JP6541075B2 - 光位相同期光源 - Google Patents

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Description

本発明は、安定で強度雑音の小さい位相同期光信号を出力する、光位相同期光源に関する。
ブロードバンドサービスの普及・多様化に伴い、基幹ネットワークでは高速・大容量光通信の需要が高まっている。このような需要に応えるため、最近の光通信では多値変調を用いたディジタルコヒーレント光伝送に関する研究が急速に進展している。様々な多値変調方式の中でも特に直交振幅変調(QAM: Quadrature Amplitude Modulation)は最も多値度の高い変調が可能であり、理論的な通信容量の上限であるシャノン限界に最も近い高効率な変調方式として大変注目されている。
QAMを用いたコヒーレント光伝送では、通常、受信側にコヒーレント検波用のレーザ光源(局発レーザ)が設けられるが、光の振幅のみならず位相にも同時に情報を乗せるため、光受信部においては伝送されてきた多値データ信号光と局発レーザ光の間の、高精度な光位相同期技術が非常に重要な役割を果たす。
これまで、光位相同期技術として大きく2つの方式によって研究が進められてきている。一つはデジタル方式ともいえる方式であって、デジタル信号処理(DSP: Digital Signal Processing)回路によって光キャリヤの位相雑音を誤差として推定し除去する、キャリヤ位相推定法である。このデジタル方式を用いて、伝送容量100 Tbit/sを越えるWDM-64 QAMコヒーレント光伝送が報告されている(下記非特許文献1参照)。
しかしながらこのデジタル方式では、データ信号の変調速度や多値度が増大すると、光キャリヤ位相推定等に伴うDSPでの計算量が増大し、さらには位相推定の精度も十分ではなくなり、多値データ信号の復調性能が劣化してしまう欠点がある。
上記のデジタル方式に対して、もう一方の従来方式はアナログ方式であり、光PLL回路、光注入同期回路が例に挙げられる。このアナログ方式では変調信号の速度及び多値度の違いによって構成を変更する必要がなく、どのようなフォーマットにも柔軟に対応できるといった利点を有する。
特に光注入同期回路は、位相基準となる光信号(光位相基準信号、光基準信号)を局発レーザに注入するだけで高精度な光位相同期を実現でき、非常に簡便な構成で受信回路を構成できるため、近年非常に注目されている方式である。本方式を用いて、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)-16 QAM伝送(下記非特許文献2参照)や単一チャネル-64 QAM伝送(下記非特許文献3参照)が報告されている。
光注入同期によって同期されるデータ信号と局発信号とのビート信号の位相雑音の分散値は、一般に送信光源の線幅に比例し、局発レーザのロッキングレンジに反比例する関係にある。ここでロッキングレンジとは、注入同期が起こる局発レーザと光基準信号の最大離調周波数のことであり、局発レーザの周波数引き込み範囲を指す。このロッキングレンジは、局発レーザのレーザ共振器のQ値に反比例する関係がある。
したがって、位相雑音の小さい光位相同期を実現するためには、線幅の狭い送信光源とQ値の小さい、つまり線幅の広い局発レーザを用いることが有利である。次に、これまで注入同期に用いられてきた局発レーザの一例を示す。
図1は、下記非特許文献2に記載のコヒーレント光伝送に用いられている、注入同期用半導体レーザの構造を示した断面図である(下記非特許文献4参照)。
本光源は、切欠き構造を有するリッジ導波路1が設けられ、多重量子井戸構造の活性層2を有する半導体3と、電極4及び5、レンズ6、光ファイバ7から構成されるリッジ導波路型半導体レーザである。本光源ではレーザ出力を素子の片方の端面よりレンズ6、光ファイバ7を介して取り出している。非特許文献2においては光注入同期を行うために、光基準信号を光ファイバ7、レンズ6を介して半導体3へ注入している。
図2は、下記非特許文献3に記載のコヒーレント光伝送に用いられている、注入同期用半導体レーザの構造を示した図である(下記非特許文献5参照)。
本光源は、片方の端面がHR(High Reflection)コーティング、もう一方がAR(Anti-Reflection)コーティングされた半導体光増幅器8と、ブラッグ反射ミラー9が光導波路10に書き込まれ、両端面がARコーティングされた平面光導波路11からなる外部共振器半導体レーザである。レーザ出力は平面光導波路11の片方の端面からレンズ12、光ファイバ13を介して外部に取り出される。非特許文献3においては光注入同期を行うために、光ファイバ13、レンズ12を介して光基準信号を外部共振器半導体レーザへ注入している。
A. Sano, T. Kobayashi, A. Matsuura, S. Yamamoto, S. Yamanaka, E. Yoshida, Y. Miyamoto, M. Matsui, M. Mizoguchi, and T. Mizuno, "100×120-Gb/s PDM 64-QAM transmission over 160 km using linewidth-tolerant pilotless digital coherent detection", ECOC2010, PD2.4, 2010. Z. Liu, D. S. J. Y. Kim, D. S. Wu, D. J. Richardson, and R. Slavik, "Homodyne OFDM with optical injection locking for carrier recovery," J. Lightwave Technol., vol. 33, no. 1, pp. 34-41, 2015. Y. Wang, K. Kasai, M. Yoshida, and M. Nakazawa, "120 Gbit/s injection-locked homodyne coherent transmission of polarization-multiplexed 64 QAM signals over 150 km," Opt. Express vol. 22, no. 25, pp. 31310-31316, 2014. R. Phelan, B. Kelly, J. O'Carroll, C. Herbert, A. Duke, and J. O'Gorman, "- 40℃ < T < 95℃ mode-hop free operation of an uncooled AlGaInAs-MQW discrete-mode laser diode with emission at λ = 1.3 μm," Electron. Lett. vol. 45, no. 1, pp. 43-45, 2009. M. Alalusi, P. Brasil, S. Lee, P. Mols, L. Stolpner, A. Mehnert, and S. Li, "Low noise planar external cavity laser for interferometric fiber optic sensors," in Proc. of SPIE Vol.7316, 73160X-1, 2009. K. Sato and H. Toba, "Reduction of mode partition noise by using semiconductor optical amplifiers", IEEE J. Select. Topics Quantum Electron., vol. 7, no.2, pp. 328-333, 2001.
しかしながら従来の注入同期光源では、注入する光基準信号に意図せぬ強度雑音が重畳されていた場合、同期後の注入同期光源の出力にもこの強度雑音が付加されてしまい、位相同期特性を劣化させてしまう問題がある。また、重畳されている強度雑音が大きい場合には、注入同期動作が不安定となってしまう問題も生じる。
レーザ光の強度雑音を抑制する方法として、半導体光増幅器を利得飽和状態で動作させ、本素子に入射する光信号の強度雑音を抑制する方法が提案されている(前記非特許文献6参照)。これは半導体光増幅器を光のリミッティングアンプとして用いる方式であり、光フィルタでは除去することができないような、信号の極近傍に重畳された強度雑音を簡便な構成で抑制することが可能である。しかしながら、これまで本方式を注入同期光源に応用した例は無かった。
本発明は上記の問題を解決するためのものであり、光注入同期を用いた超多値コヒーレント光伝送用の局発光源として、安定で強度雑音の小さい位相同期信号を出力する光位相同期光源を新たに提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、以下のような構成を備えることを特徴とする。
(発明の構成1)
単一周波数発振するレーザ共振器と半導体光増幅器と光サーキュレータとが光導波路で接続され、外部より入力された光基準信号が前記光サーキュレータを経由して前記レーザ共振器に注入され、前記レーザ共振器の発振光信号を前記光基準信号に同期する注入同期光源において、
前記半導体光増幅器において前記光基準信号を光増幅し、前記光基準信号の出力強度を飽和させることで前記光基準信号の強度雑音を抑制し、強度雑音が抑制された光基準信号をレーザ共振器に注入することで、安定且つ強度雑音の少ない位相同期光信号を出力する
ことを特徴とする光位相同期光源。
(発明の構成2)
前記レーザ共振器と前記半導体光増幅器が第1の光導波路で接続され、
前記光サーキュレータは第1、第2、第3と三つの光入出力ポートを有し、第1の光入出力ポートへ入射された光信号が第2の光入出力ポートへ出力され、第2の光入出力ポートへ入射された光信号が第3の光入出力ポートへ出力される光サーキュレータであって、
前記光サーキュレータの前記第2の光入出力ポートと前記半導体光増幅器とが第2の光導波路で接続され、
前記光サーキュレータの第1の光入出力ポートより入射された光基準信号が、前記第2の光入出力ポートから前記第2の光導波路経由で前記半導体光増幅器において光増幅されて前記レーザ共振器に注入される
ことを特徴とする発明の構成1記載の光位相同期光源。
(発明の構成3)
前記光サーキュレータは第1、第2、第3と三つの光入出力ポートを有し、第1の光入出力ポートへ入射された光信号が第2の光入出力ポートへ出力され、第2の光入出力ポートへ入射された光信号が第3の光入出力ポートへ出力される光サーキュレータであって、
前記光サーキュレータの前記第2の光入出力ポートと前記レーザ共振器とが第1の光導波路で接続され、
前記光サーキュレータの前記第1の光入出力ポートと前記半導体光増幅器の出力とが第2の光導波路で接続され、
前記半導体光増幅器の入力には第3の光導波路が接続され、
前記第3の光導波路より入力された前記光基準信号が前記半導体光増幅器において光増幅され、前記第2の光導波路から前記光サーキュレータの第1の光入出力ポート、第2の光入出力ポート、前記第1の光導波路を経由して前記レーザ共振器に注入される
ことを特徴とする発明の構成1記載の光位相同期光源。
(発明の構成4)
発明の構成1ないし3のいずれか1項に記載の光位相同期光源において、前記レーザ共振器として半導体レーザを用いる
ことを特徴とする光位相同期光源。
(発明の構成5)
発明の構成1ないし3のいずれか1項に記載の光位相同期光源において、前記レーザ共振器としてファイバレーザを用いる
ことを特徴とする光位相同期光源。
(発明の構成6)
発明の構成1ないし5のいずれか1項に記載の光位相同期光源において、
前記光導波路の少なくとも一つに光ファイバを用いる
ことを特徴とする光位相同期光源。
(発明の構成7)
発明の構成1ないし5のいずれか1項に記載の光位相同期光源において、
前記光導波路の少なくとも一つに偏波保持光ファイバを用いる
ことを特徴とする光位相同期光源。
(発明の構成8)
発明の構成1ないし5のいずれか1項に記載の光位相同期光源において、
前記光導波路の少なくとも一つにレンズを用いた空間結合回路を用いる
ことを特徴とする光位相同期光源。
以上のように本発明によれば、従来よりも安定且つ強度雑音の少ない位相同期光信号を出力する光位相同期光源を提供することができる。
従来のリッジ導波路型半導体レーザの構造を示す図である。 従来の外部共振器半導体レーザの構造を示す図である。 本発明の実施例1に係る注入同期光源の構造を示す図である。 本発明の実施例2に係る注入同期光源の構造を示す図である。 本発明の実施例3に係る注入同期光源の構造を示す図である。 本発明の実施例4に係る注入同期光源の構造を示す図である。
本発明においては、単一周波数発振するレーザ共振器と、半導体光増幅器と、光サーキュレータとが光導波路で接続されており、外部より入力された光基準信号が光サーキュレータを経由してレーザ共振器に注入され、レーザ共振器の発振光信号を光基準信号に同期する注入同期光源において、半導体光増幅器において光基準信号を光増幅し、光基準信号の出力強度を飽和させることで光基準信号の強度雑音を抑制し、強度雑音が抑制された光基準信号をレーザ共振器に注入することで、安定且つ強度雑音の少ない位相同期光信号を出力することを特徴とする。
レーザ共振器に注入される光基準信号を飽和増幅する半導体光増幅器を、光サーキュレータの出力側(レーザ共振器との間)に設けるか、入力側に設けるかで、以下のように大きく2種類の実施形態(実施例1,2と実施例3,4)が可能である。
以下に、本発明の実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。
(実施例1)
図3に、本発明の実施例1に係る光注入同期光源の構造を示す。
本実施例1の光源は、単一周波数発振するDFB半導体レーザ14、光導波路15、半導体光増幅器16、第1レンズ17、第2レンズ18、光ファイバ19、第1、第2、第3と三つの光入出力ポートを有する光ファイバ型サーキュレータ20より構成される。
なお、本光ファイバ型サーキュレータ20は、第1の光入出力ポートへ入射された光信号を第2の光入出力ポートへ出力し、第2の光入出力ポートへ入射された光信号を第3の光入出力ポートへ出力する、方向性の光結合素子である。
DFB半導体レーザ14からのレーザ出力光は光導波路15を介し利得飽和状態で動作している半導体光増幅器16へ入射され、所望の光強度に増幅される。増幅されたレーザ出力光は第1レンズ17、第2レンズ18を介して光ファイバ19へ結合される。光ファイバ19の出力は、光ファイバ型サーキュレータ20の第2ポートから第3ポートへ廻り外部へ取り出される。
光基準信号は、光ファイバ型サーキュレータ20の第1ポートより入力されて第2ポートへ廻り、光ファイバ19、第2レンズ18、第1レンズ17を介して、利得飽和状態で動作している半導体光増幅器16へ入射される。半導体光増幅器16のリミッティングアンプ動作によって強度雑音が抑制された光基準信号を、DFB半導体レーザ14へ注入同期する。
これにより、DFB半導体レーザ14は強度雑音の影響を受けることなく、安定に注入同期動作を行うことができる。また、注入同期したDFB半導体レーザ14より出力されるレーザ光には、光基準信号に重畳されていた強度雑音は重畳されない。
さらに本構成では、注入同期したDFB半導体レーザの出力光が再度利得飽和した半導体光増幅器を通るため、DFB半導体レーザ自身が有している強度雑音、例えば電流ドライバの電源または電子回路から発生する雑音に起因する電流値の揺らぎによって生じる強度雑音も抑制できるといったメリットがある。
ここで、光導波路15としては光ファイバを用いてもよい。また光ファイバとしては、伝送する光信号の偏波面を保持可能な偏波保持光ファイバを用いても良い。偏波保持光ファイバを用いることで一定の偏波状態で光基準信号をDFB半導体レーザ14に注入出来るため、偏波状態の変化に伴う光注入同期の不安定動作を回避することが可能である。
(実施例2)
図4に、本発明の実施例2に係る光注入同期光源の構造を示す。
本実施例2の光源の構成は、実施例1の光源の構成とほぼ等しいが、単一周波数発振するレーザ共振器として、DFB半導体レーザの代わりにファイバレーザ21を用いる。
一般的にファイバレーザは半導体レーザよりも共振器のQ値が大きいため、ロッキングレンジは狭くなる。しかしながらレンジが狭い分、光基準信号以外の余分な雑音成分を除去して注入同期することが可能になる。このようにファイバレーザを注入同期用の光源として用いることで、その狭いロッキングレンジの光フィルタリング効果を活かした低雑音な光注入同期が期待できる。
図4に示すように実施例2の光源は、単一周波数発振するファイバレーザ21、光導波路22、半導体光増幅器23、第1レンズ24、第2レンズ25、光ファイバ26、第1、第2、第3と三つの光入出力ポートを有する光ファイバ型サーキュレータ27より構成される。
ファイバレーザ21からのレーザ出力光は、光導波路22を介し利得飽和状態で動作している半導体光増幅器23へ入射され、所望の光強度に増幅される。増幅されたレーザ出力光は、第1レンズ24、第2レンズ25を介して光ファイバ26へ結合される。光ファイバ26の出力は、光ファイバ型サーキュレータ27の第2ポートから第3ポートへ廻り外部へ取り出される。
光基準信号は、光ファイバ型サーキュレータ27の第1ポートより入力されて第2ポートへ廻り、光ファイバ26、第2レンズ25、第1レンズ24を介して、利得飽和状態で動作している半導体光増幅器23へ入射される。半導体光増幅器23のリミッティングアンプ動作によって強度雑音が抑制された光基準信号を、ファイバレーザ21へ注入同期する。
これにより、ファイバレーザ21は強度雑音の影響を受けることなく、安定に注入同期動作を行うことができる。また、注入同期したファイバレーザ21より出力されるレーザ光には光基準信号に重畳されていた強度雑音は重畳されない。
ここで、光導波路22としては光ファイバを用いてもよい。また、光ファイバとしては偏波保持光ファイバを用いても良い。
また、図3、図4の実施例1,2を通じて、DFB半導体レーザ14、ファイバレーザ21は、それぞれ単一周波数発振するレーザ共振器ということができ、さらに、該レーザ共振器に接続された光導波路15,22を第1の光導波路としたとき、第1の光導波路に接続された半導体光増幅器16、23と、第1レンズ17、24、第2レンズ18、25、光ファイバ19、26を経由して、光ファイバ型サーキュレータ20、27の第2の光入出力ポートを結ぶ光経路を第2の光導波路と呼ぶことができ、これらの光導波路を、光ファイバ、偏波保持光ファイバや、レンズを用いた空間結合回路で実装可能であるのは明らかである。
(実施例3)
図5に、本発明の実施例3に係る光注入同期光源の構造を示す。
以下の実施例3,4では、実施例1,2の構成と異なり、半導体光増幅器は光ファイバ結合型の半導体光増幅器とされて、光ファイバ型サーキュレータの光基準信号の入力側に設けられている。本構成では、単一周波数発振するレーザの出力光を半導体光増幅器を介すことなく取り出すことができる。そのため、半導体光増幅器で発生する自然放出光雑音が重畳されない光S/Nの高い出力光が得られるという特徴がある。
本実施例3の光源は、図5に示すように、単一周波数発振するDFB半導体レーザ28、レンズ29、光ファイバ30、光ファイバ型サーキュレータ31、光ファイバ結合型半導体光増幅器32より構成される。
ここで光ファイバ型サーキュレータ31は、第1の光入出力ポートへ入射された光信号を第2の光入出力ポートへ出力し、第2の光入出力ポートへ入射された光信号を第3の光入出力ポートへ出力する。DFB半導体レーザ28からのレーザ出力光は、レンズ29を介して光ファイバ30へ結合され、光ファイバ型サーキュレータ31の第2ポートから第3ポートへ廻り外部へ取り出される。
注入する光基準信号は、入力側の光導波路より利得飽和状態で動作している光ファイバ結合型半導体光増幅器32へ入射される。光ファイバ結合型半導体光増幅器32のリミッティングアンプ動作によって、強度雑音が抑制された光基準信号を、光ファイバ型サーキュレータ31の第1ポートから第2ポート経由で、光ファイバ30、レンズ29を介してDFB半導体レーザ28へ注入同期する。これにより、DFB半導体レーザ28は強度雑音の影響を受けることなく、安定に注入同期動作を行うことができる。
ここで、光ファイバ30としては偏波保持光ファイバを用いても良い。
光ファイバ結合型半導体光増幅器32の入力側、出力側の光導波路についても、光ファイバや偏波保持光ファイバ、さらにはレンズを用いた空間結合回路を用いることもできる。
(実施例4)
図6に、本発明の実施例4に係る光注入同期光源の構造を示す。
本実施例4の光源の構成は、第3の実施例の光源の構成とほぼ等しいが、単一周波数発振するレーザ共振器としてDFB半導体レーザ28の代わりにファイバレーザ33を用いる。実施例2と同様に、DFB半導体レーザに比べてQ値が大きくロッキングレンジが狭いファイバレーザを用いることにより、狭いロッキングレンジによる光フィルタリング効果を活かした低雑音な光注入同期が実現可能である。
図6の実施例4の光源は、単一周波数発振するファイバレーザ33、レンズ34、光ファイバ35、光ファイバ型サーキュレータ36、光ファイバ結合型半導体光増幅器37より構成される。ファイバレーザ33からのレーザ出力光は、レンズ34を介して光ファイバ35へ結合され、光ファイバ型サーキュレータ36の第2ポートから第3ポートへ廻り外部へ取り出される。
注入する光基準信号は、入力側の光導波路より利得飽和状態で動作している光ファイバ結合型半導体光増幅器37へ入射される。光ファイバ結合型半導体光増幅器37のリミッティングアンプ動作によって強度雑音が抑制された光基準信号を、増幅器出力側の光導波路より光ファイバ型サーキュレータ36の第1ポートから第2ポート経由で、光ファイバ35、レンズ34を介してファイバレーザ33へ注入同期する。これにより、ファイバレーザ33は強度雑音の影響を受けることなく、安定に注入同期動作を行うことができる。
ここで光ファイ35としては偏波保持光ファイバを用いても良い。
また、図5、図6の実施例3,4を通じて、DFB半導体レーザ28、ファイバレーザ33は、それぞれ単一周波数発振するレーザ共振器ということができ、該レーザ共振器からレンズ29,34、光ファイバ30,35を経由して、光ファイバ型サーキュレータ31、36の第2の光入出力ポートに至る光経路を第1の光導波路としたとき、該サーキュレータの第1の光入出力ポートと半導体光増幅器32、37の間の光経路を第2の光導波路と呼ぶことができ、また、半導体光増幅器32、37入力側の光基準信号が入力される光経路を第3の光導波路と呼ぶことができ、これらの光導波路を光ファイバ、偏波保持光ファイバやレンズを用いた空間結合回路で実装可能であるのは明らかである。
以上述べたように本発明によれば、光注入同期を用いた超多値コヒーレント光伝送用の局発光源として、安定且つ強度雑音の少ない位相同期光信号を出力する光位相同期光源を実現することができる。
1 リッジ導波路
2 活性層
3 半導体
4、5 電極
6、12、17,18,24,25,29,34 レンズ
7、13、19,26,30,35 光ファイバ
8,16,23,32,37 (光ファイバ結合型)半導体光増幅器
9 ブラッグ反射ミラー
10,15,22 光導波路
11 平面光導波路
14、28 DFB半導体レーザ
20,27,31,36 光ファイバ型サーキュレータ
21、33 ファイバレーザ

Claims (8)

  1. 単一周波数発振するレーザ共振器と半導体光増幅器と光サーキュレータとが光導波路で接続され、外部より入力された光基準信号が前記光サーキュレータを経由して前記レーザ共振器に注入され、前記レーザ共振器の発振光信号を前記光基準信号に同期する注入同期光源において、
    前記半導体光増幅器において前記光基準信号を光増幅し、前記光基準信号の出力強度を飽和させることで前記光基準信号の強度雑音を抑制し、強度雑音が抑制された光基準信号をレーザ共振器に注入することで、安定且つ強度雑音の少ない位相同期光信号を出力する
    ことを特徴とする光位相同期光源。
  2. 前記レーザ共振器と前記半導体光増幅器が第1の光導波路で接続され、
    前記光サーキュレータは第1、第2、第3と三つの光入出力ポートを有し、第1の光入出力ポートへ入射された光信号が第2の光入出力ポートへ出力され、第2の光入出力ポートへ入射された光信号が第3の光入出力ポートへ出力される光サーキュレータであって、
    前記光サーキュレータの前記第2の光入出力ポートと前記半導体光増幅器とが第2の光導波路で接続され、
    前記光サーキュレータの第1の光入出力ポートより入射された光基準信号が、前記第2の光入出力ポートから前記第2の光導波路経由で前記半導体光増幅器において光増幅されて前記レーザ共振器に注入される
    ことを特徴とする請求項1記載の光位相同期光源。
  3. 前記光サーキュレータは第1、第2、第3と三つの光入出力ポートを有し、第1の光入出力ポートへ入射された光信号が第2の光入出力ポートへ出力され、第2の光入出力ポートへ入射された光信号が第3の光入出力ポートへ出力される光サーキュレータであって、
    前記光サーキュレータの前記第2の光入出力ポートと前記レーザ共振器とが第1の光導波路で接続され、
    前記光サーキュレータの前記第1の光入出力ポートと前記半導体光増幅器の出力とが第2の光導波路で接続され、
    前記半導体光増幅器の入力には第3の光導波路が接続され、
    前記第3の光導波路より入力された前記光基準信号が前記半導体光増幅器において光増幅され、前記第2の光導波路から前記光サーキュレータの第1の光入出力ポート、第2の光入出力ポート、前記第1の光導波路を経由して前記レーザ共振器に注入される
    ことを特徴とする請求項1記載の光位相同期光源。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光位相同期光源において、前記レーザ共振器として半導体レーザを用いる
    ことを特徴とする光位相同期光源。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光位相同期光源において、前記レーザ共振器としてファイバレーザを用いる
    ことを特徴とする光位相同期光源。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光位相同期光源において、
    前記光導波路の少なくとも一つに光ファイバを用いる
    ことを特徴とする光位相同期光源。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光位相同期光源において、
    前記光導波路の少なくとも一つに偏波保持光ファイバを用いる
    ことを特徴とする光位相同期光源。
  8. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光位相同期光源において、
    前記光導波路の少なくとも一つにレンズを用いた空間結合回路を用いる
    ことを特徴とする光位相同期光源。
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