JP6527480B2 - 磁気記録ヘッド及び磁気記録装置 - Google Patents

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本発明の実施形態は、磁気記録ヘッド及び磁気記録装置に関する。
磁気記録ヘッドを用いて、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記憶媒体に情報が記録される。例えば、垂直磁気記録は、高密度記録に有利である。磁気記録ヘッド及び磁気記録装置において、記録密度の向上が望まれる。
特開2011−227987号公報
本発明の実施形態は、記録密度が向上できる磁気記録ヘッド及び磁気記録装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、磁気記録ヘッドは、第1シールドと、第2シールドと、磁極と、第1絶縁部と、第1中間層と、を含む。前記第2シールドは、第1方向において前記第1シールドから離れる。前記磁極は、前記第1シールドと前記第2シールドとの間に設けられる。前記磁極は、第1端部と、前記第1方向と交差する第2方向において前記第1端部から離れた第2端部と、を含む。前記第1端部の前記第1方向に沿った第1端部長は、前記第2端部の前記第1方向に沿った第2端部長よりも長い。前記第1絶縁部は、前記第1シールドと前記磁極との間に設けられる。前記第1中間層は、前記第1シールドと前記第1絶縁部との間に設けられ、Pt及びPdの少なくともいずれかを含む。
第1の実施形態に係る磁気記録ヘッドを例示する模式的平面図である。 第1の実施形態に係る磁気記録ヘッドを例示する模式的断面図である。 磁気記録ヘッドの特性を例示するグラフ図である。 図4(a)〜図4(c)は、磁気記録ヘッドの特性を例示する模式図である。 磁気記録ヘッドの特性を例示するグラフ図である。 第1の実施形態に係る別の磁気記録ヘッドを例示する模式的平面図である。 第1の実施形態に係る磁気記録ヘッドの動作を例示する模式的平面図である。 第2の実施形態に係る別の磁気記録ヘッドを例示する模式的平面図である。 磁気記録ヘッドの特性を例示するグラフ図である。 第3の実施形態に係る磁気記録ヘッドを例示する模式的平面図である。 第3の実施形態に係る別の磁気記録ヘッドを例示する模式的平面図である。 第4の実施形態に係る磁気記録装置を例示する模式的斜視図である。 第4の実施形態に係る磁気記録装置の一部を例示する模式的斜視図である。 実施形態に係る磁気記録装置を例示する模式的斜視図である。 図15(a)及び図15(b)は、磁気記録装置の一部を例示する模式的斜視図である。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る磁気記録ヘッドを例示する模式的平面図である。
図1は、後述する媒体対向面からみた、磁気記録ヘッド110の平面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る磁気記録ヘッド110は、第1シールド41と、第2シールド42と、磁極20と、第1絶縁部31と、第2絶縁部32と、第1中間層61と、第2中間層62と、を含む。この例では、第3シールド43、第4シールド44、第3絶縁部33及び第4絶縁部34が、さらに設けられている。
第1シールド41及び第2シールド42は、例えば、サイドシールドである。第2シールド42は、第1方向において、第1シールド41から離れている。
第1方向をY軸方向とする。Y軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Y軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をZ軸方向とする。
磁極20は、第1シールド41と第2シールド42との間に設けられる。磁極20は、第1端部21及び第2端部22を含む。第2端部22は、第2方向において、第1端部21から離れている。第2方向は、第1方向と交差する。この例では、第2方向は、X軸方向である。
第1端部21は、第1方向(Y軸方向)に沿った長さ(第1端部長L1)を有する。第2端部22は、第1方向(Y軸方向)に沿った長さ(第2端部長L2)を有する。第1端部長L1は、第2端部長L2よりも長い。
第1端部21は、例えば、トレーリング側の端である。第2端部22は、例えば、リーディング側の端である。磁極20は、側面(第1側面21s及び第2側面22s)を有する。側面は、第1方向及び第2方向に対して傾斜している。この傾斜により、上記の長さの違いが生じる。
第1絶縁部31は、第1シールド41と磁極20との間に設けられる。例えば、第1絶縁部31は、磁極20の第1側面21sに対向する。
第2絶縁部32は、第2シールド42と磁極20との間に設けられる。例えば、第2絶縁部32は、磁極20の第2側面22sに対向する。
第1中間層61は、第1シールド41と第1絶縁部31との間に設けられる。第1中間層61は、Pt及びPdの少なくともいずれかを含む。第1中間層61の第1方向(Y軸方向)に沿った厚さ(第1厚t1)は、例えば、2(nm)以上20nm以下である。第1中間層61は、第1シールド41と物理的に接しても良い。
第2中間層62は、第2シールド42と第2絶縁部32との間に設けられる。第2中間層62は、Pt及びPdの少なくともいずれかを含む。第2中間層62の第1方向(Y軸方向)に沿った厚さ(第2厚t2)は、例えば、2nm以上20nm以下である。第2中間層62は、第2シールド42と物理的に接しても良い。
第4シールド44は、第2方向(この例では、X軸方向)において、第3シールド43から離れている。第3シールド43と第4シールド44との間に、磁極20が配置される。この例では、第3シールド43と第4シールド44との間に、第1シールド41及び第2シールド42が配置される。
磁極20の第1端部21は、第3シールド43と第4シールド44との間に設けられる。磁極20の第2端部22は、第1端部21と第4シールド44との間に設けられる。磁極20は、磁気記録媒体に記録磁界を印加する。磁極20は、例えば、主磁極である。第3シールド43は、例えば、トレーリングシールドである。
第3絶縁部33は、第3シールド43と第1端部21との間に設けられる。第4絶縁部34は、第4シールド44と第2端部22との間に設けられる。
第1〜第4絶縁部31〜34は、例えば、シリコン(Si)及びアルミニウム(Al)の少なくともいずれかの酸化物を含む。これらの絶縁部は、Si及びAlの少なくともいずれかの窒化物を含んでも良い。これらの絶縁部は、Si及びAlの少なくともいずれかの酸窒化物を含んでも良い。
第1〜第4シールド41〜44は、例えば、鉄及びコバルトを含む。第1シールド41及び第2シールド42におけるコバルトの組成比は、第3シールド43及び第4シールド44におけるコバルトの組成比とは異なっても良い。
第1シールド41と第2シールド42とを結ぶ方向(第1方向、Y軸方向)は、例えばトラック幅方向に対応する。第3シールド43と第4シールド44とを結ぶ方向(第2方向、X軸方向)は、例えば、スキュー角がゼロの場合のダウントラック方向に対応する。Z軸方向は、ハイト方向に対応する。
実施形態において、第1端部21は、第1部分21eと、第2部分21fと、を含む。第1部分21eの第1方向における位置は、第1シールド41の第1方向における位置と、第2シールド42の第1方向における位置と、の間に設けられる。第2部分21fの第1方向における位置は、第1部分21eの第1方向における位置と、第2シールド42の第1方向における位置と、の間に設けられる。例えば、第1部分21eは、第1シールド41の側の端である。例えば、第2部分21fは、第2シールド42の側の端である。例えば、第1部分21eと第2部分21fとの間の第1方向に沿った距離が、第1端部長L1に対応する。
図2は、第1の実施形態に係る磁気記録ヘッドを例示する模式的断面図である。
磁気記録ヘッド110は、磁気記録媒体80(例えば磁気ディスクなど)に対向して配置される。磁気記録ヘッド110は、媒体対向面51(ABS:Air Bearing Surface)を有する。
トラック幅方向(Y軸方向)は、媒体対向面51に対して実質的に平行である。磁気記録媒体80は、例えば、媒体基板82と、磁気記録層81と、を含む。磁気記録層81は、媒体基板82の上に設けられる。磁気記録層81に複数の記録ビット84が設けられる。磁気記録媒体80は、媒体移動方向85に沿って、磁気記録ヘッド110に対して相対的に移動する。媒体移動方向85は、例えば、第2方向(X軸方向)に沿う。
磁気記録媒体80の特定の部分80pは、磁極20と対向した後に、第3シールド43と対向する。磁気記録ヘッド110から印加される磁界により、複数の記録ビット84のそれぞれにおいて、磁化83が制御される。これにより記録動作が実施される。磁気記録ヘッド110において、磁化83の方向を検出する再生部(図示しない)がさらに設けられても良い。
以下、実施形態に係る磁気記録ヘッド110の特性の例について説明する。
図3は、磁気記録ヘッドの特性を例示するグラフ図である。
図3では、磁気記録ヘッド110を用いて瓦書きしたときの特性が示されている。図3には、実施形態に係る磁気記録ヘッド110の特性の他に、第1参考例の磁気記録ヘッド119a及び第2参考例の磁気記録ヘッド119bの特性が示されている。
磁気記録ヘッド110において、第1端部長L1は、約70nmである。第1端部長L1は、例えば、主磁極幅に対応する。磁極20の第2方向(X軸方向)に沿った長さ(主磁極長)は、約90nmである。サイドシールドギャップは、約35nmである。サイドシールドギャップ(SSギャップSSg、図1参照)は、磁極20と第1シールド41との間のY軸方向に沿った距離である。磁極20と第2シールド42との間のY軸方向に沿った距離は、磁極20と第1シールド41との間のY軸方向に沿った距離と同じである。中間層の厚さ(第1厚t1及び第2厚t2のそれぞれ)は、20nmである。サイドシールド(第1シールド41及び第2シールド42)には、FeCoが用いられている。このとき、ギルバートダンピング定数(ダンピング定数α)は、0.08である。
一方、第1参考例の磁気記録ヘッド119aにおいては、中間層が設けられていない。この他は、磁気記録ヘッド110と同様である。この時のサイドシールドのダンピング定数αは、0.03である。
第2参考例の磁気記録ヘッド119bにおいては、中間層が設けられておらず、さらに、サイドシールドの材料が、磁気記録ヘッド110のそれとは異なる。すなわち、第2参考例においては、サイドシールド(第1シールド41及び第2シールド42)には、FeCoが用いられている。すなわち、第2参考例においては、サイドシールドの材料においては、磁気記録ヘッド110における材料にTaが添加されている。第2参考例において、サイドシールドのダンピング定数αは、0.1である。
図3において横軸は、ラッピング深さRD(nm)である。磁気記録ヘッドの作製において、磁気記録ヘッドとなる積層膜が形成される。そして、媒体対向面51の側の部分において、積層膜のラッピングが行われる。これにより、媒体対向面51が形成される。ラッピング深さRDにより、主磁極幅、主磁極長、及び、SSギャップSSgが変化する。図3において、縦軸はSN比SNR1(dB)である。この場合、SN比SNR1は、オントラックのSN比である。
図3に示すように、第1参考例の磁気記録ヘッド119aにおいては、SN比SNR1は低い。第2参考例の磁気記録ヘッド119bにおいては、ラッピング深さRDが大きい領域で、SN比SNR1は、第1参考例よりも向上する。しかしながら、向上の程度は、僅かである。
これに対して、実施形態に係る磁気記録ヘッド110においては、高いSN比SNR1が得られる。磁気記録ヘッド110と第2参考例との間で、SN比SNR1の差は約4%である。すなわち、実施形態によれば、SN比を約4%向上できる。これにより、記録密度が向上できる。
実施形態において、SN比SNR1が高くなるのは、中間層(第1中間層61及び第2中間層62)を設けることにより、サイドシールド部分において、ギルバートダンピング定数α(ダンピング定数)が大きくなることによると考えられる。
例えば、Co層におけるダンピング定数αは、約0.01である。これに対して、Co層及びPt層の積層膜においては、ダンピング定数αは、例えば、約0.06となる。
例えば、サイドシールドとして、Co及びFeを含む磁性材料が用いられる。例えば、Coの組成比などに応じてダンピング定数αは、変化する。しかしながら、組成比を変更した場合においても、ダンピング定数αは、約0.01〜0.04程度である。
ここで、これらのダンピング定数α(約0.06、及び、約0.01〜0.04程度)の値は、図3に関して説明したダンピング定数αの値(0.08、及び、0.03)と、少し異なっている。実験に用いられる単純な構造の膜と、磁気記録ヘッドの状態の膜と、において、測定されるダンピング定数αの値に差が生じることが多い。例えば、磁気記録ヘッドの状態の膜のダンピング定数αは、単純な構造の膜のダンピング定数よりも大きくことが多い。これは、膜の結晶定数または不純物の状態が、互いに異なることが原因であると考えられる。
いずれにしても、Co層及びPt層の積層膜のダンピング定数α(約0.06)は、Co及びFeを含む磁性材料のダンピング定数α(約0.01〜0.04程度)よりも大きい。
このとき、Co及びFeを含む磁性材料の膜と、中間層と、を組み合わせることで、大きなダンピング定数αが得られる。
一方、第2参考例においては、サイドシールドには、ダンピング定数αが大きい材料が用いられている。このため、第2参考例においても、SN比SNR1が大きくなることが期待される。しかしながら、図3に示すように、第2参考例においては、SN比SNR1が低い。第2参考例においては、サイドシールドの材料において、ダンピング定数αが大きくなるように重金属が添加されており、このため飽和磁束密度Bsが小さくなったと考えられる。このため、SN比SNR1が低くなったと考えられる。
ダンピング定数αを大きくするために、Co及びFeを含む磁性材料に重金属を添加する方法が考えられる。しかしながら、重金属を添加することにより、飽和磁束密度Bsが小さくなる。このため、第2参考例においては、SN比SNR1が十分に高くならないと考えられる。
これに対して、実施形態においては、サイドシールドの磁性体に非磁性重金属を混ぜるのではなく、非磁性重金属を含む中間層を、サイドシールドと、主磁極と、の間に設けることで、実質的なダンピング定数αを大きくしている。これにより、飽和磁束密度Bsの低下のような悪影響がなく、大きな実質的なダンピング定数αが得られる。これにより、高いSN比SNR1が得られると考えられる。
実施形態において、第1シールド41と第1中間層61とを含む部分(第1シールド41と第1中間層61とが接する部分)のダンピング定数αは、例えば、0.08以上0.2以下である。第1シールド41の飽和磁束密度は、1.6テスラ以上2.4テスラ以下である。同様に、第2シールド42と第2中間層62とを含む部分のダンピング定数αは、例えば、0.08以上0.2以下である。第2シールド42の飽和磁束密度は、1.6テスラ以上2.4テスラ以下である。
このように、実施形態においては、中間層を設けることで、高いSN比SNR1が得られる。以下、中間層を設ける構成に着想した検討について説明する。
図4(a)〜図4(c)は、磁気記録ヘッドの特性を例示する模式図である。
図4(a)は、磁気記録媒体80における記録磁界の時間変化を例示している。図4(a)の横軸は、時間t(nsec)である。縦軸は、磁気記録媒体80における記録磁界H1(kOe)である。磁気記録ヘッド110で生じた記録磁界が、磁気記録媒体80に加わる。磁気記録媒体80の位置における記録磁界が、記録磁界H1に対応する。この例では、「1」と「0」とが交互に記録される。
図4(a)において、第1状態ST1と、第2状態ST2と、に着目する。第1状態ST1においては、記録磁界H1がほぼ最大である。第2状態ST2においては、記録磁界H1がほぼ0であり、記録磁界H1の極性が反転する。すなわち、記録磁界H1の正・負が入れ替わる。
図4(b)及び図4(c)は、記録磁界H1の面内分布のシミュレーション結果を示している。図4(b)は、第1状態ST1に対応する。図4(c)は、第2状態ST2に対応する。これらの図において、図中の濃度は、磁界(記録磁界H1)の強度を示している。
図4(a)〜図4(c)に示すように、「1」から「0」、または、「0」から「1」に遷移するときに、サイドシールドとサイドギャップとの境界に対応する領域で、磁界(記録磁界H1)が高いことが分かった。
図4(b)に示すように、第1状態ST1においては、磁極20の第1端部21に対応する領域において、記録磁界H1は高い。記録磁界H1の最大値は、約16kOeである。第1状態ST1においては、所望の記録磁界H1が磁気記録媒体80に印加されていると考えられる。
図4(c)に示すように、第2状態ST2においては、サイドシールドに対応する領域において、記録磁界H1が高いことが分かった。サイドシールドに対応する領域で記録磁界H1が高くなる現象が、極性の反転時に生じる。この現象は、正から負への反転と、負から正への反転と、で異なる場合もある。サイドシールドとサイドギャップの境界領域に対応する領域で記録磁界H1が高くなることで、隣接トラックを重ね書きした時にオントラックの記録特性が悪化すると考えられる。この例は、瓦書き記録の場合である。CMR記録(Conventional Magnetic Recording)の場合でも、隣接トラックを書いた後の記録特性の変動において、同様の現象が見られる。
このように、記録磁界H1の極性が反転するときに、サイドシールドのエッジに大きな磁界(フリンジ磁界)が発生する。トラックピッチを小さくするために、SSギャップSSgを小さくして、主磁極から発生する磁界の幅を小さくすることが行われる。このとき、SSギャップSSgを小さくすると、このフリンジ磁界の影響が大きくなる。このため、SSギャップSSgを十分に小さくできない。このため、トラックピッチを十分に小さくすることが困難である。さらに、主磁極幅(第1端部長L1)が大きくなると、このフリンジ磁界も強くなる。このため、瓦書き記録においても、主磁極幅(第1端部長L1)は十分に大きくできない。
このフリンジ磁界(記録磁界H1の極性が反転するときにサイドシールドのエッジに対応する位置に発生する磁界)が、着目された。このフリンジ磁界を小さくするためには、サイドシールドのダンピング定数αを大きくすることが有効であると考えられる。サイドシールドの材料を変更することで、ダンピング定数αが変化する。
以下、ダンピング定数αとSN比SNR1との関係について説明する。
図5は、磁気記録ヘッドの特性を例示するグラフ図である。
図5の横軸は、SSギャップSSg(nm)である。縦軸は、SN比SNR1(dB)である。図5は、サイドシールドの物性値を変更したときのSN比SNR1のシミュレーション結果を示している。シミュレーションのモデルにおいて、中間層は設けられていない。
図5において、第3〜第6参考例の磁気記録ヘッド119c〜119fの特性が示されている。磁気記録ヘッド119cにおいては、ダンピング定数αは、0.03であり、飽和磁束密度Bsは1T(テスラ)である。磁気記録ヘッド119dにおいては、ダンピング定数αは、0.1であり、飽和磁束密度Bsは1T(テスラ)である。磁気記録ヘッド119eにおいては、ダンピング定数αは、0.03であり、飽和磁束密度Bsは1.6T(テスラ)である。磁気記録ヘッド119fにおいては、ダンピング定数αは、0.1であり、飽和磁束密度Bsは1.6T(テスラ)である。
図5に示すように、飽和磁束密度Bsが同じときに、ダンピング定数αが大きくなると、SN比SNR1は高くなる。そして、ダンピング定数αが同じときに、飽和磁束密度Bsが大きくなると、SN比SNR1は大きくなる。
大きな飽和磁束密度Bsを維持しつつダンピング定数αを大きくすることができれば、SN比SNR1を高くできる。しかしながら、サイドシールドの材料の工夫によりダンピング定数αを大きくしようとすると、飽和磁束密度Bsが小さくなってしまう。
このとき、実施形態においては、サイドシールドに加えて、中間層を設ける。この中間層は、Pt及びPdの少なくともいずれかを含む。これにより、サイドシールドの部分において、ダンピング定数が実質的に大きくなる。このような特性により、SN比SNR1が向上できる。これにより、記録密度が向上できる。
このように、記録磁界H1の極性が変化するときの記録磁界H1の特性が着目された。特に、フリンジ磁界(記録磁界H1の極性が反転するときにサイドシールドのエッジに対応する位置に発生する磁界)が着目された。このフリンジ磁界を小さくすることが検討された。
サイドシールドの材料のダンピング定数αを大きくすることで、磁界反応速度を高める。これにより、フリンジ磁界が小さくすることができ、SN比SNR1が向上できる。このとき、サイドシールドの材料のダンピング定数αを大きくすると、飽和磁束密度Bsが低下してしまう。このため、実際の特性の向上は困難である。実施形態においては、サイドシールドに加えて、中間層を設けることで、SN比SNR1が向上できる。
一方、サイドシールドと主磁極との間における応答速度の差により、WATE(Wide Adjacent track erasure)が発生する。このWATEは、オントラックではなく、離れたトラックにおいて生じる。WATEは、サイドシールドの幅の全体に生じる現象である。このため、WATEは、サイドシールドの全体のダンピング定数αと関係がある。
これに対して、図4(c)に関して説明したように、フリンジ磁界は、オントラックに生じる特性の劣化である。フリンジ磁界は、サイドシールドのエッジにおいて局所的に生じる。実施形態におけるフリンジ磁界の対策の発想は、WATEの対策の発想(サイドシールドの全体のダンピング定数の制御)とは異なる。
図6は、第1の実施形態に係る別の磁気記録ヘッドを例示する模式的平面図である。
図6に示すように、本実施形態に係る別の磁気記録ヘッド111は、第1〜第4シールド41〜44、磁極20、第1〜第4絶縁部31〜34、第1中間層61、及び、第2中間層62に加えて、第4中間層64をさらに含む。これに以外は、磁気記録ヘッド110と同様なので説明を省略する。
この場合も、第4シールド44は、第2方向(X軸方向)において、第3シールド43から離れる。第1端部21は、第3シールド43と第4シールド44との間に設けられる。第2端部22は、第1端部21と第4シールド44との間に設けられる。第4絶縁部34は、第4シールド44と第2端部22との間に設けられる。第4中間層64は、第4シールド44と第4絶縁部34との間に設けられる。第4中間層64は、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、W、Tc、Re、Ru、Os、Rh、Tr、Pd及びPtの少なくともいずれかを含む。
例えば、第4中間層64は、第1中間層61と連続していても良い。第4中間層64は、第2中間層62と連続していても良い。第2中間層62は、第4中間層64を介して、第1中間層61と連続していても良い。
第4中間層64は、第2方向(X軸方向)の厚さ(第4厚t4)を有する。第4厚t4は、例えば、2nm以上20nm以下である。第4厚t4は、例えば、第1厚t1と実質的に同じでも良い。
磁気記録ヘッド111においても、高いSN比SNR1が得られる。
磁気記録ヘッド111の製造方法の例について説明する。
例えば、基体(図示しない)の上に第4シールド44が形成される。この上に、第1シールド41及び第2シールド42となる膜が形成される。この膜の一部が除去され、開口部が形成される。開口部の側面に、中間層となる膜が形成される。このとき、開口部の底面にも、中間層となる膜が形成される場合に、磁気記録ヘッド111が作製される。一方、開口部の底面を除いて、開口部の側面に、中間層となる膜が形成される場合は、磁気記録ヘッド110が作製される。この後、第1絶縁部31、第2絶縁部32及び第4絶縁部34となる絶縁層が形成される。この後、磁極20となる膜が形成される。加工体の上面を平坦化する。これにより、第1シールド41、第2シールド42及び磁極20が形成される。この後、第3絶縁部33となる膜が形成される。さらに、第3シールド43となる膜が形成される。加工体を所定の形状に加工して、磁気記録ヘッドが得られる。
磁気記録ヘッド111においては、磁気記録ヘッド110に比べて、例えば、製造が容易である。
本実施形態においては、第1中間層61及び第2中間層62の少なくともいずれかが設けられる。これにより、サイドシールドの部分において、実効的なダンピング定数αが高くできる。このため、記録トラックのトラック幅方向の端において、記録特性が向上する。トラック幅方向の端における記録特性の向上は、例えば、瓦書き記録(SMR:Shingled Magnetic Recording)における記録特性を向上させる。
本実施形態においては、第1中間層61及び第2中間層62の少なくともいずれかは、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、W、Tc、Re、Ru、Os、Rh、及び、Trの少なくともいずれかを含んでも良い。このとき、第1中間層61は、第1シールド41に物理的に接する。第2中間層62は、第2シールド42に物理的に接する。これにより、例えば、記録特性が向上する。例えば、トラック幅方向の端における記録特性の向上は、例えば、瓦書き記録(SMR:Shingled Magnetic Recording)における記録特性を向上させる。実施形態において、第1中間層61が、Pt及びPdの少なくともいずれかを含む場合は、実質的なダンピング定数αを大きくする効果が特に高い。これにより、既に説明したように、例えば、高いSN比SNR1が得られる。例えば、記録特性が特に向上する。
以下、瓦書き記録の例について説明する。
図7は、第1の実施形態に係る磁気記録ヘッドの動作を例示する模式的平面図である。 図7は、瓦書きの状態を例示している。磁気記録媒体80において、第1位置86aにおいて情報が記録される。その後、第2位置86bにおいて情報が記録される。その後、第3位置86cにおいて情報が記録される。
例えば、磁気記録媒体80は、トラック幅方向に並ぶ第1〜第3領域87a〜87cを含む。第1領域87aと第3領域87cの間に第2領域87bが配置されている。
第1時刻において、第1部分21eが第1領域87aに対向する。磁極20は、第1領域87aの磁化83の方向を制御する。その第1時刻において、第2部分21fが第2領域87bに対向している。磁極20は、第2領域87bの磁化83の方向を制御する。
第1時刻の後の第2時刻において、第1部分21eが第2領域87bに対向する。磁極20は、第2領域87bの磁化83の方向を制御する。この第2時刻において、第2部分21fが第3領域87cに対向している。磁極20は、第3領域87cの磁化83の方向を制御する。
このようにして、磁気記録媒体80の1つの領域において、複数回、情報の記録が行われる。
そして、第1部分21eは、瓦書きにおいて、第2部分21fよりも後に、磁気記録媒体80に情報を記録する。すなわち、第2部分21fにより情報が記録された領域において、第1部分21eにより、重ねて情報が記録される。
実施形態に係る磁気記録ヘッド110及び111においては、第1中間層61が設けられる。これにより、第1部分21eを含む部分における記録特性が向上する。磁気記録媒体80への記録の際に、トラック幅方向において2つの方向がある。例えば、外周から内周に向かう方向と、内周から外周に向かう方向と、がある。第1中間層61を設けることで、これらの2つの方向の1つに沿った瓦書きにおいて特性が向上する。第2中間層62を設けることで、これらの2つの方向の別の1つに沿った瓦書きにおいて特性が向上する。
本実施形態に係る構成を瓦書き動作に適用することは、特に有利である。実施形態によれば、記録密度が向上できる磁気記録ヘッド及び磁気記録装置を提供できる。さらに、本実施形態に係る構成は、CMR記録(Conventional Magnetic Recording)に適用しても良い。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態に係る別の磁気記録ヘッドを例示する模式的平面図である。
図8に示すように、本実施形態に係る別の磁気記録ヘッド120は、第1〜第4シールド41〜44、磁極20、及び、第1〜第4絶縁部31〜34に加えて、第3中間層63をさらに含む。これに以外は、磁気記録ヘッド110と同様なので説明を省略する。
この場合も、第4シールド44は、第1方向(X軸方向)において、第3シールド43から離れる。第1端部21は、第3シールド43と第4シールド44との間に設けられる。第2端部22は、第1端部21と第4シールド44との間に設けられる。第3絶縁部33は、第3シールド43と第1端部21との間に設けられる。第3中間層63は、第3シールド43と第3絶縁部33との間に設けられる。第3中間層63は、Pt及びPdの少なくともいずれかを含む。
第3中間層63は、第1方向(X軸方向)の厚さ(第3厚t3)を有する。第3厚t3は、例えば、2nm以上20nm以下である。第3厚t3は、例えば、第1厚t1と実質的に同じでも良い。
磁気記録ヘッド120においては、第3シールド43(トレーリングシールド)の部分において、ダンピング定数αが実質的に大きくなる。例えば、第3中間層63を設けることで、第3中間層63を設けない場合に比べて、例えば、トレーシングシールドと中間層接触部分の緩和時間が30%短くなる。これにより、記録密度が向上できる。
図9は、磁気記録ヘッドの特性を例示するグラフ図である。
図9の横軸は、ラッピング深さRD(nm)である。縦軸は、SN比SNR1(dB)である。図9は、トレーリングシールド(例えば第3シールド43)の物性値を変更したときのSN比SNR1のシミュレーション結果を示している。シミュレーションのモデルにおいて、中間層は設けられていない。
図9において、第7〜第10参考例の磁気記録ヘッド119g〜119jの特性が示されている。磁気記録ヘッド119gにおいては、ダンピング定数αは、0.03であり、飽和磁束密度Bsは1.9T(テスラ)である。磁気記録ヘッド119hにおいては、ダンピング定数αは、0.08であり、飽和磁束密度Bsは1.9T(テスラ)である。磁気記録ヘッド119iにおいては、ダンピング定数αは、0.03であり、飽和磁束密度Bsは2.4T(テスラ)である。磁気記録ヘッド119jにおいては、ダンピング定数αは、0.08であり、飽和磁束密度Bsは2.4T(テスラ)である。
図9に示すように、飽和磁束密度Bsが同じときに、ダンピング定数αが大きくなると、SN比SNR1は高くなる。そして、ダンピング定数αが同じときに、飽和磁束密度Bsが大きくなると、SN比SNR1は大きくなる。
既に説明したように、大きな飽和磁束密度Bsを維持しつつダンピング定数αを大きくすることができれば、SN比SNR1を高くできる。しかしながら、サイドシールドの材料の工夫によりダンピング定数αを大きくしようとすると、飽和磁束密度Bsが小さくなってしまう。
本実施形態においては、第3中間層63を設けることで、トレーリングシールドの部分において、記録特性を向上できる。これにより、記録密度が向上できる。
例えば、磁気記録ヘッド120においては、例えば、CMR動作において、SN比が向上する。
(第3の実施形態)
図10は、第3の実施形態に係る磁気記録ヘッドを例示する模式的平面図である。
図10に示すように、本実施形態に係る別の磁気記録ヘッド130は、第1〜第4シールド41〜44、磁極20、第1〜第4絶縁部31〜34、第1中間層61及び第2中間層62に加えて、第3中間層63をさらに含む。これに以外は、磁気記録ヘッド110と同様なので説明を省略する。
磁気記録ヘッド130においては、第1中間層61が設けられていることから、例えば、トラック幅方向において、記録特性が向上する。さらに、第3中間層63が設けられることで、トレーリング方向において、記録特性が向上する。これにより、記録密度が向上できる磁気記録ヘッド及び磁気記録装置が提供できる。
図11は、第3の実施形態に係る別の磁気記録ヘッドを例示する模式的平面図である。 図11に示すように、本実施形態に係る別の磁気記録ヘッド131は、第1〜第4シールド41〜44、磁極20、第1〜第4絶縁部31〜34、第1中間層61、第2中間層62及び第3中間層63に加えて、第4中間層64をさらに含む。これに以外は、磁気記録ヘッド110と同様なので説明を省略する。
磁気記録ヘッド131においても、例えば、トラック幅方向及びトレーリング方向において、記録特性が向上する。これにより、記録密度が向上できる磁気記録ヘッド及び磁気記録装置が提供できる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、磁気記憶装置に係る。本実施形態に係る磁気記憶装置は、第1〜第3の実施形態のいずれか、及び、その変形の磁気記録ヘッドと、磁気記録媒体と、を含む。以下では、磁気記録ヘッド110が用いられる場合について、説明する。
図12は、第4の実施形態に係る磁気記録装置を例示する模式的斜視図である。
図12においては、第3シールド43、第4シールド44、第1シールド41及び第2シールド42などが省略されている。
磁気記録ヘッド110の磁極20に記録コイル28が設けられる。記録コイル28に供給される電流により、磁極20において、記録磁界が発生する。発生した記録磁界が、磁気記録媒体80に加わる。磁気記録媒体80には、複数のトラック(例えば第1〜第4トラックTr1〜Tr4など)が形成される。複数のトラックのピッチが、トラックピッチTrpに対応する。
図12に示すように、磁気記録ヘッド110は、再生部70をさらに含んでも良い。再生部70は、第1再生シールド72aと、第2再生シールド72bと、再生素子71と、を含む。再生素子71は、第1再生シールド72aと第2再生シールド72bとの間に設けられる。再生素子71により、情報が記録された記録ビット84の磁化83の状態が検出される。
磁気記録装置150において、制御部55が設けられても良い。制御部55からの記録コイル28に電気信号が供給される。制御部55は、再生素子71の電気抵抗の状態を検出しても良い。
図13は、第4の実施形態に係る磁気記録装置の一部を例示する模式的斜視図である。 図13は、磁気記録ヘッドが搭載されるヘッドスライダを例示している。
磁気記録ヘッド110は、ヘッドスライダ3に搭載される。ヘッドスライダ3には、例えばAl/TiCなどが用いられる。ヘッドスライダ3は、磁気記録媒体80の上を、浮上または接触しながら、磁気記録媒体80に対して相対的に運動する。
ヘッドスライダ3は、例えば、空気流入側3Aと空気流出側3Bとを有する。磁気記録ヘッド110は、ヘッドスライダ3の空気流出側3Bの側面などに配置される。これにより、ヘッドスライダ3に搭載された磁気記録ヘッド110は、磁気記録媒体80の上を浮上または接触しながら磁気記録媒体80に対して相対的に運動する。
図14は、実施形態に係る磁気記録装置を例示する模式的斜視図である。
図15(a)及び図15(b)は、磁気記録装置の一部を例示する模式的斜視図である。
図14に示したように、実施形態に係る磁気記録装置150は、ロータリーアクチュエータを用いた形式の装置である。記録用媒体ディスク180は、スピンドルモータ4に装着され、駆動装置制御部からの制御信号に応答するモータにより矢印Aの方向に回転する。本実施形態に係る磁気記録装置150は、複数の記録用媒体ディスク180を備えても良い。磁気記録装置150は、記録媒体181を含んでもよい。例えば、磁気記録装置150は、ハイブリッドHDD(Hard Disk Drive)である。記録媒体181は、例えば、SSD(Solid State Drive)である。記録媒体181には、例えば、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリが用いられる。
記録用媒体ディスク180に格納する情報の記録再生を行うヘッドスライダ3は、既に説明したような構成を有し、薄膜状のサスペンション154の先端に取り付けられている。ここで、ヘッドスライダ3の先端付近に、例えば、既に説明した実施形態に係る磁気記録ヘッドのいずれかが搭載される。
記録用媒体ディスク180が回転すると、サスペンション154による押し付け圧力とヘッドスライダ3の媒体対向面(ABS)で発生する圧力とがつりあい、ヘッドスライダ3の媒体対向面は、記録用媒体ディスク180の表面から所定の浮上量をもって保持される。なお、ヘッドスライダ3が記録用媒体ディスク180と接触するいわゆる「接触走行型」としても良い。
サスペンション154は、アーム155(例えばアクチュエータアーム)の一端に接続されている。アーム155は、例えば、駆動コイルを保持するボビン部などを有する。アーム155の他端には、リニアモータの一種であるボイスコイルモータ156が設けられている。ボイスコイルモータ156は、アーム155のボビン部に巻き上げられた駆動コイルと、このコイルを挟み込むように対向して配置された永久磁石及び対向ヨークからなる磁気回路とを含むことができる。サスペンション154は、一端と他端とを有し、磁気記録ヘッドは、サスペンション154の一端に搭載され、アーム155は、サスペンション154の他端に接続されている。
アーム155は、軸受部157の上下2箇所に設けられたボールベアリングによって保持され、ボイスコイルモータ156により回転摺動が自在にできるようになっている。その結果、磁気記録ヘッドを記録用媒体ディスク180の任意の位置に移動可能となる。
図15(a)は、磁気記録装置の一部の構成を例示しており、ヘッドスタックアセンブリ160の拡大斜視図である。
また、図15(b)は、ヘッドスタックアセンブリ160の一部となる磁気記録ヘッドアセンブリ(ヘッドジンバルアセンブリ:HGA)158を例示する斜視図である。
図15(a)に示したように、ヘッドスタックアセンブリ160は、軸受部157と、ヘッドジンバルアセンブリ158と、支持フレーム161と、を含む。ヘッドジンバルアセンブリ158は、軸受部157から延びる。支持フレーム161は、軸受部157からHGAと反対方向に延びる。支持フレーム161は、ボイスコイルモータのコイル162を支持する。
また、図15(b)に示したように、ヘッドジンバルアセンブリ158は、軸受部157から延びたアーム155と、アーム155から延びたサスペンション154と、を有している。
サスペンション154の先端には、ヘッドスライダ3が取り付けられている。そして、ヘッドスライダ3には、実施形態に係る磁気記録ヘッドのいずれかが搭載される。
すなわち、実施形態に係る磁気記録ヘッドアセンブリ(ヘッドジンバルアセンブリ)158は、実施形態に係る磁気記録ヘッドと、磁気記録ヘッドが搭載されたヘッドスライダ3と、ヘッドスライダ3を一端に搭載するサスペンション154と、サスペンション154の他端に接続されたアーム155と、を備える。
サスペンション154は、信号の記録及び再生用、浮上量調整のためのヒーター用、及び、例えばスピントルク発振子用などのためのリード線(図示しない)を有する。これらのリード線と、ヘッドスライダ3に組み込まれた磁気記録ヘッドの各電極と、が電気的に接続される。
また、磁気記録ヘッドを用いて磁気記録媒体への信号の記録及び再生を行う信号処理部190が設けられる。信号処理部190は、例えば、磁気記録装置150の一部(図14参照)に設けられる。信号処理部190の入出力線は、ヘッドジンバルアセンブリ158の電極パッドに接続され、磁気記録ヘッドと電気的に結合される。
このように、本実施形態に係る磁気記録装置150は、磁気記録媒体と、上記の実施形態に係る磁気記録ヘッドと、磁気記録媒体と磁気記録ヘッドとを離間させ、または、接触させた状態で相対的に移動可能とした可動部と、磁気記録ヘッドを磁気記録媒体の所定記録位置に位置合わせする位置制御部と、磁気記録ヘッドを用いて磁気記録媒体への信号の記録及び再生を行う信号処理部と、を備える。
すなわち、上記の磁気記録媒体として、記録用媒体ディスク180が用いられる。
上記の可動部は、ヘッドスライダ3を含むことができる。
また、上記の位置制御部は、ヘッドジンバルアセンブリ158を含むことができる。
このように、本実施形態に係る磁気記録装置150は、磁気記録媒体と、実施形態に係る磁気記録ヘッドアセンブリと、磁気記録ヘッドアセンブリに搭載された磁気記録ヘッドを用いて磁気記録媒体への信号の記録及び再生を行う信号処理部と、を備える。
実施形態は、以下の構成を備える、
(構成1)
第1シールドと、
第1方向において前記第1シールドから離れた第2シールドと、
前記第1シールドと前記第2シールドとの間に設けられた磁極であって、前記磁極は、第1端部と、前記第1方向と交差する第2方向において前記第1端部から離れた第2端部と、を含み、前記第1端部の前記第1方向に沿った第1端部長は、前記第2端部の前記第1方向に沿った第2端部長よりも長い、前記磁極と、
前記第1シールドと前記磁極との間に設けられた第1絶縁部と、
前記第1シールドと前記第1絶縁部との間に設けられ、Pt及びPdの少なくともいずれかを含む第1中間層と、
を備えた磁気記録ヘッド。
(構成2)
前記第2シールドと前記磁極との間に設けられた第2絶縁部と、
前記第2シールドと前記第2絶縁部との間に設けられ、Pt及びPdの少なくともいずれかを含む第2中間層と、
をさらに備えた、構成1記載の磁気記録ヘッド。
(構成3)
前記第2中間層の前記第1方向に沿った厚さは、2ナノメートル以上20ナノメートル以下である、構成2記載の磁気記録ヘッド。
(構成4)
前記第1中間層の前記第1方向に沿った厚さは、2ナノメートル以上20ナノメートル以下である、構成1〜3のいずれか1つに記載の磁気記録ヘッド。
(構成5)
第3シールドと、
前記第1方向において前記第3シールドから離れた第4シールドと、
第3絶縁部と、
Pt及びPdの少なくともいずれかを含む第3中間層と、
をさらに備え、
前記第1端部は、前記第3シールドと前記第4シールドとの間に設けられ、
前記第2端部は、前記第1端部と前記第4シールドとの間に設けられ、
前記第3絶縁部は、前記第3シールドと前記第1端部との間に設けられ、
前記第3中間層は、前記第3シールドと前記第3絶縁部との間に設けられた、構成1〜4のいずれか1つに記載の磁気記録ヘッド。
(構成6)
第3シールドと、
前記第1方向において前記第3シールドから離れた第4シールドと、
第4絶縁部と、
Pt及びPdの少なくともいずれかを含む第4中間層と、
をさらに備え、
前記第1端部は、前記第3シールドと前記第4シールドとの間に設けられ、
前記第2端部は、前記第1端部と前記第4シールドとの間に設けられ、
前記第4絶縁部は、前記第4シールドと前記第2端部との間に設けられ、
前記第4中間層は、前記第4シールドと前記第4絶縁部との間に設けられた、構成1〜4のいずれか1つに記載の磁気記録ヘッド。
(構成7)
前記第4中間層は、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、W、Tc、Re、Ru、Os、Rh、Tr、Pd及びPtの少なくともいずれかを含む、構成6記載の磁気記録ヘッド。
(構成8)
前記第1シールドは、Fe、Co及びNiの少なくとも1つを含む構成1〜7のいずれか1つに記載の磁気記録ヘッド。
(構成9)
前記第1シールドと前記第1中間層とを含む部分のダンピング定数は、0.08以上0.2以下である構成1〜8のいずれか1つに記載の磁気記録ヘッド。
(構成10)
前記第1シールドの飽和磁束密度は、1.6テスラ以上2.4テスラ以下である構成1〜9のいずれか1つに記載の磁気記録ヘッド。
(構成11)
前記第3シールドは、トレーリングシールドである構成1〜10のいずれか1つに記載の磁気記録ヘッド。
(構成12)
第1シールドと、
第1方向において前記第1シールドから離れた第2シールドと、
前記第1シールドと前記第2シールドとの間に設けられた磁極であって、前記磁極は、第1端部と、前記第1方向と交差する第2方向において前記第1端部から離れた第2端部と、を含み、前記第1端部の前記第1方向に沿った第1端部長は、前記第2端部の前記第1方向に沿った第2端部長よりも長い、前記磁極と、
前記第1シールドと前記磁極との間に設けられた第1絶縁部と、
前記第1シールドと前記第1絶縁部との間に設けられ前記第1シールドと接し、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、W、Tc、Re、Ru、Os、Rh、及び、Trの少なくともいずれかを含む第1中間層と、
を備えた磁気記録ヘッド。
(構成13)
前記第2シールドと前記磁極との間に設けられた第2絶縁部と、
前記第2シールドと前記第2絶縁部との間に設けられ前記第2シールドと接し、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、W、Tc、Re、Ru、Os、Rh、及び、Trの少なくともいずれかを含む、第2中間層と、
をさらに備えた、構成12記載の磁気記録ヘッド。
(構成14)
構成1〜13のいずれか1つに記載の磁気記録ヘッドと、
前記磁極により情報が記録される磁気記録媒体と、
を備えた磁気記録装置。
(構成15)
前記第1端部は、第1部分と、第2部分と、を含み、
前記第1部分の前記第1方向における位置は、前記第1シールドの前記第1方向における位置と、前記第2シールドの前記第1方向における位置と、の間に設けられ、
前記第2部分の前記第1方向における位置は、前記第1部分の前記第1方向における前記位置と前記第2シールドの前記第1方向における前記位置との間に設けられ、
磁気記録媒体に情報を記録する際に、前記第1部分は、磁気記録媒体に情報を記録する際に、前記第2部分よりも後に前記磁気記録媒体に前記情報を記録する、構成14記載の磁気記録装置。
(構成16)
前記第1端部は、第1部分と、第2部分と、を含み、
前記第1部分の前記第1方向における位置は、前記第1シールドの前記第1方向における位置と、前記第2シールドの前記第1方向における位置と、の間に設けられ、
前記第2部分の前記第1方向における位置は、前記第1部分の前記第1方向における前記位置と前記第2シールドの前記第1方向における前記位置との間に設けられ、
前記磁気記録媒体は、前記第1方向に並ぶ第1〜第3領域を含み、前記第1領域と前記第3領域の間に前記第2領域が配置され、
前記磁極は、
第1時刻において、前記第1部分が前記第1領域に対向して前記第1領域の磁化の方向を制御し、
前記第1時刻において、前記第2部分が前記第2領域に対向して前記第2領域の磁化の方向を制御し、
前記磁極は、
前記第1時刻の後の第2時刻において、前記第1部分が前記第2領域に対向して前記第2領域の前記磁化の方向を制御し、
前記第2時刻において、前記第2部分が前記第3領域に対向して前記第3領域の前記磁化の方向を制御する、構成14記載の磁気記録装置。
(構成17)
前記磁気記録媒体は、垂直磁気記録媒体である、構成14〜16のいずれか1つに記載の磁気記録装置。
実施形態によれば、記録密度が向上できる磁気記録ヘッド及び磁気記録装置が提供される。
なお、本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、磁気記録ヘッドに含まれるシールド、磁極、中間層及び絶縁部、並びに、磁気記録装置に含まれる磁気記録媒体などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した磁気記録装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての磁気記録装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
3…ヘッドスライダ、 3A…空気流入側、 3B…空気流出側、 4…スピンドルモータ、 20…磁極、 21e、21f…第1、第2部分、 21、22…第1、第2端部、 21e、21f…第1、第2部分、 21s、22s…第1、第2側面、 28…記録コイル、 31〜34…第1〜第4絶縁部、 41〜44…第1〜第4シールド、 51…媒体対向面、 55…制御部、 61〜64…第1〜第4中間層、 70…再生部、 71…再生素子、 71a、71b…第1、第2再生シールド、 80…磁気記録媒体、 80p…部分、 81…磁気記録層、 82…媒体基板、 83…磁化、 84…記録ビット、 85…媒体移動方向、 86a〜86c…第1〜第3位置、 87a〜87c…第1〜第3領域、 110、111、119a〜119j、120、130、131…磁気記録ヘッド、 150…磁気記録装置、 154…サスペンション、 155…アクチュエータアーム、 156…ボイスコイルモータ、 157…軸受部、 158…ヘッドジンバルアセンブリ、 160…ヘッドスタックアセンブリ、 161…支持フレーム、 162…コイル、 180…記録用媒体ディスク、 181…記録媒体、 190…信号処理部、 A…矢印、 H1…記録磁界、 L1、L2…第1、第2端部長、 RD…ラッピング深さ、 SNR1…SN比、 SSg…SSギャップ、 ST1、ST2…第1、第2状態、 Tr1、Tr4…第1〜第4トラック、 Trp…トラックピッチ、 t…時間、 t1〜t4…第1〜第4厚

Claims (9)

  1. 第1シールドと、
    第1方向において前記第1シールドから離れた第2シールドと、
    前記第1シールドと前記第2シールドとの間に設けられた磁極であって、前記磁極は、第1端部と、前記第1方向と交差する第2方向において前記第1端部から離れた第2端部と、を含み、前記第1端部の前記第1方向に沿った第1端部長は、前記第2端部の前記第1方向に沿った第2端部長よりも長い、前記磁極と、
    前記第1シールドと前記磁極との間に設けられた第1絶縁部と、
    前記第1シールドと前記第1絶縁部との間に設けられ、Pt及びPdの少なくともいずれかを含む第1中間層と、
    を備えた磁気記録ヘッド。
  2. 第3シールドと、
    前記第1方向において前記第3シールドから離れた第4シールドと、
    第3絶縁部と、
    Pt及びPdの少なくともいずれかを含む第3中間層と、
    をさらに備え、
    前記第1端部は、前記第3シールドと前記第4シールドとの間に設けられ、
    前記第2端部は、前記第1端部と前記第4シールドとの間に設けられ、
    前記第3絶縁部は、前記第3シールドと前記第1端部との間に設けられ、
    前記第3中間層は、前記第3シールドと前記第3絶縁部との間に設けられた、請求項1記載の磁気記録ヘッド。
  3. 第3シールドと、
    前記第1方向において前記第3シールドから離れた第4シールドと、
    第4絶縁部と、
    Pt及びPdの少なくともいずれかを含む第4中間層と、
    をさらに備え、
    前記第1端部は、前記第3シールドと前記第4シールドとの間に設けられ、
    前記第2端部は、前記第1端部と前記第4シールドとの間に設けられ、
    前記第4絶縁部は、前記第4シールドと前記第2端部との間に設けられ、
    前記第4中間層は、前記第4シールドと前記第4絶縁部との間に設けられた、請求項1または2に記載の磁気記録ヘッド。
  4. 前記第4中間層は、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、W、Tc、Re、Ru、Os、Rh、Tr、Pd及びPtの少なくともいずれかを含む、請求項3記載の磁気記録ヘッド。
  5. 前記第1シールドと前記第1中間層とを含む部分のダンピング定数は、0.08以上0.2以下である請求項1〜4のいずれか1つに記載の磁気記録ヘッド。
  6. 前記第1シールドの飽和磁束密度は、1.6テスラ以上2.4テスラ以下である請求項1〜5のいずれか1つに記載の磁気記録ヘッド。
  7. 請求項1〜のいずれか1つに記載の磁気記録ヘッドと、
    前記磁極により情報が記録される磁気記録媒体と、
    を備えた磁気記録装置。
  8. 前記第1端部は、第1部分と、第2部分と、を含み、
    前記第1部分の前記第1方向における位置は、前記第1シールドの前記第1方向における位置と、前記第2シールドの前記第1方向における位置と、の間に設けられ、
    前記第2部分の前記第1方向における位置は、前記第1部分の前記第1方向における前記位置と前記第2シールドの前記第1方向における前記位置との間に設けられ、
    磁気記録媒体に情報を記録する際に、前記第1部分は、磁気記録媒体に情報を記録する際に、前記第2部分よりも後に前記磁気記録媒体に前記情報を記録する、請求項記載の磁気記録装置。
  9. 前記第1端部は、第1部分と、第2部分と、を含み、
    前記第1部分の前記第1方向における位置は、前記第1シールドの前記第1方向における位置と、前記第2シールドの前記第1方向における位置と、の間に設けられ、
    前記第2部分の前記第1方向における位置は、前記第1部分の前記第1方向における前記位置と前記第2シールドの前記第1方向における前記位置との間に設けられ、
    前記磁気記録媒体は、前記第1方向に並ぶ第1〜第3領域を含み、前記第1領域と前記第3領域の間に前記第2領域が配置され、
    前記磁極は、
    第1時刻において、前記第1部分が前記第1領域に対向して前記第1領域の磁化の方向を制御し、
    前記第1時刻において、前記第2部分が前記第2領域に対向して前記第2領域の磁化の方向を制御し、
    前記磁極は、
    前記第1時刻の後の第2時刻において、前記第1部分が前記第2領域に対向して前記第2領域の前記磁化の方向を制御し、
    前記第2時刻において、前記第2部分が前記第3領域に対向して前記第3領域の前記磁化の方向を制御する、請求項記載の磁気記録装置。
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