JP6528553B2 - 流体制御装置 - Google Patents

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Description

本明細書は、流体の挙動を制御する流体制御装置に関する。
特許文献1に、弾性棒材に弾性板材を接着固定した羽ばたき翼を備える羽ばたき飛行機が開示されている。この羽ばたき飛行機は、羽ばたき翼を共振周波数で強制振動させることで、流体から揚力を得て飛行する。
特開2008−254714号公報
羽ばたき翼を共振周波数で振動させる場合、羽ばたきの周波数は共振周波数の近傍で固定する必要があり、大幅に変更ができない。また、羽ばたきの振幅は、共振を利用しているため、所望の振幅に調整することが困難である。さらに、羽ばたきの周波数を変化させると、羽ばたきの振幅も同時に変化してしまう。このため、上記のような羽ばたき翼において、流体から受ける揚力を細かく制御することは難しい。複数の羽ばたき翼を用いて飛行する場合、製造ばらつきにより、共振周波数が揃わなかったり、振幅が揃わなかったりする場合がある。このような場合に、上記のような羽ばたき翼では、それぞれの羽ばたき翼の揚力を細かく制御することが難しいため、安定した飛行を実現することが困難である。羽ばたき翼の周りの流体の挙動を制御することができれば、それぞれの羽ばたき翼が流体から受ける揚力を細かく調整することが可能となり、安定した飛行を実現することが可能となる。
本明細書では、上記の課題を解決する。本明細書では、流体の挙動を制御することが可能な技術を提供する。
本明細書は、流体の挙動を制御する流体制御装置を開示する。その流体制御装置は、複数のビームと、前記複数のビームの間隔を調整するビーム間隔調整機構を備えている。
流体の挙動は、レイノルズ数に応じて変化する。そこで、上記の流体制御装置では、ビームの間隔を変化させることで、ビームの周りを流れる流体のレイノルズ数を変化させて、それによってビームの周りを流れる流体の挙動を制御する。例えば、ビームの間隔を小さくすると、ビームの周りを流れる流体のレイノルズ数は小さくなる。レイノルズ数が10以下になると、あたかもビームの間に膜が張られているかのように、流体はビームの間を通り抜けることができなくなる。逆に、ビームの間隔を大きくすると、ビームの周りを流れる流体のレイノルズ数は大きくなる。レイノルズ数が100以上になると、流体はビームの間を通り抜けることが可能となる。流体のレイノルズ数Rは、ビームに対する流体の相対速度をV、ビームの間隔をL、流体の動粘性係数をνとしたときに、R=V×L/νで与えられる。例えば、ビームに対する流体の相対速度をV=3.1m/s、流体の動粘性係数をν=1.5×10−5/sと仮定すると、ビームの間隔を48μm〜480μmの範囲で変化させることで、レイノルズ数を10〜100の範囲で変化させることができる。このように、上記の流体制御装置では、ビームの間隔を変化させることで、ビームの周りを流れる流体のレイノルズ数を変化させて、それによってビームの周りを流れる流体の挙動を制御する。
上記の流体制御装置は、例えば羽ばたき翼に適用することができる。複数のビームを羽ばたき翼として利用する場合、羽ばたき翼の周りを流れる流体の挙動を制御することで、羽ばたき翼が流体から受ける力を高精度に制御することが可能となる。これによって、羽ばたき翼による安定した飛行が可能となる。また、高度な飛行制御を実現することができる。
あるいは、上記の流体制御装置は、例えばプロペラ翼に適用することができる。複数のビームをプロペラ翼として利用する場合、プロペラ翼の周りを流れる流体の挙動を制御することで、プロペラ翼の回転数を変化させずに、プロペラ翼が流体から受ける力を調整することができる。
あるいは、上記の流体制御装置は、例えば流体が流れる流路の弁に適用することができる。複数のビームを弁体として使用する場合、弁体の周りを流れる流体の挙動を制御することで、流体の流路の開閉を制御することができる。
上記の流体制御装置は、前記複数のビームが、基準面に沿って配置されており、前記ビーム間隔調整機構が、前記複数のビームを前記基準面に沿う方向に相対変位させることで、前記複数のビームの間隔を調整するように構成することができる。
あるいは、上記の流体制御装置は、前記複数のビームが、基準面に沿って配置されており、前記ビーム間隔調整機構が、前記複数のビームを前記基準面に垂直な方向に相対変位させることで、前記複数のビームの間隔を調整するように構成することができる。
実施例1の流体制御装置2の概略の構成を示す斜視図である。 実施例1の流体制御装置2の概略の構成を示す上面図である。 実施例1の流体制御装置2の動作の例を示す上面図である。 実施例1の流体制御装置2の動作の別の例を示す上面図である。 実施例1の流体制御装置2の製造プロセスを説明する断面図である。 実施例1の流体制御装置2の製造プロセスを説明する断面図である。 実施例1の流体制御装置2の製造プロセスを説明する断面図である。 実施例1の流体制御装置2の製造プロセスを説明する断面図である。 実施例1の流体制御装置2の製造プロセスを説明する断面図である。 実施例1の流体制御装置2の製造プロセスを説明する断面図である。 実施例1の流体制御装置2の製造プロセスを説明する断面図である。 実施例2の流体制御装置22の概略の構成を示す上面図である。 実施例2の流体制御装置22の製造プロセスを説明する断面図である。 実施例2の流体制御装置22の製造プロセスを説明する断面図である。 実施例2の流体制御装置22の製造プロセスを説明する断面図である。 実施例2の流体制御装置22の製造プロセスを説明する断面図である。 実施例2の流体制御装置22の製造プロセスを説明する断面図である。 実施例2の流体制御装置22の製造プロセスを説明する断面図である。 実施例2の流体制御装置22の製造プロセスを説明する断面図である。 実施例3の流体制御装置32の概略の構成を示す上面図である。 変形例のビーム4の概略の構成を示す斜視図である。 変形例のビーム4a、4bの配置の例を示す上面図である。 変形例のビーム4a、4bの配置の別の例を示す上面図である。 変形例のビーム4a、4bの配置のさらに別の例を示す上面図である。 変形例のビーム間隔調整機構44の概略の構成を示す斜視図である。 変形例のビーム間隔調整機構44におけるビーム4の一部4’の動作の例を示す側面図である。 変形例のビーム間隔調整機構44におけるビーム4の一部4’の動作の別の例を示す側面図である。
(実施例1)
図1は、本実施例の流体制御装置2の構成を模式的に示している。流体制御装置2は、複数のビーム4と、ビーム間隔調整機構6を備えている。本実施例の流体制御装置2は、MEMS製造技術を利用して製造される。
複数のビーム4は、例えばレジストなどの樹脂や、シリコンや、金属などで形成することができる。本実施例では、複数のビーム4は、基準面内で互いに平行に伸びている。本実施例では、複数のビーム4は、それぞれ同じ形状を有しており、長さは1mmであり、幅および厚さは5μmである。また、本実施例では、通常時の複数のビーム4の中心軸間の間隔は、500μmである。本実施例では、複数のビーム4の本数は5本である。しかしながら、複数のビーム4の本数は、5本に限定されない。
ビーム間隔調整機構6は、複数の導電剛性部8と、複数の絶縁弾性部10を備えている。複数の導電剛性部8は、導電性を有しており、絶縁弾性部10に比べて高い剛性を備えている。複数の導電剛性部8は、例えば金属で構成されていてもよいし、周囲を金属で覆われた樹脂等の絶縁体で構成されていてもよい。本実施例では、複数の導電剛性部8は、複数のビーム4の一端の周囲を金属で覆うことによって形成されている。複数の導電剛性部8は、複数のビーム4に対応して設けられている。本実施例では、複数のビーム4のそれぞれは、対応する導電剛性部8によって片持ち支持されている。複数の絶縁弾性部10は、絶縁性であって、導電剛性部8に比べて低い剛性を備えている。複数の絶縁弾性部10は、例えばPDMS、ポリイミド等のレジストといった樹脂によって構成されている。絶縁弾性部10は、隣接する導電剛性部8の間に配置されており、隣接する導電剛性部8を機械的に接続している。絶縁弾性部10が介在することによって、隣接する導電剛性部8は互いに絶縁されている。図1に示すように、導電剛性部8と絶縁弾性部10は交互に配置されている。
図2に示すように、複数の導電剛性部8には、対応する電圧生成部12がそれぞれ接続されている。それぞれの電圧生成部12は、対応する導電剛性部8に、電圧を印加する。それぞれの電圧生成部12が対応する導電剛性部8に電圧を印加し、隣接する導電剛性部8の間に電位差を生じさせることによって、隣接する導電剛性部8の間に静電引力が作用する。その結果、図3、図4に示すように、隣接する導電剛性部8の間に介在する絶縁弾性部10が弾性圧縮して、基準面内でビーム4が互いに相対変位し、ビーム4の間隔が変化する。図3に示す例では、図の左から1つめのビーム4と2つめのビーム4の間隔と、図の左から2つめのビーム4と3つめのビーム4の間隔を狭くした状態を示している。図4に示す例では、図の左から1つめのビーム4と2つめのビーム4の間隔と、図の左から3つめのビーム4と4つめのビーム4の間隔を狭くした状態を示している。このように、本実施例の流体制御装置2では、ビーム4の間隔を、個別に調整することができる。
本実施例の流体制御装置2は、ビーム4の間隔を変化させることで、ビーム4の周りを流れる流体のレイノルズ数を変化させて、それによってビーム4の周りを流れる流体の挙動を制御する。例えば、ビーム4の間隔を小さくすると、ビーム4の周りを流れる流体のレイノルズ数は小さくなる。レイノルズ数が10以下になると、あたかもビーム4の間に膜が張られているかのように、流体はビーム4の間を通り抜けることができなくなる。逆に、ビーム4の間隔を大きくすると、ビーム4の周りを流れる流体のレイノルズ数は大きくなる。レイノルズ数が100以上になると、流体はビーム4の間を通り抜けることが可能となる。流体のレイノルズ数Rは、ビーム4に対する流体の相対速度をV、ビーム4の間隔をL、流体の動粘性係数をνとしたときに、R=V×L/νで与えられる。そこで、本実施例の流体制御装置2では、ビーム4に対する流体の相対速度をV=3.1m/s、流体の動粘性係数をν=1.5×10−5/sと仮定して、ビーム4の間隔を48μm〜480μmの範囲で変化させることで、レイノルズ数を10〜100の範囲で変化させて、周りを流れる流体の挙動を制御することができる。
例えば、流体制御装置2は、羽ばたき翼に適用することができる。複数のビーム4を羽ばたき翼として利用する場合、羽ばたき翼の周りを流れる流体の挙動を制御することで、羽ばたき翼が流体から受ける力を高精度に制御することが可能となる。これによって、羽ばたき翼による安定した飛行が可能となる。また、高度な飛行制御を実現することができる。
あるいは、流体制御装置2は、プロペラ翼に適用することができる。複数のビーム4をプロペラ翼として利用する場合、プロペラ翼の周りを流れる流体の挙動を制御することで、プロペラ翼の回転数を変化させずに、プロペラ翼が流体から受ける力を調整することができる。
あるいは、流体制御装置2は、流体が流れる流路の弁に適用することができる。複数のビーム4を弁体として使用する場合、弁体の周りを流れる流体の挙動を制御することで、流体の流路の開閉を制御することができる。
以下では図5−図11を参照しながら、流体制御装置2の製造方法について説明する。なお、図5−図11の断面図は、ビーム間隔調整機構6の長手方向に沿う断面に相当する。
まず、図5に示すように、支持用のシリコンウェハ100の表面に、ビーム4を構成する材料であるレジスト102を塗布する。
次いで、図6に示すように、フォトリソグラフィによって、シリコンウェハ100の表面のレジスト102を選択的に除去する。これによって、ビーム4が形成される。
次いで、図7に示すように、シリコンウェハ100の表面に、金属膜104を蒸着させる。これによって、ビーム4の一端が金属膜104で覆われる。
次いで、図8に示すように、シリコンウェハ100の表面の金属膜104をパターニングする。これによって、導電剛性部8が形成される。
次いで、図9に示すように、シリコンウェハ100の表面に、絶縁弾性部10を構成する材料であるレジスト106を塗布する。
次いで、図10に示すように、シリコンウェハ100の表面のレジスト106をパターニングして、研磨する。これによって、絶縁弾性部10が形成される。
次いで、図11に示すように、シリコンウェハ100からリリースすることで、流体制御装置2を得ることができる。
(実施例2)
図12に示すように、本実施例の流体制御装置22は、実施例1の流体制御装置2とほぼ同様の構成を備えている。本実施例の流体制御装置22では、隣接する導電剛性部8の間に、絶縁弾性部10の代わりに、圧電素子部24が配置されている。圧電素子部24は、圧電素子から構成されている。
本実施例の流体制御装置22では、それぞれの電圧生成部12が対応する導電剛性部8に電圧を印加し、隣接する導電剛性部8の間に電位差を生じさせることによって、圧電素子部24が伸縮する。その結果、基準面内でビーム4が互いに相対変位して、ビーム4の間隔を個別に調整することができる。
以下では図13−図19を参照しながら、流体制御装置2の製造方法について説明する。なお、図13−図19の断面図は、ビーム間隔調整機構6の長手方向に沿う断面に相当する。
まず、図13に示すように、支持用のシリコンウェハ100の表面に、ビーム4を構成する材料であるレジスト102を塗布する。
次いで、図14に示すように、フォトリソグラフィによって、シリコンウェハ100の表面のレジスト102を選択的に除去する。これによって、ビーム4が形成される。
次いで、図15に示すように、シリコンウェハ100の表面に、金属膜104を蒸着させる。これによって、ビーム4の一端が金属膜104で覆われる。
次いで、図16に示すように、シリコンウェハ100の表面の金属膜104をパターニングする。これによって、導電剛性部8が形成される。
次いで、図17に示すように、シリコンウェハ100の表面に、圧電素子部24を構成する材料である圧電膜110を塗布する。
次いで、図18に示すように、シリコンウェハ100の表面の圧電膜110をパターニングして、研磨する。これによって、圧電素子部24が形成される。
次いで、図19に示すように、シリコンウェハ100からリリースすることで、流体制御装置22を得ることができる。
(実施例3)
図20に示すように、本実施例の流体制御装置32は、複数のビーム4と、ビーム間隔調整機構34を備えている。
複数のビーム4については、実施例1の流体制御装置2や、実施例2の流体制御装置22と同様のため、説明を省略する。
ビーム間隔調整機構34は、複数の電極部36と、複数の支持部38と、基部40を備えている。複数の電極部36は、導電性を有している。複数の電極部36は、例えば金属で構成されていてもよいし、周囲を金属で覆われた樹脂等の絶縁体で構成されていてもよい。本実施例では、複数の電極部36は、複数のビーム4の中間の部分の周囲を金属で覆うことによって形成されている。複数の電極部36は、複数のビーム4に対応して設けられている。複数の支持部38は、絶縁性である。複数の支持部38は、例えば樹脂等によって構成されている。複数の支持部38は、複数の電極部36と基部40の間を機械的に接続している。基部40は、例えば金属で構成されていてもよいし、樹脂で構成されていてもよい。
複数の電極部36には、対応する電圧生成部12がそれぞれ接続されている。それぞれの電圧生成部12は、対応する電極部36に、電圧を印加する。それぞれの電圧生成部12が対応する電極部36に電圧を印加し、隣接する電極部36の間に電位差を生じさせることによって、隣接する電極部36の間に静電引力が作用する。その結果、電極部36と基部40の間に介在する支持部38が撓んで、基準面内でビーム4が互いに相対変位して、ビーム4の間隔が変化する。このように、本実施例の流体制御装置32では、ビーム4の間隔を、個別に調整することができる。
(実施例1−3の変形例)
上記の各実施例において、複数のビーム4に、図21に示すようなリブ42を形成することができる。このような構成とすることによって、それぞれのビーム4の剛性を高めて、流体から受ける力によってビーム4が撓んで、ビーム4の間隔が変化してしまうことを防ぐことができる。
上記の各実施例において、複数のビーム4は、種々の態様で配置させることができる。例えば、図22に示すように、実施例1と同様の流体制御装置2a、2bを、複数のビーム4a、4bが逆方向に向けて伸びるように配置してもよい。この場合、複数のビーム4aの基準面と、複数のビーム4bの基準面は、同一の面となってもよいし、平行な2つの面となってもよい。複数のビーム4a、4bは、それぞれ間隔を個別に調整することができる。なお、複数のビーム4aは均一な間隔としてもよいし、不均一な間隔としてもよい。同様に、複数のビーム4bは均一な間隔としてもよいし、不均一な間隔としてもよい。
あるいは、図23に示すように、実施例1と同様の流体制御装置2a、2bを、複数のビーム4a、4bが互いに交差するように配置してもよい。この場合、複数のビーム4aの基準面と、複数のビーム4bの基準面は、同一の面となってもよいし、平行な2つの面となってもよい。複数のビーム4a、4bは、それぞれ間隔を個別に調整することができる。なお、複数のビーム4aは均一な間隔としてもよいし、不均一な間隔としてもよい。同様に、複数のビーム4bは均一な間隔としてもよいし、不均一な間隔としてもよい。
あるいは、図24に示すように、実施例1と同様の流体制御装置2a、2b、2c、2dを配置してもよい。図24に示す例では、流体制御装置2a、2bは、複数のビーム4a、4bが互いに交差するように配置されている。また、流体制御装置2a、2cは、複数のビーム4a、4cが逆方向に向けて伸びるように配置されている。さらに、流体制御装置2b、2dは、複数のビーム4b、4dが逆方向に向けて伸びるように配置されている。この場合、複数のビーム4aの基準面と、複数のビーム4bの基準面と、複数のビーム4cの基準面と、複数のビーム4dの基準面は、同一の面となってもよいし、平行な異なる面となってもよい。複数のビーム4a、4b、4c、4dは、それぞれ間隔を個別に調整することができる。なお、複数のビーム4a、4b、4c、4dは、それぞれ、均一な間隔としてもよいし、不均一な間隔としてもよい。
上記の各実施例では、複数のビーム4が互いに基準面内で相対変位することによって、複数のビーム4の間隔を調整する構成について説明した。これとは異なり、例えば図25に示すように、複数のビーム4の一部4’が複数のビーム4の残部4’’に対して、基準面外に相対変位することによって、複数のビーム4の間隔を調整する構成としてもよい。図25に示す構成では、複数のビーム4の一部4’と、複数のビーム4の残部4’’は、交互に隣接して配置されている。
図25の構成においては、ビーム間隔調整機構44は、複数の電極部46と、複数の圧電素子部48と、基部50を備えている。複数の電極部46は、導電性を有している。複数の電極部46は、例えば金属で構成されていてもよいし、周囲を金属で覆われた樹脂等の絶縁体で構成されていてもよい。本実施例では、複数の電極部46は、複数のビーム4の一端の周囲を金属で覆うことによって形成されている。複数の電極部46は、複数のビーム4に対応して設けられている。本実施例では、複数のビーム4のそれぞれは、対応する電極部46によって片持ち支持されている。複数の圧電素子部48は、圧電素子から構成されている。複数の圧電素子部48は、複数のビーム4の一部4’の電極部46に対応して設けられている。基部50は、導電性を有している。基部50は、例えば金属で構成されていてもよいし、周囲を金属で覆われた樹脂等の絶縁体で構成されていてもよい。複数のビーム4の一部4’のそれぞれの電極部46は、圧電素子部48を介して、基部50に支持されている。複数のビーム4の残部4’’のそれぞれの電極部46は、基部50に直接的に支持されている。複数のビーム4の残部4’’の電極部46は、基部50と同電位に保たれる。
図26、図27に示すように、複数のビーム4の一部4’のそれぞれの電極部46には、対応する電圧生成部52がそれぞれ接続されている。それぞれの電圧生成部52が対応する電極部46に電圧を印加し、基部50と電極部46の間で電位差を生じさせることによって、圧電素子部48が変形する。その結果、複数のビーム4の一部4’が複数のビーム4の残部4’’に対して、基準面外に相対変位して、複数のビーム4の間隔を個別に調整することができる。図26では、圧電素子部48の変形によって、複数のビーム4の一部4’が複数のビーム4の残部4’’に対して平行な姿勢を維持したまま、基準面外に相対変位する場合を示している。図27では、圧電素子部48の変形によって、複数のビーム4の一部4’が複数のビーム4の残部4’’に対して異なる角度の姿勢となって、基準面外に相対変位する場合を示している。いずれの場合についても、複数のビーム4の間隔を、個別に調整することができる。
なお、図25では、複数のビーム4の一部4’と複数のビーム4の残部4’’が、1本ずつ交互に配置されている構成を図示しているが、複数のビーム4の一部4’と複数のビーム4の残部4’’が、異なる本数で交互に配置されていてもよい。例えば、複数のビーム4の一部4’の2本と、複数のビーム4の残部4’’の1本が、交互に配置されていてもよい。あるいは、複数のビーム4の一部4’と複数のビーム4の残部4’’は、必ずしも交互に配置されていなくてもよい。例えば、複数のビーム4の一部4’と複数のビーム4の残部4’’を、不規則に配置してもよいし、複数のビーム4の一部4’(または複数のビーム4の残部4’’)を部分的に集中して配置してもよい。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 :流体制御装置
2a :流体制御装置
2b :流体制御装置
2c :流体制御装置
2d :流体制御装置
4 :ビーム
4a :ビーム
4b :ビーム
4c :ビーム
4d :ビーム
4’ :ビームの一部
4’’ :ビームの残部
6 :ビーム間隔調整機構
8 :導電剛性部
10 :絶縁弾性部
12 :電圧生成部
22 :流体制御装置
24 :圧電素子部
32 :流体制御装置
34 :ビーム間隔調整機構
36 :電極部
38 :支持部
40 :基部
42 :リブ
44 :ビーム間隔調整機構44
46 :電極部
48 :圧電素子部
50 :基部
52 :電圧生成部
100 :シリコンウェハ
102 :レジスト
104 :金属膜
106 :レジスト
110 :圧電膜

Claims (3)

  1. 流体の挙動を制御する流体制御装置であって、
    複数のビームと、
    前記複数のビームの間隔を調整するビーム間隔調整機構を備えており、
    前記複数のビームの間隔を変化させることで、前記流体が前記複数のビームの間を通り抜けることができる状態と、前記流体が前記複数のビームの間を通り抜けることができない状態の間で切り替え可能である、流体制御装置。
  2. 前記複数のビームが、基準面に沿って配置されており、
    前記ビーム間隔調整機構が、前記複数のビームを前記基準面に沿う方向に相対変位させ
    ることで、前記複数のビームの間隔を調整する、請求項1の流体制御装置。
  3. 前記複数のビームが、基準面に沿って配置されており、
    前記ビーム間隔調整機構が、前記複数のビームを前記基準面に垂直な方向に相対変位さ
    せることで、前記複数のビームの間隔を調整する、請求項1または2の流体制御装置。
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