JP6526466B2 - 芳香部材およびこれを備える芳香性物品 - Google Patents

芳香部材およびこれを備える芳香性物品 Download PDF

Info

Publication number
JP6526466B2
JP6526466B2 JP2015081740A JP2015081740A JP6526466B2 JP 6526466 B2 JP6526466 B2 JP 6526466B2 JP 2015081740 A JP2015081740 A JP 2015081740A JP 2015081740 A JP2015081740 A JP 2015081740A JP 6526466 B2 JP6526466 B2 JP 6526466B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fragrance
bonding layer
aromatic
mass
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015081740A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016198984A (ja
Inventor
伸一郎 加藤
伸一郎 加藤
雅夫 金澤
雅夫 金澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2015081740A priority Critical patent/JP6526466B2/ja
Publication of JP2016198984A publication Critical patent/JP2016198984A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6526466B2 publication Critical patent/JP6526466B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)

Description

本発明は、芳香部材およびこれを備える芳香性物品に関する。
空間に香りを漂わせるものとして香料を液状の媒体中に含有せしめ、液体の蒸散に伴い香料の気散により芳香を漂わせる手段や、シート状の芳香部材中に香料を包含させ香料自体の気散により芳香を漂わせる手段、昇華を伴う固形物中に香料を含有せしめる手段等
様々な種類の芳香手段と芳香部材がある。
特に、シート中に香料を含有させたシート状の芳香部材は、所望の形態に加工が容易で、粘着剤等で被着体へ設ける手段の適用が容易な面から多用されているが、シート状であるが故に芳香の持続が不十分な問題や、被着体を汚損するなどの改善課題を有し、安定した芳香の持続や汚損が生じない芳香部材の開発が求められている。
特許文献1には、基材の少なくとも一方の面に、マイクロカプセル化した香料を含有する香料含有層を有し、該香料含有層の上に、保護層を有する香り付きシートにおいて、前記の香料含有層が、熱可塑性樹脂をバインダーとし、前記保護層が水系樹脂からなることを特徴とする香り付きシート、が開示されている。
特許文献1に示されるような、マイクロカプセル化した香料を含有する香料含有層を設けた香り付きシートは、香り付きシート自体に一定の力を加えてマイクロカプセルを破壊しなければマイクロカプセル中に包含されていた香りが放散しないため、芳香の持続の面では一定の効果を醸しだすことができるが、一旦マイクロカプセルが破壊されると香りの放散が急激に進み、香りの持続性も短くなる。このため、使用するにつれて香りが急激に弱くなり、一定の香りの強さを安定して維持することが困難である。
例えば、特許文献2には、粘着剤層上に芳香剤を塗布することや粘着剤層中に含有させることが提案されている。然しながら、特許文献2には、近年の芳香部材に求められている、芳香部材としての芳香の維持手段や所望の形態への加工性、被着体への粘着剤の汚損対策については全く考慮されていない。
本発明者らは、芳香部材に近年求められている芳香効果の維持や所望の形態への加工性や見栄え、被着体への汚損防止について鋭意検討を重ね本発明を完成させた。
特開2012−6262号公報 実開昭57−97544号公報
本発明者らが見出した本発明は、所望の基材と当該基材シート同士を貼り合わせる接合層を有し、当該接合層中に香料を含む芳香部材の検討において、単に香料を接合層中に含有させたのみでは芳香効果の維持持続性に問題が有ること、接合層中に香料を含有させた場合、芳香部材そのものの柔軟性が劣る問題が発現する場合があること、更に、柔軟性を求めた場合、芳香部材の端部から接合層がはみ出し、芳香部材の周囲を汚損する問題があり、このはみ出しを防止するため、接合層の貯蔵弾性率を高くするとで、柔軟性が劣り、見栄えが劣り加工し難いものとなる問題を解決することにある。
本発明の課題は、香りの安定性(芳香性および香りの持続性)が良く、加工性を維持しつつも汚損性の低い芳香部材を提供することにある。
<請求項1記載の発明>
厚さ方向に積層された同一のまたは異なる2以上の基材シートと、
前記基材シートのシート間に設けられた少なくとも1の芳香機能性接合層とを備え、
前記基材シートの厚みは125μm未満であり、
前記芳香機能性接合層は、接合剤および液体香料を含み、
厚みが3μm以上500μm以下かつ
25℃における貯蔵弾性率が0.1MPa以上1,000MPa以下であり、
前記液体香料を接合剤100質量部に対して、3質量部以上80質量部以下含む、
ことを特徴とすること。
<作用効果>
厚さ方向に積層された同一または異なる2以上の厚み125μm未満の基材シートを用いることで、多様な用途展開において基材シートの素材を変えることで各使用場面や用途に応じた加工適性や見栄えの選択が可能となる。基材シートのシート間に設ける芳香機能性接合層にて、所望の香りの持続性や柔軟性、汚損防止機能を醸し出すことが可能に成り、本発明の課題を解決できる芳香部材を得ることができる。
<請求項2記載の発明>
前記芳香機能性接合層の接合剤の主成分がポリウレタン樹脂であることを特徴とする
請求項1〜3に記載の芳香部材。
<作用効果>
芳香機能性接合層に柔軟性を有し臭気が少ないポリウレタン樹脂を用いることで、添加する液体香料の本来の香りを阻害しないで、かつ柔軟性と加工性を維持する効果がある。
<請求項3記載の発明>
請求項1〜2いずれか1項に記載の芳香部材を備える、芳香性物品。
<作用効果>
本発明における芳香部材は、多様な用途に用いられる芳香性物品として提供できる。
本発明によれば、香りの安定性が良く、加工性を維持しつつも汚損性の低い芳香部材を提供することができる。
本発明の一実施態様を示す概略断面図である。 本発明の一実施態様を示す概略断面図である。 本発明の一実施態様を示す概略断面図である。 はみ出し距離を説明する概略断面図である。
以下、本実施形態の芳香部材を説明する。
図1〜3に示すように、芳香部材1は、2以上の基材シート2を備える。基材シート2は、基材シート2の厚さ方向に、直接的または粘着剤や他の接合層を介在させて間接的に、それぞれ積層されている。基材シート2は、厚みを125μm未満に抑えることと、より好ましくは下記に述べる酸素透過性を満足するガス透過性シートであり、本発明の課題である香りの安定性(芳香性および香りの持続性)と、加工性を維持できる素材で有れば、それぞれ同一のものでも良いし、異なるものでも良い。芳香部材1は、芳香機能性接合層3を備える。芳香機能性接合層3は、基材シート2のシート間に設けられ、基材シート2同士を貼り合わせる。少なくとも片側の基材シート2が3層以上の多層の場合、多層からなる基材シート2のシート間に少なくとも1層の芳香機能性接合層3と同じ機能を有する芳香機能性接合層が設けられても良い。
例えば、少なくとも片側の基材シート2の層数が3層の場合、シート間の数は2となる。この場合、芳香機能性接合層3は、図2に示すように、両方のシート間に備えられていても良いし、図3に示すように、いずれか一方のシート間のみに備えられ、他方のシート間は芳香機能性接合層3とは異なる他の同じ機能を有する芳香機能性接合層や接合剤や粘着剤4で貼り合わせられていても良い。また、図示しないが、多層の基材シート2を有し、少なくとも1の芳香機能性接合層が備えられている芳香部材において、芳香機能性接合層が備えられない基材シートの層間は、他の接合剤や粘着剤を介さず、融着などにより基材シート同士が直接積層されていても良い。
言うまでもないが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において上記以外の他の層がさらに備えられていても良い。
基材シートは、ガス透過性シートおよびガス不透過性シートのいずれも用いることができる。基材シートのうち、少なくとも1方の面のシートについては、芳香性の観点から、ガス透過性シートであることが好ましい。
本明細書において、ガス透過性シートとは、酸素透過度が1000×10−15mol/(m・s・Pa)以上のものをいう。ガス不透過性シートとは、酸素透過度が1000×10−15mol/(m・s・Pa)未満のものをいう。
基材シートは、芳香性の観点から、酸素透過度1,500×10−15mol/(m・s・Pa)以上のものが好ましく、酸素透過度2,500×10−15mol/(m・s・Pa)以上のものがより好ましい。また、香りの持続性の観点から、酸素透過度35,000×10−15mol/(m・s・Pa)以下のものが好ましく、酸素透過度30,000×10−15mol/(m・s・Pa)以下のものがより好ましい。
本明細書中の酸素透過度は、温度20℃、相対湿度80%RHでJISK 7126による差圧法で測定された値をさす。
基材シートは、鋏や断裁機などで容易に裁断できる加工性を満足する限りにおいて公知の高分子樹脂シートが好適に用いられ、高分子樹脂シートとしては例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレンなどの公知のプラスチック材料を用いることができる。
前記したように、基材シートのうち、少なくとも一方の面のシートについては、芳香性の観点から、ガス透過性シートを用いることが好ましいこと、厚みを125μm未満に抑えることを除けば、基材シートの厚さは、鋏や断裁機などで容易に裁断できる加工性を満足する限りにおいて特に限定されない。ガス透過性の観点から、適宜設計することができる。
本発明に好適に用いられる基材シートは、高分子樹脂シートからなることが好ましく、ソルベントキャスト法や押出法など任意の方法により形成することができる。
基材シートは、ガス透過性を阻害しない範囲で印刷やエンボス等の美粧化加工等を任意に処理されたものであっても良い。
本発明の芳香部材を構成する芳香機能性接合層は、液体香料を接合剤100質量部に対して、3質量部以上80質量部以下含み、厚みが3μm以上500μm以下かつ25℃における貯蔵弾性率が0.1MPa以上1,000MPa以下を満足する範囲において、接合剤としては、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂などを用いることができる。
本発明で好適に用いられる芳香部材の芳香機能性接合層は、前記構成に加え、芳香部材の用途に対し、低臭気性の観点から、ポリウレタン樹脂を主成分として含むことが好ましい。
接合剤中のポリウレタン樹脂の含有量は、前記低臭気性を如何なく発揮する効果から、50質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、90質量%以上がさらに好ましく、100質量%がさらに好ましい。
ポリオレフィン樹脂としては、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂などが挙げられ、柔軟性に富み加工適性が良好である事や、基材に対する被覆性が良好であり均一な被膜形成が得られ均一な芳香性を得られる等の観点からポリプロピレン樹脂が好ましい。
本発明の芳香機能性接合層は、液体香料を含む。香料としては植物の花、葉から抽出されるフローラル系のもの、動物由来のオリエンタル系のもの、柑橘系由来のフルーツ系のもの、香木から抽出されるウッディ系のものに大別されるが、液体香料を接合剤100質量部に対して、3質量部以上80質量部以下含み、厚みが3μm以上500μm以下かつ25℃における貯蔵弾性率が0.1MPa以上1,000MPa以下を満足する範囲において、そのいずれも使用することができる。また合成香料も使用できる。
フローラル系の代表例としてはバラ、ジャスミン、スズランに係るものなどが挙げられる。オリエンタル系の代表例としてアンバーグリス、ムスク、シベット、バニラ、ミルラ、乳香に係るものなどが挙げられる。フルーツ系の代表例としてはレモン、ライム、オレンジ、ベルガモット、マンダリンなど相橘類に由来するシトラス系のものが挙げられる。ウッディ系の代表例としては、ビャクダン、パチュリなどに係るものが挙げられる。
例えば、フローラル系の中には、香りによって気分を和らげたり、よい睡眠が得られるなど様々な効能があると言われるハーブ系の香料があり、本実施形態では係る香料を用いることもできる。この種の香料としては、ローズヒップ、ローズマリ一、ローリエ、ヒソップ、レモンパーム、ミント、ハッカ、ジャスミン、バジリコ、オレガノ、マジョラム、シソ、エゴマ、セージ、セイボリ一、タイム、アニス、イノンド、ディル、アンゼリカ、チャービル、コリアンダ一、ミツバ、フェンネル、ロベッジ、ラビジ、パセリ、チャイブ、ニラ、タラゴン、レモンマートル、ルリジサ、ボリジ、ケッパ一、レモングラス、ゲッケイジュ、ベイリーフ、ローレル、レモンパーベナ、オオバゲッキツ、カレーリーフ、ギシギシ、セイバ、キンレンカ、ナスタチウム、マスティハ、セイヨウノコギリソウ、ヤロ一、ムラサキバレンギク、エキナセア、エキナシア、カモミール、ナツシロギク、フィーバーフュ一、セイヨウタンポポ、ダンデライオン、ニガヨモギ、ワームウッド、タンジ一、ヨモギギク、セイヨウフキ、バターパ一、ラベンダ一、ホアハウンド、イヌハッカ、キャットニップ、チクマハッカ、キャットミント、クラリセージ、オニサルビア、サンザシ、セント・ジョーンズ・ワート、セイヨウオトギリソウ、トケイソウ、パッションフラワ一、ヘンルーダ、セイヨウカノコソウ、ゲッケイジュ、イランイランなどが挙げられる。
さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、芳香機能性接合層は、任意に、他の添加剤を含んでいても良い。
他の添加剤としては、課題を逸脱しない範囲において、酸化防止剤、腐食防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、耐熱安定剤、重合禁止剤、無機または有機の充填剤、金属粉、顔料、染料、帯電防止剤、可塑剤、難燃剤などが挙げられる。
芳香機能性接合層中に含まれる接合剤および液体香料の量は、本発明者等の鋭意検討の結果、香りの安定性(芳香性および香りの持続性)が良く、加工性を維持しつつも汚損性の低い芳香部材を得るため、液体香料を接合剤100質量部に対して、3質量部以上80質量部以下含み、厚みが3μm以上500μm以下、かつ、後述する加熱処理後の芳香機能性接合層の25℃における貯蔵弾性率が0.1MPa以上1,000MPa以下を満足する範囲の貯蔵弾性率となるように、更に好適には、25℃での貯蔵弾性率(G’)は、0.15MPa以上が好ましく、0.2MPa以上がより好ましい。また、加熱処理後の芳香機能性接合層の25℃での貯蔵弾性率(G’)は、柔軟性の観点から、100MPa以下が好ましく、10MPa以下となるように配合することがより好ましい。
更に、高温下での使用の観点から、加熱処理後の芳香機能性接合層の60℃での貯蔵弾性率(G’)は、0.001MPa以上1MPa以下が好ましい。
なお、本明細書において、25℃における貯蔵弾性率(G’)は、JIS K 7244に準拠して測定した値である。より詳細には、動的粘弾性測定装置(日本シーベルヘグナー社製、型番:MCR301)を使用し、−40℃〜190℃の温度範囲において、昇温速度3℃/min、周波数1Hzにてズリ測定し、25℃における値である。
芳香性の観点から、芳香機能性接合層中に含まれる液体香料の量は、接合剤100質量部に対して、3質量部以上であり、30質量部以上が好ましく、40質量部以上がさらに好ましい。また、香りが強くなりすぎないようにする観点から、芳香機能性接合層中に含まれる液体香料の量は、接合剤100質量部に対して、80質量部以下であり、70質量部以下が好ましい。
芳香機能性接合層の厚みは、香りの持続性の観点から、3μm以上であり、10μm以上が好ましく、20μm以上がより好ましい。また、非汚損性の観点から、芳香機能性接合層の厚みは、500μm以下であり、250μm以下が好ましく、100μm以下がより好ましい。
芳香機能性接合層から基材シートが容易に剥がれるのを予防する観点から、芳香機能性接合層の接着強度は、10N/25mm以上が好ましく、15N/25mm以上がより好ましい。
上記の芳香機能性接合層の接着強度は、JIS K 6854−3に準拠して、本発明の芳香機能性接合層に隣接する2つの基材シートを、23℃50%RH環境下で引張速度200mm/分の条件でT型剥離した際の剥離強度である。
図1に示す芳香部材の製造方法の例を説明する。
下側の基材シート2上に、芳香機能性接合層3を形成する。この後、上側の基材シート2の下面と、芳香機能性接合層3の上面とを貼り合わせることにより芳香部材1を得ることができる。
芳香機能性接合層は、任意の適切な方法により形成され得る。例えば、芳香機能性接合層は、接合剤および液体香料を基材シート上に塗工することにより形成され得る。塗工方式は、任意の適切な方式が採用され得る。例えば、塗工は、連続方式で行ってもよく、バッチ方式で行ってもよい。連続方式としては、芳香機能性接合層を構成する接合剤および液体香料の混合溶液を塗工装置に連続的に供給し、塗工装置に取り付けたダイスなどの吐出手段により、基材シートを構成するフィルム上に薄層に押し出す方法や、ロールコーター、ナイフコーター、ロールナイフコーター、リバースコーター、グラビアコーター等を使用して行う方法などが挙げられる。バッチ方式としては、基材シートを構成するフィルム上に芳香機能性接合層を構成する接合剤および液体香料の混合溶液を流延して、アプリケーター、マイヤーバー、ナイフコーターなどを用いて薄層を形成する方法などが挙げられる。いずれの方式においても、塗工液に希釈溶媒を含む場合には、形成した薄層から溶媒を除去することにより、芳香機能性接合層が形成される。
芳香機能性接合層の形成は、特に限定されないが、希釈溶媒を含む場合、溶剤の乾燥の観点から、基材シート上に塗布した接合剤および液体香料を、少なくとも40℃以上65℃未満の温度で10秒〜150秒加熱する第1加熱工程と、65℃以上120℃未満の温度で10秒〜100秒加熱する第2加熱工程とを経て形成されることが好ましく、また、40℃以上65℃未満の温度で15秒〜100秒加熱する第1加熱工程と、65℃以上120℃未満の温度で15秒〜80秒加熱する第2加熱工程とを経て形成されることがより好ましい。
以下に、本発明における芳香部材の調製方法を詳説する、本発明における芳香部材は、厚さ方向に積層された同一のまたは異なる2以上の基材シートと、前記基材シートのシート間に設けられた少なくとも1の前記芳香機能性接合層を有する態様から成る。
本発明の芳香部材の代表的な調製方法の例としては、基材シートを構成するフィルム上に芳香機能性接合層を構成する接合剤および液体香料の混合溶液を流延して、アプリケーターを用いて薄層を形成し、加熱工程にて溶剤を気散後に、更に前記芳香機能性接合層上に他方の基材シートを重ね合せ、積層態様の芳香部材を得ることができるが、当該基材及び芳香機能性接合層からなる多層態様は、公知の積層手段から任意に選択し利用できる。
本実施形態の芳香部材によれば、香りの安定性が良く、加工性を維持しつつも汚損性の低いため、様々な物品に使用することができ、例えば、クローゼットや収納ケース用としての芳香剤、更には汚損性が低いことから、財布や名刺入れなどに挿入するなど好適に使用することができる。
実施例1〜8および比較例1、3、4の調製方法
合成例1(ポリオールAの製造)
イソフタル酸245.4g、テレフタル酸61.4g、エチレングリコール88.5g、ネオペンチルグリコール118.7g、1,6−ヘキサンジオール101.0g、および触媒として酢酸亜鉛0.13gを配合して、窒素気流下180〜220℃でエステル化反応を行った。所定量の水を留出後、アジピン酸107.9g、ダイマー酸21.1gを加え、220〜230℃でエステル化反応を行った。徐々に減圧し、220〜230℃で60分間縮合反応後、220〜230℃、133〜266Paで4時間縮合を行い、数平均分子量5000のポリエステルポリオールを得た。このポリエステルポリオールを、さらに220〜230℃、133〜266Paで4時間縮合を行い、数平均分子量20000のポリエステルポリオールを得た。これを酢酸エチル577.6gに溶解し固形分50質量%の溶液として、ポリオールAを得た。
合成例2(ポリオールBの製造)
イソフタル酸529.4g、エチレングリコール128.8g、ネオペンチルグリコール302.4gを配合して、窒素気流下180〜220℃でエステル化反応を行った。所定量の水を留出後、セバシン酸214.8gを加え、180〜220℃でエステル化反応を行い、数平均分子量2500のポリエステルポリオールを得た。この全量を酢酸エチル428.6gに溶解し、固形分70質量%の溶液とした。このポリエステルポリオール613.8gに窒素雰囲気下でイソホロンジイソシアネート47.35gを加え、77〜80℃で3時間ウレタン化反応を行った。その後、触媒としてオクチル酸第1錫0.10gを加え、さらに3時間ウレタン化反応を継続した。ウレタン化反応終了後、70℃まで冷却し、酢酸エチル292.97gを加えて固形分50質量%の溶液として、ポリオールBを得た。
得られたポリオールBの数平均分子量は、20,000であった。
合成例3(酸変性ポリオールAの製造)
ひまし油347.8gに無水トリメリット酸57.6gを加え、100〜110℃で反応させた後、酢酸エチル405.4gに溶解し固形分50質量%の溶液として、酸変性ポリオールAを得た。
合成例4(有機ポリイソシアネート化合物Aの製造)
タケネートA−10(キシリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加体、三井化学株式会社製)75gとタケネートA−40(3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネートのトリメチロールプロパン付加体、三井化学株式会社製)25gを窒素雰囲気下50℃で均一混合し、有機ポリイソシアネート化合物Aを得た。
以上のようにして得られたポリオールAを95質量部、ポリオールBを5質量部、酸変性ポリオールAを5質量部、有機ポリイソシアネートAを8.3質量部、リン酸を0.1質量部、および液体香料としてcis-3-Hexenyl benzoate(日本ゼオン社製)を表2に記載する割合で配合した。
実施例1を例に挙げ、芳香部材の製造例を以下に説明する。前記合成例に基づき得られた混合液を、乾燥後に芳香機能性接合層の厚みが表2に記載の厚みである20μmとなるように、表2に記載の基材1として厚み12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂シート上にアプリケーターを用いて塗工し、60℃に設定したオーブン中で1分間乾燥させた後、さらに90℃で1分間加熱して基材1の樹脂シート上に芳香機能性接合層を形成した。形成された芳香機能性接合層の表面に、表2に記載の基材2として厚み25μmの無延伸ポリプロピレン樹脂シートを貼り合せて、実施例1の芳香部材を調製した。また、同様にして実施例2〜8および比較例1、3、4の芳香部材を調製した。なお加熱時の温度は加熱装置の設定温度であり、得られた芳香部材の養生条件は、23℃、50%RHで14日間とした。本発明で用いるアプリケーターやオーブン、貼り合せ手段は公知の設備を適宜選択して用いることができる。
実施例9の調製方法
アクリル酸ブチルとアクリル酸を、質量比95:5の割合で用い、常法に従って重合してなる、重量平均分子量180万の共重合体100質量部に、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、分子量=423、3官能型(東亞合成社製、商品名「アロニックスM−315」)を30質量部、ベンゾフェノンと1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンとの質量比1:1の混合物、BASF社製「イルガキュア500」を3質量部、イソシアネート系架橋剤[トリメチロールプロパン変性トリレンジイソシアネート(東ソー社製「コロネートL」)]を0.5質量部、液体香料としてcis-3-Hexenyl benzoate(日本ゼオン社製)を表2に記載する割合で配合した以外は、実施例1と同様にして実施例9の芳香部材を調製した。なお得られた芳香部材の養生条件は、紫外線(UV)を照度600mW/cm、光量150mJ/cm(ヘレウス社製無電極ランプ Hバルブ使用)で照射した後、23℃、50%RHの環境下で10日間とした。
実施例10の調製方法
国際公開第2004/087775号パンフレットに記載のメタロセン触媒を用いて得られるプロピレン・1−ブテン共重合体に、cis-3-Hexenyl benzoate(日本ゼオン社製)を表2に記載する割合で配合した以外は、実施例1と同様にして実施例10の芳香部材を調製した。
比較例2の調製方法
アクリル酸2−エチルヘキシルとアクリル酸ブチル、アクリル酸2−ヒドロキシエチルを、質量比85:10:5の割合で用い、常法に従って重合してなる、重量平均分子量120万の共重合体100質量部に、イソシアネート系架橋剤[トリメチロールプロパン変性トリレンジイソシアネート(東ソー社製「コロネートL」)]を0.5質量部、液体香料としてcis-3-Hexenyl benzoate(日本ゼオン社製)を表2に記載する割合で配合した以外は、実施例1と同様にして比較例2の芳香部材を調製した。なお得られた芳香部材の養生条件は、50℃の環境下で3日間とした。
比較例5および6の調製方法
(1)A剤の作製
平均官能基数3のひまし油変性ポリオール(商品名「URIC H−52」、伊藤製油社製)140質量部を130℃で減圧脱水処理した後、80℃まで冷却した。次いで、クルードMDI(商品名「スミジュール44V−20」、住化バイエルウレタン社製)400質量部を添加し、窒素ガス気流下、80℃を保ちながら3時間反応させて、イソシアネート基含有量19質量%のウレタンプレポリマーを合成し、このウレタンプレポリマーをそのままA剤として用いた。
(2)B剤の作製
平均官能基数5のひまし油変性ポリオール(商品名「URIC H−102」、伊藤製油社製)296質量部、重質炭酸カルシウム(商品名「ホワイトンSB」、白石カルシウム社製)228質量部および芳香族ジアミン系架橋剤(商品名「スミキュアーM」、住友化学社製)3.9質量部を均一に混練した後、130℃で1時間減圧脱水処理を行った。次いで、脱水剤としてゼオライト12質量部およびイソシアヌレート形成触媒(商品名「U−CAT18X」、サンアプロ社製)2質量部を添加し、均一に混練してB剤を作製した。
(3)調製
上記で得られたA剤とB剤とをB剤中の活性水素含有基に対するA剤中のイソシアネート基の当量比が1.6となるような割合で混合し、液体香料としてcis-3-Hexenyl benzoate(日本ゼオン社製)を表2に記載する割合で配合した以外は、実施例1と同様にして比較例5および6の芳香部材を調製した。なお得られた芳香部材の養生条件は、60℃環境下で10分間硬化させ、さらに23℃、50%RHの環境下で7日間とした。
実施例および比較例で使用された基材シートについて、それぞれの酸素透過度を、下記表1に示す。
Figure 0006526466
(芳香性)
年齢が10代から50代までの各年代の男女各5人の計50人の被験者が三点比較式臭袋法による臭気判定を行い、その判定結果を以下のように評価した。その結果を表2に示す。
◎:50人中、48〜50人全員が正しく判定できる。
○:50人中、40〜47人が正しく判定できる。
×:50人中、正しく判定できる人数が39人以下。
(香りの持続性)
本発明のシートを10cm×10cmのサイズに裁断した後、60℃95%RH環境下に24時間静置した後取り出し、ウェザーメーター(照射条件:フレーム側キセノン照射、照度:70W/m、温度・湿度条件:B.P.T;65℃・50%)で24時間照射後に、前記芳香性の試験を行い、香りの識別性を確認することにより、香りの持続性を以下のように評価した。結果を表2に示す。
◎:50人中、48〜50人全員が正しく判定できる。
○:50人中、40〜47人が正しく判定できる。
×:50人中、正しく判定できる人数が39人以下
(見栄え・加工適性)
硬化後の芳香部材が基材に発生したしわの程度、またはシートとして形状をとどめているか否かを目視で確認することにより、見栄えを以下のように評価した。結果を表2に示す。
◎:基材にしわの発生はない。
○:基材にしわの発生はあるが、シートとして形状をとどめている。
×:シート加工性が低い、またはシートとしての形状が得られず、見栄えが劣る。
(裁断面からのはみ出し距離)
実施例および比較例により得られた芳香部材を23℃50%RH環境下で断裁機(コクヨ製:型番DN−61N)を用いて裁断し、裁断から24時間後に、裁断面からの芳香機能性接合層のはみ出し距離を測定した。図4に示すように、基材シート2の裁断面5間を直線状に結んだ基準線6に対して、垂直方向のはみ出し距離7を測定した。この測定により得られた値を、裁断面からの芳香機能性接合層のはみ出し距離とした。測定は、拡大顕微鏡で175倍に拡大する方法により測定を行った。
裁断面からのはみ出し距離が5μm以下を好適な範囲と判断した。
(非汚損性)
実施例および比較例により得られた芳香部材を23℃50%RH環境下で断裁機(コクヨ製:型番DN−61N)を用いて裁断し、裁断から24時間後に、芳香部材の裁断面をガラス板にこすり付けて、ガラス面の汚れを目視で判断し以下のように評価した。結果を表2に示す。
◎:ガラス面に汚れが生じない。
○:ガラス面に僅かに汚れが見られる程度で使用に支障が無い。
×:ガラス面に顕著に汚れが付着する。
Figure 0006526466
実施例と比較例1、2との対比から、芳香機能性接合層の25℃の貯蔵弾性率が0.1MPa以上である実施例では非汚損性の問題がなく、0.1MPa未満である比較例1、2では非汚損性に問題が生じた。一方、実施例と比較例5、6との対比から芳香機能性接合層の25℃の貯蔵弾性率が1,000MPa以下である実施例では見栄えや加工適正の問題がなく、1,000MPaを超える比較例5、6では見栄え等に問題が生じた。
また実施例と比較例4との対比から、液体香料が接合剤100質量部に対して、3質量部以上である実施例では芳香性、香りの持続性が良好であり、3質量部未満である比較例4では芳香性および香りの持続性が劣る結果となった。なお、液体香料が接合剤100質量部に対して、80質量部以下であると実施例においては、適度に心地良い香りであったが、液体香料が80質量部を超える比較例1においては、臭気判定は正しく行えるものの、香りが強くなりすぎてしまった。
本発明は、上記の実施態様および実施例によりなんら限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の実施態様を取り得る。
本発明の芳香部材は、クローゼットや収納ケース用としての芳香剤、更には汚損性が低いことから、財布や名刺入れなどに挿入するなど、様々な香り付き製品に用いることができる。
1 芳香部材
2 基材シート
3 芳香機能性接合層
4 他の接合剤や粘着剤
5 裁断面
6 基準線
7 はみ出し距離

Claims (3)

  1. 厚さ方向に積層された同一のまたは異なる2以上の基材シートと、
    前記基材シートのシート間に設けられた少なくとも1の芳香機能性接合層とを備え、
    前記基材シートの厚みは125μm未満であり、
    前記芳香機能性接合層は、接合剤および液体香料を含み、厚みが3μm以上500μm以下かつ25℃における貯蔵弾性率が0.1MPa以上1,000MPa以下であり、前記接合剤の主成分がポリウレタン樹脂であり、前記液体香料を接合剤100質量部に対して、3質量部以上80質量部以下含むことを特徴とする芳香部材。
  2. 前記芳香機能性接合層の60℃における貯蔵弾性率が、0.001MPa以上1MPa以下であることを特徴とする、請求項1に記載の芳香部材。
  3. 請求項1〜2いずれか1項に記載の芳香部材を備える、芳香性物品。
JP2015081740A 2015-04-13 2015-04-13 芳香部材およびこれを備える芳香性物品 Active JP6526466B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015081740A JP6526466B2 (ja) 2015-04-13 2015-04-13 芳香部材およびこれを備える芳香性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015081740A JP6526466B2 (ja) 2015-04-13 2015-04-13 芳香部材およびこれを備える芳香性物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016198984A JP2016198984A (ja) 2016-12-01
JP6526466B2 true JP6526466B2 (ja) 2019-06-05

Family

ID=57423748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015081740A Active JP6526466B2 (ja) 2015-04-13 2015-04-13 芳香部材およびこれを備える芳香性物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6526466B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111395010A (zh) * 2019-01-03 2020-07-10 贝内克-长顺汽车内饰材料(张家港)有限公司 一种清凉型表面处理剂和表面清凉的人造革

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4874129A (en) * 1988-06-30 1989-10-17 Dow Corning Corporation Multi-laminate fragrance release device
JPH06182707A (ja) * 1992-12-17 1994-07-05 Jiyumoku Chushutsu Seibun Riyou Gijutsu Kenkyu Kumiai 芳香徐放性複合材
KR100370944B1 (ko) * 1994-09-09 2003-05-16 미네소타 마이닝 앤드 매뉴팩춰링 캄파니 패키지된고온용융접착제를제조하는방법
AU2006311450A1 (en) * 2005-11-09 2007-05-18 The Procter & Gamble Company Denture adhesive compositions
JP6245628B2 (ja) * 2013-02-27 2017-12-13 大王製紙株式会社 香り付き包装袋

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016198984A (ja) 2016-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7267858B2 (en) Packaging material for and packaged product of medical supplies and the like
US9260639B2 (en) Polyester adhesive composition
JP5390356B2 (ja) 粘着シート
US20220076595A1 (en) Compositions for removable labels
JPWO2011055827A1 (ja) 粘着剤組成物
JP2020084130A (ja) 複合フィルムからの脱離性を有するラミネート接着剤、積層体、及びシート状基材のリサイクル方法
BR112019010505A2 (pt) composição de adesivo laminado de baixa viscosidade e cura rápida
WO2010066525A1 (de) Pu-klebstoffen für sterilisierbare verbundfolien
US20170121578A1 (en) Polyurethane Laminating Adhesive Containing Filler
DE102005004789A1 (de) Biologisch abbaubare Folie und Folie/Kleber-System für ein Klebeband
JP6526466B2 (ja) 芳香部材およびこれを備える芳香性物品
WO2022254993A1 (ja) 溶融押出ラミネート用アンカーコート剤及び積層体
JP2010023502A (ja) 積層フィルム
JP2010264677A (ja) 積層体
JP2021102485A (ja) 包装用材料及び包装容器
JP5225578B2 (ja) 鉢巻きラベルおよび該ラベル付き物品
CN111971176B (zh) 无衬层水活化的水基乳液
JP6715676B2 (ja) 芳香シートおよびこれを備える物品
JP2010275441A (ja) ポリ乳酸系水性ラミネート用接着剤、エマルジョンおよびそれらを用いた積層体
JP6815409B2 (ja) 発泡性紙製品に用いる原材料シート及び発泡性紙製容器
WO2007115612A2 (de) Pu korkbeschichtung
JP2012517916A (ja) 紫外線架橋性保護層を含有する熱転写リボン
JP5115027B2 (ja) 積層体の製造方法
JP2021102487A (ja) 包装用材料及び包装容器
JP6750989B2 (ja) 芳香シートの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190508

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6526466

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250