JP6552451B2 - モータ - Google Patents
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Description
この問題を解決するため、特許文献1に記載されたモータでは、発生したブラシの摩耗粉を、モータ内部空間から外部に排出するための羽根車を設け、さらに摩耗粉の排出効率を高めるために複数の切除部を設けて構成している。羽根車の回転により風下側の空気が切除部に向かって円滑な流れとすることにより、ブラシの摩耗粉の排出効率を高め、モータ内部でブラシ摩耗粉が飛散して堆積するのを抑制している。
図1は、この発明の実施の形態1に係るモータの構造を示す図である。
図1では、ステータを断面で示し、このステータ内に配置されるロータおよび回転軸等を側面視で示している。
モータ1は、固定子であるステータ2およびステータ2の内周側に回転可能に配置された回転子である円筒形状のロータ3を備える。ステータ2は、内周側に複数貼り付けられたマグネット4と、マグネット4の外周面に配設された円筒状の磁性体で形成されたヨーク5とを備える。ステータ2は、モータ1のケースとしての機能も備える。
図2は、実施の形態1に係るモータの上面図である。
図3は、図2のA−A線断面図の一部を示した図である。
まず、図1および図3を参照しながら、ロータ3とステータ2により構成されたラビリンス構造について説明する。なお、図3の矢印Yは摩耗粉の侵入経路を示している。
ロータ3は、ロータコア31の上部に、外周方向、即ちステータ2側に突出する円環状の第1の突起部3aを有している。ロータ3をステータ2内に配設した際に、第1の突起部3aは、クリアランス領域10の開口領域10aを周方向に覆う。また、第1の突起部3aは、マグネット4の上面の少なくとも一部を周方向に覆う。
また、第1の突起部3aの整流子6側の面には、円環状の第1の突起部3aの中心から外周方向に向けて、第1の突起部3aの厚みが減少するテーパ部3dが形成される。テーパ部3dは、ブラシ9の摩耗粉を後述する穴部に誘導する。
図2は、ロータ3をステータ2内に配設したモータ1の上面図である。
図2に示すように、上述した第2の突起部2aは、ステータ2の内周側且つ周方向に所定の間隔で均等に複数形成されている。2つの第2の突起部2aの間には、凹部2cが形成される。ロータ3をステータ2内に配設した場合に、ロータ3の第1の突起部3aと、複数の凹部2cとにより、第1の突起部3aの外周部に複数の開口部が、所定の間隔で均等に形成される。この複数の開口部の下方に、複数の穴部2d,2e,2fが形成されている。穴部2dは、マグネット4の外周面側に形成される。穴部2eはヨーク5の外周面側に形成され、穴部2fはヨーク5の内周面側に形成される。
図4は、図2のB−B線断面図であり、ステータ2のみを示した図である。また、図4は、穴部2e,2fの形状を示している。
穴部2e,2fは、回転軸7(図4では図示を省略)の直動方向Xの方向に深さを有する穴部である。図4に示すように、穴部2eはヨーク5の外周側に形成され、穴部2fはヨーク5の内周側に形成されている。穴部2e,2fの深さは、ブラシ9の大きさに応じて発生すると推定される摩耗粉の量に応じて適宜設計される。
図示は省略するが、穴部2dも同様に、回転軸7の直動方向Xの方向に深さを有し、その深さはブラシ9の大きさに応じて適宜設計される。
第1の突起部3aがクリアランス領域10の開口領域10aを覆い、さらにロータ3側の第1の段差部3cの面と、ステータ2側の第2の段差部2bの面との間の領域にラビリンス構造が形成され、ロータ3の第1の突起部3aの上面に落下した摩耗粉がクリアランス領域10に侵入するのを防止することができる。さらに、ステータ2の内周側に所定の間隔で形成された穴部2d,2e,2fに摩耗粉を集めることができる。
上述した説明では、第1の突起部3aの整流子6側の面に、テーパ部3dを形成する構成を示したが、第1の突起部3aの整流子6側の面形状は適宜設計可能である。例えば、図5に示すように、第1の突起部3aの整流子6側の面は平面であってもよい。なお、ロータ3側の第1の段差部3cの面と、ステータ2側の第2の段差部2bの面との間の領域にはラビリンス構造が形成されている。
Claims (4)
- マグネットが設けられた円筒形状のステータと、
前記ステータの前記マグネットの内側に回転可能に配置された円筒形状のロータコアと、前記ロータコアに巻き回されたコイルと、当該コイルに接続された整流子とを有するロータと、
前記整流子と摺接して前記ロータに電力を供給するブラシとを備え、
前記ロータは、前記ロータコアと前記ブラシとの間に、前記ステータ側に突出する円環状の第1の突起部を有し、
前記ステータは、前記第1の突起部と、前記マグネットの前記ブラシ側の面との間の領域に突出する第2の突起部を周方向に複数有し、且つ前記周方向に隣り合う2つの前記第2の突起部の間に穴部を有し、
前記第1の突起部の面と、前記第2の突起部の面との間の領域が、ラビリンス構造を有するモータ。 - 前記第1の突起部は、前記ロータコア側の面に円環状の第1の段差部を有し、
前記第1の段差部の面と、前記第2の突起部および前記マグネットの前記ブラシ側の面とによって形成される第2の段差部の面との間の領域が、前記ラビリンス構造を形成する請求項1記載のモータ。 - 前記第1の突起部は、前記ブラシ側の面に、中心から外周方向に向けて厚みが減少するテーパ形状を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載のモータ。
- 前記穴部は、前記ステータの前記周方向に均等に配置したことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のモータ。
Priority Applications (1)
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JP2016090774A JP6552451B2 (ja) | 2016-04-28 | 2016-04-28 | モータ |
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JP2016090774A JP6552451B2 (ja) | 2016-04-28 | 2016-04-28 | モータ |
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- 2016-04-28 JP JP2016090774A patent/JP6552451B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2017200367A (ja) | 2017-11-02 |
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