JP2017133413A - 内燃機関の吸気構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】EGRガスの新気への混合を促進する。【解決手段】本発明に係る内燃機関の吸気構造は、多気筒内燃機関の各気筒の吸気ポートに吸気を分配する吸気マニホールド2と、吸気マニホールドの入口3に接続された吸気ダクトと、吸気ダクト内に開口され、EGRガスが排出される2つのEGR出口5B,6Bとを備え、吸気ダクトは、曲がり通路50を有し、曲がり通路の中心線Oを含む平面Hと、中心線を通り平面に直交する直交軸Vとを仮想した場合に、2つのEGR出口は、平面を挟み、かつ直交軸に対するアウトコーナー側の位置にそれぞれ配置される。【選択図】図6

Description

本発明は内燃機関の吸気構造に係り、特に、多気筒内燃機関の各気筒にEGRガスを均等に分配するのに有利な構造に関する。
一般に内燃機関において、排気ガスの一部を吸気通路に環流させるEGR(排気再循環:Exhaust Gas Recirculation)を実行することが知られている。
特開2003−254169号公報
多気筒内燃機関においてEGRを実行する場合、各気筒にEGRガスを均等に分配し、各気筒のEGR率を均一化することが望まれる。そのためには、EGRガスを新気に十分に混合させるのが望ましい。
そこで本発明は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、EGRガスの新気への混合を促進することができる内燃機関の吸気構造を提供することにある。
本発明の一の態様によれば、
多気筒内燃機関の各気筒の吸気ポートに吸気を分配する吸気マニホールドと、
前記吸気マニホールドの入口に接続された吸気ダクトと、
前記吸気ダクト内に開口され、EGRガスが排出される2つのEGR出口と、
を備え、
前記吸気ダクトは、曲がり通路を有し、
前記曲がり通路の中心線を含む平面と、前記中心線を通り前記平面に直交する直交軸とを仮想した場合に、前記2つのEGR出口は、前記平面を挟み、かつ前記直交軸に対するアウトコーナー側の位置にそれぞれ配置される
ことを特徴とする内燃機関の吸気構造が提供される。
好ましくは、前記曲がり通路が約90°曲げられている。
好ましくは、前記吸気ダクトは、上流側から下流側に向かうにつれ折り返される折り返し部を有し、前記折り返し部は、上流側から順に第1曲がり部と第2曲がり部を有し、
前記曲がり通路は、前記第1曲がり部内に形成された第1曲がり通路である。
好ましくは、前記折り返し部は、上下方向に折り返され、
前記吸気ダクトは、前記折り返し部の下流端から延びて側方に曲げられ、前記吸気マニホールドの入口に接続される湾曲出口部をさらに有する。
本発明によれば、EGRガスの新気への混合を促進することができる。
本発明の実施形態に係る内燃機関の吸気構造の上面図である。 同左側面図である。 同後面図である。 同右斜視図である。 EGRバルブの構成を示す断面図である。 第1曲がり部から吸気マニホールドまでの通路形状を示す後面図である。 曲がり通路における流れの流速分布を示す概略図である。 図7のVIII−VIII断面図である。 1つのEGR出口の通路断面積を示す概略図である。 2つのEGR出口の通路断面積を示す概略図である。 変形例の通路形状を示す後面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る内燃機関の吸気構造の上面図である。図2は同左側面図、図3および図4はそれぞれ同後面図および同右斜視図である。本実施形態の内燃機関(エンジン)は、車両用の多気筒内燃機関、具体的には直列6気筒ディーゼルエンジンである。但しエンジンの種類、用途、シリンダ配置形式、気筒数等は任意である。本実施形態ではエンジンが車両に縦置きされることを予定されている。ここで述べる吸気構造の前後左右上下の各方向は、エンジンが車載された場合における車両の各方向と一致する。但し、これはあくまで便宜的なものであり、車両の各方向と必ずしも一致しなくてもよい。
本実施形態の吸気構造は、エンジンの各気筒(#1〜#6気筒)の吸気ポート(図示せず)に吸気を分配する吸気マニホールド2と、吸気マニホールド2の入口3に接続された吸気管もしくは吸気ダクト4とを備える。吸気ダクト4には、2つのEGR通路すなわち第1EGR通路5および第2EGR通路6が形成されたEGR排出管1が一体的に設けられる。
吸気ポートは、図3に仮想線で示すシリンダヘッドCHの内部に、1気筒当たり2つずつ設けられている。#1〜#6気筒の吸気ポートがエンジンの前方から後方に向かって列設され、これに対応して吸気マニホールド2も前方から後方に延びている。以下、吸気マニホールド2が延びる長手方向を「マニホールド長手方向」という。
吸気マニホールド2は、シリンダヘッドCHに取り付けられ、各気筒の各吸気ポートに連通される。吸気マニホールド2は、その取付時にボルトが挿通される複数のボルト挿通孔41を有する。また吸気マニホールド2は、吸気を導入するための入口3を有する。入口3から導入された吸気は吸気マニホールド2内に一旦貯留され、吸気行程となっている気筒の吸気ポートに順次供給される。これにより吸気が各気筒の吸気ポートに分配される。
本実施形態では、各気筒の各吸気ポートがシリンダヘッドCHの左側面部に開口され、吸気マニホールド2は、これら吸気ポートを一括して覆うカバー状のものとされている。従って吸気マニホールド2はインカバーとも称される。もっとも吸気マニホールド2の形態は任意であり、通常同様、気筒別または吸気ポート別の複数の出口を有するものであってもよい。
入口3は、マニホールド長手方向の中央部でかつ吸気マニホールド2の側部に配置されている。より詳しくは、入口3は円筒状に形成されている。そして入口3の中心C3(図1参照)は、吸気マニホールド2の長手方向の中間地点(#3気筒と#4気筒の境界位置)X1より僅かに後方に位置される。また入口3は、吸気マニホールド2の左側面部に配置され、左側に向かって開口している。
吸気ダクト4は、その内部に断面円形の吸気通路を画成し、上流側から下流側に向かって長手方向に吸気を流通させる。吸気ダクト4は、上流側から順に、直管部13、折り返し部14、および湾曲出口部15を有する。直管部13の上流側には、電子制御式のスロットルバルブを格納するスロットル格納部12がフランジ接続される。図示しないが、スロットル格納部12の上流側には上流吸気ダクトがフランジ接続される。直管部13はaからbまでの区間部分、折り返し部14はbからfまでの区間部分、湾曲出口部15はfからgまでの区間部分である。湾曲出口部15の下流端gが吸気マニホールド2の入口3に接続されている。
ターボチャージャ(図示せず)のコンプレッサおよびインタークーラ(図示せず)を順に通過した新気が、上流吸気ダクト、スロットル格納部12を順に通過して吸気ダクト4の直管部13に導入される。直管部13はスロットル格納部12に同軸接続され、所定の長さを有する。スロットル格納部12および直管部13は、マニホールド長手方向と平行に、前方から後方に向かって延びている。またこれらは、吸気マニホールド2よりも上方の位置に配置されている。
直管部13を吸気マニホールド2に支持させるため、直管部13には2本の中空ポスト13Aが一体形成されている。中空ポスト13Aは直管部13から下方に延び、その下端部が吸気マニホールド2上に着座されている。図示しない長尺のボルトが、中空ポスト13Aの中心穴13Bに上方から挿通され、吸気マニホールド2のネジ穴(図示せず)に締め込まれる。これにより直管部13は吸気マニホールド2に固定される。
また、湾曲出口部15の下流端にはフランジ15Aが一体形成される。図示しないボルトが、フランジ15Aの穴15Bに挿通され、吸気マニホールド2の入口3のネジ穴(図示せず)に締め込まれる。これにより湾曲出口部15が吸気マニホールド2に固定される。
直管部13の下流側に折り返し部14が接続されている。折り返し部14は、通路断面積一定の吸気通路を内部に形成する。折り返し部14は図2に示すように、概して上下方向、具体的には上方から下方に折り返され、本実施形態においてはコ字状(もしくは角ばったU字状)に折り返されている。折り返し部14は、直管部13の下流端bから延びてやや左斜め下向きに90°(もしくは約90°)曲げられる第1曲がり部17と、第1曲がり部17の下流端cから斜め下向きに屈曲する屈曲部18と、屈曲部18の下流端dから直線状に延びる直管部19と、直管部19の下流端eから前方に90°(もしくは約90°)曲げられる第2曲がり部20とを有する。第1曲がり部17はbからcまでの区間部分、屈曲部18はcからdまでの区間部分、直管部19はdからeまでの区間部分、第2曲がり部20はeからfまでの区間部分である。第1曲がり部17および第2曲がり部20が、本発明の第1曲がり部および第2曲がり部に相当する。
湾曲出口部15は、折り返し部14の下流端f、すなわち第2曲がり部20の下流端fから延びて側方に曲げられ、吸気マニホールド2の入口3に接続される。本実施形態において、湾曲出口部15は右側に曲げられ、入口3に同軸に接続される。
本実施形態において、湾曲出口部15はエルボ形状をなすように90°(もしくは約90°)曲げられている。その結果、湾曲出口部15の通路断面積は、上流側から下流側に向かうにつれ、一旦増加し、その後減少する。
第1曲がり部17、屈曲部18、第2曲がり部20および湾曲出口部15は、その内部にそれぞれ曲がり通路を形成する。つまり吸気ダクト4は、計4つの曲がり通路を有することになる。そのうち最も上流側に位置されるのが、第1曲がり部17内に形成された第1曲がり通路50(図6参照)である。
EGR排出管1は、折り返し部14における第1曲がり部17のアウトコーナー部に一体形成されている。EGR排出管1は、その入口部に設けられたフランジ部1Aと、フランジ部1Aに設けられた複数のボルト穴1Bとを有する。フランジ部1Aに、仮想的に示すEGRバルブ25が接合される。図示しないボルトがボルト穴1Bに挿通され、EGRバルブ25のネジ穴に締め込まれる。これによりEGRバルブ25がEGR排出管1ひいては吸気ダクト4に取り付けられる。EGR排出管1は、その内部の2つのEGR通路である第1EGR通路5および第2EGR通路6を通じて、第1曲がり部17内の第1曲がり通路50にEGRガスを排出し、新気と合流させる。なお周知のようにEGRガスとは、排気通路(図示せず)から取り出され吸気通路に環流される排気ガスの一部を意味する。
図3に示すように、フランジ部1Aに、2つのEGR入口、すなわち第1EGR通路5および第2EGR通路6の第1入口5Aおよび第2入口6Aがそれぞれ開口形成されている。第1入口5Aおよび第2入口6Aは、共に上下に長い縦長四角形の断面形状を有し、互いに並列に配置される。第1入口5Aは第2入口6Aより左方に位置される。第1EGR通路5および第2EGR通路6は、一定の通路断面積を有する。詳しくは後述するが、2つのEGR出口、すなわち第1EGR通路5および第2EGR通路6の第1出口5Bおよび第2出口6B(図6参照)は、第1曲がり部17内の第1曲がり通路50(図6参照)に開口される。2つの出口5B,6BからEGRガスを排出し、新気に合流させることにより、後述するように、EGRガスと新気の接触面積を増加し、両者の混合を促進できる。
図5に示すように、本実施形態のEGRバルブ25は、EGRガスが導入される入口通路31と、入口通路31から対称的かつ二股状に分岐された2つの出口通路32,33と、各出口通路32,33の入口をそれぞれ開閉する弁体34,35と、これら弁体34,35を連結するロッド37と、ロッド37を往復動させることにより弁体34,35を同時に開閉作動させるアクチュエータ36とを有する。弁体34,35にはポペット弁タイプのものが使用される。一方の出口通路32はEGR排出管1の第1入口5Aに接続され、他方の出口通路33はEGR排出管1の第2入口6Aに接続される。アクチュエータ36は、電子制御ユニット(ECU)100からの開弁信号に基づいて弁体34,35を開閉作動させる。なお入口通路31には、EGRクーラ(図示せず)を通過した後のEGRガスが導入される。
図6には、第1曲がり部17から吸気マニホールド2までの通路形状を後面視で示す。図6は便宜上、第1曲がり部17から吸気マニホールド2までの部材の肉厚を仮想的にゼロとし、または省略し、部材内部の通路の形状のみを示す。
第1曲がり部17内には、第1曲がり通路50が形成され、第1曲がり通路50には第1EGR通路5および第2EGR通路6の第1出口5Bおよび第2出口6Bがそれぞれ開口されている。図示するように、第1出口5Bおよび第2出口6Bは、第1入口5Aおよび第2入口6Aに対し異なった形状となっている。第1出口5Bは第2出口6Bより吸気流れ方向下流側に位置される。
ここで、第1出口5Bおよび第2出口6Bの配置の特徴を説明する。図7は、第1曲がり通路50と同様の、90°曲がる曲がり通路60における流れ(具体的には新気の流れ)の速度分布を示す概略図である。曲がり通路60の中心線をO、曲がり開始点をPs、曲がり終了点をPe、曲がり中心をQで表す。曲がり開始点Psから曲がり終了点Peに向かう方向、かつ中心線Oに沿った方向が、流れの主流F1の方向である。
曲がり開始点Psより若干下流側の剥離開始点Phにおいて、主流F1は、曲がり通路60のインコーナー60Aから剥離し始める。剥離線Rよりインコーナー側の領域が剥離域HKである。剥離域HKが存在する中心線O方向の位置、特にそのうち、曲がり終了点Peより上流側の位置P1では、剥離域HK内に逆流が発生する。なお剥離域HKは、曲がり通路60の直径をDとしたとき、剥離開始点Phから中心線O方向に2〜3D程度延びることがある。
図8は、位置P1における図7のVIII−VIII断面図である。図8において、Hは、曲がり通路60の曲がった中心線O全体を含む仮想的な平面である。分かり易く言うと、中心線O全体を含むよう図7を紙面に平行な平面で切ったとき、この平面が仮想平面Hである。他方、Vは、中心線Oを通り仮想平面Hに直交する直交軸である。このように、曲がり通路60の中心線Oを含む平面(仮想平面H)と、中心線Oを通り前記平面に直交する直交軸Vとが仮想される。直交軸Vの右側がアウトコーナー60B(図7参照)側、左側がインコーナー60A側である。
上記の剥離および逆流に起因して、位置P1には図示するように、二次流れとしての2つの旋回流F2,F3が発生する。これら旋回流F2,F3は、仮想平面Hを挟む上下の領域に形成される。またこれら旋回流F2,F3の旋回方向は逆であり、旋回流F2,F3は、仮想平面Hに対して対称の対称渦を形成する。一方の旋回流F2は、仮想平面Hに近い側ではインコーナー60A側からアウトコーナー60B側に向かい、その後、仮想平面Hから遠ざかるよう上方に向かいながら反転し、アウトコーナー60B側からインコーナー60A側に向かう。他方の旋回流F3は、逆に、仮想平面Hに近い側ではインコーナー60A側からアウトコーナー60B側に向かい、その後、仮想平面Hから遠ざかるよう下方に向かいながら反転し、アウトコーナー60B側からインコーナー60A側に向かう。こうした旋回流F2,F3は中心線Oの方向(主流F1の方向)にも延びるので、旋回流F2,F3は全体として螺旋状の流れとなる。
本実施形態では、これら旋回流F2,F3ないし螺旋流に、第1出口5Bおよび第2出口6Bから排出されたEGRガスをそれぞれ合流させるよう、第1出口5Bおよび第2出口6Bが配置されている。図8の破線矢印E1,E2は、第1出口5Bおよび第2出口6Bからそれぞれ排出されたEGRガスを示す。これらEGRガスE1,E2を個別に旋回流F2,F3に合流させることにより、旋回流F2,F3の流れに乗せて、EGRガスを新気と良好に混合させることができる。そしてその結果、各気筒にEGRガスを均等に分配し、各気筒のEGR率を均一化することができる。
図8から分かるように、第1出口5Bおよび第2出口6Bは、仮想平面Hを挟み、かつ直交軸Vに対しアウトコーナー側の位置にそれぞれ配置される。換言すれば、第1出口5Bおよび第2出口6Bは、仮想平面Hによって区分される上下の領域内の位置であって、かつ直交軸Vに対しアウトコーナー側の位置にそれぞれ配置される。これにより、互いに離れていく旋回流F2,F3の部分にEGRガスを合流させることができ、EGRガスを新気と良好に混合し、EGRガスの新気への混合を促進させることができる。
逆に、第1出口5Bおよび第2出口6Bを、直交軸Vに対しインコーナー側の位置に配置すると、互いに近づいていく旋回流F2,F3の部分にEGRガスを合流させることとなる。こうすると、せっかく分離排出した2つのEGRガスが即座に混ざり合ってしまい、EGRガスの新気への混合が妨げられる。従って第1出口5Bおよび第2出口6Bは、本実施形態のように直交軸Vに対しアウトコーナー側の位置に配置するのが好ましい。
好ましくは図示するように、第1出口5Bおよび第2出口6Bは、アウトコーナー側において互いに離れる旋回流F2,F3の折り返し頂点(もしくは反転頂点)G1,G2よりも旋回流F2,F3流れ方向下流側の位置に配置される。こうすると、第1出口5Bおよび第2出口6Bから排出されたEGRガスE1,E2の向きを、旋回流F2,F3の流れの向きにできるだけ合わせて、EGRガスE1,E2を旋回流F2,F3に混合させることができ、旋回流F2,F3の利用効率を向上できる。逆に、折り返し頂点G1,G2よりも旋回流F2,F3流れ方向上流側の位置に配置すると、向かってくる旋回流F2,F3に対しEGRガスE1,E2をぶつけるような格好で混合を行うため、旋回流F2,F3を弱め、その利用効率が低下する虞がある。
なお、第1出口5Bおよび第2出口6Bという2つのEGR出口を設けた理由は、EGRガスの新気との接触面積を増加するためである。すなわち、図9に示すような通路断面積Aを有する1つのEGR出口からEGRガスを排出するよりも、図10に示すような通路断面積A/2を有する2つのEGR出口からEGRガスを排出した方が、図10にS1,S2で示す部分でEGRガスを新気に接触させられ、接触面積を増加できる。それ故、EGRガスの新気との混合を促進させ、気筒毎EGR率の均一化を促進させることができる。
さて、上述の第1出口5Bおよび第2出口6Bの配置は、図1〜4,6(特に図6)に示す構成に適用されている。図6において、Hは仮想平面を示す。Vは直交軸を示すが、図示された直交軸Vが第1曲がり通路50の曲がり開始点(Ps)におけるものであり、剥離域(HK)が存する中心線O方向の位置のものでない点に留意されたい。直交軸Vは実際には、中心線O方向の位置に応じて移動する。図6から、第1出口5Bおよび第2出口6Bが、直交軸Vに対しアウトコーナー側の位置に配置されるのが明らかである。また第1出口5Bおよび第2出口6Bは、剥離域(HK)が存する中心線O方向の位置に配置されている。
図6に示すように、第1出口5Bは、一部若干はみ出すが概ね、仮想平面Hより上側の位置に配置される。また第2出口6Bは、仮想平面Hより下側の位置に配置される。前述したように、第1出口5Bは第2出口6Bより新気の主流(F1)流れ方向下流側に配置される。しかしながら、前記旋回流F2,F3が螺旋流であるため、こうした配置ずれがあっても、前述の利点を依然確保することができる。当然ながら、第1出口5Bを、仮想平面Hより下側の領域にはみ出さないよう形成することも可能である。
本実施形態では、吸気ダクト4において複数存在する曲がり通路のうち、最も上流側に位置する第1曲がり通路50に第1出口5Bおよび第2出口6Bを配置した。このため、第1曲がり通路50よりも下流側の曲がり通路において吸気(新気とEGRガスの総称)が曲がった際、そのときの乱れを利用して、EGRガスと新気の混合をさらに促進することができる。
なお、湾曲出口部15に関しては次の利点がある。すなわち、吸気が湾曲出口部15を通過して曲がるとき、通路断面積が増加、減少するので、これに起因して吸気の流れが乱される。きついインコーナー部を曲がる流れは、インコーナーから剥離してアウトコーナー側に偏る。また緩やかなアウトコーナー部を曲がる流れは、曲がった後、アウトコーナー側からインコーナー側に向かって回り込むようになる。これら流れの接触、混合ないし攪拌作用により、新気とEGRガスの混合が促進され、気筒毎EGR率の均一化に有利となる。
このほか、本実施形態は次の利点をも有する。
(1)本実施形態では吸入空気量の気筒間ばらつきも小さく、気筒毎EGR率のばらつきが小さいことも相俟って、吸気中の各ガス成分を各気筒に均等に分配できる。
(2)スロットル格納部12へのEGRガスの吹き返しも回避できる。
(3)本実施形態では、EGRガスを吸気ダクト4内に導入してから吸気マニホールド入口3に至るまでの間に、吸気の流れを必要かつ十分なだけ乱し、EGRガスの新気との混合と吸気抵抗の低減とを両立することができる。すなわち、混合を優先して吸気の流れを必要以上に乱せば、吸気抵抗が増加し、ダクト形状によって得られる最大吸入空気量が低下する。逆に、吸気抵抗低減を優先して吸気を必要以上に乱さないようにすれば、自ずと混合が不十分となり、気筒毎EGR率の均一化に不利である。本実施形態では、吸気マニホールド入口3に至った時点で殆ど全ての混合を丁度終えるよう、折り返し部14、湾曲出口部15およびEGR5B,6Bが構成されている。従って、吸気抵抗の増加を必要最小限に止めつつ、上記の相反する要求を満足することができる。
以上、本発明の実施形態を詳細に述べたが、本発明は他の実施形態も可能である。
(1)例えば、折り返し部14の構成と、第1出口5Bおよび第2出口6Bの形状とを、図11に示すように変更してもよい。図11は、図6に対応した、変形例の通路形状の後面図である。この変形例では、前述の基本実施形態に比べ、屈曲部18の屈曲度合いが少なく、またその長さも短く、第1曲がり部17の下流端cから第2曲がり部20の上流端eまでの部分がほぼ直管状となっている。また第1出口5Bおよび第2出口6Bは、第1入口5Aおよび第2入口6Aと同様の縦長四角形とされている。
この変形例においても基本実施形態と同様、第1出口5Bおよび第2出口6Bは、仮想平面Hを挟み、かつ直交軸Vに対しアウトコーナー側の位置にそれぞれ配置される。より詳しくは、第1出口5Bは、一部若干はみ出すが概ね、仮想平面Hより上側の位置に配置される。また第2出口6Bは、仮想平面Hより下側の位置に配置される。第1出口5Bを、仮想平面Hより下側の領域にはみ出さないよう形成してもよい。第1出口5Bは第2出口6Bより新気の主流(F1)流れ方向下流側に配置される。この変形例によっても、基本実施形態と同様の作用効果を発揮できる。
(2)例えば、基本実施形態の構成を左右逆にした実施形態、あるいは上下逆にした実施形態等も可能である。
(3)EGR通路5,6を個別に含む2つのEGR排出管を設けることも可能である。
本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
2 吸気マニホールド
3 入口
4 吸気ダクト
5B 第1出口
6B 第2出口
14 折り返し部
15 湾曲出口部
17 第1曲がり部
20 第2曲がり部
50 第1曲がり通路
O 中心線
H 仮想平面
V 直交軸

Claims (4)

  1. 多気筒内燃機関の各気筒の吸気ポートに吸気を分配する吸気マニホールドと、
    前記吸気マニホールドの入口に接続された吸気ダクトと、
    前記吸気ダクト内に開口され、EGRガスが排出される2つのEGR出口と、
    を備え、
    前記吸気ダクトは、曲がり通路を有し、
    前記曲がり通路の中心線を含む平面と、前記中心線を通り前記平面に直交する直交軸とを仮想した場合に、前記2つのEGR出口は、前記平面を挟み、かつ前記直交軸に対するアウトコーナー側の位置にそれぞれ配置される
    ことを特徴とする内燃機関の吸気構造。
  2. 前記曲がり通路が約90°曲げられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気構造。
  3. 前記吸気ダクトは、上流側から下流側に向かうにつれ折り返される折り返し部を有し、前記折り返し部は、上流側から順に第1曲がり部と第2曲がり部を有し、
    前記曲がり通路は、前記第1曲がり部内に形成された第1曲がり通路である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の吸気構造。
  4. 前記折り返し部は、上下方向に折り返され、
    前記吸気ダクトは、前記折り返し部の下流端から延びて側方に曲げられ、前記吸気マニホールドの入口に接続される湾曲出口部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の吸気構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018179239A (ja) * 2017-04-19 2018-11-15 東芝キヤリア株式会社 曲げ管、およびこの曲げ管を備えた圧縮機
JP7371567B2 (ja) 2020-04-24 2023-10-31 スズキ株式会社 エンジンの吸気装置

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