JP6529668B2 - 管理装置、自動検針システムおよび状態監視方法 - Google Patents

管理装置、自動検針システムおよび状態監視方法 Download PDF

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Description

本発明は、各需要家における使用電力量などの情報を電力線搬送通信(Power Line Communication、以下PLCと称する)を用いて収集する自動検針システムの管理装置、自動検針システムおよび状態監視方法に関する。
近年、各需要家にスマートメーターを設置し、通信機能により各需要家の使用電力量などの情報をコンセントレータとも呼ばれる集約装置が収集する自動検針システムが普及している。また、自動検針システムで使用される通信方式はいくつか存在するが、その中の1つにPLCが存在する。PLCは通信を行う1台の親局装置と複数の子局装置の各々との間の減衰特性および雑音特性が子局装置ごとに異なる。そのため、子局装置を設置する際には、親局装置と各子局装置との間の通信性能を事前に推定する必要がある。例えば、特許文献1に記載された発明では、親局装置と子局装置とを取り巻く物理的条件および雑音源に関するデータを収集してデータベースを構築しておき、子局装置を設置する際には、事前に構築しておいたデータベースを利用し、データベースに蓄積されている情報を元に各子機端末の通信性能を推定する。
特開2004−64384号公報
需要家の宅内のコンセントには家電機器およびネットワーク端末等種々の電気機器が負荷として接続され、これらの負荷の接続状況および動作状態は日々変化する。また、新規に電気機器が設置されることもある。負荷の接続状況が変化した場合、通信線として使用する電力線に乗るノイズが増加し、通信品質が低下してしまう可能性がある。マンションなどの集合住宅の場合、共通の電力線を設け、共通の電力線から需要家ごとの電力線に電力を分岐させて供給する形態が一般的である。そのため、集合住宅に設置されたスマートメーターと集約装置とにより自動検針システムが形成されている場合、ある需要家で発生したノイズの影響が他の需要家に設置されたスマートメーターと集約装置との通信にも及び、使用電力量などの情報である検針データの収集が広範囲にわたってできなくなるなどの不都合が生じる可能性がある。したがって、ノイズを発生させる電気機器が設置された需要家が存在する場合には、ノイズ発生源を有している需要家を特定し、通信品質を改善するための対策を行う必要がある。また、電気機器の中には、常時動作しているものもあれば必要とされる場合にだけ動作するものもある。常時動作する電気機器以外の電気機器がノイズを発生させる場合にもノイズを発生する電気機器が設置された需要家を特定できることが望ましく、さらに、ノイズが発生する時間帯を推定できることが望ましい。ノイズが発生する場所および時間が予め分かれば、それに合わせた通信品質改善のための対策が実施可能となる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、PLCを使用した自動検針システムにおいて通信品質を低下させる要因を特定可能な管理装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる管理装置は、各需要家に設置されて電力に関する電気情報を測定するスマートメーターと、スマートメーターの各々と電力線を使用した通信を行い、電気情報の測定結果を含んだ測定情報を収集する上位端末と、を備えた自動検針システムにおいて、電力線の状態を監視する。管理装置は、隣接しているスマートメーター同士間の通信品質を示す通信品質情報および上位端末とこれに隣接しているスマートメーターとの間の通信品質を示す通信品質情報と、測定情報とを上位端末から取得し、取得した通信品質情報および測定情報に基づいてノイズ発生源の需要家を特定するとともにノイズの発生時間を推定する。
本発明にかかる管理装置は、PLCを使用した自動検針システムにおいて通信品質を低下させる要因を特定することができる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる自動検針システムの構成例を示す図 実施の形態1にかかるスマートメーターの構成例を示す図 実施の形態1にかかる上位端末の構成例を示す図 実施の形態1にかかる管理装置の構成例を示す図 実施の形態1にかかる自動検針システムの動作例を示すシーケンス図 実施の形態1にかかる自動検針システムの上位端末が計測情報を取得する動作の具体例を示す図 実施の形態1にかかる管理装置の動作例を示すフローチャート 実施の形態1にかかる自動検針システムの管理装置の内部動作の一例を示す図 実施の形態1にかかる上位端末が計測データを収集するタイミングの例を示す図 実施の形態1にかかる自動検針システムの構成例を示す図 実施の形態1にかかる管理装置が作成する解析テーブルの一例を示す図 実施の形態1にかかる管理装置が作成する解析テーブルの第1の他の例を示す図 実施の形態1にかかる管理装置が作成する解析テーブルの第2の他の例を示す図 実施の形態1にかかる管理装置のハードウェア構成の一例を示す図 実施の形態1にかかる管理装置のハードウェア構成の他の例を示す図 実施の形態2にかかる自動検針システムの構成例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる管理装置および自動検針システムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる自動検針システムの構成例を示す図である。実施の形態1にかかる自動検針システム100は、需要家における使用電力量などのデータを収集する上位端末1と、需要家に設置されたスマートメーター2−11,2−12,2−13,…,2−21,2−22,2−23,…と、自動検針システム100の状態を監視する管理装置5と、を備える。なお、以下の説明においては、自動検針システム100を構成している複数のスマートメーターの各々を区別する必要が無い場合、スマートメーター2−11,2−12,2−13,…,2−21,2−22,2−23,…をスマートメーター2と記載する場合がある。
図1に示した自動検針システム100においては、電力線10を介して行うPLCにより上位端末1が各スマートメーター2からデータを収集する。上位端末1は、PLCの親機として動作する機能を有する。各スマートメーター2は、自スマートメーター2が設置されている需要家に供給する電力に関する電気情報を計測する機能と、PLCの子機として動作する機能とを有する。電気情報を計測する機能には高調波を測定する機能が含まれる。上位端末1および各スマートメーター2は、PLCネットワークを形成し、マルチホップ通信によりデータを送受信するものとする。すなわち、各スマートメーター2は、上位端末1宛のデータを他のスマートメーター2から受信すると、受信したデータを上位端末1に向けて転送する。また、各スマートメーター2は、上位端末1が送信元の他のスマートメーター2宛のデータを受信すると、受信したデータを宛先の他のスマートメーター2に向けて転送する。
管理装置5は、イーサネット(登録商標)などのコンピューターネットワークであるネットワーク50を介して上位端末1と接続されており、上位端末1で保持されている計測情報などを取得する。管理装置5は、上位端末1から取得した計測情報などに基づいて、上位端末1およびスマートメーター2が形成しているPLCにおける通信状態を管理する。
図2は、実施の形態1にかかるスマートメーターの構成例を示す図である。スマートメーター2は、接続された負荷に供給する電力に関する電気情報を計測する計測端末3と、計測端末3が計測した測定値を計測情報として上位端末1宛に送信するPLC子機モジュール4と、を備える。
計測端末3は、スマートメーター2に接続された負荷に供給する電力に関する情報、具体的には、電圧、電流、電力量および高調波などを計測する計測部33と、この計測部33が計測した計測値および計測を行った時刻の情報を含む情報である計測情報を記憶する記憶部32と、PLC子機モジュール4からの要求を受けると記憶部32で記憶されている計測情報を読み出してPLC子機モジュール4へ出力する制御部31と、を備える。
PLC子機モジュール4は、計測端末3から計測情報を取得する制御部41と、制御部41が計測端末3から取得した計測情報などを記憶する記憶部42と、隣接する他のスマートメーター2または上位端末1との間で信号を送受信する通信部43とを備える。すなわち、通信部43は、電力線10と接続され、計測端末3から取得した計測情報を含んだ上位端末1宛の信号を制御部41から受け取り、受け取った上位端末1宛の信号を電力線10を介して送信する。また、通信部43は、電力線10を介して、上位端末1からのコマンドおよびデータを受信する。さらに、通信部43は、他のスマートメーター2から送信された通信電文を受信するとこれを転送する。なお、他のスマートメーター2から送信された通信電文を受信したか否かは制御部41が判断する。PLC子機モジュール4は、他のスマートメーター2から通信電文を受信する際にS/N比(Signal-to-Noise Ratio)を算出し、これを記憶する。S/N比の算出は通信部43が行う。通信部43が算出したS/N比はS/Nを算出した時刻とともに記憶部42に記憶される。
制御部41は、通信部43でS/N比が算出されると、算出されたS/N比と、S/N比を算出した際に受信した通信電文の送信元のスマートメーター2の端末番号とを取得し、取得したS/N比と送信元のスマートメーター2の端末番号とを対応付けて記憶部42に保管する。記憶部42は、通信部43で算出されたS/N比および対応するスマートメーター2の端末番号に加えて、通信電文を中継する際の経路情報等も記憶している。
このように構成された各スマートメーター2は、上記の電気情報を計測する機能およびPLCの子機として動作する機能に加えて、計測分解能可変機能を有する。計測分解能変更機能とは、電気情報を計測する時間分解能すなわち計測を行う周期を変更する機能である。この機能により、電力線10におけるS/N比が低い場合に、管理装置5からの要求によりある時間帯において通常より小さい分解能で電流、電圧および高調波を計測することが可能である。
管理装置5は、任意のタイミング、具体的には、上位端末1および各スマートメーター2により形成されているPLCネットワークの保守を行うタイミングで計測情報取得要求を発行し、各スマートメーター2から計測情報を取得する。
図3は、実施の形態1にかかる上位端末の構成例を示す図である。上位端末1の主要な機能は、スマートメーターによる計測データの定期収集、PLCネットワークの通信状態管理、PLCネットワークの接続形態管理である。
上位端末1は、上位端末1の各部を制御する制御部11と、計測情報などを記憶する記憶部12と、隣接するスマートメーター2との間で信号を送受信するとともに管理装置5と通信を行う通信部13と、PLCネットワークを管理する管理部14とを備える。通信部13は、電力線10を介してスマートメーター2の各々と接続され、ネットワーク50を介して管理装置5と接続されている。
制御部11は、定期的に、全てのスマートメーター2から計測情報を取得する命令を通信部13へ発行する。制御部11は、例えば、計測情報を取得する命令である情報取得命令を30分毎に発行する。
通信部13は、制御部11から発行された情報取得命令に従って計測情報を各スマートメーター2から取得する。通信部13が取得した計測情報は記憶部12に渡され、記憶部12で記憶される。なお、通信部13は、スマートメーター2から計測情報などを受信する際、S/N比を算出する。通信部13は、スマートメーター2から計測情報とともにS/N比を受信した場合、受信した計測情報およびS/N比を記憶部12へ保存する。また、通信部13は、スマートメーター2から計測情報のみを受信した場合、計測情報を受信した際に算出したS/N比を受信した計測情報とともに記憶部12へ保存する。
また、通信部13は、計測情報の定期収集を行う時間帯以外の時間帯を利用してPLCネットワークの状態把握用の通信を行い、PLCネットワークの通信状態をチェックする。通信部13は、PLCネットワークの通信状態のチェック結果を元に、自装置すなわち上位端末1から各スマートメーター2までのホップ数と、ホップするスマートメーター2の端末番号、すなわち自装置から通信相手のスマートメーター2までの通信を中継する各スマートメーター2の端末番号とを制御する。
管理部14は、スマートメーター2の接続形態の情報および登録情報などを管理する。接続形態の情報とは、電力線の分岐情報、各分岐への接続台数などの情報である。登録情報とは、正規IDの端末が接続されているかを示す情報である。
図4は、実施の形態1にかかる管理装置の構成例を示す図である。管理装置5は、定期的または不定期に上位端末1から送信されてくる各種データを解析するデータ解析部51と、上位端末1が各スマートメーター2から計測情報を収集する際の通信品質を監視する通信品質監視部52と、上位端末1から各種データを取得するデータ取得部53と、データ取得部53が上位端末1から取得したデータおよびデータ解析部51による解析結果などを記憶する記憶部54と、ネットワーク50を介して上位端末1と通信する通信部55と、を備える。
データ取得部53は、通信部55を介して、上位端末1が各スマートメーター2から収集した計測情報と、各スマートメーター2が他のスマートメーター2から受信した計測情報を中継する際に算出したS/N比とを上位端末1から取得する。なお、詳細については別途説明するが、データ取得部53が上位端末1から取得するS/N比は、計測情報を最初に中継するスマートメーター2、すなわち、計測情報を送信するスマートメーター2とPLCネットワーク上で隣接しているスマートメーター2が、中継対象の計測情報を受信する際に算出したS/N比である。データ取得部53が取得した計測情報およびS/N比は記憶部54に渡され、記憶部54で記憶される。
通信品質監視部52は、データ取得部53が取得したS/N比を監視し、S/N比があらかじめ設定した閾値未満に低下したことを検知すると、S/N比の低下をデータ解析部51へ通知する。
データ解析部51は、データ取得部53が取得したS/N比があらかじめ設定した閾値未満に低下した旨の通知を通信品質監視部52から受けると、記憶部54で記憶されている計測情報およびS/N比を解析し、S/N比が劣化した要因を特定する。なお、データ解析部51は、高調波のデータが記憶部54で記憶されている場合、すなわち、データ取得部53が計測情報およびS/N比に加えて高調波のデータを上位端末1から取得する場合、高調波のデータを解析してS/N比劣化の要因を特定するようにしてもよい。データ解析部51は、S/N比が劣化した要因を特定する際、解析テーブル511を生成し、解析テーブル511を用いてS/N比劣化の要因を特定する。解析テーブル511の詳細については後述する。
次に、実施の形態1にかかる自動検針システム100において、上位端末1がスマートメーター2から計測情報を収集して管理装置5へ送信する動作について、図5を用いて説明する。図5は、実施の形態1にかかる自動検針システム100の動作例を示すUML(Unified Modeling Language)シーケンス図である。図5では、図1に示したスマートメーター2−11,2−12,2−13,・・・の各々から上位端末1が計測情報を収集する動作の例を示している。なお、図5においては、S/N比を「S/N」と記載している。その他の図面においても同様である。
自動検針システム100においては、図5に示したように、上位端末1が、スマートメーター2−11,2−12,2−13,・・・,2−mに対して計測情報取得要求を個別に送信し、計測情報およびS/N比を収集する処理を周期的に、具体的には30分毎に、実行する。なお、mは14以上の整数である。
具体的には、上位端末1は、まず、スマートメーター2−11宛の計測情報取得要求を生成して送信する(ステップS11)。上位端末1から1ホップ目のスマートメーター2−11は、自装置宛の計測情報取得要求を上位端末1から直接受信する。スマートメーター2−11は、自装置宛の計測情報取得要求を受信すると、計測情報を上位端末1宛に送信する(ステップS12)。スマートメーター2−11が上位端末1宛に送信する計測情報は、30分毎の使用電力量、デマンド、電流および高調波情報などの電気情報と、計測を行った時刻を示す計測時刻情報とを含む情報である。スマートメーター2−12,2−13,・・・,2−mが送信する計測情報も同様である。
上位端末1は、スマートメーター2−11から計測情報を受信すると、計測情報を、計測情報の送信元であるスマートメーター2−11を示す端末番号と対応付けて記憶する。また、上位端末1は、計測情報とともにS/N比が送信されていたか否かを確認し、S/N比が送信されていていない場合、計測情報の受信時に算出したS/N比も一緒に、計測情報と対応付けて記憶する。上位端末1が計測情報の受信時に算出したS/N比は、上位端末1とスマートメーター2−11との間の通信品質を示す情報に相当する。なお、図5に示した例では、上位端末1が1ホップ目のスマートメーター2−11から計測情報を収集する場合、S/N比が上位端末1に対して送信されてくることはない。そのため、上位端末1は、計測情報とともにS/N比が送信されていたか否かを確認するのではなく、計測情報の送信元のスマートメーターが1ホップ目か否かを確認し、送信元が1ホップ目のスマートメーターの場合には、計測情報の受信時に算出したS/N比を、計測情報と対応付けて記憶するようにしてもよい。
上位端末1は、次に、スマートメーター2−12宛の計測情報取得要求を生成して送信する(ステップS13)。上位端末1から2ホップ目のスマートメーター2−12は、自装置宛の計測情報取得要求を、スマートメーター2−11を介して受信する。スマートメーター2−12は、自装置宛の計測情報取得要求を受信すると、計測情報を上位端末1宛に送信する(ステップS14)。スマートメーター2−12が送信した計測情報は、スマートメーター2−11により中継された後、上位端末1に到着する。スマートメーター2−12が送信した計測情報を最初に中継するスマートメーター2−11、すなわち、スマートメーター2−12の1ホップ上位のスマートメーター2−11は、計測情報を中継する際、計測情報の受信時に算出したS/N比を、中継する計測情報に付加する。この結果、上位端末1は、スマートメーター2−12から送信された計測情報に加えて、スマートメーター2−11で算出されたS/N比を受信する。スマートメーター2−11が計測情報の受信時に算出したS/N比は、スマートメーター2−11とスマートメーター2−12との間の通信品質を示す情報に相当する。
上位端末1は、スマートメーター2−12から計測情報を受信すると、計測情報を、計測情報の送信元であるスマートメーター2−12を示す端末番号と対応付けて記憶する。この場合、上位端末1は、計測情報とともにS/N比を受信するため、受信したS/N比を、スマートメーター2−12の端末番号および計測情報と対応付けて記憶する。
上位端末1は、次に、スマートメーター2−12に対して実行した動作と同様の動作をスマートメーター2−13に対して実行するが、この動作については図6も参照しながら説明する。図6は、実施の形態1にかかる自動検針システム100の上位端末が計測情報を取得する動作の具体例を示す図である。
上位端末1は、スマートメーター2−13から計測情報を取得する場合、スマートメーター2−13宛の計測情報取得要求を生成して送信する(ステップS15)。上位端末1から3ホップ目のスマートメーター2−13は、自装置宛の計測情報取得要求を、スマートメーター2−11および2−12を介して受信する(図6(1))。スマートメーター2−13は、自装置宛の計測情報取得要求を受信すると、計測情報を上位端末1宛に送信する(ステップS16)。図6の(2)〜(4)でも示したように、スマートメーター2−13が送信した計測情報は、スマートメーター2−11および2−12により中継された後、上位端末1に到着する。スマートメーター2−13が送信した計測情報を最初に中継するスマートメーター2−12、すなわち、スマートメーター2−13の1ホップ上位のスマートメーター2−12は、計測情報を中継する際、計測情報の受信時に算出したS/N比を、中継する計測情報に付加する(図6(3))。計測情報に付加するS/N比は、スマートメーター2−12とスマートメーター2−13との間の通信品質を示す情報に相当する。スマートメーター2−11は、スマートメーター2−12から計測情報およびS/N比を受信するため、計測情報およびS/N比の受信時に算出したS/N比を付加することなく、受信した計測情報およびS/N比をそのまま中継する(図6(4))。この結果、上位端末1は、スマートメーター2−13から送信された計測情報に加えて、スマートメーター2−12で算出されたS/N比を受信する。最初に計測情報を中継するスマートメーターがS/N比を付加し、2番目以降に計測情報を中継するスマートメーターはS/N比を付加しないため、上位端末1へ送信する情報が必要以上に増加するのを防止できる。また、解析処理の対象となる情報の増加が抑えられ、処理負荷が増大するのを防止できる。さらに、情報を保持するためのメモリのサイズが増大するのを防止できる。
上位端末1は、スマートメーター2−13から計測情報を受信すると、計測情報を、計測情報の送信元であるスマートメーター2−13を示す端末番号と対応付けて記憶する。この場合、上位端末1は、計測情報とともにS/N比を受信するため、受信したS/N比を端末番号および計測情報と対応付けて記憶する。
上位端末1は、同様の処理を繰り返し、スマートメーター2−m宛の計測情報取得要求を生成して送信する(ステップS17)。そして、上位端末1は、スマートメーター2−mから送信された計測情報と、計測情報を最初に中継するスマートメーターで算出されたS/N比とを受信し(ステップS18)、受信した計測情報およびS/N比と、スマートメーター2−mの端末番号とを対応付けて記憶する。
上位端末1は、スマートメーター2−11〜2−mの全てから計測情報を取得すると、各スマートメーターから取得した全ての計測情報およびS/N比を管理装置5へ送信する(ステップS19)。
つづいて、管理装置5の動作について、図7を用いて説明する。図7は、実施の形態1にかかる管理装置5の動作例を示すフローチャートである。
管理装置5は、上位端末1から計測データが送信されてきたか否か、すなわち、計測データを受信したか否かを監視する。管理装置5は、計測データを受信しない場合(ステップS51:No)、計測データが送信されてくるのを待ち続ける。管理装置5は、計測データを受信した場合(ステップS51:Yes)、受信した計測データを記憶する(ステップS52)。ここで、計測データは、上述した計測情報およびS/N比とする。管理装置5においては、データ取得部53が、計測データの受信の有無を監視し、受信した計測データを記憶部54が記憶する。管理装置5は、ステップS52で計測データを記憶すると、次に、受信した計測データが高分解能で取得された計測データか否かを確認する(ステップS53)。高分解能で取得された計測データとは、上位端末1が通常よりも短い周期でスマートメーター2から取得した計測情報を含んだ計測データである。
管理装置5は、受信した計測データが高分解能で取得された計測データに該当しない場合(ステップS53:No)、受信した計測データに含まれている全てのS/N比を確認し、予め決められている第1の閾値未満のS/N比が存在する否かを確認する(ステップS54)。管理装置5は、第1の閾値未満のS/N比が存在しない場合(ステップS54:No)、ステップS51に戻る。また、管理装置5は、第1の閾値未満のS/N比が存在する場合(ステップS54:Yes)、上位端末1に対して、計測データ収集の分解能を高分解能に変更するよう、すなわち、計測データの収集周期を短くするよう、指示する(ステップS55)。管理装置5においては、通信品質監視部52が、ステップS53〜S55の処理を実行する。
管理装置5は、ステップS55を実行後、計測データを解析するとともに、解析結果を記憶し(ステップS56,S57)、ステップS51に戻る。管理装置5においては、データ解析部51が計測データを解析してS/N比低下の要因の特定などを行い、記憶部54が解析結果を記憶する。データ解析部51がステップS56で計測データを解析する動作の詳細については後述する。
一方、管理装置5は、受信した計測データが高分解能で取得された計測データに該当する場合(ステップS53:Yes)、受信した計測データに含まれている全てのS/N比を確認し、予め決められている第2の閾値未満のS/N比が存在する否かを確認する(ステップS58)。なお、第2の閾値は上述した第1の閾値よりも小さいものとする(第2の閾値<第1の閾値)。管理装置5は、第2の閾値未満のS/N比が存在する場合(ステップS58:Yes)、計測データを解析するとともに、解析結果を記憶する(ステップS59,S60)。管理装置5においては、通信品質監視部52が、ステップS58の処理を実行する。また、データ解析部51が計測データを解析してS/N比低下の要因の特定などを行い、記憶部54が解析結果を記憶する。データ解析部51がステップS59で計測データを解析する動作の詳細については後述する。
管理装置5は、ステップS60を実行後、上記のステップS55で計測データ収集の分解能の変更を上位端末1に指示してから一定時間が経過したか否かを確認する(ステップS61)。一定時間は、例えば、12時間、24時間など、上位端末1がスマートメーター2から計測情報を収集する通常の周期よりも長い時間とする。管理装置5は、一定時間を自動検針システム100の管理者などが変更するための手段を備えた構成としてもよい。管理装置5は、計測データ収集の分解能の変更を上位端末1に指示してから一定時間が経過していない場合(ステップS61:No)、ステップS51に戻る。管理装置5は、計測データ収集の分解能の変更を上位端末1に指示してから一定時間が経過した場合(ステップS61:Yes)、上位端末1に対して、計測データ収集の分解能を通常の分解能に変更するよう、指示する(ステップS62)。管理装置5においては、通信品質監視部52が、ステップS61およびS62の処理を実行する。管理装置5は、ステップS62を実行後、ステップS51に戻る。
管理装置5は、第2の閾値未満のS/N比が存在しない場合(ステップS58:No)、ステップS61へ進む。
管理装置5を構成している各部の動作について説明する。図8は、実施の形態1にかかる自動検針システムの管理装置の内部動作の一例を示す図である。図8に示したように、管理装置5において、データ取得部53は、上位端末1から30分毎に送信される計測データを受信し(ステップS31)、受信した計測データを通信品質監視部52および記憶部54へ出力する(ステップS32,S33)。記憶部54は、データ取得部53から受け取った計測データを記憶する。
通信品質監視部52は、データ取得部53から計測データを受け取ると、計測データの収集周期が低分解能、すなわち通常の周期か、それとも高分解能であるかを確認し、計測データの収集周期が低分解能であれば、計測データに含まれているS/N比の中に第1の閾値未満のものが存在するか否かを確認する(図8の時刻(T)および時刻(T+30)のケース)。一方、計測データの収集周期が高分解能であれば、通信品質監視部52は、計測データに含まれているS/N比の中に第2の閾値未満のものが含まれているか否かを確認する(図8の時刻(T+60)のケース)。なお、第1の閾値および第2の閾値は、図7に示した第1の閾値および第2の閾値と同じものである。
通信品質監視部52は、計測データの収集周期が低分解能、かつ第1の閾値未満のS/N比が存在する場合、上位端末1へ計測時間分解能の変更を指示する(ステップS34)。このステップS34の処理は、図7に示したステップS55の処理と同じ処理であり、通信品質管理に52は上位端末1に対し、計測データ収集の分解能を高分解能に変更するよう指示する。また、通信品質監視部52は、データ解析部51に対して、計測データの解析を要求する(ステップS35)。ステップS35で計測データの解析要求を受けたデータ解析部51は、記憶部12で記憶されている計測データを解析する(ステップS36)。このステップS36の処理は、図7に示したステップS56の処理と同じ処理である。データ解析部51は、計測データの解析が終了すると、解析結果を記憶部54へ出力する(ステップS37)。記憶部54は、データ解析部51から受け取った解析結果を記憶する。
通信品質監視部52は、計測データの収集周期が高分解能、かつ第2の閾値未満のS/N比が存在する場合、データ解析部51に対して、計測データの解析を要求する(ステップS38)。ステップS38で計測データの解析要求を受けたデータ解析部51は、記憶部12で記憶されている計測データを解析する(ステップS39)。このステップS39の処理は、図7に示したステップS59の処理と同じ処理である。データ解析部51は、計測データの解析が終了すると、解析結果を記憶部54へ出力する(ステップS40)。記憶部54は、データ解析部51から受け取った解析結果を記憶する。
計測データの収集周期が低分解能の場合の例および高分解能の場合の例を図9に示す。図9は、実施の形態1にかかる上位端末が計測データを収集するタイミングの例を示す図である。点線が計測データの収集タイミングを示している。図9の(a)が通常の分解能での計測データの収集タイミングを示し、図9の(b)が高分解能での計測データの収集タイミングを示している。
図9に示したように、計測データの収集周期が低分解能の場合、すなわち通常の周期で計測データを収集する場合、短時間に大電流が発生するケース、例えば負荷装置である電気機器の起動時に一時的に大電流が流れるケースについては検出することができない。すなわち、通常の周期で計測データを収集する場合、1周期あたりの使用電力量が増加したことは検出できるが、1周期全体にわたって使用電力量が増加しているのか、それとも短期間に使用電力量が大きく増加しているのかを判別することができない。短期間に使用電力量が大きく増加する場合は付加装置から発生するノイズも増加し、通信に悪影響を与える可能性がある。そのため、短期間に使用電力量が大きく増加するケースを検出できることが望ましい。短期間に使用電力量が大きく増加するケースが検出できれば、その期間を避けて上位端末1と各スマートメーター2が通信を行って計測データを収集できる可能性が高まり、通信品質の改善につながる。図9の(b)に示したように、計測データの収集周期を高分解能にすると、短期間に使用電力量が大きく増加するケースを検出できる可能性が高くなる。
ここで、一般家庭で短期間に使用電力量が大きく増加してノイズが発生するケースとしては、電磁調理器を使用する場合、電子レンジを使用する場合、空気調和装置を起動した場合などが考えられ、これらは生活パターンに依存している。よって、例えば、上位端末1が短周期で計測データを収集し、それを管理装置5が解析する動作を12時間または24時間、またはさらに長い時間にわたって実行することにより、各需要家において使用電力量が短時間に大きく増加する時間帯を推定することが可能となる。使用電力量が短時間に大きく増加する時間帯の推定が終了した後は、推定結果が示す時間帯、すなわち、各需要家において使用電力量が短時間に大きく増加する時間帯を避けて上位端末1が計測データを収集するように調整することにより、計測データを収集する通信の品質を向上させることができる。一方、短期間に使用電力量が大きく増加するのではなく、平均的に使用電力量が大きくなっている場合、電力線には比較的大きなノイズが常時流れることになる。このような場合には、ノイズ発生源となっている需要家から共用の電力線にノイズが流れ出すのを防止するためのフィルターを設置するなどの対策が必要となる。
本実施の形態にかかる管理装置5は、異なる周期で計測データを収集し、解析を行うため、使用電力量が短時間に大きく増加する時間帯の推定、および、平均的に使用電力量が大きくなっている需要家の特定が可能である。以下、管理装置5のデータ解析部51が計測データを解析し、使用電力量が短時間に大きく増加する時間帯の推定、および、平均的に使用電力量が大きくなっている需要家の特定を行う動作について、図10〜図13を参照しながら説明する。この動作は、図7に示したステップS56の動作およびステップS59の動作である。
図10は、自動検針システムの構成例を示す図である。図10では、マンションなどの集合住宅の101号室(図10では101号と記載、以下同様),102号室,201号室,…,402号室の各部屋に設置されたスマートメーター2−11〜2−14および2−21〜2−24と、上位端末1と、管理装置5とが自動検針システムを形成している例を示している。図10に示した例では、スマートメーター2−11〜2−14の間で計測データが中継され、スマートメーター2−21〜2−24の間で計測データが中継されるものとする。上位端末1、各スマートメーター2および管理装置5は、図1〜図9を用いて説明した動作と同様の動作を実行し、管理装置5が上位端末1から計測データを受信する。
管理装置5のデータ解析部51は、上位端末1が通常の分解能で各スマートメーター2から収取した計測データを解析する場合、すなわち、図7に示したステップS56に対応する解析動作を行う場合、まず、記憶部54で記憶されている該当データを読み出し、図11に示した解析テーブルを作成する。データ解析部51は、解析テーブルの作成が終了すると、解析テーブルの詳細を確認してノイズ発生源となっている需要家を特定する。
図11に示した解析テーブルには、時刻0:00、0:30および1:00における、スマートメーター2−11〜2−14のそれぞれについてのS/N比、電力量および電流の値が含まれている。また、図11において、各時刻に挟まれた列は両側の各時刻間の変化量を示す。なお、変化量の大きい箇所を点線で囲んで示している。例えば、スマートメーター2−11の電力量は、時刻0:00〜0:30間に1増加(+1)し、その後、時刻0:30〜1:00の間に2減少(−2)している。図10に示したように、スマートメーター2−11が上位端末1から1ホップ目に位置し、スマートメーター2−14が上位端末1から4ホップ目に位置している。従って、特に大きな通信品質を低下させる要因のない場合は、時刻0:00の例のように信号減衰量の計測ポイントが離れるにしたがって信号レベルが低下していく。具体的にはS/N比が一定の割合で低下し、50,45,40,35となっている。
図11に示した解析テーブルではS/N比の最も大きな変化点が電力量の最も大きな変化点と一致しているため、通信品質低下の原因箇所特定は容易である。すなわち、S/N比および電力量の双方が大きく変化しているスマートメーターに対応する需要家がノイズ発生源である可能性が高い。よって、図11に示した例の場合、データ解析部51は、スマートメーター2−13が設置されている301号室がノイズ発生箇所であり、その発生時刻が0:30前後であることを特定する。このように、データ解析部51は、通信指標であるS/N比と電力量などの計測情報とに基づいてノイズ発生箇所の特定を行うため、通信指標単独で特定を行う場合と比較して、より正確にノイズ発生箇所を特定することができる。PLCの場合、通信をするための電力線が共有化されているため、ノイズ発生源より遠い側の通信品質が同様に悪化することが予想される。例えば、301号室がノイズ発生源の場合、302号室、401号室、402号室の入り口地点の電力線のS/Nが悪化する。従って、通信指標のみの解析ではこれら3つの部屋の区別が困難である。図11に示した例の場合、スマートメーター2−13におけるS/N比の変化量とスマートメーター2−14におけるS/N比の変化量が同じであり、S/N比のみの解析ではノイズ発生源を特定することが難しいが、電力量の変化を併せて解析することにより、ノイズ発生源を1つに絞り込むことができる。
また、データ解析部51は、上位端末1が高分解能で各スマートメーター2から収取した計測データを解析する場合、すなわち、図7に示したステップS59に対応する解析動作を行う場合、まず、記憶部54で記憶されている該当データを読み出し、図12に示した解析テーブルを作成する。データ解析部51は、解析テーブルの作成が終了すると、解析テーブルの詳細を確認してノイズ発生源となっている需要家を特定する。
図12に示した解析テーブルには、時刻0:00、0:01および0:02における、スマートメーター2−11〜2−14のそれぞれについてのS/N比、電力量および電流の値が含まれている。図11と同様に、各時刻に挟まれた列は両側の各時刻間の変化量を示す。なお、変化量の大きい箇所を点線で囲んで示している。図12に示した解析テーブルには、S/N比、電力量および電流の1分毎の計測値と変化量とが含まれているため、図11に示した解析テーブルを使用した場合と同様の手法によりノイズ発生源を特定することができ、さらに、ノイズ発生時間を絞り込むことが可能となる。図12に示した解析テーブルを使用することにより、スマートメーター2−13の時刻0:00と0:01の間に電流の大きな変化があることを検知できる。
データ解析部51は、図7に示したステップS59に対応する解析動作を行う場合に、図13に示した解析テーブルを生成するようにしてもよい。図13に示した解析テーブルには、時刻0:00、0:10および0:20における、スマートメーター2−11〜2−14のそれぞれについてのS/N比、電力量および高調波成分の値が含まれている。図11および図12と同様に、各時刻に挟まれた列は両側の各時刻間の変化量を示す。変化量の大きい箇所を点線で囲んで示している。
PLCでは、搬送波の周波数帯域として10kHz〜450kHzを用いることが、「PLC標準規格ARIB STD・T84」において規定されている。そのため、10kHz〜450kHzの近傍で定常的に動作する負荷装置の影響を受けて通信品質が低下する可能性がある。このような場合は、高調波成分を計測情報として用いることにより、通信品質低下の原因場所特定に有効である。図13に示した解析テーブルでは、スマートメーター2−13の時刻0:00と0:10の間で高調波成分が大きく変化している。そのため、データ解析部51は、S/N比の変化量および高調波成分の変化量を確認することにより、ノイズ発生源およびノイズ発生時刻を特定することができる。
なお、S/N比および電力量を使用してノイズ発生源およびノイズ発生時刻を特定する例、S/N比および高調波成分を使用してノイズ発生源およびノイズ発生時刻を特定する例を説明したが、S/N比、電力量および高調波成分を使用してノイズ発生源およびノイズ発生時刻を特定するようにしてもよい。また、各値の変化量に基づいてノイズ発生源およびノイズ発生時刻を特定する例を示したが、各値の絶対量に対して閾値を設け、閾値判定によりノイズ発生源およびノイズ発生時刻を特定するようにしてもよい。
また、S/N比に代えて、その他の通信指標、例えば、ビットエラーレート、フレームエラーレート、計測情報の再送回数などを使用するようにしてもよい。
以上のように、各スマートメーター2による計測情報とS/N比などの通信品質情報とを組合せることにより、通信品質低下の原因となる場所の特定が可能になる。
本実施の形態にかかる管理装置5によれば、図10に示した例のような各フロアにおいて電力線が途中まで共有化されているようなシステム構成の場合においても、ノイズ発生源の特定を高精度に行うことができる。例えば、スマートメーター2−13が上位端末1との通信で使用する電力線とスマートメーター2−23が上位端末1との通信で使用する電力線は分岐するまでは共通であり、スマートメーター2−13とスマートメーター2−23の距離が近い場合は、どちらかの部屋での電力消費が通信品質を低下させる要因となった場合でも、電力線上のS/N比に違いが現れないことが予想される。しかしながら、各スマートメーターでの各種計測情報に違いが現れる場合、原因を特定することが可能となる。
このように、本実施の形態にかかる自動検針システムの管理装置は、上位端末が各スマートメーターから収集した計測情報と、計測情報を最初に中継するスマートメーターまたは上位端末が計測情報を受信する際のS/N比などの通信品質情報とに基づいて、ノイズ発生源およびノイズ発生時刻を特定することとした。これにより、ノイズの発生源となっている需要家を特定することができるとともに、ノイズの発生時間を推定することができる。また、通常の周期で計測情報を収集している状態で通信品質の低下を検出した場合、通常よりも短い周期で一定時間にわたって計測情報および通信品質情報を収集することとしたので、短い期間にノイズが発生する場合においてもノイズが発生する期間を特定することが可能となる。管理装置が通信品質低下の原因となる場所および時間を特定可能であるため、通信品質低下の原因箇所となっている需要家の電力線に対してインピーダンスアッパーまたはフィルターを挿入してノイズを低減するような対策が可能となる。また、原因時間帯が推定できれば、推定した時間帯、すなわち通信品質が低下する可能性がある時間帯を避けて通信を行うよう調整することにより、測定情報を効率的に取得することができる。
ここで、本実施の形態にかかる管理装置5のハードウェア構成について説明する。図14は、実施の形態1にかかる管理装置5のハードウェア構成例を示す図である。管理装置5は、図14に示したハードウェア200、すなわちプロセッサ201、メモリ202および通信装置203により実現することができる。プロセッサ201は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSPともいう)、システムLSI(Large Scale Integration)などである。メモリ202は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスクまたはDVD(Digital Versatile Disc)等である。
管理装置5のデータ解析部51、通信品質監視部52およびデータ取得部53は、プロセッサ201が、メモリ202で記憶されている、データ解析部51、通信品質監視部52およびデータ取得部53として動作するためのプログラムを読み出して実行することにより実現される。メモリ202は、プロセッサ201が各種処理を実行する際の一時メモリとしても使用される。また、管理装置5の記憶部54はメモリ202により実現され、通信部55は通信装置203により実現される。
なお、データ解析部51、通信品質監視部52、データ取得部53および記憶部54を専用のハードウェアで実現してもよい。図15は、通信品質監視部52、データ取得部53および記憶部54を専用のハードウェアで実現する場合のハードウェア構成例を示す図である。図15に示したハードウェア200aの処理回路204は、図14に示したプロセッサ201およびメモリ202と同様の機能を実現する専用のハードウェアである。処理回路204は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。データ解析部51、通信品質監視部52、データ取得部53および記憶部54の一部を専用のハードウェアすなわち図15に示した処理回路204で実現し、残りを図14に示したプロセッサ201およびメモリ202で実現するようにしてもよい。
このように、管理装置5は、図14または図15に示したハードウェアを使用して実現することが可能である。
実施の形態2.
図16は、実施の形態2にかかる自動検針システムの構成例を示す図である。図16に示した自動検針システム100aは、実施の形態1にかかる自動検針システム100の上位端末1および管理装置5を上位端末1aに置き換えたものである。
実施の形態2にかかる自動検針システム100aの上位端末1aは、実施の形態1で説明した上位端末1および管理装置5を一体型の1つの装置としたもの、具体的には、上位端末1の内部に管理装置5aが設けられた構成としたものである。なお、実施の形態1で説明した管理装置5が備えている通信部55は不要であるため、上位端末1aの内部には、管理装置5から通信部55を削除した管理装置5aが設けられた構成としている。上位端末1aの動作は、実施の形態1で説明した上位端末1および管理装置5と同様である。
このように、実施の形態1で説明した上位端末1の機能および管理装置5の機能を1つの装置で実現することも可能である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1a 上位端末、2,2−11〜2−14,2−21〜2−24,2−m スマートメーター、3 計測端末、4 PLC子機モジュール、5 管理装置、10 電力線、11,31,41 制御部、12,32,42,54 記憶部、13,43,55 通信部、14 管理部、33 計測部、50 ネットワーク、51 データ解析部、52 通信品質監視部、53 データ取得部、511 解析テーブル。

Claims (8)

  1. 各需要家に設置されて電力に関する電気情報を測定するスマートメーターと、前記スマートメーターの各々と電力線を使用した通信を行い、前記電気情報の測定結果を含んだ測定情報を収集する上位端末と、を備えた自動検針システムにおいて、前記電力線の状態を監視する管理装置であって、
    隣接しているスマートメーター同士間の通信品質を示す通信品質情報および前記上位端末とこれに隣接しているスマートメーターとの間の通信品質を示す通信品質情報と、前記測定情報とを前記上位端末から取得するデータ取得部と、
    前記データ取得部が取得した前記通信品質情報および前記測定情報に基づいてノイズ発生源の需要家を特定するとともにノイズの発生時間を推定するデータ解析部と、
    を備えることを特徴とする管理装置。
  2. 前記通信品質情報に基づいて、前記通信品質情報および前記測定情報の収集周期を前記上位端末に指示する通信品質監視部、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
  3. 前記データ解析部は、前記通信品質情報および前記測定情報の変化量に基づいて、前記ノイズ発生源の需要家の特定および前記ノイズの発生時間の推定を行う
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の管理装置。
  4. 前記隣接しているスマートメーター同士間の通信品質を、前記測定情報を最初に中継するスマートメーターで測定された通信品質とする、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の管理装置。
  5. 前記測定情報を使用電力量または高調波成分とする、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の管理装置。
  6. 前記上位端末の内部に設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の管理装置。
  7. 各需要家に設置されて電力に関する電気情報を測定するスマートメーターと、
    前記スマートメーターの各々と電力線を介した通信を行い、前記電気情報の測定結果を含んだ測定情報を収集する上位端末と、
    前記電力線を介した通信の状態を監視する管理装置と、
    備え、
    前記スマートメーターは、前記測定情報を最初に中継するスマートメーターの場合、前記測定情報の受信時の通信品質を示す通信品質情報を受信した測定情報に付加して中継し、
    前記上位端末は、前記通信品質情報が付加された前記測定情報を受信すると受信した測定情報および通信品質情報を前記管理装置へ送信し、前記通信品質情報が付加されていない前記測定情報を受信すると、受信した測定情報および前記通信品質情報が付加されていない前記測定情報の受信時の通信品質を示す通信品質情報を前記管理装置へ送信し、
    前記管理装置は、前記上位端末から受信した前記測定情報および前記通信品質情報に基づいて、ノイズ発生源の需要家を特定するとともにノイズの発生時間を推定する、
    ことを特徴とする自動検針システム。
  8. 各需要家に設置されて電力に関する電気情報を測定するスマートメーターと、前記スマートメーターの各々と電力線を使用した通信を行い、前記電気情報の測定結果を含んだ測定情報を収集する上位端末と、を備えた自動検針システムにおいて、管理装置が前記電力線を介した通信の状態を監視する状態監視方法であって、
    前記管理装置が、隣接しているスマートメーター同士間の通信品質を示す通信品質情報および上位端末とこれに隣接しているスマートメーターとの間の通信品質を示す通信品質情報と、前記測定情報とを取得する情報取得ステップと、
    前記情報取得ステップで取得した通信品質情報および測定情報に基づいて、ノイズ発生源の需要家を特定するとともにノイズの発生時間を推定する情報解析ステップと、
    を含むことを特徴とする状態監視方法。
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