しかしながら、特許文献1に示される照明器具は、反射板の内面にセンサが設けられるため、特に、センサが設けられた側の反射板によってセンサが隠れることからセンサの検知機能が妨げられる問題がある。また、反射板に突出部が設けられるために光源からの光が乱反射を起こして配光特性に影響を与える問題も生じる。さらに、反射板の内面に突出部やセンサが目立ち易く、外観、意匠的にも商品性を損なう問題もある。同様に、特許文献2においても、リモコンの受信部を備えたアダプタは、照明器具と電源との間に、換言すれば、特許文献2の図1に示されるように、天井面と照明器具の上面との間に挿入されることから、特に図1(b)のように内部に受信部であるセンサを内蔵した場合には、器具本体が邪魔になってセンサの検知範囲が狭くなる。また、この問題を解消するために、図1(a)のようにアームを介してセンサを本体ケースの外側に備えるような形態にすると、アームと反対側の検知範囲が狭くなると共に、センサが天井面に突出して設けられるため外観、意匠的にも好ましくなく、さらに、天井面にアームやセンサが影となって投影され照明効果を低下させてしまう問題も生じる。さらに、特許文献3においても、リモコンの受信機を設けたアダプタを既設の引掛シーリングと照明灯との間に介在させて設けるために、特許文献2と同様の問題が生じる。
一方、近年、ダウンライト等の光源としてフラットな薄型構造のコンパクト形の口金付ランプが用いられている。この種のコンパクト形蛍光ランプは、例えば、特許文献4、特に段落番号[0035][0056]および図1、図2に示されているように、天井面に直付けされるソケット装置に着脱可能に装着され、口金ピンをソケット装置の給電口に挿入して所定方向に回動させると、口金ピンがソケット装置の接続金具に電気的に接続されると共に機械的に保持される。この口金ピンは、薄型構造を阻害しないように、ピン形のGX53形式の口金が用いられている(段落番号[0037]参照)。
しかし、この種の口金付ランプを用いて調光機能を有するダウンライト等を構成した場合、ランプがフラットな薄型構造を呈しているにも拘わらず、センサ部分が突出して器具の小型化が阻害されると共に、光源の配光特性に影響を与え、また外観、意匠的な問題も生じ、さらにはセンサの検知範囲が狭くなる問題が生じてしまう。この問題は、センサに限らず、例えば、補助的なスポットライトや常夜灯などの補助機能部材を付加した場合においても同様、これら補助機能部材が突出して器具の小形化が阻害されると共に、光源の配光特性に影響を与え、また外観、意匠的な問題が生じてしまう。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、これら補助機能部材を付加しても配光特性に影響を与えることがなく、外観、意匠的にも問題がなく、さらに小形化が可能な口金付ランプおよび照明器具を提供しようとするものである。
本発明の実施形態における口金付ランプの発明は、請求項1に示すとおり、回路基板と、回路基板の一面に環状に実装された複数の固体発光素子と、を有する発光部と;基板支持部を有し、この基板支持部に回路基板の他面が配設されるケース体と、少なくとも一端側中央部に開口部を有し、発光部を覆うようにケース体に設けられる透光性のカバー部材と、を有するランプ本体と;鍔状をなす支持部を有し、円筒状をなすセンサユニットで構成され、カバー部材の開口部から一部が外部に突出するように、支持部が回路基板の一面に支持されたセンサ手段と;ランプ本体内に配設され、センサ手段の出力により発光部を点灯制御する点灯回路および制御回路を有する点灯装置と;ランプ本体の他端側に設けられ、点灯装置に接続される口金部材と;を具備していることを特徴とする。本発明によれば、配光特性に影響を与えることがなく、外観、意匠的にも問題がなく、さらに小形化が可能な口金付ランプを構成することが可能となる。
本発明において、口金付ランプは、GX53形式の口金を用いたフラットな薄型構造のランプを構成することが好ましいが、ランプの形状としては、一般白熱電球の形状に近似させた電球形の口金付ランプ(A形またはPS形)、ボール形の口金付ランプ(G形)、円筒形の口金付ランプ(T形)、レフ形の口金付ランプ(R形)等のランプ形状に構成してもよい。また本発明は、フラットな薄型構造のランプや一般白熱電球のランプ形状に近似させた口金付ランプに限らず、その他各種の外観形状、用途をなす口金付ランプに適用することができる。
ランプ本体は、発光部や点灯装置を配設するためのケース体と、光を拡散させたり発光部を保護するためのグローブや保護カバー等からなるカバー部材からなることが許容される。外観形状は、フラットな薄型構造の口金付ランプを構成するために、平面が略円形で中央部に開口部を有する皿形をなす形状に構成することが好ましいが、平面が三角形、四角形、六角形などの多角形状、さらには楕円形状等をなすものであってもよい。
また、ランプ本体の中央部に有する開口部は、センサ等の補助機能部材を設けるための開口で、ランプ本体の中央部に外部に臨ませた開口部を有して構成されるが、ランプ本体を構成するカバー部材のみで貫通しない凹部からなる開口部を構成しても、またはカバー部材とケース体によりランプ本体の中央部にランプ表面から裏面にわたり貫通する筒状の孔で開口部を構成し、ランプ本体の全体形状が略ドーナツ状をなすように構成してもよい。なお、開口部は、ランプ本体の中央部に設けられるが厳密な意味での中央である必要はなく。ランプ本体の略中央部分に位置していればよい。
ランプ本体を構成するケース体は、発光部や点灯装置の放熱性を高めるために熱伝導性の良好な金属、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)の少なくとも一種を含む金属で形成することが好ましいが、この他に、窒化アルミニウム(AlN)等からなるセラミックス、シリコンカーバイト(SiC)などの工業材料で構成してもよい。さらには、耐熱性、耐候性、電気絶縁性に優れたPBT(ポリブチレンテレフタレート)や高熱伝導樹脂等の合成樹脂で構成してもよい。
また、ケース体と共にランプ本体を構成するカバー部材は、透光性を有する透明または半透明のガラスや合成樹脂で構成されることが許容される。カバー部材は、本発明の目的を達成するために必ずしも必要な条件ではなく、例えば、補助機能部材を介在させる開口部をカバー部材以外の部材、例えば、ケース体のみで構成することが可能な場合には、カバー部材を省略してグローブレスの口金付ランプを構成してもよい。
発光部は、発光ダイオード、半導体レーザ、有機ELなどを発光源とした固体発光素子で構成されることが好適であるが、小形の白熱電球で構成されたものであってもよい。発光部は、これら固体発光素子や小形の白熱電球を複数個用いて、ランプ本体内の一面側に配設された環状の発光部を構成することが好ましいが、発光管を環状に形成した蛍光ランプ等の放電灯、さらには環状に形成したハロゲンランプ等で構成されたものであってもよい。また、発光部の環状をなす形状は、円形や、三角形、四角形、六角形などの多角形状、さらには楕円形状等をなすものであってもよく、目的とする配光特性を得るための全ての形状が許容される。また、発光部は白色で発光するように構成することが好ましいが、照明器具の用途に応じ、赤色、青色、緑色等でも、さらには各種の色を組み合わせて構成してもよい。
ランプ本体の開口部に介在される補助機能部材は、人体、明るさ、熱等を検知する機能を有するセンサで構成し、センサ付の口金ランプを構成することが許容されるが、センサに限らず、例えば、補助的なスポットライト、常夜灯の機能を有するスポットライト、さらには、発光部等から発生する熱を放熱するためのファン機能を有する放熱部材等であってもよい。
また、これら、補助機能部材は、ランプ本体、すなわち、口金付ランプ自体に設けられて、これら補助機能部材を付加した口金付ランプとして構成されることが許容されるが、ここでは、口金付ランプに設けられることが条件ではなく、例えば、口金付ランプが装着されるソケット装置や引掛シーリングに接続されるアダプタ装置に設けられ、これら補助機能部材を付加した装置と口金付ランプが接続されることによって、補助機能部材がランプ本体の開口部に介在され、ランプ本体の中央部に配設されるものであってもよい。
発光部を点灯制御する点灯装置は、固体発光素子で構成した場合には、例えば、交流電圧100Vを直流電圧24Vに変換して発光素子に定電流の直流電流を供給する点灯回路を構成するものが許容される。また、蛍光ランプ等の放電灯で構成した場合には、例えば、インバータ回路等を有する安定器で構成されたものが許容される。また、点灯装置は、センサの検知信号により発光部を自動的に点灯・消灯・点滅・調光や調色等の制御を行う制御部を有することが許容される。
点灯装置に接続される口金部材は、フラットな薄型構造の口金付ランプを構成するために、GX53形式の口金で構成されることが好適であるが、蛍光ランプに使用されるピン形の端子を有する口金でも、引掛シーリングに使用されるL字形の端子を有する口金でもよく、特定の口金には限定されない。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の口金付ランプにおいて、センサ手段には、人体、明るさ、熱を検知可能で、かつ発光部の光の影響を受けない位置に検知部が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の口金付ランプにおいて、ケース体の外周面には放射状に多数の放熱フィンが一体に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、配光特性に影響を与えることがなく、外観、意匠的にも問題がなく、さらに小形化が可能な補助機能付の口金付ランプを構成することが可能となる。
本発明において、補助機能部材は、一端部に鍔状をなす支持部を有し、センサであれば他端部に検知素子を有する例えば円筒状をなすユニットで構成されることが好ましいが、四角形、六角形等の角筒状をなすように構成してもよい。また、これらユニットは、例えば、一端部の鍔状をなす支持部が発光部の回路基板に対して略垂直方向に支持されランプ本体の開口部に介在されてランプ本体の中央部に配設されることが許容される。
本発明において、センサユニットにおける検知素子を、ランプ本体の開口部から突出させて外部に向かって臨ませることが検知範囲を広くするために有効であるが、許容される検知範囲を確保しながら、検知素子を開口部から突出させないように外部に向かって臨ませるようにしてもよい。さらに、検知素子を開口部から突出させて外部に向かって臨ませる場合には、検知素子が発光部の光の影響を受けないように、検知素子の周囲に遮光体を設けることが、検知性能を向上させるために有効である。これら遮光体の構成、検知素子を開口部に臨ませる形態は、検知範囲や検知性能を考慮して設計上で適宜選択され設定される。
請求項4に記載の照明器具の発明は、請求項1ないし3いずれか一記載の口金付ランプと;この口金付ランプが装着されるソケット装置と;を具備することを特徴とする。本発明によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の口金付ランプを用い、配光特性に影響を与えることがなく、外観、意匠的にも問題がなく、さらに小形化が可能な照明器具を構成することが可能となる。
本発明において、ソケット装置は、例えば、スポットライトのように、単体のソケット装置に対し、口金付ランプを装着して照明器具を構成することができるような独立したソケット装置であっても、ダウンライトにように、ソケット装置を器具本体や反射板に対して取り付け、この器具に組み込まれたソケット装置に口金付ランプを装着し照明器具を構成するような器具組み込み形のソケット装置であってもよい。
ソケット装置は、上述した口金付ランプのランプ本体で記載したと同様の材質・外観形状を有していることが許容されるが、ランプ本体と同様な材質・外観形状である必要はなく、例えば、ランプ本体がアルミニウムで構成されるのに対して、ソケット装置は合成樹脂で構成したり、ランプ本体の平面形状が円形で構成され、ソケット装置は四角形で構成したものであってもよい。
口金部材が接続されるソケット装置は、口金部材が電気的に接続された際に、口金付ランプに商用電源を供給するための部材で、一定の剛性とバネ性を有し、かつ導電性の良好な金属、例えば、銅、黄銅、リン青銅等からなる端子板を有することが許容される。また、端子板の口金付ランプに対する電気接続時に、同時に機械的に保持されることが好ましいが、ここでは、同時に機械的に保持されることは必要な条件ではなく、機械的な保持は、例えば、磁力による結合手段等で行うようにしてもよい。
他の実施形態の照明器具の発明は、ランプ本体の開口部は貫通する筒状の孔で構成された請求項1記載の口金付ランプと;口金付ランプの口金部材が接続されるソケット装置と;一端部の支持部がソケット装置に支持され、ランプ本体の開口部に設けられてランプ本体の中央部に配設されると共に、他端部をランプ本体の開口部から外部に向かって臨ませた補助機能部材と;を具備していることを特徴とする。
この実施形態によれば、請求項1記載の口金付ランプを用い、一端部の支持部がソケット装置に支持され、ランプ本体の開口部に設けられてランプ本体の中央部に配設されると共に、他端部をランプ本体の開口部から外部に向かって臨ませた補助機能部材により、配光特性に影響を与えることがなく、外観、意匠的にも問題がなく、さらに小形化が可能な照明器具を構成することが可能となる。
この実施形態において、一端部の支持部がソケット装置に支持される補助機能部材は、例えば、一端部の鍔状をなす支持部がソケット装置の一端部側、若しくは、他端部側に直接支持され一体化されるものであっても、ソケット装置に直接支持されることなく、ソケット装置の一端部側と器具本体の反射板等の内面との間に挟持されて支持されるように、ソケット装置に対して一体化せずに間接的に支持されるものであってもよい。
他の実施形態の照明器具の発明は、ランプ本体の開口部は貫通する筒状の孔で構成された請求項1記載の口金付ランプと;口金付ランプの口金部材が接続されると共に、引掛シーリングに接続されるアダプタ装置と;一端部の支持部がアダプタ装置に支持され、ランプ本体の開口部に設けられてランプ本体の中央部に配設されると共に、他端部をランプ本体の開口部から外部に向かって臨ませた補助機能部材と;を具備していることを特徴とする。
この実施形態によれば、請求項1記載の口金付ランプを用い、一端部の支持部がアダプタ装置に支持され、ランプ本体の開口部に設けられてランプ本体の中央部に配設されると共に、他端部をランプ本体の開口部から外部に向かって臨ませた補助機能部材により、配光特性に影響を与えることがなく、外観、意匠的にも問題がなく、さらに小形化が可能な照明器具を構成することが可能となる。
この実施形態において、口金付ランプの口金部材が接続されると共に、引掛シーリングに接続されるアダプタ装置は、口金部材が電気的に接続された際に、口金付ランプに対して引掛シーリングを介して商用電源を供給するための部材で、一定の剛性とバネ性を有し、かつ導電性の良好な金属、例えば、銅、黄銅、リン青銅等からなる端子板を有することが許容される。また、端子板の口金付ランプに対する電気接続時に、同時に機械的に保持されることが好ましいが、ここでは、ソケット装置と同様に、同時に機械的に保持されることは必要な条件ではなく、機械的な保持は、例えば、磁力による結合手段等で行うようにしてもよい。
アダプタ装置は、上述した口金付ランプのランプ本体で記載したと同様の材質・外観形状を有していることが許容されるが、ランプ本体と同様な材質・外観形状である必要はなく、例えば、ランプ本体がアルミニウムで構成されるのに対して、アダプタ装置は合成樹脂で構成したり、ランプ本体の平面形状が円形で構成され、アダプタ装置は四角形で構成したものであってもよい。
また、一端部の支持部がアダプタ装置に支持される補助機能部材は、例えば、一端部の鍔状をなす支持部がアダプタ装置の一端部側、若しくは、他端部側に直接支持され一体化されるものであっても、アダプタ装置に直接支持されることなく、アダプタ装置の他端部側と口金付ランプの底面との間に挟持されて支持されるように、アダプタ装置に対して一体化せずに間接的に支持されるものであってもよい。
また、他の実施形態の照明器具は、天井埋込形、直付形、吊下形、さらには壁面取付形等が許容され、器具本体に制光体としてグローブ、セード、反射体などが取付けられるものであっても光源となる口金付ランプが露出するものであってもよい。また、器具本体に1個の口金付ランプを取付けたものに限らず、複数個が配設されるものであってもよい。さらに、オフィス等、施設・業務用の大型の照明器具などを構成してもよい。
請求項1ないし4に記載の発明によれば、配光特性に影響を与えることがなく、外観、意匠的にも問題がなく、さらに小形化が可能な口金付ランプを構成することが可能となる。
以下、口金付ランプおよび照明器具の実施形態について説明する。
本実施例は、GX53形式の口金部材が設けられた補助機能部材を付加することが可能なフラットな薄型構造の口金付ランプ10を構成するもので、図1〜図3に示すように、中央部に外部に臨ませた開口部11cを有する環状のランプ本体11、ランプ本体内の一面側に配設される環状の発光部12、前記ランプ本体の開口部11cに介在される補助機能部材13、ランプ本体内の他面側に配設され、センサの検知信号により発光部を点灯制御する点灯装置14、点灯装置に接続される口金部材15で構成する。
ランプ本体11を構成するランプ本体11は、発光部12や点灯装置14を配設するためのケース体11aと、光を拡散させるためのグローブで構成されたカバー部材11bからなる。外観形状は、フラットな薄型構造の口金付ランプを構成するために、平面が略円形で略中央部に開口部11cを設けた皿形をなす形状に構成する。ケース体11aは、放熱性を高めるために熱伝導性の良好な金属、本実施例では、アルミニウムで構成された横断面の平面形状が略円形の皿形をなし、一端部側の開口11a1には、円形の凹段部からなる基板支持部11a2が一体に形成される。基板支持部は、その凹段部の底面が平坦な面になるように形成され、周囲にリング状をなす凸条部11a3が一体に形成される。ケース体11aの他端部側は外底面に環状の支持段部11a4が形成されるように凹嵌部11a5が突出されて一体に形成される。また、ケース体11aの外周面には放射状に多数の放熱フィン11a6を一体に形成する。これら構成のケース体11aは、例えば、鋳造鍛造または切削加工等で加工される。
ケース体11aと共にランプ本体11を構成するカバー部材11bは、ランプのグローブを構成するもので、透光性を有する乳白色のガラスで構成され、一端部側に開口11b1を設けた扁平な曲面形状に形成されている。開口11b1を囲む縁部は円筒状の側壁部11b2となるとともに、この開口に対向する表面は滑らかな曲面状に形成され、その略中央部に円筒状をなす開口部11cを一体に形成する。開口部11cは、補助機能部材13を付加した口金付ランプを構成する場合に、後述する補助機能部材13を収納し介在させて設けるための円筒状をなす空間部で、カバー部材11b表面の略中央部、すなわち、ランプ本体11表面の略中央部に外部に臨ませた開口11c1と凹部からなる開口部で構成される。なお、本実施例において、ランプ本体11の開口部11cに設置することが可能な補助機能部材13は、センサを例にして説明する。以下、補助機能部材13は「センサ13」と称し説明する。
発光部12は、図1(b)に示すように、固体発光素子12aと固体発光素子を実装した回路基板12bからなる。固体発光素子は、本実施例では発光ダイオード(以下「LED」と称す)で構成し、本実施例では6個のSMDタイプのLED12aからなる。なお、LEDとしては、複数個のLEDチップおよびこのLEDチップにより励起される蛍光体により白色(昼白色、昼光色、電球色を含む)を発光するタイプの、いわゆるCOB形であってもよい。回路基板12bは、熱伝導性の良好な金属、本実施例では平板状の薄い円形の板状をなすアルミニウムで構成され、その表面(図1(b)における上方の面)にシリコーン樹脂等の電気絶縁層を介して銅箔からなる配線パターンが形成され、この配線パターン上に6個の各LED12aが略同心円状をなすように略等間隔に配設されて実装される(図2(a))。これにより円形で板状をなす回路基板12bに、6個のLED12aが略対称となるように配設された発光モジュールからなる発光部12が構成される。
上記のように回路基板12bにLED12aを実装した発光部12は、ケース体11aの一端部側に形成された基板支持部11a2に電気絶縁を図り、かつ密着されるように配設され、また、必要に応じてシリコーン樹脂等で構成された電気絶縁シート等(図示せず)を介して、平坦な面をなす基板支持部11a2の底面にネジ等の固定手段12cを用い密着して固定される。そして、発光部12を覆うようにカバー部材11bの開口11b1を、ケース体11aの一端部側の凸条部11a3内面に所定の重ね代を有して嵌め込み、さらに、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の接着剤を用いて固定する。これにより、6個のLED12aからなる発光部12が、ランプ本体11内の一面側で開口部11cの周囲に位置して環状に連なるように配設され、発光部12の光軸が、ランプ本体11の中心軸に略合致し、全体として上面視で略円形のドーナツ状をなす発光面が構成される。
点灯装置14は、交流電圧100Vを直流電圧24Vに変換してLED12aに定電流の直流電流を供給する点灯回路14aと、センサの検知信号により発光部12を自動的に点灯・消灯、調光や調色等を行う制御部を構成する制御回路14bで構成する。これら点灯回路14aおよび制御回路14bを構成する電子部品14cは、図1(b)に示すように、円形の平板状のガラスエポキシ製の回路基板14dに実装される。回路基板14dは片面または両面に回路パターンが形成され、その実装面に点灯回路14aおよび制御回路14bを構成するための複数の小形の電子部品14cが実装されてランプ本体11内の他面側に配設される。特に、大きな部品はケース体11aの凹嵌部11a5内に収容され、ランプ本体11のフラットな薄型構造を形成している。
上記に構成された点灯装置14の回路基板14dは、電気絶縁性を有する合成樹脂、本実施例では、PBT製の支持脚14eを介してケース体11a内の他面側に、発光部12の回路基板12bの下方で、かつケース体の底面から所定の間隔を有するようにして配設され支持される。図1(b)中、16は遮熱板で、PBTなどの耐熱性で電気絶縁性を有し、かつ熱絶縁性を有する合成樹脂で円板状に形成され、回路基板14dの上面中央部に隙間を有するように支持され、発光部12の回路基板12bと回路基板14dとの間に介在することによって、回路基板12bと回路基板14d間の互いの熱的影響を遮断させている。なお、点灯装置14を構成する回路基板14dの出力端子と、発光部12の回路基板12bの入力端子がリード線(図示せず)によって接続される。
また、点灯装置14の点灯回路14aおよび制御回路14bは、図3の回路ブロック図に示すように構成される。すなわち、点灯回路14aは、AC/DCコンバータ、整流回路や定電流供給回路等からなり、商用電源Eの交流電圧100Vを直流電圧24Vに変換して各LED12aに定電流の直流電流を供給する。制御回路14bは、マイクロコンピュータ等で構成され、センサ13から伝送された検知信号に基づき、自動的に点灯・消灯、調光、調色を行うための制御信号を生成して点灯回路14aに供給する。点灯回路14aは、この制御信号に基づいて発光部12のLED12aを自動的に点灯・消灯、調光、調色を行うように点灯制御する。なお、センサ13は、後述するが、人体、明るさ、熱等を検知するもので、これらセンサ機能により照明する部屋の状況を検知し、検知した信号を制御回路14bに伝送する。
また、本実施例における点灯装置14は、制御回路14bの入力側にセンサ用の接続端子14b1を有し、また、点灯回路14aと制御回路14bが電源に対して並列に接続されており、センサ13を開口部11cに対して設置しない場合、すなわち、センサ用の接続端子14b1にセンサ13を接続しない場合には、センサ付きでない通常の口金付ランプとして作動させることができる。また、開口部11cにセンサ13を設置し、センサ用の接続端子14b1にセンサを接続した場合には、センサ機能を付加したセンサ付の口金付ランプとして作動させることができる。
また、口金部材15は、図1(b)に示すように、銅や黄銅等の導電性を有する金属からなり、軸部15aと突設したプラグ部15bを有するGX53形式の一対の口金ピンで構成する。この口金ピンは、PBTなどの耐熱性で電気絶縁性を有する合成樹脂で円板状に形成された支持基板15cに樹脂成型により一体に埋め込まれて支持されている。口金ピンを一体に埋め込んだ支持基板15cは、一対が用意され、ランプ本体11のケース体11aの底面、換言すれば、環状の支持段部11a4に、直径方向に対向して形成された円形の一対の支持孔11d6にそれぞれ嵌めこまれ、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂等からなる接着剤で固定されている。そして、口金部材15の一対のプラグ部15bがランプ本体11の外底面から外方に突出して設けられると共に、各軸部15aが点灯装置14の回路基板14dの入力端子とリード線w1によって電気的に接続される。
これにより、口金部材15から電源が導入されて点灯装置14に供給され、点灯装置の出力が発光部12に供給される。上記によりランプ本体11の一端部側にカバー部材11bおよびLED12aからなる発光部12が設けられ、他端部側にGX53形式の口金部材15が設けられ、略中央部に、補助機能部材、本実施例ではセンサ13を設置することが可能な開口部11cを有するフラットな薄型構造のセンサ機能を付加することが可能な口金付ランプ10が構成される。
以上、本実施例の補助機能部材を付加することが可能な口金付ランプによれば、中央部に外部に臨ませた開口部11cを有する環状のランプ本体11と、ランプ本体内の一面側に配設される環状の発光部12と、ランプ本体の開口部11cに介在される補助機能部材13により、配光特性に影響を与えることがなく、外観、意匠的にも問題がなく、さらに小形化が可能な口金付ランプを構成することが可能となる。
特に、センサ等の補助機能部材が、ランプ本体11の略中央部に設けられ、従来のようにアームを介してセンサが本体ケースの外側に設けられることがないので、配光特性に影響を与えることなく、また外観、意匠的な問題も発生しない。また、発光部12は、6個のLED12aからなる発光部12が、ランプ本体11内の一面側で開口部11cの周囲に位置し、環状に連なるように配設されたドーナツ形の環状の発光部が構成されるので、全周囲にわたって略均等な配光特性をもった照明を行うことができる。また、センサ等の補助機能部材がランプ本体11から突出することなく設けられるので、ランプが大きくなることがなく小形化を達成することが可能になる。
また、この口金付ランプ10は、センサ機能等の補助機能をを有していない通常の口金付ランプとして使用することができると共に、別途に構成される補助機能部材、本実施例ではセンサ13を適宜、設置することにより、センサ等の補助機能部材付きの口金付ランプを構成することができ、必要に応じて各種・多様な補助機能を付加することが可能な口金付ランプを構成することができ、便利でかつ汎用性に優れた口金付ランプを提供することが可能となる。しかも、補助機能部材は、単にランプ本体の開口部に収納し介在させるように差し込むだけでよく、構造が簡素化されると共に、簡単な作業で組み立てることができ量産化に適した口金付ランプを提供することが可能となる。
本実施例において、図4の回路ブロック図に示すように、点灯装置14の制御回路14bは、点灯装置14に内蔵させることなく、後述するセンサユニット13cに内蔵させ、このセンサユニットを開口部11cに設置したときに、制御回路14bに電源が供給さると共に、センサ13が直結された制御回路14bの出力が点灯回路13aに供給され、センサ付の口金付ランプとして作動させることができるように構成してもよい。
また、ランプ本体11を構成するケース体11aの外方に露出する外面部分を、例えば、凹凸若しくは梨地状に形成して表面積を大きくしたり、白色塗装や白色アルマイト処理を施して外面部分の熱放射率を高めるようにしてもよい。また、白色塗装や白色アルマイト処理を施した場合には、口金付ランプを照明器具に装着して点灯した場合、外面に露出するランプ本体外面の反射率が高くなり、器具効率を高めることが可能となり、また外観、意匠的にも良好となり商品性を高めることもできる。
本実施例は、実施例1の補助機能部材を付加することが可能な口金付ランプ10を用いて、センサ付きの口金付ランプ10−1を構成したものである。以下、実施例1と同一部分に同一符合を付し、共通する部分における詳細な説明は省略して説明する。
図5、図6に示すように、センサ13は、人体、明るさ、熱等を検知する機能を有するもので、本実施例では、ランプ本体11、すなわち、口金付ランプ自体に設置されてセンサ付きの口金付ランプ10−1を構成する。センサ13は、図6(b)に示すように、一端部に鍔状をなす支持部13aを有し、他端部に検知素子13bを有する円筒状をなすセンサユニット13cで構成される。センサユニットは、本実施例の補助機能部材を構成するもので、PBT等の白色の合成樹脂で形成され、一端部の鍔状をなす支持部13aが、口金付ランプの発光部12を構成する回路基板12bの略中央部に対して略垂直方向に支持されることによりランプ本体11に支持される。支持部13aは、ネジまたはシリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の耐熱性を有し電気絶縁性を有する接着剤で固定される。このとき、センサ13の出力端子(図示せず)とセンサ用の接続端子14b1が電気的に接続される。
上記のように回路基板12bに支持されたセンサユニット13cに対して、カバー部材11bを被せながらセンサユニット13cを開口部11c内に収納し介在させるようにして、カバー部材11bをケース体11aに嵌め込み固定する。これにより、センサ13がランプ本体11の開口部11cに収納されて設けられ、ランプ本体の中央部に配設されると共に、センサユニット13aの他端部に設けられた検知素子13bが開口部11cの開口11c1から突出され外部に向かって臨ませた状態に配設される。これにより、補助機能部材であるセンサユニット13cの他端部が、ランプ本体11の開口部11cから外部に向かって臨ませられる。同時に、6個のLED12aからなる発光部12が、ランプ本体11内の一面側で開口部11cの周囲に位置して環状に連なるように配設され、略円形のドーナツ状をなす発光面が構成される。なお、図中13c1は、検知素子13bが発光部12から放射される光の影響を受けないようにするために設けられた遮光板であり、検知素子13bの周囲に所定の高さ寸法を有してセンサユニット13cの上面に一体に形成されている。上記により、実施例1の補助機能部材を付加することが可能な口金付ランプ10を用いたセンサ付の口金付ランプ10−1が構成される。
以上、本実施例のセンサ付の口金付ランプによれば、中央部に外部に臨ませた開口部11cを有する環状のランプ本体11と、ランプ本体内の一面側に配設される環状の発光部12と、ランプ本体の開口部11cに介在されるセンサ13により、配光特性に影響を与えることがなく、外観、意匠的にも問題がなく、さらに小形化が可能な口金付ランプを構成することが可能となる。
特に、センサ13がランプ本体11の略中央部に設けられているので、器具に組み込んで照明器具を構成した場合、反射板の反射性能に影響を与える問題もなく、器具の略全周囲にわたって均一な配光特性をもった照明を行うことができる。また、センサは反射板に設けられていないため、器具として外観、意匠的に商品性を損なう問題もない照明器具を提供することができる。また、ランプ本体11内の一面側で開口部11cの周囲に位置して環状の発光部12を設けたので、ランプ本体11の全周囲にわたって略均等な配光特性をもった照明を行うことができる。
同時に、センサは反射板に設けられていないため、センサの検知機能が妨げられることがなく、器具の略全周囲にわたって均一な検知範囲が設定され、確実に部屋等の状況を検知することができる。特に、本実施例によれば、検知素子13bの周囲に、発光部12から放射される光を遮光する遮光板13c1を設けたので、より確実なセンサによる検知を行うことができる。また、センサ13がランプ本体11から大きく突出して設けられていないため、ランプ本体の小形化を阻害することなく、本来のフラットな薄型構造を呈したセンサ付の口金付ランプ10−1を提供することができる。しかも、センサ13は、単にランプ本体11の開口部11cに収納し介在させるように差し込むだけでよく、構造が簡素化されると共に、簡単な作業で組み立てることができ、量産化に適したセンサ付の口金付ランプを提供することが可能となる。
本実施例において、図7(a)に示すように、センサユニット13cは、発光部12の回路基板12bに支持せずに、遮熱板16に支持することによりランプ本体11に支持するようにしてもよい。この場合、カバー部材11bに設けられる円筒状の開口部11cを遮熱板16の表面まで延長し、さらに、発光部12の回路基板12bは、中央部に開口部11cが貫通されるようにリング状に形成する。そして、発光部12を構成する6個のLED12aは、このリング状の回路基板12bに対して環状に連なるように実装し、発光部12が開口部11cの周囲に位置するように構成する。本構成によれば、センサの出力端子とセンサ用の接続端子14b1が近くなり、配線を簡素化させることができる。
また、図7(b)に示すように、センサユニット13cは、点灯装置14の回路基板14dに支持するすることによりランプ本体11に支持するようにしてもよい。この場合、カバー部材11bに設けられる円筒状の開口部11cを点灯装置14の回路基板14dの表面まで延長し、さらに、発光部12の回路基板12bおよび遮熱板16は、中央部に開口部11cが貫通されるようにリング状に形成する。本構成によれば、センサの出力端子とセンサ用の接続端子14b1がより近くなり、配線をより簡素化させることができる。
また、図7(c)に示すように、センサユニット13cは、ケース体11aの凹嵌部11a5の内底面に支持することによりランプ本体11に支持するようにしてもよい。この場合、カバー部材11bに設けられる円筒状の開口部11cを点灯装置14の凹嵌部11a5の内底面の表面まで延長し、さらに、発光部12の回路基板12b、遮熱板16および点灯装置14の回路基板14dは、中央部に開口部11cが貫通されるようにリング状に形成する。そして、各電子部品14cは、リング状をなす回路基板14dの表裏に実装され、ケース体11aのリング状の空間部内に収納される。本構成によれば、センサユニット13cを剛性のあるケース体11aに直接支持することができ振動等に対して、より強固なセンサ付の口金付ランプ10−1を構成することができる。なお、本実施例におけるその他の構成、作用、作用効果、変形例等は、実施例1と同様である。
本実施例は、実施例2のセンサ付きの口金付ランプ10−1を用いてダウンライト形の照明器具30を構成したものである。以下、実施例1、2と同一部分に同一符合を付し、共通する部分における詳細な説明は省略して説明する。
図11、図12に示すように、照明器具30は、実施例2のセンサ付きの口金ランプ10−1と、この口金付ランプが装着されるソケット装置20からなる。ソケット装置は、実施例1、2で説明したGX53形式の口金部材15が電気的に接続され、照明器具に組み込まれて使用される器具組込形のソケット装置で構成する。ソケット装置20は、図8に示すように、熱伝導性部材からなるソケット本体21、口金付ランプ10−1の口金部材15が電気的に接続される一対の端子板22、端子板が収納されると共に、口金付ランプに対する電気接続時に、口金付ランプ10とソケット本体とを機械的に結合する一対の係合孔23で構成する。
ソケット本体21は、ランプ本体11と同様に、放熱性を高めるために熱伝導性の良好な金属、本実施例では、アルミニウムで構成された横断面の平面形状が略円形で中央部に貫通した支持孔21aを有したリング状に形成される。支持孔21aの直径寸法d1は、ランプ本体11の支持段部11a4の突出部、換言すれば、凹嵌部11a5の外周面の直径寸法d2(図5(b))より多少大きく(d1>d2)形成し、ランプ本体の凹嵌部11a5がソケット本体の支持孔21a内に嵌め込むことができるように構成する。これら構成のソケット本体21は、例えば、鋳造、鍛造または切削加工等で加工される。
端子板22は、口金付ランプ10−1のGX53形式の一対の口金部材15が電気的に接続された際に、口金部材15が接触して口金付ランプ10−1に商用電源を供給するための部材で、一定の剛性とバネ性を有し、かつ導電性の良好な金属、例えば、銅、黄銅、リン青銅等からなる「く」の字に折り曲げられたバネ性を有する端子板で構成する。この端子板22は、図8に示すように、PBTなどの耐熱性で電気絶縁性を有する合成樹脂で四角柱に形成された支持体22bの係合孔23内に収納されて支持される。係合孔23は、円弧状をなす長孔からなる係止孔23aと、この係止孔の一端に連続して形成された円形の孔からなる挿入孔23bの通称「ダルマ孔」からなる。この挿入孔23bの直径寸法は、口金部材15のプラグ部15bの直径寸法より大きく形成し、係止孔23aの長孔の幅寸法は、プラグ部15bの直径寸法より小さく形成する。これにより、口金部材15のプラグ部15bが挿入孔23bから挿入され、長孔からなる係止孔23aに移動させることによって、プラグ部15bが係合孔23内に収納された端子板22に接触して電気的な接続がなされると共に、プラグ部15bが係止孔23の裏面側に係止してプラグ部15bの係合孔23からの抜け止めがなされて機械的に保持される。
上記のように、端子板22を収納した支持体22bは、一対が用意され、図8(a)に示すように、ソケット本体21の表面に、直径方向に対向して形成された四角形の一対の支持孔21bにそれぞれ嵌めこまれ、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂等からなる接着剤で固定される。この状態で、ダルマ孔からなるからなる係合孔23が、リング状をなすソケット本体21の中心点aに対して点対称となるように配置される。これにより、図9に示すように、口金部材15のプラグ部15bが挿入孔23bから挿入されて係止孔23aに移動、すなわち、ソケット本体21の中心点aを中心にして角度α1だけ、図9中、矢印方向に回動させることによって、口金部材15のプラグ部15bが端子板22に接触し、さらに端子板の「く」の字の突起部分を乗り越えて接触し電気接続がなされる。同時にプラグ部15bが係止孔23aの裏面側に係止して機械的に保持される。
そして、端子板22が、図8(b)に示すように、屋内に配線されたFケーブルw2によって商用電源に接続され、口金部材15がソケット装置20の端子板22に接続されると、端子板22から口金部材15を介して電源が導入され、センサ付の口金付ランプ10−1の点灯装置14に供給され発光部12に供給される。
次に、上記に構成されたソケット装置20と、センサ付きの口金付ランプ10−1からなる照明器具の構成につき説明する。図10〜図13に示すように、30は店舗等の天井面Xに埋め込み設置されるダウンライト形の照明器具で、下面に開口部31を有する金属製の箱状をなした器具本体32と、開口部31に嵌合される金属製の反射体33と、反射体33の上面板の中央部に上記構成のソケット装置20が設置され、屋内に配線されたFケーブルによって商用電源に接続される。
また、本実施例における点灯装置14の点灯回路14aおよび制御回路14bは、図13の回路ブロック図に示すように構成される。すなわち、点灯回路14aおよび制御回路14bは、実施例1と同様に構成され、商用電源Eがソケット装置20の端子板22と口金部材15が電気的に接続されることにより点灯回路14aおよび制御回路14bに供給される。また、センサ13の検知信号がセンサ用の接続端子14b1から制御回路14bに伝送される。
上記に構成された照明器具30において、GX53形式の口金部材15が設けられ、フラットな薄型構造のセンサ付の口金付ランプ10−1をソケット装置20に装着する。その装着は、図9、図12に示すように、口金付ランプ10の一対の口金部材15をソケット装置20の係合孔23に対向させ、口金部材15のプラグ部15bを挿入孔23bに挿入して、図9中、矢印の方向に角度α1だけ回動させる。これにより、口金部材15のプラグ部15bが端子板22に接触して電気接続がなされ、同時にプラグ部15bが係止孔23aの裏面側に係止して機械的に保持される。なお、逆方向に回動させることによってソケット装置20からセンサ付の口金付ランプ10−1を取り外すことができる。
上記により、LEDを光源としたフラットな薄型構造のセンサ付の口金付ランプ10−1を光源としたダウンライト形の照明器具30が構成される。この状態で電源を投入すると、ソケット装置20から口金付ランプ10−1の口金部材15を介して電源が供給され、点灯装置14が動作し24Vの直流電圧が出力される。この直流電圧は点灯装置14から各LED12aに印加され、定電流の直流電流が供給されて全てのLEDが同時に点灯する。各LED12aから放射された白色の光は、カバー部材11bの内面全体に向かって略均等に放射され、さらに乳白色のグローブで光が拡散され所定の配光特性をもった照明を行うことができる。この際、センサ13はランプ本体11の略中央部に設けられ、反射板の内面にセンサが設けられていないため、反射板の反射性能に影響を与える問題もなく、器具の略全周囲にわたって均一な配光特性をもった照明を行うことができる。また、器具として外観、意匠的に商品性を損なう問題もない。また、センサ付の口金付ランプ10−1の発光部12は、6個のLED12aからなる発光部12が、ランプ本体11内の一面側で開口部11cの周囲に位置して環状に連なるようにランプ本体内に配設されたドーナツ形をなす環状の発光部が構成されているので、器具の略全周囲にわたって一層均一な配光特性をもった照明を行うことができる。
また、同時にセンサ13が作動し、人体、明るさ、熱等を検知する。例えば、部屋から人が出た場合には、人体センサによって人がいないことを検知して自動的に消灯する。また、昼間において太陽の光によって部屋が明るくなっている場合には、明るさセンサによって、その明るさを検知し、例えば、50%調光の信号を伝送し、LED12aの出力を50%程度低下させて省エネによる照明等を行う。この際、センサ13はランプ本体11の略中央部に設けられ、反射板に設けられていないため、センサの検知機能が妨げられることがなく、器具の略全周囲にわたって均一な検知範囲が設定され、確実に部屋の状況を検知することができる。また、検知素子13bの周囲に所定の高さ寸法を有して遮光板13c1を設けたので、検知素子13bが発光部12から放射される光の影響を受けることがなく、より確実なセンサによる検知を行うことができる。
また、口金付ランプ10−1が点灯されると、LED12aの温度が上昇し熱が発生する。その熱は、熱伝導性の良好なアルミニウムからなる回路基板12bから、基板が直接密着して固定された基板支持部11a2に伝達され、アルミニウムからなるケース体11aの外周面から放熱フィン11a6を介して外部に放熱される。また、点灯装置14の電子部品14cから発生する熱は、ケース体11aから外部に放熱される。これら放熱作用によりLED12aの温度上昇および点灯装置14における電子部品14cの温度上昇が抑制される。
以上、本実施例の照明器具によれば、センサ13がランプ本体11の略中央部に設けられているので、反射板の反射性能に影響を与える問題もなく、器具の略全周囲にわたって均一な配光特性をもった照明を行うことができる。また、センサは反射板に設けられていないため、器具として外観、意匠的に商品性を損なう問題もない照明器具を提供することができる。また、開口部11cの周囲に位置して環状の発光部12を設けたので、ランプ本体11の全周囲にわたって略均等な配光特性をもった照明を行うことができる。
同時に、センサ13は反射板に設けられていないため、センサの検知機能が妨げられることがなく、器具の略全周囲にわたって均一な検知範囲が設定され、確実に部屋等の状況を検知することができる。特に、センサ13がランプ本体11から大きく突出して設けられていないため、照明器具の小形化を阻害することなく、フラットな薄型構造を呈したダウンライト形の照明器具を提供することができる。なお、本実施例におけるその他の構成、作用、作用効果、変形例等は、実施例1、2と同様である。
本実施例は、実施例1の補助機能部材を付加することが可能な口金付ランプ10を用い、ソケット装置20に対して補助機能部材、本実施例ではセンサ13を設けることによりダウンライト形の照明器具40を構成したものである。以下、実施例1〜3と同一部分に同一符合を付し、共通する部分における詳細な説明は省略して説明する。
図14、図15に示すように、本実施例の口金付ランプは、補助機能部材を設置することが可能なランプ本体11の開口部11cが、貫通する孔で構成されたフラットなドーナツ形の薄型構造の口金付ランプ10−2として構成する。そして、この口金付ランプ10−2をソケット装置20に装着することによって、ソケット装置20に設けられた補助機能部材、本実施例ではセンサ13が、貫通する開口部11c内に挿入され介在されることによってセンサ付の照明器具40が構成される。
口金付ランプ10−2に設けられる開口部11cは、ケース体11aとカバー部材11bからなるランプ本体11の略中央部にランプ表面から裏面にわたり貫通する孔で構成し、ランプ本体の全体形状が略ドーナツ状をなすように構成する。すなわち、ランプ本体11のケース体11aの底面、換言すれば、凹嵌部11a5の底面から円筒状をなす空間部を形成するようにして本体側の開口部11cを一体に立ち上げて形成する。この開口部11cの開口端部は、カバー部材11bの円筒状をなす空間部を構成するカバー側の開口部11cの開口端部に嵌合して連結するように構成する。これによって、カバー部材11bの開口部11cとケース体11aの開口部11cによって、ランプ本体11の略中央部にランプ表面から裏面にわたり円筒状の貫通する孔で構成された本実施例における開口部11cが形成される。
なお、本実施例における発光部12の回路基板12b、点灯装置14の回路基板14dおよび遮熱板16は、中央部に開口部11cが貫通されるようにリング状に形成する。そして、発光部12を構成する6個のLED12aは、このリング状をなす回路基板12bに対して環状に連なるように実装し、発光部が開口部11cの周囲に位置するように構成する。また、点灯回路14aおよび制御回路14bを構成する各電子部品14cは、リング状の回路基板14dの表裏に実装され、ケース体11aのリング状の空間部内に収納される。
ソケット装置20に設けられるセンサユニット13cは、一端部の支持部13aが径の大きな薄い鍔状をなす支持部で構成される。これにより、薄い円板状をなす支持部13aの略中心部に対して、他端部に検知素子13bを有する円筒状をなすセンサユニット13cが立設された形態に構成される。このセンサユニット13cは、ソケット装置20の一端部側から支持孔21a内に挿入され、鍔状をなす支持部13aがソケット装置20の一端部側に対して、ネジまたはシリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の耐熱性を有し電気絶縁性を有する接着剤で固定される。この状態でセンサユニット13cの他端部に設けられた検知素子13bが、ソケット装置20の支持孔21aから外部に向けて臨ませられる。
そして、上記のように検知素子13bが外部に臨ませられているソケット装置20は、図14(b)に示すように、器具本体41の反射板43の内面に取り付けられる。この器具に装着されたソケット装置20に対し、全体形状が略ドーナツ状をなす口金付ランプ10−2の口金部材15を装着することによって、ランプ本体11の略中央部に形成された開口部11cに対して、センサユニット13cが挿入されてランプ本体11の中央部に配設されると共に、他端部の検知素子13bが開口部11cの開口11c1から外部に向かって臨ませたダウンライト形のセンサ付の照明器具40が構成される。
また、本実施例におけるセンサ13は、ソケット装置20側に設けられており、電源を接続するための口金部材15とは別個のセンサ用口金部材17によって、口金付ランプ10−2側に設けられた制御回路14bと電気的に接続される。すなわち、センサ用口金部材17は、図15、図16に示すように電源用の口金部材15と同様に、銅や黄銅等の導電性を有する金属からなり、軸部17aと突設したプラグ部17bを有するGX53形式の一対の口金ピンで構成する。この口金ピンは、PBTなどの耐熱性で電気絶縁性を有する合成樹脂で円板状に形成された支持基板17cに樹脂成型により一体に埋め込まれて支持されている。支持基板17cは、一対が用意され、ランプ本体11のケース体11aの底面、換言すれば、環状の支持段部11a4に、直径方向に対向して形成された円形の一対の支持孔にそれぞれ嵌めこまれ、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂等からなる接着剤で固定されている。この際、センサ用口金部材17を設ける位置は、図16(b)に示されるように、電源用の一対の口金部材15が設けられる円の軌跡上における直径寸法より大きい円の軌跡上に、直径方向に対向し、かつ電源用の口金部材15の近傍に位置させて配線を簡素化する。そして、センサ用口金部材17の一対のプラグ部17bがランプ本体11の外底面から外方に突出して設けられると共に、各軸部17aが点灯装置14における制御回路14bの入力端子とリード線によって電気的に接続される。
また、ソケット装置20には、図16(a)に示すように、センサ用口金部材17が電気的に接続されるセンサ用端子板18が設けられ、このセンサ用端子板が収納されると共に、口金付ランプ10−2に対する電気接続時に、口金付ランプとソケット本体21とを機械的に結合する係合孔19が形成される。このセンサ用端子板18は、電源用の端子板22と同様に構成され、また、係合孔19も電源用の係合孔23と同様に、円弧状をなす長孔からなる係止孔19aと、この係止孔の一端に連続して形成された円形の孔からなる挿入孔19bの通称「ダルマ孔」で構成される。
これら構成からなる係合孔19およびセンサ用端子板18は、電源用の係合孔23および端子板22が設けられる円の軌跡上における直径寸法より大きい円の軌跡上に、直径方向に対向し、かつ電源用の係合孔23および端子板22の近傍に位置させて配線を簡素化すると共に、電源用の口金部材15とセンサ用口金部材17のソケット装置20に対する誤挿入が防止されている。
そして、センサ用口金部材17のプラグ部17bが挿入孔19bから挿入され、係止孔19aに移動させることによって、プラグ部17bが係合孔19内に収納されたセンサ用端子板18に接触して電気的な接続がなされると共に、プラグ部17bが係止孔19aの裏面側に係止してプラグ部17bの係合孔19からの抜け止めがなされて機械的に保持される。すなわち、本実施例においては、口金付ランプ10−2が電源用の一対の口金部材15と一対のセンサ用口金部材17によって4箇所がソケット装置20に対して機械的に支持される。また、上記に構成された一対のセンサ用端子板18には、センサ13における検知素子13bの出力線が接続される。これにより、センサ13の検知信号がセンサ用端子板18からセンサ用口金部材17を介して、点灯装置14の制御回路14bに伝送される。
また、本実施例における点灯装置14の点灯回路14aおよび制御回路14bは、図17の回路ブロック図に示すように構成される。すなわち、点灯回路14aおよび制御回路14bは、実施例1と同様に構成され、商用電源Eがソケット装置20の端子板22と口金部材15が電気的に接続されることにより点灯回路14aおよび制御回路14bに供給される。また、センサ13の検知信号がソケット装置20のセンサ用端子板18とセンサ用口金部材17が電気的に接続されることにより制御回路14bに伝送される。
上記に構成された照明器具40において、GX53形式の口金部材15およびセンサ用口金部材17が設けられたフラットなドーナツ形の薄型構造の口金付ランプ10−2をソケット装置20に装着する。その装着は、図16に示すように、口金付ランプ10の一対の口金部材15をソケット装置20の係合孔23に対向させ、同時に一対のセンサ用口金部材17をソケット装置20の係合孔19に対向させ、口金部材15のプラグ部15bを挿入孔23bに、センサ用口金部材のプラグ部17bを挿入孔19bに挿入して、図16中、矢印の方向に角度α1だけ回動させる。これにより、口金部材15のプラグ部15bが端子板22に接触し、センサ用口金部材17のプラグ部17bがセンサ用端子板18に接触し、それぞれの電気接続がなされる。同時にプラグ部15bおよびプラグ部17bが、係止孔23aおよび係止孔19aの裏面側に係止して機械的に保持される。なお、逆方向に回動させることによってソケット装置20から口金付ランプ10−2を取り外すことができる。これにより、LEDを光源としたフラットな薄型構造の口金付ランプ10を光源としたダウンライト形のセンサ付の照明器具40が構成される。また、本実施例において、センサ無しの照明器具を構成する場合には、センサの付いていない通常のソケット装置を器具本体に取り付け、このソケット装置に対して本実施例のフラットなドーナツ形の薄型構造の口金付ランプ10−2を装着することによって、通常のセンサ無しの照明器具を構成することもできる。
以上、本実施例においても、実施例1〜3と同様の作用効果を奏することができると共に、特に、本実施例によれば、口金付ランプとしてはセンサを備えない安価なランプとして構成することもでき、センサ付とセンサ無しのソケット装置を用意することで、センサ付の照明器具と通常のセンサ無しの照明器具を、使用環境や用途に応じて選択し容易に構成することができ、汎用性および商品性に優れたダウンライトやスポットライト等の各種・多様な照明器具を構成することができる。
また、センサユニット13cは、径の大きな薄い鍔状をなす支持部13aで構成されているので、ソケット装置20の一端部側に対して、ネジまたはシリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の耐熱性を有し電気絶縁性を有する接着剤で固定することができ、通常のソケット装置をそのまま使用してセンサ付の照明器具を構成することも可能になる。
以上本実施例において、センサ13のセンサユニット13cは、ソケット装置20の一端部側に固定することなく、ソケット装置20の一端部側と器具本体41の反射板43の内面との間に挟持されて支持されるようにし、ソケット装置20に対して一体化せずに間接的に支持されるようにしてもよい。なお、本実施例におけるその他の構成、作用、作用効果、変形例等は、実施例1〜3と同様である。
本実施例は、実施例1の補助機能部材を付加することが可能な口金付ランプ10を用い、アダプタ装置60に対して補助機能部材、本実施例ではセンサ13を設けることにより直付け形の照明器具50を構成したものである。以下、実施例1〜4と同一部分に同一符合を付し、共通する部分における詳細な説明は省略して説明する。
図18、図19に示すように、本実施例の口金付ランプは、実施例4と同様に、GX53形式の口金部材15とセンサ用口金部材17が設けられ、補助機能部材を設置することが可能なランプ本体11の開口部11cが、貫通する孔で構成されたフラットなドーナツ形の薄型構造の口金付ランプ10−3として構成する。この口金付ランプをアダプタ装置60に装着することによって、アダプタ装置に設けられた補助機能部材、本実施例では、センサ13が貫通する開口部11c内に挿入されることによってセンサ付の直付け形の照明器具50が構成される。
口金付ランプ10−3に設けられる開口部11cは、実施例4と同様に、ケース体11aとカバー部材11bからなるランプ本体11の略中央部にランプ表面から裏面にわたり貫通する円筒状の孔で構成し、ランプ本体の全体形状が略ドーナツ状をなすように構成する。また、アダプタ装置60に設けられるセンサユニット13cも実施例4と同様に構成され、薄い円板状をなす支持部13aの略中心部に対して、他端部に検知素子13bを有する円筒状をなすセンサユニット13cが立設された形態に構成される。このセンサユニット13cは、アダプタ装置60の他端部側に対して、ネジまたはシリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の耐熱性を有し電気絶縁性を有する接着剤で固定される。この状態でセンサユニット13cの他端部に設けられた検知素子13bが、アダプタ装置60の他端部側から外部に臨ませられる。
そして、上記にように検知素子13bが外部に臨ませられているアダプタ装置60は、図18に示すように、天井面Xに設置された引掛シーリング70に装着される。この引掛シーリングに装着されたアダプタ装置60に対し、全体形状が略ドーナツ状をなす口金付ランプ10−3の口金部材15およびセンサ用口金部材17を装着することによって、ランプ本体11の略中央部に形成された開口部11cに対して、センサユニット13cが挿入されてランプ本体11の中央部に配設されると共に、他端部の検知素子13bが開口部11cの開口部11c1から外部に向かって臨ませた直付け形の照明器具50が構成される。図中51はアダプタ装置60に取り付けられたセードである。
また、本実施例におけるセンサ13は、アダプタ装置60側に設けられており、口金付ランプ10側に設けられた制御回路14bとは、電源を接続するための口金部材15とは別個の、実施例4と同様構成のセンサ用口金部材17によって電気的および機械的に接続され、センサ13の検知信号がセンサ用端子板18からセンサ用口金部材17を介して、点灯装置14の制御回路14bに伝送される。
また、本実施例における点灯装置14の点灯回路14aおよび制御回路14bは、図20の回路ブロック図に示すように構成される。すなわち、点灯回路14aおよび制御回路14bは、実施例1と同様に構成され、商用電源Eがアダプタ装置60の端子板22と口金部材15が電気的に接続されることにより点灯回路14aおよび制御回路14bに供給される。また、センサ13の検知信号がアダプタ装置60の端子板18とセンサ用口金部材17が電気的に接続されることにより制御回路14bに伝送される。
なお、上述したアダプタ装置60は、図19に示すように、実施例3、4におけるソケット装置20と同様に、熱伝導性部材からなるアダプタ本体61、口金付ランプ10−3の口金部材15が電気的に接続される端子板22およびセンサ用口金部材17が接続されるセンサ用端子板18、これら端子板が収納されると共に、口金付ランプに対する電気接続時に、口金付ランプ10−3とアダプタ本体61とを機械的に結合する電源用の係合孔23およびセンサ用の係合孔19で構成する。これら端子板22、18および係合孔23、19は、アダプタ本体61の他端部側に設けられると共に、一端部側には引掛シーリング70に接続される公知のL形端子62が設けられて構成される。これら口金部材15、17、端子板22、18および係合孔23、19の作用は、実施例4と同様であり詳細な説明は省略する。
上記に構成された照明器具50において、GX53形式の口金部材15およびセンサ用口金部材17が設けられたフラットなドーナツ形の薄型構造の口金付ランプ10−3をアダプタ装置60に装着する。その装着は、実施例4と同様の操作によって装着され、LEDを光源としたフラットな薄型構造の口金付ランプ10−3を光源とした直付け形のセンサ付の照明器具50が構成される。
以上、本実施例においても、実施例1〜4と同様の作用効果を奏することができると共に、実施例4と同様に、口金付ランプとしてはセンサを備えない安価なランプとして構成することもでき、センサ付とセンサ無しのアダプタ装置を用意することで、センサ付の照明器具と通常のセンサ無しの照明器具を、使用環境や用途に応じて選択し容易に構成することができ、汎用性および商品性に優れた各種・多様な直付け形の照明器具を構成することができる。また、センサユニット13cは、薄い円板状をなす支持部13aで構成されているので、アダプタ装置60の他端部側に対して、ネジまたはシリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の耐熱性を有し電気絶縁性を有する接着剤で固定することができ、通常のソケット装置をそのまま使用してセンサ付の照明器具を構成することも可能になる。なお、本実施例におけるその他の構成、作用、作用効果、変形例等は、実施例1〜4と同様である。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述の各実施例に限定されることなく、例えば、光源として蛍光ランプを用い、GX53形式の口金部材が設けられたフラットな薄型構造の口金付ランプを構成するなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができる。