JP6538484B2 - 回路基板および電子装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回路基板および電子装置に関するものである。
従来、パワーモジュールまたはスイッチングモジュール等の例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの電子部品が搭載された電子装置に用いられる回路基板として、例えば、セラミック焼結体等からなる絶縁基板の上面に金属板が接合されたものが用いられる。
回路基板の金属板は、電子部品を外部電気回路と電気的に接続するための回路を形成している。回路基板に搭載された電子部品が金属板と電気的に接続され、金属板を介して電子部品と外部電気回路とが互いに電気的に接続される。
特開2002−100848号公報
近年、回路基板の外部電気回路に対する電気的な接続を容易とすること等のため、金属板の上面等の露出表面にリード端子が接合された回路基板が用いられるようになってきている。
しかしながら、金属板の上面等にリード端子が接合されたときには、リード端子と金属板との接合部分における金属部分(金属板とリード端子との合計)の厚みが、従来の金属板のみのときの金属部分の厚みに比べて大きくなる。そのため、リード端子と金属板との接合部分において金属部分と絶縁基板との熱膨張率の差に起因した熱応力が従来よりも大きくなり、この接合部分において絶縁基板にクラック等の機械的な破壊が発生する可能性が大きくなるという問題点があった。
本発明の1つの態様の回路基板は、縁基板と、前記絶縁基板の上面に接合される金属板と、前記金属板の上面に位置する凹部と、前記凹部の底部に接合材によって接合されている棒状のリード端子と、を備え、前記リード端子は、前記凹部の底部側に位置する前記リード端子の端部に、前記上面と平行な断面視で前記リード端子の他の部分よりも断面積が大きい部分を有し、前記断面積の大きい部分と前記他の部分との境界は、前記金属板の上面よりも前記底部側に位置していることを特徴とする。
本発明の1つの態様の電子装置は、上記構成の回路基板と、該回路基板に搭載された電子部品とを備えることを特徴とする。
本発明の1つの態様の回路基板によれば、上記構成であることから、凹部の深さ(凹部の開口から底面までの距離)の分、リード端子と金属板との接合部分における金属部分の厚みを小さく抑えることができる。そのため、リード端子と金属板との接合部分において金属部分と絶縁基板との熱膨張率の差に起因した熱応力を効果的に低減することができる。したがって、熱応力に起因した絶縁基板のクラック等の発生が効果的に抑制された回路基板を提供することができる。
また、本発明の1つの態様の電子装置によれば、上記構成の回路基板に電子部品が搭載されて形成されていることから、絶縁基板のクラック等が抑制された、長期信頼性の向上に対して有効な電子装置を提供することができる。
本発明の実施形態の回路基板および電子装置を示す斜視図である。 (a)は図1のA−A線における断面の一例を示す断面図であり、(b)は他の例を示す断面図である。 (a)は図2(a)に示す回路基板および電子装置における要部を拡大して示す断面図であり、(b)は(a)の変形例を示す断面図である。 (a)は図2(b)に示す回路基板および電子装置における要部を拡大して示す断面図であり、(b)は(a)の変形例を示す断面図である。 本発明の実施形態の回路基板および電子装置の他の例を示す斜視図である。 本発明の実施形態の回路基板および電子装置の他の例を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の回路基板および電子装置について説明する。以下の説明における上下の区別は便宜的なものであり、実際に回路基板および電子装置が使用されるときの上下を特定するものではない。
図1および図2を参照して本発明の実施形態の回路基板10および電子装置20について説明する。図1は本発明の実施形態の回路基板10および電子装置20を示す斜視図である。図2(a)は図1のA−A線における断面の一例を示す断面図であり、図2(b)は図1のA−A線における断面の他の例を示す断面図である。
図1に示す例において、回路基板10は、絶縁基板1と、絶縁基板1の主面(図1の例では上面)1aに配置された金属板(第1金属板)2とを有している。絶縁基板1と第1金属板2とによって基板本体9が形成されている。基板本体9は、絶縁基板1に第1金属板2が接合された部分において凹部2aを有している。また、絶縁基板1の主面1a上にはリード端子4が配置され、このリード端子4は凹部2aの底部に接合材3によって接合されている。また、この実施形態の例では、第1金属板2が配置されている主面1aと反対側の主面(以下、下面ともいう)(符号なし)に他の金属板(第2金属板)6が配置されている。また、回路基板10に電子部品7が搭載されて電子装置20が基本的に形成されている。
第2金属板6は、例えば放熱用であり、電子部品7で発生し、絶縁基板1を通って伝導された熱を外部に放散する機能を有している。また、第2金属板6は、第1金属板2とともに後述する導電路の一部を形成しているものであってもよい。また、第2金属板6は上記の放熱および導電路の機能を併せて有するものであってもよい。
絶縁基板1は、電気絶縁材料からなり、例えば、酸化アルミニウム質セラミックス、ムライト質セラミックス、炭化ケイ素質セラミックス、窒化アルミニウム質セラミックスまたは窒化ケイ素質セラミックス等のセラミックスからなる。これらセラミック材料の中では放熱性に影響する熱伝導性に関しては、炭化ケイ素質セラミックス、窒化アルミニウム質セラミックスまたは窒化ケイ素質セラミックスがより高い。また、機械的強度の点に関しては、窒化ケイ素質セラミックスまたは炭化ケイ素質セラミックスがより高い。
絶縁基板1が窒化ケイ素質セラミックスのように比較的強度の高いセラミック材料からなる場合、第1金属板2と絶縁基板1との熱膨張率差に起因する熱応力により絶縁基板1
にクラックが入る可能性が低減されるので、小型化を図りつつより大きな電流を流すことができる回路基板10を実現することができる。
絶縁基板1の厚みは、薄い方が熱伝導性の点ではよく、例えば約0.1mm〜1mmであ
り、回路基板10の大きさまたは用いる材料の熱伝導率または強度に応じて選択すればよい。
絶縁基板1は、例えば窒化ケイ素質セラミックスからなる場合であれば、窒化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムおよび酸化イットリウム等の原料粉末に適当な有機バインダー、可塑剤および溶剤を添加混合して泥漿物にして、従来周知のドクターブレード法またはカレンダーロール法を採用することによってセラミックグリーンシート(セラミック生シート)を形成し、次にこのセラミックグリーンシートに適当な打ち抜き加工等を施して所定形状となすとともに、必要に応じて複数枚を積層して成形体となし、しかる後、これを窒素雰囲気等の非酸化性雰囲気にて1600〜2000℃の温度で焼成することによって製作される。
絶縁基板1の上面1aに配置された第1金属板2は、回路基板10に搭載される電子部品7を外部電気回路(図示せず)と電気的に接続する導電路の一部として機能する。図1に示す例では、絶縁基板1の上面1aに複数の第1金属板2が接合されている。それぞれの第1金属板2は、例えば互いに電気的に独立した回路を形成して、電子部品7の異なる電極(図示せず)にボンディングワイヤ8等を介して電気的に接続されている。電子部品7の異なる電極は、例えば大電流用および制御信号用のそれぞれの電極である。
ボンディングワイヤ8は、例えばいわゆる金ワイヤまたはアルミニウムワイヤであり、一方の端部が上記のように電極に接続され、他方の端部が第1金属板2の所定部位に接続されている。また必要に応じて、複数の第1金属板2どうしを接続してもよい。
第1金属板2は、例えば銅の板材に対して切断、圧延またはエッチング等の金属加工を施して、第1金属板2としての所定の形状および寸法に加工することによって作製することができる。なお、第2金属板6についても、第1金属板2と同様の材料を用い、同様の方法で作製することができる。
複数の第1金属板2は、絶縁基板1の上面1aに、例えば、Ag−Cu系のろう材5を介して接合されている。このろう材5は、絶縁基板1に対して濡れることにより強固に接合されるために、例えば、チタン、ハフニウムおよびジルコニウムのうち少なくとも1種の活性金属材料を含有している。また、このろう材5は、例えば、In、Snのうち少なくとも1つを有していてもよい。なお、このろう材5の厚みは、例えば約5〜100μm程
度であればよい。
リード端子4は、回路基板10および電子装置20の外部電気接続をより容易なものにする機能を有している。図1および図2に示す例におけるリード端子4は円柱状のリードピンであり、その底部が凹部2a内に挿入されて、基板本体9に接合されている。なお、この例におけるリード端子4は、凹部2a内に挿入される底部において他の部分よりも直径が大きい部分(いわゆるネイルヘッド部)を有し、このネイルヘッド部が凹部2a内で基板本体9に接合されている。
なお、この実施形態の回路基板10および電子装置20において、互いに直径が異なるリード端子4が配置されている。それぞれのリード端子4は、通電される電流の大きさに応じて直径が異なっていて、より大きな電流が流れる大電流用のものは、制御信号用のものよりも直径が大きい。また、図1の例では直径が大きい大電流用のものでも、複数のリード
端子(図示せず)を並列して設けることにより、1つのリード端子4で接続する場合よりも個々のリード端子の直径を小さくすることができる。
この実施形態のリード端子4の場合には、例えば、リード端子4のうちネイルヘッド部と反対側の端部が、外部電気回路の所定部位にはんだ等を介して電気的および機械的に接続される。これによって、電子部品7と外部電気回路とが互いに電気的に接続される。なお、電子装置20は、ヒートシンク等の放熱部材(図示せず)を介して外部電気回路に実装されても構わない。
基板本体9の凹部2aは、絶縁基板1に第1金属板2が接合された部分に設けられている。そのため、凹部2aは、実際には第1金属板2の上面から第1金属板2の内部に向かって設けられている。凹部2aは、図2(a)に示す例では、第1金属板2の厚み方向の一部に設けられている。すなわち、図2(a)に示す例では、第1金属板2の上面に設けられた穴が凹部2aであり、凹部2aの底部は第1金属板2内に位置している。また、凹部2aは、図2(b)に示す例では、第1金属板2を厚み方向に貫通して設けられている。すなわち、第1金属板2の上面から下面にかけて設けられた貫通孔が凹部2aであり、凹部2aの底部は絶縁基板1の上面1aである。なお、凹部2aは、絶縁基板1の上面1aからさらに絶縁基板1の内部に入り込む深さで設けられたもの(図示せず)であってもよい。つまり、凹部2aは、第1金属板2に対して非貫通タイプであってもよく、貫通タイプであってもよい。
図2(a)および(b)のいずれの例においても、凹部2aの深さ(凹部2aの開口から底部までの距離)の分、リード端子4と第1金属板2との接合部分における金属部分の厚みを小さく抑えることができる。そのため、リード端子4と第1金属板2との接合部分において金属部分(第1金属板2とリード端子4とを併せた部分)と絶縁基板1との熱膨張率の差に起因した熱応力を効果的に低減することができる。したがって、熱応力に起因した絶縁基板1のクラック等の発生が効果的に抑制された回路基板10を提供することができる。
なお、回路基板10は導体部分(第1金属板2および第2金属板6等)の表面にニッケルメッキや必要に応じて金メッキ等を腐食防止や電子部品7の実装容易化するために行なうようにしてもよい。
また、実施形態の電子装置20によれば、上記構成の回路基板10に電子部品7が搭載されて形成されていることから、絶縁基板1のクラック等が抑制された、長期信頼性の向上に対して有効な電子装置20を提供することができる。
リード端子4と基板本体9との接合は、前述したように接合材3を介して行なわれている。接合材3は、例えばAg−Cu系、P−Cu系、P−Cu−Sn系またはP−Cu−Sn−Ni系ろう材等のろう材である。また、この接合材3は、リード端子4と基板本体9の第1金属板2とを電気的に接続する導電路としても機能している。
実施形態の回路基板10および電子装置20では、凹部2a内においてリード端子4の基板本体9に対する接合材3を介した接合が行なわれているため、その接合材3を容易に凹部2a内に留めておくことができる。そのため、例えば接合材3が第1金属板2の上面等の不要な部分にまで広がるような可能性が効果的に低減されている。そのため、例えば接合材3が第1金属板2のうちボンディングワイヤ8が接続される部分まで広がるような可能性が低減されている。したがって、その接合材3の広がりによってボンディングワイヤ8の第1金属板2に対する接続が妨げられるようなことも抑制され、電子部品7の電気的な接続信頼性の高い電子装置20を提供することができる。また、そのような電子装置20の製
作が容易な回路基板10を提供することができる。
また、接合材3の不要な広がりが抑制されるため、接合材3をリード端子4のネイルヘッド側面に濡れ広げることが容易になり基板本体9(第1金属板2等)とをより広い面積で接合することができる。これによって、リード端子4と基板本体9との接合強度を向上させる効果を得ることができる。
また、凹部2a内にリード端子4が挿入されて接合されるため、第1金属板2に対するリード端子4の位置決めも容易である。
凹部2aは、例えば上記のようにエッチング加工等の金属加工によって第1金属板2を製作するときに、凹部2aに相当する部分もエッチング加工で除去されるようにしておくことによって、形成することができる。
また、凹部2aの深さ(貫通タイプとするか非貫通タイプとするかの選択も含めて)は、エッチング加工時にマスキング法等を併用して、エッチングの深さを部分的に適宜調整することによって調整することができる。
図2(a)に示す例では、凹部2aの底部が第1金属板2内に位置している。言い換えれば凹部2aの内面(側面および底面)が第1金属板2の一部である。そのため、接合材3は凹部2aの底面とリード端子4のネイルヘッド部との間に介在している。この場合には、接合材3が第1金属板2に直接に接合されているため、リード端子4と第1金属板2との間の電気抵抗の低減等に有利である。
図2(b)に示す例では、凹部2aが第1金属板2を厚み方向に貫通している。この凹部2aの底部では絶縁基板と第1金属板2とを接合しているろう材5の一部が露出している。そのため、接合材3は凹部2aの底部において露出しているろう材5とリード端子4のネイルヘッド部との間に介在している。この場合には、接合材3が同種の金属材料であるろう材5に接合しているため、リード端子4と基板本体9との接合強度の向上において有利である。
なお、図2(a)および(b)の例において、接合材3が凹部2aの側面(第1金属板2の露出面)まで延びて接合されていても構わない。この場合には、接合材3を介したリード端子4の第1金属板2に対する接合強度をさらに向上させることができる。また、互いの電気的な抵抗をさらに低減させることができる。
図3(a)は図2(a)に示す回路基板10および電子装置20における要部を拡大して示す断面図であり、図3(b)は図3(a)の変形例を示す断面図である。また、図4(a)は図2(b)に示す回路基板10および電子装置20における要部を拡大して示す断面図であり、図4(b)は図4(a)の変形例を示す断面図である。図3および図4において図1および図2と同様の部位には同様の符号を付している。
図3および図4に示す例において、リード端子4は凹部2a内の第1方向に偏って位置している。第1方向とは、凹部2aの中央部から外周部のいずれか任意の一部に近付く方向である。言い換えれば、図3および図4に示す各例において、リード端子4は凹部2aの中央部ではなく外周部の一部に偏って位置している。
図3および図4に示す各例の場合には、第1方向においてリード端子4(ネイルヘッド部の側面)と第1金属板2(凹部2aの内側面)との間の距離が近く、両者の間に介在している接合材3の厚みが比較的薄い。接合材3は銀ロウ等の合金であるため、純銅等を用
いた第1金属板2に比べて電気抵抗が高くなる傾向があるので、リード端子4と金属板2の間の接合材3の厚みが薄い方が電気抵抗が小さくなる傾向がある。そのため、リード端子4と第1金属板2との間の電気抵抗をより効果的に低減することができる。なお、図3および図4に示す各例において、第1方向と反対側の第2方向においてはリード端子4と第1金属板2との間の距離が比較的長くなっているが、この距離によるリード端子4と第1金属板2との間の電気抵抗の増加よりも、上記の電気抵抗の低減効果の方が大きい。そのため、リード端子4と第1金属板2との間の電気抵抗をより有効に低減することができる。
なお、第1方向が電気の最短通電経路の方向(電子部品7の電極と外部電気回路とを直線状に結ぶ方向等)である場合には、さらに効果的に電気抵抗が軽減される。また、リード端子4のネイルヘッド部の側面部に接合材3が高くはい上がっていると導電路が広くなる。このときに、第1方向の這い上がりが第2方向の這い上がりより高くなっていると、より電気抵抗が低減できるようになる。
また、図3および図4に示す各例の場合には、第1方向においてリード端子4と第1金属板2と間に介在する接合材3の厚みの低減が容易であるため、リード端子4が凹部2a内において第1金属板2に直接に接している構成(図示せず)とすることも容易である。リード端子4が第1金属板2に直接に接している場合には、両者の間の電気抵抗をさらに効果的に低減することができる。したがって、この場合には、導通抵抗等の電気的な特性がより高い回路基板10および電子装置20を提供することができる。
なお、図3(a)は、凹部2aが非貫通タイプであって、接合材3の上面(露出面)が比較的平坦な例であり、図3(b)は、凹部2aが非貫通タイプであって、接合材3の上面(露出面)が第2方向において凹状に湾曲している例である。
接合材3の上面(露出面)が比較的平坦な場合には、凹部2a内に、凹部2aからはみ出さないようにして、より多くの接合材3を留めることができる。そのため、接合材3の量(体積)をより多くして、電気抵抗の低減等をより容易にすることもできる。また接合材3の上面(露出面)が第2方向において凹状に湾曲している場合には、湾曲した上面に沿って、接合材3に作用する熱応力を分散させて緩和することができる。そのため、熱応力に対してリード端子4と基板本体9との接合の長期信頼性を向上させる上では有利である。図3(a)および(b)に示す各例においては、凹部2aが非貫通タイプであるため、前述したように、凹部2aの底面における第1金属板2とリード端子4との間の電気抵抗の低減の効果も得ることができる。
なお、第1金属板2の上面に対してリード端子4のネイルヘッド部の上面は高くてもよく、低くてもよい。ただし、図3(a)に示す例のように第1金属板2の上面よりリード端子4のネイルヘッドの上面がd1だけ低くなっていると、リード端子4を形成しても、絶縁基板1に加わる最大応力の場所が変わりにくくなる効果がある。そのため、この例の場合には、信頼性設計がより容易となる。
図4(a)は、凹部2aが貫通タイプであって、接合材3の上面(露出面)が比較的平坦な例であり、図4(b)は、凹部2aが非貫通タイプであって、接合材3の上面(露出面)が第2方向において凹状に湾曲している例である。図4(a)に示す例においては図3(a)に示す例と同様の効果を得ることができる。図4(b)に示す例においては図3(b)に示す例と同様の効果を得ることができる。図4(a)および(b)に示す各例においては、凹部2aが貫通タイプであるため、リード端子4部に第1金属板2が存在しない。これによって、リード端子4を接合しても、図4(a)のネイルヘッド部の上面と金属板2の上面の差(d2)は図3(a)のネイルヘッド部の上面と金属板2の上面の差(
d1)において、d2>d1としやすくなる。そのため、熱膨張差による応力が小さくなるため絶縁基板1に加わる応力がより緩和されるようになる。したがって、熱応力に起因した絶縁基板1のクラック等の発生がより効果的に抑制された回路基板10となる。また、前述したように、凹部2aの底部における接合材3とろう材5との接合によって、リード端子4と基板本体9との接合強度の向上の効果も得ることができる。
接合材3について、その上面の形状(平坦な形状とするか湾曲した形状とするか等)は、接合材3を溶融させる温度、接合材3の溶融時の温度、昇温および降温等の条件を適宜調整することによって制御することができる。例えば溶融温度を接合材3の融点付近とした場合には接合材3の上面が平坦な形状となりやすく、融点より20〜100℃高い溶融温度
とした場合には、上面が湾曲した形状となりやすい。また、接合材3として濡れ性が比較的悪い組成を使用した場合には上面が平坦な形状となりやすく、濡れ性が優れた組成を使用した場合には上面が湾曲した形状となりやすい。
図5は、本発明の実施形態の回路基板10および電子装置20の他の例を示す斜視図である。図5において図1〜図4と同様の部位には同様の符号を付している。図5に示す例では、平面視において第1金属板2の外周部に凹部2aが位置している。第1金属板2の外周部に位置している凹部2aは、その外周の一部において第1金属板2の側面に開口部を有している。この形態は、平面視において円形状の凹部2aの外周部の一部(仮想部分)が絶縁基板1の外周よりも外側に位置している形態ということもできる。
この場合には、第1金属板2の側面に凹部2aの一部が開口部を有するため、第1金属板2の側面直下の絶縁基板1に加わる熱応力がより低下することになる。そのため、熱応力に起因した絶縁基板1のクラック等の発生がより効果的に抑制された回路基板10および電子装置20となる。
なお、図5に示す例において、第1金属板2の外周部に位置している凹部2aは、大電流用のリード端子4が接合されているものである。このように、大電流用のリード端子4が接合されている凹部2aが第1金属板2の外周部に位置している場合には、大電流が流れて、たとえ接続部が発熱した場合でも第1金属板2の側面直下の絶縁基板1に加わる熱応力が高くなりにくい。そのため、熱応力に起因した絶縁基板1のクラック等の発生がより効果的に抑制された回路基板10となる。
第1金属板2の外周部に凹部2aが位置している場合に、例えば円形状である凹部2aの外周のうち25〜50%程度の範囲で第1金属板2の側面に開口部を有していればよい。この程度の範囲であれば、平面視において、第1金属板2の側面(線分状)と凹部2aの側面(円弧状)とのなす角度が45度以上となり、角(第1金属板2のうち凹部2aの開口部に隣接した部分)への応力の過度な集中が抑制される。
また、図5に示す例において、リード端子4を凹部2a内の第1方向に偏らせて位置させる場合には、その第1方向は、開口部とは逆の方向に設定する。仮に、凹部2a内の開口部に近い位置にリード端子4が位置している場合には、リード端子4(ネイルヘッド部の側面)と凹部2aの内側面との間の距離を短くする効果が不十分になる。そのため、リード端子4と第1金属板2との間の電気抵抗を低減する効果が不十分になる可能性がある。
図6は、本発明の実施形態の回路基板10および電子装置20の他の例を示す斜視図である。図6において図1〜図4と同様の部位には同様の符号を付している。図6に示す例においても、平面視において第1金属板2の外周部に凹部2aが位置している。つまり、第1金属板2の外周部に位置している凹部2aは、その外周の一部において第1金属板2の側
面に開口部を有している。また、図6に示す例において、リード端子4は、帯状の金属材料によって形成されたフラットリードである。このフラットリードの一方の端部が、第1金属板2の側面における凹部2aの開口部から凹部2a内に挿入されている。凹部2a内において、帯状のリード端子4の主面等の一方の端部が凹部2aの底面又は側面等に接合材3を介して接合される。
フラットリードタイプのリード端子4の場合には、例えば、リード端子4のうち凹部2a内で基板本体9に接合されているのと同じ側の主面の他方の端部が、外部電気回路の所定部位にはんだ等を介して電気的および機械的に接続される。これによって、電子部品7と外部基板とが互いに電気的に接続される。
このようなフラットリードのリード端子4であれば、リード端子4が曲がりやすい(たわみやすい)ので、電子装置20(回路基板10)の実装の自由度が向上する。具体的には最も放熱性が高くなるように前述した放熱部材との接続を行なうために、電子装置20の実装時の向きの自由度を高めることが容易である。例えば、外部電気回路に実装されるその他の回路部材(図示せず)と向きを変える等の自由度が向上する。
フラットリードのリード端子4の場合でも、第1金属板2よりリード端子4の厚みが薄いとリード端子4が形成された部分において、熱応力に起因した絶縁基板1のクラック等の発生がより効果的に抑制された回路基板10となる。
また、以上の実施形態のうち図6に示す例において、凹部2aの底部が絶縁基板1の主面1aの一部であってもよい。凹部2aの底部においてろう材5が存在しない部分があって、この部分で絶縁基板1の主面1aが露出していてもよい。絶縁基板1の露出した主面1aは、リード端子4または接合材3と接する。なお、この場合接合材3がろう材5と同じ材質でもよく、一括で形成されていてもよい。一括で形成されている場合には、第1金属板2と接合している部分はろう材5で、リード端子4と接合している部分は接合材3となる。
この場合には、リード端子4と絶縁基板1の間には接合材3だけが介在することになる。ろう材5はAg−Cu合金等の合金を使用しているので、純銅等を使用したリード端子4に比べて硬い。そのため、ろう材5が無くなることで合金層が薄くなるため、リード端子4が接合した部分の絶縁基板1に加わる応力がより緩和されるようになる。したがって、熱応力に起因した絶縁基板1のクラック等の発生がより効果的に抑制された回路基板10となる。
なお、このときには、第1金属板2とリード端子4とを同時に組み立てる方法で作製すると、回路基板10および電子装置20の製作時の工数も減少させることができるようになる。なお、この効果は、前述した実施形態のように円柱状のリードピンのリード端子4であっても同じように得ることができる。
なお、本発明は以上の実施形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内であれば種々の変更は可能である。例えば、絶縁基板1、第1金属板2および第2金属板6等は、矩形板状(直方体状)に限らず、コーナー部が円弧状に面取りされた矩形板状または楕円板状等の他の形状でもよい。また、側面の全部または一部が傾斜していてもよく、側面に段差を有する形状等でもよい。
1・・・絶縁基板
1a・・・主面(上面)
2・・・第1金属板(金属板)
2a・・・凹部
3・・・接合材
4・・・リード端子
5・・・ろう材
6・・・第2金属板(他の金属板)
7・・・電子部品
8・・・ボンディングワイヤ
9・・・基板本体
10・・・回路基板
20・・・電子装置

Claims (7)

  1. 縁基板と、
    前記絶縁基板の上面に接合される金属板と、
    前記金属板の上面に位置する凹部と、
    前記凹部の底部に接合材によって接合されている棒状のリード端子と、を備え、
    前記リード端子は、前記凹部の底部側に位置する前記リード端子の端部に、前記上面と平行な断面視で前記リード端子の他の部分よりも断面積が大きい部分を有し、
    前記断面積の大きい部分と前記他の部分との境界は、前記金属板の上面よりも前記底部側に位置していることを特徴とする回路基板。
  2. 前記リード端子が前記凹部内の第1方向に偏って位置していることを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
  3. 前記リード端子が前記凹部内において前記金属板に直接に接していることを特徴とする請求項2に記載の回路基板。
  4. 前記凹部内の前記第1方向と反対側の第2方向において、前記接合材の上面が凹状に湾曲していることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の回路基板。
  5. 前記凹部の底部が前記絶縁基板の前記上面の一部であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の回路基板。
  6. 平面視において前記金属板の外周部に前記凹部が位置していることを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の回路基板と、
    該回路基板に搭載された電子部品とを備えることを特徴とする電子装置。
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