JP6531565B2 - 内燃機関の吸気構造 - Google Patents

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Description

本発明は内燃機関の吸気構造に係り、特に、多気筒内燃機関の各気筒にEGRガスを均等に分配するのに有利な構造に関する。
一般に内燃機関において、排気ガスの一部を吸気通路に環流させるEGR(排気再循環:Exhaust Gas Recirculation)を実行することが知られている。
特開2008−286130号公報
多気筒内燃機関においてEGRを実行する場合、各気筒にEGRガスを均等に分配し、各気筒のEGR率を均一化することが望まれる。
そこで本発明は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、各気筒のEGR率を均一化することができる内燃機関の吸気構造を提供することにある。
本発明の一の態様によれば、
多気筒内燃機関の各気筒の吸気ポートに吸気を分配する吸気マニホールドと、
前記吸気マニホールドの入口に接続された吸気ダクトと、
前記吸気ダクトに接続され、前記吸気ダクト内にEGRガスを排出する2つのEGR排出管と、
を備え、
前記吸気ダクトは、上流側から下流側に向かうにつれ上下方向に折り返される折り返し部と、前記折り返し部の下流端から延びて側方に曲げられ、前記吸気マニホールドの入口に接続される湾曲出口部とを有し、
前記2つのEGR排出管は、前記折り返し部における前半の曲がり部のアウトコーナー部に接続され、
前記湾曲出口部は、エルボ形状をなすように曲げられている
ことを特徴とする内燃機関の吸気構造が提供される。
好ましくは、前記湾曲出口部は、上流側から下流側に向かうにつれ、一旦増加され、その後減少される通路断面積を有する。
好ましくは、前記折り返し部はコ字状に折り返され、前記2つのEGR排出管は、前記折り返し部における最初の曲がり部のアウトコーナー部に接続されている。
好ましくは、前記2つのEGR排出管のうち、一方が直管状であり、他方が曲がり管状である。
好ましくは、前記吸気マニホールドの入口が、マニホールド長手方向の中央部でかつ前記吸気マニホールドの側部に配置されている。
本発明によれば、各気筒のEGR率を均一化することができるという、優れた効果が発揮される。
本発明の実施形態に係る内燃機関の吸気構造の上面図である。 同左側面図である。 同右斜視図である。 同左斜視図である。 本実施形態の要部拡大上面図である。 比較例の要部拡大上面図である。 本実施形態の気筒毎EGR率とそのばらつきを示すグラフである。 比較例の気筒毎EGR率とそのばらつきを示すグラフである。 本実施形態の湾曲出口部周辺の流れの様子を模式的に示す上面図である。 比較例の湾曲出口部周辺の流れの様子を模式的に示す上面図である。 吸気マニホールド入口を中心方向下流側から見たときの流れの様子を模式的に示す側面図である。 本実施形態における吸気ダクト内のEGR率分布を示す概略斜視図である。 比較例における吸気ダクト内のEGR率分布を示す概略斜視図である。 1つのEGR排出管の通路断面積を示す概略図である。 2つのEGR排出管の通路断面積を示す概略図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る内燃機関の吸気構造の上面図である。図2は同左側面図、図3および図4はそれぞれ同右斜視図および同左斜視図である。本実施形態の内燃機関(エンジン)は、車両用の多気筒圧縮着火式内燃機関、すなわちディーゼルエンジンである。図示例は直列6気筒エンジンを示すが、エンジンのシリンダ配置形式、気筒数等は任意である。本実施形態ではエンジンが車両に縦置きされることを予定されている。車両およびエンジンの前後左右上下方向は図示する通りである。
本実施形態の吸気構造は、エンジンの各気筒(#1〜#6気筒)の吸気ポート1に吸気を分配する吸気マニホールド2と、吸気マニホールド2の入口3に接続された吸気管もしくは吸気ダクト4と、吸気ダクト4に接続され、吸気ダクト4内にEGRガスを排出する2つのEGR排出管5,6とを備える。
吸気ポート1は、各気筒に2つずつ設けられている。ここで吸気ポート1は図示しないシリンダヘッドの内部に画成されており、実際には図示のように見えないものであるが、ここでは理解を容易にするため敢えて外形を図示している。図から明らかなように#1〜#6気筒がエンジンの前方から後方に向かって列設され、これに対応して吸気マニホールド2も前方から後方に延びている。以下、吸気マニホールド2が延びる長手方向を「マニホールド長手方向」という。
吸気マニホールド2は、シリンダヘッドに取り付けられ、各気筒の各吸気ポート1に連通される。また吸気マニホールド2は、吸気を導入するための入口3を有する。入口3から導入された吸気は吸気マニホールド2内に一旦貯留され、吸気行程となっている気筒の吸気ポート1に順次供給される。これにより吸気が各気筒の吸気ポート1に分配される。
本実施形態では、各気筒の各吸気ポート1がシリンダヘッドの左側面部に開口され、吸気マニホールド2は、これら吸気ポート1を一括して覆うカバー状のものとされている。従って吸気マニホールド2はインカバーとも称される。もっとも吸気マニホールド2の形態は任意であり、通常同様、気筒別または吸気ポート別の複数の出口を有するものであってもよい。
入口3は、マニホールド長手方向の中央部でかつ吸気マニホールド2の側部に配置されている。より詳しくは、入口3は円筒状に形成されている。そして入口3の中心C(図1参照)は、マニホールド長手方向の中間地点(#3気筒と#4気筒の境界位置)X1より僅かに後方に位置される。また入口3は、吸気マニホールド2の左側面部7に配置され、左側に向かって開口している。
吸気ダクト4は、概ね、前方から後方に向かって延び、円形断面を有し、その伸長方向に沿って吸気を流通させる。吸気ダクト4は、上流側から順に、上流部11、スロットル格納部12、直管部13、折り返し部14、および湾曲出口部15を有する。上流部11はaからbまでの区間部分、スロットル格納部12はbからcまでの区間部分、直管部13はcからdまでの区間部分、折り返し部14はdからgまでの区間部分、湾曲出口部15はgからhまでの区間部分である。湾曲出口部15の下流端hが吸気マニホールド2の入口3に接続されている。
ターボチャージャ(図示せず)のコンプレッサおよびインタークーラ(図示せず)を順に通過した後の新気が、上流部11の上流端aから上流部11に導入される。上流部11は、その前端部が左斜め下に向かって曲げられると共に、その後端部付近で僅かに拡径され、スロットル格納部12に同軸に接続される。直管状のスロットル格納部12には電子制御式のスロットルバルブ16が格納されている。スロットル格納部12には直管部13が同軸接続され、直管部13は所定の長さを有する。上流部11の後半部、スロットル格納部12および直管部13は、マニホールド長手方向と平行に、前方から後方に向かって延びている。またこれらは、吸気マニホールド2よりも上方の位置に配置されている。
直管部13の下流側に折り返し部14が接続されている。折り返し部14は、上下方向、具体的には上方から下方に折り返され、本実施形態においてはコ字状(もしくは角ばったU字状)に折り返されている。折り返し部14は、直管部13の下流端dから延びてやや左斜め下向きに略直角に曲げられる第1曲がり部17と、第1曲がり部17の下流端eから左斜め下に延びる直管部18と、直管部18の下流端fから延びて前方斜め下向きに略直角(詳細には直角より若干大きい鈍角)に曲げられる第2曲がり部19とを有する。第1曲がり部17はdからeまでの区間部分、直管部18はeからfまでの区間部分、第2曲がり部19はfからgまでの区間部分である。
湾曲出口部15は、折り返し部14の下流端g、すなわち第2曲がり部19の下流端gから延びて側方に曲げられ、吸気マニホールド2の入口3に接続される。本実施形態において、湾曲出口部15は右側に曲げられ、入口3に同軸に接続される。第2曲がり部19の出口部(曲がった直後の部分)の向きに対応して、湾曲出口部15の入口部(曲がる直前の部分)も、前方斜め下向きに延びている。
具体的には図示しないが、上記の如く折り返し部14を形成した結果、折り返し部14の中心軸を含む仮想的な平面は、入口3の中心Cを含む仮想的な水平面に対し、直角ではなく鋭角をなす。折り返し部14は、湾曲出口部15との接続点(g)を基点として、吸気マニホールド2側(右側)に若干倒れるよう傾斜されている。
2つのEGR排出管、すなわち第1EGR排出管5と第2EGR排出管6は、折り返し部14における前半の曲がり部のアウトコーナー部、具体的には第1曲がり部17の出口側のアウトコーナー部に接続されている。第1EGR排出管5と第2EGR排出管6は、それぞれ仮想的に示すEGRバルブ20から延びてEGRガスを折り返し部14内に排出し、新気と合流させる。なお周知のようにEGRガスとは、排気通路(図示せず)から取り出され吸気通路に環流される排気ガスの一部を意味する。
第1EGR排出管5と第2EGR排出管6は、共に上下に長い縦長の断面形状を有し、一定の通路断面積を有する。第1EGR排出管5は、所定の曲率半径で湾曲された曲がり管状であり、第1曲がり部17の内部の中心部に向かってEGRガスを排出するよう指向されている。第2EGR排出管6は、直管状であるが、やはり第1曲がり部17の内部の中心部に向かってEGRガスを排出するよう指向されている。このように2つのEGR排出管5,6を備えることにより、後述するように、EGRガスと新気の接触面積を増加することができる。
図5に示すように、本実施形態のEGRバルブ20は、EGRガスが導入される入口通路31と、入口通路31から対称的かつ二股状に分岐された2つの出口通路32,33と、各出口通路32,33の入口をそれぞれ開閉する弁体34,35と、これら弁体34,35を連結するロッド37と、ロッド37を往復動させることにより弁体34,35を同時に開閉作動させるアクチュエータ36とを有する。弁体34,35にはポペット弁タイプのものが使用される。一方の出口通路32は第1EGR排出管5に接続され、他方の出口通路32,33は第2EGR排出管6に接続される。アクチュエータ36は、電子制御ユニット(ECU)100からの開弁信号に基づいて弁体34,35を開閉作動させる。なお入口通路31には、EGRクーラ(図示せず)を通過した後のEGRガスが導入される。
特に本実施形態において、湾曲出口部15は、エルボ形状をなすように曲げられている。図5に詳細に示すように、湾曲出口部15は、エルボ形状をなすように直角に曲げられており、インコーナー側およびアウトコーナー側でそれぞれ所定の曲率半径R1,R2を有する。R1<R2である。アウトコーナー側には、曲がった直後に直線部21があるが、インコーナー側にはそのような直線部が存在しない。このようなエルボ形状とした結果、湾曲出口部15の通路断面積は、矢示するような吸気流れ方向の上流側から下流側に向かうにつれ、一旦増加し、その後減少する。
本実施形態において、第1および第2EGR排出管5,6の接続位置から吸気マニホールド入口3までの間の吸気ダクト4には、二つの曲がり部(第2曲がり部19と湾曲出口部15)が形成される。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
本実施形態によれば、特に湾曲出口部15の形状を上述の如きエルボ形状としたことにより、吸気マニホールド2への流入前に、EGRガスを新気と十分に接触させ、かつ混合させることができる。そして吸気マニホールド2内を経て吸気ポート1に到達した段階において、各気筒にEGRガスを均等に分配することができ、EGR率の気筒毎のばらつきを十分に抑制し、各気筒のEGR率すなわち気筒毎EGR率を均一化することができる。なおEGR率とは、単位時間当たりにおける新気量とEGRガス量の合計値に対するEGRガス量の割合(%)をいう。
ここで理解を容易にするため、本実施形態と類似する比較例と比較して本実施形態の作用効果を説明する。
比較例は、湾曲出口部の構成のみが本実施形態と異なる。以下、比較例について本実施形態と同様の部分には図中同一符号を付して説明を割愛し、本実施形態との相違点を主に説明する。
図6に、比較例の湾曲出口部15Aの構成を詳細に示す。図示するように、湾曲出口部15Aは、ベンド形状をなすように曲げられている。特に湾曲出口部15Aは、ベンド形状をなすように直角に曲げられており、その中心軸が所定の曲率半径R3を有する。R1<R2<R3である。このようなベンド形状とした結果、湾曲出口部15Aの通路断面積は、矢示するような吸気流れ方向の上流端gから下流端hにかけて一定となる。
本発明者は、本実施形態と比較例の効果を検証するため、コンピュータシミュレーションによる試験を行った。その結果を図7および図8に示す。図7は本実施形態に関するもの、図8は比較例に関するものである。
試験モードとして、モード1からモード4までの4つのモードを設定した。各モードは、エンジン回転数、負荷、EGR率を変えた試験条件である。
図7および図8の下段は、各モードにおける各気筒のEGR率(%)を示す。また図7および図8の上段は、各モードにおける各気筒のEGR率のばらつき(%)を示す。ある1気筒(対象気筒という)のEGR率のばらつきは、対象気筒のEGR率から全気筒の平均EGR率を減じて得られる差で表される。
図7に示すように、本実施形態の場合、全てのモードおよび気筒において、EGR率のばらつきを目標値±α%以内に確実に抑えることができる。
これに対し図8に示すように、比較例の場合だと、モード2とモード4(いずれも高EGR)において、EGR率のばらつきが目標値±α%以内に収まらない気筒が存在する。
従って本実施形態は、比較例よりも気筒毎EGR率のばらつきを抑制し、気筒毎EGR率を均一化することができる。
図9および図10は、湾曲出口部15,15A周辺の流れの様子を模式的に示す。
図9に示す本実施形態の場合、図示しない通路中心軸に沿った主流の他、図示するようなEGR率が比較的高い流れF1と、EGR率が比較的低い流れF2とがあることが判明した。なお流れF1はEGRガスが濃い流れと言い換えることができ、流れF2はEGRガスが薄い流れと言い換えることができる。
吸気(新気とEGRガスの総称)が湾曲出口部15を通過して曲がるとき、通路断面積が増加、減少するので、これに起因して吸気の流れが乱される。流れF1は、きついインコーナー部を曲がった後、インコーナー出口側内壁22から剥離した流れである。また流れF2は、湾曲出口部15を曲がった後、通路外側から通路中心側に向かって回り込む流れである。これら流れF1,F2の接触、混合ないし攪拌作用により、新気とEGRガスの混合が促進され、気筒毎EGR率の均一化に有利となる。
また、図11に示すように、本実施形態の吸気マニホールド入口3を中心(C)方向下流側から見たとき、概ねその上半分の領域と下半分の領域とで反対回りの旋回流ができる。こうした旋回流も新気とEGRガスの混合を促進し、気筒毎EGR率を均一化する上で有利である。
これに対し、図10に示す比較例の場合だと、吸気が湾曲出口部15Aを通過して曲がるとき、通路断面積が変わらないので、吸気は通路中心軸に沿ってよりスムーズに流れる傾向にあり、流れの乱れは生じ難い。インコーナー側では、インコーナー出口側内壁22に対する流れF1の剥離は少なくなる。またアウトコーナー側でも、流れF2は通路内壁に沿って流れる傾向にあり、通路中心側に回り込むような流れは少なくなる。これにより、流れF1,F2の混合作用は本実施形態より劣る結果となる。
なお、全てのモードにおいて前記と同様の流れの傾向があることが判明した。
図12および図13は、EGR排出管5,6の接続位置から吸気マニホールド入口3までの間の複数位置におけるEGR率分布を示す。図中、白抜きで示される領域R1が低EGR率領域、黒塗りで示される領域R3が高EGR率領域、ドット塗りで示される領域R2が中間EGR率領域である。中間EGR率領域R2は、EGRガスと新気の混合がある程度進んだ好ましい領域である。これに対し低EGR率領域R1は中間EGR率領域R2よりEGR率が低い領域であり、高EGR率領域R3は中間EGR率領域R2よりEGR率が高い領域であり、いずれも好ましくない。
これら図から分かるように、EGRガス導入開始から下流側に向かうにつれ、領域R1,R3は次第に減少し、領域R2は次第に増加する。これは、下流側に向かうにつれ新気とEGRガスの混合が進んでいくことを意味する。特に、図12に示す本実施形態では、図13に示す比較例よりも、吸気マニホールド入口3の位置において領域R3の位置が中心C寄りとなっている。これは、本実施形態の方が比較例よりも、EGRガスの濃い領域R3がマニホールド長手方向中間地点X1(図1参照)に近く、好ましいことを意味する。逆に比較例だと、EGRガスの濃い領域R3が中心Cおよびマニホールド長手方向中間地点X1に対しより後方に偏在し、後方の気筒(例えば#6気筒)において気筒毎EGR率が平均EGR率に対しより高くなる可能性がある。これは、気筒毎EGR率の均一化に不利である。
また図12に示す本実施形態では、図13に示す比較例よりも、吸気マニホールド入口3の位置において領域R2の面積が拡大され、またEGR率分布が中心対称に近づいている。これらも、気筒毎EGR率の均一化に有利である。
ところで本実施形態では、2つのEGR排出管5,6を備えることにより、EGRガスと新気の接触面積を増加することができる。すなわち、図14に示すような通路断面積Aを有する1つのEGR排出管からEGRガスを排出するよりも、図15に示すような通路断面積A/2を有する2つのEGR排出管からEGRガスを排出した方が、図15にS1,S2で示す部分でEGRガスを新気に接触させられ、接触面積を増加できる。そしてEGRガスと新気の混合を促進させ、気筒毎EGR率の均一化を促進させることができる。
以上述べたように本実施形態によれば、気筒毎EGR率の均一化を有利に行うことができる。
このほか、本実施形態は次の利点をも有する。
(1)本実施形態では吸入空気量の気筒間ばらつきも小さく、気筒毎EGR率のばらつきが小さいことも相俟って、吸気中の各ガス成分を各気筒に均等に分配できる。
(2)スロットルバルブ16へのEGRガスの吹き返しも回避できる。
(3)本実施形態では、EGRガスを吸気ダクト4内に導入してから吸気マニホールド入口3に至るまでの間に、吸気の流れを必要かつ十分なだけ乱し、EGRガスの新気との混合と吸気抵抗の低減とを両立することができる。すなわち、混合を優先して吸気の流れを必要以上に乱せば、吸気抵抗が増加し、ダクト形状によって得られる最大吸入空気量が低下する。逆に、吸気抵抗低減を優先して吸気を必要以上に乱さないようにすれば、自ずと混合が不十分となり、気筒毎EGR率の均一化に不利である。本実施形態では、吸気マニホールド入口3に至った時点で殆ど全ての混合を丁度終えるよう、折り返し部14、湾曲出口部15およびEGR排出管5,6が構成されている。従って、吸気抵抗の増加を必要最小限に止めつつ、上記の相反する要求を満足することができる。
以上、本発明の実施形態を詳細に述べたが、本発明は他の実施形態も可能である。例えば、本実施形態の構成を左右逆にした実施形態、あるいは本実施形態の構成を上下逆にした実施形態、あるいは本実施形態の構成の前後と左右を入れ替えた実施形態(すなわち全体として左右方向に長い実施形態)等も可能である。
本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 吸気ポート
2 吸気マニホールド
3 入口
4 吸気ダクト
5 第1EGR排出管
6 第2EGR排出管
14 折り返し部
15 湾曲出口部

Claims (5)

  1. 多気筒内燃機関の各気筒の吸気ポートに吸気を分配する吸気マニホールドと、
    前記吸気マニホールドの入口に接続された吸気ダクトと、
    前記吸気ダクトに接続され、前記吸気ダクト内にEGRガスを排出する2つのEGR排出管と、
    を備え、
    前記吸気ダクトは、上流側から下流側に向かうにつれ上下方向に折り返される折り返し部と、前記折り返し部の下流端から延びて側方に曲げられ、前記吸気マニホールドの入口に接続される湾曲出口部とを有し、
    前記2つのEGR排出管は、前記折り返し部における前半の曲がり部のアウトコーナー部に接続され、
    前記湾曲出口部は、エルボ形状をなすように曲げられている
    ことを特徴とする内燃機関の吸気構造。
  2. 前記湾曲出口部は、上流側から下流側に向かうにつれ、一旦増加され、その後減少される通路断面積を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気構造。
  3. 前記折り返し部はコ字状に折り返され、前記2つのEGR排出管は、前記折り返し部における最初の曲がり部のアウトコーナー部に接続されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の吸気構造。
  4. 前記2つのEGR排出管のうち、一方が直管状であり、他方が曲がり管状である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の吸気構造。
  5. 前記吸気マニホールドの入口が、マニホールド長手方向の中央部でかつ前記吸気マニホールドの側部に配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の吸気構造。
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