JP6535914B2 - 高麗人参の栽培方法 - Google Patents

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本発明は、高麗人参の栽培方法に関する。
高麗人参(別名:オタネニンジン,朝鮮人参)は、東南アジアでは、古来より薬用として用いられ、今日では、医薬品原料、健康食品、食品等として、広く用いられている。このように有用性の高い高麗人参であるが、栽培には、長い時間を必要とする。
具体的には、図16に示す通り、高麗人参は、発芽期に、種から発芽して幼苗になり、葉や茎や根の部分が生長する生長期を経て、葉や茎等が枯れる終末期を迎え、葉や茎が枯れて地上部がなくなると、根の部分のみが残って、殆ど生長しない休眠期に移行する。
通常、発芽期は、春頃であり、生長期は、春から夏にかけてであり、終末期は、夏の終わりから秋にかけてであり、休眠期は、秋から冬にかけてであり、この休眠期を過ごして、再び春が到来すると、発芽期に移行し、再び発芽し、以下このサイクルを繰返す。
1回の生長期を経る毎に、根の部分が一年根→二年根→三年根→・・・と育っていき、最大6回繰返すことにより、多くの栄養素(主に、有効な多種類のサポニン)を含有する六年根への生長する。
このように長い生育期間を必要とする高麗人参の栽培であるが、葉の部分が食用等として利用可能となるように栽培を行うことにより、短期間での収穫を可能とする高麗人参の栽培方法が開発され、公知になっている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開平11−220943号公報
しかし、上記文献の高麗人参の栽培方法は、葉の部分の利用を前提として収穫時期を早めるものであるため、その生長速度自体は、従来と比較して殆ど変化がなく、根本的な解決には至っていない。
本発明は、生長速度を速め、生育期間を短縮可能な高麗人参の栽培方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、第1に、葉の少なくとも一部が枯れて休眠期に向う前であって茎その他の地上部を残す高麗人参に対して、上記地上部を強制的に枯らした後ジベレリン処理及び冷温処理を行うことにより、発芽を強制的に促し、上記冷温処理時の温度が13℃以下に設定され且つ冷温処理の期間が2週間〜1ヶ月であることを特徴としている。
第2に、ジベレリン処理を行った後に、冷温処理を行うことを特徴としている。
に、冷温処理中に、高麗人参が発芽した場合には、該冷温処理を中止することを特徴としている。
に、上記ジベレリン処理及び冷温処理を行って、生長を経た高麗人参に対して、該ジベレリン処理及び冷温処理を再度行うことにより、1年間に2回の生長期を設けたことを特徴としている。
ジベレリン処理及び冷温処理を行うことによって、強制的に発芽を促すことにより、本来、休眠期に移行する筈の高麗人参を、生長期に移行させることが可能になるため、生長速度が飛躍的に向上し、生育期間を大幅に短縮できる。
本発明を適用した高麗人参の栽培方法の手順を示すフロー図である。 図1の処理手順に対応した模式図である。 水耕栽培施設の構成を示す正面図である。 水耕栽培施設の構成を示す平面図である。 土耕栽培施設の構成を示す正断面図である。 水耕栽培を行っている最中の幼苗の2012年6月時点での写真である。 強制発芽工程を経て発芽した苗の2012年9月29日時点での写真である。 生長期に移行した苗の2012年10月1日時点での写真である。 強制発芽工程を実行した生長期の苗と、実行していない休眠期の苗との2013年1月14日時点での比較写真である。 強制発芽工程を実行した終末期の苗と、実行していない休眠期の苗との2013年2月26日時点での比較写真である。 強制発芽工程を経て生長期に移行した苗の2013年5月20日時点での写真である。 生長期中に開花した苗の2013年5月30日時点での写真である。 開花を終えて生長している苗の2013年7月22日時点での写真である。 生長期に移行して開花した苗の2014年1月時点での写真である。 四年根の苗に対して強制発芽工程を実行することにより、発芽期に移行した苗の写真である。 高麗人参の一般的な生長過程を示したフロー図である。
図1は、本発明を適用した高麗人参の栽培方法の手順を示すフロー図であり、図2は、図1の処理手順に対応した模式図である。図示する高麗人参の栽培方法は、高麗人参の種子を、発芽させる発芽工程S1を経て、発芽期に移行する。
発芽工程S1では、従来公知の通常の発芽手段によって、種子を発芽させる。発芽後、苗1(高麗人参、植物体)は、生長期を迎える。この種子から発芽した直後の苗1は幼苗1Aと呼ばれる。上記生長期には、水耕栽培又は土耕栽培を行って、苗1を生育させる生長工程S2を実行する。この生長工程S2の詳細は後述する。
生長期中の高麗人参(ここでは、幼苗1A)は、下方に向かって枝分れした根2と、根2の上端から上方に伸びた茎3と、茎3から上方に伸びる葉柄4と、該葉柄4の先端部に支えられた葉6とを有している。
生長期を終えた苗1は、根2の部分が一年根2Aになり、茎3、葉柄4及び葉6の部分(地上部)が枯れる終末期に移行する。この終末期に、自然に、地上部が枯れるのを待つことも可能であるが、ドライヤー等によって、熱風または乾燥風を、地上部に噴射することにより、噴射部分を強制的に枯らして該終末期の期間を短縮させる終末工程S3を実行してもよい。
終末期を経た高麗人参の苗1は、根2の部分のみが残る植物体(根体)であり、この高麗人参は、本来であれば、根2や地上部分が殆ど生長しない休眠期に移行するが、強制発芽工程S4を実行することにより、強制的に発芽させる。
強制発芽工程S4について具体的に説明すると、高麗人参の苗1に対して、ジベレリン処理を行うとともに、冷温処理を行い、発芽を促す。さらに具体的には、作業性を考慮して、ジベレリン処理を行った後に、冷温処理を行う。
ジベレリン処理は、従来公知であるため、詳細は割愛するが、その一例を簡単に説明すると、植物ホルモン(ジベレリン)として、例えばシベレリンA3(シベレリン酸,GA3)を用い、その濃度を25ppmに希釈した水溶液に、苗1の根2の部分を浸漬させるか、或いはこの水溶液を、全体または一部に噴霧することにより行う。
ただし、用いるジベレリンは、シベレリンA3に限定されるものではなく、シベレリンA1等の既存のジベレリンを用いてもよく、その濃度も25〜100ppmの範囲等で、変更可能である。
冷温処理は、生長期の管理された後述の温度よりは低く設定され、具体的には13℃以下(好ましくは10℃以下、さらに好ましくは7〜10℃)の冷温の光が遮られた環境で、苗1を生育することにより行われ、例えば、冷蔵庫内の冷温室等の暗い冷温環境に、苗1を収容させる。この際、苗1をポット内の苗床に保持させた状態で冷温室に収容させてもよいし、或いは、該苗1をそのままの状態で、冷温室に収容させてもよい。苗床は、生長工程S2に用いる後述の苗床(図3参照)と同一のものを用いてもよいし、それ以外の一般に用いられる苗床を使用してもよい。
冷温処理の期間は、2週間〜1ヶ月に設定されるが、この冷温処理中に、苗1から芽7が出た場合には、直ちに冷温処理を中止し、生長工程S2へと移行させる。
なお、冷温処理の最中に、ジベレリン処理を実行してもよいし、或いは、冷温処理後に、ジベレリン処理を行っても、発芽促進の効果は期待できる。また、冷温処理中、ある程度明るい環境でも発芽促進の効果は期待できる。
このようにして、ジベレリン処理及び冷温処理による強制発芽工程S4が完了すると、休眠期を経ることなく、再び生長工程S2に移行する。以下、生長工程S2→終末工程S3→強制発芽工程S4→生長工程S2→・・・と処理を繰返し、1サイクル毎に、根2が一年根2A→二年根2B→三年根→四年根→五年根→六年根と生長していく。これらは高麗人参として出荷可能である。
ここでは、一年根2Aに生長するための一連の生育期間を第1生育期間、二年根に生長するための一連の生育期間を第2生育期間、三年根に生長するための一連の生育期間を第3生育期間、四年根に生長するための一連の生育期間を第4生育期間、五年根に生長するための一連の生育期間を第5生育期間、六年根に生長するための一連の生育期間を第6生育期間と呼ぶ。
ちなみに、第1生育期間の生長期の苗1は、通常、1本の葉柄4を有し、第2生育期間の生長期の苗1は、通常、2本の葉柄4を有し、第3生育期間の生長期の苗1は、通常、3本の葉柄4を有し、第4生育期間の生長期の苗1は、通常、4本の葉柄4を有し、第5生育期間の生長期の苗1は、通常、5本の葉柄4を有し、第6生育期間の生長期の苗1は、通常、6本の葉柄4を有し、根2の部分の形状も、経験した生長期の回数に対応した特有の形状を有している。
1サイクルの経過期間は半年程度であるため、毎年、2回の強制発芽工程S4を実行可能であり、これによって、通常は1年に1回しか設けることができない生長期を、2回設けることが可能になり、これによって、苗1の生長速度を通常の約2倍にすることが可能になる。
また、強制発芽工程S4を実行する時期は、本形態では、春と秋に設定しているが、この時期は特に限定されるものではなく、この強制発芽工程S4の実行時期によって、高麗人参の出荷の時期を適宜調整可能になる。例えば、夏に出荷したい場合には、強制発芽工程S4の実行時期を、夏と冬に設定する。
さらに、終末期から休眠期に移行した後、その途中で、強制発芽工程S4を実行することにより、出荷時期をずらすことも可能である。例えば、夏に発芽して終末期を経て休眠期に移行した苗1を、冬になるまでその状態で保持(放置)し、冬になった時点で、強制発芽工程S4を実行すれば、出荷時期を春又は秋から夏又は冬にずらすことが可能になる。
また強制発芽工程S4を初めて実行する対象になる苗1は、上述のように1年根2Aに対してのみではなく、2年根2B、3年根、4年根または5年根までは通常の方法により栽培した苗1に対して、強制発芽工程S4を実行することも可能である。
なお、本発明を適用した高麗人参は栽培方法では、必ずしも苗1を用いる必要はなく、高麗人参の種子を圃場に直接播種し、発芽させ、生長した高麗人参に対して、苗1の栽培と同様の手法を用いて、栽培を行う。そして、圃場に定植された高麗人参が終末期に移行した場合、この高麗人参(根体,植物体)に対して、強制発芽処理S4を実行し、強制的に発芽期に移行させる。以下の処理も、苗1の栽培と同様である。
次に、図3及び図4に基づいて、高麗人参の苗1を水耕栽培する手段について、説明する。
図3,図4は、水耕栽培施設の構成を示す正面図及び平面図である。これらの図面に示す水耕栽培施設14で上記水耕栽培を行う。水耕栽培施設14は、温度が上記冷温処理時の温度よりも高い温度(具体的には15〜25℃で、好ましくは20℃またはその程度の温度)の適温に保たれた栽培室12と、栽培室12の天井面12aに設置された照明装置13と、栽培室12における該照明装置13の直下に設置された水耕栽培装置14とを備えている。
上記栽培室12は、四方や天井面側から太陽光を取込むことが可能であるが、高麗人参の栽培では、直射日光を避けた方が好ましい場合もあり、適宜、遮光カバー15を外壁面側に設け、光量調整を行う。
上記照明装置13によって、細かい光量調整を行うことが可能であり、照明装置13は、多数のLED13a等によって、可視光を直下に照射してもよいし、或いは、紫外線等を照射して、生長を促進させてもよい。
なお、遮光カバー15や照明装置13は、必ずしも必須でなく、何れか一方のみを設置してもよいし、或いは、両方省略しても、高麗人参の水耕栽培は可能である。
上記水耕栽培装置14は、液槽16と、苗床ケース17と、該苗床ケース17を前記液槽16内の養液(培養液)20の液面側に支持する支持部材18とを備えている。苗床ケース7には、下方に径が減少する円錐台状に窪んだ収容部19が、前後左右に並列された状態で複数形成され、各収容部19の底部には流通孔19aが穿設され、この流通孔19aによって、水や養液20の収容部19内への流入や、収容部19外への流出が許容される。また、隣接する収容部19の上端部同士は、連接部21によって連接され、この連部21は、フラットな面状に成形されている。
各収容部19には、複数の小石等によって構成され且つ通液性及び通水性が確保された苗床22が充填され、この苗床22に、苗1の根2の部分がある程度の圧力で保持される。苗床22に根2が保持された苗1は、流通孔19aを介して、根2の部分から養液20中の養分を吸収し、生長する。
支持部材18は、平面視で液槽16の内周面に沿う方形枠状をなして上下方向に延びる筒状に成形された枠フレーム23と、該枠フレーム23の上端部間に架設される複数の棒状の架設フレーム24と、該架設フレーム24を、枠フレーム23上に係止する係止具26とを有している。
複数の架設フレーム24は、同一方向を向けられて平行に並べられた状態で、枠フレーム23の上端面に係止され、苗床ケース17の連接部21を下面側から支持している。この状態で、収容部19の底部側が養液17に浸るように支持高さが設定されている。
養液20は、水耕栽培で、一般に用いられるものと同様のものを用い、例えば、大塚A処方の標準養液や、大塚B処方の標準溶液等を用いる。ちなみに、大塚A処方の標準養液及び大塚B処方の標準養液の主要成分(窒素、リン、カリウム、カルシウム、マグネシウム)の濃度は表1のようになる。
Figure 0006535914
なお、養液20は、液槽16内で、図示しないポンプ等により対流させてもよく、或いは、養液20のタンクを別途設け、該タンクと液槽16とを循環させてもよい。
以上のように、温度管理、濃度管理、光量調整が可能な水耕栽培施設11で、生長期に移行している高麗人参の苗1や、発芽期の最中の高麗人参の苗1や、終末期を迎えた高麗人参の苗1の水耕栽培を行う。
次に、図5に基づいて、高麗人参の苗1を土耕栽培する手段について、説明する。
図5は、土耕栽培施設の構成を示す正断面図である。該図面に示す土耕栽培施設31で、上記土耕栽培を行う。高麗人参の栽培用の土壌改良した圃場で畝32を形成し、この畝32に高麗人参を定植させて、栽培を行う。この際、苗1を移植させてもよいし、或いは、播種して生育させてもよい。
周囲の温度は、冬等でも15〜25℃(さらに好ましくは20℃程度)に保持できるように、ビニールハウス33で、周囲を覆い、さらに、直射日光を避けるために、そのビニールハウス33の周囲を覆う遮光カバー34を着脱可能に設置する。
以上のように、温度及び光量の調整可能な土耕栽培施設31で、生長期に移行している高麗人参や、発芽期の最中の高麗人参や、終末期を迎えた高麗人参の土耕栽培を行う。
まず、2012年3月に高麗人参の種子を発芽工程S1によって発芽させ、生長期に移行させ、生長工程S2を実行した。生長工程S2では、幼苗1Aを、図3及び図4に示す水耕栽培施設11で水耕栽培した
図6は、水耕栽培を行っている最中の幼苗の2012年6月時点での写真である。この写真に示すように、幼苗1は順調に生長し、根2は一年根2Aとなって、終末期に以降した。終末期には、終末工程S3を実行し、地上部を強制的に枯らした後、強制発芽工程S3を9月の初旬に実行した。
図7は、強制発芽工程を経て発芽した苗の2012年9月29日時点での写真であり、図8は、生長期に移行した苗の2012年10月1日時点での写真である。図7に示す通り、ジベレリン処理によって発芽が促され、通常は休眠期に移行する苗1が発芽期に移行した状態が確認できた。その後、数日程度で、図8に示す通り、根2から茎3、葉柄4及び葉6が生長した状態が確認された。この生長期には、生長工程S2を実行し、図3及び図4に示す水耕栽培施設11で水耕栽培を行った。
図9は、強制発芽工程を実行した生長期の苗と、実行していない休眠期の苗との2013年1月14日時点での比較写真であり、図10は、強制発芽工程を実行した終末期の苗と、実行していない休眠期の苗との2013年2月26日時点での比較写真である。両者を比較すると、強制発芽工程S2を実行することによる顕著な生長促進効果が確認できた。
続いて、このようにして生長した図10に示す二年根2Bの苗1に対して、再び、終末工程S3を実行し、その後、強制発芽工程S4を実行して強制的に発芽期に移行させた。そして、その後、生長工程S2を実行し、図3及び図4に示す水耕栽培施設11で、苗1を生長させた。
図11は、強制発芽工程を経て生長期に移行した苗の2013年5月20日時点での写真であり、図12は、生長期中に開花した苗の2013年5月30日時点での写真であり、図13は、開花を終えて生長している生長期の苗の2013年7月22日時点での写真である。図11に示す通り、生長期の苗1は順調に生長し、その後、図12に示す通り、開花し、続いて、同年7月には、図13に示すような苗1に生長した。
続いて、このようにして生長した三年根の苗1に対して、再び、終末工程S3を実行し、その後、強制発芽工程S4を実行して強制的に発芽期に移行させた。そして、その後、生長工程S2を実行し、図3及び図4に示す水耕栽培施設11で、苗1を生長させた。
図14は、生長期に移行して開花した苗の2014年1月時点での写真である。同図に示す通り、四年根への生長も順調である様子が確認できた。
以上の結果から、休眠期を経験させない苗1が一年根→二年根→三年根→四年根へと順調に生長していく様子が確認された。
図15は、四年根の苗に対して強制発芽工程を実行することにより、発芽期に移行した苗の写真である。この写真から、四年根の苗1に対しても、強制発芽工程S4の実行による強制発芽が可能であることが確認できた。また、写真では示していないが、五年根の苗1に対しても、強制発芽工程S4を実行することにより、発芽期に強制的に移行できることが確認され、さらに、これらの苗1も問題無く、生長可能であることも確認された。この他、土耕栽培施設31を用い、強制発芽工程S4の実行により、苗1を生長期に移行させることが可能なことも確認された。
1 苗
1A 幼苗
2 根
2A 一年根
2B 二年根
3 茎
4 葉柄
6 葉
7 芽

Claims (4)

  1. 葉の少なくとも一部が枯れて休眠期に向う前であって茎その他の地上部を残す高麗人参に対して、上記地上部を強制的に枯らした後ジベレリン処理及び冷温処理を行うことにより、発芽を強制的に促し、上記冷温処理時の温度が13℃以下に設定され且つ冷温処理の期間が2週間〜1ヶ月である高麗人参の栽培方法。
  2. ジベレリン処理を行った後に、冷温処理を行う請求項1に記載の高麗人参の栽培方法。
  3. 冷温処理中に、高麗人参が発芽した場合には、該冷温処理を中止する請求項1又は2に記載の高麗人参の栽培方法。
  4. 上記ジベレリン処理及び冷温処理を行って、生長を経た高麗人参に対して、該ジベレリン処理及び冷温処理を再度行うことにより、1年間に2回の生長期を設けた請求項1乃至の何れかに記載の高麗人参の栽培方法。
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