JP6531214B1 - ガスエンジンの運転方法 - Google Patents

ガスエンジンの運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6531214B1
JP6531214B1 JP2018239755A JP2018239755A JP6531214B1 JP 6531214 B1 JP6531214 B1 JP 6531214B1 JP 2018239755 A JP2018239755 A JP 2018239755A JP 2018239755 A JP2018239755 A JP 2018239755A JP 6531214 B1 JP6531214 B1 JP 6531214B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
gas engine
gas
operating
operating parameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018239755A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020101124A (ja
Inventor
孔生 弓田
孔生 弓田
福永 修
修 福永
良太 菊地
良太 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Power Solutions Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Power Solutions Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Power Solutions Co Ltd filed Critical Hitachi Power Solutions Co Ltd
Priority to JP2018239755A priority Critical patent/JP6531214B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6531214B1 publication Critical patent/JP6531214B1/ja
Publication of JP2020101124A publication Critical patent/JP2020101124A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/30Use of alternative fuels, e.g. biofuels

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

【課題】ガスエンジンの運転を効率的に行うことを課題とする。【解決手段】第1の燃料をガスエンジン2に供給し、第1の燃料に対応する第1の運転パラメータに基づきガスエンジン2を駆動する第1のステップと、第1の燃料のガスエンジン2への供給量を連続的に減少させながら、第1の燃料のガスエンジン2への供給量の減少割合に応じて定まる量に基づき第2の燃料をガスエンジン2に供給し、第1の燃料の供給量減少開始点から第1の燃料の供給終了点までの時間に応じて定まる第3の運転パラメータに基づきガスエンジン2を運転する第2のステップと、第2の燃料をガスエンジン2に供給し、第2の燃料に対応する第2の運転パラメータに基づきガスエンジン2を運転する第3のステップと、の3段階で運転すること、を特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、ガスエンジンの運転方法の技術に関する。
ガスエンジン発電設備に用いるガスエンジンは、現在、燃料として都市ガス13Aやボイルオフガス等が使用されている。
一般的に、LNG(Liquefied Natural Gas:液化天然ガス)は超低温の状態で貯蔵設備に備蓄されているが、自然入熱等により、貯蔵設備におけるLNGの液面温度が−160℃に到達すると、LNGの組成成分のうち、最も気化する温度の低いメタンが気化してボイルオフガスが発生する。ところで、LNGは輸出先(産地)により発熱量が異なるため、LNGの気化後、発熱量調整用のプロパンガス等で発熱量を調整したものが都市ガス13Aとなる。
ボイルオフガスを、すぐに燃料として使用しない場合、ボイルオフガスは、ガスエンジンとは別に設置する処理設備等により再液化処理されている。
例えば、特許文献1には、「貯留タンクLTから排出されたボイルオフガスCMを圧縮するボイルオフガス圧縮部CTと、温熱源の温熱を有する熱媒HMを加熱器71へ導く熱媒通流路C1と、冷熱源の冷熱を有する冷媒SWを少なくとも冷却器72へ導く冷媒通流路と、貯留タンクLTから排出されるボイルオフガスCMを、ボイルオフガス圧縮部CTと吸熱器81とに記載の順に導いた後に、貯留タンクLTへ返送する再液化循環路C2とを備える」ボイルオフガスの再液化設備が開示されている(要約参照)。
また、特許文献2には、「燃料ガスGとして、第1燃料ガスG1と第2燃料ガスG2の混合燃料ガスG3または第2燃料ガスG2と燃焼用空気Aとの混合気Mを生成するミキサー2と、その燃料ガスGのミキサー2への供給流量を制御する燃料流量制御弁13と、混合気Mをエンジン3に供給する流量を調整する混合気流量調整弁14と、エンジン3の出力が目標出力となるように混合気流量調整弁14の開度を制御するエンジン出力制御部11cと、混合気供給路4にてエンジン3に供給する混合気Mの圧力が目標圧力となるように燃料流量制御弁13の開度を制御する混合気圧力制御部11bとを備えている」エンジンシステムが開示されている(要約参照)。
特開2017−180746号公報 特開2013−47497号公報
しかし、特許文献1に記載の技術は、再液化設備を別途設置することから、コストが上がるという課題がある。
ところで、LNG船からLNGを貯蔵装置に注入する際に、露点や、爆発下限界等の関係から窒素等で貯蔵装置への供給配管をパージする必要がある。すると、この窒素等がボイルオフガスに混合することで、ボイルオフガスのメタン価が変動するという現象が生じる。このような現象によってノッキングや失火等が生じる。なお、メタン価は、ノッキングのしにくさの指標であり発熱量とは関連性はないが、一般に、メタン価が変動すると発熱量も変動する。
そこで、このような状態が生じた際に、燃料をボイルオフガスから都市ガス13Aに切り替えたいという要望がある。
ここで、特許文献2に記載の技術は、起動から停止まで、単一燃料か、混合ガスを用いている。すなわち、特許文献2に記載の技術は、起動から停止まで同じ燃料が用いられることが前提となる。
特許文献2に記載のガスエンジンで、ガスエンジンを停止させずに、ボイルオフガスから都市ガス13Aに燃料を切り替えると、メタン価が突然変わるためノッキングや失火が発生してしまう。
そのため、特許文献2に記載のガスエンジンで、燃料をボイルオフガスから都市ガス13Aに切り替えようとすると、以下の処理を行う必要がある。すなわち、ガスエンジンが一旦停止され、運転パラメータ(点火時期や、空気過剰率等)が調整された後、ガスエンジンが再起動される必要がある。
しかし、ガスエンジンを一旦停止させ、運転パラメータ(点火時期や、空気過剰率等)を調整した後、ガスエンジンを再起動することは、経済面でデメリットとなる。
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、ガスエンジンの運転を効率的に行うことを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明は第1燃料をガスエンジンに供給し、前記第1燃料に対応する第1運転パラメータに基づき前記ガスエンジンを駆動する第1ステップと、前記第1燃料の前記ガスエンジンへの供給量を連続的に減少させながら、前記第1燃料の前記ガスエンジンへの供給量の減少割合に応じて定まる量に基づき、前記第1燃料とは異なる第2燃料を前記ガスエンジンに供給し、前記第1燃料の供給量減少開始点から前記第1燃料の供給終了点までの時間において定まる第3運転パラメータのうち、前記第1燃料の点火角度から前記第2燃料の点火角度に徐々に変化させて前記ガスエンジンを運転する第2ステップと、前記第2燃料を前記ガスエンジンに供給し、前記第2燃料に対応する第2運転パラメータに基づき前記ガスエンジンを運転する第3ステップと、の3段階で運転前記第2ステップの開始時において、前記第1燃料が100%、及び、前記第2燃料が0%の混合割合であり、前記第2ステップの終了時において、前記第1燃料が0%、及び、前記第2燃料が100%の混合割合となるよう、前記第1燃料と前記第2燃料を混合した混合割合の合計が100%を保持したまま、所定のレートで前記第1燃料を減少させ、前記第2燃料を増加させること、を特徴とする。
その他の解決手段については、実施形態中に適宜記載する。
本発明によれば、ガスエンジンの運転を効率的に行うことができる。
本実施形態で用いられるガス運転システムの構成例を示す図である。 本実施形態で用いられる燃料供給パターンを示す図である。 本実施形態に係るガス運転システムの運転方法の手順を示すフローチャートである。 本実施形態で用いられる管理装置が行う処理の手順を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
(ガス運転システム100)
図1は、本実施形態で用いられるガス運転システム100の構成例を示す図である。
ガス運転システム100は、管理装置1、ガスエンジン2、貯蔵設備10、BOG(Boil Off Gas)用配管21、BOG用流量調整装置22、BOG用バルブ23、都市ガス用配管31、都市ガス用流量調整装置32、都市ガス用バルブ33、気化装置34を有する。
管理装置1は、ガスエンジン2、BOG用流量調整装置22、都市ガス用流量調整装置32へ制御信号を送信する。
ガスエンジン2は、BOG用配管21を経由して送られるボイルオフガス、都市ガス用配管31を経由して送られる都市ガス13A、及び、管理装置1から送信される運転パラメータを基に駆動(運転)する。ガスエンジン2は、ボイルオフガス、都市ガス13A、ボイルオフガス及び都市ガス13Aの混合ガスによって駆動し、発電する。なお、本実施形態では、ガスエンジン2は、例えばレシプロ式のものとしているが、ガスタービンエンジン等、その他の熱機関(原動機)としてもよい。
貯蔵設備10は、タンクであり、超低温のLNG11が貯蔵されている。前記したように、自然入熱等により、貯蔵されているLNG11の液面温度が約−160℃に到達することがある。このようになると、LNG11の組成成分のうち、最も気化温度の低いメタンが気化してボイルオフガスとなる。
発生したボイルオフガスはBOG用配管21を介してガスエンジン2へ送られる。また、BOG用流量調整装置22は、管理装置1から送信させる制御信号に基づいてBOG用バルブ23の開度を制御する。これによってガスエンジン2に供給されるボイルオフガスの流量が調整される。
都市ガス13Aをガスエンジン2の燃料とする場合、LNG11が気化装置34によって気化後、プロパン等で発熱量調整することで、気体状態の都市ガス13Aを製造している。気化された都市ガス13Aは都市ガス用配管31を介してガスエンジン2へ送られる。なお、都市ガス用流量調整装置32は、管理装置1から送信される制御信号に基づいて都市ガス用バルブ33の開度を制御する。これによってガスエンジン2に供給される都市ガス13Aの流量が調整される。
なお、管理装置1、ガスエンジン2で行われる処理については後記する。
(燃料供給パターン)
図2は、本実施形態で用いられる燃料供給パターンを示す図である。
図2に示すグラフは、縦軸がメタン価を示し、横軸が時間を示している。
まず、符号101の区間は、ガスエンジン2にボイルオフガスのみが供給されている区間である。また、符号103の区間は、ガスエンジン2に都市ガス13Aのみが供給されている区間である。
そして、符号102の区間は、ボイルオフガスと、都市ガス13Aとの混合燃料がガスエンジン2に供給されている区間である。
また、符号102におけるグラフのメタン価は、ボイルオフガスと、都市ガス13Aとの混合割合に対応する。
つまり、符号102の区間において、メタン価がm1に近ければ近いほどボイルオフガスの割合が多く、メタン価がm2に近ければ近いほど都市ガス13Aの割合が多くなる。
符号102の区間に示すように、ボイルオフガスと、都市ガス13Aとの混合割合に対応するメタン価の変化は連続的である。ここで、連続的とは、メタン価の変化線が途中で途切れることがないという意味である。例えば、ボイルオフガス→都市ガス13Aに燃料を切り替える場合、符号102の区間において、メタン価の変化線が、最初リニアに減少した後、所定時間、一定値で推移し、その後、再び変化線がリニアに減少する場合も連続的な変化に含まれる。
そして、符号102の区間の切替時間Tは、ノッキング及び失火の少なくとも一方が生じないような時間が試運転等で決められる。また、ボイルオフガスと、都市ガス13Aとの混合割合の変化は、符号102に示すように、連続、かつ、リニアな変化であることが望ましい。
なお、符号102の区間の矢印に示すように、ガスの切り替えは、ボイルオフガス→都市ガス13Aでもよいし、都市ガス13A→ボイルオフガスでもよい。
(システム処理)
図3は、本実施形態に係るガス運転システム100の運転方法の手順を示すフローチャートである。適宜、図1及び図2を参照する。
まず、各種パラメータが管理装置1に設定される(S101)。ここで、設定されるパラメータは、第1運転パラメータ、第2運転パラメータ、切替時間Tである。
第1運転パラメータとは、第1燃料を用いた場合のガスエンジン2の運転パラメータである。また、第2運転パラメータとは、第2燃料を用いた場合のガスエンジン2の運転パラメータである。ここで、運転パラメータとは、具体的には、イグニッションの点火時期(点火角度)、空気過剰率比等である。第1燃料、第2燃料については後記する。
切替時間Tとは、第1燃料から第2燃料へ完全に切り替わる時間(図2の切替時間T)である。
前記したように、ガスの切り替えは、ボイルオフガス→都市ガス13Aでもよいし、都市ガス13A→ボイルオフガスでもよい。
1.ボイルオフガス→都市ガス13Aの場合、第1燃料がボイルオフガス、第2燃料が都市ガス13Aとなる。そして、BOG用流量調整装置22が第1流量調整装置、都市ガス用流量調整装置32が第2流量調整装置となる。また、BOG用バルブ23が第1バルブ、都市ガス用バルブ33が第2バルブとなる。
2.都市ガス13A→ボイルオフガスの場合、第1燃料が都市ガス13A、第2燃料がボイルオフガスとなる。そして、都市ガス用流量調整装置32が第1流量調整装置、BOG用流量調整装置22が第2流量調整装置となる。また、都市ガス用バルブ33が第1バルブ、BOG用バルブ23が第2バルブとなる。
つまり、第1燃料、第2燃料では少なくともメタン価が異なっている。
なお、第1バルブは、管理装置1が第1流量調整装置を制御することで開度が調整されるが、煩雑になることを避けるため、管理装置1が第1バルブの開度を調整すると記載する。同様に、第2バルブは、管理装置1が第2流量調整装置を制御することで開度が調整されるが、煩雑になることを避けるため、管理装置1が第2バルブの開度を調整すると記載する。
ステップS101の後、管理装置1は、第1バルブを開弁し(S102)、第1運転パラメータをガスエンジン2に送信する(S103)。
これにより、ガスエンジン2が、第1燃料、第1運転パラメータにより駆動を開始する(S201)。
その後、ガスエンジン2の回転速度が定格回転速度に到達する(S202)。ガスエンジン2の回転速度が定格回転速度に到達した旨の情報は、ガスエンジン2に備えられている図示しないセンサ等から管理装置1へ送られる。
次に、管理装置1が切替信号を受信する(S111)。切替信号とは、貯蔵設備10におけるメタン価の変化に関する信号である。切り替えが、ボイルオフガス→都市ガス13Aの場合、貯蔵設備10内のメタン価が、所定の閾値未満をになった場合(不安定化した場合)に、切替信号が管理装置1へ送られる。また、切り替えが、都市ガス13A→ボイルオフガスの場合、貯蔵設備10内のメタン価が、所定の閾値以上となった場合(安定化した場合)に、切替信号が管理装置1へ送られる。
なお、メタン価は、貯蔵設備10内に備えられている図示しないセンサ等で検知される。
切替信号を受信した管理装置1は切替処理(第2ステップ)を行う(S112)。管理装置1は、ステップS101で設定された切替時間T内に、第1燃料から第2燃料への切り替えが終了するよう、第1バルブ及び第2バルブを制御する。このとき、本実施形態では、管理装置1は、第1バルブの開度と、第2バルブの開度との合計が、常に100%となるよう、第1バルブ及び第2バルブを制御する。つまり、切替処理開始時における第1燃料の混合割合が100%、第2燃料の混合割合が0%であるとすると、切替処理中において、第1燃料と、第2燃料との混合割合の合計が、常に100%となるように制御される。そして、切替処理が終了すると、第1燃料の混合割合が0%、第2燃料の混合割合が100%となっている。
つまり、切替開始時に第1燃料が100%であるとすると、管理装置1は第1燃料を徐々に減少させ、切替時間T後に0%の第1燃料が供給されるようにする。同様に、管理装置1は、切替開始時に第2燃料が0%であるとすると、第2燃料を徐々に増加させ、切替時間T後に100%の第2燃料が供給されるようにする。切替時間T内では、第1燃料及び第2燃料の混合燃料がガスエンジン2に供給される。なお、ここでのパーセンテージは、ガスエンジン2に供給される燃料を100%としたとき、第1燃料、第2燃料がそれぞれ占める割合である。
さらに、ステップS112において、管理装置1は、ステップS101で設定された切替時間Tで、第1運転パラメータから第2運転パラメータに切り替わるよう、ガスエンジン2のパラメータを変化させる。この第1運転パラメータから第2運転パラメータに変化する途中の運転パラメータを第3運転パラメータと適宜称する。言い換えれば、第3パラメータが、点火時期、空気過剰率を含む運転パラメータを、第1燃料及び第2燃料の少なくとも一方の混合割合に応じて決められている(変化させられている)。つまり、第3パラメータは、第1燃料の供給量減少開始点から第1燃料の供給終了点までの時間に応じて定まる運転パラメータである。
例えば、運転パラメータのうち、点火角度(点火時期)を例にすると、第1燃料の点火角度がA°であり、第2燃料の点火角度がB°であるとする。すると、管理装置1は、ステップS101で設定された切替時間Tで、A°→B°となるよう、点火角度を徐々に変化させる。空気過剰率についても同様である。
管理装置1には、第1燃料と、第2燃料との混合比に対応したバルブ開度、運転パラメータの値が図示しないテーブルに記憶されている。管理装置1は、このテーブルを参照して、ステップS112の切替処理を行う。
切替処理の間、ガスエンジン2は、管理装置1から送られる運転パラメータ、第1バルブ及び第2バルブから送られる第1燃料、第2燃料の混合燃料によって駆動する(S211)。
切替処理が完了すると、管理装置1は、第2バルブを開弁し(S121)、第2運転パラメータをガスエンジン2に送信(S122)している状態となっている。
ガスエンジン2は、第2燃料及び第2運転パラメータによって駆動する(S221)。
(管理装置1の処理)
図4は、本実施形態で用いられる管理装置1が行う処理の手順を示すフローチャートである。
まず、各種パラメータが管理装置1に設定される(S301)。設定されるパラメータは、図3のステップS101で説明済みであるので、ここでの説明を省略する。
次に、管理装置1は、第1バルブを開弁し(S302)、第1運転パラメータをガスエンジン2(ガスエンジン2のコントローラ)に送信する(S303)。これにより、ガスエンジン2が、第1燃料、第1運転パラメータにより駆動を開始する(図3のS201に相当)。なお、ここでのステップS301〜S303は、図3のステップS101〜S103に相当する。
次に、管理装置1は、切替信号を受信したか否かを判定する(S311)。切替信号は、図3のステップS111で説明済みのため、ここでの説明を省略する。
ステップS311の結果、切替信号を受信していない場合(S311→No)、管理装置1はステップS311へ処理を戻す。つまり、ガスエンジン2は第1燃料で駆動し続ける。
ステップS311の結果、切替信号を受信した場合(S311→Yes)、管理装置1は、ガスエンジン2の回転速度が定格回転速度であるか否かを判定する(S312)。図3で前記したように、ガスエンジン2の回転速度が定格回転速度に到達した旨の情報は、ガスエンジン2に備えられている図示しないセンサ等から管理装置1へ送られる。
ステップS312の結果、ガスエンジン2の回転速度が定格回転速度に到達していない場合(S312→No)、管理装置1はステップS311へ処理を戻す。つまり、ガスエンジン2は第1燃料で駆動し続ける。
ステップS312の結果、ガスエンジン2の回転速度が定格回転速度に到達している場合(S312→Yes)、管理装置1は切替処理を行う(S321)。切替処理の内容は、図3のステップS112で説明済みのため、ここでの説明を省略する。
切替処理が終わると、管理装置1は第2バルブを全開にし、第1バルブを閉じる。そして、第2運転パラメータによるガスエンジン2の駆動が行われる(図3のS121,S122に相当)。
本実施形態によれば、第1燃料から第2燃料の混合割合を連続的に変化させながら、燃料を第1燃料から第2燃料が切り替えられている。このようにすることで、ボイルオフガスのメタン価変動が生じた際に、ガスエンジン2を停止させずに、ボイルオフガスから都市ガス13Aへの燃料切替を行っても、ノッキングや、失火が生じることがない。ボイルオフガスのメタン価変動は、前記したように貯蔵設備10へのLNG充填時等において生じる。
また、ボイルオフガスのメタン価が安定した後、ガスエンジン2を停止させずに、都市ガス13Aからボイルオフガスへの燃料切替を行うことができる。
つまり、本実施形態によれば、ガスエンジン2の運転を効率的に行うことができる。
特に、切替処理中において、第1燃料の混合割合と、第2燃料の混合割合との合計値が100%となるようにすることで、ノッキングや、失火の抑止効果を向上させることができる。特に、第1燃料の混合割合と、第2燃料の混合割合とがリニアに変化することで、ノッキングや、失火の抑止効果をさらに向上させることができる。
さらに、切替時間Tは、試運転時にノッキング及び失火の少なくとも一方が生じないような時間が予め決定され、ガスエンジン2の起動前に当該切替時間Tが設定されることで、ノッキングや、失火の抑止効果をさらに向上させることができる。
また、切替処理が、燃料の供給量が安定するガスエンジン2の定格回転速度に到達した後に行われることで、切替処理中においてもガスエンジン2を安定して駆動させることができる。
また、点火時期、空気過剰率を含む運転パラメータを、第1燃料及び第2燃料の少なくとも一方の混合割合に応じて決める(変化させる)ことで、ノッキングや失火の抑止効果をさらに向上させることができる。
このように本実施形態によれば、ボイルオフガスからから都市ガス13A、及び、都市ガス13Aからボイルオフガスへの燃料切替を、ノッキングや、失火を抑制しつつ、ガスエンジン2を停止させずに行うことができる。
なお、本実施形態では、燃料としてボイルオフガス、都市ガス13Aが用いられているが、バイオガス、一酸化炭素、水素ガスといった、他のガスにも適用可能である。また、第1燃料及び第2燃料の混焼運転も適用可能である。
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を有するものに限定されるものではない。
また、前記した各構成、機能、管理装置1等は、それらの一部またはすべてを、例えば集積回路で設計すること等によりハードウェアで実現してもよい。また、前記した各構成、機能等は、CPU等のプロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、HD(Hard Disk)に格納すること以外に、メモリや、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、IC(Integrated Circuit)カードや、SD(Secure Digital)カード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に格納することができる。
また、各実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんどすべての構成が相互に接続されていると考えてよい。
1 管理装置
2 ガスエンジン
10 貯蔵設備(第1燃料及び第2燃料が貯蓄)
11 LNG(第1燃料または第2燃料)
22 BOG用流量調整装置
23 BOG用バルブ
32 都市ガス用流量調整装置
33 都市ガス用バルブ
34 気化装置
100 ガス運転システム
101 ガスエンジンにボイルオフガスのみが供給されている区間(第1運転パラメータによってガスエンジンが駆動する区間)
102 ボイルオフガスと、都市ガス13Aとの混合燃料がガスエンジンに供給されている区間(第3運転パラメータによってガスエンジンが駆動する区間)
103 ガスエンジンに都市ガス13Aのみが供給されている区間(第2運転パラメータによってガスエンジンが駆動する区間)

Claims (6)

  1. 第1燃料をガスエンジンに供給し、前記第1燃料に対応する第1運転パラメータに基づき前記ガスエンジンを駆動する第1ステップと、
    前記第1燃料の前記ガスエンジンへの供給量を連続的に減少させながら、前記第1燃料の前記ガスエンジンへの供給量の減少割合に応じて定まる量に基づき、前記第1燃料とは異なる第2燃料を前記ガスエンジンに供給し、前記第1燃料の供給量減少開始点から前記第1燃料の供給終了点までの時間において定まる第3運転パラメータのうち、前記第1燃料の点火角度から前記第2燃料の点火角度に徐々に変化させて前記ガスエンジンを運転する第2ステップと、
    前記第2燃料を前記ガスエンジンに供給し、前記第2燃料に対応する第2運転パラメータに基づき前記ガスエンジンを運転する第3ステップと、
    の3段階で運転
    前記第2ステップの開始時において、前記第1燃料が100%、及び、前記第2燃料が0%の混合割合であり、
    前記第2ステップの終了時において、前記第1燃料が0%、及び、前記第2燃料が100%の混合割合となるよう、前記第1燃料と前記第2燃料を混合した混合割合の合計が100%を保持したまま、所定のレートで前記第1燃料を減少させ、前記第2燃料を増加させる
    ことを特徴とするガスエンジンの運転方法。
  2. 前記第2ステップは、前記ガスエンジンが定格回転速度で運転しているときに行われ
    ことを特徴とする請求項1に記載のガスエンジンの運転方法。
  3. 前記第2ステップは、所定の切替時間内に終了し、
    前記第1運転パラメータ、前記第2運転パラメータ、及び、前記切替時間は、前記ガスエンジンを起動する前に設定す
    ことを特徴とする請求項1または請求項のいずれか一項に記載のガスエンジンの運転方法。
  4. 前記切替時間は、試運転時において、ノッキング及び失火の少なくとも一方が生じないような時間として決定される
    ことを特徴とする請求項に記載のガスエンジンの運転方法。
  5. 前記第2ステップにおける前記第1燃料の減少割合、及び、前記第2燃料の増加割合がリニアに変化する
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のガスエンジンの運転方法。
  6. 記第3運転パラメータは、空気過剰率を含み、前記第1運転パラメータ及び前記第2運転パラメータは、前記点火角度及び前記空気過剰率を含
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のガスエンジンの運転方法。
JP2018239755A 2018-12-21 2018-12-21 ガスエンジンの運転方法 Active JP6531214B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018239755A JP6531214B1 (ja) 2018-12-21 2018-12-21 ガスエンジンの運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018239755A JP6531214B1 (ja) 2018-12-21 2018-12-21 ガスエンジンの運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6531214B1 true JP6531214B1 (ja) 2019-06-12
JP2020101124A JP2020101124A (ja) 2020-07-02

Family

ID=66821739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018239755A Active JP6531214B1 (ja) 2018-12-21 2018-12-21 ガスエンジンの運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6531214B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7518938B1 (ja) 2023-03-10 2024-07-18 東邦瓦斯株式会社 混合燃料供給装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008031597B4 (de) * 2008-07-03 2021-10-07 Man Energy Solutions Se Umschaltbarer Mehrstoffmotor und Verfahren zur Kraftstoffumschaltung bei einem solchen Mehrstoffmotor
JP6361611B2 (ja) * 2015-09-02 2018-07-25 マツダ株式会社 ハイブリッド車両の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020101124A (ja) 2020-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5926464B2 (ja) 液化ガスで燃料タンクを充填する方法及び液化ガス燃料システム
DK2815168T3 (en) A device for the supply of gas
JP2016502023A (ja) 液化ガス燃料システムからガス作動エンジンにガス供給を開始する方法及びガス作動エンジンの液化ガス燃料システム
JP2018508690A (ja) 船舶用エンジンの燃料供給システム及び燃料供給方法
KR101825605B1 (ko) 선박용 연료 공급 장치
JP6296810B2 (ja) ガスエンジン
EP3292286A1 (en) System to control and condition the supply of natural gas to bi-fuel engines
JP6531214B1 (ja) ガスエンジンの運転方法
KR20180028495A (ko) 연소 기관을 위한 이중 연료 시스템
JP2021092202A (ja) 燃料供給システム、車両および燃料供給方法
KR20210043409A (ko) 가스 처리 시스템 및 이를 포함하는 해양 구조물
KR101707509B1 (ko) 선박의 증발가스 처리 시스템 및 방법
CN105201660B (zh) 用于设定用液化天然气运行的内燃机中的燃烧参数的方法和控制装置
JP5260157B2 (ja) 天然ガスのカロリ調整システム及びカロリ調整方法
KR20170036344A (ko) 선박용 엔진 운전 방법
JP2016191024A (ja) ガス調整装置、燃焼システム及びプログラム
CN114483387B (zh) 废气重整双燃料发动机系统及控制方法
JP2002188460A (ja) 燃料ガスの熱量制御方法および燃料制御システム
CN114704387A (zh) 一种燃气轮机燃料控制方法
JP4314942B2 (ja) 燃料電池発電装置とその運転方法
JP2014240635A (ja) ガスタービン燃焼器の制御装置及び制御方法
KR102573545B1 (ko) 가스공급 및 발전 시스템
JP2004099717A (ja) 高発熱量lngの低カロリー化方法及びその装置
JP4545289B2 (ja) ガスタービン用燃料供給設備およびそれを用いた供給方法
KR101087674B1 (ko) 최적의 증발가스 발생량을 고려한 lng 선박의 화물시스템 설계방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181221

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20181221

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6531214

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150