JP6550243B2 - 培養装置及び培養方法 - Google Patents

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本発明は、光合成を行う生物、若しくはその一部、又は細胞を培養するための培養装置及び培養方法に関する。
藻類の生体微弱発光(遅延発光)を利用して、化学物質が環境に与える影響を迅速に評価し得る試験法として、藻類発光阻害試験法の開発が進められている(例えば、特許文献1〜3参照)。藻類発光阻害試験法では、藻類を含む溶液を収容する光透過性の容器(例えば、試験管等)が試料として用いられる。
特許第5588457号公報 特許第4813206号公報 特許第4699214号公報
上述したような藻類発光阻害試験法においては、複数の試料について均一な条件下で藻類を培養する必要がある。
そこで、本発明は、複数の試料について均一な条件下で、光合成を行う生物、若しくはその一部、又は細胞を培養することができる培養装置及び培養方法を提供することを目的とする。
本発明の培養装置は、光合成を行う生物、若しくはその一部、又は細胞を含む溶液を収容する光透過性の容器を試料として保持する複数の保持部と、保持部のそれぞれの位置を互いに異なる位置に順次に且つ周期的に移動させる移動機構と、保持部のそれぞれを振とうさせる振とう機構と、を備える。
この培養装置では、光合成を行う生物、若しくはその一部、又は細胞(以下、場合によっては「生物等」という)を含む溶液を収容する光透過性の容器を試料として保持する複数の保持部のそれぞれの位置が、移動機構によって互いに異なる位置に順次に且つ周期的に移動させられる。そのため、複数の試料間において光源による光の照射状態が均一化される。更に、試料を保持する複数の保持部のそれぞれが、振とう機構によって振とうさせられる。そのため、複数の試料のそれぞれにおいて生物等が攪拌される。よって、この培養装置によれば、複数の試料について均一な条件下で、光合成を行う生物、若しくはその一部、又は細胞を培養することができる。
本発明の培養装置では、保持部のそれぞれは、第1ラインを中心線とする第1円周上に配列されており、移動機構は、第1円周に沿って保持部のそれぞれを移動させ、振とう機構は、第1ラインとは異なる第2ラインを中心線とする第2円周に沿って移動機構を移動させてもよい。この構成によれば、複数の試料間における光の照射状態の均一化、及び複数の試料のそれぞれにおける生物等の攪拌を効率良く実現することができる。
本発明の培養装置は、第1ラインの角度を変更する角度変更機構を更に備えてもよい。この構成によれば、複数の試料について、光の照射状態を調整したり、生物等の攪拌状態を調整したりすることができる。
本発明の培養装置では、保持部のそれぞれは、第1ラインの反対側に位置する開口部を有する保持部材であってもよい。この構成によれば、複数の試料のそれぞれにおいて光の照射領域を増加させることができる。
本発明の培養装置では、移動機構は、第1駆動モータを有し、振とう機構は、第1駆動モータとは異なる第2駆動モータを有してもよい。この構成によれば、簡易な構造で、移動機構による保持部の移動動作、及び振とう機構による保持部の振とう動作を好適に実現することができる。
本発明の培養装置は、試料に光を照射する光源を更に備えてもよい。この構成によれば、複数の試料について好適な光の照射状態を容易に且つ確実に実現することができる。
本発明の培養方法は、光合成を行う生物、若しくはその一部、又は細胞を含む溶液を収容する光透過性の容器を試料として複数用意する第1工程と、光源から試料に光を照射しつつ、試料のそれぞれの位置を互いに異なる位置に順次に且つ周期的に移動させると共に、試料のそれぞれを振とうさせる第2工程と、を備える。
この培養方法では、複数の試料のそれぞれの位置が互いに異なる位置に順次に且つ周期的に移動させられるため、複数の試料間において光源による光の照射状態が均一化される。更に、複数の試料のそれぞれが振とうさせられるため、複数の試料のそれぞれにおいて生物等が攪拌される。よって、この培養方法によれば、複数の試料について均一な条件下で、光合成を行う生物、若しくはその一部、又は細胞を培養することができる。
本発明によれば、複数の試料について均一な条件下で、光合成を行う生物、若しくはその一部、又は細胞を培養することができる培養装置及び培養方法を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態の培養装置の斜視図である。 図1の培養装置の側面図である。 図1の培養装置の振とう機構の平面図である。 培養装置の設置面の垂線に対して第1ラインが成す角度と、第2円周に沿った移動機構の回転速度の上限値との関係の一例を示すグラフである。 図1の培養装置の振とう機構に用いられる駆動偏心軸、及びその変形例である駆動クランク軸の側面図である。 実験における試料の配置を示す図である。 実験結果としての発光量を示す図である。 実験結果としての粒子数を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1及び図2に示されるように、培養装置1は、複数の保持部材(保持部)2と、移動機構3と、角度変更機構4と、振とう機構5と、を備えている。培養装置1は、光源(図示省略)から複数の試料S(藻類を含む溶液を収容する光透過性の容器T)に光を照射することで、各試料Sにおいて藻類を培養するための装置である。なお、培養装置1において藻類が培養された試料Sは、例えば藻類発光阻害試験法において用いられる。
各保持部材2は、側壁の一部が開いた管状の部材であり、容器Tの外表面に沿うように形成されている。各保持部材2は、弾性変形によって試料Sを保持する。各保持部材2は、第1ラインL1を中心線とする第1円周C1上に配列されており、第1ラインL1の反対側(すなわち、外側)に開口部2aが位置するように、取付部材6を介して移動機構3の回転板31上に取り付けられている。容器Tが試験管である場合、各容器Tは、その開口部が回転板31に対して上側に位置した状態で、回転板31に対して垂直に立設される。
移動機構3は、上述した回転板31に加え、第1ラインL1を中心線として回転板31に取り付けられた回転軸32と、回転軸32に接続された第1駆動モータ33と、第1駆動モータ33等を収容する筐体34と、を有している。移動機構3は、第1駆動モータ33の動力によって回転軸32及び回転板31を回転させることで、第1円周C1に沿って各保持部材2を移動させる。このようにして、移動機構3は、各保持部材2の位置を互いに異なる位置に順次に且つ周期的に移動させる。一例として、移動機構3は、1〜60rpmの回転速度で、半径75mmの第1円周C1に沿って各保持部材2を移動させる。なお、回転板31に対する回転軸32の取付部分には、回転によって回転板31の固定が緩むのを防止するために、Oリングが配置されている。
角度変更機構4は、第1ラインL1の角度が変更可能となるように、移動機構3を支持している。角度変更機構4では、培養装置1の設置面の垂線に対して第1ラインL1が成す角度Xが所望の角度に変更された状態で、固定つまみ41が締められることで、角度変更機構4に対して移動機構3が固定される。
図3に示されるように、振とう機構5は、第1駆動モータ33とは異なる第2駆動モータ51と、第2駆動モータ51に接続された駆動偏心軸52と、駆動偏心軸52に平行に配置された一対の従動偏心軸53と、駆動偏心軸52及び一対の従動偏心軸53に支持された出力板54と、第2駆動モータ51等を収容する筐体55と、を有している。出力板54は、第1ラインL1とは異なる第2ラインL2を中心線とする第2円周C2に沿って移動可能となるように、駆動偏心軸52及び一対の従動偏心軸53に支持されている。
振とう機構5は、第2駆動モータ51の動力によって駆動偏心軸52を回転させることで、第2円周C2に沿って出力板54を移動させる。これにより、出力板54に取り付けられた角度変更機構4、及び角度変更機構4に取り付けられた移動機構3が、第2円周C2に沿って移動させられる。このようにして、振とう機構5は、各保持部材2を振とうさせる。一例として、振とう機構5は、170〜190rpmの回転速度で、半径5mmの第2円周C2に沿って移動機構3を移動させる。このように、第2円周C2に沿った移動機構3の回転速度は、第1円周C1に沿った各保持部材2の回転速度よりも大きい。また、第2円周C2に沿った移動機構3の回転半径は、第1円周C1に沿った各保持部材2の回転半径よりも小さい。
なお、第2駆動モータ51と駆動偏心軸52とは、プーリ56a,56b及びベルト57を介して接続されており、ベルト57には、テンショナ58によって所定のテンションが付与されている。また、駆動偏心軸52と出力板54との間、及び各従動偏心軸53と出力板54との間には、ベアリング59が配置されている。
図1及び図2に示されるように、振とう機構5の筐体55は、培養装置1の設置面に配置されるベース部を構成している。筐体55の前面には、操作部7が設けられている。操作部7は、電源スイッチと、第1円周C1に沿った各保持部材2の回転速度及び第2円周C2に沿った移動機構3の回転速度のそれぞれを調節するための複数の調節つまみと、を有している。筐体55の底面には、培養装置1から設置面への振動の伝播を抑制する複数のクッション材8が設けられている。その他、筐体55には、ACアダプタの接続部等が設けられている。
筐体55には、各駆動モータ33,51の動作を制御するためのエンコーダ等を含む制御回路9が収容されている。制御回路9は、第1円周C1に沿って少なくとも一方向に各保持部材2が移動するように、第1駆動モータ33を制御する。制御回路9は、第1円周C1に沿った各保持部材2の移動方向が一方向と他方向とに周期的に切り替わるように、第1駆動モータ33を制御することが可能である。
制御回路9は、第2円周C2に沿って少なくとも一方向に移動機構3が移動するように、第2駆動モータ51を制御する。制御回路9は、第2円周C2に沿った移動機構3の回転速度が直ちに或いは徐々に設定値となうように、第2駆動モータ51を制御する。制御回路9は、培養装置1の設置面の垂線に対して第1ラインL1が成す角度Xに応じて、第2円周C2に沿った移動機構3の回転速度の上限値Yを設定することが可能である。上限値Yは、試料Sにおいて容器Tの開口部を塞ぐ蓋体に、容器Tに収容された溶液が触れないように、設定される。図4に示されるように、角度Xと上限値Yとの関係は、線形近似することができる。なお、角度Xは、例えば移動機構3に設けられた傾斜検出センサによって検出される。
以上のように構成された培養装置1では、まず、複数の試料S(藻類を含む溶液を収容する光透過性の容器T)が用意される(第1工程)。続いて、光源(図示省略)から試料Sに光が照射されつつ、移動機構3によって各試料Sの位置が互いに異なる位置に順次に且つ周期的に移動させられると共に、振とう機構5によって各試料Sが振とうさせられる(第2工程)。
このように、培養装置1では、各試料Sの位置が互いに異なる位置に順次に且つ周期的に移動させられるため、光源の種類に依らずに、複数の試料S間において光源よる光の照射状態が均一化される。更に、各試料Sが振とうさせられるため、各試料Sにおいて藻類が攪拌される。よって、培養装置1によれば、複数の試料Sについて均一な条件下で藻類を培養することができる。培養装置1は、試料S中の藻類について、一般的な藻類を用いた培養試験(OECDテストガイドライン201(TG201)等)に求められる均質且つ良好な生長を達成することができる。具体的には、細胞の増加速度が高い(TG201では0.92day−1以上が必要とされる)、試料間の生長速度のばらつきが小さい(TG201では変動係数が7〜10%以内とされている)等が挙げられる。
また、培養装置1では、移動機構3が、第1ラインL1を中心線とする第1円周C1に沿って各保持部材2を移動させ、振とう機構5が、第2ラインL2を中心線とする第2円周C2に沿って移動機構3を移動させる。この構成によれば、複数の試料S間における光の照射状態の均一化、及び各試料Sにおける藻類の攪拌を効率良く実現することができる。
また、培養装置1では、角度変更機構4によって第1ラインL1の角度が変更可能となっている。この構成によれば、複数の試料Sについて、光の照射状態を調整したり、藻類の攪拌状態を調整したりすることができる。培養装置1の設置面の垂線に対して第1ラインL1を傾斜させた場合に奏される効果は、次のとおりである。すなわち、容器T中において空気に触れる溶液の表面積を増加させて、藻類の生長に必要な二酸化炭素を効率良く溶液に取り込ませることができる。また、溶液における光の照射領域を増加させることができる。更に、容器Tの底部の形状が全周において同じでない場合に、溶液に複雑な波が生じ易くなるため、藻類をより均一に攪拌することができる。
また、培養装置1では、各保持部材2が、第1ラインL1の反対側に位置する開口部2aを有している。この構成によれば、各試料Sにおいて光の照射領域を増加させることができる。
また、培養装置1では、移動機構3が第1駆動モータ33を有しており、振とう機構5が第2駆動モータ51を有している。この構成によれば、簡易な構造で、移動機構3による保持部材2の移動動作、及び振とう機構5による保持部材2の振とう動作を好適に実現することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、培養装置1及び培養方法は、藻類に限定されず、光合成を行う生物、若しくはその一部、又は細胞を培養の対象とすることができる。つまり、培養装置1及び培養方法は、光合成を行う生物、若しくはその一部、又は細胞を含む溶液を収容する光透過性の容器を試料とすることができる。また、振とう機構5は、移動機構3を円運動させるものに限定されず、移動機構3を楕円運動させたり、或いは、往復直線運動させたりするものであってもよい。
また、試料Sに光を照射する光源を培養装置1が備えていてもよい。この構成によれば、複数の試料Sについて好適な光の照射状態を容易に且つ確実に実現することができる。
また、上記実施形態では、振とう機構5に、図5の(a)に示される駆動偏心軸52が用いられていたが、これに代えて、図5の(b)に示されるクランク軸61が用いられてもよい。図5の(a)に示されるように、上述した駆動偏心軸52は、プーリ56a,56b及びベルト57を介して第2駆動モータ51と接続された軸部52aと、軸部52aの中心線と異なる中心線を有するカム部52bと、を備えている。出力板54は、このカム部52bにベアリング59を介して接続されている。一方、図5の(b)に示されるように、クランク軸61は、プーリ56a,56b及びベルト57を介して第2駆動モータ51と接続された軸部61aと、軸部61aの中心線と異なる中心線を有する軸部61bと、を備えている。出力板54は、この軸部61bにベアリング59を介して接続されている。
最後に、実験結果について説明する。藻類発光阻害試験法のプロトコルに従って、4つの条件下で24時間培養を行い、24時間培養後の発光量及び粒子数について調査した。ここで、発光量とは、藻類発光阻害試験法で計測する遅延発光の発光量積算値である。また、粒子数とは、藻類の細胞密度(cells/ml)である。
第1条件は、上述した培養装置1を用いて、第1円周C1に沿った各保持部材2の回転(すなわち、各試料Sの位置の順次且つ周期的移動)、及び第2円周C2に沿った移動機構3の回転(すなわち、各試料Sの振とう)を行わないという条件である(以下、「対照区」という)。第2条件は、上述した培養装置1を用いて、各試料Sの位置の順次且つ周期的移動を行わず、各試料Sの振とうを行うという条件である(以下、「Orbital」という)。第3条件は、上述した培養装置1を用いて、各試料Sの位置の順次且つ周期的移動を行い、各試料Sの振とうを行わないという条件である(以下、「Wheel」という)。第4条件は、上述した培養装置1を用いて、各試料Sの位置の順次且つ周期的移動、及び各試料Sの振とうを行うという条件である(以下、「ダブルシェイク」という/実施例)。
上述した4つの条件用に、同一の凍結藻類キットから試料Sを6つずつ調製し、図6に示されるように、培養装置1に6つの試料S1〜S6をセットして、4つの条件ごとに24時間培養を行った。24時間培養では、培養装置1をインキュベータ内に入れ、上部に設置した白色蛍光灯から各試料S1〜S6に光を照射した。このとき、培養装置1は、インキュベータ内のやや左側に設置されたため、上部に設置された白色蛍光灯からの光量は、試料S6側よりも試料S2側の方が多かった。
実験結果として、図7の(a)に、24時間培養後の試料S1〜S6の発光量を示し、図7の(b)に、当該発光量の平均値、標準偏差(SD)及び変動係数(CV)を示す。また、図8の(a)に、24時間培養後の試料S1〜S6の粒子数を示し、図8の(b)に、当該粒子数の平均値、標準偏差(SD)及び変動係数(CV)を示す。
まず、ダブルシェイクとOrbitalとを比較すると、試料S1,S2については、発光量及び粒子数は、ダブルシェイクとOrbitalとで近い値となった。試料S3,S4,S5については、発光量及び粒子数は、ダブルシェイクよりもOrbitalのほうが低い値となった。試料S6については、発光量は、ダブルシェイクとOrbitalとで近い値となったが、粒子数は、ダブルシェイクよりもOrbitalのほうが低い値となった。試料S5,S6については、粒子数は、Orbitalと対照区とで近い値となった。
また、ダブルシェイクとOrbitalとを比較すると、試料S1〜S6の発光量の平均値、及び試料S1〜S6の粒子数の平均値に、大きな差は認められなかった。試料S1〜S6の発光量の変動係数、及び試料S1〜S6の粒子数の変動係数は、ダブルシェイクよりもOrbitalのほうが大きな値となり、粒子数の変動係数については、20%を超えた。
次に、ダブルシェイクとWheelとを比較すると、試料S1〜S6について、発光量及び粒子数は、ダブルシェイクよりもWheelのほうが低い値となった。試料S1〜S6の発光量の変動係数、及び試料S1〜S6の粒子数の変動係数は、ダブルシェイクとWheelとで5%を下回った。
以上のように、ダブルシェイク(培養方法の実施例)は、Orbital、Wheel及び対照区のいずれ(培養方法の比較例)よりも、複数の試料S1〜S6について均一な条件下で藻類を培養することができることが分かった。
1…培養装置、2…保持部材(保持部)、2a…開口部、3…移動機構、4…角度変更機構、5…振とう機構、33…第1駆動モータ、51…第2駆動モータ、L1…第1ライン、L2…第2ライン、C1…第1円周、C2…第2円周、T…容器、S…試料。

Claims (6)

  1. 光合成を行う生物、若しくはその一部、又は細胞を含む溶液を収容する光透過性の容器を試料として保持する複数の保持部と、
    前記保持部のそれぞれを移動させることで、前記保持部のそれぞれの位置を互いに異なる位置に順次に且つ周期的に移動させる移動機構と、
    前記移動機構を移動させることで、前記保持部のそれぞれを振とうさせる振とう機構と、
    前記振とう機構に対する前記移動機構の角度を変更する角度変更機構と、を備える、培養装置。
  2. 前記保持部のそれぞれは、第1ラインを中心線とする第1円周上に配列されており、
    前記移動機構は、前記第1円周に沿って前記保持部のそれぞれを移動させ、
    前記振とう機構は、前記第1ラインとは異なる第2ラインを中心線とする第2円周に沿って前記移動機構を移動させる、請求項1記載の培養装置。
  3. 前記角度変更機構は、前記第2ラインに対する前記第1ラインの角度を変更する、請求項2記載の培養装置。
  4. 前記保持部のそれぞれは、前記第1ラインとは反対側に位置する開口部を有する保持部材である、請求項2又は3記載の培養装置。
  5. 前記移動機構は、第1駆動モータを有し、
    前記振とう機構は、前記第1駆動モータとは異なる第2駆動モータを有する、請求項1〜4のいずれか一項記載の培養装置。
  6. 前記試料に光を照射する光源を更に備える、請求項1〜5のいずれか一項記載の培養装置。
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