JP6533216B2 - 免疫クロマト分析装置及び免疫クロマト分析方法 - Google Patents
免疫クロマト分析装置及び免疫クロマト分析方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6533216B2 JP6533216B2 JP2016510565A JP2016510565A JP6533216B2 JP 6533216 B2 JP6533216 B2 JP 6533216B2 JP 2016510565 A JP2016510565 A JP 2016510565A JP 2016510565 A JP2016510565 A JP 2016510565A JP 6533216 B2 JP6533216 B2 JP 6533216B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substance
- sample
- detected
- unit
- detection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
- G01N33/53—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
- G01N33/543—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor with an insoluble carrier for immobilising immunochemicals
- G01N33/54366—Apparatus specially adapted for solid-phase testing
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Immunology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Hematology (AREA)
- Urology & Nephrology (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Cell Biology (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Pathology (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Description
1.検体を添加する試料添加部と、前記検体に含まれる被検出物質を認識する標識物質を保持する標識物質保持部と、前記標識物質の溶出を遅延させるインキュベーション部と、前記被検出物質を検出する検出部が担持されたクロマトグラフ媒体部と、前記検出部を通過した液体を吸収する吸収部とを含む免疫クロマト分析装置。
2.前記インキュベーション部が、界面活性剤を含有することを特徴とする前項1に記載の免疫クロマト分析装置。
3.前記インキュベーション部が、分子シャペロンを含有することを特徴とする前項1に記載の免疫クロマト分析装置。
4.前記インキュベーション部が、環状オリゴ糖を含有することを特徴とする前項2に記載の免疫クロマト分析装置。
5.前記標識物質の平均粒径が、20〜200nmであることを特徴とする前項1〜4のいずれか1項に記載の免疫クロマト分析装置。
6.前項1〜5のいずれか1項に記載の免疫クロマト分析装置を用い、下記工程(1)〜(5)を順次実施することを特徴とする、免疫クロマト分析方法。
(1)前記検体を試料添加部に添加する工程
(2)前記標識物質保持部に保持されている標識物質により前記検体に含まれる被検出物質を認識させる工程
(3)前記インキュベーション部において標識物質の溶出を遅延させる工程
(4)前記検体及び標識物質を移動相としてクロマトグラフ媒体部に展開させる工程
(5)展開された移動相中の被検出物質を検出部で検出する工程。
以下、図面を参照しながら本発明の免疫クロマト分析装置の一実施形態について説明する。
(1)前記検体を試料添加部に添加する工程
(2)前記標識物質保持部に保持されている標識物質により前記検体に含まれる被検出物質を認識させる工程
(3)前記インキュベーション部において標識物質の溶出を遅延させる工程
(4)前記検体及び標識物質を移動相としてクロマトグラフ媒体部に展開させる工程
(5)展開された移動相中の被検出物質を検出部で検出する工程。
各工程について以下に説明する。
工程(1)では、第1に、検体を、測定精度を低下させることなく、免疫クロマトグラフ媒体中をスムーズに移動する程度の濃度に検体希釈液で調整または希釈して検体含有液とするのが好ましい。第2に、該検体含有液を試料添加部(1)上に、所定量(通常、0.05〜2ml)滴下する。検体含有液が滴下されると、検体含有液は試料添加部(1)中で移動を開始する。
工程(2)は、工程(1)において試料添加部に添加された検体含有液を、標識物質保持部(2)へと移動させ、標識物質保持部に保持されている標識物質により検体中の被検出物質を認識させる工程である。
工程(3)は、工程(2)において被検出物質が標識物質に認識された後に実施され、標識物質保持部から標識物質の溶出を遅延させる役割を有する。試料添加部で添加された検体含有液は、前記のように標識物質保持部に到達するが、ここでは被検出物質と標識物質とが十分反応するよりも前に、標識物質保持部から標識物質が溶出して(流れ出て)しまう傾向にある。
工程(4)は、工程(3)において被検出物質が標識物質に認識されかつインキュベーション部を通過した後、検体及び標識物質を、クロマトグラフ媒体部(4)上を移動相として通過させる工程である。
工程(5)は、クロマトグラフ媒体上を移動相として通過した検体中の被検出物質が、例えば抗原・抗体の特異的結合反応により、検出部に保持、即ち、担持固定されている抗体と標識試薬とによってサンドイッチ状に挟まれるように特異的に反応結合して、検出部が着色する工程である。
(1)試料添加部の作製
試料添加部としてグラスファイバーからなる不織布(ミリポア社製:300mm×30mm)を用いた。
金コロイド懸濁液(田中貴金属工業社製:LC80、30または150nm)0.5mlに、リン酸緩衝液(pH7.4)で0.05mg/mlの濃度になるように希釈したマウス由来抗インフルエンザAモノクローナル抗体(第二抗体)を0.1ml加え、室温で10分間静置した。
次いで、1質量%の牛血清アルブミン(BSA)を含むリン酸緩衝液(pH7.4)を0.1ml加え、更に室温で10分間静置した。その後、十分撹拌した後、8000×gで15分間遠心分離を行い、上清を除去した後、1質量%のBSAを含むリン酸緩衝液(pH7.4)を0.1ml加えた。以上の手順で標識物質溶液を作製した。
インキュベーション部として、12mm×300mmグラスファイバーパッド(ミリポア社製)を用いた。
界面活性剤を加える場合は、表1〜3に記載の含有量となるようにグラスファイバーパッドに表1〜3に記載の界面活性剤10質量%溶液を加えた後に乾燥し保持させた(実施例5〜17)。
環状オリゴ糖を更に加える場合は、インキュベーション部に対し表1〜3に記載の含有量となるように前記界面活性剤を含む5質量%のα−シクロデキストリン(東京化成 catNo.C0776)水溶液またはγ−シクロデキストリン(東京化成 catNo.C0869)水溶液を加えた後に乾燥し保持させた(実施例5〜17)。実施例5〜15ではα−シクロデキストリン、実施例16〜17ではγ−シクロデキストリンを使用した。
分子シャペロンを加える場合は、表3に記載の含有量となるように、インキュベーション部に対し、10質量%の分子シャペロン(Hsp70,Human,Recombinant(フナコシ社製:SPR−103B))溶液を加えた後に乾燥し保持させた(実施例18〜19)。
メンブレンとしてニトロセルロースからなるシート(ミリポア社製、商品名:HF120、300mm×25mm)を用いた。
次に、バッキングシートから成る基材に、試料添加部、標識物質保持部、インキュベーション部、検出部が担持されたクロマトグラフ媒体部、展開した試料や標識物質を吸収するための吸収部としてグラスファイバー製の不織布を順次貼り合わせた。そして、裁断機で幅が5mmとなるように裁断し、免疫クロマト分析装置とした。
表1〜3に記載の含有量の非イオン界面活性剤(日油株式会社製、商品名:MN811とナカライテスク社製、商品名NP−40の1:1混合物)、80mMの塩化カリウム、20mMのグアニジン塩酸塩、0.4重量%のポリビニルピロリドン(平均分子量36万)を含む50mMのHEPES緩衝液(pH7.5)を調製し、鼻汁・痰・咽頭ぬぐい液等の検体を希釈処理するための試薬とした。
上記作製した免疫クロマト分析装置を用いて、以下の方法で試料中の肺炎球菌の存在の有無を測定した。即ち、吸引トラップの片方の管を吸引ポンプに、もう片方の管を肺炎球菌に感染していない人の喉の奥部まで挿入し、吸引ポンプを陰圧にして喀痰を採取した。
目視で測定した評価方法を以下に記す。
+:赤色の発色を確認できる
++:赤色の発色を強く確認できる
+++:赤色の発色を非常に強く確認できる
±:赤色の発色を弱く確認できる
−:赤色の発色を確認できない
また、実施例1〜19において、インキュベーション部のバッキングシートへの張り合わせ不良の有無を評価した。具体的には、裁断機で5mm幅に裁断し製造された20本の免疫クロマト分析装置を無作為に抽出し、インキュベーション部の剥がれが生じた本数を目視で確認した。
結果を表1〜3に示す。
実施例1において、インキュベーション部を設けず、標識物質保持部の試料展開方向の長さを12mmとしたこと以外は、実施例1を繰り返した。結果を表1に示す。
2.標識物質保持部
3.インキュベーション部
4.クロマトグラフ媒体部
5.検出部
6.吸収部
7.バッキングシート
Claims (4)
- 検体を添加する試料添加部と、前記検体に含まれる被検出物質を認識する標識物質を保持する標識物質保持部と、前記標識物質の溶出を遅延させるインキュベーション部と、前記被検出物質を検出する検出部が担持されたクロマトグラフ媒体部と、前記検出部を通過した液体を吸収する吸収部とをこの順で設け、前記インキュベーション部が、非イオン性界面活性剤及び単糖が5〜10個環状につながった構造を有するオリゴ糖を含有することを特徴とする免疫クロマト分析装置。
- 検体を添加する試料添加部と、前記検体に含まれる被検出物質を認識する標識物質を保持する標識物質保持部と、前記標識物質の溶出を遅延させるインキュベーション部と、前記被検出物質を検出する検出部が担持されたクロマトグラフ媒体部と、前記検出部を通過した液体を吸収する吸収部とを含み、前記インキュベーション部が、ヒートショックプロテインを含有することを特徴とする免疫クロマト分析装置。
- 前記標識物質の平均粒径が、20〜200nmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の免疫クロマト分析装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の免疫クロマト分析装置を用い、下記工程(1)〜(5)を順次実施することを特徴とする、免疫クロマト分析方法。
(1)前記検体を試料添加部に添加する工程
(2)前記標識物質保持部に保持されている標識物質により前記検体に含まれる被検出物質を認識させる工程
(3)前記インキュベーション部において標識物質の溶出を遅延させる工程
(4)前記検体および標識物質を移動相としてクロマトグラフ媒体部に展開させる工程
(5)展開された移動相中の被検出物質を検出部で検出する工程。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014066127 | 2014-03-27 | ||
JP2014066127 | 2014-03-27 | ||
PCT/JP2015/059739 WO2015147291A1 (ja) | 2014-03-27 | 2015-03-27 | 免疫クロマト分析装置及び免疫クロマト分析方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2015147291A1 JPWO2015147291A1 (ja) | 2017-04-13 |
JP6533216B2 true JP6533216B2 (ja) | 2019-06-19 |
Family
ID=54195795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016510565A Active JP6533216B2 (ja) | 2014-03-27 | 2015-03-27 | 免疫クロマト分析装置及び免疫クロマト分析方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6533216B2 (ja) |
WO (1) | WO2015147291A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6659406B2 (ja) | 2016-03-04 | 2020-03-04 | 田中貴金属工業株式会社 | イムノクロマトグラフィー装置 |
CN114280312B (zh) * | 2020-09-27 | 2023-09-15 | 河北特温特生物科技发展有限公司 | 一种用于免疫荧光层析检测的全血分离膜及其制备方法和应用 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0545360A (ja) * | 1991-08-12 | 1993-02-23 | Konica Corp | 免疫学的測定装置 |
JP3408751B2 (ja) * | 1997-09-18 | 2003-05-19 | 松下電器産業株式会社 | 免疫クロマトグラフィー装置 |
US7045297B2 (en) * | 2001-11-14 | 2006-05-16 | Prion Developmental Laboratories, Inc. | Rapid prion-detection assay |
-
2015
- 2015-03-27 WO PCT/JP2015/059739 patent/WO2015147291A1/ja active Application Filing
- 2015-03-27 JP JP2016510565A patent/JP6533216B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPWO2015147291A1 (ja) | 2017-04-13 |
WO2015147291A1 (ja) | 2015-10-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101947884B1 (ko) | 면역 크로마토그래피 분석 방법 | |
JP5992703B2 (ja) | イムノクロマトグラフィー検出方法 | |
JP6226624B2 (ja) | 溶血性レンサ球菌診断イムノクロマト試薬、キット及び検出方法 | |
JP5567932B2 (ja) | イムノクロマトグラフィー用試薬組成物およびそれを用いた測定方法 | |
KR101607715B1 (ko) | 면역 크로마토그래피법을 위한 전개액, 및 이를 이용한 측정 방법 | |
JP6397224B2 (ja) | 免疫学的測定試薬におけるプロゾーン現象の解消法 | |
JP6008670B2 (ja) | イムノクロマトグラフ試験ストリップ用メンブレン、試験ストリップ及び検査方法 | |
WO2017126593A1 (ja) | クロマトグラフ媒体 | |
WO2017002882A1 (ja) | クロマト分析装置およびクロマト分析方法 | |
JP6533216B2 (ja) | 免疫クロマト分析装置及び免疫クロマト分析方法 | |
JP6192374B2 (ja) | 担体及び水溶性多糖類を含むイムノクロマト用展開液 | |
JP5825190B2 (ja) | アナライトを検出または定量するためのラテラルフロー型クロマト法用テストストリップ | |
JP6595215B2 (ja) | 免疫クロマト分析装置およびその製造方法並びに免疫クロマト分析方法 | |
JP2008197038A (ja) | イムノクロマトグラフィー法 | |
JP5265423B2 (ja) | クロマトグラフ方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161114 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171017 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181016 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181217 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190423 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190523 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6533216 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |