JP6526425B2 - 発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、三原色の光を調光可能に発光する発光装置に関する。
従来、R(赤)、G(緑)、B(青)の各LEDを発光させる際、基板に実装されたFET(電界効果トランジスタ)を用いて各LEDを駆動することで、多くの色を発光させることが一般的に行われる。R、G、Bの各LEDをそれぞれ駆動する3つのFETは、単一の基板に実装されてもよいし、1枚ずつに分かれた基板に実装されてもよい。また、3つのLEDのうち、2つのLEDをそれぞれ駆動する2つのFETを同一の基板に実装し、残り1つのLEDを駆動する1つのFETを別の基板に実装してもよい。
2チャンネルのFETを実装したIC基板は、汎用性を有するので、広く利用されており、低コストである。このため、2チャンネルのFETを実装したIC基板を2枚用いて、赤色用のLED、緑色用のLED、青色用のLEDを駆動することが一般的に行われる。また、2枚のIC基板を積み重ねるように配置する(積層する)ことで、密になり、これらを収容するパッケージのサイズが小さくなる。
この種の先行技術として、発光部に備わる複数の発光素子に供給される電流のオン/オフ、及び少なくとも1つの発光素子に接続される抵抗素子の接続・切り離しにより発光素子に流れる電流量を調整し、発光部から発せられる光の色を変化させる発光装置が知られている(特許文献1参照)。
また、表示色のカラーバリエーションを選択可能であるとともに、照明として使用される車両用表示装置が知られている(特許文献2参照)。
特開2002−110375号公報 特開2000−39339号公報
しかしながら、2つのIC基板を用いて多くの色を発光させる場合、つぎのような課題があった。同一のIC基板に実装された、2つのFETによってそれぞれ駆動される緑色のLEDと青色のLEDのうち、一方のFETが発熱によって壊れ、このFETによって駆動されていたLEDが点灯しなくなると、同じIC基板に実装された他方のFETも、同様に発熱によって壊れ易くなり、このFETによって駆動されていたLEDも点灯しなくなる。つまり、緑色のLEDと青色のLEDの両方が消灯してしまう。この時、他方のIC基板に実装された赤色用のFETが赤色のLEDを駆動していると、本来、赤と緑と青とが混色された色の発光が、途中で赤色の発光に変わってしまうことになる。
車室内の照明灯に用いた場合、車室内の照明灯に赤色の光を用いることは、法規で禁じられているので、たとえ緑色や青色のLEDが点灯しなくても、赤色の光を発しないようにする工夫が必要であった。なお、赤色に限らず、緑色や青色等の色が禁じられている場合、同様に、それらの色の光を発しないようにする工夫が必要であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は単独で発光が許容されない色のみの光が発する確率を低減できる発光装置を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る発光装置は、下記(1)〜()を特徴としている。
(1) 三原色の光を調光可能に発光する発光装置であって、前記三原色の光をそれぞれ発する3つの色光源と、前記3つの色光源をそれぞれ駆動する3つの駆動部と、前記3つの駆動部のうち、第1の駆動部及び第2の駆動部が実装された第1の基板と、前記3つの駆動部のうち、前記第1の基板に実装されない、第3の駆動部が実装された第2の基板と、前記3つの駆動部に対し、それぞれに対応する前記色光源が発する光の光量を制御する信号を出力する制御部と、を備え、前記第1の駆動部は、前記三原色のうち、単独で発光が許容されない色の光を発する色光源を駆動し、前記第2の駆動部及び前記第3の駆動部は、それぞれ前記三原色のうち、単独で発光が許容された色の光を発する色光源を駆動する、こと。
上記(1)の構成の発光装置によれば、第1の基板に実装された第2の駆動部が発熱によって壊れると、第1の駆動部も壊れる可能性が高いので、単独で発光が許容されない色の光が発する可能性が減る。従って、単独で発光が許容されない色のみの光が発する確率を低減できる。
(2) 上記(1)の構成の発光装置であって、前記制御部は、前記第2の駆動部及び前記第3の駆動部に対し、前記第2の駆動部によって駆動される色光源と前記第3の駆動部によって駆動される色光源とを同時に発光させる信号を出力する、こと。
上記(2)の構成の発光装置によれば、第2の駆動部によって駆動される色光源と第3の駆動部によって駆動される色光源とが同時に発光する。従って、仮に第2の駆動部が発熱で壊れ、第1の駆動部が壊れずに動作しても、第2の基板に実装された第3の駆動部によって駆動される色光源が発光するので、単独で発光が許容されない色の光と、単独で発光が許容された色の光とが混色され、単独で発光が許容されない色とは近似しない色の光となる。従って、単独で発光が許容されない色の光を発することを防止できる。
(3) 上記(2)の構成の発光装置であって、前記制御部は、記憶媒体に登録された色データに基づく前記信号を出力し、前記記憶媒体には、前記単独で発光が許容されない色に近似する色の色データが登録されない、こと。
上記(3)の構成の発光装置によれば、単独で発光が許容されない色の光の光量が、単独で発光が許容された色の光の光量と比べて大きくなるような色データは登録されないので、単独で発光が供されない色に近似する色の光が発光しなくなる。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれかの構成の発光装置であって、車室内に設置された照明灯に搭載され、前記単独で発光が許容されない色は赤色である、こと。
上記(4)の構成の発光装置によれば、車室内を照明する照明灯に搭載されても、法規に違反するような赤色の光を発光しないので、法規を遵守することができる。
(5) 上記(1)〜(4)のいずれかの構成の発光装置であって、前記第2の基板には、色光源を駆動する駆動部として、前記第3の駆動部及び未使用の駆動部のみが実装されている、こと。
本発明によれば、第1の基板に実装されている第2の駆動部が発熱によって壊れると、第1の駆動部も壊れる可能性が高いので、単独で発光が許容されない色の光が発する可能性が減る。従って、単独で発光が許容されない色のみの光が発する確率を低減できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、発光装置の基本的構成を示す図である。 図2は、比較例における発光装置の基本的構成を示す図である。 図3は、変形例における発光装置の基本的構成を示す図である。 図4は、車室内照明装置の回路構成を示すブロック図である。 図5は、出力部及びイルミネーションにおける回路構成の一例を示す図である。 図6は、車室内照明装置が搭載される車両の車室内を上方から視た図である。 図7は、カラーテーブルに登録された色データを示す図である。
以下、本実施形態に係る発光装置について図面を用いて説明する。本実施形態の発光装置は、照明装置等、三原色の光を調光可能に発光する各種の装置に適用可能である。
(実施の形態)
始めに、本実施形態の発光装置の基本的構成及び動作について説明する。図1は発光装置5の基本的構成を示す図である。発光装置5は、2つのIC基板42、44を有する。IC基板42(第1の基板)には、パルス幅変調により赤(R)色のLED31rを駆動するFET55、及び青(B)色のLED31bを駆動するFET56が実装される。また、IC基板44(第2の基板)には、パルス幅変調により緑(G)色のLED31gを駆動するFET58、及び未使用のFET59が実装される。3つのFET55、56、58は、それぞれCPU7A、7B、7Cによって制御される。
ここで、三原色の光を発する3つのLED31r、31g、31bをそれぞれ駆動するFET55、58、56を、分割された2つのIC基板42、44に実装することは、背景技術の項で説明したような理由による。すなわち、2チャンネルのFETを実装したIC基板は、汎用性を有するので、広く利用されており、低コストである。このため、2チャンネルのFETを実装したIC基板を2枚用いて、赤色用のLED、緑色用のLED、青色用のLEDを駆動することが一般的に行われる。また、2枚のIC基板を積み重ねるように配置する(積層する)ことで、密になり、これらを収容するパッケージのサイズが小さくなる。なお、2チャンネルのFETを搭載した汎用性のあるIC基板を用いることにより、IC基板44に実装されたFET59は未使用のままとなる。
CPU7A、7B、7Cは、それぞれ色データに基づくR、G、Bの各Duty値を用いて、PWM変調により赤色用のFET55、緑色用のFET58、青色用のFET56を制御する。赤色用のFET55、緑色用のFET58及び青色用のFET56が、R、G、Bの各Duty値に応じたパルス幅分だけ、赤色用LED31r、緑色用LED31g及び青色用LED31bをそれぞれオンにすることで、赤色用LED31r、緑色用LED31g及び青色用LED31bは、それぞれ各Duty値に応じた光量分の、赤色の光、緑色の光及び青色の光を発し、これら三原色の光を調光する。本実施形態では、三原色のうち、赤色は単独で発光が許容されない色であり、緑色及び青色は単独で発光が許容される色である。
このような構成を有する発光装置5では、長時間に亘って大きな光量で点灯し続けた場合等、何らかの理由で、赤色用のFET55、緑色用のFET58あるいは青色用のFET56が発熱によって壊れることがある。例えば、青色用のFET56が発熱によって壊れた場合、赤色用のFET55と青色用のFET56とが同一のIC基板42に実装されているので、IC基板42を通じて熱が伝搬し、赤色用のFET55も同様に壊れる(道連れになる)可能性が高いことが想定される。
このように、青色用のFET56が壊れると、同じIC基板42に実装されている赤色用のFET55も壊れる可能性が高いので、赤色のLED31rが単独で発光する、つまり、単独で発光が許容されない赤色のみの光が発してしまう可能性が減る。
図2は比較例における発光装置100の基本的構成を示す図である。発光装置100では、三原色の光を発する3つのLEDのうち、緑色用のLED132を駆動するFET112と青色用のLED133を駆動するFET114は、同一のIC基板110に実装される。また、赤色用のLED131を駆動するFET122は別のIC基板120に実装される。なお、IC基板120に実装されているFET124は未使用である。緑色用のFET112、青色用のFET114及び赤色用のFET122は、それぞれCPU107A、107B及び107Cによって制御される。
比較例の発光装置100では、緑色用のFET112あるいは青色用のFET114が発熱により壊れると、同一のIC基板110に実装されるこれら両方のFETが壊れる可能性が高い。この結果、IC基板120に実装される赤色用のFET122だけが動作し、赤色のみの光が発するおそれがある。比較例のように、赤色用のFET122を単独でIC基板120に実装する場合と比べ、本実施形態の発光装置5では、前述したように、単独で発光が許容されない赤色のみの光が発する確率を大幅に低減できる。また、仮に単一のIC基板に、赤色用のFET、緑色用のFET及び青色用のFETが全て実装される場合と比べても、本実施形態では別のIC基板44に緑色用のFET58が実装されているので、赤色の光が単独で発する確率を低減できる。
さらに、赤色用LED31r、緑色用LED31g及び青色用LED31bを発光させる場合、緑色の光と青色の光を常に同時に発することで、本実施形態(図1参照)の場合、仮に青色用のFET56が発熱で壊れ、赤色用のFET55が壊れずに動作していても、別のIC基板44に実装された緑色用のFET58が動作し、緑色の光が発するので、赤色の光と緑色の光とが混色され、単独で発光が許容されない色とは近似しない色である、黄色に近い光となる。従って、単独で発光が許容されない赤色のみの光(単色光)が発することを防止できる。
(変形例)
図3は変形例における発光装置5Aの基本的構成を示す図である。発光装置5Aでは、IC基板42には、赤色用のFET55と緑色用のFET58とが実装される。また、IC基板44には、青色用のFET56と未使用のFET59とが実装される。この場合も、図1の場合と同様、赤色のLED31rが単独で発光する、つまり赤色のみの光が発してしまう可能性が減り、また、緑色の光と青色の光とが常に同時に発した場合、単独で発光が許容されない赤色のみの光(単色光)が発することを防止できる。
(実施例)
つぎに、上記構成を有する発光装置の一例として、車室内照明装置に適用された場合を示す。図4は車室内照明装置10の回路構成を示すブロック図である。車室内照明装置10は、イルミネーションECU(electronic control unit)20を中心に構成される。イルミネーションECU20は、車載ネットワーク(例えば、CAN)を介して他のデバイスと通信可能なコネクタ8に接続され、各種の負荷を制御可能なデバイスであり、制御部21、通信部23、入力部25、出力部24及び電源部22を内蔵する。
なお、イルミネーションECUは、ワイヤーハーネス(幹線)を介してメインECUに接続されるコネクタに内蔵され、このコネクタに接続される各種の負荷を制御可能なコネクタ(制御機能付きコネクタ)として実現されてもよい。この場合、イルミネーションECUは、ワイヤーハーネスを介してメインECUから送られるオン信号によって起動し、照明灯等の負荷を制御する。
制御部21は、周知のCPU21z、ROM等を内蔵し、車室内照明装置10の各部の動作を制御する。通信部23は、車載ネットワークのコネクタ8に接続され、車載ネットワークに接続されたメインECU14やメータECU15等の各種のデバイスと通信可能である。
入力部25は、周囲の明るさを検知する照度センサからの信号、パーソナルランプ(図示せず)の点灯・消灯をそれぞれ切り替えるパーソナルスイッチ(図示せず)のオン/オフ信号、リアルームランプを点灯あるいは消灯に切り替えるリアルームスイッチのオン/オフ信号等を入力する。
出力部24は、イルミネーション31、33を調光する信号を出力する。本実施形態では、イルミネーション31、33の調光は、PWM(Pulse Width Modulation)制御によって行われる。電源部22は、コネクタ8を介してバッテリ電圧を入力し、イルミネーションECU20内の各部に電力を供給する。
イルミネーション(装飾灯)31、33は、車室4の天井に設置され、主に間接照明として使用され、演出時に照明光の色あいや明るさが車室内の雰囲気に合わせて変更されることで、乗客(乗員)に照明のおもてなしを行う。イルミネーション31は、赤色のLED31r、緑色のLED31g及び青色のLED31bを有し、それぞれの光量を調節することで、100万色以上の色で照明可能である。同様に、イルミネーション33も、赤色のLED33r、緑色のLED33g及び青色のLED33bを有し、それぞれの光量を調節することで、100万色以上の色で照明可能である。なお、RGB各色のLED(発光ダイオード)の代わりに、有機ELや液晶表示器(LCD)等の発光素子、白熱灯等が用いられてもよい。
テーブルメモリ28(記憶媒体)は、半導体メモリからなるROM(Read Only memory)で構成され、カラーテーブル52(図7参照)を記憶する。
また、コネクタ8には、車室内の各部に配置された各種のECUを統括的に管理するメインECU14や、メータECU15が接続される。メータECU15は、インストルメントパネル18に設置されたメータパネル70の表示を制御し、また、ハンドル71に設けられたステアリングSW65と接続され、ステアリングSW65のスイッチ状態を入力する。
図5は出力部24及びイルミネーション31における回路構成の一例を示す図である。出力部24は、前述したIC基板42及びIC基板44を内蔵する。IC基板42には、前述したように、2チャンネル分のFET55及びFET56が実装される。赤色のLED31rのアノード端子は、抵抗R1を介してバッテリに接続され、そのカソード端子は、FET55のドレイン端子に接続される。FET55のソース端子は接地され、そのゲート端子はCPU21zの出力ポートP1に接続される。CPU21zが、出力ポートP1を介してFET55のゲート端子に対し、赤色のLED31rを駆動するパルス信号を出力することで、そのパルス幅に応じた光量だけ赤色のLED31rは点灯する。
パルス幅変調には、周波数として例えば200Hzのパルス信号が用いられ、デューティ(Duty)比0%〜100%の範囲で可変自在である。また、パルス幅変調を行う場合、CPU21zは、あらかじめテーブルメモリ28に色データが登録されたテーブル52(図7参照)を記憶しておき、このテーブルから所望の色データを選択し、R、G、B各色のDuty値を読み込むことで、LEDの光量を調節する。
同様に、青色のLED31bのアノード端子は、抵抗R2を介してバッテリに接続され、そのカソード端子は、FET56のドレイン端子に接続される。FET56のソース端子は接地され、そのゲート端子はCPU21zの出力ポートP2に接続される。CPU21zが、出力ポートP2を介してFET56のゲート端子に対し、青色のLED31bを駆動するパルス信号を出力することで、そのパルス幅に応じた光量で青色のLED31bは点灯する。
一方、IC基板44には、2チャンネル分のFET58及びFET59が実装される。緑色のLED31gのアノード端子は、抵抗R3を介してバッテリに接続され、そのカソード端子は、FET58のドレイン端子に接続される。FET58のソース端子は接地され、そのゲート端子はCPU21zの出力ポートP3に接続される。CPU21zが、出力ポートP3を介してFET58のゲート端子に対し、緑色のLED31gを駆動するパルス信号を出力することで、そのパルス幅に応じた光量で緑色のLED31gは点灯する。また、FET59は未使用であり、接続されない。
図6は車室内照明装置10が搭載される車両1の車室内を上方から視た図である。車両1は、座席が3列に設けられた7人乗り用のワンボックスカーである。車室4は、運転席3側の前方車室が乗員(搭乗者)側の後方車室から遮光されない一様な空間である。車室4内の中央及び後方の天井には、車室4を間接照明で照明するイルミネーション31、33がそれぞれ設置されている。なお、ここでは、2つのイルミネーション31、33の両方を点灯させる場合を示すが、いずれか一方だけ点灯させてもよい。
図7はカラーテーブル52に登録された色データを示す図である。カラーテーブル52は、前述したように、テーブルメモリ28に記憶されている。カラーテーブル52の各行には、カラー番号CがC1、C2、C3と付されている。カラー番号Cは、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の色あいを表す。ここでは、一例として緑系の色あいが示されている。なお、寒色、暖色、中性色等、他の系統の色あいでもよいことは勿論である。カラーテーブル52の各列には、輝度番号DがD1、D2、…、D(N)と付されている。輝度番号Dは、R、G、Bの光量を表す。カラー番号Cと輝度番号Dとで特定される色データは、R、G、BそれぞれのDuty値で表される。ここでは、緑系の色として、カラー番号Cが大きくなる程、緑色が強く表われ、輝度番号Dが大きくなる程、Duty値が小さくなって暗くなるように、色データが登録されている。
ここで、いずれのカラー番号Cにおいても、RGB全てのDuty値が値0である場合を除き、緑(G)色と青(B)色のいずれか一方のDuty値が値0になるような、色データは存在し無い。つまり、イルミネーション31が点灯している場合、常に、緑色の光と青色の光とが同時に発せられる。従って、赤色のみの光が単独で発している状態は回避される。また、単独で発光が許容されていない赤色に近似する色、つまり赤みがかった色の光が照明されないように、色テーブルには、赤色の光のDuty値(光量)が青色や緑色の光のDuty値と比べて大きくなるような色データは登録されていない。これにより、法規に違反するような赤みがかった色(赤に近似する色)の光が発光しなくなり、法規を遵守することができる。緑色と青色の光が同時に発光する例として、赤色の単独での発光禁止の観点から、赤に近い色となるような色データを除いた結果として得られる色データを用いた場合、あるいは積極的に緑色と青色の光が同時に発光するような色データを設定した場合が挙げられる。
上記構成を有する車室内照明装置10の動作を示す。運転者がステアリングSW65を用いて照明の演出を設定し、メータパネル70に表示された色データ(図7参照)の中から所望の色データを選択する。色データの選択では、カラー番号Cと輝度番号Dを指定することで、対応する1つの色データが決定されてもよいし、図7に含まれる色データのうち、代表的な色データを例えば16種類抽出し、代表的な色データをイメージさせるカラー名称をメータパネル70に複数表示し、ステアリングSW65で1つのカラー名称を指定することで、決定されてもよい。
イルミネーションECU20の制御部21内のCPU21zは、この選択された色データに対応する、R、G、Bの各Duty値を用いて、PWM変調により、出力部24に含まれる赤色用のFET55、緑色用のFET58、青色用のFET56を制御する。赤色用のFET55、緑色用のFET58及び青色用のFET56が、R、G、Bの各Duty値に応じたパルス幅分だけ、赤色用LED31r、緑色用LED31g及び青色用LED31bをそれぞれオンにすることで、赤色用LED31r、緑色用LED31g及び青色用LED31bは、それぞれ各Duty値に応じた光量分の、赤色の光、緑色の光及び青色の光を発し、これら三原色の光を調光する。これにより、イルミネーション31、33は、車室内のムード(雰囲気)に合った所望の色の照明光で車室内を照明することができる。
発光装置5の場合と同様、車室内照明装置10では、長時間に亘って大きな光量で点灯し続けた場合等、何らかの理由で、赤色用のFET55、緑色用のFET58あるいは青色用のFET56が発熱によって壊れる場合がある。例えば、青色用のFET56が発熱によって壊れた場合、同一のIC基板42を通じて熱が伝搬する赤色用のFET55も同様に壊れる(道連れになる)可能性が高いことが想定される。
このように、同一のIC基板42に実装されている青色用のFET56が壊れると、赤色用のFET55も壊れる可能性が高いので、赤色のLED31rが単独で発光する、つまり赤色の装飾光で照明されてしまう可能性が減る。従って、赤色用のFETを単独でIC基板に実装する場合(図2参照)と比べ、法規に反する赤色のみの光が発する確率を大幅に低減できる。また、仮に単一のIC基板に、赤色用のFET55、緑色用のFET58及び青色用のFET56が全て実装される場合と比べても、本実施形態では別のIC基板44に緑色用のFET58が実装されているので、赤色の光が単独で発する確率を低減できる。
さらに、カラー(色)テーブル52に登録されている色データを用いて、赤色用LED31r、緑色用LED31g及び青色用LED31bを発光させる場合、緑色の光と青色の光とが常に同時に発する。従って、仮に青色用のFET56が発熱で壊れ、赤色用のFET55が壊れずに動作しても、別のIC基板44に実装された緑色用のFET58が動作し、緑色の光が発せられるので、赤色の光と緑色の光とが混色され、単独で発光が許容されない色とは近似しない色である、黄色に近い光となる。従って、法規に反する赤色のみの光(単色光)が発することを防止できる。
なお、同一のIC基板42に実装されている青色用のFET56が発熱で壊れても、赤色用のFET55が動作しており、別のIC基板44に実装された緑色用のFET58が発熱で壊れることも想定されるが、極めて稀なことであり、実際上、起こりえないと考えられる。また、変形例(図3参照)で示したように、赤色用のFETと同一のIC基板に実装されている緑色用のFETが壊れた場合には、赤色と青色の混色の光となるか、赤色のFETも壊れて青色の光のみとなる。従って、法規に反する赤色のみの光(単色光)が発することを回避できる。これにより、法規を遵守することができる。
なお、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態は、本発明の技術的範囲内で種々の変形や改良等を伴うことができる。
例えば、カラーテーブル52では、G、Bの両LEDを同時に点灯させる場合を示したが、GのLEDのみ、あるいはBのLEDのみ点灯させてもよい。
また、上記実施形態では、RGB各色の光を発光する色光源として、LED(発光ダイオード)を用いたが、これに限らず、有機ELや液晶表示器(LCD)等の発光素子、白熱灯等が用いられてもよい。
また、イルミネーションECUは、ワイヤーハーネス(幹線)を介してメインECUに接続されるコネクタに内蔵され、このコネクタに接続される各種の負荷を制御可能なコネクタ(制御機能付きコネクタ)として実現されてもよい。
また、上記実施形態では、車室の天井に設置されたイルミネーションをムードに合った色の装飾光で照明する際、法規に反する赤色の光で照明されないように対策が施された場合を示したが、本発明の発光装置は、車両に限定されるものではなく、種々の用途に適用可能である。例えば、植物工場、現像所等の特定の環境において、赤色に限らず、緑色や青色等の光が単独で許容されないような、特定の色系統の光しか許容されないような場所においても有効である。
また、上記実施形態では、電界効果トランジスタ(FET)を用いてLEDを駆動していたが、電流増幅型のバイポーラトランジスタを用いてLEDを駆動してもよい。また、点灯制御する際、PWM制御の代わりに、PFM制御(パルス周波数変調)でLEDを駆動してもよい。
ここで、上述した本発明に係る発光装置の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 三原色の光を調光可能に発光する発光装置(5)であって、
前記三原色の光をそれぞれ発する3つの色光源(31r、31b、31g)と、
前記3つの色光源をそれぞれ駆動する3つの駆動部と、
前記3つの駆動部のうち、第1の駆動部(FET55)及び第2の駆動部(FET56)が実装された第1の基板(IC基板42)と、
前記3つの駆動部のうち、前記第1の基板(IC基板42)に実装されない、第3の駆動部(FET58)が実装された第2の基板(IC基板44)と、
前記3つの駆動部に対し、それぞれに対応する前記色光源が発する光の光量を制御する信号を出力する制御部(7A、7B、7C)と、
を備え、
前記第1の駆動部(FET55)は、前記三原色のうち、単独で発光が許容されない色の光を発する色光源を駆動し、前記第2の駆動部(FET56)及び前記第3の駆動部(FET58)は、それぞれ前記三原色のうち、単独で発光が許容された色の光を発する色光源を駆動する、
ことを特徴とする発光装置(5)。
[2] 前記制御部は、前記第2の駆動部(FET56)及び前記第3の駆動部(FET58)に対し、前記第2の駆動部(FET56)によって駆動される色光源と前記第3の駆動部(FET58)によって駆動される色光源とを同時に発光させる信号を出力する、
ことを特徴とする上記[1]に記載の発光装置(5)。
[3] 前記制御部(7A、7B、7C)は、記憶媒体(テーブルメモリ28)に登録された色データに基づく前記信号を出力し、
前記記憶媒体(テーブルメモリ28)には、前記単独で発光が許容されない色に近似する色の色データが登録されない、
ことを特徴とする上記[2]に記載の発光装置(5)。
[4] 車室内に設置された照明灯に搭載され、
前記単独で発光が許容されない色は赤色である、
ことを特徴とする上記[1]ないし[3]のいずれかに記載の発光装置(5)。
1 車両
3 運転席
4 車室
5 発光装置
7A、7B、7C、21z CPU
8 コネクタ
10 車室内照明装置
14 メインECU
15 メータECU
18 インストルメントパネル
20 イルミネーションECU
21 制御部
22 電源部
23 通信部
24 出力部
25 入力部
28 テーブルメモリ
31、33 イルミネーション
31r、33r、131 赤色のLED
31g、33g、132 緑色のLED
31b、33b、133 青色のLED
42、44、110、120 IC基板
52 カラーテーブル
55、56、56A、58、58A、59、112、114、122、124 FET
70 メータパネル
71 ハンドル

Claims (5)

  1. 三原色の光を調光可能に発光する発光装置であって、
    前記三原色の光をそれぞれ発する3つの色光源と、
    前記3つの色光源をそれぞれ駆動する3つの駆動部と、
    前記3つの駆動部のうち、第1の駆動部及び第2の駆動部が実装された第1の基板と、
    前記3つの駆動部のうち、前記第1の基板に実装されない、第3の駆動部が実装された第2の基板と、
    前記3つの駆動部に対し、それぞれに対応する前記色光源が発する光の光量を制御する信号を出力する制御部と、
    を備え、
    前記第1の駆動部は、前記三原色のうち、単独で発光が許容されない色の光を発する色光源を駆動し、前記第2の駆動部及び前記第3の駆動部は、それぞれ前記三原色のうち、単独で発光が許容された色の光を発する色光源を駆動する、
    ことを特徴とする発光装置。
  2. 前記制御部は、前記第2の駆動部及び前記第3の駆動部に対し、前記第2の駆動部によって駆動される色光源と前記第3の駆動部によって駆動される色光源とを同時に発光させる信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記制御部は、記憶媒体に登録された色データに基づく前記信号を出力し、
    前記記憶媒体には、前記単独で発光が許容されない色に近似する色の色データが登録されない、
    ことを特徴とする請求項2に記載の発光装置。
  4. 車室内に設置された照明灯に搭載され、
    前記単独で発光が許容されない色は赤色である、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の発光装置。
  5. 前記第2の基板には、色光源を駆動する駆動部として、前記第3の駆動部及び未使用の駆動部のみが実装されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の発光装置。
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