JP6533875B2 - Pde1阻害剤 - Google Patents

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Description

本発明は、特定のPDE1阻害剤、化合物を含む医薬組成物、生理障害を治療するための化合物を使用する方法、および中間体、並びに化合物の合成に有用な方法に関する。
ホスホジエステラーゼ(PDE)は、これらの環状ヌクレオチドが加水分解される速度を制御することにより、cAMPおよびcGMPの細胞レベルを調節する酵素である。PDE1(カルシウムおよびカルモジュリン依存性PDE)は、少なくとも11の既知のPDEファミリーのうちの1つである。PDE1は、脳、心臓、肺、腎臓、および平滑筋を含む多くの組織で発現される。さらに、PDE1は、PDE1A、PDE1BおよびPDE1Cの3つの既知のアイソフォームのファミリーで構成される。
糖尿病に罹患している患者は、しばしば、糖尿病性腎疾患(または糖尿病性腎症)と呼ばれる慢性腎疾患の一形態を発症する。糖尿病性腎疾患は、糖尿病患者の40%にも影響を及ぼし得ると推定されている。糖尿病性腎疾患の治療の選択肢は限られており、血圧を下げる薬物の使用、血糖値の管理、食事、および体重、並びに定期的な身体活動の実施が挙げられる。従って、慢性腎疾患、特に糖尿病性腎疾患を患っている患者のためのさらなる治療の選択肢が必要である。
米国特許第9,175,010号は、神経疾患、心血管疾患、および腎疾患を含む様々な生理障害を治療するために有用であるとして、PDE1、より詳細にはPDE1Bの阻害剤である特定のチオフェン−、フラン−およびピリジン−融合アゾロピリミジン−5−(6H)−オンを開示している。さらに、欧州特許第0040401号は、抗高血圧活性を有する特定の置換トリアゾロキノキサリン−4−オンを開示している。
本発明は、PDE1の阻害剤である特定の新規な化合物を提供する。さらに、本発明は、PDE2A、PDE3A、PDE4D、PDE5A、PDE6AB、PDE7B、PDE8A、PDE9A、PDE10A、およびPDE11Aなどの、他のPDEと比較してPDE1Bの選択的阻害剤である特定の新規な化合物を提供する。さらに、本発明は、抗高血圧効果を有し、また腎血流を改善し得る特定の新規な化合物を提供する。さらに、本発明の化合物は、腎線維症を減少させることができる。
従って、本発明は、式:

の化合物を提供する。
また、本発明は、患者における慢性腎疾患を治療する方法であって、有効量の式Iの化合物を、治療を必要とする患者に投与することを含む方法を提供する。
また、本発明は、患者における糖尿病性腎疾患を治療する方法であって、有効量の式Iの化合物を、治療を必要とする患者に投与することを含む方法を提供する。
また、本発明は、患者における高血圧症を治療する方法であって、有効量の式Iの化合物を、治療を必要とする患者に投与することを含む方法を提供する。
また、本発明は、療法に使用するための式Iの化合物を提供する。さらに、本発明は、慢性腎疾患の治療に使用するための式Iの化合物を提供する。また、本発明は、糖尿病性腎疾患の治療に使用するための式Iの化合物を提供する。また、本発明は、高血圧症の治療に使用するための式Iの化合物を提供する。さらに、本発明は、慢性腎疾患の治療のための薬物の製造のための式Iの化合物の使用を提供する。さらに、本発明は、糖尿病性腎疾患の治療のための薬物の製造のための式Iの化合物の使用を提供する。本発明は、さらに、高血圧症の治療のための薬物の製造のための式Iの化合物の使用を提供する。
本発明は、さらに、式Iの化合物と、1つ以上の薬学的に許容可能な担体、希釈剤、または賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。本発明は、さらに、式Iの化合物を、1つ以上の薬学的に許容可能な担体、希釈剤、または賦形剤と混合することを含む、医薬組成物を調製するための方法を提供する。本発明は、また、式Iの化合物を合成するための方法および新規な中間体を包含する。
本明細書中で使用される場合、用語「治療すること」、「治療」または「治療するための」は、既存の症状または障害の重症度または進行の防止、抑止、減速、停止または逆転を含む。
本明細書で使用する「患者」という用語は、マウス、モルモット、ラット、イヌ、またはヒトなどの哺乳動物を指す。好ましい患者はヒトであることが理解される。
本明細書で使用される場合、用語「有効量」は、患者への単回投与または複数回投与時に、診断または治療下の患者に所望の効果を提供する、本発明の化合物の量または用量を指す。
有効量は、既知の技術の使用によって、および類似の状況下で得られた結果を観察することにより、当業者としての在籍診断医によって容易に決定され得る。患者にとっての有効量を決定する際には、哺乳動物の種;そのサイズ、年齢、および一般的な健康状態;関与する特定の疾患または障害;疾患または障害の程度または関与または重症度;個々の患者の応答;投与される特定の化合物;投与の様式;投与された製剤のバイオアベイラビリティ特性;選択された投与計画;付随する投薬の使用;その他の関連する状況を含むが、これらに限定されない、多数の要因が在籍診断医によって考慮される。
式Iの化合物は、一般に、広い投与量範囲にわたって有効である。例えば、1日当たりの投与量は、通常、体重1kgあたり約0.01〜約20mgの範囲内である。いくつかの例では、上記範囲の下限を下回る投与量レベルがより適切である場合があり、一方、他の場合には、許容可能な副作用を有するより大きな投与量が使用され得、いずれにしても、上記投与量範囲は本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
本発明の化合物は、好ましくは、経口および非経口経路を含む、化合物を生物学的に利用可能にする任意の経路によって投与される医薬組成物として処方される。最も好ましくは、そのような組成物は経口投与用である。そのような医薬組成物およびこれを調製するための方法は、当技術分野で周知である。(例えば、Remington: The Science and Practice of Pharmacy (D.B. Troy, Editor, 21st Edition, Lippincott, Williams & Wilkins, 2006を参照されたい。)
特定の略語は以下のように定義される:「ACN」はアセトニトリルを指し、「AcOH」は氷酢酸を指し、「DBU」は1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ−7−エンを指し、「DCE」は1,2−ジクロロエタンを指し、「DCM」は、ジクロロメタンまたは塩化メチレンを指し、「DIPEA」は、N、N−ジイソプロピルエチルアミンを指し、「DMF」は、N、N−ジメチルホルムアミドを指し、「DMSO」はジメチルスルホキシドを指し、「EDCI」は、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドを指し、「EtOAc」は酢酸エチルを指し、「EtO」はジエチルエーテルを意味を指し、「EtOH」はエタノールを指し、「HATU」はN−[(ジメチルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ−[4,5−b]ピリジン−1−イルメチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェートN−オキシドを指し、「HMDS」はヘキサメチルジシラザンを指し、「HOAT」は1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾールを指し、「HOBt」はヒドロキシベンゾトリアゾールを指し、「hr」は時間(単数)または時間(複数)を指し、「IC50」は、その薬剤について可能な最大阻害応答の50%を生成する薬剤の濃度を指し、「LC−ES/MS」は、液体クロマトグラフィーエレクトロスプレー質量分析法を指し、「LHMDS」はリチウムビス(トリメチルシリル)アミドを指し、「μmol」は、マイクロモル(単数)またはマイクロモル(複数)を指し、「分」は分(単数)または分(複数)を指し、「MeOH」はメタノールまたはメチルアルコールを指し、「MTBE」は、メチル−tert−ブチルエーテルを指し、「NiNTA」は、キレート剤としてニトリロトリ酢酸を用いて官能化されたアガロース固定相を用いたクロマトグラフィーを指し、「POCl3」は、オキシ塩化リンを指し、「RT」は室温を指し、「TEA」はトリエチルアミンを指し、「TMA」はトリメチルアミンを指し、「TFA」はトリフルオロ酢酸を指し、「TFAA」はトリフルオロ酢酸無水物を指し、「THF」はテトラヒドロフランを指し、「U/ml」はミリリットル当たりの単位を指す。
本発明の化合物は、当業者に知られている様々な手順によって調製することができ、そのいくつかは、以下のスキーム、調製物および実施例に例示されている。当業者は、記載された経路のそれぞれについての特定の合成工程を、異なる方法で、または異なるスキームからの工程と組み合わせて、本発明の化合物を調製することができることを認識する。以下のスキームにおける各工程の生成物は、抽出、蒸発、沈殿、クロマトグラフィー、濾過、粉砕、および結晶化を含む、当技術分野で周知の従来の方法によって回収することができる。以下のスキームにおいて、他に示さない限り、すべての置換基は、先に定義した通りである。試薬および出発物質は、当業者に容易に入手可能である。本発明の範囲を限定することなく、本発明をさらに説明するために、以下のスキーム、調製物および実施例を提供する。
スキーム1




スキーム1は、式Iの化合物の合成を示す。スキーム1の工程Aにおいて、エチル−2−(アリルアミノ)−2−オキソ−アセテート約1当量を、約1.1当量の適切な非求核性有機塩基、例えば、EtOAcなどの極性有機溶媒中のTEAの存在下で、加熱しながら約1.05当量の2−アミノシクロヘキサノールと濃縮させる。生成物は、ろ過のような当技術分野で周知の標準的な技術を利用して単離することができる。例えば、反応混合物を冷却し、得られた沈殿物を濾過により回収し、続いてEtOAcまたはEtOなどの適切な有機溶媒で洗浄し、真空下で乾燥させて、N−アリル−N’−(2−ヒドロキシシクロヘキシル)オキサミド、スキーム1の工程Aの生成物を、後の使用のために十分な純度のシスおよびトランス異性体の混合物として、追加の精製なしで提供することができる。
スキーム1の工程Bにおいて、スキーム1の工程Aの生成物であるN−アリル−N’−(2−ヒドロキシシクロヘキシル)オキサミドは、当該技術分野において周知の条件下で酸化され得る。例えば、約1当量のN−アリル−N’−(2−ヒドロキシシクロヘキシル)オキサミドを適切な有機溶媒混合物、例えばTHFおよびDCMに溶解し、0℃で過剰の適切な無機塩基、例えばNaHCOの存在下で約1.1当量のDess−Martinペルヨージナンで処理する。周囲温度に加温した後、クロマトグラフィー法による抽出および精製のような当該分野で周知の標準的な技術を用いて生成物を単離することができる。より具体的には、反応混合物をチオ硫酸ナトリウム水溶液および飽和NaHCO水溶液でクエンチする。反応混合物をDCMなどの適切な有機溶媒で抽出し、合わせた有機抽出物をNaSOなどの適切な乾燥剤で乾燥し、濾過し、濃縮乾固する。粗生成物を、ヘキサン/EtOAcなどの適切な有機溶媒混合物を用いてシリカで精製して、スキーム1の工程Bの生成物をN−アリル−N’−(2−オキソシクロヘキシル)オキサミドを提供する。
スキーム1の工程Cにおいて、スキーム1の工程Bの生成物であるN−アリル−N’−(2−オキソシクロヘキシル)オキサミド約1当量を、適切な酸性溶媒、例えば氷酢酸中で、約1.1当量TFAおよび1.1当量トリフルオロ酢酸無水物の混合物の存在下で熱脱水条件下で環化する。生成物は、クロマトグラフィー法による蒸発および精製のような、当技術分野で周知の標準的な技術を利用して単離することができる。より具体的には、反応混合物を周囲温度に冷却し、減圧下で蒸発させる。粗生成物を、MeOH/EtOAcなどの適切な有機溶媒混合物を用いてシリカで精製して、スキーム1の工程Cの生成物、4−アリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−キノキサリン−2,3−ジオンを提供する。
スキーム1の工程Dにおいて、スキーム1の工程Cの生成物である約1当量の4−アリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−キノキサリン−2,3−ジオンを、適切な塩素化剤、例えばPOClで処理し、DCEのような適切な有機溶媒中で加熱に供する。周囲温度に冷却後、反応混合物を減圧下で濃縮して、それ以上精製することなく次の使用に適している、スキーム1の工程Dの生成物1−アリル−3−クロロ−3,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキサキサリン−2−オンを提供する。
スキーム1の工程Eにおいて、スキーム1の工程Dの生成物である約1当量の1−アリル−3−クロロ−3,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノキサリン−2−オンをEtOHなどの適切な極性有機溶媒中、約5当量のヒドラジンとともに加熱する。生成物は、抽出のような当技術分野で周知の標準的な技術を利用して単離することができる。より具体的には、反応混合物を冷却し、減圧下で濃縮し、水とDCMなどの適切な有機溶媒とに分配し、相を分離する。有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、それ以上精製することなく次の使用に適している、スキーム1の工程Eの生成物、1−アリル−3−ヒドラジノ−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−オンを得る。
スキーム1の工程Fにおいて、スキーム1の工程Eの生成物は、当該技術分野において周知の様々なアミドカップリング技術を用いて酸にカップリングされ得る。例えば、約1当量の1−アリル−3−ヒドラジノ−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−オン、工程Eの生成物をDMFなどの適切な有機溶媒に溶解し、TEAまたはDIPEAのような適切な非求核性有機塩基の3.5〜5当量の存在下で、約1.7当量のHATUまたはTBTUなどの適切なアミドカップリング試薬、および1.7当量の1−シクロプロピルシクロプロパンカルボン酸などの適切なカルボン酸とともに処理する。(Eur. J. Org Chem., 2010, pp 3295-3301を参照されたい。)生成物は、抽出のような当技術分野で周知の標準的な技術を利用して単離することができる。より具体的には、反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO水溶液および飽和NaCl水溶液で順次洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、スキーム1の工程Fの生成物、N’−(4−アリル−3−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−イル)−1−シクロプロピル−シクロプロパンカルボヒドラジドであり、それ以上精製することなく次の工程で使用するために持ち越すことができる。
スキーム1の工程Gにおいて、スキーム1の工程Fの生成物であるN’−(4−アリル−3−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−イル)−1−シクロプロピル−シクロプロパンカルボヒドラジドを、当該分野で周知の熱的またはマイクロ波条件下で環化してもよい。例えば、N’−(4−アリル−3−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−イル)−1−シクロプロピル−シクロプロパンカルボヒドラジドを適切な有機酸、例えばAcOHに溶解し、マイクロ波反応器で加熱する。生成物は、当技術分野で周知の標準技術、例えばクロマトグラフィー法を利用して単離することができる。より具体的には、反応混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物を、ヘキサン/EtOAcのような適切な有機溶媒混合物を用いてシリカクロマトグラフィーに供して、スキーム1の工程Gの生成物、5−アリル−1−(1−シクロプロピルシクロプロピル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]キノキサリン−4−オンを得る。
スキーム1の工程Hにおいて、スキーム1の工程Gの生成物、5−アリル−1−(1−シクロプロピルシクロプロピル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]キノキサリン−4−オンは、当該技術分野において周知の様々な条件下で脱アリル化され得る。例えば、約1当量の5−アリル−1−(1−シクロプロピルシクロプロピル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]キノキサリン−4−オンを、適切な脱気した有機溶媒、例えばDCM中で溶解する。この溶液を約3当量のN、N−ジメチルバルビツール酸および約0.2当量のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムで加熱して処理する。生成物は、当技術分野で周知の標準技術、例えばクロマトグラフィー法を利用して単離することができる。より具体的には、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を、約0.1%のTFAを含有するACNおよび約0.1%のTFAを含有する水などの緩衝化水および有機移動相の適切な混合物を用いて逆相カラムクロマトグラフィーに供し、スキーム1の工程Hの生成物である1−(1−シクロプロピルシクロプロピル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]キノキサリン−4−オンを得る。
スキーム1の工程Iにおいて、スキーム1の工程Hの生成物は、当該技術分野において周知の様々な標準的なアルキル化条件下でアルキル化され得る。例えば、約1当量の1−(1−シクロプロピルシクロプロピル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]キノキサリン−4−オン、工程Hの生成物を、適切な有機溶媒、例えばDMFに溶解させ、約3当量の適切な強有機塩基、例えばLHMDSで、周囲温度以下にて処理する。次の反応混合物を、約1当量の適切なアルキル化剤、例えばブロモメチルシクロプロパンおよび触媒量のハロゲン移動剤、例えばKIの混合物で処理する。生成物は、当技術分野で周知の標準的な技術、例えば希釈、続いてクロマトグラフィー法を利用して単離することができる。より具体的には、反応混合物をEtOAcなどの適切な有機溶媒で希釈し、飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮する。粗生成物を、EtOAcなどの適切な極性有機溶媒を使用してシリカクロマトグラフィーにより精製して、式Iの化合物である、スキーム1の工程Iの生成物、1−(1−シクロプロピルシクロプロピル)−5−(シクロプロピルメチル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]キノキサリン−4−オンを得る。
スキーム2




スキーム2は、式Iの化合物への別の合成を示す。スキーム2の工程Aにおいて、DCMなどの典型的な有機溶媒中の約1当量のシクロプロピルメタンアミンを、約‐20〜0℃で、約1.1当量のトリメチルアミンのような非求核性有機塩基の存在下で、約1当量のエチル2−クロロ−2−オキソ−アセテートでアシル化する。生成物は、抽出のような当技術分野で周知の標準的な技術を利用して単離することができる。より具体的には、反応混合物を水に注ぎ、1M HClなどの適切な水性鉱酸でpHを約6〜7に調整し、酸性化した水性混合物をDCMなどの適切な有機溶媒で抽出する。合わせた有機抽出物を飽和NaHCO、続いて飽和NaCl水溶液で順次洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、それ以上精製することなく次の工程で使用するのに適している、スキーム2の工程Aの生成物である、エチル2−(シクロプロピルメチルアミノ)−2−オキソ−アセテートを得る。
スキーム2の工程Bにおいて、エチル2−(シクロプロピルメチルアミノ)−2−オキソ−アセテートのアミド化は、当技術分野で周知の様々な条件下で実施することができる。例えば、スキーム2の工程Aの生成物である約1当量のエチル2−(シクロプロピルメチルアミノ)−2−オキソ−アセテートをDCMなどの適切な有機溶媒に溶解し、約1当量のアミノシクロヘキサノールおよび約1当量の適切な非求核性有機塩基、例えばTEAで連続的に処理した。周囲温度で16〜24時間撹拌した後、生成物は、濾過などの当該技術分野において周知の技術を用いて単離され得る。例えば、得られた反応混合物中の沈殿を濾過により回収し、最小量のDCMで洗浄し、風乾して、さらなる精製をすることなくその後の使用のために十分な純度のシスおよびトランス異性体の混合物として、スキーム2、工程Bの生成物である、N−(シクロプロピルメチル)−N’−(2−ヒドロキシシクロヘキシル)オキサミドを得る。
スキーム2の工程Cにおいて、スキーム2の工程Bの生成物であるN−(シクロプロピルメチル)−N’−(2−ヒドロキシシクロヘキシル)オキサミドは、当該技術分野において周知の条件によって酸化され得る。例えば、約1当量のN−(シクロプロピルメチル)−N’−(2−ヒドロキシシクロヘキシル)オキサミドを、DCMなどの適切な有機溶媒に溶解し、0℃に冷却し、約2.5当量の三酸化硫黄−ピリジン錯体でゆっくりと処理した。周囲温度に加温した後、抽出などの当該技術分野において周知の技術を用いて生成物を単離することができる。例えば、反応混合物を水に注ぎ、1M HCl水溶液などの適切な水性鉱酸でpH約7に中和し、DCMで抽出する。合わせた有機抽出物をHO、続いて飽和NaCl水溶液で順次洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、さらなる精製をすることなく次の使用に適している、スキーム2、工程Cの生成物である、N−(シクロプロピルメチル)−N’−(2−オキソシクロヘキシル)オキサミドを得る。
スキーム2の工程Dにおいて、スキーム2の工程Cの生成物であるN−(シクロプロピルメチル)−N’−(2−オキソシクロヘキシル)オキサミドの環化は、スキーム1の工程Cに記載されたものと同様の方法で行うことができ、スキーム2、工程Dの生成物である、4−(シクロプロピルメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−キノキサリン−2,3−ジオンを得る。
スキーム2の工程Eにおいて、スキーム2の工程Dの場合の生成物である4−(シクロプロピルメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−キノキサリン−2,3−ジオンの塩素化は、スキーム1の工程Dに記載のようにして、スキーム2、工程Eの生成物である、3−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−オンを得る。
スキーム2の工程Fにおいて、スキーム2の工程Eの生成物である、3−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−オンを、スキーム1の工程Eに類似の条件下でヒドラジンで処理して、スキーム2の工程Fの生成物、1−(シクロプロピルメチル)−3−ヒドラジノ−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−オンを得る。
スキーム2の工程Gにおいて、スキーム2の工程Fの生成物である、1−(シクロプロピルメチル)−3−ヒドラジノ−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−オン、は、当技術分野で周知の種々のアミドカップリング技術を用いて酸にカップリングさせることができる。例えば、約1当量の1−(シクロプロピルメチル)−3−ヒドラジノ−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−オンをDMFのような適当な有機溶媒に溶解し、約1.5当量の1−シクロプロピルシクロプロパンカルボン酸(Eur. J. Org Chem., 2010, pp 3295-3301を参照されたい)、1.6当量のEDCI、約1.7当量のHOAT、および約3当量の適切な非求核性有機塩基、例えばTEAで順次処理した。周囲温度で約16時間撹拌した後、抽出などの当該技術分野で周知の技術を用いて生成物を単離することができる。例えば、反応混合物をHOとMTBEとに分配し、相を分離し、水相を0.5M HClのような適切な水性鉱酸で酸性化する。酸性化した水溶液をDCMなどの適切な有機溶媒で抽出し、層を分離し、有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、さらなる精製を行わずに続く使用に適している、スキーム2の工程Gの生成物である、1−シクロプロピル−N’−[4−(シクロプロピルメチル)3−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−イル]シクロプロパンカルボヒドラジドを得る。
スキーム2の工程Hにおいて、スキーム2の工程Gの生成物である、約1当量の1−シクロプロピル−N’−[4−(シクロプロピルメチル)−3−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−イル]シクロプロパンカルボヒドラジドは、DBUなどの適切な非求核性有機塩基を0.2当量含む、HMDSのような有機溶媒中、熱条件下で環化される。約16時間の加熱後、生成物は、濾過、抽出、および摩砕のような当技術分野で周知の技術を利用することによって単離され得る。例えば、冷却した反応混合物を濾過し、回収した固体をDCMなどの適切な有機溶媒に溶解する。有機溶液を飽和NaCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮する。粗生成物を最小量のACNで粉砕し、固体を濾過によって集め、最小量のEtOAcに再溶解し、減圧下で濃縮して、さらなる精製なしに十分な純度のスキーム2の工程Hの生成物、1−(1−シクロプロピルシクロプロピル)−5−(シクロプロピルメチル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]キノキサリン−4−オンを得る。
調製物1
N−アリル−N’−(2−ヒドロキシシクロヘキシル)オキサミド

スキーム1の工程A:EtOAc(127.3mL)中の2−アミノシクロヘキサノール(7.7g、66.8mmol)、エチル−2−(アリルアミノ)−2−オキソ−アセテート(10.0g、63.6mmol)およびトリエチルアミン(9.8mL、70.0mmol)を合わせ、混合物を80℃で4時間加熱する。混合物を周囲温度に冷却し、一晩撹拌する。得られた沈殿物を真空濾過により単離し、EtOAcで濾過ケーキを洗浄し、4時間乾燥させて、白色の結晶性固体として表題化合物(7.2g、50%)を得る。濾液を減圧下で濃縮し、得られた固体をEtO中で超音波処理する。真空濾過により固体を単離し、Et2Oでフィルターケーキを洗浄し、1.5時間乾燥させて、追加のロットの表題化合物(2.8g、19%)を白色の結晶性固体として得た。この生成物は、シスおよびトランス異性体の混合物である。LC-ES/MS(m/z):227.0(M+H)。
調製物2
N−アリル−N’−(2−オキソシクロヘキシル)オキサミド

スキーム1の工程B:DCM(110.5mL)およびTHF(36.8mL)の混合物中のN’−アリル−N−(2−ヒドロキシシクロヘキシル)オキサミド(5.0g、22.1mmol)およびNaHCO(25.0g、297.6mmol)を合わせ、得られた懸濁液を0℃に冷却する。この懸濁液に3,3,3−トリアセトキシ−3−ヨードフタリド(10.3g、24.3mmol)を加え、混合物を周囲温度までゆっくりと温める。周囲温度で一晩撹拌した後、飽和Na(50mLのHO中に7.0g)および飽和NaHCOを添加して混合物をクエンチする。2相混合物を周囲温度で2時間撹拌し、層を分離する。水層をDCMで抽出する。有機抽出物を合わせ、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残渣を得る。EtOAc:ヘキサン(1:1)で溶出するシリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製して、表題化合物(3.4g、69%)をオフホワイトの固体として得る。LC-ES/MS(m/z):225.0(M+H)。
調製物3
4−アリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−キノキサリン−2,3−ジオン

スキーム1の工程C:AcOH(15.2mL、264.6mmol)、TFA(1.3mL、16.7mmol)およびTFAA(3.5g,16.7mmol)の混合物に、N−アリル−N’−(2−オキソシクロヘキシル)オキサミド(3.4g、15.2mmol)を加え、混合物を100℃で一晩加熱する。混合物を周囲温度に冷却し、減圧下で溶媒を除去して黒色油状物を得る。MeOH:EtOAc(0:1から1:4の勾配)で溶出するシリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製して、表題化合物(2.6g、83%)を黄褐色固体として得た。LC-ES/MS(m/z):207.0(M+H)。
調製物4
1−アリル−3−クロロ−3,4,5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−オン

スキーム1の工程D:4−アリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−キノキサリン−2,3−ジオン(2.6g、12.5mmol)の溶液に、POCl(2.0g、13.1mmol)を加え、DCE(62.6mL)に溶解し、混合物を75℃で4.5時間加熱する。追加のPOCl(1.0g、6.3mmol)を混合物に加え、75℃で3.5時間加熱を続ける。混合物を周囲温度に冷却し、一晩撹拌する。減圧下で溶媒を除去し、得られた残渣をトルエンに溶解する。トルエンを減圧下で除去して、表題化合物(2.81g、100%)を暗赤色油状物として得る。LC-ES/MS(m/z):225.0(M+H)。
調製物5
1−アリル−3−ヒドラジノ−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−オン
スキーム1の工程E:EtOH(50mL)における1−アリル−3−クロロ−3,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロキノキサリン−2−オン(2.8g、12.5mmol)の懸濁液に、ヒドラジン(2.0g、62.5mmol)を加え、混合物を一晩加熱還流する。混合物を周囲温度に冷却し、減圧下で溶媒を除去する。得られた残渣をHOとDCMとの間で分配する。有機層を分離し、水をDCMで抽出する。有機抽出物を合わせ、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(2.6g、95%)をオレンジ色の油状物として得る。LC-ES/MS(m/z):221.0(M+H)。
調製物6
N’−(4−アリル−3−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−イル)−1−シクロプロピル−シクロプロパンカルボヒドラジド
スキーム1の工程F:1−シクロプロピルシクロプロパンカルボン酸(2.3g、18.3mmol、Eur. J. Org Chem., 2010, pp 3295-3301を参照されたい。)、HATU(7.0g、18.3mmol)およびDIPEA(6.6mL、37.7mmol)を、DMF(40mL)中の1−アリル−3−ヒドラジノ−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−オン(2.4g、10.8mmol)の溶液に加え、混合物を周囲温度で一晩撹拌する。混合物をEtOAcで希釈し、混合物を飽和NaHCOおよび飽和NaCl水溶液で順次洗浄する。有機混合物をNaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(3.5g、100%)を褐色油状物として得る。LC-ES/MS(m/z):329.2(M+H)。
調製物7
5−アリル−1−(1−シクロプロピルシクロプロピル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]キノキサリン−4−オン
スキーム1の工程G:AcOH(10.0mL、174.5mmol)中にN’−(4−アリル−3−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−イル)−1−シクロプロピル−シクロプロパンカルボヒドラジド(3.5g、10.8mmol)を溶解し、溶液をマイクロ波で130℃で3.5時間加熱する。AcOHを減圧下で除去し、EtOAc:ヘキサン(4:1〜1:0の勾配)で溶離するシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより得られた残渣を精製して、表題化合物(1.2g、35%)を褐色の油状物として得る。LC-ES/MS(m/z):311.2(M+H)。
調製物8
1−(1−シクロプロピルシクロプロピル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]キノキサリン−4−オン
スキーム1の工程H:DCM(30mL)中の5−アリル−1−(1−シクロプロピルシクロプロピル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]キノキサリン−4−オン(877.4mg、2.8mmol)溶液に、N、N−ジメチルバルビツール酸(1.3g、8.5mmol)を加え、窒素で10分間パージした。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(653.3mg、565.3μmol)を添加し、混合物を35℃で一晩加熱する。混合物を周囲温度に冷却し、減圧下で溶媒を除去して残渣を得る。残渣を逆相フラッシュクロマトグラフィー(REDISEP(商標)Gold C-18,415g;22.9分間にわたる、0.1%TFA入りHO混合液における0.1%TFA入りACN混合物の20〜48%の勾配)で精製して、表題化合物(392.7mg、51%)を黄褐色の固体として得る。LC-ES/MS(m/z):271.0(M+H)。
調製物9
エチル2−(シクロプロピルメチルアミノ)−2−オキソ−アセテート
スキーム2の工程A:DCM(1.5L)中のエチル2−クロロ−2−オキソ−アセテート(109g、0.8mol)の−10℃溶液にTMA(90g、0.9mol)を加える。シクロプロピルメタンアミン(60g、0.8mol)を−10℃で20分かけて滴下し、−10℃で3時間、混合物を撹拌する。混合物をHO(1.5L)に注ぎ、1M HClでpH約5〜6に調整する。層を分離し、有機層を飽和NaHCO(500mL)および飽和NaCl水溶液(500mL)で順次洗浄する。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して黄色の油状物として表題化合物(129g、94%)を得る。LC-ES/MS(m/z):172.2(M+H)。
調製物10
N−(シクロプロピルメチル)−N’−(2−ヒドロキシシクロヘキシル)オキサミド
スキーム2の工程B:周囲温度でDCM(1.6L)中のエチル2−(シクロプロピルメチルアミノ)−2−オキソ−アセテート(128.5g、0.75mol)の溶液にTEA(115mL、0.8mol)を加える。この混合物に2−アミノシクロヘキサノール(91g、0.8mol)を加え、周囲温度で16時間撹拌した。得られた沈殿物を濾過し、風乾して、シスおよびトランス異性体の白色固体混合物として表題化合物(147g、80%)を得る。LC-ES/MS(m/z)241.1(M+H)。
調製物11
N−(シクロプロピルメチル)−N’−(2−オキソシクロヘキシル)オキサミド
スキーム2の工程C:DCM(1.4L)中のN−(シクロプロピルメチル)−N’−(2−ヒドロキシシクロヘキシル)オキサミド(137g、0.6mol)のスラリーに、0℃で、1時間かけてTEA(320mL、2.3mol)を加える。三酸化硫黄−ピリジン錯体(365g、2.3mol)をDMSO(730mL)に溶解し、溶液を0℃で反応混合物に滴下する。混合物を周囲温度まで温め、16時間撹拌する。反応混合物をHO(800mL)に注ぎ、1M HClを用いてpH約7に調整する。層を分離し、HO(300mL)および飽和NaCl水溶液(200mL)で順次有機層を洗浄する。有機抽出物をNaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、表題化合物(114g、83%)を白色固体として得る。LC-ES/MS (m/z) 239.1 (M+H)。
調製物12
4−(シクロプロピルメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−キノキサリン−2,3−ジオン
スキーム2の工程D:N−(シクロプロピルメチル)−N’−(2−オキソシクロヘキシル)オキサミド(114g、0.5mol)入りAcOH(574mL)溶液にTFA(60g、0.5mol)およびTFAA(111g、0.5mol)を追加し、混合物を100℃で18時間加熱する。AcOHを減圧下で除去し、得られた残渣にHO(500mL)およびDCM(400mL)を加える。NaHCO水溶液を用いてpHを約7に調整し、層を分離する。HO(200mL)および飽和NaCl水溶液(200mL)で順次有機層を洗浄する。有機抽出物をNaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を固体として得る。固体をACN(3mL/g)で粉砕し、真空濾過によって単離し、白色固体として表題化合物(42g、38%)を得る。LC-ES/MS(m/z)221.1(M+H)。
調製物13
3−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−オン
スキーム2、工程E:DCE中の4−(シクロプロピルメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−キノキサリン−2,3−ジオン(41.5g、0.19mol)とPOCl(37.7g、0.3mol)入りDCE(415mL)とを合わせて、混合物を75℃で5時間加熱する。混合物を周囲温度に冷却し、飽和KHPO溶液(1L)に注いだ。層を分離し、HO(300mL)および飽和NaCl水溶液(300mL)で順次有機層を洗浄する。有機抽出物をNaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、表題化合物(38.3g、85%)を褐色固体として得る。LC-ES/MS(m/z):239.1(M+H)。
調製物14
1−(シクロプロピルメチル)−3−ヒドラジノ−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−オン
スキーム2の工程F:3−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−オン(38.3g、0.16mol)入りEtOH(153mL)の溶液に、ヒドラジン(80.6g、1.6mol)を加え、混合物を75℃で4時間加熱する。混合物を周囲温度に冷却し、HO(300mL)に注ぐ。得られた黄色沈殿物を真空濾過により単離する。フィルターケーキをDCM(200mL)に溶解する。有機溶液をNaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、表題化合物(28.7g、76%)をオフホワイトの固体として得る。LC-ES/MS(m/z):235.2(M+H)。
調製物15
1−シクロプロピル−N’−[4−(シクロプロピルメチル)−3−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−イル]シクロプロパンカルボヒドラジド
SP-0010427-181-A
スキーム2の工程G:EDCI(36.4g、0.19mol)、HOAT(26.9g、0.2mol)、TEA(38.5g、0.4mol)および1−(シクロプロピルメチル)−3−ヒドラジノ−5,6,78−テトラヒドロキノキサリン−2−オン(28.7g、0.12mol)を、DMF(430mL)中の1−シクロプロピルシクロプロパンカルボン酸(23.2g、0.18mol、例えば、Eur. J. Org Chem., 2010, pp 3295-3301を参照されたい。)の溶液に、0℃で加える。反応混合物を周囲温度に温め、16時間撹拌し、次いでHO(800mL)とMTBE(700mL)との混合物に注ぐ。層を分離し、0.5M HCl(300mL)で有機層を抽出する。有機層を捨て、飽和NaHCOで水層をpH約8に調整する。水層をDCMで抽出し、層を分離し、有機抽出物を減圧下で濃縮して、表題化合物(38g、91%)をオフホワイトの固体として得る。LC-ES/MS(m/z): 343.2(M+H)。
実施例1
1−(1−シクロプロピルシクロプロピル)−5−(シクロプロピルメチル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]キノキサリン−4−オン

スキーム1の工程I:1−(1−シクロプロピルシクロプロピル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]キノキサリン−4−オン(164.2mg、607.4μmol)入りDMF(5mL)溶液に、LHMDS(1.6g,、1.8mmol)を加える。混合物を周囲温度で1時間撹拌した後、KI(10mg、60.7μmol)およびブロモメチルシクロプロパン(246.0mg、1.8mmol)を添加し、混合物を周囲温度で2日間撹拌する。混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaCl水溶液で洗浄する。NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して油状物を得る。EtOAc(100%)で溶離するシリカのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(108.2mg、55%)を黄褐色固体として得る。LC-ES/MS(m/z):325.2(M+H)。
実施例1の代替手順
1−(1−シクロプロピルシクロプロピル)−5−(シクロプロピルメチル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]キノキサリン−4−オン

スキーム2の工程H:1−シクロプロピル−N’−[4−(シクロプロピルメチル)−3−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロキノキサリン−2−イル]シクロプロパンカルボヒドラジド(35.7g、0.1mol)、HMDS(357mL)およびDBU(2.9g、0.02mol)を合わせ、混合物を125℃で16時間加熱する。混合物を周囲温度に冷却し、HO(260mL)に注いだ。真空濾過により沈殿物を回収し、固体をDCM(200mL)に溶解する。有機溶液を飽和NaCl水溶液で洗浄し、層を分離し、有機層をNaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して固体を得る。固体をACN(2mL/g)で粉砕し、真空濾過により集める。集めた固体をEtOAcに溶解し、減圧下で濃縮して、表題化合物(20g、59%)を淡黄色固体として得る。LC-ES/MS(m/z):325.2(M+H)。
PDEタンパク質の生成
全長ヒトPDE1A(NP_001003683.1)、PDE1C (NP_005011.1)、PDE5A (NP_001074.2)、PDE7B (NP_061818.1)、およびPDE9A (NP_002597.1)をコードするヌクレオチド配列を、N末端HISタグを有するpFastBac1(Invitrogen)ベクターに挿入する。PDE3A(NP_000912.3)の完全長ヒトPDE4D(NP_006194.2)および触媒ドメイン(残基641-1141)をコードするヌクレオチド配列を、C末端HISタグを有するpFastBac1(Invitrogen)ベクターに挿入する。全長ヒトPDE8A(NP_002596.1)およびPDE11A(AAI12394.1)をコードするヌクレオチド配列を、N末端Flagタグを有するpFastBac1(Invitrogen)ベクターに挿入する。全長ヒトPDE10A(AAD32595.1)をコードするヌクレオチド配列を、C末端Flag−Hisタグを有するpFastBac1(Invitrogen)ベクターに挿入する。完全長ヒトPDE6A(NP_000431.2)およびPDE6B(AAH00249.1)をコードするヌクレオチド配列を、PDE6A/6B二量体の産生のために、それぞれ、N末端HISタグおよびN末端Flagタグを有するpFastBacDual(Invitrogen)ベクターに挿入する。Bac-to-Bacバキュロウイルス発現系(Invitrogen)のプロトコルに従って、Sac9細胞におけるバキュロウイルスの生成およびタンパク質発現を実施する。完全長ヒトPDE1B(NP_000915.1)およびPDE2A(NP_002590.1)をコードするヌクレオチド配列を、C末端HISタグを有するpIEX4(Novagen)に挿入し、Sf9細胞における両方のタンパク質産物を、ベンダーのプロトコール(Novagen)に従って実施する。Hisタグ付きPDEタンパク質を、Ni-NTAアガロース(Qiagen)を用いて精製し、続いて保存バッファー(20mMトリス−HCl、pH7.5、150mM NaCl、10%グリセロール)中のSUPERDEX(登録商標)200カラム(GE Healthcare)でサイズ排除クロマトグラフィーを行う。NiETAカラムクロマトグラフィーによる精製および保存バッファー(50mMトリス−HCl、pH7.5、150mM NaCl、10%グリセロール、0.1mg/ml Flagペプチド)中で溶出した後、PDE6A/6Bを含むFlagタグPDEタンパク質を抗Flag M2−アガロース(Sigma)を用いて精製する。すべての精製されたタンパク質は、少量のアリコートで−80℃で保存される。
ホスホジエステラーゼ酵素アッセイ
全ての3’、5’サイクリックヌクレオチドホスホジエステラーゼ(PDE)酵素活性は、SPA検出システム(シンチレーション近接アッセイ)に基づく放射性酵素アッセイで測定される。試験すべき化合物を、10点濃度応答曲線を用いて純ジメチルスルホキシド(DMSO)で希釈する。反応混合物中の最大化合物濃度は、10または100μMのいずれかである。適切な濃度の化合物をPDE酵素のいずれかと30分間プレインキュベートしてから、反応を基質の添加により開始する。反応を室温で60分間進行させる。次に、SPAビーズの添加により反応を停止させる。サンプルは12時間後にMICROBETA(商標)TRILUX(登録商標)カウンターで読み取る。「IC50」は、その化合物に対して可能な最大の阻害応答の50%を生成する、化合物の濃度を指す。IC50値は、正規化されたデータ対log[化合物]をプロットし、4パラメータロジスティック方程式を使用してデータをフィッティングすることによって計算される。
Ca 2+ −カルモジュリン依存性PDE酵素アッセイ
PDE1B、PDE1AおよびPDE1Cは、標準的なタンパク質生成手順に従って、インハウスでクローン化および精製される。アッセイ緩衝液は、pH7.5の水中の50mM Tris−HCl、50mM MgCl、4mM CaCl、0.1%ウシ血清アルブミンおよび6U/mlカルモジュリンのアッセイにおける最終濃度を付与するように調製する。PDE1A、PDE1BおよびPDE1Cについてそれぞれ最終酵素濃度は0.25、0.074および0.0012nMである。反応は基質[H]cAMPの添加により開始し、47nMの最終濃度を与える。
表1:PDE1A、PDE1BおよびPDE1Cに対する実施例1のインビトロでの効力。
表1のデータは、実施例1の化合物がインビトロでPDE1A、PDE1BおよびPDE1C酵素活性を阻害することを実証している。
基質として[ H]cAMPを使用するPDE酵素アッセイ
以下のホスホジエステラーゼ活性を、反応基質として[H]cAMP:PDE3A(触媒ドメイン)、PDE4D、PDE7BおよびPDE8Aを用いて測定する。これらの酵素は全て、インハウスで、標準的な手順に従ってクローン化されて精製される。アッセイ緩衝液は、pH7.5の50mM Tris−HCl、8.3mM MgCl、1.7mMエチレンジアミン四酢酸(EDTA)および0.1%ウシ血清アルブミンのアッセイにおける最終濃度を付与するように調製する。最終酵素濃度は、それぞれPDE3A、PDE4D、PDE7BおよびPDE8Aについて0.008、0.021、0.5、および0.06nMである。反応は基質[H]cAMPを添加することによっても開始され、47nMの最終濃度が得られる。
表2:PDE3A(触媒ドメイン)、PDE4D、PDE7BおよびPDE8Aに対する実施例1のインビトロでの効力。
基質として[ H]cGMPを用いるPDE酵素アッセイ
PDE2A、PDE5A、PDE6A/6B、PDE9A、PDE10AおよびPDE11Aの反応基質として[H]cGMPを用いて以下のホスホジエステラーゼ活性を測定する。PDE6の触媒活性形態は、α(PDE6A)およびβサブユニット(PDE6B)で構成される二量体である。PDE6A/6Bの二量体は、2つの精製工程、すなわちNiNTAおよび抗FLAGセファロースクロマトグラフィーを使用して、発現および精製戦略によって産生される。残りの酵素は、標準的な手順に従ってクローン化し、インハウスで精製する。アッセイ緩衝液は、pH7.5の50mMトリス−HCl、8.3mM MgCl、1.7mM EDTAおよび0.1%ウシ血清アルブミンのアッセイにおける最終濃度を与えるように調製される。最終酵素濃度は、それぞれPDE2A、PDE5A、PDE6AB、PDE9A、PDE10AおよびPDE11Aについて0.2、0.002、5、1、0.03、および0.03nMである。PDE2A、PDE10A、PDE5A、PDE6ABおよびPDE11Aアッセイの場合、最終濃度が80nMとなるように基質[H]cGMPを添加することにより反応を開始するが、PDE9Aについては20nMの[H]cGMPを用いる。
表3:PDE2A、PDE5A、PDE6AB、PDE9A、PDE10AおよびPDE11Aに対する実施例1のインビトロでの効力。
表2および3のデータは、実施例1の化合物が、インビトロでPDE2A、PDE3A、PDE4D、PDE5A、PDE6AB、PDE7B、PDE8A、PDE9A、PDE10AおよびPDE11Aに対してPDE1A、PDE1BおよびPDE1Cの選択的阻害剤であることを実証する。

以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 下記式の化合物。

[2] 患者における慢性腎疾患を治療する方法であって、有効量の[1]の化合物を、治療を必要とする患者に投与することを含む方法。
[3] 患者における糖尿病性腎疾患を治療する方法であって、有効量の[1]の化合物を、治療を必要とする患者に投与することを含む方法。
[4] 療法に使用するための[1]に記載の化合物。
[5] 慢性腎疾患の治療に使用するための[1]に記載の化合物。
[6] 糖尿病性腎疾患の治療に使用するための[1]に記載の化合物。
[7] [1]に記載の化合物と、1つ以上の薬学的に許容可能な担体、希釈剤、または賦形剤とを含む医薬組成物。
[8] [1]に記載の化合物を、1つ以上の薬学的に許容可能な担体、希釈剤、または賦形剤と混合することを含む、医薬組成物を調製するための方法。

Claims (8)

  1. 下記式の化合物。
  2. 請求項1の化合物を含む、慢性腎疾患を治療するための医薬組成物
  3. 請求項1の化合物を含む、糖尿病性腎疾患を治療するための医薬組成物
  4. 療法に使用するための請求項1に記載の化合物。
  5. 慢性腎疾患の治療に使用するための請求項1に記載の化合物。
  6. 糖尿病性腎疾患の治療に使用するための請求項1に記載の化合物。
  7. 請求項1に記載の化合物と、1つ以上の薬学的に許容可能な担体、希釈剤、または賦形剤とを含む医薬組成物。
  8. 請求項1に記載の化合物を、1つ以上の薬学的に許容可能な担体、希釈剤、または賦形剤と混合することを含む、医薬組成物を調製するための方法。
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