JP6535491B2 - 点火制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、点火制御装置に関する。
内燃機関における燃料混合気の点火を制御する点火制御装置として、高タンブルエンジンにおける放電の吹き消えによる失火を防止するために、放電開始後の放電電流を所定の値に維持するように制御するものがある。例えば、特許文献1には、イグニッションコイルの一次コイルに、補助電源としてのコンデンサがスイッチング素子を介して接続された構成が開示されている。かかる構成では、まず、放電開始前に一次コイルへの磁気エネルギの蓄積とともにコンデンサへの蓄電を行い、放電開始後にコンデンサに蓄電された電力を一次コイルに流通させることにより、誘導電流を二次コイルに誘起させて放電電流(二次電流)に追加(重畳)する。これにより、放電開始後に二次電流が時間経過に伴って低下するのを抑制することができ、放電を維持することができる。そして、気筒内の燃料混合気の流速が早いために放電の吹き消えが発生しやすい高タンブルエンジンにおいて、放電の吹き消えによる失火を防止して燃料混合気の燃焼の安定化を図ることができる。
特開2014−206068号公報
しかしながら、特許文献1に開示の構成において、燃料混合気に点火された後において、コンデンサに蓄積された電力を一次コイルへ投入して放電を維持することはエネルギの無駄となる。また、放電が比較的長期間維持されると点火プラグの消耗が早まる。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、燃料混合気の燃焼を安定化しつつ、消費エネルギを低減するとともに、点火プラグの消耗を抑制することができる点火制御装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、一次電流が通流する一次コイルと、上記一次電流の増減によって二次電流を発生させる二次コイルと、該二次コイルから二次電圧を印加されて放電を発生させる点火プラグと、上記放電の開始後に上記二次電流を追加する二次電流追加手段と、を備え、上記放電により燃料混合気に点火する点火制御装置において、
上記二次電流を検出する二次電流検出手段と、
該二次電流検出手段の検出結果に基づいて、上記燃料混合気に点火したか否かを判定する点火判定手段と、
該点火判定手段の検出結果に基づいて、上記放電の発生を制御する放電発生制御手段と、
を備え
上記二次電流追加手段は、上記放電開始後に所定タイミングで上記二次電流を追加し、上記点火判定手段は、上記二次電流検出手段の検出結果から上記二次電流の変化情報を算出し、該変化情報に基づいて上記燃料混合気に点火したか否かを判定し、
上記点火判定手段は、上記変化情報として上記二次電流における増減の周波数を算出し、該周波数が所定の点火判定基準値よりも小さいときに上記燃料混合気が点火したと判定することを特徴とする点火制御装置にある。
また、本発明の他の態様は、一次電流が通流する一次コイルと、上記一次電流の増減によって二次電流を発生させる二次コイルと、該二次コイルから二次電圧を印加されて放電を発生させる点火プラグと、上記放電の開始後に上記二次電流を追加する二次電流追加手段と、を備え、上記放電により燃料混合気に点火する点火制御装置において、
上記二次電流を検出する二次電流検出手段と、
該二次電流検出手段の検出結果に基づいて、上記燃料混合気に点火したか否かを判定する点火判定手段と、
該点火判定手段の検出結果に基づいて、上記放電の発生を制御する放電発生制御手段と、
を備え、
上記二次電流追加手段は、上記放電開始後に所定タイミングで上記二次電流を追加し、上記点火判定手段は、上記二次電流検出手段の検出結果から上記二次電流の変化情報を算出し、該変化情報に基づいて上記燃料混合気に点火したか否かを判定し、
上記点火判定手段は、上記変化情報として上記二次電流の増減により生じるピークの間隔を算出し、該間隔が所定の点火判定基準値よりも大きいときに上記燃料混合気が点火したと判定することを特徴とする点火制御装置にある。
上記点火制御装置においては、放電開始後に二次電流追加手段により二次電流が追加されているため、放電を維持させることができる。これにより、燃料混合気の燃焼の安定化が図られる。さらに、点火判定手段が二次電流に基づいて点火したと判定した場合には、点火判定手段の判定結果に基づいて放電発生制御手段により放電発生を抑制するように制御することができる。これにより、消費エネルギの低減及び点火プラグの消耗の抑制を図ることができる
以上のごとく、本発明によれば、燃料混合気の燃焼を安定化しつつ、消費エネルギを低減するとともに、点火プラグの消耗を抑制することができる点火制御装置を提供することができる。
実施例1における、点火制御装置を備える内燃機関の模式図。 実施例1における、点火制御装置の回路図。 実施例1における、点火制御装置のタイムチャートを表す図。 従来例における、点火制御装置の二次電流を表す図。 図4の一部拡大図。 実施例1における、点火判定のフロー図。 実施例1における、確認試験の結果を示す図。 実施例2における、点火判定のフロー図。
本発明の点火制御装置は、自動車等の内燃機関に使用することができる。
(実施例1)
実施例に係る点火制御装置1につき、図1〜図7を用いて説明する。
本例の点火制御装置1は、一次コイル11、二次コイル12、点火プラグ20、二次電流追加手段30、二次電流検出手段40、点火判定手段50及び放電発生制御手段60を備え、点火プラグ20における放電により燃料混合気に点火する。
一次コイル11には、一次電流I1が通流される。
二次コイル12には、一次電流I1の増減によって二次電流I2が発生する。
点火プラグ20は、二次コイル12から二次電圧V2が印加されて放電を発生させる。
二次電流追加手段30は、放電の開始後に二次電流を追加する。
二次電流検出手段40は、二次電流を検出する。
点火判定手段50は、二次電流検出手段40の検出結果に基づいて、燃料混合気に点火したか否かを判定する。
放電発生制御手段60は、点火判定手段50の検出結果に基づいて、点火プラグ20における放電の発生を制御する。
以下、本例の点火制御装置1について、詳述する。
図1に示すように、点火制御装置1は、内燃機関7に備えられている。そして、点火制御装置1に備えられた点火プラグ20の先端が、内燃機関7の気筒71内に露出している。気筒71には、吸気を取り込む吸気ポート72、排気を排出する排気ポート73、気筒71に燃料を直噴する直噴インジェクタ74a、気筒71内を上下に移動するピストン75が設けられている。吸気ポート72には吸気時に開閉する吸気バルブ72aが備えられ、排気ポート73には排気時に開閉する排気バルブ73aが備えられている。
図1に示すように、吸気ポート72には吸気管76が接続されているとともに、吸気ポート72に燃料を噴出するポートフューエルインジェクタ74bが設けられている。排気ポート73には排気管77が接続されているとともに。排気正常化のための三元触媒78が設けられている。吸気ポート72及び排気ポート73は、図示しない開閉制御部を介してECU4に接続されて、その開閉が制御される。また、直噴インジェクタ74a及びポートフューエルインジェクタ74bもECU4に接続されて、気筒71への燃料投入が制御されている。
点火制御装置1は、図2に示すように、点火コイル10(一次コイル11及び二次コイル12を含む)と、直流電源312と、第一スイッチング素子313と、第二スイッチング素子314と、第三スイッチング素子315と、エネルギ蓄積コイル316と、エネルギ蓄積コンデンサ317と、ダイオード318a、318b及び318cと、ドライバ回路319と、二次電流検出抵抗41と、を備えている。
後述するように、エネルギ蓄積コンデンサ317及び第二スイッチング素子314が二次電流追加加手段として機能し、EUC4に点火判定手段50及び放電発生制御手段60が備えられる。
上述のように、点火コイル10は、一次コイル11と二次コイル12とを備えている。この点火コイル10は、一次コイル11を通流する一次電流I1の増減により、二次コイル12において二次電流I2を発生させるように構成されている。
一次コイル11の一端である高電圧側端子(以下、非接地側端子ともいう)側には、直流電源312における非接地側出力端子(具体的には+端子)が接続されている。一方、一次コイル11の他端である低電圧側端子(以下、接地側端子ともいう)側は、第一スイッチング素子313を介して、接地側に接続されている。すなわち、直流電源312は、第一スイッチング素子313がオンされたときに、一次コイル11において高電圧側端子側から低電圧側端子側に向かう方向の一次電流を通流させるように設けられている。
二次コイル12における高電圧側端子(以下、非接地側端子ともいう)側は、ダイオード318aを介して、一次コイル11における高電圧側端子側に接続されている。このダイオード318aは、一次コイル11における高電圧側端子側から二次コイル12における高電圧側端子側に向かう方向の電流の通流を禁止するとともに、二次電流(放電電流)を点火プラグ20から二次コイル12に向かう(すなわち図中の電流I2が負の値となる)方向に規定すべく、そのアノードが二次コイル12における高電圧側端子側に接続されている。一方、二次コイル12における低電圧側端子(接地側端子ともいう)側は、点火プラグ20に接続されている。
第一スイッチング素子313は、MOSゲート構造トランジスタであるIGBTであって、第一制御端子313Gと、第一電源側端子313Cと、第一接地側端子313Eと、を有している。この第一スイッチング素子313は、第一制御端子313Gに入力された第一制御信号IGaに基づいて、第一電源側端子313Cと第一接地側端子313Eとの間の通電のオンオフを制御するように構成されている。本例においては、第一電源側端子313Cは、一次コイル11における低電圧側端子側に接続されている。また、第一接地側端子313Eは、接地側に接続されている。
第二スイッチング素子314は、MOSFETであって、第二制御端子314Gと、第二電源側端子314Dと、第二接地側端子314Sと、を有している。この第二スイッチング素子314は、第二制御端子314Gに入力された第二制御信号IGbに基づいて、第二電源側端子314Dと第二接地側端子314Sとの間の通電のオンオフを制御するように構成されている。
本例においては、第二接地側端子314Sは、ダイオード318bを介して、一次コイル11における低電圧側端子側に接続されている。このダイオード318bは、第二スイッチング素子314における第二接地側端子314Sから一次コイル11における低電圧側端子側に向かう方向の電流の通流を許容するように、そのアノードが第二接地側端子314Sに接続されている。
第三スイッチング素子315は、MOSゲート構造トランジスタであるIGBTであって、第三制御端子315Gと、第三電源側端子315Cと、第三接地側端子315Eと、を有している。この第三スイッチング素子315は、第三制御端子315Gに入力された第三制御信号IGcに基づいて、第三電源側端子315Cと第三接地側端子315Eとの間の通電のオンオフを制御するように構成されている。
本例においては、第三電源側端子315Cは、ダイオード318cを介して、第二スイッチング素子314における第二電源側端子314Dに接続されている。ダイオード318cは、第三スイッチング素子315における第三電源側端子315Cから第二スイッチング素子314における第二電源側端子314Dに向かう方向の電流の通流を許容するように、そのアノードが第三電源側端子315Cに接続されている。また、第三スイッチング素子315における第三接地側端子315Eは、接地側に接続されている。
エネルギ蓄積コイル316は、第三スイッチング素子315のオンによってエネルギを蓄積するように設けられたインダクタである。このエネルギ蓄積コイル316は、直流電源312における上述の非接地側出力端子と第三スイッチング素子315における第三電源側端子315Cとを接続する電力ラインに介装されている。
エネルギ蓄積コンデンサ317は、接地側と直流電源312における上述の非接地側出力端子との間において、エネルギ蓄積コイル316と直列接続されている。すなわち、エネルギ蓄積コンデンサ317は、エネルギ蓄積コイル316に対して、第三スイッチング素子315と並列接続されている。このエネルギ蓄積コンデンサ317は、第三スイッチング素子315のオフによって、エネルギを蓄積するように設けられている。
ドライバ回路319は制御部を構成する。ドライバ回路319は、ECU4から出力されたエンジンパラメータ、点火信号IGt及びエネルギ投入期間信号IGwを受信するように、ECU4に接続されている。また、ドライバ回路319は、第一スイッチング素子313、第二スイッチング素子314、及び第三スイッチング素子315を制御するように、第一制御端子313G、第二制御端子314G及び第三制御端子315Gに接続されている。このドライバ回路319は、受信した点火信号IGt及びエネルギ投入期間信号IGwに基づいて、第一制御信号IGa、第二制御信号IGb、及び第三制御信号IGcを、それぞれ第一制御端子313G、第二制御端子314G及び第三制御端子315Gに出力するように設けられている。
以下、本例の点火制御装置1による動作態様について説明する。図3のタイムチャートにおいて、「Vdc」はエネルギ蓄積コンデンサ317の電圧、「I1」は一次電流、「I2」は二次電流、「P」はエネルギ蓄積コンデンサ317から放出されて一次コイル11に対してその低電圧側端子側から供給されるエネルギ(以下「投入エネルギ」という)、をそれぞれ示す。
なお、図3において、一次電流「I1」及び二次電流「I2」のタイムチャートにおいては、図2において矢印で示されている方向が正の値となるように示されているものとする。また、投入エネルギPのタイムチャートにおいては、1回の点火タイミング中における、供給開始(最初の第二制御信号IGbの立ち上り)からの投入エネルギの積算値が示されている。また、点火信号IGt、エネルギ投入期間信号IGw、第一制御信号IGa、第二制御信号IGb、及び第三制御信号IGcは、図中上方に立ち上がった状態が「H」であり、下方に立ち下がった状態が「L」であるものとする。
図2に示すように、ECU4は、車両に備えられた各種センサの出力に基づいて取得したエンジンパラメータに基づいて、点火信号IGt、エネルギ投入期間信号IGw及び放電制御信号IGxを生成する。そして、ECU4は、生成した点火信号IGt、エネルギ投入期間信号IGw及び放電制御信号IGxと、エンジンパラメータとを、ドライバ回路319に向けて出力する。ECU4は、また、点火判定を行う点火判定手段50と、点火判定手段50が利用する点火判定基準値としての二次電流I2の変化情報を記憶するメモリ領域51と、放電と判定されたときに上記放電制御信号IGxを生成する放電発生制御手段60を備えている。
ドライバ回路319は、ECU4から出力された点火信号IGt、エネルギ投入期間信号IGw、エンジンパラメータ及び放電制御信号IGxを受信すると、これらに基づいて、第一スイッチング素子313のオンオフを制御するための第一制御信号IGa、第二スイッチング素子314のオンオフを制御するための第二制御信号IGb、及び第三スイッチング素子315のオンオフを制御するための第三制御信号IGcを出力する。
なお、本例においては、第一制御信号IGaは、点火信号IGtと同一である。このため、ドライバ回路319は、受信した点火信号IGtをそのまま第一スイッチング素子313における第一制御端子313Gに向けて出力する。
一方、第二制御信号IGbは、受信したエネルギ投入期間信号IGwに基づいて生成されるものである。このため、ドライバ回路319は、受信したエネルギ投入期間信号IGwに基づいて第二制御信号IGbを生成するとともに、かかる第二制御信号IGbを第二スイッチング素子314における第二制御端子314Gに向けて出力する。なお、本例においては、第二制御信号IGbは、エネルギ投入期間信号IGwがHレベルの間に繰り返し出力される、周期及びオンデューティ比が一定(1:1)の矩形波パルス状の信号である。また、第二制御信号IGbのうち、第二スイッチング素子314をオフにする第二制御信号IGbのLレベルは、放電制御信号IGxによっても出力される。
また、第三制御信号IGcは、受信した点火信号IGt及びエンジンパラメータに基づいて生成されるものである。このため、ドライバ回路319は、受信した点火信号IGt及びエンジンパラメータに基づいて第三制御信号IGcを生成するとともに、かかる第三制御信号IGcを第三スイッチング素子315における第三制御端子315Gに向けて出力する。なお、本例においては、第三制御信号IGcは、エンジンパラメータに基づいてオンデューティ比が可変とされる矩形波パルス状の信号であって、点火信号IGtがHレベルの間に一定の周期で繰り返し出力されるものである。
図3に示すように、時刻t1において点火信号IGtがHレベルに立ち上がると、これに対応して、第一制御信号IGaがHレベルに立ち上げられることで、第一スイッチング素子313がオンになる(このときエネルギ投入期間信号IGwはLレベルであるため第二スイッチング素子314はオフである)。これにより、一次コイル11における一次電流の通流が開始する。
また、点火信号IGtがHレベルに立ち上がっている間、矩形波パルス状の第三制御信号IGcが、第三スイッチング素子315における第三制御端子315Gに入力される。すると、第三スイッチング素子315のオンオフにおけるオン後のオフ期間(すなわち第三制御信号IGcにおけるLレベル期間中)に、電圧Vdcがステップ状に上昇する。
このようにして、点火信号IGtがHレベルに立ち上がっている時刻t1−t2間に、点火コイル10が充電されるとともに、エネルギ蓄積コイル316を介してエネルギ蓄積コンデンサ317にエネルギが蓄積される。かかるエネルギの蓄積は、時刻t2までに終了する。
その後、時刻t2において第一制御信号IGaがHレベルからLレベルになることで、第一スイッチング素子313がオフになると、それ以前まで一次コイル11に通流していた一次電流が急激に遮断される。これにより、二次コイル12に大きな二次電流I2である放電電流が生じる。これにより、点火プラグ20に点火放電が開始する。
時刻t2において点火放電が開始した後、後述する追加がなされなければ、二次電流I2は、時間経過とともに0に近づく。仮に、放電を維持できない程度まで減衰すれば、放電は終了する。
しかし、本例では、時刻t2の直後の時刻t3において、エネルギ投入期間信号IGwをHレベルにする。時刻t2とt3との間の時間間隔は、いわゆる「吹き消え」が生じないように、エンジン回転速度及び吸入空気量などに基づいてECU4により適宜(マップ等を用いて)設定されるものとする。そして、エネルギ投入期間信号IGwがHレベルになることで、第三スイッチング素子315のオフ(第三制御信号IGc=Lレベル)下において、第二スイッチング素子314がオンになる(第二制御信号IGb=Hレベル)。これにより、エネルギ蓄積コンデンサ317に蓄積された電力が当該エネルギ蓄積コンデンサ317から放出され、一次コイル11に対してその低電圧側端子側から供給される。これにより、点火放電中に、投入エネルギ(エネルギ蓄積コンデンサ317から放出された電力)により一次電流I1が通流することとなる。
このとき、時刻t2−t3間で通流していた二次電流(放電電流)I2に対して、投入エネルギに起因する一次電流I1の通流に伴って二次コイル12に発生する誘導電流が、二次電流I2に追加(重畳)される。かかる二次電流I2への追加は、時刻t3から時刻txまで、第二スイッチング素子314がオンになる毎に行われる。すなわち、図3に示すように、第二制御信号IGbがHレベルになる毎に、エネルギ蓄積コンデンサ317の蓄積エネルギにより一次電流I1が発生し、これに対応して、二次コイル12に発生する誘導電流が二次電流I2(放電電流)に追加される。これにより、二次電流I2が点火放電を維持可能な程度に良好に確保される。すなわち、エネルギ蓄積コンデンサ317及び第二スイッチング素子314が、二次電流追加手段30を構成している。
なお、第二制御信号IGbのHとLの切替(すなわち、第二スイッチング素子314のオンオフ)は、時刻t3から所定タイミングで繰り返すようにすることができ、本例では、デューティ比1:1で30μsごとに繰り返される。これにより、二次電流追加手段30によって、所定間隔(30μsごと)で二次電流I2に誘導電流が追加される。これにより、二次電流I2は増減を繰り返しながら所定値範囲に維持されることとなる。
二次電流追加手段30により追加された後の二次電流I2は、二次電流検出手段40により検出される。二次電流検出手段40として、ダイオード318cのカソード側に接続されて、二次電流I2を検出する二次電流検出抵抗41が備えられている。二次電流検出抵抗41により、検出された電流値は、ECU4に備えられた点火判定手段50に送信されるように構成されている。
点火判定手段50では、二次電流検出手段40の検出結果に基づいて、燃料混合気に点火したか否かを判定する。当該判定は、二次電流I2の変化情報を算出し、該変化情報に基づいて行う。二次電流I2の変化情報として、二次電流I2における増減の周波数や、二次電流I2の増減により生じるピーク間の時間などを採用することができ、本例では、二次電流I2における増減の周波数(スイッチング周波数)を採用している。
そして、二次電流I2の増減の態様は、点火の開始前後で異なる。これは、燃料混合気に点火して燃焼が開始されると、気筒内のガス雰囲気がイオン化されるため、点火プラグにおける絶縁抵抗が低下して、放電が生じやすくなり、二次電流I2の上昇(絶対値の減少)が低減されることに起因している。したがって、二次電流I2の増減の態様の変化、すなわち二次電流I2の変化情報を算出することにより、燃料混合気に点火したか否かを判定することができる。
図3において破線で示すように、燃焼質量割合が0%から増加する直前の時刻tx(すなわち、点火時)以降に、後述の放電終了処理(図6のS105)をしない場合(すなわち、従来例の場合)では、二次電流I2の増減は、図4に示すように、時刻tx以降も繰り返される。そして、かかる場合において、図5に示すように、時刻tx前後の二次電流I2の増減は、時刻tx(点火時)以降では、時刻tx以前に比べて、検出された二次電流I2の山がなだらかになっている。すなわち、時刻tx以降における二次電流I2の山の傾きLnは、時刻tx以前における二次電流I2の山の傾きLn−1よりも緩やかになっている。換言すると、時刻tx以降における二次電流I2の山の半値幅は、時刻tx以前における二次電流I2の山の半値幅よりも大きくなっている。
そして、本例では、このような二次電流I2における変化情報として、二次電流I2の増減の周波数、すなわち、二次電流I2のスイッチング周波数Hznを算出する。
点火判定手段50では、図6に示す点火判定フローに従って点火したか否かを判定する。まず、スイッチング周波数演算タイミングか否か判定する(S100)。スイッチング周波数演算タイミングは、適宜設定することができる。S100において、スイッチング周波数演算タイミングでない場合(S100のNo)は、S100に戻る。一方、S100において、スイッチング周波数演算タイミングである場合(S100のYes)、上述のように、二次電流I2のスイッチング周波数(Hzn)を算出する(S101)。
そして、S101において算出した二次電流I2のスイッチング周波数(Hzn)と点火判定基準値とを比較する。本例では、点火判定基準値は、ECU4内のメモリ領域51に格納された、今回のスイッチング周波数(Hzn)と同一行程における過去のスイッチング周波数(Hzn−1)を採用する。すなわち、本例では、S101の後、ECU4内のメモリ領域51に格納された過去のスイッチング周波数(Hzn−1)より小さいか否か判定する(S102)。
S102において、点火判定手段50により、今回のスイッチング周波数(Hzn)が過去のスイッチング周波数(Hzn−1)よりも小さくないと判定された場合(S102のNo)は、今回のスイッチング周波数(Hzn)を過去のスイッチング周波数(Hzn−1)として、メモリ領域51(図2参照)に格納する(S103)。その後、S100に戻る。一方、今回のスイッチング周波数(Hzn)が、過去のスイッチング周波数(Hzn−1)よりも小さくないと判定された場合(S102のNo)は、点火したと判定する(S104)。
なお、点火判定基準値としての過去のスイッチング周波数(Hzn−1)は、直前に算出されたスイッチング周波数であってもよいが、今回よりも前に算出した所定期間におけるスイッチング周波数を平滑化処理して得た平滑化スイッチング周波数であることが好ましい。平滑化処理の方法は公知の方法を適宜選択できる。また、点火判定基準値として、予め設定した所定の周波数を採用してもよい。
そして、S104において、点火と判定した後は、放電発生制御手段60により放電終了の処理を行う(S105)。本例では、放電終了の処理は、まず、放電発生制御手段60から放電終了信号IGxをドライバ回路319に送信することにより、第二制御信号IGbをLレベルにする。そして、二次電流追加手段30において、図3に示すように、第二スイッチング素子314をオフにして、一次電流I1を0にすることにより、コンデンサ317の放電を停止させる。これにより、二次電流I2は、徐々に上昇(絶対値が減少)して、放電継続ができない程度の電流値となった時点で点火プラグにおける放電が終了する(S105)。なお、放電発生制御手段60による放電終了の処理は、上記方法に限らず、他の方法により、放電を終了させるようにしてもよい。
次に、本例の点火制御装置における作用効果について、説明する。
点火制御装置1においては、放電開始(時刻t2)後に二次電流追加手段30により二次電流I2を追加しているため、放電を維持することができる。これにより、燃料混合気の燃焼の安定化が図られる。さらに、点火判定手段50の判定結果に基づいて放電発生制御手段60が放電を制御するため、点火判定手段50が二次電流検出手段40の検出結果に基づいて点火したと判定した場合には、放電発生制御手段60により、放電発生を抑制するように制御することができる。これにより、消費エネルギの低減及び点火プラグ20の消耗の抑制を図ることができる。
また、本例では、二次電流追加手段30は、放電開始(時刻t2)後に所定タイミングで二次電流I2を追加させ、点火判定手段50は、二次電流検出手段40の検出結果から二次電流I2の変化情報を算出し、該変化情報に基づいて燃料混合気に点火したか否かを判定する。これにより、点火判定手段50による燃料混合気への点火の判定が容易となるため、消費エネルギの低減及び点火プラグ20の消耗の抑制を一層図ることができる。
また、本例では、点火判定手段50は、変化情報として二次電流I2における増減の周波数(スイッチング周波数)Hznを算出し、該スイッチング周波数Hznが所定の点火判定基準値よりも小さいときに燃料混合気が点火したと判定することとしている。これにより、点火判定手段50による燃料混合気への点火の判定を容易かつ正確に行うことができる。その結果、燃料混合気への点火の検出精度が一層向上し、さらなる消費エネルギの低減及び点火プラグ20の消耗の抑制を図ることができる。
また、本例では、点火判定基準値は、今回の変化情報としてのスイッチング周波数Hznが算出された行程と同一行程から過去の変化情報としてのスイッチング周波数Hzn−1を算出している。これにより、今回のスイッチング周波数Hznとタイミングの近い過去のスイッチング周波数Hzn−1が点火判定基準値になるため、内燃機関における運転状態の変化の影響を受けにくくすることができ、点火の検出精度の向上に寄与する。
また、本例では、放電発生制御手段60は、点火判定手段50により点火したと判定された場合(図6のS103)に、二次電流追加手段30による二次電流I2の追加を停止させている。これにより、点火後にエネルギ蓄積コンデンサ317の蓄積エネルギが一次コイルに投入されることが防止されるため、当該蓄積エネルギを無駄に消費することが防止できる。また、当該追加が停止されると二次電流I2は時間経過と共に上昇(絶対値の減少)する。そして、二次電流I2が放電継続可能な値でなくなれば、放電が終了することとなる。これにより、当該追加を停止させない場合に比べて、放電期間を短くできるため、点火プラグ20の消耗の抑制が図られる。
なお、放電発生制御手段60は、点火判定手段50により点火したと判定された場合に、上記追加の停止に替えて、放電を終了させるように制御することもできる。この場合には、点火プラグ20の消耗を確実に抑制できる。
本例では、第二制御信号IGbは時刻t3から30μs間隔でH−Lが繰り返されることとした。これに替えて、二次電流検出手段40により、検出された二次電流I2が所定の閾値範囲の上限を上回ったときに、第二制御信号IGcをオンにして二次電流I2の追加を開始し、所定の閾値範囲の下限を下回ったときに、第二制御信号IGbをオフにして、二次電流I2の追加を停止するようにして、当該二次電流I2を所定の閾値範囲内に維持するようにしてもよい。なお、所定の閾値範囲は、放電の維持が可能な二次電流I2値とする。この場合においても本例と同等の作用効果を奏することができる。
また、本例では、二次電流追加手段30として、エネルギ蓄積コンデンサ317及び第二スイッチング素子314を備えることとしたが、二次電流I2を追加可能な構成であればよく、二次コイル12の誘起によって二次電流I2を追加するものでなくてもよい。例えば、別に備えられた補助電源から二次電流I2を追加することとしてもよい。
以上のごとく、本例によれば、燃料混合気の燃焼を安定化しつつ、消費エネルギを低減するとともに、点火プラグ20の消耗を抑制することができる点火制御装置1を提供することができる。
<確認試験>
次に、実施例1における点火制御装置1の消費エネルギの低減について確認試験を行った。比較例は、実施例1の構成において、点火安定手段50及び放電発生制御部60を備えておらず、点火後においても、エネルギ投入期間信号IGwがHレベルである期間中(時刻t3−時刻t4)は、二次電流追加手段30による二次電流I2の追加を行うように構成されたものである。すなわち、時刻tx(点火時)から時刻t4においても、図3において破線で示すように、二次電流I2の追加が行われる。
当該確認試験における内燃機関の運転条件は、エンジン回転数:3000r/min、運転負荷100N・mとした。
放電エネルギEは、放電期間をT(ms)、放電期間における二次電流値をI2(mA)、放電期間における二次電圧をV2(kV)としたとき、下記の式(1)で表される。
E(mJ)=I2(mA)×V2(kV)×T(ms) ・・・・式(1)
そして、実施例1における放電エネルギE1とし、比較例における放電エネルギE0としたとき、放電エネルギの低減率D(%)は下記の式(2)で表される。
D(%)=E1(mJ)/E2(mJ)×100 ・・・式(2)
実施例1における放電期間は図3における時刻t2〜時刻txである。
比較例における放電期間は図3における時刻t2〜時刻t4に対応する期間である。
そして、実施例1では、T=0.8ms、I2=140mAであり、上記式(1)に基づいて放電エネルギE1を算出したところ、実施例1における放電エネルギE1は141mJであった。一方、比較例では、T=0.4mg、I2=140mA、であり、上記式(1)に基づいて放電エネルギE2を算出したところ、比較例における放電エネルギE2は、100mJであった。そして、上記式(2)に基づいて放電エネルギ低減率Dを算出したところ、放電エネルギ低減率Dは29%であった。これにより、実施例1の点火制御装置1は、比較例に比べて放電エネルギを有意に低減できることが確認できた。
次に、燃焼変動率COVについて比較試験をした。試験条件は、エンジン回転数:3000r/min、運転負荷100N・m、500サイクルとした。燃焼変動率COVは以下の式(3)から算出した。
燃焼変動率COV(%)=(図示平均有効圧力(標準偏差))/(図示平均有効圧力(平均値))・・・(式3)
そして、実施例1における図示平均有効圧力(標準偏差)は4.8kPaであり、図示平均有効圧力(平均値)は、569.8kPaであった。そして、上記式(3)に基づいて算出される実施例1における点火制御装置1の燃焼変動率COV(%)は0.839%であった。一方、比較例1における図示平均有効圧力(標準偏差)は5.1kPaであり、図示平均有効圧力(平均値)は569.9kPaであった。そして、上記式(3)に基づいて算出される比較例における点火制御装置の燃焼変動率COV(%)は0.895%であった。すなわち、実施例1及び比較例において、燃焼変動率COV(%)はいずれも低い値であって、燃焼安定性が高いことが確認できた。これにより、実施例1において、比較例に対して早期に放電終了させることによる燃料混合気の燃焼への影響は極めて少ないことが確認できた。
以上の両試験から、実施例1の点火制御装置1は比較例の点火制御装置に比べて、放電エネルギを有意に低減できるとともに、比較例と同等に高い燃焼安定性を有していることが示された。
(実施例2)
本例の点火制御装置1では、点火判定手段50における二次電流I2の変化情報として、実施例1におけるスイッチング周波数に替えて、二次電流I2のピーク間の時間(図5におけるΔPtn)を採用している。その他の構成は、実施例1の場合と同様であるため、その説明を省略する。
本例の点火制御装置1では、まず、図8に示すように、ピーク時刻Ptn検出タイミングであるか否か判定する(S200)。ピーク時刻検出タイミングでない場合(S200のNo)は、S200に戻る。一方、S200においてピーク時刻検出タイミングである場合(S200のYes)には、点火判定手段50により、二次電流検出手段40によって検出した二次電流I2からピーク時刻Ptnを抽出する。そして、前回のピーク時刻Ptn−1との差分ΔPtnを二次電流I2の変化情報として算出する(S201)。点火判定基準値としては、今回のΔPtnよりも前である過去のΔPtn−1を採用することができる。
そして、今回のΔPtnが当該点火判定基準値としての過去のΔPtn−1よりも所定値以上大きいか否か判定する(S202)。今回のΔPtnが当該点火判定基準値としての過去のΔPtn−1よりも所定値より大きい場合(S202のYes)には、図6に示すように、実施例1におけるS104以降と同様の処理を行う。今回のΔPtnが当該点火判定基準値としての過去のΔPtn−1よりも所定値より大きくない場合(S202のNo)には、今回のΔPtnをメモリ51に格納して、S201に戻る(S203)。
点火判定基準値としての過去のΔPtn−1は、直前に算出されたピーク時刻の差分であってもよいが、今回よりも前に算出した所定期間におけるピーク時刻の差分を平滑化処理して得た平滑化ピーク時刻の差分であることが好ましい。この場合には、点火判定基準値としてのΔPtn−1におけるバラつきが低減され、点火の検出精度が向上する。平滑化処理の方法は公知の方法を適宜選択できる。また、点火判定基準値として、予め設定した所定の時間を採用してもよい。本例の場合にも、実施例1と同等の作用効果を奏する。
1 点火制御装置
11 一次コイル
12 二次コイル
20 点火プラグ
30 二次電流追加手段
40 二次電流検出手段
50 点火判定手段
60 放電発生制御手段
I1 一次電流
I2 二次電流
IGa 第一制御信号
IGb 第二制御信号
IGc 第三制御信号
IGt 点火信号
IGw エネルギ投入期間信号
IGx 放電発生制御信号

Claims (5)

  1. 一次電流(I1)が通流する一次コイル(11)と、上記一次電流(I1)の増減によって二次電流(I2)を発生させる二次コイル(12)と、該二次コイル(12)から二次電圧(V2)を印加されて放電を発生させる点火プラグ(20)と、上記放電の開始後に上記二次電流(I2)を追加する二次電流追加手段(30)と、を備え、上記放電により燃料混合気に点火する点火制御装置(1)において、
    上記二次電流(I2)を検出する二次電流検出手段(40)と、
    該二次電流検出手段(40)の検出結果に基づいて、上記燃料混合気に点火したか否かを判定する点火判定手段(50)と、
    該点火判定手段(50)の検出結果に基づいて、上記放電の発生を制御する放電発生制御手段(60)と、
    を備え
    上記二次電流追加手段(30)は、上記放電開始後に所定タイミングで上記二次電流(I2)を追加し、上記点火判定手段(50)は、上記二次電流検出手段(40)の検出結果から上記二次電流(I2)の変化情報を算出し、該変化情報に基づいて上記燃料混合気に点火したか否かを判定し、
    上記点火判定手段(50)は、上記変化情報として上記二次電流(I2)における増減の周波数を算出し、該周波数が所定の点火判定基準値よりも小さいときに上記燃料混合気が点火したと判定することを特徴とする点火制御装置(1)。
  2. 一次電流(I1)が通流する一次コイル(11)と、上記一次電流(I1)の増減によって二次電流(I2)を発生させる二次コイル(12)と、該二次コイル(12)から二次電圧(V2)を印加されて放電を発生させる点火プラグ(20)と、上記放電の開始後に上記二次電流(I2)を追加する二次電流追加手段(30)と、を備え、上記放電により燃料混合気に点火する点火制御装置(1)において、
    上記二次電流(I2)を検出する二次電流検出手段(40)と、
    該二次電流検出手段(40)の検出結果に基づいて、上記燃料混合気に点火したか否かを判定する点火判定手段(50)と、
    該点火判定手段(50)の検出結果に基づいて、上記放電の発生を制御する放電発生制御手段(60)と、
    を備え、
    上記二次電流追加手段(30)は、上記放電開始後に所定タイミングで上記二次電流(I2)を追加し、上記点火判定手段(50)は、上記二次電流検出手段(40)の検出結果から上記二次電流(I2)の変化情報を算出し、該変化情報に基づいて上記燃料混合気に点火したか否かを判定し、
    上記点火判定手段(50)は、上記変化情報として上記二次電流(I2)の増減により生じるピークの間隔を算出し、該間隔が所定の点火判定基準値よりも大きいときに上記燃料混合気が点火したと判定することを特徴とする点火制御装置(1)。
  3. 上記点火判定基準値は、今回の上記変化情報が算出された行程と同一行程から過去の上記変化情報を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の点火制御装置(1)。
  4. 上記放電発生制御手段(60)は、上記点火判定手段(50)により点火したと判定された場合に、上記放電を終了させることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の点火制御装置(1)。
  5. 上記放電発生制御手段(60)は、上記点火判定手段(50)により点火したと判定された場合に、上記二次電流追加手段(30)における上記二次電流(I2)の追加を停止させることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の点火制御装置(1)。
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