JP6527225B2 - 無停電電源装置およびそれを用いた無停電電源システム - Google Patents

無停電電源装置およびそれを用いた無停電電源システム Download PDF

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Description

この発明は無停電電源装置およびそれを用いた無停電電源システムに関し、特に、三相4線式の無停電電源装置と、それを用いた無停電電源システムに関する。
特開2010−187431号公報(特許文献1)には、負荷に対して三相交流電圧および中性点電圧を供給する三相4線式の無停電電源システムが開示されている。無停電電源システムは、負荷に対して並列接続された複数の無停電電源装置を備える。各無停電電源装置は、交流電源からの三相交流電圧を直流電圧に変換するコンバータと、直流電圧を平滑化するコンデンサと、直流電圧に基づいて中性点電圧を生成するアームと、直流電圧を三相交流電圧に変換するインバータとを含む。コンデンサには、停電時に直流電圧をアームおよびインバータに供給するバッテリが接続されている。
特開2011−142705号公報(特許文献2)には、負荷に対して並列接続された複数の無停電電源装置を備えた無停電電源システムが開示されている。複数の無停電電源装置は、バッテリを共用する。各無停電電源装置は、コンバータ、インバータ、および双方向チョッパを含む。コンバータは、交流電源からの交流電力を直流電力に変換する。インバータは、直流電力を交流電力に変換して負荷に供給する。双方向チョッパは、交流電源から交流電力が供給されている通常時は、コンバータで生成された直流電力の一部をバッテリに蓄え、交流電源からの交流電力の供給が停止された停電時は、バッテリの直流電力を負荷に供給する。
特開2010−187431号公報 特開2011−142705号公報
三相4線式の無停電電源システムでは、複数の無停電電源装置の中性点は互いに接続される。各無停電電源装置の双方向チョッパが中性点に接続されている場合(図2参照)、双方向チョッパが故障してバッテリと中性点が短絡されると、バッテリから中性点を介して負荷および他の無停電電源装置に電流が流れ、負荷および他の無停電電源装置が故障する恐れがある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、双方向チョッパが故障した場合に負荷および他の無停電電源装置が故障することを防止することが可能な無停電電源装置と、それを用いた無停電電源システムを提供することである。
この発明に係る無停電電源装置は、三相交流電圧および中性点電圧を負荷に供給する三相4線式の無停電電源装置であって、商用交流電源から供給される三相交流電圧を第1、第2および第3の直流電圧に変換してそれぞれ第1、第2および第3の直流母線に出力するコンバータと、第1および第3の直流母線間に接続された第1のコンデンサと、第3および第2の直流母線間に接続された第2のコンデンサと、第1、第2および第3の直流母線を介して供給される第1、第2および第3の直流電圧を三相交流電圧に変換して負荷に供給するインバータと、第1および第2の直流母線と電力貯蔵装置との間に接続された双方向チョッパとを備える。第1の直流電圧は第2の直流電圧よりも高く、第3の直流電圧は第1および第2の直流電圧の中間電圧であって中性点電圧として負荷に供給される。双方向チョッパは、第1および第2の直流母線間に直列接続された第3および第4のコンデンサと、第1の直流母線と第3および第4のコンデンサ間の第1のノードとの間に直列接続された第1および第2のトランジスタと、第1のノードと第2の直流母線との間に直列接続された第3および第4のトランジスタと、それぞれ第1〜第4のトランジスタに逆並列に接続された第1〜第4のダイオードと、第1および第2のトランジスタ間の第2のノードと電力貯蔵装置の正極との間に接続される第1のコイルと、電力貯蔵装置の負極と第3および第4のトランジスタ間の第3のノードとの間に接続される第2のコイルとを有するノーマルモードリアクトルとを含む。無停電電源装置は、さらに、商用交流電源から三相交流電圧が供給されている通常時は第1および第4のトランジスタを交互にオンさせて電力貯蔵装置を充電する充電モードを実行し、商用交流電源からの三相交流電力の供給が停止された停電時は第2および第3のトランジスタを交互にオンさせて電力貯蔵装置を放電させる放電モードを実行する制御装置を備える。制御装置は、放電モード時は、第3および第4のコンデンサの端子間電圧が一致するように第2および第3のトランジスタのうちの少なくともいずれか一方のトランジスタのオン時間を制御する。
この発明に係る無停電電源装置では、双方向チョッパは第3の直流母線に接続されていないので、第2のトランジスタが故障して短絡状態になった場合でも、バッテリから負荷および他の無停電電源装置に電流が流れて負荷および他の無停電電源装置が故障することがない。さらに、放電モード時には、第3および第4のコンデンサの端子間電圧が一致するように第2および第3のトランジスタのうちの少なくともいずれか一方のトランジスタのオン時間を制御するので、第3および第4のコンデンサのうちの一方のコンデンサの端子間電圧が過大になることもない。
本願発明の比較例となる無停電電源システムの構成を示す回路ブロック図である。 図1に示した無停電電源装置の構成を示す回路図である。 図2に示した電力変換器の構成を示す回路ブロック図である。 図3に示したインバータを制御するためのPWM信号の波形を示すタイムチャートである。 図2に示した双方向チョッパの構成を示す回路ブロック図である。 この発明の一実施の形態による無停電電源システムに含まれる無停電電源装置の構成を示す回路図である。 図6に示した双方向チョッパおよびその制御に関連する部分を示す回路ブロック図である。 図7に示した制御装置のうちのバッテリの放電に関連する部分を示すブロック図である。 図7および図8に示した制御装置の放電モード時の動作を示すフローチャートである。
[比較例]
本願発明の理解を容易にするため、実施の形態を説明する前に、まず本願発明の比較例について説明する。図1は、本願発明の比較例となる3相4線式の無停電電源システムの構成を示す回路ブロック図である。図1において、この無停電電源システムは、N台(Nは2以上の整数である)の無停電電源装置(UPS)U1〜UNと、バッテリ(電力貯蔵装置)3とを備える。
無停電電源装置U1〜UNは、商用交流電源1と負荷2の間に並列接続され、1つのバッテリ3を共用する。商用交流電源1は、三相3線式で三相交流電力を無停電電源装置U1〜UNの各々に供給する。無停電電源装置U1〜UNの各々は、三相4線式で三相交流電力を負荷2に供給する。三相3線式とは、三相交流電圧が印加される3本の配線を用いて三相交流電力を供給する給電方式である。三相4線方式とは、三相交流電圧および中性点電圧が印加される4本の配線を用いて三相交流電力を供給する給電方式である。
換言すると、商用交流電源1は、商用周波数の三相交流電圧VU,VV,VWを無停電電源装置U1〜UNの各々に供給する。無停電電源装置U1〜UNの各々は、商用交流電源1から三相交流電圧VU,VV,VWを受け、商用周波数の三相交流電圧VR,VS,VTと中性点電圧VNとを負荷2に出力する。
無停電電源装置U1〜UNの台数Nは、たとえば、1台の無停電電源装置が故障した場合でも、残りの(N−1)台の無停電電源装置によって負荷2の運転を継続できるように選択されている。バッテリ3は、直流電力を蓄える。バッテリ3の代わりにコンデンサが接続されていても構わない。
商用交流電源1から三相交流電力が正常に供給されている通常時は、無停電電源装置U1〜UNの各々は、商用交流電源1から三相3線式で供給される三相交流電力を直流電力に変換し、その直流電力をバッテリ3に供給するとともに、三相交流電力に変換して負荷2に供給する。負荷2は、無停電電源装置U1〜UNから三相4線式で供給される三相交流電力によって駆動される。負荷2の消費電流は、N台の無停電電源装置U1〜UNによって均等に分担される。
商用交流電源1からの三相交流電力の供給が停止された停電時は、無停電電源装置U1〜UNの各々は、バッテリ3の直流電力を三相交流電力に変換して負荷2に供給する。したがって、バッテリ3に直流電力が蓄えられている期間は、負荷2の運転を継続することができる。
図2は、無停電電源装置U1の構成を示す回路図である。無停電電源装置U1〜UNは同じ構成である。図2において、無停電電源装置U1は、入力端子TIa,TIb,TIc、出力端子TOa,TOb,TOc,TOd、およびバッテリ端子TBP,TBNを備える。入力端子TIa,TIb,TIcは、商用交流電源1からの商用周波数の三相交流電圧VU,VV,VWをそれぞれ受ける。無停電電源装置U1〜UNの入力端子TIaは互いに接続され、それらの入力端子TIbは互いに接続され、それらの入力端子TIcは互いに接続されている。
出力端子TOa,TOb,TOc,TOdは、負荷2に対して商用周波数の三相交流電圧VR,VS,VTと中性点電圧VNとをそれぞれ出力するために設けられている。無停電電源装置U1〜UNの出力端子TOaは互いに接続され、それらの出力端子TObは互いに接続され、それらの出力端子TOcは互いに接続され、それらの出力端子TOdは互いに接続されている。
バッテリ端子TBP,TBNは、バッテリ3の正極および負極にそれぞれ接続される。無停電電源装置U1〜UNのバッテリ端子TBPは互いに接続され、それらのバッテリ端子TBNは互いに接続されている。
無停電電源装置U1は、さらに、スイッチS1〜S8,入力フィルタ10、電流検出器CD1〜CD6、電力変換器21〜23、双方向チョッパ24、および出力フィルタ30を備える。スイッチS1〜S3の一方端子はそれぞれ入力端子TIa,TIb,TIcに接続され、それらの他方端子は入力フィルタ10に接続される。スイッチS1〜S3は、通常はオンされ、たとえば無停電電源装置U1のメンテナンス時にオフされる。
入力フィルタ10は、リアクトル11〜13およびコンデンサ14〜16を含む。リアクトル11〜13の一方端子はスイッチS1〜S3の他方端子にそれぞれ接続され、リアクトル11〜13の他方端子は電力変換器21〜23の入力端子21a〜23aにそれぞれ接続される。コンデンサ14〜16の一方端子はリアクトル11〜13の一方端子にそれぞれ接続され、コンデンサ14〜16の他方端子はともに中性点NPに接続される。
リアクトル11〜13およびコンデンサ14〜16は、低域通過フィルタを構成する。入力フィルタ10は、商用交流電源1からの商用周波数の三相交流電力を電力変換器21〜23に通過させ、電力変換器21〜23で発生するスイッチング周波数の信号が商用交流電源1側に通過することを防止する。
電流検出器CD1〜CD3は、商用交流電源1から電力変換器21〜23の入力端子21a〜23aに流れる電流の瞬時値をそれぞれ検出し、検出値を示す信号を制御装置(図示せず)に出力する。制御装置(図示せず)は、たとえば、交流電圧VU,VV,VWの位相と電流検出器CD1〜CD3によって検出した電流の位相とが一致するように、すなわち力率が1.0になるように、電力変換器21〜23を制御する。
電力変換器21〜23は、商用交流電源1から三相交流電力が供給されている通常時は、商用交流電源1から入力端子21a〜23aに与えられた三相交流電力を直流電力に変換し、その直流電力を双方向チョッパ24を介してバッテリ3に供給するとともに、その直流電力を三相交流電力に変換して出力端子21b〜23bに出力する。
電力変換器21〜23は、商用交流電源1からの三相交流電力の供給が停止された停電時は、バッテリ3から双方向チョッパ24を介して供給される直流電力を三相交流電力に変換して出力端子21b〜23bに出力する。
換言すると、電力変換器21〜23は、通常時は、商用交流電源1から入力端子21a〜23aに与えられる三相交流電圧VU,VV,VWを直流電圧V1〜V3に変換するとともに、それらの直流電圧V1〜V3を三相交流電圧V4a〜V4cに変換して出力端子21b〜23bに出力する。電力変換器21〜23は、停電時は、双方向チョッパ24から与えられる直流電力によって生成される直流電圧V1〜V3を三相交流電圧V4a〜V4cに変換して出力端子21b〜23bに出力する。
双方向チョッパ24は、5個の端子T1〜T5を含む。端子T1〜T3は、電力変換器21〜23で生成される直流電圧V1〜V3をそれぞれ受ける。スイッチS7,S8の一方端子はそれぞれ端子T4,T5に接続され、スイッチS7,S8の他方端子はバッテリ端子TBP,TBNにそれぞれ接続される。バッテリ端子TBP,TBNは、バッテリ3の正極および負極にそれぞれ接続される。スイッチS7,S8は、通常はオンされ、たとえば、無停電電源装置U1またはバッテリ3のメンテナンス時にオフされる。
双方向チョッパ24は、商用交流電源1から三相交流電力が供給されている通常時は、電力変換器21〜23で生成された直流電力をバッテリ3に蓄え、商用交流電源1からの三相交流電力の供給が停止された停電時は、バッテリ3の直流電力を電力変換器21〜23に与える。
換言すると、双方向チョッパ24は、通常時は、電力変換器21〜23で生成された直流電圧VDC(=V1−V2)を降圧してバッテリ3に与え、バッテリ3を充電する。双方向チョッパ24は、停電時は、バッテリ3の端子間電圧VBを昇圧して直流電圧VDCを生成し、その直流電圧VDCを電力変換器21〜23に供給し、バッテリ3を放電させる。
電流検出器CD4〜CD6は、それぞれ電力変換器21〜23の出力電流の瞬時値を検出する。電流検出器CD4〜CD6の検出値は、制御装置(図示せず)に与えられる。制御装置(図示せず)は、他の無停電電源装置U2〜UNと通信し、電流検出器CD4〜CD6の検出値に基づいて、負荷電流が無停電電源装置U1〜UNによって均等に負担されるように電力変換器21〜23を制御する。
出力フィルタ30は、リアクトル31〜33およびコンデンサ34〜36を含む。リアクトル31〜33の一方端子は電力変換器21〜23の出力端子21b〜23bにそれぞれ接続される。コンデンサ34〜36の一方端子はそれぞれリアクトル31〜33の他方端子に接続され、コンデンサ34〜36の他方端子はともに中性点NPに接続される。中性点NPは、出力端子TOdに接続されるとともに、配線LNを介して端子T3に接続されている。したがって、直流電圧V3は、中性点電圧VNとして出力端子TOdに出力される。リアクトル31〜33およびコンデンサ34〜36は、低域通過フィルタを構成する。
出力フィルタ30は、電力変換器21〜23で生成された商用周波数の三相交流電力を負荷2に通過させ、電力変換器21〜23で発生するスイッチング周波数の信号が負荷2に通過するのを防止する。換言すると、出力フィルタ30は、電力変換器21〜23で生成される交流電圧V4a〜V4cを正弦波状の三相交流電圧VR,VS,VTに変換して負荷2に供給する。
スイッチS4〜S6の一方端子はそれぞれリアクトル31〜33の他方端子に接続され、スイッチS4〜S6の他方端子はそれぞれ出力端子TOa〜TOcに接続される。スイッチS4〜S6は、通常はオンされ、たとえば、無停電電源装置U1のメンテナンス時にオフされる。
図3は、電力変換器21の構成を示す回路ブロック図である。図3において、電力変換器21は、入力端子21a、コンバータ40、直流正母線L1、直流負母線L2、直流中性点母線L3、コンデンサC1,C2、ヒューズF1〜F3、インバータ41、および出力端子21bを含む。電力変換器21は、制御装置42によって制御される。
制御装置42は、入力端子21aに与えられる交流電圧VUの瞬時値、母線L1〜L3の直流電圧V1〜V3の瞬時値、出力端子TOaの電圧VRの瞬時値、電流検出器CD1,CD4の検出値などに基づいて、コンバータ40およびインバータ41を制御するためのPWM(pulse width modulation)信号φ1〜φ8を生成する。
コンバータ40は、トランジスタQ1〜Q4およびダイオードD1〜D4を含む。トランジスタQ1〜Q4の各々は、たとえばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。トランジスタQ1のコレクタは直流正母線L1に接続され、そのエミッタは入力端子21aに接続される。ダイオードD1のアノードは入力端子21aに接続され、そのカソードは直流正母線L1に接続されている。すなわち、ダイオードD1はトランジスタQ1に逆並列に接続されている。
トランジスタQ2のコレクタは入力端子21aに接続され、そのエミッタは直流負母線L2に接続される。ダイオードD2のアノードは直流負母線L2に接続され、そのカソードは入力端子21aに接続されている。すなわち、ダイオードD2はトランジスタQ2に逆並列に接続されている。
トランジスタQ3,Q4のコレクタは互いに接続され、トランジスタQ3,Q4のエミッタはそれぞれ入力端子21aおよび直流中性点母線L3に接続される。ダイオードD3,D4のカソードはともにトランジスタQ3,Q4のエミッタに接続され、それらのアノードはそれぞれ入力端子21aおよび直流中性点母線L3に接続されている。すなわち、ダイオードD3,D4は、それぞれトランジスタQ3,Q4に逆並列に接続されている。トランジスタQ3,Q4およびダイオードD3,D4は、双方向スイッチを構成する。
トランジスタQ1〜Q4のゲートは、制御装置42からのPWM信号φ1〜φ4を受ける。PWM信号φ1〜φ4は、交流電圧VUに同期して生成され、交流電圧VUよりも十分に高い周波数を有する。PWM信号φ1とφ4は互いに相補な信号であり、PWM信号φ2とφ3は互いに相補な信号である。
たとえば、交流電圧VUが正電圧である場合は、PWM信号φ1,φ4は交互に「H」レベルにされるとともに、PWM信号φ2,φ3はそれぞれ「L」レベルおよび「H」レベルに固定される。したがって、トランジスタQ1,Q4が交互にオンされるとともに、トランジスタQ2,Q3はそれぞれオフ状態およびオン状態に固定される。
交流電圧VUが負電圧である場合は、PWM信号φ2,φ3は交互に「H」レベルにされるとともに、PWM信号φ1,φ4はそれぞれ「L」レベルおよび「H」レベルに固定される。したがって、トランジスタQ2,Q3が交互にオンされるとともに、トランジスタQ1,Q4はそれぞれオフ状態およびオン状態に固定される。
PWM信号が1周期内において「H」レベルにされる時間と、PWM信号の1周期の時間との比はデューティ比と呼ばれる。制御装置42は、交流電圧VUに同期してPWM信号φ1〜φ4のデューティ比を制御し、交流電圧VUを直流電圧V1〜V3に変換させる。直流電圧V1〜V3は、それぞれ直流正母線L1、直流負母線L2、および直流中性点母線L3に与えられる。V1>V3>V2であり、V3=(V1+V2)/2である。なお、直流中性点母線L3を接地すれば、直流電圧V1〜V3はそれぞれ正電圧、負電圧、および0Vとなる。
制御装置42は、商用交流電源1から交流電圧VUが供給されている通常時は、コンバータ40のトランジスタQ1〜Q4を制御して交流電圧VUを直流電圧V1〜V3に変換させ、商用交流電源1からの交流電圧VUの供給が停止された停電時は、トランジスタQ1〜Q4をオフ状態に固定させてコンバータ40の運転を停止させる。
ヒューズF1〜F3の一方端子はそれぞれ母線L1〜L3に接続される。ヒューズF1,F2の他方端子はそれぞれ双方向チョッパ24の端子T1,T2に接続され、ヒューズF3の他方端子は中性点NPに接続される。この比較例では、中性点NPは、出力端子TOdに接続されるとともに、配線LNを介して双方向チョッパ24の端子T3に接続される。
ヒューズF1〜F3は、それぞれ母線L1および端子T1間、母線L2および端子T2間、母線L3および中性点NP間に過電流が流れた場合にブローされ、無停電電源装置U1を保護する。コンデンサC1は、ヒューズF1,F3の他方端子間に接続され、母線L1,L3間の直流電圧を平滑化および安定化させる。コンデンサC2は、ヒューズF3,F2の他方端子間に接続され、母線L3,L2間の直流電圧を平滑化および安定化させる。
インバータ41は、トランジスタQ5〜Q8およびダイオードD5〜D8を含む。トランジスタQ5〜Q8の各々は、たとえばIGBTである。トランジスタQ5のコレクタは直流正母線L1に接続され、そのエミッタは出力端子21bに接続される。ダイオードD5のアノードは出力端子21bに接続され、そのカソードは直流正母線L1に接続されている。
トランジスタQ6のコレクタは出力端子21bに接続され、そのエミッタは直流負母線L2に接続される。ダイオードD6のアノードは直流負母線L2に接続され、そのカソードは出力端子21bに接続されている。すなわち、ダイオードD5,D6は、それぞれトランジスタQ5,Q6に逆並列に接続されている。
トランジスタQ7,Q8のコレクタは互いに接続され、トランジスタQ7,Q8のエミッタはそれぞれ直流中性点母線L3および出力端子21bに接続される。ダイオードD7,D8のカソードはともにトランジスタQ7,Q8のコレクタに接続され、それらのアノードはそれぞれ直流中性点母線L3および出力端子T14に接続されている。すなわち、ダイオードD7,D8は、それぞれトランジスタQ7,Q8に逆並列に接続されている。トランジスタQ7,Q8およびダイオードD7,D8は、双方向スイッチを構成する。
次に、このインバータ41の動作について説明する。トランジスタQ5〜Q8のゲートは、制御装置42からのPWM信号φ5〜φ8を受ける。図4(a)〜(e)はPWM信号φ5〜φ8の作成方法および波形を示す図である。特に、図4(a)は正弦波指令値信号CM、正側三角波キャリア信号CA1、および負側三角波キャリア信号CA2の波形を示し、図4(b)〜(e)はそれぞれPWM信号φ5,φ8,φ7,φ6の波形を示している。
図4(a)〜(e)において、正弦波指令値信号CMの周波数は、たとえば商用周波数である。正弦波指令値信号CMは、交流電圧VUに同期している。キャリア信号CA1,CA2の周期および位相は同じである。キャリア信号CA1,CA2の周期は、正弦波指令値信号CMの周期よりも十分に小さい。
正弦波指令値信号CMのレベルと正側三角波キャリア信号CA1のレベルの高低が比較される。正弦波指令値信号CMのレベルが正側三角波キャリア信号CA1のレベルよりも高い場合は、PWM信号φ5,φ7がそれぞれ「H」レベルおよび「L」レベルにされる。正弦波指令値信号CMのレベルが正側三角波キャリア信号CA1のレベルよりも低い場合は、PWM信号φ5,φ7がそれぞれ「L」レベルおよび「H」レベルにされる。
したがって、正弦波指令値信号CMのレベルが正である期間では、PWM信号φ5とφ7がキャリア信号CA1に同期して交互に「H」レベルにされ、トランジスタQ5とQ7が交互にオンされる。また、正弦波指令値信号CMのレベルが負である期間では、PWM信号φ5,φ7はそれぞれ「L」レベルおよび「H」レベルに固定され、トランジスタQ5がオフ状態に固定されるとともにトランジスタQ7がオン状態に固定される。
正弦波指令値信号CMのレベルと負側三角波キャリア信号CA2のレベルの高低が比較される。正弦波指令値信号CMのレベルが負側三角波キャリア信号CA2のレベルよりも高い場合は、PWM信号φ6,φ8がそれぞれ「L」レベルおよび「H」レベルにされる。正弦波指令値信号CMのレベルが負側三角波キャリア信号CA2のレベルよりも低い場合は、PWM信号φ6,φ8がそれぞれ「H」レベルおよび「L」レベルにされる。
したがって、正弦波指令値信号CMのレベルが正である期間では、PWM信号φ6,φ8はそれぞれ「L」レベルおよび「H」レベルに固定され、トランジスタQ6がオフ状態に固定されるとともにトランジスタQ8がオン状態に固定される。また、正弦波指令値信号CMのレベルが負である期間では、PWM信号φ6とφ8がキャリア信号CA2に同期して交互に「H」レベルにされ、トランジスタQ6とQ8が交互にオンされる。
PWM信号が1周期内において「H」レベルにされる時間と、PWM信号の1周期の時間との比はデューティ比と呼ばれる。PWM信号φ5のデューティ比は、正弦波指令値信号CMのレベルが正である期間では、正弦波指令値信号CMの正のピーク(90度)付近で最大になり、ピークから外れるに従って減少し、0度付近と180度付近で0となる。PWM信号φ5のデューティ比は、正弦波指令値信号CMのレベルが負である期間では0に固定される。PWM信号φ7は、PWM信号φ5の相補信号である。
PWM信号φ6のデューティ比は、正弦波指令値信号CMのレベルが正である期間では0に固定される。PWM信号φ6のデューティ比は、正弦波指令値信号CMの負のピーク(270度)付近で最大になり、ピークから外れるに従って減少し、180度付近と360度付近で0となる。PWM信号φ8は、PWM信号φ6の相補信号である。
たとえば、交流電圧VUが正電圧である場合は、PWM信号φ5,φ7は交互に「H」レベルにされるとともに、PWM信号φ6,φ8はそれぞれ「L」レベルおよび「H」レベルに固定される。したがって、トランジスタQ5,Q7が交互にオンされるとともに、トランジスタQ6,Q8はそれぞれオフ状態およびオン状態に固定される。
交流電圧VUが負電圧である場合は、PWM信号φ6,φ8は交互に「H」レベルにされるとともに、PWM信号φ5,φ7はそれぞれ「L」レベルおよび「H」レベルに固定される。したがって、トランジスタQ6,Q8が交互にオンされるとともに、トランジスタQ5,Q7はそれぞれオフ状態およびオン状態に固定される。制御装置42は、交流電圧VUに同期してPWM信号φ5〜φ8のデューティ比を制御し、直流電圧V1〜V3を3レベルの交流電圧V4aに変換させる。
電力変換器22,23の構成は、電力変換器21の構成と同じである。ただし、電力変換器22は、交流電圧VVに同期して制御され、交流電圧VVに同期した交流電圧V4bを出力端子22bに出力する。電力変換器23は、交流電圧VWに同期して制御され、交流電圧VWに同期した交流電圧V4cを出力端子22cに出力する。
入力フィルタ10と電力変換器21〜23のコンバータ40とは、商用交流電源1から供給される三相交流電圧VU,VV,VWを直流電圧V1〜V3に変換する三相コンバータを構成する。電力変換器21〜23のインバータ41と出力フィルタ30とは、直流電圧V1〜V3を三相交流電圧VR,VS,VTに変換して負荷2に供給する三相インバータを構成する。
図5は、双方向チョッパ24の構成を示す回路ブロック図である。図5において、双方向チョッパ24は、端子T1〜T5、コンデンサC11,C12、トランジスタQ11〜Q14、ダイオードD11〜D14、ノーマルモードリアクトル50、およびヒューズF11,F12を含む。ノーマルモードリアクトル50は、2つのコイル51,52を含む。
双方向チョッパ24は、制御装置53によって制御される。制御装置53は、端子T1,T2間(すなわち母線L1,L2間)の直流電圧VDC(=V1−V2)の瞬時値、バッテリ3の端子間電圧VBなどに基づいて、トランジスタQ11〜Q14を制御するためのPWM信号φ11〜φ14を生成する。
端子T1,T2は、電力変換器21〜23の各々の直流正母線L1および直流負母線L2にそれぞれ接続される。端子T3は、配線LNを介して中性点NPに接続される。中性点NPは、電力変換器21〜23の各々の直流中性点母線L3に接続されるとともに、出力端子TOdに接続される。端子T4は、スイッチS7およびバッテリ端子TBPを介してバッテリ3の正極に接続される。端子T5は、スイッチS8およびバッテリ端子TBNを介してバッテリ3の負極に接続される。
コンデンサC11は、端子T1,T3間に接続され、端子T1,T3間の電圧を平滑化および安定化させる。コンデンサC12は、端子T3,T2間に接続され、端子T3,T2間の電圧を平滑化および安定化させる。コンデンサC11,C12は、電力変換器21〜23のコンデンサC1,C2とそれぞれ同じ電圧に充電される。
トランジスタQ11〜Q14の各々は、たとえばIGBTである。トランジスタQ11,Q12は端子T1,T3間に直列接続され、トランジスタQ13,Q14は端子T3,T2間に直列接続される。ダイオードD11〜D14は、それぞれトランジスタQ11〜Q14に逆並列に接続される。
コイル51の一方端子はトランジスタQ11,Q12間のノードN1に接続され、その他方端子はヒューズF11を介して端子T4に接続される。コイル52の一方端子はヒューズF12を介して端子T5に接続され、その他方端子はトランジスタQ13,Q14間のノードN2に接続される。ヒューズF11,F12は、過電流が流れた場合にブローされ、バッテリ3、双方向チョッパ24などを保護する。
商用交流電源1から三相交流電力が供給されている通常時は、コンデンサC1,C2から双方向チョッパ24を介してバッテリ3に直流電力が供給され、バッテリ3が充電される。この場合、トランジスタQ12,Q13はオフ状態に固定され、トランジスタQ11,Q14が交互にオンにされる。
その際、バッテリ3の端子間電圧VBが所定の目標電圧VBTになるように、PWM信号φ11,φ14のデューティ比が制御される。PWM信号φ11,φ14のデューティ比を大きくするとコンデンサC11,C12からバッテリ3に流れる電流が増大し、PWM信号φ11,φ14のデューティ比を小さくするとコンデンサC11,C12からバッテリ3に流れる電流が減少する。
すなわち、第1バッテリ充電モードでは、PWM信号φ12〜φ14が「L」レベルにされてトランジスタQ12〜Q14がオフされるとともに、PWM信号φ11が「H」レベルにされてトランジスタQ11がオンされる。これにより、端子T1からトランジスタQ11、コイル51、ヒューズF11、スイッチS7、バッテリ3、スイッチS8、ヒューズF12、コイル52、およびダイオードD13を介して端子T3に電流が流れ、コンデンサC1,C11が放電されてバッテリ3が充電される。
また、第2バッテリ充電モードでは、PWM信号φ12,φ13が「L」レベルにされてトランジスタQ12,Q13がオフするとともに、PWM信号φ11,φ14が「H」レベルにされてトランジスタQ11,Q14がオンする。これにより、端子T1からトランジスタQ11、コイル51、ヒューズF11、スイッチS7、バッテリ3、スイッチS8、ヒューズF12、コイル52、およびトランジスタQ14を介して端子T2に電流が流れ、コンデンサC1,C2,C11,C12が放電されてバッテリ3が充電される。
第3バッテリ充電モードでは、PWM信号φ11〜φ13が「L」レベルにされてトランジスタQ11〜Q13がオフするとともに、PWM信号φ14が「H」レベルにされてトランジスタQ14がオンする。これにより、端子T3からダイオードD12、コイル51、ヒューズF11、スイッチS7、バッテリ3、スイッチS8、ヒューズF12、コイル52、およびトランジスタQ14を介して端子T2に電流が流れ、コンデンサC2,C12が放電されてバッテリ3が充電される。
第1バッテリ充電モードと第3バッテリ充電モードは、交互に行なわれる。第1バッテリ充電モードと第3バッテリ充電モードの間の期間では、PWM信号φ11〜φ14が「L」レベルにされてトランジスタQ11〜Q14がオフされ、コイル51,52に蓄えられた電磁エネルギーが放出されて、ダイオードD12、コイル51、ヒューズF11、スイッチS7、バッテリ3、スイッチS8、ヒューズF12、コイル52、およびダイオードD13の経路に電流が流れ、バッテリ3が充電される。第2バッテリ充電モードは、第1バッテリ充電モードと第3バッテリ充電モードが重なっているモードである。
商用交流電源1からの三相交流電力の供給が停止されている場合、バッテリ3から双方向チョッパ24を介してコンデンサC1,C2,C11,C12に直流電力が供給され、バッテリ3が放電されてコンデンサC1,C2,C11,C12が充電される。この場合、トランジスタQ11,Q14はオフ状態に固定され、トランジスタQ12,Q13が交互にオンにされる。
その際、端子T1,T2間の直流電圧VDC(=V1−V2)が所定の目標電圧VDCTになるように、PWM信号φ12,φ13のデューティ比が制御される。PWM信号φ12,φ13のデューティ比を大きくするとバッテリ3からコンデンサC11,C12に流れる電流が増大し、PWM信号φ12,φ13のデューティ比を小さくするとバッテリ3からコンデンサC11,C12に流れる電流が減少する。
すなわち、第1バッテリ放電モードでは、PWM信号φ11,φ13,φ14が「L」レベルにされてトランジスタQ11,Q13,Q14がオフされるとともに、PWM信号φ12が「H」レベルにされてトランジスタQ12がオンされる。これにより、バッテリ3の正極からスイッチS7、ヒューズF11、コイル51、トランジスタQ12、コンデンサC2,C12、ダイオードD14、コイル52、ヒューズF12、およびスイッチS8を介してバッテリ3の負極に電流が流れ、バッテリ3が放電されてコンデンサC2,C12が充電される。
第2バッテリ放電モードでは、PWM信号φ11〜φ14が「L」レベルにされてトランジスタQ11〜Q14がオフされる。これにより、バッテリ3の正極からスイッチS7、ヒューズF11、コイル51、ダイオードD11、コンデンサC1,C2,C11,C12、ダイオードD14、コイル52、ヒューズF12、およびスイッチS8を介してバッテリ3の負極に電流が流れ、コイル51,52に蓄えられた電磁エネルギーが放出されるとともにバッテリ3が放電されてコンデンサC1,C2,C11,C12が充電される。
第3バッテリ放電モードでは、PWM信号φ11,φ12,φ14が「L」レベルにされてトランジスタQ11,Q12,Q14がオフされるとともに、PWM信号φ13が「H」レベルにされてトランジスタQ13がオンされる。これにより、バッテリ3の正電極からスイッチS7、ヒューズF11、コイル51、ダイオードD11、コンデンサC1,C11、トランジスタQ13、コイル52、ヒューズF12、およびスイッチS8を介してバッテリ3の負電極に電流が流れ、バッテリ3が放電されてコンデンサC1,C11が充電される。
第1バッテリ放電モードと第3バッテリ放電モードは、交互に行なわれる。第1バッテリ放電モードと第3バッテリ放電モードの間の期間において、端子T1,T2間の電圧V1−V2がバッテリ3の端子間電圧VBよりも低下している場合は、第2バッテリ放電モードが行なわれる。
次に、図1〜図5で示した無停電電源装置U1の動作について説明する。商用交流電源1から三相交流電力が正常に供給されている通常時は、商用交流電源1からの三相交流電圧VU,VV,VWがスイッチS1〜S3および入力フィルタ10を介して電力変換器21〜23に供給される。三相交流電圧VU,VV,VWは、電力変換器21〜23のコンバータ40によって直流電圧V1〜V3に変換される。
電力変換器21〜23の各々において、コンバータ40で生成された直流電力は、双方向チョッパ24およびスイッチS7,S8を介してバッテリ3に蓄えられるとともにインバータ41に供給され、インバータ41によって商用周波数の交流電力に変換される。電力変換器21〜23のインバータ41で生成された三相交流電圧V4a〜V4cは、出力フィルタ30によって正弦波状の三相交流電圧VR,VS,VTに変換され、スイッチS4〜S6を介して負荷2に供給される。さらに、電力変換器21〜23で生成された直流電圧V3は、中性点電圧VNとして負荷2に供給される。負荷2は、三相交流電圧VU,VV,VWおよび中性点電圧VN、すなわち三相4線式で供給された交流電力によって駆動される。
商用交流電源1からの三相交流電力の供給が停止された停電時は、電力変換器21〜23のコンバータ40の運転が停止されるとともに、バッテリ3の直流電力がスイッチS7,S8および双方向チョッパ24を介して電力変換器21〜23のインバータ41に供給され、電力変換器21〜23のインバータ41によって商用周波数の三相交流電力に変換される。
電力変換器21〜23のインバータ41で生成された三相交流電圧V4a〜V4cは、出力フィルタ30によって正弦波状の三相交流電圧VR,VS,VTに変換され、スイッチS4〜S6を介して負荷2に供給される。さらに、電力変換器21〜23の直流中性点母線L3の直流電圧V3は、中性点電圧VNとして負荷2に供給される。負荷2は、三相交流電圧VR,VS,VTおよび中性点電圧VN、すなわち三相4線式で供給された交流電力によって駆動される。
したがって、停電が発生した場合でも、バッテリ3に直流電力が蓄えられている限りは負荷2の運転が継続される。商用交流電源1からの交流電力の供給が再開された場合は、電力変換器21〜23のコンバータ40の運転が再開される。電力変換器21〜23の各々において、コンバータ40で生成された直流電力が双方向チョッパ24およびスイッチS7,S8を介してバッテリ3に供給されるとともにインバータ41に供給され、元の状態に戻る。他の無停電電源装置U2〜UNの各々の構成および動作は、無停電電源装置U1と同じであるので、その説明は繰り返さない。
ここで、比較例の無停電電源システムの問題点について説明する。たとえば無停電電源装置U1の双方向チョッパ24のトランジスタQ12が故障して短絡状態になったものとする。この場合、バッテリ3の正極からスイッチS7、ヒューズF11、コイル51、トランジスタQ12、配線LN、中性点NP、および出力端子TOdを介して負荷2および他の無停電電源装置U2〜UNの各々に電流が流れてしまう。
たとえば、無停電電源装置U2の出力端子TOdに流入した電流は、中性点NP、配線LN、双方向チョッパ24のコンデンサC12、ダイオードD14、コイル52、ヒューズF12、およびスイッチS8を介してバッテリ3の負極に流れる。したがって、バッテリ3の直流電力が放電され、負荷2および他の無停電電源装置U2〜UNが故障する恐れがある。本願発明では、この問題の解決が図られる。
[実施の形態]
図6は、この発明の一実施の形態による無停電電源システムに含まれる無停電電源装置60の構成を示す回路図であって、図2と対比される図である。本実施の形態の無停電電源システムは、図1に示した無停電電源装置U1〜UNの各々を無停電電源装置60で置換したものである。
比較例の無停電電源装置U1では中性点NPと双方向チョッパ24の端子T3との間は配線LNによって接続されているが(図2参照)、本実施の形態の無停電電源装置60では中性点NPと双方向チョッパ24の端子T3との間を接続する配線はない(図6参照)。したがって、双方向チョッパ24のトランジスタQ12が故障して短絡状態になった場合でも、バッテリ3から故障したトランジスタQ12を介して負荷2および他の無停電電源装置60に電流が流れることはない。
ただし、単に双方向チョッパ24の端子T3と中性点NPとの間の配線LNを除去しただけでは、バッテリ3の直流電力を放電するときにコンデンサC11,C12が均等に充電されず、一方のコンデンサC11またはC12の端子間電圧が過大になり、コンデンサC11またはC12が破損する恐れがある。そこで、本実施の形態では、放電時にはコンデンサC11の端子間電圧V11とコンデンサC12の端子間電圧V12とが一致するように、トランジスタQ12,Q13のオン時間を制御する。
図7は、双方向チョッパ24およびその制御に関連する部分を示す回路ブロック図であって、図5と対比される図である。図7において、双方向チョッパ24を制御するために制御装置63と電圧検出器61,62が設けられる。電圧検出器61は、コンデンサC11の端子間電圧V11の瞬時値を検出し、その検出値を示す信号を制御装置63に与える。電圧検出器62は、コンデンサC12の端子間電圧V12の瞬時値を検出し、その検出値を示す信号を制御装置63に与える。
制御装置63は、比較例の制御装置53と同様に、バッテリ3に直流電力を充電する充電モード時にはPWM信号φ11,φ14を交互に「H」レベルにしてトランジスタQ11,Q14を交互にオンさせ、バッテリ3の直流電力を放電させる放電モード時にはPWM信号φ12,φ13を交互に「H」レベルにしてトランジスタQ12,13を交互にオンさせる。
ただし、制御装置63は、次の点で比較例の制御装置53と異なる。すなわち、比較例の制御装置53は、放電モード時に、端子T1,T2間の直流電圧VDCが目標電圧VDCTになるようにPWM信号φ12,φ13のデューティ比を制御する。比較例では、PWM信号φ12,φ13のデューティ比は同じ値になる。
これに対して本実施の形態の制御装置63は、放電モード時に、端子T1,T2間の直流電圧VDCが目標電圧VDCTになり、かつコンデンサC11の端子間電圧V11とコンデンサC12の端子間電圧V12とが一致するようにPWM信号φ12,φ13のデューティ比を制御する。本実施の形態では、V11=V12である場合はPWM信号φ12,φ13のデューティ比は同じ値になるが、V11≠V12である場合はPWM信号φ12,φ13のデューティ比は同じ値にならない。
図8は、制御装置63のうちのバッテリ3の放電に関連する部分の構成を示すブロック図である。図8において、制御装置63は、減算器70,71,75、制御器(PI)72,73、加算器74、三角波発生器76,77、および比較器78,79を含む。
減算器70は、端子T1,T2間の直流電圧VDCの目標値VDCTから直流電圧VDC=V11+V12の検出値を減算して電流指令値IC1を生成する。制御器72は、電流指令値IC1にたとえばPI制御(比例および積分制御)を施して電圧指令値VC1を生成する。
減算器71は、コンデンサC11の端子間電圧V11の検出値からコンデンサC12の端子間電圧V12の検出値を減算して電流指令値IC2を生成する。制御器73は、電流指令値IC2にたとえばPI制御(比例および積分制御)を施して電圧指令値VC2を生成する。
加算器74は、電圧指令値VC1と電圧指令値VC2を加算して電圧指令値VC11を生成する。減算器75は、電圧指令値VC1から電圧指令値VC2を減算して電圧指令値VC12を生成する。
三角波発生器76は、商用周波数よりも十分に高い周波数の三角波信号CA11を生成する。三角波発生器77は、三角波信号CA11と同じ周波数の三角波信号CA12を生成する。三角波信号CA11,CA12の位相は互いに180度ずれている。
比較器78は、電圧指令値VC11と三角波信号CA11のレベルとの高低を比較し、VC11>CA11である場合はPWM信号φ12を「H」レベルにし、VC11<CA11である場合はPWM信号φ12を「L」レベルにする。
比較器79は、電圧指令値VC12と三角波信号CA12のレベルとの高低を比較し、VC12>CA12である場合はPWM信号φ13を「H」レベルにし、VC12<CA12である場合はPWM信号φ13を「L」レベルにする。
したがって、コンデンサC11,C12が均等に充電されてV11=V12である場合は、IC2=0,VC2=0、VC1=VC11=VC12となり、PWM信号φ12,φ13のデューティ比は同じ値になる。この場合、トランジスタQ12の1周期当たりのオン時間とトランジスタQ13の1周期当たりのオン時間とは同じ時間となる。
コンデンサC11,C12が均等に充電されずにV11>V12となった場合は、VC2>0,VC11>VC12となり、PWM信号φ12のデューティ比はPWM信号φ13のデューティ比よりも大きくなる。したがって、トランジスタQ12の1周期当たりのオン時間がトランジスタQ13の1周期当たりのオン時間よりも長くなり、V11が減少するとともにV12が増大するようにトランジスタQ12,Q13が制御され、V11とV12の差が低減される。
コンデンサC11,C12が均等に充電されずにV11<V12となった場合は、VC2<0,VC11<VC12となり、PWM信号φ12のデューティ比はPWM信号φ13のデューティ比よりも小さくなる。したがって、トランジスタQ12の1周期当たりのオン時間がトランジスタQ13の1周期当たりのオン時間よりも短くなり、V11が増大するとともにV12が減少するようにトランジスタQ12,Q13が制御され、V11とV12の差が低減される。
V11=V12となり、かつ直流電圧VDC=V11+V12の検出値が目標電圧VDCTに到達した場合はVC1=0,VC2=0,VC11=0,VC12=0となり、PWM信号φ12,φ13のデューティ比が0となり、バッテリ3の放電は停止される。
図9は、図7および図8に示した制御装置63の放電モード時の動作を示すフローチャートである。図9において、制御装置63は、ステップST1において電圧検出器61,62を用いてコンデンサC11,C12の端子間電圧V11,V12を検出する。次に制御装置63は、ステップST2において目標電圧VDCTと直流電圧VDC=V11+V12の検出値の差の絶対値|VDCT−VDC|がしきい値Vαよりも大きいか否かを判別し、|VDCT−VDC|>Vαでない場合(すなわちVDC≒VDCTである場合)はステップST1に戻り、|VDCT−VDC|>Vαである場合(すなわちVDC≠VDCTである場合)はステップST3に進む。Vαは、VDCT,VDCと比べて十分に小さな値に設定される。
制御装置63は、ステップST3においてVDC<VDCTであるか否かを判別し、VDC<VDCTである場合はステップST4に進み、VDC<VDCTでない場合はステップST5に進む。ステップST4では、制御装置63はPWM信号φ12,φ13のデューティ比D(φ12),D(φ13)を増大させる。これにより、トランジスタQ12,Q13の1周期当たりのオン時間が増大され、直流電圧VDCが上昇して目標電圧VDCTに近付く。ステップST5では、制御装置63は、PWM信号φ12,φ13のデューティ比D(φ12),D(φ13)を減少させる。これにより、トランジスタQ12,Q13の1周期当たりのオン時間が減少され、直流電圧VDCが下降して目標電圧VDCTに近付く。
次に制御装置63は、ステップST6において電圧V11,V12の検出値の差の絶対値|V11−V12|がしきい値Vβよりも大きいか否かを判別し、|V11−V12|>Vβでない場合(すなわちV11≒V12である場合)はステップST1に戻り、|V11−V12|>Vβである場合(すなわちV11≠V12である場合)はステップST7に進む。Vβは、V11,V12と比べて十分に小さな値に設定される。
制御装置63は、ステップST7においてV11<V12であるか否かを判別し、V11<V12である場合はステップST8に進み、V11<V12でない場合はステップST9に進む。ステップST8では制御装置63は、PWM信号φ12のデューティ比D(φ12)を減少させるとともにPWM信号φ13のデューティ比D(φ13)を増大させ、ステップST1に戻る。これにより、トランジスタQ12の1周期当たりのオン時間が減少するとともにトランジスタQ13の1周期当たりのオン時間が増大し、電圧V11が増大するとともに電圧V12が減少し、電圧V11とV12の差が低減される。
ステップST9では制御装置63は、PWM信号φ12のデューティ比D(φ12)を増大させるとともにPWM信号φ13のデューティ比D(φ13)を減少させ、ステップST1に戻る。これにより、トランジスタQ12の1周期当たりのオン時間が増大するとともにトランジスタQ13の1周期当たりのオン時間が減少し、電圧V11が減少するとともに電圧V12が増大し、電圧V11とV12の差が低減される。ステップST1〜ST5を繰り返すことにより、VDC≒VDCT,V11≒V12とすることができる。
なお、ステップST4,ST5においては、PWM信号φ12,φ13のデューティ比D(φ12),D(φ13)を一定値だけ増大または減少させてもよいし、PWM信号φ12,φ13のデューティ比D(φ12),D(φ13)を増大または減少させる値をVDCTとVDCの差に応じて変更しても構わない。
同様に、ステップST8,ST9においては、PWM信号φ12,φ13のデューティ比D(φ12),D(φ13)を一定値だけ増大または減少させてもよいし、PWM信号φ12,φ13のデューティ比D(φ12),D(φ13)を増大または減少させる値をV11とV12の差に応じて変更しても構わない。
この実施の形態では、各無停電電源装置60において中性点NPと双方向チョッパ24の端子T3との間を接続する配線LNはないので、双方向チョッパ24のトランジスタQ12が故障して短絡状態になった場合でも、バッテリ3から故障したトランジスタQ12を介して負荷2および他の無停電電源装置60に電流が流れることはない。したがって、双方向チョッパ24のトランジスタQ12が故障して短絡状態になった場合でも、バッテリ3の電流によって負荷2および他の無停電電源装置60が故障することがない。
さらに、停電時にバッテリ3の直流電力を放電する場合には、コンデンサC11の端子間電圧V11とコンデンサC12の端子間電圧V12とが一致するように、トランジスタQ12,Q13の各々のオン時間を制御する。したがって、コンデンサC11,C12を均等に充電することができ、一方のコンデンサC11またはC12の端子間電圧V11またはV12が過大になり、コンデンサC11またはC12が破損することを防止することができる。
なお、この実施の形態では、V11≠V12である場合にV11=V12になるように双方向チョッパ24のトランジスタQ12,Q13のうちの一方のトランジスタのオン時間を増大させるとともに他方のトランジスタのオン時間を減少させたが、これに限るものではなく、V11=V12になるようにトランジスタQ12,Q13のうちの一方のトランジスタのオン時間を増大または減少させるとともに他方のトランジスタのオン時間を維持しても構わない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明でなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 商用交流電源、2 負荷、3 バッテリ、U1〜UN 無停電電源装置、TIa〜TIc 入力端子、TOa〜TOd 出力端子、TBP,TBN バッテリ端子、S1〜S8 スイッチ、10 入力フィルタ、11〜13,31〜33 リアクトル、14〜15,34〜36,C1,C2,C11,C12 コンデンサ、CD1〜CD6 電流検出器、21〜23 電力変換器、24 双方向チョッパ、30 出力フィルタ、40 コンバータ、41 インバータ、42,53,63 制御装置、Q1〜Q8,Q11〜Q14 トランジスタ、D1〜D8,D11〜D14 ダイオード、L1 直流正母線、L2 直流負母線、L3 直流中性点母線、F1〜F3,F11,F12 ヒューズ、50 ノーマルモードリアクトル、51,52 コイル、T1〜T5 端子、61,62 電圧検出器、70,71,75 減算器、72,73 制御器、74 加算器、76,77 三角波発生器、78,79 比較器。

Claims (4)

  1. 三相交流電圧および中性点電圧を負荷に供給する三相4線式の無停電電源装置であって、
    商用交流電源から供給される三相交流電圧を第1、第2および第3の直流電圧に変換してそれぞれ第1、第2および第3の直流母線に出力するコンバータと、
    前記第1および第3の直流母線間に接続された第1のコンデンサと、
    前記第3および第2の直流母線間に接続された第2のコンデンサと、
    前記第1、第2および第3の直流母線を介して供給される前記第1、第2および第3の直流電圧を三相交流電圧に変換して前記負荷に供給するインバータと、
    前記第1および第2の直流母線と電力貯蔵装置との間に接続された双方向チョッパとを備え、
    前記第1の直流電圧は前記第2の直流電圧よりも高く、前記第3の直流電圧は前記第1および第2の直流電圧の中間電圧であって前記中性点電圧として前記負荷に供給され、
    前記双方向チョッパは、前記第3の直流母線には接続されておらず、
    前記双方向チョッパは、
    前記第1および第2の直流母線間に直列接続された第3および第4のコンデンサと、
    前記第1の直流母線と前記第3および第4のコンデンサ間の第1のノードとの間に直列接続された第1および第2のトランジスタと、
    前記第1のノードと前記第2の直流母線との間に直列接続された第3および第4のトランジスタと、
    それぞれ前記第1〜第4のトランジスタに逆並列に接続された第1〜第4のダイオードと、
    前記第1および第2のトランジスタ間の第2のノードと前記電力貯蔵装置の正極との間に接続される第1のコイルと、前記電力貯蔵装置の負極と前記第3および第4のトランジスタ間の第3のノードとの間に接続される第2のコイルとを有するノーマルモードリアクトルとを含み、
    前記無停電電源装置は、さらに、前記商用交流電源から三相交流電圧が供給されている通常時は前記第1および第4のトランジスタを交互にオンさせて前記電力貯蔵装置を充電する充電モードを実行し、前記商用交流電源からの三相交流電力の供給が停止された停電時は前記第2および第3のトランジスタを交互にオンさせて前記電力貯蔵装置を放電させる放電モードを実行する制御装置を備え、
    前記制御装置は、前記放電モード時は、前記第3および第4のコンデンサの端子間電圧が一致するように前記第2および第3のトランジスタのうちの少なくともいずれか一方のトランジスタのオン時間を制御する、無停電電源装置。
  2. さらに、前記第3のコンデンサの端子間電圧を検出する第1の電圧検出器と、
    前記第4のコンデンサの端子間電圧を検出する第2の電圧検出器とを備え、
    前記制御装置は、前記放電モード時は、前記第1および第2の電圧検出器の検出値が一致するように前記第2および第3のトランジスタのうちの少なくともいずれか一方のトランジスタのオン時間を制御する、請求項1に記載の無停電電源装置。
  3. 前記制御装置は、前記第1および第2の電圧検出器の検出値を比較し、前記第1の電圧検出器の検出値が前記第2の電圧検出器の検出値よりも小さい場合は前記第2のトランジスタのオン時間を減少させるとともに前記第3のトランジスタのオン時間を増大させ、前記第1の電圧検出器の検出値が前記第2の電圧検出器の検出値よりも大きい場合は前記第2のトランジスタのオン時間を増大させるとともに前記第3のトランジスタのオン時間を減少させる、請求項2に記載の無停電電源装置。
  4. 請求項1に記載の無停電電源装置を複数備え、
    複数の前記無停電電源装置は、負荷に対して並列接続されるとともに、前記電力貯蔵装置を共用する、無停電電源システム。
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