JP6533934B2 - 財産情報管理システム - Google Patents
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Description
また、現在は判断能力が正常な高齢者が、将来の判断能力低下に備えて任意後見契約を行っており、その締結数は年間1万件を超えている。団塊世代の高齢化に伴い今後も増加傾向である。
特許文献2に記載の発明では、出入金に関する情報を記録可能で、しかも本人の行動内容や後見人の業務記録を取ることができる。
そして、現状では本人が居住していた地域の金融機関や保険会社などへの照会、本人が使っていた通帳からの引き落とし記録や、本人に送付されてくる郵便物などから推測できる範囲内の調査に限られる。
また、相続証明書とは、遺産分割協議書、戸籍謄本、遺言書等をいう。
本発明の財産情報管理システムは、後見制度を利用する場合や本人の死亡により財産を承継する場合に有用である。
また、後見人等となるべき者にとっても、財産情報は後見人の業務を開始してから必要な情報であって、その業務開始までに不必要な情報の取得を避けたいと考える者も多い。
このように、本人及び後見人等となるべき者の両者の心理的抵抗や負担が少ない。
なお、後見人は金融機関の名称さえ知ることができれば、金融機関へ照会することで詳細な口座情報を取得可能である。
しかも、副パスワードでは前記金融機関の名称のみを取得可能であるので、登録する本人や後見人等となるべき者にとって、心理的抵抗や負担が少ない。
図1乃至図3を参照して、本発明の第一実施形態に係る財産情報管理システムを説明する。
この財産情報管理システムでは、図1に示すようにサーバ1と複数のクライアント10とがインターネットを介して接続されている。
クライアント10は、家庭や企業に広く普及してる一般的なパソコンである。ウェブブラウザや専用ソフトを使用可能な性能を有していれば、どのような性能のものであってもよい。
制御部11は、記憶部12に記憶された制御プログラムに従ってシステム全体を制御するものであり、CPUからなる。
記憶部12は、ROMやRAMといった記憶媒体からなる。ROMには、システム全体を制御する制御プログラム等が記憶される。RAMには本人特定情報、財産情報等が記憶される。
なお、記憶部12として、HDDやSSD等の他の記憶媒体が、主に又は補助的に用いられてもよい。
まず、サーバ1はシステムの初期化を行う(ステップS101(以下、「ステップ」という語を省略する))。この初期化とは、データの受け入れ体制を整えることであって、記憶部12に記憶させているデータを消すことではない。
この財産情報とは、本人が口座を有する金融機関の名称のみである。
また金融機関とは、銀行、信用金庫、証券会社、保険会社等であり、財産管理の観点からもデータベース12に登録する財産情報は本人が口座を有する金融機関全ての名称であることが好ましい。
この副パスワードとは、本人以外の者が使用して財産情報を取得するためのパスワードである。
副パスワードとともに本人が財産情報を管理・更新するためのパスワードも入力していてもよい。
つまり、本人が判断能力を有している状態から、成年後見制度の利用が必要になる状態までの時間が経過するまで、他人が本実施形態に係る財産情報管理システムに関わることはない。
書類のデータが後見証明書のデータでない場合には終了する。
ここで、後見証明書とは成年後見制度に係る審判書又は成年後見登記に係る登記事項証明書を意味する。
一致する本人特定情報が存在すれば、制御部11はその本人特定情報に関連付けられた副パスワードをそのクライアント10に対して出力する(S108)。
一方、S107で本人特定情報の中に書類記載本人情報と一致するものが存在しない場合には終了する。
また、後見人等となるべき者にとっても、財産情報は後見人の業務を開始してから必要な情報であって、その業務開始までに不必要な情報の取得を避けたいと考える者も多い。
このように、本人及び後見人等となるべき者の両者の心理的抵抗や負担が少ない。
本システムにより、後見人は金融機関の名称さえ知ることができれば、金融機関へ照会することで詳細な口座情報を取得可能である。
次に図4を参照して、本発明の第二実施形態に係る財産情報管理システムを説明する。なお、第一実施形態と同一部分には同一符号を付した。
本実施形態の第一実施形態との違いは、副パスワードを用いずに財産情報を直接出力する制御としたことであり、通信構成や電気的構成は第一実施形態と同一である。
まず、サーバ1はシステムの初期化を行い(S101)、クライアント10が入力した本人特定情報と財産情報を受け付け(S102)、データベース12に登録する。
書類のデータが後見証明書のデータでない場合には終了する。
一致する本人特定情報が存在すれば、制御部11はその本人特定情報に関連付けられた財産情報をそのクライアント10に対して出力する(S109)。
出力する財産情報は、金融機関の名称に加え口座の残高等を含む、判断能力を有している本人であれば取得可能な情報全てである。
一方、S107で本人特定情報の中に書類記載本人情報と一致するものが存在しない場合には終了する。
また、出力されるものが目的物である財産情報であるので、副パスワードを出力する場合と比べて掛かる手間が少なくて済む。
次に図5を参照して、本発明の第三実施形態に係る財産情報管理システムを説明する。なお、第一実施形態と同一部分には同一符号を付した。
本実施形態の第一実施形態との違いは、後見人となった者がクライアント10から操作した場合に限り副パスワードを出力する点であり、サーバ1の通信構成や電気的構成は第一実施形態と同一である。
まず、サーバ1はシステムの初期化を行い(S101)、クライアント10が入力した本人特定情報と財産情報を受け付け(S102)、データベースに登録する。
書類のデータが後見証明書のデータでない場合には終了する。
次に、制御部11はデータベースに登録されている複数の本人特定情報の中に書類記載本人情報と一致するものが存在するか照合する(S107)。
次に、後見証明書に記載された後見人情報と、クライアント10で入力された身分情報が一致するか照合する(S112)。
一方、S107やS112で一致しなかった場合には、何もせずに終了する。
つまり、後見証明書の箇所を死亡証明書又は相続証明書(遺産分割協議書、戸籍謄本、遺言書等)と読み替え、後見人の箇所を相続人や財産管理人、財産承継人等と読み替えると、本財産情報管理システムはそのまま相続や財産の包括遺贈の場合にも適用可能である。
さらに、書類記載本人情報に記載された者の後見が開始された旨を、財産情報に含まれる金融機関の端末へ出力するようにしてもよい。こうすることで、さらに財産管理の安全性が高くなる。
また、後見人情報も金融機関の端末に出力してもよい。
例えばS102、S103、S104は互いに前後したり、同時であっても問題ない。
また、制御部11が受け取る書類のデータはJPEG、PDF形式等としたが、テキスト形式やCSV形式等の他の形式であってもよい。
一方、実施形態に係る財産情報を、既存のアカウントアグリゲーションシステムのように提携金融機関の口座における残高や出入金を順次更新してなるものとしてもよい。
この場合、例えば本人が銀行口座を所有している銀行において、新規に本人が投資信託や国債を購入したときに、実施形態に係る財産情報を自動的に追加更新するようにしていてもよい。
また、財産情報は所有している不動産の情報(住所(住居表示)、地番)を含んでもよい。
10 クライアント
11 制御部(本人特定情報受付手段、財産情報受付手段、書類データ受付手段、判別手段、書類記載本人情報抽出手段、第一照合手段、財産情報出力手段、副パスワード設定登録手段、副パスワード出力手段、パスワード設定登録手段、パスワード出力手段、後見人情報抽出手段、第二照合手段、後見開始情報出力手段)
12 記憶部(データベース登録手段、データベース)
13 出力部
14 入力部
Claims (3)
- 氏名、住所等の本人を特定可能な本人特定情報を受け付ける本人特定情報受付手段と、
本人の財産情報を受け付ける財産情報受付手段と、
前記本人特定情報と前記財産情報とを関連付けてデータベースに登録するデータベース登録手段と、を備える財産情報管理システムにおいて、
書類のデータを受け付ける書類データ受付手段と、
前記受け付けられた書類のデータが後見証明書、死亡証明書又は相続証明書のデータか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段において前記受け付けられた書類のデータが後見証明書、死亡証明書又は相続証明書のデータであると判別されたとき、前記書類のデータから前記本人特定情報に相当する書類記載本人情報を抽出する書類記載本人情報抽出手段と、
前記データベースに登録されている複数の前記本人特定情報の中に前記書類記載本人情報と一致するものが存在するか照合する第一照合手段と、
前記第一照合手段により一致した前記本人特定情報に関連付けられた前記財産情報を出力する財産情報出力手段と、を備え、
前記財産情報は、本人が口座を有する金融機関の名称のみであり、
前記書類のデータを入力した者の身分情報を受け付ける入力者身分情報受付手段と、
前記書類データ受付手段で受け付けられた前記書類のデータから後見人に関する後見人情報を抽出する後見人情報抽出手段と、
前記後見人情報抽出手段で抽出した後見人情報と、前記入力者身分情報受付手段で受け付けた身分情報が一致するか照合する第二照合手段と、をさらに備え、
第二照合手段で前記後見人情報と前記身分情報が一致することを、前記財産情報出力手段における出力の条件に加えたことを特徴とする財産情報管理システム。 - 氏名、住所等の本人を特定可能な本人特定情報を受け付ける本人特定情報受付手段と、
本人の財産情報を受け付ける財産情報受付手段と、
前記本人特定情報と前記財産情報とを関連付けてデータベースに登録するデータベース登録手段と、を備える財産情報管理システムにおいて、
前記本人特定情報及び前記財産情報に関連付けて前記データベースに登録され前記本人以外の者が使用して前記財産情報を取得するための副パスワードを設定する副パスワード設定登録手段と、
書類のデータを受け付ける書類データ受付手段と、
前記受け付けられた書類のデータが後見証明書、死亡証明書又は相続証明書のデータか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段において前記受け付けられた書類のデータが後見証明書、死亡証明書又は相続証明書のデータであると判別されたとき、前記書類のデータから前記本人特定情報に相当する書類記載本人情報を抽出する書類記載本人情報抽出手段と、
前記データベースに登録されている複数の前記本人特定情報の中に前記書類記載本人情報と一致するものが存在するか照合する第一照合手段と、
前記第一照合手段により一致した前記本人特定情報に関連付けられた前記副パスワードを出力する副パスワード出力手段と、を備えるとともに、
前記財産情報は、前記本人が口座を有する金融機関の名称のみであり、
前記書類のデータを入力した者の身分情報を受け付ける入力者身分情報受付手段と、
前記書類データ受付手段で受け付けられた前記書類のデータから後見人に関する後見人情報を抽出する後見人情報抽出手段と、
前記後見人情報抽出手段で抽出した後見人情報と、前記入力者身分情報受付手段で受け付けた身分情報が一致するか照合する第二照合手段と、をさらに備え、
第二照合手段で前記後見人情報と前記身分情報が一致することを、前記副パスワード出力手段における出力の条件に加えたことを特徴とする財産情報管理システム。 - 前記書類記載本人情報抽出手段で抽出した書類記載本人情報に記載された者の後見が開始された旨を、前記財産情報に含まれる金融機関の端末へ出力する後見開始情報出力手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の財産情報管理システム。
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JP2017024928A Active JP6533934B2 (ja) | 2017-02-14 | 2017-02-14 | 財産情報管理システム |
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