JP6528379B2 - インクジェット記録用水性インク、インクジェット記録用水性インクの製造方法、インクカートリッジ、インクジェット記録方法及び記録物 - Google Patents

インクジェット記録用水性インク、インクジェット記録用水性インクの製造方法、インクカートリッジ、インクジェット記録方法及び記録物 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェット記録用水性インク、インクジェット記録用水性インクの製造方法、インクカートリッジ、インクジェット記録方法及び記録物に関する。
水性顔料インクによる光沢紙へのインクジェット記録には、耐擦性に劣るという問題がある。この問題を解決するものとして、樹脂微粒子を含むインクジェット記録用水性顔料インクが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−335986号公報
近年、オフィス環境等におけるインクジェット記録装置の利用が拡大し、インクジェット記録装置で記録した記録物を擦っても汚れにくいことへの需要が高まっている。このような背景から、前記水性顔料インクには、更なる耐擦性の向上が求められている。
そこで、本発明は、耐擦性をさらに向上可能なインクジェット記録用水性顔料インクを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のインクジェット記録用水性インクは、
顔料及び水を含むインクジェット記録用水性インクであって、
さらに、樹脂と、前記樹脂を溶解可能な非水溶性液体と、乳化剤とを含み、
前記乳化剤により、前記水中に前記非水溶性液体が分散していることを特徴とする。
本発明のインクジェット記録用水性インクによれば、水性顔料インクに、樹脂と、水中に分散させた非水溶性液体とを添加したことで、耐擦性をさらに向上可能である。
図1は、本発明における耐擦性向上の推定メカニズムの一例を説明する図である。 図2は、本発明における耐擦性向上の推定メカニズムのその他の例を説明する図である。 図3は、本発明のインクジェット記録装置の構成の一例を示す概略斜視図である。
本発明のインクジェット記録用水性インク(以下、「水性インク」又は「インク」と言うことがある。)を用いて記録される記録媒体は、光沢紙であることが好ましい。前記光沢紙とは、例えば、記録面に少なくとも一層以上の塗工層を有する記録用紙のことをいう。前記光沢紙としては、例えば、ブラザー工業(株)製の写真光沢紙BP61G、BP71G及びBP71GA4;富士フイルム(株)製のインクジェットペーパー画彩写真仕上げPro;コダック(株)製の最高級光沢紙PWRA4−20;等があげられる。前記光沢紙の塗工層の一般的な空隙の径の大きさの平均は、10nm〜50nm程度である。
本発明の水性インクについて説明する。本発明の水性インクは、顔料及び水を含む。
本発明において、前記顔料は、特に限定されず、例えば、カーボンブラック、無機顔料及び有機顔料等があげられる。前記カーボンブラックとしては、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等があげられる。前記無機顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化鉄系無機顔料及びカーボンブラック系無機顔料等をあげることができる。前記有機顔料としては、例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料;フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料等の多環式顔料、塩基性染料型レーキ顔料、酸性染料型レーキ顔料等の染料レーキ顔料;ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック昼光蛍光顔料等があげられる。また、その他の顔料であっても水相に分散可能なものであれば使用できる。これらの原料の具体例としては、例えば、C.I.ピグメントブラック1、6及び7;C.I.ピグメントイエロー1、2、3、12、13、14、15、16、17、55、73、74、75、83、93、94、95、97、98、114、128、129、138、150、151、154、180、185及び194;C.I.ピグメントオレンジ31及び43;C.I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、12、15、16、48、48:1、53:1、57、57:1、112、122、123、139、144、146、149、166、168、175、176、177、178、184、185、190、202、221、222、224及び238;C.I.ピグメントバイオレット196;C.I.ピグメントブルー1、2、3、15、15:1、15:2、15:3、15:4、16、22及び60;C.I.ピグメントグリーン7及び36等があげられる。本発明の水性インクは、前記顔料を分散剤で水に分散させたものであってもよい。前記分散剤としては、例えば、一般的な高分子分散剤(顔料分散用樹脂)等を用いてよい。また、本発明の水性インクにおいて、前記顔料は、高分子によりカプセル化されたものであってもよい。
前記顔料は、自己分散型顔料であってもよい。前記自己分散型顔料は、例えば、顔料粒子にカルボニル基、ヒドロキシル基、カルボン酸基、スルホン酸基、リン酸基等の親水性官能基及びそれらの塩の少なくとも一種が、直接又は他の基を介して化学結合により導入されていることによって、分散剤を使用しなくても水に分散可能なものである。前記自己分散型顔料は、例えば、特開平8−3498号公報、特表2000−513396号公報、特表2008−524400号公報、特表2009−515007号公報、特表2011−515535号公報等に記載の方法によって顔料が処理されたものを用いることができる。前記自己分散型顔料の原料としては、無機顔料及び有機顔料のいずれも使用することができる。また、前記処理を行うのに適した顔料としては、例えば、三菱化学(株)製の「MA8」及び「MA100」等のカーボンブラックがあげられる。前記自己分散型顔料は、例えば、市販品を用いてもよい。前記市販品としては、例えば、キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ社製の「CAB−O−JET(登録商標)200」、「CAB−O−JET(登録商標)250C」、「CAB−O−JET(登録商標)260M」、「CAB−O−JET(登録商標)270Y」、「CAB−O−JET(登録商標)300」、「CAB−O−JET(登録商標)400」、「CAB−O−JET(登録商標)450C」、「CAB−O−JET(登録商標)465M」及び「CAB−O−JET(登録商標)470Y」;オリエント化学工業(株)製の「BONJET(登録商標)BLACK CW−2」及び「BONJET(登録商標)BLACK CW−3」;東洋インキ製造(株)製の「LIOJET(登録商標)WD BLACK 002C」;等があげられる。
前記水性インク全量に対する前記顔料の固形分配合量(顔料固形分量)は、特に限定されず、例えば、所望の光学濃度又は彩度等により、適宜決定できる。前記顔料固形分量は、例えば、0.1重量%〜20重量%であり、好ましくは、1重量%〜15重量%であり、より好ましくは、2重量%〜10重量%である。
前記水性インクは、顔料以外の着色剤を含んでもよい。前記顔料以外の着色剤としては、例えば、染料等があげられる。
前記水は、イオン交換水又は純水であることが好ましい。前記水性インク全量に対する前記水の配合量(水割合)は、例えば、10重量%〜90重量%であり、好ましくは、40重量%〜80重量%である。前記水割合は、例えば、他の成分の残部としてもよい。
前述のとおり、本発明の水性インクは、さらに、樹脂と、乳化剤とを含む。
前記樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸/マレイン酸共重合体塩、スチレン/無水マレイン酸共重合体樹脂、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル/アクリル共重合体樹脂、酢酸ビニル/エチレン共重合体樹脂等があげられる。前記樹脂は、自家調製してもよいし、市販品を用いてもよい。前記市販品としては、例えば、ジョンソンポリマー(株)製の「ジョンクリル(登録商標)537」(アクリル樹脂)、「ジョンクリル(登録商標)390」(アクリル樹脂)、「ジョンクリル(登録商標)62」(スチレンアクリル樹脂)及び「ジョンクリル(登録商標)HPD−96」(スチレンアクリル樹脂);星光PMC(株)製の「F−52」(アクリル樹脂)、「KE−1148」(アクリル樹脂)及び「PE−1304」(スチレンアクリル樹脂);第一工業製薬(株)製の「スーパーフレックス210」(ウレタン樹脂)及び「スーパーフレックスE−4000」(ウレタン樹脂、有効成分量=45重量%);三洋化成工業(株)製の「ユーコート(登録商標) UWS−145」(ウレタン樹脂)、「パーマリン(登録商標) UA−150」(ウレタン樹脂)及び「パーマリン(登録商標) UA−368」(ウレタン樹脂);クラレ(株)製の「PVA−220」(ポリビニルアルコール樹脂の10%水溶液)及び「PVA−203」(ポリビニルアルコール樹脂の10%水溶液);日本触媒(株)製の「アクアリック(登録商標)L DL−40」(ポリアクリル酸ナトリウム、有効成分量=40重量%)及び「アクアリック(登録商標)L TL−37」(アクリル酸/マレイン酸共重合体塩、有効成分量=37重量%);等があげられる。本発明の水性インクにおいて、前記樹脂は、バインダー樹脂であってもよいし、顔料分散用の樹脂であってもよい。
前記樹脂は、1種類を単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。前記水性インク全量に対する前記樹脂の固形分配合量は、例えば、1重量%〜10重量%であり、好ましくは、1.5重量%〜5重量%であり、より好ましくは、2重量%〜4重量%である。
本発明の水性インクにおいて、前記顔料固形分量(P)と前記樹脂(R)との重量比は、例えば、P:R=4:1〜2:5であり、好ましくは、P:R=8:3〜4:5であり、より好ましくは、P:R=2:1〜1:1である。
前記乳化剤は、特に限定されず、例えば、花王(株)製のアニオン界面活性剤「EMAL(登録商標)」シリーズ、「LATEMUL(登録商標)」シリーズ、「VENOL(登録商標)」シリーズ、「NEOPELEX(登録商標)」シリーズ、NS SOAP、KS SOAP、OS SOAP及び「PELEX(登録商標)」シリーズ;ライオン(株)製のアニオン界面活性剤「LIPOLAN(登録商標)」シリーズ、「LIPON(登録商標)」シリーズ、「SUNNOL(登録商標)」シリーズ、「LIPOTAC(登録商標) TE,ENAGICOL」シリーズ、「LIPAL(登録商標)」シリーズ及び「LOTAT(登録商標)」シリーズ等;花王(株)製のノニオン界面活性剤「EMULGEN(登録商標)」シリーズ、「RHEODOL(登録商標)」シリーズ、「EMASOL(登録商標)」シリーズ、「EXCEL(登録商標)」シリーズ、「EMANON(登録商標)」シリーズ、「AMIET(登録商標)」シリーズ及び「AMINON(登録商標)」シリーズ等;東邦化学工業(株)製のノニオン界面活性剤「ソルボン(登録商標)」シリーズ;ライオン(株)製のノニオン界面活性剤「DOBANOX(登録商標)」シリーズ、「LEOCOL(登録商標)」シリーズ、「LEOX(登録商標)」シリーズ、「LAOL,LEOCON(登録商標)」シリーズ、「LIONOL(登録商標)」シリーズ、「CADENAX(登録商標)」シリーズ、「LIONON(登録商標)」シリーズ及び「LEOFAT(登録商標)」シリーズ等;第一工業製薬(株)製のカチオン界面活性剤「カチオーゲン(登録商標)ES−OW」及び「カチオーゲン(登録商標)ES−L」等があげられる。
前記乳化剤は、後述する樹脂を溶解可能な非水溶性液体の種類に応じて選択することが好ましい。好ましい組合せを見つける手段としては、例えば、前記非水溶性液体の所要HLB(Required hydrophile−lipophile balance)値を基準とした選定方法があげられる(堀内照夫、「乳化基礎理論」、日本化粧品技術者会誌、日本化粧品技術者会、2010年、第44巻、第1号、p. 2-22参照)。前記非水溶性液体の所要HLB値は、転相滴定法等によって求めることができ、前記非水溶性液体の所要HLB値と同じHLB値を持つ乳化剤を選択することにより、好ましい組合せを効率的に見出すことが可能である。
前記乳化剤は、1種類を単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。前記水性インク全量に対する前記乳化剤の配合量は、例えば、0.01重量%〜3重量%であり、好ましくは、0.05重量%〜2重量%であり、より好ましくは、0.1重量%〜1.5重量%である。
前述のとおり、本発明の水性インクは、前記樹脂を溶解可能な非水溶性液体を含み、前記乳化剤により、前記水中に前記非水溶性液体が分散していることを特徴とする。本発明の水性インクにおいては、前記乳化剤により、前記非水溶性液体のエマルションが形成されていてもよい。本発明の水性インクは、インクジェット方式で吐出される前の状態では、前記非水溶性液体が分散しているため若干濁っていることがあるが、記録媒体に着弾すると、前記非水溶性液体の分散状態が解消され、水性インクの濁りも解消される。
前記非水溶性液体は、下記(A)及び(B)の少なくとも一方の条件を満たすものであることが好ましい。揮発性の低い下記(A)及び(B)の少なくとも一方の条件を満たす非水溶性液体を用いれば、臭気の低減が可能である。

(A)沸点が、250℃以上である。
(B)炭素原子数が10以上の飽和炭化水素である。
前記非水溶性液体としては、前記樹脂と相溶性・親和性が高いものが好ましい。前記相溶性・親和性を表すパラメータとしては、SP値(Solubility Parameter、溶解性パラメータ)があげられる。前記SP値は、例えば、上田伸一、外2名、「添加剤の溶解性パラメータに関する考察」、塗料の研究、関西ペイント株式会社、平成22年10月、第152巻、p. 41-46に記載のFedors法により算出可能である。前記非水溶性液体としては、前記SP値が前記樹脂と近いものを選択することが好ましい。前記樹脂の一例として、ポリアクリル酸メチルのSP値を近似的に算出すると、9〜10程度の値となる。ポリアクリル酸メチル以外の前記樹脂でも、同程度のSP値を取ることが多い。このような観点から、前記非水溶性液体のSP値は、例えば、7.7(cal/cm1/2(7.7×2.05(J/cm1/2)〜11.4(cal/cm1/2(11.4×2.05(J/cm1/2)であり、好ましくは、7.8(cal/cm1/2(7.8×2.05(J/cm1/2)〜11.4(cal/cm1/2(11.4×2.05(J/cm1/2)である。
前記非水溶性液体は、低分子化合物でも良いし、高分子化合物でも良いが、前記樹脂との相溶性の観点から、分子全体として適度な極性を有するものが好ましい。分子全体として適度な極性を有する前記低分子化合物としては、エステル基、エーテル基、ケトン基、ハロゲン基等の適度な極性を有する官能基を含む化合物であることが好ましく、ジカルボン酸ジエステルが特に好ましい。前記非水溶性液体がジカルボン酸ジエステルを含めば、耐擦性に特に優れた水性インクを得ることができる。前記(A)の条件を満たし、かつ、前記Fedors法により求めたSP値が7.8(cal/cm1/2〜11.4(cal/cm1/2である前記ジカルボン酸ジエステルとしては、例えば、アジピン酸ジエチル、フタル酸ジエチル等があげられる。アジピン酸ジエチル及びフタル酸ジエチルのようなジカルボン酸ジエステルには、安価であるという利点もある。
前記高分子化合物は、適度な極性を有し、かつ、非水溶性であるとの観点から、単位モノマーの炭素原子数が3以上であるポリアルキレングリコールが好ましい。前記非水溶性液体が前記ポリアルキレングリコールを含めば、耐擦性により優れた水性インクを得ることができる。このようなポリアルキレングリコールとしては、例えば、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリブチレングリコール等があげられる。PPG及びポリブチレングリコールは、前記(A)の条件を満たし、かつ、SP値が7.8(cal/cm1/2〜11.4(cal/cm1/2である。PPG等の前記高分子化合物の重量平均分子量は、非水溶性であるとの観点から、300〜2000であることが好ましい。
アジピン酸ジエチル、フタル酸ジエチル及びPPG400(重量平均分子量が400のポリプロピレングリコール)の沸点、前記Fedors法により求めたSP値及び構造式を、表1及び式(1)〜(3)に示す。なお、PPG400の前記SP値は、式(3)におけるnを4として求めた値である。
Figure 0006528379
Figure 0006528379
Figure 0006528379
Figure 0006528379
前記(B)の条件を満たし、かつ、前記Fedors法により求めたSP値が7.7(cal/cm1/2〜11.4(cal/cm1/2である前記非水溶性液体としては、例えば、デカン(SP値=7.7(cal/cm1/2)、ウンデカン(SP値=7.8(cal/cm1/2)、ドデカン(SP値=7.8(cal/cm1/2)等があげられる。
前記非水溶性液体の粘度は、特に制限されないが、例えば、1mPa・s〜100mPa・sであり、好ましくは、1mPa・s〜50mPa・sであり、より好ましくは、1mPa・s〜30mPa・sである。前記粘度は、25℃で測定した値である。
前記非水溶性液体は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。前記水性インク全量に対する前記非水溶性液体の配合量(非水溶性液体割合)は、例えば、0.1重量%〜30重量%であり、好ましくは、0.5重量%〜20重量%であり、より好ましくは、1重量%〜15重量%である。
本発明の水性インクにおいて、前記樹脂と前記非水溶性液体との組み合わせとしては、例えば、表2に示すパターン1〜6があげられる。ただし、これらの組み合わせは例示に過ぎず、本発明はこれに限定されない。
Figure 0006528379
本発明の水性インクにおいて、前記樹脂と前記非水溶性液体との重量比は、樹脂:非水溶性液体=2:1〜1:2であることが好ましい。
前述のとおり、本発明の水性インクによれば、水性顔料インクに、前記樹脂と、水中に分散させた前記非水溶性液体とを添加したことで、耐擦性をさらに向上可能である。図1及び図2を参照して、本発明の水性インクにおける耐擦性向上の推定メカニズムについて例をあげて説明する。ただし、これらのメカニズムは推定に過ぎず、本発明はこれらに限定されない。
図1は、樹脂分散型顔料インクにおける耐擦性向上の推定メカニズムの一例を説明する図である。前述のとおり、光沢紙の塗工層の一般的な空隙の径の大きさの平均は、10nm〜50nm程度である。これに対し、顔料粒子の一般的な平均粒径は、100nm程度であるため、図1(A)に示すように、顔料21及び顔料分散用の樹脂22は、光沢紙Pの塗工層に入り込むことなく、光沢紙Pの表面に留まる。このとき、本発明における樹脂22を溶解可能な非水溶性液体が存在しなければ、光沢紙P上に堆積した顔料21の粒子は、充分な強度を有する塗膜を形成できず、軽く擦られただけで容易に剥離してしまう。一方、図1(B)に示すように、本発明における樹脂22を溶解可能な非水溶性液体23が前記水中に分散している場合には、図1(C)に示すように、水性インク中の水溶性成分が浸透によって失われた状態でも流動性を有する非水溶性液体23が顔料21の粒子及び樹脂22の間に入り込み、樹脂22を溶解してつなぎあわせることで、耐擦性が向上すると推定される。また、非水溶性液体23は、ある程度(例えば、10nm〜1000nm程度)の大きさを持ったエマルション粒子として水性インク中に分散しているため、光沢紙Pの塗工層の空隙をそのままの状態では通過することができず、光沢紙Pの塗工層への浸透の際に水溶性成分との分離が生じる。その結果、非水溶性液体23は、光沢紙Pの表面に効率的に留まるという効果も同時に発現していると考えられ、樹脂22を溶解する作用を持つ水溶性有機溶媒を水性インクに添加した場合と比較して、より高い耐擦性向上効果が発揮される。
図2は、自己分散型顔料インクにおける耐擦性向上の推定メカニズムの一例を説明する図である。自己分散型顔料インクにおいては、図2(A)に示すように、自己分散型顔料21及び樹脂22は、両者が混在した状態で光沢紙Pの表面に留まる。このとき、本発明における樹脂22を溶解可能な非水溶性液体が存在しなければ、光沢紙P上に堆積した自己分散型顔料21の粒子は、充分な強度を有する塗膜を形成できず、軽く擦られただけで容易に剥離してしまう。一方、本発明における樹脂22を溶解可能な非水溶性液体23が前記水中に分散している場合には、図2(B)に示すように、自己分散型顔料21及び樹脂22に非水溶性液体23を加えた三者が光沢紙P上に混在した状態となり、図2(C)に示すように、非水溶性液体23が、樹脂22を溶解してつなぎあわせることで、耐擦性が向上すると推定される。これら以外の点は、図1に示す樹脂分散型顔料インクの場合と同様である。
本発明の水性インクは、さらに、水溶性有機溶剤を含むことが好ましい。前記水溶性有機溶剤としては、例えば、インクジェットヘッドのノズル先端部における水性インクの乾燥を防止する湿潤剤及び記録媒体上での乾燥速度を調整する浸透剤があげられる。
前記湿潤剤は、特に限定されず、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の低級アルコール;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド;アセトン等のケトン;ジアセトンアルコール等のケトアルコール;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル;ポリアルキレングリコール等のポリエーテル;アルキレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の多価アルコール;2−ピロリドン;N−メチル−2−ピロリドン;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等があげられる。前記ポリアルキレングリコールは、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等があげられる。前記アルキレングリコールは、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール等があげられる。これらの湿潤剤は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。これらの中で、アルキレングリコール、グリセリン等の多価アルコールが好ましい。
前記水性インク全量に対する前記湿潤剤の配合量は、例えば、0重量%〜95重量%であり、好ましくは、5重量%〜80重量%であり、より好ましくは、5重量%〜50重量%である。
前記浸透剤は、例えば、グリコールエーテルがあげられる。前記グリコールエーテルは、例えば、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコール−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコール−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコール−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−ヘキシルエーテル、トリエチレングリコールメチルエーテル、トリエチレングリコールエチルエーテル、トリエチレングリコール−n−プロピルエーテル、トリエチレングリコール−n−ブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールエチルエーテル、トリプロピレングリコール−n−プロピルエーテル及びトリプロピレングリコール−n−ブチルエーテル等があげられる。前記浸透剤は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
前記水性インク全量に対する前記浸透剤の配合量は、例えば、0重量%〜20重量%であり、好ましくは、0重量%〜15重量%であり、より好ましくは、1重量%〜4重量%である。
前記水性インクは、必要に応じて、さらに、従来公知の添加剤を含んでもよい。前記添加剤としては、例えば、pH調整剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、防黴剤等があげられる。前記粘度調整剤は、例えば、ポリビニルアルコール、セルロース、水溶性樹脂等があげられる。
つぎに、本発明のインクジェット記録用水性インクの製造方法について、例をあげて説明する。ただし、この製造方法は例示に過ぎず、本発明の水性インクは、いかなる方法で製造されてもよい。
(第一の液体調製工程)
まず、前記顔料、前記樹脂及び前記水(配合量の半分)を、従来公知の方法で均一に撹拌混合して、第一の液体を調製する。
(第二の液体調製工程)
つぎに、前記非水溶性液体、前記乳化剤及び前記水(配合量の残りの半分)を、従来公知の方法で均一に撹拌混合して、第二の液体を調製する。
(水性インク調製工程)
つぎに、前記第二の液体を前記第一の液体に投入することで、本発明の水性インクを調製できる。
前記製造方法は、前記水性インク調製工程後に、フィルタ等で不溶解物を除去するろ過工程を有してもよい。
つぎに、本発明のインクカートリッジは、インクジェット記録用水性インクを含むインクカートリッジであって、前記水性インクが、本発明のインクジェット記録用水性インクであることを特徴とする。前記インクカートリッジの本体としては、例えば、従来公知のものを使用できる。
つぎに、本発明のインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法について説明する。
本発明のインクジェット記録装置は、インク収容部及びインク吐出手段を含み、前記インク収容部に収容されたインクを前記インク吐出手段によって吐出するインクジェット記録装置であって、前記インク収容部に、本発明のインクジェット記録用水性インクが収容されていることを特徴とする。
本発明のインクジェット記録方法は、記録媒体に水性インクをインクジェット方式により吐出して記録するインクジェット記録方法であって、前記水性インクとして、本発明のインクジェット記録用水性インクを用いることを特徴とする。
本発明のインクジェット記録方法は、例えば、本発明のインクジェット記録装置を用いて実施可能である。前記記録は、印字、印画、印刷等を含む。
図3に、本発明のインクジェット記録装置の一例の構成を示す。図示のとおり、このインクジェット記録装置1は、4つのインクカートリッジ2と、インク吐出手段(インクジェットヘッド)3と、ヘッドユニット4と、キャリッジ5と、駆動ユニット6と、プラテンローラ7と、パージ装置8とを主要な構成要素として含む。
4つのインクカートリッジ2は、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色の水性インクを、それぞれ1色ずつ含む。前記4色の水性インクのうちの少なくとも一つが、本発明のインクジェット記録用水性インクである。ヘッドユニット4に設置されたインクジェットヘッド3は、記録媒体(例えば、光沢紙)Pに記録を行う。キャリッジ5には、4つのインクカートリッジ2及びヘッドユニット4が搭載される。駆動ユニット6は、キャリッジ5を直線方向に往復移動させる。駆動ユニット6としては、例えば、従来公知のものを使用できる(例えば、特開2008−246821号公報参照)。プラテンローラ7は、キャリッジ5の往復方向に延び、インクジェットヘッド3と対向して配置されている。
パージ装置8は、インクジェットヘッド3の内部に溜まる気泡等を含んだ不良インクを吸引する。パージ装置8としては、例えば、従来公知のものを使用できる(例えば、特開2008−246821号公報参照)。
パージ装置8のプラテンローラ7側には、パージ装置8に隣接してワイパ部材20が配設されている。ワイパ部材20は、へら状に形成されており、キャリッジ5の移動に伴って、インクジェットヘッド3のノズル形成面を拭うものである。図3において、キャップ18は、水性インクの乾燥を防止するため、記録が終了するとリセット位置に戻されるインクジェットヘッド3の複数のノズルを覆うものである。
本例のインクジェット記録装置1においては、4つのインクカートリッジ2は、ヘッドユニット4と共に、1つのキャリッジ5に搭載されている。ただし、本発明は、これに限定されない。インクジェット記録装置1において、4つのインクカートリッジ2の各カートリッジは、ヘッドユニット4とは別のキャリッジに搭載されていてもよい。また、4つのインクカートリッジ2の各カートリッジは、キャリッジ5には搭載されず、インクジェット記録装置1内に配置、固定されていてもよい。これらの態様においては、例えば、4つのインクカートリッジ2の各カートリッジと、キャリッジ5に搭載されたヘッドユニット4とが、チューブ等により連結され、4つのインクカートリッジ2の各カートリッジからヘッドユニット4に前記水性インクが供給される。
このインクジェット記録装置1を用いたインクジェット記録は、例えば、つぎのようにして実施される。まず、光沢紙Pが、インクジェット記録装置1の側方又は下方に設けられた給紙カセット(図示せず)から給紙される。光沢紙Pは、インクジェットヘッド3と、プラテンローラ7との間に導入される。導入された光沢紙Pに、インクジェットヘッド3から吐出される水性インクにより所定の記録がされる。記録後の光沢紙Pは、インクジェット記録装置1から排紙される。本発明によれば、耐擦性にさらに優れた記録物を得ることが可能である。図3においては、光沢紙Pの給紙機構及び排紙機構の図示を省略している。
図3に示す装置では、シリアル型インクジェットヘッドを採用するが、本発明は、これに限定されない。前記インクジェット記録装置は、ライン型インクジェットヘッドを採用する装置であってもよい。
つぎに、本発明の実施例について比較例と併せて説明する。なお、本発明は、下記の実施例及び比較例により限定及び制限されない。
[実施例1〜9及び比較例1〜6]
水性インク組成(表3)における、リン酸基により修飾された自己分散型顔料、樹脂及び水(表3に記載の量の半分)を均一に撹拌混合して第一の液体を調製した。つぎに、水性インク組成(表3)における、非水溶性液体、乳化剤及び水(表3に記載の量の残りの半分)を均一に撹拌混合して第二の液体を調製した。つぎに、前記第二の液体を前記第一の液体に投入した後、得られた溶液を、東洋濾紙(株)製のセルロースアセテートタイプメンブレンフィルタ(孔径3.00μm)でろ過することで、実施例1〜9及び比較例1〜6のインクジェット記録用水性インクを得た。
実施例及び比較例の水性インクについて、耐擦性評価を、下記方法により実施した。
(耐擦性評価)
ブラザー工業(株)製のインクジェットプリンタ搭載デジタル複合機MFC−J4510Nを使用して、実施例及び比較例の水性インクを用いて光沢紙(ブラザー工業(株)製の専用紙 写真光沢紙BP71GA4)上に解像度1200dpi×2400dpiで単色パッチを含む画像を記録し評価サンプルを作製した。前記評価サンプルを、所定時間毎に8×10Paの定荷重をかけたゴム手袋にて擦った。擦り部周辺のインク擦れを、下記評価基準に従って目視評価した。なお、下記評価基準において、「汚れ」は、非記録部にまで水性インクが引き伸ばされることによって生じる色移りを意味し、「擦れ」は、記録部に生じる擦れ傷を意味する。
耐擦性評価 評価基準
S :評価サンプル作製後15秒後に擦っても、擦り部周辺に汚れ・擦れが生じなかった
AA:評価サンプル作製後15秒後に擦ると、擦り部周辺に汚れは生じなかったが、擦れは生じた
A :評価サンプル作製後60秒後に擦ると、擦り部周辺に汚れは生じなかったが、擦れは生じた
A−:評価サンプル作製後2分後に擦ると、擦り部周辺汚れは生じなかったが、擦れは生じた
B :評価サンプル作製後3分後に擦ると、擦り部周辺に汚れ・擦れが生じた
実施例1〜9及び比較例1〜6の水性インクの水性インク組成及び評価結果を、表3に示す。
Figure 0006528379
表3に示すとおり、実施例1〜9では、耐擦性が良好であった。前記非水溶性液体割合を1重量%以上とした実施例1〜5及び7〜9では、耐擦性がより優れていた。また、前記非水溶性液体としてジカルボン酸ジエステル(アジピン酸ジエチル)を用いた実施例1、2、4、5、8及び9では、耐擦性が特に優れていた。そして、前記非水溶性液体としてPPG400を用いた実施例3の方が、前記非水溶性液体としてドデカンを用いた実施例7よりも、耐擦性が優れていた。一方、前記非水溶性液体を用いなかった比較例1〜3及び6、前記樹脂を用いなかった比較例4、並びに、前記非水溶性液体に代えて、水溶性液体を用いた比較例5では、いずれも耐擦性の評価結果が悪かった。
以上のように、本発明の水性インクは、耐擦性をさらに向上可能なものである。本発明の水性インクの用途は、特に限定されず、各種のインクジェット記録に広く適用可能である。
1 インクジェット記録装置
2 インクカートリッジ
3 インク吐出手段(インクジェットヘッド)
4 ヘッドユニット
5 キャリッジ
6 駆動ユニット
7 プラテンローラ
8 パージ装置
21 顔料
22 樹脂
23 非水溶性液体
P 光沢紙

Claims (11)

  1. 顔料及び水を含むインクジェット記録用水性インクであって、
    さらに、樹脂と、前記樹脂を溶解可能な非水溶性液体と、乳化剤とを含み、
    前記乳化剤により、前記水中に前記非水溶性液体が分散しており、
    前記水性インク全量に対する前記顔料の固形分配合量(顔料固形分量P)と前記樹脂(R)との重量比が、P:R=2:1〜1:1であり、
    前記水性インクにおいて、前記樹脂と前記非水溶性液体との重量比が、樹脂:非水溶性液体=2:1〜1:2であり、
    前記非水溶性液体が、単位モノマーの炭素原子数が3以上のポリアルキレングリコールを含むことを特徴とするインクジェット記録用水性インク。
  2. 前記非水溶性液体のSP値が、7.8(cal/cm1/2〜11.4(cal/cm1/2である請求項1記載のインクジェット記録用水性インク。
  3. 前記非水溶性液体が、ジカルボン酸ジエステルを含む請求項1又は2記載のインクジェット記録用水性インク。
  4. 前記ポリアルキレングリコールが、ポリプロピレングリコールを含む請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット記録用水性インク。
  5. 前記非水溶性液体が、下記(A)及び(B)の少なくとも一方の条件を満たすものである請求項1〜のいずれか一項に記載のインクジェット記録用水性インク。

    (A)沸点が、250℃以上である。
    (B)炭素原子数が10以上の飽和炭化水素である。
  6. 前記水性インク全量に対する前記非水溶性液体の配合量が、1重量%以上である請求項1〜のいずれか一項に記載のインクジェット記録用水性インク。
  7. 顔料、樹脂及び水を撹拌混合して第一の液体を調製する第一の液体調製工程と、
    前記樹脂を溶解可能な非水溶性液体、乳化剤及び水を撹拌混合して第二の液体を調製する第二の液体調製工程と、
    前記第二の液体を前記第一の液体に投入してインクジェット記録用水性インクを調製する水性インク調製工程と
    を含み、
    前記水性インク全量に対する前記顔料の固形分配合量(顔料固形分量P)と前記樹脂(R)との重量比を、P:R=2:1〜1:1とし、
    前記水性インクにおいて、前記樹脂と前記非水溶性液体との重量比を、樹脂:非水溶性液体=2:1〜1:2とし、
    前記非水溶性液体が、単位モノマーの炭素原子数が3以上のポリアルキレングリコールを含むことを特徴とするインクジェット記録用水性インクの製造方法。
  8. インクジェット記録用水性インクを含むインクカートリッジであって、前記水性インクが、請求項1〜のいずれか一項に記載のインクジェット記録用水性インクであることを特徴とするインクカートリッジ。
  9. 光沢紙に水性インクをインクジェット方式により吐出して記録するインクジェット記録方法であって、
    前記水性インクとして、請求項1〜のいずれか一項に記載のインクジェット記録用水性インクを用いることを特徴とするインクジェット記録方法。
  10. 請求項記載のインクジェット記録方法により記録されたことを特徴とする記録物。
  11. 顔料、樹脂及び水を撹拌混合して第一の液体を調製する第一の液体調製工程と、
    前記樹脂を溶解可能な非水溶性液体、乳化剤及び水を撹拌混合して第二の液体を調製する第二の液体調製工程と、
    前記第二の液体を前記第一の液体に投入してインクジェット記録用水性インクを調製する水性インク調製工程と
    を含み、
    前記水性インク全量に対する前記顔料の固形分配合量(顔料固形分量P)と前記樹脂(R)との重量比を、P:R=2:1〜1:1とし、
    前記水性インクにおいて、前記樹脂と前記非水溶性液体との重量比を、樹脂:非水溶性液体=2:1〜1:2とすることを特徴とするインクジェット記録用水性インクの製造方法。
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