JP6546067B2 - メモリ素子の動作マージン確認装置及び動作マージン確認方法 - Google Patents

メモリ素子の動作マージン確認装置及び動作マージン確認方法 Download PDF

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本発明は、メモリ素子の動作マージン確認装置及び動作マージン確認方法に関し、特にソフトウェアでタイミング調整を行うメモリ素子の動作マージン確認装置及び動作マージン確認方法に関する。
メモリ素子はメーカやロットにより信号の出力タイミングが異なる。そのため、動作マージン(コントローラがメモリ素子の出力を正常に読込めるタイミングの範囲)が小さい回路ではメモリ素子のメーカやロットが変更されると、マージン不足により動作が不安定になる可能性がある。
DRAMの一種としてDDR3 SDRAMが知られている(例えば、特許文献1)。DDR3 SDRAMではレベリング機能を用いて起動時および起動中に最適なタイミングを設定し、正常に動作するようにしている。このため、動作マージンが十分でないDDR3 SDRAMが使用されていても、出荷時の試験では動作マージンが不足していると判断することができない。信号のタイミングは温度やアドレス・データ信号のパターンにより変化する。そのため、動作マージンが十分でないDDR3 SDRAMが使用されていると出荷後に動作が不安定になる可能性がある。
信号のタイミングはプリント基板や部品の劣化によっても変化し、時間の経過とともに動作マージンが減少していく。しかしながら、動作マージンが不足していることを認識できないため、動作が不安定になるまで対応できない。また、動作マージン不足になった原因がDDR3 SDRAMにあるのか、他の要因によるのかを特定することは困難である。
DDR3 SDRAMでは、ソフトウェアレベリング機能を用いて起動時および起動中にデータストローブとデータの最適な入出力タイミングを設定し、DDR3 SDRAMが正常に動作するようにしている。しかしながら、動作マージンが十分でないDDR3 SDRAMが使用されていた場合、出荷時にはマージン不足が判断できずに、出荷後に問題となる可能性がある。
特開2015−064758号公報
本発明は、出荷時の試験において動作マージンを確認することが可能なメモリ素子の動作マージン確認装置及び動作マージン確認方法を提供することを目的とする。
本発明の一実施例に係るメモリ素子の動作マージン確認装置は、ソフトウェアによりメモリ素子のタイミング調整を行うコントローラと、ソフトウェアによりメモリ素子のクロックに対するデータストローブの遅延量を0からクロック1周期分まで所定の遅延量単位ずつ増加させた、複数の異なるタイミングのデータストローブを生成し、クロックに対するデータの遅延量を0からクロック1周期分まで所定の遅延量単位ずつ増加させた、複数の異なるタイミングのデータを生成するタイミング生成部と、データストローブのメモリ素子からの入力タイミング及びデータストローブのメモリ素子への出力タイミング、並びにデータのメモリ素子からの入力タイミング及びデータのメモリ素子への出力タイミングを変更させながらメモリ素子にデータを送信するデータ送信部と、メモリ素子からデータを正常に受信できるか否かの試験を行うデータ受信試験部と、試験の結果に基づいてメモリ素子が正常に動作するデータストローブのメモリ素子からの入力タイミング及びデータストローブのメモリ素子への出力タイミング、並びにデータのメモリ素子からの入力タイミング及びデータのメモリ素子への出力タイミングの範囲を検出する入出力タイミング検出部と、検出した範囲を所定の基準範囲と比較することにより動作マージンを確認する動作マージン確認部と、を有することを特徴とする。
本発明の一実施例に係るメモリ素子の動作マージン確認方法は、タイミング生成部が、ソフトウェアによりメモリ素子のクロックに対するデータストローブの遅延量を0からクロック1周期分まで所定の遅延量単位ずつ増加させた、複数の異なるタイミングのデータストローブを生成し、クロックに対するデータの遅延量を0からクロック1周期分まで所定の遅延量単位ずつ増加させた、複数の異なるタイミングのデータを生成するステップと、データ送信部が、データストローブのメモリ素子からの入力タイミング及びデータストローブのメモリ素子への出力タイミング、並びにデータのメモリ素子からの入力タイミング及びデータのメモリ素子への出力タイミングを変更させながらメモリ素子にデータを送信するステップと、データ受信試験部が、メモリ素子からデータを正常に受信できるか否かの試験を行うステップと、入力タイミング検出部が、試験の結果に基づいてメモリ素子が正常に動作するデータストローブのメモリ素子からの入力タイミング及びデータのメモリ素子からの入力タイミングの範囲を検出するステップと、動作マージン確認部が、検出した範囲を所定の基準範囲と比較することにより動作マージンを確認するステップと、を有することを特徴とする。
本発明の一実施例に係るメモリ素子の動作マージン確認装置及び動作マージン確認方法によれば、メモリ素子の出荷時の試験において動作マージンを確認することができる。
本発明の実施例1に係る動作マージン確認装置の構成図である。 ソフトウェアレベリング機能を説明するためのクロックとデータストローブのタイミングチャートである。 データストローブのタイミングチャートにおけるメモリ素子が正常に動作する範囲を示す図である。 ソフトウェアレベリング機能を説明するためのクロックとデータのタイミングチャートである。 データのタイミングチャートにおけるメモリ素子が正常に動作する範囲を示す図である。 メモリ素子が正常に動作する範囲が狭い場合と広い場合における、正常動作範囲とエラー発生範囲との関係を示す図である。 メモリ素子が正常に動作する範囲が狭い場合と広い場合における、本発明の実施例1に係る動作マージン確認装置において設定した基準範囲とエラー発生範囲との関係を示す図である。 本発明の実施例1に係る動作マージン確認方法の手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施例2に係る動作マージン確認装置の構成図である。 本発明の実施例2に係る動作マージン確認方法の手順を説明するためのフローチャートである。 メモリ素子が正常に動作する入出力タイミングの範囲の時間的変化から動作マージンが不足する時期を推定する方法を説明するグラフである。 本発明の実施例3に係る動作マージン確認装置の構成図である。 本発明の実施例3に係る動作マージン確認方法の手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施例3に係る動作マージン確認装置において、メモリ素子が正常に動作する入出力タイミングの範囲から正常動作範囲の変動幅を算出する方法を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るメモリ素子の動作マージン確認装置及び動作マージン確認方法について説明する。
[実施例1]
まず、本発明の実施例1に係るメモリ素子の動作マージン確認装置について説明する。本発明の実施例1に係るメモリ素子の動作マージン確認装置は、ソフトウェアでのタイミング調整機能を利用し、メモリ素子が正常に動作する入出力タイミングの範囲を測定し、その範囲と予め設けた基準範囲との比較を行う点を特徴としている。これによりメモリ素子の動作マージンを確認することが可能となる。この手段は数値制御装置に組み込んでもよい。以下の説明においては、メモリ素子としてDDR3 SDRAMを用いる場合を例にとって説明する。
図1に本発明の実施例1に係るメモリ素子の動作マージン確認装置の構成図を示す。本発明の実施例1に係るメモリ素子の動作マージン確認装置101は、コントローラ2と、タイミング生成部3と、データ送信部4と、データ受信試験部5と、入出力タイミング検出部6と、動作マージン確認部7と、を有する。
コントローラ2は、ソフトウェアによりメモリ素子であるDDR3 SDRAM(1)のタイミング調整を行う。コントローラ2が実行するタイミング調整機能をソフトウェアレベリング機能という。ソフトウェアレベリング機能の概要は以下の通りである。まず、ソフトウェアを用いてデータストローブとデータの入出力タイミングをそれぞれクロック1周期分振る。次に、入出力タイミングを変更する度にDDR3 SDRAM(1)にデータを送信する。次に、DDR3 SDRAM(1)からのデータを正常に受信できるか試験を行う。そして、試験結果からDDR3 SDRAM(1)が正常に動作する範囲を検出し、その範囲の中心に入出力タイミングを設定する。
以下にソフトウェアレベリング機能及び動作マージン確認方法について説明する。タイミング生成部3は、ソフトウェアによりDDR3 SDRAMのクロックに対するデータストローブの遅延量を0(ゼロ)からクロック1周期分まで所定の遅延量単位ずつ増加させた、複数の異なるタイミングのデータストローブを生成し、又、クロックに対するデータの遅延量を0(ゼロ)からクロック1周期分まで所定の遅延量単位ずつ増加させた、複数の異なるタイミングのデータを生成する。図2にソフトウェアでデータストローブの入出力タイミング、即ち、データストローブのメモリ素子(DDR3 SDRAM)からの入力タイミング及びデータストローブのメモリ素子(DDR3 SDRAM)への出力タイミングをクロック1周期分振るときのタイミングチャートを示す。
データ送信部4は、入出力タイミングを変更させながらメモリ素子(DDR3 SDRAM)1にデータを送信する。データ受信試験部5は、メモリ素子(DDR3 SDRAM)1からデータを正常に受信できるか否かの試験を行う。入出力タイミング検出部6は、試験の結果に基づいてメモリ素子(DDR3 SDRAM)1が正常に動作する入出力タイミングの範囲を検出する。
以上のようにして、入出力タイミングを変更する度にデータの送受信を複数回実行し、DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲(以下、「正常動作範囲」という。)を検出する。図3にデータストローブのタイミングチャートにおけるDDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲を示す。
次に、ソフトウェアを用いてデータの入出力タイミング、即ち、データのメモリ素子(DDR3 SDRAM)からの入力タイミング及びデータのメモリ素子(DDR3 SDRAM)への出力タイミングをクロック1周期分振る。図4にクロックとデータのタイミングチャートを示す。
次に、入出力タイミングを変更する度にデータの送受信を複数回実行し、DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲を検出する。図5にデータのタイミングチャートにおけるメモリ素子(DDR3 SDRAM)が正常に動作する入出力タイミングの範囲を示す。
動作マージン確認部7は、検出した範囲を所定の基準範囲と比較することにより動作マージンを確認する。DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲は狭い場合もあれば広い場合も生じると想定される。図6(a)にDDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲が狭い場合における、正常動作範囲とエラー発生範囲との関係を示し、図6(b)にDDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲が広い場合における、正常動作範囲とエラー発生範囲との関係を示す。従来においては、メモリ素子が正常に動作する範囲の動作マージンを確認するための基準範囲が設定されていなかったため、動作マージンを確認することができなかった。
一方、図7(a)に、メモリ素子(DDR3 SDRAM)が正常に動作する入出力タイミングの範囲が狭い場合における、本発明の実施例1に係る動作マージン確認装置において設定した基準範囲とエラー発生範囲との関係を示す。図7(b)に、メモリ素子(DDR3 SDRAM)が正常に動作する入出力タイミングの範囲が広い場合における、本発明の実施例1に係る動作マージン確認装置において設定した基準範囲とエラー発生範囲との関係を示す。図7(a)に示した例では、DDR3 SDRAMが正常に動作する範囲が基準範囲よりも狭くなっていることから、動作マージンが不足していることがわかる。これに対して、図7(b)に示した例では、DDR3 SDRAMが正常に動作する範囲が基準範囲よりも広くなっていることから、動作マージンが十分であることがわかる。このように、本発明の実施例1に係るDDR3 SDRAMの動作マージン確認装置によれば、動作マージンが十分であるか否かを判断するための基準範囲を設定して、基準範囲とメモリ素子が正常に動作する範囲との比較を行っているため、動作マージンが十分であるか否かを判断することができる。
次に、本発明の実施例1に係る動作マージン確認方法について説明する。図8は、本発明の実施例1に係る動作マージン確認方法の手順を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS101において、ソフトウェアでのタイミング調整機能を利用して、DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングを測定し、DDR3 SDRAMの正常動作範囲を測定する。
具体的には上記のステップS101は、以下のステップS101−1〜S101−3に分けることができる。
ステップS101−1:タイミング生成部3がソフトウェアによりメモリ素子(DDR3 SDRAM)のデータストローブとデータの入出力タイミングをそれぞれクロック1周期分測定する。
ステップS101−2:データ送信部4が、入出力タイミングを変更させながらメモリ素子(DDR3 SDRAM)にデータを送信する。
ステップS101−3:データ受信試験部5が、メモリ素子(DDR3 SDRAM)からデータを正常に受信できるか否かの試験を行う。
次に、ステップS102において、入出力タイミング検出部6が、試験の結果に基づいてDDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲を取得する。
次に、ステップS103において、動作マージン確認部7が、ステップS102で取得した範囲と予め設けた基準範囲との比較を実行し、動作マージンが十分であるか否かを判断する。動作マージンが十分である場合は、ステップS104において、DDR3 SDRAMは使用可であると判断する。一方、動作マージンが十分ではない場合は、ステップS105において、DDR3 SDRAMは使用不可であると判断する。
以上説明したように、本発明の実施例1に係るメモリ素子の動作マージン確認装置及び動作マージン確認方法によれば、メモリ素子の出荷時に動作マージンを確認することができるので、メモリ素子の出荷後に動作が不安定になるという問題を回避することができる。
[実施例2]
次に、本発明の実施例2に係るメモリ素子の動作マージン確認装置について説明する。図9に、本発明の実施例2に係る動作マージン確認装置の構成図を示す。本発明の実施例2に係るメモリ素子の動作マージン確認装置102が、実施例1に係るメモリ素子の動作マージン確認装置101と異なっている点は、範囲の測定結果を時系列にプロットし、最新の数点の変化量を算出する変化量算出部8と、変化量に基づいて動作マージンが不足する時期を予測する動作マージン予測部9と、をさらに有する点である。実施例2に係る動作マージン確認装置102のその他の構成は、実施例1に係る動作マージン確認装置101における構成と同様であるので詳細な説明は省略する。
信号のタイミングはプリント基板や部品の劣化によっても変化し、時間経過とともに動作マージンが減少していくが、従来はマージン不足であるか否かを判断できないため、動作が不安定になるまで対応できないという問題があった。この問題を解決するため、定期的にソフトウェアでのタイミング調整機能を利用し、DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲を測定し、その結果を記憶媒体に記録する。前回までの結果と合わせ、DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲の幅を時系列にプロットし、最新の数点の変化量を測定することによって動作マージンが不足する時期を予測する。この手段は数値制御装置に組み込んでもよい。
次に、本発明の実施例2に係るメモリ素子の動作マージン確認方法について説明する。図10に、本発明の実施例2に係るメモリ素子(DDR3 SDRAM)の動作マージン確認方法の手順を説明するためのフローチャートを示す。まず、ステップS201において、タイミング調整機能を利用したDDR3 SDRAMの正常動作範囲を測定する。
図11は、DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲の時間的変化から動作マージンが不足する時期を推定する方法を説明するグラフである。時刻t1〜t6において、DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲を測定し、グラフ上にプロットする。DDR3 SDRAMの正常動作範囲は時間の経過とともに狭くなるものと考えられる。従って、図11に示すように、DDR3 SDRAMの正常動作範囲を示す値は時間の経過とともに減少する。
次に、ステップS202において、DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲を基準範囲と比較する。
DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲が基準範囲rthを上回っていれば動作マージンは十分であると判断し、ステップS204において動作マージンが不足する時期を予測する。即ち、DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲の測定結果を時系列にプロットし、最新の数点の変化量を算出し、変化量に基づいて動作マージンが不足する時期を予測する。具体的には、図11に示したように、最新の測定結果がt6における測定結果であるとする。このとき最新の測定結果を含めた数点、例えば、t3〜t6における測定結果から、動作マージンが予め設定した基準範囲であるrthに到達する時刻teを推定する。例えば、t3〜t6における測定結果の最小二乗法から、DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲と時間との関係を表す関数を求め、この関数の値がrthとなる時刻を予測される動作マージン不足時期teとする。
動作マージンが不足する時期を推定した後は、ステップS201に戻って、さらにDDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲を測定する。
一方、ステップS203において、測定したDDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲が基準範囲rthに非常に近いか下回っている場合は、ステップS205において警告を発生する。
以上説明したように、本発明の実施例2に係るメモリ素子の動作マージン確認装置及び動作マージン確認方法によれば、定期的にソフトウェアでのタイミング調整機能を利用し、DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲を記録することで動作マージンの減少速度を把握できる。そのため、動作マージンの減少速度からプリント基板や部品の劣化によって動作マージンが不足する時期を予測することができる。
[実施例3]
次に、本発明の実施例3に係るメモリ素子の動作マージン確認装置について説明する。図12に、本発明の実施例3に係る動作マージン確認装置の構成図を示す。本発明の実施例3に係るメモリ素子の動作マージン確認装置103が、実施例1に係るメモリ素子の動作マージン確認装置101と異なっている点は、メモリ素子が正常に動作する入出力タイミングの範囲の変動幅を算出する変動幅算出部10と、変動幅を所定の基準幅と比較することによって誤動作の要因を判別する誤動作要因判別部11と、をさらに有する点である。実施例3に係る動作マージン確認装置103のその他の構成は、実施例1に係る動作マージン確認装置101における構成と同様であるので詳細な説明は省略する。
DDR3 SDRAMを使用した回路において、プリント基板や部品の劣化によって動作マージンが不足した場合、原因がDDR3 SDRAMであるのか、他の要因であるのかを特定することは困難である。
上記問題を解決するため、ソフトウェアでのタイミング調整機能を利用し、DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲を同時期に複数回測定し、その結果からDDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲のブレ幅(変動幅)を算出する。変動幅が小さければ、DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲が減少したことになり、動作マージンの減少はDDR3 SDRAMの劣化が原因であると判断できる。即ち、既に動作マージンが不足していると判断されているため、何らかの要因でDDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲は出荷時よりも減少している。従って、ブレ幅が小さければ、DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲が出荷時よりも減少したということになる。一方、変動幅が大きければ、ジッタ量が増加していることになり、動作マージンの減少は他の要因によるものと判断できる。この手段は数値制御装置に組み込んでもよい。
次に、本発明の実施例3に係るメモリ素子の動作マージン確認方法について説明する。図13は、本発明の実施例3に係る動作マージン確認方法の手順を説明するためのフローチャートである。まず、ステップS301において、タイミング調整機能を利用したDDR3 SDRAMの正常動作範囲を測定する。次に、ステップS302において、測定回数が予め設定した回数に到達したか否かを判断する。測定回数が予め設定した回数に到達していない場合は、ステップS301に戻って測定を継続する。
一方、測定回数が予め設定した回数に到達した場合は、ステップS303において、変動幅算出部10が、メモリ素子(DDR3 SDRAM)が正常に動作する入出力タイミングの範囲の変動幅を算出し、誤動作要因判別部11が変動幅を所定の基準幅と比較することによって、メモリ素子(DDR3 SDRAM)の正常動作範囲の変動幅が小さいか否かを判断する。この判断結果に基づいてDDR3 SDRAMの誤動作の要因を判別する。
ここで、DDR3 SDRAMの正常動作範囲の変動幅の測定方法について説明する。図14は、メモリ素子(DDR3 SDRAM)が正常に動作する入出力タイミングの範囲から正常動作範囲の変動幅を算出する方法を説明するための図である。図14には、ソフトウェアレベリングをn回実行した場合におけるメモリ素子(DDR3 SDRAM)の正常動作範囲の測定結果を示す。DDR3 SDRAM周辺の部品や基板が劣化してジッタ量が増加した場合、図14のように測定の度にDDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲が異なる。そのため、測定結果を記録し、DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの上限及び下限の範囲のそれぞれについて変動幅を算出する。上限、または下限の変動幅が予め設けた基準幅よりも大きければジッタ量が増加したと判断する。
例えば、DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲の下限について、ソフトウェアレベリング5回目の測定結果が最大値RL_maxとなり、ソフトウェアレベリング2回目の測定結果が最小値RL_minとなったものとする。このとき、最大値RL_maxと最小値RL_minの差分が基準幅WL_thを超えている場合は変動幅が大きいものと判断し、ジッタ量が増加したと判断する。一方、最大値RL_maxと最小値RL_minの差分が基準幅WL_th未満である場合は、次に、DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲の上限について検討する。
DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲の上限について、図14に示すように、ソフトウェアレベリング4回目の測定結果が最大値RU_maxとなり、ソフトウェアレベリング3回目の測定結果が最小値RU_minとなったものとする。このとき、最大値RU_maxと最小値RU_minの差分が基準幅WU_thを超えている場合は変動幅が大きいものと判断し、ジッタ量が増加したと判断する。一方、最大値RU_maxと最小値RU_minの差分が基準幅WU_th未満である場合は変動幅が小さいものと判断する。
ステップS303において、DDR3 SDRAMの正常動作範囲の変動幅が小さいと判断した場合は、ステップS304においてDDR3 SDRAMの正常動作範囲が減少したものと判断し、ステップS305においてDDR3 SDRAMが劣化していると判断する。
一方、DDR3 SDRAMの正常動作範囲の変動幅が大きいと判断した場合は、ステップS306において、ジッタ量が増加していると判断し、ステップS307において、DDR3 SDRAMの劣化以外の他の要因によってDDR3 SDRAMの正常動作範囲が変動しているものと判断できる。
以上説明したように、本発明の実施例3に係るメモリ素子の動作マージン確認装置及び動作マージン確認方法によれば、ソフトウェアでのタイミング調整機能を利用し、DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲を同時期に複数回求め、DDR3 SDRAMが正常に動作する入出力タイミングの範囲のブレ幅を測定することができる。この測定結果に基づいて、動作マージンが減少しているのか、ジッタが増加しているのかを判別し、動作マージンが減少した原因がDDR3 SDRAMにあるのか、他の部品にあるのかを特定することができる。
以上の実施例の説明において、一例として、メモリ素子にDDR3 SDRAMを用いる例を示したが、これには限られず、他のメモリ素子を本発明に適用することもできる。
1 メモリ素子
2 コントローラ
3 タイミング生成
4 データ送信部
5 データ受信試験部
6 入出力タイミング検出部
7 動作マージン確認部
8 変化量算出部
9 動作マージン予測部
10 変動幅算出部
11 誤動作要因判別部

Claims (8)

  1. ソフトウェアによりメモリ素子のタイミング調整を行うコントローラと、
    ソフトウェアにより前記メモリ素子のクロックに対するデータストローブの遅延量を0からクロック1周期分まで所定の遅延量単位ずつ増加させた、複数の異なるタイミングのデータストローブを生成し、クロックに対するデータの遅延量を0からクロック1周期分まで所定の遅延量単位ずつ増加させた、複数の異なるタイミングのデータを生成するタイミング生成部と、
    前記データストローブの前記メモリ素子からの入力タイミング及び前記データストローブの前記メモリ素子への出力タイミング、並びに前記データの前記メモリ素子からの入力タイミング及び前記データの前記メモリ素子への出力タイミングを変更させながら前記メモリ素子にデータを送信するデータ送信部と、
    前記メモリ素子からデータを正常に受信できるか否かの試験を行うデータ受信試験部と、
    前記試験の結果に基づいて前記メモリ素子が正常に動作する前記データストローブの前記メモリ素子からの入力タイミング及び前記データストローブの前記メモリ素子への出力タイミング、並びに前記データの前記メモリ素子からの入力タイミング及び前記データの前記メモリ素子への出力タイミングの範囲を検出する入出力タイミング検出部と、
    検出した前記範囲を所定の基準範囲と比較することにより動作マージンを確認する動作マージン確認部と、
    を有することを特徴とするメモリ素子の動作マージン確認装置。
  2. 前記範囲の検出結果を時系列にプロットし、最新の数点の変化量を算出する変化量算出部と、
    前記変化量に基づいて動作マージンが不足する時期を予測する動作マージン予測部と、
    をさらに有する、請求項1に記載のメモリ素子の動作マージン確認装置。
  3. タイミング生成、データ送信、データ受信試験、及び、前記メモリ素子が正常に動作する前記メモリ素子からの入力タイミングの範囲の検出という一連の動作を、同時期に複数回実施して、前記メモリ素子が正常に動作する前記メモリ素子からの入力タイミングの範囲の変動幅を算出する変動幅算出部と、
    前記変動幅を所定の基準幅と比較することによって誤動作の要因を判別する誤動作要因判別部と、
    をさらに有する、請求項1に記載のメモリ素子の動作マージン確認装置。
  4. 前記メモリ素子はDDR3 SDRAMである、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のメモリ素子の動作マージン確認装置。
  5. タイミング生成部が、ソフトウェアによりメモリ素子のクロックに対するデータストローブの遅延量を0からクロック1周期分まで所定の遅延量単位ずつ増加させた、複数の異なるタイミングのデータストローブを生成し、クロックに対するデータの遅延量を0からクロック1周期分まで所定の遅延量単位ずつ増加させた、複数の異なるタイミングのデータを生成するステップと、
    データ送信部が、前記データストローブの前記メモリ素子からの入力タイミング及び前記データストローブの前記メモリ素子への出力タイミング、並びに前記データの前記メモリ素子からの入力タイミング及び前記データの前記メモリ素子への出力タイミングを変更させながら前記メモリ素子にデータを送信するステップと、
    データ受信試験部が、前記メモリ素子から前記データを正常に受信できるか否かの試験を行うステップと、
    入力タイミング検出部が、前記試験の結果に基づいて前記メモリ素子が正常に動作する前記データストローブの前記メモリ素子からの入力タイミング及び前記データの前記メモリ素子からの入力タイミングの範囲を検出するステップと、
    動作マージン確認部が、検出した前記範囲を所定の基準範囲と比較することにより動作マージンを確認するステップと、
    を有することを特徴とするメモリ素子の動作マージン確認方法。
  6. 変化量算出部が、前記範囲の検出結果を時系列にプロットし、最新の数点の変化量を算出するステップと、
    動作マージン予測部が、前記変化量に基づいて動作マージンが不足する時期を予測するステップと、
    をさらに有する、請求項5に記載のメモリ素子の動作マージン確認方法。
  7. 変動幅算出部が、タイミング生成、データ送信、データ受信試験、及び、前記メモリ素子が正常に動作する前記メモリ素子からの入力タイミングの範囲の検出という一連の動作を、同時期に複数回実施して、前記メモリ素子が正常に動作する前記メモリ素子からの入力タイミングの範囲の変動幅を算出するステップと、
    誤動作要因判別部が、前記変動幅を所定の基準幅と比較することによって誤動作の要因を判別するステップと、
    をさらに有する、請求項5に記載のメモリ素子の動作マージン確認方法。
  8. 前記メモリ素子はDDR3 SDRAMである、請求項5乃至7のいずれか一項に記載のメモリ素子の動作マージン確認方法。
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