JP6553131B2 - 立体視表示方法 - Google Patents
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Description
3D液晶表示装置は、遊技者の気運を高める背景画像に加え、強い興趣が持たれる特別遊技(大当り遊技ともいう)の成立に関与する遊技表示情報としての図柄組合せゲームを展開・表示するために好適に使用されている。また、遊技機以外のゲーム機についても、3D液晶表示装置を用いることで、遊興感を高めることができる。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、3D液晶表示装置を用いて立体視表示を行う場合に、疑似空間の立体的な認識を実際の空間認識に近づけて、違和感を少なくする方法及び装置を提供することである。
上記構成によれば、背景レイヤーは立体視に併せて違和感なく視認できるので、背景が左右幅方向に無理なく拡大されるので、奥行きに対して嫌悪感を覚えることなく、無理のない立体視が行える。
本発明において、前記背景レイヤーよりも前方に物体を表示する第二のレイヤーを設け、この第二のレイヤーにフレームまたはオブジェクトを表示することが好ましい。上記構成によれば、視認者が第二のレイヤーに表示された物体を特定しつつ立体視したときにも、より無理のない立体視が行える。
また、本発明において、前記背景を奥行立体視表示し、且つ上記フレームまたはオブジェクト及び中間オブジェクトをスクリーン面よりも飛出立体視表示することが好ましい。
上記構成によれば、視認者が第二のレイヤーに表示された物体を特定しつつ立体視したときに、背景レイヤーは立体視に併せて違和感なく視認できるので、背景が左右幅方向に無理なく拡大されるので、奥行きに対して嫌悪感を覚えることなく、無理のない立体視が行える。
また、前記第二のレイヤーは、フレームを表示する前面レイヤーと、この前面レイヤーの最前位置よりも後側であって前記背景レイヤーよりも前側に位置する中間オブジェクトレイヤーとを備えることが好ましい。このようにすれば、前面のフレームと、中間のオブジェクトと、背景との3つのフレームによって、立体視の効果が更に高められる。
本発明において、「物体」とは、3D表示を意図して表示されるオブジェクト(例えば、ヒト・動物・ロボットなどの生き物、武器・王冠などの非生き物などを含む。これらのオブジェクトは、コンピュータグラフィックス(CG)の他に、実写したデータを用いることもできる。)、所定の範囲を覆うためのフレームなどが含まれる。
「特定させつつ表示する」とは、立体視を行ったときに、当該物体を特定しつつ、3D表示できることを意味している。
「第二のレイヤー」とは、一枚のレイヤーに限られず、二枚以上のレイヤーも含まれる。
「一様な背景表示面」とは、例えば、(1)オフィスの内壁面に施された数mm〜1cm程度(好ましくは2mm〜8mm、更に好ましくは3mm〜6mm程度)の単位で繰り返される凹凸のある模様のようなもの、(2)モザイクのように輪郭がなく、同一又は類似のものが繰り返す模様のようなものを意味しており、(正確に言うと、規則的ではないものの)略規則的と思われる程度の模様が一様に施された面のことを意味する。但し、全面に模様が存在せず、白一色・灰色一色・黒一色のようなものは含まれない。また、複数の高さの異なる山々が、遠方に向かって山脈状に連なっている場合のように、特定の物体(山・峰など)を立体視することができるものは含まれない。一様な背景表示面を立体視すると、複数の位置に於いて、立体視したとしても、違和感を感じることなく視認できてしまう。
図1には、本発明に用いられる一様な背景表示面10の一実施例を示した。この背景表示面10は、例えばオフィスの内壁面に施された数mm(約3mm〜6mm)の単位で繰り返される凹凸模様に類似したものとされている。背景表示面10を立体視すると、複数の位置に於いて、立体視したとしても、違和感を感じることなく視認できる。
但し、凹凸などの模様の繰り返しが存在せず、白一色・灰色一色・黒一色のようなものは、立体視できないので、本発明の背景表示面には、含まれない。
メモリコントローラ33は、ブートプログラムや各種プログラム、各種データ等を記録する外部記憶装置29へのアクセスを制御する。
このような構成の3D液晶表示装置20を用いて、CPU26は、パネル21への複数枚のレイヤー23,24,25への表示を可能としている。
レイヤー23,24,25は、視認者から最も遠方に位置する背景を表示する背景レイヤー25と、この背景レイヤー25よりも前方に位置する物体34を表示する中間オブジェクトレイヤー24(第二のレイヤー)と、物体34よりも前側に位置する部分を持つフレーム35を表示する前面レイヤー23(第二のレイヤー)である。なお、本発明においては、4面以上のレイヤーを持つことも含まれる。
本実施形態において、物体34は、サイコロ形状の立方体であり、左右の目で視認したときに立体視ができるように、適当な視差を持たせた状態とされている。
上記構成を備えた3D液晶表示装置20を用いて、3D表示を行う場合には、背景表示面10’を備えた背景レイヤー24を表示しながら、物体34を中間オブジェクトレイヤー24に表示し、フレーム35を前面レイヤー25に表示する。このとき、物体34は、静止したままでも良いが、適当な疑似空間内(例えば、フレーム35によって規定される移動限界内)を転げ回りながら移動するようにしても良い。
このように、本実施形態によれば、前面レイヤー23のフレーム35と、中間オブジェクトレイヤー24の物体34と、背景レイヤー25の背景表示面10’によって、立体視の効果が更に高められる。こうして、3D液晶表示装置20を用いて立体視表示を行う場合に、疑似空間の立体的な認識を実際の空間認識に近づけて、違和感を少なくする方法及び装置を提供できた。
20…3D液晶表示装置
21…パネル
22…コンピュータ
23…前面レイヤー(第二のレイヤー)
24…中間オブジェクトレイヤー(第二のレイヤー)
25…背景レイヤー
T…背景レイヤーの奥行き長
U…パネルのインチ数
Claims (6)
- 視認用のパネルを備え、このパネル内で裸眼による立体視表示を行う3D液晶表示装置を用いた立体視表示方法であって、視認者から最も遠方に位置する背景を表示する背景レイヤーが、前記背景を複数の特定し難い凹凸や質感を持った単色もしくは無造作に混ざり合った模様といった逆視状態での視聴時に違和感を感じない、一様な背景表示面とされており、この一様な背景表示面は、(1)2mm〜8mmの単位で繰り返される凹凸のある模様または(2)輪郭がなく、同一又は類似のものが繰り返す模様が一様に施された面であると共に、前記背景レイヤーよりも前方に物体を表示する第二のレイヤーを設け、この第二のレイヤーにフレームまたはオブジェクトを表示する一方、前記背景レイヤーの奥行き長は、前記パネルのインチ数以内に設定されていることを特徴とする立体視表示方法。
- 前記第二のレイヤーは、フレームを表示する前面レイヤーと、この前面レイヤーの最前位置よりも後側であって前記背景レイヤーよりも前側に位置する中間オブジェクトレイヤーとを備える請求項1に記載の立体視表示方法。
- 前記背景を奥行立体視表示し、且つ上記フレームまたはオブジェクト及び中間オブジェクトをスクリーン面よりも飛出立体視表示する請求項1に記載の立体視表示方法。
- 視認用のパネルと、このパネルの表示を制御するコンピュータと、前記パネルに表示されるレイヤーとを備えた裸眼で視認するための立体視表示用の3D液晶表示装置であって、前記レイヤーには、視認者から最も遠方に位置する背景を表示する背景レイヤーと、この背景レイヤーよりも前方に位置する物体を視認者に特定させつつ表示する第二のレイヤーとが設けられており、前記背景レイヤーには、複数の特定し難い模様が設けられており、複数の位置で立体視しても矛盾なく視認が可能であり、かつ前記物体を立体視表示したときに違和感なく視認可能な一様な背景表示面が設けられており、この一様な背景表示面は、(1)2mm〜8mmの単位で繰り返される凹凸のある模様または(2)輪郭がなく、同一又は類似のものが繰り返す模様が一様に施された面であると共に、前記第二のレイヤーには、フレームまたはオブジェクトを表示すると共に、前記背景レイヤーの奥行き長は、前記パネルのインチ数以内に設定されていることを特徴とする3D液晶表示装置。
- 前記第二のレイヤーは、フレームを表示する前面レイヤーと、この前面レイヤーの最前位置よりも後側であって前記背景レイヤーよりも前側に位置する中間オブジェクトレイヤーとを備える請求項4に記載の3D液晶表示装置。
- 前記背景レイヤーの左右幅長は、前記パネルのインチ数よりも小さい寸法に設定されている請求項4または5に記載の3D液晶表示装置。
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