以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、ガイドレールによって囲まれた、ほぼ円形状の遊技領域が形成されている。この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、第1特別図柄表示装置4Aと、第2特別図柄表示装置4Bとが設けられている。第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bはそれぞれ、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED(発光ダイオード)等から構成され、可変表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう)が、変動可能に表示(可変表示)される。例えば、第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bはそれぞれ、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号、あるいは数字や記号に限定されない各セグメントの点灯パターン等から構成される複数種類の特別図柄を可変表示する。以下では、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにより可変表示される複数種類の特別図柄には、それぞれを識別するための図柄番号が付されていればよい。一例として、「−」の記号を示す特別図柄には図柄番号として「0」が付されている他、複数種類の点灯パターンに対する図柄番号として「1」〜「9」が付されていればよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には、画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。画像表示装置5の画面上では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図の可変表示や第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図の可変表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の可変表示部となる飾り図柄表示エリアにて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である飾り図柄が可変表示される。この飾り図柄の可変表示も、可変表示ゲームに含まれる。
一例として、画像表示装置5の画面上には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rが配置されている。そして、特図ゲームにおいて第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図の変動と第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図の変動のうち、いずれかが開始されることに対応して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄の変動(例えば上下方向のスクロール表示)が開始される。その後、特図ゲームにおける可変表示結果として確定特別図柄が停止表示されるときに、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリアにて、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄(最終停止図柄)が停止表示される。
このように、画像表示装置5の画面上では、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、または、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の飾り図柄の可変表示を行い、可変表示結果となる確定飾り図柄を導出表示(あるいは単に「導出」ともいう)する。なお、例えば特別図柄や飾り図柄といった、各種の表示図柄を導出表示するとは、飾り図柄等の識別情報を停止表示(完全停止表示や最終停止表示ともいう)して可変表示を終了させることである。これに対して、飾り図柄の可変表示を開始してから可変表示結果となる確定飾り図柄が導出表示されるまでの可変表示中には、飾り図柄の変動速度が「0」となって、飾り図柄が停留して表示され、例えば微少な揺れや伸縮などを生じさせる表示状態となることがある。このような表示状態は、仮停止表示ともいい、可変表示における表示結果が確定的に表示されていないものの、スクロール表示や更新表示による飾り図柄の変動が進行していないことを遊技者が認識可能となる。なお、仮停止表示には、微少な揺れや伸縮なども生じさせず、所定時間(例えば1秒間)よりも短い時間だけ、飾り図柄を完全停止表示することなどが含まれてもよい。
画像表示装置5の画面上には、第1保留表示部5HRと、第2保留表示部5HLと、アクティブ表示部AHAとが配置されている。第1保留表示部5HRは、第1特図保留記憶数を特定可能に表示する。第1特図保留記憶数は、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームに対応する可変表示の保留数である。第2保留表示部5HLは、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。第2特図保留記憶数は、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームに対応する可変表示の保留数である。特図ゲームに対応した可変表示の保留は、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口や、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を、遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生する。すなわち、特図ゲームや飾り図柄の可変表示といった可変表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく可変表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、可変表示ゲームの開始を許容する開始条件が成立していないときに、成立した始動条件に対応する可変表示の保留が行われる。
例えば、第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)する第1始動入賞の発生により、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームの始動条件(第1始動条件)が成立したときに、当該第1始動条件の成立に基づく第1特図を用いた特図ゲームを開始するための第1開始条件が成立しなければ、第1特図保留記憶数が1加算(インクリメント)され、第1特図を用いた特図ゲームの実行が保留される。また、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)する第2始動入賞の発生により、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームの始動条件(第2始動条件)が成立したときに、当該第2始動条件の成立に基づく第2特図を用いた特図ゲームを開始するための第2開始条件が成立しなければ、第2特図保留記憶数が1加算(インクリメント)され、第2特図を用いた特図ゲームの実行が保留される。これに対して、第1特図を用いた特図ゲームの実行が開始されるときには、第1特図保留記憶数が1減算(デクリメント)され、第2特図を用いた特図ゲームの実行が開始されるときには、第2特図保留記憶数が1減算(デクリメント)される。なお、第1始動入賞が発生したときに、第1特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)に達していれば、第1始動条件は成立せず、その始動入賞に基づく特図ゲームは無効とされ、賞球の払出しのみが行われてもよい。また、第2始動入賞が発生したときに、第2特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)に達していれば、第2始動条件は成立せず、その始動入賞に基づく特図ゲームは無効とされ、賞球の払出しのみが行われてもよい。
第1保留表示部5HRでは、第1特図を用いた特図ゲームの保留記憶に対応する保留表示が行われる。第2保留表示部5HLでは、第2特図を用いた特図ゲームの保留記憶に対応する保留表示が行われる。第1特図保留記憶数と第2特図保留記憶数とを加算した可変表示の保留記憶数は、特に、合計保留記憶数ともいう。単に「特図保留記憶数」というときには、通常、第1特図保留記憶数、第2特図保留記憶数及び合計保留記憶数のいずれも含む概念を指すが、特に、これらの一部(例えば第1特図保留記憶数と第2特図保留記憶数を含む一方で合計保留記憶数は除く概念)を指すこともあるものとする。
第1保留表示部5HRは、例えば左詰めで第1保留表示が行われるように構成されていればよい。第1保留表示部5HRには、第1特図保留記憶数の上限値である「4」にあわせた4つの表示部位が設けられ、左端から順に保留番号「1」、「2」、「3」、「4」と対応付けられていればよい。第1始動条件の成立により第1特図を用いた特図ゲームの保留数が増加したときには、第1保留表示部5HRに他の第1保留表示がなければ、第1保留表示部5HRにおいて保留番号「1」に対応した左端の表示部位にて、増加分の第1特図保留記憶数に対応する保留表示として、新たな第1保留表示を追加する。第1保留表示部5HRに他の第1保留表示があれば、新たな第1保留表示を、他の第1保留表示が行われている表示部位の右隣にて非表示となっている表示部位(保留番号「2」〜「4」のいずれかに対応)に追加する。第1保留表示部5HRに複数の第1保留表示がある場合に、新たな第1開始条件の成立により第1特図を用いた特図ゲームが開始されるときには、第1保留表示部5HRにおいて保留番号「1」に対応した左端の表示部位における第1保留表示を消去(消化)するとともに、他の保留番号「2」〜「4」に対応した表示部位における第1保留表示のそれぞれを、消去した表示部位の方向(左側)に移動(シフト)させる。
第2保留表示部5HLは、例えば右詰めで第2保留表示が行われるように構成されていればよい。第2保留記憶部5HLには、第2特図保留記憶数の上限値である「4」にあわせた4つの表示部位が設けられ、右端から順に保留番号「1」、「2」、「3」、「4」と対応付けられていればよい。第2始動条件の成立により第2特図を用いた特図ゲームの保留数が増加したときには、第2保留表示部5HLに他の第2保留表示がなければ、第2保留表示部5HLにおいて保留番号「1」に対応した右端の表示部位にて、増加分の第2特図保留記憶数に対応する保留表示として、新たな第2保留表示を追加する。第2保留表示部5HLに他の第2保留表示があれば、新たな第2保留表示を、他の第2保留表示が行われている表示部位の左隣にて非表示となっている表示部位(保留番号「2」〜「4」のいずれかに対応)に追加する。第2保留表示部5HLに複数の第2保留表示がある場合に、新たな第2開始条件の成立により第2特図を用いた特図ゲームが開始されるときには、第2保留表示部5HLにおいて保留番号「1」に対応した右端の表示部位における第2保留表示を消去(消化)するとともに、他の保留番号「2」〜「4」に対応した表示部位における第2保留表示のそれぞれを、消去した表示部位の方向(右側)に移動(シフト)させる。
アクティブ表示部AHAは、実行中の可変表示に対応して、保留表示と同一の演出画像または異なる演出画像を表示する。アクティブ表示部AHAにおける表示は、アクティブ表示(可変表示に対応する対応表示)と称する。アクティブ表示部AHAでは、例えば第1開始条件の成立により第1特図を用いた特図ゲームが開始されることに対応して、第1保留表示部5HRにて消去(消化)された第1保留表示に応じたアクティブ表示が行われる。また、アクティブ表示部AHAでは、例えば第2開始条件の成立により第2特図を用いた特図ゲームが開始されることに対応して、第2保留記憶部5HLにて消去(消化)された第2保留表示に応じたアクティブ表示が行われる。なお、第1保留表示や第2保留表示とアクティブ表示とでは、色彩や模様が共通するものであればよく、例えばアクティブ表示は第1保留表示や第2保留表示よりも大きく表示されるものであってもよい。
図1に示された画像表示装置5の表示領域には、第1保留表示部5HRと第2保留表示部5HLとの間にアクティブ表示部AHAが配置されている。これに対し、アクティブ表示部AHAは、第1保留表示部5HRと第2保留表示部5HLとの間に配置されるものに限定されず、画像表示装置5の表示領域における任意の位置に配置されていればよい。また、第1保留表示部5HRや第2保留表示部5HLの配置も任意に変更可能であり、例えば第1保留表示部5HRと第2保留表示部5HLとを入れ替えて配置したものでもよい。
第1保留表示部5HRや第2保留表示部5HLとともに、あるいは第1保留表示部5HRや第2保留表示部5HLに代えて、特図保留記憶数を表示する表示器を設けるようにしてもよい。図1に示す例では、第1保留表示部5HRや第2保留表示部5HLとともに、第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bの上部に、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、第1特図保留記憶数を特定可能に表示する。第2保留表示器25Bは、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bはそれぞれ、例えば第1特図保留記憶数と第2特図保留記憶数のそれぞれにおける上限値(例えば「4」)に対応した個数(例えば4個)のLEDを含んで構成されている。
画像表示装置5の前面には、図2に示すように、透光性を有する導光板91が設けられている。遊技者は、導光板91を通して画像表示装置5を視認することができる。なお、図1では見易さを考慮して導光板91を省略している。導光板91は、後述の発光表示ユニット90を構成する。発光表示ユニット90は、例えば、特図ゲームにおける第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図の可変表示や第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図の可変表示のそれぞれに対応して、導光板91に発光像(発光により表示される絵や文字など)を表示する。
画像表示装置5の上方には、ロゴ部材26が設けられている。ロゴ部材26は、発光表示ユニット90を構成するLED93a(図2など参照)からの光を受けて発光可能となっている。図4(A)に示すように、ロゴ部材26の背面側には拡散板(拡散レンズ)27が設けられている。拡散板27は、ロゴ部材26とLED93aとの間に位置し、後述の「第1状態」において、LED93aが発光すると、その光を拡散してロゴ部材26の背面に照射する。ロゴ部材26は、少なくとも一部が透光部となっており、LED93aから拡散板27を介して受光することで、所定のロゴ(本例では「FEVER」という文字)を浮かび上がらせるようにして発光可能に構成されている。導光板91やロゴ部材26がどのように発光するかについては、後に詳述する。
画像表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aと、普通可変入賞球装置6Bとが設けられている。普通入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる始動領域(第1始動領域)としての第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、図5に示す普通電動役物用のソレノイド81によって垂直位置となる閉鎖状態と傾動位置となる開放状態とに変化する一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物(普通電動役物)を備え、第2始動入賞口を形成する。
一例として、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)しない閉鎖状態にする。その一方で、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)できる開放状態にする。なお、普通可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオフ状態であるときに通常開放状態となり、第2始動入賞口を遊技球が進入(通過)できる一方、ソレノイド81がオン状態であるときの拡大開放状態よりも遊技球が進入(通過)しにくいように構成してもよい。このように、普通可変入賞球装置6Bは、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)可能な開放状態または拡大開放状態といった第1可変状態と、遊技球が通過(進入)不可能な閉鎖状態または通過(進入)困難な通常開放状態といった第2可変状態とに、変化できるように構成されている。
普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に進入した遊技球は、例えば図5に示す第1始動口スイッチ22Aによって検出される。普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に進入した遊技球は、例えば図5に示す第2始動口スイッチ22Bによって検出される。第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球(景品遊技媒体)として払い出され、第1保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第1始動条件が成立する。第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第2保留記憶数が所定の上限値以下であれば、第2始動条件が成立する。
なお、第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数と、第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数は、互いに同一の個数であってもよいし、異なる個数であってもよい。パチンコ遊技機1は、賞球となる遊技球を直接に払い出すものであってもよいし、賞球となる遊技球の個数に対応した得点を付与するものであってもよい。
普通入賞球装置6Aと普通可変入賞球装置6Bの下方には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、図5に示す大入賞口扉用となるソレノイド82によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口を通過(進入)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口を通過(進入)しやすくなる。このように、特定領域としての大入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすく遊技者にとって有利な開放状態と、遊技球が通過(進入)できず遊技者にとって不利な閉鎖状態とに変化する。なお、遊技球が大入賞口を通過(進入)できない閉鎖状態に代えて、あるいは閉鎖状態の他に、遊技球が大入賞口を通過(進入)しにくい一部開放状態を設けてもよい。
大入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図5に示すカウントスイッチ23によって検出される。カウントスイッチ23によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。こうして、特別可変入賞球装置7において開放状態となった大入賞口を遊技球が通過(進入)したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口といった、他の入賞口を遊技球が通過(進入)したときよりも多くの賞球が払い出される。したがって、特別可変入賞球装置7において大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口に遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることが不可能または困難になり、遊技者にとって不利な第2状態となる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bと同様に7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成され、特別図柄とは異なる複数種類の識別情報である普通図柄(「普図」あるいは「普通図」ともいう)を変動可能に表示(可変表示)する。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲーム(「普通図ゲーム」ともいう)と称される。普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート41を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。また、第1始動入賞口、第2始動入賞口及び大入賞口とは異なる入賞口として、例えば所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる単一または複数の一般入賞口が設けられてもよい。この場合には、一般入賞口のいずれかに進入した遊技球が所定の一般入賞球スイッチによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出されればよい。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果ランプ9が設けられている。パチンコ遊技機1の遊技領域における各構造物(例えば普通入賞球装置6A、普通可変入賞球装置6B、特別可変入賞球装置7等)の周囲には、装飾用LEDが配置されていてもよい。遊技機用枠3の右下部位置には、遊技媒体としての遊技球を遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)が設けられている。例えば、打球操作ハンドルは、遊技者等による操作量(回転量)に応じて遊技球の弾発力を調整する。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する上皿(打球供給皿)が設けられている。遊技機用枠3の下部には、上皿から溢れた余剰球などを、パチンコ遊技機1の外部へと排出可能に保持(貯留)する下皿が設けられている。
下皿を形成する部材には、例えば下皿本体の上面における手前側の所定位置(例えば下皿の中央部分)などに、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aの下部における下皿の本体内部などには、操作桿に対する傾倒操作(動作)を検知する傾倒方向センサユニットを含むコントローラセンサユニット35Aが設けられていればよい。
上皿を形成する部材には、例えば上皿本体の上面における手前側の所定位置(例えばスティックコントローラ31Aの上方)などに、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作(動作)を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bは、遊技者からの押下操作などによる所定の指示操作を、機械的、電気的、あるいは、電磁的に、検出できるように構成されていればよい。
ここで、発光表示ユニット90の構造について説明する。なお、以下の説明においては、パチンコ遊技機1の正面に対峙した状態を基準として上下左右方向を説明する。発光表示ユニット90は、導光板91と、集光レンズ92と、LED基板93に実装された複数のLED93aとを主に備える。例えば、発光表示ユニット90の導光板91以外の部材は、筐体の一部や、所定のカバーに覆われていることで、パチンコ遊技機1と正対した遊技者からは視認不能となっている。
導光板91は、図2に示すように、例えば、正面視で画像表示装置5の表示画面より一回り大きい、横長の長方形状に形成されている。導光板91は、所定の前後幅寸法L(図3(B)参照。例えば5mm板厚など)を有するアクリルやポリカーボネートなどの透明な合成樹脂板で形成されている。導光板91は、LED93aが出射した光を、その端面(本例では上方に向く面)から入射させるように配置されている。導光板91には、当該入射光を内部に導くと発光する発光部91a(光を表側に向かって反射させる反射部)が形成されている。この発光部91aの発光によって導光板91は、文字(記号も含む)、図形、アイコン、模様などを発光表示する。発光部91aは、図3(B)に示すように、例えば、導光板91内に導かれる光の進行方向の断面視が一定ピッチの略三角波形状をなす凹凸状態(粗面)に形成されている。発光部91aは、具体的には、スタンパーやインジェクションにより導光板の表面に凹凸部をつける成型方式にて構成されているが、例えばアクリル板に白色インクで反射ドットを印刷したシルク印刷方式や、アクリル板と反射板とをドット状の粘着材で貼り付けた貼着ドット方式や、溝加工方式等により発光部を構成してもよい。なお、発光部91aの断面形状は、光を導光板91の前方に向かって反射させることができれば種々に変形可能であり、略半円形状などであってもよい。
集光レンズ92は、LED93aからの光を導光板91の端面(本例では上方に向く面)へと案内する。集光レンズ92は、アクリルまたはポリカーボネート等の透光性を有する部材(例えば合成樹脂材など)によって長尺板状に形成される。集光レンズ92は、正面視で導体板91に向かって膨出する略半円形状の複数の凸部を有している。当該凸部は、長手方向に連続するように配列されている。各凸部は、LED93aのそれぞれに対応するように形成されている。また、各凸部の先端面(導光板91と対向する面)は、湾曲面(レンズ面)として機能する。なお、複数の凸部はLED93aのそれぞれと一対一で対応するものに限られず、凸部の数とLED93aの数とは異なっていてもよい。また、集光レンズ92は、複数の凸部が一体に設けられた単一の部材でなくともよく、各LED93aの少なくとも一部に対応するように別個に形成された凸部により実現されてもよい。集光レンズ92の各凸部と反対側の面は、各LED93aからの光を受ける受光面として機能する。この受光面は、後述の第2状態におけるLED基板93と対向する。受光面の各LED93aと対向する位置には、例えば粗面処理が施されており、LED93aからの光を拡散しつつ効率良く集光レンズ92内に取り込み可能となっている。
後述する第2状態においては、図3(A)に示すように、各LED93aから出射された光は、集光レンズ92の受光面へと入射する。この入射光は、集光レンズ92で集光されて、導光板91の端面(上方に向く面)へと入射する。導光板91の端面に入射した光は、図3(B)に示すように、導光板91の内部へと導かれ、発光部91aで反射して前方へと向かう。このようにして、導光板91において発光部91aに対応した発光像が表示可能となっている。
LED基板93は、図2、図3(A)に示すように、左右方向に沿って配列された複数のLED93aを有する。複数のLED93aは、例えば、互いに異なる色で発光するLED(例えば、白色LED、赤色LED、青色LED)を含んでいる。これらのLED93aは、各々が演出制御基板12により発光制御(点灯、点滅、消灯)され、1個又は複数の組み合わせで、様々な発光色により対象を照明することが可能となっている。このような構成により、LED93aからの光によって発光するロゴ部材26や導光板91は、様々な色で発光可能となっている。
また、LED基板93は、図4に示す軸部AX周りに回転可能に構成されている。図4は、表示ユニット90などを側面視で示したものである。軸部AXは、左右方向(パチンコ遊技機1の正面に対峙した状態を基準とした左右方向)に沿って延びるように設けられている。例えば、軸部AXは、LED基板93に対して固定されており、モータ54(図5参照)の動作に応じて、図4における時計周り・反時計周りに回転可能となっている。モータ54は、モータ用ドライバ(図示略)を介して演出制御用基板12(図5参照)と電気的に接続されており、演出制御用基板12の制御によって動作する。モータ54の動力は、例えば、ギヤ機構などの伝達部材を介して軸部AXに伝達される。このようにLED基板93が回転移動可能に構成されていることにより、発光表示ユニット90は、次に説明する第1状態と第2状態との間で遷移可能となっている。
ここで、発光表示ユニット90の第1状態と第2状態について、図4を用いて説明する。図4(A)に示すように、第1状態は、LED93aが前方に向くようにLED基板93が位置した状態である。第1状態では、LED93aがロゴ部材26と前後方向において対向する。第1状態では、LED93aが導光板91に向いていないため、LED93aによる導光板91の発光表示は行われない。一方、第1状態でLED93aが発光すると拡散板27を介してロゴ部材26が発光する。つまり、第1状態は、LED93aによる導光板91の発光表示(後述の導光板演出)は行われない一方で、LED93aによるロゴ部材26の発光(後述のロゴ演出)が可能な状態である。なお、以下では、第1状態におけるLED93a(ないしはLED基板93)の位置を「第1位置」とも言う。
図4(B)に示すように、第2状態は、LED93aが下方に向くようにLED基板93が位置した状態である。第2状態では、LED93aが集光レンズ92の受光面と上下方向において対向する。第2状態では、LED93aがロゴ部材26に向いていないため、LED93aによるロゴ部材26の発光は行われない。一方、第2状態でLED93aが発光すると集光レンズ92を介して導光板92が発光する。つまり、第2状態は、LED93aによるロゴ部材26の発光(ロゴ演出)は行われない一方で、LED93aによる導光板92の発光表示(導光板演出)が可能な状態である。なお、以下では、第2状態におけるLED93a(ないしはLED基板93)の位置を「第2位置」とも言う。
また、パチンコ遊技機1においては、発光表示ユニット90が第1状態にあるか第2状態か(LED93aが第1位置にあるか第2位置にあるか)を位置検出手段により検出可能に構成されている。位置検出手段は、接触センサ、非接触センサのいずれであってもよく、例えば、光センサ、機械スイッチ、ロータリーエンコーダなど様々なものが適用可能である。このような位置検出手段からの検出信号に基づいて、後述の演出制御用CPU120は、発光表示ユニット90が第1状態にあるか第2状態か(LED93aが第1位置にあるか第2位置にあるか)を安定可能となっている。
図5に示すように、パチンコ遊技機1には、主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、各種の制御基板が搭載されている。また、パチンコ遊技機1には、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15なども搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1における遊技盤などの背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、インタフェース基板、タッチセンサ基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bを構成する各LED(例えばセグメントLED)などの点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の可変表示を制御することや、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御などを行って普通図柄表示器20による普通図柄の可変表示を制御することといった、所定の表示図柄の可変表示を制御する機能も備えている。
主基板11には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100やスイッチ回路110、ソレノイド回路111などが搭載されている。スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチからの検出信号を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された制御信号を受信して、画像表示装置5、スピーカ8L、8R、遊技効果ランプ9や装飾用LED(例えば、前述のLED93aとは異なる位置に配置されるもの)、LED93a及びモータ94といった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。すなわち、演出制御基板12は、画像表示装置5における表示動作や、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作の全部または一部、遊技効果ランプ9や装飾用LEDなどにおける点灯/消灯動作の全部または一部といった、演出用の電気部品に所定の演出動作を実行させるための制御内容を決定する機能を備えている。
音声制御基板13は、演出制御基板12とは別個に設けられた音声出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、スピーカ8L、8Rから音声を出力させるための音声信号処理を実行する処理回路などが搭載されている。ランプ制御基板14は、演出制御基板12とは別個に設けられたランプ出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、遊技効果ランプ9や装飾用LEDなどにおける点灯/消灯駆動を行うランプドライバ回路などが搭載されている。
図5に示すように、主基板11には、ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23といった、各種スイッチからの検出信号を伝送する配線が接続されている。なお、各種スイッチは、例えばセンサと称されるものなどのように、遊技媒体としての遊技球を検出できる任意の構成を有するものであればよい。また、主基板11には、第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20などの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、中継基板15によって中継される。中継基板15を介して主基板11から演出制御基板12に対して伝送される制御コマンドは、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば画像表示装置5における画像表示動作を制御するために用いられる表示制御コマンドや、スピーカ8L、8Rからの音声出力を制御するために用いられる音声制御コマンド、遊技効果ランプ9や装飾用LEDの点灯動作などを制御するために用いられるランプ制御コマンドが含まれている。これらの演出制御コマンドはいずれも、例えば2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を示し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」となり、EXTデータの先頭ビットは「0」となるように、予め設定されていればよい。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM(Read Only Memory)101と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM(Random Access Memory)102と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU(Central Processing Unit)103と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備えて構成される。
一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。このときには、CPU103がROM101から固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU103がRAM102に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU103がRAM102に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ100を構成する1チップのマイクロコンピュータは、少なくともCPU103の他にRAM102が内蔵されていればよく、ROM101や乱数回路104、I/O105などは外付けされてもよい。
遊技制御用マイクロコンピュータ100では、例えば乱数回路104などにより、遊技の進行を制御するために用いられる各種の乱数値を示す数値データが更新可能にカウントされる。遊技の進行を制御するために用いられる乱数は、遊技用乱数ともいう。遊技用乱数は、乱数回路104などのハードウェアによって更新されるものであってもよいし、遊技制御用マイクロコンピュータ100のCPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することでソフトウェアによって更新されるものであってもよい。例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるRAM102の所定領域(遊技制御カウンタ設定部など)に設けられたランダムカウンタや、RAM102とは別個の内部レジスタに設けられたランダムカウンタに、所定の乱数値を示す数値データを格納し、CPU103が定期的または不定期的に格納値を更新することで、乱数値の更新が行われるようにしてもよい。
遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるROM101には、ゲーム制御用のプログラムの他にも、遊技の進行を制御するために用いられる各種の選択用データ、テーブルデータなどが格納されている。例えば、ROM101には、CPU103が各種の判定や決定、設定を行うために用意された複数の判定テーブルや決定テーブル、設定テーブルなどを構成するデータが記憶されている。また、ROM101には、CPU103が主基板11から各種の制御コマンドとなる制御信号を送信するために用いられる複数のコマンドテーブルを構成するテーブルデータや、変動パターンを複数種類格納する変動パターンテーブルを構成するテーブルデータなどが、記憶されている。遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるRAM102には、パチンコ遊技機1における遊技の進行などを制御するために用いられる各種データが書換可能に一時記憶される。
演出制御基板12には、プログラムに従って制御動作を行う演出制御用CPU120と、演出制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM121と、演出制御用CPU120のワークエリアを提供するRAM122と、画像表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理などを実行する表示制御部123と、演出制御用CPU120とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
一例として、演出制御基板12では、演出制御用CPU120がROM121から読み出した演出制御用のプログラムを実行することにより、演出用の電気部品による演出動作を制御するための処理が実行される。このときには、演出制御用CPU120がROM121から固定データを読み出す固定データ読出動作や、演出制御用CPU120がRAM122に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、演出制御用CPU120がRAM122に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
演出制御用CPU120、ROM121、RAM122は、演出制御基板12に搭載された1チップの演出制御用マイクロコンピュータに含まれてもよい。演出制御基板12には、画像表示装置5に対して映像信号を伝送するための配線や、音声制御基板13に対して音番号データを示す情報信号としての効果音信号を伝送するための配線、ランプ制御基板14に対してランプデータを示す情報信号としての電飾信号を伝送するための配線などが接続されている。また、演出制御基板12には、適宜のドライバを介して、LED基板93(LED93a)やモータ94と導通する配線などが接続されている。さらに、演出制御基板12には、スティックコントローラ31Aに対する遊技者の操作行為を検出したことを示す情報信号としての操作検出信号を、コントローラセンサユニット35Aから伝送するための配線や、プッシュボタン31Bに対する遊技者の操作行為を検出したことを示す情報信号としての操作検出信号を、プッシュセンサ35Bから伝送するための配線も接続されている。
演出制御基板12では、例えば乱数回路124やRAM122の所定領域に設けられた演出用ランダムカウンタなどにより、演出動作を制御するために用いられる各種の乱数値を示す数値データが更新可能にカウントされる。こうした演出動作を制御するために用いられる乱数は、演出用乱数ともいう。一例として、演出制御基板12の側では、飾り図柄の可変表示における停止図柄決定用の乱数値や、予告演出決定用の乱数値といった、各種の演出決定用の乱数値を示す数値データがカウント可能に制御される。
図5に示す演出制御基板12に搭載されたROM121には、演出制御用のプログラムの他にも、演出動作を制御するために用いられる各種のデータテーブルなどが格納されている。例えば、ROM121には、演出制御用CPU120が各種の判定や決定、設定を行うために用意された複数の判定テーブルや決定テーブルを構成するテーブルデータ、各種の演出制御パターンを構成するパターンデータなどが記憶されている。演出制御パターンは、例えば演出制御プロセスタイマ判定値と対応付けられた演出制御実行データ(表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データ、操作検出制御データなど)や終了コードなどを含んだプロセスデータから構成されている。
図5に示す演出制御基板12に搭載されたRAM122には、演出動作を制御するために用いられる各種データが記憶される。詳しくは、このRAM122には、演出動作を制御するために用いられる各種データを保持する領域として、例えば、演出制御用データ保持エリアが設けられている。この演出制御用データ保持エリアは、演出制御フラグ設定部と、演出制御タイマ設定部と、演出制御カウンタ設定部と、演出制御バッファ設定部とを備えている。この演出制御フラグ設定部には、例えば画像表示装置5の画面上における演出画像の表示状態などといった演出動作状態や主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。例えば、演出制御フラグ設定部には、複数種類のフラグそれぞれについて、フラグの値を示すデータや、オン状態あるいはオフ状態を示すデータが記憶される。
演出制御基板12に搭載された表示制御部123は、演出制御用CPU120からの表示制御指令などに基づき、画像表示装置5における表示動作の制御内容を決定する。例えば、表示制御部123は、画像表示装置5の表示画面内に表示させる演出画像の切換タイミングを決定することなどにより、飾り図柄の可変表示や各種の演出表示を実行させるための制御を行う。一例として、表示制御部123には、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)、LCD駆動回路などが搭載されていればよい。なお、VDPは、GPU(Graphics Processing Unit)、GCL(Graphics Controller LSI)、あるいは、より一般的にDSP(Digital Signal Processor)と称される画像処理用のマイクロプロセッサであってもよい。CGROMは、例えば書換不能な半導体メモリであってもよいし、フラッシュメモリなどの書換可能な半導体メモリであってもよく、あるいは、磁気メモリ、光学メモリといった、不揮発性記録媒体のいずれかを用いて構成されたものであればよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、演出制御基板12の外部へと各種信号を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。例えば、I/O125の出力ポートからは、画像表示装置5へと伝送される映像信号や、音声制御基板13へと伝送される指令(効果音信号)、ランプ制御基板14へと伝送される指令(電飾信号)などが出力される。
パチンコ遊技機1においては、遊技媒体としての遊技球を用いた所定の遊技が行われ、その遊技結果に基づいて所定の遊技価値が付与可能となる。遊技球を用いた遊技の一例として、パチンコ遊技機1における筐体前面の右下方に設置された打球操作ハンドルが遊技者によって所定操作(例えば回転操作)されたことに基づいて、所定の打球発射装置が備える発射モータなどにより、遊技媒体としての遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技領域を流下した遊技球が、普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口(第1始動領域)を通過(進入)すると、図5に示す第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことなどにより第1始動条件が成立する。その後、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第1開始条件が成立したことに基づいて、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームが開始される。
また、遊技球が普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口(第2始動領域)を通過(進入)すると、図5に示す第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことなどにより第2始動条件が成立する。その後、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第2開始条件が成立したことに基づいて、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームが開始される。ただし、普通可変入賞球装置6Bが第2可変状態としての通常開放状態や閉鎖状態であるときには、第2始動入賞口を遊技球が通過困難または通過不可能である。
通過ゲート41を通過した遊技球が図5に示すゲートスイッチ21によって検出されたことに基づいて、普通図柄表示器20にて普通図柄の可変表示を実行するための普図始動条件が成立する。その後、例えば前回の普図ゲームが終了したことといった、普通図柄の可変表示を開始するための普図開始条件が成立したことに基づいて、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。この普図ゲームでは、普通図柄の変動を開始させた後、所定時間が経過すると、普通図柄の可変表示結果となる確定普通図柄を停止表示(導出表示)する。このとき、確定普通図柄として特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図ハズレ」となる。普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となったことに対応して、普通可変入賞球装置6Bを構成する電動チューリップの可動翼片が傾動位置となる開放制御や拡大開放制御が行われ、所定時間が経過すると垂直位置に戻る閉鎖制御や通常開放制御が行われる。
第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームが開始されるときや、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームが開始されるときには、特別図柄の可変表示結果を、予め定められた特定表示結果としての「大当り」にするか否かが、その可変表示結果を導出表示する以前に決定(事前決定)される。そして、可変表示結果の決定に基づく所定割合で、変動パターンの決定などが行われ、可変表示結果や変動パターンを指定する演出制御コマンドが、図5に示す主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から演出制御基板12に向けて伝送される。
こうした可変表示結果や変動パターンの決定に基づいて特図ゲームが開始された後、例えば変動パターンに対応して予め定められた可変表示時間が経過したときには、可変表示結果となる確定特別図柄が導出表示される。第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bによる特別図柄の可変表示に対応して、画像表示装置5の画面上に配置された「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、特別図柄とは異なる飾り図柄(演出図柄)の可変表示が行われる。「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rで可変表示される飾り図柄は、それぞれ左図柄、中図柄、右図柄ともいう。第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームや、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームにおいて、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄が導出表示されるときには、画像表示装置5において飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄が導出表示される。
特別図柄の可変表示結果として予め定められた大当り図柄が導出表示されたときには、可変表示結果(特図表示結果)が「大当り」(特定表示結果)となり、遊技者にとって有利な特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。すなわち、大当り遊技状態に制御されるか否かは、可変表示結果が「大当り」となるか否かに対応しており、その可変表示結果を導出表示する以前に決定(事前決定)される。特別図柄の可変表示結果として、大当り図柄が導出表示されず、ハズレ図柄が導出表示されたときには、可変表示結果(特図表示結果)が「ハズレ」(非特定表示結果)となる。
第1特別図柄表示装置4Aまたは第2特別図柄表示装置4Bに大当り図柄が停止表示(導出)されて可変表示結果が「大当り」となる場合には、画像表示装置5の表示領域において、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出表示される。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄が揃って停止表示されることにより、大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出表示されればよい。
大当り遊技状態では、大入賞口が開放状態となって特別可変入賞球装置7が遊技者にとって有利な第1状態となる。そして、所定の開放上限時間(例えば29.5秒間または0.1秒間)が経過するまでの期間、あるいは所定個数(例えば9個)の遊技球が大入賞口に進入して入賞球が発生するまでの期間にて、大入賞口を継続して開放状態とするラウンド遊技(単に「ラウンド」ともいう)が実行される。こうしたラウンド遊技の実行期間以外の期間では、大入賞口が閉鎖状態となり、入賞球が発生困難または発生不可能となる。大当り遊技状態におけるラウンド遊技は、所定の上限回数(例えば「2」または「15」など)に達するまで繰返し実行される。
可変表示結果が「大当り」となる場合には、大当り種別が「非確変」、「確変」、「突確」のいずれかとなる場合が含まれていればよい。大当り種別が「非確変」または「確変」となった場合には、大当り遊技状態におけるラウンド遊技として、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態(大入賞口を開放状態)とする上限時間が比較的に長い時間(例えば29.5秒間など)となる通常開放ラウンドが実行される。一方、大当り種別が「突確」となった場合には、大当り遊技状態におけるラウンド遊技として、特別可変入賞球装置7を第1状態(大入賞口を開放状態)とする上限時間が比較的に短い時間(例えば0.1秒間など)となる短期開放ラウンドが実行される。通常開放ラウンドが実行される大当り遊技状態は、第1特定遊技状態ともいう。短期開放ラウンドが実行される大当り遊技状態は、第2特定遊技状態ともいう。
大当り種別が「突確」である場合の大当り遊技状態では、短期開放ラウンドにて特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させる上限時間(大入賞口扉により大入賞口を開放状態とする期間の上限)が、通常開放ラウンドにおける第1期間よりも短い第2期間(例えば0.1秒間)となる。なお、短期開放ラウンドにて大入賞口の開放期間が第2期間となるように制御される以外は、通常開放ラウンドが実行される場合と同様の制御が行われるようにしてもよい。あるいは、短期開放ラウンドが実行される場合には、ラウンド遊技の実行回数が、通常開放ラウンドの実行回数である第1ラウンド数(例えば「15」)よりも少ない第2ラウンド数(例えば「2」)となるようにしてもよい。すなわち、短期開放ラウンドが実行される大当り遊技状態は、通常開放ラウンドが実行される大当り遊技状態に比べて、各ラウンド遊技にて大入賞口を遊技球が通過(進入)しやすい第1状態に変化させる期間が第1期間よりも短い第2期間となることと、ラウンド遊技の実行回数が第1ラウンド数よりも少ない第2ラウンド数となることのうち、少なくともいずれか一方となるものであればよい。
このような短期開放ラウンドが実行される場合には、大入賞口に遊技球が入賞すれば所定個数(例えば15個)の出玉(賞球)が得られる。しかし、大入賞口の開放期間が第2期間(0.1秒間など)であることなどにより、実質的には出玉(賞球)が得られない大当り遊技状態となる。したがって、大当り種別が「突確」となったことに基づく大当り遊技状態(第2特定遊技状態)は、大当り種別が「非確変」または「確変」となったことに基づく大当り遊技状態(第1特定遊技状態)よりも、遊技者にとって不利な遊技状態となる。こうして、大当り種別が「非確変」または「確変」となったことに基づいて、通常開放ラウンドが実行される大当り遊技状態となった場合には、大入賞口を遊技球が通過しやすい第1変化態様で、特別可変入賞球装置7を第1状態(開放状態)と第2状態(閉鎖状態)とに変化させる制御が行われる。一方、大当り種別が「突確」となったことに基づいて、短期開放ラウンドが実行される大当り遊技状態となった場合には、大入賞口を遊技球が通過しにくい第2変化態様で、特別可変入賞球装置7を第1状態(開放状態)と第2状態(閉鎖状態)とに変化させる制御が行われる。なお、上記した特別可変入賞球装置7の第1状態(開放状態)と第2状態(閉鎖状態)は、前述の発光表示ユニット90の「第1状態」、「第2状態」とは異なる。
大当り遊技状態が終了した後には、所定の確変制御条件が成立したことに基づいて、可変表示結果が「大当り」となる確率(大当り確率)が通常状態よりも高くなる確変状態に制御されることがある。確変状態は、所定回数(例えば200回)の可変表示が実行されること、または可変表示の実行回数が所定回数に達する以前に大当り遊技状態が開始されることなど、所定の確変終了条件が成立するまで継続するように制御される。なお、確変終了条件は、可変表示の実行回数にかかわらず、次回の大当り遊技状態が開始されるときに成立するようにしてもよい。大当り遊技状態が終了した後には、平均的な可変表示時間が通常状態よりも短くなる時短状態に制御されることがある。時短状態は、所定回数(例えば100回)の可変表示が実行されたこと、または可変表示の実行回数が所定回数に達する以前に大当り遊技状態が開始されることなど、所定の時短終了条件が成立するまで継続するように制御される。一例として、大当り種別が「非確変」である場合に大当り遊技状態が終了した後には、遊技状態が時短状態となる。一方、大当り種別が「確変」または「突確」である場合に大当り遊技状態が終了した後には、遊技状態が確変状態となる。
確変状態や時短状態では、通常状態よりも第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)しやすい有利変化態様で、普通可変入賞球装置6Bを第1可変状態(開放状態または拡大開放状態)と第2可変状態(閉鎖状態または通常開放状態)とに変化させる。例えば、普通図柄表示器20による普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図変動時間)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、可変表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置6Bにおける可動翼片の傾動制御を行う傾動制御時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御により、普通可変入賞球装置6Bを有利変化態様で第1可変状態と第2可変状態とに変化させればよい。なお、これらの制御のいずれか1つが行われるようにしてもよいし、複数の制御が組み合わせられて行われるようにしてもよい。このように、普通可変入賞球装置6Bを有利変化態様で第1可変状態と第2可変状態とに変化させる制御は、高開放制御(「高ベース制御」ともいう)と称される。こうした確変状態や時短状態に制御されることにより、次に可変表示結果が「大当り」となるまでの所要時間が短縮され、通常状態よりも遊技者にとって有利な特別遊技状態となる。なお、確変状態にて確変制御が行われるときでも、高開放制御が行われない場合があってもよい。
画像表示装置5において、最終停止図柄(例えば左図柄、中図柄、右図柄のうちの中図柄)となる図柄以外の飾り図柄が、所定時間継続して大当り組合せと一致している状態で停止、揺動、拡大縮小もしくは変形している状態、または、複数の飾り図柄が同一図柄で同期して変動したり、表示位置が入れ替わっていたりして、最終結果が表示される前で大当り発生の可能性が継続している状態(以下、これらの状態をリーチ状態という。)において行われる演出を、リーチ演出という。リーチ演出として、画像表示装置5の画面上に飾り図柄とは異なるキャラクタ画像(人物等を模した演出画像)を表示させることや、背景画像の表示態様を変化させること、飾り図柄とは異なる動画像を再生表示させることといった、飾り図柄の変動態様を変化させることとは異なる演出動作が実行されてもよい。画像表示装置5における表示動作のみならず、スピーカ8L、8Rによる音声出力動作や、遊技効果ランプ9などの発光体における点灯動作(点滅動作)などを、リーチ態様となる以前の動作態様とは異なる動作態様とすることが、リーチ演出に含まれていてもよい。リーチ状態やその様子をリーチ態様という。さらに、リーチ演出を含む可変表示をリーチ可変表示という。そして、画像表示装置5の画面上で変動表示される図柄の表示結果が大当り組合せでない場合には「ハズレ」となり、変動表示状態は終了する。
リーチ演出における演出動作としては、互いに動作態様(演出態様)が異なる複数種類の演出パターン(リーチパターンともいう)が、予め用意されていればよい。そして、それぞれのリーチ演出における演出態様に応じて、「大当り」となる可能性(信頼度、あるいは大当り信頼度ともいう)が異なる。すなわち、複数種類のリーチ演出のいずれが実行されるかに応じて、可変表示結果が「大当り」となる可能性を異ならせることができる。この実施の形態では、一例として、ノーマルのリーチ演出(ノーマルリーチ)とスーパーのリーチ演出(スーパーリーチ)が予め設定されている。そして、スーパーリーチにおけるリーチ演出が実行された場合には、ノーマルリーチにおけるリーチ演出が実行された場合に比べて、可変表示結果が「大当り」となる可能性(大当り期待度)が高くなる。なお、スーパーリーチとなるリーチ演出には、他のスーパーリーチに比べて大当り期待度が高くなる特定のリーチ演出を実行するスーパーリーチを含む複数種類のリーチ演出があってもよい。
飾り図柄の可変表示中には、リーチ演出とは異なり、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となる可能性があることや、可変表示結果が「大当り」となる可能性があることなどを、飾り図柄の可変表示態様などにより遊技者に報知するための可変表示演出が実行されることがある。一例として、飾り図柄の可変表示中には擬似連変動(以下「擬似連」とも言う)の可変表示演出が実行可能であればよい。「擬似連」の可変表示演出は、主基板11の側で変動パターンが決定されることなどに対応して実行するか否かが決定されればよい。
「擬似連」の可変表示演出では、特図ゲームの開始条件が1回成立したことに対応して、飾り図柄の可変表示が開始されてから可変表示結果となる確定飾り図柄(最終停止図柄)が導出表示されるまでに一旦仮停止させた後、再び変動(擬似連変動)させる演出表示を、所定回(例えば最大3回)まで行うことができる。擬似連変動の回数は、飾り図柄の可変表示が開始されてから全部の飾り図柄が最初に一旦仮停止するまでの初回変動を除く、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて飾り図柄が再変動する回数であればよい。
「擬似連」の可変表示演出では、一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて、特殊組合せの擬似連チャンス目として予め定められた複数種類のハズレ組合せのいずれかとなる飾り図柄が仮停止表示される。「擬似連」の可変表示演出において初回変動を含む複数回の変動表示に伴って、再変動演出となる画像表示などの所定演出が実行されてもよい。なお、再変動演出は、画像表示装置5の画面上にて画像表示を行うことによるものに限定されず、各種の演出装置を用いた任意の演出動作を含んでいてもよい。
こうした飾り図柄の可変表示動作を利用した可変表示演出としては、「擬似連」の他にも、例えば「滑り」や「発展チャンス目」、「発展チャンス目終了」、「チャンス目停止後滑り」といった、各種の演出動作が実行されてもよい。ここで、「滑り」の可変表示演出では、飾り図柄の可変表示が開始されてから可変表示結果となる確定飾り図柄が導出表示されるまでに、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて飾り図柄を変動させてから、単一または複数の飾り図柄表示エリア(例えば「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rなど)にて飾り図柄を仮停止表示させた後、その仮停止表示した飾り図柄表示エリアのうち所定数(例えば「1」または「2」)の飾り図柄表示エリア(例えば「左」の飾り図柄表示エリア5Lと「右」の飾り図柄表示エリア5Rのいずれか一方または双方)にて飾り図柄を再び変動させた後に停止表示させることで、停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示が行われる。
「発展チャンス目」の可変表示演出では、飾り図柄の可変表示が開始されてから可変表示結果となる確定飾り図柄が導出表示されるまでに、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて、予め定められた特殊組合せに含まれる発展チャンス目を構成する飾り図柄を仮停止表示させた後、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態として所定のリーチ演出が開始される。一方、「発展チャンス目終了」の可変表示演出では、飾り図柄の可変表示が開始された後に、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて、発展チャンス目として予め定められた組合せの飾り図柄を、確定飾り図柄として導出表示させる演出表示が行われる。「チャンス目停止後滑り」の可変表示演出では、「擬似連」の可変表示演出と同様に、飾り図柄の可変表示が開始されてから可変表示結果となる確定飾り図柄が導出表示されるまでに、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部にて擬似連チャンス目となるハズレ組合せ(特殊組合せ)の飾り図柄を一旦仮停止表示させた後、飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄を再び変動させる「擬似連」の可変表示演出とは異なり、飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rの一部にて飾り図柄を再び変動させることで、停止表示する飾り図柄を変更させる演出表示が行われる。
飾り図柄の可変表示中には、リーチ演出あるいは「擬似連」などの可変表示演出とは異なり、例えば所定の演出画像を表示することや、メッセージとなる画像表示や音声出力などのように、飾り図柄の可変表示動作とは異なる演出動作により、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となる可能性があることや、スーパーリーチによるリーチ演出が実行される可能性があること、可変表示結果が「大当り」となる可能性があることなどを、遊技者に予め告知するための予告演出が実行されることがある。
予告演出となる演出動作は、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄の可変表示が開始されてから、飾り図柄の可変表示態様がリーチ態様となるより前(「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rにて飾り図柄が仮停止表示されるより前)に実行(開始)されるものであればよい。また、可変表示結果が「大当り」となる可能性があることを報知する予告演出には、飾り図柄の可変表示態様がリーチ態様となった後に実行されるものが含まれていてもよい。このように、予告演出は、特別図柄や飾り図柄の可変表示が開始されてから可変表示結果となる確定特別図柄や確定飾り図柄が導出されるまでの所定タイミングにて、大当り遊技状態となる可能性を予告できるものであればよい。こうした予告演出を実行する場合における演出動作の内容(演出態様)に対応して、複数の予告パターンが予め用意されている。
予告演出のうちには、先読み予告演出(先読み演出ともいう)となるものが含まれている。先読み予告演出は、可変表示結果が「大当り」となる可能性などが予告される対象(予告対象)となる可変表示が実行されるより前に、演出態様に応じて可変表示結果が「大当り」となる可能性を予告可能な予告演出である。特に、複数回の特図ゲームに対応して複数回実行される飾り図柄の可変表示にわたり連続して予告する先読み予告演出は、連続予告演出ともいう。先読み予告演出では、予告対象となる可変表示が開始されるより前に、例えば始動入賞の発生による特図ゲームの保留記憶などに基づいて可変表示結果が「大当り」となる可能性などを予告するための演出動作が開始される。先読み予告演出との対比において、予告対象となる可変表示が開始された後に実行が開始される予告演出は、単独予告演出(単独予告、当該変動予告、あるいは可変表示中予告演出ともいう)と称される。
なお、先読み予告演出の一例として、第1保留表示部5HRにおける第1保留表示の表示部位や第2保留表示部5HLにおける第2保留表示の表示部位を、通常時における表示態様とは異なる表示態様に変化させることにより、予告対象となる可変表示において「大当り」となる可能性などを予告する「保留表示変化」の先読み予告演出が実行されてもよい。より具体的には、特図保留記憶数を特定可能に表示する表示部位における表示色を、通常時における所定色(例えば白色)とは異なる特定色(例えば赤色、緑色、青色のいずれかなど)とすることにより、可変表示結果が「大当り」となる可能性が通常よりも高いことを報知できればよい。また、第1保留表示や第2保留表示における表示柄を通常時とは異なる特定柄(例えばサクラ柄など)とすることにより、可変表示結果が「大当り」となる可能性が通常よりも高いことを報知できるようにしてもよい。あるいは、第1保留表示や第2保留表示として所定のメッセージ(例えば「秘」など)を示す表示態様とすることにより、表示色が特定色に変化する可能性が通常よりも高いことを報知(示唆)できるようにしてもよい。こうした表示態様が特定態様に変化する可能性が高いことを示唆する保留表示は、示唆保留表示ともいう。「保留表示変化」の先読み予告演出は、保留表示変化演出ともいう。
また、単独予告演出の一例として、アクティブ表示部AHAにおける演出画像の表示を、通常時における表示態様とは異なる表示態様に変化させることにより、開始条件が成立した可変表示において「大当り」となる可能性などを予告する「アクティブ表示変化」の予告演出が実行されてもよい。より具体的には、アクティブ表示部AHAにおける表示色を、通常時における所定色(例えば白色)とは異なる特定色(例えば赤色、緑色、青色のいずれかなど)とすることにより、可変表示結果が「大当り」となる可能性が通常よりも高いことを報知できればよい。「アクティブ表示変化」の予告演出は、アクティブ表示変化演出ともいう。
第1特別図柄表示装置4Aまたは第2特別図柄表示装置4Bにハズレ図柄が停止表示(導出)されて可変表示結果が「ハズレ」となる場合には、可変表示態様が「非リーチ」(「通常ハズレ」ともいう)となる場合と、可変表示態様が「リーチ」(「リーチハズレ」ともいう)となる場合とが含まれている。可変表示態様が「非リーチ」となる場合には、飾り図柄の可変表示が開始されてから、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態とならずに、リーチにならない所定の飾り図柄の組合せ(非リーチ組合せ)が停止表示(導出)される。可変表示態様が「リーチ」となる場合には、飾り図柄の可変表示が開始されてから、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となった後にリーチ演出が実行され、最終的に大当り組合せとはならない所定の飾り図柄の組合せ(リーチ組合せ)が停止表示(導出)される。非リーチ組合せやリーチ組合せを構成する飾り図柄は、ハズレ図柄となる特別図柄とともに、非特定表示結果に含まれればよい。
次に、本実施例におけるパチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
主基板11では、所定の電源基板からの電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理となる所定の処理が実行される。遊技制御メイン処理を開始すると、CPU103は、割込み禁止に設定した後、必要な初期設定を行う。この初期設定では、例えばRAM101がクリアされる。また、遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定を行う。これにより、以後、所定時間(例えば、2ミリ秒)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。初期設定が終了すると、割込みを許可した後、ループ処理に入る。なお、遊技制御メイン処理では、パチンコ遊技機1の内部状態を前回の電力供給停止時における状態に復帰させるための処理を実行してから、ループ処理に入るようにしてもよい。
このような遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、割込み禁止状態に設定して、所定の遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。遊技制御用タイマ割込処理には、例えばスイッチ処理やメイン側エラー処理、情報出力処理、遊技用乱数更新処理、特別図柄プロセス処理、普通図柄プロセス処理、コマンド制御処理といった、パチンコ遊技機1における遊技の進行などを制御するための処理が含まれている。
スイッチ処理は、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチから入力される検出信号の状態を判定する処理である。メイン側エラー処理は、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする処理である。情報出力処理は、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを出力する処理である。遊技用乱数更新処理は、主基板11の側で用いられる複数種類の遊技用乱数のうち、少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための処理である。
一例として、主基板11の側で用いられる遊技用乱数には、特図表示結果決定用の乱数値MR1と、大当り種別決定用の乱数値MR2と、変動パターン決定用の乱数値MR3と、普図表示結果決定用の乱数値MR5とが含まれていればよい。特図表示結果決定用の乱数値MR1は、特図ゲームにおける特別図柄などの可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かの決定に用いられる乱数値である。大当り種別決定用の乱数値MR2は、可変表示結果を「大当り」とする場合に、大当り種別を「非確変」、「確変」、「突確」のいずれかといった、複数種別のいずれかに決定するために用いられる乱数値である。変動パターン決定用の乱数値MR3は、特別図柄や飾り図柄の可変表示における変動パターンを、予め用意された複数パターンのいずれかに決定するために用いられる乱数値である。普図表示結果決定用の乱数値MR5は、普図ゲームにおける普通図柄の可変表示結果を「普図当り」として普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口を閉鎖状態(通常開放状態)よりも高い頻度で遊技球が通過(進入)しやすい開放状態(拡大開放状態)に制御するか否かの決定に用いられる乱数値である。
遊技制御用タイマ割込処理に含まれる特別図柄プロセス処理では、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値をパチンコ遊技機1における遊技の進行状況に応じて更新し、特別図柄表示装置4における表示動作の制御や、特別可変入賞球装置7における大入賞口の開閉動作設定などを、所定の手順で行うために、各種の処理が選択されて実行される。普通図柄プロセス処理は、普通図柄表示器20における表示動作(例えばセグメントLEDの点灯、消灯など)を制御して、普通図柄の可変表示や普通可変入賞球装置6Bにおける可動翼片の傾動動作設定などを可能にする処理である。普通図柄プロセス処理では、時短制御に伴う高開放制御として、普通図柄表示器20による普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図変動時間)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、可変表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置6Bにおける可動翼片の傾動制御を行う傾動制御時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御の一部または全部が行われる。
コマンド制御処理は、主基板11から演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して制御コマンドを伝送させる処理である。一例として、コマンド制御処理では、RAM102に設けられた送信コマンドバッファの値によって指定されたコマンド送信テーブルにおける設定に対応して、I/O105に含まれる出力ポートのうち、演出制御基板12に対して演出制御コマンドを送信するための出力ポートに制御データをセットした後、演出制御INT信号の出力ポートに所定の制御データをセットして演出制御INT信号を所定時間にわたりオン状態としてからオフ状態とすることなどにより、コマンド送信テーブルでの設定に基づく演出制御コマンドの伝送を可能にする。コマンド制御処理を実行した後には、割込み許可状態に設定してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図6は、特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102の所定領域(遊技制御フラグ設定部など)に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110〜S117の処理のいずれかを選択して実行する。
図7は、始動入賞判定処理として、図6のステップS101にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す始動入賞判定処理を開始すると、CPU103は、まず、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口に対応して設けられた第1始動口スイッチ22Aからの検出信号に基づき、第1始動口スイッチ22Aがオンであるか否かを判定する(ステップS201)。このとき、第1始動口スイッチ22Aがオンであれば(ステップS201;Yes)、第1特図を用いた特図ゲームの保留記憶数である第1特図保留記憶数が、所定の上限値(例えば「4」)となっているか否かを判定する(ステップS202)。このとき、CPU103は、RAM102の所定領域(遊技制御カウンタ設定部など)に設けられた第1保留記憶数カウンタの格納値である第1保留記憶数カウント値を読み取ることにより、第1特図保留記憶数を特定できればよい。ステップS202にて第1特図保留記憶数が上限値ではないときには(ステップS202;No)、RAM102の所定領域(遊技制御バッファ設定部など)に設けられた始動口バッファの格納値である始動口バッファ値を、「1」に設定する(ステップS203)。
ステップS201にて第1始動口スイッチ22Aがオフであるときや(ステップS201;No)、ステップS202にて第1特図保留記憶数が上限値に達しているときには(ステップS202;Yes)、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口に対応して設けられた第2始動口スイッチ22Bからの検出信号に基づき、第2始動口スイッチ22Bがオンであるか否かを判定する(ステップS204)。このとき、第2始動口スイッチ22Bがオンであれば(ステップS204;Yes)、第2特図を用いた特図ゲームの保留記憶数である第2特図保留記憶数が、所定の上限値(例えば「4」)となっているか否かを判定する(ステップS205)。このとき、CPU103は、RAM102の所定領域(遊技制御カウンタ設定部など)に設けられた第2保留記憶数カウンタの格納値である第2保留記憶数カウント値を読み取ることにより、第2特図保留記憶数を特定できればよい。ステップS205にて第2特図保留記憶数が上限値ではないときには(ステップS205;No)、始動口バッファ値を「2」に設定する(ステップS206)。
ステップS203、S206の処理のいずれかを実行した後には、始動口バッファ値に応じた保留記憶数カウント値を1加算するように更新する(ステップS207)。例えば、始動口バッファ値が「1」であるときには第1保留記憶数カウント値を1加算する一方で、始動口バッファ値が「2」であるときには第2保留記憶数カウント値を1加算する。こうして、第1保留記憶数カウント値は、第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第1特図を用いた特図ゲームに対応した第1始動条件が成立したときに、1増加(インクリメント)するように更新される。また、第2保留記憶数カウント値は、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第2特図を用いた特図ゲームに対応した第2始動条件が成立したときに、1増加(インクリメント)するように更新される。こうして、第1始動条件が成立したときには第1特図保留記憶数が1増加するように更新され、第2始動条件が成立したときには第2特図保留記憶数が1増加するように更新される。このときには、RAM102の所定領域(遊技制御カウンタ設定部など)に設けられた合計保留記憶数カウンタの格納値である合計保留記憶数カウント値を、1加算するように更新する(ステップS208)。
ステップS208の処理を実行した後に、CPU103は、始動入賞の発生時に対応した所定の遊技用乱数を抽出する(ステップS209)。一例として、ステップS209の処理では、乱数回路104やRAM102の所定領域(遊技制御カウンタ設定部など)に設けられたランダムカウンタ等によって更新される数値データのうちから、特図表示結果決定用の乱数値MR1や大当り種別決定用の乱数値MR2、変動パターン決定用の乱数値MR3を示す数値データが抽出される。こうして抽出された各乱数値を示す数値データが保留データとして、始動口バッファ値に応じた特図保留記憶部における空きエントリの先頭にセットされることで記憶される(ステップS210)。
ステップS210の処理では、例えば始動口バッファ値が「1」であるときに、保留データが第1特図保留記憶部にセットされる一方、始動口バッファ値が「2」であるときに、保留データが第2特図保留記憶部にセットされる。第1特図保留記憶部は、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第1始動入賞が発生したものの、未だ開始されていない特図ゲーム(第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム)について保留記憶として記憶する。第2特図保留記憶部は、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第2始動入賞が発生したものの、未だ開始されていない特図ゲーム(第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲーム)について保留記憶として記憶する。
第1特図保留記憶部は、例えば第1始動入賞口への入賞順(遊技球の検出順)に保留番号と関連付けて、その遊技球の通過(進入)による第1始動条件の成立に基づいてCPU103が乱数回路104等から抽出した特図表示結果決定用の乱数値MR1や大当り種別決定用の乱数値MR2、変動パターン決定用の乱数値MR3を示す数値データなどを保留データとして、その記憶数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。こうして第1特図保留記憶部に記憶された保留データは、第1特図を用いた特図ゲームの実行が保留されていることを示し、この特図ゲームにおける可変表示結果(特図表示結果)に基づき大当り遊技状態に制御すると決定されるか否かや、可変表示結果が「大当り」となる場合の大当り種別が複数種別のいずれとなるか、飾り図柄の可変表示態様が特定態様(例えばスーパーリーチのリーチ演出など)となるか否かなどを判定可能にする保留記憶情報となる。
第2特図保留記憶部は、例えば第2始動入賞口への入賞順(遊技球の検出順)に保留番号と関連付けて、その遊技球の通過(進入)による第2始動条件の成立に基づいてCPU103が乱数回路104等から抽出した特図表示結果決定用の乱数値MR1や大当り種別決定用の乱数値MR2、変動パターン決定用の乱数値MR3を示す数値データなどを保留データとして、その記憶数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。こうして第2特図保留記憶部に記憶された保留データは、第2特図を用いた特図ゲームの実行が保留されていることを示し、この特図ゲームにおける可変表示結果(特図表示結果)に基づき大当り遊技状態に制御すると決定されるか否かや、可変表示結果が「大当り」となる場合の大当り種別が複数種別のいずれとなるか、飾り図柄の可変表示態様が特定態様(例えばスーパーリーチのリーチ演出など)となるか否かなどを判定可能にする保留記憶情報となる。
ステップS210の処理に続いて、予め用意された始動口入賞指定コマンドを演出制御基板12に対して送信するための設定を行う(ステップS211)。続いて、入賞時乱数値判定処理を実行する(ステップS212)。その後、予め用意された保留記憶数通知コマンドを演出制御基板12に対して送信するための設定を行う(ステップS213)。さらに、始動口バッファ値が「1」であるか「2」であるかを判定する(ステップS214)。このとき、始動口バッファ値が「2」であれば(ステップS214;「2」)、始動口バッファをクリアして、その格納値を「0」に初期化してから(ステップS215)、始動入賞判定処理を終了する。これに対して、始動口バッファ値が「1」であるときには(ステップS214;「1」)、始動口バッファをクリアして、その格納値を「0」に初期化してから(ステップS216)、ステップS204の処理に進む。これにより、第1始動口スイッチ22Aと第2始動口スイッチ22Bの双方が同時に有効な遊技球の始動入賞を検出した場合でも、確実に双方の有効な始動入賞の検出に基づく処理を完了できる。
図8は、入賞時乱数値判定処理として、図7のステップS212にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この実施の形態において、特別図柄や飾り図柄の可変表示が開始されるときには、後述する特別図柄通常処理(図6のステップS110、図11)において、特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かの決定や、変動パターンの決定などが行われる。他方、これらの決定とは別に、遊技球が始動入賞口(第1始動入賞口または第2始動入賞口)にて検出された始動入賞タイミングで、CPU103がステップS212の入賞時乱数値判定処理を実行することにより、特図表示結果として大当り図柄を導出すると決定される乱数値MR1であるか否かの判定や、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とする変動パターンに決定される乱数値MR3であるか否かの判定などを行う。これにより、始動入賞口を通過(進入)した遊技球の検出に基づく特別図柄や飾り図柄の可変表示が開始されるより前に、特図表示結果が「大当り」となるか否かや、飾り図柄の可変表示中にリーチ状態となるか否かを予測し、この予測結果に基づいて、演出制御基板12の側で演出制御用CPU120などにより、先読み演出となる予告演出を実行するか否かを、決定することができる。
図8に示す入賞時乱数値判定処理において、CPU103は、まず、例えばRAM102の所定領域(遊技制御フラグ設定部など)に設けられた時短フラグや確変フラグの状態を確認することなどにより、パチンコ遊技機1における現在の遊技状態を特定する(ステップS401)。より具体的には、確変フラグがオンであるときには遊技状態が確変状態であること、確変フラグがオフで時短フラグがオンであるときには遊技状態が時短状態であること、確変フラグと時短フラグがともにオフであるときには通常状態であることを、それぞれ特定すればよい。また、RAM102の所定領域(遊技制御フラグ制御部など)に設けられた特図プロセスフラグの値を確認することなどにより、パチンコ遊技機1における現在の遊技状態が大当り遊技状態であるか否かを特定できればよい。
CPU103は、こうして特定された遊技状態が大当り遊技状態となっている大当り中であるか否かを判定する(ステップS402)。このとき、大当り中でないと判定された場合には、さらに確変状態や時短状態において時短制御に伴う高開放制御が行われている高ベース中であるか否かを判定する(ステップS403)。ステップS402にて大当り中であると判定されたときや(ステップS402;Yes)、ステップS403にて高ベース中であると判定されたときには(ステップS403;Yes)、始動口バッファ値が「2」であるか否かを判定する(ステップS404)。
ステップS403にて高ベース中ではないと判定されたときや(ステップS403;No)、ステップS404にて始動口バッファ値が「2」であると判定されたときには(ステップS404;Yes)、図7に示されたステップS209の処理で抽出した乱数値を用いて、各種の可変表示内容を判定する(ステップS405)。この実施の形態において、始動入賞時に判定する可変表示内容には、「大当り」、「ハズレ時スーパーリーチ確定」、「ハズレ時リーチ確定」、「ハズレ時一般」がある。
CPU101は、可変表示内容が「大当り」であるか否かを判定するために、大当り判定範囲を設定する。例えば、予めROM101の所定領域に記憶するなどして用意された特定表示結果決定テーブルから、現在の遊技状態に対応して特図表示結果の決定に用いられるデータ(特図表示結果決定用テーブルデータ)を選択する。この特図表示結果決定用テーブルデータにおいて、特図表示結果が「大当り」に割り当てられた決定値の範囲が、大当り判定範囲として設定されればよい。この大当り判定範囲は、ステップS209の処理で抽出した特図表示結果決定用の乱数値MR1と比較される。このとき、乱数値MR1が大当り判定範囲の範囲内であれば、可変表示内容が「大当り」と判定される。
乱数値MR1が大当り判定範囲の範囲外であることに対応して、可変表示内容が「大当り」ではないと判定された場合には、ハズレ時のスーパーリーチ確定範囲やリーチ確定範囲を設定する。ハズレ時のスーパーリーチ確定範囲やリーチ確定範囲は、特図保留記憶数にかかわらず、スーパーリーチあるいはノーマルリーチを含めたリーチ演出を伴う変動パターンに決定することができる乱数値(変動パターン決定用の乱数値MR3)の範囲として、予め定められていればよい。
特別図柄や飾り図柄の可変表示が開始されるときには、変動パターン決定用の乱数値MR3と、予めROM101の所定領域に記憶するなどして用意された変動パターン決定テーブルとを用いて、予め用意された複数の変動パターンのうちから、今回の可変表示で使用される変動パターンが決定される。変動パターン決定テーブルでは、変動パターン決定用の乱数値MR3と比較される数値(決定値)が、複数の変動パターンのいずれかに割り当てられている。CPU103は、乱数値MR3と合致する決定値が割り当てられた変動パターンを、今回の可変表示で使用される変動パターンに決定する。例えば可変表示結果が「ハズレ」となるハズレ時に用いられる変動パターン決定テーブルでは、複数の変動パターンに対する決定値の割当てが、図14(B1)や図14(B2)に示すように、第1特図保留記憶数や第2特図保留記憶数に応じて異なっている。ただし、一部の決定値は、第1特図保留記憶数や第2特図保留記憶数にかかわらず同一(あるいは同一種)の変動パターンに割り当てられている。こうした変動パターン決定テーブルを構成するテーブルデータにおいて、スーパーリーチを伴う変動パターンに割り当てられた決定値のうちで、特図保留記憶数にかかわらずスーパーリーチを伴う変動パターンに割り当てられた決定値の範囲が、スーパーリーチ確定範囲として予め定められていればよい。また、変動パターン決定テーブルを構成するテーブルデータにおいて、ノーマルリーチを含めたリーチ演出を伴う変動パターンに割り当てられた決定値のうちで、特図保留記憶数にかかわらずリーチ演出を伴う変動パターンに割り当てられた決定値の範囲が、リーチ確定範囲として予め定められていればよい。
図9は、可変表示結果が「ハズレ」となるハズレ時における変動パターンの判定例を示している。パチンコ遊技機1における遊技状態が時短制御のない通常状態である通常時には、図14(B1)に示すような決定値が変動パターンに割り当てられた変動パターン決定テーブルが用いられる。この場合、変動パターン決定用の乱数値MR3が「295」〜「300」の範囲内であれば、第1特図保留記憶数にかかわらずスーパーリーチを伴う変動パターンに決定されることが確定する。これに対し、変動パターン決定用の乱数値MR3が「271」〜「300」の範囲内であれば、第1特図保留記憶数に応じてスーパーリーチを伴うか否かは不確定であるものの、少なくとも第1特図保留記憶数にかかわらずノーマルリーチを含めたリーチ演出を伴う変動パターンに決定されることが確定する。
また、パチンコ遊技機1における遊技状態が時短制御を伴う確変状態や時短状態である時短中には、図14(B2)に示すような決定値が変動パターンに割り当てられた変動パターン決定テーブルが用いられる。この場合、変動パターン決定用の乱数値MR3が「295」〜「300」の範囲内であれば、第2特図保留記憶数にかかわらずスーパーリーチを伴う変動パターンに決定されることが確定する。これに対し、変動パターン決定用の乱数値MR3が「289」〜「300」の範囲内であれば、第2特図保留記憶数にかかわらずノーマルリーチを伴う変動パターンに決定されることが確定する。
始動入賞が発生したときの特図保留記憶数(第1特図保留記憶数、第2特図保留記憶数)は、実際に可変表示が開始されるときの特図保留記憶数と一致するとはかぎらず、始動入賞が発生した後に可変表示の実行や新たな始動入賞の発生により変化することがある。そのため、始動入賞時の判定結果と可変表示開始時における変動パターンの決定とで、特図保留記憶数の相違により選択されるテーブルデータが一致しない場合があり、始動入賞時に前もって特定の変動パターンに決定されるか否かを判定して予測することは一般に難しい。一方、この実施の形態における変動パターン決定テーブルでは、可変表示結果が「ハズレ」となる場合に少なくともスーパーリーチを伴う変動パターンあるいはノーマルリーチを含めたリーチ演出を伴う変動パターンに割り当てられた決定値は、特図保留記憶数にかかわらず共通の決定値を含んでいる。したがって、パチンコ遊技機1における始動入賞時あるいは可変表示開始時における特図保留記憶数にかかわらず、スーパーリーチを伴う変動パターンに決定されることが確定したか否かや、ノーマルリーチを含めたリーチ演出を伴う変動パターンに決定されることが確定したか否かを、判定することができる。
時短制御が行われていない通常時において、可変表示結果が「ハズレ」となる場合には、変動パターン決定用の乱数値MR3が「295」〜「300」の範囲内であれば、可変表示内容が「ハズレ時スーパーリーチ確定」であると判定し、変動パターン決定用の乱数値MR3が「271」〜「300」の範囲内であれば、可変表示内容が「ハズレ時リーチ確定」であると判定する。時短制御が行われている時短中において、可変表示結果が「ハズレ」となる場合には、変動パターン決定用の乱数値MR3が「295」〜「300」の範囲内であれば、可変表示内容が「ハズレ時スーパーリーチ確定」であると判定し、変動パターン決定用の乱数知MR3が「289」〜「300」の範囲内であれば、可変表示内容が「ハズレ時リーチ確定」であると判定する。
図8に示すステップS404にて始動口バッファ値が「2」ではなく「1」であると判定されたときには(ステップS404;No)、ステップS405の処理における入賞時判定を制限するための設定を行う(ステップS406)。こうして、時短制御に伴う高開放制御が行われるときや、大当り遊技状態であるときには、第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)したことによる始動入賞(第1始動入賞)の発生に基づく可変表示内容の判定が行われないように制限する。これにより、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行される場合に、高開放制御中や大当り遊技状態であるときには、第1始動入賞に基づく先読み予告が実行されないように制限して、遊技の健全性を確保することができる。
その後、ステップS405の処理による判定結果やステップS406の処理による設定に応じた始動入賞時の通知内容を設定する(ステップS407)。こうした通知内容に応じて、予め用意された入賞時判定結果コマンドを演出制御基板12に対して送信するための設定を行ってから(ステップS408)、入賞時乱数値判定処理を終了する。
図10(A)は、始動口入賞指定コマンド(第1始動口入賞指定コマンドおよび第2始動口入賞指定コマンド)、保留記憶数通知コマンド(第1保留記憶数通知コマンドおよび第2保留記憶数通知コマンド)、入賞時判定結果コマンドの設定例を示している。この実施の形態では、始動口入賞指定コマンドとして、第1始動口入賞指定コマンドとなるコマンドB100Hと、第2始動口入賞指定コマンドとなるコマンドB200Hとが、予め用意されている。なお、添字Hは16進数であることを示している。また、保留記憶数通知コマンドとして、第1保留記憶数通知コマンドとなるコマンドC1XXHと、第2保留記憶数通知コマンドとなるコマンドC2XXHとが、予め用意されている。なお、XXHは不特定の16進数であることを示し、演出制御コマンドによる指示内容に応じて任意に設定される値であればよい。保留記憶数通知コマンドでは、特図保留記憶数に応じて、異なるEXTデータ(例えば00H〜04Hのいずれか)が設定される。さらに、入賞時判定結果コマンドとなるコマンドC4XXHが、予め用意されている。
普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第1始動口スイッチ22Aにより検出されて始動入賞(第1始動入賞)が発生したときには、図7に示すステップS202の処理で第1特図保留記憶数が上限値に達していないと判定されることにより、第1始動条件が成立する。第1始動条件は、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームを実行するための条件である。第1始動条件が成立したときには、図7に示すステップS203の処理で始動口バッファ値を「1」に設定してからステップS211の処理による送信設定を行うことで、主基板11から演出制御基板12に対して第1始動口入賞指定コマンドが送信される。また、図8に示すステップS408の処理による送信設定を行うことで、主基板11から演出制御基板12に対して入賞時判定結果コマンドが送信される。さらに、始動口バッファ値が「1」であるときに図7に示すステップS213の処理による送信設定を行うことで、主基板11から演出制御基板12に対して第1保留記憶数通知コマンドが送信される。
普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第2始動口スイッチ22Bにより検出されて始動入賞(第2始動入賞)が発生したときには、図7に示すステップS205の処理で第2特図保留記憶数が上限値に達していないと判定されることにより、第2始動条件が成立する。第2始動条件は、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームを実行するための条件である。第2始動条件が成立したときには、図7に示すステップS206の処理で始動口バッファ値を「2」に設定してからステップS211の処理による送信設定を行うことで、主基板11から演出制御基板12に対して第2始動口入賞指定コマンドが送信される。また、図8に示すステップS408の処理による送信設定を行うことで、主基板11から演出制御基板12に対して入賞時判定結果コマンドが送信される。さらに、始動口バッファ値が「2」であるときに図7に示すステップS213の処理による送信設定を行うことで、主基板11から演出制御基板12に対して第2保留記憶数通知コマンドが送信される。
演出制御基板12の側では、第1始動口入賞指定コマンドを受信することで第1始動条件の成立を検知でき、第2始動口入賞指定コマンドを受信することで第2始動条件の成立を検知できる。このように、第1始動口入賞指定コマンドは、第1始動条件の成立を通知する演出制御コマンドである。第2始動口入賞指定コマンドは、第2始動条件の成立を通知する演出制御コマンドである。入賞時判定結果コマンドは、第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球の検出時である第1始動入賞時や、第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球の検出時である第2始動入賞時に、乱数回路104等から抽出した遊技用乱数(特図表示結果決定用の乱数値MR1など)を用いた比較結果(入賞時判定結果)を、演出制御基板12の側に対して通知する。第1保留記憶数通知コマンドは、第1特図保留記憶数を通知する。第2保留記憶数通知コマンドは、第2特図保留記憶数を通知する。この実施の形態において、第1保留記憶数通知コマンドや第2保留記憶数通知コマンドは、第1始動入賞口と第2始動入賞口とのいずれを遊技球が通過(進入)して始動入賞が発生したかを通知するとともに、第1特図保留記憶数と第2特図保留記憶数とのいずれが増加したかを指定する保留通知情報として送信される。
なお、第1保留記憶数通知コマンドや第2保留記憶数通知コマンドは、第1開始条件と第2開始条件のいずれかが成立したときに、特図ゲームの実行が開始されることなどに対応して送信されるようにしてもよい。あるいは、保留記憶数が増加したときに、第1特図保留記憶数または第2特図保留記憶数が増加したことを示す保留記憶数加算指定コマンド(第1保留記憶数加算指定コマンドまたは第2保留記憶数加算指定コマンド)を送信する一方、保留記憶数が減少したときに、第1特図保留記憶数または第2特図保留記憶数が減少したことを示す保留記憶数減算指定コマンド(第1保留記憶数減算指定コマンドまたは第2保留記憶数減算指定コマンド)を送信するようにしてもよい。第1保留記憶数通知コマンドや第2保留記憶数通知コマンドに代えて、あるいは第1保留記憶数通知コマンドや第2保留記憶数通知コマンドとともに、合計保留記憶数を通知する合計保留記憶数通知コマンドを送信するようにしてもよい。すなわち、合計保留記憶数の増加(または減少)を通知するための合計保留記憶数通知コマンドが用いられてもよい。
図10(B)は、入賞時判定結果コマンドによる通知内容を例示している。図10(B)に示す入賞時判定結果コマンドのうち、コマンドC402H、コマンドC403H、コマンドC404Hは、特図表示結果判定用の乱数値MR1が大当り判定範囲内ではない場合に送信されることがあり、可変表示結果が「ハズレ」に決定されて大当り遊技状態には制御されないとの入賞時判定結果を通知する。一方、コマンドC401Hは、特図表示結果判定用の乱数値MR1が大当り判定範囲内である場合に送信され、可変表示結果が「大当り」に決定されて大当り遊技状態に制御されるとの入賞時判定結果(可変表示内容が「大当り」)を通知する。コマンドC402Hは、変動パターン決定用の乱数値MR3がハズレ時のスーパーリーチ確定範囲内である場合に送信され、ハズレ時にスーパーリーチを伴う変動パターンに決定されるとの入賞時判定結果(可変表示内容が「ハズレ時スーパーリーチ確定」)を通知する。コマンドC403Hは、変動パターン決定用の乱数値MR3がハズレ時のリーチ確定範囲内である場合に送信され、ハズレ時にリーチ演出を伴う変動パターンに決定されるとの入賞時判定結果(可変表示内容が「ハズレ時リーチ確定」)を通知する。コマンドC404Hは、変動パターン決定用の乱数値MR3がハズレ時のスーパーリーチ確定範囲内でもリーチ確定範囲内でもない場合に送信され、リーチ演出を伴う変動パターンに決定されない可能性があるとの入賞時判定結果(可変表示内容が「ハズレ時一般」)を通知する。このように、入賞時判定結果コマンドは、始動入賞時に抽出された遊技用乱数を用いて、可変表示結果が「大当り」に決定されるか否かや特定の変動パターンに決定されるか否かの入賞時判定結果を通知する判定結果情報として送信される。
図6に示すステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”のときに実行される。この特別図柄通常処理では、第1特図保留記憶部や第2特図保留記憶部といった、RAM102の所定領域に記憶されている保留データの有無などに基づいて、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、特図表示結果決定用の乱数値MR1を示す数値データに基づき、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「大当り」とするか否かを、その可変表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。このとき、可変表示結果が「大当り」に決定された場合には、大当り種別を複数種別のいずれかに決定する。大当り種別の決定結果を示すデータがRAM102の所定領域(例えば遊技制御バッファ設定部)に設けられた大当り種別バッファに格納されることにより、大当り種別が記憶される。さらに、特別図柄通常処理では、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示結果に対応して、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームにおける確定特別図柄(大当り図柄、ハズレ図柄のいずれか)が設定される。特別図柄通常処理では、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を事前決定したときに、特図プロセスフラグの値が“1”に更新される。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、可変表示結果を「大当り」とするか否かの事前決定結果などに基づいて、変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。特別図柄や飾り図柄の可変表示時間は、変動パターンに対応して予め設定されている。したがって、変動パターン設定処理にて変動パターンを決定することにより、特別図柄の可変表示を開始してから可変表示結果となる確定特別図柄を導出するまでの可変表示時間が決定される。また、変動パターン設定処理は、可変表示結果が「ハズレ」となる場合に、飾り図柄の可変表示状態を「リーチ」とするか否かを決定する処理を含んでもよい。あるいは、変動パターン設定処理にて可変表示結果が「ハズレ」となる場合の変動パターンを所定割合で決定することにより、飾り図柄の可変表示状態を「リーチ」とするか否かが決定されてもよい。さらに、変動パターン設定処理は、特別図柄表示装置4において特別図柄の変動を開始させるための設定を行う処理を含んでもよい。変動パターン設定処理が実行されたときには、特図プロセスフラグの値が“2”に更新される。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、特別図柄表示装置4において特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新される。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、特別図柄表示装置4にて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄を停止表示させるための設定を行う処理が含まれている。そして、RAM102の所定領域(例えば遊技制御フラグ設定部)に設けられた大当りフラグがオンとなっているか否かの判定などが行われる。大当りフラグがオンである場合には、特図表示結果が「大当り」であることに基づく大当り遊技状態の開始を指定する当り開始指定コマンドの送信設定を行うとともに、特図プロセスフラグの値を“4”に更新する。大当りフラグがオフである場合には、特図プロセスフラグの値を“0”に更新する。
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、可変表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンド遊技の実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大当り開放前処理が実行されたときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される。
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻したときには、特図プロセスフラグの値が“6”に更新される。
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンド遊技の実行回数が所定の上限回数(例えば大当り種別に応じた「2」または「15」など)に達したか否かを判定する処理や、上限回数に達していない場合に次回のラウンド遊技が開始されるまで待機する処理などが含まれている。そして、次回のラウンド遊技が開始されるときには、特図プロセスフラグの値が“4”に更新される一方、ラウンド遊技の実行回数が上限回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、画像表示装置5やスピーカ8L、8R、遊技効果ランプ9などといった演出装置により、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、確変制御条件の成否に対応して確変状態や時短状態に制御するための各種の設定を行う処理などが含まれている。そして、確変状態や時短状態に制御するための設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。
図11は、特別図柄通常処理として、図6のステップS110にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図11に示す特別図柄通常処理において、CPU103は、まず、第2特図保留記憶数が「0」であるか否かを判定する(ステップS231)。第2特図保留記憶数は、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームの保留記憶数である。CPU103は、第2保留記憶数カウント値を読み出し、その読出値が「0」であるか否かを判定すればよい。
ステップS231にて第2特図保留記憶数が「0」以外であるときには(ステップS231;No)、第2特図保留記憶部の先頭領域(保留番号「1」に対応する記憶領域)に記憶されている保留データとして、所定の乱数値を示す数値データを読み出す(ステップS232)。これにより、図7に示すステップS209の処理で第2始動入賞口における始動入賞(第2始動入賞)の発生に対応して抽出された遊技用乱数が読み出される。このとき読み出された数値データは、例えば変動用乱数バッファなどに格納されて、一時記憶されればよい。
ステップS232の処理に続いて、例えば第2保留記憶数カウント値を1減算して更新することなどにより、第2特図保留記憶数を1減算させるように更新するとともに、第2特図保留記憶部における記憶内容をシフトさせる(ステップS233)。例えば、第2特図保留記憶部にて保留番号「1」より下位の記憶領域(保留番号「2」〜「4」に対応する記憶領域)に記憶された保留データを、1エントリずつ上位にシフトする。また、ステップS233の処理では、合計保留記憶数を1減算するように更新してもよい。そして、RAM102の所定領域(遊技制御バッファ設定部など)に設けられた変動特図指定バッファの格納値である変動特図指定バッファ値を、「2」に更新する(ステップS234)。
ステップS231にて第2特図保留記憶数が「0」であるときには(ステップS231;Yes)、第1特図保留記憶数が「0」であるか否かを判定する(ステップS235)。第1特図保留記憶数は、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームの保留記憶数である。CPU103は、第1保留記憶数カウント値を読み出し、その読出値が「0」であるか否かを判定すればよい。このように、ステップS235の処理は、ステップS231にて第2特図保留記憶数が「0」であると判定されたときに実行されて、第1特図保留記憶数が「0」であるか否かを判定する。これにより、第2特図を用いた特図ゲームは、第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行が開始されることになる。
なお、第1始動入賞口であるか第2始動入賞口であるかにかかわらず、遊技球が始動入賞口を通過(進入)した順番で、特図ゲームが実行される場合には、第1始動入賞口と第2始動入賞口のいずれを遊技球が通過(進入)したかを示す始動口データを、保留データとともに、あるいは保留データとは別個に、保留番号と対応付けてRAM102の所定領域に記憶させておき、それぞれの保留データに対応する特図ゲームについて、始動条件が成立した順番を特定可能にすればよい。
ステップS236の処理に続いて、例えば第1保留記憶数カウント値を1減算して更新することなどにより、第1特図保留記憶数を1減算させるように更新するとともに、第1特図保留記憶部における記憶内容をシフトさせる(ステップS237)。例えば、第1特図保留記憶部にて保留番号「1」より下位の記憶領域(保留番号「2」〜「4」に対応する記憶領域)に記憶された保留データを、1エントリずつ上位にシフトする。また、ステップS237の処理では、合計保留記憶数を1減算するように更新してもよい。そして、変動特図指定バッファ値を「1」に更新する(ステップS238)。
ステップS234、S238の処理のいずれかを実行した後には、特別図柄の可変表示結果である特図表示結果を、「大当り」と「ハズレ」のいずれかに決定する(ステップS239)。一例として、ステップS239の処理では、予めROM101の所定領域に記憶するなどして用意された特図表示結果決定テーブルを選択し、特図表示結果を決定するための使用テーブルに設定する。特図表示結果決定テーブルでは、特図表示結果決定用の乱数値MR1と比較される数値(決定値)が、特図表示結果を「大当り」と「ハズレ」のいずれとするかの決定結果に、割り当てられていればよい。CPU103は、変動用乱数バッファから読み出した特図表示結果決定用の乱数値MR1を示す数値データに基づいて、特図表示結果決定テーブルを参照することにより、特図表示結果を決定すればよい。
ステップS239の処理において、パチンコ遊技機1の遊技状態が確変状態であり確変制御が行われているときには、通常状態や時短状態にて確変制御が行われていないときよりも高い割合で、特図表示結果が「大当り」に決定される。確変状態は、例えば図6に示すステップS117の大当り終了処理により、大当り種別が「確変」、「突確」のいずれかであった場合に対応して確変フラグがオン状態にセットされることで開始される。確変状態であるときには、通常状態や時短状態にて確変制御が行われていないときよりも、特図表示結果が「大当り」になりやすく、大当り遊技状態になりやすい。
CPU103は、ステップS239の処理により決定された特図表示結果が「大当り」であるか否かを判定する(ステップS240)。特図表示結果が「大当り」に決定された場合には(ステップS240;Yes)、RAM102の所定領域(遊技制御フラグ設定部など)に設けられた大当りフラグをオン状態にセットする(ステップS241)。また、大当り種別を複数種類のいずれかに決定する(ステップS242)。一例として、ステップS242の処理では、予めROM101の所定領域に記憶するなどして用意された大当り種別決定テーブルを選択し、大当り種別を決定するための使用テーブルに設定する。大当り種別決定テーブルでは、変動特図が第1特図と第2特図のいずれであるかに応じて、大当り種別決定用の乱数値と比較される数値(決定値)が、大当り種別を複数種類のいずれとするかの決定結果に、割り当てられていればよい。CPU103は、変動用乱数バッファから読み出した大当り種別決定用の乱数値MR2を示す数値データに基づいて、大当り種別決定テーブルを参照することにより、大当り種別を決定すればよい。
ステップS242の処理を実行した後には、大当り種別を記憶させる(ステップS243)。CPU103は、RAM102の所定領域(遊技制御バッファ設定部など)に設けられた大当り種別バッファに、大当り種別の決定結果を示すデータを格納することにより、大当り種別を記憶させればよい。
ステップS240にて特図表示結果が「大当り」ではない場合や(ステップS240;No)、ステップS243の処理を実行した後には、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄を決定する(ステップS244)。一例として、ステップS240にて特図表示結果が「大当り」ではないと判定された場合には、ハズレ図柄として予め定められた特別図柄を確定特別図柄に決定する。一方、ステップS240にて特図表示結果が「大当り」であると判定された場合には、ステップS242における大当り種別の決定結果に応じて、複数種類の大当り図柄として予め定められた特別図柄のいずれかを確定特別図柄に決定すればよい。
ステップS244の処理を実行した後には、特図プロセスフラグの値を“1”に更新してから(ステップS245)、特別図柄通常処理を終了する。ステップS245にて特図プロセスフラグの値が“1”に更新されることにより、次回のタイマ割込みが発生したときには、図6に示すステップS111の変動パターン設定処理が実行される。
ステップS235にて第1特図を用いた特図ゲームの保留記憶数が「0」である場合には(ステップS235;Yes)、所定のデモ表示設定を行ってから(ステップS246)、特別図柄通常処理を終了する。このデモ表示設定では、例えば画像表示装置5において所定の演出画像を表示することなどによるデモンストレーション表示(デモ画面表示)を指定する演出制御コマンド(客待ちデモ指定コマンド)が、主基板11から演出制御基板12に対して送信済みであるか否かを判定する。このとき、送信済みであれば、そのままデモ表示設定を終了する。これに対して、未送信であれば、客待ちデモ指定コマンドを送信するための設定を行ってから、デモ表示設定を終了する。
図12は、変動パターン設定処理として、図6のステップS111にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図12に示す変動パターン設定処理において、CPU103は、まず、大当りフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS261)。そして、大当りフラグがオンである場合には(ステップS261;Yes)、特図表示結果が「大当り」となる大当り時に対応した変動パターンを決定する(ステップS262)。一方、大当りフラグがオフである場合には(ステップS261;No)、特図表示結果が「ハズレ」となるハズレ時に対応した変動パターンを決定する(ステップS263)。
ステップS262の処理では、例えばROM101の所定領域に記憶するなどして用意された大当り変動パターン決定テーブルを用いて、大当り時の変動パターンが決定される。大当り変動パターン決定テーブルでは、変動パターン決定用の乱数値MR3と比較される数値(決定値)が、変動パターンの決定結果に、割り当てられていればよい。CPU103は、変動用乱数バッファから読み出した変動パターン決定用の乱数値MR3を示す数値データに基づいて、大当り変動パターン決定テーブルを参照することにより、可変表示結果が「大当り」となる場合に対応した変動パターンを決定すればよい。また、ステップS263の処理では、例えばROM101の所定領域に記憶するなどして用意されたハズレ変動パターン決定テーブルを用いて、ハズレ時の変動パターンが決定される。ハズレ変動パターン決定テーブルでは、変動パターン決定用の乱数値MR3と比較される数値(決定値)が、変動パターンの決定結果に、割り当てられていればよい。CPU103は、変動用乱数バッファから読み出した変動パターン決定用の乱数値MR3を示す数値データに基づいて、ハズレ変動パターン決定テーブルを参照することにより、可変表示結果が「ハズレ」となる場合に対応した変動パターンを決定すればよい。
図13は、この実施の形態における変動パターンを示している。この実施の形態では、可変表示結果(特図表示結果)が「ハズレ」となる場合のうち、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態にはならない「非リーチ」である場合とリーチ状態になる「リーチ」である場合のそれぞれに対応して、また、可変表示結果(特図表示結果)が「大当り」である場合などに対応して、複数の変動パターンが予め用意されている。可変表示内容が「非リーチ」である場合に対応した変動パターンは、非リーチ変動パターン(非リーチハズレ変動パターンともいう)と称され、可変表示内容が「リーチ」である場合に対応した変動パターンは、リーチ変動パターン(リーチハズレ変動パターンともいう)と称される。非リーチ変動パターンとリーチ変動パターンは、可変表示結果が「ハズレ」となる場合に対応したハズレ変動パターンに含まれる。可変表示結果が「大当り」である場合に対応した変動パターンは、大当り変動パターンと称される。大当り変動パターンやリーチ変動パターンには、ノーマルリーチにおけるリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンと、スーパーリーチにおけるリーチ演出が実行されるスーパーリーチ変動パターンとがある。
図14は、大当り変動パターンやハズレ変動パターンの決定例を示している。図12に示すステップS262の処理では、例えば図14(A)に示すような割合で、大当り時の変動パターンが決定される。図14(A)に示す例では、大当り時の変動パターンとして、変動パターンPA3−1、変動パターンPB3−1〜PB3−3が、図14(A)に示す割合で使用パターンに決定される。図12に示すステップS263の処理では、時短制御が行われていない通常時であるときに、例えば図14(B1)に示すような割合で、ハズレ時の変動パターンが決定される。また、図12に示すステップS263の処理では、時短制御が行われている時短中であるときに、例えば図14(B2)に示すような割合で、ハズレ時の変動パターンが決定される。ステップS263の処理では、ハズレ時の変動パターンを決定することにより、可変表示結果が「ハズレ」となる場合に、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とするか否かが決定される。なお、変動パターンの決定とは別個の処理により、可変表示結果が「ハズレ」となる場合にリーチ状態とするか否かが決定されてもよい。
図14(A)に示す例では、変動パターンPB3−1〜PB3−3といった、スーパーリーチにおけるリーチ演出を伴う変動パターンに対して割り当てられた決定値が、変動パターンPA3−1といった、ノーマルリーチにおけるリーチ演出を伴う変動パターンに対して割り当てられた決定値よりも多くなるように設定されている。一方、図14(B1)や図14(B2)に示す例では、変動パターンPA2−1といった、ノーマルリーチにおけるリーチ演出を伴う変動パターンに対して割り当てられた決定値が、変動パターンPB2−1〜PB2−3といった、スーパーリーチにおけるリーチ演出を伴う変動パターンに割り当てられた決定値よりも多くなるように設定されている。これにより、スーパーリーチにおけるリーチ演出が実行されてから可変表示結果が導出されるときには、その可変表示結果が「大当り」となる可能性(大当り期待度)が高められる。
図14(B1)に示す決定例では、第1特図保留記憶数が0、1または2以上のいずれであるかに応じて、異なる変動パターンに割り当てられる決定値が含まれている。具体的な一例として、「159」〜「180」の範囲の決定値は、第1特図保留記憶数が0であれば変動パターンPA1−1に割り当てられ、第1特図保留記憶数が1であれば変動パターンPA1−2に割り当てられ、第1特図保留記憶数が2以上であれば変動パターンPA1−3に割り当てられている。このような設定により、第1特図保留記憶数に応じて、特別図柄や飾り図柄の平均的な可変表示時間を異ならせることができる。特に、第1特図保留記憶数が所定値(例えば「2」)以上であるときには、第1特図保留記憶数が所定値未満であるときよりも、平均的な可変表示時間を短くすることができるように、各変動パターンに決定値が割り当てられていればよい。時短制御が行われない通常時には、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)しにくく、第2特図を用いた特図ゲームを実行する頻度が低い。そのため、第2特図を用いた特図ゲームの開始条件が成立したときには、第2特図保留記憶数にかかわらず、第1特図保留記憶数が所定値(例えば「0」)である場合と同様のテーブルデータを参照して、変動パターンの決定が行われてもよい。あるいは、第2特図を用いた特図ゲームの開始条件が成立したときの第2特図保留記憶数にかかわらず、その時点における第1特図保留記憶数に応じたテーブルデータを参照して、変動パターンの決定が行われてもよい。あるいは、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されることに対応して、第2特図保留記憶数にかかわらず図14(B1)とは決定値の割当てが異なるテーブルデータを参照して、変動パターンの決定が行われてもよい。あるいは、第2特図を用いた特図ゲームの開始条件が成立したときには、図14(B1)に示す「第1特図保留記憶数」を「第2特図保留記憶数」に読み替えて、第2特図保留記憶数に応じたテーブルデータを参照して、変動パターンの決定が行われてもよい。
図14(B2)に示す決定例では、第2特図保留記憶数が0、1または2以上のいずれであるかに応じて、異なる変動パターンに割り当てられる決定値が含まれている。このような設定により、第2特図保留記憶数に応じて、特別図柄や飾り図柄の平均的な可変表示時間を異ならせることができる。特に、第2特図保留記憶数が所定値(例えば「2」)以上であるときには、第2特図保留記憶数が所定値未満であるときよりも、平均的な可変表示時間を短くすることができるように、各変動パターンに決定値が割り当てられていればよい。時短制御が行われている時短中には、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)しやすく、第2特図を用いた特図ゲームを実行する頻度が高い。第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行される場合には、時短中であれば第2特図を用いた特図ゲームが繰り返し実行される可能性が高く、第1特図を用いた特図ゲームを実行する頻度が低い。そして、第1特図を用いた特図ゲームの開始条件が成立するときには、第2特図保留記憶数が0になっている。そのため、第1特図を用いた特図ゲームの開始条件が成立したときには、第1特図保留記憶数にかかわらず、第2特図保留記憶数が所定値(例えば「0」)である場合と同様のテーブルデータを参照して、変動パターンの決定が行われてもよい。あるいは、第1特図保留記憶数にかかわらず図14(B2)とは決定値の割当てが異なるテーブルデータを参照して、変動パターンの決定が行われてもよい。あるいは、第1特図を用いた特図ゲームの開始条件が成立したときには、図14(B2)に示す「第2特図保留記憶数」を「第1特図保留記憶数」に読み替えて、第1特図保留記憶数に応じたテーブルデータを参照して、変動パターンの決定が行われてもよい。
ステップS262、S263の処理のいずれかを実行した後には、特別図柄の可変表示時間である特図変動時間を設定する(ステップS264)。特別図柄の可変表示時間となる特図変動時間は、特図ゲームにおいて特別図柄の変動を開始してから可変表示結果(特図表示結果)となる確定特別図柄が導出表示されるまでの所要時間である。特図変動時間は、図13に示すように、予め用意された複数の変動パターンに対応して、予め定められている。したがって、ステップS262、S263の処理にて変動パターンを決定することにより、特図変動時間が決定される。CPU103は、特図変動時間を設定することにより、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果が導出されるタイミングを設定できる。
ステップS264の処理に続いて、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームのうち、開始条件が成立したいずれかの特図ゲームを開始させるように、特別図柄の変動を開始させるための設定を行う(ステップS265)。一例として、変動特図指定バッファ値が「1」であれば、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図の表示を更新させる駆動信号を送信するための設定を行う。一方、変動特図指定バッファ値が「2」であれば、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図の表示を更新させる駆動信号を送信するための設定を行う。
ステップS265の処理を実行した後には、特別図柄の変動開始時におけるコマンドの送信設定が行われる(ステップS266)。例えば、変動特図指定バッファ値が「1」である場合に、CPU103は、主基板11から演出制御基板12に対して第1変動開始コマンド、変動パターン指定コマンド、可変表示結果通知コマンド、第1保留記憶数通知コマンドを順次に送信するために、予め用意された第1変動開始用コマンドテーブルのROM101における記憶アドレス(先頭アドレス)を指定する。他方、変動特図指定バッファ値が「2」である場合に、CPU103は、主基板11から演出制御基板12に対して第2変動開始コマンド、変動パターン指定コマンド、可変表示結果通知コマンド、第2保留記憶数通知コマンドを順次に送信するために、予め用意された第2変動開始用コマンドテーブルのROM101における記憶アドレスを指定する。
第1変動開始コマンドや第2変動開始コマンドは、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームにおける変動開始や、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームにおける変動開始を、指定する演出制御コマンドである。変動パターン指定コマンドは、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示に対応して画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rで可変表示される飾り図柄などの変動パターンを指定する演出制御コマンドである。可変表示結果通知コマンドは、特別図柄や飾り図柄などの可変表示結果を指定する演出制御コマンドである。
ステップS266の処理を実行した後には、特図プロセスフラグの値を“2”に更新してから(ステップS267)、変動パターン設定処理を終了する。ステップS267にて特図プロセスフラグの値が“2”に更新されることにより、次回のタイマ割込みが発生したときには、図6に示すステップS112の特別図柄変動処理が実行される。
次に、演出制御基板12における動作を説明する。
演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図15に一例を示す演出制御メイン処理を実行する。演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行し(ステップS51)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS52)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば、待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11から演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドとなる制御信号を取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
タイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS52;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに、コマンド解析処理を実行する(ステップS54)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。コマンド解析処理では、例えば、演出制御コマンド受信用バッファに格納された受信コマンドがある場合に、その受信コマンドのMODEデータを確認することなどにより、いずれの演出制御コマンドを受信したかを判定する。
なお、コマンド解析処理では、例えば、(i)第1始動口入賞指定コマンドとともに入賞時判定結果コマンドおよび第1保留記憶数通知コマンドを受信した場合には、RAM122の所定領域(例えば演出制御バッファ設定部)などに設けられた第1始動入賞時コマンドバッファにおける空き領域のうちで、バッファ番号となる保留表示番号が最も小さい格納領域に、第1始動口入賞指定コマンドと第1保留記憶数通知コマンドを順番に記憶させたり、(ii)第2始動口入賞指定コマンドとともに第2保留記憶数通知コマンドを受信したときには、RAM122の所定領域(例えば演出制御バッファ設定部)などに設けられた第2始動入賞時コマンドバッファにおける空き領域のうちで、バッファ番号となる保留表示番号が最も小さい格納領域に、第2始動口入賞指定コマンドと第2保留記憶数通知コマンドを順番に記憶させたりする制御も行われる。
第1始動入賞時コマンドバッファには、第1始動入賞の発生に対応して送信された1セットの演出制御コマンド(第1始動口入賞指定コマンドおよび第1保留記憶数通知コマンド)を対応付けて記憶できるように、格納領域が確保されている。演出制御用CPU120は、第1始動入賞が発生したときに受信した演出制御コマンドを、その受信順序に従って、第1始動入賞時コマンドバッファの保留表示番号「1」〜「4」に対応する格納領域における空き領域の先頭から順番に格納していく。第1始動入賞時コマンドバッファにおける保留表示番号は、第1特図保留記憶数に対応している。
第2始動入賞時コマンドバッファには、第2始動入賞の発生に対応して送信された1セットの演出制御コマンド(第2始動口入賞指定コマンドおよび第2保留記憶数通知コマンド)を対応付けて記憶できるように、格納領域が確保されている。演出制御用CPU120は、第2始動入賞が発生したときに受信した演出制御コマンドを、その受信順序に従って、第2始動入賞時コマンドバッファの保留表示番号「1」〜「4」に対応する格納領域における空き領域の先頭から順番に格納していく。第2始動入賞時コマンドバッファにおける保留表示番号は、第2特図保留記憶数に対応している。
コマンド解析処理に続いて、エラー報知処理(ステップS55)を実行する。エラー報知処理では、例えば、演出制御用CPU120の制御の下で、異常の発生を報知するエラー画像を画像表示装置5に表示させたり、異常の発生を報知するための音声をスピーカ8L、8Rから出力させたりする。
エラー報知処理に続いて、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS56)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の画面上における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9および装飾用LEDなどの発光体における点灯動作といった、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS57)、演出制御に用いる各種の乱数値として、RAM122のランダムカウンタによってカウントされる演出用乱数を示す数値データを、ソフトウェアにより更新する。演出用乱数更新処理の実行後はステップS52の処理に戻る。
図16は、演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。図16に示す演出制御プロセス処理では、演出制御用CPU120は、演出プロセスフラグの値に応じてステップS170〜ステップS175のうちのいずれかの処理を行う。各処理において、以下のような処理を実行する。
可変表示開始待ち処理(ステップS170):遊技制御用マイクロコンピュータ100から変動パターンコマンドを受信しているか否か確認する。具体的には、コマンド解析処理でセットされる変動パターンコマンド受信フラグがセットされているか否か確認する。変動パターンコマンドを受信していれば、演出プロセスフラグの値を可変表示開始設定処理(ステップS171)に対応した値である“1”に更新する。
可変表示開始設定処理(ステップS171):飾り図柄(演出図柄)の変動が開始されるように制御する。そして、演出プロセスフラグの値を可変表示中演出処理(ステップS172)に対応した値である“2”に更新する。
可変表示中演出処理(ステップS172):変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替タイミング等を制御するとともに、変動時間の終了を監視する。そして、変動時間が終了したら、全図柄停止を指示する演出制御コマンド(図柄確定コマンド)を受信したことに基づいて、演出図柄の変動を停止し表示結果(停止図柄)を導出表示する制御を行う。演出プロセスフラグの値を特図当り待ち処理(ステップS173)に対応した値である“3”に更新する。
特図当り待ち処理(ステップS173):変動時間の終了後、画像表示装置5に大当りの発生を報知するための画面を表示する制御を行う。そして、演出プロセスフラグの値をアタッカー開放時演出処理(ステップS174)に対応した値である“4”に更新する。
アタッカー開放時演出処理(ステップS174):大当り遊技中の制御を行う。例えば、大入賞口開放中指定コマンドや大入賞口開放後指定コマンドを受信したら、画像表示装置5におけるラウンド数の表示制御等を行う。そして、演出プロセスフラグの値をエンディング演出処理(ステップS175)に対応した値である“5”に更新する。
エンディング演出処理(ステップS175):画像表示装置5において、大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を行う。そして、演出プロセスフラグの値を可変表示開始待ち処理(ステップS170)に対応した値である“0”に更新する。
なお、演出制御プロセス処理において、ステップS170〜S175の実行前に保留表示設定処理を実行してもよい。この保留表示設定処理は、例えば、第1始動入賞や第2始動入賞が発生した始動入賞時に、第1保留表示部5HRでの第1保留表示や第2保留表示部5HLでの第2保留表示を更新するための処理や、例えばRAM121の所定領域に設けられた保留表示データ記憶部の記憶データなどを用いて、「保留表示変化」の先読み予告演出を実行するための決定処理、設定処理などを含む。
図17は、可変表示開始設定処理として、図16のステップS171にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図17に示す可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、飾り図柄の可変表示結果としての確定飾り図柄となる最終停止図柄などを決定する(ステップS321)。ステップS321の処理として、演出制御用CPU120は、主基板11から伝送された変動パターン指定コマンドで示された変動パターンや、可変表示結果通知コマンドで示された可変表示結果といった、可変表示内容に基づいて、最終停止図柄を決定する。一例として、変動パターンや可変表示結果の組合せに応じた可変表示内容には、「非リーチ(ハズレ)」、「リーチ(ハズレ)」、「非確変(大当り)」、「確変(大当り)」があればよい。
可変表示内容が「非リーチ(ハズレ)」の場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態にはならずに、非リーチ組合せの確定飾り図柄が停止表示されて、可変表示結果が「ハズレ」となる。可変表示内容が「リーチ(ハズレ)」の場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となった後に、リーチハズレ組合せの確定飾り図柄が停止表示されて、可変表示結果が「ハズレ」となる。可変表示内容が「非確変(大当り)」の場合には、可変表示結果が「大当り」となり、大当り遊技状態の終了後における遊技状態が時短状態となる。可変表示内容が「確変(大当り)」の場合には、可変表示結果が「大当り」となり、大当り遊技状態の終了後における遊技状態が確変状態となる。
可変表示内容が「非リーチ(ハズレ)」である場合に、演出制御用CPU120は、「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rにて異なる(不一致の)飾り図柄を最終停止図柄に決定する。演出制御用CPU120は、乱数回路124または演出用ランダムカウンタなどにより更新される左確定図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、ROM121に予め記憶されて用意された左確定図柄決定テーブルを参照することなどにより、確定飾り図柄のうち画像表示装置5の画面上における「左」の飾り図柄表示エリア5Lに停止表示される左確定飾り図柄を決定する。次に、乱数回路124または演出用ランダムカウンタなどにより更新される右確定図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、ROM121に予め記憶されて用意された右確定図柄決定テーブルを参照することなどにより、確定飾り図柄のうち画像表示装置5の画面上における「右」の飾り図柄表示エリア5Rに停止表示される右確定飾り図柄を決定する。このときには、右確定図柄決定テーブルにおける設定などにより、右確定飾り図柄の図柄番号が左確定飾り図柄の図柄番号とは異なるように、決定されるとよい。続いて、乱数回路124または演出用ランダムカウンタなどにより更新される中確定図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、ROM121に予め記憶されて用意された中確定図柄決定テーブルを参照することなどにより、確定飾り図柄のうち画像表示装置5の画面上における「中」の飾り図柄表示エリア5Cに停止表示される中確定飾り図柄を決定する。
可変表示内容が「リーチ(ハズレ)」である場合に、演出制御用CPU120は、「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rにて同一の(一致する)飾り図柄を最終停止図柄に決定する。演出制御用CPU120は、乱数回路124または演出用ランダムカウンタなどにより更新される左右確定図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、ROM121に予め記憶されて用意された左右確定図柄決定テーブルを参照することなどにより、確定飾り図柄のうち画像表示装置5の画面上における「左」と「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rにて揃って停止表示される図柄番号が同一の飾り図柄を決定する。さらに、乱数回路124または演出用ランダムカウンタなどにより更新される中確定図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、ROM121に予め記憶されて用意された中確定図柄決定テーブルを参照することなどにより、確定飾り図柄のうち画像表示装置5の画面上における「中」の飾り図柄表示エリア5Cにて停止表示される中確定飾り図柄を決定する。ここで、例えば中確定飾り図柄の図柄番号が左確定飾り図柄及び右確定飾り図柄の図柄番号と同一になる場合のように、確定飾り図柄が大当り組合せとなってしまう場合には、任意の値(例えば「1」)を中確定飾り図柄の図柄番号に加算または減算することなどにより、確定飾り図柄が大当り組合せとはならずにリーチ組合せとなるようにすればよい。あるいは、中確定飾り図柄を決定するときには、左確定飾り図柄及び右確定飾り図柄の図柄番号との差分(図柄差)を決定し、その図柄差に対応する中確定飾り図柄を設定してもよい。
可変表示内容が「非確変(大当り)」や「確変(大当り)」である場合に、演出制御用CPU120は、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて同一の(一致する)飾り図柄を最終停止図柄に決定する。演出制御用CPU120は、乱数回路124または演出用ランダムカウンタなどにより更新される大当り確定図柄決定用の乱数値を示す数値データを抽出する。続いて、ROM121に予め記憶されて用意された大当り確定図柄決定テーブルを参照することなどにより、画像表示装置5の画面上における「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rに揃って停止表示される図柄番号が同一の飾り図柄を決定する。このときには、可変表示内容が「非確変(大当り)」と「確変(大当り)」のいずれであるかや、大当り中昇格演出が実行されるか否かなどに応じて、通常図柄(例えば偶数を示す飾り図柄)と確変図柄(例えば奇数を示す飾り図柄)のいずれを確定飾り図柄とするかが決定されればよい。大当り中昇格演出は、画像表示装置5において大当りを想起させるが確変状態を想起させないような飾り図柄の組合せ(非確変大当り組合せ)が一旦は停止表示されてから、大当り遊技状態中や大当り遊技状態の終了時に確変状態となるか否かを報知する演出である。
具体的な一例として、可変表示内容が「非確変(大当り)」である場合には、複数種類の通常図柄のうちから、確定飾り図柄となるものを決定する。また、可変表示内容が「確変(大当り)」で大当り中昇格演出を実行しないと決定されたときには、複数種類の確変図柄のうちから、確定飾り図柄となるものを決定する。これに対して、可変表示内容が「確変(大当り)」であっても大当り中昇格演出を実行すると決定されたときには、複数種類の通常図柄のうちから、確定飾り図柄となるものを決定する。これにより、確定飾り図柄として確変図柄が揃って導出表示されたにもかかわらず、大当り中昇格演出が実行されてしまうことを防止して、遊技者に不信感を与えないようにすればよい。
なお、ステップS321の処理では、可変表示内容が「非確変(大当り)」または「確変(大当り)」である場合に、再抽選演出や大当り中昇格演出といった確変昇格演出を実行するか否かが決定されてもよい。再抽選演出では、飾り図柄の可変表示中に同一の通常図柄からなる非確変大当り組合せの飾り図柄が一旦表示されることによって、確変状態に制御されることを一旦は認識困難または認識不能とし、飾り図柄を再び可変表示(再変動)させて同一の確変図柄からなる確変大当り組合せの飾り図柄が停止表示されることによって確変状態に制御されることを遊技者が認識可能に報知できる。なお、再抽選演出にて飾り図柄を再変動させた後に非確変大当り組合せの飾り図柄が停止表示されることにより、確変状態に制御されることを報知しない場合もある。ステップS321の処理にて再抽選演出を実行すると決定された場合には、再抽選演出の実行前に仮停止表示する飾り図柄の組合せなどを決定すればよい。
ステップS321の処理における最終停止図柄などの決定に続いて、演出制御用CPU120は、発光表示演出を実行するか否かなどを決定する発光表示演出設定処理を行う(ステップS322)。この実施形態では、発光表示演出として、一変動中に、ロゴ部材26を発光させるロゴ演出と、導光板91により発光表示を行う導光板演出との少なくともいずれかを実行可能となっている。当該発光表示演出は、予告演出の一態様として設けられ、例えば、大当りとなる可能性などを報知する。
図18は、図17のステップS322にて実行される発光表示演出設定処理の一例を示すフローチャートである。図18の発光表示演出設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、可変表示結果を特定する(ステップS551)。例えば、演出制御用CPU120は、主基板11から伝送された可変表示結果通知コマンドに基づき可変表示結果を特定する。
続いて、演出制御用CPU120は、図19(A)に示す決定例に従って発光表示演出の実行有無を決定する(ステップS552)。図19(A)に示すように、この実施形態では、発光表示演出が実行された場合の方が、実行されない場合よりもスーパーリーチや大当りとなる可能性が高くなるように設定されている。図19(A)に示す決定例は、例えば、ROM121に予め記憶されたテーブルによって規定されていればよい。そして、演出制御用CPU120は、乱数回路124または演出用ランダムカウンタなどにより更新される演出決定用の乱数値を示す数値データを抽出し、当該テーブルを参照することなどによって種々の決定を行えばよい。後述の決定例(図19(C)等)についても同様である。
なお、発光表示演出の実行決定例において、特定の大当り変動パターンが決定された場合には、特定の発光表示演出が必ず実行されるように構成することで、大当り確定となる発光表示演出を設けてもよい。また、1又は複数の特定の変動パターン(主基板11から伝送された変動パターン指定コマンドで示されたパターン)に応じて、発光表示演出の実行有無を決定する構成としてもよい。
ステップS552の処理に続いて、演出制御用CPU120は、ステップS552にて発光表示演出の実行を決定したか否か(実行有りか否か)を判定する(ステップS553)。発光表示演出の実行を決定した場合(ステップS553;Yes)、演出制御用CPU120は、図19(C)に示す決定例に従って発光表示演出の態様(発光表示演出パターン)を、複数態様のうちいずれかに決定する(ステップS554)。
この実施形態では、発光表示パターンとして「EM1」〜「EM4」の4態様が用意されている。図19(B)に示すように、「EM1」は、発光表示演出としてロゴ演出(ロゴ部材26を発光させる演出)のみを実行するパターンである。「EM2」は、発光表示演出として導光板演出(導光板91により発光表示を行う演出)のみを実行するパターンである。「EM3」は、発光表示演出として、ロゴ演出に続いて導光板演出を実行するパターンである。「EM4」は、発光表示演出として、導光板演出に続いてロゴ演出を実行するパターンである。また、図19(C)に示すように、ロゴ演出と導光板演出の双方が実行されるパターン(EM3、EM4)が実行された場合のほうが、ロゴ演出と導光板演出のいずれか一方のみが実行されるパターン(EM1、EM2)が実行されたときよりも、スーパーリーチとなる可能性が高くなるように設定されている。発光表示演出の実行タイミング(ロゴ演出又は導光板演出の開始・終了タイミングや、パターンEM3、EM4に決定された場合におけるロゴ演出と導光板演出との一方から他方へと遷移するタイミング)は、例えば、主基板11から伝送された変動パターン指定コマンドが示す変動パターンに応じて予め定められていればよい。
なお、図19(B)では、発光表示パターンの一例として、ロゴ演出と導光板演出とのいずれを実行するかや、双方実行する場合にはその順序を示す例を挙げているが、発光態様(発光色や点滅周期など)を予め定められた複数のタイミングから抽選で決定してもよい。また、発光表示演出パターンの決定に併せて、発光表示演出の実行タイミングを予め定められた複数のタイミングから抽選により決定してもよい。そして、発光態様や実行タイミングの違いに応じて、大当りとなる信頼度などを異ならせてもよい。
ステップS554の処理後や、ステップS553にて発光表示演出の実行無しと判定した場合(ステップS553;No)は、発光表示演出設定処理を終了する。
図17に戻って、ステップS322の発光表示演出設定処理に続いて、リーチ演出の実行設定を行う、リーチ演出設定処理が実行される(ステップS323)。リーチ演出設定処理では、リーチ演出(例えばスーパーリーチにおけるリーチ演出やノーマルリーチにおけるリーチ演出など)の実行設定が行われる。詳しくは、リーチ演出設定処理では、変動パターン指定コマンドで示された変動パターンなどに基づいて、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態にはならない「非リーチ」であるか否かを判定する。「非リーチ」である場合には、そのままリーチ演出設定処理を終了する。これに対し、「非リーチ」以外である場合には、変動パターンに応じたリーチ演出の設定を行ってから、リーチ演出設定処理を終了する。
その後、演出制御パターンを予め用意された複数パターンのいずれかに決定する(ステップS324)。例えば、演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンドで示された変動パターンなどに対応して、複数用意された演出制御パターン(特図変動時演出制御パターン)のいずれかを選択し、使用パターンとしてセットする。また、演出制御用CPU120は、ステップS322の発光表示演出設定処理により決定された発光表示演出パターンなどに対応して、複数用意された演出制御パターン(発光表示演出制御パターン)のいずれかを選択し、使用パターンとしてセットする。発光表示演出制御パターンにおいては、後述の発光表示演出処理(図21)での判定対象であるロゴ演出期間や導光板演出期間なども設定される。なお、特図変動時演出制御パターン、発光表示演出制御パターン、リーチ演出制御パターンとして、別個の演出制御パターンをセットするものに限定されず、各演出の実行設定の組合せに対応した1の演出制御パターンをセットするものであってもよい。
ステップS324の処理に続いて、例えば変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに対応して、RAM122の所定領域(演出制御タイマ設定部など)に設けられた演出制御プロセスタイマの初期値を設定する(ステップS325)。そして、画像表示装置5の画面上にて飾り図柄などの変動を開始させるための設定を行う(ステップS326)。このときには、例えばステップS324の処理にて決定された演出制御パターン(特図変動時演出制御パターン)に含まれる表示制御データが指定する表示制御指令を表示制御部123のVDPに対して伝送させることなどにより、画像表示装置5の表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄の変動を開始させればよい。
ステップS326の処理を実行した後には、飾り図柄の可変表示が開始されることに対応して、第1保留表示部5HRにおける第1保留表示や第2保留表示部5HLにおける第2保留表示といった、保留表示などを更新するための設定を行う(ステップS327)。例えば、第1特図を用いた特図ゲームが実行(開始)される場合には、第1保留表示部5HRにおいて、保留番号が「1」に対応した表示部位(左端の表示部位)を消去(消化)するとともに、他の保留番号「2」〜「4」に対応した表示部位における第1保留表示を1つずつ左方向に移動(シフト)させる。一方、第2特図を用いた特図ゲームが実行(開始)される場合には、第2保留表示部5HLにおいて、保留番号が「1」に対応した表示部位(右端の表示部位)を消去(消化)するとともに、他の保留番号「2」〜「4」に対応した表示部位における第2保留表示を1つずつ右方向に移動(シフト)させる。また、ステップS327の処理では、アクティブ表示部AHAにおけるアクティブ表示を更新するための設定を行ってもよい。この場合例えば、第1保留表示部5HRにて保留番号「1」に対応した第1保留表示が消去(消化)されたときには、その消去(消化)された第1保留表示と同様のアクティブ表示をアクティブ表示部AHAにて開始させる。一方、第2保留表示部5HLにて保留番号「1」に対応した第2保留表示が消去(消化)されたときには、その消去(消化)された第2保留表示と同様のアクティブ表示をアクティブ表示部AHAにて開始させる。
ステップS327の処理により保留表示などを更新した後には、演出プロセスフラグの値を可変表示中演出処理に対応した値である“2”に更新してから(ステップS328)、可変表示開始設定処理を終了する。
図20は、可変表示中演出処理として、図16のステップS172にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図20に示す可変表示中演出処理では、まず、例えば演出制御プロセスタイマのタイマ値などに基づいて、変動パターンに対応した可変表示時間が経過したか否かを判定する(ステップS341)。一例として、ステップS341の処理では、演出制御プロセスタイマのタイマ値を更新(例えば1減算)し、更新後の演出制御プロセスタイマ値に対応して演出制御パターンから終了コードが読み出されたときなどに、可変表示時間が経過したと判定すればよい。
ステップS341にて可変表示時間が経過していない場合には(ステップS341;No)、演出制御用CPU120は、リーチ演出を実行するためのリーチ演出期間であるか否かを判定する(ステップS342)。リーチ演出期間は、例えば変動パターンに応じて決定された演出制御パターンにおいて、予め定められていればよい。ステップS342にてリーチ演出期間であると判定されたときには(ステップS342;Yes)、発光表示演出処理を実行する(ステップS344)。
図21は、発光表示演出処理として、図20のステップS344にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図21に示す発光表示演出処理では、演出制御用CPU120は、まず、ロゴ演出期間であるか否かを判定する(ステップS801)。ロゴ演出期間は、例えば発光表示演出パターンに応じて決定された演出制御パターンにおいて、予め定められていればよい。ロゴ演出期間であると判定した場合(ステップS801;Yes)、LED93a(LED基板93)がロゴ演出を実行可能な第1位置にあるか否かを判定する(ステップS802)。例えば、演出制御用CPU120は、前記の位置検出手段からの検出信号に基づいて第1位置にあるか否かを判定する。LED93aが第1位置に無い場合(ステップS802;No)、演出制御用CPU120は、モータ94を駆動制御し、LED基板93を第1位置へと移動させる(ステップS803)。
ステップS803の実行後、又は、ステップS802にてLED93aが第1位置にあると判定した場合(ステップS802;Yes)、演出制御用CPU120は、LED93aを発光させることでロゴ部材26を所定色(後述の第2の発光色)で発光させる。つまり、ロゴ演出を実行する(ステップS904)。当該第2の発光色については、図22を参照しつつ後に説明する。
ロゴ演出期間で無いと判定した場合(ステップS801;No)、又は、ステップS904でロゴ演出を実行後、演出制御用CPU120は、導光板演出期間であるか否かを判定する(ステップS805)。導光板演出期間は、例えば発光表示演出パターンに応じて決定された演出制御パターンにおいて、予め定められていればよい。導光板演出期間であると判定した場合(ステップS805;Yes)、LED93a(LED基板93)が導光板演出を実行可能な第2位置にあるか否かを判定する(ステップS806)。例えば、演出制御用CPU120は、前記の位置検出手段からの検出信号に基づいて第2位置にあるか否かを判定する。LED93aが第2位置に無い場合(ステップS806;No)、演出制御用CPU120は、モータ94を駆動制御し、LED基板93を第2位置へと移動させる(ステップS807)。
ステップS807の実行後、又は、ステップS806にてLED93aが第2位置にあると判定した場合(ステップS806;Yes)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の表示画面全体を黒色表示するブラックアウトを実行する(ステップ808)。このブラックアウトにより、画像表示装置5の前面側に位置する導光板91により実行される発光表示(導光板演出)を見易くできると同時に、「これから何か起こりそうだ」といった期待感を遊技者に与えることができる。なお、ブラックアウトは、導光板演出を見易くすることができれば、画像表示装置5の表示画面の一部で実行されるものであってもよい。また、黒色表示の態様も任意であり、ベタ状に限られず、所定の模様(ドットパターンなど)を表していてもよいし、ブラックアウト前に実行されていた演出画面の背景を引き継いだもの(例えば、カラーだった背景がブラックアウト時にモノクロの濃色になる)などであってもよい。また、導光板演出を見易くすることができればブラックアウトに限られず、黒色以外の濃色表示により導光板演出の直前演出が行われてもよい。
ステップS808にてブラックアウトの実行後、演出制御用CPU120は、LED93aを発光させることで導光板91を発光させる。つまり、導光板演出を実行する(ステップS809)。ステップS809の実行後や、ステップS805にて導光板演出期間で無いと判定した場合(ステップS805;No)、発光表示演出処理を終了する。なお、例えば、演出制御用CPU120は、導光板演出期間で無いと判定した場合(ステップS805;No)や、ロゴ演出期間で無いと判定した場合(ステップS801;No)に、LED93aを消灯する。
図20に戻って、ステップS344の発光表示演出処理の実行後には、例えば変動パターンに対応して決定された演出制御パターンにおける設定などに基づいて、飾り図柄の可変表示動作を含め、その他の可変表示中における演出を実行するための制御が行われ(ステップS345)、可変表示中演出処理を終了する。
ステップS341にて可変表示時間が経過した場合には(ステップS341;Yes)、主基板11から伝送される図柄確定コマンドの受信があったか否かを判定する(ステップS346)。このとき、図柄確定コマンドの受信がなければ(ステップS346;No)、可変表示中演出処理を終了して待機する。なお、可変表示時間が経過した後、図柄確定コマンドを受信することなく所定時間が経過した場合には、図柄確定コマンドを正常に受信できなかったことに対応して、所定のエラー処理が実行されるようにしてもよい。
ステップS346にて図柄確定コマンドの受信があった場合には(ステップS346;Yes)、例えば表示制御部123のVDP等に対して所定の表示制御指令を伝送させることといった、飾り図柄の可変表示において表示結果となる最終停止図柄(確定飾り図柄)を導出表示させる制御を行う(ステップS347)。このときには、当り開始指定コマンド受信待ち時間として予め定められた一定時間を設定する(ステップS348)。また、演出プロセスフラグの値を特図当り待ち処理に対応した値である“3”に更新してから(ステップS349)、可変表示中演出処理を終了する。
ここで、図22を参照して発光表示演出が実行される場合における演出動作例を説明する。図19(A)に示したように、発光表示演出は非リーチ変動においても実行可能であるが、ここでは、リーチの成立後に発光表示演出が実行される例を説明する。なお、発光表示演出前においては、LED93a(LED基板93)は、第1位置にあるものとする。
飾り図柄の可変表示(変動)が開始され、図22(A)に示すように、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となると、第1位置にあるLED93aに照射されてロゴ部材26が第1の発光色(例えば、白色)で発光する。当該発光は、リーチが成立したことを示すものであり、例えば、発光表示演出におけるロゴ演出(図19(B)に内容を示したもの)とは別の演出として設けられている。なお、このようなリーチ成立を示すロゴ部材26の発光も、発光表示演出パターン内で併せて規定し、発光表示演出の一部としてもよい。
発光表示演出パターンとしてEM1(図19(B)参照)が決定された場合は、ロゴ演出期間となると(ステップS801;Yes)、図22(B)に示すように、第2の発光色(例えば、赤や青)にてロゴ部材26が発光するロゴ演出が実行される(ステップS804)。なお、画像表示装置5の表示画面では、所定のリーチ演出が実行される。
一方、発光表示演出パターンとしてEM2(図19(B)参照)が決定された場合は、導光板演出期間となると(ステップS805;Yes)、第1位置にあったLED93aが第2位置へと移動し(ステップS807)、図22(C)に示すように、画像表示装置5の表示画面がブラックアウトする(ステップS808)。この際、ロゴ部材26は非発光状態(LED93aによって照明されていない状態)となっている。
ブラックアウトに続いて、図22(D)に示すように、導光板91が発光表示する導光板演出が実行される(ステップS809)。この際、同図に示すように、画像表示装置5において、導光板演出による発光像と重ならない位置に飾り図柄を縮小表示してもよい(小図柄を表示してもよい)。なお、導光板91による発光像と重なる位置において、画像表示装置5による演出画像(飾り図柄やキャラクタ画像など)を表示することで、より面白味のある演出を実行してもよい。なお、本例では、ブラックアウトが実行されれば必ず導光板演出が実行される例を示したが、これに限られない。ブラックアウトが実行されても導光板演出が実行されない演出パターンを設けてもよい。この場合、例えば、図22(C)のようにブラックアウト実行後に、画像表示装置5の表示画面で所定のリーチ演出を実行し、次に説明する図22(E)に示すように、飾り図柄の最終停止図柄が停止表示されるようにすればよい。
図22(B)や図22(D)のような発光表示演出後、図22(E)に示すように、大当り図柄などの飾り図柄の最終停止図柄が停止表示されることで、可変表示が終了する。なお、大当りが確定した場合には、図22(E)に示すように、ロゴ部材26を第1の発光色(例えば、白色)で発光させて大当りを報知する演出を行ってもよい。例えば、当該発光は、発光表示演出におけるロゴ演出(図19(B)に内容を示したもの)とは別の演出として設けられている。なお、このような大当り確定を示すロゴ部材26の発光も、発光表示演出パターン内で併せて規定し、発光表示演出の一部としてもよい。また、大当りが確定した場合には、第3の発光色(例えば、互いに異なる色で発光する複数のLEDを同時に発光させることで得られる虹状の色)でロゴ部材26を発光させてもよい。
なお、第1状態(LED93aが第1位置にあるとき)に発光する部材は、ロゴ部材26に限られず、発光可能な役物(以下、発光役物という)であれば、様々な形状のものを採用してよい。また、発光役物(ロゴ部材26も含む)をスライド可能(例えば上下方向に移動可能)に設け、図22などに示す位置(画像表示装置5の表示画面と重ならない非重畳位置)と、画像表示装置5の表示画面の少なくとも一部と重なる位置(重畳位置)との間で移動可能なようにしてもよい。この場合においては、例えば、発光役物が非重畳位置にあるときに、図4(A)に示すように第1状態が実現され、LED93aからの光により発光役物が発光可能となる。そして、発光役物が重畳位置にあるときには、LED基板93に実装されたLED93aとは別個に設けられた発光役物専用のLED(専用LED)の発光によって、発光役物が発光可能な構成としてもよい。つまり、LED93aが第2位置にある際に、LED93aとは異なる専用LEDによって導光板91とは別の部材が発光可能であってもよい。このような構成を採用した場合には、例えば、大当り図柄が停止表示されることに応じて、発光役物が非重畳位置から重畳位置へと移動し、重畳位置において専用LEDを発光させることで、大当り確定を報知してもよい。このような発光役物による演出とともに、LED93aを第2位置に制御することにより導光板演出を行ってもよい。このように、より多彩な演出を可能な構成を採用し、興趣を向上させてもよい。
また、以上の説明では、ロゴ部材26の発光態様の一例として、各々異なる第1〜第3の発光色を挙げたが、これに限られない。発光色の違いだけでなく、点灯態様(点灯タイミングや点滅周期)や、輝度の違いによって、各々態様を異ならせた発光態様を用意してもよい。導光板演出を実行する際の発光態様についても同様である。また、各々異なる発光像を表示可能な導光板を複数重ねて設けることで、複数の発光像を表示可能としてもよい。
また、以上の例では、図2、図3(A)に示すように、LED93aが導光板91を、その上方から照光する構成としたが、これに限られない。下方や、左右方向から導光板91を照光する構成としてもよい。また、上下左右方向の4方向のうち、2以上の方向から導光板91を照光する構成としてもよい。また、導光板91の平面形状は、長方形状に限られず、正方形状、円形状、三角形状、多角形状、所定のキャラクタを象った形状などであってもよい。また、導光板91を、画像表示装置5の表示画面の一部のみを覆うように設けてもよい。
以上に説明したパチンコ遊技機1では、LED93a(発光手段の一例)が第1位置において発光するときには導光板91による演出表示が行われない一方で、LED93aが第2位置において発光するときには導光板91による演出表示が行われる。このような構成によれば、発光手段の位置によって導光板91が発光するか否かが変わるため、前記の特許文献1に係る遊技機のようにLEDが移動しても単に導光板による発光が行われるだけのものに比べ、演出効果を向上させることができる。
また、パチンコ遊技機1では、LED93aは、第2位置において導光板91を発光させ、第1位置においてロゴ部材26(導光板とは別の演出部材の一例)を発光させる。このような構成によれば、発光手段の位置によって導光板91が発光するか否かが変わるだけでなく、発光手段の位置によって照明される対象を異ならせることができるため、演出効果を向上させることができる。また、LEDを共用して有効活用できるとともに、面白味のある演出を提供することができる。
また、パチンコ遊技機1では、発光手段の移動先に対応してレンズが設けられている(例えば、第1位置に応じて設けられた拡散板27、第2位置に応じて設けられた集光レンズ92)。このような構成によれば、発光手段の位置に応じた発光態様を実現できるので、演出効果を向上させることができる。なお、発光手段の移動先に対応して設けられるレンズは、集光レンズ92や拡散板27に限られない。凹レンズ、シリンドリカルレンズ、コリメータレンズ、ハニカムレンズなど、演出目的に応じて種々のレンズを適用可能である。
(変形例1)
続いて、画像表示装置5の表示画像によってあたかも導光板を用いた演出のように見せることが可能な「擬似導光板演出」を実行可能な変形例1について説明する。以下では、説明の理解を容易とするため、前記の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図23は、変形例1に係る画像表示装置5におけるレイヤー構造の概念を示す説明図である。図23に示す説明図には、レイヤー(表示層)毎に、表示内容および表示優先度が対応付けられている。図示するように、本実施の形態では、レイヤーとして、表示内容が通常演出画像(通常演出(第4図柄や小図柄の表示、および擬似導光板演出を除いた演出)において表示する演出図柄や背景などの画像)である通常表示層、表示内容が擬似導光板画像(擬似導光板演出において表示する画像)である擬似導光板演出用表示層、および表示内容が第4図柄および小図柄(リーチ演出など所定のタイミングにおいて、通常よりも小さい大きさで表示される演出図柄)である特殊表示層が設けられている。表示優先度は、特殊表示層>擬似導光板演出用表示層>通常表示層となっている。すなわち、通常演出の実行中に擬似導光板演出が実行された場合には擬似導光板画像が通常演出画像よりも優先的に表示され、擬似導光板演出の実行中に第4図柄または小図柄の表示が実行された場合には第4図柄または小図柄が擬似導光板画像よりも優先的に表示されるものである。また、擬似導光板演出用表示層には、ベースおよび1層〜5層が含まれ、表示優先度は、5層>4層>3層>2層>1層>ベースとなっている。擬似導光板演出用表示層における具体的な表示内容については後述する。
変形例1では、図24に示すように、可変表示開始設定処理(S171)において、演出制御用CPU120は、前記と同様にステップS321〜S322の処理を実行後、擬似導光板演出設定処理を実行する(ステップS322A)。可変表示設定処理において、擬似導光板演出設定処理後は、前記と同様にステップS323〜S328を実行する。なお、画像表示装置5の制御として、通常表示層における演出図柄や予告演出の表示や、特殊表示層における小図柄の画像を表示する制御の設定は、例えば、ステップS324で行えばよい。
図25は、擬似導光板演出設定処理を示すフローチャートである。擬似導光板演出設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、第1擬似導光板演出の実行の有無を決定するための第1擬似導光板演出実行抽選を行う(ステップS2801)。具体的には、図26(A1)に示す第1擬似導光板演出実行抽選テーブルを用いて第1擬似導光板演出の実行の有無を決定する。
図26(A1)は、第1擬似導光板演出実行抽選テーブルを示す説明図である。図26(A1)に示す第1擬似導光板演出実行抽選テーブルには変動パターン(SPリーチ大当り、ノーマルリーチ大当り、SPリーチはずれ、ノーマルリーチはずれ、非リーチはずれ)に応じて第1擬似導光板演出の実行の有無に対応する判定値が割り当てられているが、図26(A1)に示す例では、説明を簡略化するために、割り当てられた判定値の割合が示されている。演出制御用CPU120は、例えば、第1擬似導光板演出実行抽選用の乱数を抽出し、抽出した乱数に一致する判定値が割り当てられている決定事項に決定する。
例えば、変動パターンがSPリーチ大当りである場合、90%の割合で第1擬似導光板演出を実行することが、10%の割合で第1擬似導光板演出を実行しないことが、それぞれ決定される。また、例えば、変動パターンがノーマルリーチ大当りである場合、70%の割合で第1擬似導光板演出を実行することが、30%の割合で第1擬似導光板演出を実行しないことが、それぞれ決定される。
また、例えば、変動パターンがSPリーチはずれである場合、50%の割合で第1擬似導光板演出を実行することが、50%の割合で第1擬似導光板演出を実行しないことが、それぞれ決定される。また、例えば、変動パターンがノーマルリーチはずれである場合、30%の割合で第1擬似導光板演出を実行することが、70%の割合で第1擬似導光板演出を実行しないことが、それぞれ決定される。また、例えば、変動パターンが非リーチはずれである場合、10%の割合で第1擬似導光板演出を実行することが、90%の割合で第1擬似導光板演出を実行しないことが、それぞれ決定される。
ステップS2801の後、演出制御用CPU120は、第1擬似導光板演出を実行することが決定されたか否かを判定し(ステップS2802)、実行しない場合にはステップS2807へ移行する。実行することが決定された場合には、演出制御用CPU120は、実行する第1擬似導光板演出の色調を決定するための第1色調決定抽選を行う(ステップS2802)。具体的には、図26(B1)に示す第1色調決定抽選テーブルを用いて第1擬似導光板演出の色調を決定する。
図26(B1)は、第1色調決定抽選テーブルを示す説明図である。図26(B1)に示す第1色調決定抽選テーブルには変動パターン(SPリーチ大当り、ノーマルリーチ大当り、SPリーチはずれ、ノーマルリーチはずれ、非リーチはずれ)に応じて第1擬似導光板演出の色調に対応する判定値が割り当てられているが、図26(B1)に示す例では、説明を簡略化するために、割り当てられた判定値の割合が示されている。演出制御用CPU120は、例えば、第1色調決定抽選用の乱数を抽出し、抽出した乱数に一致する判定値が割り当てられている決定事項に決定する。
例えば、変動パターンがSPリーチ大当りである場合、10%の割合で「青」が、30%の割合で「赤」が、60%の割合で「虹」が、それぞれ決定される。また、例えば、変動パターンがノーマルリーチ大当りである場合、20%の割合で「青」が、30%の割合で「赤」が、50%の割合で「虹」が、それぞれ決定される。
また、例えば、変動パターンがSPリーチはずれである場合、30%の割合で「青」が、70%の割合で「赤」が、それぞれ決定される。また、例えば、変動パターンがノーマルリーチはずれである場合、50%の割合で「青」が、50%の割合で「赤」が、それぞれ決定される。また、例えば、変動パターンが非リーチはずれである場合、80%の割合で「青」が、20%の割合で「赤」が、それぞれ決定される。
このように、第1擬似導光板演出の色調が示す大当りに対する信頼度は「虹」>「赤」>「青」となっている。また、本実施の形態では、可変表示結果が大当りである場合のみ第1擬似導光板演出の色調として「虹」を選択可能な構成となっており、すなわち、色調が「虹」である第1擬似導光板演出が発生した場合には大当りとなることが報知されるものである。なお、可変表示結果がはずれである場合にも第1擬似導光板演出の色調として「虹」を選択可能とすることとしてもよい。
ステップS2803の後、演出制御用CPU120は、実行する第1擬似導光板演出における演出パターンを決定するための第1演出パターン決定抽選を行う(ステップS2804)。具体的には、図26(C1)に示す第1演出パターン決定抽選テーブルを用いて第1擬似導光板演出の演出パターンを決定する。
図26(C1)は、第1演出パターン決定抽選テーブルを示す説明図である。図26(C1)に示す第1演出パターン決定抽選テーブルには色調(青、赤、虹)に応じて第1擬似導光板演出の演出パターンに対応する判定値が割り当てられているが、図26(C1)に示す例では、説明を簡略化するために、割り当てられた判定値の割合が示されている。演出制御用CPU120は、例えば、第1演出パターン決定抽選用の乱数を抽出し、抽出した乱数に一致する判定値が割り当てられている決定事項に決定する。
例えば、色調が「青」である場合、40%の割合で演出パターンとしてPT1が、30%の割合で演出パターンとしてPT2が、20%の割合で演出パターンとしてPT3が、10%の割合で演出パターンとしてPT4が、それぞれ決定される。また、例えば、色調が「赤」である場合、25%ずつの割合で演出パターンとしてPT1〜PT4のいずれかが決定される。また、例えば、色調が「虹」である場合、10%の割合で演出パターンとしてPT1が、20%の割合で演出パターンとしてPT2が、30%の割合で演出パターンとしてPT3が、40%の割合で演出パターンとしてPT4が、それぞれ決定される。
これにより、第1擬似導光板演出における演出パターンが示す大当りに対する信頼度はPT4>PT3>PT2>PT1となっている。
なお、上述したように、色調が「虹」である第1擬似導光板演出が発生した場合には大当りとなることが報知されるものであることから、色調が「虹」である場合の第1擬似導光板演出では、演出パターンの選択割合が均等であったり、または常に固定の演出パターン(例えば、PT4)が選択されることとしてもよい。
このように、擬似導光板演出の演出パターンとしてはPT1〜PT4が設けられている。ここで、擬似導光板演出の演出パターンとは、擬似導光板演出において再生する画像データパターンの遷移を示すものである。画像データパターンとは、擬似導光板演出における画像データを、表示態様毎にパターン化したものである。例えば、画像データパターンとしては、図27〜図30に後述するデータパターンA〜データパターンDが設けられている。変形例1では、これら4種類の画像データパターンに対し、擬似導光板演出種別(表示する絵柄)および色調の組み合わせ(青色のキャラクタ、赤色のキャラクタ、虹色のキャラクタ、青色の文字、赤色の文字、虹色の文字)毎の画像データが設けられている。画像データの詳細については、図33に後述する。
具体的に、図26(D)に示すように、PT1は、フレーム0〜15に対応する画像データとしてデータパターンAの画像データを再生し、フレーム16〜80に対応する画像データとしてデータパターンCの画像データを再生することを示す演出パターンである。また、PT2は、フレーム0〜15に対応する画像データとしてデータパターンBの画像データを再生し、フレーム16〜80に対応する画像データとしてデータパターンCの画像データを再生することを示す演出パターンである。また、PT3は、フレーム0〜15に対応する画像データとしてデータパターンAの画像データを再生し、フレーム16〜80に対応する画像データとしてデータパターンDの画像データを再生することを示す演出パターンである。また、PT4は、フレーム0〜15に対応する画像データとしてデータパターンBの画像データを再生し、フレーム16〜80に対応する画像データとしてデータパターンDの画像データを再生することを示す演出パターンである。
ここで、データパターンA〜Dの具体例について、図27〜図30を用いて説明する。図27〜図30に示す各データパターンには、フレームに対応する画像の表示態様(不透明度、拡大率)がレイヤー毎に示されている。「不透明度」とは、一つ下のレイヤーに重畳表示している画像が透けて見える度合いを数値化したものである。例えば、その値が「0」であれば、対応するレイヤーの表示画像は見えずに一つ下のレイヤーに重畳表示している画像が透けて見えることを示しており、「100」であれば、対応するレイヤーの表示画像のみが見えて一つ下のレイヤーに重畳表示している画像が見えないことを示している。「拡大率」とは、予め定められている元の画像の大きさを「100」として、表示する画像の大きさを表したものである。例えば、その値が「50」であれば、元の画像の大きさの半分の大きさで画像を表示することを示しており、その値が「270」であれば、元の画像の大きさの2.7倍の大きさで画像を表示することを示している。
なお、データパターン中の「↓」は、一つ上の値と同じ値であることを示している。例えば、データパターンAのフレーム5〜フレーム15におけるベースの不透明度は「50」であることが示されている。
また、データパターン中の「(UP)」は一つ前のフレームの値よりも上昇していることを示しており、連続するフレームで「(UP)」が示されている場合は、等差にて上昇する値であることを示している。例えば、データパターンBのフレーム6〜フレーム12におけるベースの拡大率は、フレーム5の「110」とフレーム13の「270」の間を等差ずつ上昇する値がそれぞれ示されている。すなわち、データパターンBのフレーム6〜フレーム12におけるベースの各フレームの拡大率の差は「20」であり、フレーム6の拡大率は「130」、フレーム7の拡大率は「150」、フレーム8の拡大率は「170」、フレーム9の拡大率は「190」、フレーム10の拡大率は「210」、フレーム11の拡大率は「230」、フレーム12の拡大率は「250」であることが示されている。
また、データパターン中の「(DOWN)」は一つ前のフレームの値よりも下降していることを示しており、連続するフレームで「(DOWN)」が示されている場合は、等差にて下降する値であることを示している。例えば、データパターンBのフレーム6〜フレーム12におけるベースの不透明度は、フレーム5の「100」とフレーム13の「0」の間を等差ずつ下降する値がそれぞれ示されている。すなわち、データパターンBのフレーム6〜フレーム12におけるベースの各フレームの不透明度の差は「12.5」であり、フレーム6の不透明度は「87.5」、フレーム7の不透明度は「75」、フレーム8の不透明度は「62.5」、フレーム9の不透明度は「50」、フレーム10の不透明度は「37.5」、フレーム11の不透明度は「25」、フレーム12の不透明度は「12.5」であることが示されている。
また、変形例1における画像データは、再生時に、1秒間に30フレームのデータが表示制御部123のVDPによりフレームメモリに展開され、画像表示装置5に表示されるものである。
また、変形例1における擬似導光板演出において表示される擬似導光板画像は、通常演出の演出画像よりも解像度が低いものである。具体的に、通常演出の演出画像の解像度は96ppi(pixel per inch)であるのに対し、擬似導光板画像の解像度は48ppiである。この擬似導光板画像の解像度は、導光板において表示される画像の解像度(すなわち、アクリル板に加工されている絵(キャラクタ、文字を含む)の解像度)の値に合わせたもの(近似する値、または同一値)である。なお、導光板91において表示される画像(導光板91による発光像)に合わせた解像度の画像を、擬似導光板画像として表示可能であることとしてもよい。
なお、ベースおよび1層〜5層には、擬似導光板演出種別に応じた共通の絵柄(キャラクタ、文字)が表示されるのであるが、擬似導光板演出において表示される元の画像の大きさ(拡大率100の大きさ)は、レイヤー毎に異なるものである。具体的には、「1層で表示する画像の大きさ<2層で表示する画像の大きさ<3層で表示する画像の大きさ<4層で表示する画像の大きさ<5層で表示する画像の大きさ」となっている。したがって、同一フレームにおいて拡大率が同値である場合であっても、実際に表示される画像はレイヤー毎に異なるものである。例えば、図30に示すデータパターンDのフレーム59では、1層〜5層における拡大率が「124」で同値であるが、元の画像の大きさが異なることから、実際に表示される画像の大きさは、表示優先度の高いレイヤーであるほど大きいものとなっている(図39参照)。
また、ベースおよび1層において表示が行われるフレームでは、ベースにおいて、1層に表示される絵柄に隠れる位置に絵柄の表示が行われるものである。すなわち、ベースおよび1層において表示が行われるフレームでは、1層の不透明率が低い場合においてのみ、ベースの表示が遊技者に視認可能となるものである。
なお、上述したように、この変形例1は、擬似導光板演出の色調として「青」、「赤」および「虹」が設けられているものであるが、擬似導光板演出用表示層のうち複数のレイヤーにて擬似導光板画像(キャラクタ、文字)を表示する場合には、表示される擬似導光板画像の彩度がレイヤー毎に異なるものである。例えば、設定された色調が「青」である場合、表示優先度の高いレイヤーであるほど彩度が高く鮮やかさの強い青色にて表示がされるものである。なお、途中のフレームで表示層が増減する場合(例えば、データパターンB,D)は、表示に用いられているレイヤーのうち表示優先度の最も高いレイヤーにおける色は常に一定であることとする。具体的には、彩度が青A>青B>青Cであり、1層にて青Aの表示と、ベースにて青Bの表示とが行われた次のフレームにおいて2層の表示が開始される場合、2層の表示色を青Aとし、1層の表示が青Bに、ベースの表示が青Cに、それぞれ切り替わることにより、最も視認性の高いレイヤーにおける擬似導光板画像の色は常に一定であることとするものである。
図27(A)は、データパターンAの具体例を示す説明図である。上述したように、データパターンAは、フレーム0〜15に対応する画像データのデータパターンである。図27(A)に示すように、データパターンAでは、フレーム5にてベースおよび1層の表示が開始され、フレーム5〜フレーム15において1層の不透明度が上昇と下降とを繰り返している。これにより、データパターンAの画像データを用いた場合には、擬似導光板画像が点滅表示しているかのように見せることができる。また、図示するように、データパターンAの画像データを用いる場合には、ベースおよび1層の表示のみが行われることとなる。
図27(B)は、データパターンBの具体例を示す説明図である。上述したように、データパターンBは、フレーム0〜15に対応する画像データのデータパターンである。図27(B)に示すように、データパターンBでは、フレーム0にてベースの表示が開始され、フレーム0〜フレーム5におけるベースの不透明度および拡大率が上昇している。これにより、データパターンBの画像データを用いた場合には、拡大しながら表示が開始されるとともに、その表示が濃くなっていくように見せることができる。このように、データパターンBの画像データを用いる場合には、データパターンAの画像データを用いる場合よりも、強い印象の表示から擬似導光板演出を開始するようになっている。また、フレーム6にて1層および2層の表示が開始されることにより、3つのレイヤーにて擬似導光板演出の表示が行われることとなる。
図28は、データパターンCの具体例を示す説明図である。上述したように、データパターンCは、フレーム16〜80に対応する画像データのデータパターンである。図28に示すように、データパターンCでは、フレーム24〜フレーム35、およびフレーム50〜フレーム75における一層の1層の不透明度が上昇と下降とを繰り返している。これにより、データパターンCの画像データを用いた場合には、擬似導光板画像が点滅表示しているかのように見せることができる。また、図28に示すように、データパターンCでは、フレーム75〜フレーム80における1層の不透明度が下降していくとともに拡大率が上昇していく。これにより、データパターンCの画像データを用いた場合には、擬似導光板画像がフェードアウトするように見せることができる。また、図示するように、データパターンCの画像データを用いる場合には、ベースおよび1層の表示のみが行われることとなる。
図29および図30は、データパターンDの具体例を示す説明図である。上述したように、データパターンDは、フレーム16〜80に対応する画像データのデータパターンである。図29および図30に示すように、データパターンDでは、フレーム16〜フレーム29はベースおよび1層のみの表示が行われ、フレーム30にて2層の表示が開始され、フレーム39にて3層の表示が開始され、フレーム48にて4層の表示が開始され、フレーム59にて5層の表示が開始される。これにより、優先度の高いレイヤーの表示が順次開始されるようになっている。また、データパターンDでは、フレーム22〜フレーム25、フレーム30〜フレーム35、フレーム38〜フレーム43、フレーム48〜フレーム53、およびフレーム60〜フレーム68において、各レイヤーの不透明度が上昇と下降とを繰り返している。これにより、データパターンDの画像データを用いた場合には、擬似導光板画像が点滅表示しているかのように見せることができる。また、図30に示すように、データパターンDでは、フレーム75〜フレーム80において1層〜5層の不透明度が下降していくとともに拡大率が上昇していく。これにより、データパターンDの画像データを用いた場合には、擬似導光板画像がフェードアウトするように見せることができる。
図25に戻って、ステップS2804の後、演出制御用CPU120は、第1色調決定抽選および第1演出パターン決定抽選の抽選結果を記憶することにより擬似導光板演出の設定を行い(ステップS2805)、第1擬似導光板演出を実行することを示す第1演出フラグをセットし(ステップS2806)、ステップS2807へ移行する。
ステップS2807において、演出制御用CPU120は、リーチ変動であるか否かを判定し(ステップS2807)、リーチ変動でない場合(すなわち、非リーチはずれである場合)、そのまま擬似導光板演出設定処理を終了する。リーチ変動である場合、第2擬似導光板演出の実行の有無を決定するための第2擬似導光板演出実行抽選を行う(ステップS2808)。具体的には、図26(A2)に示す第2擬似導光板演出実行抽選テーブルを用いて第2擬似導光板演出の実行の有無を決定する。
図26(A2)は、第2擬似導光板演出実行抽選テーブルを示す説明図である。図26(A2)に示す第2擬似導光板演出実行抽選テーブルには変動パターン(SPリーチ大当り、ノーマルリーチ大当り、SPリーチはずれ、ノーマルリーチはずれ)に応じて第2擬似導光板演出の実行の有無に対応する判定値が割り当てられているが、図26(A2)に示す例では、説明を簡略化するために、割り当てられた判定値の割合が示されている。演出制御用CPU120は、例えば、第2擬似導光板演出実行抽選用の乱数を抽出し、抽出した乱数に一致する判定値が割り当てられている決定事項に決定する。
例えば、変動パターンがSPリーチ大当りである場合、95%の割合で第2擬似導光板演出を実行することが、5%の割合で第2擬似導光板演出を実行しないことが、それぞれ決定される。また、例えば、変動パターンがノーマルリーチ大当りである場合、75%の割合で第2擬似導光板演出を実行することが、25%の割合で第2擬似導光板演出を実行しないことが、それぞれ決定される。
また、例えば、変動パターンがSPリーチはずれである場合、45%の割合で第1擬似導光板演出を実行することが、55%の割合で第2擬似導光板演出を実行しないことが、それぞれ決定される。また、例えば、変動パターンがノーマルリーチはずれである場合、25%の割合で第2擬似導光板演出を実行することが、75%の割合で第2擬似導光板演出を実行しないことが、それぞれ決定される。
この変形例1では、図26(A1),(A2)に示すように、大当りである場合に第1擬似導光板演出よりも第2擬似導光板演出の方が高い割合で実行されることとし、はずれである場合に第2擬似導光板演出よりも第1擬似導光板演出の方が高い割合で実行されることとした。これにより、大当りが発生することに対する信頼度は、第1擬似導光板演出<第2擬似導光板演出となっている。なお、第1擬似導光板演出のほうが第2擬似導光板演出よりも大当りに対する信頼度が高い構成であってもよいし、第1擬似導光板演出と第2擬似導光板演出とで大当りに対する信頼度を異ならせない構成であってもよい。
ステップS2808の後、演出制御用CPU120は、第2擬似導光板演出を実行することが決定されたか否かを判定し(ステップS2809)、実行しない場合には、そのまま擬似導光板演出設定処理を終了する。実行することが決定された場合には、実行する第2擬似導光板演出の色調を決定するための第2色調決定抽選を行う(ステップS2810)。具体的には、図26(B2)に示す第2色調決定抽選テーブルを用いて第2擬似導光板演出の色調を決定する。
図26(B2)は、第2色調決定抽選テーブルを示す説明図である。図26(B2)に示す第2色調決定抽選テーブルには変動パターン(SPリーチ大当り、ノーマルリーチ大当り、SPリーチはずれ、ノーマルリーチはずれ)に応じて第2擬似導光板演出の色調に対応する判定値が割り当てられているが、図26(B2)に示す例では、説明を簡略化するために、割り当てられた判定値の割合が示されている。演出制御用CPU120は、例えば、第2色調決定抽選用の乱数を抽出し、抽出した乱数に一致する判定値が割り当てられている決定事項に決定する。
例えば、変動パターンがSPリーチ大当りである場合、5%の割合で「青」が、30%の割合で「赤」が、65%の割合で「虹」が、それぞれ決定される。また、例えば、変動パターンがノーマルリーチ大当りである場合、15%の割合で「青」が、30%の割合で「赤」が、55%の割合で「虹」が、それぞれ決定される。
また、例えば、変動パターンがSPリーチはずれである場合、35%の割合で「青」が、65%の割合で「赤」が、それぞれ決定される。また、例えば、変動パターンがノーマルリーチはずれである場合、55%の割合で「青」が、45%の割合で「赤」が、それぞれ決定される。
このように、この変形例1では、第2擬似導光板演出の色調が示す大当りに対する信頼度は、「虹」>「赤」>「青」となっている。また、可変表示結果が大当りである場合のみ第2擬似導光板演出の色調として「虹」を選択可能な構成となっており、すなわち、色調が「虹」である第2擬似導光板演出が発生した場合には大当りとなることが報知されるものである。なお、可変表示結果がはずれである場合にも第2擬似導光板演出の色調として「虹」を選択可能とすることとしてもよい。
ステップS2810の後、演出制御用CPU120は、実行する第2擬似導光板演出における演出パターンを決定するための第2演出パターン決定抽選を行う(ステップS2811)。具体的には、図26(C2)に示す第2演出パターン決定抽選テーブルを用いて第2擬似導光板演出の演出パターンを決定する。
図26(C2)は、第2演出パターン決定抽選テーブルを示す説明図である。図26(C2)に示す第2演出パターン決定抽選テーブルには色調(青、赤、虹)に応じて第2擬似導光板演出の演出パターンに対応する判定値が割り当てられているが、図26(C2)に示す例では、説明を簡略化するために、割り当てられた判定値の割合が示されている。演出制御用CPU120は、例えば、第2演出パターン決定抽選用の乱数を抽出し、抽出した乱数に一致する判定値が割り当てられている決定事項に決定する。
例えば、色調が「青」である場合、45%の割合で演出パターンとしてPT1が、35%の割合で演出パターンとしてPT2が、15%の割合で演出パターンとしてPT3が、5%の割合で演出パターンとしてPT4が、それぞれ決定される。また、例えば、色調が「赤」である場合、20%ずつの割合で演出パターンとしてPT1またはPT2が、30%ずつの割合で演出パターンとしてPT3またはPT4が、それぞれ決定される。また、例えば、色調が「虹」である場合、5%の割合で演出パターンとしてPT1が、15%の割合で演出パターンとしてPT2が、35%の割合で演出パターンとしてPT3が、45%の割合で演出パターンとしてPT4が、それぞれ決定される。
これにより、第2擬似導光板演出における演出パターンが示す大当りに対する信頼度はPT4>PT3>PT2>PT1となっている。なお、この変形例1では、第1擬似導光板演出における演出パターンと、第2擬似導光板演出における演出パターンとを共通のもの(PT1〜PT4)としたが、これに限るものではない。例えば、第1擬似導光板演における演出パターンとしてPT1〜PT4を有し、第2擬似導光板演出における演出パターンとしてPT5〜PT12を有することとしてもよい。
なお、この変形例1では、上述したように、色調が「虹」である第2擬似導光板演出が発生した場合には大当りとなることが報知されるものであることから、色調が「虹」である場合の第2擬似導光板演出では、演出パターンの選択割合が均等であったり、または常に固定の演出パターン(例えば、PT4)が選択されることとしてもよい。
ステップS2811の後、演出制御用CPU120は、第2色調決定抽選および第2演出パターン決定抽選の抽選結果を記憶することにより擬似導光板演出の設定を行い(ステップS2812)、第2擬似導光板演出を実行することを示す第2演出フラグをセットし(ステップS2813)、擬似導光板演出設定処理を終了する。
図31は、変形例1に係る可変表示中演出処理の一例を示すフローチャートである。変形例1においては、演出制御用CPU120は、発光表示演出処理(ステップS344、図21参照)を実行後、導光板演出期間であるか否かを判定する(ステップS344A)。そして、導光板演出期間で無い場合(ステップS344A;No)、擬似導光板演出処理を実行する(ステップS344B)。つまり、この変形例1では、導光板91による発光表示が行われない期間に、擬似導光板演出が実行可能となっている。これにより、例えば、LED93aが第1位置にあるとき(発光表示ユニット90が第1状態のとき)において、ロゴ部材26の発光とともに、あたかも導光板による表示が行われているように見せることができるため、多種多様な演出を実行することができ、遊技興趣を向上させることができる。また、擬似導光板演出において、導光板演出(本物の導光板91による発光表示)と同様の絵を表示することで、より意外性を与えることができる。当該同様の絵としては、両演出において、表示される絵(文字、図形、記号、キャラクタなど)が同一である場合や、略同一(例えば、一部の形状や態様が異なる)である場合も含まれる。キャラクタを一例として挙げると、擬似導光板演出と導光板演出とで表示されるキャラクタが共通し、両演出間で姿や形を同一としてもよいし、一部を異ならせてもよい。また、擬似導光板演出と導光板演出とで、各々画像が異なるが、共通のストーリーを想起させる絵(例えば、戦いを連想させる「盾」と「矛」や、海を連想させる「魚」と「亀」など)を表示することで、より興趣を向上させることもできる。なお、後述のように、導光板演出と擬似導光板演出をともに実行可能な期間を設けてもよい。
図32は、擬似導光板演出処理として、図31のステップS344Bにて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図32に示す擬似導光板演出処理では、演出制御用CPU120は、第1演出フラグがセットされているか否かを判定し(ステップS3701)、セットされていない場合には、ステップS3706へ移行する。セットされている場合、演出制御用CPU101は、第1擬似導光板演出実行タイミングT1であるか否かを判定する(ステップS3702)。この変形例1では、具体的に、変動開始から1秒後を第1擬似導光板演出実行タイミングT1とするが、リーチが発生するよりも前のタイミングであれば、いずれのタイミングを第1擬似導光板演出実行タイミングT1としてもよい。例えば、変動パターン毎に第1擬似導光板演出実行タイミングT1が異なるものであってもよいし、同じであってもよい。また、リーチ前の複数のタイミングにおいて第1擬似導光板演出を実行可能であり、第1擬似導光板演出の実行タイミングによって信頼度が異なることとしてもよい。第1擬似導光板演出実行タイミングT1でなければ、ステップS3706へ移行する。
第1擬似導光板演出実行タイミングT1であれば、演出制御用CPU120は、通常表示層に表示している表示内容(通常演出画像)にマスクをかけるマスク表示を開始する(ステップS3703)。これにより、通常演出画像の視認性を低下させているものである。なお、この変形例1では、通常演出画像の視認性を70%低下させるマスクをかけるものであるが、これに限るものではなく、100%低下させる(すなわち、ブラックアウトさせて視認不可とする)ものであってもよい。その後、演出制御用CPU120は、設定された演出パターンおよび色調にもとづいて、第1擬似導光板演出の実行を開始する(ステップS3704)。具体的に、演出制御用CPU120は、図33に示す画像データデーブルを参照してフレーム毎の画像データを選択し、該画像データを用いた画像表示を表示制御部123のVDPに行わせる。
図33は、画像データテーブルを示す説明図である。図33に示す画像データテーブルは、擬似導光板演出種別(第1擬似導光板演出、第1擬似導光板演出)、色調(青、赤、虹)、および演出パターン(PT1〜PT4)毎に、選択される画像データが対応付けられている。この変形例1では、24種類の画像データが設けられている。具体的には、画像データパターンがデータパターンAの画像データとしてgd11〜gd16が、データパターンBの画像データとしてgd21〜gd26が、データパターンCの画像データとしてgd31〜gd36が、データパターンDの画像データとしてgd41〜gd46が、設けられている。なお、図中の「フレーム毎の画像データ」におけるカッコ書きは、いずれのデータパターンの画像データであるかを示している。例えば、gd11(A)は、データパターンAの画像データであることを示しており、gd42(D)は、データパタ
ーンDの画像データであることを示している。
gd11,21,31,41は、擬似導光板演出種別が第1擬似導光板演出であり(すなわち、表示内容がキャラクタであり)、色調が青である場合の画像データである。gd12,22,32,42は、擬似導光板演出種別が第1擬似導光板演出であり(すなわち、表示内容がキャラクタであり)、色調が赤である場合の画像データである。gd13,23,33,43は、擬似導光板演出種別が第1擬似導光板演出であり(すなわち、表示内容がキャラクタであり)、色調が虹である場合の画像データである。
gd14,24,34,44は、擬似導光板演出種別が第2擬似導光板演出であり(すなわち、表示内容が「激熱」といった文字であり)、色調が青である場合の画像データである。gd15,25,35,45は、擬似導光板演出種別が第2擬似導光板演出であり(すなわち、表示内容が「激熱」といった文字であり)、色調が赤である場合の画像データである。gd16,26,36,46は、擬似導光板演出種別が第2擬似導光板演出であり(すなわち、表示内容が「激熱」といった文字であり)、色調が虹である場合の画像データである。
図32に戻って、ステップS3704の後、演出制御用CPU120は、第1演出フラグをリセットし(ステップS3705)、ステップS3706へ移行する。
ステップS3706において、演出制御用CPU120は、第2演出フラグがセットされているか否かを判定し(ステップS3706)、セットされていない場合には、擬似導光板演出処理を終了する。セットされている場合、演出制御用CPU120は、第2擬似導光板演出実行タイミングT2であるか否かを判定する(ステップS3707)。この変形例1では、具体的に、リーチが発生してから1秒後を第2擬似導光板演出実行タイミングT2とするが、リーチが発生するよりも後のタイミングであれば、いずれのタイミングを第2擬似導光板演出実行タイミングT2としてもよい。例えば、変動パターン毎に第2擬似導光板演出実行タイミングT2が異なるものであってもよいし、同じであってもよい。また、リーチ後の複数のタイミングにおいて第2擬似導光板演出を実行可能であり、第2擬似導光板演出の実行タイミングによって信頼度が異なることとしてもよい。第2擬似導光板演出実行タイミングT2でなければ、擬似導光板演出処理を終了する。
第2擬似導光板演出実行タイミングT2であれば、演出制御用CPU120は、通常表示層に表示している表示内容(通常演出)にマスクをかけるマスク表示を開始する(ステップS3708)。これにより、通常演出の視認性を低下させているものである。その後、演出制御用CPU120は、設定された演出パターンおよび色調にもとづいて、第2擬似導光板演出の実行を開始する(ステップS3709)。具体的に、演出制御用CPU101は、図33に示す画像データデーブルを用いて第2擬似導光板演出として表示する画像データを選択し、該画像データを用いた画像表示を表示制御部123のVDPに行わせる。
ステップS3709の後、演出制御用CPU120は、第2演出フラグをリセットし(ステップS3710)、擬似導光板演出処理を終了する。図31に戻って、擬似導光板演出処理(ステップS344B)の実行後や、導光板演出期間であると判定した場合(ステップS344A;Yes)、前記に説明したようにステップS345の処理を行う。このステップS345において、画像表示装置5の制御として、具体的に、通常表示層における演出図柄や予告演出の表示や、特殊表示層において小図柄を表示する制御を行う。
以上に説明したステップS3701〜S3710を実行することにより、この変形例1では、複数のタイミングにおいて擬似導光板演出を実行可能である。図34は、擬似導光板演出の実行タイミングの一例を示すタイミングチャートである。変形例1では、図34に示すように、リーチが発生するリーチタイミングTrよりも前の第1擬似導光板演出実行タイミングT1から第1擬似導光板演出を実行可能であるとともに、リーチタイミングTrよりも後の第2擬似導光板演出実行タイミングT2から第2擬似導光板演出を実行可能である。これにより、リーチ前後において擬似導光板演出を実行可能であり、興趣を向上させることができる。
(擬似導光板演出について)
次に、図35〜図39を用いて、擬似導光板演出の具体的な表示例について説明する。まず、図35および図36を用いて、擬似導光板演出における表示例を、導光板演出の表示例と比較しながら説明する。図35および図36は、導光板演出における表示例と擬似導光板演出における表示例とを示す説明図である。図35に示す説明図では、図35(A1)〜(A3)にて導光板演出の表示例を示し、図35(B1)〜(B3)にて擬似導光板演出の表示例を示している。また、図36に示す説明図では、図36(C1)〜(C3)にて導光板演出の表示例を示し、図36(D1)〜(D3)にて擬似導光板演出の表示例を示している。
まず、導光板演出の具体例について説明する。図35(A1)〜(A3)は、表示情報としてキャラクタを表示する導光板演出の具体例を示す説明図である。ここで示す導光板91には、導光板演出においてキャラクタを表示可能なように反射部(発光部91a)が設けられている。図35(A1)に示すように、画像表示装置5において演出図柄の変動表示が行われている。このとき、演出図柄は小図柄(通常よりも小さい大きさで表示される演出図柄)として表示されているものであるが、これに限るものではなく、通常の大きさの演出図柄が表示されているものであってもよい。そして、導光板演出を行うタイミングとなった場合、図35(A2)に示すように、画像表示装置5の表示画像にマスクをかけることにより、導光板演出における表示内容を遊技者に視認させやすくする。その後、図35(A3)に示すように、導光板91にキャラクタが表示情報として発光表示される。このとき、導光板91は画像表示装置5よりも遊技者側に設けられているため、小図柄の視認性が導光板91の表示により低下することとなる。
また、例えば、図36(C1)〜(C3)は、表示情報として「激熱」といった文字を表示する導光板演出の具体例を示す説明図である。ここで示す導光板91には、導光板演出において「激熱」といった文字を表示可能なように反射部が設けられている。図36(C1)に示すように、画像表示装置5において演出図柄の変動表示が行われている。このとき、演出図柄は小図柄として表示されているものであるが、これに限るものではなく、通常の大きさの演出図柄が表示されているものであってもよい。そして、導光板演出を行うタイミングとなった場合、図36(C2)に示すように、画像表示装置5の表示画像にマスクをかけることにより、導光板演出における表示内容を遊技者に視認させやすくする。その後、図36(C3)に示すように、発光部材が発光され、導光板91に「激熱」といった文字が表示される。このとき、導光板91は画像表示装置5よりも遊技者側に設けられているため、小図柄の視認性が導光板91の表示により低下することとなる。
次に、擬似導光板演出の具体例について説明する。例えば、図35(B1)〜(B3)は、擬似導光板画像としてキャラクタを表示する第1擬似導光板演出の具体例を示す説明図である。図35(B1)に示すように、画像表示装置5において演出図柄の変動表示が行われている。このとき、演出図柄は小図柄として表示されているものである。そして、第1擬似導光板演出実行タイミングT1となった場合、図35(B2)に示すように、画像表示装置5における通常表示層の表示画像にマスクをかけることにより、第1擬似導光板演出における表示内容を遊技者に視認させやすくする。その後、図35(B3)に示すように、画像表示装置5にキャラクタが擬似導光板画像として表示される。このとき、小図柄が表示される特殊表示層は、擬似導光板画像が表示される擬似導光板演出用表示層よりも表示優先度が高いため(図23参照)、擬似導光板画像よりも優先して小図柄が表示されることとなる。従って、小図柄の視認を妨げることなく、導光板演出と類似した擬似導光板演出を実行可能である。また、画像表示装置5における通常演出画像よりも低い解像度を有する画像を擬似導光板画像として表示することにより、より導光板演出との類似性を高めた表示を行うことができる。
また、例えば、図36(D1)〜(D3)は、擬似導光板画像として「激熱」といった文字を表示する第2擬似導光板演出の具体例を示す説明図である。図36(D1)に示すように、画像表示装置5において演出図柄の変動表示が行われている。このとき、演出図柄は小図柄として表示されているものである。そして、第2擬似導光板演出実行タイミングT2となった場合、図36(D2)に示すように、画像表示装置5における通常表示層の表示画像にマスクをかけることにより、第2擬似導光板演出における表示内容を遊技者に視認させやすくする。その後、図36(D3)に示すように、画像表示装置5に「激熱」といった文字が擬似導光板画像として表示される。このとき、小図柄が表示される特殊表示層は、擬似導光板画像が表示される擬似導光板演出用表示層よりも表示優先度が高いため(図23参照)、擬似導光板画像よりも優先して小図柄が表示されることとなる。従って、小図柄の視認を妨げることなく、導光板演出と類似した擬似導光板演出を実行可能である。また、画像表示装置5における通常演出画像よりも低い解像度を有する画像を擬似導光板画像として表示することにより、より導光板演出との類似性を高めた表示を行うことができる。
このように、導光板演出と擬似導光板演出とを比較すると、擬似導光板演出では、導光板演出とは異なり小図柄の視認性を低下させることなく、導光板演出と類似した表示を行うことが可能である。
図37〜図39は、擬似導光板演出における具体的な表示例について示す説明図である。図37に示す説明図では、演出パターンとしてPT1(データパターンAの画像データの後にデータパターンCの画像データに遷移する演出パターン)が選択された場合の第2擬似導光板演出の表示例について示している。図37(1)に示すように、画像表示装置5において演出図柄の変動表示が行われているときに第2擬似導光板演出の実行が開始され、フレーム5では図37(2)に示すように1層にて「激熱」の文字が表示される。このとき、ベースにおいても「激熱」の文字が表示されているものの、1層の表示により視認困難となっている。その後、フレーム6〜フレーム15、フレーム24〜フレーム35、フレーム50〜フレーム75では、図37(3)〜図37(6)に示すように、不透明度が上下することで点滅しているかのように「激熱」の文字が表示される。そして、フレーム76〜フレーム80では、図37(7)および図37(8)に示すように、不透明度が低くなりつつ拡大率が高くなっていくことにより、表示がフェードアウトする。この場合も、小図柄の視認性は確保しつつ、導光板演出に類似した表示を行うことができる。
図38に示す説明図では、演出パターンとしてPT2(データパターンBの画像データの後にデータパターンCの画像データに遷移する演出パターン)が選択された場合の第2擬似導光板演出の表示例について示している。図38(1)に示すように、画像表示装置5において演出図柄の変動表示が行われているときに第2擬似導光板演出の実行が開始され、フレーム0〜フレーム5では図38(2)に示す状態(ベースにて「激熱」の文字が薄く縮小表示されている状態)から不透明度および拡大率を上昇させながら表示され、フレーム6〜フレーム13では図38(3)に示すように1層および2層の表示が行われる。そして、フレーム24〜フレーム35、フレーム50〜フレーム75では、図38(4)〜図38(8)に示すように、不透明度が上下することで点滅しているかのように「激熱」の文字が表示される。そして、フレーム76〜フレーム80では、図38(9)および図38(10)に示すように、不透明度が低くなりつつ拡大率が高くなっていくことにより、表示がフェードアウトする。この場合も、小図柄の視認性は確保しつつ、導光板演出に類似した表示を行うことができる。
図39に示す説明図では、データパターンDの画像データが用いられる場合の第2擬似導光板演出の表示例について示している。フレーム16〜フレーム29では図39(1)に示すように1層にて「激熱」の文字が表示される。このとき、ベースにおいても「激熱」の文字が表示されているものの、1層の表示により視認困難となっている。そして、フレーム30では図39(2)に示すように2層にて「激熱」の文字が表示され、フレーム39では図39(3)に示すように3層にて「激熱」の文字が表示され、フレーム48では図39(4)に示すように4層にて「激熱」の文字が表示され、フレーム59では図39(5)に示すように5層にて「激熱」の文字が表示される。このように、複数の導光板による表示に類似した擬似導光板演出を実行可能である。この場合も、小図柄の視認性は確保しつつ、導光板演出に類似した表示を行うことができる。
以上に説明した変形例1係るパチンコ遊技機1は、画像を表示する表示手段(例えば、画像表示装置5)を備え、前記表示手段は、所定画像(例えば、変形例1において説明する通常演出画像)を表示する所定演出(例えば、変動中演出などの通常演出)の実行中において、前記所定画像の視認性を低下させた状態(例えば、ステップS3703、S3708が実行された状態)で、特定画像(例えば、擬似導光板画像)を前記所定画像よりも前面側(例えば、通常表示層よりも表示優先度の高いレイヤーである擬似導光板演出用表示層)に重畳して表示する特定画像演出(例えば、擬似導光板演出)を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120がステップS3704、S3709を実行可能であることなど)、前記特定画像よりも前面側において識別情報(例えば、第4図柄や小図柄など)を表示可能である。このような構成によれば、識別情報の視認性を担保しつつ、演出効果を向上させることができる。また、演出の種類が増加し、興趣を向上させることができる。
また、仮に、導光板演出によって様々なパターンの表示を行う場合には、その表示パターンの数だけ導光板を設けることが必要となるため、遊技機の製造コストが増加してしまうこととなる。そこで、変形例1のように擬似導光板演出を画像表示装置5によって実行することにより、製造コストの増加を防止しつつ、導光板による演出と同様の演出効果を提供することができる。
なお、「所定画像の視認性を低下させた状態」とは、通常時よりも所定画像を視認しにくい状態であれば、変形例1のように所定画像を視認可能な状態(例えば、図35(B2),(B3)参照)であってもよいし、所定画像を視認不可能な状態であってもよい。また、以上の説明では、マスクをかけることにより所定画像の視認性を低下させることとしたが、これに限るものではない。例えば、所定画像自体を視認性の低いもの(例えば、明度の低い画像)に切り替えることにより、所定画像の視認性を低下させることとしてもよい。
なお、以上の説明では、表示優先度の低いレイヤーに所定画像(通常演出画像)を表示するとともに、表示優先度の低いレイヤーに特定画像(擬似導光板画像)を表示することにより、「特定画像を所定画像よりも前面側に重畳して表示する」ことを実現することとしたが、これに限るものではない。例えば、特定画像(例えば、擬似導光板画像)が所定画像(例えば、通常演出画像)よりも前面側に重畳されているように予め設けられた一の画像を表示する(すなわち、実際には特定画像と所定画像とを重複して表示するのではなく、特定画像が所定画像よりも前面側に重畳されているように見える一の画像を表示する)ことにより、「特定画像を所定画像よりも前面側に重畳して表示する」ことを実現することとしてもよい。
また、以上の説明では、データパターンA〜Dに対応する画像データとして、擬似導光板演出種別(第1擬似導光板演出、第2擬似導光板演出)および色調(青、赤、虹)毎に異なるgd11〜gd16,gd21〜gd26,gd31〜gd36,gd41〜gd46が設けられており、いずれかの画像データを用いて擬似導光板演出を実行することとしたが、これに限るものではない。例えば、擬似導光板演出種別(第1擬似導光板演出、第2擬似導光板演出)および色調(青、赤、虹)にかかわらず、データパターンA〜Dを用いて擬似導光板演出を実行することとしてもよい。具体的には、データパターンA〜Dのうちいずれのデータパターンに対応する画像を表示するかを選択し、選択したデータパターンの不透明度および拡大率にもとづいて擬似導光板演出種別および色調に応じた絵柄(青色、赤色または虹色のキャラクタや文字)を合成して表示する工程をフレーム毎に繰り返すことにより、擬似導光板演出を実行することとしてもよい。その場合、擬似導光板演出種別および色調に応じた絵柄に対応する画像データとしては、絵柄と色調の組み合わせである6種類のデータ(青色のキャラクタ、赤色のキャラクタ、虹色のキャラクタ、青色の文字、赤色の文字、虹色の文字)が設けられていれば足りるため、記憶容量を節減することができる。
また、導光板演出と擬似導光板演出との組み合わせは、任意であり種々の態様を適用可能である。例えば、表示内容が全て「激熱」の文字であり、表示内容の大きさがそれぞれ異なる6枚の導光板を、表示内容の大きさが大きいものほど手前側(遊技者側)となるようにして配置し、1番奥側の導光板Aをベース、奥側から2番目の導光板Bを1層、奥側から3番目の導光板Cを2層、手前側から3番目の導光板Dを3層、手前側から2番目の導光板Eを4層、1番手前の導光板Fを5層にそれぞれ見立てて表示制御(各端面に設けられた発光部材の発光)を行うこととすれば、本実施の形態に示した擬似導光板演出と同様の表示を行う導光板演出を実行することができる。このとき、奥側から手前側にかけて導光板の表示制御を順次行うことにより、表示内容である文字が拡大しているかのように見せることができ、逆に手前側から奥側にかけて導光板の表示制御を順次行うことにより、表示内容である文字が縮小しているかのように見せることができる。また、手前側に配置された導光板であるほど、端面に設けられた発光部材の発光色の彩度が高くなるよう構成すれば、導光板演出と擬似導光板演出の表示の類似性をより高めることができる。また、発光部材による光の明るさを調整することにより、擬似導光板演出における不透明度を調整した際の表示と同様の表示を行うことができる。また手前側に配置された導光板であるほど、端面に設けられた発光部材の発光色の彩度が高くなるよう構成すれば、導光板演出と擬似導光板演出の表示の類似性をより高めることができる。
また、導光板演出および擬似導光板演出演出の実行タイミングとしては、各演出を並行して実行することとしてもよいし、独立して実行することとしてもよい。また、擬似導光板画像を表示した後に導光板の表示制御を行う段階的な演出を実行することとしてもよいし、導光板の表示制御を行った後に擬似導光板画像を表示した段階的な演出を実行することとしてもよい。これにより、演出効果を向上させることができる。
また、導光板演出と擬似導光板演出とを組み合わせて行う(すなわち、導光板の表示制御と、擬似導光板画像の表示とを組み合わせた演出を実行する)こととしてもよい。例えば、表示内容が全て「激熱」の文字であり、表示内容の大きさがそれぞれ異なる3枚の導光板を、表示内容の大きさが大きいものほど手前側(遊技者側)となるようにして配置し、該3枚の導光板と画像表示装置5における3つの表示層とを用いて、あたかも6枚の導光板を用いた導光板演出のように見せる演出を実行することとしてもよい。例えば、擬似導光板演出用表示層の1層、擬似導光板演出用表示層の2層、擬似導光板演出用表示層の3層、1番奥側の導光板、2番目に奥側の導光板、1番手前側の導光板の順に表示制御を行うことにより、表示内容が拡大するように連動する演出を実行することとしてもよい。逆に、1番手前側の導光板、2番目に手前側の導光板、1番奥側の導光板、擬似導光板演出用表示層の3層、擬似導光板演出用表示層の2層、擬似導光板演出用表示層の1層の順に表示制御を行うことにより、表示内容が縮小するように連動する演出を実行することとしてもよい。
また、導光板演出と、擬似導光板演出と、擬似導光板画像を表示した後に導光板の表示制御を行う段階的な第1演出と、導光板の表示制御を行った後に擬似導光板画像を表示した段階的な第2演出と、導光板の表示制御と擬似導光板画像の表示とを同時に実行する第3演出とで、信頼度が異なるものであってもよい。例えば、信頼度が、擬似導光板演出<導光板演出<第1演出<第2演出<第3演出となっていることとしてもよいし、その逆であってもよい。
また、導光板演出と擬似導光板演出をそれぞれ実行可能な遊技機であれば、導光板演出のみを実行する場合と、擬似導光板演出のみを実行する場合と、導光板演出および擬似導光板演出を並行して実行する場合とで、大当りに対する信頼度や、遊技者にとって有利な大当りとなることに対する信頼度や、遊技者にとって有利な遊技状態に制御されていることに対する信頼度が異なることとしてもよい。例えば、遊技状態が高確率状態であるか否かを報知しない演出モードに制御されているときに、高確率状態であれば、最も導光板演出および擬似導光板演出を並行して実行しやすく、次に導光板演出のみを実行しやすく、擬似導光板演出のみは実行しにくいこととしてもよい。また、低確率状態であれば、最も擬似導光板演出のみを実行しやすく、次に導光板演出のみを実行しやすく、導光板演出および擬似導光板演出は並行して実行しにくいこととしてもよい。
また、擬似導光板演出および導光板演出のうち少なくともいずれかの演出の実行を示唆する示唆演出を実行可能であることとしてもよい。これにより、いずれかの演出が実行されることに対する期待感を遊技者に与えることができ、興趣の向上を図ることができる。
また、導光板と画像表示装置の位置関係は重畳する位置(導光板が手前側、画像表示装置が奥側(z軸方向))に設けられているものに限るものではない。例えば、導光板が画像表示装置の左側または右側(x軸方向)に設けられているものであってもよいし、上側または下側(y軸方向)に設けられているものであってもよい。例えば、画像表示装置Aと、画像表示装置の手前側に設けられた導光板と、画像表示装置Aおよび導光板の右側(画像表示装置Aおよび導光板と重畳しない位置)に設けられた画像表示装置Bとを備え、導光板を用いた導光板演出と、画像表示装置Bを用いた擬似導光板演出とを実行可能であることとし、導光板演出における表示内容と擬似導光板演出における表示内容とが共通の絵や模様、または一続きの絵や模様となるよう、導光板演出および擬似導光板演出を実行可能であることとしてもよい。その場合、通常時(導光板演出の非実行時)には画像表示装置Aにて表示されている図柄(演出図柄、小図柄、第4図柄を含む)、異常報知、遊技球の打ち出しを指示する指示報知画像といった画像を、導光板演出の実行中には演出表示装置Bの特殊表示層に移して表示させることとしてもよい。これにより、図柄、異常報知、指示報知画像といった画像の視認を妨げることなく導光板演出および擬似導光板演出を実行することができる。
また、変形例1によれば、演出態様の異なる複数種類の特定画像演出(本例では、絵柄、実行タイミング、色調または演出パターンの異なる複数種類の擬似導光板演出)を実行可能であることとした。これにより、特定画像演出の演出効果を向上させることができる。他には、演出態様として、表示位置や表示画像の大きさが異なる複数種類の擬似導光板演出を実行可能であることとしてもよい。
また、以上に説明したように、変形例1によれば、特定画像よりも前面側において識別情報(本例では、第4図柄、小図柄)を表示可能であることとした。これにより、識別情報の視認性を担保しつつ、演出効果を向上させることができる。なお、「識別情報」は、特別図柄に対応するものでなくてもよく、普通図柄に対応する図柄を表示可能である場合には、普通図柄に対応する図柄を擬似導光板画像よりも前面側において表示可能であることとしてもよい。また、遊技者に対するプッシュボタン31Bなどの操作部材への操作を促す操作指示表示についても、特定画像よりも前面側において表示可能であることとしてもよい。これにより、操作指示表示を妨げることなく擬似導光板演出を実行することができる。
また、変形例1では、演出実行手段は、所定画像にマスクをかけることにより、所定画像の視認性を低下させた状態とする(本例では、演出制御基板12は、ステップS3703,S3708を実行可能である)こととした。これにより、特定画像演出の演出効果を向上させることができる。
また、変形例1では、演出実行手段は、特定画像の不透明度を複数回切り替えて表示する特定画像演出を実行可能である(本例では、演出制御基板12は、データパターンAの画像データを用いることによりフレーム5〜フレーム15の1層において不透明度が複数回切り替わる擬似導光板演出を実行可能である。また、データパターンCの画像データを用いることによりフレーム24〜フレーム35の1層,フレーム50〜フレーム75の1層において不透明度が複数回切り替わる擬似導光板演出を実行可能である。また、データパターンDの画像データを用いることによりフレーム22〜フレーム25の1層,フレーム29〜フレーム35の1層および2層,フレーム38〜フレーム43の1層〜3層,フレーム48〜フレーム53の1層〜4層,フレーム60〜フレーム68の1層〜5層において不透明度が複数回切り替わる擬似導光板演出を実行可能である)こととした。これにより、特定画像演出の演出効果を向上させることができる。
なお、不透明度の具体的な値は、上述したものに限られるものではない。例えば、不透明度の値を「0」とした後に所定値に切り替えることを複数回繰り返すことにより、実質的な表示のON/OFFを間欠的に切り替え、特定画像を点滅させることとしてもよい。また、特定画像の表示自体の有無を間欠的に切り替えることにより、特定画像を点滅させ
ることとしてもよい。
また、変形例1では、演出実行手段は、所定画像よりも解像度の低い特定画像を表示する特定画像演出を実行可能である(本例では、演出制御基板12は、解像度が96ppiである通常演出の演出画像を表示可能であるとともに、解像度が48ppiである擬似導光板演出の演出画像を表示可能である。図35(B3)参照。)こととした。これにより、あたかも導光板による表示のように見せることができることから、導光板による演出と同様の演出効果の提供が可能であり、特定画像演出の演出効果を向上させることができる。
また、変形例1では、演出実行手段は、複数の重畳する画像を特定画像として表示する特定画像演出を実行可能である(本例では、演出制御基板12は、データパターンA〜Dの画像データを用いることにより、表示優先度の異なる複数のレイヤー(ベースおよび1層〜5層)にて擬似導光板画像を表示する擬似導光板演出を実行可能である)こととした。これにより、複数の導光板による表示のように見せることができ、特定画像演出の演出効果を向上させることができる。
また、変形例1では、演出実行手段は、複数のタイミングにおいて特定画像演出を実行可能である(本例では、演出制御基板12は、第1擬似導光板演出実行タイミングT1および第2擬似導光板演出実行タイミングT2において擬似導光板演出を実行可能である)こととした。これにより、特定画像演出の演出効果を向上させることができる。
なお、以上に説明した発光表示演出(ロゴ演出、導光板演出)や、変形例1で説明した擬似導光板演出の実行タイミングについては、変動中に限られない。例えば、発光表示演出と擬似導光板演出の少なくともいずれかを、大当り中に実行可能としてもよい。当該大当り中の演出としては、高確率状態へ移行する種別の大当りとなったことを示す演出、ラウンドが継続することを示す演出、または大当りとなる保留記憶が記憶されていることを示す演出などであればもよい。また、特定領域に遊技球が通過したことにもとづいて確変状態へ移行するタイプの遊技機であれば、該特定領域に遊技球が通過したことを示す演出として、発光表示演出と擬似導光板演出の少なくともいずれかを大当り中に実行するようにしてもよい。大当り中に導光板演出や擬似導光板演出を実行可能である場合においても、色調や演出パターンにより異なる信頼度を示すようにしてもよい。
また、以上の説明では、いずれの変動であっても発光表示演出(ロゴ演出、導光板演出)や擬似導光板演出を実行可能であることとしたが、これに限られない。例えば、特定の遊技状態(例えば、高ベース状態、低ベース状態、高確率状態、低確率状態)に制御されている場合や、特定の演出モード(例えば、高確率状態であるか否かを遊技者に認識させにくくする潜伏モード、ミッションモード)に制御されている場合に、発光表示演出や擬似導光板演出を実行可能であるようにしてもよい。また、未だ開始されていない変動に対する演出(いわゆる、先読み演出)として、発光表示演出や擬似導光板演出を実行可能としてもよい。
また、変形例1では、演出実行手段は、特定画像の表示色にもとづいて異なる演出パターンにて特定画像演出を実行可能である(本例では、演出制御基板12は、ステップS2804,S2811において、色調(青、赤、虹)にもとづいて演出パターン(PT1〜PT4)を決定可能である)こととした。これにより、特定画像演出の演出効果を向上させることができる。
なお、変形例1では、擬似導光板演出において、いずれの色調であっても各演出パターンを選択可能であることとしたが、これに限るものではなく、例えば、色調毎に専用の演出パターンが設けられていることとしてもよい。例えば、色調が「青」であれば擬似導光板画像が低速で点滅する演出パターンが選択され、「赤」であれば擬似導光板画像が高速で点滅する演出パターンが選択され、「虹」であれば擬似導光板画像が点灯する演出パターンが選択されることとしてもよい。また、一の色調に対して複数の専用演出パターンが設けられており、いずれかの専用演出パターンを用いて擬似導光板演出を実行することとしてもよい。
なお、変形例1では、図23に示したように画像表示装置5のレイヤーを設けることとしたが、具体例についてはこれに限るものではない。例えば、特殊表示層についても、表示優先度が異なる複数のレイヤーを含むものであってもよい。例えば、第4図柄を表示する第1特殊表示層と、小図柄を表示する第2特殊表示層と、異常報知画像を表示する第3特殊表示層とを設け、表示優先度が第3特殊表示層>第2特殊表示層>第1特殊表示層となることとしてもよい。
同様に、例えば、通常表示層についても、表示優先度が異なる複数のレイヤーを含むものであってもよい。例えば、背景を表示する第1通常表示層と、演出図柄を表示する第2通常表示層と、予告演出Aの画像を表示する第3通常表示層と、予告演出Bの画像を表示する第4通常表示層と、保留表示やアクティブ表示(実行中の変動に対応する表示)を表示する第5通常表示層と、保留表示やアクティブ表示に対する作用演出を表示する第6通常表示層と、それら通常演出にかけるマスクを表示する第7通常表示層とを設け、表示優先度が第7通常表示層>第6通常表示層>第5通常表示層>第4通常表示層>第3通常表示層>第2通常表示層>第1通常表示層となることとしてもよい。
また、変形例1では、リーチ前に実行可能な第1擬似導光板演出における絵柄と、リーチ後に実行可能な第2擬似導光板演出における絵柄とを異ならせることとしたが、これに限るものではない。例えば、リーチ前における擬似導光板演出と、リーチ後における擬似導光板演出とで、共通の絵柄を表示可能であることとしてもよい。
また、変形例1では、擬似導光板演出の種別毎に一の擬似導光板画像(キャラクタ、文字)が決定されていることとしたが、これに限るものではない。例えば、第1擬似導光板演出において複数の擬似導光板画像が設けられており、大当りとなることに対する信頼度にもとづいて異なる擬似導光板画像を表示することとしてもよい。
また、発光表示演出(ロゴ演出、導光板演出)と擬似導光板演出との少なくともいずれかの実行時において、遊技者に動作(例えば、プッシュボタン31Bの押下操作、スティックコントローラ31Aへの傾倒操作、タッチパネルの操作)を促す動作促進表示を画像表示装置5にて行うこととしてもよい。その場合、特殊表示層に動作促進画像を表示することとしてもよいし、通常表示層に動作促進画像を表示することとしてもよい。
例えば、動作促進画像を表示する動作促進演出の種別によって、動作促進画像を表示する表示層が異なることとしてもよい。具体的には、遊技者の動作を検出した場合に大当りに対する信頼度が高いことを示す高信頼度動作演出を実行する場合には特殊表示層に動作指示画像を表示する一方、遊技者の動作を検出した場合に大当りに対する信頼度が高いことは示さない低信頼度動作演出を実行する場合には通常表示層に動作指示画像を表示することとしてもよい。これにより、動作指示画像と擬似導光板画像が重畳して表示される場合に、高信頼度動作演出であれば擬似導光板画像より動作指示画像を優先して表示可能であるとともに、低信頼度動作演出であれば動作指示画像より擬似導光板画像を優先して表示可能である。
また、例えば、動作促進画像を表示するタイミングによって、動作促進画像を表示する表示層が異なることとしてもよい。具体的には、擬似導光板演出の実行中でないときに動作促進表示を行う場合には特殊表示層に動作指示画像を表示する一方、擬似導光板演出の実行中に動作促進表示を行う場合には通常表示層に動作指示画像を表示することとしてもよい。これにより、動作指示画像と擬似導光板画像が重複して表示される場合に、先に動作指示表示を行っていたときには擬似導光板画像より動作指示画像を優先して表示可能であるとともに、先に擬似導光板演出を実行していたときには動作指示画像より擬似導光板画像を優先して表示可能である。
また、擬似連を伴う変動である場合には、再変動が行われる度に、発光表示演出(ロゴ演出、導光板演出)や擬似導光板演出を繰り返して実行することとしてもよい。その場合、一つ前に実行した擬似導光板演出が示す信頼度より低い信頼度を示す色調や演出パターンは選択されないようにすることが好ましい。具体的に、色調が「赤」である第1擬似導光板演出を実行した後に再変動が行われるときには、該再変動後には色調が「青」である第1擬似導光板演出は実行しないこととしてもよい。例えば、再変動が2回行われる変動では、1回目の再変動の前、1回目の再変動の後であって2回目の再変動の前、および2回目の再変動の後に、第1擬似導光板演出を実行可能であるが、1回目の第1擬似導光板演出の色調が「青」、2回目の第1擬似導光板演出の色調が「赤」、3回目の第1擬似導光板演出の色調が「虹」としてもよいし、1回目および2回目の第1擬似導光板演出の色調が「青」、3回目の第1擬似導光板演出の色調が「赤」としてもよい。これにより、一旦期待感を与えたにもかかわらず遊技者を落胆させることを防止することができる。
また、変形例1では、擬似導光板演出用表示層(ベース、1層〜5層)のうち複数の表示層を用いた擬似導光板演出を実行することとしたが、これに限るものではなく、いずれか一の表示層のみ表示を行う擬似導光板演出を実行可能であることとしてもよい。
また、異常の発生を検出する検出手段を備え、演出実行手段は、特定画像演出の実行中に特定画像よりも前面側において異常報知画像を表示可能であることとしてもよい。具体的には、例えば、CPU103は、異常入賞(例えば、大当り中でないときに大入賞口への入賞)、ガラス扉枠の開放、上皿に遊技球が貯まり過ぎること、または異常磁気や異常電波といった異常の発生を検出可能であり、演出制御用CPU120は、異常の発生が検出された場合に、異常が発生した旨を示す異常報知を画像表示装置5の特殊表示層に表示することとする。これにより、異常報知の視認を妨げることなく擬似導光板演出を実行することができ、特定画像演出(擬似導光板演出)の演出効果を向上させることができる。なお、この場合において、発生した異常の種類によって、異常報知を表示する表示層を異ならせることとしてもよい。例えば、軽微な異常(例えば、上皿に遊技球が貯まり過ぎること)が発生した場合には異常報知を通常表示層に表示する一方、重大な異常(その他の異常)が発生した場合には異常報知を特殊表示層に表示することとしてもよい。このように、軽微な異常が発生した場合には擬似導光板画像を異常報知より優先して表示することにより、擬似導光板演出の演出効果の低下を防止することができる一方、重大な異常が発生した場合には異常報知を擬似導光板画像より優先して表示することにより、異常の発生を確実に報知することができる。
また、遊技領域に向けて遊技媒体を発射可能な発射手段を備え、演出実行手段は、特定画像演出の実行中に遊技領域における第1経路および該第1経路とは異なる第2経路のいずれに遊技媒体を発射するかを指示する指示報知画像を、特定画像よりも前面側に表示可能であることとしてもよい。具体的には、例えば、遊技機には、遊技領域の略左側に打ち出された遊技球が流下する第1経路に第1始動入賞口が、遊技領域の略右側に打ち出された遊技球が流下する第2経路にゲートおよび第2始動入賞口がそれぞれ配置されており、高ベース状態において第2経路への遊技球の打ち出しを指示する指示報知画像(いわゆる、右打ち報知画像)を画像表示装置5の特殊表示層に表示することとしてもよい。また、低ベース状態に切り替わってから所定期間は第1経路への遊技球の打ち出しを指示する指示報知画像を画像表示装置5の特殊表示層に表示することとしてもよい。これにより、指示報知画像の視認を妨げることなく擬似導光板演出を実行することができ、特定画像演出(擬似導光板演出)の演出効果を向上させることができる。
(変形例2)
以上の説明では、図4(A)(B)に示したように、LED93a(LED基板93)が回転移動する例を示したが、これに限られない。図40に示す変形例2のように、LED93a(LED基板93)を直線移動(例えば、上下方向に沿って移動)可能に構成してもよい。例えば、LED基板93を、モータの動力を伝達する伝達機構(ギヤやタイミングベルトなど)を介して、所定のレール部材に沿ってスライド可能な構成とすればよい。このような構成においては、図40(A)に示すように、第1状態では、LED93aは、ロゴ部材26と前後方向において対向した位置(第1位置の一例)にあり、ロゴ部材26を発光させることが可能となる。一方、図40(B)に示すように、第2状態では、LED93aは、ロゴ部材26と対向する位置から退避した(本例では下方に移動)位置(第2位置の一例)に位置する。変形例2に係るパチンコ遊技機では、このように退避した位置にあるLED93aからの光を集光レンズ92の受光面へと導く導光体95が設けられている。第2状態では、LED93aが出射した光が、導光体95内に導かれるとともに、導光体95に設けられた反射面で反射して、集光レンズ92の受光面へと向かう光となる。そして、このように導光体95に案内されたLED93aからの光が、集光レンズ92を介して導光板91に端面から入射することで、導光板91が発光する。このような変形例2に係る構成によっても、発光手段の位置によって導光板91が発光するか否かを変えることができ、また、発光手段の位置によって照明される対象を異ならせることができるため、演出効果を向上させることができる。なお、導光体95と集光レンズ92とは別体でなくともよく、導光体95と集光レンズ92とを一体で形成してもよい。
(変形例3)
以上の説明では、図4に示したように、集光レンズ92が固定された例を挙げたが、LED93aとともに集光レンズ92を移動可能(回転移動でも直線移動でもよい)な構成(変形例3)としてもよい。例えば、集光レンズ92をLED基板93に対して固定可能な構成を採用すればよい。つまり、変形例3に係るパチンコ遊技機においては、発光手段は、第2位置において発した光を、集光レンズ92を透して導光板91に入射させることが可能であり、第1位置と第2位置との間で動作するときに集光レンズ92ごと動作する。このような構成によれば、発光手段の位置を変えたときでも、発光手段と集光レンズとの位置関係を維持できるので、効果的に集光することができ、演出効果を向上させることができる。なお、特に、集光レンズ92をLED基板93とともに回転移動可能な構成とした場合、例えば、LED基板93とともに集光レンズ92も前方へ向く第1状態の際に、ロゴ部材26などを設けず、当該集光レンズ92が前方に露出する構成としてもよい。つまり、第1状態においては、集光レンズ92そのものを発光役物として利用してもよい。
(変形例4)
また、以上では、発光手段(LED93a)を、発光対象(導光板91、ロゴ部材26など)に対して移動させる例を説明したが、発光手段と発光対象との相対的位置が変化することにより、導光板演出が行われない(ロゴ部材26などの発光役物が発光可能な)第1位置と、導光板演出が行われる第2位置とが実現されてもよい。例えば、固定された発光手段に対して発光対象を移動させる構成としてもよいし、発光手段と発光対象との各々が移動可能な構成としてもよい。つまり、導光板演出が行われない第1位置と、導光板演出が行われる第2位置とは、移動する発光手段の位置によって規定されるものに限られない。発光手段と発光対象との少なくとも一方の移動により、双方の相対的位置を異ならせることができれば、当該相対的位置の変化に応じて、導光板演出が行われない第1位置と、導光板演出が行われる第2位置とを規定してもよい。
この発明は、上記実施の形態や変形例に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えばパチンコ遊技機1は、上記で示した全ての技術的特徴を備えるものでなくてもよく、従来技術における少なくとも1つの課題を解決できるように、上記で説明した一部の構成を備えたものであってもよい。
上記実施の形態において、各種の決定が行われる「割合」や「確率」は、例えば70:30といった、各決定結果となる可能性が0%(決定されることがない)や100%(必ず決定される)にはならないように設定されてもよいし、少なくともいずれかの決定結果となる可能性が0%(決定されることがない)や100%(必ず決定される)となるように設定されてもよい。例えば、各種の決定を行う場合において、複数の決定結果のうちいずれか1の決定結果とする割合が、他の決定結果とする割合よりも高くなることには、1の決定結果とする割合が100%となることが含まれてもよいし、他の決定結果とする割合が0%となることが含まれてもよい。1の決定結果とする割合が100%となるときには、他の決定結果とする割合が0%となる。また、他の決定結果とする割合が0%となるときには、1の決定結果とする割合が100%以外でも0%でない所定割合であれば、1の決定結果とする割合が、他の決定結果とする割合よりも高くなる。
また、特別図柄や飾り図柄は、複数種類の識別情報として可変表示されるものに限定されない。例えば第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bは、複数のLEDを用いて構成され、特別図柄の可変表示中には、複数のLEDのうちで特定(単一)のLEDのみが点灯と消灯とを繰り返し、他のLEDは消灯された状態を維持する。そして、可変表示結果が「ハズレ」となる場合には、点灯と消灯とを繰り返したLEDが所定の発光色で発光(点灯)した状態を維持すること、あるいは消灯した状態を維持することで、特別図柄を停止表示する。このとき、他のLEDは消灯された状態を維持する。これに対し、可変表示結果が「大当り」となる場合には、複数のLEDのうちで一部または全部のLEDが点灯する所定の点灯パターンとなることで、特別図柄を停止表示する。このように、特別図柄や飾り図柄の可変表示中には、特定(単一)の図柄が表示と非表示とに切り替えられる一方、他の図柄は非表示の状態が維持されるようにしてもよい。そして、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果となる最終停止図柄(確定特別図柄や確定飾り図柄)として、複数種類の図柄のいずれかが導出表示(停止表示)されるものであってもよい。また、例えば第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bは、7セグメントLEDを用いて構成され、特別図柄の可変表示中には、「−」を示す記号の表示(点灯)と非表示(消灯)とを繰り返し、他の数字や記号は表示されないようにしてもよい。そして、特別図柄の可変表示結果としては、「−」を示す記号が停止表示されることはなく、「1」〜「9」を示す数字や、その他の記号などを含む所定の点灯パターンとなることで、特別図柄を停止表示する。このように、特別図柄や飾り図柄の可変表示中には、可変表示結果としては停止表示されない図柄が表示と非表示とに切り替えられる一方、他の図柄は非表示の状態が維持されるようにしてもよい。
上記実施の形態では、可変表示時間や飾り図柄の可変表示態様などを示す変動パターンを演出制御基板12の側に通知するために、可変表示を開始するときに1つの変動パターン指定コマンドを送信する例を示したが、2つ乃至それ以上のコマンドにより変動パターンを演出制御基板12の側に通知してもよい。具体的には、2つのコマンドにより通知する場合、遊技制御用マイクロコンピュータ100のCPU103は、1つ目のコマンドでは擬似連変動の有無等、リーチとなる以前(リーチとならない場合には、いわゆる第2停止の前)の可変表示時間や可変表示態様を示すコマンドを送信し、2つ目のコマンドではリーチの種類や再抽選演出の有無等、リーチとなった以降(リーチとならない場合には、いわゆる第2停止の後)の可変表示時間や可変表示態様を示すコマンドを送信してもよい。この場合、演出制御基板12では、例えば演出制御用CPU120が2つのコマンドの組合せから導かれる可変表示時間に基づいて可変表示における演出制御を行うようにすればよい。なお、遊技制御用マイクロコンピュータ100の方では2つのコマンドのそれぞれにより可変表示時間を通知し、それぞれのタイミングで実行される具体的な可変表示態様については演出制御用CPU120の方で選択を行うようにしてもよい。2つのコマンドを送る場合、同一のタイマ割込内で2つのコマンドを送信してもよいし、1つ目のコマンドを送信した後、所定期間が経過してから(例えば次のタイマ割込において)2つ目のコマンドを送信してもよい。なお、それぞれのコマンドで示される可変表示態様はこの例に限定されるわけではなく、送信する順序についても適宜変更可能である。このように2つ乃至それ以上のコマンドにより変動パターンを通知することで、変動パターン指定コマンドとして記憶しておかなければならないデータ量を削減することができる。
また上記実施の形態では、メイン側で先読み判定をしてその判定結果に対応したコマンドをサブ側に送信していたが、メイン側から乱数値を示すコマンドを送信してサブ側で先読み判定をするようにしてもよい。
その他にも、遊技機の装置構成やデータ構成、フローチャートで示した処理、画像表示装置における画像表示動作やスピーカにおける音声出力動作さらには発光体ユニットや遊技効果ランプおよび装飾用LEDにおける点灯動作を含めた各種の演出動作などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、任意に変更および修正が可能である。加えて、本発明の遊技機は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機に限定されるものではなく、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機にも適用することができる。
また、以上の説明では、特別図柄通常処理にて決定される大当り種別に「確変」が含まれており、大当り種別の決定結果が「確変」であることに基づいて確変制御条件が成立し、大当り遊技状態の終了後には確変状態に制御されるものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されず、遊技領域における所定位置に設けられた確変アタッカーにおいて大入賞口(第2大入賞口)に入賞(進入)した遊技球が確変検出スイッチによって検出されたことに基づいて確変制御条件が成立し、大当り遊技状態の終了後における遊技状態を確変状態に制御してもよい。確変アタッカーの大入賞口(第2大入賞口)は、大当り遊技状態におけるラウンド遊技の実行回数が所定回数(例えば「15」)であるときに、閉鎖状態から開放状態に変化可能であり、ラウンド遊技の実行回数が所定回数以外であるときには、閉鎖状態のまま開放状態には変化不能であるとしてもよい。このように、パチンコ遊技機1は、遊技領域に設けられた特別可変入賞装置の一例となるアタッカー内にて遊技球が特定領域を通過したことに基づいて、確変制御条件を成立させることが可能となるように構成されてもよい。
本発明を実現するためのプログラムおよびデータは、例えばパチンコ遊技機1やスロットマシンといった、遊技機に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラムおよびデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラムおよびデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。