JP6539064B2 - 組立容器 - Google Patents

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Description

本発明は、略筒状の胴体部の上部開口に、着脱自在に天蓋部が嵌合されるようになっている組立容器に関するものである。
従来、化粧品や菓子等の商品を、顧客によく見える形で収容して店頭に陳列するのに用いられる包装容器として、透明な筒状の胴体部の上下開口を、底蓋と天蓋とで蓋した組立容器が汎用されている(例えば、特許文献1〜3を参照)。このような容器の一例を図12に示す。この容器は、長方形の透明なプラスチックシートの両端縁を背面側で係止することによって筒状の胴体部1とし、その下部開口に底蓋2を嵌入係止するとともに、その上部開口に天蓋3を嵌入係止して形成されている。
なお、上記底蓋2には、この容器内に収容する2種類の商品をそれぞれ起立姿勢で保持できるように、それぞれの商品の底部形状に合わせた凹部2a、2bが形成されている。そして、この縦長の容器が陳列時に転倒したり、形が崩れたりしないように、上記底蓋2と天蓋3とは、ともに射出成形等によって、比較的厚肉で強固に形成されている。
実用新案登録第3074250号公報 特許第5221409号公報 特許第5373316号公報
このような組立容器は、通常、製造された後、中身である商品を収容して包装を行う出荷工場に搬送されるが、最終形状まで組み立てた状態で搬送すると嵩張るため、胴体部1となるシートは平たいシートのまま重ね、底蓋2と天蓋3とはバラバラのまま袋等に詰めて搬送される。そして、出荷工場において、商品を収容し包装する工程に先立ち、シートから胴体部1を作り、その下部開口に底蓋2を嵌入係止する、という作業を人の手作業で行うのが一般的である。
しかしながら、出荷工場は、商品を提供する市場に最も近いところにあり、市場ニーズに応じた種類と量の商品を、できるだけ迅速に市場に提供することが重要である。このため、上記のような手作業に多くの時間を要すると、市場ニーズへの対応に遅れが生じるおそれがあり、その改善が強く望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、胴体部に底蓋部を取り付けた状態で互いに積み重ねて搬送することができ、出荷までの容器組立作業も簡単な、使い勝手のよい組立容器の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、略筒状の胴体部と、上記胴体部の下部開口を蓋する底蓋部と、上記胴体部の上部開口縁部に着脱自在に嵌合されて上記胴体部の上部開口を蓋する天蓋部とを備え、上記胴体部が、一枚のシートを、上に向かって徐々に拡径するテーパー状の略筒状に形成したものであって、その上部開口縁部に、天蓋部を係合保持するための係合手段が設けられており、上記天蓋部が、一枚のシートを、上記胴体部の上部開口縁部の内側に入り込む環状ガイドを有する凹凸形状に賦形したものであって、その環状ガイドに、上記胴体部の上部開口縁部の係合手段と係合しうる被係合手段が設けられているとともに、上記環状ガイドが環状の周壁部を備え、この周壁部の、互いに向かい合う2つの領域の下端縁が、他の領域の下端縁に比べて、上記胴体部の上部開口縁部の内側に深く入り込むよう下向きに膨出し、その膨出部の形状が、非膨出部から最大膨出部にかけて円弧状に湾曲した形状になっており、上記胴体部から天蓋部を外した状態において、複数の胴体部同士を多段に積み重ねることができるとともに、複数の天蓋部同士を、その凹凸を揃えた状態で多段に積み重ねることができるようになっている組立容器を第1の要旨とする。
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記天蓋部が、上記環状ガイドの上に係脱自在に冠着される蓋板と、上記蓋板と環状ガイドとの間に延びるヒンジ連結用の屈曲帯状部とを備えている組立容器を第2の要旨とする。
さらに、本発明は、それらのなかでも、特に、上記胴体部が、その上部開口縁部から上向きに延設されるフラップを備え、そのフラップに、吊り下げ用の穴が設けられている組立容器を第の要旨とし、特に、上記天蓋部の上面と上記底蓋部の下面とが互いに嵌合可能な形状になっており、胴体部の上下開口が天蓋部および底蓋部で蓋された複数の組立容器を多段に積み重ねることができるようになっている組立容器を第の要旨とする。そして、それらのなかでも、特に、上記胴体部、天蓋部、底蓋部のいずれもが、厚み0.1〜1.0mmの同一素材からなるシートによって形成されている組立容器を第の要旨とする。
すなわち、本発明の組立容器は、一枚のシートからなる略筒状の胴体部を、上に向かって徐々に拡径するテーパー状にするとともに、その上部開口を蓋する天蓋部として、一枚のシートから胴体部に対し着脱自在な凹凸形状に賦形したものを用いることにより、上記胴体部から天蓋部を外した状態において、複数の胴体部同士を多段に積み重ねることができるようにしたものである。この組立容器によれば、胴体部と底蓋部を組み立て、天蓋部のみを外した中間品を、大量に重ねても嵩張らないため、その積層状態で、最終工程(例えば商品収容・包装工程)に搬入することができ、その場で、順次中間品を取り出して天蓋部を取り付けるだけで、簡単に最終形態の組立容器を得ることができる。したがって、最終工程への組立容器の搬入から商品の出荷までの作業と時間を大幅に短縮することができ、市場のニーズに応じた、迅速かつ的確な商品提供を実現することができる。
そして、上記天蓋部が、一枚のシートからなるものであるため、大量の胴体部(底蓋部付き)とセットとなる大量の天蓋部も、全体が非常に軽量となり、取り扱いやすいという利点を有する。
しかも、本発明の組立容器は、特に、上記天蓋部の環状ガイドが環状の周壁部を備え、この周壁部の、互いに向かい合う2つの領域の下端縁が、他の領域の下端縁に比べて胴体部の上部開口縁部の内側に深く入り込むよう下向きに膨出した形状になっており、天蓋部を胴体部の上部開口縁部の内側に嵌入する際、上記2つの膨出部が案内ガイドの役割を果たし、胴体部開口縁部の内周面に沿いながら安定した状態で入り込むため、その作業がしやすいという利点を有する。
そして、本発明のなかでも、特に、上記天蓋部が、上記環状ガイドの上に係脱自在に冠着される蓋板と、上記蓋板と環状ガイドとの間に延びるヒンジ連結用の屈曲帯状部とを備えているものは、中身の出し入れを、上記蓋板を開閉するだけで簡単に行うことができ、非常に使い勝手のよいものとなる。
さらに、本発明のなかでも、特に、上記胴体部が、その上部開口縁部から上向きに延設されるフラップを備え、そのフラップに、吊り下げ用の穴が設けられているものは、この組立容器を用いた商品を店頭で陳列する際、水平面に載置するだけでなく、上から吊り下げた状態で陳列することもでき、アイキャッチ効果の高い陳列形態を選択することができるという利点を有している。
また、本発明のなかでも、特に、上記天蓋部の上面と上記底蓋部の下面とが互いに嵌合可能な形状になっており、胴体部の上下開口が天蓋部および底蓋部で蓋された複数の組立容器を多段に積み重ねることができるようになっているものは、この組立容器を用いた商品を出荷する際、あるいは保管する際,陳列する際等において、この組立容器の底蓋部と天蓋部とを互いに嵌合させることにより、商品を安定的に段積みすることができ、好適である。
そして、本発明のなかでも、特に、上記胴体部、天蓋部、底蓋部のいずれもが、厚み0.1〜1.0mmの同一素材からなるシートによって形成されているものは、全体を非常に軽量化することができ、大量に積み重ねた場合でも取り扱いやすいという利点を有している。また、いずれも同一素材であることから、ごみとして廃棄する場合、あるいはリサイクル可能なものである場合、組立容器をいちいち分解して分別する必要がなく、一体として廃棄するかリサイクルに供することができる。
本発明の一実施の形態を示す斜視図である。 上記実施の形態の分解斜視図である。 上記実施の形態における胴体部の展開図である。 (a)は上記実施の形態における底蓋部の平面図、(b)はその正面図である。 (a)は上記実施の形態における天蓋部の平面図、(b)はその右側面図、(c)はその正面図である。 上記実施の形態である組立容器を多段に積み重ねた状態を示す模式的な断面図である。 (a)は本発明の参考の形態における天蓋部の平面図、(b)はその正面図、(c)は上記天蓋部に用いられるシールの平面図である。 上記参考の形態を示す斜視図である。 (a)は上記参考の形態における底蓋部の平面図、(b)はその正面図である。 本発明の他の実施の形態における陳列方法の説明図である。 (a)は本発明のさらに他の実施の形態における胴体部および底蓋部の展開図、(b)はそのA−A′断面図である。 従来の組立容器の一例を示す分解斜視図である。
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。ただし、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の組立容器の一実施の形態を示す斜視図を示している。この組立容器は、小形の商品を多数個収容するために用いられるもので、図2に示すように、略筒状の胴体部10と、その下部開口を蓋する底蓋部11と、同じくその上部開口を蓋する天蓋部12の、3つのパーツを組み立てることによって形成されている。
上記胴体部10は、図3に示すように、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる厚み0.3mmの1枚のシートを略筒状に巻き、片縁に設けられた重ね代部10aを反対側の縁部に重ねて接合したものである。なお、上記胴体部10は、図2において矢印で示すように正面からみて、横断面が左右方向に長い楕円形状になっており、しかもその周壁が、上に向かって徐々に拡径するテーパー状になっている。テーパー角は、この例では、垂直方向に対し2°となるよう設定されている。
また、上記胴体部10の下部開口縁部には、周方向に略均等の配置となる4個所に、長方形状のスリット15が、底蓋部11を係合保持するための係合手段として設けられており、同じく、その上部開口縁部には、正面側の左右2個所と、背面側の中央1個所に、長方形状のスリット16が、天蓋部12を係合保持するための係合手段として設けられている。
さらに、上記胴体部10には、その上部開口縁部の背面側中央から上方に、略四角形のフラップ17が延設されており、このフラップ17に、吊り下げ用の穴18が設けられている。したがって、この穴18を利用して、容器全体を上から吊り下げた状態で陳列することができるようになっている。また、上記フラップ17が延設された部分の左右両側に設けられた小さな切欠き19は、後述する天蓋部12のヒンジ部分を逃がすためのものである。
なお、上記胴体部10を組み立てる前のシートには、正面側の前面部と背面側の後面部との境界に折り目20が付けられ、正面側の前面部と重ね代部10aとの境界に折り目21が付けられている。これは、胴体部10を略筒状に組み立てるときの作業性を考慮したものであるが、胴体部10が略筒状に形成された後も、これらの折り目20、21が補強用リブの作用を果たし、全体の保形性が良好となるため、上下に底蓋部11、天蓋部12を嵌入する際の作業性が向上するという利点も有する。
つぎに、上記胴体部10の下部開口を蓋する底蓋部11について説明する。底蓋部11は、上記胴体部10と同様、厚み0.3mmのPETシートからなり、真空成形によって凹凸形状が付与されている。すなわち、底蓋部11は、その平面図である図4(a)、その正面図である図4(b)に示されるように、全体が略楕円板状で、胴体部10の下部開口縁部の内側に入り込む環状の周壁部22と、リング状の水平面部23と、その内周縁から下向きに突設される凹状の底面部24とを備えている。
上記周壁部22の外周面には、周方向に略均等な配置となる4個所に、平面視がごく浅い円弧状となるよう膨出する突出部25がそれぞれ設けられており、これらの突出部25を、前記胴体部10の内側から、スリット15に係合することによって、底蓋部11が、胴体部10内に、安定した状態で保持されるようになっている。
つぎに、上記胴体部10の上部開口を蓋する天蓋部12について説明する。天蓋部12も、上記胴体部10、底蓋部11と同様、厚み0.3mmのPETシートからなり、真空成形によって凹凸形状が付与されている。すなわち、天蓋部12は、その平面図である図5(a)、その右側面図である図5(b)、その正面図である図5(c)に示されるように、胴体部10の上部開口縁部の内側に入り込む環状ガイド30と、この環状ガイド30の上に係脱自在に冠着される蓋板31と、両者の間に延びるヒンジ連結用の屈曲帯状部32とを備えている。
上記環状ガイド30は、全体が平面視略楕円状の環状で、胴体部10の上部開口縁部の内側に入り込む環状の周壁部33と、リング状の略水平面部34と、その内周縁から上向きに突設される天面部35とを備えている。そして、天面部35の天面35aには、大きな開口36が形成されており、この部分が、組立容器全体の開口となって、収容された商品の出し入れが、この開口36を介してなされるようになっている。なお、上記天面部35の立ち上がり面35bにおいて、その左右2個所に、上下方向に延びる小さな段差線50が設けられ、背面側の中央部分に平坦部51が設けられている。これらは、天面部35、ひいては天蓋部12全体の保形性を高めるために設けられたものである。
上記周壁部33は、その互いに向かい合う2つの領域(この例では、容器の前後方向の領域)の下端縁33aが、左右の領域の下端縁33bに比べて胴体部10の開口縁部の内側に深く入り込むよう下向きに膨出した形状になっており、正面からみると、図5(c)に示すように、下端縁33aが、緩やかな円弧状に湾曲している。そして、その外周面には、その正面側の左右2個所と、背面側の中央部分に、平面視がごく浅い円弧状となるよう膨出する突出部37がそれぞれ設けられており、これらの突出部37を、前記胴体部10の内側から、スリット16に係合することによって、天蓋部12が、胴体部10内に、安定した状態で保持されるようになっている。
また、上記周壁部33の背面側の下端縁から2本の屈曲帯状部32が後方に平行に延びて蓋板31とつながっており、この2本の屈曲帯状部32が、上記環状ガイド30に対し蓋板31を係脱自在に冠着させるためのヒンジ連結部になっている。なお、上記屈曲帯状部32には、蓋板31の開閉がスムーズに行われるように、その途中に、側面視コ字状の屈曲部32aが設けられている。そして、この屈曲部32aは、前述の、胴体部10の上部開口縁部に設けられた小さな切欠き19からそれぞれ後方に突出している。
一方、蓋板31は、胴体部10の上部開口縁部と一致する略楕円板状で、その周縁部に、断面コ字状の環状凸部40が下向きに突出形成されている。そして、この環状凸部40で囲われた凹部40aが、上記環状ガイド30の、上向きに突出する天面部35と、係脱自在に嵌合して、天面部35の開口36を蓋するようになっている。なお、蓋板31を閉じたときに手前にくる端縁部41の前後の幅が広くなっており、この部分に手をかけて蓋板31を開閉しやすいよう配慮されている。
上記3つのパーツからなる組立容器は、例えばつぎのようにして得ることができる。すなわち、まず、図3に示すように裁断され折り目20、21が付与されたPETシートを準備し、重ね代部10aを反対側の縁部に重ねて接合することにより、図2に示すような略筒状の胴体部10を得る。接合は、接着剤を用いてもよいし、両面テープを用いてもよい。また、シートの材質によっては、熱融着してもよい。
一方、予め用意された金型を用い、PETシートを真空成形することによって、図4に示す底蓋部11と、図5に示す天蓋部12とを準備する。そして、上記胴体部10の下部開口縁部に、上記底蓋部11を嵌入し、底蓋部11の周壁部22に設けられた突出部25を、胴体部10側のスリット15にそれぞれ係合することによって、底蓋部11を、胴体部10内の下部に、安定した状態で固定して、中間品とする。なお、この段階では、天蓋部12は取り付けない。
このようにして得られた中間品は、胴体部10が、上に向かって徐々に拡径するテーパー状であることから、これを多段に積み重ねることができる。また、天蓋部12は、真空成形によって上下方向に凹凸形状が賦形されただけの形状であることから、その凹凸を揃えれば、互いに多段に重ねることができる。したがって、この組立容器を、保管、搬送する場合、図6に示すように、上記中間品(胴体部10に底蓋部11が取り付けられたもの)と、天蓋部12とに分けて、それぞれを重ね、嵩張らないコンパクトな形態にして、取り扱うことができる。
そして、この形態で、商品の収容と包装を行う出荷工場等に搬入し、重ねられた中間品を一個ずつばらして胴体部10の上部開口から商品を所定数ずつ充填する。そして、商品の充填後、蓋板31を閉じた天蓋部12を、胴体部10の上部開口縁部に嵌入保持させることにより、組立容器が完成する。この状態で、出荷することができる。なお、中身の種類や充填条件等によっては、天蓋部12を胴体部10の上部開口縁部に取り付けた後に、天蓋部12の蓋板31を開いて、中身となる商品の充填を行い、その後、天蓋部12の蓋板31を閉じて封をするようにしても差し支えない。
上記組立容器によれば、組立容器に、中身となる商品を収容して包装する最終工程において、組立容器の準備が、底蓋部11が取り付けられた胴体部10に、天蓋部12を取り付ける簡単な作業だけですみ、従来のように、いちいちシートから胴体部10を作って底蓋部11を取り付けるという作業が不要となる。したがって、最終工程への組立容器の搬入から商品の出荷までの作業と時間を大幅に短縮することができ、市場のニーズに応じた、迅速かつ的確な商品提供を実現することができる。
なお、本発明において、胴体部10の周壁につけるテーパー角は、上記の例に限るものではなく、スムーズに胴体部10を多段に積み重ねることのできる角度であればよいが、なかでも、垂直方向に対し1〜20°の範囲に設定することが好適である。すなわち、テーパー角が1°未満の場合は、胴体部10の積み重ね・取り外しの作業がしにくくなるおそれがあり、逆に、20°を超えると、胴体部10の高さ寸法や中身の種類にもよるが、底蓋部11に比べて天蓋部12の方が大きくなりすぎて安定感を欠くおそれや見栄えが悪くなるおそれがあるからである。
また、上記の例において、天蓋部12の環状ガイド30における、周壁部33の下端縁33aの下向き膨出形状は、天蓋部12を胴体部10内に嵌入する際の案内ガイドとなるため、とりわけ天蓋部12を、厚み1.0mm以下の薄いシートで形成する場合、これを設けることが重要である。そして、その下向き膨出の程度は、全く膨出していない部分における周壁部33の上下方向の幅[図5(c)においてXで示す]を1とすると、最も膨出した部分における周壁部33の上下方向の幅[同じくYで示す]が3〜8となるよう設定することが好ましい。すなわち、Xに対しYが3未満であると、天蓋部12の嵌入時における案内ガイドとしての作用が充分に得られなくなるおそれがあり、逆に、Xに対しYが8を超えると、この部分が長すぎてやはり作業性が悪くなるおそれがあるからである。
そして、上記周壁部33の下端縁33aが、非膨出部から最大膨出部にかけて、上記の例のように、緩やかな円弧状に湾曲した形状になっていることが、よりスムーズな嵌入動作を実現する上で重要である
さらに、上記の例において、胴体部10、底蓋部11、天蓋部12、の各パーツの材料となるシートの材質は、必ずしも3つとも同じである必要はないが、3つとも同一素材のシートが用いられていると、ごみとして廃棄する場合、あるいはリサイクルする場合、組立容器をいちいち分解して分別する必要がなく、一体として廃棄するかリサイクルに供することができ、好適である。
そして、各パーツの材料となるシートの厚みも、必ずしも3つとも同じである必要はないが、3つとも同一素材、同一厚みのシートが用いられていると、シート材料を共用することができ、作業効率、生産効率がよい。また、シートの厚みは、組立容器の大きさや中に収容する商品の種類や重量にもよるが、通常、厚み0.1〜1.0mmに設定することが、保形性、成形加工性の点で好ましい。そして、特に、厚み0.2〜0.5mmのものを用い、底蓋部11と天蓋部12の凹凸形状を工夫して強度を高めたものが、容器全体の軽量化を実現することができ、より好ましい。
また、上記の例において、底蓋部11と天蓋部12の成形方法は、真空成形に限るものではなく、圧空成形やその他の成形方法を選択してもよい。ただし、真空成形等によって、シート材料を上下方向から賦形して凹凸形状に賦形したものにすると、底蓋部11、天蓋部12を、それぞれの凹凸を揃えた状態で多段に重ねることができ、好適である(図6参照)。また、軽量で、かつ充分に保形強度を有する成形品が得られる点においても、真空成形、圧空成形を用いることが好適である。
なお、本発明において、底蓋部11、天蓋部12の形状は、上記の例に限らず、胴体部10の上下開口を塞ぐ構成になっていれば、どのような構造であってもよいが、少なくとも天蓋部12は、上記特定の膨出形状を有する周壁部を備えるだけでなく、天蓋部12を胴体部10から外した状態で胴体部10を積み重ねることが、本発明のポイントであり、胴体部10に対し着脱自在に係合されるものでなければならない。
例えば、本発明における天蓋部12の他の例(参考の形態)を、図7に示す。この天蓋部60は、その平面図である図7(a)、その正面図である図7(b)に示すように、全体が、略楕円状板で、胴体部10の上部開口縁部の内側に入り込む環状ガイド61が、外周壁62と内周壁63とを備え、外周壁62に、前記の実施例と同様、胴体部10側のスリット15(図3参照)と係合するための突出部64が4個形成されている。また、内周壁63の下端縁に囲まれた内側部分に、開口65を有する天面部66が設けられている。
そして、上記天面部66の開口65は、図7(c)に示すシール67によって塞がれている。このシール67の下面には、繰り返し剥離可能な粘着層が設けられており、中身を取り出す際には、その都度、このシール67の一部を剥がして開口65を開くようになっている。
上記天蓋部60を用いた組立容器の外観を、図8に示す。この組立容器は、天蓋部60に、前記のような、ヒンジ連結される蓋板31(図1参照)が付いていないため、シンプルな外観になっている。また、底蓋部も、この例では、図1に示す底蓋部11に代えて、よりシンプルな構成の底蓋部70を用いている。
上記底蓋部70は、その平面図である図9(a)、その正面図である図9(b)に示すように、全体が浅皿状に賦形されており、アールのついた周壁部71において、4個所の部分が内側にやや凹み、その凹んだ部分の上端縁が側方に突出して、胴体部10と係合するための突出部72が形成されている。また、底面70aの強度を確保するために、底面70aの中央側に、平面視楕円形状の環状リブ73が形成されている。
上記天蓋部60や底蓋部70を用いても、図1に示す組立容器と同様の効果を奏することができる。
また、本発明において、例えば、図10に模式的に示すように、底蓋部11の下面と、天蓋部12の上面とを、互いに嵌合可能な凹凸形状にして、複数の組立容器を多段に積み重ねることができるようにしてもよい。この構成によれば、この組立容器を用いた商品を出荷する際、あるいは保管する際、陳列する際等において、この組立容器の底蓋部11と天蓋部12とを互いに嵌合させることにより、商品を安定的に段積みすることができ、個別に並べるより場所をとらないという利点を有する。また、店頭において、アイキャッチ効果の高い陳列形態を実現することができる。
さらに、本発明の底蓋部11は、すでに述べたとおり、胴体部10の下部開口を塞ぐものであれば、どのような形状であってもよく、必ずしも胴体部10に着脱自在に係合するものでなくてもよい。
例えば、図11に示すように、底蓋部11を胴体部10と別体にせず、一枚のシートから一体的に形成しても差し支えない。この例では、胴体部10となる部分80と底蓋部11となる部分81とが、一枚のシートから打ち抜き成形され、さらに真空成形によって、上記底蓋部11となる部分81に、補強用の立ち上がり縁部82と、胴体部10となる部分80との係合用の突起部83とが形成されている。この部分の形状を、図11(a)のA−A′断面図である図11(b)に示す。なお、84は、上記突起部83との係合に用いられるスリットである。他の部分は、図3に示す構成と同じであり、同一部分に同一番号を付してその説明を省略する。
上記構成のシートを用いて胴体部10と底蓋部11とを一体的に組み立てても、胴体部10がテーパー状になっており、これを多段に積み重ねることができるため、前記の例と同様の効果を奏することができる。
また、上記の構成は、底蓋部11となる部分81の周囲に係合用の突起部83を形成した、特殊な形状のものであるが、これに限らず、胴体部10の下端縁から所定形状のフラップを延設し、そのフラップを折り立てることにより底蓋部11を形成する構造にしても差し支えない。
そして、これらの例は、組立容器の胴体部10が、横断面形状が楕円もしくは真円の、テーパーのついた略円筒状であるが、胴体部10は、テーパーのついた略多角筒(例えば略三角筒や略四角筒)状であってもよい。ただし、組み立て作業性や、中身を見せて展示する場合の正面からの見やすさ等の点から、略円筒状であることが望ましく、特に、前後方向が短径の楕円筒状になっているものが、取り扱いやすさや展示時の見栄え等の点で、好適である。
本発明は、コンパクトな形態で運搬することができ、中身となる商品を収容し包装する工程では短時間で簡単に完成形態にすることのできる、使い勝手のよい組立容器として広く利用することができる。
10 胴体部
11 底蓋部
12 天蓋部
16 スリット
30 環状ガイド
37 突出部

Claims (5)

  1. 略筒状の胴体部と、上記胴体部の下部開口を蓋する底蓋部と、上記胴体部の上部開口縁部に着脱自在に嵌合されて上記胴体部の上部開口を蓋する天蓋部とを備え、
    上記胴体部が、一枚のシートを、上に向かって徐々に拡径するテーパー状の略筒状に形成したものであって、その上部開口縁部に、天蓋部を係合保持するための係合手段が設けられており、
    上記天蓋部が、一枚のシートを、上記胴体部の上部開口縁部の内側に入り込む環状ガイドを有する凹凸形状に賦形したものであって、その環状ガイドに、上記胴体部の上部開口縁部の係合手段と係合しうる被係合手段が設けられているとともに、上記環状ガイドが環状の周壁部を備え、この周壁部の、互いに向かい合う2つの領域の下端縁が、他の領域の下端縁に比べて、上記胴体部の上部開口縁部の内側に深く入り込むよう下向きに膨出し、その膨出部の形状が、非膨出部から最大膨出部にかけて円弧状に湾曲した形状になっており、
    上記胴体部から天蓋部を外した状態において、複数の胴体部同士を多段に積み重ねることができるとともに、複数の天蓋部同士を、その凹凸を揃えた状態で多段に積み重ねることができるようになっていることを特徴とする組立容器。
  2. 上記天蓋部が、上記環状ガイドの上に係脱自在に冠着される蓋板と、上記蓋板と環状ガイドとの間に延びるヒンジ連結用の屈曲帯状部とを備えている請求項1記載の組立容器。
  3. 上記胴体部が、その上部開口縁部から上向きに延設されるフラップを備え、そのフラップに、吊り下げ用の穴が設けられている請求項1または2記載の組立容器。
  4. 上記天蓋部の上面と上記底蓋部の下面とが互いに嵌合可能な形状になっており、胴体部の上下開口が天蓋部および底蓋部で蓋された複数の組立容器を多段に積み重ねることができるようになっている請求項1〜のいずれか一項に記載の組立容器。
  5. 上記胴体部、天蓋部、底蓋部のいずれもが、厚み0.1〜1.0mmの同一素材からなるシートによって形成されている請求項1〜のいずれか一項に記載の組立容器。
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