以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、及び、構成要素の配置位置や接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。なお、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1に係る照明器具及び照明ユニットについて説明する。
[1−1.照明器具の全体構成]
図1〜図3を参照しながら、実施の形態1に係る照明器具2の全体構成について説明する。図1は、実施の形態1に係る照明器具2を示す斜視図である。図2は、実施の形態1に係る照明器具2を示す分解斜視図である。図3は、実施の形態1に係る照明器具2の断面図である。なお、説明の都合上、図1では、器具本体6の一部を切り欠いて図示してある。
実施の形態1に係る照明器具2は、例えば住宅等の建物における室内の天井4に埋込配設されることにより、下方(図1〜図3において下方)に光を照射する天井埋込型の照明器具(いわゆるダウンライト)である。
図1〜図3に示すように、照明器具2は、器具本体6と、器具本体6に着脱自在に取り付けられる照明ユニット8とを備えている。以下、照明器具2の各構成要素について詳細に説明する。
[1−2.器具本体]
まず、図1〜図3を参照しながら、器具本体6について説明する。図1〜図3に示すように、器具本体6は、上端部から下端部にかけて直径が漸増するラッパ状に形成されている。器具本体6は、例えばアルミニウム等の金属で一体に形成されている。本実施の形態では、器具本体6は、アルミダイカスト製である。
器具本体6の上端部にはソケット10が配置されている。ソケット10の内周面には雌ネジ12が形成されている。ソケット10は、照明器具2の外部に設置された商用電源等の外部電源(図示せず)とリード線(図示せず)を介して電気的に接続されている。外部電源からの交流電力(例えばAC100V)は、リード線を介してソケット10に供給される。
器具本体6の下端部には、円形状の開口部14が形成されている。すなわち、上述したソケット10は、開口部14の上方に配置されている。開口部14の周縁部には、径方向外側に延びるリング状の鍔部16が形成されている。
器具本体6の下端部近傍における外側面には、複数の取付バネ(図示せず)が取り付けられている。これらの複数の取付バネは、照明器具2を天井4に取り付けるためのものである。複数の取付バネの各々は、弾性復元力を有する金属板で形成されている。
図1及び図3に示すように、器具本体6が天井4に形成された円形状の貫通孔18に下方より挿通された状態で、複数の取付バネの各々と鍔部16との間に天井4を挟持することにより、照明器具2が天井4に埋込配設される。
[1−3.照明ユニット]
次に、図1〜図3を参照しながら、照明ユニット8について説明する。図1〜図3に示すように、照明ユニット8は、ランプ20(照明部材の一例)、固定リング部材22、回動リング部材24、一対のワイヤー26(吊下部材の一例)及び装飾部材28を備えている。以下、照明ユニット8の各構成要素について詳細に説明する。
[1−3−1.ランプ]
図1〜図3を参照しながら、ランプ20について説明する。図1〜図3に示すように、ランプ20は、例えば電球型LED(Light Emitting Diode)ランプであり、器具本体6の内部に配置される。ランプ20は、筐体30、口金32、回路ユニット34(駆動回路の一例)、LEDモジュール36(光源の一例)及びグローブ38(透光カバーの一例)を有している。なお、図3に示すように、ランプ20は、LEDモジュール36の光軸C1が器具本体6の中心軸C2に対して略平行となる姿勢(すなわち、縦向きの姿勢)で配置されている。
筐体30は、一端部から他端部にかけて直径が漸増するラッパ状に形成されている。筐体30は、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)等の樹脂で形成されている。
口金32は、LEDモジュール36を発光させるための交流電力を受電する受電部であり、筐体30の一端部に配置されている。口金32の外周面には雄ネジ40が形成されており、これにより口金32は、器具本体6のソケット10に着脱自在にねじ込まれる。このように口金32がソケット10に取り付けられることにより、口金32は、LEDモジュール36を発光させるための交流電力をソケット10から受電することができる。なお、口金32は、例えばねじ込み型のエジソンタイプ(E型)の口金である。
回路ユニット34は、LEDモジュール36を駆動するためのものであり、図3に示すように筐体30の内部に配置されている。回路ユニット34は、口金32から供給された交流電力を、整流、平滑及び降圧等することにより所定レベルの直流電力に変換し、当該直流電力をLEDモジュール36に供給する。
LEDモジュール36は、筐体30の内部に配置されており、筐体30の内部において口金32と電気的に接続されている。LEDモジュール36は、基板42と、基板42に実装された複数のLEDチップ44と、複数のLEDチップ44を封止する封止部材(図示せず)とを有している。LEDモジュール36の実装構造は、例えばLEDチップ44が基板42上に直接実装されたCOB(Chip On Board)構造である。
基板42は、例えばセラミック基板、樹脂基板又はメタルベース基板等である。基板42上には、回路ユニット34からの直流電力を受電するための電極端子(図示せず)と、複数のLEDチップ44を実装するための配線パターン(図示せず)とが形成されている。
複数のLEDチップ44の各々は、例えば青色光を発する青色LEDチップである。複数のLEDチップ44は、基板42上に形成された配線パターンに実装されており、基板42上にマトリクス状に配置されている。
封止部材は、例えば透光性を有する樹脂で形成されており、複数のLEDチップ44が発する青色光を黄色光に波長変換する蛍光体粒子を含んでいる。これにより、LEDモジュール36は、複数のLEDチップ44が発する青色光と、蛍光体粒子によって波長変換された黄色光との合成光として白色光を発する。
グローブ38は、LEDモジュール36からの光をランプ20の外部に取り出すためのものであり、透光性を有する材料(例えば、透明又は半透明のガラス等)で形成されている。グローブ38は、半球状に形成され、LEDモジュール36を覆うように筐体30の他端部に配置されている。
[1−3−2.固定リング部材]
次に、図1〜図3を参照しながら、固定リング部材22について説明する。固定リング部材22は、回動リング部材24がランプ20に対して口金32側に移動するのを規制するためのものである。
図1〜図3に示すように、固定リング部材22は、例えば樹脂で形成され、リング状に形成されている。より具体的な形状としては、固定リング部材22は、ランプ20の筐体30の形状に対応して、一端部から他端部にかけて直径が漸増するラッパ状に形成されている。固定リング部材22は、口金32と回動リング部材24との間に配置されており、ランプ20の筐体30の外周部に例えば接着剤等で固定されている。
固定リング部材22の他端部における開口縁部22aには、固定リング部材22の周方向に延びる切欠部46が複数形成されている。複数の切欠部46は、固定リング部材22の周方向に間隔を置いて配置されている。
[1−3−3.回動リング部材]
次に、図1〜図3を参照しながら、回動リング部材24について説明する。回動リング部材24は、ランプ20の口金32をソケット10に取り付ける(又はソケット10から取り外す)際に、装飾部材28がランプ20と伴回りするのを抑制するためのものである。
図1〜図3に示すように、回動リング部材24は、例えば樹脂で形成され、リング状に形成されている。より具体的な形状としては、回動リング部材24は、ランプ20の筐体30の形状に対応して、一端部から他端部にかけて直径が漸増するラッパ状に形成されている。回動リング部材24は、ランプ20の筐体30の外周部に、ランプ20に対して回動自在に取り付けられている。これにより、回動リング部材24は、その一端部における開口縁部24aが固定リング部材22の他端部における開口縁部22aと接触した状態で、ランプ20に対して回動自在である。
なお、回動リング部材24の他端部における直径は、ランプ20の筐体30の他端部における直径よりも小さいので、回動リング部材24がランプ20に対してグローブ38側に移動するのが規制されている。また、上述したように、回動リング部材24は、固定リング部材22によってランプ20に対して口金32側に移動するのが規制されている。これにより、回動リング部材24をランプ20から取り外すことができないように構成されている。
回動リング部材24の他端部における外周面には、一対の連結部48が形成されている。一対の連結部48は、回動リング部材24の中心軸に対して略対称な位置に配置されている。一対の連結部48の各々には、連結リング50(後述する)を回動自在に挿通するための挿通孔52が形成されている。
[1−3−4.ワイヤー]
次に、図1〜図3を参照しながら、一対のワイヤー26について説明する。一対のワイヤー26は、装飾部材28を回動リング部材24から吊り下げるための金属製のワイヤーである。
図1〜図3に示すように、一対のワイヤー26の各々の上端部には、連結リング50が接続されている。一対のワイヤー26の各々の上端部は、この連結リング50を介して回動リング部材24の連結部48に回動自在に連結されている。一対のワイヤー26の各々の下端部は、装飾部材28に配置されたコイルバネ64(後述する)に接続されている。
これにより、一対のワイヤー26は、回動リング部材24と装飾部材28とを相互に連結することによって、装飾部材28を回動リング部材24から吊り下げる。なお、図3に示すように、一対のワイヤー26は、器具本体6の内側面に沿って、器具本体6の中心軸C2に対して傾斜するように配置される。
[1−3−5.装飾部材]
次に、図1〜図3を参照しながら、装飾部材28について説明する。装飾部材28は、器具本体6の開口部14の下方に配置されることにより、器具本体6を室内側から装飾するためのものである。図1〜図3に示すように、装飾部材28は、装飾リング54及び装飾カバー56を有している。
図1及び図2に示すように、装飾リング54は、リング状に形成され、器具本体6の開口部14の周囲に配置されている。装飾リング54の下面(室内側の面)には、例えば木目等の模様(図示せず)が形成されている。
装飾リング54の上面には、円弧状に延びる一対の収納ケース58が着脱自在に取り付けられている。一対の収納ケース58は、装飾リング54の中心軸に対して略対称な位置に配置されている。収納ケース58の一端部には取出口60が形成され、収納ケース58の他端部には固定部62が形成されている。
一対の収納ケース58の各々の内部には、コイルバネ64が伸縮自在に配置されている。コイルバネ64の一端部は、収納ケース58の内部でワイヤー26の下端部に連結されている。このとき、ワイヤー26は、収納ケース58の取出口60から収納ケース58の外部に取り出される。コイルバネ64の他端部は、収納ケース58の固定部62に固定されている。これにより、一対のコイルバネ64はそれぞれ、一対のワイヤー26に引っ張られることによって収納ケース58の内部で伸びるようになる。その結果、一対のワイヤー26はそれぞれ、一対のコイルバネ64によって、装飾部材28が器具本体6の開口部14に近付く方向に付勢される。
また、装飾リング54の上面には、一対のボス66が形成されている。一対のボス66はそれぞれ、一対の収納ケース58の各々の取出口60の近傍に配置されている。さらに、装飾リング54の上面における内周縁には、円筒状の壁部68が形成されている。この壁部68のボス66に対向する部位には、鉤状の切欠部70が形成されている。収納ケース58の取出口60から延びるワイヤー26は、ボス66の外周面に引っ掛けられ、且つ、壁部68の切欠部70に引っ掛けられている。
装飾カバー56は、有底円筒状に形成され、透光性を有する材料(例えば、乳白色の樹脂等)で形成されている。装飾カバー56は、装飾リング54の壁部68に着脱自在に取り付けられ、器具本体6の開口部14を下方より覆っている。なお、装飾カバー56を装飾リング54に取り付ける際には、図1の矢印Pで示す方向に装飾カバー56を装飾リング54に対して回動させる。一方、装飾カバー56を装飾リング54から取り外す際には、図1の矢印Qで示す方向に装飾カバー56を装飾リング54に対して回動させる。例えば装飾カバー56が乳白色の樹脂で形成されている場合には、装飾カバー56は拡散カバーとして機能し、ランプ20からの光を拡散させる。
装飾カバー56の開口縁部には、矩形状の一対の切欠部72が形成されている。図1に示すように、装飾カバー56が装飾リング54に取り付けられた状態で、一対の切欠部72はそれぞれ、装飾リング54の壁部68に形成された一対の切欠部70に対向するように配置される。これにより、壁部68の切欠部70に引っ掛けられたワイヤー26が装飾カバー56の切欠部72に逃がされるので、ワイヤー26が装飾カバー56の開口縁部と干渉するのを抑制することができる。
[1−4.照明ユニットの取付手順]
次に、図4〜図7を参照しながら、照明ユニット8を器具本体6に取り付ける手順について説明する。図4は、実施の形態1に係る照明ユニット8を器具本体6に取り付ける前の状態で、照明器具2’を室内側から見上げた状態を示す斜視図である。図5及び図6は、実施の形態1に係る照明ユニット8を器具本体6に取り付ける途中の状態を示す斜視図である。図7は、実施の形態1に係る照明ユニット8を器具本体6に取り付けた状態で、照明器具2を室内側から見上げた状態を示す斜視図である。なお、説明の都合上、図5及び図6では、器具本体6の一部を切り欠いて図示してある。
図4に示すように、照明ユニット8を器具本体6に取り付ける前の状態では、天井4には、既存のダウンライトである照明器具2’が設置されている。器具本体6のソケット10(図1参照)には、例えば既存の電球型LEDランプであるランプ74が着脱自在に取り付けられている。また、器具本体6の鍔部16が天井4の室内側の面に露出されるとともに、ランプ74が器具本体6の開口部14を通して露出されている。この照明器具2’のデザインを変更する場合には、以下の手順で照明ユニット8を器具本体6に取り付ければよい。
まず、図5に示すように、ランプ74を器具本体6のソケット10から取り外した後に、照明ユニット8のランプ20を器具本体6のソケット10に取り付ける。このとき、予め装飾カバー56を装飾リング54から取り外しておくことにより、ユーザは、装飾リング54の開口部に手を挿入してランプ20を手で掴むことができる。
図6に示すように、ランプ20を器具本体6のソケット10に取り付ける際には、図6の矢印Rで示す方向にランプ20を器具本体6に対して回動させる。このとき、回動リング部材24がランプ20に対して回動する(すなわち、回動リング部材24が器具本体6に対して静止している)ので、回動リング部材24から吊り下げられた装飾部材28がランプ20と伴回りするのを抑制することができる。
ランプ20が器具本体6のソケット10に取り付けられた状態では、装飾リング54は、回動リング部材24から吊り下げられた状態で、器具本体6の開口部14の周囲に配置される。このとき、器具本体6の開口部14からソケット10までの距離D(図3参照)に応じて、一対のコイルバネ64がそれぞれ一対のワイヤー26に引っ張られることにより伸びるようになる。これにより、一対のワイヤー26はそれぞれ、一対のコイルバネ64によって、装飾部材28が器具本体6の開口部14に近付く方向に付勢される。その結果、一対のワイヤー26の各々の回動リング部材24から装飾部材28までの長さL(図3参照)を調節することができる。
また、一対のコイルバネ64の付勢力によって、上述した図3に示すように、一対の収納ケース58の各々が器具本体6の鍔部16に接触するようになる。このとき、装飾リング54は天井4に接触しない。
その後、図6に示すように、装飾カバー56を装飾リング54に取り付ける。これにより、図7に示すように、装飾リング54が器具本体6の開口部14の周囲に配置され、且つ、装飾カバー56が器具本体6の開口部14を覆うことにより、器具本体6が装飾部材28により装飾される。以上のようにして、照明器具2のデザインを変更することができる。
[1−5.効果]
上述したように、実施の形態1に係る照明器具2は、開口部14及び開口部14の上方に配置されたソケット10を有する器具本体6と、器具本体6の内部に配置され、ソケット10に着脱自在に取り付けられる口金32を有するランプ20と、ランプ20の外周部にランプ20に対して回動自在に取り付けられた回動リング部材24と、ランプ20の外周部に固定され、口金32と回動リング部材24との間に配置された固定リング部材22と、器具本体6の開口部14の下方に配置された装飾部材28と、回動リング部材24と装飾部材28とを相互に連結し、装飾部材28を回動リング部材24から吊り下げるワイヤー26とを備える。
この構成によれば、装飾部材28が回動リング部材24から吊り下げられているので、ランプ20を器具本体6に取り付けることにより、装飾部材28が器具本体6の開口部14の下方に配置され、器具本体6が装飾部材28により装飾される。これにより、ランプ20を器具本体6に取り付けるという比較的簡単な作業を行うことにより、照明器具2のデザインを容易に変更することができる。さらに、ランプ20を器具本体6に取り付ける際に、回動リング部材24がランプ20に対して回動する(すなわち、回動リング部材24が器具本体6に対して静止している)ので、回動リング部材24から吊り下げられた装飾部材28がランプ20と伴回りするのを抑制することができる。
さらに、回動リング部材24は、その開口縁部24aが固定リング部材22の開口縁部22aと接触した状態で、ランプ20に対して回動自在である。固定リング部材22の開口縁部22a(又は回動リング部材24の開口縁部24a)には、周方向に延びる切欠部46が形成されている。
この構成によれば、固定リング部材22の開口縁部22a(又は回動リング部材24の開口縁部24a)には切欠部46が形成されているので、固定リング部材22の開口縁部22aと回動リング部材24の開口縁部24aとの接触面積を小さく抑えることができる。これにより、回動リング部材24がランプ20に対して回動した際に、固定リング部材22の開口縁部22aと回動リング部材24の開口縁部24aとの間に生じる摩擦抵抗を小さく抑えることができるので、回動リング部材24をスムーズに回動させることができる。
さらに、ランプ20は、口金32に電気的に接続されたLEDモジュール36と、口金32が一端部に配置された筐体30と、筐体30の他端部に配置され、LEDモジュール36を覆うグローブ38とを有する。回動リング部材24及び固定リング部材22の各々は、筐体30の外周部に配置されている。
この構成によれば、ランプ20を器具本体6に取り付けることにより、照明器具2のデザインを容易に変更することができる。
さらに、ワイヤー26は、回動リング部材24から装飾部材28までのワイヤー26の長さLを調節可能に構成されている。
この構成によれば、器具本体6の開口部14からソケット10までの距離Dに応じて、ワイヤー26の長さLを調節することができる。
さらに、装飾部材28は、器具本体6の開口部14の周囲に配置された装飾リング54と、装飾リング54に着脱自在に取り付けられ、器具本体6の開口部14を覆う透光性の装飾カバー56とを有する。
この構成によれば、装飾カバー56の種類を例えば拡散タイプの装飾カバー又はシャンデリアタイプの装飾カバー等に交換することにより、照明器具2のデザインを容易に変更することができる。
また、実施の形態1に係る照明ユニット8は、開口部14及び開口部14の上方に配置されたソケット10を有する器具本体6に着脱自在に取り付けられる照明ユニットである。照明ユニット8は、器具本体6の内部に配置され、ソケット10に着脱自在に取り付けられる口金32を有するランプ20と、ランプ20の外周部にランプ20に対して回動自在に取り付けられた回動リング部材24と、ランプ20の外周部に固定され、口金32と回動リング部材24との間に配置された固定リング部材22と、器具本体6の開口部14の下方に配置される装飾部材28と、回動リング部材24と装飾部材28とを相互に連結し、装飾部材28を回動リング部材24から吊り下げるワイヤー26とを備える。
この構成によれば、装飾部材28が回動リング部材24から吊り下げられているので、ランプ20を器具本体6に取り付けることにより、装飾部材28が器具本体6の開口部14の下方に配置され、器具本体6が装飾部材28により装飾される。これにより、照明ユニット8を器具本体6に取り付けるという比較的簡単な作業を行うことにより、照明器具2のデザインを容易に変更することができる。さらに、照明ユニット8を器具本体6に取り付ける際に、回動リング部材24がランプ20に対して回動する(すなわち、回動リング部材24が器具本体6に対して静止している)ので、回動リング部材24から吊り下げられた装飾部材28がランプ20と伴回りするのを抑制することができる。
(実施の形態2)
[2−1.照明器具の構成]
次に、図8を参照しながら、実施の形態2に係る照明器具の構成について説明する。図8は、実施の形態2に係る照明器具の回動リング部材24Aを抜き出して示す斜視図である。なお、以下の各実施の形態において、実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
実施の形態2に係る照明器具では、回動リング部材24Aの構成が実施の形態1と異なっている。具体的には、図8の(a)に示すように、回動リング部材24Aは、リング本体76及び一対の取付部材78を有している。
リング本体76は、例えば樹脂で形成され、リング状に形成されている。より具体的な形状としては、リング本体76は、ランプ20(図1参照)の筐体30の形状に対応して、一端部から他端部にかけて直径が漸増するラッパ状に形成されている。リング本体76は、ランプ20の筐体30の外周部に、ランプ20に対して回動自在に取り付けられる。また、図8の(b)に示すように、リング本体76には、リング本体76の一端部から他端部にかけて延びる一対の凹部80が形成されている。これらの一対の凹部80は、リング本体76の中心軸に対して略対称な位置に配置されている。
一対の取付部材78の各々は、例えば金属で形成されており、リング本体76の凹部80に取り付けられている。一対の取付部材78の各々の一端部には第1のフック部82が形成され、一対の取付部材78の各々の他端部には第2のフック部84が形成されている。第1のフック部82は、リング本体76の凹部80に上方から引っ掛けられている。第2のフック部84は、リング本体76の他端部における外周面に配置されている。第2のフック部84には連結リング50が回動自在に取り付けられている。これにより、一対のワイヤー26はそれぞれ、一対の取付部材78と装飾部材28(図1参照)とを相互に連結するようになる。
[2−2.効果]
以上説明したように、実施の形態2に係る照明器具では、回動リング部材24Aは、ランプ20の外周部にランプ20に対して回動自在に取り付けられた樹脂製のリング本体76と、リング本体76に取り付けられた金属製の取付部材78とを有している。ワイヤー26は、取付部材78と装飾部材28とを相互に連結する。
この構成によれば、ワイヤー26は金属製の取付部材78に連結されるので、ワイヤー26と取付部材78との連結強度を高めることができる。
(実施の形態3)
[3−1.照明器具の構成]
次に、図9〜図15を参照しながら、実施の形態3に係る照明器具2B及び照明ユニット8Bの各構成について説明する。実施の形態3に係る照明器具2Bでは、収納ケース58B及び装飾部材28Bの各構成が実施の形態1と異なっている。以下、実施の形態3と実施の形態1との相違点について説明する。
[3−1−1.収納ケース]
まず、図9〜図12Bを参照しながら、収納ケース58Bについて説明する。図9は、実施の形態3に係る照明器具2Bを示す斜視図である。図10Aは、コイルバネ64を収納ケース58Bから取り外した状態での、実施の形態3に係る収納ケース58Bの裏面側を示す斜視図である。図10Bは、コイルバネ64を収納ケース58Bに収納した状態での、実施の形態3に係る収納ケース58Bの裏面側を示す斜視図である。図11Aは、ワイヤー26を収納ケース58Bの第1の取出口88から取り出した状態での、実施の形態3に係る照明ユニット8Bを示す斜視図である。図11Bは、ワイヤー26を収納ケース58Bの第1の取出口88から取り出した状態での、実施の形態3に係る照明器具2Bの断面図である。図12Aは、ワイヤー26を収納ケース58Bの第2の取出口90から取り出した状態での、実施の形態3に係る照明ユニット8Bを示す斜視図である。図12Bは、ワイヤー26を収納ケース58Bの第2の取出口90から取り出した状態での、実施の形態3に係る照明器具2Bの断面図である。なお、説明の都合上、図9では、器具本体6の一部を切り欠いて図示してある。
図9〜図10Bに示すように、収納ケース58Bの一端部には、略台形状の枠状の取出部86が形成されている。この取出部86の先端部には、クランク形状の第1の取出口88及び第2の取出口90が形成されている。第1の取出口88及び第2の取出口90は、コイルバネ64の伸縮方向に並んで配置されている。具体的には、第1の取出口88は、収納ケース58Bの他端部に近い側に配置され、第2の取出口90は、収納ケース58Bの他端部から遠い側に配置されている。また、図10A及び図10Bに示すように、取出部86の内部には、第1のボス92及び第2のボス94が形成されている。第1のボス92及び第2のボス94はそれぞれ、第1の取出口88及び第2の取出口90に対向する位置に配置されている。
図11Aに示す状態では、一対のワイヤー26の各々は、取出部86の内部で第1のボス92に引っ掛けられ、且つ、第1の取出口88から取り出される。この状態では、一対のワイヤー26の各々の取出部86の内部に収納された部分の長さが比較的短くなるので、図11Bに示すように、一対のワイヤー26の各々の回動リング部材24から装飾部材28Bまでの長さL1が比較的長くなる。そのため、図11Bに示すように、器具本体6の開口部14からソケット10までの距離D1が比較的長い場合には、一対のワイヤー26の各々を第1の取出口88から取り出すことにより、一対のワイヤー26の各々の回動リング部材24から装飾部材28Bまでの長さL1を距離D1に応じた長さに調節することができる。
一方、図12Aに示す状態では、一対のワイヤー26の各々は、取出部86の内部で第2のボス94に引っ掛けられ、且つ、第2の取出口90から取り出される。この状態では、一対のワイヤー26の各々の取出部86の内部に収納された部分の長さが比較的長くなるので、図12Bに示すように、一対のワイヤー26の各々の回動リング部材24から装飾部材28Bまでの長さL2(<L1)が比較的短くなる。そのため、図12Bに示すように、器具本体6Bの開口部14からソケット10までの距離D2(<D1)が比較的短い場合には、一対のワイヤー26の各々を第2の取出口90から取り出すことにより、一対のワイヤー26の各々の回動リング部材24から装飾部材28Bまでの長さL2を距離D2に応じた長さに調節することができる。
なお、図9に示すように、一対の取出部86の各々の先端部は、装飾リング54Bの壁部68Bよりも装飾リング54Bの径方向内側(すなわち、器具本体6の開口部14の周縁部よりも開口部14の径方向内側)に突出している。これにより、第1の取出口88及び第2の取出口90の各々が装飾リング54Bの壁部68Bよりも装飾リング54Bの径方向内側に配置されるので、一対のワイヤー26が器具本体6の内側面に接触するのを抑制することができる。また、図9に示すように、装飾カバー56Bの開口縁部には、一対の取出部86をそれぞれ逃がすための一対の切欠部95が形成されている。なお、一対の取出部86の各々は枠状に形成されているので、ランプ20からの光の一部は、一対の取出部86の各々の開口部を通過して下方に照射されるようになる。
[3−1−2.装飾部材]
次に、図13〜図15を参照しながら、装飾部材28Bについて説明する。図13は、実施の形態3に係る装飾部材28Bを抜き出して示す斜視図である。図14は、実施の形態3に係る装飾部材28Bを示す分解斜視図である。図15は、実施の形態3に係る照明器具2Bを室内側から見上げた状態を示す斜視図である。なお、説明の都合上、上述した図9〜図12B並びに以下の実施の形態4,5及び6では、支持パネル100及び装飾パネル102の図示を省略してある。
図13及び図14に示すように、装飾部材28Bの装飾カバー56Bには、一対の貫通孔96が形成されている。これらの一対の貫通孔96は、装飾カバー56Bの中心軸に対して略対称な位置に配置されている。一対の貫通孔96の各々には、ピン98(規制機構の一例)が装飾カバー56Bの内周面側から挿入されている。一対のピン98の各々の先端部は、装飾カバー56Bの外周面から径方向外側に突出している。
なお、上述した図9に示すように、装飾リング54Bの壁部68Bは、断面L字状に形成されている。また、装飾リング54Bの壁部68Bには、装飾カバー56Bの一対の切欠部95に対応して、一対の取出部86をそれぞれ逃がすための一対の切欠部(図示せず)が形成されている。
さらに、図13及び図14に示すように、装飾部材28Bは、装飾リング54B及び装飾カバー56Bに加えて、支持パネル100及び装飾パネル102を有している。
支持パネル100は、リング状に形成されている。支持パネル100の上面における内周縁には、断面L字状の壁部104が形成されている。この壁部104には、複数の切欠部106が形成されている。複数の切欠部106は、支持パネル100の周方向に間隔を置いて配置されている。また、壁部104の内周面には、突起108(規制機構の一例)が形成されている。上述したピン98の先端部が壁部104の内周面に引っ掛かることにより、支持パネル100が装飾カバー56Bの外周面(外周部)に装飾カバー56Bに対して回動自在に取り付けられる。
装飾パネル102は、円板状に形成され、例えば図形等をかたどった開口部110が形成されている。また、装飾パネル102の上面には、複数のフック部112が形成されている。複数のフック部112は、壁部104の複数の切欠部106に対応して、装飾パネル102の周方向に間隔を置いて配置されている。複数のフック部112の各々の内面には、凹状の溝部114が形成されている。複数のフック部112がそれぞれ複数の切欠部106に引っ掛かることにより、装飾パネル102が支持パネル100に着脱自在に取り付けられる。これにより、装飾パネル102は、装飾カバー56Bを下方から覆うように配置されるようになる。
このとき、複数のフック部112の各々の溝部114は、壁部104の内周面と同一曲面上に配置される。そのため、支持パネル100を装飾カバー56Bに対して回動させた際に、一対のピン98の各々の先端部は、壁部104の内周面及び一対の溝部114に沿ってスライドするようになる。なお、支持パネル100を装飾カバー56Bに対して回動させた際に、ピン98の先端部が突起108に接触することにより、支持パネル100の装飾カバー56Bに対する回動範囲が360°以下に規制される。
図15に示すように、装飾カバー56Bを装飾リング54Bに取り付けることにより、装飾パネル102の開口部110が装飾カバー56Bの下方に配置され、器具本体6が装飾パネル102により装飾される。装飾カバー56Bからの光は、装飾パネル102の開口部110を通して下方に照射される。装飾カバー56Bを装飾リング54Bに取り付ける際には、ピン98の先端部が突起108に接触した状態で、装飾カバー56を装飾リング54に対して図15中の矢印Pで示す方向に回動させる。これにより、装飾カバー56Bが支持パネル100及び装飾パネル102と一体となって回動するようになる。
装飾カバー56Bを装飾リング54Bに取り付けた後に、装飾パネル102の開口部110の向きを調節したい場合には、装飾パネル102を手で掴んで装飾カバー56Bに対して図15中の矢印Qで示す方向に回動させればよい。
なお、本実施の形態では、装飾パネル102に開口部110を形成したが、これに限定されず、例えば装飾パネル102の下面に木目等の模様を形成してもよい。
[3−2.効果]
以上説明したように、実施の形態3に係る照明器具2Bでは、装飾カバー56Bは、装飾リング54Bに対して所定方向に回動することにより、装飾リング54Bに取り付けられる。装飾部材28Bは、さらに、装飾カバー56Bの外周部に装飾カバー56Bに対して回動自在に取り付けられた支持パネル100と、支持パネル100の回動範囲を規制するピン98及び突起108と、支持パネル100に支持され、装飾カバー56Bの表面の少なくとも一部を覆うように配置された装飾パネル102とを有する。
この構成によれば、器具本体6を装飾パネル102により装飾することができる。また、支持パネル100を装飾カバー56Bに対して回動させることにより、装飾パネル102の向きを調節することができる。さらに、支持パネル100の回動範囲がピン98及び突起108によって規制されるので、装飾カバー56Bを装飾リング54に取り付ける際に、支持パネル100が空回りするのを抑制することができる。
(実施の形態4)
[4−1.照明器具の構成]
次に、図16及び図17を参照しながら、実施の形態4に係る照明器具2C及び照明ユニット8Cの各構成について説明する。図16は、実施の形態4に係る照明器具2Cを示す斜視図である。図17は、実施の形態4に係る照明ユニット8Cを示す斜視図である。
実施の形態4に係る照明器具2Cでは、器具本体6C、ランプ20C及び回動リング部材24Cの各構成が実施の形態1と異なっている。
図16に示すように、ソケット10Cは、器具本体6Cの外側面から径方向外側に突出するように配置されている。これにより、ランプ20Cは、LEDモジュール36(図3参照)の光軸C1が器具本体6Cの中心軸C2に対して略垂直となる姿勢(すなわち、横向きの姿勢)で配置される。このとき、ランプ20Cのグローブ38Cは、器具本体6Cの中心軸C2上に配置されるようになる。
なお、ランプ20Cのグローブ38Cの形状が実施の形態1と異なっており、図17に示すように、グローブ38Cは有底円筒状に形成されている。
さらに、図17に示すように、回動リング部材24Cは、第1のリング本体116、第2のリング本体118及び複数の接続部120を有している。なお、これらの第1のリング本体116、第2のリング本体118及び複数の接続部120は、例えば樹脂で一体に形成されている。
第1のリング本体116は、リング状に形成されている。より具体的な形状としては、第1のリング本体116は、ランプ20Cの筐体30の形状に対応して、一端部から他端部にかけて直径が漸増するラッパ状に形成されている。第1のリング本体116は、ランプ20Cの筐体30の外周部に、ランプ20Cに対して回動自在に取り付けられている。
第2のリング本体118は、リング状に形成され、複数の接続部120を介して第1のリング本体116の他端部における開口縁部と接続されている。第2のリング本体118は、グローブ38Cの外周部に、ランプ20Cに対して回動自在に配置されている。また、第2のリング本体118は、器具本体6Cの中心軸C2上に配置されている。
第2のリング本体118には、一対の連結部48Cが形成されている。一対の連結部48Cは、第2のリング本体118の中心軸に対して略対称な位置に配置されている。一対の連結部48Cの各々には、連結リング50を回動自在に挿通するための挿通孔52が形成されている。このように連結リング50が連結部48Cに対して回動自在であるので、ランプ20Cが横向きの姿勢及び縦向きの姿勢のいずれの姿勢で配置されている場合であっても、装飾部材28Bを回動リング部材24Cから吊り下げることができる。
[4−2.効果]
以上説明したように、実施の形態4に係る照明器具2Cでは、ランプ20Cは、LEDモジュール36の光軸C1が器具本体6Cの中心軸C2に対して交差する姿勢で配置されている。回動リング部材24Cは、筐体30の外周部に配置された第1のリング本体116と、第1のリング本体116と接続され、グローブ38Cの外周部に配置された第2のリング本体118とを有している。ワイヤー26は、第2のリング本体118と装飾部材28Bとを相互に連結する。第2のリング本体118は、器具本体6Cの中心軸C2上に配置されている。
この構成によれば、第2のリング本体118が器具本体6Cの中心軸C2上に配置されているので、一対のワイヤー26を器具本体6Cの中心軸C2に対して略対称な位置に配置することができる。その結果、装飾部材28Bを回動リング部材24Cから安定して吊り下げることができる。
さらに、ワイヤー26は、回動リング部材24Cに回動自在に連結されている。
この構成によれば、ランプ20Cが横向きの姿勢及び縦向きの姿勢のいずれの姿勢で配置されている場合であっても、装飾部材28を回動リング部材24Cから吊り下げることができる。
(実施の形態5)
[5−1.照明器具の構成]
次に、図18及び図19を参照しながら、実施の形態5に係る照明器具2D及び照明ユニット8Dの各構成について説明する。図18は、実施の形態5に係る照明器具2Dを示す斜視図である。図19は、実施の形態5に係る照明ユニット8Dを示す斜視図である。
実施の形態5に係る照明器具2Dでは、回動リング部材24Dの構成が実施の形態4と異なっている。図18及び図19に示すように、回動リング部材24Dは、第1のリング本体116、第2のリング本体118D及び複数の接続部120に加えて、反射部122を有している。なお、これらの第1のリング本体116、第2のリング本体118D、複数の接続部120及び反射部122は、例えば樹脂で一体に形成されている。
反射部122は、半円筒状に形成され、第1のリング本体116の下端部における開口縁部からグローブ38Cの上側を覆うように延びている。反射部122の内面(グローブ38Cに対向する面)には、LEDモジュール36(図3参照)からの光を器具本体6Cの開口部14に向けて反射する反射面124が形成されている。なお、反射面124の形成方法は、特に限定されない。例えば、回動リング部材24Dの全体を白色の樹脂で形成することにより反射面124を形成してもよく、あるいは、反射部122の内面に反射膜を形成することにより反射面124を形成してもよい。
なお、図19に示すように、第2のリング本体118Dは、半円形状に形成されており、反射部122の周方向における両端部に接続されている。
[5−2.効果]
以上説明したように、実施の形態5に係る照明器具2Dでは、回動リング部材24Cは、第1のリング本体116からグローブ38Cの上側を覆うように延びる反射部122を有している。反射部122には、LEDモジュール36からの光を器具本体6Cの開口部14に向けて反射する反射面124が形成されている。
この構成によれば、ランプ20Cからの光の利用効率を高めることができる。
(実施の形態6)
[6−1.照明器具の構成]
次に、図20を参照しながら、実施の形態6に係る照明器具2E及び照明ユニット8Eの各構成について説明する。図20は、実施の形態6に係る照明器具2Eを示す斜視図である。なお、説明の都合上、図20では、器具本体6の一部を切り欠いて図示してある。
実施の形態6に係る照明器具2Eでは、装飾部材28BにLEDモジュール126(光源の一例)が配置されている点と、器具本体6のソケット10に回路ボックス128が着脱自在に取り付けられている点とが実施の形態2と異なっている。
図20に示すように、LEDモジュール126は、円板状の基板130と、基板130に実装された複数のLEDチップ132と、複数のLEDチップ132を封止する封止部材(図示せず)とを有している。基板130は、複数のLED132が下方を向くようにして装飾カバー56Bの内部に配置されている。LEDモジュール126の実装構造は、例えばLEDチップ132が基板130上に直接実装されたCOB構造である。なお、基板130の形状は円板状に限定されず、例えばリング状であってもよい。
また、図20に示すように、回路ボックス128は、筐体134、口金136及び回路ユニット138(駆動回路の一例)を有している。
筐体134は、一端部から他端部にかけて直径が漸増するラッパ状に形成されている。この筐体134の外周部には、固定リング部材22及び回動リング部材24が配置されている。
口金136は、LEDモジュール126を発光させるための交流電力を受電する受電部であり、筐体134の一端部に配置されている。口金136は、器具本体6のソケット10に着脱自在にねじ込まれる。
回路ユニット138は、LEDモジュール36を駆動するためのものであり、筐体134の内部に配置されている。回路ユニット138は、筐体134の内部で口金136と電気的に接続されている。また、回路ユニット138は、リード線137を介してLEDモジュール126の基板130と電気的に接続されている。回路ユニット138は、口金136から供給された交流電力を、整流、平滑及び降圧等することにより所定レベルの直流電力に変換し、当該直流電力をリード線を介してLEDモジュール126に供給する。
なお、本実施の形態では、回路ユニット138を筐体134の内部に配置したが、これに限定されず、例えばLEDモジュール126の基板130上に配置してもよい。
[6−2.効果]
以上説明したように、実施の形態6に係る照明器具2Eでは、照明器具2Eは、装飾部材28Bに配置されたLEDモジュール126を備える。回路ボックス128は、口金136が一端部に配置された筐体134と、筐体134の内部に配置され、口金136から供給された電力でLEDモジュール126を駆動する回路ユニット138とを有する。回動リング部材24及び固定リング部材22の各々は、筐体134の外周部に配置されている。
この構成によれば、LEDモジュール126が装飾部材28Bに配置されるので、照明器具2Eのデザインのバリエーションを高めることができる。
(実施の形態7)
[7−1.照明器具の構成]
次に、図21及び図22を参照しながら、実施の形態7に係る照明器具2F,2F’及び照明ユニット8Fの各構成について説明する。図21は、ランプ20を横置きの姿勢で配置した状態での、実施の形態7に係る照明器具2Fを示す斜視図である。図22は、ランプ20を縦置きの姿勢で配置した状態での、実施の形態7に係る照明器具2F’を示す斜視図である。なお、説明の都合上、図21及び図22ではそれぞれ、器具本体6F,6F’の一部を切り欠いて図示してある。
実施の形態7に係る照明器具2Fでは、ランプ20が横向きの姿勢で器具本体6Fに取り付けられている点と、装飾部材28Fが一対の吊下げバンド140(吊下部材の一例)を介して回動リング部材24Fから吊り下げられている点とが実施の形態1と異なっている。
図21に示すように、ソケット10Fは、器具本体6Fの外側面から径方向外側に突出するように配置されている。これにより、ランプ20は、LEDモジュール36(図3参照)の光軸C1が器具本体6Fの中心軸C2に対して傾斜した姿勢(すなわち、横向きの姿勢)で配置される。このとき、ランプ20のグローブ38は、器具本体6Fの中心軸C2上に配置されるようになる。
また、図21に示すように、一対の吊下げバンド140の各々は、例えばシリコン等の伸縮性を有する樹脂で形成されている。一対の吊下げバンド140の各々の一端部には、長さ調節用の孔142が複数形成されている。また、一対の吊下げバンド140の各々の他端部にも同様に、長さ調節用の孔144が複数形成されている。
一対の吊下げバンド140に関連して、回動リング部材24Fの外周面には、一対の連結部48Fが形成されている。一対の連結部48Fは、回動リング部材24Fの中心軸に対して略対称な位置に配置されている。一対の連結部48Fの各々には、吊下げバンド140の孔142に回動自在且つ着脱自在に挿入された突起146が形成されている。また、回動リング部材24Fは、器具本体6Fの中心軸C2上に配置されている。なお、回動リング部材24Fの上面には、実施の形態1及び3等で説明した収納ケース58,58Bは配置されていない。
さらに、一対の吊下げバンド140に関連して、装飾部材28Fの装飾リング54Fの内周縁には、径方向内側に突出する一対のフック部148が形成されている。これらの一対のフック部148の各々は、吊下げバンド140の孔144に着脱自在に挿入されている。
器具本体6Fの開口部14からソケット10Fまでの距離に応じて、突起146を挿入する孔142の位置(又はフック部148を挿入する孔144の位置)を適宜変えることによって、回動リング部材24Fから装飾部材28Fまでの吊下げバンド140の長さを調節することができる。
なお、上述したように、一対の吊下げバンド140の各々は回動リング部材24Fに回動自在に連結されているので、図22に示すように、ランプ20を縦向きの姿勢で配置することもできる。図22に示す照明器具2F’では、ソケット10F’が器具本体6F’の上端部に配置されている。このように、ランプ20が横向きの姿勢及び縦向きの姿勢のいずれの姿勢で配置されている場合であっても、装飾部材28Fを回動リング部材24Fから吊り下げることができる。
[7−2.効果]
以上説明したように、実施の形態7に係る照明器具2Fでは、吊下げバンド140は、回動リング部材24Fから装飾部材28Fまでの吊下げバンド140の長さを調節可能に構成されている。
この構成によれば、器具本体6F(6F’)の開口部14からソケット10F(10F’)までの距離に応じて、吊下げバンド140の長さを調節することができる。
(実施の形態8)
[8−1.照明器具の構成]
次に、図23を参照しながら、実施の形態8に係る照明器具2G及び照明ユニット8Gの構成について説明する。図23は、実施の形態8に係る照明器具2Gを示す斜視図である。なお、説明の都合上、図23では、器具本体6Fの一部を切り欠いて図示してある。
実施の形態8に係る照明器具2Gでは、装飾部材28Gが一対のボールチェーン150(吊下部材の一例)を介して回動リング部材24Gから吊り下げられている点が実施の形態7と異なっている。
図23に示すように、一対のボールチェーン150の各々の一端部は、連結金具152を介して回動リング部材24Gの連結部48Gに回動自在に連結されている。なお、一対のボールチェーン150の各々は、例えば樹脂又は金属で形成されている。
装飾部材28Gの装飾リング54Gの内周縁には、径方向内側に突出する一対のフック部154が形成されている。一対のフック部154は、装飾リング54Gの中心軸に対して略対称な位置に配置されている。このフック部154には、ボールチェーン150の他端部が着脱自在に引っ掛けられている。
器具本体6Fの開口部14からソケット10Fまでの距離に応じて、フック部154に引っ掛けるボールチェーン150の位置を適宜調節することにより、回動リング部材24Gから装飾部材28Gまでのボールチェーン150の長さを調節することができる。
なお、実施の形態7と同様に、一対のボールチェーン150の各々の一端部は回動リング部材24Gに回動自在に連結されているので、ランプ20が横向きの姿勢及び縦向きの姿勢のいずれの姿勢で配置されている場合であっても、装飾部材28Gを回動リング部材24Gから吊り下げることができる。
[8−2.効果]
以上説明したように、実施の形態8に係る照明器具2Gでは、ボールチェーン150は、回動リング部材24Gから装飾部材28Gまでのボールチェーン150の長さを調節可能に構成されている。
この構成によれば、器具本体6Fの開口部14からソケット10Fまでの距離に応じて、ボールチェーン150の長さを調節することができる。
(実施の形態9)
[9−1.照明器具の構成]
次に、図24を参照しながら、実施の形態9に係る照明器具2H及び照明ユニット8Hの構成について説明する。図24は、実施の形態9に係る照明器具2Hを示す斜視図である。なお、説明の都合上、図24では、器具本体6Fの一部を切り欠いて図示してある。
実施の形態9に係る照明器具2Hでは、装飾部材28Hが板バネ156(吊下部材の一例)及び吊下げバー158(吊下部材の一例)を介して回動リング部材24Hから吊り下げられている点が実施の形態7と異なっている。
図24に示すように、板バネ156は、長尺状に形成され、弾性復元力を有する金属又は樹脂で形成されている。板バネ156の長手方向における両端部にはそれぞれ、一対の孔160が形成されている。
装飾部材28Hの装飾リング54Hの内周縁には、径方向内側に突出する一対のフック部162が形成されている。一対のフック部162は、装飾リング54Hの中心軸に対して略対称な位置に配置されている。一対のフック部162はそれぞれ、板バネ156の両端部に形成された一対の孔160に着脱自在に引っ掛けられている。これにより、板バネ156は、装飾リング54Hの円周を2分するようにして配置されている。
また、図24に示すように、吊下げバー158は、例えば金属又は樹脂で形成されている。吊下げバー158は、略L字状の一対の支持部158a,158bと、一対の支持部158a,158bの各々の一端部を相互に接続するフック状の接続部158cとを有している。一対の支持部158a,158bの各々の他端部はそれぞれ、回動リング部材24Hに形成された一対の連結部48Hに回動自在に連結されている。接続部158cは、板バネ156を下方から抱えるようにして配置されている。これにより、板バネ156は、吊下げバー158によって上方に引っ張られることにより、上方に弓形状に撓むようになる。
器具本体6Fの開口部14からソケット10Fまでの距離に応じて、板バネ156の撓み量を適宜調節することにより、回動リング部材24Hから装飾部材28Hまでの吊下げバー158及び板バネ156の合計長さを調節することができる。
なお、実施の形態7と同様に、一対の支持部158a,158bの各々の他端部は回動リング部材24Hに回動自在に連結されているので、ランプ20が横向きの姿勢及び縦向きの姿勢のいずれの姿勢で配置されている場合であっても、装飾部材28Hを回動リング部材24Hから吊り下げることができる。
[9−2.効果]
以上説明したように、実施の形態9に係る照明器具2Hでは、吊下げバー158及び板バネ156は、回動リング部材24Hから装飾部材28Hまでの吊下げバー158及び板バネ156の合計長さを調節可能に構成されている。
この構成によれば、器具本体6Fの開口部14からソケット10Fまでの距離に応じて、吊下げバー158及び板バネ156の合計長さを調節することができる。
(変形例等)
以上、本発明について実施の形態1〜9に基づいて説明したが、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記各実施の形態では、固定リング部材22に切欠部46を形成したが、回動リング部材24(24A,24C,24D,24F,24G,24H)に切欠部46を形成してもよい。
また、上記各実施の形態では、LEDモジュール36の実装構造をCOB構造としたが、これに限定されず、例えばLEDチップ44がパッケージ化されたLED素子を基板42上に実装したSMD(Surface Mount Device)構造としてもよい。
その他、上記各実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。