JP6534822B2 - ハニカム構造体及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ハニカム構造体及びその製造方法に関する。
バス、トラック、乗用車等の車両及び建設機械等の内燃機関から排出される排ガス中に含有されるスス等のパティキュレート(以下、PMともいう)が周囲の環境及び人体に害を及ぼすことが最近問題となっている。そこで、排気ガス中のPMを捕集して、排気ガスを浄化するフィルタとして多孔質セラミックからなるハニカム構造体を用いたものが種々提案されている。
これらのハニカム構造体を構成する多孔質セラミック部材は、通常、一方向に多数の貫通孔が並設され、貫通孔同士を隔てる隔壁がフィルタとして機能するようになっている。すなわち、多孔質セラミック部材に形成された貫通孔は、排気ガスの入り口側又は出口側の端部のいずれかが充填部材により目封じされた封口部を形成し、一の貫通孔に流入した排気ガスは、必ず貫通孔を隔てる隔壁を通過した後、他の貫通孔から流出するようになっており、排気ガスがこの隔壁を通過する際、パティキュレートが隔壁部分で捕捉され、排気ガスが浄化される。
従来、このようなセラミックフィルタとして機能するハニカム構造体は、多孔質セラミック部材を接着層を介して接合して複数結束させてハニカム集合体を形成し、このハニカム集合体を所定の形状に研削してセラミックブロックとし、その外周面にシール体を設けることで作製していた。ハニカム構造体の形状としては、ケーシング内で固定するため、略円柱状のハニカム構造体の略中央部の外周を全周に亘ってリング状に取り囲み、その長手方向に両端がテーパー状となったリング状凸部を備えるものが提供されている。
このような形状のハニカム構造体は、略角柱状のハニカム集合体を研削することにより、略円柱状の外周面と、この外周面の全周を取り囲むリング状凸部とを形成していた。したがって、ハニカム構造体は、リング状凸部を含む全体が多孔質セラミック部材によって構成されていた(特許文献1を参照。)。
特開2014−64978号公報
しかしながら、ハニカム構造体の製造方法は高度であるためにハニカム構造体の価格も高価になっていた。また、ハニカム構造体は多孔質セラミック部材をμmオーダーの薄い隔壁として構成しているため、貫通孔である「何もない部分」が大半を占めている。よって、ハニカム構造体の強度は弱く、ハニカム構造体で構成されたリング状凸部は、製造過程や使用環境において衝撃が加わると破壊されることがあった。
本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、リング状凸部を備えるハニカム構造体であって、価格を低減し、リング状凸部の強度を向上させたもの、及びこのようなハニカム構造体の製造方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明のハニカム構造体は、多数の貫通孔が隔壁を隔てて長手方向に並設された角柱形状の多孔質セラミック部材が接合層を介して複数個結束されたハニカム構造体であって、前記ハニカム構造体の外周面を全周に亘って取り囲むリング状凸部を含み、前記リング状凸部の30〜50体積%が充填部材により構成されたものである。前記リング状凸部の40〜50体積%が前記充填部材により構成されることが好ましい。
本発明のハニカム構造体は、フィルタ機能を要しないリング状凸部の30〜50体積%、好ましくは40〜50体積%が安価な充填部材で構成されているため、ハニカム構造体の価格を低減することができる。また、リング状凸部の30〜50体積%、好ましくは40〜50体積%が充填部材で構成されることにより、リング状凸部の強度が向上し、機械的に堅牢になる。したがって、製造過程や使用環境において衝撃が加わってもリング凸部の破損を防止することができる。
本発明のハニカム構造体は、前記ハニカム構造体の長手方向に延びる軸の周りに略回転対称な外周面を有し、前記リング状凸部は前記外周面を取り囲むように形成されていることが好ましい。このようなリング状凸部を設けることにより、ハニカム構造体をケーシング内で確実に固定することができる。
本発明のハニカム構造体は、前記長手方向に延びる軸について、0時、3時、6時及び9時の方向において所定距離を超える部分に前記充填部材で形成された充填層を含むことが好ましい。また、前記充填層は、前記長手方向に延びる軸について、0時、3時、6時及び9時の方向に厚さが極大となることが好ましい。
本発明のハニカム構造体は、0時、3時、6時及び9時の方向の所定距離に充填部材で形成された充填層を含み、充填層の厚さが0時、3時、6時及び9時の方向に厚さが極大となり、リング状凸部における30〜50体積%、好ましくは40〜50体積%が充填部材により構成されるようにすることができる。
また、本発明のハニカム構造体の製造方法は、多数の貫通孔が隔壁を隔てて長手方向に並設された角柱形状の多孔質セラミック部材が接着層を介して複数個結束されたハニカム構造体について、前記ハニカム構造体の四辺に充填部材のスラリーを塗布して充填層を形成する工程と、前記充填層を形成したハニカム構造体を研削し、前記ハニカム構造体の外周面を全周に亘って取り囲むリング状凸部を形成する工程とを含み、前記リング状凸部の30〜50体積%が充填部材により構成されたものである。前記リング状凸部の40〜50体積%が前記充填部材により構成されたことが好ましい。
本発明のハニカム構造体の製造方法は、フィルタ機能を要しないリング状凸部の30〜50体積%、好ましくは40〜50体積%が安価な充填部材で構成されているため、価格を低減したハニカム構造体を提供することができる。また、リング状凸部の30〜50体積%、好ましくは40〜50体積%が充填部材で構成されることにより、リング状凸部の強度が向上し、機械的に堅牢なハニカム構造体を提供することができる。
本発明のハニカム構造体の製造方法は、前記ハニカム構造体を前記長手方向に延びる第1の軸の周りに回転駆動し、前記長手方向に沿って、前記第1の軸からの距離を制御可能な研削手段を移動させて前記ハニカム構造体を研削するものであって、第1の端部から、第2の端部に向かう方向に第1の距離に亘り、第1の径を有する第1の研削領域を形成する第1の研削工程と、前記第1の研削工程に続いて、前記第2の端部から、前記第1の端部に向かう方向に第2の距離に亘り、前記第1の径を有する第2の研削領域を形成する第2の研削工程と、前記第2の研削工程に続いて、前記第1の端部に向かう方向に所定距離に亘り、前記第1の径より大きな第2の径を有する中央研削領域を形成する第3の研削工程とを含むことが好ましい。
本発明のハニカム構造体の製造方法は、第1から第3の研削工程により、第1から第3の研削領域を形成することにより、リング状凸部の30〜50体積%、好ましくは40〜50体積%が充填部材で構成されるようにすることができる。
本発明によると、ハニカム構造体に備えられるリング状凸部の30〜50体積%を充填部材により構成することにより、高価な多孔質セラミックの使用量を低減し、ハニカム構造体の価格を低減することができる。また、リング状凸部の30〜50体積%を充填部材で構成することにより、リング状凸部の強度を向上させ、機械的に堅牢にすることができる。
図1(a)は、ハニカム構造体の一例を模式的に示す斜視図であり、図1(b)は図1(a)の側面図である。 図2(a)は、セラミックブロックの一例を模式的に示す斜視図であり図2(b)は図2(a)の側面図である。 図3は、四辺に充填部材のスラリーを塗布されたハニカム集合体の一例を模式的に示す斜視図である。 図4(a)は、ハニカム構造体を構成するハニカム焼成体の一例を模式的に示す斜視図であり、図4(b)は、そのB−B線断面図である。 図5(a)、図5(b)及び図5(c)は、四辺に充填層が形成されたハニカム集合体を研削してセラミックブロックを形成する一連の研削工程を示す図である。
以下、本発明のハニカム構造体及びその製造方法について具体的に説明する。しかしながら、本発明は、以下の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。なお、以下において記載する本発明の個々の望ましい構成を2つ以上組み合わせたものもまた本発明である。
図1(a)は、ハニカム構造体の一例を模式的に示す斜視図であり、図1(b)はその側面図である。ハニカム構造体10は、フィルタとして機能する単位となる多孔質セラミック部材によるハニカム焼成体40を接着層35にて接合し複数結束したハニカム集合体を研削してなるセラミックブロック20を用い、その外周面に外周シール材層12を形成して構成されている。ハニカム構造体10では、略回転対称な形状を有するハニカム構造体10を円柱とみなしたときの円柱の側面をハニカム構造体10の外周面11と定める。
ハニカム構造体10の長手方向(図1(b)中、両矢印aで示す方向)の中央部には、第1の研削領域14及び第2の研削領域19に挟まれてリング状凸部15が設けられている。リング状凸部15は、ハニカム構造体10の外周面11を取り囲むと共にハニカム構造体10の外側に向かって鍔状に突出し、第1のテーパー領域16、第2のテーパー領域17及び中央研削領域18を有する。中央研削領域18は、所定の径を有する頭頂部18aと、長手方向について0時、3時、6時及び9時の方向に形成された切欠き部18bとを有している。リング状凸部15もハニカム構造体10の外周面11に含まれる。
図2(a)は、セラミックブロックの一例を模式的に示す斜視図であり、図2(b)はその側面図である。図2(a)に示すセラミックブロック20では、セラミックブロック20を円柱とみなしたときの円柱の側面をセラミックブロックの外周面21と定める。
セラミックブロック20においても、ハニカム構造体10と同様に、セラミックブロック20の長手方向の中央部に、第1の研削領域24及び第2の研削領域29に挟まれたリング状凸部25が設けられている。リング状凸部25は、セラミックブロック20の外周面21を取り囲むと共にセラミックブロック20の外側に向かって鍔状に突出し、第1のテーパー領域26、第2のテーパー領域27及び中央研削領域28を有する。中央研削領域28は、所定の径を有する頭頂部28aと、長手方向について0時、3時、6時及び9時の方向に形成された切欠き部28bとを有している。
セラミックブロック20は、複数のハニカム焼成体40を接着層35にて接合して複数結束し、四辺に充填部材のスラリーを塗布して充填層を形成してなるハニカム集合体を長手方向の第1の軸L1について回転して研削加工して形成されたものであり、第1の軸L1について0時、3時、6時及び9時の方向について第1の軸L1から所定距離を超える部分に充填部材からなる充填層22を有している。充填部材は、少なくとも炭化珪素粒子及びシリカを含んでいる。この所定距離は、第1の研削領域24及び第2の研削領域29の半径に達しないものである。具体的にはこの所定距離は、第1の研削領域及び第2の研削領域29の半径の96%である。充填層22の厚さは、これら0時、3時、6時及び9時の方向に極大となっている。
本実施の形態では、0時、3時、6時及び9時の方向であって、前記所定距離を超える部分に充填層22を設けることにより、セラミックブロック20のリング状凸部25の30〜50体積%、好ましくは40〜50体積%を充填部材による充填層22で形成している。ここで、フィルタの機能を有しないリング状凸部25は、30〜50体積%、好ましくは40〜50体積%を充填部材による充填層22で形成してもハニカム焼成体40のフィルタ機能に影響を及ぼすことはない。また、第1の研削領域24及び第2の研削領域29において充填層22の占める割合を小さいものとすれば、ハニカム構造体10のフィルタの機能に及ぼす影響も小さくすることができる。
セラミックブロック20において、充填部材による充填層22は、ハニカム焼成体40又は接着層35が存在しない部分に充填され、リング状凸部25を含む外周面21を形成している。本実施の形態においては、ハニカム焼成体40、接着層35及び充填層22によって、所望の外周面21の形状を形成することができる。
本実施の形態においては、ハニカム構造体10において、高価なハニカム焼成体40と比べると安価な充填部材による充填層22を設けることにより、ハニカム構造体10の価格を低減している。また、充填部材による充填層22は堅牢であるので、このような充填層22を含むリング状凸部15も機械的に堅牢になり、破損を防止することをできる。
図1(a)に示したハニカム構造体10において、外周シール材層12はセラミックブロック20の外周面21を覆っている。外周シール材層12の厚さは、セラミックブロック20の外周面21に露出したハニカム焼成体40の凹凸を埋めることができることが好ましい。
図3は、複数のハニカム焼成体を結束して四辺に充填部材のスラリーを塗布して充填層を形成したハニカム集合体の一例を模式的に示す斜視図である。図4(a)は、ハニカム焼成体の一例を模式的に示す斜視図であり、図4(b)は、そのB−B線断面図である。
図4(a)に示すハニカム焼成体40は、略角柱形状を有し、多数の貫通孔41がセル壁43を隔てて長手方向(図4(a)中、bの方向)に並設されており、貫通孔41のいずれかの端部が封止材42で封止されたセルを形成する多孔質セラミック部材である。従って、一方の端面が開口したセル(貫通孔41)に流入した排ガスGは、必ずセル(貫通孔41)を隔てるセル壁43を通過した後、他方の端面が開口した他のセル(貫通孔41)から流出するようになっている。従って、セル壁43がPM等を捕集するためのフィルタとして機能する。
このようなハニカム焼成体40を用い、前記長手方向について、縦方向に4列、横方向に4列、合わせて16個のハニカム焼成体40を接着層35にて接合して結束し、ハニカム集合体30を構成する。さらに、ハニカム集合体30の外周面31の四辺32において、第1の軸L1に沿って所定幅に所定厚さで充填部材のスラリーを塗布することにより充填層33を形成し、四辺塗布されたハニカム集合体30とする。そして、この四辺塗布されたハニカム集合体30を第1の軸L1の周りに回転させつつ研削し、図2(a)に示したようなセラミックブロック20を形成する。セラミックブロック20における充填層22は、四辺塗布されたハニカム集合体30の充填層33を研削して形成されたものである。
次に、本実施の形態のハニカム構造体10を製造する実施例について説明する。まず、平均粒径10μmのα型炭化珪素粉末7000重量部と、平均粒径0.5μmのα型炭化珪素粉末3000重量部とを乾式混合し、得られた混合物10000重量部に対して有機バインダ(メチルセルロース)570重量部と、水1770重量部とを加え、混錬して混合組成物を得た。その混合組成物に可塑剤(日本油脂社製、ユニルーブ(登録商標))330重量部と、潤滑剤(グリセリン)150重量部とを加え、更に混錬した後、押出成形し、図4(a)のハニカム焼成体40と同様の形状の角柱状の生成形体を作製した。
次に、マイクロ波乾燥機等を用いて、生成形体を乾燥して、セラミック乾燥体を得た。別途、平均粒径10μmのα型炭化珪素粉末7400重量部と、平均粒径0.5μmのα型炭化珪素粉末2100重量部と、メチルセルロース120重量部と、エステル系有機溶媒460重量部と、エーテル系有機溶媒1470重量部と、グリコール系有機溶媒370重量部とを加え、混錬した混合組成物による封止材ペーストを得た。この封止材ペーストを所定のセルの開口に充填した。乾燥機で乾燥させた後、セラミック乾燥体を400℃で脱脂し、常圧、2200℃、アルゴン雰囲気下で、3時間焼成し、炭化珪素焼結体からなるハニカム焼成体40(図4(a)を参照)を作製した。このハニカム焼成体40の寸法は34.3mm×34.3mm×127mm(H×W×L)、気孔率は42%、平均気孔径は11μm、セル密度は240セル/平方インチ(cpsi)、セル隔壁の厚さは0.28mmである。
別途、耐熱性の接合材ペーストを調整した。この接合材ペーストの組成は、平均繊維長20μmで平均繊維径2μmのアルミナファイバー30重量%、平均粒径0.6μmの炭化珪素粒子21重量%、シリカゾル15重量%、カルボキシメチルセルロース5.6重量%、及び水28.4重量%である。接合材ペーストの粘度は30Pa・s(室温)である。
別途、スペーサー(空隙保持部材)を用意した。各スペーサーは、両面に粘着材が塗布されたボール紙製で、直径5mm×厚さ1mmの円盤である。
各ハニカム焼成体40の各側面の各隅に1つのスペーサーを取り付けた。各スペーサーは、ハニカム焼成体40の隅を区画する2つの辺からそれぞれ6.5mmだけ離れた位置に取り付けた。スペーサー付きのハニカム焼成体40を4個×4個に結束し、ハニカム集合体(図3を参照)を組み立てた。
次に、接合材ペースト供給装置に取り付けられたペースト供給室にハニカム集合体を設置した。ペースト供給室の内寸は、141mm×141mm×127mm(H×W×L)である。接合材ペースト供給装置は、ハニカム集合体中のハニカム焼成体40間の空隙に対応する位置に形成された、幅5mmの3つの供給溝を備える。各供給溝は、ペースト供給室の内面と接合材ペースト供給装置の内部とを連通する。ペースト供給室は、接合材ペースト供給装置に取り付けられた端部とは反対の端部に、開閉可能な底板を有する。この底板を閉じて、底板をハニカム集合体の端面に当接させることで、ハニカム焼成体40間の空隙を封止した。
この状態で、接合材ペースト供給装置のペースト供給室に接合材ペーストを投入した。接合材ペーストを、ペースト供給室の内面からハニカム集合体の側面に0.2MPaの圧力で注入し、底板に当接した端面とは反対側のハニカム集合体の端面に0.05MPaの圧力で注入した。これにより、ハニカム焼成体40間の間隙に接合材ペーストを充填した。次に、ハニカム集合体を100℃で1時間乾燥し、接合材ペーストを硬化させた。硬化後に、厚さ1mmの接合剤による接着層35で一体化されたハニカム集合体30(図3を参照)が得られた。
次に、無機繊維としてアルミナシリケートからなるセラミックファイバ(ショット含有率3%、平均繊維長20μm、平均繊維径6μm)22.3重量%、無機粒子として平均粒径0.3μmの炭化珪素粉末30.2重量%、無機バインダとしてシリカゾル(ゾル中のSiO含有率30重量%)7重量%、有機バインダとしてカルボキシメチルセルロース0.5重量%、及び水39重量%を混合し、混錬することにより、充填部材のスラリーとなる充填層形成ペーストを調整した。
ハニカム集合体30の外周面31の四辺32に充填部材のスラリーとして提供された充填層形成ペーストを塗布して、700℃2時間乾燥して、充填層形成ペーストを硬化させ、充填部材による充填層33を形成し、四辺塗布したハニカム集合体30(図3を参照)が得られた。
次に、四辺塗布したハニカム集合体30を切削加工し、リング状凸部を除き直径143mmの円柱状のセラミックブロック20(図2を参照)を作製した。この研削加工は、セラミックブロック20において、第1の研削領域24及び第1のテーパー領域26を形成し、続いて第2の研削領域29及び第2のテーパー領域27を形成し、最後に中央研削領域28を形成する一連の研削工程により実施した。
本実施例で作製するセラミックブロック20は、リング状凸部25を除いた部分の形状が円柱状であり、その寸法としては円柱の直径が140〜150mm程度であり、長手方向の長さが100〜170mmである。また、リング状凸部25の形状としては、図2(b)中の幅X2が19〜21mm、中央研削領域28の内、頭頂部18aの高さY3が5〜6mm、切欠き部18bの高さY4が3〜4mmである。なお、これらの高さY3、Y4は、略円柱形上の第1の研削領域24又は第2の研削領域29を基準とするものとする。以下でも同様である。また、第1のテーパー領域26が立ち上がる角度θ3、第2のテーパー領域27が立ち上がる角度θ4は、共に27〜43度である。
本実施の形態では、このようなセラミックブロック20を作成するため、ハニカム集合体30の第1の端部30a及び第2の端部30bを図示しない回転装置の把持手段にて挟んで把持し、長手方向に沿った第1の軸L1の周りに所定の回転速度で回転駆動させている。また、第1の軸L1と平行であり、第1の軸L1との離間距離を制御可能な第2の軸L2に沿って回転駆動され、第2の軸L2に沿って移動する、第2の軸L2について回転対称な回転砥石100を設けている。そして、ハニカム集合体30を回転装置によって第1の軸L1の周りに回転させつつ、第2の軸L2の周りに回転駆動される回転砥石100を用いて研削している。
この回転砥石100は、第2の回転軸L2に沿って所定径に形成され、第2の回転軸L2の方向に所定長さを有する外周部101を有している。また、外周部101から第2の回転軸L2沿ってハニカム集合体30の第1の端部30a側に次第に径が小さくなる所定長さの第1のテーパー部102を有している。さらに、外周部101から第2の回転軸L2に沿ってハニカム集合体30の第2の端部30b側に次第に径が小さくなる所定長さの第2のテーパー部103を有している。これら第1のテーパー部102及び第2のテーパー部103は、第2の軸L2と直交する一つの平面について対称になるように形成されている。
図5(a)に示す第1の研削工程では、ハニカム集合体30の第1の端部30aから第2の端部30bに向けて、第2の軸L2に沿って第1の距離に亘って回転砥石100を移動し、ハニカム集合体30の外周面31として第1の研削領域24及び第1のテーパー領域26を形成した。
図5(b)に示す第2の研削工程では、ハニカム集合体30の第2の端部30bから第1の端部30aに向けて、第2の軸L2に沿って第2の距離に亘って回転砥石100を移動し、第2の研削領域29及び第2のテーパー領域27を形成した。
図5(c)に示す第3の研削工程では、第2の研削工程を終えた位置から第1の端部30aに向けて、第2の軸L2に沿って第2の所定距離に亘って回転砥石100を移動し、中央研削領域28を形成した。このような第1〜第3の研削工程によって、所定形状に研削加工されたセラミックブロック20(図2参照)が得られた。
次に、アルミナバルーン22.3重量%、無機粒子として平均粒径0.3μmの炭化珪素粉末30.2重量%、無機バインダとしてシリカゾル(ゾル中のSiO含有率30重量%)7重量%、有機バインダとしてカルボキシメチルセルロース0.5重量%、及び水39重量%を混合し、混錬することにより、塗布層形成ペーストを調整した。本実施例では、塗布層形成ペーストは充填層形成ペーストと同じ組成である。
最後に、塗布層形成ペーストをセラミックブロック20の外側面に塗布して、120℃1時間乾燥して、塗布層形成ペーストを硬化させ、外周シール材層12を形成した。外周シール材層12の厚さは0.05〜1.0mmとした。外周シール材層12の厚さは、リング状凸部15における外周シール材層の厚さではなく、リング状凸部15以外の部分における外周シール材層12の厚さを意味する。
本実施例で作製したハニカム構造体10は、リング状凸部15を除いた部分の形状が円柱状であり、その寸法としては円柱の直径が140〜150mm程度であり、長手方向の長さが100〜170mmである。また、リング状凸部15の形状としては、図1(b)中の幅X1が20〜22mm、中央研削領域18の内、頭頂部18aの高さY1が6〜7mm、切欠き部18bの高さY2が4〜5mmである。また、第1のテーパー領域16が立ち上がる角度θ1、第2のテーパー領域17が立ち上がる角度θ2は、共に27〜43度である。
本実施例のハニカム構造体10は、リング状凸部15の30〜50体積%が安価な充填部材による充填層22によって形成されている。したがって、高価なハニカム焼成体40によって構成する部分が低減し、ハニカム構造体10の価格が低減されている。また、充填部材による充填層22を含むリング状凸部15は、強度が向上し堅牢な構造になっている。
10 ハニカム構造体
11 外周面
12 外周シール材層
14 第1の研削領域
15 リング状凸部
16 第1のテーパー領域
17 第2のテーパー領域
18 中央研削領域
18a 頭頂部
18b 切欠き部
20 セラミックブロック
22 充填層
30 ハニカム集合体
33 充填層
35 接着層
40 ハニカム焼成体
41 貫通孔
42 封止材
43 セル壁

Claims (6)

  1. 多数の貫通孔が隔壁を隔てて長手方向に並設された角柱形状の多孔質セラミック部材が接合層を介して複数個結束されたハニカム構造体であって、
    前記ハニカム構造体の外周面を全周に亘って取り囲むリング状凸部を含み、前記リング状凸部の30〜50体積%が充填部材により構成され
    前記ハニカム構造体は、前記長手方向に延びる軸について、0時、3時、6時及び9時の方向において所定距離を超える部分に前記充填部材で形成された充填層を含み、
    前記充填層は、前記長手方向に延びる軸について、0時、3時、6時及び9時の方向に厚さが極大となるハニカム構造体。
  2. 前記リング状凸部の40〜50体積%が前記充填部材により構成された請求項1に記載のハニカム構造体。
  3. 前記ハニカム構造体は前記ハニカム構造体の長手方向に延びる軸の周りに略回転対称な外周面を有し、前記リング状凸部は前記外周面を取り囲むように形成されている請求項1又は2に記載のハニカム構造体。
  4. 多数の貫通孔が隔壁を隔てて長手方向に並設された角柱形状の多孔質セラミック部材が接着層を介して複数個結束されたハニカム構造体について、
    前記ハニカム構造体の四辺に充填部材のスラリーを塗布して充填層を形成する工程と、
    前記充填層を形成したハニカム構造体を研削し、前記ハニカム構造体の外周面を全周に亘って取り囲むリング状凸部を形成する工程と
    を含み、前記リング状凸部の30〜50体積%が充填部材により構成されたハニカム構造体の製造方法。
  5. 前記リング状凸部の40〜50体積%が前記充填部材により構成された請求項に記載のハニカム構造体の製造方法。
  6. 前記ハニカム構造体を前記長手方向に延びる第1の軸の周りに回転駆動し、前記長手方向に沿って、前記第1の軸からの距離を制御可能な研削手段を移動させて前記ハニカム構造体を研削するものであって、
    第1の端部から、第2の端部に向かう方向に第1の距離に亘り、第1の径を有する第1の研削領域を形成する第1の研削工程と、
    前記第1の研削工程に続いて、前記第2の端部から、前記第1の端部に向かう方向に第2の距離に亘り、前記第1の径を有する第2の研削領域を形成する第2の研削工程と、
    前記第2の研削工程に続いて、前記第1の端部に向かう方向に所定距離に亘り、前記第1の径より大きな第2の径を有する中央研削領域を形成する第3の研削工程と
    を含む請求項又はに記載のハニカム構造体の製造方法。
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