JP6536117B2 - 生体内留置部材およびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、生体内留置部材およびその製造方法に関し、例えば多条コイルを用いた生体内留置部材およびその製造方法に関する。
血管に生じた動脈瘤等の治療方法としては、例えば塞栓物質等の生体内留置部材を瘤内に挿入する方法が挙げられる。このような治療方法により、瘤内の生体内留置部材の周りに血栓を形成させて、その破裂を防止することができる。このような生体内留置部材としては、例えば、白金等の金属製のワイヤをコイル状に巻き回して得られる線状に伸びる1次コイルを、さらに、螺旋状或いはそれ以外の三次元で複雑な形状の2次形状に形付けした2次コイルが用いられる。そして、生体内留置部材は、1次コイルの状態で、生体内留置部材の搬送用カテーテルの内腔に挿入されて目的部位に搬送され、カテーテルから排出されると、2次コイルの状態に復元する。
前述の動脈瘤等の瘤は、しばしば、細い血管の壁に形成される。この細い血管の壁にできた瘤に、搬送用カテーテルを誘導するためには、カテーテルの外径を血管内径よりも小さくする必要がある。そのため、カテーテルから排出される生体内留置部材の1次コイルは、カテーテル内腔を通過できるように十分に細くする必要がある。
ところが、細い1次コイルを用いて動脈瘤等の瘤を塞栓しようとすると、1本の生体内留置部材では塞栓に必要な体積を十分に確保することが困難なため、複数本の生体内留置部材を瘤内に挿入する必要がある。平均的な瘤の大きさでも、10本程度の、場合によっては、20から30本程度の生体内留置部材を1つの瘤内に挿入、留置する必要があり、手術費用の高騰、手術の長時間化により、医師・患者共に負担が大きい。
この問題への対策としては、1本の生体内留置部材にて体積を確保することが考えられる。このような方策としては、例えば、生体内留置部材を構成する1次コイルの長さを長くすることが考えられる。しかし、この方法では、線状の状態でカテーテル内に挿入されている1次コイルを押し出そうとした際に、カテーテル内で1次コイルが蛇行し前進させることができないか、極めて困難になってしまうため、手術の長時間化は避けられない。
1本の生体内留置部材にて体積を確保するための別の方法としては、カテーテル内から排出した後に生体内留置部材の体積を拡大させることも考えられる。すなわち、搬送用カテーテル内では1次コイルをカテーテルの内腔よりも細い形状に維持し、カテーテルから排出した際に、1次コイルを太い形状に変形させる方法である。この方法によれば、搬送時よりも太い生体内留置部材を瘤内に留置できるため、施術に用いる生体内留置部材の数を減らす効果が期待できる。
例えば、特許文献1には、水性環境下で膨潤する中間要素を内部要素外表面に配置し、外部要素で固定した生体内留置部材の例が示されている。この例では、瘤内で中間要素が血液に触れることで、外部要素から中間要素がはみ出す程度に膨張することが示されている。
また、特許文献2には、血管、食道などの人体の環状器官を拡張するための管状器官拡張部材に関する考案ではあるが、拡径した形状を記憶させておき、管状器官内に挿入できる程度に縮径させた、形状記憶合金製の複数条のコイルからなる1本のコイル(多条コイル)からなる管状器官拡張部材の例が示されている。
特開2005−537830号公報 実用新案第2514515号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、密巻きコイル状の内部要素の外表面に筒状の膨張性ポリマーである中間要素を設け、中間要素の外側にピッチの空いたコイル状の外側要素を設けている。このように多層構造になっているため生体内留置部材を細くするには限界がある。
また、特許文献2に記載の発明では、多条コイルが拡径する際に、多条コイルの長さは減少する。したがって、十分な体積膨張効果を得ることができない。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。そして、その目的は、搬送用カテーテルにて誘導する際には従来と同程度の細さを有するとともに、動脈瘤等の瘤内に挿入された後では、搬送前より体積を拡大可能な生体内留置部材を提供すること、および、このような生体内留置部材を簡便に作製可能な製造方法を提供することにある。
本発明者は、鋭意検討を行ったところ、所定の第1コイルと、これと特定の位置関係になるように設けられた第2コイルと、第1及び第2コイルと特定の位置関係になるように設けられた膨張部材とを含む生体内留置部材により、前述の課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の第一は、間隔を開けて巻き回された第1ワイヤにより形成される筒状の第1コイルと、上記間隔にて離間させた第1ワイヤの隙間に沿って巻き回された第2ワイヤにより形成される筒状の第2コイルと、第1コイルの筒状の外面側に設置されるとともに第2コイルの筒状の内面側に設置される部分を有し、第2コイルの長軸方向に沿って伸びる膨張部材と、を含む生体内留置部材に関する。
本発明では、上記第2ワイヤは、上記第1ワイヤより剛性が低いのが好ましい。また、この場合、上記第2ワイヤは、上記第1ワイヤに比べて細いのがより好ましい。
本発明では、上記第2コイルは、その内側の最大幅が、上記第1コイルの内側の最大幅以上である部分を有するのが好ましい。
本発明では、上記膨張部材は、隣接する第1ワイヤと第2ワイヤの間を交互に通過するように設置されているのが好ましい。
本発明では、上記膨張部材は、上記第2コイルの全長に亘るように設置されているのが好ましい。
本発明では、上記膨張部材が膨張した時に、当該膨張部材により上記第2コイルの少なくとも一部が上記第1コイルの外側に向かって押し出され、上記膨張部材の膨張前よりも後の方が、上記第1コイルの軸線位置と上記第2コイルの軸線位置とのズレ量が大きいのが好ましい。
本発明では、上記膨張部材が、膨潤性の材質を含むのが好ましい。また、上記膨張部材が、線状の構造を有するのが好ましい。
本発明では、上記第1コイル、上記第2コイル及び上記膨張部材を用いて構成され、線状の1次形状が付与された1次コイルに対して2次形状が付与されているのが好ましい。また、この場合、上記第1コイルにのみ、予め上記2次形状が付与されているのがより好ましい。
本発明の第2は、第1ワイヤ、第2ワイヤ及び膨張部材を含む生体内留置部材の製造方法であって、第1ワイヤを、間隔を開けて巻き回し、筒状の第1コイルを形成する第1コイル形成工程と、上記第1コイル形成工程で形成された筒状の第1コイルの軸方向における少なくとも一部の外面上に上記膨張部材を配置する膨張部材配置工程と、上記膨張部材の外側から上記間隔にて離間させた上記第1ワイヤの隙間に沿って、第2ワイヤを巻き回して筒状の第2コイルを形成する第2コイル形成工程と、を含む生体内留置部材の製造方法に関する。
本発明では、上記第1コイル形成工程にて得られた上記第1コイルに対して2次形状を付与して加熱する2次形状付与工程をさらに含むのが好ましい。また、この場合、上記2次形状付与工程にて得られた2次形状が付与された第1コイルを、線状にさせる線状形態維持工程をさらに含むのがより好ましい。
本発明によれば、搬送用カテーテルにて誘導する際には従来と同程度の細さを有するとともに、動脈瘤等の瘤内に挿入された後では、搬送前より体積を拡大可能な生体内留置部材を簡便に提供することができる。また、本発明により、生体内留置部材の使用数の減少、手術時間の短縮を期待することができ、その結果として医師・患者の負担を低減することが期待できる。
本発明に係る生体内留置部材の第1実施形態の一部を模式的に示した正面図である。 本発明に係る生体内留置部材の第1実施形態の一部を模式的に示した平面図である。 図1のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 本発明に係る生体内留置部材に用いる第1ワイヤ又は第2ワイヤの実施形態を模式的に示した斜視図である。 本発明に係る生体内留置部材に用いる膨張部材の実施形態を模式的に示した斜視図である。 本発明に係る生体内留置部材の第2実施形態の一部を模式的に示した正面図である。 本発明に係る生体内留置部材の第2実施形態の一部を模式的に示した平面図である。 図7のC−C断面図である。 図8のD−D断面図である。 第1実施形態に係る生体内留置部材の膨張部材が膨張した時の状態を模式的に示した正面図である。 第1実施形態に係る生体内留置部材の膨張部材が膨張した時の状態を模式的に示した平面図である。 図11のE−E断面図である。 本発明で用いることができるマンドレルの実施形態を模式的に示した斜視図である。 本発明に係る製造方法の実施形態における第1コイル形成工程を説明するための説明図である。 本発明に係る製造方法の実施形態における膨張部材配置工程を説明するための説明図である。 本発明に係る製造方法の実施形態における第2コイル形成工程を説明するための説明図である。 本発明に係る製造方法の実施形態における2次形状付与工程を説明するための説明図である。 本発明に係る製造方法の実施形態における線状形態維持工程を説明するための説明図である。 本発明に係る生体内留置部材の第3実施形態を模式的に示した斜視図である。 本発明に係る生体内留置部材の第4実施形態を模式的に示した斜視図である。 本発明に係る生体内留置部材の使用方法を説明するための説明図である。 本発明に係る生体内留置部材の使用方法を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、便宜上、部材符号を省略する場合もあるが、かかる場合、他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、便宜上、見やすいように調整されている場合がある。
本発明に係る生体内留置部材は、間隔を開けて巻き回された第1ワイヤにより形成される筒状の第1コイルと、上記間隔にて離間させた第1ワイヤの隙間に沿って巻き回された第2ワイヤにより形成される筒状の第2コイルと、第1コイルの筒状の外面側に設置されるとともに第2コイルの筒状の内面側に設置される部分を有し、第2コイルの長軸方向に沿って伸びる膨張部材と、を含む。
このように、本発明では、第1ワイヤの隙間に沿って第2ワイヤを巻き回すことで、複数条のワイヤで1本のコイル(以下、「多条コイル」と称する場合がある。)を形成する。また、膨張部材が、第2コイルの長軸方向に沿って伸び、第1コイルの筒状の外面側に設置されるとともに第2コイルの筒状の内面側に設置される部分を有する。
これらの構成により、搬送用カテーテルの内腔に容易に挿入することができる程度に多条コイルを用いて構成される生体内留置部材を細くすることができるとともに、膨張部材が膨張した時には、第1コイルの外側に向かって相対的に第2コイルが膨張部材により押し出されることによって、長さが短くなることなく相対的に押し出された第2コイルの部分だけ体積が拡大するため、多条コイルを用いて構成される生体内留置部材の体積を搬送用カテーテルに挿入する前より大幅に拡大することが可能になる。
図1は、本発明に係る生体内留置部材の第1実施形態の一部を模式的に示した正面図であり、図2は、その平面図であり、図3は、図1のA−A断面図であり、図4は、図2のB−B断面図である。
図1〜4に示す生体内留置部材1は、第1コイル13、第2コイル15、膨張部材16とを含む。第1コイル13は、間隔12を開けて巻き回された第1ワイヤ11により形成される。また、第1コイル13は筒状の構造を有する。第2コイル15は、間隔12にて離間させた第1ワイヤ11の隙間に沿って巻き回された第2ワイヤ14により形成される。また、第2コイル15も筒状の構造を有する。膨張部材16は、第1コイル13の筒状の外面側に設置されるとともに、第2コイル15の筒状の内面側に設置される部分を有している。
尚、本発明では、便宜上、追番によりワイヤ及びコイルを区別して称しているが、何れを第1又は第2と称しても構わない。
第1コイル13及び第2コイル15は、それぞれ第1ワイヤ11及び第2ワイヤ14により形成される。
本発明において使用可能な第1ワイヤ11及び第2ワイヤ14は、両端を有する一連状のものであれば特に限定はない。このようなワイヤの構造としては、単線、複線又は単線と複線の組み合わせを採用することができる。複線としては、例えば、複数の線材を撚った撚線、平行する複数の線材等が挙げられる。単線と複線の組み合わせとしては、例えば、素線の長さ方向で単線と複線を任意に連続させて一連状にしたものが挙げられる。このように、本発明では、両端間で連続したワイヤを一連状のワイヤと称し、複数の線材同士を各端部近辺で相互に連結したものを含む。
単線、或いは、複線を構成する各線材の断面形状は特に限定はなく、円形、楕円、角形など様々な形状を選択可能である。
また、単線の断面形状が円形の場合、その直径(線径)は、瘤の大きさにもよるが、例えば、φ0.010mm以上0.200mm以下程度で任意に選択可能である。このうち、生体内留置部材とした場合の強度や硬さの面からは、0.030mm以上0.100mm以下が好ましい。単線線の断面形状が円形ではない場合は、同様に、その最大幅として、0.010mm〜0.200mm程度で任意に選択可能であり、0.030mm以上0.100mm以下が好ましい。複線の場合は、複線全体として単線に準じて断面の大きさを選択してもよいし、複線を構成する各線材を単線の場合と同程度にしてもよい。
第1ワイヤ11及び第2ワイヤ14の材料は、特に限定はなく、無機系材料、有機系材料を用いることができる。無形材料としては、金属等を用いることができ、例えば、プラチナ(白金)、タングステン、金、タンタル、イリジウム、チタニウム、ステンレス、ニッケル、チタン、及び、これらの金属から選択された2種以上の金属を含有する合金等が挙げられる。また、合金としては、例えば、タングステンとプラチナの合金、イリジウムとプラチナの合金、ニッケルとチタンの合金が好ましい。これらの金属は、放射線不透過性材料である。有機系材料としては、生体適合性の樹脂等を用いることができるが、放射線不透過性とする場合は、そのような特性を有する材料を混合した樹脂組成物を用いることができる。
本発明では、第1ワイヤと第2ワイヤとは、同じ構成にしてもよいし、異なる構成にしてもよい。但し、後述するように、生体内留置部材が線状の1次コイルに対して2次形状が付与されたものである場合は、2次形状への変形容易性の観点、生体内留置部材の体積拡大の容易性の観点等から、第2ワイヤは、第1ワイヤより剛性が低いことが好ましい。ワイヤの剛性は、ワイヤの材質、太さ、構造等により適宜調整可能であるが、ワイヤの太さで調整するのが好ましい。即ち、第2ワイヤは、第1ワイヤに比べて細いことが好ましい。
図5は、本発明に用いることが可能な第1ワイヤ及び第2ワイヤの実施形態の一例を示したものである。図5に示すワイヤ10は、一方端と他方端の両端を有し、両端間で連続した単線である。単線の断面形状は円形で、両端間で半径は実質的に一定である。以下の説明では、特にことわらない限り、第1ワイヤ11及び第2ワイヤ14として図5に示すような構造を有する単線のワイヤ10を用いる場合について説明するが、上述した各種の構造を有するワイヤを採用することが可能である。
第1コイル13は、第1ワイヤ11を間隔12を開けて巻き回して得られる各種のコイル状で筒状の構造を有するものを採用することができる。第1ワイヤ11を巻き回す方向は特に限定はなく、時計回りでも良いし、反時計回りでも良い。また、第1ワイヤを巻き回す時の間隔12は、間隔12にて離間させた第1ワイヤ11の間に第2ワイヤ14及び2本分の膨張部材16を配置可能であれば特に限定されない。間隔12は、第1コイル13の長さ方向に沿って任意に変化をしていてもよく、また、一定であっても構わない。特に、第2コイル15を第1コイル13の一部分に設ける場合は、間隔12となっている部分を一部に有すればよく、それ以外の部分は密巻でも良いし、適宜間隔を開けたピッチ巻きでもよい。また、第1コイルのコイル状の構造の軸方向に直交する方向からの平面視の形状は、円形、楕円形、卵型、多角形等の形状を採用することができる。コイル状の構造の幅(径)は、第1コイル13の長軸方向で一定でも良いし、任意に変化させてもよい。また、コイル状の構造部分の最大幅(外径)は、留置部位や用途に応じて適宜決定できるが、生体内留置部材を動脈瘤等に搬送するために一般的に使用されるカテーテルの内腔径に適合させる観点から、上記平面視の形状が円形の場合、0.100mm以上0.500mm以下が好ましい。コイル状の構造部分の長さは、留置部位や用途に応じて適宜決定できるが、押出用プッシャ部材で生体内留置部材を安定的に押し出す観点から、10mm以上1000mm以下が好ましい。図1に示す第1実施形態では、上記の平面視形状は円形で、その径は第1コイル13の長軸方向で一定である。
第2コイル15は、間隔12にて離間させた第1ワイヤ11の隙間に沿って第2ワイヤ14を巻き回して得られる各種のコイル状で筒状の構造を採用することができる。第2コイル15は、第2ワイヤ14を第1コイル13の間隔12にて離間させた第1ワイヤ11の隙間内に配置する観点から、第2コイル15のコイル状の構造は、間隔12にて離間させた第1ワイヤ11の隙間に対応した構造を有するのが好ましく、第1コイル13のコイル状の構造と同様の構造を有するのがより好ましい。したがって、第2コイル15は第1コイル13と巻き方向は同じであり、第2コイル15の長軸方向の中心軸19は、第1コイル13の中心軸18と実質的に同軸上に存在する。図1に示す第1実施形態では、第2コイル15は第1コイル13のコイル状の構造と同様の構造を有する。
第2コイルのコイル状の構造の長軸方向に直交する方向からの平面視の形状は、円形、楕円形、卵型、多角形等の形状を採用することができる。図1に示す第1実施形態では卵型である。コイル状の構造の幅(径)は、第2コイルの長軸方向で一定でも良いし、任意に変化させてもよい。図1に示す第1実施形態では概ね一定である。また、コイル状の構造部分の最大幅(外径)の大きさは、留置部位や用途に応じて適宜決定できるが、生体内留置部材を動脈瘤等に搬送するために一般的に使用されるカテーテルの内腔径に適合させる観点から、上記平面視の形状が円形の場合、0.100mm以上0.500mm以下が好ましい。但し、第2コイルは、その内側の最大幅が、上記第1コイルの内側の最大幅以上である部分を有するのが好ましい。これにより、膨張部材を安定して所定の位置に設置することができる。
第2コイル15のコイル状の構造部分の長さは、第1コイルの長さを考慮しつつ、留置部位や用途に応じて適宜決定できる。図1に示す例では、第2コイル15のコイル状の構造部分の長さは、第1コイル13と同じ長さであるが、第1コイル13に形成される第1ワイヤ11の隙間に対して、直列状に並ぶように複数個の第2コイル15を設置することもできる。このような構造の場合、膨張部材16の配置を各第2コイル15毎に変更することで、第1コイル13の周方向に対する各第2コイルの押出される位置を変更することができたり、第2ワイヤの種類を変更することができたりする。
本発明で用いることができる膨張部材は、瘤内で膨張した状態になり得るものであれば特に限定はなく、膨張部材を膨張させる機構としても各種のものを採用することができる。例えば、(i)膨張状態を記憶させた形状記憶合金を用いて体温付近で膨張形状を復元させるもの、(ii)カテーテルから供給される流体を膨張部材の内部に流し込み膨張部材を膨らませるもの、(iii)血液などの体液によって膨張する材質を含む部材により構成したものなどが挙げられる。このうち、製造の容易さ、確実性などの観点から、(iii)のものが好ましく、このような体液により膨張する材質としては、例えば、吸水性ポリマー(ハイドロゲル)等の膨潤性の材質が挙げられる。このような吸水性ポリマーとしては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
以下では、特にことわらない限り、膨張部材を構成する部材の材質として吸水性ポリマーを用いた場合の例を説明するが、上述した各種の膨潤機構を採用することが可能である。
本発明で用いる膨張部材は、第1コイルの筒状の外面側に設置されるとともに第2コイルの筒状の内面側に設置される部分を有し、第2コイルの長軸方向に沿って伸びるものであれば、その構造に特に限定はないが、膨張部材が膨張した時に膨張部材によって第2コイルの少なくとも一部を第1コイルの外側に向かって押し出し易くする観点や製造の容易性の観点等からは、線状の構造を有するものが好ましい。線状の構造としては、直線状、曲線状、波線状等が挙げられ、このうち、直線状の構造が好ましい。
膨張部材の長さは特に限定はなく、膨張部材を設置する長さや配置等に応じて適宜決定することができる。例えば、第2コイルの長軸方向の全長に亘るように設置が可能な長さでもよいし、第2コイルの長軸方向の全長のうち一部分に亘るように設置が可能な長さでもよい。ただし、生体内留置部材の体積の拡大効果をより大きくする観点、製造の容易性の観点からは、1つの膨張部材が第2コイルの全長に亘るように設置が可能な長さを有するのが好ましい。
膨張部材の設置数は、第2コイル及び膨張部材の構造や、膨張部材の長さ及び配置等に応じて適宜決定することができる。例えば、膨張部材が線状の構造の場合については、第2コイルの全長に亘るように設置が可能な長さのものを用いる場合は、1つが好ましく、第2コイルの長軸方向の全長のうち一部分に亘るように設置が可能な長さの場合は、1つ又は2つ以上用いることができ、2つ以上用いる場合は、第2コイルの筒状の周方向で重ならないように、第2コイルの長軸方向に設置可能な数を用いるのが好ましい。このようにして2つ以上用いる場合、膨張部材は、第2コイルの長軸方向に沿って、1列状になるように配置してもよいし、少なくとも1つの膨張部材が周方向にずれるように配置してもよい。
膨張部材の断面形状としては、特に限定はなく、円形、楕円、円弧形状、角形(正方形、長方形等の多角形)など様々な形状を選択可能である。断面形状が円形の場合は、その直径は、第1ワイヤ11や第2ワイヤ14の径にもよるが、例えば、φ0.010mm以上0.200mm以下程度で任意に選択可能である。断面形状が円形でない場合は、同様に、その最大幅として0.010mm〜0.200mm程度で任意に選択可能である。膨張部材の断面形状は、長さ方向に沿って一定でも良いし、任意に変化させても構わない。しかし、膨張部材を第2コイルの長軸方向に沿って同程度に膨張させ、体積をより効果的に拡大させる観点や膨張部材を押出製造する際の容易性の観点等から、長さ方向に沿って一定であることが好ましい。
図6は、本発明に用いることが可能な膨張部材の実施形態の一例を示したものである。図6に示す膨張部材16は、一方端と他方端の両端を有し、両端間で連続した直線状に伸びる単線である。単線の断面形状は楕円形で、両端間で長径及び短径は実質的に一定である。図13に示すように、断面形状が楕円形である場合、膨張時に第1ワイヤ11と第2ワイヤ14の間の隙間を膨張部材によりできるだけ大きく占有させることができる。
以下の説明では、特にことわらない限り、膨張部材16として図6に示すような直線状の構造を有するものを用いる場合について説明するが、上述した各種の構造を有する膨張部材を採用することが可能である。
本発明では、膨張部材は、第2コイルの長軸方向に沿って伸びるとともに、第1コイルの筒状の外面側に設置されるとともに第2コイルの筒状の内面側に設置される部分を有する。膨張部材の第1及び第2コイルに対する配置は、このような条件を満たせばよいが、生体内留置部材の体積の拡大させ易さの観点、製造の容易性の観点から、隣接する第1ワイヤと第2ワイヤの間を交互に通過するように設置されているのが好ましい。
図1〜4は、そのように膨張部材が設置された実施形態の一例を示したものである。図1〜4に示す第1実施形態では、図6に示す直線状に伸びる単線の膨張部材16が、第1ワイヤ11における第1コイル13の筒状の外面側と、第2ワイヤ14における第2コイル15の筒状の内面側とを順に通過するとともに、隣接する第1ワイヤ11と第2ワイヤ14との間を通過するように、第2コイルの長軸方向の軸線に沿って平行に伸びている。
次に本発明に係る生体内留置部材の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態において、第2ワイヤを第1ワイヤに対して細くした以外は、第1実施形態と同じである。以下、図面を参照しつつ簡単に説明する。
図7は、本発明に係る生体内留置部材の第2実施形態を模式的に示した正面図であり、図8は、その平面図であり、図9は、図7のC−C断面図であり、図10は、図9のD−D断面図である。尚、図7〜10では、第1実施形態と同じ構成については同じ符号を付している。
図7〜10に示す生体内留置部材2は、第1コイル13、第2コイル15a、膨張部材16とを含む。第1コイル13は、間隔12を開けて巻き回された第1ワイヤ11により形成される。また、第1コイル13は筒状の構造を有する。第2コイル15aは、間隔12にて離間させた第1ワイヤ11の隙間に沿って巻き回された第2ワイヤ14aにより形成される。また、第2コイル15aも筒状の構造を有する。膨張部材16は、第1コイル13の筒状の外面側に設置されるとともに、第2コイル15の筒状の内面側に設置される部分を有している。
図7〜10に示すように、第2コイル15aは、第1コイル13を構成する第1ワイヤ11より剛性が低くなるように、第1ワイヤ11に比べて細くしている。また、第1コイル13のコイル状の構造の軸方向に直交する方向からの平面視の形状が円形であるのに対して、第2コイル15aでは卵型である。また、第2コイル15aの内側の最大幅(卵型の最大幅部分)は、第1コイル13より大きくなっている(図10参照)。一方、第2コイル15aは、第1コイル13のコイル状の構造と同様の構造を有する。また、第2コイル15aの長軸方向の長さは第1コイル13と同じである。また、図6に示す直線状に伸びる単線の膨張部材16が、第1ワイヤ11における第1コイル13の筒状の外面側と、第2ワイヤ14における第2コイル15の筒状の内面側とを順に通過するとともに、隣接する第1ワイヤ11と第2ワイヤ14との間を通過するように、第2コイルの長軸方向の軸線に沿って平行に伸びている。
次に、本発明に係る生体内留置部材の作用を第1実施形態の場合を例に図1〜4、図11〜13を参照しつつ説明する。
図11は、第1実施形態に係る生体内留置部材1の膨張部材16が膨張した時の状態を模式的に示した正面図であり、図12はその平面図であり、図13は図11のE−E断面図である。
図1〜4に示す生体内留置部材1は、血液等の体液に接触すると膨張部材16が膨潤する。そして、拡径前では図4に示すように中心軸18、19が実質的に同軸上にある第1コイル13と第2コイル15を構成する第1ワイヤ11と第2ワイヤ14の間を縫うように波線状に設置されていた膨張部材16は、拡径しつつ直線状に変形する。その結果、膨張部材16は、図11に示すように第1ワイヤ11と第2ワイヤ14の隙間に留まることができず、第2コイル15が第1コイル13の外側に向かって押し出される。即ち、第1コイル13の中心軸18と第2コイル15の中心軸19とが所定の距離を有するようにずれることで、第1コイル13と第2コイル15の相対的な位置が変化する。この際、生体内留置部材1の体積をより大きくする観点から、膨張部材16の膨張前よりも後の方が、第1コイル13の中心軸18(軸線)位置と第2コイル15の中心軸19(軸線)位置とのズレ量が大きいのが好ましい。
図1〜4、図11〜13に示すように、膨張部材16が膨張した場合でも、第1コイル13と第2コイル15は、両者の相対的位置関係が変化しているだけで、それぞれ膨張前後で実質的に形状に変化がない。そのため、膨張部材16が膨張した時に、膨張部材16により第2コイル15が第1コイル13の外側に向かって押し出され分だけ、膨張前より体積が増加することになる。
詳説すると、以下のとおりである。図3、13に示すように、膨張部材16の膨張前では、第1コイル13と第2コイル15が、中心軸18、19に平行な方向からの平面視で概ね1つの円環状の形状(図3)が、膨張後は、その円環状の形状が中心点がずれるように2つ重なった概ね8の字状の形状(図13)になって、上述の平面視における外形で囲まれる面積が増加している。一方、図1、11に示すように、第1コイル13と第2コイル15は、膨張部材16の膨張前後でコイル状の構造(内外径、ワイヤ間の隙間の間隔)に変化がない。このように、膨張部材16の膨張前後で生体内留置部材1の全長は変化はないが、その長軸方向に平行な平面視における外形で囲まれる面積が増加しているため、生体内留置部材1の体積が増加することになる。
本発明に係る生体内留置部材の構造は、用途に応じて適宜決定することができる。例えば、図1、7に示すように直線状の構造を有していてもよいし、線状の一次形状が付与された1次コイルを形成した後、この1次コイルに2次形状を付与した構造でもよいし、他の構造でもよい。このうち、例えば動脈瘤の内部で概ね全体が壁面に沿うように配置させる用途に用いる場合は、瘤内に安定して配置させる観点から、1次コイルに2次形状が付与された構造が好ましい。このような2次形状としては、例えば、螺旋状や、螺旋状以外の複雑な三次元の形状が挙げられる。
螺旋状の形状としては、例えば、図20に示す第3実施形態に係る生体内留置部材3のように、図1に示す直線状に形成した1次コイル5を密着巻きで外径一定になるように時計回りに所定回数巻き回した形状を有するものが挙げられる。尚、巻き方向、1次コイルを巻き回す時の間隔、巻き数、外径は適宜選択可能である。また、巻き方向、間隔、外径は、2次形状の全長に亘って同一でもよいし、変化させてもよい。
また、螺旋状以外で複雑な三次元の形状としては、例えば、図21に示す第4実施形態に係る生体内留置部材4のように、円弧、円、螺旋などの湾曲ループが複数連続して構成されており、すべての湾曲ループが同一平面上にない立体構造を有するものが挙げられる。尚、図21に示す生体内留置部材4では、1次コイル6の詳細(第1及び第2コイル並びに膨張部材)は省略して記載している。図21に示す生体内留置部材4の全体形状は、概ね立方体ないし直方体であるが、球形状、楕円球形状、卵形状、多面体形状、多角柱形状、円柱形状、多角錐形状、円錐形状、ランダム形状、これらの組み合わせ形状等各種の構造を採用することができる。尚、本発明の生体内留置部材の2次形状は、これらに限られず、各種の2次形状を採用することができる。
2次形状の大きさは、生体内の動脈瘤等の瘤の大きさや用途に応じて適宜決定すればよいが、例えば動脈瘤の内部で概ね全体が壁面に沿うように配置させる用途に用いる場合は、瘤内に安定して配置させる観点から、1mm以上30mm以下が好ましく、3mm以上15mm以下がより好ましい。
本発明に係る生体内留置部材は、その一方端部に、例えば半球状のチップ部を設けてもよいし、多条コイルの内腔に伸張防止部材を設けてもよいし、他方端部に、搬送用カテーテルから押し出すための押出用プッシャ部材を、離脱要素部を介して接合してもよい。
次に、本発明に係る生体内留置部材の製造方法の実施形態について説明する。
本発明に係る生体内留置部材の製造方法は、上述したような第1ワイヤ、第2ワイヤ及び膨張部材を含む生体内留置部材の製造方法であって、第1ワイヤを、間隔を開けて巻き回し、筒状の第1コイルを形成する第1コイル形成工程と、上記第1コイル形成工程で形成された筒状の第1コイルの軸方向における少なくとも一部の外面上に上記膨張部材を配置する膨張部材配置工程と、上記膨張部材の外側から上記間隔にて離間させた上記第1ワイヤの隙間に沿って、第2ワイヤを巻き回して筒状の第2コイルを形成する第2コイル形成工程と、を含む。
このような構成を有することで、本発明に係る生体内留置部材を簡便に製造することができる。
本発明に係る生体内留置部材の製造方法の実施形態について、図1に示す直線状の構造を有する生体内留置部材1及び図20や図21に示すような2次形状が付与された生体内留置部材3、4の場合を例として説明するが、これらに限定されるわけではない。
図1に示す生体内留置部材1の製造方法について図14〜17を参照しつつ説明する。
先ず、第1コイル形成工程において、第1ワイヤ11を、間隔12aを開けて巻き回し、筒状の第1コイル13を形成する。この時の第1コイル13の形成方法は特に限定はないが、第1ワイヤ11をマンドレルに巻き回すのが好ましい。
図14は、本発明で用いることができるマンドレルの実施形態を模式的に示した斜視図である。図14に示すマンドレル30は、その長軸方向に沿って第1ワイヤ11を間隔12aを開けて巻き回すことができれば、特に限定はない。このようなマンドレル30としては、例えば、中空の線状体、中実の線状体等を挙げることができるが、これらに限定されない。マンドレル30の長軸方向に直行する方向の断面の外形は、円形、楕円形、多角形等を採用できる。この断面の外形が円形の場合、その直径(線径)は、例えば、φ0.100mm以上0.450mm以下程度で任意に選択可能である。マンドレル30の断面の外形が円形ではない場合は、同様に、その最大幅として、0.100mm〜0.450mm程度で任意に選択可能である。
図15は、マンドレル30の長軸方向に沿って、第1ワイヤ11を、間隔12aを開けて巻き回した時の状態を模式的に示した正面図である。図15に示すように、マンドレル30に沿って第1ワイヤ11を巻き回すことで、筒状の第1コイル13が形成される。図15に示す例では、第1コイル13は円筒状に形成される。
本工程では、図示しないが、固定治具等を用いてマンドレル30の両端を引っ張った状態で固定してもよい。また、第1ワイヤ11をマンドレル30に巻き回す際に、第1ワイヤ11の始端21部分をマンドレル30もしくは上述の固定治具等に固定してもよい。この際の固定方法は、テープを用いた貼り付け、ネジを用いた締結、マンドレル30に第1ワイヤ11を巻き付けての結束、マンドレル30へ巻き付け紐を巻き付けての結束、マンドレルに設けたスリットへの嵌め込み等が挙げられるが、これらに限定されない。
マンドレル30に第1ワイヤ11を巻き回す方法としては、第1ワイヤ11をマンドレル30の周方向に動かすことで巻き回してもよいし、マンドレル30を長軸方向の中心軸を回転軸として回動させつつ、始端21部分が固定された第1ワイヤ11をマンドレル30の長軸方向に沿って移動させることで巻き回してもよいし、他の方法でもよい。マンドレル30を回動させる場合の方法としては、マンドレル30の両端部にその中心軸を回転軸として回動する回転装置を設け、マンドレル30の両端を同期させて同速度で回動させる方法などが挙げられる。
第1ワイヤ11をマンドレル30に巻き回す際の第1ワイヤの間隔12aは、第1コイル13の所望の間隔12と一致させてもよいが、巻き付け完了後にコイルのスプリングバックが生じる場合はそれを考慮して間隔12より広くするのが好ましい。
以上のようにして、第1ワイヤ11をマンドレル30に必要長さ巻き付けた後、第1ワイヤ11の残部23を除去し、筒状の第1コイル13となる部分が形成される。
次に、膨張部材配置工程において、上述の第1コイル形成工程で形成された筒状の第1コイル13の軸方向における少なくとも一部の外面上に膨張部材16を配置する。膨張部材16の第1コイル13の外面上に対する配置は、特に限定はなく、第1コイル13の長軸方向に平行でもよいし、外面の接線方向においてその長軸方向とねじれの位置になるようにしてもよいし、その他の配置でもよい。但し、生体内留置部材の体積を効果的に拡大する観点、製造の容易性の観点等からは、第1コイル13の長軸方向に平行になるように直線状の膨張部材16を配置するのが好ましい。
図16は、第1コイル13の長軸方向に沿って、直線状の膨張部材16を、第1コイル13の長軸方向に平行に筒状の外面上に配置した時の状態を模式的に示した正面図である。図示しないが、膨張部材16の両端をマンドレル30に固定してもよい。その際の固定方法に特に限定はなく、テープを用いた貼り付け、ネジを用いた締結、マンドレルへの膨張部材を巻き付けての結束、マンドレル30へ巻き付け紐を巻き付けての結束、マンドレル30に設けたスリットへの嵌め込みなどが挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
また、膨張部材16が線状特に直線状であることで、膨張部材16を第1コイル13の外面上に配置して固定するだけでよい。したがって、特許文献1のように、多層構造にするために第1コイル13の外面全体を被覆する必要がなく、工程を簡便にすることができる。
次に、第2コイル形成工程において、膨張部材16の外側から間隔12aにて離間させた第1ワイヤ11の隙間17に沿って、第2ワイヤ14を巻き回して筒状の第2コイル15を形成する。
本工程でも、図示しないが、固定治具等を用いてマンドレル30の両端を引っ張った状態で固定してもよい。また、第2ワイヤ14をマンドレル30に巻き回す際に、第2ワイヤ14の始端24部分をマンドレル30もしくは上述の固定治具等に固定してもよい。この際の固定方法は、テープを用いた貼り付け、ネジを用いた締結、マンドレル30に第2ワイヤ14を巻き付けての結束、マンドレル30へ巻き付け紐を巻き付けての結束、マンドレルに設けたスリットへの嵌め込み等が挙げられるが、これらに限定されない。
また、第2ワイヤ14を巻き回す方法としては特に限定はなく、第2ワイヤ14をマンドレル30の周方向に動かすことで巻き回してもよいし、マンドレル30を長軸方向の中心軸を回転軸として回動させつつ、始端24部分が固定された第2ワイヤ14をマンドレル30の長軸方向に沿って移動させることで巻き回してもよいし、他の方法でもよい。
図17は、第2ワイヤ14を、その始端24部分を第1ワイヤ11の始端21部分と近接させて配置して、膨張部材16の外側から間隔12aにて離間させた第1ワイヤ11の隙間17に沿って巻き回した時の状態を模式的に示した正面図である。図17に示すように、マンドレル30に沿って第2ワイヤ14を巻き回すことで、筒状の第2コイル15が形成される。図17に示す例では、マンドレル30が断面円形であるため、膨張部材16の外側から第2ワイヤ14を巻き回すことで、第2コイル15は、その長軸方向に直交する方向からの平面視の形状が卵型の筒状に形成される。
以上のようにして、第2ワイヤ14を必要長さ巻き付けた後、第1コイル13を構成する第1ワイヤ11の終端22と第2コイル15を構成する第2ワイヤの終端25とが近接するように第2ワイヤ14の残部26を除去し、筒状の第2コイル15となる部分が形成される。
その後、マンドレル30を抜去することで、第1コイル13、第2コイル15及び膨張部材16が一体になった直線状の生体内留置部材1が得られる。
本発明では、図15〜17に示す実施形態以外の他の実施形態を採用することができる。例えば、第1コイルの一部について、図15に示すように、第1ワイヤ11の一部を、間隔12aを開けて巻き回すとともに、他の一部を密着させて巻き回し、間隔12aを開けて巻き回した部分と密着させて巻き回した部分とを混在させた第1コイルを形成するように第1コイル形成工程を構成したもの、第2ワイヤ14を第1コイルの隙間17の一部分に巻き回したり、第2ワイヤ14を第1ワイヤ11の隙間17以外の部分にも巻き回したりするように第2コイル形成工程を構成したものなどが挙げられる。また、第2ワイヤ14を第1ワイヤ11の隙間17以外の部分にも巻き回す場合の例としては、第1コイル13の少なくとも一方端側に第2コイルが延在するような構成等が挙げられる。
次に、図20や図21に示すような2次形状が付与された生体内留置部材3、4の製造方法について図18〜21を参照しつつ説明する。
この場合も、上述のように、先ず、第1コイル形成工程において、第1ワイヤ11を、間隔12aを開けて巻き回し、筒状の第1コイル13を形成する。この工程の詳細は上述のとおりである。
次に、第1コイル形成工程にて得られた第1コイル13に対して2次形状を付与して加熱する2次形状付与工程を行う。この際、必要に応じてマンドレル30の両端に取り付けられた固定治具を取り外した後、マンドレル30を抜去し、直線状で筒状に形成された第1コイル13を得る。その後、図20や図21に示すような2次形状を第1コイル13に付与する。図18は、第1コイル13に螺旋状の2次形状を付与した時の状態を示した斜視図である。
図18に示すような螺旋状の2次形状は、例えば、線状のマンドレルに第1コイル13を密着させるように巻き回した後加熱により固定することで得ることができる。図21に示すような三次元で複雑な形状の2次形状は、例えば、第1コイル13を第1の形状の状態にある2次形状用型に配置した後、第1コイル13とともに2次形状用型を第2の形状に変形させ、図21に示す2次形状に第1コイル13を変形可能な2次成形用型を用いて加熱する方法や、複数の円柱棒状を組み合わせて連結させた2次形状用マンドレルに第1コイル13を巻き付けて加熱した後、2次形状用のマンドレルから取り外した第1コイル13を鋳型内に配置して再度加熱を行う方法等により付与することができる。
この際の加熱条件としては、第1ワイヤ11を構成する材質等に応じて適宜決定することができ、例えば、400℃以上の温度で15分以上である。
また、マンドレルを第1コイル13の内腔に挿入したまま加熱してもよい。
2次形状は、図20や図21に示すような形状に限られず、他の形状でもよい。このような2次形状は、例えば、所望の2次形状に対応するように形成された2次形状用マンドレルに第1コイル13を巻き回して固定したり、変形可能な型や鋳型内に第1コイル13を配置した後加熱することで、第1コイル13に付与することができる。
2次形状用マンドレルの形状は、所望の2次形状に応じて、適宜設定すればよく、例えば、球形状、楕円球形状、卵形状、多面体形状、多角柱形状、円柱形状、多角錐形状、円錐形状、これらを組み合わせた形状等が挙げられる。第1コイル13を巻き付けやすくするために、2次形状用マンドレルに溝部や突起部を設けてもよい。
鋳型の内部形状も、所望の2次形状に応じて、適宜設定すればよく、例えば、球形状、楕円球形状、卵形状、多面体形状、多角柱形状、円柱形状、多角錐形状、円錐形状、これらを組み合わせた形状等が挙げられる。また、付与したい2次形状と同じように配置した中空パイプを鋳型として用いてもよい。
また、膨張部材が前述の加熱を行っても物性変化しない場合は、1次コイル(第1及び第2コイル並びに膨張部材を含む。)に対して、上記のような方法で、2次形状を付与してもよい。
この際の加熱条件としては、第1コイル13や1次コイル(第1及び第2コイル並びに膨張部材を含み、膨張部材が加熱により物性変化しないもの。)に2次形状をより確実に付与する観点から、加熱を2回以上行ってもよい。例えば、第1コイル13を2次形状用マンドレルに巻き付けた状態で加熱した後、2次形状用マンドレルから取り外した第1コイル13を鋳型内に配置して再度加熱を行う方法などが挙げられる。
次に、2次形状付与工程にて得られた2次形状が付与された第1コイル13を、線状にさせる線状形態維持工程を行うのが好ましい。この工程では、例えば、必要に応じて第1コイル13の内腔に、その全長に亘り直線状のマンドレルを挿入することで一時的に直線状の形態に戻すことができる。挿入するマンドレルは、1次形状付与工程で使用したマンドレル30を用いてもよいし、第1コイルの内腔に挿入可能であれば異なるマンドレルを用いてもよい。その後、本工程では、図示しないが、固定治具等を用いてマンドレル30の両端を引っ張った状態で固定してもよい。尚、マンドレル30を挿入したまま第1コイル13に2次形状を付与した場合は、固定治具等を用いてマンドレル30の両端を引っ張った状態で固定することで、2次形状が付与された第1コイルを一時的に直線状の形態に戻すことができる。
線状形態維持工程を行った、上述した膨張部材配置工程及び第2コイル形成工程を行って、2次形状が付与された生体内留置部材3、4が得られる。
本発明では、このように第1コイルにのみ、予め上記2次形状が付与されているのが好ましい。これにより、2次形状が付与された生体内留置部材を簡便に製造することができる。
以上のようにして得られた生体内留置部材3、4は、第1コイル13が付与された2次形状に復元する復元力を利用して、2次形状が付与されていない第2コイル15を第1形状に付与された2次形状に対応した形状に変形させることで、生体内留置部材3、4全体として2次形状を付与したものである。尚、第1コイルの一部に2次形状を付与した場合は、その一部の隙間17に沿って巻き回された部分の第2コイルが、第1コイルの2次形状に対応した形状に変形する。
したがって、上述したように、第1コイルに付与された2次形状に対応した形状に第2コイルを変形させ易くする観点、生体内留置部材の体積拡大の容易性の観点等から、第2ワイヤは、第1ワイヤより剛性が低いのが好ましく、第1ワイヤに比べて細いのがより好ましい。例えば、図7に示すような第1ワイヤ11により形成される第1コイル13、第1ワイヤ11より細い第2ワイヤ14aにより形成される第2コイル15a及び膨張部材16により構成される1次コイル6において、第1コイル13にのみ予め2次形状が付与されることで生体内留置部材全体に2次形状が付与されるのが好ましい。
本発明に係る生体内留置部材の使用方法について簡単に説明する。
図22は、母血管43に生じた動脈瘤42に生体内留置部材41を挿入している時の状態を模式的に示した説明図であり、図23は、動脈瘤42に生体内留置部材41が留置されている状態を模式的に示した説明図である。尚、図22、図23における生体内留置部材41は、図7に示すような第1コイル13、第2コイル15a及び膨張部材16を用いた多条コイルにより構成されているが、図面では省略して記載している。また、生体内留置部材41は複雑な3次元の2次形状が付与されたものである。
上述したように、生体内留置部材41を動脈瘤42内に挿入するには、先ず、搬送用カテーテル44の内腔に略直線状に伸ばした状態で生体内留置部材41を配置し、搬送用カテーテル44の先端を動脈瘤42の内部に挿入する。この時、搬送用カテーテル41の内腔には、押出用プッシャ部材45と、その先端部に、離脱要素部(図示せず)を介して近位端部が固定された生体内留置部材41が挿入される。この際、生体内留置部材41は、従来の体積の拡大がない生体内留置部材と同程度の細さを有しているため、カテーテルの内腔内に挿入することが可能である。
押出用プッシャ部材45を搬送用カテーテル44の先端側に移動させ、生体内留置部材41の遠位端部から順次近位端部を搬送用カテーテル44の先端開口部から徐々に押し出すと、動脈瘤42の内部で2次形状に復元する(図22参照)。その後、脱離要素部分において押出用プッシャ部材45から切り離され、動脈瘤42の内部に生体内留置部材41が留置される(図23参照)。
生体内留置部材41がカテーテル開口部から排出されると、膨張部材16が血液と接することで膨張する(図23参照。)。その際、例えば図11と同様にして第1コイル13の中心軸18と第2コイル15aの中心軸19aが、同軸上からずれるように、第1コイル14の外側に向かって第2コイル15aが押し出されることで、生体内留置部材41の体積が搬送前より拡大する。そのため、1つの生体内留置部材41が、従来と同じ長さでありながら、動脈瘤42の内部で従来よりも大きい体積を占めることができる。したがって、生体内留置部材の使用数の減少、手術時間の短縮を期待することができ、その結果として医師・患者の負担を低減することが期待できる。
1、2、3、4、41 生体内留置部材
5、6 1次コイル
10 ワイヤ
11 第1ワイヤ
12、12a 間隔
13 第1コイル
14、14a 第2ワイヤ
15、15a 第2コイル
16 膨張部材
17 隙間
18、19、19a 中心軸
21、24 始端
22、25 終端
23、26 残部
30 マンドレル
42 動脈瘤
43 母血管
44 搬送用カテーテル
45 押出用プッシャ部材

Claims (14)

  1. 間隔を開けて巻き回された第1ワイヤにより形成される筒状の第1コイルと、
    上記間隔にて離間させた第1ワイヤの隙間に沿って巻き回された第2ワイヤにより形成される筒状の第2コイルと、
    第1コイルの筒状の外面側に設置されるとともに第2コイルの筒状の内面側に設置される部分を有し、第2コイルの長軸方向に沿って伸びる膨張部材と、
    を含む生体内留置部材。
  2. 上記第2ワイヤは、上記第1ワイヤより剛性が低い請求項1に記載の生体内留置部材。
  3. 上記第2ワイヤは、上記第1ワイヤに比べて細い請求項2に記載の生体内留置部材。
  4. 上記第2コイルは、その内側の最大幅が、上記第1コイルの内側の最大幅以上である部分を有する請求項1〜3の何れかに記載の生体内留置部材。
  5. 上記膨張部材は、隣接する第1ワイヤと第2ワイヤの間を交互に通過するように設置されている請求項1〜4の何れか1項に記載の生体内留置部材。
  6. 上記膨張部材は、上記第2コイルの全長に亘るように設置されている請求項1〜5の何れか1項に記載の生体内留置部材。
  7. 上記膨張部材が膨張した時に、当該膨張部材により上記第2コイルの少なくとも一部が上記第1コイルの外側に向かって押し出され、
    上記膨張部材の膨張前よりも後の方が、上記第1コイルの軸線位置と上記第2コイルの軸線位置とのズレ量が大きい請求項1〜6の何れか1項に記載の生体内留置部材。
  8. 上記膨張部材が、膨潤性の材質を含む請求項1〜7の何れか1項に記載の生体内留置部材。
  9. 上記膨張部材が、線状の構造を有する請求項1〜8の何れか1項に記載の生体内留置部材。
  10. 上記第1コイル、上記第2コイル及び上記膨張部材を用いて構成され、線状の1次形状が付与された1次コイルに対して2次形状が付与された請求項1〜9の何れか1項に記載の生体内留置部材。
  11. 上記第1コイルにのみ、予め上記2次形状が付与されている請求項10記載の生体内留置部材。
  12. 第1ワイヤ、第2ワイヤ及び膨張部材を含む生体内留置部材の製造方法であって、
    第1ワイヤを、マンドレルに間隔を開けて巻き回し、筒状の第1コイルを形成する第1コイル形成工程と、
    上記第1コイル形成工程で形成された筒状の第1コイルの軸方向における少なくとも一部の外面上に上記膨張部材を配置する膨張部材配置工程と、
    上記マンドレルに巻き回され、上記膨張部材の外側から上記間隔にて離間させた上記第1ワイヤの隙間に沿って、第2ワイヤを巻き回して筒状の第2コイルを形成する第2コイル形成工程と、
    を含む生体内留置部材の製造方法。
  13. 上記第1コイル形成工程にて得られた上記第1コイルに対して2次形状を付与して加熱する2次形状付与工程をさらに含む請求項12に記載の生体内留置部材の製造方法。
  14. 上記2次形状付与工程にて得られた2次形状が付与された第1コイルを、線状にさせる線状形態維持工程をさらに含む請求項13に記載の生体内留置部材の製造方法。

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