JP6551466B2 - ハイブリッド車両の制御方法 - Google Patents

ハイブリッド車両の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6551466B2
JP6551466B2 JP2017136010A JP2017136010A JP6551466B2 JP 6551466 B2 JP6551466 B2 JP 6551466B2 JP 2017136010 A JP2017136010 A JP 2017136010A JP 2017136010 A JP2017136010 A JP 2017136010A JP 6551466 B2 JP6551466 B2 JP 6551466B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
state
torque
engine
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2017136010A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019018603A (ja
Inventor
朗 大室
朗 大室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2017136010A priority Critical patent/JP6551466B2/ja
Publication of JP2019018603A publication Critical patent/JP2019018603A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6551466B2 publication Critical patent/JP6551466B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Description

本発明は、第1クラッチの締結開放操作を介してハイブリッド走行モードと電気走行モードとを切替可能なハイブリッド車両の制御方法に関する。
従来より、上流側のエンジンと下流側のモータジェネレータとの間を断続する第1クラッチと、モータジェネレータとトランスミッションとの間を断続する第2クラッチと、エンジンとモータジェネレータに回転数及びトルク指令信号を周期毎に出力する制御手段とを備えたハイブリッド車両が知られている。
電気走行モードからハイブリッド走行モードへの走行モード切替時、エンジン始動要求と同時に第2クラッチをスリップさせつつ第1クラッチを半締結状態にしてクランキングし、エンジン回転数がモータ回転数に一致したとき、第1,第2クラッチが締結されている。
第1クラッチを半締結状態のとき、第1クラッチのトルク容量を超えるエンジントルクが生じたとき、エンジン回転数がモータ回転数を超えて第1クラッチの伝達トルクの作用方向が逆転し、トルクの急変に起因したエンジン始動ショックが発生する虞があった。
特許文献1のハイブリッド車両の制御装置は、エンジン始動要求入力時、第2クラッチをスリップさせつつ第1クラッチを半締結状態にしてクランキングし、モータ回転数がエンジン回転数以上の回転数を維持するようにモータジェネレータを制御している。
モータ回転数目標値は、エンジン回転数計測値に第1クラッチの入出力間における第1クラッチのスリップ回転数目標値を加算して求めている。
特許文献2の車両のモータトルク制御装置は、電気走行モード又はハイブリッド走行モード実行時、外乱オブザーバを用いて駆動力を推定し、目標駆動力と駆動力推定値との偏差を小さくする目標モータトルクがフィードバック駆動力制御により与えられ、走行モード切替時、モード切替開始時の加速度に応じた目標車両加速度を得る目標モータトルクがフィードフォワード加速度制御により与えられている。これにより、外乱オブザーバを用いた駆動力推定を実行しつつ、走行モード切替時のショック低減を図っている。
特許第5391654号公報 特許第4007347号公報
第2クラッチは、車両の変速切替時、その締結状態が制御されている。
それ故、特許文献1のように、走行モード切替時、第2クラッチをスリップさせる構成において、モード切替中にドライバ要求加速度が得難いことやエネルギー損失が発生する虞がある。また、走行モード切替タイミングと変速切替タイミングとが重なったとき、走行モード切替を優先した場合には、この現象がより顕著になる。
一方、特許文献2の技術は、電気走行モード或いはハイブリッド走行モードの際、外乱オブザーバを用いた駆動力推定によりドライバ要求加速度を実現している。
しかし、特許文献2の技術は、駆動力の推定まで行っているが軸捩りトルクまでは推定していないため、実際の外乱の数が推定可能な外乱の数を超えてしまい、走行モード切替時、目標駆動力と駆動力推定値とのずれが生じ、外乱オブザーバを用いても最適駆動力を推定することができず、フィードフォワード加速度制御を実行している。
即ち、特許文献2の技術では、走行モード切替時において、フィードフォワード加速度制御を実行しているため、クラッチトルク容量やその周辺の弾性変形(軸捩りやギヤ等)によるトルク変動を吸収できず走行モード切替ショックを十分に抑制できない虞がある。
本発明者が検討した結果、走行モード切替時、第2クラッチの操作を伴うことなく、第1クラッチの単独操作による走行モード切替によって車両の走行性能低下を解消することができ、しかも、第1クラッチ単独操作による走行モード切替において高精度の駆動力を得るためには、第1クラッチよりも上流側の軸捩り角と、第1クラッチよりも下流側の軸捩り角とを考慮する必要があることを認識するに至った。
しかし、第1クラッチよりも上流側及び下流側の軸捩り角を実際に検出する場合、軸捩り角検出センサが非常に高価であり、しかも、取付スペース確保が容易ではない。
第1クラッチよりも上流側の軸捩り角と、第1クラッチよりも下流側の軸捩り角とを外乱として扱う外乱オブザーバを用いて推定することも考えられるが、変動が高周波になるため現状では、有効な解析手法が確立されていない。
本発明の目的は、第1クラッチ単独操作による走行モード切替において走行モード切替時のショックを低減可能なハイブリッド車両の制御方法等を提供することである。
請求項1のハイブリッド車両の制御方法は、上流側のエンジンと下流側のモータジェネレータとの間を断続する第1クラッチと、前記モータジェネレータとトランスミッションとの間を断続する第2クラッチと、前記エンジンに目標回転数及び目標トルク指令信号を周期毎に出力すると共に前記モータジェネレータに目標回転数及び目標トルク指令信号を周期毎に出力する制御手段とを備え、前記第1クラッチを開放して前記モータジェネレータの動力で走行する電気走行モードと前記第1クラッチを締結して前記エンジンとモータジェネレータの動力で走行するハイブリッド走行モードとを切替可能なハイブリッド車両の制御方法において、少なくとも前記第1クラッチよりも上流側の軸捩り角及び下流側の軸捩り角、前記エンジンの回転数、前記モータジェネレータの回転数とトルクを含む複数の状態量を用いて、前記第1クラッチよりも下流側の軸捩り角に応じた第1軸トルクと前記モータジェネレータのモータトルクの和が前記第2クラッチよりも上流側の第2軸トルクになるよう表現された状態方程式に基づいて、ドライバ操作や車両の状態に応じて前記状態量の目標値を設定するステップと、前記状態量目標値と前記状態量との偏差に夫々ゲインを掛けて足し合わせる状態フィードバック制御により制御入力を算出するステップと、前記目標状態量に前記状態量が収束するよう前記ゲインを設定するステップと、前記制御入力と前記状態方程式を用いて前記エンジンと前記モータジェネレータに対する目標制御指令値を算出するステップと、を有することを特徴としている。
このハイブリッド車両の制御方法では、少なくとも前記第1クラッチよりも上流側及び下流側の軸捩り角、前記エンジンの回転数、前記モータジェネレータの回転数とトルク、及び前記第2クラッチよりも上流側の第2軸トルクを含む複数の状態量を用いて、前記第1クラッチよりも下流側の軸捩り角に応じた第1軸トルクと前記モータジェネレータのモータトルクの和が前記第2クラッチよりも上流側の前記第2軸トルクになるように状態方程式が表現されているため、第1クラッチよりも上流側及び下流側の軸捩り角や前記第2軸トルクを考慮することができる。
ドライバ操作や車両の状態に応じて前記状態量の目標値を設定し、前記状態量目標値と前記状態量との偏差に夫々ゲインを掛けて足し合わせる状態フィードバック制御法を用いて、前記エンジンと前記モータジェネレータに対する制御入力を算出するステップを有するため、第1クラッチよりも上流側及び下流側の軸捩り角を考慮してエンジンとモータジェネレータに対する制御入力を求めることができる。
複数の状態量が前記目標状態量に収束するように前記ゲインを設定するステップを有するため、トルク変動を抑制しながら走行モード切替が可能になる。
前記制御入力と前記状態方程式を用いて、前記エンジンと前記モータジェネレータに出力する目標トルク指令信号を算出するステップを有するため、走行モード切替ショックを抑制可能な制御指令信号をエンジンとモータジェネレータに対して出力することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記複数の状態量が、前記エンジンの回転数及び前記モータジェネレータの回転数とトルクを有する観測可能要素と、前記第1クラッチよりも上流側及び下流側の軸捩り角及び前記第2軸トルクを有する未観測要素とを含み、前記状態方程式に基づいて作成したオブザーバにより前記状態量を推定するステップと、その推定値が真値に収束するようにオブザーバゲインを設定するステップと、前記未観測要素に前記状態推定値を前記状態フィードバック制御に用いるステップと、を有している。
この構成によれば、第1クラッチよりも上流側及び下流側の軸捩り角及び第2軸トルクが実際に観測不可能であっても、推定することができ、これらの推定値を用いて走行モード切替ショックを抑制可能な制御指令信号をエンジンとモータジェネレータに対して出力することができる。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記ゲイン設定ステップにおいて最適レギュレータを用い、その評価関数内の重み付け係数をパラメータとしてフィードバックゲインを設定することを特徴としている。
この構成によれば、評価関数内の重み付け係数の調整により、制御性能を自在に設定することができる。
請求項4の発明は、請求項3に発明において、前記オブザーバゲイン設定ステップにおいてカルマンフィルタを用い、前記状態量夫々に対応するノイズの分散値をパラメータとしてオブザーバゲインを設定することを特徴としている。
この構成によれば、分散値の調整により推定性能を自在に設定することができる。
請求項5の発明は、請求項3又は4の発明において、前記フィードバックゲインが、電気走行モードからハイブリッド走行モードへの切替時又はハイブリッド走行モードから電気走行モードへの切替時、前記第2軸トルクの重み付け係数を他の状態量の重み付け係数よりも大きく設定され、前記オブザーバゲインが、電気走行モードからハイブリッド走行モードへの切替時又はハイブリッド走行モードから電気走行モードへの切替時、前記エンジンのトルクに対応するノイズの分散値を他の状態量の分散値よりも大きく設定されることを特徴としている。
この構成によれば、制御性能を高くすることができるフィードバックゲインを設定することができ、推定性能を高くすることができるオブザーバゲインを設定することができる。
請求項6の発明は、請求項1の発明において、前記ゲイン設定ステップにおいて最適レギュレータを用い、その評価関数内の重み付け係数をパラメータとしてフィードバックゲインを設定することを特徴としている。
この構成によれば、請求項3の発明と同様の作用効果を奏することができる。
請求項7の発明は、請求項2の発明において、前記オブザーバゲイン設定ステップにおいてカルマンフィルタを用い、前記状態量夫々に対応するノイズの分散値をパラメータとしてオブザーバゲインを設定することを特徴としている。
この構成によれば、請求項4の発明と同様の作用効果を奏することができる。
本発明のハイブリッド車両の制御方法によれば、第1クラッチ単独操作による走行モード切替において高精度の駆動力推定値を得ることができる。
実施例1に係るハイブリッド車両のパワートレインを示す概略平面図である。 パワートレインの制御システムを示すブロック図である。 制御対象モデルと状態推定モデルに基づく機能ブロック図である。 制御処理手順を示すフローチャートである。 実施例1に係る各要素のタイムチャートである。 比較例に係る各要素のタイムチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
以下の説明は、本発明をハイブリッド車両の制御システムに適用したものを例示したものであり、本発明、その適用物、或いは、その用途を制限するものではない。
以下、本発明の実施例1について図1〜図6に基づいて説明する。
まず、実施例1に係るハイブリッド車両のパワートレインPTの概略について説明する。
図1に示すように、このハイブリッド車両のパワートレインPTは、第1動力源としてのエンジン1と、このエンジン1の下流側位置にエンジン1に対して直列状に配設された第2動力源としてのモータ2(モータジェネレータ)と、このモータ2の下流側位置に直列状に配設された自動変速機(以下、ATと略す。)3と、左右1対の車輪5に対してAT3の出力軸9から伝達された駆動力を分配するデファレンシャルギヤ装置4等を備えている。尚、エンジン1には始動用にスタータモータが付いている。(図示略)
エンジン1とモータジェネレータ2との間には第1クラッチC1が配設されている。
第1クラッチC1は、電磁ソレノイドバルブ(図示略)によりクラッチ作動油流量及びクラッチ作動油圧を連続的又は段階的に制御して伝達トルク容量を変更可能な湿式多板クラッチによって構成されている。この第1クラッチC1の上流側端部は、エンジン1の出力軸の下流側端部と軸6を間に介して連結され、第1クラッチC1の下流側端部は、モータ2の出力軸の上流側端部と軸7を間に介して連結されている。
モータ2とAT3との間には第2クラッチC2が配設されている。
第2クラッチC2は、第1クラッチC1と同様に、電磁ソレノイドバルブによりクラッチ作動油流量及びクラッチ作動油圧を連続的又は段階的に制御して伝達トルク容量を変更可能な湿式多板クラッチによって構成されている。この第2クラッチC2の上流側端部は、モータ2の出力軸の下流側端部と軸8を間に介して連結され、第2クラッチC2の下流側端部は、AT3の出力軸9と連結されている。
尚、第2クラッチC2は、少なくとも軸8と出力軸9との間の駆動力の伝達を断続可能であれば良く、AT3の外部に設置しても良く、AT3の内部に設置しても良い。
図1に示すように、このハイブリッド車両のパワートレインPTでは、低負荷・低速運転時や減速回生時に実行される電気走行モード(以下、EVモードと表す。)が要求された場合、第1クラッチC1が開放され、第2クラッチC2が締結される。
この状態でモータ2を駆動した場合、モータ2の出力回転がAT3側の軸8に伝達される。AT3は、軸8に伝達された回転運動を選択中の変速段に変速してAT3の出力軸9から出力する。AT3の出力軸9からの出力は、デファレンシャルギヤ装置4を介して左右の車輪5に至り、EVモードによる走行が実行される。
高負荷・高速運転時や発電走行時に実行されるハイブリッド走行モード(以下、HEVモードと表す。)が要求された場合、第1,第2クラッチC1,C2が共に締結される。
この状態では、エンジン1の出力回転又は、エンジン1の出力回転及びモータ2の出力回転の双方がAT3側の軸8に伝達される。AT3は、軸8に伝達された回転運動を選択中の変速段に変速してAT3の出力軸9から出力する。AT3の出力軸9からの出力は、デファレンシャルギヤ装置4を介して左右の車輪5に至り、HEVモードによる走行が実行される。尚、EVモード及びHEVモードの走行モード切替タイミングは、走行状態(車速など)、ドライバ要求(加速度など)、バッテリ充電状態(SOC)等により判定される。
図2に示すように、このパワートレインPTは、統合コントローラとしてのVCM(Vehicle Control Module)10(制御手段)によって統合制御されている。
VCM10は、1周期(1サンプル時間)後に第1クラッチC1から軸7に入力される軸トルク変動を吸収しつつドライバ要求に対応するモータトルクを演算し、この演算されたモータトルクに基づきモータ2の目標トルクを作成している。即ち、このVCM10は、走行モード切替時、軸7の捩り角に応じた軸トルク(第1軸トルク)とモータ2のモータトルクの和がドライバ要求加速度に対応する軸8の軸トルクになるようにモータ2の制御指令を形成している。
VCM10は、エンジン1のインジェクタやスロットル(何れも図示略)等に作動指令を出力するPCM11と、モータ2に供給する電気量を制御するインバータ14と、第1,第2クラッチC1,C2の電磁ソレノイドバルブに対して作動指令信号を出力するTCM13と、に電気的に接続され、これらの制御モジュール対して周期的に制御指令を出力している。
また、図1,図2に示すように、VCM10は、エンジン回転数センサ21と、モータ回転数センサ22と、モータトルクセンサ23と、アクセル(図示略)の開度を検出可能な開度センサ24と、インバータ14に電気を供給するバッテリ15の充電状態を検出するSOCセンサ25と、車速センサ(図示略)と、ブレーキセンサ(図示略)等に電気的に接続され、これらのセンサから周期的に夫々の検出信号を入力している。これにより、VCM10は、検出されたアクセル開度や車速等に応じて、運転者が意図する走行状態(運転状態)を実現するように、PCM11に対してエンジン1の目標回転数及び目標トルクを指令し、インバータ14に対してモータ2の目標回転数及び目標トルクを指令している。
次に、制御対象であるパワートレインPTの数式モデルについて説明する。
尚、以下の説明は、制御方法の説明を含むものである。
まず、エンジンモデルを作成する。
エンジンモデルは、状態量を回転数NeとトルクTe、外部変数を軸6の比捩り角φeとエンジントルク外乱d、制御入力をueとして、直流モータの数式モデルを参考に表現している。内部パラメータは、イナーシャJe、軸摩擦係数De、トルク定数KTe、電機子抵抗Re、インダクタンスLe、誘起電圧定数KEeに相当する係数と、捩り剛性係数Kceである。尚、ドット(・)は時間微分を表す。
以上により、エンジン1の数式モデルは、次式(1)のように表すことができる。
次に、モータモデルを作成する。
モータモデルは、状態量を回転数NmとトルクTm、外部変数を軸7の比捩り角φm、制御入力をumとして、直流モータの数式モデルに基づき表現している。内部パラメータは、イナーシャJm、軸摩擦係数Dm、トルク定数KTm、電機子抵抗Rm、インダクタンスLm、誘起電圧定数KTmに相当する係数と、捩り剛性係数Kcm、車輪5からモータ2に伝達される走行負荷TATである。
以上により、モータ2の数式モデルは、次式(2)のように表すことができる。
次に、クラッチモデルを作成する。
クラッチモデルは、走行モード変更時、第2クラッチC2の操作を伴うことなく第1クラッチC1単独の操作を前提としているため、第1クラッチC1に係る比捩り角と第1クラッチC1の回転数に関する4つの運動方程式(3)を用いてモデル化する。
ここでの状態量は、エンジン1側のクラッチ板回転数Nce、軸6の比捩れ角φe、モータ2側のクラッチ板回転数Ncm、軸7の比捩れ角φm、第1クラッチC1のクラッチトルク伝達率Pc、制御入力ucである。また、内部パラメータとして、エンジン1側とモータ2側の各々の捩り剛性係数Kce,Kcm、捩り減衰係数Kφe,Kφm、軸6及び軸7の各々の長さ寸法le,lmである。
尚、第1クラッチC1のクラッチトルク伝達率Pcは、零が開放状態、0<Pc<1がスリップ状態、1が締結状態を表し、ソレノイドバルブの作動指令値(作動油流量及び作動油圧)、C1クラッチの差回転及びPcの3つの関係は実験等により予めマップ化されている。
第1クラッチC1のクラッチトルク伝達率Pcは、制御入力ucによってエンジン1やモータ2から独立した制御系として制御可能であるため、フィードフォワード項として扱うことができる。従って、式(3)は、線形運動方程式になり、設計対象が制御入力ue,umの2変数になる。
そこで、次式(4)を用いて式(3)を変形すると、状態量を、軸6の比捩れ角φe、軸6の比捩れ角速度φeドット、軸8の軸トルクTax(第2軸トルク)、軸7の比捩れ角速度φmドットを用いて表す式に変形することができる。これにより、制御入力ue,umを設計するに当り、比捩れ角速度φeドット,φmドットや軸トルクTaxを陽に現わすことができ、制御を容易化するためである。
以上により、第1クラッチC1の数式モデルは、次式(5)のように表すことができる。
エンジン1の数式モデル式(1)とモータ2の数式モデル式(2)と第1クラッチC1の数式モデル式(5)とを状態量x(t)や制御入力u(t)等からなる1つの状態方程式にまとめると、次式(6)のように表すことができる。
尚、yは、出力に相当する観測値である。
また、本実施例では、エンジン回転数Ne、モータ回転数Nm及びモータトルクTmが検出(観測)されているため、Cを以下のように表現している。
次に、制御入力uの設計について説明する。
トルク変動を抑制しつつ走行モード切替を実行可能な制御入力uを状態方程式(6)を用いて状態フィードバック系として設計するため、状態フィードバック系のフィードバックゲインKを最適レギュレータによって設定する。
最初に、運転者の要求、エネルギーマネジメント及び車両の走行状態等に基づき走行モード切替直後の状態である到達目標の状態量x*を次式(7)のように設定する。
例えば、一定車速のエンジン走行であれば、Nef=Nmf、Tef=Taxf、Tm=0、φeドット=φemドット=0,φe=Tef/ceとすれば良い。
この目標状態量x*が与えられた時、状態フィードバック安定化法を用いて次式(8)のように制御入力uを設計する。尚、式(8)のLは条件式(9)を満たすものとしている。
式(8)及び式(9)を式(6)に代入すると、次式(10)のように表すことができる。これは、A+BKが安定化行列になるようなフィードバックゲインKを設定することにより、外乱Δが零のとき、状態量x(t)が目標状態量x*に収束することを示している。
以上により、走行モード切替時、状態量xが目標状態量x*に収束する過渡応答において、トルク変動を抑制しながらドライバ要求加速度に対応するフィードバックゲインKを設定することにより、第1クラッチC1単独操作による走行モード切替ショックを低減することができる。
最適レギュレータを用いたフィードバックゲインKの設定に当り、次式(11)で表す評価関数を設定する。
式(11)に基づきフィードバックゲインKは、リカッチ代数方程式の解Pから次式(12)のように求めることができる。
ここで、EVモードからHEVモードに走行モードを切替えるときの重み係数Q,Rは、次式(13)の傾向を満たすように設定されている。これにより、軸8の軸トルクTaxの重みを最も大きく設定し、次に、エンジントルクTeとモータトルクTmの重みをその他の状態量の重みよりも大きくなるように設定する。
また、入力については、エンジン制御入力ue側の重みをum側の重みよりも大きく設定する。これにより、エンジントルクTeを滑らかに立ち上げながら走行モード切替ショックを抑制した走行モード切替制御を実現することができる。
HEVモードからEVモードに走行モードを切替えるときの重み係数Q,Rは、次式(14)の傾向を満たすように設定されている。これにより、軸8の軸トルクTaxの重みを最も大きく設定し、モータトルクTm、軸7の比捩り角速度の順に小さく設定する。
また、入力については、エンジン1の制御入力ue側の重みをモータ2の制御入力um側の重みよりも大きく設定する。これにより、速やかに走行モード切替ショックを抑制した走行モード切替制御を実現することができる。
次に、オブサーバの設計について説明する。
状態量として8変数を用いる式(6)を状態フィードバックすることで、走行モード切替ショックを抑制した所望の走行モード切替制御を実現することが可能である。
しかし、本実施例では、エンジン回転数Ne、モータ回転数Nm及びトルクTmの3変数を検出し、それ以外の5変数については検出(観測)されないため、未検出の5変数を推定する必要がある。
そこで、図3に示すように、式(6)に基づくオブザーバを設計し、未検出の5変数を推定して状態フィードバックを行っている。
尚、AMは、変数に対応した状態量x(t)について表現された制御対象モデル(=状態方程式)、EMは、変数に対応した推定状態量z(t)について表現された状態推定モデル(=オブザーバ)である。
推定状態量をz(t)、推定観測値をyz(t)、オブザーバゲインをGとして、次式(15)のように設計できる。尚、オブザーバゲインGは、オブザーバの推定性能を調整可能な設計パラメータである。
次に、推定状態量z(t)と真値の誤差をe(t)とすると、その誤差e(t)の動特性は次式(16)のように表すことができる。
これは、A+GCが安定化行列になるようなオブザーバゲインGを設定することにより、外乱Δが零のとき、推定状態量z(t)が真値(=状態量x(t))に収束することを示している。
オブザーバゲインGの設計問題は、A+GCの固有値をどのように配置するかという点に帰着する。そこで、状態方程式に白色ノイズが隠れていると捉えたカルマンフィルタを用い、その白色ノイズの分散値をチューニングパラメータとしたオブサーバを設計している。状態量に対する白色ノイズをδt、出力観測値に対する白色ノイズをεtと表現すると、式(6)を次式(17)のように捉えることができる。
そして、白色ノイズをδt,εtの各々の共分散行列をW,Sとすると、次式(18)として表すことができる。
以上によって、オブザーバゲインGを、式(12)と同様に設計することができるため、リカッチ代数方程式の解Pbから次式(19)のように求めることができる。
ここで、チューニングパラメータW,Sは、次式(20)の傾向を満たすように設定されている。
これにより、エンジントルクTeの推定値が最も速く真値に収束するオブザーバゲインGを設定することができる。EVモードからHEVモードに走行モードを切替える切替開始時は、出力トルクとモータトルクTmが同じであることから、出力トルクTaxの推定誤差は0から開始するのに対して、エンジントルクTeは推定誤差がトルク振動等の影響を受け、大きくなり易い。それ故、エンジントルクTeの推定誤差が出力トルクの制御性能に多大に影響することから、エンジントルク推定値を早急に真値に収束させる必要がある。
尚、クラッチトルク伝達率Pcが0の場合、可観測性が保証されないため、エンジン1とモータ2とに状態方程式を分けて各々のオブザーバを設計して状態量を推定する。
次に、図4のフローチャートに基づいて、VCM10の制御処理手順について説明する。
尚、Si(i=1,2…)は、各処理のためのステップを示す。
図4のフローチャートに示すように、まず、S1にて、各センサ21〜25の検出値及び各種マップ等の情報を読み込み、S2に移行する。
S2では、走行モード切替指令が出力されたか否か判定する。
S2の判定の結果、走行モード切替指令が出力された場合、S3に移行する。
S2の判定の結果、走行モード切替指令が出力されていない場合、リターンする。
S3では、EVモードからHEVモードへの切替か否か判定する。
S3の判定の結果、EVモードからHEVモードへの切替の場合、スタータモータでエンジンを始動する(S4)。
S4でエンジン始動を完了した後、第1クラッチC1の締結作動を開始し(S5)、S6に移行する。
S6では、第1クラッチC1の締結が完了したか否か判定する。
S6の判定の結果、第1クラッチC1の締結が完了した場合、リターンする。
S6の判定の結果、第1クラッチC1の締結が完了していない場合、S7に移行する。
S7では、第1クラッチC1がスリップ状態か否か判定する。
S7の判定の結果、第1クラッチC1がスリップ状態の場合、周期毎に軸6の捩り角φeに応じた軸トルクを推定し(S8)、S9に移行する。
S7の判定の結果、第1クラッチC1がスリップ状態ではない場合、S5に移行する。
S9では、周期毎に軸7の捩り角φmに応じた軸トルク(第1軸トルク)を推定した後、1周期後に軸7で発生する捩り角φmに応じた軸トルクを推定し(S10)、S11に移行する。尚、S8〜S10は、オブザーバにより推定する。
S11では、1周期後に軸7に入力される捩り角φmに応じた軸トルクの変動を吸収するモータトルクを演算した後、演算したモータトルクTmに基づきモータトルク制御指令をインバータ14に出力し(S12)、リターンする。尚、S11では、制御対象モデル(状態方程式)と状態フィードバック制御による得られる制御入力とから、1周期後のエンジンとモータジェネレータに対する目標制御指令値を算出する。
これにより、実際には観測できない第1クラッチC1よりも上流側の軸捩り角φeに応じた軸トルクと第1クラッチC1よりも下流側の軸捩り角φmに応じた軸トルクとを加味したフィードバック制御を実行することができ、ハイブリッド走行モード切替時のショックを低減している。
S3の判定の結果、EVモードからHEVモードへの切替ではない場合、HEVモードからEVモードへの切替であるため、第1クラッチC1の開放作動を開始し(S13)、S14に移行する。
S14では、第1クラッチC1の開放が完了したか否か判定する。
S14の判定の結果、第1クラッチC1の開放が完了した場合、S15に移行する。
S15では、エンジンを停止し、リターンする。
S14の判定の結果、第1クラッチC1の開放が完了していない場合、S16に移行する。
S16では、第1クラッチC1がスリップ状態か否か判定する。
S16の判定の結果、第1クラッチC1がスリップ状態の場合、周期毎に軸6の捩り角φeに応じた軸トルクを推定し(S17)、S18に移行する。
S16の判定の結果、第1クラッチC1がスリップ状態ではない場合、S13に移行する。
S18では、周期毎に軸7の捩り角に応じた軸トルクを推定した後、1周期後に軸7で発生する捩り角φmに応じた軸トルクを推定し(S19)、S20に移行する。尚、S17〜S19は、オブザーバにより推定する。
S20では、1周期後に軸7で発生する捩り角φmに応じた軸トルクの変動を吸収するモータトルクを演算した後、演算したモータトルクに基づきモータトルク制御指令をインバータ14に出力し(S21)、リターンする。尚、S20では、制御対象モデル(状態方程式)と状態フィードバック制御による得られる制御入力とから、1周期後のエンジンとモータジェネレータに対する目標制御指令値を算出する。
これにより、実際には観測できない第1クラッチC1よりも上流側の軸捩り角φeに応じた軸トルクと第1クラッチC1よりも下流側の軸捩り角φmに応じた軸トルクとを加味したフィードバック制御を実行することができ、電気走行モード切替時のショックを低減している。
次に、上記ハイブリッド車両の制御方法の作用、効果について説明する。
実施例1に係るゲインK,Gを設定した状態フィードバック制御の車両モデルと、モータ回転数をドライバ要求と合う状態に維持する回転数制御法を用いた比較例モデルとを準備し、各々のモデルについて、EVモードからHEVモードに切替たときの状態をシミュレーションにより解析した。この時、第1クラッチC1のクラッチトルク伝達率Pcは、変動を加味しフィードフォワードで与えている。
図5に示すように、実施例1の車両モデルは、エンジン始動後に第1クラッチC1のスリップ開始t0から第1クラッチC1の締結完了に至る間、第1クラッチC1の伝達率に変動(油圧や摩擦係数等などが変動)が発生したとしても軸8に軸トルク変動が生じず切替ショックが抑制された。
これに対し、モータ回転数を回転数制御した場合を計算した(図6)比較例モデルは、第1クラッチC1のスリップ開始t0から第1クラッチC1の締結完了に至る間、第1クラッチC1の伝達率の変動が軸8に伝わり、切替ショックが発生している。
また、実施例1にエンジントルク外乱dに振動を与えた場合では、軸8に軸トルクへの影響が抑えられた(図示略)。
尚、スリップ開始t0前のエンジン始動については、スタータモータに限定されず、第1クラッチC1のスリップによりエンジン回転数を上昇させて、エンジン始動直後をt0としても良い。
この構成によれば、第1クラッチC1よりも上流側及び下流側の軸捩り角φe,φm、エンジン1の回転数Ne、モータ2の回転数NmとトルクTm、及び第2クラッチC2よりも上流側の第2軸トルクTaxを含む複数の状態量を用いて状態方程式が表現されているため、軸捩り角φe,φmを状態量として考慮することができる。
複数の状態量とこれらの目標状態量x*との偏差に夫々ゲインKを掛けて足し合わせる状態フィードバック制御法を用いてエンジン1とモータ2に対する制御入力uを算出するステップを有するため、軸捩り角φe,φmを状態量として含むエンジン1とモータ2に対する制御入力uを求めることができる。
複数の状態量が目標状態量x*に収束するようにゲインKを設定するゲイン設定するステップを有するため、トルク変動を抑制しながら走行モード切替が可能になる。
ゲイン設定ステップで設定されたゲインKにより得られる制御入力uと状態方程式を用いてエンジン1とモータ2に出力する目標トルク指令信号を算出するトルク指令信号算出ステップを有するため、走行モード切替ショックを抑制可能な制御指令信号をエンジン1とモータ2に対して出力できる。
複数の状態量が、エンジン1の回転数Ne及びモータ2の回転数NmとトルクTmを有する観測可能要素と、第1クラッチC1よりも上流側及び下流側の軸捩り角φe,φm及び第2軸トルクTaxを有する未観測要素とを含み、状態方程式と基づいて作成したオブザーバにより状態量を推定するステップと、その推定値が真値に収束するようにオブザーバゲインを設定するステップとを有し、その中から未観測要素に対して推定値を用いることにより制御入力uを得る。
これにより、軸捩り角φe,φm及び第2軸トルクTaxが実際に観測不可能であっても、推定することができ、これらの推定値を用いて走行モード切替ショックを抑制可能な制御指令信号をエンジン1とモータ2に対して出力することができる。
ゲイン設定ステップにおいて、最適レギュレータの評価関数内の重み付け係数と、カルマンフィルタ内のノイズの分散値とを、パラメータとしてフィードバックゲインK及びオブザーバゲインGを夫々設定するため、それらのパラメータ調整により、制御性能と推定性能とを自在に設定することができる。
フィードバックゲインKが、EVモードからHEVモードへの切替時又はHEVモードからEVモードへの切替時、第2軸トルクTaxの重み付け係数を他の状態量の重み付け係数よりも大きく設定され、オブザーバゲインGが、EVモードからHEVモードへの切替時又はHEVモードからEVモードへの切替時、エンジン1のトルクTeのノイズの分散値を他の状態量よりも大きく設定している。
これにより、制御性能を高くすることができるフィードバックゲインKを設定することができ、推定性能を高くすることができるオブザーバゲインGを設定することができる。
次に、前記実施形態を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施形態においては、エンジン回転数、モータ回転数及びトルクの3変数を実際に検出可能な観測値とした例を説明したが、次式の可観測条件を満足すれば、状態フィードバック安定化が可能であるため、観測可能な変数の数、又はそれらの組み合わせを任意に設定することができる。
rank(C CA CA2 … CAn-1)=n, n:状態方程式の次元
2〕前記実施形態においては、ゲインを演算した例を説明したが、ゲインに代えて固有値を設定しても良い。
3〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施形態に種々の変更を付加した形態や各実施形態を組み合わせた形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
1 エンジン
2 モータ
10 VCM
C1 第1クラッチ
C2 第2クラッチ

Claims (7)

  1. 上流側のエンジンと下流側のモータジェネレータとの間を断続する第1クラッチと、前記モータジェネレータとトランスミッションとの間を断続する第2クラッチと、前記エンジンに目標回転数及び目標トルク指令信号を周期毎に出力すると共に前記モータジェネレータに目標回転数及び目標トルク指令信号を周期毎に出力する制御手段とを備え、前記第1クラッチを開放して前記モータジェネレータの動力で走行する電気走行モードと前記第1クラッチを締結して前記エンジンとモータジェネレータの動力で走行するハイブリッド走行モードとを切替可能なハイブリッド車両の制御方法において、
    少なくとも前記第1クラッチよりも上流側の軸捩り角及び下流側の軸捩り角、前記エンジンの回転数、前記モータジェネレータの回転数とトルクを含む複数の状態量を用いて、前記第1クラッチよりも下流側の軸捩り角に応じた第1軸トルクと前記モータジェネレータのモータトルクの和が前記第2クラッチよりも上流側の第2軸トルクになるよう表現された状態方程式に基づいて、
    ドライバ操作や車両の状態に応じて前記状態量の目標値を設定するステップと、前記状態量目標値と前記状態量との偏差に夫々ゲインを掛けて足し合わせる状態フィードバック制御により制御入力を算出するステップと、前記目標状態量に前記状態量が収束するよう前記ゲインを設定するステップと、前記制御入力と前記状態方程式とを用いて前記エンジンとモータジェネレータに対する目標制御指令値を算出するステップと、
    を有することを特徴とするハイブリッド車両の制御方法。
  2. 前記複数の状態量が、前記エンジンの回転数及び前記モータジェネレータの回転数とトルクを有する観測可能要素と、前記第1クラッチよりも上流側の軸捩り角及び前記第2軸トルクを有する未観測要素とを含み、
    前記状態方程式に基づいて作成したオブザーバにより前記状態量を推定するステップと、その推定値が真値に収束するようにオブザーバゲインを設定するステップと、前記未観測要素の前記状態推定値を前記状態フィードバック制御に用いるステップと、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御方法。
  3. 前記ゲイン設定ステップにおいて最適レギュレータを用い、その評価関数内の重み付け係数をパラメータとしてフィードバックゲインを設定することを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド車両の制御方法。
  4. 前記オブザーバゲイン設定ステップにおいてカルマンフィルタを用い、前記状態量夫々に対応するノイズの分散値をパラメータとしてオブザーバゲインを設定することを特徴とする請求項3に記載のハイブリッド車両の制御方法。
  5. 前記フィードバックゲインが、電気走行モードからハイブリッド走行モードへの切替時又はハイブリッド走行モードから電気走行モードへの切替時、前記第2軸トルクの前記重み付け係数を他の状態量の重み付け係数よりも大きく設定され、
    前記オブザーバゲインが、電気走行モードからハイブリッド走行モードへの切替時又はハイブリッド走行モードから電気走行モードへの切替時、前記エンジンのトルクに対応するノイズの分散値を他の状態量の分散値よりも大きく設定されることを特徴とする請求項3又は4に記載のハイブリッド車両の制御方法。
  6. 前記ゲイン設定ステップにおいて最適レギュレータを用い、その評価関数内の重み付け係数をパラメータとしてフィードバックゲインを設定することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御方法。
  7. 前記オブザーバゲイン設定ステップにおいてカルマンフィルタを用い、前記状態量夫々に対応するノイズの分散値をパラメータとしてオブザーバゲインを設定することを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド車両の制御方法。
JP2017136010A 2017-07-12 2017-07-12 ハイブリッド車両の制御方法 Expired - Fee Related JP6551466B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017136010A JP6551466B2 (ja) 2017-07-12 2017-07-12 ハイブリッド車両の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017136010A JP6551466B2 (ja) 2017-07-12 2017-07-12 ハイブリッド車両の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019018603A JP2019018603A (ja) 2019-02-07
JP6551466B2 true JP6551466B2 (ja) 2019-07-31

Family

ID=65354834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017136010A Expired - Fee Related JP6551466B2 (ja) 2017-07-12 2017-07-12 ハイブリッド車両の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6551466B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7226355B2 (ja) * 2020-01-28 2023-02-21 トヨタ自動車株式会社 パワートレーンシステム
CN113335262B (zh) * 2021-07-19 2022-08-23 中国第一汽车股份有限公司 混合动力汽车驱动模式切换的控制方法、车辆及存储介质

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2794423B2 (ja) * 1988-10-18 1998-09-03 株式会社豊田中央研究所 車両駆動系制御装置および制御方法
JP3490561B2 (ja) * 1995-11-27 2004-01-26 カヤバ工業株式会社 サーボ制御システム
JP2009284676A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Toyota Motor Corp モータを用いた駆動系の捩り振動制振制御方法
EP2451686B1 (en) * 2009-07-07 2013-05-01 Volvo Lastvagnar AB Method and controller for controlling output torque of a propulsion unit.
JP5440874B2 (ja) * 2010-09-30 2014-03-12 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019018603A (ja) 2019-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5440874B2 (ja) 制御装置
JP6545560B2 (ja) ハイブリッド車両の能動型振動低減制御装置及びその方法
CN104773160B (zh) 用状态估算的动力分配式混合动力电动车辆马达扭矩控制
Scamarcio et al. Anti-jerk controllers for automotive applications: A review
JP6233477B1 (ja) 車両の制御装置
WO2012043507A1 (ja) 制御装置
CN109941120B (zh) 用于电动汽车主动振动控制的系统和控制算法
Lu et al. Design of model predictive controller for anti-jerk during tip-in/out process of vehicles
US9139096B2 (en) One-sided detection and disabling of integrator wind up for speed control in a vehicle
JP6521484B2 (ja) ハイブリッド車両の動力制御方法及び動力制御装置
JP6521485B2 (ja) ハイブリッド車両の動力制御方法及び動力制御装置
JP6551466B2 (ja) ハイブリッド車両の制御方法
US20160281804A1 (en) Control device of lock-up clutch
JP6504527B2 (ja) ハイブリッド車両の動力制御方法及び動力制御装置
JP5516995B2 (ja) 制御装置
CN112297873B (zh) 电动车辆系统和控制电动车辆的控制方法
JP6702085B2 (ja) 電動車両の制御方法および電動車両の制御装置
Galvagno et al. Drivability enhancement and transient emission reduction for a mild hybrid diesel-electric truck
Yoon et al. Model predictive control for drivability enhancement with input dead-segment
JP2021050681A (ja) 車両用制御装置及び車両用制御方法
JP6026921B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2005354774A (ja) 駆動力制御装置
JP3374752B2 (ja) ハイブリッド車両における駆動系の制振装置
JP5920147B2 (ja) 車両用制御装置
JP2009255628A (ja) 車両の制振装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190124

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190211

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6551466

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees