JP6542160B2 - 位置調整ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、位置調整ユニットに関し、例えば、四方シール包装機のピンチローラー等の機械要素の位置調整等に用いる位置調整ユニットに関する。
各種ある包装形態の一形態である四方シール包装体は、被包装物の上下を挟み込んだ状態の上側フィルムと下側フィルムの周囲部分を熱シールして密封した構成をとる。係る四方シール包装体を製造する四方シール包装機は、帯状の下側フィルムを搬送する下側フィルム搬送手段と、その搬送途中の下側フィルム上に被包装物を供給する被包装物供給手段と、被包装物を供給した後の所定位置で、帯状の上側フィルムを下側フィルムの上に重なるようにして供給する上側フィルム供給手段と、上側,下側フィルム間で被包装物を挟み込んだ地点の下流側に配置されるサイドシール装置やトップシール装置を備える。サイドシール装置は、被包装物の進行方向の左右両側に配置され、各位置に上側フィルムと下側フィルムを上下から挟み込む一対のバーシーラーを備える。トップシール装置は、サイドシール装置の下流側に位置し、フィルムの搬送方向と交差する方向に伸びる上下一対のトップシーラを備える。さらに、四方シール包装機は、カッター装置を備え、サイドシール装置やトップシール装置でシールされたフィルム部位をカットし、個々の包装体を製造する。
さらに、上側フィルムと下側フィルムの重なりあう地点より下流側であって、サイドシール装置の上流側には、上側フィルムと下側フィルムを上下から挟み込むピンチローラーを配置する。このピンチローラーにより、両フィルムに搬送力を与えつつフィルムの進行方向を制御し、上側フィルムと下側フィルムの所望のフィルム部位がサイドシール装置に到り、サイドシールされるようにする。
また、被包装物供給手段は、横に複数(例えば3個)の被包装物を並べるように配置し、サイドシール装置とトップシール装置にて横に並んだ複数の被包装物の周囲をシールし、カットすることで、横一列で複数個の被包装物を一度に包装処理する四方シール包装機がある。この種の四方シール包装機は、例えば特許文献1に開示されている。
例えばピンチローラーは、上側フィルムと下側フィルムの進行方向と直交する幅方向における被包装物が存在しない部位に配置され、上下から両フィルムを挟み込んだ状態で回転し、フィルムに対して搬送力を与える。そこで例えば被包装物の幅寸法が変わると、それに併せてピンチローラーを当該幅方向に移動する必要がある。また、上側フィルム,下側フィルムの所望位置をサイドシール装置に導くために所定のピンチローラーの位置を微調整する必要が生じることもある。
従来の四方シール包装機のピンチローラーの位置調整機構は、ねじ軸とこれに螺合して軸方向に移動するスライダーとで構成されており、ねじ軸を回してスライダーの位置を変更することでピンチローラーの幅方向の位置調整を行うようにしている。
特開2007−39050
従来の位置調整機構は、調整機構が、各ピンチローラーに一つずつ設けられているため、ピンチローラーを幅方向に複数個配置する場合には、ピンチローラーの数だけ位置調整機構を搬送方向に並べて配置することになり、構造が複雑になる。また、個々のピンチローラー毎に調整機構が設けられるため、ピンチローラーの幅方向の位置の調整も個々に行うことになるため、当該位置の調整作業も煩雑となる。
上述した課題を解決するために、本発明の位置調整ユニットは、(1)間隔をおいて配置される複数の機械要素の配置方向の位置調整を行う位置調整ユニットであって、前記複数の機械要素の配置方向に伸びるように配置される調整軸と、その調整軸に、軸方向に沿って装着される複数のスリーブと、その複数のスリーブのそれぞれに連係され、その連係される前記スリーブの回転に伴い前記調整軸の軸方向に沿って移動する移動機構と、を備え、前記調整軸は、その軸周りで回転可能で、その軸方向に移動可能に配置され、前記調整軸は、前記複数のスリーブに対して軸方向移動に移動可能な状態で取り付けられ、前記複数の各スリーブは、前記調整軸の移動に伴う当該軸方向の相対位置により、前記調整軸と一体になって回転する第一状態と、空回りする第二状態をとるようにし、前記調整軸の軸方向の移動位置により、前記第一状態になる前記スリーブが異なるとともに、少なくとも一つの位置では前記複数のスリーブの全てが前記第一状態になるようにし、前記移動機構により前記機械要素を前記配置方向に移動するように構成した。
本発明によれば、複数の機械要素の配置方向の移動を、一つの調整軸の回転により行うことができる。よって、従来は機械要素の設置数が増えると、それに応じて調整軸の本数も増加したが、本発明は、機械要素の設置数が増えても調整軸は1つですむため、構造も簡単でコンパクトとなり、実装する装置全体の大型化を抑制できる。
調整軸が回転すると、第一状態となっているスリーブに連係される機械要素の位置が、調整軸の軸方向すなわち機械要素の配置方向に移動する。そして、本発明では、全てのスリーブを第一状態にすることで、全ての機械要素をまとめて動かすことができ、さらに、任意のスリーブを第一状態にすることで、個々の機械要素を個別に動かすことで、個々の機械要素の位置調整をより正確に行うことができる。
(2)前記スリーブの外周面には雄ねじ部を有し、前記移動機構は、前記雄ねじ部に噛み合う雌ねじ部を有する移動体を備え、その移動体の前記軸方向の移動に伴い、その移動体に連係する前記機械要素も同じ方向に移動するようにするとよい。このようにすると、簡易な構成で移動体ひいては機械要素を移動させることができる。
(3)前記スリーブには、内部に突出する突起を有し、前記スリーブの内周面に対向する前記調整軸の外周面には、円周方向に連続する無断状の溝と、その無端状の溝に隣接して設けられる凹部を有し、前記無端状の溝内に前記突起が入り込んだ状態では前記第二状態になり、前記凹部内に前記突起が入り込んだ状態では前記第一状態になるように構成するとよい。突起は、実施形態のボールプランジャ64の先端のボール64aや、ペンシリンダのロッドの先端等に対応する。凹部は、実施形態の結合用穴65に対応する。実施形態では、結合用穴65は、ボール64aに合わせた球面としているが、矩形状その他任意の形状をとることができ、例えば、円周方向に延びる溝のようなものでも、無端状でなくていずれかの角度位置で相対的な円周方向の移動が停止するようになっていれば良い。
突起が無端状の溝に入り込んだ場合、調整軸の回転に伴い、当該突起は無端状の溝内を相対的に移動するため、空回りする(第二状態になる)。つまり、突起と溝の寸法や突起の入り込む量等は、当該相対移動ができるようにする。一方、突起が凹部に入り込んだ場合、調整軸の回転に伴い突起が凹部の内面に当たり、調整軸とスリーブが一体となって回転可能な状態(第一状態)になる。そして、調整軸を軸方向に移動することで、突部が入り込む相手を、凹部と溝で切り替えることができる。よって、簡単な構成で、第一状態と第二状態の切り替えを行うことができる。
(4)前記突起は、前記内部に対する突出量が変位可能に構成されるとよい。突出量が変位可能になることで、例えば、調整軸を軸方向に移動する際に、突出量が小さくなり凹部或いは溝に入り込む際には突出量が大きくなることで、移動は簡単に行えるとともに入り込んだ際にはしっかりと結合できるので良い。変位可能は、ボールプランジャその他のプランジャのように、突起に対する外部からの付勢力に基づき変位するものと、例えばペンシリンダ等のように自発的に変位量が変わるもののいずれも含む。自発的に変わるものの方が、小さい力で調整軸を軸方向に移動できるので良い。
(5)前記機械要素は、包装機に用いられるピンチローラー、バーシーラー、サイドガイドの少なくとも一つとするとよい。
本発明によれば、複数のピンチローラーその他の機械要素の位置調整を1本の調整軸で行うことができ、機械の構造を簡素化することができる。
本発明に係る位置調整ユニットが実装される四方シール包装機の好適な一実施形態を示す正面図である。 本発明に係る位置調整ユニットが実装される四方シール包装機の好適な一実施形態を示す平面図である。 本発明に係る位置調整ユニットを含む装置の好適な一実施形態を示す斜視図である。 その側面図である。 図4におけるA−A矢視断面図である。 本発明に係る位置調整ユニットを含む装置の好適な一実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る位置調整ユニットの好適な一実施形態を示す断面図である。 本発明に係る位置調整ユニットを含む装置の好適な一実施形態を示す底面図である。 本発明に係る位置調整ユニットを含む装置の好適な一実施形態を示す底面一部断面図である。 調整軸とスリーブの関係を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面に基づき、詳細に説明する。なお、本発明は、これに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得るものである。
図1,図2は、本発明の一実施の形態である四方シール包装機の一部を示している。この四方シール包装機10は、図示省略する2つの原反ロールからそれぞれ連続して引き出された帯状の包装フィルム(上側,下側フィルム11,12)が、所定位置にて上下に重なるように構成される。図1,図2は、すでに2枚の包装フィルム(上側フィルム11,下側フィルム12)が重なるとともに、内部に被包装物が挟み込まれた状態を示している。実際には、図示省略するが、図の上流側では下側フィルム12をほぼ水平状態で搬送する下側フィルム搬送装置や、その下側フィルム搬送装置における搬送途中で、その下側フィルム12の所定位置に被包装物を供給する被包装物供給装置や、下側フィルム12の上に上側フィルム11を重ねるように供給する上側フィルム供給装置などがある。被包装物供給装置は、下側フィルム12の上に、横に3個の被包装物を並べるように供給する。上側フィルム供給装置は、下側フィルム12の上に被包装物を供給した後の所定位置で、上側フィルム11を下側フィルム12の上に重なるようにして供給する。これにより、上側フィルム11と下側フィルム12との間で被包装物を挟む。
上述のようにして上側,下側フィルム11,12間に被包装物が挟み込まれた後の工程は、図1,図2に示す装置部分により行われる。すなわち、まず四方シール包装機は、上流側から順に、上流側のピンチローラー装置14,サイドシール装置15,下流側のピンチローラー装置16,サイドカッター装置17,上下抑えベルト18,エンドシール装置19,エンドカッター装置20並びに搬出コンベア装置21等を備えている。
サイドシール装置15は、上下一対の矩形状のシーラ15aを備え、そのシーラ15aにて、上側フィルム11,下側フィルム12を上下から所定の圧力で挟み込む挟むことで加熱・加圧し、上側フィルム11,下側フィルム12の接触部分を熱融着する。このシーラ15aは、フィルムの搬送方向と交差する方向に所定の間隔をおいて4組配置されている。よって、上側フィルム11,下側フィルム12が、これら上下のシーラ15a間を通過することにより、該当部分が熱シールされてサイドシール部23が形成される。そして、この左右のサイドシール部23間に被包装物が内包された状態となる。換言すると、本実施の形態では、3列状態で被包装物が上側フィルム11,下側フィルム12間に配置されているため、左右の被包装物間のフィルム部位(被包装物が存在しない部位)にサイドシール部23が施されることになる。
サイドシール装置15の上流側に配置されるピンチローラー装置14は、フィルムの搬送方向と交差する方向に横一列に配置された4組の上下一対のピンチローラー30(個々のピンチローラーを代表して示す場合に符合は“30”とし、個々のピンチローラーを分けて特定する場合には、別の符号を付す)備える。ピンチローラー30は、上側フィルム11と下側フィルム12を上下から挟み込んだ状態で回転し、上側フィルム11と下側フィルム12に対し所定方向に向いた搬送力を与えるものである。所定方向は、上側フィルム11と下側フィルム12の所望位置が、サイドシール装置15のシーラ15aに至る方向である。
サイドシール装置15の下流側に配置されるピンチローラー装置16は、フィルムの搬送方向と交差する方向に横一列に配置された4組の上下一対のピンチローラー30から構成され、サイドシール部23を上下から把持した状態で回転することで、上側フィルム11,下側フィルム12を搬送する。さらにこの下流側のピンチローラー装置16は、熱シールされて上側フィルム11,下側フィルム12が一体化されたサイドシール部23の部分を一対のピンチローラー30で把持することで、ピンチローラー30の回転力がスムーズかつ確実に上側フィルム11,下側フィルム12に伝わり、搬送することができるとともに、加熱されたフィルム部位を圧着してしっかりと熱シールする機能も備える。しかも、本実施の形態では、各サイドシール部23にそれぞれピンチローラー30を設けたことで、幅広の上側フィルム11,下側フィルム12であっても、ゆがみなど生じることなくまっすぐに搬送できる。
サイドカッター装置17は、サイドシール部23をカットするもので、円板状で鋭利な先端を有する切断刃17aと、円板状で周面が平坦な受け刃17bとを備えている。このサイドカッター装置17も、フィルムの搬送方向と交差する方向に横一列に4個配置する。中央の2個のサイドカッター装置17は、対応するサイドシール部23の中心をカットする。両側のサイドカッター装置17は、上側フィルム11,下側フィルム12の両側縁に形成されたサイドシール部23の端縁をカットし、シール幅を所定値に揃えるためのものである。そして、このサイドカッター装置17を通過することで、上側フィルム11と下側フィルム12は、3列に分離されることになる。
上下抑えベルト18は、サイドカッター装置17にて3列にそれぞれ分離された、サイドシールされて一体化された上側フィルム11,下側フィルム12を上下から挟み込み、横ずれ等することなく、安定して搬送し、次段のエンドシール装置19に供給するものである。
エンドシール装置19は、3列に分離された状態で搬送される上側フィルム11,下側フィルム12を進行方向横方向にシールしてエンドシール部25を形成するものである。
エンドシール装置19は、上下一対の回転軸19aと、その回転軸19aに取り付けられるトップシーラ19bを備える。上下の回転軸19a,トップシーラ19bは、同期して回転し、一回転するごとに上下一対のトップシーラ19bの先端のシール面が上側フィルム11と下側フィルム12を挟み込んで熱シールする。これにより、サイドシール部24とエンドシール部25にて、上側フィルム11,下側フィルム12の周縁がシールされ、被包装物を密封される。
エンドカッター装置20は、エンドシール部25をカットすることで、前後に分離し、個々の包装体27を製造するものである。エンドカッター装置20は、上下一対の回転軸20aに、カッター刃20bを取り付け、回転軸20aが1回転する毎に上下のカッター刃20b同士が接触し、接触した上側フィルム11,下側フィルム12のエンドシール部25を切断する。
そして本実施形態では、上述した上流側のピンチローラー装置14と下流側のピンチローラー装置16のピンチローラー30が、それぞれ位置調整ユニット32に連係され、その位置調整ユニット32により、個々のピンチローラー30がフィルムの搬送方向に対して直交する左右方向に移動可能となる。さらにピンチローラー装置14,16は、ピンチローラー30並びに位置調整ユニット32に加え、当該ピンチローラー30を回転駆動等する駆動機構等を備え、具体的には図3以降に示す構成となる。そして、図から明らかなように、本実施形態では、上流側のピンチローラー装置14と、サイドシール装置15と、下流側のピンチローラー装置16が一体に構成されている。
これら一体の装置ユニットは、上側フィルム11と下側フィルム12の搬送路を跨ぐように外フレーム33が配置される。外フレーム33は、フィルムの搬送方向の左右両側に起立される側壁34と、それら左右の側壁34の上端を連結する連結板35を備える。
サイドシール装置15は、外フレーム33内の、中央領域に設置される。具体的には、左右の側壁34間に掛け渡すように配置されたガイドレール15bに、スライダー15cが移動可能に連係され、当該スライダー15cに上下のシーラ15aが連係される。上下一対のシーラ15aは、スライダー15cとともにガイドレール15bに沿って移動可能となり、フィルムの搬送方向と交差する左右方向の適宜の位置に設置する。
また、左右の側壁34間に掛け渡すように、ピンチローラー30の駆動用回転軸36を配置する。この駆動用回転軸36の両端は、側壁34に設けた軸受け部37に軸受け支持され、駆動用回転軸36の一端36aは側壁34の外側に突出し、駆動モータ38と連係する。駆動用回転軸36は、フィルムの搬送方向に沿って、前後に2カ所配置する。この2本の駆動用回転軸36は、上流側のピンチローラー装置14用のものと、下流側のピンチローラー装置16用のものである。本実施形態では、ピンチローラーの駆動機構や、位置調整ユニット32は、各ピンチローラー装置14,16で同じ構成を採っている。以下、主に上流側のピンチローラー装置14(図5の断面図等)を例にとってピンチローラーの駆動機構や位置調整ユニット32の構成を説明するが、下流側のピンチローラー装置16の駆動機構やそれに連係する位置調整ユニット32も同様の構成を採る
駆動用回転軸36には、軸方向に沿って順に第一ピンチローラーユニット41、第二ピンチローラーユニット42,第三ピンチローラーユニット43,第四ピンチローラーユニット44を、軸方向に移動可能に取り付ける。これら各ピンチローラーユニットの下方近傍位置には、外フレーム33の左右の側壁34間に渡すようにガイドロッド45が配置されており、また、各ピンチローラーユニットの奥側には側壁34間に渡すようにガイドレール46が配置される。後述するように、各ピンチローラーユニットは、これらガイドロッド45やガイドレール46等に連係され、安定した姿勢を保持して駆動用回転軸36の軸方向に移動可能となる。
第一ピンチローラーユニット41は、上方に位置するボックス41a内に、第一上側回転軸41bと第一下側回転軸41cを、それぞれの軸周りで回転可能に配置する。第一上側回転軸41bと第一下側回転軸41cは、上下に平行に配置する。第一上側回転軸41bと第一下側回転軸41cの一端同士に、それぞれ第一上側ピンチローラー51aと第一下側ピンチローラー51bを取り付ける。これら第一上側ピンチローラー51aと第一下側ピンチローラー51bは、対向し、上側フィルム11と下側フィルム12を上下から所定の圧力で挟み込むように構成する。また、第一上側回転軸41bと第一下側回転軸41cには、それぞれ歯車41dを設け、それら両歯車41dは互いに噛み合うようにする。これにより、第一上側回転軸41bと第一下側回転軸41cは、同期して回転する。
第一下側回転軸41cは、動力伝達機構41eを介して駆動用回転軸36に連係される。動力伝達機構41eは、上下方向に延びるように配置される筒状の外ケース41f内に軸受け支持される連結軸41gの両端を、それぞれベベルギア41hを介して駆動用回転軸36と第一下側回転軸41cに連係するように構成する。これにより駆動用回転軸36が回転すると、それに追従して第一下側回転軸41cひいては第一上側回転軸41bが回転する。駆動用回転軸36の側周面の所定位置には、軸方向に延びるようにキー47を連結する。そして、駆動用回転軸36に連係されるベベルギア41hの内周面には、軸方向に沿ってキー溝が形成され、上記のキー47は当該キー溝に符合すことで、ベベルギア41hは、軸方向に移動可能にするとともに、駆動用回転軸36の回転を受けて回転する。後述するように、この第一ピンチローラーユニット41は、位置調整ユニット32に連係し、当該位置調整ユニット32の駆動によりユニット全体が駆動用回転軸36の軸方向に沿って移動する。そして、軸方向のどの位置にあっても、キー47がベベルギア41hのキー溝と符合し合っているため、駆動用回転軸36の回転に伴い第一上側ピンチローラー51aと第一下側ピンチローラー51bは、同期して回転駆動し、上側フィルム11と下側フィルム12を上下から所定の圧力で挟み込んで搬送する。
また、第一ピンチローラーユニット41の下方には、連結プレート48を垂下形成する。この連結プレート48の表面(外フレーム33の手前側)の中央下方には、L字プレート49を連結する。L字プレート49は、一面が連結プレート48の表面に対し直交方向に前方に突出するとともに、垂直方向(上下方向)に沿うように配置し、折り曲げられた他面が連結プレート48する。L字プレート49の一面には、貫通孔49aを有し、その貫通孔49a内に、ガイドロッド45を挿入する(図4等参照)。貫通孔49aとガイドロッド45の連係により、L字プレート49は、ガイドロッド45に案内されて、当該ガイドロッド45に沿って移動可能となる。また、L字プレート49の一面の先端には、止めねじレバー50が取り付けられている。L字プレート49の一面には、その先端から貫通孔49aに達するように雌ねじ部が形成されており、当該雌ねじ部と、止めねじレバー50の先端に設けた雄ねじ部が、連係された状態で、止めねじレバー50が取り付けられる。そして、止めねじレバー50を締め付けることで、止めねじレバー50の先端が、ガイドロッド45の周面に長手方向に延びるように設けた溝部45aに所定圧で接触し、L字プレート49ひいては第一ピンチローラーユニット41の移動を抑止する。また、止めねじレバー50を緩めると、L字プレート49ひいては第一ピンチローラーユニット41の移動が可能となる。
連結プレート48の裏面側(外フレーム33の奥側)には、スライダー55を設け、当該スライダー55を、ガイドレール46に連係する。このように、第一ピンチローラーユニット41は、その下方にてガイドロッド45とガイドレール46に連係され、それぞれの長手方向(フィルムの搬送方向と直交する左右方向)に沿って移動する際にガイドされ、安定した姿勢を保持する。
第二ピンチローラーユニット42は、上下方向に延びるように配置したボックス42aの上方空間内に、第二上側回転軸42bと第二下側回転軸42cを、それぞれの軸周りで回転可能に配置する。第二上側回転軸42bと第二下側回転軸42cは、上下に平行に配置する。第二上側回転軸42bと第二下側回転軸42cの一端同士に、それぞれ第二上側ピンチローラー52aと第二下側ピンチローラー52bを取り付ける。これら第二上側ピンチローラー52aと第二下側ピンチローラー52bは、対向し、上側フィルム11と下側フィルム12を上下から所定の圧力で挟み込むように構成する。第二下側回転軸42cは、歯車等から構成される動力伝達機構42eを介して駆動用回転軸36に連係される。さらに、駆動用回転軸36の第二ピンチローラーユニット42内の領域にも、その周面にキー56が設けられ、動力伝達機構42eはキー56に対して軸方向に移動可能に連係される。
これにより第二ピンチローラーユニット42が駆動用回転軸36の軸方向に移動しても、動力伝達機構42eと駆動用回転軸36の連係状態が確保され、駆動用回転軸36が回転すると、それに追従して第二下側回転軸42cが回転し、第二下側ピンチローラー52bが回転駆動する。また、本実施形態では、第二上側回転軸42bと第二下側回転軸42cが連係しておらず、第二上側回転軸42bはフリー状態で回転する。そして、第二下側ピンチローラー52bと第二上側ピンチローラー52aは、所定圧力で上側フィルム11と下側フィルム12を介して挟み込んでいるため、第二下側ピンチローラー52bの回転に追従して第二上側ピンチローラー52aが従動して回転する。
また、第二ピンチローラーユニット42の下方には、第一ピンチローラーユニット41と同様の構成を配置し、ガイドロッド45並びにガイドレール46に連係する。すなわち、第二ピンチローラーユニット42の下方に連結プレート48を垂下形成する。そして、この連結プレート48の表面(外フレーム33の手前側)の下方に設けたL字プレート49を介してガイドロッド45に連係する。また、連結プレート48の裏面側(外フレーム33の奥側)には、スライダー55を設け、当該スライダー55を、ガイドレール46に連係する。
第三ピンチローラーユニット43は、第二ピンチローラーユニット42と同様の構成を採る。つまり、上下方向に延びるように配置したボックス43aの上方空間内に、第三上側回転軸43bと第三下側回転軸43cを、それぞれの軸周りで回転可能に配置する。第三上側回転軸43bと第三下側回転軸43cの一端同士に、それぞれ第三上側ピンチローラー53aと第三下側ピンチローラー53bを取り付ける。これら第三上側ピンチローラー53aと第三下側ピンチローラー53bは、対向し、上側フィルム11と下側フィルム12を上下から所定の圧力で挟み込むように構成する。第三下側回転軸43cは、歯車等から構成される動力伝達機構43eを介して駆動用回転軸36に連係する。この動力伝達機構43eも、駆動用回転軸36に取り付けたキー57と連係し、駆動用回転軸36の軸方向に沿って動力伝達機構43eが移動しつつ、回転力を伝達可能となる。
これにより第三ピンチローラーユニット43が駆動用回転軸36の軸方向に移動しても、動力伝達機構43eと駆動用回転軸36の連係状態が確保され、駆動用回転軸36が回転すると、それに追従して第三下側回転軸43cが回転し、第三下側ピンチローラー53bが回転駆動する。そして、フリー状態の第三上側ピンチローラー53aが従動して回転する。
また、第三ピンチローラーユニット43の下方には、前面にL字プレート49を取り付けるとともに裏面にスライダー55に取り付けた連結プレート48を備え、それらL字プレート49やスライダー55を介してガイドロッド45並びにガイドレール46に連係する。具体的な構成は、上述した各ピンチローラーユニットと同様である。
第四ピンチローラーユニット44は、第一ピンチローラーユニット41と同様の構成を採る。すなわち、上方に位置するボックス44a内に、第四上側回転軸44bと第四下側回転軸44cを、それぞれの軸周りで回転可能に配置する。そして第四上側回転軸44bと第四下側回転軸44cの一端同士に、それぞれ第四上側ピンチローラー54aと第四下側ピンチローラー54bを取り付ける。また、第四上側回転軸44bと第四下側回転軸44cには、それぞれ互いに噛み合う歯車44dを設け、第四上側回転軸44bと第四下側回転軸44cが、同期して回転可能とする。
さらに第四下側回転軸44cは、動力伝達機構44eを介して駆動用回転軸36に連係される。動力伝達機構44eは、上下方向に延びるように配置される筒状の外ケース44f内に軸受け支持される連結軸44gの両端を、それぞれベベルギア44hを介して駆動用回転軸36と第一下側回転軸41cに連係するように構成する。そして駆動用回転軸36の側周面の所定位置には、軸方向に延びるようにキー58を取り付け、駆動用回転軸36に連係されるベベルギア41hには当該キー58に符合するキー溝を設ける。これにより、駆動用回転軸36の回転に伴い第四上側ピンチローラー54aと第四下側ピンチローラー54bは、同期して回転駆動し、上側フィルム11と下側フィルム12を上下から所定の圧力で挟み込んで搬送する。
そして、第四ピンチローラーユニット44の下方には、前面にL字プレート49を取り付けるとともに裏面にスライダー55に取り付けた連結プレート48を備え、それらL字プレート49やスライダー55を介してガイドロッド45並びにガイドレール46に連係する。具体的な構成は、上述した各ピンチローラーユニットと同様である。
上述した各ピンチローラーユニット(各ピンチローラー)を移動させる位置調整ユニット32は、以下のように構成される。外フレーム33の両側壁34間に掛け渡すようにして連結された細長な帯板状のベースプレート60の下面両端近傍に垂下形成された軸受け部61に調整軸62を装着する。調整軸62は、軸受け部61に間接的に軸受け支持されて回転可能となるとともに、軸方向に移動可能となっている。調整軸62の一端62aは、側壁34の外側に突出しており、その突出した一端62aに円盤状の操作ハンドル63が連結される。例えば操作ハンドル63を回転すると、調整軸62が軸周りに回転し、操作ハンドル63をもって奥に押したり、手前に引き出したりすることで調整軸62は軸報告に移動するように構成される。
調整軸62には、軸方向に沿って第一ピンチローラーユニット41側から順に第一スリーブ71,第二スリーブ72,第三スリーブ73,第四スリーブ74を装着する。それら各スリーブ71,72,73,74は、それぞれ両端が開口した筒状体からなり、細径の両端が軸受け部61に軸受け支持される。そして、調整軸62は、各スリーブ71,72,73,74を介して間接的に軸受け部61に軸受け支持される。
各スリーブ71,72,73,74は、細径の各両端がベースプレート60に連結された軸受け部61にて挟み込まれるように軸受け支持される。そして、各スリーブ71,72,73,74は、同一直線状に配置された状態となり、各スリーブ71,72,73,74の軸方向の移動は規制される。調整軸62は、これら各スリーブ71,72,73,74を貫通するとともに、軸方向に移動可能に装着される。
各スリーブ71,72,73,74は、調整軸62の移動に伴う当該軸方向の相対位置関係により、調整軸62と一体になって回転する第一状態と、空回りする第二状態をとり、回転する状態の時、当該回転により連係するピンチローラーユニットを移動させる機能を備える。すなわち、各スリーブ71,72,73,74に、内周面側に突出するボールプランジャ64を設ける。一方、調整軸62の外周面には、円周方向に所定間隔で設けた複数の結合用穴65と、円周方向に連続した無端状の溝66を設ける。そして、ボールプランジャ64の先端のボール64aが結合用穴65に入ると、第一状態となり当該スリーブは調整軸62と一体になって回転可能となる(図10(a)等参照)。また、ボールプランジャ64の先端のボール64aが溝66に入ると、第二状態となり調整軸62が回転して当該スリーブは回転しない(図10(b)等参照)。
さらに本実施形態では、スリーブ71,72,73,74毎に、それぞれ調整軸62の軸方向に等ピッチで5カ所に結合用穴65或いは溝66を設ける。各スリーブ71,72,73,74における結合用穴65と溝66の配置レイアウトは、5カ所の内の中央にはいずれも結合用穴65を設け、残りの4カ所の内のいずれか一カ所を結合用穴65,その他の3カ所を溝66とする。いずれか一カ所に設ける結合用穴65の位置は、各スリーブ71,72,73,74でそれぞれ異なる位置にする。これにより、調整軸62を軸方向に移動し、例えば図9における下流側のピンチローラー装置16用の位置調整ユニット32のように、各スリーブ71,72,73,74に設けたボールプランジャ64の先端のボール64aが中央の結合用穴65に噛み合う(第一状態になる)と、調整軸62の回転に伴い全てのスリーブ71,72,73,74が一斉に回転し、その状態から調整軸62を軸方向に移動すると、例えば図9における上流側のピンチローラー装置14用の位置調整ユニット32のように、各スリーブ71,72,73,74のうちいずれか一つ(図の例では、第三スリーブ73)が、結合用穴65と噛み合って第一状態になるが他のスレリーブは溝66に入り第二状態となる。
4カ所の内のいずれか一カ所に設ける結合用穴65の配置位置は、調整軸62を一番奥に押し込んだ際に第一スリーブ71が第一状態になり、その状態から調整軸62を一つ手前に引き出した際(中央の状態から一段奥に押した位置)に第二スリーブ72が第一状態になり、中央の状態から一段手前に引き出した際に第三スリーブ73が第一状態になり、調整軸62を一番手前に引き出した際に第四スリーブ74が第一状態になるようにしている。
さらに、各スリーブ71,72,73,74と、調整軸62との連係は、ボールプランジャ64のボール64aと結合用穴65或いは溝66との嵌め合いにより行っているため、調整軸62を軸方向に強く押したり引いたりすることで、ボール64aが結合用穴65或いは溝66から一旦外れ隣接する結合用穴65或いは溝66に入り込むことができる。これにより、5カ所に設置した結合用穴65或いは溝66のうちの任意のものと連係させ、所望のスリーブを第一状態にして回転可能にしたり、第二状態にして回転しない(空回り)ようにすることができる。
各スリーブ71,72,73,74の外周面には、雄ねじ部71a,72a,73a,74aが形成される。また、第一スリーブ71の外周には、第一移動体81が軸方向に移動可能に装着される。第一移動体81は、雄ねじ部71aと連係する雌ねじ部81aを有する。そして、第一移動体81は、第一ピンチローラーユニット41の下方に連係される連結プレート48の裏面の下方に連結する。これにより、第一スリーブ71が第一状態にあると、調整軸62の回転に追従して第一スリーブ71が回転するので、第一スリーブ71の雄ねじ部71aに螺合している雌ねじ部81aの作用により、第一移動体81ひいては第一ピンチローラーユニット41が調整軸62の軸方向に移動する。
同様に、第二スリーブ72の外周には、雄ねじ部72aと螺合する雌ねじ部82aを有する第二移動体82が軸方向に移動可能に装着される。この第二移動体82は、第二ピンチローラーユニット42の下方に連係される連結プレート48の裏面の下方に連結する。これにより、第二スリーブ72が第一状態にあると、調整軸62の回転に追従して第二スリーブ72が回転し、それにともない第二移動体82ひいては第二ピンチローラーユニット42が調整軸62の軸方向に移動する。
さらに第三スリーブ73,第四スリーブ74の外周には、それぞれ雄ねじ部72a,73aと螺合する雌ねじ部83a,84aを有す第三移動体83,第四移動体84が軸方向移動可能に装着される。そして、それら第三移動体83と第四移動体84は、第三ピンチローラーユニット43と第四ピンチローラーユニット44に対し、それぞれの連結プレート48を介して連結される。よって、第三スリーブ73が第一状態にあると、調整軸62の回転に追従して第三スリーブ73が回転し、それにともない第三移動体83ひいては第三ピンチローラーユニット43が調整軸62の軸方向に移動するし、第四スリーブ74が第一状態にあると、調整軸62の回転に追従して第四スリーブ74が回転し、それにともない第四移動体84ひいては第四ピンチローラーユニット44が調整軸62の軸方向に移動する。
さらに本実施形態では、第一スリーブ71,第二スリーブ72に設ける雄ねじ部71a,72aの向きと、第三スリーブ73,第四スリーブ74に設ける雄ねじ部73a,74aの向きを逆向きにしている。すなわち、例えば操作ハンドル63,調整軸62を回転した場合に、第一移動体81と第二移動体82は同じ方向に移動するが、第三移動体83と第四移動体84は反対方向に移動する。よって、調整軸62の軸方向の位置を調整し、全てのスリーブ71,72,73,74が第一状態にあるとき、調整軸62を正回転すると第一移動体81,第二移動体82,第三移動体83並びに第四移動体84は、ともに中央から離反する方向(フィルムの搬送方向と交差する方向で外側)に移動し、調整軸62を逆回転すると第一移動体81,第二移動体82,第三移動体83並びに第四移動体84は、ともに中央に寄る方向(フィルムの搬送方向と交差する方向で中央側)に移動する。よって、センター基準の位置合わせを一括して行える。
また、同じ方向に移動するためのねじ部のねじピッチは、外側(第一スリーブ71の雄ねじ部71aと第一移動体81の雌ねじ部81a並びに第四スリーブ74の雄ねじ部74aと第四移動体84の雌ねじ部84a)の方を大きくすると良い。このようにすると、調整軸62を一回転させたときの第一移動体81,第四移動体84の軸方向の移動距離を、第二移動体82,第三移動体83の軸方向の移動距離よりも長くすることができる。
上述したように本実施形態では、調整軸62の位置を調整することで、いずれか一つのスリーブのみを第一状態にし、調整軸62の回転に伴い単独で回転させることができる。よって、第一状態のスリーブに連係するピンチローラーユニットを独立して(他のピンチローラーユニットは停止した状態のまま)移動させ、ピンチローラーのフィルムの搬送方向と交差する方向(フィルムの幅方向)の位置の微調整を行うことができる。
さらに本実施形態では、調整軸62の同軸状にインジケーター85を設ける。インジケーター85は、各スリーブ71,72,73,74に対応して4個設ける。そして、各インジケーター85は、例えば連係するスリーブの回転に応じてメーターがアップ/ダウンするようにしている。さらに、インジケーター85のメモリ部85aは、装置の外側(例えば、操作ハンドル63を設けた外側)から視認できるようにしている。ユーザーは、インジケーター85のメモリ部85aに表示される値に基づき、各ピンチローラーの位置を確認し、所望の位置にセットする。
さらに本実視形態では、調整軸62の一端側には、位置メモリ87を設けている。この位置メモリ87は、調整軸62が軸方向のどの位置あるかを示すためのもので、本実施形態では、周方向に延びる無端状の溝を、軸方向に4本設けている。この4本の溝は、調整軸62に設けた結合用穴65並びに溝66の配置ピッチに対応したものとしている。そして、調整軸62を一番奥に押し込んだ場合、調整軸62の軸方向の一番手前側(図8,9中右側)の結合用穴65或いは溝66にボールプランジャ64のボール64aが連係し、そこから一段ずつ調整軸62を引き出すと、結合用穴65或いは溝66にボールプランジャ64のボール64aが連係する位置で、位置メモリ87の溝が、側壁34の表面位置に位置する。よって、当該溝が何本表に出ているかにより、ボールプランジャ64はどの位置にあり、どのスリーブが第一状態にあるかを知ることが簡単にできる。また、本実施形態では、軸を4本設け、調整軸62を一番奥に押し込んだ状態を一番手前側の結合用穴65或いは溝66にボールプランジャ64のボール64aが連係した状態に対応付けしたが、位置メモリ87は5本の溝から構成し、調整軸62を一番奥に押し込んだ状態を一番手前側の結合用穴65或いは溝66にボールプランジャ64のボール64aが連係した状態において、一番手前側の溝が側壁34の表面に位置するようにしても良い。
上述した実施形態では、ボールプランジャ64と結合用穴65或いは溝66との連係により第一状態と第二状態の切り替えを行ったが、本発明はこれに限ることはなく、例えば、その他のプランジャを用いても良いし、プランジャ以外のもの、例えば、ペンシリンダ等でもよい。ペンシリンダは、電気等の駆動でロッドの先端の突出部分が出没するので、調整軸62を軸方向に移動する場合に、先端を結合用穴65或いは溝66から取り出した状態に遷移することで簡単に移動可能になり、結合用穴65或いは溝66から外れたならば適宜のタイミングで先端を突出することで隣接する結合用穴65或いは溝66に入り込ませることができるので良い。
また、上述した実施形態では、上流側のピンチローラー装置14と下流側のピンチローラー装置16のいずれも位置調整ユニット32を連係し、それぞれのピンチローラーの位置を調整可能としたが、本発明はこれに限ることはなく、一方のみに設置しても良い。又、位置調整の対象となる機械要素は、ピンチローラーに限ることはなく、例えばセンターシーラーや、サイドガイド等、例えば複数列で製品が流れてくるものに対する包装機において搬送方向と交差する幅方向に複数の要素を移動するようなものに適用すると良い。
以上、本発明の様々な側面を実施形態並びに変形例を用いて説明してきたが、これらの実施形態や説明は、本発明の範囲を制限する目的でなされたものではなく、本発明の理解に資するために提供されたものであることを付言しておく。本発明の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や製法に限定されるものではなく、本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも、その範囲に含むものである。本発明のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に特定したが、現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても、本明細書に開示される構成を、将来的に特許請求する可能性があることを、念のために申し述べる。
10 四方シール包装機
11 上側フィルム
12 下側フィルム
14 ピンチローラー装置
15 サイドシール装置
16 ピンチローラー装置
17 サイドカッター装置
19 エンドシール装置
20 エンドカッター装置
21 搬出コンベア装置
27 包装体
30 ピンチローラー
32 位置調整ユニット
41 第一ピンチローラーユニット
42 第二ピンチローラーユニット
43 第三ピンチローラーユニット
44 第四ピンチローラーユニット
45 ガイドロッド
46 ガイドレール
48 連結プレート
51a 第一上側ピンチローラー
51b 第一下側ピンチローラー
52a 第二上側ピンチローラー
52b 第二下側ピンチローラー
53a 第三上側ピンチローラー
53b 第三下側ピンチローラー
54a 第四上側ピンチローラー
54b 第四下側ピンチローラー
55 スライダー
60 ベースプレート
61 軸受け部
62 調整軸
63 操作ハンドル
64 ボールプランジャ
64a ボール
65 結合用穴
66 溝
71 第一スリーブ
71a 雄ねじ部
72 第二スリーブ
72a 雄ねじ部
73 第三スリーブ
73a 雄ねじ部
74 第四スリーブ
74a 雄ねじ部
81 第一移動体
81a 雌ねじ部
82 第二移動体
82a 雌ねじ部
83 第三移動体
83a 雌ねじ部
84 第四移動体
84a 雌ねじ部
87 位置メモリ

Claims (5)

  1. 間隔をおいて配置される複数の機械要素の配置方向の位置調整を行う位置調整ユニットであって、
    前記複数の機械要素の配置方向に伸びるように配置される調整軸と、
    その調整軸に、軸方向に沿って装着される複数のスリーブと、
    その複数のスリーブのそれぞれに連係され、その連係される前記スリーブの回転に伴い前記調整軸の軸方向に沿って移動する移動機構と、を備え、
    前記調整軸は、その軸周りで回転可能で、その軸方向に移動可能に配置され、
    前記調整軸は、前記複数のスリーブに対して軸方向移動に移動可能な状態で取り付けられ、前記複数の各スリーブは、前記調整軸の移動に伴う当該軸方向の相対位置により、前記調整軸と一体になって回転する第一状態と、空回りする第二状態をとるようにし、
    前記調整軸の軸方向の移動位置により、前記第一状態になる前記スリーブが異なるとともに、少なくとも一つの位置では前記複数のスリーブの全てが前記第一状態になるようにし、
    前記移動機構により前記機械要素を前記配置方向に移動するように構成したことを特徴とする位置調整ユニット。
  2. 前記スリーブの外周面には雄ねじ部を有し、
    前記移動機構は、前記雄ねじ部に噛み合う雌ねじ部を有する移動体を備え、
    その移動体の前記軸方向の移動に伴い、その移動体に連係する前記機械要素も同じ方向に移動するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の位置調整ユニット。
  3. 前記スリーブには、内部に突出する突起を有し、
    前記スリーブの内周面に対向する前記調整軸の外周面には、円周方向に連続する無断状の溝と、その無端状の溝に隣接して設けられる凹部を有し、
    前記無端状の溝内に前記突起が入り込んだ状態では前記第二状態になり、
    前記凹部内に前記突起が入り込んだ状態では前記第一状態になるように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の位置調整ユニット。
  4. 前記突起は、前記内部に対する突出量が変位可能に構成されることを特徴とする請求項3に記載の位置調整ユニット。
  5. 前記機械要素は、包装機に用いられるピンチローラー、バーシーラー、サイドガイドの少なくとも一つであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の位置調整ユニット。
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