JP6540350B2 - 中継装置、画像処理装置および通信システム - Google Patents

中継装置、画像処理装置および通信システム Download PDF

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Description

本明細書では、画像処理装置とネットワークを介して接続されている中継装置などを開示する。
特許文献1に記載されている画像処理装置は、ウェブブラウザを内蔵しており、ウェブページをダウンロードして印刷する機能を備えている。また、当該画像処理装置は、原稿をスキャンして生成したスキャン画像データを、JPEGなどの所定のフォーマットに変換した上で、ウェブサーバにアップロードする機能を備えている。
特開2008−229993号公報
画像データのアップロードやダウンロードには時間がかかる場合がある。通信時間が長くなると、ユーザを待たせることになるため、好ましくない。
(1)本明細書に記載されている中継装置は、画像処理装置およびサーバにネットワークを介して接続することが可能な中継装置であって、中継装置は、プロセッサと、ネットワークインターフェースと、を備えており、プロセッサは、第1情報および第2情報を、ネットワークインターフェースを介して画像処理装置から受信する第1受信処理と、ここで、第1情報は、画像処理装置から出力される第1画像データに対して実行される複数種類の画像処理のうちから画像処理装置において選択された少なくとも1種類の画像処理である選択画像処理を識別する情報であり、第2情報は、画像処理装置に関する各種の情報を含んだ情報であり、受信した第1情報および受信した第2情報のうち少なくとも何れかに基づいて、第1処理と第2処理の何れかを選択する第1選択処理と、ここで、第1処理は、画像処理装置が第1画像データをサーバを経由して中継装置へ送信する処理であり、第2処理は、画像処理装置が第1画像データをサーバを経由せずに中継装置へ送信する処理であり、第1選択処理が第1処理を選択した場合に、第1処理を画像処理装置に実行させるための第1指示情報を画像処理装置へ送信する第1送信処理と、第1選択処理が第2処理を選択した場合に、第2処理を画像処理装置に実行させるための第2指示情報を画像処理装置へ送信する第2送信処理と、第1送信処理または第2送信処理を実行した後に、第1指示情報または第2指示情報に応じた第1画像データを受信する第2受信処理と、第2受信処理で受信した第1画像データに対して、第1情報によって識別される選択画像処理を実行し、第2画像データを生成する画像処理と、第1情報および第2情報のうち少なくとも何れかに基づいて、第3処理と第4処理の何かを選択する第2選択処理と、ここで、第3処理は、中継装置が第2画像データをサーバを経由して画像処理装置へ送信する処理であり、第4処理は、中継装置が第2画像データをサーバを経由せずに画像処理装置へ送信する処理であり、第2選択処理が第3処理を選択した場合に、第2画像データをサーバを経由して取得することを指示する第3指示情報を画像処理装置へ送信する第3送信処理と、第1選択処理が第4処理を選択した場合に、第2画像データをサーバを経由せずに取得することを指示する第4指示情報を画像処理装置へ送信する第4送信処理と、を実行することを特徴とする。
上記構成によれば、画像処理装置において選択された画像処理と、画像処理装置に関する各種情報との少なくとも何れかに基づいて、サーバ経由で送信すべき第1画像データは、サーバを経由して、画像処理装置から中継装置へ送信することができ、サーバ経由で送信すべきではない第1画像データは、サーバを経由せず、画像処理装置から中継装置へ送信することができる。また、サーバ経由で送信すべき第2画像データを、サーバを経由して、中継装置から画像処理装置へ送信することができ、サーバ経由で送信すべきではない2画像データは、サーバを経由せず、中継装置から画像処理装置へ送信することができる。これにより、第1画像データ、第2画像データを効率良く通信することが可能となる。
(2)好ましくは、本明細書に記載されている中継装置は、画像処理装置およびサーバにネットワークを介して接続することが可能な中継装置であって、中継装置は、プロセッサと、ネットワークインターフェースと、を備えており、プロセッサは、第1情報および第2情報を、ネットワークインターフェースを介して画像処理装置から受信する第1受信処理と、ここで、第1情報は、画像処理装置から出力される第1画像データに対して実行される複数種類の画像処理のうちから画像処理装置において選択された少なくとも1種類の画像処理である選択画像処理を識別する情報であり、画像処理のうちの特定画像処理には、予め定められた特定地域が対応付けられており、第2情報は、画像処理装置の設置地域を示す設置地域情報を含んだ情報であり、受信した第1情報が示す画像処理が特定画像処理であり、かつ、受信した設置地域情報が示す設置地域が特定地域である場合に、第1処理を選択し、受信した第1情報が示す画像処理が特定画像処理でない場合に第2処理を選択し、受信した第1情報が示す画像処理が特定画像処理であり、かつ、受信した設置地域情報が示す設置地域が特定地域でない場合に第2処理を選択する第1選択処理と、ここで、第1処理は、画像処理装置が第1画像データをサーバを経由して中継装置へ送信する処理であり、第2処理は、画像処理装置が第1画像データをサーバを経由せずに中継装置へ送信する処理であり、第1選択処理が第1処理を選択した場合に、第1処理を画像処理装置に実行させるための第1指示情報を画像処理装置へ送信する第1送信処理と、第1選択処理が第2処理を選択した場合に、第2処理を画像処理装置に実行させるための第2指示情報を画像処理装置へ送信する第2送信処理と、第1送信処理または第2送信処理を実行した後に、第1指示情報または第2指示情報に応じた第1画像データを受信する第2受信処理と、第2受信処理で受信した第1画像データに対して、第1情報によって識別される選択画像処理を実行し、第2画像データを生成する画像処理と、第2画像データを取得することを指示する第3指示情報を画像処理装置へ送信する第3送信処理とを実行することを特徴とする。
上記構成によれば、特定地域に設置されている画像処理装置が、特定画像処理を実行する場合に、第1画像データを、サーバを経由して、画像処理装置から中継装置へ送信することができる。これにより、特定地域内の画像処理装置で実行する特定画像処理の処理時間を、短縮することが可能となる。
(3)好ましくは、本明細書に記載されている中継装置は、画像処理装置は、原稿をスキャンして画像データを生成するスキャン処理を実行可能なスキャン部と、画像データを記憶する記憶部と、を備えており、第1選択処理は、第1情報が示している選択画像処理が、スキャン処理によって生成された第1画像データに対して実行される処理である場合には、第2処理を実行することを選択し、第1情報が示している選択画像処理が、記憶部に記憶されている第1画像データに対して実行される処理である場合には、第1処理を実行することを選択することを特徴とする。
上記構成によれば、第1画像データがスキャン処理によって生成されたか記憶部に記憶されていたかに基づいて、第1画像データを画像処理装置から中継装置へ送信する際にサーバを経由するか否かを適切に選択することが可能となる。
(4)好ましくは、本明細書に記載されている中継装置は、第1選択処理は、第1情報が示している選択画像処理が、第1画像データが示す画像を、他の画像データが示す画像と合成する画像処理である場合には、第1処理を実行することを選択し、第1情報が示している選択画像処理が、第1画像データが示す画像に含まれる文字を処理する画像処理である場合には、第2処理を実行することを選択することを特徴とする。
上記構成によれば、第1画像データが文字を含まない画像を表示するためのデータであるか文字を含む画像を表示するためのデータであるかに基づいて、第1画像データを画像処理装置から中継装置へ送信する際にサーバを経由するか否かを適切に選択することが可能となる。
(5)好ましくは、本明細書に記載されている中継装置は、第2情報は、画像処理装置が設置される地域を識別する情報を含んでおり、第1選択処理は、第2情報が示している地域が、予め定められた特定地域である場合には、第1処理を実行することを選択し、第2情報が示している地域が、特定地域以外の地域である場合には、第2処理を実行することを選択することを特徴とする。
上記構成によれば、画像処理装置が設置される地域が特定地域であるか否かに基づいて、第1画像データを画像処理装置から中継装置へ送信する際にサーバを経由するか否かを適切に選択することが可能となる。
(6)好ましくは、本明細書に記載されている中継装置は、ネットワークはインターネットであり、中継装置と画像処理装置との間では、IPプロトコルに準拠した方式で各種情報の通信を行い、第2情報はIPプロトコルに準拠した、送信元のグローバルIPアドレスを含んでおり、第1選択処理は、第2情報に含まれるグローバルIPアドレスが、特定地域に割り当てられたグローバルIPアドレスの範囲に含まれる場合に、第1処理を選択し、第2情報に含まれるグローバルIPアドレスが、特定地域に割り当てられたグローバルIPアドレスの範囲に含まれない場合に、第2処理を選択することを特徴とする。
上記構成によれば、グローバルIPアドレスに基づいて、画像処理装置が設置される地域が特定地域であるか否かを適切に判断することが可能となる。
(7)好ましくは、本明細書に記載されている中継装置は、第1選択処理は、第2情報が、予め定められた特定時点を示している場合には、第1処理を選択し、第2情報が、特定時点を示していない場合には、第2処理を選択することを特徴とする。
上記構成によれば、画像処理装置が第1画像データを送信する時点が、特定時点であるか否かに基づいて、第1画像データを画像処理装置から中継装置へ送信する際にサーバを経由するか否かを適切に選択することが可能となる。
(8)好ましくは、本明細書に記載されている中継装置は、第2情報は、第1情報を送信した送信時刻を識別する情報を含んでおり、ここで送信時刻は、画像処理装置が設置されている地域における時刻であり、第1選択処理は、第2情報が示している送信時刻が、予め定められた特定時間帯に含まれている場合には、第1処理を実行することを選択し、第2情報が示している送信時刻が、特定時間帯に含まれていない場合には、第2処理を実行することを選択することを特徴とする。
上記構成によれば、第1情報を送信した送信時刻に基づいて、第1画像データを画像処理装置から中継装置へ送信する際にサーバを経由するか否かを適切に選択することが可能となる。
(9)好ましくは、本明細書に記載されている中継装置は、第1選択処理は、第1情報が示している選択画像処理に、予め定められた特定日が対応付けられており、かつ、第2情報が、特定日を示している場合には、第1処理を選択し、第1情報が示している選択画像処理に、予め定められた特定日が対応付けられていない場合には、第2処理を選択し、第1情報が示している選択画像処理に、予め定められた特定日が対応付けられており、かつ、第2情報が、特定日を示していない場合には、第2処理を選択することを特徴とする。
上記構成によれば、特定日に対応付けられている画像処理を、特定日に実行するか否かに基づいて、第1画像データを画像処理装置から中継装置へ送信する際にサーバを経由するか否かを適切に選択することが可能となる。
(10)好ましくは、本明細書に記載されている中継装置は、プロセッサは、特定情報を、ネットワークインターフェースを介して画像処理装置から受信する第3受信処理をさらに実行し、ここで、特定情報は、第2画像データを用いて画像処理装置で行う処理内容を示す情報であり、第1選択処理は、特定情報が示している処理内容が、第2画像データを用いた印刷処理である場合には、第2処理を実行することを選択し、特定情報が示している処理内容が、第2画像データを用いた印刷処理の結果を確認するための印刷物を印刷する処理である場合には、第1処理を実行することを選択することを特徴とする。
上記構成によれば、第2画像データを用いて画像処理装置で行う処理内容が、印刷処理であるか印刷処理の結果を確認するための処理であるかに基づいて、第1画像データを画像処理装置から中継装置へ送信する際にサーバを経由するか否かを適切に選択することが可能となる。
(11)好ましくは、本明細書に記載されている中継装置は、プロセッサは、第1情報および第2情報のうち少なくとも何れかに基づいて、第3処理と第4処理の何かを選択する第2選択処理をさらに実行し、ここで、第3処理は、中継装置が第2画像データをサーバを経由して画像処理装置へ送信する処理であり、第4処理は、中継装置が第2画像データをサーバを経由せずに画像処理装置へ送信する処理であり、第2情報は、画像処理装置が設置される地域を識別する情報を含んでおり、第2選択処理は、第2情報が示している地域が、予め定められた特定地域である場合には、第3処理を実行することを選択し、第2情報が示している地域が、特定地域以外の地域である場合には、第4処理を実行することを選択することを特徴とする。
上記構成によれば、画像処理装置が設置される地域が特定地域であるか否かに基づいて、第2画像データを中継装置から画像処理装置へ送信する際にサーバを経由するか否かを適切に選択することが可能となる。
(12)好ましくは、本明細書に記載されている中継装置は、プロセッサは、第1情報および第2情報のうち少なくとも何れかに基づいて、第3処理と第4処理の何かを選択する第2選択処理をさらに実行し、ここで、第3処理は、中継装置が第2画像データをサーバを経由して画像処理装置へ送信する処理であり、第4処理は、中継装置が第2画像データをサーバを経由せずに画像処理装置へ送信する処理であり、第2情報は、第1情報を送信した送信時刻を識別する情報を含んでおり、ここで送信時刻は、画像処理装置が設置されている地域における時刻であり、第2選択処理は、第2情報が示している送信時刻が、予め定められた特定時間帯に含まれている場合には、第3処理を実行することを選択し、第2情報が示している送信時刻が、特定時間帯に含まれていない場合には、第4処理を実行することを選択することを特徴とする。
上記構成によれば、第1情報を送信した送信時刻に基づいて、第2画像データを中継装置から画像処理装置へ送信する際にサーバを経由するか否かを適切に選択することが可能となる。
(13)好ましくは、本明細書に記載されている中継装置は、プロセッサは、第1処理を実行する場合に、サーバで第1画像データのサイズを縮小する縮小処理を実行するか否かを判断する判断処理と、判断処理が縮小処理を実行すると判断した場合に、縮小処理の実行をサーバに対して指示する第5指示情報を、第1指示情報と対応付けて画像処理装置へ送信する第5送信処理と、をさらに実行することを特徴とする。
上記構成によれば、サーバで画像データのサイズを縮小した上で、中継装置へ送信することができる。これにより、画像データの通信時間をさらに短縮することが可能となる。
(14)好ましくは、本明細書に記載されている中継装置は、画像処理装置は、原稿をスキャンして画像データを生成するスキャン処理を実行可能なスキャン部と、画像データを記憶する記憶部と、を備えており、判断処理は、第1情報が示している選択画像処理が、スキャン処理によって生成された第1画像データに対して実行される処理である場合には、縮小処理を実行しないことを判断し、第1情報が示している選択画像処理が、記憶部に記憶されている第1画像データに対して実行される処理である場合には、縮小処理を実行することを判断することを特徴とする。
上記構成によれば、第1画像データがスキャン処理によって生成されたか記憶部に記憶されていたかに基づいて、縮小処理をサーバで実行するか否かを適切に判断することが可能となる。
(15)好ましくは、本明細書に記載されている中継装置は、プロセッサは、第3情報を、ネットワークインターフェースを介して画像処理装置から受信する第4受信処理と、ここで、第3情報は、複数の第3画像データのうちから画像処理装置において選択された選択第3画像データであって、選択画像処理によって第1画像データと合成される選択第3画像データを識別する情報であり、第4受信処理で受信した第3情報によって識別される選択第3画像データを取得する取得処理と、をさらに実行し、第1選択処理は、第1情報が示している選択画像処理が、取得処理が取得した選択第3画像データと第1画像データとを合成する画像処理である場合には、第1処理を選択し、第1情報が示している選択画像処理が、取得処理が取得した選択第3画像データと第1画像データとを合成する画像処理とは異なる画像処理である場合には、第2処理を選択することを特徴とする。
上記構成によれば、選択第3画像データと第1画像データを合成することで、ユーザが所望する画像データを生成することが可能となる。
(16)好ましくは、本明細書に記載されている中継装置は、第1指示情報および第2指示情報は、URL(Uniform Resource Locator)の記述方式によって記述されていることを特徴とする。
上記構成によれば、URLを用いて、第1指示情報および第2指示情報を画像処理装置に取得させることができる。URLは一般的に用いられているプロトコルであるため、中継装置と画像処理装置との間の通信のために専用のプロトコルを備える必要を無くすことができる。
(17)好ましくは、本明細書に記載されている中継装置は、ネットワークはインターネットであり、画像処理装置は、第1地域に配置されており、中継装置は、第1地域とは異なる第2地域に設置されており、プロセッサは、第1送信処理において、画像処理装置が第1地域に配置されたサーバを経由して第1画像データを中継装置に送信する第1処理を、画像処理装置に実行させるための第1指示情報を、画像処理装置に送信する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、中継装置と画像処理装置とが異なる地域に設置されており、両者の距離が離れている場合においても、サーバを経由して、画像処理装置と中継装置との間で画像データを通信することができる。これにより、画像データの通信時間を短縮することが可能となる。
(18)好ましくは、本明細書に記載されている中継装置は、中継装置とサーバとは、仮想的な組織内ネットワークで接続されていることを特徴とする。
上記構成によれば、仮想的な組織内ネットワークを用いることで、中継装置とサーバとの通信速度を高めることが可能となる。
(19)好ましくは、本明細書に記載されている中継装置は、中継装置は、第1装置および第2装置を含んでおり、第1装置は、画像処理装置および第2装置とネットワークを介して接続することが可能な装置であり、第2装置は、サーバとネットワークを介して接続することが可能な装置であり、第1装置のプロセッサは、第1受信処理、第1選択処理、第1送信処理、第2送信処理、および第3送信処理、を実行し、第2装置のプロセッサは、第2受信処理、および、画像処理を実行することを特徴とする。
上記構成によれば、第1装置に各種の選択処理を実行させるとともに、第2装置に画像処理を実行させることが可能となる。選択処理を実行する装置と画像処理を実行する装置とを別体にすることができるため、第1装置をメンテナンス等する場合に、画像処理に及ぼす影響を抑制することが可能となる。
(20)好ましくは、本明細書に記載されている中継装置は、第2装置とサーバとは、仮想的な組織内ネットワークで接続されていることを特徴とする。
上記構成によれば、仮想的な組織内ネットワークを用いることで、第2装置とサーバとの通信速度を高めることが可能となる。
上記の中継装置を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。
開示例を以下に列挙する。
[開示例1]
画像処理装置およびサーバにネットワークを介して接続することが可能な中継装置であって、
前記中継装置は、プロセッサと、ネットワークインターフェースと、を備えており、
前記プロセッサは、
第1情報および第2情報を、前記ネットワークインターフェースを介して前記画像処理装置から受信する第1受信処理と、
ここで、前記第1情報は、前記画像処理装置から出力される第1画像データに対して実行される複数種類の画像処理のうちから前記画像処理装置において選択された少なくとも1種類の画像処理である選択画像処理を識別する情報であり、
前記第2情報は、前記画像処理装置に関する各種の情報を含んだ情報であり、
受信した第1情報および受信した第2情報のうち少なくとも何れかに基づいて、第1処理と第2処理の何れかを選択する第1選択処理と、
ここで、前記第1処理は、前記画像処理装置が前記第1画像データを前記サーバを経由して前記中継装置へ送信する処理であり、
前記第2処理は、前記画像処理装置が前記第1画像データを前記サーバを経由せずに前記中継装置へ送信する処理であり、
前記第1選択処理が前記第1処理を選択した場合に、前記第1処理を前記画像処理装置に実行させるための第1指示情報を前記画像処理装置へ送信する第1送信処理と、
前記第1選択処理が前記第2処理を選択した場合に、前記第2処理を前記画像処理装置に実行させるための第2指示情報を前記画像処理装置へ送信する第2送信処理と、
前記第1送信処理または前記第2送信処理を実行した後に、前記第1指示情報または前記第2指示情報に応じた前記第1画像データを受信する第2受信処理と、
前記第2受信処理で受信した前記第1画像データに対して、前記第1情報によって識別される前記選択画像処理を実行し、第2画像データを生成する画像処理と、
前記第1情報および前記第2情報のうち少なくとも何れかに基づいて、第3処理と第4処理の何かを選択する第2選択処理と、
ここで、前記第3処理は、前記中継装置が前記第2画像データを前記サーバを経由して前記画像処理装置へ送信する処理であり、
前記第4処理は、前記中継装置が前記第2画像データを前記サーバを経由せずに前記画像処理装置へ送信する処理であり、
前記第2選択処理が前記第3処理を選択した場合に、前記第2画像データを前記サーバを経由して取得することを指示する第3指示情報を前記画像処理装置へ送信する第3送信処理と、
前記第1選択処理が前記第4処理を選択した場合に、前記第2画像データを前記サーバを経由せずに取得することを指示する第4指示情報を前記画像処理装置へ送信する第4送信処理と、
を実行することを特徴とする中継装置。
[開示例2]
画像処理装置およびサーバにネットワークを介して接続することが可能な中継装置であって、
前記中継装置は、プロセッサと、ネットワークインターフェースと、を備えており、
前記プロセッサは、
第1情報および第2情報を、前記ネットワークインターフェースを介して前記画像処理装置から受信する第1受信処理と、
ここで、前記第1情報は、前記画像処理装置から出力される第1画像データに対して実行される複数種類の画像処理のうちから前記画像処理装置において選択された少なくとも1種類の画像処理である選択画像処理を識別する情報であり、
前記画像処理のうちの特定画像処理には、予め定められた特定地域が対応付けられており、
前記第2情報は、前記画像処理装置の設置地域を示す設置地域情報を含んだ情報であり、
受信した第1情報が示す画像処理が前記特定画像処理であり、かつ、受信した設置地域情報が示す設置地域が前記特定地域である場合に、第1処理を選択し、
受信した第1情報が示す画像処理が前記特定画像処理でない場合に第2処理を選択し、
受信した第1情報が示す画像処理が前記特定画像処理であり、かつ、受信した設置地域情報が示す設置地域が前記特定地域でない場合に前記第2処理を選択する第1選択処理と、
ここで、前記第1処理は、前記画像処理装置が前記第1画像データを前記サーバを経由して前記中継装置へ送信する処理であり、
前記第2処理は、前記画像処理装置が前記第1画像データを前記サーバを経由せずに前記中継装置へ送信する処理であり、
前記第1選択処理が前記第1処理を選択した場合に、前記第1処理を前記画像処理装置に実行させるための第1指示情報を前記画像処理装置へ送信する第1送信処理と、
前記第1選択処理が前記第2処理を選択した場合に、前記第2処理を前記画像処理装置に実行させるための第2指示情報を前記画像処理装置へ送信する第2送信処理と、
前記第1送信処理または前記第2送信処理を実行した後に、前記第1指示情報または前記第2指示情報に応じた前記第1画像データを受信する第2受信処理と、
前記第2受信処理で受信した前記第1画像データに対して、前記第1情報によって識別される前記選択画像処理を実行し、第2画像データを生成する画像処理と、
前記第2画像データを取得することを指示する第3指示情報を前記画像処理装置へ送信する第3送信処理と、
を実行することを特徴とする中継装置。
[開示例3]
前記画像処理装置は、
原稿をスキャンして画像データを生成するスキャン処理を実行可能なスキャン部と、
画像データを記憶する記憶部と、
を備えており、
前記第1選択処理は、
前記第1情報が示している前記選択画像処理が、前記スキャン処理によって生成された第1画像データに対して実行される処理である場合には、前記第2処理を実行することを選択し、
前記第1情報が示している前記選択画像処理が、前記記憶部に記憶されている第1画像データに対して実行される処理である場合には、前記第1処理を実行することを選択することを特徴とする開示例1または2に記載の中継装置。
[開示例4]
前記第1選択処理は、
前記第1情報が示している前記選択画像処理が、第1画像データが示す画像を、他の画像データが示す画像と合成する画像処理である場合には、前記第1処理を実行することを選択し、
前記第1情報が示している前記選択画像処理が、第1画像データが示す画像に含まれる文字を処理する画像処理である場合には、前記第2処理を実行することを選択することを特徴とする開示例1または2に記載の中継装置。
[開示例5]
前記第2情報は、前記画像処理装置が設置される地域を識別する情報を含んでおり、
前記第1選択処理は、
前記第2情報が示している地域が、予め定められた特定地域である場合には、前記第1処理を実行することを選択し、
前記第2情報が示している地域が、前記特定地域以外の地域である場合には、前記第2処理を実行することを選択することを特徴とする開示例1または2に記載の中継装置。
[開示例6]
前記ネットワークはインターネットであり、
前記中継装置と前記画像処理装置との間では、IPプロトコルに準拠した方式で各種情報の通信を行い、
前記第2情報は前記IPプロトコルに準拠した、送信元のグローバルIPアドレスを含んでおり、
前記第1選択処理は、
前記第2情報に含まれるグローバルIPアドレスが、前記特定地域に割り当てられたグローバルIPアドレスの範囲に含まれる場合に、前記第1処理を選択し、
前記第2情報に含まれるグローバルIPアドレスが、前記特定地域に割り当てられたグローバルIPアドレスの範囲に含まれない場合に、前記第2処理を選択することを特徴とする開示例5に記載の中継装置。
[開示例7]
前記第1選択処理は、
前記第2情報が、予め定められた特定時点を示している場合には、前記第1処理を選択し、
前記第2情報が、前記特定時点を示していない場合には、前記第2処理を選択することを特徴とする開示例1または2に記載の中継装置。
[開示例8]
前記第2情報は、前記第1情報を送信した送信時刻を識別する情報を含んでおり、
ここで前記送信時刻は、前記画像処理装置が設置されている地域における時刻であり、
前記第1選択処理は、
前記第2情報が示している前記送信時刻が、予め定められた特定時間帯に含まれている場合には、前記第1処理を実行することを選択し、
前記第2情報が示している前記送信時刻が、前記特定時間帯に含まれていない場合には、前記第2処理を実行することを選択することを特徴とする開示例7に記載の中継装置。
[開示例9]
前記第1選択処理は、
前記第1情報が示している前記選択画像処理に、予め定められた特定日が対応付けられており、かつ、前記第2情報が、前記特定日を示している場合には、前記第1処理を選択し、
前記第1情報が示している前記選択画像処理に、予め定められた特定日が対応付けられていない場合には、前記第2処理を選択し、
前記第1情報が示している前記選択画像処理に、予め定められた特定日が対応付けられており、かつ、前記第2情報が、前記特定日を示していない場合には、前記第2処理を選択することを特徴とする開示例7に記載の中継装置。
[開示例10]
前記プロセッサは、特定情報を、前記ネットワークインターフェースを介して前記画像処理装置から受信する第3受信処理をさらに実行し、
ここで、前記特定情報は、前記第2画像データを用いて前記画像処理装置で行う処理内容を示す情報であり、
前記第1選択処理は、
前記特定情報が示している処理内容が、前記第2画像データを用いた印刷処理である場合には、前記第2処理を実行することを選択し、
前記特定情報が示している処理内容が、前記第2画像データを用いた印刷処理の結果を確認するための印刷物を印刷する処理である場合には、前記第1処理を実行することを選択することを特徴とする開示例1または2に記載の中継装置。
[開示例11]
前記プロセッサは、前記第1情報および前記第2情報のうち少なくとも何れかに基づいて、第3処理と第4処理の何かを選択する第2選択処理をさらに実行し、
ここで、前記第3処理は、前記中継装置が前記第2画像データを前記サーバを経由して前記画像処理装置へ送信する処理であり、
前記第4処理は、前記中継装置が前記第2画像データを前記サーバを経由せずに前記画像処理装置へ送信する処理であり、
前記第2情報は、前記画像処理装置が設置される地域を識別する情報を含んでおり、
前記第2選択処理は、
前記第2情報が示している地域が、予め定められた特定地域である場合には、前記第3処理を実行することを選択し、
前記第2情報が示している地域が、前記特定地域以外の地域である場合には、前記第4処理を実行することを選択することを特徴とする開示例1〜10の何れか1項に記載の中継装置。
[開示例12]
前記プロセッサは、前記第1情報および前記第2情報のうち少なくとも何れかに基づいて、第3処理と第4処理の何かを選択する第2選択処理をさらに実行し、
ここで、前記第3処理は、前記中継装置が前記第2画像データを前記サーバを経由して前記画像処理装置へ送信する処理であり、
前記第4処理は、前記中継装置が前記第2画像データを前記サーバを経由せずに前記画像処理装置へ送信する処理であり、
前記第2情報は、前記第1情報を送信した送信時刻を識別する情報を含んでおり、
ここで前記送信時刻は、前記画像処理装置が設置されている地域における時刻であり、
前記第2選択処理は、
前記第2情報が示している前記送信時刻が、予め定められた特定時間帯に含まれている場合には、前記第3処理を実行することを選択し、
前記第2情報が示している前記送信時刻が、前記特定時間帯に含まれていない場合には、前記第4処理を実行することを選択することを特徴とする開示例1〜10の何れか1項に記載の中継装置。
[開示例13]
前記プロセッサは、
前記第1処理を実行する場合に、前記サーバで前記第1画像データのサイズを縮小する縮小処理を実行するか否かを判断する判断処理と、
前記判断処理が前記縮小処理を実行すると判断した場合に、前記縮小処理の実行を前記サーバに対して指示する第5指示情報を、前記第1指示情報と対応付けて前記画像処理装置へ送信する第5送信処理と、
をさらに実行することを特徴とする開示例1〜12の何れか1項に記載の中継装置。
[開示例14]
前記画像処理装置は、
原稿をスキャンして画像データを生成するスキャン処理を実行可能なスキャン部と、
画像データを記憶する記憶部と、
を備えており、
前記判断処理は、
前記第1情報が示している前記選択画像処理が、前記スキャン処理によって生成された第1画像データに対して実行される処理である場合には、前記縮小処理を実行しないことを判断し、
前記第1情報が示している前記選択画像処理が、前記記憶部に記憶されている第1画像データに対して実行される処理である場合には、前記縮小処理を実行することを判断することを特徴とする開示例13に記載の中継装置。
[開示例15]
前記プロセッサは、
第3情報を、前記ネットワークインターフェースを介して前記画像処理装置から受信する第4受信処理と、
ここで、前記第3情報は、複数の第3画像データのうちから前記画像処理装置において選択された選択第3画像データであって、前記選択画像処理によって前記第1画像データと合成される前記選択第3画像データを識別する情報であり、
前記第4受信処理で受信した前記第3情報によって識別される前記選択第3画像データを取得する取得処理と、
をさらに実行し、
前記第1選択処理は、
前記第1情報が示している前記選択画像処理が、前記取得処理が取得した前記選択第3画像データと前記第1画像データとを合成する画像処理である場合には、前記第1処理を選択し、
前記第1情報が示している前記選択画像処理が、前記取得処理が取得した前記選択第3画像データと前記第1画像データとを合成する画像処理とは異なる画像処理である場合には、前記第2処理を選択することを特徴とする開示例1〜14の何れか1項に記載の中継装置。
[開示例16]
前記第1指示情報および前記第2指示情報は、URL(Uniform Resource Locator)の記述方式によって記述されていることを特徴とする開示例1〜15の何れか1項に記載の中継装置。
[開示例17]
前記ネットワークはインターネットであり、
前記画像処理装置は、第1地域に配置されており、
前記中継装置は、前記第1地域とは異なる第2地域に設置されており、
前記プロセッサは、前記第1送信処理において、前記画像処理装置が前記第1地域に配置された前記サーバを経由して前記第1画像データを前記中継装置に送信する第1処理を、前記画像処理装置に実行させるための前記第1指示情報を、前記画像処理装置に送信する、
ことを特徴とする開示例1〜16の何れか1項に記載の中継装置。
[開示例18]
前記中継装置と前記サーバとは、仮想的な組織内ネットワークで接続されていることを特徴とする開示例17に記載の中継装置。
[開示例19]
前記中継装置は、第1装置および第2装置を含んでおり、
第1装置は、前記画像処理装置および前記第2装置と前記ネットワークを介して接続することが可能な装置であり、
前記第2装置は、前記サーバと前記ネットワークを介して接続することが可能な装置であり、
前記第1装置のプロセッサは、前記第1受信処理、前記第1選択処理、前記第1送信処理、前記第2送信処理、および前記第3送信処理、を実行し、
前記第2装置のプロセッサは、前記第2受信処理、および、前記画像処理を実行することを特徴とする開示例1〜18の何れか1項に記載の中継装置。
[開示例20]
前記第2装置と前記サーバとは、仮想的な組織内ネットワークで接続されていることを特徴とする開示例19に記載の中継装置。
[開示例21]
画像処理装置、中継装置およびサーバを備えた通信システムであって、
前記画像処理装置は、
第1画像データに対して実行される複数種類の画像処理のうちから選択された少なくとも1種類の画像処理である選択画像処理の選択を受け付ける受付処理と、
前記選択画像処理を識別するための第1情報と、前記画像処理装置に関する各種の情報を含んだ第2情報と、を前記中継装置へ送信する第1送信処理と、
を実行し、
前記中継装置は、
前記第1情報および前記第2情報を、前記画像処理装置から受信する第1受信処理と、
受信した第1情報および受信した第2情報のうち少なくとも何れかに基づいて、第1処理と第2処理の何れかを選択する第1選択処理と、
ここで、前記第1処理は、前記画像処理装置が前記第1画像データを前記サーバを経由して前記中継装置へ送信する処理であり、
前記第2処理は、前記画像処理装置が前記第1画像データを前記サーバを経由せずに前記中継装置へ送信する処理であり、
前記第1選択処理が前記第1処理を選択した場合に、前記第1処理を前記画像処理装置に実行させるための第1指示情報を前記画像処理装置へ送信する第2送信処理と、
前記第1選択処理が前記第2処理を選択した場合に、前記第2処理を前記画像処理装置に実行させるための第2指示情報を前記画像処理装置へ送信する第3送信処理と、
を実行し、
前記画像処理装置は、
前記第1指示情報を前記中継装置から受信した場合に、前記第1画像データを前記サーバに送信する第4送信処理と、
前記第2指示情報を前記中継装置から受信した場合に、前記第1画像データを前記中継装置に送信する第5送信処理と、
をさらに実行し、
前記サーバは、前記第1画像データを前記画像処理装置から受信した場合に、受信した前記第1画像データを前記中継装置に送信する第6送信処理を実行し、
前記中継装置は、
前記第1送信処理または前記第2送信処理を実行した後に、前記第1指示情報または前記第2指示情報に応じた前記第1画像データを受信する第2受信処理と、
前記第2受信処理で受信した前記第1画像データに対して、前記第1情報によって識別される前記選択画像処理を実行し、第2画像データを生成する画像処理と、
前記第1情報および前記第2情報のうち少なくとも何れかに基づいて、第3処理と第4処理の何かを選択する第2選択処理と、
ここで、前記第3処理は、前記中継装置が前記第2画像データを前記サーバを経由して前記画像処理装置へ送信する処理であり、
前記第4処理は、前記中継装置が前記第2画像データを前記サーバを経由せずに前記画像処理装置へ送信する処理であり、
前記第2選択処理が前記第3処理を選択した場合に、前記第2画像データを前記サーバを経由して取得することを指示する第3指示情報を前記画像処理装置へ送信する第7送信処理と、
前記第1選択処理が前記第4処理を選択した場合に、前記第2画像データを前記サーバを経由せずに取得することを指示する第4指示情報を前記画像処理装置へ送信する第8送信処理と、
をさらに実行し、
前記画像処理装置は、
前記第3指示情報を前記中継装置から受信した場合に、前記第2画像データの要求情報を前記サーバに送信する第9送信処理と、
前記第4指示情報を前記中継装置から受信した場合に、前記第2画像データを前記中継装置から受信する第3受信処理と、
をさらに実行し、
前記サーバは、前記要求情報を前記画像処理装置から受信した場合に、前記第2画像データを前記中継装置から受信し、受信した前記第2画像データを前記画像処理装置に送信する第10送信処理をさらに実行することを特徴とする通信システム。
[開示例22]
中継装置およびサーバにネットワークを介して接続することが可能な画像処理装置であって、
前記画像処理装置は、プロセッサと、ネットワークインターフェースと、を備えており、
前記プロセッサは、
第1画像データに対して実行される複数種類の画像処理のうちから選択された少なくとも1種類の画像処理である選択画像処理の選択を受け付ける受付処理と、
前記選択画像処理を識別するための第1情報と、前記画像処理装置に関する各種の情報を含んだ第2情報と、を前記中継装置へ送信する第1送信処理と、
ここで、前記第1情報および前記第2情報は、第1処理と第2処理の何れかを前記中継装置に選択させるために用いられる情報であり、
前記第1処理は、前記画像処理装置が前記第1画像データを前記サーバを経由して前記中継装置へ送信することで、前記第1情報によって識別される前記選択画像処理を前記中継装置に実行させ、第2画像データを生成させる処理であり、
前記第2処理は、前記画像処理装置が前記第1画像データを前記サーバを経由せずに前記中継装置へ送信することで、前記第1情報によって識別される前記選択画像処理を前記中継装置に実行させ、前記第2画像データを生成させる処理であり、
前記第1処理を前記画像処理装置に実行させるための第1指示情報を前記中継装置から受信した場合に、前記第1画像データを前記サーバに送信する第2送信処理と、
前記第2処理を前記画像処理装置に実行させるための第2指示情報を前記中継装置から受信した場合に、前記第1画像データを前記中継装置に送信する第3送信処理と、
前記第2画像データを前記サーバを経由して取得することを指示する第3指示情報を前記中継装置から受信した場合に、前記第2画像データの要求情報を前記サーバに送信する第4送信処理と、
前記要求情報を送信した後に、前記第2画像データを前記サーバから受信する第1受信処理と、
前記第2画像データを前記サーバを経由せずに取得することを指示する第4指示情報を前記中継装置から受信した場合に、前記第2画像データを前記中継装置から受信する第2受信処理と、
を実行することを特徴とする画像処理装置。
通信システムの構成を示す。 各デバイスが実行する各処理のシーケンス図を示す。 各デバイスが実行する各処理のシーケンス図を示す。 各デバイスが実行する各処理のシーケンス図を示す。 各デバイスが実行する各処理のシーケンス図を示す。 各デバイスが実行する各処理のシーケンス図を示す。 各デバイスが実行する各処理のシーケンス図を示す。 縮小処理の内容を説明するフロー図を示す。 メイン画面の表示例を示す。 アプリケーション選択画面の表示例を示す。 テンプレート選択画面の表示例を示す。 Aアプリケーションの処理例を示す。 Bアプリケーションの処理例を示す。 Cアプリケーションの処理例を示す。 Dアプリケーションの処理例を示す。
(システムの構成)
図1に示されるように、通信システム2は、多機能機10と、仲介サーバ60と、コンテンツサーバ100と、変換サーバ200と、ブーストサーバ300と、を備えている。多機能機10は、LAN4を介してインターネット6に接続されている。仲介サーバ60、コンテンツサーバ100、変換サーバ200、およびブーストサーバ300は、インターネット6に接続されている。これらの装置間では、IPプロトコルに準拠した方式で各種情報の通信が行われる。
多機能機10、仲介サーバ60、変換サーバ200およびブーストサーバ300は、例えば、HTTP(HyperText Transfer Protocolの略)又はHTTPS(HyperText Transfer Protocol Secureの略)による通信を行う。より具体的には、多機能機10は、HTTPクライアントとして動作する。変換サーバ200は、HTTPサーバとして動作する。一方、仲介サーバ60は、多機能機10との通信においてHTTPサーバとして動作し、変換サーバ200との通信においてHTTPクライアントとして動作することで、LAN4などに備えられたファイアウォールなどにより阻害されることなく、多機能機10との通信、および変換サーバ200との通信を行うことができる。
多機能機10およびブーストサーバ300は、第1地域A1に配置されている。仲介サーバ60、変換サーバ200は、第1地域A1とは異なる第2地域A2に設置されている。コンテンツサーバ100は、1つのサーバであるかのように図示されているが、複数のサーバに分かれており、第1地域A1と第2地域A2とのそれぞれに設置されている。本実施例の説明例では、第1地域A1が日本であり、第2地域A2が日本以外の地域である場合を主に説明する。もちろん、欧州向けに販売された多機能機10は欧州のいずれかの国に設置される。この場合、欧州が第1地域A1である。また、中国向けに販売された多機能機10は、中国に設置される。この場合、中国が第1地域A1である。第2地域A2に設置されている仲介サーバ60および変換サーバ200は、日本に設置された多機能機10とも、欧州に設置された多機能機10とも、中国に設置された多機能機10とも通信するように構成されている。第2地域A2の一例は米国である。なお、米国に設置してある多機能機10も、仲介サーバ60および変換サーバ200と通信することが可能である。これにより、日本、欧州、中国、及び米国に設置された多機能機10は、いずれも仲介サーバ60および変換サーバ200を利用することができる。すなわち、第1地域A1とは、仲介サーバ60を利用中の多機能機10を基準にした場合に、当該多機能機10が設置されている地域のことである、と捉えることもできる。変換サーバ200とブーストサーバ300とは、仮想的な組織内ネットワークで接続されている。仮想的な組織内ネットワークの一例としては、VPN(Virtual Private Networkの略)が挙げられる。
(多機能機10の構成)
多機能機10は、印刷機能、スキャン機能、コピー機能、FAX機能等の各機能を実現するための処理を実行可能である。多機能機10は、操作部12と、表示部14と、ネットワークインターフェース16と、印刷実行部18と、スキャン実行部19と、制御部20と、を備える。操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示を多機能機10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。ネットワークインターフェース16は、LAN4に接続されている。多機能機10は、ネットワークインターフェース16を介して、仲介サーバ60や変換サーバ200などと通信をすることが可能とされている。印刷実行部18は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構を備える。スキャン実行部19は、CCD、CIS等のスキャン機構を備える。制御部20は、CPU22と、メモリ24と、を備える。CPU22は、メモリ24に格納されているプログラム25に従って、様々な処理を実行する。メモリ24は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、ROM、RAM、フラッシュメモリ、ハードディスクなどのnon-transitoryな媒体である。インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、non-transitoryな媒体には含まれない。
(仲介サーバ60の構成)
仲介サーバ60は、変換サーバ200やコンテンツサーバ100とは別体に構成されているサーバである。仲介サーバ60は、変換サーバ200と多機能機10との間の、各種データの通信を仲介するためのサーバである。仲介サーバ60は、多機能機10のベンダによって提供されるサーバである。仲介サーバ60は、いろいろな地域に設置されている多機能機10と通信可能なサーバである。すなわち、仲介サーバ60が設置してある地域以外の地域に設置されている多機能機10とも通信可能なサーバである。仲介サーバ60は、ネットワークインターフェース62と、制御部70と、を備える。仲介サーバ60は、ネットワークインターフェース62を介して、多機能機10、コンテンツサーバ100、変換サーバ200などと通信をすることが可能とされている。制御部70は、CPU72と、メモリ74と、を備える。メモリ74には、プログラム75が記憶されている。CPU72は、プログラム75に従って、様々な処理を実行する。メモリ74は、メモリ24と同様に、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってよい。
(変換サーバ200の構成)
変換サーバ200は、仲介サーバ60、コンテンツサーバ100とは別体に構成されているサーバである。変換サーバ200は、画像データに対して、後述する各種の画像処理を実行するためのサーバである。変換サーバ200は、多機能機10のベンダによって提供されるサーバであってもよい。変換サーバ200は、いろいろな地域に設置されている多機能機10と通信可能なサーバであってもよい。すなわち、変換サーバ200が設置してある地域以外の地域に設置されている多機能機10とも通信可能なサーバであってもよい。変換サーバ200は、ネットワークインターフェース262と、制御部270と、を備える。制御部270は、CPU272と、メモリ274と、を備える。メモリ274には、プログラム275およびテンプレート記憶領域276が記憶されている。CPU272は、プログラム275に従って、様々な処理を実行する。テンプレート記憶領域276には、第3テンプレート画像データ123が記憶されている。第3テンプレート画像データ123は、後述する複数の第3テンプレート画像の各々を表示するためのデータである。メモリ274は、メモリ24と同様に、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってよい。
プログラム275は、画像処理を行うプログラムとして、Aアプリケーション281、Bアプリケーション282、Cアプリケーション283、Dアプリケーション284を含んでいる。Aアプリケーション281〜Cアプリケーション283は、スキャン処理等によってユーザが取得した画像データを、予め用意されている他の画像データと合成する処理を実行するためのアプリケーションである。Dアプリケーション284は、ユーザが取得した画像データが示す画像に含まれている文字を処理するためのアプリケーションである。
Aアプリケーション281は、多機能機10から出力された出力画像データが示す出力画像P1と、コンテンツサーバ10から出力された第1テンプレート画像データが示す、Aアプリケーション用の第1テンプレート画像T1と、を合成する画像処理を実行するためのアプリケーションである。Aアプリケーション281は、具体的には、図12に示すように、出力画像P1を示す出力画像データから、出力画像内の特徴部F1を示す画像データを抽出し、抽出した画像データと、第1テンプレート画像T1を示す第1テンプレート画像データとを画像処理することで、合成画像C1を示す合成画像データを生成する。合成画像C1は、第1テンプレート画像T1に含まれている特定領域R1(例:透過領域)に、出力画像P1の特徴部F1が合成された画像である。また、合成画像C1は、ハガキサイズの画像である。なお、Aアプリケーション281は、コンテンツサーバ10に記憶されている複数の第1テンプレート画像データのうち、多機能機10のユーザによって指定された第1テンプレート画像データを用いて画像処理を実行する。Aアプリケーション281で行われる画像処理では、必要とされる出力画像の数は、1つである。すなわち、必要とされる出力画像データの数は、1つである。また、Aアプリケーション281は、多機能機10が原稿をスキャンすることで得た画像データと、多機能機10に装着されたメディアに記憶された画像データと、のいずれも出力画像データとして採用可能である。なお、アプリケーションA〜Dが、いずれの画像データを出力画像データとして採用可能かを示す情報は、仲介サーバ60のメモリ74に記憶されている。
Bアプリケーション282は、多機能機10から出力された出力画像データが示す出力画像と、コンテンツサーバ10から出力された第2テンプレート画像データが示す、Bアプリケーション用の第2テンプレート画像と、を合成する画像処理を実行するためのアプリケーションである。Bアプリケーション282は、具体的には、図13に示すように、出力画像P2を示す出力画像データと、第2テンプレート画像T2を示す第2テンプレート画像データとを画像処理することで、合成画像C2を示す合成画像データを生成する。合成画像C2は、第2テンプレート画像T2に含まれている1つ以上の数の特定領域R2(例:画像はめ込み箇所)の各々に、出力画像P2それぞれがはめ込まれるように合成された画像である。なお、Bアプリケーション282は、コンテンツサーバ10に記憶されている複数の第2テンプレート画像データのうち、多機能機10のユーザによって指定された第2テンプレート画像データを用いて画像処理を実行する。Bアプリケーション282で行われる画像処理では、必要とされる出力画像の数は、特定領域の数と一致する。またBアプリケーション282には、特定日および特定地域が予め対応付けられている。特定日および特定地域は、後述するS282の第1選択処理で用いられる情報である。また、Aアプリケーション281、Cアプリケーション283、および、Dアプリケーション284は、特定日および特定地域は対応付けられていない。なお、どのアプリケーションがどの特定日に対応付けられているかを示す情報は、仲介サーバ60に記憶されていてもよい。Bアプリケーション282の具体例としては、年賀状作成アプリケーションが挙げられる。また本実施例の説明例では、特定日が「11月〜翌1月」である場合を説明する。また特定地域が「日本」である場合を説明する。なお、Bアプリケーション282は、多機能機10に装着されたメディアに記憶された画像データのみを出力画像データとして採用可能である。
Cアプリケーション283は、多機能機10から出力された出力画像データが示す出力画像と、コンテンツサーバ10から出力された第3テンプレート画像データが示す、Cアプリケーション用の第3テンプレート画像T3と、を合成する画像処理を実行するためのアプリケーションである。Cアプリケーション283は、具体的には、図14に示すように、出力画像P3を示す出力画像データと、第3テンプレート画像T3を示す第3テンプレート画像データとを画像処理することで、合成画像C3を示す合成画像データを生成する。合成画像C3は、多機能機10から出力された出力画像P3の特定領域R3(例:黒塗りつぶし箇所)に、第3テンプレート画像がはめ込まれるように合成された画像である。なお、アプリケーション283は、コンテンツサーバ10に記憶されている複数の第3テンプレート画像データのうち、多機能機10のユーザによって指定された第3テンプレート画像データを用いて画像処理を実行する。第3テンプレート画像は、一定のパターンを備えるパターン画像であってもよい。パターン画像の例としては、複数の波線柄が連続する波線パターン、チェック柄が連続するチェックパターンなどがある。Cアプリケーション283で行われる画像処理では、必要とされる出力画像の数は、1つである。また、Cアプリケーション283は、多機能機10が原稿をスキャンすることで得た画像データのみを出力画像データとして採用可能である。
図15に、Dアプリケーション284の処理例を示す。Dアプリケーション284は、多機能機10から出力された出力画像データが示す出力画像P4に含まれる文字部分をOCR(Optical Character Recognitionの略)することで、文字部分をテキストデータ化する画像処理を実行するためのアプリケーションであってもよい。また、Dアプリケーション284は、多機能機10が原稿をスキャンすることで得た画像データのみを出力画像データとして採用可能である。
また、Dアプリケーション284は、多機能機10から出力された出力画像データが示す出力画像P4に含まれている差出人名、差出人住所と、宛先名、宛先住所をそれぞれ示す出力画像データを抽出し、抽出した画像データを画像処理することで、差出人名と差出人住所とが第1面に配置され、宛先名、宛先住所が第2面に配置されたハガキを印刷するための、ハガキ画像データを生成する画像処理を実行するためのアプリケーションであってもよい。なお、各アプリケーションを実現するプログラムは、各アプリケーションで共通するプログラムと、各アプリケーションで固有のプログラムを組み合わせた構成となっている。そのため、Bアプリケーションを実現するプログラムも、他のアプリケーションを実現するプログラムと共に、変換サーバ200に記憶されている。
(コンテンツサーバ100の構成)
コンテンツサーバ100は、仲介サーバ60、変換サーバ200とは別体に構成されているサーバである。コンテンツサーバ100は、多機能機10のベンダによって提供されるサーバであってもよい。コンテンツサーバ100は、メモリ101を備えている。メモリ101には、テンプレート記憶領域102が記憶されている。テンプレート記憶領域102には、変換サーバ200による画像処理で用いられる第1テンプレート画像データ121および第2テンプレート画像データ122が記憶されている。第1テンプレート画像データ121は、前述した第1テンプレート画像を表示するためのデータである。第2テンプレート画像データ122は、前述した第2テンプレート画像を表示するためのデータである。
第1テンプレート画像データ121および第2テンプレート画像データ122は、コンテンツサーバ100のテンプレート記憶領域102に記憶されている。一方、第3テンプレート画像データ123は、変換サーバ200のメモリ274内に記憶されている。この理由は以下の通りである。変換サーバ200に記憶されているテンプレート画像に対して編集作業やメンテナンスを実行すると、変換サーバ200で実行されている画像処理に影響が及ぶ場合がある。第3テンプレート画像データ123は、上述したように、パターン画像である場合がある。従って、第3テンプレート画像データ123は、第1テンプレート画像データ121および第2テンプレート画像データ122よりも、編集作業などを実行する頻度を低下させることができる。よって、第3テンプレート画像データ123を、変換サーバ200のメモリ274内に記憶させることができる。また、編集作業などの実行頻度が高い第1テンプレート画像データ121および第2テンプレート画像データ122を、コンテンツサーバ100に記憶させることにより、仲介サーバ60や変換サーバ200で実行されている画像処理に及ぶ影響を抑制することが可能となる。
Aアプリケーション281およびBアプリケーション282を実行する場合には、後述するS625において、多機能機10のユーザによって指定されたテンプレート画像データをコンテンツサーバ100から取得する必要がある。一方、Cアプリケーション283を実行する場合には、後述するS624において、多機能機10のユーザによって指定されたテンプレート画像データをメモリ274から読み出せばよいため、多機能機10のユーザによって指定されたテンプレート画像データをコンテンツサーバ100から取得する必要はない。
なお、メモリ101には、多機能機10に表示させるボタン画像を示すボタン画像データも記憶されている。ボタン画像データのうち、特定地域が対応付けられたアプリケーションに対応するボタン画像データは、当該特定地域に設置されたコンテンツサーバ100のメモリ101に記憶されている。テンプレート画像データおよび、特定地域が対応付けられていないアプリケーションに対応するボタン画像データは、第2地域A2に設置されたコンテンツサーバ100のメモリ101に記憶されている。
なお、第1地域に不図示のプロキシサーバが設置されており、第1地域に設置された多機能機10が、プロキシサーバ経由で、第2地域に設置されたコンテンツサーバ100と通信するように構成されていてもよい。この場合、コンテンツサーバ100から送信されたボタン画像データまたはテンプレート画像データは、プロキシサーバに一時記憶され、プロキシサーバから多機能機10に送信される。以降、第1地域に設置された多機能機10が、第2地域に設置されたコンテンツサーバ100からボタン画像データまたはテンプレート画像データを取得しようとするときは、多機能機10とコンテンツサーバ100が通信する必要がなくなる。多機能機10は、プロキシサーバが通信するだけで、プロキシサーバに一時記憶されたボタン画像データまたはテンプレート画像データを取得することができる。すなわち、プロキシサーバにより、多機能機10の、ボタン画像データまたはテンプレート画像データを取得するための通信時間を短くすることができる。
(ブーストサーバ300の構成)
ブーストサーバ300は、変換サーバ200やコンテンツサーバ100とは別体に構成されているサーバである。ブーストサーバ300は、変換サーバ200と多機能機10との間の、各種データの通信を仲介するためのサーバである。ブーストサーバ300は、多機能機10のベンダによって提供されるサーバであってもよい。ブーストサーバ300は、変換サーバ200やコンテンツサーバ100とは異なる地域に設置されたサーバであってもよい。ブーストサーバ300は、変換サーバ200との間で、高速通信するサーバである。ブーストサーバ300は、ネットワークインターフェース362と、制御部370と、を備える。ブーストサーバ300は、ネットワークインターフェース362を介して、多機能機10、変換サーバ200などと通信をすることが可能とされている。制御部370は、CPU372と、メモリ374と、を備える。メモリ374には、プログラム375が記憶されている。CPU372は、プログラム375に従って、様々な処理を実行する。メモリ374は、メモリ24と同様に、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってよい。
(通信システムでの通信内容)
多機能機10から変換サーバ200へデータをアップロードする処理には、ブーストアップロード処理と、通常アップロード処理がある。ブーストアップロード処理は、多機能機10がブーストサーバ300を経由して変換サーバ200へデータを送信する処理である。通常アップロード処理は、多機能機10がブーストサーバ300を経由せずに変換サーバ200へデータを送信する処理である。通常アップロード処理では、第1地域A1に設置された多機能機10から第2地域A2に設置された変換サーバ200まで、一般のインターネット回線を用いて通信する。一方、ブーストアップロード処理では、第1地域A1に設置された多機能機10から第1地域A1内のブーストサーバ300までのみ、一般のインターネット回線を用いる。そして、第1地域A1に設置されたブーストサーバ300から第2地域A2に設置された変換サーバ200までは、VPNを用いて通信する。第1地域A1と第2地域A2をまたがった通信よりも、第1地域A1内での通信のほうが、通信距離が短いため、通信時間が少なく済む。また、不図示のルータやゲートウェイなどのルーティング装置を経由する回数も少なくて済むため、ルーティングに起因する時間遅延も少なくて済む。このため、ブーストアップロード処理のときのほうが、同じデータを通常アップロード処理する場合に比べ、多機能機10がデータを送信している時間が短い。また、VPNのほうが、一般のインターネット回線よりも実行通信速度が速い。このため、ブーストアップロード処理のときのほうが、同じデータを通常アップロード処理する場合に比べ、多機能機10によるアップロード開始から、アップロード完了までに必要な時間が、総じて短い。
また、変換サーバ200から多機能機10へデータをダウンロードする処理には、ブーストダウンロード処理と、通常ダウンロード処理がある。ブーストダウンロード処理は、変換サーバ200がブーストサーバ300を経由して多機能機10へデータを送信する処理である。通常ダウンロード処理は、変換サーバ200がブーストサーバ300を経由せずに多機能機10へデータを送信する処理である。ブーストダウンロード処理のときのほうが、同じデータを通常ダウンロード処理する場合に比べ、多機能機10がデータを受信している時間が短い。また、ブーストダウンロード処理のときのほうが、同じデータを通常ダウンロード処理する場合に比べ、多機能機10によりダウンロード開始から、ダウンロード完了までに必要な時間が、総じて短い。その理由は、前述した通信距離と、ルーティング回数と、実行通信速度である。
(記載上の注意点)
本明細書における記載上の注意点を説明する。本明細書において、「仲介サーバ60のCPU72が、各種の情報を受信する」という記載は、「仲介サーバ60のCPU72が、ネットワークインターフェース62を介して各種の情報を取得する」という技術内容を含んでいるものとする。また、「仲介サーバ60のCPU72が、各種の情報を送信する」という記載は、「仲介サーバ60のCPU72が、ネットワークインターフェース62を介して各種の情報を出力する」という技術内容を含んでいるものとする。なお、変換サーバ200のCPU272およびネットワークインターフェース262や、ブーストサーバ300のCPU372およびネットワークインターフェース362についても、同様の注意点が存在する。また、多機能機10のCPU22およびネットワークインターフェース16についても、同様の注意点が存在する。
メモリ74に記憶されているプログラムは、CPU72によって実行される。しかしながら、本明細書では、CPU72を省略して各プログラムの動作を説明することがある。すなわち、以下の説明において、「プログラムAが処理Aを実行する」という趣旨の記述は、「CPU72がプログラムAに記述された処理Aを実行する」ことを指してもよい。多機能機10のプログラム、変換サーバ200のプログラム、ブーストサーバ300のプログラムについても同様である。
また、メモリ74に記憶されているプログラムは、事象を判断し、判断結果に応じて動作する。しかしながら、本明細書では、判断することを省略して各プログラムの動作を説明することがある。すなわち、以下の説明において、「制御プログラムが条件Aに応じて、処理Aを実行する」という趣旨の記述は、「制御プログラムは条件Aであるか否かを判断する。制御プログラムは、肯定判断であることに応じて、処理Aを実行する」ことを指してもよい。多機能機10のプログラム、変換サーバ200のプログラム、ブーストサーバ300のプログラムについても同様である。
また、メモリ74に記憶されているプログラムは、データ等を特定し、取得し、抽出し、決定し、認識し、或いは選択する。プログラムがデータ等を特定するとは、例えば、複数のデータ等のうちから条件に合致するデータを特定し、当該データ等そのもの或いは当該データ等を識別する情報を、予め定められた記憶領域に記憶させる処理を指す。データ等を識別する情報とは、例えば、当該データ等を識別する識別情報、当該データ等が記憶された配列のインデックス、当該データ等が記憶された記憶領域のポインタ等である。プログラムがデータ等を取得し、抽出し、決定し、或いは選択する処理も同様である。多機能機10のプログラム、変換サーバ200のプログラム、ブーストサーバ300のプログラムについても同様である。
メモリ74に記憶されているプログラムは、仲介サーバ60が備えるOS(Operating Systemの略)が提供するAPI(Application Programming Interfaceの略)を呼び出すことによって、仲介サーバ60の各ハードウェアを制御する。しかしながら、本明細書では、OSを省略して各プログラムの動作を説明することがある。すなわち、以下の説明において、「プログラムBがハードウェアCを制御する」という趣旨の記述は、「プログラムBがOSのAPIを通じてハードウェアCを制御する」ことを指してもよい。多機能機10のプログラム、変換サーバ200のプログラム、ブーストサーバ300のプログラムについても同様である。
なお、本明細書中の「データ」と「情報」とは、コンピュータによって取り扱い可能なビット或いはビット列である点において共通する。「データ」とは、各ビットが示す意味内容をコンピュータが考慮することなく取り扱えるものを指す。これに対して、「情報」とは、各ビットが示す意味内容によってコンピュータの動作が分岐するものを指す。さらに、「指示」は、送信先の装置に対して次の動作を促すための制御信号であって、情報を含んでいることもあるし、それ自体が情報としての性質を有していることもある。また、「データ」及び「情報」は、形式(例えば、テキスト形式、バイナリ形式、フラグ形式等)がコンピュータ毎に変更されたとしても、同一の意味内容と認識される限り、同一のデータ及び情報として取り扱われる。例えば、「2つ」であることを示す情報が、あるコンピュータではASCIIコードで”0x32“というテキスト形式の情報として保持され、別のコンピュータでは二進数表記で”10“というバイナリ形式の情報として保持されてもよい。
但し、上記の「データ」及び「情報」の区別は厳密なものではなく、例外的な取り扱いも許容される。例えば、データが一時的に情報として扱われてもよいし、情報が一時的にデータとして扱われてもよい。また、ある装置ではデータとして扱われるものが、他の装置では情報として扱われてもよい。さらには、データの中から情報が取り出されてもよいし、情報の中からデータが取り出されてもよい。
本明細書では、仲介サーバ60と変換サーバ200とコンテンツサーバ100とがインターネット6で接続されている場合(すなわち、仲介サーバ60、変換サーバ200、コンテンツサーバ100の各々として機能する装置が物理的に離れた位置に配置されている場合)を説明したが、この形態に限られない。仲介サーバ60と変換サーバ200とコンテンツサーバ100とのうちの少なくとも2つが、1のサーバ装置で実現されてもよい。例えば仲介サーバ60と変換サーバ200が1のサーバ装置で実現される場合、1のサーバ装置には、仲介サーバ60として機能するプログラムと、変換サーバ200として機能するプログラムとが稼動し、両プログラム間の通信は、サーバ装置内のバスラインなどを介して行われる。なお、仲介サーバ60と変換サーバ200とが、1のサーバ装置で実現される構成の場合、本明細書で、仲介サーバ60と変換サーバ200との間の通信として説明している通信が、仲介サーバ60として機能するプログラムと、変換サーバ200として機能するプログラムとの間でのデータの受け渡しに置き換わることとしてよい。また、仲介サーバ60として機能し、かつ、変換サーバ200としても機能するプログラムが、1のサーバ装置で稼動する形態で実現されてもよい。この場合、本明細書で、仲介サーバ60と変換サーバ200との間の通信として説明している通信は、仲介サーバ60として機能し、かつ、変換サーバ200としても機能するプログラム内でのデータの受け渡しに置き換わることとしてよい。
(通信システムの動作(その1))
通信システム2の動作を、図2〜図5のシーケンス図を用いて説明する。多機能機10のCPU22は、電源投入され、メイン画面を表示させる命令を受け付けると、S210において、表示部14にメイン画面を表示させる。メイン画面を表示させる命令は、ユーザによって操作部12から入力されるとしてもよい。メイン画面を表すデータは、メモリ24に予め格納されているとしてもよい。図9に、メイン画面201の一例を示す。メイン画面201は、ボタン画像B1およびB2を含んでいる。ボタン画像B1およびB2は、複数の機能の実行命令の入力を受け付けるための画像である。ボタン画像B1によって受け付けられる機能は、アプリケーション機能である。アプリケーション機能は、多機能機10が、仲介サーバを介して、Aアプリケーション281〜Dアプリケーション284を利用する機能である。ボタン画像B2によって受け付けられる機能は、メニュー機能である。メニュー機能は、多機能機10の各種の設定を行うための処理を行う機能である。
多機能機10においてボタン画像B1またはB2を選択する操作がなされると、S212においてCPU22は、選択されたボタン画像に対応する機能を示す、機能識別情報および付帯情報を、仲介サーバ60に送信する。機能識別情報の一例としては、ボタン画像B1に対応する数字でもよいし、ボタン画像B1の名称である「アプリケーション機能」でもよい。すなわち、機能識別情報は、選択されたボタンを示す情報であってもよい。
付帯情報は、多機能機10に関する各種の情報を含んだ情報である。付帯情報は、仕向け情報、グローバルIPアドレス、日時情報、モデル情報を含んでいる。仕向け情報は、多機能機10が設置される地域を識別する情報である。仕向け情報は、多機能機10の出荷地域を示す情報でもある。ここで「地域」は、各種の概念を含んでいる。「地域」は、「国」でもよいし、国の中の一部地域(例:州)でもよいし、複数の国のまとまり(例:アジア)でもよい。グローバルIPアドレスは、IPプロトコルに準拠した情報である。多機能機10は、インターネット6と多機能機10の間に位置する、不図示のルータを経由して仲介サーバ60と通信する。そのため、多機能機10が仲介サーバ60へ向けてデータ送信したときに、データ送信に用いられたIPパケットのソースアドレスとして、ルータに割り当てられたグローバルIPアドレスが含まれることになる。当該グローバルIPアドレスが、付帯情報に含まれるグローバルIPアドレスである。グローバルIPアドレスは、各地域に所定の範囲が割り当てられている。例えば、地域Aには10.0.0.0〜14.255.255.255の範囲のグローバルIPアドレスが割り当てられ、地域Bには15.0.0.0〜19.255.255.255の範囲のグローバルIPアドレスが割り当てられている。すなわち、地域Aに設置されたルータには、10.0.0.0〜14.255.255.255の範囲のグローバルIPアドレスが設定されている。
日時情報は、機能識別情報や、後述するアプリケーション識別情報を送信した送信時刻を識別する情報である。ここで送信時刻は、多機能機10が設置されている地域における現地時刻である。例えば、多機能機10が日本に設置されている場合には、送信時刻は、日本標準時である。モデル情報は、多機能機10の型番を示す情報である。日時情報は、多機能機10が仲介サーバ60へ向けてデータ送信するときに、多機能機10によって付加されてもよいし、ルータが仲介サーバ60へ向けてデータ送信するときに、ルータによって付加されてもよい。
仲介サーバ60のCPU72は、多機能機10から機能識別情報を受信すると、S214において、機能識別情報が対応する機能を判断する。メニュー機能が対応すると判断された場合(S214:メニュー機能)には、メニュー機能実行処理が行われる。メニュー機能実行処理の処理内容については、省略する。一方、アプリケーション機能が対応すると判断された場合(S214:アプリケーション機能)には、S218へ進む。
S218においてCPU72は、次に多機能機10へ送信する画面データとして、アプリケーション選択画面211を多機能機10に表示させるためのアプリケーション選択画面データを特定する。アプリケーション選択画面211は、複数のアプリケーション機能のうちから、いずれかのアプリケーションの選択を受け付けるための画面である。メモリ74には、多機能機10から受信可能な情報と、画面データとの対応を示す、図示しない対応情報が記憶されている。CPU72は、当該対応情報を参照し、多機能装置10から受信した情報に対応する画面データを特定する。
S218において、仲介サーバ60のCPU72は、当該アプリケーション選択画面データを生成する。メモリ74には、アプリケーション選択画面データにどのような情報を含ませる必要があるかを示す、図示しない情報が記憶されている。仲介サーバ60のCPU72は、この情報に従って、アプリケーション選択画面データを生成する。
またCPU72は、受信した付帯情報に基づいて、アプリケーション選択画面211に、表示させるボタン画像を選択する。具体的には、CPU72は、付帯情報(S221)に含まれている仕向け情報が示している地域を認識する。また、CPU72は、付帯情報(S221)に含まれているグローバルIPアドレスを読み出してもよい。そして、読み出したグローバルIPアドレスが割り当てられた地域を認識してもよい。そして、CPU72は、特定地域が対応付けられていないアプリケーションに対応するボタン画像と、特定地域が対応付けられており、且つ、当該特定地域が、認識した地域に一致するアプリケーションに対応するボタン画像とを、表示させるボタン画像として選択する。具体的には、CPU72は、認識した地域が「日本」である場合に、Aアプリケーション281〜Dアプリケーション284に対応するボタン画像B11〜B14を、表示させるボタン画像として選択する。また、CPU72は、認識した地域が「日本」とは異なる地域である場合に、ボタン画像B11、B13〜B14を、表示させるボタン画像として選択する一方で、ボタン画像B12を、表示させるボタン画像として選択しない。アプリケーション選択画面データには、アプリケーション選択画面211にボタン画像B11〜B14が含まれることを示す情報と、ボタン画像B11〜B14のいずれかを選択するための画面を表示することを示す情報と、Aアプリケーション281〜Dアプリケーション284を識別するアプリケーション識別情報と、ボタン画像B11〜B14に付して表示するための文字列を示す情報と、ボタン画像B11〜B14を示すボタン画像データをコンテンツサーバ101から受信するための情報と、が含まれている。アプリケーション識別情報はボタン画像B11〜B14にそれぞれ対応付けられている。アプリケーション識別情報の一例としては、ボタン画像B11〜B14に対応する数字でもよいし、ボタン画像B11〜B14に対応するアプリケーションの名称でもよい。ボタン画像データをコンテンツサーバ101から受信するための情報は、URLの形式であってもよい。なお、特定地域「日本」が対応付けられたBアプリケーション282に対応するボタン画像B12を示すボタン画像データは、「日本」に設置されたコンテンツサーバ100に記憶されており、他のボタン画像B11、B13〜B14は、第2地域A2に設置されたコンテンツサーバ100に記憶されている。S219において、仲介サーバ60のCPU72は、アプリケーション選択画面データを多機能機10に送信する。
多機能機10のCPU22は、仲介サーバ60からアプリケーション選択画面データを受信すると、S220において、アプリケーション選択画面211を表示部14に表示させる。図10に示されるように、アプリケーション選択画面211は、ボタン画像B11〜B14を含んでいる。ボタン画像B11〜B14の各々は、A〜Dアプリケーションの各々のアプリケーション機能の選択を受け付けるための画像である。
なお、CPU22は、ボタン画像データをコンテンツサーバ10から受信するための情報を用いて、ボタン画像データをコンテンツサーバ10から取得し、アプリケーション選択画面211を表示部14に表示させる。従って、アプリケーション選択画面データには、ボタン画像B11〜B14の画像を表示するためのボタン画像データは含ませる必要がない。なお、ボタン画像データは、ビットマップ形式のビットマップ情報であってもよい。ユーザは、操作部12を操作して、アプリケーション選択画面211の中から、所望するアプリケーションを表すボタン画像を選択する。
多機能機10においてボタン画像を選択する操作がなされると、S221において多機能機10のCPU22は、アプリケーション識別情報および付帯情報を仲介サーバ60に送信する。
仲介サーバ60のCPU72は、S222において、多機能機10から受信したアプリケーション識別情報に基づいてスキャン/メディア選択画面を表示させるか否かを判断する。具体的には、アプリケーション識別情報が示す選択アプリケーションが、多機能機10が原稿をスキャンすることで得た画像データと、多機能機10に装着されたメディアに記憶された画像データと、のいずれも出力画像データとして採用可能であるアプリケーションである場合に、スキャン/メディア選択画面を表示させると判断する。一方、選択アプリケーションが、多機能機10が原稿をスキャンすることで得た画像データと、多機能機10に装着されたメディアに記憶された画像データと、のいずれかのみ出力画像データとして採用可能であるアプリケーションである場合に、スキャン/メディア選択画面を表示させないと判断する。CPU72は、スキャン/メディア選択画面を表示させると判断した場合に、スキャン/メディア選択画面を表示させるためのスキャン/メディア選択画面データを生成する。スキャン/メディア選択画面は、変換サーバ200へアップロードするデータとして、スキャン処理で生成されたデータと、メディアに保存されているデータと、の何れを使用するかについての入力を受け付けるための画面である。メディアは、メモリ24であってもよい。メディアは、多機能機10に接続することが可能な記憶媒体であってもよい。メディアは、各種形式のデータを記憶することが可能である。メディアの一例としては、不図示のメモリーカードが挙げられる。
S223において、仲介サーバ60のCPU72は、スキャン/メディア選択画面データを多機能機10に送信する。多機能機10のCPU22は、仲介サーバ60からスキャン/メディア選択画面データを受信すると、S224において、スキャン/メディア選択画面を表示部14に表示させる。スキャン/メディア選択画面は、例えば、スキャンに対応するボタン画像であるスキャンボタン画像と、メディアに対応するボタン画像であるメディアボタン画像とを含んでいる。
S225においてCPU22は、スキャンとメディアの何れか一方の選択を受け付ける。例えば、ユーザが操作部12を操作して、スキャン/メディア選択画面の中から実行するべき処理を表すボタン画像を選択することで、選択が受け付けられるとしてもよい。
S225においてメディアが選択された場合(S225:メディア)の動作を説明する。この場合、メディア画像データのアップロード処理が実行される。そして、S282へ進む。メディア画像データのアップロード処理は、多機能機10のメディアに記憶されているメディア画像データを、変換サーバ200へアップロードするための処理である。メディア画像データのアップロード処理の具体的な処理内容は図示しない。メディア画像データのアップロード処理は、後述するスキャン画像データのアップロード処理と一部が異なる処理である。S226〜S276の処理のうち、S226において、CPU22は、メディアが選択されたことを示すメディア識別情報を、仲介サーバ60に送信すればよい。また、S226〜S276において、「スキャン画像データ」に代えて、「メディア画像データ」を処理すればよい。また、S265において、スキャン処理に代えて、メディアに記憶されている複数の画像データのうちからアップロードする画像データをユーザに選択させ、選択された画像データを読み出す処理を実行すればよい。この、ユーザに選択され、CPU22に読み出された画像データが、「メディア画像データ」である。
一方、S225においてスキャンが選択された場合(S225:スキャン)には、S226へ進む。S226において、多機能機10のCPU22は、スキャンが選択されたことを示すスキャン識別情報を、仲介サーバ60に送信する。
S227において仲介サーバ60のCPU72は、テンプレート画像データが必要か否かを判断する。具体的には、受信したアプリケーション識別情報が、Aアプリケーション281〜Cアプリケーション283を示している場合には、テンプレート画像データが必要と判断する。一方、受信したアプリケーション識別情報が、Dアプリケーション284を示している場合には、テンプレート画像データが不要と判断する。否定判断される場合(S227:NO)にはS239へ進み、肯定判断される場合(S227:YES)にはS228へ進む。
S228においてCPU72は、受信したアプリケーション識別情報が示すアプリケーションである選択アプリケーションを認識し、選択アプリケーションに対応するテンプレート識別情報取得要求情報を生成する。テンプレート一覧情報取得要求情報は、選択アプリケーションに対応する複数のテンプレート画像のそれぞれを識別する情報である、複数のテンプレート識別情報を、コンテンツサーバ100に要求するための情報である。例えば、選択アプリケーションがAアプリケーション281である場合には、複数の第1テンプレート画像を識別する、複数の第1テンプレート識別情報が、コンテンツサーバ100に要求される。また例えば、選択アプリケーションがCアプリケーション283である場合には、複数の第3テンプレート画像を識別する、複数の第3テンプレート識別情報が、コンテンツサーバ100に要求される。S229においてCPU72は、テンプレート識別情報取得要求情報を、コンテンツサーバ100に送信する。S231においてCPU72は、コンテンツサーバ100から送信されてくるテンプレート識別情報を受信する。なお、コンテンツサーバ100からは、複数のテンプレート識別情報と対応付けて、テンプレート画像のサムネイル画像を示すサムネイル画像データを取得するためのサムネイル取得情報も送信されてくるため、S231においてCPU72は、当該サムネイル取得情報も受信する。サムネイル取得情報は、URL形式の情報であってもよい。サムネイル画像データは、テンプレート画像データと同じコンテンツサーバ100に記憶されている。
S233においてCPU72は、テンプレート選択画面212を表示させるためのテンプレート選択画面データを生成する。テンプレート選択画面データは、テンプレート選択画面212を表示部14に表示させるためのデータである。テンプレート選択画面212は、選択アプリケーションに対応するテンプレート画像を一覧表示し、1つのテンプレート画像の選択を受け付けるための画面である。以後、ユーザにより選択されたテンプレート画像を、選択テンプレート画像と記載する。テンプレート選択画面データは、S231で受信したテンプレート識別情報と、テンプレート識別情報に対応するサムネイル取得情報と、を含んでいる。S235においてCPU72は、テンプレート選択画面データを多機能機10に送信する。
多機能機10のCPU22は、仲介サーバ60からテンプレート選択画面データを受信すると、S236において、テンプレート選択画面212を表示部14に表示させる。図11に、テンプレート選択画面212の一例を示す。テンプレート選択画面212は、サムネイル画像B31〜B33を含んでいる。サムネイル画像B31〜B33の各々は、サムネイル取得情報を用いてコンテンツサーバ100から受信したサムネイル画像データが示す画像である。サムネイル画像B31〜B33の各々は、テンプレートx〜zの各々の選択を受け付けるための画像である。例えば、選択アプリケーションがAアプリケーションである場合には、サムネイル画像B31〜B33は、Aアプリケーションで用いられる第1テンプレート画像のサムネイル画像となる。また、選択アプリケーションがBアプリケーションである場合には、サムネイル画像B31〜B33は、Bアプリケーションで用いられる第2テンプレート画像のサムネイル画像となる。なお、選択アプリケーションがBアプリケーションである場合には、複数の第2テンプレート画像の各々に含まれている特定領域の数が異なっている場合がある。従って、何れの第2テンプレート画像が選択されるかによって、必要とされるスキャン画像の数が異なる場合がある。
ユーザは、操作部12を操作して、複数のサムネイル画像の中から、使用したいテンプレート画像に対応するサムネイル画像を選択する。これにより、選択テンプレート画像の選択が行われる。本実施例では、ユーザがサムネイル画像B31(即ちテンプレートx)を選択する場合を例として、説明を続ける。
S237においてCPU22は、選択テンプレート画像を識別するためのテンプレート識別情報を、仲介サーバに送信する。本実施例の説明例では、テンプレート名「テンプレートx」を含むテンプレート識別情報が、仲介サーバに送信される。すなわち、テンプレート識別情報は、選択されたサムネイル画像を示す情報であってもよい。
S239において仲介サーバ60のCPU72は、印刷プレビュー表示処理の実行の有無を判断する。印刷プレビュー表示処理は、処理データを用いて多機能機10で印刷処理を実行した場合の、印刷の仕上がり状態を、表示部14に表示する処理である。当該判断は、S221で受信した付帯情報に含まれるモデル情報に基づいて行ってもよい。すなわち、多機能機10のモデルが、プレビュー表示が可能な程度に高性能な表示部14を備えているモデルである場合には、印刷プレビュー表示処理を実行するとしてもよい。CPU72は、判断結果を示す印刷プレビュー表示フラグを、メモリ74に記憶する。
S242においてCPU72は、印刷処理選択画面を表示させるための印刷処理選択画面データを生成する。印刷処理選択画面データは、印刷処理選択画面を表示部14に表示させるためのデータである。印刷処理選択画面は、試行印刷処理および本番印刷処理の何れを実行するかの選択を受け付けるための画面である。印刷処理選択画面は、本番印刷処理に対応するボタン画像である本番印刷ボタン画像と、試行印刷処理に対応するボタン画像である試行印刷ボタン画像と、を含む。試行印刷処理は、印刷態様を確認するための印刷処理である。本番印刷処理は、最終印刷物を作成するための印刷処理である。例えば、試行印刷処理は、本番印刷処理よりも印刷解像度が低くてもよい。
S244においてCPU72は、印刷処理選択画面データを多機能機10に送信する。多機能機10のCPU22は、仲介サーバ60から印刷処理選択画面データを受信すると、S246において、印刷処理選択画面を表示部14に表示させる。S248においてCPU22は、選択された印刷処理を識別するための印刷処理識別情報を、仲介サーバ60に送信する。
S251において、仲介サーバ60のCPU72は、画像処理アップロード用データID取得要求情報を、変換サーバ200へ送信する。画像処理アップロード用データID取得要求情報は、多機能装置10がこれから変換サーバ200にアップロードするアップロードデータを識別するための画像処理アップロード用データIDを、変換サーバ200に対して要求するための情報である。S253において変換サーバ200のCPU272は、画像処理アップロード用データIDを、仲介サーバ60に送信する。
S261において、仲介サーバ60のCPU72は、スキャンアップロード実行命令情報を生成する。スキャンアップロード実行命令情報は、スキャン処理によって生成したアップロードデータを変換サーバ200へアップロードすることを、多機能機10へ命令する情報である。S263においてCPU72は、スキャンアップロード実行命令情報および必要データ数情報を、多機能機10へ送信する。必要データ数情報は、変換サーバ200で選択アプリケーションを実行して画像処理を行う際に必要なスキャン画像データ数を示す情報である。必要データ数は、アプリケーションの種類およびテンプレートの種類によって定まる値である。具体的には、選択アプリケーションがAまたはCアプリケーションである場合には、必要データ数は1つである。一方、選択アプリケーションがBアプリケーションである場合には、必要データ数は、選択テンプレート画像に含まれている特定領域の数である。すなわち、CPU72は、S237で受信したテンプレート識別情報によって識別される選択テンプレート画像に基づいて、必要データ数を判断し、判断した必要データ数を示す必要データ数情報を、多機能機10に送信している。S264において多機能機10のCPU22は、必要データ数を表示部14に表示させる。必要データ数の表示態様は、例えば、「原稿を○○枚セットして下さい」のような態様でもよい。
S265において、多機能機10のCPU22は、画像のスキャンを実行する。具体的には、ユーザが、スキャン実行部19に所定の画像が記録された用紙をセットして、操作部12の読取開始のボタンを押下すると、CPU22は、スキャン実行部19に用紙に記録された画像を読み取らせ、読み取った画像データからアップロードデータを作成する。
S271においてCPU22は、画像処理アップロード先URL取得要求情報および通信書式取得要求情報と、アップロード画像データの個数を示す個数情報とを、仲介サーバ60に送信する。「画像処理アップロード」は、各種のデータを、画像処理のために変換サーバ200へアップロードする処理である。画像処理アップロード先URL取得要求情報は、変換サーバ200にアップロードを行うために必要な情報である画像処理アップロード先URLを要求するための情報である。通信書式取得要求情報は、後述するアップロードメッセージの通信書式を要求するための情報である。スキャン画像データのアップロード処理の場合、アップロード画像データの個数は、スキャン原稿から読み取った読取面の数である。メディア画像データのアップロード処理の場合、アップロード画像データの個数は、ユーザによってアップロードのために選択された画像データの個数である。なお、アップロードされる「メディア画像データ」「スキャン画像データ」のことを総じて、「アップロードデータ」とも表記する。
S272において、仲介サーバ60のCPU72は、多機能機10から受信した個数情報が示す数が、必要データ数を超過するか否かを判断する。具体的には、選択アプリケーションがAまたはCアプリケーションである場合には、受信した個数情報が示す数が1を超過するか否かが判断される。また、選択アプリケーションがBアプリケーションである場合には、受信した個数情報が示す数が、S236で選択された選択テンプレート画像の必要データ数を超過するか否かが判断される。肯定判断される場合(S272:YES)には、S274へ進む。
S274においてCPU72は、エラー報知画面データを多機能機10へ送信する。エラー報知画面データは、スキャン画像データの数が必要データ数に適合しないことを示すエラー報知画面を、表示部14に表示させるための情報である。S276において多機能機10のCPU22は、エラー報知画面を表示部14に表示させる。エラー報知画面には、例えば、「読み取った原稿数が必要数を超過しています」と表示されてもよい。そしてフローを終了する。
一方、S272において否定判断される場合(S272:NO)には、S282へ進む。S282においてCPU72は、第1選択処理を実行する。第1選択処理は、前述したブーストアップロード処理と通常アップロード処理の何れを使用するかを選択するための処理である。第1選択処理は、様々な処理形態をとることができる。以下に、第1選択処理の具体例として、第1処理例〜第8処理例を示す。CPU72は、これらの処理例のうち、何れか1つを実行してもよい。または、CPU72は、複数の処理例を組み合わせて実行するとしてもよい。複数の処理例を組み合わせる場合には、処理例の間で優先度をつけてもよい。そして、相反する選択が行われた場合には、最も高い優先度の処理例の選択結果を採用するとしてもよい。
第1処理例を説明する。S221で多機能機10から受信したアプリケーション識別情報が示している選択アプリケーションで実施される画像処理が、スキャン処理(S265)によって生成されたスキャン画像データに対して実行される場合には、CPU72は、通常アップロード処理を選択する。一方、選択アプリケーションで実施される画像処理が、メディアに記憶されているメディア画像データに対して実行される場合には、CPU72は、ブーストアップロード処理を選択する。具体的には、選択アプリケーションが、多機能機10が原稿をスキャンすることで得た画像データのみを出力画像データとして採用可能である場合に、CPU72は、通常アップロード処理を選択する。S226において、スキャン識別情報を受信していた場合に、CPU72は、通常アップロード処理を選択する。選択アプリケーションが、多機能機10に装着されたメディアに記憶された画像データのみを出力画像データとして採用可能である場合に、CPU72は、ブーストアップロード処理を選択する。S226において、メディア識別情報を受信していた場合に、CPU72は、ブーストアップロード処理を選択する。
第2処理例を説明する。選択アプリケーションで実施される画像処理が、多機能装置10から受信した出力画像データと、多機能装置10から受信したテンプレート識別情報が示すテンプレート画像データを合成する処理である場合(S227:YES)には、CPU72は、ブーストアップロード処理を選択する。具体的には、選択アプリケーションが、Aアプリケーション281〜Cアプリケーション283の何れかである場合である。一方、選択アプリケーションで実施される画像処理が、多機能装置10から受信した出力画像データと、多機能装置10から受信したテンプレート識別情報が示すテンプレート画像データを合成する処理とは異なる処理である場合(S227:NO)には、CPU72は、通常アップロード処理を選択する。このような処理の一例としては、ユーザが取得した画像データが示す画像に含まれる文字を処理する画像処理が挙げられる。具体的には、選択アプリケーションがDアプリケーション284である場合に、通常アップロード処理が選択される。
第3処理例を説明する。CPU72は、S221で多機能機10から受信した付帯情報に含まれている仕向け情報が示している地域を認識する。そして、仕向け情報が示す地域が、予め定められた特定地域である場合には、CPU72は、ブーストアップロード処理を選択する。一方、仕向け情報が示す地域が特定地域以外の地域である場合には、通常アップロード処理を選択する。なお、本実施例の説明例では、特定地域が「日本」である場合を説明する。
第4処理例を説明する。CPU72は、S221で多機能機10から受信した付帯情報に含まれているグローバルIPアドレスを読み出す。そして、読み出したグローバルIPアドレスが、特定地域に割り当てられたグローバルIPアドレスの範囲に含まれる場合には、CPU72は、ブーストアップロード処理を選択する。一方、読み出したグローバルIPアドレスが、特定地域に割り当てられたグローバルIPアドレスの範囲に含まれない場合には、CPU72は、通常アップロード処理を選択する。すなわち、CPU72は、グローバルIPアドレスを参照することによって、付帯情報の送信元である多機能機10が設置された地域を特定することができる。
第5処理例を説明する。CPU72は、S221で多機能機10から受信した付帯情報に含まれている日時情報を読み出す。そして、読み出した日時情報が、予め定められた特定時点を示している場合には、CPU72は、ブーストアップロード処理を選択する。一方、読み出した日時情報が、特定時点を示していない場合には、CPU72は、通常アップロード処理を選択する。特定時点の一例としては、一日における特定の時間帯(例:9−18時の営業時間帯)が挙げられる。また特定時点の他の例としては、一年における特定の期間(例:11月から翌1月までの、年賀状シーズン)が挙げられる。
第6処理例を説明する。CPU72は、S221で多機能機10から受信したアプリケーション識別情報が示している選択アプリケーションに、予め定められた特定地域が対応付けられているか否かを判断する。選択アプリケーションに特定地域が対応付けられていない場合には、CPU72は、通常アップロード処理を選択する。一方、選択アプリケーションに特定地域が対応付けられている場合には、CPU72は、S221で多機能機10から受信した付帯情報に含まれている仕向け情報を読み出す。そして、読み出した仕向け情報で示される地域が、特定地域に含まれている場合には、CPU72は、ブーストアップロード処理を選択する。一方、読み出した仕向け情報で示される地域が、特定地域に含まれていない場合には、CPU72は、通常アップロード処理を選択する。
第6処理例の具体例を説明する。選択アプリケーションがBアプリケーション282以外のアプリケーションである場合には、CPU72は、選択アプリケーションに特定地域が対応付けられていないと判断する。よってCPU72は、通常アップロード処理を選択する。一方、選択アプリケーションがBアプリケーション282である場合には、CPU72は、選択アプリケーションに特定地域が対応付けられていると判断する。そして、付帯情報に含まれている仕向け情報で示される地域(例:日本)が、Bアプリケーション282に対応付けられている特定地域(例:日本)に含まれる場合には、CPU72は、ブーストアップロード処理を選択する。一方、仕向け情報で示される地域が、Bアプリケーション282に対応付けられている特定地域に含まれない場合には、CPU72は、通常アップロード処理を選択する。
第7処理例を説明する。CPU72は、アプリケーション識別情報が示している選択アプリケーションに、予め定められた特定日が対応付けられているか否かを判断する。選択アプリケーションに特定日が対応付けられている場合には、CPU72は、S221で多機能機10から受信した付帯情報に含まれている日時情報を読み出す。そして、読み出した日時情報が特定日に含まれている場合には、CPU72は、ブーストアップロード処理を選択する。一方、読み出した日時情報が特定日に含まれていない場合には、CPU72は、通常アップロード処理を選択する。
第7処理例の具体例を説明する。選択アプリケーションがBアプリケーション282である場合には、CPU72は、「11月〜翌1月」という特定日がBアプリケーション282に対応付けられていると判断する。そして、付帯情報に含まれている日時情報が示す日時が、「11月〜翌1月」の期間内の場合には、CPU72は、ブーストアップロード処理を選択する。一方、日時情報が示す日時が、「11月〜翌1月」の期間外の場合には、CPU72は、通常アップロード処理を選択する。
第8処理例を説明する。S248で多機能機10から受信した印刷処理識別情報が示している処理内容が本番印刷処理である場合には、CPU72は、通常アップロード処理を選択する。一方、S248で多機能機10から受信した印刷処理識別情報が示している処理内容が、試行印刷処理である場合には、CPU72は、ブーストアップロード処理を選択する。
S282の第1選択処理が完了すると、S283へ進む。S283においてCPU72は、判断処理を実行する。判断処理は、ブーストアップロード処理を実行する場合に、画像データのサイズを縮小する縮小処理(S310)を、ブーストサーバ300で実行するか否かを判断する処理である。具体的に説明する。アプリケーション識別情報が示している選択画像処理が、スキャン処理によって生成された画像データに対して実行される処理である場合には、判断処理では、縮小処理を実行しないと判断される。一方、アプリケーション識別情報が示している選択画像処理が、メディアに記憶されている画像データに対して実行される処理である場合には判断処理では、縮小処理を実行すると判断される。
またS283においてCPU72は、所定ピクセルサイズを決定する決定処理を実行する。所定ピクセルサイズは、後述する縮小処理(S310)において、画像データを縮小する際の基準として用いられる情報である。具体的に説明する。選択画像処理が、選択されたテンプレート画像の一部に配置されている特定領域にアップロードデータで表示される画像を合成する画像処理である場合には、決定処理では、特定領域のサイズに対応するように所定ピクセルサイズを決定する。このような選択画像処理を実行するプログラムには、Bアプリケーション282が対応する。一方、選択画像処理が、選択されたテンプレート画像にアップロードデータで表示される画像を重ね合せるように合成することで、所定の用紙サイズに対応する処理データを作成する画像処理である場合には、決定処理では、所定ピクセルサイズを、所定の用紙サイズに対応する画像のピクセルサイズと同一に決定する。このような選択画像処理を実行するプログラムには、Aアプリケーション281およびCアプリケーション283が対応する。Aアプリケーション281およびCアプリケーション283に対応する所定ピクセルサイズは、ハガキへの300dpiでの印刷に適したピクセルサイズであってもよい。
S285においてCPU72は、第1選択処理で選択された結果を判断する。通常アップロード処理が選択された場合には、S577へ進む。
S577においてCPU72は、アップロードメッセージの通信書式を作成する。アップロードメッセージの通信書式は、変換サーバ200へアップロードデータをアップロードする際のメッセージの枠組みとなる情報である。
S579においてCPU72は、第2指示情報およびアップロードメッセージの通信書式を、多機能機10へ送信する。第2指示情報は、通常アップロード処理を多機能機10に実行させるための情報である。第2指示情報は、画像処理アップロード先URLを含んでいる。画像処理アップロード先URLの一例としては、変換サーバ200のURLが挙げられる。
S581においてCPU22は、受信した通信書式と、受信した画像処理アップロード先URLと、S565で作成されたアップロードデータと、に基づいて、アップロードメッセージを作成する。具体的には、多機能機10は、仲介サーバ60から受信した通信書式の所定の位置に、アップロードデータのバイナリデータと、画像処理アップロード先URLと、アップロードデータのデータサイズ等の各種の情報を組み合わせる。これにより、変換サーバ200に対応したアップロードメッセージを作成することが出来る。
S583においてCPU22は、変換サーバ200に対して、アップロードメッセージを送信する。このときアップロードメッセージは、ブーストサーバ300を経由せずに変換サーバ200へ送信される。すなわち、通常アップロード処理が実行される。S585において、変換サーバ200のCPU272は、画像処理アップロード結果情報を、多機能機10へ送信する。画像処理アップロード結果情報は、アップロードデータが変換サーバ200に正常にアップロードできたか否かを示す情報である。そしてS587へ進む。
一方S285において、ブーストアップロード処理が選択された場合には、S290へ進む。S290においてCPU72は、アップロードメッセージの通信書式を作成する。
S295においてCPU72は、第1指示情報、およびアップロードメッセージの通信書式を、多機能機10へ送信する。第1指示情報は、ブーストアップロード処理を多機能機10に実行させるための情報である。第1指示情報は、ブーストサーバ300のURLおよび変換サーバ200のURLを含んでいる。
またS295においてCPU72は、第4指示情報、および、決定処理(S283)によって決定された所定ピクセルサイズを、第1指示情報と対応付けて多機能機10へ送信する。第4指示情報は、アップロードデータで表示される画像のピクセルサイズが所定ピクセルサイズよりも大きい場合に、アップロードデータのサイズを縮小する縮小処理を実行することを、ブーストサーバ300へ指示する情報である。
またS295においてCPU72は、メディアから読み出したアップロードデータに対して選択画像処理が実行されるか否かを判断する。具体的には、選択アプリケーションが、多機能機10に装着されたメディアに記憶された画像データのみを出力画像データとして採用可能である場合に、CPU72は、肯定判断する。またはS226において、メディア識別情報を受信していた場合に、CPU72は、肯定判断する。そして、肯定判断される場合には、第5指示情報を、第1指示情報と対応付けて多機能機10へ送信する。第5指示情報は、縮小処理の実行をブーストサーバ300に対して指示するための情報である。
S300において多機能機10のCPU22は、アップロードメッセージを作成する。アップロードメッセージには、アップロードデータのバイナリデータと、アップロードデータのデータサイズを示すデータサイズ情報と、ブーストサーバ300のURLおよび変換サーバ200のURLと、所定ピクセルサイズを示す所定ピクセルサイズ情報と、第1指示情報と、第4指示情報と、が含まれている。またアップロードメッセージには、第5指示情報がさらに含まれている場合がある。S305においてCPU22は、ブーストサーバ300に対して、アップロードメッセージを送信する。ブーストサーバ300は、アップロードメッセージを受信する。
ここで、ブーストサーバ300がアップロードメッセージを受信する形態は、様々であってよい。以下に、受信形態の例を列挙する。(例1)アップロードデータ、ブーストサーバ300のURLおよび変換サーバ200のURL、および、所定ピクセルサイズおよびアップロードデータのデータサイズを、同じパケットで受信してもよい。(例2)アップロードデータのヘッダに、ブーストサーバ300のURLおよび変換サーバ200のURL、および、所定ピクセルサイズおよびアップロードデータのデータサイズを含んでいてもよい。(例3)アップロードデータのパケットとは別のパケットで、ブーストサーバ300のURLおよび変換サーバ200のURL、および、所定ピクセルサイズおよびアップロードデータのデータサイズを、連続して受信してもよい。(例4)アップロードデータ、ブーストサーバ300のURLおよび変換サーバ200のURL、および、所定ピクセルサイズおよびアップロードデータのデータサイズを、同じ通信セッション内で受信してもよい。(例5)アップロードデータの識別情報またはアップロードデータのパケットの識別情報を含んだパケットで、ブーストサーバ300のURLおよび変換サーバ200のURL、および、所定ピクセルサイズおよびアップロードデータのデータサイズを、受信してもよい。
S310においてブーストサーバ300のCPU372は、縮小処理を実行する。縮小処理は、アップロードデータによって示されるアップロード画像のピクセルサイズを縮小する処理である。縮小処理によって、縮小された縮小画像データが生成される。
(縮小処理)
図8を用いて、S310で行われる縮小処理の内容を説明する。S10においてブーストサーバ300のCPU372は、縮小処理の実行可否の判断を行う必要があるか否かを判断する。この判断は、S305で受信したアップロードデータに、第4指示情報または第5指示情報が含まれているか否かによって行われる。否定判断される場合(S10:NO)には縮小処理を終了し、肯定判断される場合(S10:YES)にはS20へ進む。
S20においてCPU372は、アップロードデータのデータサイズが、予め定められた所定データサイズよりも大きいか否かを判断する。所定データサイズの一例は1メガバイトである。具体的には、S305で受信したアップロードメッセージに含まれるデータサイズ情報が示すデータサイズと、所定データサイズとを比較して、判断する。なお、アップロードデータに含まれる情報(例:ヘッダ情報)が示すデータサイズをアップロードデータのデータサイズとして用いてもよい。否定判断される場合(S20:NO)には、縮小処理を終了する。一方、肯定判断される場合(S20:YES)には、縮小処理を実行する場合であると判断され、S25へ進む。
S25においてCPU372は、S305で受信したアップロードメッセージに含まれる所定ピクセルサイズ情報を取得する。S30においてCPU372は、アップロードデータで示されるアップロード画像のピクセルサイズ(すなわち、アップロード画像の幅および高さ)を示す情報を取得する。具体的には、アップロードデータのヘッダ情報に含まれている、アップロード画像のピクセルサイズを示す情報と、画素数を示す情報とを取得する。すなわち、多機能機10は、スキャン画像データを作成するとき、スキャン画像データに、スキャン画像データのピクセルサイズを示す情報と、画素数を示す情報とを含むヘッダ情報を含ませる。また、メディア画像データには、メディア画像データのピクセルサイズを示す情報と、画素数を示す情報とが、ヘッダ情報として含まれている。
S40においてCPU372は、アップロード画像のピクセルサイズが、所定ピクセルサイズよりも大きいか否かを判断する。具体的に説明する。アップロード画像の横のピクセルサイズが所定ピクセルサイズ情報で示される横のピクセルサイズよりも大きいか、アップロード画像の縦のピクセルサイズが所定ピクセルサイズ情報で示される縦のピクセルサイズよりも大きい場合には、「アップロード画像のピクセルサイズが、所定ピクセルサイズよりも大きい」と判断される。S40において否定判断される場合(S40:NO)には縮小処理を終了し、肯定判断される場合(S40:YES)にはS45へ進む。
S45においてCPU372は、アップロード画像の画素数が、所定画素数よりも大きいか否かを判断する。所定画素数の具体例は、200万画素である。アップロード画像の画素数が所定画素数よりも小さい場合(S45:NO)には縮小処理を終了し、肯定判断される場合(S45:YES)にはS50へ進む。アップロード画像の画素数を示す情報は、縦の画素数と、横の画素数を示す情報であってもよい。アップロード画像の縦の画素数と、横の画素数を乗算した値が所定画素数よりも大きい場合には、アップロード画像の画素数が所定画素数よりも大きい(S45:YES)と判断される。
S50においてCPU372は、アップロード画像の縮小率を算出する。具体的に説明する。アップロード画像を縮小して得られる縮小画像は、長方形の形状を有している。縮小画像は、幅方向の第1辺と、第1辺と直交する高さ方向の第2辺を備えている。また所定ピクセルサイズは、第1辺の長さである所定第1長さと、第2辺の長さである所定第2長さを示している。縮小率は、縮小画像の第1辺の長さが所定第1長さと同等であるとともに第2辺の長さが所定第2長さよりも長くなるように、算出される。あるいは、縮小率は、縮小画像の第2辺の長さが所定第2長さと同等であるとともに第1辺の長さが所定第1長さよりも長くなるように、算出される。
S55においてCPU372は、JPEG(Joint Photographic Experts Groupの略)方式で圧縮されているアップロードデータをデータ伸長する。アップロードデータの圧縮方式の他の一例としては、PNG(Portable Network Graphicsの略)方式、GIF(Graphics Interchange Formatの略)方式が挙げられる。S60においてCPU372は、S50で算出された縮小率に基づいて、アップロードデータに対して縮小処理を実行する。これにより、縮小画像データが得られる。縮小画像データが示す縮小画像のピクセルサイズ(すなわち、画像の幅および高さ)は、アップロードデータが示すアップロード画像のピクセルサイズよりも小さい。S65においてCPU372は、縮小画像データを、ピクセルサイズを縮小する前のアップロードデータと同じ方式でデータ圧縮して、縮小されたアップロードデータを生成する。そして縮小処理を終了する。なお、縮小する前のアップロードデータと違う方式データ圧縮してもよい。
(通信システムの動作(その2))
説明を図4に戻す。S315においてブーストサーバ300のCPU372は、アップロードメッセージを変換サーバ200へ送信する。アップロードメッセージには、S60の縮小処理が実行されている場合には、縮小されたアップロードデータが含まれており、S60の縮小処理が実行されていない場合には、縮小されていないアップロードデータが含まれている。すなわちアップロードメッセージは、ブーストサーバ300を経由して変換サーバ200へ送信される。よって、ブーストアップロード処理が実行される。
S320においてCPU272は、画像処理アップロード結果情報を、ブーストサーバ300へ送信する。S325においてCPU372は、画像処理アップロード結果情報を、多機能機10へ送信する。そしてS587へ進む。
S587において、多機能機10のCPU22は、受信した画像処理アップロード結果情報と、継続可否判断要求情報とを、仲介サーバ60に対して送信する。継続可否判断要求情報は、画像処理を継続可能であるか否かの判断を、仲介サーバ60に要求するための情報である。
S589において、仲介サーバ60のCPU72は、画像処理アップロード結果情報を解読し、解読結果を作成する。画像処理アップロード結果情報は、変換サーバ200から多機能機10へ送信されてきた情報であるため、変換サーバ200に固有の仕様を有している。よって、仲介サーバ60が記憶しているプログラム75に含まれている不図示の解読プログラムを用いることにより、画像処理アップロード結果情報を解読することができる。解読結果は、多機能機10で解読可能な形式のメッセージである。解読結果には、解読された画像処理アップロード結果情報に含まれている画像処理アップロード結果が含まれている。またCPU72は、画像処理を継続可能であるか否かについての情報である継続可否情報を、解読結果に基づいて生成する。例えば、解読結果がアップロード処理の失敗を示している場合には、画像処理を継続不可能であることを示す継続可否情報が生成される。S591においてCPU72は、解読結果および継続可否情報を、多機能機10へ送信する。
S593において多機能機10のCPU22は、継続可否情報に基づいて、画像処理を継続可能であるか否かを判断する。否定判断される場合(S593:NO)にはフローを終了し、肯定判断される場合(S593:YES)にはS595へ進む。
S595において多機能機10のCPU22は、アップロード処理を未実行のスキャン画像データが存在するか否かを判断する。肯定判断される場合(S595:YES)にはS271へ戻り、否定判断される場合(S595:NO)にはS597へ進む。S597においてCPU22は、変換サーバ200へのスキャン画像データのアップロード処理が完了したことを示すアップロード完了通知情報を、仲介サーバ60へ送信する。
S601においてCPU72は、変換サーバ200へアップロードされたアップロードデータが示す出力画像の内容が、選択アプリケーションによる画像処理を行うに十分な内容であるか否かを判断する。具体的には、選択アプリケーションがAアプリケーションである場合には、出力画像から特徴部を示す画像データの抽出を試み、抽出できたか否かが判断される。また、選択アプリケーションがCアプリケーションである場合には、出力画像から特定領域を示す画像データの抽出を試み、抽出できたか否かが判断される。また、選択アプリケーションがDアプリケーションである場合には、出力画像のOCRを試み、OCRできたか否かが判断される。また、選択アプリケーションがDアプリケーションである場合には、出力画像から差出人名、差出人住所と、宛先名、宛先住所を示す画像データの抽出を試み、抽出できたか否かが判断される。否定判断される場合(S601:NO)には、S603へ進む。S603においてCPU72は、エラー報知画面データを多機能機10へ送信する。S605において多機能機10のCPU22は、エラー報知画面を表示部14に表示させる。エラー報知画面には、例えば、「読み取った原稿数が必要数に不足しています」と表示されてもよい。そしてフローを終了する。
一方、S601において肯定判断される場合(S601:YES)には、S619へ進む。S619においてCPU72は、第1画像処理要求情報、アプリケーション識別情報、テンプレート識別情報、を変換サーバ200に送信する。第1画像処理要求情報は、S253で受信した画像処理アップロード用データIDで識別されるアップロードデータ(すなわち、S583またはS315で変換サーバ200にアップロードしたアップロードデータ)に対して、画像処理の実行を要求するための情報である。アプリケーション識別情報およびテンプレート識別情報は、変換サーバ200が認識可能な形式に変換されていてもよい。例えば、URLの記述方式によって記述されていてもよい。
S621において変換サーバ200のCPU272は、処理データ取得情報を仲介サーバ60に送信する。処理データ取得情報は、画像処理の実行を要求する処理(S619)に応じて行われる画像処理を識別するための情報である、画像処理ジョブIDを含んでいてもよい。処理データ取得情報は、URLの記述方式によって記述されていてもよい。
S623においてCPU272は、テンプレート識別情報によって識別される選択テンプレート画像が、Cアプリケーション用の第3テンプレート画像であるか否かを判断する。肯定判断される場合(S623:YES)には、S624へ進む。S624においてCPU272は、テンプレート記憶領域276に記憶されている第3テンプレート画像データ123の中から、選択テンプレート画像データを読み出す。そして、Cアプリケーション283を用いて、画像処理を開始する。そしてS631へ進む。
一方、S623において否定判断される場合(S623:NO)には、S625へ進む。S625においてCPU272は、テンプレート取得要求情報をコンテンツサーバ100に送信する。テンプレート取得要求情報は、テンプレート識別情報によって識別される選択テンプレート画像データを、コンテンツサーバ100から取得するための情報である。S627においてCPU272は、選択テンプレート画像データを、コンテンツサーバ100から取得する。そして、Aアプリケーション281またはBアプリケーション282を用いて、画像処理を開始する。そしてS631へ進む。
S631〜S651の処理は、アップロードデータについて画像処理を開始する際に、画像処理が完了するまで多機能機10を待機させる処理である。変換サーバ200は、S619において第1画像処理要求情報を受信することに応じて、アップロードデータに対して画像処理を実行する。画像処理は、所定データ量(例:100KB)ごとに分割されたアップロードデータに対して行われるとしても良い。また、所定データ量は、画像処理によって適したデータ量としてもよい。
S631において、仲介サーバ60のCPU72は、画像処理完了確認要求情報を変換サーバ200に送信する。画像処理完了確認要求情報は、S619で変換サーバ200に対して要求した画像処理が完了したか否かを、変換サーバ200に対して確認するための情報である。CPU72は、画像処理を識別するために、画像処理完了確認要求情報に、S621で変換サーバ200が送信した処理データ取得情報を含ませる。
S632において変換サーバ200のCPUは、画像処理が完了したか否かを判断する。具体的には、画像処理完了確認要求情報に含まれる処理データ取得情報に対応する画像処理を、画像処理の完了の可否を判断する画像処理であると特定する。そして、特定した画像処理において、アップロードデータの先頭部分から所定データ量分の変換が完了したか否かが判断される。具体的には、100Kバイトごとの処理を行う画像処理については、100Kバイトの処理が完了したかを判断し、アップロードデータ全体を処理する画像処理については、アップロードデータ全体の画像処理が完了しているかを判断する。画像処理が完了していない場合(S632:NO)にはS633へ進む。
S633においてCPUは、画像処理が完了していないことを示す画像処理未完了通知情報を、仲介サーバ60へ送信する。S635において仲介サーバ60のCPU72は、画像処理未完了通知情報を受信することに応じて、待機命令を生成する。待機命令は、多機能機10に、画像処理の完了を待機させるための命令である。
S637においてCPU72は、待機命令を多機能機10へ送信する。S639において多機能機10のCPU22は、画像処理の完了を待機する待機処理を実行する。待機処理は、例えば、画像処理のタイムアウトを検知するためにスタートしていたタイマーをリセットして、再スタートさせる処理であってもよい。また例えば、メモリ24に記憶されているタイムアウト時間を増加させることで、画像処理がタイムアウトになる時間を延長する処理であってもよい。
S641においてCPU22は、待機処理の実行が完了したことを示す待機処理完了情報を、仲介サーバ60へ送信する。そしてS631へ戻る。
一方、S632において画像処理が完了したと判断された場合(S632:YES)には、S651へ進む。S651において変換サーバ200のCPU272は、アップロードデータの先頭部分での所定データ量分の画像処理が完了したことを示す画像処理完了通知情報を、仲介サーバ60へ送信する。
S753〜S973は、変換サーバ200で画像処理された処理データを用いた画像処理を、多機能機10に実行させるためのステップである。S753において仲介サーバ60のCPU72は、処理データ取得命令情報を生成する。処理データ取得命令情報は、画像処理が、先頭部分の所定データ量分完了した(S732:YES)ことを多機能機10に通知する情報でもある。
処理データ取得命令情報を受信すると、S757においてCPU72は、処理データ取得命令情報を多機能機10へ送信する。処理データ取得命令情報は、URL(Uniform Resource Locator)の記述方式によって記述されていてもよい。S759において多機能機10のCPU22は、ダウンロード元URL要求情報および処理データ取得情報要求情報を仲介サーバ60へ送信する。ダウンロード元URL要求情報は、S631で画像処理完了確認が行われた処理データにアクセスするためのダウンロード元URLを、仲介サーバ60に対して要求する情報である。また処理データ取得情報要求情報は、S631で画像処理完了確認が行われた処理データを生成したジョブを識別するための情報である。
S780において仲介サーバ60のCPU72は、第2選択処理を実行する。第2選択処理は、前述したブーストダウンロード処理と通常ダウンロード処理の何れを使用するかを選択するための処理である。第2選択処理は、様々な処理形態をとることができる。以下に、第2選択処理の具体例として、第9処理例および第10処理例を示す。
第9処理例を説明する。CPU72は、S221で多機能機10から受信した付帯情報に含まれている仕向け情報が示している地域を識別する。そして、仕向け情報が示す地域が、予め定められた特定地域である場合には、CPU72は、ブーストダウンロード処理を選択する。一方、仕向け情報が示す地域が特定地域以外の地域である場合には、通常ダウンロード処理を選択する。
第10処理例を説明する。CPU72は、S221で多機能機10から受信した付帯情報に含まれている日時情報を読み出す。そして、読み出した日時情報が、予め定められた特定時点を示している場合には、CPU72は、ブーストダウンロード処理を選択する。一方、読み出した日時情報が、特定時点を示していない場合には、CPU72は、通常ダウンロード処理を選択する。なお、特定時点の具体例は、前述した第5処理例で説明済みであるため、ここでは説明を省略する。
S785においてCPU72は、第2選択処理で選択された結果を判断する。通常ダウンロード処理が選択されたと判断された場合(S785:通常ダウンロード)には、S961へ進む。
S961においてCPU72は、変換サーバ200から処理データを取得するためのダウンロード元URLおよび処理データ取得情報を生成し、多機能機10へ送信する。処理データ取得情報には、印刷プレビュー表示処理、試行印刷処理、本番印刷処理の何れの処理を実行するかを示す処理内容情報も含まれている。処理内容情報は、S239で記憶された印刷プレビュー表示フラグや、S248で多機能機10から受信した印刷処理識別情報に基づいて、生成することができる。
S963において多機能機10のCPU22は、処理データ取得情報で識別される処理データをダウンロードするためのダウンロード要求情報を、ダウンロード元URLに基づいて、変換サーバ200に送信する。S965において変換サーバ200のCPU272は、ダウンロード要求情報によって特定される処理データを、多機能機10に送信する。すなわち処理データは、ブーストサーバ300を経由せずに多機能機10へ送信される。よって、通常ダウンロード処理が実行される。
変換サーバ200において、画像処理が100KBずつ行われた場合には、S963で送信されたダウンロード要求情報に対して、S965において、100KBずつ処理データが多機能機10へ送信されるとしてもよい。この場合、多機能機10のCPU22は、印刷実行部に印刷処理を実行させることが可能な最低量のデータを受信するまで、S963によるダウンロード要求情報の送信と、S965による処理データの受信とを繰り返す。印刷実行部に印刷処理を実行させることが可能なデータの最低量は、印刷実行部18がインクジェットプリンタである場合には、インクヘッドを1回キャリッジさせるのに十分な量であってよく、印刷実行部18がレーザープリンタである場合には、印刷用紙の1枚分を印刷させるのに十分な量であってよい。
S967において多機能機10のCPU22は、処理データに基づいて画像処理を実行する。具体的には、印刷プレビュー表示処理、試行印刷処理、本番印刷処理の3つのうち、処理内容情報で指定された処理を実行する。試行印刷処理や本番印刷処理を実行する場合には、印刷処理は、印刷データの印刷可能な最小単位で実行されるとしてもよい。例えば、印刷実行部18がインクジェットプリンタである場合には、ライン単位で印刷処理を実行してもよい。印刷実行部18がレーザープリンタである場合には、印刷用紙の1枚単位で印刷処理を実行してもよい。そしてS968へ進む。
一方、S785において、ブーストダウンロード処理が選択されたと判断された場合(S785:ブーストダウンロード)には、S795へ進む。S795においてCPU72は、ブーストサーバ300を経由して変換サーバ200から処理データを取得するためのダウンロード元URLを生成する。そして、ダウンロード元URLおよび処理データ取得情報を、多機能機10へ送信する。
S805において多機能機10のCPU22は、ダウンロード要求情報を、ダウンロード元URLに基づいて、ブーストサーバ300に送信する。S815においてブーストサーバ300のCPU372は、受信したダウンロード要求情報を変換サーバ200へ送信する。S820においてCPU372は、ダウンロード要求情報によって特定される処理データを、変換サーバ200から受信する。S825においてCPU372は、受信した処理データを多機能機10へ送信する。すなわち処理データは、ブーストサーバ300を経由して多機能機10へ送信される。よって、ブーストダウンロード処理が実行される。
S830において多機能機10のCPU22は、処理データに基づいて画像処理を実行する。画像処理の具体的内容は、S967において説明済みであるため、ここでは説明を省略する。そしてS968へ進む。
S968においてCPU22は、画像処理を未実行の処理データが存在するか否かを判断する。肯定判断される場合(S968:YES)にはS759へ戻り、否定判断される場合(S968:NO)にはS969へ進む。S969においてCPU22は、画像処理が完了したことを示す画像処理完了通知情報を、仲介サーバ60へ送信する。
S970において仲介サーバ60のCPU72は、S967で実行された画像処理が、本番印刷処理であったか否かを判断する。否定判断される場合(S970:NO)にはS242へ戻り、肯定判断される場合(S970:YES)にはS971へ進む。なお、S970で否定判断されたことによりS242に戻った場合は、CPU72は、本番印刷ボタン画像と、キャンセルに対応するキャンセルボタン画像と、を含む印刷処理選択画面データを生成する。CPU72は、S248で、キャンセルボタン画像が選択されたことを示す印刷処理識別情報を受信した場合には、S971へ進む。CPU72は、S248で、本番印刷ボタン画像が選択されたことを示す印刷処理識別情報を受信した場合には、S251へ進む。S971において仲介サーバ60のCPU72は、処理完了通知情報を多機能機10へ送信する。S973において多機能機10のCPU22は、完了画面を表示部14に表示させる。そしてフローが終了する。
(効果)
画像データを多機能機10から変換サーバ200へアップロードする際に、ブーストアップロード処理と通常アップロード処理の一方を選択することができる(S282)。ブーストアップロード処理では、ブーストサーバ300経由で変換サーバ200へ画像データを送信することができる。ブーストサーバ300と変換サーバ200は、仮想的な組織内ネットワークで接続されているため、ブーストアップロード処理の方が、通常アップロード処理よりも通信速度が速い。従って、通信時間を短くしたほうが、多機能機10のユーザにとって通信の待ち時間による違和感が少ないであろう画像データを、ブーストアップロード処理を用いて送信することができる。これにより、効率的に画像データを変換サーバ200へアップロードすることが可能となる。また同様に、画像データを変換サーバ200から多機能機10へダウンロードする際に、ブーストダウンロード処理と通常ダウンロード処理の一方を選択することができる(S780)。これによっても、効率的に画像データを変換サーバ200からダウンロードすることが可能となる。
第1処理例で説明した処理の効果を説明する。スキャン画像データをアップロードする場合には、通常アップロード処理を選択することができる。一方、メディア画像データをアップロードする場合には、ブーストアップロード処理を選択することができる。スキャン画像データのサイズは、多機能機10のスキャン実行部19のスペックからある程度予測できるサイズとなる。一方、メディア画像データのサイズは、ユーザによって自由に決められるため、予測することができない。従って、メディア画像データが写真データである場合などでは、スキャン画像データに比べてはるかにメディア画像データのサイズが大きい場合が発生しうる。そこで、メディア画像データに対してブーストアップロード処理を行うことで、メディア画像データに対して縮小処理(S310)を実行することが可能となる。これにより、メディア画像データのサイズが巨大である場合においても、画像データ通信を円滑に行うことが可能となる。
第2処理例で説明した処理の効果を説明する。画像データにテンプレート画像データを合成する処理を実行する場合(S227:YES)には、ブーストアップロード処理を選択することができる。テンプレート画像データと合成する画像データは、データサイズが比較的大きい。これは、写真データが多いためである。従って、ブーストアップロード処理を用いることで、データ通信を円滑に行うことが可能となる。一方、画像データ含まれている文字を処理する画像処理を実行する場合(S227:NO)には、通常アップロード処理を選択することができる。文字を含む画像データは、文字を含まない画像データ(例:写真データ)よりもデータサイズが小さい場合が多い。従って、通信速度が低い通常アップロード処理を用いても、データ通信を円滑に行うことが可能となる。
第3および第4処理例で説明した処理の効果を説明する。付帯情報の送信元である多機能機10が設置された地域が、予め定められた特定地域(例:日本)である場合に、ブーストアップロード処理を選択することができる。サイズの大きな画像データを用いるアプリケーション(例:年賀状作成アプリケーション)を、特定地域だけ使用可能にする場合がある。このような場合に、ブーストアップロード処理を用いることで、データ通信を円滑に行うことが可能となる。
第5処理例で説明した処理の効果を説明する。多機能機10からアクセスがあった時間が、一日における特定の時間帯(例:9−18時の営業時間帯)である場合に、ブーストアップロード処理を選択することができる。特定の時間帯にデータ通信が集中する場合においても、ブーストアップロード処理を用いることで、データ通信を円滑に行うことが可能となる。また、多機能機10が設置されている地域の現地時刻に基づいて、特定の時間帯の範囲内であるか否かを判断できる。よって、より正確に、ブーストアップロード処理の使用可否を判断することができる。また、多機能機10からアクセスがあった日が、一年における特定の期間(例:11月から翌1月までの、年賀状シーズン)である場合に、ブーストアップロード処理を選択することができる。特定の期間にデータ通信が集中する場合においても、ブーストアップロード処理を用いることで、データ通信を円滑に行うことが可能となる。
第6処理例で説明した処理の効果を説明する。特定地域に対応付けられている選択アプリケーション(例:Bアプリケーション282)が選択された場合に、多機能機10がその特定地域内に設置されている場合には、ブーストアップロード処理を選択することができる。換言すると、年賀状作成のためのアプリケーションが選択された場合に、多機能機10が年賀状を作成するという風習が存在する地域に配置されている場合には、ブーストアップロード処理を選択することができる。年賀状は、年末に集中的に作成される。従って、年末の短期間に大量のデータ通信が発生する。このため、年賀状作成のための画像データ通信である場合には、ブーストアップロード処理を用いることで、画像データ通信を円滑に行うことが可能となる。
第7処理例で説明した処理の効果を説明する。予め定められた特定日(例:11月〜翌1月)が対応付けられている選択アプリケーション(例:Bアプリケーション282)が選択された場合に、多機能機10からその特定日に含まれる期間中にアプリケーション識別情報が送信されてきた場合には、ブーストアップロード処理を選択することができる。換言すると、年賀状作成のためのアプリケーションが選択された場合において、年賀状を作成する期間中に多機能機10からアクセスがあった場合には、ブーストアップロード処理を選択することができる。これにより、短期間に大量のデータ通信が発生する年賀状作成期間中において、ブーストアップロード処理を用いることで、画像データ通信を円滑に行うことが可能となる。
第8処理例で説明した処理の効果を説明する。本番印刷処理のための画像データをアップロードする場合には、通常アップロード処理を選択することができる。一方、試行印刷処理のための画像データをアップロードする場合には、ブーストアップロード処理を選択することができる。本番印刷処理の場合には、印刷結果をユーザが確認して印刷設定にフィードバックする必要がない。本番印刷をユーザが指示してから印刷完了まで、多機能機10を放置しておくことが可能である。従って、通信速度が比較的遅い通常アップロード処理を選択することで、ブーストアップロード経路が混雑してしまう事態を防止することが可能となる。一方、試行印刷処理の場合には、印刷結果をユーザが確認する必要がある。従って、ブーストアップロード処理を用いることで、ユーザの待機時間を短縮化することができる。ユーザの利便性を高めることができる。
本明細書に記載されている通信システム2によれば、仲介サーバ60から多機能機10へブーストサーバ300のURLおよび変換サーバ200のURLを出力することによって(S295、S579)、アップロード処理を多機能機10に実行させることができる(S305、S583)。URLは、一般的に用いられているプロトコルである。従って、仲介サーバ60と多機能機10との間の通信のために、専用のプロトコルを備える必要を無くすことができる。
変換サーバ200と多機能機10とが異なる地域に設置されており、両者の距離が離れている場合がある。例えば、多機能機10およびブーストサーバ300が日本に設置されており、変換サーバ200が日本以外の地域に設置されている場合である。このような場合に、ブーストサーバ300を経由して、多機能機10と変換サーバ200との間で画像データを通信することで、トータルの通信時間を短縮することが可能となる。これは、ブーストサーバ300と変換サーバ200とが仮想的な組織内ネットワークで接続されているため、通信速度が速いためである。
本明細書に記載されている通信システム2によれば、仲介サーバ60に各種の選択処理を実行させるとともに、変換サーバ200に画像処理を実行させることが可能となる。選択処理を実行する装置と画像処理を実行する装置とを別体にすることができるため、仲介サーバ60をメンテナンス等する場合に、変換サーバ200で実行される画像処理に及ぼす影響を抑制することが可能となる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、以下の変形例が含まれる。
(変形例)
エラー報知画面を多機能機10の表示部14に表示させる処理は、省略することが可能である。この場合、S272〜S276を省略して、S271からS282へ進むとしてもよい。また、S601〜S605を省略して、S597からS619へ進むとしてもよい。第3テンプレート画像データ123は、コンテンツサーバ100のテンプレート記憶領域102内に記憶されていてもよい。この場合、S623およびS624を省略することが可能である。以上より、一般的に言うと、中継装置は、「第1受信処理」と、「第1選択処理」と、「第1送信処理」と、「第2送信処理」と、「第2受信処理」と、「画像処理」と、「第2選択処理」と、「第3送信処理」と、「第4送信処理」と、を少なくとも実行すれば良い。具体例としては、中継装置は、S221と、S282と、S295と、S579と、S315またはS583と、S619と、S780と、S795と、S961と、を少なくとも実行すればよい。
S229において、仲介サーバ60のCPU72が、テンプレート一覧情報をコンテンツサーバ100に要求する形態を説明したが、この形態に限られない。テンプレート一覧情報の少なくとも一部が、仲介サーバ60や変換サーバ200に保持されている形態であってもよい。具体例としては、第1テンプレート画像データ121および第2テンプレート画像データ122のテンプレート一覧情報がコンテンツサーバ100に保持されており、第3テンプレート画像データ123のテンプレート一覧情報が変換サーバ200に保持されていてもよい。この場合、仲介サーバ60のCPU72は、図2のS221で受信したアプリケーション識別情報に基づいて、選択アプリケーションを識別すればよい。そして、選択アプリケーションが、Aアプリケーション281またはBアプリケーション282である場合には、テンプレート一覧情報取得要求情報をコンテンツサーバ100へ送信すればよい。また、選択アプリケーションが、Cアプリケーション283である場合には、テンプレート一覧情報取得要求情報を変換サーバ200へ送信すればよい。
変換サーバ200に記憶されているアプリケーションの数は、Aアプリケーション281〜Dアプリケーション284の4つに限られない。2つ以下または5つ以上であってもよい。テンプレート選択画面212に一覧表示されるテンプレート画像の数は、テンプレートx〜zの3つに限られない。2つ以下または4つ以上であってもよい。
S579においてCPU72が多機能機10へ送信する画像処理アップロード先URLは、データ処理サーバのURLに限られない。例えば、データ処理サーバがアクセス可能な記憶媒体のURLであってもよい。
本実施形態ではインターネット6にブーストサーバ300が接続されている場合を説明したが、2つ以上のブーストサーバがインターネット6に接続されていてもよい。
S220で表示されるアプリケーション選択画面211に含まれるボタン画像B11〜B14を表示するためのボタン画像データは、様々な態様で取得することが可能である。例えば、仲介サーバ60から受信したアプリケーション選択画面データに、ボタン画像B11〜B14の画像を表示するためのビットマップ情報にアクセスするための情報が含まれていてもよい。CPU22は、この情報に基づいてビットマップ情報を仲介サーバ60から取得し、アプリケーション選択画面211を表示部14に表示させることができる。
コンテンツサーバ100の設置態様は様々であってよい。例えば、コンテンツサーバ100が全て第2地域A2に設置されていてもよい。コンテンツサーバ100は、1つのサーバであってもよいし、仲介サーバや変換サーバと同じサーバであってもよい。
S305において通信されるアップロードメッセージが含んでいる情報には、様々な組み合わせがあってもよい。例えばアップロードメッセージは、アップロードデータのデータサイズと所定ピクセルサイズの少なくとも何れかを含んでいてもよい。
図8において、S20、S40、S45すべてがYESのときに、S60で縮小処理が実行される場合を説明したが、この形態に限られない。S20、S40、S45の少なくともいずれかがYESのときに、S60の縮小処理を実行してもよい。また、S20がYESの場合と、S40がYESの場合と、S45がYESの場合とで、S50で実施される縮小率の算出方法を異ならせてもよい。例えば、S20がYESの場合には、縮小後のアップロードデータのデータサイズが所定データサイズ以下になるような縮小率を、S50で算出するとしてもよい。また例えば、S60がYESの場合には、縮小後のアップロードデータの画素数が所定画素数になるような縮小率を、S50で算出するとしてもよい。
本実施形態では、多機能機10、仲介サーバ60、変換サーバ200、ブーストサーバ300のCPU22、72、272、372がソフトウェアに従って処理を実行する場合を説明したが、この形態に限られない。ソフトウェアに従って実現される機能のうちの少なくとも一部は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
多機能機10は、画像処理装置の一例である。ブーストサーバ300は、サーバの一例である。仲介サーバ60、または、仲介サーバ60とコンテンツサーバ100と変換サーバ200は、中継装置の一例である。インターネット6は、ネットワークの一例である。CPU72は、プロセッサの一例である。ネットワークインターフェース62は、ネットワークインターフェースの一例である。アプリケーション識別情報は、第1情報の一例である。付帯情報は、第2情報の一例である。S221を実行するCPUは、第1受信処理の一例である。スキャン画像データおよびメディア画像データは、第1画像データの一例である。ブーストアップロードは、第1処理の一例である。通常アップロードは、第2処理の一例である。S282を実行するCPUは、第1選択処理の一例である。ブーストアップロード先URLは、第1指示情報の一例である。S295を実行するCPUは、第1送信処理の一例である。画像処理アップロード先URLは、第2指示情報の一例である。S579を実行するCPUは、第2送信処理の一例である。処理データは、第2画像データの一例である。S619を実行するCPUは、画像処理の一例である。ブーストダウンロードは、第3処理の一例である。通常ダウンロードは、第4処理の一例である。S780を実行するCPUは、第2選択処理の一例である。ブーストサーバのダウンロード元URLは、第3指示情報の一例である。S795を実行するCPUは、第3送信処理の一例である。変換サーバのダウンロード元URLは、第4指示情報の一例である。S961を実行するCPUは、第4送信処理の一例である。Bアプリケーション282は、特定画像処理の一例である。仕向け情報は、設置地域情報の一例である。印刷処理識別情報は、特定情報の一例である。S248を実行するCPUは、第3受信処理の一例である。縮小処理指示情報は、第5指示情報の一例である。S295を実行するCPUは、第5送信処理の一例である。テンプレート識別情報は、第3情報の一例である。S237を実行するCPUは、第4受信処理の一例である。S627を実行するCPUは、取得処理の一例である。
10:多機能機、22、72、272、372:CPU、60:仲介サーバ、62:ネットワークインターフェース、100:コンテンツサーバ、200:変換サーバ、281:Aアプリケーション、282:Bアプリケーション、283:Cアプリケーション、284:Dアプリケーション、300:ブーストサーバ

Claims (28)

  1. 画像処理装置およびサーバにネットワークを介して接続することが可能な中継装置であって、
    前記中継装置は、プロセッサと、ネットワークインターフェースと、を備えており、
    前記プロセッサは、
    特定の情報を、前記ネットワークインターフェースを介して前記画像処理装置から受信する第1受信処理と、
    受信した特定の情報に基づいて、第1処理と第2処理の何れかを選択する第1選択処理と、
    ここで、前記第1処理は、前記画像処理装置が前記画像処理装置から出力される第1画像データを前記サーバを経由して前記中継装置へ送信する処理であり、
    前記第2処理は、前記画像処理装置が前記第1画像データを前記サーバを経由せずに前記中継装置へ送信する処理であり、
    前記第1選択処理が前記第1処理を選択した場合に、前記第1処理を前記画像処理装置に実行させるための第1指示情報を前記画像処理装置へ送信する第1送信処理と、
    前記第1選択処理が前記第2処理を選択した場合に、前記第2処理を前記画像処理装置に実行させるための第2指示情報を前記画像処理装置へ送信する第2送信処理と、
    前記第1送信処理または前記第2送信処理を実行した後に、前記第1指示情報または前記第2指示情報に応じた前記第1画像データを受信する第2受信処理と、
    前記第2受信処理で受信した前記第1画像データに対して特定の画像処理を実行し、第2画像データを生成する画像処理と、
    前記特定の情報に基づいて、第3処理と第4処理の何かを選択する第2選択処理と、
    ここで、前記第3処理は、前記中継装置が前記第2画像データを前記サーバを経由して前記画像処理装置へ送信する処理であり、
    前記第4処理は、前記中継装置が前記第2画像データを前記サーバを経由せずに前記画像処理装置へ送信する処理であり、
    前記第2選択処理が前記第3処理を選択した場合に、前記第2画像データを前記サーバを経由して取得することを指示する第3指示情報を前記画像処理装置へ送信する第3送信処理と、
    前記第選択処理が前記第4処理を選択した場合に、前記第2画像データを前記サーバを経由せずに取得することを指示する第4指示情報を前記画像処理装置へ送信する第4送信処理と、
    を実行することを特徴とする中継装置。
  2. 前記特定の情報は、前記画像処理装置から出力される第1画像データに対して実行される複数種類の画像処理のうちから前記画像処理装置において選択された少なくとも1種類の画像処理である前記特定の画像処理を識別する第1情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の中継装置。
  3. 前記特定の情報は、前記画像処理装置に関する各種の情報を含んだ第2情報を含むことを特徴とする請求項2に記載の中継装置。
  4. 画像処理装置およびサーバにネットワークを介して接続することが可能な中継装置であって、
    前記中継装置は、プロセッサと、ネットワークインターフェースと、を備えており、
    前記プロセッサは、
    第1情報および第2情報を、前記ネットワークインターフェースを介して前記画像処理装置から受信する第1受信処理と、
    ここで、前記第1情報は、前記画像処理装置から出力される第1画像データに対して実行される複数種類の画像処理のうちから前記画像処理装置において選択された少なくとも1種類の画像処理である特定の画像処理を識別する情報であり、
    前記画像処理のうちの特定画像処理には、予め定められた特定地域が対応付けられており、
    前記第2情報は、前記画像処理装置の設置地域を示す設置地域情報を含んだ情報であり、
    受信した第1情報が示す画像処理が前記特定画像処理であり、かつ、受信した設置地域情報が示す設置地域が前記特定地域である場合に、第1処理を選択し、
    受信した第1情報が示す画像処理が前記特定画像処理でない場合に第2処理を選択し、
    受信した第1情報が示す画像処理が前記特定画像処理であり、かつ、受信した設置地域情報が示す設置地域が前記特定地域でない場合に前記第2処理を選択する第1選択処理と、
    ここで、前記第1処理は、前記画像処理装置が前記第1画像データを前記サーバを経由して前記中継装置へ送信する処理であり、
    前記第2処理は、前記画像処理装置が前記第1画像データを前記サーバを経由せずに前記中継装置へ送信する処理であり、
    前記第1選択処理が前記第1処理を選択した場合に、前記第1処理を前記画像処理装置に実行させるための第1指示情報を前記画像処理装置へ送信する第1送信処理と、
    前記第1選択処理が前記第2処理を選択した場合に、前記第2処理を前記画像処理装置に実行させるための第2指示情報を前記画像処理装置へ送信する第2送信処理と、
    前記第1送信処理または前記第2送信処理を実行した後に、前記第1指示情報または前記第2指示情報に応じた前記第1画像データを受信する第2受信処理と、
    前記第2受信処理で受信した前記第1画像データに対して、前記第1情報によって識別される前記特定の画像処理を実行し、第2画像データを生成する画像処理と、
    前記第2画像データを取得することを指示する第3指示情報を前記画像処理装置へ送信する第3送信処理と、
    を実行することを特徴とする中継装置。
  5. 前記画像処理装置は、
    原稿をスキャンして画像データを生成するスキャン処理を実行可能なスキャン部と、
    画像データを記憶する記憶部と、
    を備えており、
    前記第1選択処理は、
    前記第1情報が示している前記特定の画像処理が、前記スキャン処理によって生成された第1画像データに対して実行される処理である場合には、前記第2処理を実行することを選択し、
    前記第1情報が示している前記特定の画像処理が、前記記憶部に記憶されている第1画像データに対して実行される処理である場合には、前記第1処理を実行することを選択することを特徴とする請求項2または4に記載の中継装置。
  6. 前記第1選択処理は、
    前記第1情報が示している前記特定の画像処理が、第1画像データが示す画像を、他の画像データが示す画像と合成する画像処理である場合には、前記第1処理を実行することを選択し、
    前記第1情報が示している前記特定の画像処理が、第1画像データが示す画像に含まれる文字を処理する画像処理である場合には、前記第2処理を実行することを選択することを特徴とする請求項2または4に記載の中継装置。
  7. 前記第2情報は、前記画像処理装置が設置される地域を識別する情報を含んでおり、
    前記第1選択処理は、
    前記第2情報が示している地域が、予め定められた特定地域である場合には、前記第1処理を実行することを選択し、
    前記第2情報が示している地域が、前記特定地域以外の地域である場合には、前記第2処理を実行することを選択することを特徴とする請求項3または4に記載の中継装置。
  8. 前記ネットワークはインターネットであり、
    前記中継装置と前記画像処理装置との間では、IPプロトコルに準拠した方式で各種情報の通信を行い、
    前記第2情報は前記IPプロトコルに準拠した、送信元のグローバルIPアドレスを含んでおり、
    前記第1選択処理は、
    前記第2情報に含まれるグローバルIPアドレスが、前記特定地域に割り当てられたグローバルIPアドレスの範囲に含まれる場合に、前記第1処理を選択し、
    前記第2情報に含まれるグローバルIPアドレスが、前記特定地域に割り当てられたグローバルIPアドレスの範囲に含まれない場合に、前記第2処理を選択することを特徴とする請求項7に記載の中継装置。
  9. 前記第1選択処理は、
    前記第2情報が、予め定められた特定時点を示している場合には、前記第1処理を選択し、
    前記第2情報が、前記特定時点を示していない場合には、前記第2処理を選択することを特徴とする請求項3または4に記載の中継装置。
  10. 前記第2情報は、前記第1情報を送信した送信時刻を識別する情報を含んでおり、
    ここで前記送信時刻は、前記画像処理装置が設置されている地域における時刻であり、
    前記第1選択処理は、
    前記第2情報が示している前記送信時刻が、予め定められた特定時間帯に含まれている場合には、前記第1処理を実行することを選択し、
    前記第2情報が示している前記送信時刻が、前記特定時間帯に含まれていない場合には、前記第2処理を実行することを選択することを特徴とする請求項9に記載の中継装置。
  11. 前記第1選択処理は、
    前記第1情報が示している前記特定の画像処理に、予め定められた特定日が対応付けられており、かつ、前記第2情報が、前記特定日を示している場合には、前記第1処理を選択し、
    前記第1情報が示している前記特定の画像処理に、予め定められた特定日が対応付けられていない場合には、前記第2処理を選択し、
    前記第1情報が示している前記特定の画像処理に、予め定められた特定日が対応付けられており、かつ、前記第2情報が、前記特定日を示していない場合には、前記第2処理を選択することを特徴とする請求項9に記載の中継装置。
  12. 前記プロセッサは、特定情報を、前記ネットワークインターフェースを介して前記画像処理装置から受信する第3受信処理をさらに実行し、
    ここで、前記特定情報は、前記第2画像データを用いて前記画像処理装置で行う処理内容を示す情報であり、
    前記第1選択処理は、
    前記特定情報が示している処理内容が、前記第2画像データを用いた印刷処理である場合には、前記第2処理を実行することを選択し、
    前記特定情報が示している処理内容が、前記第2画像データを用いた印刷処理の結果を確認するための印刷物を印刷する処理である場合には、前記第1処理を実行することを選択することを特徴とする請求項2または4に記載の中継装置。
  13. 前記プロセッサは、前記第1情報および前記第2情報のうち少なくとも何れかに基づいて、第3処理と第4処理の何かを選択する第2選択処理をさらに実行し、
    ここで、前記第3処理は、前記中継装置が前記第2画像データを前記サーバを経由して前記画像処理装置へ送信する処理であり、
    前記第4処理は、前記中継装置が前記第2画像データを前記サーバを経由せずに前記画像処理装置へ送信する処理であり、
    前記第2情報は、前記画像処理装置が設置される地域を識別する情報を含んでおり、
    前記第2選択処理は、
    前記第2情報が示している地域が、予め定められた特定地域である場合には、前記第3処理を実行することを選択し、
    前記第2情報が示している地域が、前記特定地域以外の地域である場合には、前記第4処理を実行することを選択することを特徴とする請求項3、4、7、8の何れか1項に記載の中継装置。
  14. 前記プロセッサは、前記第1情報および前記第2情報のうち少なくとも何れかに基づいて、第3処理と第4処理の何かを選択する第2選択処理をさらに実行し、
    ここで、前記第3処理は、前記中継装置が前記第2画像データを前記サーバを経由して前記画像処理装置へ送信する処理であり、
    前記第4処理は、前記中継装置が前記第2画像データを前記サーバを経由せずに前記画像処理装置へ送信する処理であり、
    前記第2情報は、前記第1情報を送信した送信時刻を識別する情報を含んでおり、
    ここで前記送信時刻は、前記画像処理装置が設置されている地域における時刻であり、
    前記第2選択処理は、
    前記第2情報が示している前記送信時刻が、予め定められた特定時間帯に含まれている場合には、前記第3処理を実行することを選択し、
    前記第2情報が示している前記送信時刻が、前記特定時間帯に含まれていない場合には、前記第4処理を実行することを選択することを特徴とする請求項3、4、7、8の何れか1項に記載の中継装置。
  15. 前記プロセッサは、
    前記第1処理を実行する場合に、前記サーバで前記第1画像データのサイズを縮小する縮小処理を実行するか否かを判断する判断処理と、
    前記判断処理が前記縮小処理を実行すると判断した場合に、前記縮小処理の実行を前記サーバに対して指示する第5指示情報を、前記第1指示情報と対応付けて前記画像処理装置へ送信する第5送信処理と、
    をさらに実行することを特徴とする請求項2〜14の何れか1項に記載の中継装置。
  16. 前記画像処理装置は、
    原稿をスキャンして画像データを生成するスキャン処理を実行可能なスキャン部と、
    画像データを記憶する記憶部と、
    を備えており、
    前記判断処理は、
    前記第1情報が示している前記特定の画像処理が、前記スキャン処理によって生成された第1画像データに対して実行される処理である場合には、前記縮小処理を実行しないことを判断し、
    前記第1情報が示している前記特定の画像処理が、前記記憶部に記憶されている第1画像データに対して実行される処理である場合には、前記縮小処理を実行することを判断することを特徴とする請求項15に記載の中継装置。
  17. 前記プロセッサは、
    第3情報を、前記ネットワークインターフェースを介して前記画像処理装置から受信する第4受信処理と、
    ここで、前記第3情報は、複数の第3画像データのうちから前記画像処理装置において選択された選択第3画像データであって、前記特定の画像処理によって前記第1画像データと合成される前記選択第3画像データを識別する情報であり、
    前記第4受信処理で受信した前記第3情報によって識別される前記選択第3画像データを取得する取得処理と、
    をさらに実行し、
    前記第1選択処理は、
    前記第1情報が示している前記特定の画像処理が、前記取得処理が取得した前記選択第3画像データと前記第1画像データとを合成する画像処理である場合には、前記第1処理を選択し、
    前記第1情報が示している前記特定の画像処理が、前記取得処理が取得した前記選択第3画像データと前記第1画像データとを合成する画像処理とは異なる画像処理である場合には、前記第2処理を選択することを特徴とする請求項2〜16の何れか1項に記載の中継装置。
  18. 前記第1指示情報および前記第2指示情報は、URL(Uniform Resource Locator)の記述方式によって記述されていることを特徴とする請求項1〜17の何れか1項に記載の中継装置。
  19. 前記ネットワークはインターネットであり、
    前記画像処理装置は、第1地域に配置されており、
    前記中継装置は、前記第1地域とは異なる第2地域に設置されており、
    前記プロセッサは、前記第1送信処理において、前記画像処理装置が前記第1地域に配置された前記サーバを経由して前記第1画像データを前記中継装置に送信する第1処理を、前記画像処理装置に実行させるための前記第1指示情報を、前記画像処理装置に送信する、
    ことを特徴とする請求項1〜18の何れか1項に記載の中継装置。
  20. 前記中継装置と前記サーバとは、仮想的な組織内ネットワークで接続されていることを特徴とする請求項19に記載の中継装置。
  21. 前記中継装置は、第1装置および第2装置を含んでおり、
    第1装置は、前記画像処理装置および前記第2装置と前記ネットワークを介して接続することが可能な装置であり、
    前記第2装置は、前記サーバと前記ネットワークを介して接続することが可能な装置であり、
    前記第1装置のプロセッサは、前記第1受信処理、前記第1選択処理、前記第1送信処理、前記第2送信処理、および前記第3送信処理、を実行し、
    前記第2装置のプロセッサは、前記第2受信処理、および、前記画像処理を実行することを特徴とする請求項1〜20の何れか1項に記載の中継装置。
  22. 前記第2装置と前記サーバとは、仮想的な組織内ネットワークで接続されていることを特徴とする請求項21に記載の中継装置。
  23. 画像処理装置、中継装置およびサーバを備えた通信システムであって、
    前記画像処理装置は、
    第1画像データに対して実行される複数種類の画像処理のうちから選択された少なくとも1種類の画像処理である特定の画像処理の選択を受け付ける受付処理と、
    特定の情報を前記中継装置へ送信する第1送信処理と、
    を実行し、
    前記中継装置は、
    前記特定の情報を、前記画像処理装置から受信する第1受信処理と、
    受信した特定の情報に基づいて、第1処理と第2処理の何れかを選択する第1選択処理と、
    ここで、前記第1処理は、前記画像処理装置が前記第1画像データを前記サーバを経由して前記中継装置へ送信する処理であり、
    前記第2処理は、前記画像処理装置が前記第1画像データを前記サーバを経由せずに前記中継装置へ送信する処理であり、
    前記第1選択処理が前記第1処理を選択した場合に、前記第1処理を前記画像処理装置に実行させるための第1指示情報を前記画像処理装置へ送信する第2送信処理と、
    前記第1選択処理が前記第2処理を選択した場合に、前記第2処理を前記画像処理装置に実行させるための第2指示情報を前記画像処理装置へ送信する第3送信処理と、
    を実行し、
    前記画像処理装置は、
    前記第1指示情報を前記中継装置から受信した場合に、前記第1画像データを前記サーバに送信する第4送信処理と、
    前記第2指示情報を前記中継装置から受信した場合に、前記第1画像データを前記中継装置に送信する第5送信処理と、
    をさらに実行し、
    前記サーバは、前記第1画像データを前記画像処理装置から受信した場合に、受信した前記第1画像データを前記中継装置に送信する第6送信処理を実行し、
    前記中継装置は、
    前記第1送信処理または前記第2送信処理を実行した後に、前記第1指示情報または前記第2指示情報に応じた前記第1画像データを受信する第2受信処理と、
    前記第2受信処理で受信した前記第1画像データに対して、前記特定の情報によって識別される前記特定の画像処理を実行し、第2画像データを生成する画像処理と、
    前記特定の情報に基づいて、第3処理と第4処理の何かを選択する第2選択処理と、
    ここで、前記第3処理は、前記中継装置が前記第2画像データを前記サーバを経由して前記画像処理装置へ送信する処理であり、
    前記第4処理は、前記中継装置が前記第2画像データを前記サーバを経由せずに前記画像処理装置へ送信する処理であり、
    前記第2選択処理が前記第3処理を選択した場合に、前記第2画像データを前記サーバを経由して取得することを指示する第3指示情報を前記画像処理装置へ送信する第7送信処理と、
    前記第選択処理が前記第4処理を選択した場合に、前記第2画像データを前記サーバを経由せずに取得することを指示する第4指示情報を前記画像処理装置へ送信する第8送信処理と、
    をさらに実行し、
    前記画像処理装置は、
    前記第3指示情報を前記中継装置から受信した場合に、前記第2画像データの要求情報を前記サーバに送信する第9送信処理と、
    前記第4指示情報を前記中継装置から受信した場合に、前記第2画像データを前記中継装置から受信する第3受信処理と、
    をさらに実行し、
    前記サーバは、前記要求情報を前記画像処理装置から受信した場合に、前記第2画像データを前記中継装置から受信し、受信した前記第2画像データを前記画像処理装置に送信する第10送信処理をさらに実行することを特徴とする通信システム。
  24. 前記特定の情報は、前記特定の画像処理を識別するための第1情報を含むことを特徴とする請求項23に記載の通信システム。
  25. 前記特定の情報は、前記画像処理装置に関する各種の情報を含んだ第2情報を含むことを特徴とする請求項23または24に記載の通信システム。
  26. 中継装置およびサーバにネットワークを介して接続することが可能な画像処理装置であって、
    前記画像処理装置は、プロセッサと、ネットワークインターフェースと、を備えており、
    前記プロセッサは、
    第1画像データに対して実行される複数種類の画像処理のうちから選択された少なくとも1種類の画像処理である特定の画像処理の選択を受け付ける受付処理と、
    特定の情報を前記中継装置へ送信する第1送信処理と、
    ここで、前記特定の情報は、第1処理と第2処理の何れかを前記中継装置に選択させるために用いられる情報であり、
    前記第1処理は、前記画像処理装置が前記第1画像データを前記サーバを経由して前記中継装置へ送信することで、前記特定の情報によって識別される前記特定の画像処理を前記中継装置に実行させ、第2画像データを生成させる処理であり、
    前記第2処理は、前記画像処理装置が前記第1画像データを前記サーバを経由せずに前記中継装置へ送信することで、前記特定の情報によって識別される前記特定の画像処理を前記中継装置に実行させ、前記第2画像データを生成させる処理であり、
    前記第1処理を前記画像処理装置に実行させるための第1指示情報を前記中継装置から受信した場合に、前記第1画像データを前記サーバに送信する第2送信処理と、
    前記第2処理を前記画像処理装置に実行させるための第2指示情報を前記中継装置から受信した場合に、前記第1画像データを前記中継装置に送信する第3送信処理と、
    前記第2画像データを前記サーバを経由して取得することを指示する第3指示情報を前記中継装置から受信した場合に、前記第2画像データの要求情報を前記サーバに送信する第4送信処理と、
    前記要求情報を送信した後に、前記第2画像データを前記サーバから受信する第1受信処理と、
    前記第2画像データを前記サーバを経由せずに取得することを指示する第4指示情報を前記中継装置から受信した場合に、前記第2画像データを前記中継装置から受信する第2受信処理と、
    を実行することを特徴とする画像処理装置。
  27. 前記特定の情報は、前記特定の画像処理を識別するための第1情報を含むことを特徴とする請求項26に記載の画像処理装置。
  28. 前記特定の情報は、前記画像処理装置に関する各種の情報を含んだ第2情報を含むことを特徴とする請求項26または27に記載の画像処理装置。
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