JP6548615B2 - 磁場歪み算出装置、方法およびプログラム - Google Patents

磁場歪み算出装置、方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置により取得された3次元画像に含まれる磁場歪みを算出する磁場歪み算出装置、方法およびプログラムに関するものである。
近年、CT(Computed Tomography)装置およびMRI装置等の医療機器の進歩により、質の高い高解像度の3次元画像が画像診断に用いられるようになってきている。ここで、CT装置は、短時間で被検体の体内を撮影することができ、疾患の早期発見および手術計画の立案に用いられることが多い。一方、MRI装置は、CT装置よりも撮影時間を要するものの、被検体の被曝がないというメリットを有する。MRI装置は、被検体である人体に傾斜磁場をかけ、人体の組織を構成する原子核スピンが発生する核磁気共鳴信号を計測し、人体内部の頭部および腹部等の形態を3次元的に画像化する装置である。
しかしながら、MRI装置により取得されるMRI画像には、静的磁場における不均一性および傾斜磁場における不完全性による、装置に起因する幾何学的歪み、並びに被検体に起因する幾何学的歪み(以下、磁場歪みと称する)が発生する。このような磁場歪みは、ある程度は許容されるものの、同一被検体についての経過観察を行うための撮影時期が異なる2つのMRI画像に磁場歪みが含まれると、経過を正確に判断することができない。とくに、被検体がアルツハイマー病の患者の場合、正常者の脳全体の萎縮率が年1%未満であるのに対して、年に1〜3%である。このため、アルツハイマー病の経過観察においては、前回の診断時に取得したMRI画像と最新のMRI画像とを比較して、脳のどの部分がどの程度萎縮しているかを正確に認識する必要がある。しかしながら、MRI画像に磁場歪みが含まれていると、求められた脳の萎縮が病気の経過に起因するものであるのか、磁場歪みに起因するものであるのかが判別がつかないこととなる。このため、磁気歪みを補正するための各種手法が提案されている。
例えば、傾斜磁場発生装置を構成するコイルのパターンに基づいて空間内の撮像断面における傾斜磁場強度を算出し、これを用いて磁場歪みを算出してMRI画像の磁場歪みを補正する手法が提案されている(特許文献1参照)。また、歪みを測定するためのファントムを用いて磁場歪みを算出し、算出した磁場歪みを用いて被検体を撮影することにより取得したMRI画像を補正する手法も提案されている(特許文献2,3参照)。これらの手法を用いることにより、MRI画像に含まれる磁場歪みを補正することができる。
一方、上述したように、同一被検体の経過観察を行うためには、撮影時期が異なる2つの画像の位置合わせを精度よく行って、前回からの変更箇所および変更量を検出する必要がある。このため、一般的な画像の位置合わせの手法として、2つの画像の剛体位置合わせを行って画像間の大域的な変形を表す変形ベクトル場を第1の変形情報として取得し、第1の変形情報を初期変形情報として、2つの画像の非剛体位置合わせを行うことにより、2つの画像の局所的な変形を表す変形ベクトル場を取得する手法が提案されている(特許文献4参照)。
特開2012−161354号公報 特開平11−9708号公報 特表2008−521471号公報 特開2014−108349号公報
一方、MRI装置においては、機器の経年劣化により磁場歪みが悪化する場合がある。このため、特許文献1〜3に記載された手法においては、例えば半年または1年等の一定期間ごとに磁場歪みを計測するキャリブレーションを必要がある。しかしながら、一定期間ごとに磁場歪みを計測することは非常に手間がかかる。また、キャリブレーション直後においては、MRI画像の磁場歪みを精度よく補正することができるが、キャリブレーションを行ってからの経過時間が長いと、実際の磁場歪みと計測された磁場歪みとが異なる可能性が非常に高いため、磁場歪みを精度よく補正することができない。また、特許文献4に記載された手法は、MRI画像の磁気歪みの補正を行うことを意図したものではなく、剛体位置合わせおよび非剛体位置合わせを組み合わせてはいるものの、MRI画像の磁場歪みを補正した位置合わせを行うことはできない。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、キャリブレーションを行うことなく、MRI画像に含まれる磁場歪みを補正することを目的とする。
本発明による磁場歪み算出装置は、被検体の対象部位をMRI装置により撮影にすることにより取得された、撮影時期が異なる第1の3次元画像および第2の3次元画像を取得する画像取得手段と、
第1の3次元画像および第2の3次元画像のそれぞれから、互いに対応する第1の形状不変領域および第2の形状不変領域を抽出する領域抽出手段と、
第1の形状不変領域および第2の形状不変領域を剛体位置合わせして、第1の形状不変領域上の各点の第2の形状不変領域上の対応する各点に対する第1の変形ベクトルを取得する第1の位置合わせ手段と、
第1の3次元画像と第2の3次元画像とを、第1の形状不変領域および第2の形状不変領域において非剛体位置合わせして、第1の3次元画像の第1の形状不変領域上の各点の、第2の3次元画像の第2の形状不変領域上の対応する各点に対する第2の変形ベクトルを取得する第2の位置合わせ手段と、
第1の変形ベクトルおよび第2の変形ベクトルに基づいて、第1の3次元画像上の各点における、第1の3次元画像および第2の3次元画像間の相対的な磁場歪みを表す磁場歪みベクトルを算出する磁場歪みベクトル算出手段とを備えたことを特徴とするものである。
「剛体位置合わせ」とは、位置合わせの対象が変形しないと仮定した場合における位置合わせである。例えば3次元画像全体で剛体位置合わせを行うことにより、第1の3次元画像上の各点における第2の3次元画像に対する平行移動および回転を表すベクトルを第1の変形ベクトルとして取得することができる。すなわち、剛体位置合わせは、3次元画像間における局部の非線形な変形の位置合わせは含まない。
「非剛体位置合わせ」とは、位置合わせの対象が変形する場合における位置合わせである。非剛体位置合わせにより、3次元画像間の非線形な変形(例えば画像の局所的なねじれ)も含めて位置合わせすることが可能である。なお、非剛体位置合わせする領域は、第1の形状不変領域および第2の形状不変領域のみであってもよく、第1の形状不変領域および第2の形状不変領域を含む、第1の形状不変領域および第2の形状不変領域内の領域であってもよい、
「各点」とは、3次元画像上の全ての画素位置(ボクセル位置)であってもよく、あらかじめ定められた間隔で間引いた画素位置であってもよい。
なお、本発明による磁場歪み算出装置においては、磁場歪みベクトル算出手段は、第1の変形ベクトルに基づいて第1の形状不変領域における第2の変形ベクトルを補正することにより取得される第3の変形ベクトルを第1の形状不変領域における磁場歪みベクトルとして算出し、第1の3次元画像における第1の形状不変領域以外の他の領域においては、第3の変形ベクトルに基づいて磁場歪みベクトルを算出するものであってもよい。
また、本発明による磁場歪み算出装置においては、磁場歪みベクトルに基づいて、第1の3次元画像に含まれる磁場歪みを除去し、磁場歪みが除去された第1の3次元画像および第2の3次元画像を非剛体位置合わせして、第1の3次元画像に含まれる対象部位の各点の、第2の3次元画像に含まれる対象部位の対応する各点に対する第4の変形ベクトルを算出する第3の位置合わせ手段をさらに備えるものとしてもよい。
この場合、第4の変形ベクトルに基づいて、対象部位の容積変化量を算出する変化量算出手段をさらに備えるものとしてもよい。
本発明による磁場歪み算出装置においては、対象部位が脳であってもよく、この場合、第1の形状不変領域および第2の形状不変領域が頭蓋骨であってもよい。
本発明による磁場歪み算出方法は、被検体の対象部位をMRI装置により撮影にすることにより取得された、撮影時期が異なる第1の3次元画像および第2の3次元画像を取得し、
第1の3次元画像および第2の3次元画像のそれぞれから、互いに対応する第1の形状不変領域および第2の形状不変領域を抽出し、
第1の形状不変領域および第2の形状不変領域を剛体位置合わせして、第1の形状不変領域上の各点の第2の形状不変領域上の対応する各点に対する第1の変形ベクトルを取得し、
第1の3次元画像と第2の3次元画像とを、第1の形状不変領域および第2の形状不変領域において非剛体位置合わせして、第1の3次元画像の第1の形状不変領域上の各点の、第2の3次元画像の第2の形状不変領域上の対応する各点に対する第2の変形ベクトルを取得し、
第1の変形ベクトルおよび第2の変形ベクトルに基づいて、第1の3次元画像上の各点における、第1の3次元画像および第2の3次元画像間の相対的な磁場歪みを表す磁場歪みベクトルを算出することを特徴とするものである。
なお、本発明による磁場歪み算出方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
本発明によれば、第1の3次元画像および第2の3次元画像のそれぞれから、互いに対応する第1の形状不変領域および第2の形状不変領域が抽出され、第1の形状不変領域および第2の形状不変領域とが剛体位置合わせされて、第1の形状不変領域の第2の形状不変領域に対する第1の変形ベクトルが取得される。また、第1の3次元画像と第2の3次元画像とが、第1の形状不変領域および第2の形状不変領域において非剛体位置合わせされて、第1の3次元画像上の各点における第2の3次元画像に対する第2の変形ベクトルが取得される。次いで、第1の変形ベクトルおよび第2の変形ベクトルに基づいて、第1の3次元画像上の各点における、第1の3次元画像および第2の3次元画像間の相対的な磁場歪みを表す磁場歪みベクトルが算出される。
ここで、被検体内の第1および第2の形状不変領域は、実際には変形しない領域であるが、第1および第2の3次元画像の取得時の磁場歪みの影響により、第1の3次元画像に含まれる第1の形状不変領域は、第2の3次元画像に含まれる第2の形状不変領域に対して変形している。本発明において取得される第1の変形ベクトルは、第1の形状不変領域の第2の形状不変領域に対する平行移動および回転による位置ずれを表すものとなる。一方、第2の変形ベクトルは、第1の形状不変領域の第2の形状不変領域に対する平行移動および回転による位置ずれ、並びに第1および第2の3次元画像間の相対的な磁場歪みによる変形を含んでいる。
このため、第1の変形ベクトルおよび第2の変形ベクトルに基づくことにより、ファントム等を用いて定期的に磁場歪みを測定するキャリブレーションを行わなくても、第1および第2の3次元画像間における相対的な磁場歪みによる変形、すなわち磁気歪みベクトルを算出することができる。
本発明の第1の実施形態による磁場歪み算出装置を適用した、診断支援システムの概要を示すハードウェア構成図 本実施形態による磁場歪み算出装置の構成を示す概略ブロック図 形状不変領域の抽出を説明するための図 第1の変形ベクトルの取得を説明するための図 第1および第2の形状不変領域A1,A2上の対応する画素位置P1,P2と第1の変形ベクトルV1との関係を示す図 第2の変形ベクトルの取得を説明するための図 第1および第2の形状不変領域A1,A2上の対応する画素位置P1,P2と第2の変形ベクトルV2との関係を示す図 第1および第2の3次元画像と第2の変形ベクトルとの関係を説明するための図 第3の変形ベクトルの取得を説明するための図 脳の容積変化量の算出を説明するための図 脳の容積変化量の算出を説明するための図 脳の表面を表す脳画像に容積変化量を可視化した状態を示す図 脳の断面を表す脳画像に容積変化量を可視化した状態を示す図 脳の表面を表す脳画像において、脳区域毎に異常領域を可視化した状態を示す図 本実施形態において行われる処理を示すフローチャート
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態による磁場歪み算出装置を適用した、診断支援システムの概要を示すハードウェア構成図である。図1に示すように、診断支援システムでは、本実施形態による磁場歪み算出装置1、3次元画像撮影装置2、および画像保管サーバ3が、ネットワーク4を経由して通信可能な状態で接続されている。そして、診断支援システムにおいては、被検体の診断の対象部位についての比較診断のために、撮影時期が異なる2つの3次元画像の比較を磁場歪み算出装置1において行うものである。
3次元画像撮影装置2は、被検体の診断対象となる部位を撮影することにより、その部位を表す3次元画像を生成する装置であり、本実施形態においては、MRI装置である。この3次元画像撮影装置2により生成された3次元画像は画像保管サーバ3に送信され、保存される。なお、本実施形態においては、被検体の診断対象部位は脳であり、3次元画像撮影装置2において、被検体の頭部についての3次元画像が生成されるものとする。
ここで、MRI装置により取得される3次元画像には磁場歪みが含まれる。磁場歪みは、ある程度は許容されるものの、撮影時期が異なる2つの3次元画像に磁場歪みが含まれると、対象部位の病状の経過を正確に判断することができない。とくに、被検体がアルツハイマー病の患者の場合、正常者の脳全体の萎縮率が年1%未満であるのに対して、年に1〜3%である。このため、アルツハイマー病の経過観察においては、前回の診断時に取得した3次元画像と最新の3次元画像とを比較して、脳のどの部分がどの程度萎縮しているかを正確に認識する必要がある。しかしながら、3次元画像に磁場歪みが含まれていると、求められた脳の萎縮が病気の経過に起因するものであるのか、磁場歪みに起因するものであるのかが判別がつかないこととなる。
本実施形態においては、最新の3次元画像および過去の3次元画像間の相対的な磁場歪みを表す磁場歪みベクトルを算出し、磁場歪みベクトルを用いて、磁場歪みの影響を受けることなく、脳の容積変化量、すなわち脳の萎縮の程度を診断できるようにするものである。
画像保管サーバ3は、各種データを保存して管理するコンピュータであり、大容量外部記憶装置およびデータベース管理用ソフトウェアを備えている。画像保管サーバ3は、有線あるいは無線のネットワーク4を介して他の装置と通信を行い、画像データ等を送受信する。具体的には3次元画像撮影装置2で生成された3次元画像等の画像データをネットワーク経由で取得し、大容量外部記憶装置等の記録媒体に保存して管理する。なお、画像データの格納形式およびネットワーク4経由での各装置間の通信は、DICOM(Digital Imaging and COmmunication in Medicine)等のプロトコルに基づいている。また、本実施形態においては、同一被検体についての撮影時期が異なる頭部の3次元画像が、画像保管サーバ3に保管されているものとする。
磁場歪み算出装置1は、1台のコンピュータに、本発明の磁場歪み算出プログラムをインストールしたものである。コンピュータは、診断を行う医師が直接操作するワークステーションまたはパーソナルコンピュータでもよいし、それらとネットワークを介して接続されたサーバコンピュータでもよい。磁場歪み算出プログラムは、DVD(Digital Versatile Disc)あるいはCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)等の記録媒体に記録されて配布され、その記録媒体からコンピュータにインストールされる。または、ネットワークに接続されたサーバコンピュータの記憶装置、もしくはネットワークストレージに、外部からアクセス可能な状態で記憶され、要求に応じて医師が使用するコンピュータにダウンロードされ、インストールされる。
図2は、コンピュータに磁場歪み算出プログラムをインストールすることにより実現される磁場歪み算出装置の概略構成を示す図である。図2に示すように、磁場歪み算出装置1は、標準的なワークステーションの構成として、CPU(Central Processing Unit)11、メモリ12およびストレージ13を備えている。また、磁場歪み算出装置1には、ディスプレイ14および、マウス等の入力部15が接続されている。
ストレージ13には、ネットワーク4を経由して画像保管サーバ3から取得した、同一被検体についての最新および前回の診断時における過去の3次元画像、並びに処理に必要な情報を含む各種情報が記憶されている。なお、本実施形態においては、同一被検体についての頭部を対象部位とする最新の3次元画像G1(第1の3次元画像)、および例えば前回の診断時に取得した過去の3次元画像G2(第2の3次元画像)が記憶されているものとする。
また、メモリ12には、磁場歪み算出プログラムが記憶されている。磁場歪み算出プログラムは、CPU11に実行させる処理として、3次元画像撮影装置2が取得した、第1および第2の3次元画像G1,G2を取得する画像取得処理、第1の3次元画像G1および第2の3次元画像G2のそれぞれから、互いに対応する第1の形状不変領域および第2の形状不変領域を抽出する領域抽出処理、第1の形状不変領域および第2の形状不変領域を剛体位置合わせして、第1の形状不変領域上の各点の第2の形状不変領域上の対応する各点に対する第1の変形ベクトルを取得する第1の位置合わせ処理、第1の3次元画像G1と第2の3次元画像G2とを、第1の形状不変領域および第2の形状不変領域において非剛体位置合わせして、第1の3次元画像G1の第1の形状不変領域上の各点の、第2の3次元画像G2の第2の形状不変領域上の対応する各点に対する第2の変形ベクトルを取得する第2の位置合わせ処理、第1の変形ベクトルおよび第2の変形ベクトルに基づいて、第1の3次元画像G1上の各点における、第1および第2の3次元画像G1,G2間の相対的な磁場歪みを表す磁場歪みベクトルを算出する磁場歪みベクトル算出処理、磁場歪みベクトルに基づいて、第1の3次元画像G1に含まれる磁場歪みを除去し、磁場歪みが除去された第1の3次元画像G11および第2の3次元画像G2を位置合わせして、第1の3次元画像G1に含まれる対象部位である脳の各点の、第2の3次元画像G2に含まれる脳の対応する各点に対する第4の変形ベクトルを算出する第3の位置合わせ処理、並びに、第4の変形ベクトルに基づいて、脳の容積変化量を算出する変化量算出処理を規定する。
そして、CPU11がプログラムに従いこれらの処理を実行することで、コンピュータは、画像取得部21、領域抽出部22、第1の位置合わせ部23、第2の位置合わせ部24、磁場歪みベクトル算出部25、第3の位置合わせ部26、および変化量算出部27として機能する。なお、磁場歪み算出装置1は、画像取得処理、領域抽出処理、第1の位置合わせ処理、第2の位置合わせ処理、磁場歪みベクトル算出処理、第3の位置合わせ処理、および変化量算出処理をそれぞれ行う複数のプロセッサまたは処理回路を備えるものであってもよい。
画像取得部21は、対象部位である脳を含む頭部の第1および第2の3次元画像G1,G2を画像保管サーバ3から取得する。なお、第1および第2の3次元画像G1,G2が既にストレージ13に記憶されている場合には、画像取得部21は、ストレージ13から第1および第2の3次元画像G1,G2を取得するようにしてもよい。
領域抽出部22は、第1の3次元画像G1および第2の3次元画像G2のそれぞれから、互いに対応する第1の形状不変領域および第2の形状不変領域を抽出する。本実施形態においては、領域抽出部22は、第1の3次元画像G1および第2の3次元画像G2のそれぞれから、頭蓋骨の領域を第1の形状不変領域A1および第2の形状不変領域A2として抽出する。ここで、頭蓋骨は、第1および第2の3次元画像G1,G2において、比較的高輝度の領域として含まれる。領域抽出部22は、第1および第2の3次元画像G1,G2における骨と見なせる比較的高輝度の画素値(ボクセル値)を有する領域を、しきい値処理により第1および第2の形状不変領域A1,A2として抽出する。図3は第1および第2の3次元画像G1,G2からの第1および第2の形状不変領域A1,A2の抽出を説明するための図である。図3に示すように、領域抽出部22は、第1の3次元画像G1に含まれる頭部の組織から頭蓋骨のみを第1の形状不変領域A1として抽出する。同様に、領域抽出部22は、第2の3次元画像G2についても、同様に第2の形状不変領域A2を抽出する。なお、第1および第2の形状不変領域A1,A2の抽出方法はこれに限定されるものではなく、MRI装置により取得した3次元画像から骨領域を抽出するように学習された判別器を用いる手法等、任意の手法を用いることができる。また、頭蓋骨には、動きがある下顎骨は含まないものとする。
第1の位置合わせ部23は、第1の形状不変領域A1および第2の形状不変領域A2を剛体位置合わせして、第1の形状不変領域A1上の各点の第2の形状不変領域A2上の対応する各点に対する第1の変形ベクトルV1を取得する第1の位置合わせ処理を行う。具体的には、第1の位置合わせ部23は、最小二乗法を用いて、第1の形状不変領域A1上の各点と、これらの各点と対応する第2の形状不変領域A2上の各点との距離の二乗和が最小となるように、第1の形状不変領域A1および第2の形状不変領域A2の対応する各点間の平行移動成分および回転成分を算出する。なお、各点は、第1および第2の形状不変領域A1,A2における全ての画素位置であってもよく、適宜間引いた画素位置であってもよい。また、平行移動成分および回転成分の算出は、最小二乗法に限定されるものではなく、任意の手法を用いることができる。
図4は第1の変形ベクトルV1の取得を説明するための図である。図4に示すように、第1の位置合わせ部23は、第1の形状不変領域A1上の各点において、平行移動成分および回転成分を変形ベクトルVr1として算出する。なお、図4においては、説明のために、第1の形状不変領域A1上の適宜間引いた位置において取得された変形ベクトルVr1を示している。なお、図4および以降の説明においては、変形ベクトルの取得を2次元画像において示しているが、実際には3次元画像において3次元の変形ベクトルが取得される。
そして、第1の位置合わせ部23は、図4に示すように、各画素の平行移動成分および回転成分を表す変形ベクトルVr1の平均値を算出し、第1の変形ベクトルV1を取得する。これにより、第1の変形ベクトルV1は、第1の形状不変領域A1の第2の形状不変領域A2に対する平行移動および回転による位置ずれを表すものとなる。
図5は、第1および第2の形状不変領域A1,A2上の対応する画素位置P1,P2と第1の変形ベクトルV1との関係を示す図である。図5に示すように、第1の形状不変領域A1における画素位置P1から、第2の形状不変領域A2における画素位置P2への座標変換は、第1の変形ベクトルV1を用いて下記の式(1)により表される。なお、図5の下の図においては、第1の形状不変領域A1を破線で、第2の形状不変領域A2を実線で示している。
P2=P1+V1 (1)
第2の位置合わせ部24は、第1の3次元画像G1と第2の3次元画像G2とを、第1の形状不変領域A1および第2の形状不変領域A2において非剛体位置合わせして、第1の3次元画像G1の第1の形状不変領域A1上の各点の、第2の3次元画像G2の第2の形状不変領域A2上の対応する各点に対する第2の変形ベクトルV2を取得する、第2の位置合わせを行う。本実施形態においては、第1の形状不変領域A1と第2の形状不変領域A2とを非剛体位置合わせして、第2の変形ベクトルV2を取得する。なお、第1の3次元画像G1の第1の形状不変領域A1を含む第1の形状不変領域A1内の領域と、第2の3次元画像G2における第2の形状不変領域A2を含む第2の形状不変領域A2内の領域とを非剛体位置合わせし、これにより取得される変形ベクトルのうち、第1の形状不変領域A1と第2の形状不変領域A2とに存在するもののみを第2の変形ベクトルとして取得してもよい。
なお、本実施形態における非剛体位置合わせとは、第1の形状不変領域A1上の各点を各点の変形量に基づいて移動させて、第1および第2の形状不変領域A1,A2の類似度を判定する所定の関数を最大化または最小化することにより、第1および第2の形状不変領域A1,A2を互いに一致させるための、第1の形状不変領域A1の各点の変形量を、第2の変形ベクトルV2として算出して取得する方法である。非剛体位置合わせとしては、例えば、Rueckert D Sonoda LI,Hayesc,Et al.、「Nonrigid Registration Using Free-Form Deformations:application to breast MR Images」、IEEE transactions on Medical Imaging、1999年、vol.18,No.8,pp.712-721等種々の周知の手法を適用することができる。
図6は第2の変形ベクトルV2の取得を説明するための図である。図6に示すように、第2の位置合わせ部24は、第1の形状不変領域A1上の各点において、第2の変形ベクトルV2を取得する。なお、図6においては、説明のために、第1の形状不変領域A1上の適宜間引いた位置において取得された第2の変形ベクトルV2を示している。
図7は、第1および第2の形状不変領域A1,A2上の対応する画素位置P1,P2と第2の変形ベクトルV2との関係を示す図である。図7に示すように、第1の形状不変領域A1における画素位置P1から、第2の形状不変領域A2における画素位置P2への座標変換は、第2の変形ベクトルV2を用いて下記の式(2)により表される。なお、図7の下の図においても、第1の形状不変領域A1を破線で、第2の形状不変領域A2を実線で示している。
P2=P1+V2 (2)
図8は、第1および第2の3次元画像G1,G2と第2の変形ベクトルV2との関係を説明するための図である。第1の3次元画像G1の第1の形状不変領域A1を第2の変形ベクトルV2により変形すると、第2の3次元画像G2の第2の形状不変領域A2が得られる。
一方、本実施形態においては、第1および第2の3次元画像G1,G2は、MRI装置により取得されたものであるため、磁場歪みの影響により、各3次元画像G1,G2に含まれる被検体の頭蓋骨の領域は、実際の頭蓋骨からみて歪んだものとなっている。また、第1の3次元画像G1と第2の3次元画像G2とでは、撮影時期の相違により、磁場歪みの程度が異なるため、頭蓋骨の変形の程度が異なる。また、アルツハイマー病の患者の病気が進行して脳が萎縮するため、第1の3次元画像G1と第2の3次元画像G2とでは、撮影時期の相違による脳の萎縮により、脳が変形している。脳の萎縮に起因する変形を求め、アルツハイマー病の診断を精度よく行うためには、第1の3次元画像G1上の各点における、第1および第2の3次元画像G1,G2間の相対的な磁場歪みを除去した上で、第1および第2の3次元画像G1,G2の位置合わせを行う必要がある。
ここで、第1および第2の形状不変領域A1,A2は、下顎骨を除く頭蓋骨である。アルツハイマー病の診断を行うのは年配の患者が多く、時間の経過によって頭蓋骨が成長して変形することはほぼない。このため、第1および第2の形状不変領域A1,A2から算出した第2の変形ベクトルV2は、頭蓋骨自体の変形は含まないが、第1の形状不変領域A1の第2の形状不変領域A2に対する平行移動および回転による位置ずれP0、並びに第1および第2の3次元画像G1,G2間の相対的な磁場歪みによる変形Pmを含んでいる。
磁場歪みベクトル算出部25は、第1の変形ベクトルV1および第2の変形ベクトルV2に基づいて、第1の3次元画像G1上の各点における、第1および第2の3次元画像G1,G2間の相対的な磁場歪みを表す磁場歪みベクトルVmを算出する。具体的には、第1の変形ベクトルV1に基づいて第1の形状不変領域A1における第2の変形ベクトルV2を補正することにより、第3の変形ベクトルV3を第1の形状不変領域A1における磁場歪みベクトルVmとして算出する。ここで、第1の変形ベクトルV1は、第1の形状不変領域A1の第2の形状不変領域A2に対する平行移動および回転による位置ずれを表す。このため、第3の変形ベクトルV3の算出は、第2の変形ベクトルV2から第1の変形ベクトルV1を減算することにより行えばよい。
図9は第3の変形ベクトルV3の取得を説明するための図である。図9に示すように、第1の位置合わせ部23は、第1の形状不変領域A1上の各点において、第3の変形ベクトルV3を磁場歪みベクトルVmとして算出する。さらに、磁場歪みベクトル算出部25は、第3の変形ベクトルV3に基づいて、第1の3次元画像G1における第1の形状不変領域A1以外の他の領域A3における磁場歪みベクトルVmを算出する。具体的には、アフィン変換モデル、シンプレートスプラインモデル等の公知のモデルへの関数フィッティングを行うことにより、第1の形状不変領域A1上の第3の変形ベクトルV3を空間的に補間して、他の領域A3における磁場歪みベクトルVmを算出する。なお、他の領域A3における磁場歪みベクトルVmの算出の手法は、これらに限定されるものではなく、任意の補間の手法を用いることができる。これにより、図9に示すように、第1の形状不変領域A1および他の領域A3における磁場歪みベクトルVmが算出される。なお、このようにして算出した磁場歪みベクトルVmは、図8における第1および第2の3次元画像G1,G2間の相対的な磁場歪みによる変形Pmと一致する。
第3の位置合わせ部26は、磁場歪みベクトルVmに基づいて、第1の3次元画像G1に含まれる磁場歪みを除去する。具体的には、図8に示すように、磁場歪みベクトルVmに基づいて第1の3次元画像G1を変形することにより、磁場歪みが除去された第1の3次元画像G11を生成する。そして、第3の位置合わせ部26は、磁場歪みが除去された第1の3次元画像G11を第2の3次元画像G2と非剛体位置合わせして、第1の3次元画像G11に含まれる対象部位である脳の各点の、第2の3次元画像G2に含まれる脳の対応する各点に対する第4の変形ベクトルV4を算出する第3の位置合わせ処理を行う。非剛体位置合わせは、上記第2の位置合わせ部24と同様に行えばよい。なお、磁場歪みの除去および第4の変形ベクトルV4の算出は、第1の3次元画像G11における頭蓋骨および頭蓋骨内部の領域についてのみ行えばよいが、第1の3次元画像G11の全体において行ってもよい。ここで、第4の変形ベクトルV4は、第1および第2の3次元画像G1,G2の撮影時期の相違による、脳の萎縮による変形のみを表すものとなる。したがって、図8に示すように、磁場歪みが除去された第1の3次元画像G11を第4の変形ベクトルV4により変形すると、第2の3次元画像G2が得られることとなる。
なお、磁場歪みが除去された第1の3次元画像G11内の第1の形状不変領域A1と、第2の3次元画像G2内の第2の形状不変領域A2とは、剛体位置合わせにより表される平行移動成分および回転成分により、一致させることができる。
変化量算出部27は、第4の変形ベクトルV4に基づいて、脳の容積変化量を算出する。以下、脳の容積変化量の算出について説明する。変化量算出部27は、まず、第1の3次元画像G1から脳領域を抽出する。そして、脳領域内の各画素位置において、容積変化量を算出する。図10および図11は脳の容積変化量の算出を説明するための図である。なお、脳領域内のある画素位置(x,y,z)における第4の変形ベクトルV4をV4(x,y,z)とする。まず、画素位置(x,y,z)を、x軸、y軸およびz軸の方向にそれぞれdx、dy、dz変位させ、これにより得られる(x,y,z)、(x+dx,y,z)、(x,y+dy,z)、(x,y,z+dz)、(x+dx,y+dy,z)、(x+dx,y,z+dz)、(x,y+dy,z+dz)、(x+dx,y+dy,z+dz)の8点を頂点とする6面体を考える。この6面体は直方体であり、その体積VOL1はdx×dy×dzにより算出される。
一方、上記の8点を第4の変形ベクトルv4により変形すると、それぞれ{(x,y,z)+V4(x,y,z)}、{(x+dx,y,z)+V4(x+dx,y,z)}、{(x,y+dy,z)+V4(x,y+dy,z)}、{(x,y,z+dz)+V4(x,y,z+dz)}、{(x+dx,y+dy,z)+V4(x+dx,y+dy,z)}、{(x+dx,y,z+dz)+V4(x+dx,y,z+dz)}、{(x,y+dy,z+dz)+V4(x,y+dy,z+dz)}、{(x+dz,y+dy,z+dz)+V4(x+dz,y+dy,z+dz}となり、図10に示す直方体は、例えば図11に示すように変形される。変化量算出部27は、変形された6面体の体積VOL2を算出する。具体的には、変化量算出部27は、8点の画素位置の座標値の平均値を算出する。平均値となる画素位置は変形された6面体の内部の点となる。そして、平均値となる画素位置を頂点とする6つの四角錐の体積の合計値を、変形された6面体の体積VOL2として算出する。
そして、変化量算出部27は、各画素位置における容積変化量を算出する。なお、容積変化量はVOL2/VOL1−1により算出する。ここで、容積に変化がなければVOL2/VOL1=1となる。一方、容積が縮小していればVOL2/VOL1は1より小さい値となるため、容積変化量は負の値となる。容積が膨張していればVOL2/VOL1は1より大きい値となるため、容積変化量は正の値となる。変化量算出部27は、脳内の各画素位置の容積変化量を脳の萎縮率として、第1の3次元画像G1から生成した脳画像に可視化して、ディスプレイ14に表示する。以下、容積変化量の可視化について説明する。
図12は、第1の3次元画像G1から生成した脳の表面を表す画像に容積変化量を可視化した状態を示す図である。なお、図12は脳の左側面の脳画像である。図12に示すように、脳画像において、容積変化量が±3%を超える画素位置、すなわち容積変化量の絶対値が3%を超える画素位置を含む領域(以下、異常領域とする)A10が、脳の表面とは異なる色、例えば赤色により示されている。なお、図12においては色を斜線により示している。また、図12においては、脳の左側面の画像を示しているが、左側面、右側面、後面、前面、正面および下面のいずれか、またはこれらのうちの複数の画像を表示して、異常領域A10を可視化してもよい。
図13は、第1の3次元画像G1から生成した脳の断面を表す脳画像に容積変化量を可視化した状態を示す図である。図13に示すように、脳のアキシャル断面の脳画像において、容積変化量の絶対値が3%を超える画素位置を含む異常領域A10が、その周囲とは異なる色、例えば赤色により示されている。なお、図13においては色を斜線により示している。なお、表示された断面の位置は、操作者の操作により変更が可能である。また、図13においては、脳のアキシャル断面の画像を示しているが、アキシャル断面、コロナル断面およびサジタル断面のいずれか、またはこれらのうちの複数の断面の画像を表示して、異常領域A10を可視化してもよい。
なお、図12および図13においては、容積変化量の絶対値が3%を超える異常領域A10を1つの色により可視化しているが、容積変化量に応じて段階的に異なる色により異常領域を可視化してもよい。この場合、例えば、容積変化量の絶対値が3%を超える領域を赤色、2%以上3%未満の領域をオレンジ色、1%以上2%未満の領域を黄色、1%未満の領域を緑色として、容積変化量を可視化してもよい。また、容積変化量に応じて段階的に異なる色により各画素位置を可視化してもよい。また、脳の断面を表す脳画像において、各画素位置を容積変化量に応じて段階的に異なる色により可視化し、さらに断面位置を順次変更するように動画像を生成してもよい。これにより、脳の各位置における容積変化量を動画像上において確認することができる。
一方、脳は、大脳新皮質を解剖学的に複数の脳区域に分割することができる。このため、抽出した脳を複数の脳区域に分割し、脳区域毎に容積変化量を算出してもよい。この場合、各脳区域において算出した各画素位置の容積変化量の平均値、最大値および標準偏差等の代表値を算出し、代表値の絶対値が3%を超える脳区域を異常領域A10として、第1の3次元画像G1に可視化してもよい。図14は脳の表面を表す脳画像において、脳区域毎に容積変化量を可視化した状態を示す図である。なお、図14においては、脳の表面を表す画像を脳区域に分割しているが、脳の断面を表す脳画像を脳区域に分割して脳区域毎に異常領域を可視化してもよい。
次いで、本実施形態において行われる処理について説明する。図15は本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。まず、画像取得部21が、第1および第2の3次元画像G1,G2を取得し(ステップST1)、領域抽出部22が、第1の3次元画像G1および第2の3次元画像G1のそれぞれから、互いに対応する第1の形状不変領域A1および第2の形状不変領域A2を抽出する(ステップST2)。次いで、第1の位置合わせ部23が、第1の形状不変領域A1および第2の形状不変領域A2を剛体位置合わせして、第1の形状不変領域A1上の各点の第2の形状不変領域A2上の対応する各点に対する第1の変形ベクトルV1を取得する第1の位置合わせ処理を行う(ステップST3)。
続いて、第2の位置合わせ部24が、第1の3次元画像G1と第2の3次元画像G2とを、第1の形状不変領域A1および第2の形状不変領域A2において非剛体位置合わせして、第2の変形ベクトルV2を取得する、第2の位置合わせ処理を行う(ステップST4)。そして、磁場歪みベクトル算出部25が、第1の変形ベクトルV1および第2の変形ベクトルV2に基づいて、第1の3次元画像G1上の各点における、第1および第2の3次元画像G1,G2間の相対的な磁場歪みを表す磁場歪みベクトルVmを算出する(ステップST5)。次いで、第3の位置合わせ部26が、磁場歪みベクトルVmに基づいて、第1の3次元画像G1に含まれる磁場歪みを除去して、磁場歪みが除去された第1の3次元画像G11を生成する(ステップST6)。そして、第3の位置合わせ部26が、磁場歪みが除去された第1の3次元画像G11を第2の3次元画像G2と非剛体位置合わせして、第1の3次元画像G11に含まれる対象部位である脳の各点の、第2の3次元画像G2に含まれる脳の対応する各点に対する第4の変形ベクトルV4を算出する第3の位置合わせ処理を行う(ステップST7)。さらに、変化量算出部27が、第4の変形ベクトルV4に基づいて、脳の容積変化量を算出し(ステップST8)、算出した脳の容積変化量を第1の3次元画像G1から得られる脳画像上に可視化してディスプレイ14に表示し(ステップST9)、処理を終了する。
このように、本実施形態においては、第1の変形ベクトルV1および第2の変形ベクトルV2に基づいて、第1の3次元画像G1上の各点における、第1および第2の3次元画像G1,G2間の相対的な磁場歪みを表す磁場歪みベクトルVmを算出するようにしたものである。このため、ファントム等を用いて定期的に磁場歪みを測定するキャリブレーションを行わなくても、第1および第2の3次元画像G1,G2間における相対的な磁場歪みベクトルVmを算出することができる。
また、磁場歪みベクトルVmに基づいて、第1の3次元画像G1に含まれる磁場歪みを除去し、磁場歪みが除去された第1の3次元画像G11および第2の3次元画像G2を非剛体位置合わせして、第4の変形ベクトルV4を算出することにより、磁場歪みによる影響を除去して、第1および第2の3次元画像G1,G2間における対象部位である脳の各位置における変形のみを第4の変形ベクトルV4として算出することができる。したがって、第1および第2の3次元画像G1,G2間の脳の各位置における経時的な変形を、磁気歪みに影響されることなく、精度よく算出することができる。
また、第4の変形ベクトルV4に基づいて、脳の容積変化量を算出することにより、アルツハイマー病の診断に必要な脳の各位置における萎縮率を精度よく算出することができる。
なお、上記実施形態においては、変化量算出部27において、第4の変形ベクトルV4に基づいて脳の容積変化量を算出している。しかしながら、第4の変形ベクトルV4を算出することなく、磁場歪みを除去した後の第1の3次元画像G11における脳の容積、および第2の3次元画像G2における脳の容積を各画像のボクセル数から算出し、その容積の差を容積変化量として算出してもよい。
また、上記実施形態においては、最新の3次元画像を過去の3次元画像に位置合わせしているが、過去の3次元画像を第1の3次元画像G1とし、最新の3次元画像を第2の3次元画像G2として、過去の3次元画像を最新の3次元画像に位置合わせしてもよい。
以下、本実施形態の作用効果について説明する。
磁場歪みベクトルに基づいて、第1の3次元画像に含まれる磁場歪みを除去し、磁場歪みが除去された第1の3次元画像および第2の3次元画像を非剛体位置合わせして、第1の3次元画像に含まれる対象部位の各点の、第2の3次元画像に含まれる対象部位の対応する各点に対する第4の変形ベクトルを算出することにより、磁場歪みによる影響を除去して、第1および第2の3次元画像間における対象部位の変形のみを第4の変形ベクトルとして算出することができる。したがって、第1および第2の3次元画像間における対象部位の経時的な変形を、磁気歪みに影響されることなく、精度よく算出することができる。
第4の変形ベクトルに基づいて、対象部位の容積変化量を算出することにより、対象部位の容積変化量を精度よく算出することができる。
対象部位を脳とすることにより、第1および第2の3次元画像間の脳の各位置における経時的な変形を算出することができる。したがって、アルツハイマー病の診断に必要な脳の萎縮率を精度よく算出することができる。
頭蓋骨は50歳を過ぎると成長が止まり、経時による変形はほぼ生じない。このため、アルツハイマー病を発症する高齢者の脳の萎縮率を算出するに際し、形状不変領域を頭蓋骨とすることにより、経時による形状不変領域の変形に影響されることなく、脳の萎縮率を精度よく算出することができる。
1 磁場歪み算出装置
2 3次元画像撮影装置
3 画像保管サーバ
4 ネットワーク
11 CPU
12 メモリ
13 ストレージ
14 ディスプレイ
15 入力部
21 画像取得部
22 領域抽出部
23 第1の位置合わせ部
24 第2の位置合わせ部
25 磁場歪みベクトル算出部
26 第3の位置合わせ部
27 変化量算出部
G1,G2 3次元画像
A1,A2 形状不変領域
A10 異常領域
V1,V2 変形ベクトル
Vm 磁場歪みベクトル

Claims (8)

  1. 被検体の対象部位をMRI装置により撮影にすることにより取得された、撮影時期が異なる第1の3次元画像および第2の3次元画像を取得する画像取得手段と、
    前記第1の3次元画像および前記第2の3次元画像のそれぞれから、互いに対応する第1の形状不変領域および第2の形状不変領域を抽出する領域抽出手段と、
    前記第1の形状不変領域および前記第2の形状不変領域を剛体位置合わせして、前記第1の形状不変領域上の各点の前記第2の形状不変領域上の対応する各点に対する第1の変形ベクトルを取得する第1の位置合わせ手段と、
    前記第1の3次元画像と前記第2の3次元画像とを、前記第1の形状不変領域および前記第2の形状不変領域において非剛体位置合わせして、前記第1の3次元画像の前記第1の形状不変領域上の各点の、前記第2の3次元画像の前記第2の形状不変領域上の対応する各点に対する第2の変形ベクトルを取得する第2の位置合わせ手段と、
    前記第1の変形ベクトルおよび前記第2の変形ベクトルに基づいて、前記第1の3次元画像上の各点における、前記第1の3次元画像および前記第2の3次元画像間の相対的な磁場歪みを表す磁場歪みベクトルを算出する磁場歪みベクトル算出手段とを備えたことを特徴とする磁場歪み算出装置。
  2. 前記磁場歪みベクトル算出手段は、前記第1の変形ベクトルに基づいて前記第1の形状不変領域における前記第2の変形ベクトルを補正することにより取得される第3の変形ベクトルを前記第1の形状不変領域における前記磁場歪みベクトルとして算出し、前記第1の3次元画像における前記第1の形状不変領域以外の他の領域においては、前記第3の変形ベクトルに基づいて前記磁場歪みベクトルを算出する請求項1記載の磁場歪み算出装置。
  3. 前記磁場歪みベクトルに基づいて、前記第1の3次元画像に含まれる磁場歪みを除去し、該磁場歪みが除去された第1の3次元画像および前記第2の3次元画像を非剛体位置合わせして、前記第1の3次元画像に含まれる前記対象部位の各点の、前記第2の3次元画像に含まれる前記対象部位の対応する各点に対する第4の変形ベクトルを算出する第3の位置合わせ手段をさらに備えた請求項1または2記載の磁場歪み算出装置。
  4. 前記第4の変形ベクトルに基づいて、前記対象部位の容積変化量を算出する変化量算出手段をさらに備えた請求項3記載の磁場歪み算出装置
  5. 前記対象部位が脳である請求項1から4のいずれか1項記載の磁場歪み算出装置。
  6. 前記第1の形状不変領域および前記第2の形状不変領域が頭蓋骨である請求項5記載の磁場歪み算出装置。
  7. 被検体の対象部位をMRI装置により撮影にすることにより取得された、撮影時期が異なる第1の3次元画像および第2の3次元画像を取得し、
    前記第1の3次元画像および前記第2の3次元画像のそれぞれから、互いに対応する第1の形状不変領域および第2の形状不変領域を抽出し、
    前記第1の形状不変領域および前記第2の形状不変領域を剛体位置合わせして、前記第1の形状不変領域上の各点の前記第2の形状不変領域上の対応する各点に対する第1の変形ベクトルを取得し、
    前記第1の3次元画像と前記第2の3次元画像とを、前記第1の形状不変領域および前記第2の形状不変領域において非剛体位置合わせして、前記第1の3次元画像の前記第1の形状不変領域上の各点の、前記第2の3次元画像の前記第2の形状不変領域上の対応する各点に対する第2の変形ベクトルを取得し、
    前記第1の変形ベクトルおよび前記第2の変形ベクトルに基づいて、前記第1の3次元画像上の各点における、前記第1の3次元画像および前記第2の3次元画像間の相対的な磁場歪みを表す磁場歪みベクトルを算出することを特徴とする磁場歪み算出方法。
  8. 被検体の対象部位をMRI装置により撮影にすることにより取得された、撮影時期が異なる第1の3次元画像および第2の3次元画像を取得する手順と、
    前記第1の3次元画像および前記第2の3次元画像のそれぞれから、互いに対応する第1の形状不変領域および第2の形状不変領域を抽出する手順と、
    前記第1の形状不変領域および前記第2の形状不変領域を剛体位置合わせして、前記第1の形状不変領域上の各点の前記第2の形状不変領域上の対応する各点に対する第1の変形ベクトルを取得する手順と、
    前記第1の3次元画像と前記第2の3次元画像とを、前記第1の形状不変領域および前記第2の形状不変領域において非剛体位置合わせして、前記第1の3次元画像の前記第1の形状不変領域上の各点の、前記第2の3次元画像の前記第2の形状不変領域上の対応する各点に対する第2の変形ベクトルを取得する手順と、
    前記第1の変形ベクトルおよび前記第2の変形ベクトルに基づいて、前記第1の3次元画像上の各点における、前記第1の3次元画像および前記第2の3次元画像間の相対的な磁場歪みを表す磁場歪みベクトルを算出する手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする磁場歪み算出プログラム。
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