JP6526294B2 - 撮像装置及びレンズ装置 - Google Patents
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Description
本発明は、撮像装置及びレンズ装置に関し、特に電子カメラや顕微鏡等に利用されるオートフォーカスに関するするものである。
従来から、マイクロレンズ及びその光軸に対して光電変換部の相対位置を偏位させた画素を2次元的に多数配置した撮像素子が焦点検出素子の機能も兼ねている撮像装置が提案されている。これは、撮像装置の焦点検出方法の1つで、撮像素子に形成された焦点検出画素により位相差方式の焦点検出を行う撮像面位相差方式である。
特許文献1では、1つの画素に対して、1つのマイクロレンズと複数に分割された光電変換部が形成されている2次元撮像素子を用いた撮像装置が開示されている。分割された光電変換部は、1つのマイクロレンズを介して撮影レンズの射出瞳の異なる領域を受光するように構成され、瞳分割を行っている。これらの分割された光電変換部(焦点検出画素)で受光したそれぞれの焦点検出信号から像ずれ量を求め、像ずれ量と変換係数からデフォーカス量を算出することで、位相差方式の焦点検出を行うことができる。また、特許文献2では、分割された光電変換部で受光した焦点検出信号を加算することにより撮像信号を生成することが開示されている。
また、特許文献3では、複数の撮像画素からなる2次元撮像素子に、部分的に1対の焦点検出画素が配置された撮像装置が開示されている。1対の焦点検出画素は、開口部を有する遮光層により、撮影レンズの射出瞳の異なる領域を受光するように構成され、瞳分割を行っている。2次元撮像素子の大部分に配置された撮像画素で撮像信号を取得し、一部に配置された焦点検出画素の焦点検出信号から像ずれ量を求めて、位相差方式の焦点検出を行うことが開示されている。
ところで、撮影時においては、焦点検出画素群に向かう光束の一部が撮影光学系(レンズ、絞り等の光学素子やこれを保持する鏡筒を含む)によって遮られる、いわゆるケラレが発生している場合がある。ケラレの発生は、生成された一対の撮像信号のうち少なくとも一方に、光量の低下による画像信号の強度むら(焦点検出用画素ごとの受光感度のむら:以下、シェーディングという)を生じさせる。このようなケラレによる撮像信号レベルの低下やシェーディングは、生成された一対の撮像信号の一致度を低下させ、焦点検出の精度を低下させることがある。
そこで、従来から、撮影光学系の異なる射出瞳領域を通過した光束を受光する画素群から得た一対の撮像信号のシェーディングを補正する技術が開示されている。例えば、特許文献4では、撮像素子の像高と歪曲収差量とのプロットを記憶し、その値から近似関数を導出することにより、データの必要量を抑えた歪曲左右差補正を行うことが記載されている。
良好な焦点検出を行うためにはシェーディングの補正を高精度に行う必要がある。しかし、高精度にシェーディング補正を行うと、演算規模が大きくなり、演算処理に時間がかかるという課題がある。
また、交換レンズの場合、レンズ絞り値が開放側で、撮像素子の像高が高い場合には、複数のレンズ枠、絞り枠によりレンズ枠ケラレが生じ、レンズ毎に実効絞り値が変化する。そのため、交換レンズの機種によっては、中央像高の基準絞り値に応じて算出された変換係数では精度が十分ではなく、焦点検出性能が低下することがあるという課題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、焦点検出信号間の像ずれ量からデフォーカス量への換算に必要な変換係数の算出精度を改善し、焦点検出性能を向上することを目的とする。また、演算処理を低減した高精度なシェーディング補正を行うことを目的とする。
上述のような課題を解決するために、本発明の技術的特徴としては、撮像素子に複数配列された撮影光学系の第1瞳部分領域を通過する光束を受光する第1焦点検出画素の受光信号に基づいて第1焦点検出信号を生成し、前記第1瞳部分領域と異なる前記撮影光学系の第2瞳部分領域を通過する光束を受光する第2焦点検出画素の受光信号に基づいて第2焦点検出信号を生成する生成手段と、前記第1焦点検出信号と前記第2焦点検出信号に基づいて像ずれ量を算出し、前記像ずれ量と変換係数からデフォーカス量を検出する検出手段と、前記撮影光学系の光量情報を取得する取得手段と、前記光量情報、前記撮影光学系の絞り値、及び射出瞳距離に応じて、前記変換係数を算出する算出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明により、焦点検出信号間の像ずれ量からデフォーカス量への換算に必要な変換係数の算出精度を改善し、焦点検出性能を向上することができる。また、演算処理を低減した高精度なシェーディング補正を行うことができる。
以下、本発明の例示的な実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
<全体構成>
図1は本発明における撮像素子を有する撮像装置の一例であるカメラの構成図を示している。同図において、101は撮影光学系の先端に配置された第1レンズ群で、光軸方向に進退可能に保持される。102は絞り兼用シャッタで、その開口径を調節することで撮影時の光量調節を行なうほか、静止画撮影時には露光秒時調節用シャッタとしての機能も備える。103は第2レンズ群である。そして前記絞り兼用シャッタ102及び第2レンズ群103は一体となって光軸方向に進退し、前記第1レンズ群101の進退動作との連動により、変倍作用(ズーム機能)をなす。
図1は本発明における撮像素子を有する撮像装置の一例であるカメラの構成図を示している。同図において、101は撮影光学系の先端に配置された第1レンズ群で、光軸方向に進退可能に保持される。102は絞り兼用シャッタで、その開口径を調節することで撮影時の光量調節を行なうほか、静止画撮影時には露光秒時調節用シャッタとしての機能も備える。103は第2レンズ群である。そして前記絞り兼用シャッタ102及び第2レンズ群103は一体となって光軸方向に進退し、前記第1レンズ群101の進退動作との連動により、変倍作用(ズーム機能)をなす。
105は第3レンズ群で、光軸方向の進退により、焦点調節を行なう(以下、フォーカスレンズともいう)。106は光学的ローパスフィルタで、撮影画像の偽色やモアレを軽減するための光学素子である。107は2次元CMOSフォトセンサーと周辺回路からなる撮像素子であり、撮影光学系の結像面に配置される。
111はズームアクチュエータで、不図示のカム筒を回動することで、第1レンズ群101ないし第2レンズ群103を光軸方向に進退駆動し、変倍操作を行なう。112は絞りシャッタアクチュエータで、絞り兼用シャッタ102の開口径を制御して撮影光量を調節すると共に、静止画撮影時の露光時間制御を行なう。114はフォーカスアクチュエータで、第3レンズ群105を光軸方向に進退駆動して焦点調節を行なう。
115は撮影時の被写体照明用電子フラッシュで、キセノン管を用いた閃光照明装置が好適だが、連続発光するLEDを備えた照明装置を用いても良い。116はAF補助光手段で、所定の開口パターンを有したマスクの像を、投光レンズを介して被写界に投影し、暗い被写体あるいは低コントラスト被写体に対する焦点検出能力を向上させる。
121は、カメラ本体の種々の制御を司るカメラ内のCPUで、演算部、ROM、RAM、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェイス回路等を有する。そして、ROMに記憶された所定のプログラムに基づいて、カメラが有する各種回路を駆動し、AF、撮像、画像処理と記録等の一連の動作を実行する。
また、CPU121には、後述の撮像素子の出力信号を用いた焦点調節で必要となる補正値算出係数が記憶されている。この補正値算出係数は、第3レンズ群105の位置に対応したフォーカス状態、第1レンズ群101ないし第2レンズ群103の位置に対応したズーム状態、撮影光学系のF値、撮像素子の設定瞳距離、画素サイズ毎に複数用意されている。焦点調節を行う際は、撮影光学系の焦点調節状態(フォーカス状態、ズーム状態)と絞り値、撮像素子の設定瞳距離、画素サイズの組み合わせに応じて最適な補正値算出係数が選択される。そして、選択された補正値算出係数と撮像素子の像高から補正値が算出される構成となっている。
本実施例1では、補正値算出係数をCPU121に記憶するように構成したが、記憶する手段はこれに限らない。例えば、交換レンズ式の撮像装置においては、撮影光学系を有する交換レンズが、不揮発性メモリを有し、そのメモリに上述の補正値算出係数を記憶してもよい。この場合には、撮影光学系の焦点調節状態に応じて、補正値算出係数を撮像装置に送信すればよい。
122は電子フラッシュ制御回路で、撮影動作に同期して照明手段115を点灯制御する。123は補助光駆動回路で、焦点検出動作に同期してAF補助光手段116を点灯制御する。124は撮像素子駆動回路で、撮像素子107の撮像動作を制御するとともに、取得した画像信号をA/D変換してCPU121に送信する。125は画像処理回路で、撮像素子107が取得した画像のγ変換、カラー補間、JPEG圧縮等の処理を行なう。
126はフォーカス駆動回路で、焦点検出結果に基づいてフォーカスアクチュエータ114を駆動制御し、第3レンズ群105を光軸方向に進退駆動して焦点調節を行なう。128は絞りシャッタ駆動回路で、絞りシャッタアクチュエータ112を駆動制御して絞り兼用シャッタ102の開口を制御する。129はズーム駆動回路で、撮影者のズーム操作に応じてズームアクチュエータ111を駆動する。
131はLCD等の表示装置で、カメラの撮影モードに関する情報、撮影前のプレビュー画像と撮影後の確認用画像、焦点検出時の焦点検出領域の枠や合焦状態表示画像等を表示する。132は操作スイッチ群で、電源スイッチ、レリーズ(撮影トリガ)スイッチ、ズーム操作スイッチ、撮影モード選択スイッチ等で構成される。133は着脱可能なフラッシュメモリで、取得された画像を記録する。
<撮像素子>
本実施例1における撮像素子の撮像画素(及び焦点検出画素)の配列の概略図を図2に示す。
本実施例1における撮像素子の撮像画素(及び焦点検出画素)の配列の概略図を図2に示す。
図2は、本実施例1の2次元CMOSセンサー(撮像素子)の画素(撮像画素)配列を4列×4行の範囲で、焦点検出画素配列を8列×4行の範囲で示したものである。
実施例1において、図2に示した2列×2行の画素群200は、R(赤)の分光感度を有する画素200Rが左上に、G(緑)の分光感度を有する画素200Gが右上と左下に、B(青)の分光感度を有する画素200Bが右下に配置されている。さらに、各画素は2列×1行に配列された第1焦点検出画素201と第2焦点検出画素202により構成されている。
図2に示した4列×4行の画素(8列×4行の焦点検出画素)を面上に多数配置し、撮像画像(焦点検出信号)の取得を可能としている。本実施例1では、画素の周期Pが4μm、画素数Nが横5575列×縦3725行=約2075万画素、焦点検出画素の列方向周期PAFが2μm、焦点検出画素数NAFが横11150列×縦3725行=約4150万画素の撮像素子として説明を行う。
図2に示した撮像素子の1つの画素200Gを、撮像素子の受光面側(+z側)から見た平面図を図3(a)に示し、図3(a)のa−a断面を−y側から見た断面図を図3(b)に示す。
図3に示すように、本実施例1の画素200Gでは、各画素の受光側に入射光を集光するためのマイクロレンズ305が形成され、x方向にNH分割(2分割)、y方向にNV分割(1分割)された光電変換部301と光電変換部302が形成される。光電変換部301と光電変換部302が、それぞれ、第1焦点検出画素201と第2焦点検出画素202に対応する。
光電変換部301と光電変換部302は、p型層とn型層の間にイントリンシック層を挟んだpin構造フォトダイオードとしても良いし、必要に応じて、イントリンシック層を省略し、pn接合フォトダイオードとしても良い。
各画素には、マイクロレンズ305と、光電変換部301および光電変換部302との間に、カラーフィルター306が形成される。また、必要に応じて、各副画素毎にカラーフィルターの分光透過率を変えても良いし、カラーフィルターを省略しても良い。
図3に示した画素200Gに入射した光は、マイクロレンズ305により集光され、カラーフィルター306で分光されたのち、光電変換部301と光電変換部302で受光される。
光電変換部301と光電変換部302では、受光量に応じて電子とホールが対生成し、空乏層で分離された後、負電荷の電子はn型層(不図示)に蓄積され、一方、ホールは定電圧源(不図示)に接続されたp型層を通じて撮像素子外部へ排出される。
光電変換部301と光電変換部302のn型層(不図示)に蓄積された電子は、転送ゲートを介して、静電容量部(FD)に転送され、電圧信号に変換される。
図3に示した本実施例1の画素構造と瞳分割との対応関係を示した概略説明図を図4に示す。図3(a)に示した本実施例1の画素構造のa−a断面を+y側から見た断面図と撮影光学系の射出瞳面を図4に示す。図4では、射出瞳面の座標軸と対応を取るために、断面図のx軸とy軸を図3に対して反転させている。
図4で、第1焦点検出画素201の第1瞳部分領域501は、重心が−x方向に偏心している光電変換部301の受光面と、マイクロレンズによって、概ね、共役関係になっており、第1焦点検出画素201で受光可能な瞳領域を表している。第1焦点検出画素201の第1瞳部分領域501は、瞳面上で+X側に重心が偏心している。
図4で、第2焦点検出画素202の第2瞳部分領域502は、重心が+x方向に偏心している光電変換部302の受光面と、マイクロレンズによって、概ね、共役関係になっており、第2焦点検出画素202で受光可能な瞳領域を表している。第2焦点検出画素202の第2瞳部分領域502は、瞳面上で−X側に重心が偏心している。
また、図4で、瞳領域500は、光電変換部301と光電変換部302(第1焦点検出画素201と第2焦点検出画素202)を全て合わせた際の画素200G全体で受光可能な瞳領域である。
撮像面位相差AFでは、撮像素子のマイクロレンズを利用して瞳分割するため回折の影響を受ける。図4で、射出瞳面までの瞳距離が数10mmであるのに対し、マイクロレンズの直径は数μmである。そのため、マイクロレンズの絞り値が数万となり、数10mmレベルの回折ボケが生じる。よって、光電変換部の受光面の像は、明瞭な瞳領域や瞳部分領域とはならずに、瞳強度分布(受光率の入射角分布)となる。
本実施例1の撮像素子と瞳分割との対応関係を示した概略図を図5に示す。第1瞳部分領域501と第2瞳部分領域502の異なる瞳部分領域を通過した光束は、撮像素子の各画素に、それぞれ、異なる角度で入射し、2×1分割された第1焦点検出画素201と第2焦点検出画素202で受光される。本実施例1は、瞳領域が水平方向に2つに瞳分割されている例である。必要に応じて、垂直方向に瞳分割を行っても良い。
本実施例1の撮像素子は、第1焦点検出画素と、第2焦点検出画素とを有する撮像画素が複数配列されている。
第1焦点検出画素は、撮影光学系の第1瞳部分領域を通過する光束を受光する。また、第2焦点検出画素は、第1瞳部分領域と異なる撮影光学系の第2瞳部分領域を通過する光束を受光する。また、撮像画素は、撮影光学系の第1瞳部分領域と第2瞳部分領域を合わせた瞳領域を通過する光束を受光する。本実施例1の撮像素子では、それぞれの撮像画素が第1焦点検出画素と第2焦点検出画素から構成されている。
必要に応じて、撮像画素と第1焦点検出画素、第2焦点検出画素を個別の画素構成とし、撮像画素配列の一部に、第1焦点検出画素と第2焦点検出画素を部分的に配置する構成としても良い。
本実施例1では、撮像素子の各画素の第1焦点検出画素201の受光信号を集めて第1焦点信号を生成し、各画素の第2焦点検出画素202の受光信号を集めて第2焦点信号を生成して焦点検出を行う。また、撮像素子の各画素毎に、第1焦点検出画素201と第2焦点検出画素202の信号を加算することで、有効画素数Nの解像度の撮像信号(撮像画像)を生成する。
<デフォーカス量と像ずれ量の関係>
以下、本実施例1の撮像素子により取得される第1焦点検出信号と第2焦点検出信号のデフォーカス量と像ずれ量の関係について説明する。
以下、本実施例1の撮像素子により取得される第1焦点検出信号と第2焦点検出信号のデフォーカス量と像ずれ量の関係について説明する。
図6に、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号のデフォーカス量と第1焦点検出信号と第2焦点検出信号間の像ずれ量の概略関係図を示す。撮像面800に本実施例1の撮像素子(不図示)が配置され、図4、図5と同様に、撮影光学系の射出瞳が、第1瞳部分領域501と第2瞳部分領域502に2分割される。
デフォーカス量dは、被写体の結像位置から撮像面までの距離を大きさ|d|とし、被写体の結像位置が撮像面より被写体側にある前ピン状態を負符号(d<0)として定義される。また、被写体の結像位置が撮像面より被写体の反対側にある後ピン状態を正符号(d>0)として定義される。被写体の結像位置が撮像面(合焦位置)にある合焦状態はd=0である。図5で、被写体801は合焦状態(d=0)の例を示しており、被写体802は前ピン状態(d<0)の例を示している。前ピン状態(d<0)と後ピン状態(d>0)を合わせて、デフォーカス状態(|d|>0)とする。
前ピン状態(d<0)では、被写体802からの光束のうち、第1瞳部分領域501(第2瞳部分領域502)を通過した光束は、一度、集光した後、光束の重心位置G1(G2)を中心として幅Γ1(Γ2)に広がり、撮像面800でボケた像となる。ボケた像は、撮像素子に配列された各画素を構成する第1焦点検出画素201(第2焦点検出画素202)により受光され、第1焦点検出信号(第2焦点検出信号)が生成される。よって、第1焦点検出信号(第2焦点検出信号)は、撮像面800上の重心位置G1(G2)に、被写体802が幅Γ1(Γ2)にボケた被写体像として記録される。被写体像のボケ幅Γ1(Γ2)は、デフォーカス量dの大きさ|d|が増加するのに伴い、概ね、比例して増加していく。同様に、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号間の被写体像の像ずれ量p(=光束の重心位置の差G1−G2)の大きさ|p|も、デフォーカス量dの大きさ|d|が増加するのに伴い、概ね、比例して増加していく。後ピン状態(d>0)でも、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号間の被写体像の像ずれ方向が前ピン状態と反対となるが、同様である。
したがって、本実施例1では、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号、もしくは、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号を加算した撮像信号のデフォーカス量の大きさが増加するのに伴い、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号間の像ずれ量の大きさが増加する。
<焦点検出>
以下、本実施例1における位相差方式の焦点検出について説明する。
以下、本実施例1における位相差方式の焦点検出について説明する。
本実施例1の位相差方式の焦点検出では、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号を相対的にシフトさせて信号の一致度を表す相関量を計算し、相関(信号の一致度)が良くなるシフト量から像ずれ量を検出する。撮像信号のデフォーカス量の大きさが増加するのに伴い、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号間の像ずれ量の大きさが増加する関係性から、像ずれ量を変換係数により検出デフォーカス量に変換して焦点検出を行う。
図7に、本実施例1の第1焦点検出処理の流れの概略図を示す。なお、図7の動作は、撮像素子107、画像処理回路125とCPU121によって実行される。
ステップS010で、撮像素子の有効画素領域の中から、焦点調節を行う像高(X,Y)を中心とする焦点検出領域を設定する。
ステップS020で、焦点検出領域の第1焦点検出画素の受光信号から第1焦点検出信号を生成し、焦点検出領域の第2焦点検出画素の受光信号から第2焦点検出信号を生成する。
ステップS030で、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号に、それぞれ、信号データ量を抑制するために列方向に3画素加算処理を行い、さらに、RGB信号を輝度信号にするためにベイヤー(RGB)加算処理を行う。これら2つの加算処理を合わせて画素加算処理とする。
ステップS040では、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号に、それぞれ、シェーディング補正処理(光学補正処理)を行う。
以下、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号の瞳ずれによる像ずれ量から検出デフォーカス量への換算に必要な変換係数の変化と、シェーディングについて説明する。図10に、基線長BL0、BL1、BL2、撮像素子の周辺像高における第1焦点検出画素201の第1瞳部分領域501、第2焦点検出画素202の第2瞳部分領域502、および撮影光学系の射出瞳400の関係を示す。
図10(a)は、撮影光学系の射出瞳距離Dlと撮像素子の設定瞳距離Dsが同じ場合である。この場合は、第1瞳部分領域501と第2瞳部分領域502により、撮影光学系の射出瞳400が、概ね、均等に瞳分割される。射出瞳400内部における、それぞれ第1瞳部分領域501の重心と第2瞳部分領域502の重心との間隔である基線長をBL0で示す。この時、像ずれ量から検出デフォーカス量への換算に必要な変換係数K0は、K0=Ds/BL0で求められる。
これに対して、図10(b)に示した撮影光学系の射出瞳距離Dlが撮像素子の設定瞳距離Dsより短い場合、撮像素子の周辺像高では、撮影光学系の射出瞳と撮像素子の入射瞳の瞳ずれを生じ、撮影光学系の射出瞳400が、不均一に瞳分割されてしまう。したがって、基線長は片側に偏ったBL1となり、それに伴い、変換係数K1=Ds/BL1と変化する。
同様に、図10(c)に示した撮影光学系の射出瞳距離Dlが撮像素子の設定瞳距離Dsより長い場合、撮像素子の周辺像高では、撮影光学系の射出瞳と撮像素子の入射瞳の瞳ずれを生じ、撮影光学系の射出瞳400が、不均一に瞳分割されてしまう。したがって、基線長は、図10(b)と反対側に偏ったBL2となり、それに伴い、変換係数K2=Ds/BL2と変化する。
また、周辺像高で瞳分割が不均一になるのに伴い、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号の強度も不均一になり、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号のいずれか一方の強度が大きくなり、他方の強度が小さくなるシェーディングが生じる。
さらに、撮影光学系の絞り値が変わると、図10の射出瞳400の大きさが変化するため、絞り値に応じても変換係数とシェーディングが変化することがわかる。
したがって、像ずれ量から検出デフォーカス量への変換係数、および、シェーディングは撮影光学系の絞り値と射出瞳距離、撮像素子の瞳強度分布(光学特性)、および像高に応じて変化することがわかる。
図7のステップS040では、焦点検出領域の像高と、撮像レンズ(撮影光学系)のF値、射出瞳距離に応じて、第1焦点検出信号の第1シェーディング補正係数と、第2焦点検出信号の第2シェーディング補正係数を、それぞれ生成する。第1シェーディング補正係数を第1焦点検出信号に乗算し、第2シェーディング補正係数を第2焦点検出信号に乗算して、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号のシェーディング補正処理(光学補正処理)を行う。
位相差方式の第1焦点検出では、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号の相関(信号の一致度)を基に、検出デフォーカス量の検出を行う。瞳ずれによるシェーディングが生じると第1焦点検出信号と第2焦点検出信号の相関(信号の一致度)が低下する場合がある。よって、位相差方式の焦点検出では、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号の相関(信号の一致度)を改善し、焦点検出性能を良好とするために、シェーディング補正処理(光学補正処理)を行うことが望ましい。
撮像素子の設定瞳距離が同じで、撮影光学系の射出瞳距離が変化する場合の例で瞳ずれの説明を行ったが、逆に、撮影光学系の射出瞳距離が同じで、撮像素子の設定瞳距離が変化する場合も同様である。撮像面位相差方式の焦点検出では、この撮像素子の設定瞳距離の変化に伴い、焦点検出画素(第1焦点検出画素、第2焦点検出画素)が受光する光束と、撮像画素が受光する光束も変化する。
図7のステップS050では、相関(信号の一致度)を良くして焦点検出精度を向上するために、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号に、特定の通過周波数帯域を有するバンドパスフィルター処理を行う。バンドパスフィルターの例としては、DC成分をカットしてエッジ抽出を行う{1、4、4、4、0、−4、−4、−4、−1}などの差分型フィルターや、高周波ノイズ成分を抑制する{1、2、1}などの加算型フィルターがある。
次に、図7のステップS060では、フィルター処理後の第1焦点検出信号と第2焦点検出信号を相対的に瞳分割方向にシフトさせるシフト処理を行い、信号の一致度を表す相関量を算出する。
フィルター処理後のk番目の第1焦点検出信号をA(k)、第2焦点検出信号をB(k)、焦点検出領域に対応する番号kの範囲をWとする。シフト処理によるシフト量をs、シフト量sのシフト範囲をΓとして、相関量CORは、式(1)により算出される。
シフト量sのシフト処理により、k番目の第1焦点検出信号A(k)とk−s番目の第2焦点検出信号B(k−s)を対応させ減算し、シフト減算信号を生成する。生成されたシフト減算信号の絶対値を計算し、焦点検出領域に対応する範囲W内で番号kの和を取り、相関量COR(s)を算出する。必要に応じて、各行毎に算出された相関量を、各シフト量毎に、複数行に渡って加算しても良い。
ステップS100では、相関量から、サブピクセル演算により、相関量が最小値となる実数値のシフト量を算出して像ずれ量pとする。像ずれ量pに、焦点検出領域の像高と、撮像レンズ(撮影光学系)のF値、射出瞳距離に応じた変換係数Kをかけて、検出デフォーカス量(Def)を検出する。
本実施例1では、位相差方式の焦点検出手段により、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号から相関量を算出し、相関量から検出デフォーカス量を検出する。
以下に、図7ステップ100で説明した検出デフォーカス量を算出する処理ついての詳細を説明する。図8に、検出デフォーカス量を算出する処理ついての詳細を示す。
ステップS110では、相関量から、サブピクセル演算により、像ずれ量pを算出する。
ステップS120では、焦点検出領域の像高(X,Y)にける相関シフト方向(本実施例1では瞳分割方向である水平方向の像高成分)Xを取得する。
ステップS130では、焦点検出領域の像高の相関シフト方向Xの絶対値|X|に対応した光量情報V(X)を取得する。
ステップS130では、焦点検出領域の像高の相関シフト方向Xの絶対値|X|に対応した光量情報V(X)を取得する。
図13に焦点検出領域の像高に応じて記憶された露光調整に用いる光量情報(レンズ枠ケラレによる光量低下量情報)を示す。焦点検出に用いる場合の光量情報V(X)の算出方法としては、焦点検出領域のX方向(相関シフト方向)の像高の絶対値|X|を用い(式2)、図13のように像高で離散的に記憶された光量情報Vの中から、最も近い像高Hを選択する。もしくは、精度良く光量情報Vを算出する場合には像高の近い2点の光量情報を補間して光量情報を算出する。
ステップS140では、撮影条件の絞り値Fと、ステップS130で算出した光量情報V(X)を用いて式(3)により実効絞り値Feff(有効絞りともいう)を算出する。
図12に、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号のレンズ枠ケラレの概略を示す。図12を用いて、撮像素子の中央像高における基準絞り値を光量情報Vを用いて補正し、実効絞り値を算出する理由を説明する。
図12(a)に、単一円形枠によるレンズ枠ケラレの場合における撮像素子の周辺像高における第1焦点検出画素201の第1瞳部分領域501、第2焦点検出画素202の第2瞳部分領域502、および撮影光学系の射出瞳400の関係を示す。図12(a)の単一のレンズ枠ケラレの場合、基線長はBL1の長さとなる。
しかしながら、レンズ絞り値が開放側で、撮像素子の像高が高い場合、複数のレンズ枠、絞り枠によるレンズ枠ケラレが生じる。
図12(b)に、複数のレンズ枠、絞り枠によるレンズ枠ケラレの場合における撮像素子の周辺像高における第1焦点検出画素201の第1瞳部分領域501、第2焦点検出画素202の第2瞳部分領域502、撮影光学系の射出瞳400、401の関係を示す。図12(b)の複数のレンズ枠、絞り枠によるレンズ枠ケラレの場合、基線長はBL3の長さとなる。複数(2つ)のレンズ枠によりケラレているため、図12(a)の基線長BL1よりも短い。複数のレンズ枠、絞り枠によりケラレるため、概ね、実効絞り値は中央像高における基準絞り値より暗くなり、基線長は短くなる傾向となる。
図13に示した光量情報を用い、基準絞り値から実効絞り値が算出される理由を説明する。絞り値の違いは光量の違いとして表れる。図13に示した光量情報は、各レンズ毎で異なる露光調整用に記憶されたレンズ枠ケラレによる光量低下量情報であるため、中央像高を基準として、各像高の光量の変化量(低下量)が分かる。そのため、基準絞り値に光量の変化量の逆数をかけることで実効絞り値を算出することができる。
ステップS150では、ステップS140で算出した実効絞り値Feffと、撮影光学系の射出瞳距離POをもとに、図11のように絞り値と射出瞳距離の組合せによってテーブルに記憶された変換係数K(X,Y)を選択する。変換係数は焦点検出領域の像高応じても変化する。像高の違いによる変換係数の変化に対しては、本実施例1では焦点検出領域を複数に像高分割して、分割された領域毎に図11に示したテーブルを記憶することで対応している。
ステップS160では、検出デフォーカス量Defを式(5)にて算出する。
以上が図7のステップ100の詳細である。
ステップS070では、検出デフォーカス量Defの絶対値が所定値1より大きい場合は、ステップS080に進む。ステップS080で、検出デフォーカス量Defに応じてレンズ駆動を行い、再び、ステップS010に進む。
ステップS070では、検出デフォーカス量Defの絶対値が所定値1以下の場合は、撮影光学系の最良合焦位置近傍と判定して、焦点調節動作を終了する。
ステップS200では、撮影画像の露光量を算出する。露光量の算出方法に関しては図13を用いて説明する。
図13を用い、撮像用の光量情報Vの算出方法を説明する。周辺像高での周辺光量落ちは画面中心を頂点として同心円状に落ちていくため、像高Hは焦点検出領域の像高が(X,Y)の場合、式(6)にて算出される。
式(6)で算出された像高Hを用いて光量情報を算出する方法としては、焦点検出時の場合と同様に、最も近い像高Hの光量情報Vを選択しても良いし、像高の近い2点の光量情報を用いて補間演算を行い、光量情報Vを算出しても良い。
露光調整時に、図13に示した光量情報が必要な理由を説明する。被写体が像高の高い位置にあり、周辺光量落ちを考慮せずに被写体に露光を合わせた場合、光量が落ちた場所で明るさを調整してしまうため中央部分が白飛びしてしまう。この周辺光量落ちはレンズ毎で異なるため、通常レンズ毎で固有の光量情報を持っている。
図9は、ステップS200の詳細を示すフローチャートである。
まず、ステップS210では、像高(X、Y)毎に測光量Lを取得する。ステップS220では、像高の大きさR=|(X、Y)|に応じて、光量情報V(R)を算出する。ステップS230では、補正後の測光量L/V(R)を算出する。ステップS240では、補正後の測光量に応じて、露光量を算出する。
図7のステップS090では、ステップS200で算出された露光量をもとに、撮影し、画像取得を行う。
図14に、変換係数を高精度に算出することで、焦点検出精度が向上する様子を示す。図14中の破線は基準絞り値を用いた場合の焦点検出結果、太い実践は実効絞り値を用いた場合の焦点検出結果、細い実践は設定デフォーカス量と検出デフォーカス量が一致した場合の理想直線である。
光量情報を用いて実効絞り値を算出し、変換係数を算出するため、基線長は短くなる。変換係数は基線長の逆数のため変換係数自体は大きくなる。そのため、基準絞り値を用いて焦点検出を行った場合と比較して、実効絞り値を用いて変換係数を行った場合の方が検出デフォーカス量が大きくなる方向に改善される。
像ずれ量から検出デフォーカス量への変換係数は、通常、撮像装置に固有な撮像素子の光学特性と、交換レンズに固有なレンズ情報(フォーカス位置、ズーム位置、絞り値、レンズ枠、絞り枠など)の膨大な組み合わせ毎に、個別に算出することが必要な値である。
本実施例1では、まず、交換レンズに固有なレンズ情報を、交換レンズの機種毎に固有の複数のレンズ枠ケラレによる光量情報と、交換レンズ間で共有化できるレンズの絞り値と射出瞳距離の情報とに分割を行う。交換レンズに固有の光量情報は、交換レンズの機種毎に個別に各交換レンズに保持をする。一方、交換レンズ間で共有化できるレンズの絞り値と射出瞳距離の情報と、撮像装置に固有な撮像素子の光学特性に応じて、像ずれ量から検出デフォーカス量への変換係数を算出して、撮像装置側に保持をする。これにより、交換レンズ側の光量情報と、撮像装置側の変換係数とを、それぞれ、独立性を保って保持することが可能となる。また、両者の情報を組み合わせて利用することにより、各交換レンズと各撮像装置の組み合わせに適した変換係数を、高精度に算出することができる。
以上の構成により、交換レンズの機種毎に、焦点検出信号間の像ずれ量からデフォーカス量への換算に必要な変換係数の算出精度を改善し、焦点検出性能を向上することが可能となる。
<焦点検出>
以下に、図7のステップ040で説明したシェーディング補正処理に、光量情報を用いて算出する場合ついての詳細を説明する。図15に、シェーディング補正処理ついての詳細を示す。
以下に、図7のステップ040で説明したシェーディング補正処理に、光量情報を用いて算出する場合ついての詳細を説明する。図15に、シェーディング補正処理ついての詳細を示す。
ステップS041では、焦点検出領域の像高(X,Y)にける相関シフト方向(本実施例1では瞳分割方向である水平方向の像高成分)Xを取得する。
ステップS042では、焦点検出領域の像高の相関シフト方向Xの絶対値|X|に対応した光量情報V(X)を図8ステップS130同様に取得する。
ステップS043では、撮影条件の絞り値Fと、ステップS041で算出した光量情報V(X)を用いて式(3)により実効絞り値Feffを算出する。
図16に、像高により変化するシェーディング補正値を算出するために、像高関数の各次数の係数を絞り値と射出瞳距離に応じて記憶されたシェーディング補正係数のテーブルを示す。
ステップS044では、ステップS043で算出された実効絞り値と撮影レンズの射出瞳距離を用いてシェーディング補正係数S10〜S24を選択する。
ステップS045では、ステップS044で選択されたシェーディング補正係数を用いて、第1焦点検出信号の第1シェーディング補正値S1(X,Y)と,第2焦点検出信号の第2シェーディング補正値S2(X,Y)を式(7)、(8)にて算出する。
ステップS046では、ステップS045で算出したシェーディング補正値S1(X,Y)、S2(X,Y)をもちいてシェーディング補正を行う。
実施例1では、デフォーカスの変換係数は、図13に示すように像高毎に固定値で記憶される場合を示した。本実施例2では、演算量が増加する代わりに、メモリの記憶容量を減らすために、図17のようにシェーディング補正係数同様像高の係数を記憶しておき、式(9)のように像高の関数としてデフォーカスの変換係数を算出する。
ステップS150でステップS140で算出した実効絞り値Feffと、撮影光学系の射出瞳距離POをもとに、絞り値と射出瞳距離の組合せによってテーブルに記憶された変換係数K(X,Y)を選択する。
上記以外は、実施例1と同様である。以上の構成により、交換レンズの機種毎に、焦点検出信号間の像ずれ量からデフォーカス量への換算に必要な変換係数の算出精度を改善し、焦点検出性能を向上することが可能となる。
図7〜9および15に示した各処理は、上述のように各処理の機能を実現する為のプログラムを不図示のメモリから読み出してCPU121などが実行することによりその機能を実現させるものである。
しかし、本発明は上述した構成に限定されるものではなく、図7〜9および15に示した各処理の全部または一部の機能を専用のハードウェアにより実現してもよい。また、上述したメモリは、コンピュータ読み取り、書き込み可能な記録媒体より構成されてもよい。例えば、光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、CD−ROM等の読み出しのみが可能な記録媒体、RAM以外の揮発性のメモリ、あるいはこれらの組合せにより構成された記録媒体である。
また、図7〜9および15に示した各処理の機能を実現する為のプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各処理を行っても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。具体的には、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた場合も含む。この場合、書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発メモリ(RAM)も含む。このように、一定時間プログラムを保持しているものも「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」に含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現する為のものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
また、上記のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体等のプログラムプロダクトも本発明の実施形態として適用することができる。上記のプログラム、記録媒体、伝送媒体およびプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
101 第1レンズ群
102 絞り兼用シャッタ
103 第2レンズ群
105 第3レンズ群
106 光学的ローパスフィルタ
107 撮像素子
121 CPU
126 フォーカス駆動回路
128 絞りシャッタ駆動回路
129 ズーム駆動回路
102 絞り兼用シャッタ
103 第2レンズ群
105 第3レンズ群
106 光学的ローパスフィルタ
107 撮像素子
121 CPU
126 フォーカス駆動回路
128 絞りシャッタ駆動回路
129 ズーム駆動回路
Claims (13)
- 撮像素子に複数配列された撮影光学系の第1瞳部分領域を通過する光束を受光する第1焦点検出画素の受光信号に基づいて第1焦点検出信号を生成し、前記第1瞳部分領域と異なる前記撮影光学系の第2瞳部分領域を通過する光束を受光する第2焦点検出画素の受光信号に基づいて第2焦点検出信号を生成する生成手段と、
前記第1焦点検出信号と前記第2焦点検出信号に基づいて像ずれ量を算出し、前記像ずれ量と変換係数からデフォーカス量を検出する検出手段と、
前記撮影光学系の光量情報を取得する取得手段と、
前記光量情報、前記撮影光学系の絞り値、及び射出瞳距離に応じて、前記変換係数を算出する算出手段と、
を備えることを特徴とする検出装置。 - 前記光量情報は前記像ずれ量を算出するための前記第1焦点検出信号と前記第2焦点検出信号を取得した前記撮像素子の像高に応じた情報であることを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
- 前記取得手段は前記像高に応じて離散的な光量情報を補間して前記像高に応じた光量情報を取得することを特徴とする請求項2に記載の検出装置。
- 前記算出手段は、前記光量情報と前記撮影光学系の絞り値から、前記像高に応じた有効絞り値を算出する有効絞り値算出手段を含み、
前記算出手段は、前記像高に応じた有効絞り値を用いて前記変換係数を算出することを特徴とする請求項2または3に記載の検出装置。 - 前記光量情報は前記撮影光学系複数のレンズ枠ケラレによるケラレ情報を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の検出装置。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の検出装置と、
交換可能な撮影光学系と、
前記撮影光学系からの光を受光する撮像素子と、
前記でフォーカス量に基づいて前記撮影光学系の焦点を調整する調整手段と、を備える撮像装置。 - 前記光量情報は前記交換可能な撮影光学系の固有の情報と、前記交換可能な撮影光学系に共通の情報とを含むことと特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
- 前記第1瞳部分領域と第2瞳部分領域は前記撮影光学系の射出瞳を所定の方向に分割し、
前記光量情報は前記所定の方向に対応していることを特徴とする請求項6または7に記載の撮像装置。 - 前記撮影光学系の絞り値を制御する絞り制御手段をさらに備え、
前記前記算出手段は、絞り値が開放側で前記像高が高い場合に前記前記光量情報に応じて、前記変換係数を算出することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。 - カメラボディに備え付けられた撮像素子の受光信号における像ずれ量に基づいて、焦点調整可能なレンズユニットを含むレンズ装置であって、
前記像ずれ量をデフォーカス量に変換する変換係数の算出に用いる光量情報を保持するメモリと、
前記カメラボディにおいて、デフォーカス量を算出するために前記光量情報を送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするレンズ装置。 - 前記光量情報は前記像ずれ量を算出するための受光信号を取得した前記撮像素子の像高に応じた情報であることを特徴とする請求項10に記載のレンズ装置。
- 前記光量情報は前記像高に応じて離散的であることを特徴とする請求項11に記載のレンズ装置。
- 前記光量情報は前記撮影光学系複数のレンズ枠ケラレによるケラレ情報を含むことを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の検出装置。
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