JP6538529B2 - 仮想試験システム、映像作成方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、放送局設備の開発を、コンピュータを利用して支援する技術に関する。
社会インフラは、実稼働前に多様な試験をパスすることを求められる。例えば、開発対象のアプリケーション(ソフトウェア)が組み込み機器(embedded device)において正常に機能するかを試験することは、重要である。しかしソースコードのバグ取り(Bug Fix)や、あらゆる状況を想定して機器の挙動を検証することはシステムが巨大化するにつれ困難になる。
ところで、QEMU(Quick EMUlator)などのOSS(Open Source Software)を用いてアーキテクチャの異なるCPU(Central Processing Unit)を模倣し、組み込みボードの開発を支援するという技術が知られている。この種の技術によればハードウェアボードの開発とソフトウェアの開発とを分離でき、ハードの完成を待たずにソフトを試験できるので開発プロセスを効率化することができる。
原嶋秀次, 蔭山佳輝, 河込和宏,仮想化技術による実機レステスト環境の構築,東芝レビュー,日本,2012年,Vol.67, No.8,Page.31-34
上記したように、仮想化技術を利用した実機レステストが知られている。しかし、例えばテレビ放送局などに設置される設備(放送局設備、スタジオシステム、あるいはマスターシステムとも称される)の規模は非常に大きいので、単一のボードや機器を模倣できたとしても十分ではなく、ソフトウェアのテストは実機ベースにならざるを得なかった。顧客(放送局など)の要望も多岐に渡るし、個別の仕様要求も多い。特に、映像加工の合成結果やその運用手順、指定方法などが顧客ごとに異なるケースが多い。以上のような背景から放送局設備をシミュレートできるようにすることが考えられているが、幾つかの技術的課題がある。
例えば、仮想化された放送局設備から出力される映像(以下、出力映像と称する)を視覚的に確認することは難しい。そもそも出力映像を表示すべきモニタが予め準備されている保証が無いし、現時点では装置個別の状態に基づいてオンエア映像を想像するという、間接的な手段しかない。放送局設備の完成していない段階(要求分析段階や開発途中)においても、出力映像を視覚的に確認できるようにすることが望まれている。
目的は、放送局設備からの出力映像を視覚的に確認できるようにした仮想試験システム、映像作成方法およびプログラムを提供することにある。
実施形態によれば、仮想試験システムは、それぞれアプリケーションにより制御される複数の放送関連機器を備える放送局設備を対象とする。この仮想試験システムは、実行環境構築機能と、仮想マシン生成機能と、シミュレート機能と、状態取得機能と、出力映像作成機能と、表示機能とを具備する。実行環境構築機能は、仮想化された共通の実行環境を構築する。仮想マシン生成機能は、アプリケーションを搭載された放送関連機器をそれぞれ仮想化して複数の仮想マシンを生成する。シミュレート機能は、実行環境における複数の仮想マシンの協調動作を模倣して、放送局設備をシミュレートする。状態取得機能は、シミュレートされた放送局設備における仮想マシンの各々の状態を取得する。出力映像作成機能は、取得された仮想マシンの各々の状態に基づいて、シミュレートされた放送局設備から出力される出力映像を作成する。表示機能は、作成された出力映像を表示する。
図1は、地上波デジタル放送システムの一例を示す概念図である。 図2は、実施形態に係る放送局設備の一例を示す機能ブロック図である。 図3は、実施形態に係る仮想試験システムのハードウェア環境の一例を示す図である。 図4は、図3に示される仮想試験システムに備わる機能の一例を示す機能ブロック図である。 図5は、仮想実行環境における仮想マシンの一例を示す図である。 図6は、放送局設備における機器接続系統の一例を示す図である。 図7は、クライアント端末700のモニタ75に表示されるGUIウインドウの一例を示す図である。 図8は、クライアント端末700のモニタ75に表示されるGUIウインドウの他の例を示す図である。 図9は、複数の映像/音声素材から合成される出力映像の例を示す図である。 図10は、モニタ75に表示される出力映像の一例を示す図である。 図11は、モニタ75に表示される出力映像の他の例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。例えば、映像音声機器の出力の合成処理を制御するシステムがある。このシステムが制御の対象とする放送関連機器はVTR、映像合成装置、映像出力信号切り替え装置(スイッチャ)、映像音声データ圧縮装置など多岐にわたる。これらの機器一式を局内に据え付けて運用を開始するまでには膨大な項目に及ぶ試験を実施する必要がある。
それぞれの機器は、専用に開発されたアプリケーションにより制御される、いわゆる組み込み機器である。この実施形態では、複数の放送関連機器を備える社会インフラとしての放送局設備を対象とする。より詳しくは、組み込み機器に搭載されるアプリケーションを試験する新規な手法について、以下に開示する。
図1は、地上デジタル放送システムの一例を示す概念図である。放送局100のマスタ送出システムで作成されたトランスポートストリーム(TS)は、専用線網などの通信ネットワーク200を経由して例えば電波塔300まで伝送される。電波塔300はTS信号をデジタル変調してマイクロ波帯で放射する。放射された電波は各家庭400の受像機で受信され、映像と音声が再生される。模式的に示すように、放送局100の例えば監視室に備えられる機器は大規模かつ多種多様であり、多数のモニタ画面や林立するラック(棚)を備える。
図2は、実施形態に係る放送局設備の一例を示す機能ブロック図である。放送局設備は、情報系10、信号処理系20、伝送系30、および監視系システム40を備える。これらはLAN(Local Area Network)などの局内ネットワーク50を介して相互接続される。
情報系10は、放送情報スケジューラ11、および放送スケジュール変更/通知部12を備える。
信号処理系20は、制御系60、スイッチャ21、エンコーダ(ENC)23、SI送出部24、VBR25、多重化部(MUX)26、およびSCR27を備える。信号処理系20は1系および0系を含む冗長構成をとることも可能である。
スイッチャ21は、番組/CM/提供情報、回線素材、スタジオからの映像/音声信号、あるいは各種機材から発生された信号を伝送系30から取り込み、番組表に従って経路切換して次段のエンコーダ23に接続する。エンコーダ23はいわゆる符号化多重化部制御装置(EMC:Encoder & Multiplexer Controller)であり、入力された信号の符号化及び多重化に関する制御を行う。
エンコーダ23は所定の手順に従って映像信号/音声信号/データ信号を符号化し、次段の多重化部26に入力する。多重化部26は、エンコーダ23からの符号化信号、SI送出部24からのSI(Service Information)信号、ECM信号、およびVBR25からの信号を多重化し、SCR27経由で、伝送系30のストリーム切り替え部31,32に送出する。
ストリーム切り替え部31,32は互いに冗長化され、MPEG(Moving Picture Experts Group)符号化方式で圧縮された放送TS(Transport Stream)信号をシームレスに切り替え、現用系、予備系および検証系の各TS信号を生成する。これらのTS信号は交換部33を経由して通信ネットワーク200(図1)に送出される。
信号処理系20の制御系60は、機器制御スケジューラ61、リアルタイムコントローラ62、ノード(NODE)63、およびMSM64を備える。機器制御スケジューラ61は、放送スケジュールの制御に係わる処理を実行する。リアルタイムコントローラ62は、実時間制御に係わる処理を実行する。
ノード63は、例えば、局内ネットワーク50への接続インタフェース持たない機材(アナログVTRなど)に接続され、局内ネットワーク50へのインタフェース機能を提供する。これにより旧式の機材なども放送局設備の制御下に置くことができる。必要に応じてノード63は複数設けられても良い。MSM64は、その他の各種制御に係わる処理を担う。
監視系システム40は、SECLOGGER、OA表示端末42、マルチモニタ43、監視卓44、監視指示端末45およびアラーム端末46などの、複数の監視制御用機器を備える。
次に、上記したような放送局設備をコンピュータリソースを用いて仮想化し、仮想環境上でアプリケーションソフトウェアを試験する新規な形態について説明する。以下ではこの種のシステムを仮想試験システム、または仮想試験プラットフォーム(VTP:Virtual Test Platform)と称して説明する。
図3は、実施形態に係る仮想試験システムのハードウェア環境の一例を示す図である。図3に示される仮想試験システムは、サーバ500およびクライアント端末700を備える。サーバ500およびクライアント端末700は、ネットワーク600を介して互いに通信可能に接続される。クライアント端末700のモニタ75に表示される各種の情報に基づいて、ユーザはアプリケーションの試験の過程や結果などの情報を知ることができる。
ネットワーク600は有線LANまたは無線LAN(Wi−Fi(登録商標)など)、あるいは公衆網を経由するVPN(Virtual Private Network)などの通信ネットワークであっても良い。要するにサーバ500およびクライアント端末700は同じ建物内に在っても、離れた位置に在っても良い。なおクライアント端末700は、ノートパソコンやタブレット端末として、あるいはシンクライアント端末として実現されても良い。
図4は、図3に示される仮想試験システムに備わる機能の一例を示す機能ブロック図である。図4において、サーバ500およびクライアント端末700は、いずれもCPUおよびメモリを備えるコンピュータである。各コンピュータに搭載されるOS(Operating System)は、例えばWindows(登録商標)、Linux(登録商標)などの著名なOSはもとより、専用に開発されたOSであっても良い。特に、クライアント端末700がタブレット端末であればAndroid(登録商標)やiOS(登録商標)などのOSを搭載していてもよい。
サーバ500は、CPU51、メモリ52、およびインタフェース部53を備える。このうちインタフェース部53はネットワーク600を介してクライアント端末700と通信する。
メモリ52は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などの半導体メモリ、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)などの記憶デバイスである。磁気ディスク以外にも、光磁気ディスクやCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイ(登録商標)ディスクなどの光ディスクを利用してもよい。
メモリ52は、実行環境構築プログラム52a、仮想マシン生成プログラム52b、およびシミュレートプログラム52cを記憶する。
CPU51は、実行環境構築機能51a、仮想マシン生成機能51b、およびシミュレート機能51cを備える。
実行環境構築機能51aは、実行環境構築プログラム52aに記述された命令をCPU51が解釈し、実行することで実現される処理機能である。実行環境構築機能51aは、サーバ500に、仮想化された共通の実行環境を構築する。
仮想マシン生成機能51bは、仮想マシン生成プログラム52bに記述された命令をCPU51が解釈し、実行することで実現される処理機能である。仮想マシン生成機能51bは、図2に示される放送局設備に含まれる機器をそれぞれ仮想化し、仮想マシンを生成する。それぞれの仮想マシンは、アプリケーションを搭載された機器を模倣するもので、仮想実行環境において機能するオブジェクトである。
なお、放送局設備における各機器のプラットフォームは普通、統一されていない。つまりx86アーキテクチャ、x64アーキテクチャをベースとする機器もあれば、PPC(PowerPC(登録商標))アーキテクチャで構成される機器、あるいはまったく別のアーキテクチャに基づく機器もある。アーキテクチャの差異は、CPUの違いによるエンディアン(バイトオーダー)の違い、アプリケーション及びOSの違い、デバイスにおけるデータ型(長さとアライメント)の違い、システムコールの違いなどあらゆる層(レイヤ)に及ぶ。このような機器間の差異は、多種多様な機器を備える放送局設備において特に著しい。
アプリケーションは組み込み先の機器のプラットフォーム向けに開発されるので、仮想実行空間上で複数機器の仮想マシンを動作させるには、プラットフォームの差異を解決する必要がある。そこで実施形態では、異なるプラットフォームの機器が混在するケースにおいて、仮想マシン生成機能51bは、プラットフォームの差異に基づくアプリケーションに固有の仕様を仮想実行環境に対して隠蔽して、仮想マシンを生成する。
シミュレート機能51cは、シミュレートプログラム52cに記述された命令をCPU51が解釈し、実行することで実現される処理機能である。シミュレート機能51cは、実行環境構築機能51aにより構築された仮想実行環境において、上記仮想マシンの協調動作を模倣し、放送局設備をシミュレートするシミュレーションを実行する。
クライアント端末700は、CPU71、メモリ72、インタフェース部73、操作部74、およびモニタ75を備える。このうちインタフェース部73はネットワーク600を介してサーバ500と通信する。操作部74およびモニタ75はマウス、キーボードあるいはタッチパネルなどの操作手段であり、GUI(Graphical User Interface)などのユーザインタフェースを提供する。
メモリ72は、半導体メモリ、HDD、SSD、光ディスク、光磁気ディスクなどの記憶デバイスである。メモリ72は、状態取得プログラム72a、出力映像作成プログラム72b、および出力映像表示プログラム72cを記憶する。
CPU71は、状態取得機能71a、出力映像作成機能71b、および出力映像表示機能71cを備える。
状態取得機能71aは、状態取得プログラム72aに記述された命令をCPU71が解釈し、実行することで実現される処理機能である。状態取得機能71aは、シミュレートされた放送局設備における仮想マシンの各々の状態を取得する。シミュレーションが開始されると時間の経過とともにシミュレーションが進行し、各仮想マシンの状態が変化する。状態取得機能71aは、状態の変化が生じるとその都度、少なくともスイッチャ21に対応する仮想マシンの状態を取得する。スイッチャ21に対応する仮想マシンの状態を取得することで、少なくとも出力映像にどのような信号(映像/音声問わず)が合成されているのかを知ることができる。
出力映像作成機能71bは、出力映像作成プログラム72bに記述された命令をCPU71が解釈し、実行することで実現される処理機能である。出力映像作成機能71bは、取得された仮想マシンの各々の状態に基づいて、シミュレートされた放送局設備から出力される出力映像を作成する。
出力映像表示機能71cは、出力映像表示プログラム72cに記述された命令をCPU71が解釈し、実行することで実現される処理機能である。出力映像表示機能71cは、上記作成された出力映像をモニタ75などに表示する。
図5は、仮想実行環境における仮想マシンの一例を示す図である。サーバ500は、仮想マシンとしての機器制御スケジューラV1、リアルタイムコントローラV2、操作卓制御装置V3、マスタースイッチャV4、NTPサーバV5、および仮想試験サーバV6を備える。仮想試験サーバV6は、ログ収集サーバV7、仮想制御装置V8、および放送時刻コントローラV9を備える。これらはいずれもサーバ500のリソースを利用する仮想的なオブジェクトである。
クライアント端末700は、仮想マシンとしての手動送出制御部V10、機器監視部V11、送出サービススケジューラV12、電文ロガーV13、および仮想試験操作部V14を備える。仮想試験操作部V14は、ログ表示/検索部V15、VM(VirtualMachine:仮想マシン)操作部V16、およびエミュレータ操作部V17を備える。これらはいずれもクライアント端末700のリソースを利用する仮想的なオブジェクトである。
サーバ500およびクライアント端末700は、2種類の通信インタフェースを介して接続される。すなわちイーサネット(登録商標)をベースとする汎用LAN601と、制御専用ネットワーク602である。
汎用LAN601の用途は主に画像データや音声データの伝送であり、TCP/IPなどの汎用プロトコルを用いることができる。制御専用ネットワーク602はリアルタイム性を確保可能なネットワークで、主に機器間で電文を授受するために用いられる。この種のネットワークのトポロジはトークンリング型が代表的であり、例えばSECNET3として知られるネットワークを挙げることができる。
図5と図2との比較において、機器制御スケジューラV1は、機器制御スケジューラ61に対応する。リアルタイムコントローラV2は、リアルタイムコントローラ62に対応する。操作卓制御装置V3は、監視系システム40に対応する。マスタースイッチャV4は、スイッチャ21に対応する。このほかNTPサーバV5、仮想試験サーバV6、ログ収集サーバV7、仮想制御装置V8、および放送時刻コントローラV9も、放送局設備に備わるいずれかの機器に対応付けることが可能である。
また、機器監視部V11は、監視系システム40内に設けられる監視卓(図示せず)や監視指示端末に対応する。このほか手動送出制御部V10、送出サービススケジューラV12、電文ロガーV13、仮想試験操作部V14、ログ表示/検索部V15、VM操作部V16、エミュレータ操作部V17も、放送局設備に備わるいずれかの機器に対応付けることが可能である。次に、上記構成における作用を説明する。
図6は、放送局設備における機器接続系統の一例を示す図である。放送局設備に入力される複数系統の映像/音声ソースは、スイッチャ21を経てL字DPE(Digital Picture Effect)処理部14に入力される。L字DPE処理部14は、例えば気象災害などが発生したときに本編の映像信号をコーナーに縮小し、L字型のように空いた部分に大雪や台風などの気象情報を表示する機能を有する。
加工された映像信号は、L字DPE処理部14からさらに文字・絵合成装置15に入力され、局ロゴ、時計、天気などの情報と選択的に合成されたのち、音声合成装置16によりチャイムなどの音声が適切なタイミングで多重される。そして、ENC23や多重化部26により字幕データなどが多重化され、出力映像が作成されたのち放送波信号として送出される。
図7は、クライアント端末700のモニタ75に表示されるGUIウインドウの一例を示す図である。なお図7に示されるウインドウは、放送局設備のOA表示端末42(図2)、あるいはタッチパネルなどのユーザインタフェースに表氏されても良い。
図7のウインドウは、例えば四角いアイコンで示される複数のクリッカブルボタンを備える。図7のウインドウは、例えば右端に表示されるデバイス操作ボタンがクリック(あるいはタッチ)された場合の表示内容を示す。このウインドウは、機器単体の設定条件を変更するためのウインドウで、ボタンをクリックすることで対応する機器の状態(例えばON/OFF)を設定することができる。
例えば津波に関する表示のON/OFFを設定するためのボタン、速報の表示に関するON/OFFを設定するためのボタン、あるいは局ロゴの表示に関するON/OFFを設定するためのボタンが示される。これらのボタンがクリックされると仮想マシンの挙動にもそのことが反映され、シミュレーションの過程が変化する。
図8は、図7のウインドウで設定された機器条件の結果を示すウインドウであり、右端のオンエア状態ボタンがクリックされると表示される。このウインドウは、現状のシステムの状態を視覚的に表示するものである。実際の運用では、図8のウインドウでシステム全体をチェックしながら必要に応じて図7のウインドウ戻って条件を変更する、という作業を繰り返すことになる。仮想実行環境下でのシミュレーションにおいても同様の手順を実施することが可能である。
ところで、スイッチャ21は、番組やコマーシャルなどの映像信号や音声信号を放送時間に従って切り替える機能や、複数の映像・音声効果機能を備えるなど、放送局設備の中核を担っている。主な機能だけでも、番組提供者や速報・地震・津波などの緊急な情報を映像に重畳するスーパインポーズ機能、チャイム音の重畳、番組の切替え時に行う映像・音声信号のフェードイン機能、フェードアウト機能などがある。
そこで、スイッチャ21の状態(内部状態)を取得することで、放送局設備における各機器の状態を知ることができる。
図9は、複数の映像/音声素材から合成される出力映像の例を示す図である。例えば番組/CM素材にL時加工を施し、「提供スーパー」、「局ロゴ」、「時刻」、および「天気」のいずれかあるいは複数を多重し、さらに提供(音声)、チャイム(音声)を組み合わせると、図9の最右カラムに示されるような、複数の出力映像が作成される。
また、放送は一般に、複数の映像や番組(これらをサービスと称する)を提供することが多く行われている。例えば、地上波番組とBS(Broadcasting Satellite)番組、ワンセグ番組などである。そのため、同時に複数の映像効果の制御が行われる。実システムでは、大画面のディスプレイに複数のサービス映像を表示するマルチモニターなどを用いて、複数のサービスを同時に確認するのが効果的である。
本実施形態では、仮想実行環境上で仮想マシン化されたスイッチャ21の内部状態が変化すると、その都度、状態取得機能71aはその変化を取得する。出力映像作成機能71bは、取得されたスイッチャ21の仮想マシンの内部状態に基づいて、予め用意された素材を加工して出力映像を作成する。そして出力映像表示機能71cは、作成された出力映像を視覚的に表示する。
図10は、モニタ75に表示される出力映像の一例を示す図である。例えば、作成された出力映像の下方など、一部の領域に、取得された仮想マシンの各々の状態(素材ステータス表示)を重畳して表示しても良い。あるいは図11に示されるように、取得された仮想マシンの各々の状態(On/Offなど)を、出力映像に被せて表示するようにしてもよい。このように表示形態によれば、仮想化された放送局設備のシミュレーション中に、最終的に出力される映像を視覚的に表示することが可能になる。
既存の技術では、例えば図7のウインドウで示される各装置のOn/Off状態に基づいて、ユーザは、出力映像の状態を推測するしかなかった。これに対し実施形態ではシミュレーションの過程で取得された各機器の状態に基づいて、出力映像を作成し、表示するようにした。これによりユーザは、放送局設備のシミュレーションの過程で出力される映像をリアルタイムで確認することが可能になる。
また実施形態によれば、システムが完成しない段階(要求分析段階や開発途中)であっても、仮想実行環境下でのシミュレーションの過程で、出力される映像や切り替えの状況を映像により視覚的に確認することが可能になる。従ってユーザは、映像の切り替えやそのタイミング、意図した映像が作成されているかなどの項目を、一目瞭然で把握することが可能になる。これらのことから、放送局設備からの出力映像を視覚的に確認できるようにした仮想試験システム、映像作成方法およびプログラムを提供することが可能になる。
なお本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、地上波ディジタル放送、、衛星ディジタル放送、局送り信号放送、あるいはワンセグ放送などの種々のサービスがあるが、各サービスごとに機器の状態は異なるし、出力映像も異なるのが普通である。そこで、これら各サービスごとにシミュレーションを実施し、出力映像を作成して、同時並列的に複数の画面を表示するようにしても良い。例えばクライアント端末700の画面を複数の分割しても良いし。タブレット端末の画面も同様の表示を行うことができる。
また、各装置の状態をONやOFFといった文字列で表示するのに変えて、認識しやすい図形や図形文字、アイコンなどで表示するようにしてもよい。また、音声情報を音符記号などで表現するようにしても良い。
また、図5のサーバ500上の仮想試験サーバV6やNTPサーバV5は、実体を伴うコンピュータであっても良い。また、クライアント端末700の手動送出制御部V10、機器監視部V11、および送出サービススケジューラV12を、別体の第3のコンピュータ上で仮想化しても良い。
また、サーバ500の一部、または全ての機能をクラウドコンピューティングシステム(いわゆるクラウド)にインプリメントすることも可能である。例えば、アプリケーション(ソフトウェア)をサービスとして提供するSaaS(Software as a Service)、アプリケーションを稼働させるための基盤(プラットフォーム)をサービスとして提供するPaaS(Platform as a Service)、あるいは、サーバ装置、中央演算処理装置およびストレージなどのリソースをサービス(パブリッククラウド)として提供するIaaS(Infrastructure as a Service)が、クラウドの形態として知られている。実施形態の仮想試験システムはいずれの形態でも実現し得るが、特にPaaSとの親和性が高い。
また、実施形態に係る仮想試験システムを実現するプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することも可能である。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行させることにより、仮想試験システムを実現することが可能である。「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示するものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
51…CPU、51a…実行環境構築機能、51b…仮想マシン生成機能、51c…シミュレート機能、52…メモリ、52a…実行環境構築プログラム、52b…仮想マシン生成プログラム、52c…シミュレートプログラム、71…CPU、71a…状態取得機能、71b…出力映像作成機能、71c…出力映像表示機能、72…メモリ、72a…状態取得プログラム、72b…出力映像作成プログラム、72c…出力映像表示プログラム、100…放送局、200…通信ネットワーク、300…電波塔、400…家庭、500…サーバ、700…クライアント端末

Claims (7)

  1. それぞれアプリケーションにより制御される複数の放送関連機器を備える放送局設備を対象とする仮想試験システムであって、
    仮想化された共通の実行環境を構築する実行環境構築機能と、
    前記アプリケーションを搭載された前記放送関連機器をそれぞれ仮想化して複数の仮想マシンを生成する仮想マシン生成機能と、
    前記実行環境における前記複数の仮想マシンの協調動作を模倣して、前記放送局設備をシミュレートするシミュレート機能と、
    前記シミュレートされた放送局設備における前記仮想マシンの各々の状態を取得する状態取得機能と、
    前記取得された前記仮想マシンの各々の状態に基づいて、出力映像に合成されている信号を認識し、その結果に基づいて、前記シミュレートされた放送局設備から出力される出力映像を作成する出力映像作成機能と、
    前記作成された出力映像を表示する表示機能とを具備する、仮想試験システム。
  2. 前記状態取得機能は、前記放送局設備に備わるスイッチャに対応する仮想マシンから、前記仮想マシンの各々の状態を取得する、請求項1に記載の仮想試験システム。
  3. 前記表示機能は、前記取得された前記仮想マシンの各々の状態を、前記作成された出力映像に重畳して表示する、請求項1に記載の仮想試験システム。
  4. それぞれアプリケーションにより制御される複数の放送関連機器を備える放送局設備を、クライアントおよびサーバにより模倣する仮想試験方法であって、
    前記サーバが、仮想化された共通の実行環境を構築し、
    前記サーバが、前記アプリケーションを搭載された前記放送関連機器をそれぞれ仮想化して複数の仮想マシンを生成し、
    前記サーバが、前記実行環境における前記複数の仮想マシンの協調動作を模倣して、前記放送局設備をシミュレートし、
    前記クライアントが、前記シミュレートされた放送局設備における前記仮想マシンの各々の状態を取得し、
    前記クライアントが、前記取得された前記仮想マシンの各々の状態に基づいて、出力映像に合成されている信号を認識し、その結果に基づいて、前記シミュレートされた放送局設備から出力される出力映像を作成し、
    前記クライアントが、前記作成された出力映像を表示する、映像作成方法。
  5. 前記クライアントは、前記放送局設備に備わるスイッチャに対応する仮想マシンから、前記仮想マシンの各々の状態を取得する、請求項4に記載の映像作成方法。
  6. 前記クライアントは、前記取得された前記仮想マシンの各々の状態を、前記作成された出力映像に重畳して表示する、請求項4に記載の映像作成方法。
  7. 請求項4乃至6のいずれか1項に記載の方法を、クライアントおよびサーバを含むコンピュータ群に実行させるための命令を含む、プログラム。
JP2015225073A 2015-11-17 2015-11-17 仮想試験システム、映像作成方法およびプログラム Active JP6538529B2 (ja)

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