JP6554421B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム - Google Patents
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Description
(第1実施形態)
実施形態に係る情報処理装置は、ユーザの心拍数及び呼吸数からユーザの心理状態を推定する。情報処理装置は、ユーザの所定の部位に取り付けられたセンサなどを用いてユーザの心拍数及び呼吸数を所定の期間継続して計測する。情報処理装置は、継続して測定された複数個の心拍数及び呼吸数に基づいてユーザの心理状態を推定する。たとえば、情報処理装置は、ユーザが所定の行為を行っている間の心理状態を推定する。たとえば、所定の行為は、所定のコンテンツの鑑賞又はデスクワークなどである。なお、情報処理装置が心理状態の変化を推定するユーザの行為は、特定の行為に限定されるものではない。
図1が示すように、情報処理装置100は、データ入力部101、処理部102、設定入力部103及び結果出力部104などを備える。
特徴量算出部111は、データ入力部101が取得した心拍数ベクトルHr及び呼吸数ベクトルRsのそれぞれの特徴量を算出する。即ち、特徴量算出部111は、心拍数ベクトルHrの心拍特徴量ベクトルFhrと、呼吸数ベクトルRsの呼吸特徴量ベクトルFrsとを算出する。ここでは、心拍特徴量ベクトルFhrと呼吸特徴量ベクトルFrsとは、それぞれ複数の特徴量を備えるベクトルである。
まず、特徴量算出部111は、心拍数ベクトルHrを正規化する。たとえば、特徴量算出部111は、Z−Scoreへの変換又は移動平均法などによって、心拍数ベクトルHrを正規化する。なお、特徴量算出部111が心拍数ベクトルHrを正規化する方法は、特定の方法に限定されるものではない。
たとえば、心理変化推定部112は、以下のように変化量ΔCを推定する。
心理変化推定部112は、心拍特徴量ベクトルFhsと呼吸特徴量ベクトルFrsとの類似度として、心拍特徴量ベクトルFhsと呼吸特徴量ベクトルFrsとの相関係数Rを算出する。即ち、心理変化推定部112は、心拍特徴量ベクトルFhsの各要素と呼吸特徴量ベクトルFrsの各要素との相関係数Rを算出する。
まず、処理部102の特徴量算出部111の動作例について説明する。
図2は、特徴量算出部111の動作例について説明するためのフローチャートである。
図2は、心理変化推定部112の動作例について説明するためのフローチャートである。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。
第2実施形態に係る情報処理装置は、さらにPOMSにおける緊張−不安の度合いであるT−A(Tension−Anxiety)の変化量ΔTAを推定する点で第1実施形態に係る情報処理装置と異なる。従って、その他の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図1が示すように、情報処理装置200は、データ入力部101、処理部202、設定入力部103及び結果出力部104などを備える。
データ入力部101、設定入力部103、結果出力部104及び特徴量算出部111は、第1実施形態のそれらと同様であるので説明を省略する。
心理変化推定部212は、心拍特徴量ベクトルFhsと呼吸特徴量ベクトルFrsとの相関係数Rと閾値Ttaとを比較する。心理変化推定部212は、相関係数Rが閾値Ttaよりも大きければ、変化量ΔTAを1とする。また、心理変化推定部212は、相関係数Rが閾値Tta以下であれば、変化量ΔTAを0とする。
図4は、心理変化推定部212の動作例について説明するためのフローチャートである。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。
第3実施形態に係る情報処理装置は、学習データに基づいて変化量ΔC及び変化量ΔTAを推定する点で第2実施形態に係る情報処理装置と異なる。従って、その他の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図3が示すように、情報処理装置300は、データ入力部101、処理部302、設定入力部103及び結果出力部104などを備える。
データ入力部101、設定入力部103、結果出力部104及び特徴量算出部111は、第1実施形態のそれらと同様であるので説明を省略する。
図6は、学習データ保持部313が保持する学習データの構成例を示す。
図6が示すように、学習データ保持部313は、ユーザごとに、ユーザID、性別、年齢、変化量ΔC’、変化量ΔTA’及び相関係数R’を対応付けた学習データを複数格納する。
性別は、ユーザの性別を示す。
年齢は、ユーザの年齢を示す。
変化量ΔC’は、ユーザが所定の行為を行った場合におけるPOMSのCの変化量を示す。
まず、心理変化推定部312は、複数の学習データに基づいて、相関係数R’と変化量ΔC’との回帰モデル(第1の回帰モデル)を算出する。たとえば、心理変化推定部312は、複数の学習データから、複数の相関係数R’と変化量ΔC’と取得する。心理変化推定部312は、第1の回帰モデルとして、相関係数R’と変化量ΔC’との回帰直線を算出する。即ち、心理変化推定部312は、第1の回帰モデルとして、以下の式(1)の係数a及びbを算出する。
心理変化推定部312は、以下の式(2)に従って、相関係数Rを用いて変化量ΔCを算出する。即ち、心理変化推定部312は、式(2)に相関係数Rを代入して、変化量ΔCを算出する。
また、心理変化推定部312は、複数の学習データに基づいて、相関係数R’と変化量ΔTA’との回帰モデル(第2の回帰モデル)を算出する。たとえば、心理変化推定部312は、複数の学習データから、複数の相関係数R’と変化量ΔTA’と取得する。心理変化推定部312は、第2の回帰モデルとして、相関係数R’と変化量ΔTA’との回帰直線を算出する。即ち、心理変化推定部312は、第2の回帰モデルとして、以下の式(3)の係数c及びdを算出する。
心理変化推定部312は、以下の式(4)に従って、相関係数Rを用いて変化量ΔTAを算出する。即ち、心理変化推定部312は、式(4)に相関係数Rを代入して、変化量ΔTAを算出する。
なお、心理変化推定部312は、係数a、b、c及びdを算出してから、変化量ΔCと変化量ΔTAとを算出してもよい。
図7は、心理変化推定部312の動作例について説明するためのフローチャートである。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。
第4実施形態に係る情報処理装置は、心拍特徴量ベクトルFhrと呼吸特徴量ベクトルFrsとの変化トレンドに基づいて変化量ΔCを推定する点で第1実施形態に係る情報処理装置と異なる。従って、その他の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図1が示すように、情報処理装置400は、データ入力部101、処理部402、設定入力部103及び結果出力部104などを備える。
データ入力部101、設定入力部103、及び、結果出力部104は、第1実施形態のそれらと同様であるので説明を省略する。
たとえば、心理変化推定部412は、以下の様に、変化量ΔCを推定する。
心理変化推定部412は、推定された変化量ΔCを結果出力部104へ出力する。
まず、処理部402の特徴量算出部411の動作例について説明する。
図8は、特徴量算出部411の動作例について説明するためのフローチャートである。
図9は、心理変化推定部412の動作例について説明するためのフローチャートである。
Claims (8)
- ユーザの心理状態の変化を推定する情報処理装置であって、
前記ユーザの心拍の特徴量と呼吸の特徴量とを算出する特徴量算出部と、
前記心拍の特徴量と前記呼吸の特徴量との類似度に基づいて、前記ユーザの心理状態の変化を推定する心理変化推定部と、
を備え、
前記心理変化推定部は、前記ユーザの心理状態の変化として、POMSの指標の変化量を算出する、
情報処理装置。 - 前記特徴量算出部は、前記ユーザの心拍数に基づいて前記心拍の特徴量を算出し、前記ユーザの呼吸数に基づいて前記呼吸の特徴量を算出する、
前記請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記心理変化推定部は、前記心拍の特徴量と前記呼吸の特徴量との類似度として前記心拍の特徴量と前記呼吸の特徴量との相関係数を算出し、前記相関係数が第1の閾値よりも大きい場合にPOMSの混乱の変化量として正の値を出力する、
前記請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記心理変化推定部は、前記相関係数が第2の閾値よりも大きい場合にPOMSの緊張−不安の変化量として正の値を出力する、
前記請求項3に記載の情報処理装置。 - 相関係数と混乱の変化量と緊張−不安の変化量とを対応付けた学習データを複数格納する格納部を備え、
前記心理変化推定部は、前記心拍の特徴量と前記呼吸の特徴量との類似度として前記心拍の特徴量と前記呼吸の特徴量との相関係数を算出し、複数の前記学習データに基づいて相関係数と混乱の変化量との第1の回帰モデルを算出し、複数の前記学習データに基づいて相関係数と緊張−不安の変化量との第2の回帰モデルを算出し、前記第1の回帰モデルに従って算出された前記相関係数から混乱の変化量を算出し、前記第2の回帰モデルに従って前記相関係数から緊張−不安の変化量を算出する、
前記請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記特徴量算出部は、前記心拍の特徴量として心拍数の傾きを算出し、前記呼吸の特徴量として呼吸数の傾きを算出し、
前記心理変化推定部は、前記心拍数の傾きと前記呼吸数の傾きとの積を算出し、前記積が0よりも大きい場合にPOMSの混乱の変化量として正の値を出力する、
前記請求項1に記載の情報処理装置。 - ユーザの心理状態の変化を推定する情報処理方法であって、
前記ユーザの心拍の特徴量と呼吸の特徴量とを算出し、
前記心拍の特徴量と前記呼吸の特徴量との類似度に基づいて、前記ユーザの心理状態の変化を推定し、
前記推定することは、前記ユーザの心理状態の変化として、POMSの指標の変化量を算出する、
情報処理方法。 - 請求項1乃至6の何れか1項に記載の情報処理装置の一部分として動作するコンピュータに用いられるプログラムであって、
前記コンピュータを、
特徴量算出部と、心理変化推定部と、
として機能させるためのプログラム。
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JP2016000878A JP6554421B2 (ja) | 2016-01-06 | 2016-01-06 | 情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム |
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