以下、図面を用いて、本発明の一実施形態について説明する。
<<実施形態の全体構成>>
図1は、本発明の本実施形態に係る伝送システム1の概略図である。図2は、伝送システムにおける画像データ、音データ、及び各種管理情報の送受信の状態を示した概念図である。図3は、画像データの画質を説明する概念図である。
また、伝送システムには、伝送管理システムを介して一方の伝送端末から他方の伝送端末に一方向でコンテンツデータを伝送するデータ提供システムや、伝送管理システムを介して複数の伝送端末間で情報や感情等を相互に伝達するコミュニケーションシステムが含まれる。このコミュニケーションシステムは、コミュニケーション管理システム(「伝送管理システム」に相当)を介して複数のコミュニケーション端末(「伝送端末」に相当)間で情報や感情等を相互に伝達するためのシステムであり、テレビ会議システムやテレビ電話システム等が例として挙げられる。
本実施形態では、コミュニケーションシステムの一例としてのテレビ会議システム、コミュニケーション管理システムの一例としてのテレビ会議管理システム、及びコミュニケーション端末の一例としてのテレビ会議端末を想定した上で、伝送システム、伝送管理システム、及び伝送端末について説明する。即ち、本発明の伝送端末及び伝送管理システムは、テレビ会議システムに適用されるだけでなく、コミュニケーションシステム、又は伝送システムにも適用される。
まず、図1に示されている伝送システム1は、複数の伝送端末(10aa,10ab,…)、各伝送端末(10aa,10ab,…)用のディスプレイ(120aa,120ab,…)、複数の中継装置(30a,30b,30c,30d)、伝送管理システム50、プログラム提供システム90、及びメンテナンスシステム100によって構築されている。
複数の端末10は、コンテンツデータの一例としての画像データ及び音データの送受信による伝送を行う。
なお、以下では、「伝送端末」を単に「端末」として表し、「伝送管理システム」を単に「管理システム」として表す。また、複数の端末(10aa,10ab,…)のうち任意の端末は、「端末10」と表され、複数のディスプレイ(120aa,120ab,…)のうち任意のディスプレイは「ディスプレイ120」と表され、複数の中継装置(30a,30b,30c,30d)のうち任意の中継装置は「中継装置30」と表されている。更に、テレビ会議の開始を要求する要求元としての端末は「要求元端末」と表され、要求先である宛先(中継先)としての端末は「宛先端末」と表されている。
また、図2に示されているように、伝送システム1において、要求元端末と宛先端末との間では、管理システム50を介して、各種の管理情報を送受信するための管理情報用セッションseiが確立される。また、要求元端末と宛先端末との間では、中継装置30を介して、高解像度の画像データ、中解像度の画像データ、低解像度の画像データ、及び音データの4つの各データを送受信するための4つのセッションが確立される。ここでは、これら4つのセッションをまとめて、画像・音データ用セッションsedとして示している。なお、画像・音データ用セッションsedは、必ずしも4つのセッションである必要はなく、4つのセッション数より少ない又は多いセッション数であってもよい。
ここで、本実施形態で扱われる画像データの画像の解像度について説明する。図3(a)に示されているように、横が160画素、縦が120画素から成り、ベース画像となる低解像度の画像と、図3(b)に示されているように、横が320画素、縦が240画素から成る中解像度の画像と、図3(c)に示されているように、横が640画素、縦が480画素から成る高解像度の画像とがある。このうち、狭帯域経路を経由する場合には、ベース画像となる低解像度の画像データのみから成る低画質の画像データが中継される。帯域が比較的広い場合には、ベース画像となる低解像度の画像データ、及び中解像度の画像データから成る中画質の画像データが中継される。また、帯域が非常に広い場合には、ベース画質となる低解像度の画像データ、中画解像度の画像データ、及び高解像度の画像データから成る高画質の画像データが中継される。なお、このように必ずしも複数の解像度の画像データを送る必要はなく、画像データの符号化方式に応じて単一の解像度の画像データを用いてもよい。
図1に示されている中継装置30は、複数の端末10の間で、コンテンツデータの中継を行う。管理システム50は、端末10からのログイン認証、端末10の通話状況の管理、宛先リストの管理等、及び中継装置30の通信状況等を一元的に管理する。なお、画像データの画像は、動画であっても静止画であってもよく、動画と静止画の両方であってもよい。
複数のルータ(70a,70b,70c,70d,70ab,70cd)は、画像データ及び音データの最適な経路の選択を行う。なお、以下では、ルータ(70a,70b,70c,70d,70ab,70cd)のうち任意のルータは「ルータ70」と表されている。
プログラム提供システム90は、後述のHD(Hard Disk)204を備えており、端末10に各種機能を実現させる(又は、端末10を各種手段として機能させる)ための端末用プログラムが記憶され、端末10に端末用プログラムを送信することができる。また、プログラム提供システム90のHD204には、中継装置30に各種機能を実現させる(又は、中継装置30を各種手段として機能させる)ための中継装置用プログラムも記憶されており、中継装置30に、中継装置用プログラムを送信することができる。更に、プログラム提供システム90のHD204には、管理システム50に各種機能を実現させる(又は、管理システム50を各種手段として機能させる)ための伝送管理用プログラムも記憶されており、管理システム50に、伝送管理用プログラムを送信することができる。
メンテナンスシステム100は、端末10、中継装置30、管理システム50、及びプログラム提供システム90のうちの少なくとも1つの維持、管理、又は保守を行うためのコンピュータである。例えば、メンテナンスシステム100が国内に設置され、端末10、中継装置30、管理システム50、又はプログラム提供システム90が国外に設置されている場合、メンテナンスシステム100は、通信ネットワーク2を介して遠隔的に、端末10、中継装置30、管理システム50、及びプログラム提供システム90のうちの少なくとも1つの維持、管理、保守等のメンテナンスを行う。また、メンテナンスシステム100は、通信ネットワーク2を介さずに、端末10、中継装置30、管理システム50、及びプログラム提供システム90のうちの少なくとも1つにおける機種番号、製造番号、販売先、保守点検、又は故障履歴の管理等のメンテナンスを行う。
ところで、端末(10aa,10ab,10ac,・・・)、中継装置30a、及びルータ70aは、LAN2aによって通信可能に接続されており、所定の領域A内で構築されている。端末(10ba,10bb,10bc,・・・)、中継装置30b、及びルータ70bは、LAN2bによって通信可能に接続されており、所定の領域B内で構築されている。また、LAN2a及びLAN2bは、インターネット2iに通信可能に接続されている。例えば、地域Aは日本であり、LAN2aは東京の事業所内で構築されており、地域Bは中国であり、LAN2bは中国の事業所内で構築されている。
一方、端末(10ca,10cb,10cc,・・・)、中継装置30c、及びルータ70cは、LAN2cによって通信可能に接続されており、所定の領域C内で構築されている。端末10d(a,10db,10dc,・・・)、中継装置30d、及びルータ70dは、LAN2dによって通信可能に接続されており、所定の領域D内で構築されている。また、LAN2c及びLAN2dは、インターネット2iに通信可能に接続されている。例えば、地域Cは欧州であり、LAN2cは欧州の事業所内で構築されており、地域Dはアメリカ合衆国であり、LAN2dはアメリカ合衆国の事業所内で構築されている。
また、管理システム50、及びプログラム提供システム90は、インターネット2iを介して、端末10、及び中継装置30と通信可能に接続されている。管理システム50、及びプログラム提供システム90は、地域A、地域B、地域C、又は地域Dに設置されていてもよいし、これら以外の地域に設置されていてもよい。
なお、本実施形態では、LAN2a、LAN2b、インターネット2i、LAN2c、及びLAN2dによって、本実施形態の通信ネットワーク2が構築されている。この通信ネットワーク2には、有線だけでなく、WiFi(Wireless Fidelity)や、Bluetooth(登録商標)等の無線による通信が行われる箇所があってもよい。
また、図1において、各端末10、各中継装置30、管理システム50、各ルータ70、及びプログラム提供システム90の下に示されている4組の数字は、一般的なIPv4におけるIPアドレスを簡易的に示している。例えば、端末10aaのIPアドレスは「1.2.1.3」である。また、IPv4ではなく、IPv6を用いてもよいが、説明を簡略化するため、IPv4を用いて説明する。
なお、各端末10は、複数の事業所間での通話や、同じ事業所内の異なる部屋間での通話だけでなく、同じ部屋内での通話や、屋外と屋内又は屋外と屋外での通話で使われてもよい。各端末10が屋外で使われる場合には、携帯電話通信網等の無線による通信が行われる。
<<実施形態のハードウェア構成>>
次に、本実施形態のハードウェア構成を説明する。図4は、本実施形態に係る端末10の外観図である。図4に示されているように、端末10は、筐体1100、アーム1200、及びカメラハウジング1300を備えている。このうち、筐体1100の前側壁面1110には、複数の吸気孔によって形成された不図示の吸気面が設けられており、筐体1100の後側壁面1120には、複数の排気孔が形成された排気面1121が設けられている。これにより、筐体1100に内蔵された冷却ファンの駆動によって、不図示の吸気面を介して端末10の後方の外気を取り込み、排気面1121を介して端末10の後方へ排気することができる。筐体1100の右側壁面1130には、収音用孔1131が形成され、後述する内蔵型のマイク114によって音、物音、雑音、鼓動等の音が収音可能となっている。
筐体1100の右側壁面1130側には、操作パネル1150が形成されている。この操作パネル1150には、後述の複数の操作ボタン(108a〜108e)、後述の電源スイッチ109、及び後述のアラームランプ119が設けられていると共に、後述の内蔵型のスピーカ115からの出力音を通すための複数の音出力孔によって形成された音出面1151が形成されている。また、筐体1100の左側壁面1140側には、アーム1200及びカメラハウジング1300を収容するための凹部としての収容部1160が形成されている。筐体1100の右側壁面1130には、後述の外部機器接続I/F118に対して電気的にケーブルを接続するための複数の接続口(1132a〜1132c)が設けられている。一方、筐体1100の左側壁面1140には、後述の外部機器接続I/F118に対して電気的にディスプレイ120用のケーブル120cを接続するための不図示の接続口が設けられている。
なお、以下では、操作ボタン(108a〜108e)のうち任意の操作ボタンを示す場合には「操作ボタン108」を用い、接続口(1132a〜1132c)のうち任意の接続口を示す場合には「接続口1132」を用いて説明する。
次に、アーム1200は、トルクヒンジ1210を介して筐体1100に取り付けられており、アーム1200が筐体1100に対して、135度のチルト角θ1の範囲で、上下方向に回転可能に構成されている。図4は、チルト角θ1が90度の状態を示している。カメラハウジング1300には、後述の内蔵型のカメラ112が設けられており、利用者、書類、及び部屋等を撮像することができる。また、カメラハウジング1300には、トルクヒンジ1310が形成されている。カメラハウジング1300は、トルクヒンジ1310を介して、アーム1200に取り付けられている。そして、カメラハウジング1300は、トルクヒンジ1310を介してアーム1200に取り付けられており、カメラハウジング1300がアーム1200に対して、図4で示されている状態を0度として±180度のパン角θ2の範囲で、且つ、±45度のチルト角θ3の範囲で、上下左右方向に回転可能に構成されている。
なお、上記図4の外観図はあくまで一例であってこの外観に限定するものではない。カメラやマイクは必ずしも内蔵型である必要はなく外付けであってもよい。また、通話管理システム50は、それぞれ一般のサーバコンピュータの外観と同じであるため、外観の説明を省略する。
図5は、本発明の本実施形態に係る端末10のハードウェア構成図である。図5に示されているように、本実施形態の端末10は、端末10全体の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)101、IPL(Initial Program Loader)等のCPU101の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM(Read Only Memory)102、CPU101のワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)103、端末用プログラム、画像データ、及び音データ等の各種データを記憶するフラッシュメモリ104、CPU101の制御にしたがってフラッシュメモリ104に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するSSD(Solid State Drive)105、記録メディア106に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアI/F(Interface)107、端末10の宛先を選択する場合などに操作される操作ボタン108、端末10の電源のON/OFFを切り換えるための電源スイッチ109、通信ネットワーク2を利用してデータ伝送をするためのネットワークI/F111を備えている。
また、端末10は、CPU101の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型のカメラ112、このカメラ112の駆動を制御する撮像素子I/F113、音声を入力する内蔵型のマイク114、音声を出力する内蔵型のスピーカ115、CPU101の制御に従ってマイク114及びスピーカ115との間で音声信号の入出力を処理する音声入出力I/F116、CPU101の制御に従って外付けのディスプレイ120に画像データを伝送するディスプレイI/F117、各種の外部機器を接続するための外部機器接続I/F118、及び上記各構成要素を図5に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン110を備えている。
ディスプレイ120は、被写体の画像や操作用アイコン等を表示する液晶や有機ELによって構成された表示部である。また、ディスプレイ120は、ケーブル120cによってディスプレイI/F117に接続される。このケーブル120cは、アナログRGB(VGA)信号用のケーブルであってもよいし、コンポーネントビデオ用のケーブルであってもよいし、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)やDVI(Digital Video Interactive)信号用のケーブルであってもよい。
カメラ112は、レンズや、光を電荷に変換して被写体の画像(映像)を電子化する固体撮像素子を含み、固体撮像素子として、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)や、CCD(Charge Coupled Device)等が用いられる。
外部機器接続I/F118には、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等によって、外付けカメラ、外付けマイク、及び外付けスピーカ等の外部機器がそれぞれ接続可能である。外付けカメラが接続された場合には、CPU101の制御に従って、内蔵型のカメラ112に優先して、外付けカメラが駆動する。同じく、外付けマイクが接続された場合や、外付けスピーカが接続された場合には、CPU101の制御に従って、それぞれが内蔵型のマイク114や内蔵型のスピーカ115に優先して、外付けマイクや外付けスピーカが駆動する。
なお、記録メディア106は、例えば、SDメモリカード(SD Memory Card)やSIM(Subscriber Identity Module)カード等の記憶媒体である。記録メディア106は、端末10に対して着脱自在な構成となっている。また、CPU101の制御にしたがってデータの読み出し又は書き込みを行う不揮発性メモリであれば、フラッシュメモリ104に限らず、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等を用いてもよい。
更に、上記端末用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、上記記録メディア106等の、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。また、上記端末用プログラムは、フラッシュメモリ104ではなくROM102に記憶させるようにしてもよい。
図6は、本実施形態に係る管理システムのハードウェア構成図である。管理システム50は、管理システム50全体の動作を制御するCPU201、IPL等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM202、CPU201のワークエリアとして使用されるRAM203、伝送管理用プログラム等の各種データを記憶するHD204、CPU201の制御にしたがってHD204に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するHDD(Hard Disk Drive)205、フラッシュメモリ等の記録メディア206に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアI/F207、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示するディスプレイ208、通信ネットワーク2を利用してデータ伝送をするためのネットワークI/F209、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたキーボード211、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行うマウス212、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)213に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するCD−ROMドライブ214、及び、上記各構成要素を図6に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン210を備えている。
なお、上記伝送管理用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、上記記録メディア206やCD−ROM213等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。また、上記伝送管理用プログラムは、HD204ではなくROM202に記憶されるようにしてもよい。
また、中継装置30は、上記管理システム50と同様のハードウェア構成を有しているため、その説明を省略する。但し、HD204には、中継装置30を制御するための中継装置用プログラムが記録されている。この場合も、中継装置用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、上記記録メディア206やCD−ROM213等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。また、上記中継装置用プログラムは、HD204ではなくROM202に記憶されるようにしてもよい。
また、プログラム提供システム90及びメンテナンスシステム100は、上記管理システム50と同様のハードウェア構成を有しているため、その説明を省略する。但し、HD204には、プログラム提供システム90を制御するためのプログラム提供用プログラムが記録されている。この場合も、プログラム提供用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、上記記録メディア206やCD−ROM213等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。また、上記プログラム提供システム用プログラムは、HD204ではなくROM202に記憶されるようにしてもよい。
なお、上記着脱可能な記録媒体の他の例として、CD−R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
<<実施形態の機能構成>>
次に、本実施形態の機能構成について説明する。図7は、本実施形態の伝送システム1を構成する各端末、装置及びシステムの機能ブロック図である。図7では、端末10、中継装置30、及び管理システム50が、通信ネットワーク2を介してデータ通信することができるように接続されている。また、図1に示されているプログラム提供システム90は、テレビ会議の通信において直接関係ないため、図7では省略されている。
<端末の機能構成>
端末10は、送受信部11、操作入力受付部12、ログイン要求部13、撮像部14、音入力部15a、音出力部15b、測定部16、表示制御部17、遅延検出部18、及び記憶・読出処理部19を有している。これら各部は、図5に示されている各構成要素のいずれかが、フラッシュメモリ104からRAM103上に展開された端末用プログラムに従ったCPU101からの命令によって動作することで実現される機能、又は機能する手段である。また、端末10は、図5に示されているRAM103、及び図5に示されているフラッシュメモリ104によって構築される記憶部1000を有している。更に、端末10には、図5に示されている記録メディア106によって構築される記録媒体1010が挿入されており、記憶・読出処理部19によって各種データの読み出し又は書き込みが行なわれる。
(端末の各機能構成)
次に、図5及び図7を用いて、端末10の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、端末10の各機能構成を説明するにあたって、図5に示されている各構成要素のうち、端末10の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
図7に示されている端末10の送受信部11は、図5に示されているCPU101からの命令、及び図5に示されているネットワークI/F111によって実現され、通信ネットワーク2を介して他の端末、装置又はシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。この送受信部11は、所望の宛先端末と通話を開始する前から、管理システム50より、宛先候補としての各端末の状態を示す各状態情報の受信を開始する。なお、この状態情報は、各端末10の稼動状態(ONラインかOFFラインかの状態)だけでなく、ONラインであっても更に通話可能であるか、通話中であるか、離席中であるか等の詳細な状態を示す。また、この状態情報は、各端末10の稼動状態だけでなく、端末10でケーブル120cが端末10から外れていたり、音声を出力するが画像は出力させなかったり、音声を出力さないようにする(MUTE)等、様々な状態を示す。以下では、一例として、状態情報が稼動状態を示す場合について説明する。
操作入力受付部12は、図5に示されているCPU101からの命令、並びに図5に示されている操作ボタン108及び電源スイッチ109によって実現され、利用者による各種入力を受け付ける。例えば、利用者が、図5に示されている電源スイッチ109をONにすると、図7に示されている操作入力受付部12が電源ONを受け付けて、電源をONにする。
ログイン要求部13は、図5に示されているCPU101からの命令によって実現され、上記電源ONの受け付けを契機として、送受信部11から通信ネットワーク2を介して管理システム50に、ログインを要求する旨を示すログイン要求情報、及び要求元端末の現時点のIPアドレスを自動的に送信する。また、利用者が電源スイッチ109をONの状態からOFFにすると、送受信部11が管理システム50へ電源をOFFする旨の状態情報を送信した後に、操作入力受付部12が電源を完全にOFFにする。これにより、管理システム50側では、端末10が電源ONから電源OFFになったことを取得することができる。
撮像部14は、図5に示されているCPU101からの命令、並びに図5に示されているカメラ112及び撮像素子I/F113によって実現され、被写体を撮像して、この撮像して得た画像データを出力する。
音入力部15aは、図5に示されているCPU101からの命令、及び図5に示されている音声入出力I/F116によって実現され、マイク114によって利用者の音声が音声信号に変換された後、この音声信号に係る音データを入力する。音出力部15bは、図5に示されているCPU101からの命令、及び図5に示されている音声入出力I/F116によって実現され、音データに係る音声信号をスピーカに出力し、スピーカ115から音声を出力させる。
測定部16は、図5に示されているCPU101からの命令によって実現され、自端末の能力値を測定する。この能力項目は、例えば、回線速度、ディスプレイの表示解像度等である。
表示制御部17は、図5に示されているCPU101からの命令、及び図5に示されているディスプレイI/F117によって実現され、後述のように、受信された解像度の異なる画像データを組み合わせ、この組み合わされた画像データをディスプレイ120に送信するための制御を行う。また、表示制御部17は、管理システム50から受信した宛先リストの情報をディスプレイ120に送信して、ディスプレイ120に宛先リストを表示させることができる。
遅延検出部18は、図5に示されているCPU101からの命令によって実現され、他の端末10から中継装置30を介して送られて来る画像データ又は音データの遅延時間(ms)を検出する。
記憶・読出処理部19は、図5に示されているCPU101からの命令及び図5に示すSSD105によって実行され、又はCPU101からの命令によって実現され、記憶部1000に各種データを記憶したり、記憶部1000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。この記憶部1000には、端末10を識別するための端末ID(Identification)、及びパスワード等が記憶される。更に、記憶部1000には、宛先端末との通話を行う際に受信される画像データ及び音データが、受信される度に上書き記憶される。このうち、上書きされる前の画像データによってディスプレイ120に画像が表示され、上書きされる前の音データによってスピーカ150から音声が出力される。
なお、本実施形態の各IDは、それぞれ各IDに係る端末やサービス等を一意に識別するために使われる言語、文字、記号、又は各種のしるし等の識別情報の一例を示す。また各IDは、上記言語、文字、記号、及び各種のしるしのうち、少なくとも2つが組み合わされた識別情報であってもよい。
また、端末IDに代えて、端末10の利用者を識別するための利用者IDを利用してもよい。この場合、端末識別情報には、端末IDだけでなく、利用者IDも含まれる。
<中継装置の機能構成>
中継装置30は、送受信部31、状態検知部32、品質変更部33、及び記憶・読出処理部39を有している。これら各部は、図6に示されている各構成要素のいずれかが、HD204からRAM203上に展開された中継装置用プログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。また、中継装置30は、図6に示されているRAM203、及び/又は図6に示されているHD204によって構築される記憶部3000を有している。
(プラン内容管理テーブル)
記憶部3000には、図9に示されているようなプラン内容管理テーブルによって構成されているプラン内容管理DB(Data Base)3001が構築される。プラン内容管理テーブルでは、複数の端末10間の通信に用いられるセッションを識別するためのセッションID、サービスプランの設定項目、及びセッションを利用中の各端末10のIPアドレスが関連づけられて管理される。このサービスプラン内容の一例として、図9では、中継装置30の動作に用いられる各種動作パラメータが示されている。各種動作パラメータの例として、ここでは、画像のフレームレート(fps:frame per second)、画像の解像度、画像(又は音)のビットレート(kbps:kilo bits per second)、及びデータ伝送の符号化方式が示されている。また、この例で示されている動作パラメータは、端末10が受信する画像データや音データの品質に影響を及ぼすパラメータである。なお、サービスプラン内容は、これに限るものではなく、音のサンプリングレート、色深度等が含まれてもよい。中継装置30は、プラン内容管理テーブルを参照して、第1の端末から送られて来た画像データ及び音データ品質を変更する。
(中継装置の各機能構成)
次に、中継装置30の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、中継装置30の各機能構成を説明するにあたって、図6に示されている各構成要素のうち、中継装置30の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
図7に示されている中継装置30の送受信部31は、図6に示されているCPU201からの命令、及び図6に示されているネットワークI/F209によって実現され、通信ネットワーク2を介して他の端末、装置、又はシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。また、送受信部31は、転送部としての役割も果たし、第1の伝送端末から送信されて来た画像データ及び音データを、第2の伝送端末に転送する。
状態検知部32は、図8に示されているCPU201からの命令によって実現され、この状態検知部32を有する中継装置30の稼動状態を検知する。稼動状態としては、「オンライン」、「オフライン」、「通話中」又は「一時中断」の状態がある。
品質変更部33は、図6に示されているCPU201からの命令によって実現され、プラン内容管理テーブル(図9参照)のセッションIDを参照して、画像データ及び音データの品質を、画質パラメータ及び音質パラメータに変更する。
記憶・読出処理部39は、図6に示されているCPU201からの命令、及び図6に示されているHDD205によって実現され、記憶部3000に各種データを記憶したり、記憶部3000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
<管理システムの機能構成>
管理システム50は、送受信部51、端末認証部52、状態管理部53、端末抽出部54、端末状態取得部55、選択部56、セッション管理部57、設定部58及び記憶・読出処理部59を有している。これら各部は、図6に示されている各構成要素のいずれかが、HD204からRAM203上に展開された管理システム用プログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。また、管理システム50は、図6に示されているHD204により構築される記憶部5000を有している。
(中継装置管理テーブル)
記憶部5000には、図11に示されているような中継装置管理テーブルによって構成されている中継装置管理DB5001が構築されている。この中継装置管理テーブルでは、各中継装置30の中継装置ID毎に、各中継装置30の稼動状態、稼動状態が示される状態情報が管理システム50で受信された受信日時、中継装置30のIPアドレス、及び中継装置30における最大データ伝送速度(Mbps)が関連付けられて管理される。例えば、図11に示されている中継装置管理テーブルにおいて、中継装置IDが「111a」の中継装置30aは、稼動状態が「ONライン」で、管理システム50で状態情報が受信された日時が「2014年4月10日の13時00分」で、この中継装置30aのIPアドレスが「1.2.1.2」で、この中継装置30aにおける最大データ伝送速度が100Mbpsであることが示されている。
(認証管理テーブル)
更に、記憶部5000には、図12に示されているような認証管理テーブルによって構成されている認証管理DB5002が構築されている。この認証管理テーブルでは、管理システム50によって管理される全ての端末10の各端末IDに対して、各パスワードが関連付けられて管理される。例えば、図12に示されている認証管理テーブルにおいて、端末10aaの端末IDは「01aa」で、パスワードは「aaaa」であることが示されている。
(端末管理テーブル)
また、記憶部5000には、図13に示されているような端末管理テーブルによって構成されている端末管理DB5003が構築されている。この端末管理テーブルでは、各端末10の端末ID毎に、各端末10を宛先とした場合の宛先名、各端末10の稼動状態、後述のログイン要求情報が管理システム50で受信された受信日時、端末10のIPアドレス、及び各端末10に提供するサービスプランを識別するためのプランIDが関連付けられて管理される。例えば、図13に示されている端末管理テーブルにおいて、端末IDが「01aa」の端末10aaは、端末名が「日本 東京事業所 AA端末」で、稼動状態が「ONライン(通話可能)」で、管理システム50でログイン要求情報が受信された日時が「2014年4月10日の13時40分」で、この端末10aaのIPアドレスが「1.2.1.3」で、サービスプランIDが「svp103」であることが示されている。
(宛先リスト管理テーブル)
更に、記憶部5000には、図14に示されているような宛先リスト管理テーブルによって構成されている宛先リスト管理DB5004が構築されている。この宛先リスト管理テーブルでは、通話の開始を要求する要求元端末の端末IDに対して、宛先端末の候補として登録されている宛先端末の端末IDが全て関連付けられて管理される。例えば、図14に示されている宛先リスト管理テーブルにおいて、端末IDが「01aa」である要求元端末(端末10aa)から通話の開始を要求することができる宛先端末(端末10db)の候補は、端末IDが「01ab」の端末10ab、端末IDが「01ba」の端末10ba、及び端末IDが「01bb」の端末10bb等であることが示されている。この宛先端末の候補は、任意の要求元端末から管理システム50に対する追加又は削除の要請により、追加又は削除されることで更新される。
(セッション管理テーブル)
また、記憶部5000には、図15に示されているようなセッション管理テーブルによって構成されているセッション管理DB5005が構築されている。このセッション管理テーブルでは、中継装置30を選択するためのセッションの実行に用いられる選択用セッションID毎に、画像データ及び音データの中継に使用される中継装置30の中継装置ID、要求元端末の端末ID、宛先端末の端末ID、宛先端末において画像データが受信される際の受信の遅延時間(ms)、及びこの遅延時間が示されている遅延情報を宛先端末から送られて来て管理システム50で受信された受信日時が関連付けられて管理される。このセッションIDは、プラン内容管理テーブル(図9参照)のセッションIDと同じである。例えば、セッションID「se1」が用いられることにより、中継装置30dを介して、2つの端末(10aa,10db)間で通話を行うことが示される。
(能力項目管理テーブル)
また、記憶部5000には、図16に示されているような能力項目管理テーブルによって構成されている能力項目管理DB5006が構築されている。この能力項目管理テーブルでは、端末10が自端末の能力を測定する対象を示す能力項目名が、能力項目名を識別するための能に関連付けられて管理されている。例えば、能力項目IDが「m001」の場合、能力項目名は「回線速度」である。
(優先度管理テーブル)
更に、記憶部5000には、図17(a)に示されているような回線速度に関する優先度管理テーブル、及び図17(b)に示されているようなディスプレイの表示解像度に関する優先度管理テーブルによって構成されている優先度管理DB5007が構築されている。なお、図17(a)は回線速度に関する優先度管理テーブルを示す概念図、図17(b)はディスプレイの表示解像度に関するテーブルを示す概念図である。
また、図17(a)に示されている回線速度に関する優先度管理テーブルでは、各端末10に提供するサービスプランの案を決定する際に利用される優先度が、サービスプランを構成する設定値を識別するための設定値ID及び測定結果である能力値(ディスプレイの表示解像度)毎にポイント制で管理されている。図17(b)に示されているディスプレイの表示解像度に関する優先度管理テーブルでは、各端末10に提供するサービスプラン案を決定する際に利用される優先度が、サービスプランを構成する設定値を識別するための設定値ID及び測定結果である能力値(回線速度)毎にポイント制で管理されている。
(設定値管理テーブル)
更に、記憶部5000には、図18(a)に示されているようなフレームレートに関する設定値管理テーブル、及び図18(b)に示されているような解像度に関する設定値管理テーブルによって構成されている設定値管理DB5008が構築されている。なお、図18(a)はフレームレートに関する設定値管理テーブルを示す概念図、図18(b)は解像度に関する設定値管理テーブルを示す概念図である。
図18(a)に示されているフレームレートに関する設定値管理テーブルでは、各端末10に提供するサービスプラン案を決定する際に利用される設定値が、設定値を識別するための設定値ID毎に管理されている。また、図18(b)に示されている解像度に関する設定値管理テーブルでは、各端末10に提供するサービスプラン案を決定する際に利用される設定値が、設定値を識別するための設定値ID毎に管理されている。
(プラン管理テーブル)
更に、記憶部5000には、図19に示されているようなプラン管理テーブルによって構成されているプラン管理DB5009が構築されている。このプラン管理テーブルでは、サービスプランを識別するためのプランID毎に、サービスプラン内の設定値の設定項目及び利用料が関連付けられて管理される。このサービスプラン内の設定項目(「フレームレート」等)毎に、設定値(「30fps」等)が管理されている。設定項目は、プラン内容管理テーブル(図9参照)で管理されているフレームレート、解像度、ビットレート、符号化方式と同じであるため、これらの説明を省略する。利用料は、この利用料に関連付けられているプランIDで示されるサービスを受けた利用者が、管理システム50の管理者又は管理システム50を利用したサービス提供者に支払う料金である。
なお、プラン管理テーブル(図19参照)の内容は、予め管理システムの管理者又は管理システム50を利用したサービス提供者によって設定された動作パラメータ及び利用料であるのに対して、プラン内容管理テーブル(図9参照)の内容は、後述のステップS84のように、管理システム50から中継装置30に送信される度に、中継装置30で記憶される動作パラメータである。
(管理システムの各機能構成)
次に、管理システム50の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、管理システム50の各機能構成を説明するにあたって、図6に示されている各構成要素のうち、管理システム50の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
送受信部51は、図6に示されているCPU201からの命令、及び図6に示されているネットワークI/F209によって実行され、通信ネットワーク2を介して他の端末、装置又はシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。
端末認証部52は、図6に示されているCPU102からの命令によって実現され、送受信部51を介して受信されたログイン要求情報に含まれている端末ID及びパスワードを検索キーとして、記憶部5000の認証管理DB5002を検索し、認証管理DB5002に同一の端末ID及びパスワードが管理されているかを判断することによって端末認証を行う。
状態管理部53は、図6に示されているCPU102からの命令によって実現され、ログイン要求してきた要求元端末の稼動状態を管理すべく、端末管理DB5003(図13参照)に、この要求元端末の端末ID、要求元端末の稼動状態、管理システム50でログイン要求情報が受信された受信日時、及び要求元端末のIPアドレスを関連付けて記憶して管理する。また、状態管理部53は、利用者が端末10の電源スイッチ109の状態をONからOFFにすることで、端末10から送られてきた、電源をOFFする旨の状態情報に基づいて、端末管理DB5003(図13参照)のONラインを示す稼動状態をOFFラインに変更する。
端末抽出部54は、図6に示されているCPU102からの命令によって実現され、ログイン要求した要求元端末の端末IDをキーとして、宛先リスト管理DB5004(図14参照)を検索し、要求元端末と通話することができる宛先端末の候補の端末IDを読み出すことで、端末IDを抽出する。また、端末抽出部54は、ログイン要求してきた要求元端末の端末IDをキーとして、宛先リスト管理DB5004(図14参照)を検索し、上記要求元端末の端末IDを宛先端末の候補として登録している他の要求元端末の端末IDも抽出する。
端末状態取得部55は、図6に示されているCPU102からの命令によって実現され、上記端末抽出部54によって抽出された宛先端末の候補の端末IDを検索キーとして、端末管理DB5003(図13参照)を検索し、上記端末抽出部54によって抽出された端末ID毎に稼動状態を読み出す。これにより、端末状態取得部55は、ログイン要求してきた要求元端末と通話することができる宛先端末の候補の稼動状態を取得することができる。また、端末状態取得部55は、上記端末抽出部54によって抽出された端末IDを検索キーとして、端末管理DB5003を検索し、ログイン要求してきた要求元端末の稼動状態も取得する。
設定部58は、図6に示されているCPU102からの命令によって実現され、端末10で測定された能力値に基づいて、この端末10に提供するサービスプランを設定する。具体的には、設定部58は、端末管理テーブル(図13参照)において、提供するサービスが決まった端末10に係る端末IDのレコードにおけるプランIDのフィールドに、この決まったサービスプランに係るプランIDを記憶して管理させる。そのために、設定部58は、図6に示されているCPU201からの命令によって、図8に示されているように、加算部58a、判断部58b、決定部58c、及び作成部58dを実現する。
このうち、加算部58aは、サービス設定値ID毎に、優先度を加算して合計優先度を算出する。この算出方法に関しては後述する。
判断部58bは、全ての設定項目に対する優先度を加算したかを判断する。
決定部58cは、最終的に最大の合計優先度に基づき、サービスプランを構成する各設定値を決定する。また、決定部58cは、決定した各設定値に基づいて、端末10aaに提供するためのサービスプラン案を決定する。
作成部58dは、決定部58cによって決定されたプランIDに係るサービスプランの各設定値及び利用料に基づいて、後述の図27に示されている画面を作成する。
<<実施形態の処理または動作>>
次に、図10を用いて、本実施形態の処理または動作の概略について説明する。図10は、本実施形態の処理または動作の概略を示した概略図である。
図10に示されているように、本実施形態では、まず、管理システム50は、端末10に対して端末10の能力値を要求する(ST1)。これに対して、端末10は自端末10の能力値を測定する(ST2)。そして、管理システム50は、端末10から能力値を受信する(ST3)。次に、管理システム50は、端末10に対し、端末10の能力値に応じたお勧めのサービスプラン案を送信する(ST4)。これに対して、管理システム50は、端末10からサービスプラン案を承認するか否認するかを示す回答を受信する(ST6)。管理システム50は、承認する回答を得ている場合、サービスプラン案を正式に提供するサービスプランとして設定する(ST6)。そして、管理システム50は、中継装置30に対してサービスプランの内容を実行する際の中継装置30の動作パラメータを送信する(ST7)。
続いて、図20乃至図30を用いて、本実施形態に係る伝送システム1における処理方法を具体的に説明する。なお、図20は、各中継装置の稼動状態を示す状態情報を管理する処理を示したシーケンス図である。
まず、図20を用いて、各中継装置30から管理システム50に送信された各中継装置30の状態を示す状態情報を管理する処理を説明する。まず、各中継装置30では、図7に示されている状態検知部32が、自装置である中継装置30の稼動状態を定期的に検知している(ステップS1−1〜4)。そして、管理システム50側で各中継装置30の稼動状態をリアルタイムで管理させるべく、各中継装置30の送受信部31は、定期的に通信ネットワーク2を介して管理システム50へ各状態情報を送信する(ステップS2−1〜4)。これら各状態情報には、中継装置30毎の中継装置IDと、これら各中継装置IDに係る中継装置30の状態検知部32で検知された稼動状態とが含まれている。なお、本実施形態では、中継装置(30a,30b,30d)は、正常に稼動して「ONライン」となっている一方で、中継装置30cは稼働中ではあるが、中継装置30cの中継動作を実行するためのプログラムに何らかの不具合が生じて、「OFFライン」となっている場合が示されている。
次に、管理システム50では、各中継装置30から送られて来た各状態情報を送受信部51が受信し、記憶・読出処理部59を介して記憶部5000の中継装置管理DB5001(図11参照)に、中継装置ID毎に状態情報を記憶して管理する(ステップS3−1〜4)。これにより、図11に示されるような中継装置管理テーブルに対して、中継装置ID毎に「ONライン」、「OFFライン」、又は「故障中」のいずれかの稼動状態が記憶されて管理される。またこの際に、中継装置ID毎に、管理システム50で状態情報が受信された受信日時も記憶されて管理される。なお、中継装置30から状態情報が送られない場合には、図11に示されている中継装置管理テーブルの各レコードにおける稼動状態のフィールド部分及び受信日時のフィールド部分が空白になるか、又は、前回の受信時の稼動状態及び受信日時をそれぞれ示す。
次に、図21を用いて、端末10aa、端末10ba、及び端末10dbの3拠点間で、通話を開始する前の準備段階における各管理情報の送受信処理について説明する。図21は、端末間で遠隔通信を開始する準備段階の処理を示したシーケンス図である。なお、図21では、全て図2に示されている管理情報用セッションseiによって、各種管理情報が送受信される。
まず、要求元端末(端末10aa)の利用者が、図4に示されている電源スイッチ109をONにすると、図7に示されている操作入力受付部12が電源ONを受け付けて、電源をONにする(ステップS21)。そして、ログイン要求部13は、上記電源ONの受け付けを契機とし、送受信部11から通信ネットワーク2を介して管理システム50に、ログイン要求を示すログイン要求情報を自動的に送信する(ステップS22)。なお、ログイン要求情報は、電源スイッチ109のONによって送信されるのではなく、利用者による操作ボタン108の操作によって送信されてもよい。また、ログイン要求情報には、要求元としての自端末である端末10aaを識別するための端末ID及びパスワードが含まれている。これら端末ID及びパスワードは、記憶・読出処理部19を介して記憶部1000から読み出されて、送受信部11に送られたデータである。なお、端末ID及びパスワードは、記録媒体1010に記録されており、記録媒体から読み出されるようにしてもよい。また、端末10aaから管理システム50へログイン要求情報が送信される際は、受信側である管理システム50は、送信側である端末10abのIPアドレスを取得することができる。
次に、管理システム50の端末認証部52は、送受信部51を介して受信したログイン要求情報に含まれている端末ID及びパスワードを検索キーとして、記憶部5000の認証管理DB5002(図12参照)を検索し、認証管理DB5002に同一の端末ID及びパスワードが管理されているかを判断することによって端末認証を行う(ステップS23)。この端末認証部52によって、同一の端末ID及びパスワードが管理されているため、正当な利用権限を有する端末10からのログイン要求であると判断された場合には、状態管理部53は、端末管理DB5003(図13参照)に、端末10aaの端末ID、稼動状態、上記ログイン要求情報が受信された受信日時、及び端末10aaのIPアドレスを関連付けて記憶する(ステップS24)。これにより、図13に示されている端末管理テーブルには、端末ID「01aa」に、稼動状態「ONライン」、受信日時「2014.4.10.13:40」及び端末10aaのIPアドレス「1.2.1.3」が関連付けて管理されることになる。
そして、管理システム50の送受信部51は、上記端末認証部52によって得られた認証結果が示された認証結果情報を、通信ネットワーク2を介して、上記ログイン要求してきた要求元端末(端末10aa)に送信する(ステップS25)。本実施形態では、端末認証部52によって正当な利用権限を有する端末であると判断された場合につき、以下続けて説明する。
管理システム50の端末抽出部54は、ログイン要求した要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」を検索キーとして、宛先リスト管理DB5004(図14参照)を検索し、要求元端末(端末10aa)と通信することができる宛先端末の候補の端末IDを読み出すことによって抽出する(ステップS26)。ここでは、一例として、要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」に対応する宛先端末(端末10ab,10ba,10db)のそれぞれの端末ID(「01ab」、「01ba」、「01db」)が抽出されることになる。
次に、端末状態取得部55は、上記端末抽出部54によって抽出された宛先端末の候補の端末ID(「01ab」、「01ba」、「01db」)を検索キーとして、端末管理DB5003(図13参照)を検索し、上記端末抽出部54によって抽出された端末ID毎に稼動状態(「OFFライン」、「ONライン」、「ONライン」)を読み出すことにより、端末(10ab,10ba,10db)の各稼動状態を取得する(ステップS27)。
次に、送受信部51は、上記ステップS27で使用された検索キーとしての端末ID(「01ab」、「01ba」、「01db」)と、それぞれに対応する宛先端末(端末10ab,10ba,10db)のそれぞれの稼動状態(「OFFライン」、「ONライン」、「ONライン」)とが含まれた宛先状態情報を、通信ネットワーク2を介して要求元端末(端末10aa)に送信する(ステップS28)。これにより、要求元端末(端末10aa)は、この要求元端末(端末10aa)と通信することができる宛先端末の候補である端末(10ab,10ba,10db)の現時点のそれぞれの稼動状態(「OFFライン」、「ONライン」、「ONライン」)を取得することができる。
更に、管理システム50の端末抽出部54は、ログイン要求してきた要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」を検索キーとして、宛先リスト管理DB5004(図14参照)を検索し、上記要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」を宛先端末の候補として登録している他の要求元端末の端末IDを抽出する(ステップS29)。図14に示されている宛先リスト管理テーブルでは、抽出される他の要求元端末の端末IDは、「01ab」、「01ba」、及び「01db」である。
次に、管理システム50の端末状態取得部55は、上記ログイン要求して来た要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」を検索キーとして、端末状態管理DB5003(図13参照)を検索し、ログイン要求してきた要求元端末(端末10aa)の稼動状態を取得する(ステップS30)。
そして、送受信部51は、上記ステップS29で抽出された端末ID(「01ab」、「01ba」、「01db」)に係るそれぞれの端末(10ab,10ba,10db)のうち、端末管理DB5003(図13参照)で稼動状態が「ONライン」となっている端末(10ba,10db)に、上記ステップS30で取得された要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」と稼動状態「ONライン」が含まれる宛先状態情報を送信する(ステップS31−1,2)。なお、送受信部51が端末(10ba,10db)に宛先状態情報を送信する際に、各端末ID(「01ba」、「01db」)に基づいて、図13に示されている端末管理テーブルで管理されている端末のIPアドレスを参照する。これにより、ログイン要求した要求元端末(端末10aa)を宛先として通信することができる他の宛先端末(端末10db,10ba)のそれぞれに、上記ログイン要求した要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」、及び稼動状態「ONライン」を伝えることができる。
一方、他の端末10でも、上記ステップ21と同様に、利用者が図6に示されている電源スイッチ109をONにすると、図7に示されている操作入力受付部12が電源ONを受け付け、上記ステップS22〜S31−1,2の処理と同様の処理を行うため、その説明を省略する。
次に、図22乃至図27を用いて、管理システム50が各端末10にサービスプランに係るサービスを提供する際に管理システム50が行なう動作に利用される動作パラメータを設定するための処理を説明する。図22は、サービスの動作パラメータを設定する処理を示したシーケンス図である。図23は、サービスプラン設定要求のための画面例である。なお、図22では、管理システム50が、端末10aaに対して提供するサービスプランを設定する場合について示されている。
まず、図23に示されている画面において、端末10aaの利用者が「はい」ボタンを押下すると、図22に示されているように、端末10の送受信部11は、管理システム50に対して、サービスプランの設定要求を送信する(ステップS41)。サービスプランの設定要求には、端末10aaの端末IDが含まれている。これにより、管理システム50の送受信部51は、サービスプランの設定要求を受信する。そして、管理システム50の記憶・読出処理部59は、能力項目管理テーブル(図16参照)から、能力項目名の内容を示す能力項目情報を全て読み出す(ステップS42)。管理システム50の送受信部51は、端末10aaに対して、能力値の要求を送信する(ステップS43)。この要求には各能力項目ID及び能力項目名も含まれている。これにより、端末10aaの送受信部11は、能力値の要求とともに各能力項目ID及び能力項目名を受信する。
次に、端末10aaでは、測定部16が能力項目名に基づいて、自端末10aaの能力値を測定する(ステップS44)。そして、端末10aaの送受信部11は、管理システム50に対して、要求に対する回答を送信する(ステップS45)。この回答には、能力項目ID及び測定結果としての能力値が関連付けられて含まれている。これにより、管理システム50の送受信部51は回答を受信する。ここでは、能力値として、回線速度が1500kbps、及びディスプレイの表示解像度がVGAである場合について説明する。
次に、管理システム50は、端末10aaに提供するためのサービスプラン案を決定する処理を行なう(ステップS46)。ここで、図24乃至図26を用いて、ステップS46の処理を詳細に説明する。なお、図24は、サービスプラン案を決定する処理を示したフローチャートである。
図24に示されているように、まず、記憶・読出処理部59は、上記ステップS45によって受信された回答に含まれる能力値に基づいて優先度管理テーブル(図17(a),(b)参照)を検索することにより、対応する優先度を読み出す(ステップS46−1)。ここでは、回線速度が1500kbpsであるため、優先度管理テーブル(図17(a)参照)から、svc103の優先度が10ポイント、svc203の優先度が5ポイントとして読み出される。更に、ディスプレイの表示解像度がVGAであるため、優先度管理テーブル(図17(b)参照)から、svc203の優先度が5ポイントとして読み出される。
次に、図8に示されている加算部58aは、設定値ID毎に、優先度を加算して合計優先度を算出する(ステップS46−2)。ここで、図25及び図26を用いて、合計優先度の推移を説明する。図25は、フレームレートに関する合成優先度の推移を示す概念図である。図26は、解像度に関する合計優先度の推移を示す概念図である。
図25(a)及び図28(a)に示されているように、最初は、各設定値IDの合計優先度は全て「0」である。そして、優先度管理テーブル(図17(a)参照)から、svc103の優先度が10ポイントとして読み出されているため、図25(b)に示されているように、svc103の合計優先度が10ポイントとなる。また、優先度管理テーブル(図17(a)参照)から、svc203の優先度が5ポイントとして読み出されているため、図26(b)に示されているように、svc203の合計優先度が5ポイントとなる。更に、優先度管理テーブル(図17(b)参照)から、svc201の優先度が10ポイントとして読み出されているため、図26(c)に示されているように、svc201の合計優先度が10ポイントとなる。
次に、判断部58bは、全ての測定値に対する優先度を加算したかを判断する(ステップS46−3)。そして、ステップS46−3において、全ての測定値に対する優先度を加算していないと判断された場合には(NO)、上記ステップS46−1の処理に戻る。
一方、ステップS46−3において、加算部58aが全ての測定値に対する優先度を加算したと判断された場合には(YES)、決定部58cは、最終的に最大の合計優先度になった設定値IDを検索キーとして、設定値管理テーブル(図18(a),(b)参照)を検索することにより、対応する設定値を読み出す(ステップ46−4)。ここでは、図25(b)より、サービスID「sv100」で最大の合計優先度となる設定値IDはsvc103であるため、図18(a)では、設定値として「30fps」が読み出される。また、図26(c)より、サービスID「sv200」で最大の合計優先度となるサービス設定値IDはsvc201であるため、図18(b)では、設定値として「VGA」が読み出される。
次に、決定部58cは、ステップS46−4によって読み出された各設定値と、プラン管理テーブル(図19参照)を照合して、サービスプランを示すプランIDを決定する(ステップS46−5)。ここでは、フレームレートが30fpsで、解像度がVGAであるため、プランID「svp101」に決定される。なお、ビットレート及び符号化方式における設定値の決定方法は、ステップS46−1〜4と同様の処理によって行なわれるため、ここでは説明を省略する。
更に、決定部58cは、決定したプランIDに基づいて、サービスプラン案の利用料を読み出す(ステップS46−6)。ここでは、「15,000円/月」が読み出される。そして、作成部58dは、決定部58cによって決定されたプランIDに係るサービスプランの各設定値及び利用料に基づいて、図27に示されている画面を作成する(ステップS46−7)。なお、図27は、サービスプラン案の承認要求内容を示した画面例である。
続いて、図22に戻り、管理システム50の送受信部51は、端末10aaに対して、プランID「svp101」に係るサービスプラン案で良いか否かの承認要求を送信する(ステップS47)。この承認要求としては、ステップS46−6で作成された画面のデータが送信される。
次に、端末10aaの利用者は、サービスプラン内容及び利用料を考慮して、承認要求を承認(「適用」ボタンの押下)又は否認(「キャンセル」ボタンの押下)をすると、操作入力受付部12が承認又は否認を受け付ける(ステップS48)。これにより、端末10aaの送受信部11は、管理システム50に対して、承認又は否認を示した回答を送信する(ステップS49)。ここでは、端末10aaの利用者が承認した場合について、以降、説明を続ける。
管理システム50では、設定部58が、端末管理テーブル(図13参照)において、端末10aaに係る端末ID「01aa」が含まれるレコードの「プランID」のフィールド部分に、上記ステップS46によって決定したサービス案に係るプランIDを記録して管理することで、端末10aaが提供されるサービスプランを設定する(ステップS50)。
以上のように、管理システム50が、端末10からこの端末10の能力値を取得することで、能力値に合った最適なサービスプランを提案することができる。
続いて、図28を用いて、中継装置30を選択する処理を説明する。なお、図28では、全て図28に示されている管理情報用セッションseiによって、各種管理情報が送受信される。また、本実施形態においては、要求元端末(端末10aa)は、宛先の候補としての端末10のうち、上記ステップS28によって受信した端末の状態情報により、稼動状態がONラインである端末10の少なくとも一方と通話を行うことができる。以下では、要求元端末(端末10aa)の利用者が、宛先端末(端末10db)と2拠点間の通話を開始する場合について説明する。
まず、要求元端末(端末10aa)の利用者が図5に示されている操作ボタン108を押下して端末10dbを選択すると、図7に示されている操作入力受付部12は、宛先端末(端末10db)との通話を開始する要求を受け付ける(ステップS61)。そして、要求元端末(端末10aa)の送受信部11は、管理システム50に対して、通話を開始したい旨を示す開始要求情報を送信する(ステップS62)。この開始要求情報には、要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」、及び宛先端末(端末10db)の端末ID「01db」が含まれている。これにより、管理システム50の送受信部51は、上記開始要求情報を受信すると共に、送信元である要求元端末(端末10aa)のIPアドレスを受信する。
そして、状態管理部53は、開始要求情報に含まれる要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」及び宛先端末(端末10db)の端末ID「01db」に基づき、端末管理テーブル(図13参照)において、上記端末ID「01aa」、及び端末ID「01db」がそれぞれ含まれるレコードの稼動状態のフィールド部分を、ともに「通話中」に変更する(ステップS63)。なお、この状態では、要求元端末(端末10aa)、及び宛先端末(端末10db)は、通話を開始していないが、通話中状態となり、他の端末10が要求元端末(端末10aa)又は宛先端末(端末10db)と通話しようとすると、いわゆる通話中状態を示す旨の通知音又は表示が出力される。
次に、実際に利用される中継装置30を選択するためのセッションを実行する処理を説明する。まず、管理システム50のセッション管理部57は、中継装置30を選択するためのセッションの実行に用いられるセッションIDを生成する(ステップS64)。ここでは、セッションID「se1」が生成される。
そして、セッション管理部57は、セッション管理テーブル(図15参照)に、上記ステップS64で生成されたセッションID「se1」、要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」、及び宛先端末(端末10db)の端末ID「01db」を関連付けて記憶して管理する(ステップS65)。
次に、図8に示されている管理システム50の選択部56は、中継装置管理テーブル(図11参照)及び端末管理テーブル(図13参照)に基づいて、要求元端末(端末10aa)及び宛先端末(端末10db)の2拠点間の通話を中継するための中継装置30の選択を行う(ステップS66)。具体的には、中継装置管理テーブル(図11参照)において稼動状態が「ONライン」の中継装置に係る中継装置IDのうち、端末管理テーブル(図13参照)において要求元端末(端末10aa)のIPアドレスに近いIPアドレスの中継装置30に係る中継装置IDが選択される。ここでは、中継装置30a(中継装置ID「111a」)が選択された場合について、以降、続けて説明する。
以上のステップS66における中継装置の選択の処理が終了すると、管理システム50の送受信部51は、要求元端末(端末10aa)に対して、中継装置選択情報を送信する(ステップS67−1)。この中継装置選択情報には、上記ステップS66によって選択された中継装置30aのIPアドレス、及び上記ステップS64によって生成されたセッションID「se1」が含まれている。これにより、要求元端末(端末10aa)は、中継装置選択情報の送信元である管理システム50のIPアドレスを取得することができる。
更に、管理システム50の送受信部51は、宛先端末(端末10db)に対して、中継装置選択情報を送信する(ステップS67−2)。この中継装置選択情報には、上記ステップS66によって選択された中継装置30aのIPアドレス、要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」、及び上記ステップS64によって生成されたセッションID「se1」が含まれている。これにより、宛先端末(端末10db)は、セッションID「se1」におけるセッションの実行において、中継装置選択情報の送信元である管理システム50のIPアドレスを取得することができる。
次に、上記ステップS67−1の処理に対して、要求元端末(端末10aa)の送受信部11は、管理システム50に対して、上記ステップS67−1の処理により中継装置選択情報の受信が完了した旨を示す受信完了情報を送信する(ステップS68−1)。この受信完了情報には、上記ステップS67−1の処理で送受信されたセッションIDが含まれている。これにより、管理システム50は、特定のセッションID「se1」で実行されている中継装置選択情報の伝達が完了した旨を取得する。
更に、上記ステップS67−2の処理に対して、宛先端末(端末10db)は、同様に管理システム50へ、上記ステップS67−2の処理により中継装置選択情報の受信が完了した旨を示す受信完了情報を送信する(ステップS68−2)。この場合も、管理システム50は、特定のセッションID「se1」で実行されている中継装置選択情報の伝達が完了した旨を取得する。
次に、図29に示されているように、管理システム50のセッション管理部57は、セッション管理テーブル(図15参照)において、「セッションID」が含まれるレコードの「中継装置ID」のフィールド部分に、上記選択された中継装置30aの中継装置IDを記憶して管理する(ステップS81)。
次に、管理システム50の記憶・読出処理部59は、上記ステップS62の処理によって受信された要求元端末(端末10aa)の端末IDを検索キーとして端末管理テーブル(図13参照)を検索することにより、対応するプランIDを読み出す(ステップS82)。そして、記憶・読出処理部59は、ステップS82によって読み出したプランIDを検索キーとしてプラン管理テーブル(図19参照)を検索することにより、対応するサービス内容としての動作パラメータを読み出す(ステップS83)。
そして、管理システム50の送受信部51は、上記選択された中継装置30aに対して、サービス情報を送信する(ステップS84)。このサービス情報には、上記ステップS64の処理によって生成されたセッションID、及び、上記ステップS83処理によって読み出されたサービス内容としての各動作パラメータが含まれている。図29では、管理システム50の送受信部51が中継装置30aにサービス情報を送信し、中継装置30aの送受信部31がサービス情報を受信する。
次に、中継装置30aの記憶・読出処理部39は、プラン内容管理テーブル(図9参照)に、上記ステップS84によって受信されたセッションID及び各動作パラメータを関連付けて新たに記憶して管理する(ステップS85)。
次に、管理システム50の記憶・読出処理部59は、上記ステップS62の処理によって受信された要求元端末(端末10aa)及び宛先端末(端末10db)の各端末IDを検索キーとして、端末管理テーブル(図13参照)を検索することにより、対応する各IPアドレスを読み出す(ステップS86)。
そして、管理システム50の送受信部51は、上記選択された中継装置30aに対して、中継を開始する旨の要求が示された中継開始要求情報を送信する(ステップS87)。この中継開始要求情報には、上記ステップS86の処理によって読み出された各IPアドレスが含まれている。これにより、中継装置30aの送受信部31が、中継開始要求情報を受信し、中継装置30aの記憶・読出処理部39は、上記ステップS84によって受信されたセッションIDに上記ステップS87で受信された各IPアドレスを関連付けて記憶して管理する。よって、中継装置30aは、自装置である中継装置30aが選択されたことを取得できるため、上記ステップS87で受信された各IPアドレスに対応する端末(10aa,10db)の間で、低解像度、中解像度、及び高解像度の3つの画像データ、並びに、音データを通話するためのセッションをそれぞれ確立する(ステップS88−1,S88−2)。よって、端末(10aa,10db)は、2拠点でテレビ会議の通話を開始することができる。
続いて、図7及び図30を用いて、要求元端末(端末10aa)と宛先端末(端末10db)との間で、テレビ会議の通話を行うために、画像データ及び音データを送受信する処理を説明する。なお、端末10aaから端末10dbに画像データ及び音データを送信する一方向の処理と、端末10dbから端末10aaに画像データ及び音データを送信する逆方向の処理とで、画像データ及び音データの送受信や後述の遅延時間の検出等は同じ処理であるため、上記一方向の通信について説明し、上記逆方向の通信は省略する。
まず、要求元端末(端末10aa)は、セッションID「se1」によって特定されたセッション(図2に示されている画像・音データ用セッションsed)によって、撮像部14aで撮像された被写体の画像データ、及び音入力部15aで入力された音声の音データを、送受信部11から通信ネットワーク2を介して中継装置30aへ送信する(ステップS101)。
中継装置30aでは、送受信部31が画像データ及び音データを受信すると、品質変更部33は、プラン内容管理テーブル(図9参照)のセッションIDを参照して、画像データ及び音データの品質を、画質パラメータ及び音質パラメータに基づいて変更する(ステップS102)。この場合、要求元端末(端末10aa)から送られて来た画像データ及び音データの品質が、それぞれ画質パラメータ及び音質パラメータ以下の値の場合には、品質変更部33は、画像データの画質及び音データの音質を変更しない。これに対して、要求元端末(端末10aa)から送られて来た画像データの画質が、画質パラメータを越える値の場合には、品質変更部33は、画像データの画質を画質パラメータの値まで下げる。同様に、要求元端末(端末10aa)から送られて来た音データの音質が、音質パラメータを越える値の場合には、品質変更部33は、音データの音質を音質パラメータの値まで下げる。
そして、中継装置30aの送受信部31は、画像・音データ用セッションsedによって、画像データ及び音データを宛先端末(端末10db)に転送する(ステップS103)。これにより、要求元端末(端末10aa)は、自己のプランIDに基づいた品質の画像データ及び音データを送信することができる。なお、宛先端末(端末10db)から中継装置30aを介して要求元端末(端末10aa)に画像データ及び音データを送信する場合には、要求元端末(端末10aa)のプランIDに基づいた品質の画像データ及び音データを送信することができる。
<<本実施形態の主な効果>>
以上説明したように本実施形態によれば、管理システム50は、端末10から取得した伝送端末の能力値に基づいてサービスプランを設定するため、利用者の利用状況又は使用目的に合ったサービスプランを提供することができる。これにより、利用者は自分の利用状況又は使用目的に合ったサービスプランを選択しづらいという課題を解決することができるという効果を奏する。
また、管理システム50は、端末10からサービスプラン案の承認を得ると、この端末10に対してサービスプラン案の内容を設定することで、端末10の利用者の利用状況に合ったサービスプランを提供することができる。これにより、利用者(特にネットワークなどの専門知識がない利用者)は自分の利用状況に合ったサービスプランを選択しづらい、という課題を解決することができるという効果奏する。
〔実施形態の補足〕
上記実施形態では、測定部16が端末10の能力値を測定したが、これに限るものではない。例えば、端末10は、測定部16がなくても、予め記憶部1000に自端末10の能力値を記憶しておき、管理システム50からの要求に応じて、記憶部1000から能力値を読み出して管理システム50に送信してもよい。
上記実施形態では、ステップS67において、管理システム50は、端末10の使用状況又は使用目的に最適なサービスプラン案を1つだけ提案したが、これに限るものではない。例えば、優先度が高い上位3つ等のサービスプラン案を提案しても良いし、優先順位を付加した全てのサービスプラン案を提案してもよい。
上記実施形態では、図22に示されているように、管理システム50でサービスプランの設定が行なわれる処理と、図28乃至図30に示されているように、中継装置30aにサービスプラン内容としての動作パラメータが送信される処理が連続していないがこれに限るものではない。例えば、上記ステップS50の処理の後、管理システム50から端末10aaに対して、宛先の選択を促す処理を行なうことによって、上記ステップS50の処理と上記ステップS61の処理が連続的に行なわれるようにしてもよい。これにより、質問の回答から宛先端末との通信開始までの連続した処理が行なわれることで、端末10の利用者の利便性が向上するという効果を奏する。
上記実施形態における中継装置30、管理システム50、プログラム提供システム90、及びメンテナンスシステム100は、単一のコンピュータによって構築されてもよいし、各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されていてもよい。また、プログラム提供システム90が単一のコンピュータによって構築されている場合には、プログラム提供システム90によって送信されるプログラムは、複数のモジュールに分けて送信されるようにしてもよいし、分けないで送信されるようにしてもよい。更に、プログラム提供システム90が複数のコンピュータによって構築されている場合には、複数のモジュールが分けられた状態で、各コンピュータから送信されるようにしてもよい。
また、上記各実施形態の端末用プログラム、中継装置用プログラム、又は伝送管理用プログラムが記憶されたCD−ROM等の記録媒体、並びに、これらプログラムが記憶されたHD204、及びこのHD204を備えたプログラム提供システム90は、いずれもプログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ、上記端末用プログラム、中継装置用プログラム、及び伝送管理用プログラムが利用者等に提供される場合に用いられる。
また、図11、図13、及び図15では、受信日時について管理しているが、これに限るものではなく、受信日時のうち少なくとも受信時間を管理すればよい。
更に、上記実施形態では、図11で中継装置30のIPアドレス、図13で端末10のIPアドレスを管理することとしたが、これに限るものではなく、通信ネットワーク2上で中継装置30を特定するための中継装置特定情報、又は通信ネットワーク2上で端末10を特定するための端末特定情報であれば、それぞれのFQDN(Fully Qualified Domain Name)を管理してもよい。この場合、周知のDNS(Domain Name System)サーバによって、FQDNに対応するIPアドレスが取得されることになる。なお、「通信ネットワーク2で中継装置30を特定するための中継装置特定情報」だけでなく、「通信ネットワーク2上における中継装置30への接続先を示した中継装置接続先情報」、又は「通信ネットワーク2上における中継装置30への宛先を示した中継装置宛先情報」と表現してもよい。同じく、「通信ネットワーク2で端末10を特定するための端末特定情報」だけでなく、「通信ネットワーク2上における端末10への接続先を示した端末接続先情報」、又は「通信ネットワーク2上における端末10への宛先を示した端末宛先情報」と表現してもよい。
また、上記実施形態では、伝送端末の一例として、テレビ会議端末の場合について説明したが、これに限るものではなく、IP(Internet Protocol)電話や、インターネット電話等の電話システムであってもよい。また、スマートフォン、携帯電話機、カーナビゲーション端末、ウェアラブルコンピュータ、監視カメラ、電子黒板、プロジェクタ、ゲーム機、又は、通信機能を備えた産業用機器であってもよい。ウェアラブルコンピュータには、腕時計やヘッドマウントディスプレイ等が含まれる。また、産業用機器には、MFP(Multifunction Peripheral/Printer/Product)等のオフィス機器、内視鏡等の医療用機器、耕運機等の農業用機器などが含まれる。
また、上記実施形態では、コンテンツデータの一例として、画像データ及び音データについて説明したが、これに限るものではなく、触覚(touch)データであってもよい。この場合、一方の端末側で利用者が接触した感覚が、他方の端末側に伝達される。更に、コンテンツデータは、嗅覚(smell)データであってもよい。この場合、一方の端末側の匂い(臭い)が、他の端末側に伝達される。また、コンテンツデータは、画像データ、音データ、触覚データ、及び嗅覚データのうち、少なくとも1つのデータであればよい。
また、上記実施形態では、伝送システム1によってテレビ会議をする場合について説明したが、これに限るものではなく、打ち合わせ、家族間や友人間等の一般的な会話、又は、一方向での情報の提示に使用されても構わない。