JP6554722B2 - 画像処理方法および装置並びにプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像における血管分岐の検出技術およびその技術を利用した画像間の位置合せ技術に関する。
従来、撮像装置として、磁気共鳴装置(MR:Magnetic Resonance)、放射線断層撮影装置(CT:Computed Tomography)、超音波装置(US:Ultra Sound)などが知られている。これらの撮像装置には、その撮像モダリティ(modality)ごとにそれぞれ長所/短所が存在し、ある特定の撮像モダリティによる画像だけでは診断における精度が不足する場合がある。このため、近年、特定の撮像モダリティによる画像だけでなく、複数の異なる撮像モダリティによる画像を用いて診断することで、診断精度の向上を図る試みが盛んに行われている。
複数の異なる撮像モダリティによる画像を用いた診断では、撮像モダリティごとに画像の座標系が異なる。そのため、これらの座標系の相違や臓器の変動・変形に起因する位置ズレを補正する技術、すなわち、画像間での位置合せ(Registration)技術が重要である。
ところで、互いに異なる複数の画像間での位置合せ手法としては、相互情報量(Mutual Information)を用いる手法が最も一般的である(例えば、非特許文献1等参照)。この手法は、広義においては、画像の輝度値に基づく手法(intensity based method)である。つまり、相互情報量を用いて位置合せを行うには、対象画像間で輝度値に関連性があることが前提となる。
IEEE Trans. on Med. Imaging, 16:187-198, 1997
しかしながら、US画像においては、音響陰影(Acoustic shadow)が発生し、高反射体の後方の輝度値は本来の値よりも低下する。また血管の輝度値も血管の走行方向に依って変化する。このため、例えば、MR画像とUS画像との位置合せ、あるいは、CT画像とUS画像との位置合せにおいては、輝度値の関連性に乏しい状況がしばしば発生し、位置合せの精度が極端に悪くなるケース(case)がある。
ここで、医用画像間の位置合せを高い精度で行う手法として、それぞれの医用画像において同一(共通)の血管分岐を見つけ、これらの血管分岐が互いに重なるように医用画像同士を位置合せする手法が考えられる。また、この手法においては、画像における血管分岐を精度よく検出することが重要であると考えられる。
このような事情により、画像における血管分岐を精度よく検出する技術が望まれている。
第1の観点の発明は、
被写体を表す3次元画像における血管分岐候補を特定する特定手段と、
前記3次元画像内の前記血管分岐候補の2つの枝分れ方向を含む平面、スライス(slice)またはスラブ(slab)における、該血管分岐候補の分岐点を中心とした回転方向の画素値の変化を表すプロファイル(profile)に基づいて、該血管分岐候補が真の血管分岐であるか否かの判定を行う判定手段と、を備えた画像処理装置を提供する。
第2の観点の発明は、
同一の被写体を表す3次元画像である第一医用画像及び第二医用画像においてそれぞれ1以上の血管分岐を検出する検出手段と、
互いに対応する前記第一医用画像における血管分岐と前記第二医用画像における血管分岐との間のずれが小さくなるように、前記第一医用画像及び第二医用画像のうち少なくとも一方を座標変換して位置合せを行う変換手段とを備えており、
前記検出手段は、
前記第一医用画像及び第二医用画像のうち少なくとも一方の画像において血管分岐候補を特定する特定手段と、
前記少なくとも一方の画像内の前記血管分岐候補の2つの枝分れ方向を含む平面、スライスまたはスラブにおける、該血管分岐候補の分岐点を中心とした回転方向の画素値の強度変化を表すプロファイルに基づいて、該血管分岐候補が真の血管分岐であるか否かの判定を行う判定手段とを有している、画像処理装置を提供する。
第3の観点の発明は、
前記判定手段が、前記平面、スライスまたはスラブにおける前記血管分岐候補の分岐点から放射状に伸びる複数の方向の各々について、該方向に沿って伸びる細長領域ごとに画素値の代表値を算出し、前記分岐点を中心とする回転方向に沿った前記細長領域の前記代表値の変化を表すプロファイルの形状に基づいて前記判定を行う、上記第1の観点または第2の観点の画像処理装置を提供する。
第4の観点の発明は、
前記プロファイルが、前記回転方向における前記2つの枝分れ方向を含む所定の角度範囲の領域に対応している、上記第3の観点の画像処理装置を提供する。
第5の観点の発明は、
前記判定手段が、前記プロファイルにおいて前記代表値の2つのピーク(peak)が存在する場合に、前記血管分岐候補は真の血管分岐であると判定する、上記第4の観点の画像処理装置を提供する。
第6の観点の発明は、
前記所定の角度範囲が、180度未満である、上記第4の観点または第5の観点の画像処理装置を提供する。
第7の観点の発明は、
前記プロファイルが、前記回転方向における前記2つの枝分れ方向の一方を含む領域と他方を含む領域とに対応している、上記第3の観点の画像処理装置を提供する。
第8の観点の発明は、
前記判定手段が、前記一方を含む領域に対応したプロファイルにおいて前記代表値の1つのピークが存在し、かつ、前記他方を含む領域に対応したプロファイルにおいて前記代表値の一つのピークが存在する場合に、前記血管分岐候補は真の血管分岐であると判定する、上記第7の観点の画像処理装置を提供する。
第9の観点の発明は、
前記代表値が、前記細長領域に含まれる画素の画素値の平均値、または、前記細長領域に含まれる画素の画素値を前記スライスまたはスラブの厚み方向に最大値投影もしくは最小値投影して得られた画像の画素値の平均値である、上記第3の観点から第8の観点のいずれか一つの観点の画像処理装置を提供する。
第10の観点の発明は、
前記細長領域の前記平面における形状が、前記分岐点を頂点とする扇形状である、上記第3の観点から第9の観点のいずれか一つの観点の画像処理装置を提供する。
第11の観点の発明は、
前記細長領域の前記平面における形状が、前記分岐点を頂点とする三角形状である、上記第3の観点から第9の観点のいずれか一つの観点の画像処理装置を提供する。
第12の観点の発明は、
前記細長領域の長手方向の長さが、実寸で10mm以上、30mm以下に相当する長さである、上記第3の観点から第11の観点のいずれか一つの観点の画像処理装置を提供する。
第13の観点の発明は、
前記スライスまたはスラブの厚さが、実寸で3mm以上、10mm以下に相当する厚さである、上記第3の観点から第12の観点のいずれか一つの観点の画像処理装置を提供する。
第14の観点の発明は、
前記座標変換手段が、
前記第一医用画像における第一血管画像及び前記第二医用画像における第二血管画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された第一血管画像及び第二血管画像それぞれについて、血管分岐を1つ以上検出する検出手段と、
前記第一血管画像における血管分岐と前記第二血管画像における血管分岐とによる複数の組合せの各々について、血管分岐のずれが小さくなるように、前記第一血管画像及び第二血管画像のうち少なくとも一方に座標変換を行い、前記第一血管画像及び第二血管画像の間において、前記血管分岐を含む所定領域における類似度を算出する演算手段と、
前記類似度が最も高い座標変換を用いて、前記位置合せのための座標変換を行う変換手段とを有している、上記第2の観点の画像処理装置を提供する。
第15の観点の発明は、
前記演算手段が、前記血管分岐の分岐点同士が重なり、かつ、該分岐点から枝分れする二本の血管部分に近似する二直線を含む平面同士が重なるように、前記座標変換を行う、上記第14の観点の画像処理装置を提供する。
第16の観点の発明は、
前記特定手段が、前記少なくとも一方の画像の画素値に基づいて血管領域を抽出し、該血管領域を細線化して得られた画像に基づいて、前記血管分岐候補を特定する、上記第2の観点、第14の観点および第15の観点のいずれか一つの観点の画像処理装置を提供する。
第17の観点の発明は、
前記第一医用画像及び第二医用画像が、撮像モダリティが互いに異なる画像である、上記第2の観点、第14の観点、第15の観点および第16の観点のいずれか一つの観点の画像処理装置を提供する。
第18の観点の発明は、
前記第一医用画像及び第二医用画像が、肝臓を含む画像である、上記第2の観点、および第14の観点から第17の観点のいずれか一つの観点の画像処理装置を提供する。
第19の観点の発明は、
被写体を表す3次元画像における血管分岐候補を特定する特定ステップ(step)と、
前記3次元画像内の前記血管分岐候補の2つの枝分れ方向を含む平面、スライスまたはスラブにおける、該血管分岐候補の分岐点を中心とした回転方向の画素値の変化を表すプロファイルに基づいて、該血管分岐候補が真の血管分岐であるか否かの判定を行う判定ステップとを有する画像処理方法を提供する。
第20の観点の発明は、
コンピュータ(computer)に、
被写体を表す3次元画像における血管分岐候補を特定する特定処理と、
前記3次元画像内の前記血管分岐候補の2つの枝分れ方向を含む平面、スライスまたはスラブにおける、該血管分岐候補の分岐点を中心とした回転方向の画素値の変化を表すプロファイルに基づいて、該血管分岐候補が真の血管分岐であるか否かの判定を行う判定処理とを実行させるためのプログラム(program)を提供する。
処理対象となる画像の画質は常によいとは限らない。そのため、画像から血管を抽出する際にミスが生じることがある。そして、抽出された血管から血管分岐を検出する際には、偽の血管分岐が誤って検出されることがある。一般的に、真の血管分岐は実際の画像上でYの字形状を取るが、偽の血管分岐はYの字形状を取らない。
上記観点の発明によれば、血管分岐候補の枝分れ方向を含む平面、スライスまたはスラブにおいて、血管分岐候補の分岐点を中心とした回転方向における画素値のプロファイルに基づいてその真偽を判定するので、血管分岐候補のうちYの字形状に特徴的なプロファイルを持つか否かにより真偽を判定することができ、偽の血管分岐を効率よく排除することができる。
その結果、例えば、2画像間で互いに対応する血管分岐の組合せを見つけ、これらを重ね合わせるように座標変換することで画像間の位置合せを行う場合において、当該組合せを見つける際に試す必要のある血管分岐の組合せの数を減らして処理時間を短縮することができるだけでなく、組合せの検出精度も上がり、位置合せ精度が増す。
画像処理装置の構成を概略的に示す機能ブロック(block)図である。 同一被検者の肝臓を表すMR画像及びUS画像の一例を示す図である。 MR血管画像、MR血管ツリー(tree)、及びMR血管分岐におけるベクトル(vector)U,V,Wの算出結果のそれぞれの一例を示す図である。 血管分岐点を検出する方法を説明するための図である。 血管分岐を形成する血管部分に対応したベクトルを求める方法を説明するための図である。 血管分岐のマッチング(matching)評価の概念図ある。 血管分岐を規定するベクトルを説明するための図である。 画像表示の一例を示す図である。 画像処理装置における処理の流れを示すフロー(flow)図である。 血管分岐検出部の構成を示す図である。 血管分岐検出処理の流れを示すフロー図である。 血管分岐候補のモデル(model)を示す図である。 分岐画像平面、分岐スライスおよびスラブの設定例を示す図である。 真の血管分岐による分岐画像平面の例を示す図である。 偽の血管分岐による分岐画像平面の例を示す図である。 プロファイル測定回転角度範囲の第1設定例を示す図である。 プロファイル測定回転角度範囲の第2設定例を示す図である。 第1設定例によるプロファイル測定回転角度範囲に対する細長領域の設定例を示す図である。 第2設定例によるプロファイル測定回転角度範囲に対する細長領域の設定例を示す図である。 第1設定例による細長領域に対するプロファイルの生成例を示す図である。 第2設定例による細長領域に対するプロファイルの生成例を示す図である。
以下、発明の実施形態について説明する。なお、これにより、発明が限定されるものではない。
本実施形態では、2つの画像を位置合せするための画像処理装置を想定する。この画像処理装置では、同一の被写体を表す2つの3次元医用画像を、血管分岐を用いて位置合せする。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置1の構成を概略的に示す機能ブロック図である。なお、画像処理装置1は、例えば、コンピュータに所定のプログラムを実行させることにより実現させることができる。
図1に示すように、画像処理装置1は、画像取得部2と、血管抽出部3と、血管分岐検出部4と、マッチング評価部5と、座標変換部6と、位置合せ調整部7と、対応断面像生成部8と、画像出力部9とを有している。なお、血管分岐検出部4、マッチング評価部5、座標変換部6は、それぞれ、発明における検出手段、演算手段、および変換手段の一例である。
画像取得部2は、位置合せの対象となる2つの画像を取得する。通常は、ユーザ(user)の操作に応じて、入力された2つの3次元医用画像を、位置合せの対象となる2つの画像として取得する。画像取得部2は、これら2つの画像のうち一方の画像を、位置合せ処理において固定される目標画像に設定し、他方の画像を、位置合せ処理において座標変換される対象画像に設定する。本例では、位置合せの対象となる2つの3次元医用画像として、同一被検者の肝臓を表すMR画像GMR及びUS画像GUSを取得する。また、US画像GUSを目標画像に設定し、MR画像GMRを対象画像に設定する。なお、MR画像GMR及びUS画像GUSは、発明における第一医用画像及び第二医用画像の一例である。
図2に、同一被検者の肝臓を表すMR画像GMR及びUS画像GUSの一例を示す。ただし、この図では、便宜上、3次元医用画像における所定の断面像を示している。
血管抽出部3は、MR画像GMR及びUS画像GUSそれぞれについて、血管を表す血管画像を抽出する。血管画像の抽出には、既知の手法を用いる。例えば、非特許文献 Kirbus C and Quek F: A review of vessel extraction technique and algorithms, ACM Computer Surveys (CSUR), 36(2), 81-121, 2004.に記載されている手法を用いる。以下、MR画像GMRにおける血管画像をMR血管画像VMRといい、US画像GUSにおける血管画像をUS血管画像VUSという。本例では、血管画像として、肝臓の門脈または肝静脈を表す画像を抽出する。また、血管画像は、二値化画像として抽出する。なお、MR血管画像VMR及びUS血管画像VUSは、発明における第一血管画像及び第二血管画像の一例である。
図3(a)に、血管画像の一例として、MR血管画像VMRのサンプル(sample)を示す。
血管分岐検出部4は、抽出されたMR血管画像VMR及びUS血管画像VUSそれぞれにおいて、1つ以上の血管分岐を検出する。血管分岐は、血管分岐点と、その血管分岐点から枝分れする二本の血管部分とにより構成される。そのため、血管分岐は、血管分岐点の位置と、その血管分岐点から枝分れする二本の血管部分の走行方向及び長さを表す2つのベクトルとにより特定され、識別される。
ここで、血管分岐検出部4の構成および処理について説明する。
図10は、血管分岐検出部4の構成を示す図である。血管分岐検出部4は、図10に示すように、血管分岐候補特定部41と、真偽判定部42とを有している。なお、血管分岐候補特定部41および真偽判定部42は、それぞれ、発明における特定手段および判定手段の一例である。
血管分岐候補特定部41は、被検体の血管を含む画像を担持するデータ(data)に基づいて、その画像における血管分岐候補を特定する。
真偽判定部42は、特定された血管分岐候補が真の血管分岐であるか否かを判定し、真の血管分岐であると判定されたものだけを血管分岐として決定する。
一般的に、3次元医用画像は、常に良好な画質で取得されるとは限らない。また、血管の抽出処理についても、完ぺきなものは存在しない。そのため、3次元医用画像から血管を抽出する際に誤抽出が発生し、血管分岐を特定する際に、真の血管分岐に混じって偽の血管分岐が特定されることがある。ここでは、そのようにして特定された偽の血管分岐を排除するため、血管分岐候補に対してその真偽の判定を行う。
図11は、血管分岐検出処理の流れを示すフロー図である。
ステップP1では、血管分岐候補特定部41が、抽出されたMR血管画像VMR及びUS血管画像VUSに対して、スムージング(smoothing)処理を施す。これにより、境界(輪郭)が滑らかになった血管画像が得られる。スムージング処理には、例えば、3次元のガウシアンフィルタ(Gaussian Filter)や3次元のメディアンフィルタ(Median Filter)などを用いる。
ステップP2では、血管分岐候補特定部41が、スムージング処理済みのMR血管画像VMR及びUS血管画像VUSに対して、スケルトン(skeleton)処理(3次元細線化処理)を施す。これにより、血管の走行方向に沿った軸だけが木の枝のように線状に表された「血管ツリー」が得られる。以下、MR血管画像から得られた血管ツリーをMR血管ツリーTRMRといい、US血管画像から得られた血管ツリーをUS血管ツリーTRUSという。スケルトン処理としては、例えば、非特許文献 Lee et.al , Building skeleton models via 3-D medial surface/axis thinning algorithms. Computer Vision, Graphics, and Image Processing, 56(6):462-478, 1994 に記載されている手法を用いる。図3(b)に、血管ツリーの一例として、MR血管ツリーTRMRのサンプルを示す。図3(b)において、各血管部分に付された番号は、タグ(tag)番号である。
ステップP3では、血管分岐候補特定部41が、MR血管ツリーTRMR及びUS血管ツリーTRUSそれぞれにおいて、1つ以上の血管分岐点を特定する。具体的には、図4に示すように、血管ツリーTRの枝骨に沿って、その枝骨上の点を含む所定サイズ(size)の領域を解析領域A1として設定する。解析領域A1は、例えば、血管ツリーTRの枝骨上の点に対応した画素を中心とする[3×3×3]画素の3次元領域とする。次いで、この解析領域A1に対して解析を行い、血管分岐を形成する連続画素を検出する。解析は、血管ツリーの「幹」側から「枝先」側に向かって行われるよう、血管ツリーの元となる血管画像において最も太い血管部分に相当する枝骨の端部から解析を開始する。そして、連続画素が枝分れする点を、血管分岐点BPとして特定する。なお、血管分岐は、一本の血管が二本の血管に枝分れする二叉分岐が一般的であるが、一本の血管が同一の分岐点で三本以上の血管に枝分れする三叉以上の分岐もまれに存在する。三叉以上の分岐では、複数の二叉分岐として認識する。以下、MR血管ツリーTRMRにおいて検出された各血管分岐点をMR血管分岐点BPMR,i(i=1,2,…)で表し、US血管ツリーTRUSにおいて検出された各血管分岐点をUS血管分岐点BPUS,j(j=1,2,…)で表す。
なお、血管分岐点を検出する際、簡略化のため、血管ツリーの全体において、血管分岐点から枝分れした血管部分の長さが非常に小さい血管分岐点は排除し、枝分れした血管部分の長さが所定の閾値を超える比較的大きめの血管分岐点のみを検出するようにしてもよい。
ステップP4では、血管分岐候補特定部41が、MR血管分岐点BPMR,i及びUS血管分岐点BPUS,jの各々について、その血管分岐点から枝分れする二本の血管部分に対応した二つのベクトルを求める。具体的には、次のような処理を行う。
図5(a)に示すように、血管ツリーTR上で、血管分岐点BPごとに、その血管分岐点BPを含む所定サイズの領域を注目領域A2として設定する。注目領域A2は、例えば、血管分岐点BPを中心とする[10×10×10]画素の3次元領域とする。注目領域A2内には、血管分岐点BPから枝分れする二本の血管部分BV1,BV2が含まれている。次に、図5(b)に示すように、二本の血管部分BV1,BV2それぞれの走行方向と長さを表すベクトルb1,b2を求める。血管分岐点BPから枝分れする血管部分BV1,BV2の走行方向と長さは、注目領域A2内において、対象となる血管分岐点BPから枝分れする血管部分に次の血管分岐点BNが現れる場合には、対象となる血管分岐点BPとその次の血管分岐点BNとを結ぶ線分の方向と長さとする。一方、対象となる血管分岐点BPから枝分れする血管部分に、終端点または注目領域A2の境界面との交点である特定点BCが現れる場合には、対象となる血管分岐点BPと特定点BCとを結ぶ線分の方向と長さとする。これにより、MR血管ツリーTRMR及びUS血管ツリーTRUSそれぞれにおいて、血管分岐点BPに対応する画素の座標と、その血管分岐点から枝分れする二本の血管部分に対応した二つのベクトルb1,b2とを用いて、血管分岐候補を特定することができる。
図12に、血管分岐候補のモデルを示す。ここでは、図12に示すように、特定された血管分岐候補をCDで表す。また、血管分岐点BPから枝分れする二本の血管部分に対応した二つのベクトルb1,b2のことを分岐ベクトルと呼び、U,Vで表す。さらに、分岐ベクトルU,Vに直交するベクトルを法線ベクトルWで表す。
ステップP5では、真偽判定部42が、特定された個々の血管分岐候補CDについて、分岐画像平面BHおよび分岐スライスBSもしくはスラブBLを設定する。
図13に、分岐画像平面BH、分岐スライスBSおよびスラブBLの設定例を示す。分岐画像平面BHとは、血管分岐候補CDにおける2本の分岐ベクトルU,Vを含む平面である。分岐スライスBSは、この分岐画像平面BHに厚みを持たせたスライスである。スラブBLは、分岐スライスBSを平面方向において血管分岐候補CDが含まれる範囲に限定した3次元領域である。分岐スライスBSまたはスラブBLの厚さdは、例えば、血管の典型的な直径と同等もしくはそれより若干大きい程度を考えることができ、具体的には、3mm以上、10mm以下とすることができる。本例では、分岐スライスBSまたはスラブBLの厚さdは、7mmとする。
図14および図15に、分岐画像平面の一例を示す。図14に示す分岐画像平面BHt1〜BHt4は、真の血管分岐による分岐画像平面である。図15に示す、分岐画像平面BHtf〜BHf5は、偽の血管分岐による分岐画像平面である。このように、実際に血管分岐候補を特定すると、真の血管分岐に混じって偽の血管分岐が特定される場合がある。
ステップP6では、真偽判定部42が、特定された個々の血管分岐候補CDについて、プロファイル測定回転角度範囲γを設定する。プロファイル測定回転角度範囲γとは、血管分岐点BPを中心とした回転方向における画素値の空間的な変化を表すプロファイルPFを測定する範囲である。
図16に、プロファイル測定回転角度範囲γの第1設定例を示す。プロファイル測定回転角度範囲γは、例えば図16に示すように、分岐画像平面BH上で分岐点BPを中心として2本の分岐ベクトルU,Vを含む回転角度範囲とする。プロファイル測定回転角度範囲γの回転角度幅Δγ1は、例えば180度未満、さらには、2本の分岐ベクトルが成す角度のほとんどが150度以下であることを考慮して150以下とする。本例では、図16に示すように、分岐ベクトルUに対応する回転角度nの位置を基準に、もう一方の分岐ベクトルV側に115度広げ、その反対側に35度広げた150度幅の回転角度範囲を、プロファイル測定回転角度範囲γとする。
図17に、プロファイル測定回転角度範囲γの第2設定例を示す。プロファイル測定回転角度範囲γは、例えば図17に示すように、互いに分離された、分岐ベクトルUを含む所定の回転角度幅の範囲γUと、分岐ベクトルVを含む所定の回転角度幅の範囲γVとの組合せとしてもよい。範囲γUおよび範囲γVのそれぞれの回転角度幅Δγ2は、例えば50度以下とする。図17の例では、分岐ベクトルUに対応する回転角度nの位置を中心に50度広げた範囲γUとし、分岐ベクトルVに対応する回転角度mの位置を中心に50度広げた範囲γvとの組合せを、プロファイル測定回転角度範囲γとしている。
ステップP7では、真偽判定部42が、特定された個々の血管分岐候補CDについて、複数の細長領域Dkを設定する。
図18および図19に、細長領域の設定例を示す。図18は、図16の第1設定例によるプロファイル測定回転角度範囲γに対する細長領域の設定例である。また、図19は、図17の第2設定例によるプロファイル測定回転角度範囲γに対する細長領域の設定例である。細長領域Dkは、例えば図18,図19に示すように、分岐スラブBLにおいて、プロファイル測定回転角度範囲γに対し、血管分岐点BPから放射状に伸びる複数の方向の各々について、当該方向に沿って伸びる細長い領域とする。細長領域Dkの分岐画像平面BHにおける形状、すなわち分岐画像平面BHの上から見た形状は、例えば、血管分岐点BPを頂点とする扇形状、三角形状、または矩形状である。本例では、扇形状とする。つまり、細長領域Dkは、ちょうど、円盤状の焼き菓子であるホールのパイ(whole pie)をその中心を通るように複数ピース(piece)にカット(cut)したときの1ピースに似た形状である。細長領域Dkは、血管分岐点BPを中心とした回転方向に沿って隙間なく並ぶように設定する。細長領域Dkの長手方向の長さ、すなわち扇形状の半径rに相当する距離は、例えば10mm以上、30mm以下であり、本例では20mmである。扇形状の回転角度幅θは、例えば5度以上、15度以下の幅であり、本例では10度幅である。なお、細長領域Dkの形状によっては、隣り合う2つの細長領域は互いに一部が重複してもよい。
ステップP8では、真偽判定部42が、特定された個々の血管分岐候補CDについて、細長領域Dkに含まれる複数の画素の画素値を基に、細長領域ごとに画素値の代表値Qkを求める。例えば、代表値Qkは、細長領域Dkに含まれる画素の画素値の平均値である。また例えば、代表値Qkは、細長領域Dkに含まれる画素の画素値を分岐スライスBSまたはスラブBLの厚み方向に最大値投影(Maximum Intensity Projection: MIP)もしくは最小値投影(minimum intensity projection: MinIP)して得られた画像の画素値の平均値である。なお、この場合において、最大値投影と最小値投影のいずれを用いるかについては、血管の画素値がその周囲の組織に対して低くなるように描写されるハイポ(hypo)である場合には、最小値投影を用いる。一方、血管の画素値がその周囲の組織に対して高くなるように描写されるハイパー(hyper)である場合には、最大値投影を用いる。血管がハイポ(hypo)で描写される画像としては、例えば、超音波装置によるBモード画像、MRI装置による血管造影画像などが考えられる。また、血管の画素値がハイパー(hyper)で描写される画像としては、例えば、X線CT装置による血管造影画像などが考えられる。
ステップP9では、真偽判定部42が、特定された個々の血管分岐候補CDについて、細長領域Dkの代表画素値Qkのプロファイルを生成する。回転方向に沿って並んだ複数の細長領域Dkにおける代表画素値の変化を表すプロファイルPFを生成する。
図20および図21に、プロファイルの例を示す。図20は、図18の例による細長領域Dkに対するプロファイルの例である。また、図21は、図19の例による細長領域Dkに対するプロファイルの例である。
ステップP10では、真偽判定部42が、特定された個々の血管分岐候補CDについて、プロファイルPFにピーク探索処理を適用してピークを検出し、2つのピークがあるか否かを判定する。ピーク探索処理は、既知の方法に基づく処理でよい。2つのピークがある場合、これらのピークは、血管分岐の特徴であるYの字形状の分岐における2つの枝分れに対応している可能性が高い。一方、ピークが2つ未満や3つ以上の場合、これらのピークは枝分れではない可能性が高い。そこで、2つのピークがある場合には、その候補は真の血管分岐であると判定し、そうでない場合には、その候補は誤検出されたもの、つまり偽の血管分岐であると判定する。真の血管分岐であると判定された血管分岐候補は、血管分岐として検出され、以降の処理の対象とされる。偽の血管分岐であると判定された血管分岐候補は、以降の処理の対象から外される。
なお、プロファイル測定回転角度範囲γが、分岐ベクトルUを含む範囲γUと、分岐ベクトルVを含む範囲γVとの組合せである場合には、範囲γUと範囲γVとにそれぞれ1つずつピークがある場合に、その候補を真の血管分岐と判定する。
探索するピークの向きについては、血管の画素値がその周囲の組織に対してハイポ(hypo)で描写される場合には、ピークは画素値が小さくなる向き(下)に現れるので、下に凸となるピークを探索する。一方、血管の画素値がその周囲の組織に対してハイパー(hyper)で描写される場合には、ピークは画素値が大きくなる向き(上)に現れるので、上に凸となるピークを探索する。
図20に示すプロファイルPFの例では、第1のピークPK1と第2のピークPK2とがあり、2つのピークが確認できる。この場合、対象の血管分岐候補CDは真の血管分岐であると判定することができる。また、図21に示すプロファイルPFの例では、範囲γUと範囲γVとにピークが一つずつ確認できる。この場合にも、対象の血管分岐候補CDは真の血管分岐であると判定することができる。
なお、以下、MR血管ツリーTRMRにおける血管分岐をMR血管分岐といい、US血管ツリーTRUSにおける血管分岐をUS血管分岐という。
マッチング評価部5は、MR血管分岐とUS血管分岐との組合せごとに、血管分岐同士のマッチング評価を行う。本例では、マッチング評価の対象となるMR血管分岐とUS血管分岐とが重なるように、スムージング処理済みのMR血管画像VMRと、スムージング処理済みのUS血管画像VUSとを位置合せする。次いで、位置合せされたMR血管画像VMRとUS血管画像VUSとの間において、マッチング評価の対象となるMR血管分岐及びUS血管分岐の周辺での類似度を算出する。類似度の値が大きいほど、血管分岐同士がよりマッチングしていると評価される。具体的には、マッチング評価の対象となるMR血管分岐及びUS血管分岐の組合せごとに、次のような処理を行う。
図6に、血管分岐のマッチング評価の概念図を示す。まず、スムージング処理済みのMR血管画像VMR及びUS血管画像VUSに座標変換を行って、これらの血管画像をマッチング評価の対象となるMR血管分岐及びUS血管分岐に共通の座標空間に置く。
この座標空間は、マッチング評価の対象となるMR血管分岐のMR血管分岐点と、マッチング評価の対象となるUS血管分岐のUS血管分岐点とが重なり、さらに、そのMR血管分岐を形成する二本の血管部分に対応した二つのベクトルを含む平面と、そのUS血管分岐を形成する二本の血管部分に対応した二つのベクトルを含む平面とが重なるように規定された座標空間である。以下、この座標空間を第一共通座標空間という。スムージング処理済みのMR血管画像VMRを第一共通座標空間に置くには、マッチング評価の対象となるMR血管分岐に対応した変換行列を求め、この変換行列を用いてMR血管画像VMRの座標変換を行う。同様に、スムージング処理済みのUS血管画像VUSを第一共通座標空間に置くには、マッチング評価の対象となるUS血管分岐に対応した変換行列を求め、この変換行列を用いてUS血管画像VUSの座標変換を行う。
ここで、変換行列の求め方について説明する。変換行列は、第一共通座標空間の中心となる原点と、血管分岐の姿勢(向き)を規定する回転行列とによって構成される。図7に示すように、血管分岐点をP=[px,py,pz]とし、血管分岐点Pから枝分れする血管部分に対応するベクトルをU及びV′とし、UV′面に垂直なベクトル、すなわち法線ベクトルをWとする。また、WU面に垂直なベクトルをVとする。すると、互いに直交するベクトルU,V,Wは、当該血管分岐の姿勢に応じて決定され、回転行列を規定する。図3(c)に、MR血管分岐におけるベクトルU,V,Wの算出結果のサンプルを示す。
U=[uxyz],V′=[v’x v’y v’z]
W=U×V′=[wxyz]
V=(U×V′)×U=[vxyz]
変換行列は、MR血管ツリーTRMRにおいて検出されたMR血管分岐と、US血管ツリーTRUSにおいて検出されたUS血管分岐との各々について求められる。MR血管分岐について求められる変換行列TMR-BFと、US血管分岐について求められる変換行列TUS-BFとは、それぞれ次のように表すことができる。
なお、MR画像GMRとUS画像GUSとの間にスケール(scale)の相違がある場合には、MR血管分岐またはUS血管分岐の対応する変換行列に、スケール比scalを乗ずることで、このスケールの相違をキャンセル(cancel)することができる。MR画像GMRとUS画像GUSとのスケール比の行列は、次のように表すことできる。
ここで、スケールパラメータ(scale parameter)fx,fy,fzは、MR画像GMRとUS画像GUSとの間における対応実空間のスケール比から求められる。
スムージング処理済みのMR血管画像VMR及びUS血管画像VUSを、第一共通座標空間に置いたら、MR血管画像VMRとUS血管画像VUSとの類似度を算出する。具体的には、第一共通座標空間において、MR血管画像VMR及びUS血管画像VUSそれぞれについて、第一共通座標空間の原点を含む所定サイズの領域を評価領域として設定する。評価領域は、例えば、その原点を中心とした[64×64×64]画素の3次元領域とする。そして、MR血管画像VMRとUS血管画像VUSとの間における当該評価領域での類似度を算出する。類似度としては、例えば、相互相関係数を用いる。相互相関係数の算出に用いる相関関数は、既知のものでよい。
このようなMR血管画像及びUS血管画像の第一共通座標空間への座標変換と、類似度の算出とを、MR血管分岐及びUS血管分岐の組合せごとにそれぞれ行う。すなわち、MR血管分岐の数をm個とし、US血管分岐の数をn個とすると、MR血管分岐それぞれの変換行列と、n個のUS血管分岐それぞれの変換行列とは、次のように表すことができる。
{T1MR-BF,T2MR-BF,…,TmMR-BF} {T1US-BF,T2US-BF,…,TnUS-BF
そして、上記したマッチング評価処理を、MR血管分岐とUS血管分岐との組合せの数、すなわちm×nの数だけ行う。ただし、MR血管分岐のどちらの血管部分とUS血管分岐のどちらの血管部分とが共通の同じ血管となる可能性があるのかは、マッチング評価を行うまで不明である。そのため、実際には、MR血管分岐とUS血管分岐との組合せごとに、MR血管分岐またはUS血管分岐のいずれかに対して、血管分岐を形成する二本の血管部分の一方と他方とを位置的に入れ換えた場合についても、マッチング評価を行う必要がある。したがって、厳密には、上記マッチング評価処理は、m×n×2の数だけ行うことになる。
マッチング評価部5は、さらに、算出された44類似度を比較して、ベストマッチング(best matching)の血管分岐の組合せ、すなわち、類似度が最大となる血管分岐の組合せを、MR画像及びUS画像に共通する同一の血管分岐を表すものとして特定する。そして、この組合せに対応した変換行列に基づいて、MR画像の座標変換に用いる変換行列を決定する。
粗い位置合せに最適な変換行列は、次式により求められる。
MR-US=[TMR-BF]best[TUS-BF]-1 best[scal]
ここで、[TMR-BF]bestは、ベストマッチングとなったMR血管分岐に対応する変換行列であり、[TUS-BF]-1 bestは、ベストマッチングとなったUS血管分岐に対応する変換行列の逆行列である。
座標変換部6は、この最適な変換行列TMR-USを用いて、MR画像GMRの座標変換を行うことにより、MR画像GMRをUS画像GUSに粗く位置合せをする。
位置合せ調整部7は、粗く位置合せされたMR画像GMR及びUS画像GUSに対して、細かい位置合せを行う。細かい位置合せには、位置合せする画像間における画素値や、濃度勾配、エッジなどの特徴部分が合致するように座標変換を行う手法などを用いる。
本例における細かい位置合せに適した手法の一つとして、標準勾配場(Normalized Gradient Field:NGF)を用いる手法、例えば、非特許文献 Proceeding of SPIE Vol.7261, 72610G-1, 2009 に記載されている手法が挙げられる。標準勾配場とは、画像上の座標において各方向x,y,zの1次偏微分、すなわち勾配ベクトル(Gradient Vector)を算出した後、その勾配ベクトルをその勾配ベクトルの長さ(Vector Norm)で規格化(normalized)したものである。つまり、標準勾配場は、画素値あるいは輝度値の大小や勾配の大きさに依存せず、勾配の方向だけを表す特徴量である。仮に、ある2つの画像において互いに対応する位置に同じ方向の標準勾配場が発生しているならば、これら2つの画像の位置は合っていると見なすことができる。したがって、この手法では、標準勾配場が示す方向の揃い具合を最適化することで、位置合せを行うことができる。
対応断面像生成部8は、位置合せが成されたMR画像GMR及びUS画像GUSにおいて、互いに対応する断面像を生成する。生成する断面像の断面位置は、例えば、操作者によって指定される。
画像出力部9は、生成された断面像を画面に表示させたり、画像データとして外部に出力したりする。このとき、ベストマッチングの血管分岐の組合せを、画像化して共に出力してもよい。例えば、MR血管ツリーTRMRとUS血管ツリーTRUSとを並べて表示し、これらの画像の上に、ベストマッチングの血管分岐を構成する血管分岐点と、その血管分岐を形成する血管部分のベクトルとを、色づけするなどして強調して表示する。図8に、画像表示の一例を示す。図8において、上段左の画像は、US血管分岐に対応するベクトルU,V,Wを求めて表示した結果を含むUS血管ツリーTRMR1であり、上段右の画像は、MR血管分岐に対応するベクトルU,V,Wを求めて表示した結果を含むMR血管ツリーTRUS1である。また、下段左の画像は、特定されたベストマッチングのUS血管分岐を含む、座標変換済みUS画像の所定断面像GUS1であり、下段中央の画像は、特定されたベストマッチングのMR血管分岐を含む、座標変換済みMR画像GMR1の所定断面像である。下段右の画像は、US画像Gに粗い位置合せが成されたMR画像の任意断面像GMR-USである。
これより、本実施形態に係る画像処理装置1における処理の流れについて説明する。図9は、本実施形態に係る画像処理装置1における処理の流れを示すフロー図である。
ステップ(step)S1では、画像取得部2が、同一被検者の肝臓を表すMR画像GMR及びUS画像GUSを取得する。本例では、US画像GUSを目標画像とし、MR画像GMRを対象画像とする。
ステップS2では、血管抽出部3が、MR画像GMR及びUS画像GUSそれぞれについて、肝臓の門脈または肝静脈に相当する血管を表す血管画像を抽出する。抽出には既知の手法を用いる。血管画像は二値化画像として抽出する。
ステップS3では、血管分岐検出部4が、MR画像GMRにおいて抽出されたMR血管画像VMRと、US画像GUSにおいて抽出されたUS血管画像VUSのそれぞれに対して、スムージング処理及びスケルトン処理を施して、MR血管ツリーTRMR及びUS血管ツリーTRUSを得る。
ステップS4では、血管分岐検出部4が、MR血管ツリーTRMR及びUS血管ツリーTRUSそれぞれにおいて、枝骨に沿って追跡しながら解析を行う。この解析により、血管分岐点の位置と、その血管分岐点から枝分れする二本の血管部分に対応するベクトルとを求めることにより、1つ以上の血管分岐を検出する。この際、特定された血管分岐候補に対して、血管分岐候補が特定された3次元画像における当該血管分岐候補の2つの枝分れ方向のベクトルを含むスラブにおいて、血管分岐点を中心とした回転方向における画素値のプロファイルを基に、その真偽を判定する。これにより、偽の血管分岐を排除することができ、血管分岐の検出精度が増す。
ステップS5では、マッチング評価部5が、マッチング評価の対象となるMR血管分岐とUS血管分岐との組合せごとに、血管分岐同士が重なるように、スムージング処理済みのMR血管画像VMRと、スムージング処理済みのUS血管画像VUSとを位置合せする。そして、位置合せされたMR血管画像VMRとUS血管画像VUSとの間において、対象となるMR血管分岐及びUS血管分岐の周辺での類似度を算出する。
ステップS6では、マッチング評価部5が、最大の類似度が算出された血管分岐の組合せを、ベストマッチングの血管分岐の組合せとして特定する。
ステップS7では、マッチング評価部5が、ベストマッチングの血管分岐に対応した変換行列に基づいて、粗い位置合せのための画像の座標変換に用いる変換行列TMR-USを決定する。
ステップS8では、座標変換部6が、MR画像GMRを、ステップS7で決定した変換行列TMR-USを用いて座標変換を行うことにより、US画像GUSに粗く位置合せをする。
ステップS9では、位置合せ調整部7は、粗く位置合せされたMR画像GMR及びUS画像GUSに対して、細かい位置合せを行い、位置合せの調整を行う。細かい位置合せには、位置合せの対象となる画像間における画素値や、濃度勾配、エッジ(edge)などの特徴部分が合致するように座標変換を行う手法などを用いる。
ステップS10では、対応断面像生成部8が、位置合せが成されたMR画像GMR及びUS画像GUSにおいて、互いに対応する断面像を生成する。生成する断面像の断面位置は、例えば、操作者によって指定される。
ステップS11では、画像出力部9が、生成された断面像を画面に表示させたり、画像データ(data)として外部に出力したりする。
このように、上記の実施形態に係る画像処理装置によれば、同一の被写体を表す画像間の位置合せにおいて、互いに対応する血管構造が実質的に同一であることを利用して、一部の血管分岐が最もマッチングするように座標変換する。そのため、位置合せの対象となる画像間で輝度値の関連性が小さい場合であっても、その影響を受けることなく位置合せを行うことができ、精度の高い位置合せを行うことが可能になる。
また、上記の実施形態では、マッチング評価を、MR血管画像におけるm個の血管分岐と、US血管画像におけるn個の血管分岐との総当たりの組合せについて行っているが、これに限定されるものではない。例えば、マッチング評価を、US血管画像におけるn個の血管分岐のうち、ユーザによって選択された単一の血管分岐と、MR血管画像におけるm個の血管分岐との組合せごとに行ってもよいし、MR血管画像におけるm個の血管分岐のうち、ユーザによって選択された単一の血管分岐と、US血管画像におけるn個の血管分岐との組合せごとに行ってもよい。ユーザによって選択される単一の血管分岐は、例えば、MR画像またはUS画像における腫瘤などを含む関心領域の近傍に存在する血管分岐とすることができる。このようにすれば、関心領域の周辺において特に高い精度での位置合せを期待することができ、診断効率をより向上させることが可能になる。
また、上記の実施形態では、血管分岐の検出において、一旦、血管分岐候補を特定した後、その血管分岐候補が特定された3次元画像における当該血管分岐候補の2つの枝分れ方向を含むスラブにおいて、その血管分岐候補の分岐点を中心とした回転方向における画素値のプロファイルを求め、このプロファイルに基づいてその血管分岐候補の真偽を判定している。このため、血管分岐候補のうちYの字形状に特徴的なプロファイルを持つか否かにより真偽を判定することができ、偽の血管分岐を効率よく排除することができる。その結果、2画像間で互いに対応する血管分岐の組合せを見つけ、これらを重ね合わせるように座標変換することで画像間の位置合せを行う際に、当該組合せを見つける際に試す必要のある血管分岐の組合せの数を減らして処理時間を短縮することができるだけでなく、組合せの検出精度も上がり、位置合せの精度が増す。
また、位置合せを行う2つの画像の組合せとしては、MR画像とUS画像の組合せだけでなく、CT画像とUS画像や、MR画像とCT画像の組合せなど、あらゆる撮像モダリティの画像に適用できる。ただし、本提案による位置合せ手法は、位置合せの対象となる2つの画像間で輝度値の関連性が薄い場合にも、その影響をほとんど受けずに位置合せを行うことができる。そのため、本提案による位置合せ手法は、位置合せ対象の画像として、特殊な描写形態・コントラスト(contrast)を有するUS画像が含まれる場合に、特に有効である。
また、上記実施形態は、発明を、撮像モダリティが互いに異なる画像同士の位置合せに適用した例であるが、撮像モダリティが同一であって撮像の時相が互いに異なる画像同士の位置合せにも適用することもできる。このような画像としては、例えば、手術前後の画像や造影撮影における早期相と後期相の画像などが考えられる。また、発明は、人体の医用画像だけでなく、動物の医用画像にも適用可能である。
また、上記実施形態における血管分岐の検出手法は、画像の位置合せ処理だけでなく、血管分岐を検出して用いるすべての画像処理に適用可能である。
また、上記実施形態は、画像処理装置であるが、コンピュータをこのような画像処理装置として機能させるためのプログラムや、このようなプロフラムを記憶するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体もまた発明の実施形態の一例である。
1 画像処理装置
2 画像取得部
3 血管抽出部
4 血管分岐検出部(検出手段)
41 血管分岐候補特定部(特定手段)
42 真偽判定部(判定手段)
5 マッチング評価部(演算手段)
6 座標変換部(変換手段)
7 位置合せ調整部
8 対応断面像生成部
9 画像出力部

Claims (19)

  1. 同一の被写体を表し撮像モダリティが互いに異なる3次元画像である第一医用画像及び第二医用画像においてそれぞれ1以上の血管分岐を検出する検出手段と、
    互いに対応する前記第一医用画像における血管分岐と前記第二医用画像における血管分岐との間のずれが小さくなるように、前記第一医用画像及び第二医用画像のうち少なくとも一方を座標変換して位置合せを行う変換手段とを備えた画像処理装置であって、
    前記検出手段は、
    前記第一医用画像及び第二医用画像のうち少なくとも一方の画像において血管分岐候補を特定する特定手段と、
    前記少なくとも一方の画像内の前記血管分岐候補の2つの枝分れ方向を含む平面、スライスまたはスラブにおける、該血管分岐候補の分岐点を中心とした回転方向の画素値の強度変化を表すプロファイルに基づいて、該血管分岐候補が真の血管分岐であるか否かの判定を行う判定手段とを有している、画像処理装置。
  2. 前記判定手段は、前記平面、スライスまたはスラブにおける前記血管分岐候補の分岐点から放射状に伸びる複数の方向の各々について、該方向に沿って伸びる細長領域ごとに画素値の代表値を算出し、前記分岐点を中心とする回転方向に沿った前記細長領域の前記代表値の変化を表すプロファイルの形状に基づいて前記判定を行う、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記プロファイルは、前記回転方向における前記2つの枝分れ方向を含む所定の角度範囲の領域に対応している、請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記判定手段は、前記プロファイルにおいて前記代表値の2つのピークが存在する場合に、前記血管分岐候補は真の血管分岐であると判定する、請求項に記載の画像処理装置。
  5. 前記所定の角度範囲は、180度未満である、請求項または請求項に記載の画像処理装置。
  6. 前記プロファイルは、前記回転方向における前記2つの枝分れ方向の一方を含む領域と他方を含む領域とに対応している、請求項に記載の画像処理装置。
  7. 前記判定手段は、前記一方を含む領域に対応したプロファイルにおいて前記代表値の1つのピークが存在し、かつ、前記他方を含む領域に対応したプロファイルにおいて前記代表値の一つのピークが存在する場合に、前記血管分岐候補は真の血管分岐であると判定する、請求項に記載の画像処理装置。
  8. 前記代表値は、前記細長領域に含まれる画素の画素値の平均値、または、前記細長領域に含まれる画素の画素値を前記スライスまたはスラブの厚み方向に最大値投影もしくは最小値投影して得られた画像の画素値の平均値である、請求項から請求項のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記細長領域の前記平面における形状は、前記分岐点を頂点とする扇形状である、請求項から請求項のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記細長領域の前記平面における形状は、前記分岐点を頂点とする三角形状である、請求項から請求項のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  11. 前記細長領域の長手方向の長さは、実寸で10mm以上、30mm以下に相当する長さである、請求項から請求項10のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  12. 前記スライスまたはスラブの厚さは、実寸で3mm以上、10mm以下に相当する厚さである、請求項から請求項11のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  13. 記第一医用画像における第一血管画像及び前記第二医用画像における第二血管画像を抽出する抽出手段を有し
    前記検出手段が、
    前記抽出手段により抽出された第一血管画像及び第二血管画像それぞれについて、血管分岐を1つ以上検出す、請求項に記載の画像処理装置。
  14. 前記第一血管画像における血管分岐と前記第二血管画像における血管分岐とによる複数の組合せの各々について、血管分岐のずれが小さくなるように、前記第一血管画像及び第二血管画像のうち少なくとも一方に座標変換を行い、前記第一血管画像及び第二血管画像の間において、前記血管分岐を含む所定領域における類似度を算出する演算手段を有し、
    前記変換手段が、
    前記類似度が最も高い座標変換を用いて、前記位置合せのための座標変換を行う、請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 前記演算手段は、前記血管分岐の分岐点同士が重なり、かつ、該分岐点から枝分れする二本の血管部分に近似する二直線を含む平面同士が重なるように、前記座標変換を行う、請求項14に記載の画像処理装置。
  16. 前記特定手段は、前記少なくとも一方の画像の画素値に基づいて血管領域を抽出し、該血管領域を細線化して得られた画像に基づいて、前記血管分岐候補を特定する、請求項請求項13、請求項14および請求項15のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  17. 前記第一医用画像及び第二医用画像は、肝臓を含む画像である、請求項、および請求項13から請求項16のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  18. 同一の被写体を表し撮像モダリティが互いに異なる3次元画像である第一医用画像及び第二医用画像においてそれぞれ1以上の血管分岐を検出する検出ステップと、
    互いに対応する前記第一医用画像における血管分岐と前記第二医用画像における血管分岐との間のずれが小さくなるように、前記第一医用画像及び第二医用画像のうち少なくとも一方を座標変換して位置合せを行う変換ステップとを有する画像処理方法であって、
    前記検出ステップは、
    前記第一医用画像及び第二医用画像のうち少なくとも一方の画像において血管分岐候補を特定する特定ステップと、
    前記少なくとも一方の画像内の前記血管分岐候補の2つの枝分れ方向を含む平面、スライスまたはスラブにおける、該血管分岐候補の分岐点を中心とした回転方向の画素値の強度変化を表すプロファイルに基づいて、該血管分岐候補が真の血管分岐であるか否かの判定を行う判定ステップとを有している、画像処理方法。
  19. コンピュータに、
    同一の被写体を表し撮像モダリティが互いに異なる3次元画像である第一医用画像及び第二医用画像においてそれぞれ1以上の血管分岐を検出する検出処理と、
    互いに対応する前記第一医用画像における血管分岐と前記第二医用画像における血管分岐との間のずれが小さくなるように、前記第一医用画像及び第二医用画像のうち少なくとも一方を座標変換して位置合せを行う変換処理とを実行させるためのプログラムであって、
    前記検出処理は、
    前記第一医用画像及び第二医用画像のうち少なくとも一方の画像において血管分岐候補を特定する特定処理と、
    前記少なくとも一方の画像内の前記血管分岐候補の2つの枝分れ方向を含む平面、スライスまたはスラブにおける、該血管分岐候補の分岐点を中心とした回転方向の画素値の強度変化を表すプロファイルに基づいて、該血管分岐候補が真の血管分岐であるか否かの判定を行う判定処理とを有する、プログラム。
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