JP2001004485A - 風洞の乱れ制御格子装置 - Google Patents

風洞の乱れ制御格子装置

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JP2001004485A
JP2001004485A JP11172455A JP17245599A JP2001004485A JP 2001004485 A JP2001004485 A JP 2001004485A JP 11172455 A JP11172455 A JP 11172455A JP 17245599 A JP17245599 A JP 17245599A JP 2001004485 A JP2001004485 A JP 2001004485A
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JP
Japan
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grid
grids
wind tunnel
turbulence
flow
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JP11172455A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Matsui
浩路 松井
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 風洞の流れの乱れを制御する乱れ制御格子装
置を提供する。 【解決手段】 風洞の風路11に交差して複数枚の格子
15を積層して設け、各格子15を格子面内で相対的に
移動できるようにする。 【効果】 流れの乱れを大きくしたり、整流や案内をし
たりすることができる。これによりガスタービン等の流
れのシミュレーションを容易に行うことができ、流体の
温度を測定するセンサの較正に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、風洞の風路に複数
枚の格子を積層して設け、各格子を相対的に移動し流れ
の乱れや整流を行なうようにした風洞の乱れ制御格子装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンの動翼や静翼等の前後に温
度センサ等を設置して温度分布の計測をし、性能確認テ
ストなどが行われる。この場合事前にガスタービンの気
流を模擬した風洞を用いて温度センサの較正が行われ
る。図7は測定機器の較正を行なうためよく用いられる
オープン式の風洞を示す。風洞は、円筒状の風路11
と、送風機12、乱れ発生物13、格子15と、格子ケ
ース16よりなり、この格子15の下流に被測定体14
の温度センサ等を設置する。格子15は金網や多孔板等
が用いられ、乱れ発生物13で発生した乱れを減衰させ
る働きをする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】風洞は被測定体の温度
センサ等が設置されるガスタービン等の気流をシミュレ
ーションするために用いられるので、気流の乱れ等もシ
ミュレーションされる必要がある。しかし、従来の金網
や多孔板等の格子15は、風洞内の速度の均一化と乱れ
の減衰のために設けられているので、乱れ発生物13と
格子15だけでは目的とする乱れ強さの流れを発生する
ことが困難であった。
【0004】本発明は上述の問題に鑑みてなされたもの
で、風洞の流れの乱れを制御する乱れ制御格子装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、風洞の風路に交差して複数枚
の格子を積層して設け、各格子を格子面内で相対的に移
動できるようにする。
【0006】格子を複数枚積層して風路に設置し、各格
子を相対的に格子平面内で移動して合わせたり、ずらし
たりすることにより、乱れを大きくしたり、整流した
り、流れを特定の方向に向けたり、またこれらを組み合
わせた作用をさせたりすることができる。
【0007】請求項2の発明では、前記格子を全て同じ
寸法の格子とし、格子面をXY平面とし、各格子をX方
向に相対的に移動する。
【0008】積層する格子を同一寸法の格子とすること
により、格子を重ねたり、等間隔や不等間隔にずらした
りすることが容易になる。またX方向だけの移動で、格
子を重ねたり、等間隔や不等間隔にずらしたりすること
ができる。
【0009】請求項3の発明では、前記格子を全て同じ
寸法の格子とし、格子面をXY平面とし、各格子をY方
向に相対的に移動する。
【0010】積層する格子を同一寸法の格子とすること
により、格子を重ねたり、等間隔や不等間隔にずらした
りすることが容易になる。またY方向だけの移動で、格
子を重ねたり、等間隔や不等間隔にずらしたりすること
ができる。
【0011】請求項4の発明では、前記格子を全て同じ
寸法の格子とし、格子面をXY平面とし、各格子をX方
向とY方向に相対的に移動する。
【0012】積層する格子を同一寸法の格子とすること
により、格子を重ねたり、等間隔や不等間隔にずらした
りすることが容易になる。またX方向とY方向に移動す
ることにより、格子を重ねたり、等間隔や不等間隔にず
らしたりする多くの状態を実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態の乱
れ制御格子装置を備えた風洞の構成を示す。図1Aは縦
断面を示し、図1Bは図1AのE−E断面図を示す。風
洞はオープン式の場合を示し、空気を循環させる循環式
と異なり、風洞を通過した空気は大気に放出する。な
お、本発明は循環式風洞にも適用可能である。風洞は、
風路11と、風路11の入口側に設けられた送風機12
と、風路11内に設けられ気流の乱れを発生させる形状
をした乱れ発生物13と、この乱れ発生物13の下流側
で、風路11に直交して設けられた複数枚の積層した格
子15と、この格子15を覆う格子ケース16よりな
り、この格子15の下流側に温度センサ等の被測定体1
4が設置される。格子15と格子ケース16が乱れ制御
格子装置を構成する。
【0014】風路11は断面が円形状のダクトである
が、四角形の断面でもよい。送風機12は電動機により
駆動され、回転数を制御することにより風速を可変とし
ている。乱れ発生物13は風路11内に設けられた種々
の形状を有するもので、その形状により乱流を発生す
る。格子15は断面が円状の棒を等間隔に縦横に配置し
たもので、複数枚、例えば8枚とか10枚積層して配置
される。各格子は同一形状のものを積層する。格子ケー
ス16は格子15を覆い気密な構造とし、格子15の部
分から空気が漏れないようにしている。
【0015】図1Bに示すように各格子15は上下方向
に摺動可能な格子枠17に嵌合し、格子枠17の頂部に
設けられた上下調整装置18により、上下動する。この
格子枠17は格子ケース16に取付けられた左右調整装
置19により左右に移動する。上下調整装置18と左右
調整装置19は、最も簡単なボルトとナットで構成した
例を示すが、動力を用いて移動する装置としてもよい。
なお、格子面をXY平面とし、左右方向をX方向、上下
方向をY方向とする。
【0016】次に格子を移動して流れを制御する方法を
説明する。格子の移動については、多数の格子を用いる
と図面が錯綜して見にくくなるので、4枚の場合で説明
する。図2は4枚の格子を線種別で表示したもので、上
流側より下流側にA〜Dの順に重ねて配置し、Aは太
線、Bは実線、Cは破線、Dは細線の2点鎖線で表す。
【0017】図3は格子をX方向にずらした場合を示
す。図3Aは格子を等間隔にX方向にずらした場合であ
る。1は格子の正面図を示し、2は正面図のK−K断面
図で格子を構成するY方向の棒の配置を示す。以下図3
B〜図3Dも同様である。このように等間隔に格子が配
列されると、整流作用が生じる。図3Bはずらし量を少
くし、格子のY方向の棒の間隔を少くした配置を示す。
このようにすると流れを案内する案内板の働きをする。
図3Cは各格子をランダムにずらしたもので、乱れを大
きくする作用が生じる。図3Dは各格子をずらさず重ね
たもので、流れの案内板の働きをする。
【0018】図4は格子をY方向にずらした場合を示
す。図4Aは格子を等間隔にY方向にずらした場合であ
る。1は格子の正面図を示し、3は正面図のL−L断面
図で格子を構成するX方向の棒の配置を示す。以下図4
B〜図4Dも同様である。このように等間隔に格子が配
列されると、整流作用が生じる。図4Bはずらし量を少
くし、格子のX方向の棒の間隔を少くした配置を示す。
このようにすると流れを案内する案内板の働きをする。
図4Cは各格子をランダムにずらしたもので、乱れを大
きくする作用が生じる。図4Dは各格子をずらさず重ね
たもので、流れの案内板の働きをする。
【0019】図5は格子をX方向とY方向にずらした場
合を示す。1は格子の正面図を示し、2は正面図のK−
K断面図、3は正面図のL−L断面図を示す。図5は図
3Aと図4Aのずらしを同時に行ったもので、X,Y方
向とも等間隔にずらしたものである。図3A〜図3Dと
図4A〜図4Dとを組み合わせることができ、それぞれ
の作用を複合することができる。
【0020】図6は8枚の格子を重ねX方向にずらした
場合のいくつかの例を示す。図6は図3のK−K断面と
同じ断面を示す。図6Aは上流側に図3C、下流側に図
3Aの配置を重ねたもので、乱流と整流とを重ねたもの
である。図6Bは上流側に図3C、下流側に図3Bの配
置を重ねたもので、乱流と案内とを重ねたものである。
図6Cは上流側に図3C、下流側に図3Dの配置を重ね
たもので、乱流と案内とを重ねたものである。図6Dは
上流側に図3D、下流側に図3Bの配置を重ねたもの
で、方向の異なる案内を重ねたものである。
【0021】以上に示した組み合わせは、一部分を示し
たもので、用途に応じて多くの組合せを行なうことがで
きる。
【0022】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
は、格子を積層してずらすことにより、流れの乱れを大
きくしたり、整流や案内をしたりすることができる。ま
たこれらを組み合わせてそれぞれの作用を複合させるこ
とができる。これによりガスタービン等の流れのシミュ
レーションを容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の風洞と乱れ制御格子装置の
構成を示す図である。
【図2】積層する4枚の格子を線の種類を変えて示した
図である。
【図3】4枚の格子をX方向にずらした図である。
【図4】4枚の格子をY方向にずらした図である。
【図5】4枚の格子をX,Y方向にずらした図である。
【図6】8枚の格子を4枚ずつ別々のパターンにずらし
た図である。
【図7】従来の風洞の構成を示す図である。
【符号の説明】
11 風路 12 送風機 13 乱れ発生物 14 被測定体 15 格子 16 格子ケース 17 格子枠 18 上下調整器 19 左右調整器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 風洞の風路に交差して複数枚の格子を積
    層して設け、各格子を格子面内で相対的に移動できるよ
    うにしたことを特徴とする風洞の乱れ制御格子装置。
  2. 【請求項2】 前記格子を全て同じ寸法の格子とし、格
    子面をXY平面とし、各格子をX方向に相対的に移動す
    ることを特徴とする請求項1記載の風洞の乱れ制御格子
    装置。
  3. 【請求項3】 前記格子を全て同じ寸法の格子とし、格
    子面をXY平面とし、各格子をY方向に相対的に移動す
    ることを特徴とする請求項1記載の風洞の乱れ制御格子
    装置。
  4. 【請求項4】 前記格子を全て同じ寸法の格子とし、格
    子面をXY平面とし、各格子をX方向とY方向に相対的
    に移動することを特徴とする請求項1記載の風洞の乱れ
    制御格子装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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