉計に入力する前記光信号の強度と前記第3の干渉計に入力する前記光信号の強度との比率と、
前記第1の信号と前記第2の信号の前記送信比率とが等しい、付記12から17の内の1項記載の冗長化方法。
(付記19)
前記第3の干渉計を遅延光学系に置き換えた、付記12から18の内の1項記載の冗長化方法。
(付記20)
前記遅延光学系は、前記第3の干渉計の入力端と2つの出力端とに対応する、入力端と2つの出力端とを有する、付記19記載の冗長化方法。
1、2、3、4 量子鍵配送システム
11、21、31、41 送信機
12、22、32、42 受信機
13、23、33 第1の伝送路
14、24、34 第2の伝送路
15 切替制御部
16 送信比率切替部
17 伝送路切替部
18 光スプリッタ
100、101 送受信信号
211、311、411 レーザ光源
212、312 第1の干渉計
213、313、413 データ変調器
214、314、414 強度調整器
215、315 伝送路切替器
216、316 送信データ生成器
217、317 送信比率切替器
221、321 光スプリッタ
222、322 第2の干渉計
223 第3の干渉計
224、324、423 光子検出器
25、35 切替制御器
323 遅延光学系
412、422A、422B 干渉計
415、424 光スイッチ
43 現用伝送路
44 予備伝送路

Claims (10)

  1. 互いに送信比率が異なる第1の信号と第2の信号とを有する光信号を送信する送信機と、
    前記光信号を光スプリッタで受信して前記第1の信号と前記第2の信号とを出力する受信機と、
    前記送信機と前記受信機との間で前記光信号の経路となる第1の伝送路と第2の伝送路と、
    切替制御部と、を有し、
    前記送信機は、前記第1の信号と前記第2の信号の送信比率を逆転して切り替える送信比率切替部と、前記光信号の経路を前記第1の伝送路から前記第2の伝送路に切り替える伝送路切替部と、を有し、
    前記切替制御部は、前記第1の伝送路の通信障害を検知して、前記送信比率切替部と前記伝送路切替部とを連動させて切り替えさせる、量子鍵配送システム。
  2. 前記送信機は、マッハツェンダー型の第1の干渉計を有し、
    前記受信機は、マッハツェンダー型の第2の干渉計と第3の干渉計とを有し、前記光スプリッタは第1と第2の入力端と第1と第2の出力端とを有し、
    前記第1の伝送路は前記光スプリッタの前記第1の入力端に入力し、前記第2の伝送路は前記光スプリッタの前記第2の入力端に入力し、
    前記光スプリッタの前記第1の出力端は前記第2の干渉計の入力端に入力し、前記光スプリッタの前記第2の出力端は前記第3の干渉計の入力端に入力し、
    前記第2の干渉計は前記第1の信号を出力し、前記第3の干渉計は前記第2の信号を出力し、
    前記送信比率切替部は、前記第1の干渉計からの前記光信号に載せる前記第1の信号と前記第2の信号の送信比率を切り替え、
    前記伝送路切替部は、前記送信比率切替部が前記送信比率を切り替えた前記光信号の経路を前記第1の伝送路から前記第2の伝送路に切り替える、請求項1記載の量子鍵配送システム。
  3. 前記第2の干渉計は2つの出力端を有し、前記第1の信号は2つの信号を有し、前記第1の信号の2つの信号は、前記第2の干渉計の2つの出力端に各々出力し、
    前記第3の干渉計は2つの出力端を有し、前記第2の信号は2つの信号を有し、前記第2の信号の2つの信号は、前記第3の干渉計の2つの出力端に各々出力する、請求項2記載の量子鍵配送システム。
  4. 前記第2と第3の干渉計の後段に、前記第2と第3の干渉計の出力の光信号を電気信号に変換する光子検出器を有する、請求項2または3記載の量子鍵配送システム。
  5. 前記第1の伝送路を現用伝送路とし、前記第2の伝送路を予備伝送路とする、請求項1から4の内の1項記載の量子鍵配送システム。
  6. 前記光スプリッタの前記第1の入力端に入力し、前記第2の干渉計に入力する前記光信号の強度と前記第3の干渉計に入力する前記光信号の強度との比率と、
    前記送信比率切替部の前記第1の信号と前記第2の信号の送信比率とが等しい、請求項2から5の内の1項記載の量子鍵配送システム。
  7. 前記第3の干渉計を遅延光学系に置き換えた、請求項2から6の内の1項記載の量子鍵配送システム。
  8. 互いに送信比率が異なる第1の信号と第2の信号とを有する光信号を送信する送信機と、前記光信号を受信して前記第1の信号と前記第2の信号とを出力する受信機と、前記送信機と前記受信機との間で前記光信号の経路となる第1の伝送路と第2の伝送路とを有する量子鍵配送システムの冗長化方法において、
    前記第1の伝送路の通信障害を検知し、
    前記検知に基づいて、前記光信号の前記第1の信号と前記第2の信号の送信比率を逆転して切り替え、
    前記送信比率を切り替えた前記光信号の経路を前記第1の伝送路から第2の伝送路に切り替える、冗長化方法。
  9. 前記送信機は、マッハツェンダー型の第1の干渉計を有し、前記受信機は、光スプリッタと、マッハツェンダー型の第2の干渉計と第3の干渉計とを有し、前記光スプリッタは第1と第2の入力端と第1と第2の出力端とを有し、
    前記第1の伝送路を前記光スプリッタの前記第1の入力端に入力し、
    前記第2の伝送路を前記光スプリッタの前記第2の入力端に入力し、
    前記光スプリッタの前記第1の出力端を前記第2の干渉計に入力し、
    前記光スプリッタの前記第2の出力端を前記第3の干渉計に入力し、
    前記第2の干渉計から前記第1の信号を出力し、
    前記第3の干渉計から前記第2の信号を出力し、
    前記第1の干渉計からの前記光信号に載せる前記第1の信号と前記第2の信号の送信比率を切り替え、
    前記送信比率を切り替えた前記光信号の経路を前記第1の伝送路から前記第2の伝送路に切り替える、請求項8記載の冗長化方法。
  10. 前記第2の干渉計は2つの出力端を有し、前記第1の信号は2つの信号を有し、前記第1の信号の2つの信号は、前記第2の干渉計の2つの出力端に各々出力し、
    前記第3の干渉計は2つの出力端を有し、前記第2の信号は2つの信号を有し、前記第2の信号の2つの信号は、前記第3の干渉計の2つの出力端に各々出力する、請求項9記載の冗長化方法。
JP2015037499A 2015-02-27 2015-02-27 量子鍵配送システムおよび冗長化方法 Active JP6554818B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015037499A JP6554818B2 (ja) 2015-02-27 2015-02-27 量子鍵配送システムおよび冗長化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015037499A JP6554818B2 (ja) 2015-02-27 2015-02-27 量子鍵配送システムおよび冗長化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016163079A JP2016163079A (ja) 2016-09-05
JP6554818B2 true JP6554818B2 (ja) 2019-08-07

Family

ID=56845519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015037499A Active JP6554818B2 (ja) 2015-02-27 2015-02-27 量子鍵配送システムおよび冗長化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6554818B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018159656A1 (ja) * 2017-03-03 2018-09-07 日本電気株式会社 量子鍵配送システムにおける単一光子検出器のタイミング調整方法、装置、および記録媒体
JP7075065B2 (ja) * 2018-03-19 2022-05-25 日本電気株式会社 光子検出器の駆動タイミング調整方法、装置および光通信システム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2859177B2 (ja) * 1995-09-11 1999-02-17 エヌイーシーケーブルメディア株式会社 光伝送装置
JP3995986B2 (ja) * 2002-05-27 2007-10-24 Nttエレクトロニクス株式会社 通信回線切替システム及び通信回線切替方法
US20070071244A1 (en) * 2005-09-27 2007-03-29 Magiq Technologies, Inc. QKD station with efficient decoy state capability
US20080175385A1 (en) * 2007-01-18 2008-07-24 Magiq Technologies, Inc. QKD system with link redundancy
JP5126479B2 (ja) * 2007-04-16 2013-01-23 日本電気株式会社 量子鍵配布システム及び受信装置
JP5288087B2 (ja) * 2007-06-11 2013-09-11 日本電気株式会社 秘匿通信ネットワークにおける暗号鍵管理方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016163079A (ja) 2016-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2973284C (en) Communication with everlasting security from short-term-secure encrypted quantum communication
CN106161009B (zh) 基于时间-相位编码的量子密钥分发系统
EP3357177B1 (en) Dual rail compensation in phase encoded communication
US9246602B2 (en) Quantum encryption communication apparatus, quantum encryption communication method, and quantum encryption communication system
US9031236B2 (en) Generating identical numerical sequences utilizing a physical property and secure communication using such sequences
US8171354B2 (en) Communication system and method for controlling the same
JP6708062B2 (ja) 量子鍵配送システム
US20200344170A1 (en) Encryption key generation
US20090046857A1 (en) Quantum cryptography transmission system and optical device
JP4724014B2 (ja) 量子暗号鍵配送装置及び鍵情報盗聴検出方法
JP6554818B2 (ja) 量子鍵配送システムおよび冗長化方法
US20060280304A1 (en) Apparatus and method for all-optical encryption and decryption of an optical signal
JP2010206459A (ja) 量子鍵配付システムおよび方法
JP2022537534A (ja) 量子暗号キー分配方法、装置及びシステム
US20240340091A1 (en) Encoder, decoder, systems and methods for d-dimensional frequency-encoded quantum communication and information processing
JP6350134B2 (ja) 量子鍵配送システムおよび冗長化方法
KR20200059718A (ko) 양자 암호키 분배 시스템 및 장치
KR20200080708A (ko) 양자암호통신 시스템의 양자채널 이중화 장치
CN116980126B (zh) 一种可重构可扩展量子密钥分发网络
JP2022104102A (ja) 量子鍵配送システム
KR20230120217A (ko) 양자 암호 방식에서 지연에 무관한 데이터 제어시스템
KR20200144037A (ko) 양자 암호키 분배 방법, 장치 및 시스템
Suchat et al. Quantum key distribution via fiber optic, fidelity and error corrections
JP2011066497A (ja) 量子鍵配付システム、該システムにおける干渉計の遅延時間の調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181009

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6554818

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150