JP6550560B1 - ネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレー、および、それを用いたジェルネイルの塗布方法、並びにマニキュアの塗布方法 - Google Patents

ネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレー、および、それを用いたジェルネイルの塗布方法、並びにマニキュアの塗布方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6550560B1
JP6550560B1 JP2018091718A JP2018091718A JP6550560B1 JP 6550560 B1 JP6550560 B1 JP 6550560B1 JP 2018091718 A JP2018091718 A JP 2018091718A JP 2018091718 A JP2018091718 A JP 2018091718A JP 6550560 B1 JP6550560 B1 JP 6550560B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nail
effect pigment
gel
pigment
aerosol spray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018091718A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019196341A (ja
Inventor
次男 松崎
次男 松崎
Original Assignee
有限会社エイベスト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社エイベスト filed Critical 有限会社エイベスト
Priority to JP2018091718A priority Critical patent/JP6550560B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6550560B1 publication Critical patent/JP6550560B1/ja
Publication of JP2019196341A publication Critical patent/JP2019196341A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】飛散面積が大きくなること、ノズル先端でジェルが硬化すること等の従来の欠点を改善したネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレー、およびそれらを用いた塗布方法の提供。【解決手段】ラメ顔料、メタリック顔料、あるいはパール顔料といった高輝度に輝くエフェクト顔料と、当該エフェクト顔料を分散させるための有機溶剤とを内容物として含有し、且つ樹脂成分を含有しない、ジェルネイルまたはマニキュアに使用するエフェクト顔料エアゾールスプレーおよび塗布方法。【選択図】なし

Description

本発明は、手や足の爪を装飾するためのネイルデザインに関するものである。特に、ネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレー、および、それを用いたジェルネイルの塗布方法、並びにマニキュアの塗布方法に関するものである。
手や足の爪の表面をコートするネイルデザインは、ネイルアートとも呼ばれ、爪の装飾を目的として広く楽しまれ、様々な装飾技法が開発されている。ネイルデザインは大別すると、UV光またはLED光による硬化型のジェルネイルと、自然乾燥もしくは温風乾燥の乾燥型のマニキュアの2種類がある。
そして、ネイルデザインに使用されるジェルやネイルマニキュアには、有機溶剤と、有機溶剤に分散させた顔料と、顔料を爪に定着させるための様々な樹脂が含有されている(例えば、特許文献1)。
特開2011−126798
現在一般に広く使用されているジェルやネイルマニキュアは、刷毛や筆等を用いて爪に塗布するタイプのものである。使いやすさの観点から、スプレータイプのものも実用化されたことがあるが、いくつかの欠点を持つため、広く普及するに至っていない。
スプレータイプのマニキュアは実用化されたものがあるが、飛散面積が大きくなり、爪だけにマニキュアを塗布することが困難であり、マニキュアを無駄に消費してしまうという問題点があった。
また、スプレータイプのジェルは、より多くの問題点があるため、実用化に至っていない。まず、爪の周りに光等で硬化し付着したジェルを、一般にはアセトン等の有機溶剤を含んだリムバーや除光液で除去することが必要であった。そのため、指等への有機溶剤等の影響が懸念される。また、ジェルは、一般にマニキュアよりも粘度が高いため、噴射力の大きなスプレーが必要となり、飛散面積がより大きくなってしまう。さらに、スプレーのノズル付近に太陽光等が当たると、ノズル先端付近でジェルが硬化し、ノズルが詰まるという懸念もある。
さらに、爪の細部にマニキュアやジェルを塗布することは不可能であり、細かな装飾を施すことができなかった。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、ネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレー、および、それを用いたジェルネイル(UV光またはLED光を用いた硬化型)の塗布方法、マニキュア(乾燥型)の塗布方法を提供するものである。
本発明に係るネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーは、
ジェルネイルまたはマニキュアに使用するものであり、
エフェクト顔料と、
当該エフェクト顔料を分散させるための有機溶剤と、
を内容物として含有し、
且つ樹脂成分を含有しない
ことを特徴とするものである。
特に、上記ネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーを水平面に立設し、噴射孔から10cmの距離で噴射力を常温で測定した場合、噴射開始後3秒間における最大値が、0.7g重以上4.0g重以下である
ことを特徴とするものである。
本発明に係るジェルネイルの塗布方法は、
樹脂を含有するジェルネイル用カラーコートを塗布する工程と、
上記ジェルネイル用カラーコート上に、請求項1または2に記載のネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーを用いてエフェクト顔料を散布する工程と、
上記エフェクト顔料を散布する工程後に、上記ジェルネイル用カラーコートをUV光またはLED光により硬化させる工程と、
を含むことを特徴とするものである。
本発明に係るジェルネイルの塗布方法は、
樹脂を含有するジェルネイル用ベースコートを塗布する工程と、
上記ジェルネイル用ベースコート上に、請求項1または2に記載のネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーを用いてエフェクト顔料を散布する工程と、
上記エフェクト顔料を散布する工程後に、上記ジェルネイル用ベースコートをUV光またはLED光により硬化させる工程と、
を含むことを特徴とするものである。
本発明に係るマニキュアの塗布方法は、
樹脂を含有するマニキュア用カラーコートを塗布する工程と、
上記マニキュア用カラーコート上に、請求項1または2に記載のネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーを用いてエフェクト顔料を散布する工程と、
上記エフェクト顔料を散布する工程後に、上記マニキュア用カラーコートを乾燥させる工程と、
を含むことを特徴とするものである。
ネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーは、上記のように構成されているため、以下に示す優れた特長を有する。
まず、エアゾールスプレーの内容物を樹脂を含まない内容物としたことで、以下の特長が生じる。
カラーコートとエフェクト顔料を別々にすることで、デザインの自由度が大きく広がる。例えば、3種類のカラーコートと、3種類のネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーがあれば、単純に考えても9種類の組み合わせが生じる。実際には、カラーコートを混ぜ合わせれば、もっとカラーコートの色彩の種類は増えるし、エフェクト顔料も複数種を散布すれば、さらに大きくデザインの自由度が広がる。
刷毛跡がつかない。エフェクト顔料を含んだカラーコートを刷毛や筆で塗布すると、筋状の刷毛跡がつく。粒子径の大きいエフェクト顔料と刷毛や筆との馴染みが悪いため、刷毛や筆の端部は他の部分とエフェクト顔料の馴染みに差が生じ、一様に塗布できないためである。
他方、スプレーでエフェクト顔料を塗布した場合には、一様に散布されるために、このような問題は生じない。
また、刷毛や筆を用いて塗布するタイプに比べて、簡単かつ迅速にネイルマニキュア液を塗布できる。ボタンを押すだけで1秒程度で塗布が完了する。
爪の周りにはみ出したエフェクト顔料を容易に除去できる。樹脂が含まれていないため、爪以外の部分には定着せず、したがって、ウエットティッシュ等により簡単に拭き取ることが可能である。あるいは、水で手を洗っても容易に除去することができる。
リムーバーとしてアセトン等の有機溶剤が不要になり、健康に対する懸念が無く、人に優しいネイルデザインが可能である。
さらに、はみ出した部分を拭き取る際に有機溶剤を用いなくてもよいため、トップコート層が影響を受ける心配がない。したがって、トップコート層として使用する材料、溶液等の選択範囲が広がる。
さらに、エアゾールスプレーを低噴射力のエアゾールスプレーとしたことで、以下の特長がさらに生じる。
飛散面積が小さく、塗布したい場所だけを狙って塗布が可能である。例えば、ポイント塗布も可能である。したがって、高度なデザイン技法にも対応できる。
飛散面積が小さく、塗布したい場所だけを狙って塗布が可能であるので、エフェクト顔料の無駄が減り、経済性が向上する。
本発明に係るエフェクト顔料用エアゾールスプレーの噴射力を計測する方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係るネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーを用いたジェルネイル用ネイルデザインの形成方法のフローを示す図である。 本発明の実施の形態2に係るネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーを用いたマニキュア用ネイルデザインの形成方法のフローを示す図である。
本発明に係るネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレー、および当該ネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーを用いたジェルネイルの塗布方法について、実施の形態1で詳述する。また、ネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレー、および当該ネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーを用いたマニキュアの塗布方法について、実施の形態2で詳述する。
なお、本発明においては、UV光またはLED光を用いた硬化型のネイルをジェルネイルと呼び、乾燥型(自然乾燥又は温風乾燥)のネイルをマニキュアと呼ぶ。そして、ジェルネイルとマニキュアを総称してネイルと呼ぶ。
これら実施の形態における記載は、良好なひとつの実施例を示すものであり、本発明はそれらの記載に限定されるものではない。
実施の形態1
本発明に係るネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーは、ネイルデザインに用いられるものである。特に、ジェルネイルと呼ばれる比較的長期間に渡りネイルデザインが保持されるネイルデザインに適するものである。
まず、本実施の形態おいて用いられるネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーについて説明する。
ネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーは、着色成分である顔料と、当該顔料を分散させるための有機溶剤とを含有し、且つ、上記顔料の付着性を向上させるため等の目的、あるいはその他の目的で用いられる樹脂成分を含有しないものである。そして、顔料としてはラメ顔料、メタリック顔料、あるいはパール顔料といったエフェクト顔料を主成分として含有するものである。
<エアゾールスプレーの構造と原理>
エアゾールスプレーは、主要部品として、キャップ、ボタン・バルブ・ディップチューブ、耐圧容器の3つの部分からなる。アクチュエーターと呼ばれるボタンを押してバルブを開くと、容器内で圧力をかけられている原液と噴射剤の混合内容物が、ディップチューブを通ってボタンの孔から一気に放出される。
<エアゾールスプレーの噴射力>
特に、内容物ができるだけ低噴射力で放出されるエアゾールスプレーが、本実施の形態で使用するネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーとして適している。
エアゾールスプレーの噴射力は、図1に示す方法で測定できる。まず、エアゾールスプレー1と計測器2を水平面3上に立設した。計測器2は、計測面2aに掛かる水平方向の力の時間変化を高精度で計測可能な測定器である。エアゾールスプレー1の噴射孔1aから計測面2aまでの距離は10cmとした。エアゾールスプレー1の噴射孔1aから噴射された内容物は、噴射孔1aから噴射後に広がるが、計測面2aは十分に広いため、噴射孔1aから噴射された内容物の全ては計測面2a内に噴射される。
エアゾールスプレー1のボタン1bを押してバルブを開くと噴射孔1aから内容物が噴射される。噴射開始時は噴射力は弱いが、1秒程度で最大噴射力に到達する。計測器2は、計測面2aに掛かる噴射力の水平成分の時間変化を検知する。測定は、エアゾールスプレー1のボタン1bを3秒間押し続け、この3秒間における計測面2aに掛かる噴射力の水平成分の時間変化を測定する。そして、上記3秒間の測定時間内における最大値をエアゾールスプレー1の噴射力とした。測定時のエアゾールスプレー1の周囲温度は常温(20℃から24℃)とした。
例えば、一般に広く使用されているエアゾールスプレーの場合、上記の測定において、3秒間の噴射時間における噴射力の水平成分の時間変化の最大値は7g重程度である。
同一測定条件の測定において最大値が4.0g重を越えると飛散面積が急激に大きくなった。また、同一測定条件において最大値が0.7gより小さくなると、噴射状態が間欠になる等の不具合が生じた。したがって、上記と同一測定条件での最大値の範囲として、0.7g以上4.0g以下が、エフェクト顔料用エアゾールスプレーとして適切な範囲である。
<エフェクト顔料>
顔料とは爪表面に付着し様々な色調をもたらすものである。特に、ラメ顔料、メタリック顔料、あるいはパール顔料といった顔料は、一般に大きな粒からなり、高輝度に輝く。こういった顔料をエフェクト顔料と呼ぶ。例えば、通常の顔料は1μm以下の径の粒子からなるが、パール顔料は数10μm程度の粒径であり、光を多重反射することで美しい光沢を放つことができる。ラメ顔料やメタリック顔料は、一般にパール顔料よりもさらに大きな粒径の顔料である。
<樹脂>
一般に、ジェルネイル用のベースコートやカラーコート、トップコートには、顔料の爪への定着性を得るために樹脂が含まれている。塗布後に樹脂を硬化させることで、顔料は爪の表面に定着する。
<ジェルネイル塗布方法1>
次に、上記のネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーを用いたジェルネイル塗布方法について、図2を用いて説明する。
前処理工程(S0)は、爪の表面を整える工程である。例えば、爪やすりで磨くことで爪の表面を平滑化したり、エタノール等で拭くことで、皮脂やほこりを除去する工程である。この工程は必ずしも必要な工程ではないが、後述するベースコートやカラーコートの爪への定着性を向上したり、つや感を出す等の効果がある。
ベースコート(S1)は、一般に透明な樹脂コート、あるいは透明に近い樹脂コートを刷毛や筆で爪に塗布する工程である。爪の表面をさらに平滑化し、カラーコートの定着性を向上させることができる。また、爪にカラーコートを直接塗布した場合、爪に色素が沈着する場合があるが、ベースコートを塗布することで、色素の沈着を防止できる。
ベースコート塗布後に、ベースコートを硬化させる(S2)。ベースコートによっては乾燥するタイプのものもあるが、ジェルネイルにおいては、UV光やLED光を用いて硬化させるものが一般的である。
カラーコート(S3)は、樹脂と有機溶剤、および有機溶剤に分散させた様々な色の顔料を刷毛や筆で爪に塗布する工程である。異なる色のジェルネイル用カラーコートを混ぜて塗布する場合もある。あるいは、異なるジェルネイル用カラーコートを多層塗りする場合もある。
エフェクト顔料散布(S4)は、上述したネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーを用いて、ジェルネイル用カラーコート上にエフェクト顔料を散布する工程である。ジェルネイル用カラーコートを硬化する前に行う。複数の異なるエフェクト顔料を含んだネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーを用いて、多数回に渡って散布しても良い。
ジェルネイル用カラーコートを硬化させる(S5)。ジェルネイル用カラーコートを、UV光やLED光を用いて硬化させる。ジェルネイル用カラーコートを硬化させることで、ジェルネイル用カラーコート上に散布したエフェクト顔料も定着する。ただし、エフェクト顔料やジェルネイル用カラーコートの特性にもよるが、エフェクト顔料の定着性が不十分な場合も多い。その場合でも、以下に述べるトップコート(S6)を施すことで、エフェクト顔料はしっかりと定着する。
トップコート(S6)は、ベースコートと同様、一般に透明な樹脂コート、あるいは透明に近い樹脂コートを刷毛や筆で爪に塗布する工程である。トップコート塗布後に、トップコートを硬化させる(S7)。トップコートによっては自然乾燥するタイプのものもあるが、ジェルネイルにおいては、UV光やLED光を用いて硬化させるものが一般的である。
エフェクト顔料除去工程(S8)は、散布したエフェクト顔料が爪からはみ出した場合に行う。カラーコート上にないエフェクト顔料は、定着性がないため、ウエットティッシュ等で容易に拭き取って除去することができる。
<ジェルネイル塗布方法2>
ベースコート上に、ネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーを用いて、エフェクト顔料を散布し、ベースコートをUV光やLED光を用いて硬化させる。これにより、透明なベースコートにエフェクト顔料を定着させることができる。さらに、図2のS6とS7と同様の工程でトップコートを形成する。
このような工程により、爪に直接エフェクト顔料が輝く印象のネイルが可能となる。
<ジェルネイル塗布方法3>
ジェルネイル用カラーコートによっては、トップコートを兼用するタイプもある。この場合、図2のS6とS7は不要となる。ただし、上述したように、エフェクト顔料の定着性が不十分な場合も多い。その場合には、エフェクト顔料の定着性を上げるため、トップコートを設けた方が良い。
実施の形態2
本発明に係るネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーは、実施の形態1で示したジェルネイルだけではなく、マニキュアにも適するものである。
本実施の形態おいて用いられるネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーは、実施の形態1で説明したネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーと基本的に同様である。また、エフェクト顔料に関しても、実施の形態1で説明したエフェクト顔料と基本的に同様である。
<樹脂>
一般に、マニキュア用のカラーコートやトップコートには、顔料の爪への定着性を得るために樹脂が含まれている。塗布後に樹脂を乾燥させることで、顔料は爪の表面に定着する。
<マニキュア塗布方法1>
次に、上記のネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーを用いたマニキュア塗布方法について、図3を用いて説明する。
前処理工程(S10)は、爪の表面を整える工程である。例えば、爪やすりで磨くことで爪の表面を平滑化したり、エタノール等で拭くことで、皮脂やほこりを除去する工程である。この工程は必ずしも必要な工程ではないが、後述するベースコートやカラーコートの爪への定着性を向上したり、つや感を出す等の効果がある。
カラーコート(S11)は、樹脂と有機溶剤、および有機溶剤に分散させた様々な色の顔料を刷毛や筆で爪に塗布する工程である。異なる色のマニキュア用カラーコートを混ぜて塗布する場合もある。あるいは、異なるマニキュア用カラーコートを多層塗りする場合もある。
エフェクト顔料散布(S12)は、上述したネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーを用いて、マニキュア用カラーコート上にエフェクト顔料を散布する工程である。マニキュア用カラーコートが乾燥する前に行う。複数の異なるエフェクト顔料を含んだネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーを用いて、多数回に渡って散布しても良い。
マニキュア用カラーコートを乾燥させる(S13)。マニキュア用カラーコートを、自然乾燥あるいは温風により乾燥させる。マニキュア用カラーコートを乾燥させることで、マニキュア用カラーコート上に散布したエフェクト顔料も定着する。
エフェクト顔料除去工程(S14)は、散布したエフェクト顔料が爪からはみ出した場合に行う。カラーコート上にないエフェクト顔料は、定着性がないため、ウエットティッシュ等で容易に拭き取って除去することができる。
トップコート(S15)は、一般に透明な樹脂コート、あるいは透明に近い樹脂コートを刷毛や筆で爪に塗布する工程である。トップコート塗布後に、トップコートを乾燥させる(S16)。
<マニキュア塗布方法2>
マニキュア用カラーコートによっては、トップコートを兼用するタイプもある。この場合、図3のS15とS16は不要となる。ただし、エフェクト顔料は粒子径が大きいため、トップコートを設けた方が定着性は高くなる。
<実施の形態1および2のまとめ>
手や足の爪の表面をコートするネイルデザインは、爪の装飾を目的として広く行われている。エフェクト顔料を用いたネイルデザインは、見た目の華やかさから、特に人気が高い。通常、エフェクト顔料はカラーコートに含まれ、販売されている。カラーコートは刷毛や筆で塗布するタイプであり、スプレー式のカラーコートは普及していない。スプレータイプのマニキュアは実用化されたものがあるが、飛散面積が大きくなり、爪だけにマニキュアを塗布することが困難であり、マニキュアを無駄に消費してしまうという問題点があった。
また、スプレータイプのジェルは、より多くの問題点があるため、実用化に至っていない。まず、爪の周りに光等で硬化し付着したジェルを、一般にはアセトン等の有機溶剤を含んだリムバーや除光液で除去することが必要であった。そのため、指等への有機溶剤等の影響が懸念される。また、ジェルは、一般にマニキュアよりも粘度が高いため、噴射力の大きなスプレーが必要となり、飛散面積がより大きくなってしまう。さらに、スプレーのノズル付近に太陽光等が当たると、ノズル先端付近でジェルが硬化し、ノズルが詰まるという懸念もある。
さらに、爪の細部にマニキュアやジェルを塗布することは不可能であり、細かな装飾を施すことができなかった。
本発明においては、このような課題を分析し、ネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーの開発を行った
まず、スプレータイプのジェルやネイルマニキュアの飛散面積が大きくなる原因を分析した。飛散面積が大きくなる理由は、スプレーから高噴射力で内容物であるカラーコートやネイルマニキュアが放出されるためである。そして、スプレーから高噴射力でカラーコートやネイルマニキュアを放出しなければならない理由は、顔料の付着性を向上させるための樹脂成分がカラーコートやネイルマニキュアに含有されているためである。樹脂成分は粘性が高いため、低噴射力ではスプレーから放出できない。
そこで、カラーコートやネイルマニキュアから樹脂成分を除くことも考えられるが、樹脂成分を除けば、爪への顔料の付着性、定着性が著しく劣化し、実用上は全く使い物にならない。そもそも、カラーコートやネイルマニキュアが樹脂成分を含むことは常識であった。特に、エフェクト顔料のように大きな結晶から構成される顔料では、定着性を向上させるために樹脂成分を除くことはあり得なかった。
この大きな課題は、予め爪に顔料の付着性を向上させるための樹脂成分を塗布しておくことで解決に至った。樹脂成分を含有した下地層を塗布し、下地層が半固化状態に硬化又は乾燥するまでに、カラーコートやネイルマニキュアを塗布すれば、樹脂成分を含まないカラーコートやネイルマニキュアであっても、十分な爪への顔料の付着性、定着性が得られることが分かった。顔料としてエフェクト顔料を使用した場合でさえ、十分な付着性、定着性が得られた。
ただし、ジェルネイルの場合には、ネイルマニキュアにはないぽってり感という質感が人気の理由である。すなわち、カラーコートを厚く塗ることが必要であり、そのため、カラーコートの塗布は、スプレーよりも刷毛や筆を用いた方が有利である。そこで、カラーコートは刷毛や筆を用いて塗布し、カラーコートを硬化させる前に、カラーコート上にエフェクト顔料をスプレーで散布し、その後にカラーコートを硬化させる方法で、カラーコートとともにエフェクト顔料を硬化させ定着させることが可能となった。
そして、この知見から本発明が想到されることとなったが、発明の想到時には想像もしない多くの長所を本発明が有することが分かった。以下、本発明の優れた効果について説明する。
まず、エアゾールスプレーの内容物を樹脂を含まない内容物としたことで、以下の特長が生じる。
カラーコートとエフェクト顔料を別々にすることで、デザインの自由度が大きく広がる。例えば、3種類のカラーコートと、3種類のネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーがあれば、単純に考えても9種類の組み合わせが生じる。実際には、カラーコートを混ぜ合わせれば、もっとカラーコートの色彩の種類は増えるし、エフェクト顔料も複数種を散布すれば、さらに大きくデザインの自由度が広がる。
刷毛跡がつかない。エフェクト顔料を含んだカラーコートを刷毛や筆で塗布すると、筋状の刷毛跡がつく。粒子径の大きいエフェクト顔料と刷毛や筆との馴染みが悪いため、刷毛や筆の端部は他の部分とエフェクト顔料の馴染みに差が生じ、一様に塗布できないためである。
他方、スプレーでエフェクト顔料を塗布した場合には、一様に散布されるために、このような問題は生じない。
爪の周りにはみ出したエフェクト顔料を容易に除去できる。樹脂が含まれていないため、爪以外の部分には定着せず、したがって、ウエットティッシュ等により簡単に拭き取ることが可能である。あるいは、水で手を洗っても容易に除去することができる。
リムーバーとしてアセトン等の有機溶剤が不要になり、健康に対する懸念が無く、人に優しいネイルデザインが可能である。
さらに、エアゾールスプレーを低噴射力のエアゾールスプレーとしたことで、以下の特長がさらに生じる。
飛散面積が小さく、塗布したい場所だけを狙って塗布が可能である。例えば、ポイント塗布も可能である。したがって、高度なデザイン技法にも対応できる。
飛散面積が小さく、塗布したい場所だけを狙って塗布が可能であるので、エフェクト顔料の無駄が減り、経済性が向上する。
本発明は、非医療目的であり、おしゃれをしたり、身だしなみを整える目的での爪への装飾行為に関する。
1 エアゾールスプレー
1a 噴射孔
1b ボタン
2 計測器(水平方向の力の時間変化を高精度で計測可能な測定器)
2a 計側面
3 水平面

S0 前処理
S1 ベースコート
S2 硬化工程
S3 カラーコート
S4 エフェクト顔料散布
S5 硬化工程
S6 トップコート
S7 硬化工程
S8 エフェクト顔料除去工程

S10 前処理
S11 カラーコート
S12 エフェクト顔料散布
S13 乾燥工程
S14 エフェクト顔料除去工程
S15 トップコート
S16 乾燥工程



Claims (4)

  1. ジェルネイルまたはマニキュアに使用するエフェクト顔料エアゾールスプレーであって、
    エフェクト顔料と、
    当該エフェクト顔料を分散させるための有機溶剤と、
    を内容物として含有し、
    且つ樹脂成分を含有しない
    ことを特徴とするネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレー。
  2. 樹脂を含有するジェルネイル用カラーコートを塗布する工程と、
    上記ジェルネイル用カラーコート上に、請求項1に記載のネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーを用いてエフェクト顔料を散布する工程と、
    上記ジェルネイル用カラーコートをUV光またはLED光により硬化させる工程と、
    を含むジェルネイルの塗布方法。
  3. 樹脂を含有するジェルネイル用ベースコートを塗布する工程と、
    上記ジェルネイル用ベースコート上に、請求項1に記載のネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーを用いてエフェクト顔料を散布する工程と、
    上記ジェルネイル用ベースコートをUV光またはLED光により硬化させる工程と、
    を含むジェルネイルの塗布方法。
  4. 樹脂を含有するマニキュア用カラーコートを塗布する工程と、
    上記マニキュア用カラーコート上に、請求項1に記載のネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレーを用いてエフェクト顔料を散布する工程と、
    上記マニキュア用カラーコートを乾燥させる工程と、
    を含むマニキュアの塗布方法。
JP2018091718A 2018-05-10 2018-05-10 ネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレー、および、それを用いたジェルネイルの塗布方法、並びにマニキュアの塗布方法 Active JP6550560B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018091718A JP6550560B1 (ja) 2018-05-10 2018-05-10 ネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレー、および、それを用いたジェルネイルの塗布方法、並びにマニキュアの塗布方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018091718A JP6550560B1 (ja) 2018-05-10 2018-05-10 ネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレー、および、それを用いたジェルネイルの塗布方法、並びにマニキュアの塗布方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6550560B1 true JP6550560B1 (ja) 2019-07-31
JP2019196341A JP2019196341A (ja) 2019-11-14

Family

ID=67473233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018091718A Active JP6550560B1 (ja) 2018-05-10 2018-05-10 ネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレー、および、それを用いたジェルネイルの塗布方法、並びにマニキュアの塗布方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6550560B1 (ja)

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0770204A (ja) * 1993-06-30 1995-03-14 Lion Corp オルガノポリシロキサンを含有する多糖化合物及び蛋白質化合物
FR2719218B1 (fr) * 1994-04-28 1996-07-05 Oreal Utilisation d'une suspension colloïdale à base de charges minérales comme composition cosmétique permettant de former un film sur les cheveux, la peau et/ou les ongles.
ES2116810T5 (es) * 1995-05-30 2002-12-16 Oreal Utilizacion de acido silicico coloidal para reforzar las materias queratinicas.
FR2739024B1 (fr) * 1995-09-21 1997-11-14 Oreal Composition cosmetique ou dermatologique aqueuse comprenant un oligomere filmogene et des particules nanometriques rigides et non-filmifiables ; utilisations
DE19629761A1 (de) * 1996-07-23 1997-06-05 Wacker Chemie Gmbh Zubereitungen mit vom Betrachtungswinkel abhängiger Farbigkeit
US6352699B1 (en) * 1997-04-04 2002-03-05 L'oreal Cosmetic or dermatological composition forming, on a keratin substrate, a film in cross-linked hybrid material
JPH11279047A (ja) * 1998-03-27 1999-10-12 Kurooda Japan Kk 化粧料組成物
JP2000212043A (ja) * 1999-01-14 2000-08-02 Saradataun:Kk マニキュアやペディキュアの塗布方法及びその塗布用具
JP4800476B2 (ja) * 2000-12-27 2011-10-26 花王株式会社 エアゾール組成物
JP4056002B2 (ja) * 2003-07-16 2008-03-05 スズカファイン株式会社 マニキュア用スプレー
JP2007245112A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Marujiyuu Kasei Kk スプレーノズルアッタチメント
PL3318244T3 (pl) * 2014-04-02 2020-11-30 Chromavis S.P.A. Kompozycja dekoracyjnego lakieru do paznokci i sposób dekorowania paznokci wspomnianym lakierem
US11034841B2 (en) * 2014-11-24 2021-06-15 Basf Corporation Carbon black in effect pigments
JP6674264B2 (ja) * 2016-01-26 2020-04-01 キヤノン株式会社 像振れ検出装置及び方法、及び撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019196341A (ja) 2019-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105170430B (zh) 仿古木器涂装方法
CN104552517A (zh) 装饰木材表面前处理方法
EP2926798B1 (en) A composition of a decorative polish for fingernails and a method of decorating fingernails with said polish
JP6550560B1 (ja) ネイル用エフェクト顔料エアゾールスプレー、および、それを用いたジェルネイルの塗布方法、並びにマニキュアの塗布方法
US7458381B2 (en) Fingernail polish and remover applicator
US5996591A (en) Method for painting nails with acrylic air brush paint
US6705327B2 (en) Method and system to polish and protect natural nails
CN105640800A (zh) 一种环保型冰裂纹指甲油配方
JP6611071B1 (ja) ガラス瓶のフルカラー着色方法及びフルカラー着色ガラス瓶
US6051059A (en) Liquid art medium for creating three-dimensional art
CN101339763A (zh) 硝基仿古白涂装效果在电吉它表面的施工工艺
AU2018204055A1 (en) Method of Applying a Decorative Layer to a Shoe and a Shoe Decorated by the Method
JP6727682B1 (ja) 液状組成物、および爪またはアクセサリー類の表面の光沢鏡面化方法
JPH02284679A (ja) 模様塗膜形成法
KR101261153B1 (ko) 크랙무늬 인조손톱 및 이의 제조 방법
KR200358505Y1 (ko) 반짝이분을 포함하는 매니큐어 용기
CN109225784A (zh) 一种延缓木门漆层老化的油漆施工工艺
CN101429817A (zh) 历史建筑剥落漆修复工艺
CN103287195B (zh) 一种陶瓷浸水作画工艺
CN110536758A (zh) 用于汽车涂料的修补成套包装以及使用所述修补成套包装修补汽车涂料的方法
US20150239283A1 (en) Methods of making an artwork and artworks so formed
DE102018006133A1 (de) Nagellack
CN110238013A (zh) 一种环保纯水性涂料欧式家具的多工艺涂装方法
TW400287B (en) Surface color painting method
CN108928179A (zh) 通过刻漆方式在竹制品表面体现烫金效果的加工工艺

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180802

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180802

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180802

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181016

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181212

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6550560

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150