JP2015210285A - 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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嘉人 玉木
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浩一 福田
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英秋 高宮
Hideaki Takamiya
英秋 高宮
勇希 吉村
Yuki Yoshimura
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Abstract

【課題】位相差方式の相関演算手段とコントラスト評価手段とを有する撮像装置において、コントラスト評価手段による焦点検出が不可能な場合でも、高精度な焦点検出を可能とする。
【解決手段】光学系の第1領域の光束を受光する第1焦点検出用画素と、第2領域の光束を受光する第2焦点検出用画素と、第1領域と第2領域を合わせた領域の光束を受光する撮像用画素とを配列した撮像素子と、第1焦点検出用画素から得られる第1信号と、第2焦点検出用画素から得られる第2信号とに基づいて位相差方式の焦点検出を行う第1焦点検出部と、第1信号と第2信号とをシフトして加算された加算信号に基づいてコントラスト検出方式の焦点検出を行う第2焦点検出手段と、大デフォーカス状態から小デフォーカス状態までの焦点調節を第1焦点検出部を用いて行い、小デフォーカス状態から最良合焦位置の近傍までを第2焦点検出部を用いて行う制御部とを備える。
【選択図】図14

Description

本発明は、撮像素子から出力される光電変換信号に基づいてオートフォーカス(AF)制御を行う技術に関するものである。
撮像装置の焦点検出方法の1つに、撮像素子に配置された焦点検出用画素により位相差方式の焦点検出を行う撮像面位相差方式がある。また、撮像装置の焦点検出の別の方法に、撮像素子から出力される撮影画像のコントラスト評価に基づいて焦点検出を行うコントラスト方式がある。
特許文献1では、撮像面位相差方式が可能な撮像装置において、コントラスト評価手段と相関計算手段とを持ち、それらから得られる2つのピント評価範囲の絶対値を比較し、比較結果により被写体のピント評価値を決定する方法が開示されている。特許文献1のコントラスト評価手段では、異なる瞳領域からの像信号をシフト加算して得られた信号のコントラスト評価値を元にコントラストピント位置を決定するため、AFのためにフォーカスレンズ駆動を実際に行うことなくピント位置を特定することができる。
特開2013−25246号公報
しかしながら、コントラスト評価手段を用いる直前に被写体が移動してしまった場合等には、コントラスト評価手段をピント位置から離れた位置で用いることになる。つまりコントラスト評価値を取得する範囲外に被写体のピント位置、つまり正しいピント位置があるため、取得したコントラスト評価値からコントラストピント位置を決定できない場合がある。上述の特許文献1に開示された技術には、上記のような場合に対して具体的な対策が示されていない。このため、コントラスト評価手段の焦点検出が不能となってしまう場合がある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、位相差方式のための相関演算手段とコントラスト評価手段とを有する撮像装置において、コントラスト評価手段による焦点検出が不可能な場合でも、高精度な焦点検出を可能とすることである。
本発明に係わる撮像装置は、結像光学系の第1の瞳部分領域を通過する光束を受光する第1の焦点検出用画素と、前記第1の瞳部分領域とは異なる前記結像光学系の第2の瞳部分領域を通過する光束を受光する第2の焦点検出用画素と、前記結像光学系の前記第1の瞳部分領域と前記第2の瞳部分領域を合わせた瞳領域を通過する光束を受光する撮像用画素とを複数配列した撮像素子と、前記第1の焦点検出用画素から得られる第1の信号と、前記第2の焦点検出用画素から得られる第2の信号とに基づいて位相差方式の焦点検出を行う第1の焦点検出手段と、前記第1の焦点検出用画素から得られる第1の信号と、前記第2の焦点検出用画素から得られる第2の信号とをシフトして加算することにより生成された加算信号に基づいてコントラスト検出方式の焦点検出を行う第2の焦点検出手段と、前記結像光学系の大デフォーカス状態から小デフォーカス状態までの焦点調節を前記第1の焦点検出手段を用いて行い、前記小デフォーカス状態から最良合焦位置の近傍までの焦点調節を前記第2の焦点検出手段を用いて行うように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、位相差方式のための相関演算手段とコントラスト評価手段とを有する撮像装置において、コントラスト評価手段による焦点検出が不可能な場合でも、高精度な焦点検出が可能となる。
本発明の撮像装置の第1の実施形態の構成を示す図。 画素配列の概略図。 画素の概略平面図と概略断面図。 画素と瞳分割の概略説明図。 撮像素子と瞳分割の概略説明図 第1焦点検出信号と第2焦点検出信号のデフォーカス量と像ずれ量の概略関係図。 第1焦点検出処理の流れを示すフローチャート。 第1焦点検出信号と第2焦点検出信号の瞳ずれによるシェーディングの概略説明図。 フィルター周波数帯域の例を示す図。 第1焦点検出信号と第2焦点検出信号の例を示す図。 光学補正処理と第1フィルター処理後の第1焦点検出信号と第2焦点検出信号の例を示す図。 第1デフォーカス量と第2デフォーカス量の算出例を示す図。 リフォーカス処理の概略説明図。 第1の実施形態における第2焦点検出処理の流れを示すフローチャート。 ピーク位置が特定できる場合の第2評価値の例を示す図。 ピーク位置が特定できない場合の第2評価値の例を示す図。 第2フィルター処理後の第1焦点検出信号と第2焦点検出信号の例を示す図。 第2フィルター処理後の第1焦点検出信号と第2焦点検出信号をシフト加算した例を示す図。 リフォーカス可能範囲の概略説明図。 第1の実施形態における焦点検出処理の流れを示すフローチャート。 第2の実施形態における焦点検出処理の流れを示すフローチャート。 第2の実施形態におけるコントラスト評価値を取得する処理の流れを示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
[全体構成]
図1は本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルカメラの構成を示す図である。図1において、101は結像光学系の先端に配置された第1レンズ群で、光軸方向に進退可能に保持される。102は絞り兼用シャッタで、その開口径を調節することで撮影時の光量調節を行うほか、静止画撮影時には露光秒時調節用シャッタとしても機能する。103は第2レンズ群である。そして絞り兼用シャッタ102及び第2レンズ群103は一体となって光軸方向に進退し、第1レンズ群101の進退動作との連動により、変倍作用(ズーム機能)をなす。
105は第3レンズ群で、光軸方向の進退により、焦点調節を行なう。106は光学的ローパスフィルタで、撮影画像の偽色やモアレを軽減するための光学素子である。107は2次元CMOSフォトセンサーと周辺回路からなる撮像素子であり、結像光学系の結像面に配置される。
111はズームアクチュエータで、不図示のカム筒を回動することで、第1レンズ群111ないし第3レンズ群105を光軸方向に進退駆動し、変倍操作を行なう。112は絞りシャッタアクチュエータで、絞り兼用シャッタ102の開口径を制御して撮影光量を調節すると共に、静止画撮影時の露光時間制御を行なう。114はフォーカスアクチュエータで、第3レンズ群105を光軸方向に進退駆動して焦点調節を行なう。
115は撮影時の被写体照明用の電子フラッシュで、キセノン管を用いた閃光照明装置が好適であるが、連続発光するLEDを備えた照明装置を用いてもよい。116はAF補助光装置で、所定の開口パターンを有したマスクの像を、投光レンズを介して被写界に投影し、暗い被写体あるいは低コントラスト被写体に対する焦点検出能力を向上させる。
121は、カメラ本体の種々の制御を司るカメラ内のCPUで、演算部、ROM、RAM、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェイス回路等を有する。そして、ROMに記憶された所定のプログラムに基づいて、カメラが有する各種回路を駆動し、AF、撮影、画像処理、記録等の一連の動作を実行する。CPU121は本実施形態の焦点検出信号生成手段、第1焦点検出手段、第2焦点検出手段である。
122は電子フラッシュ制御回路で、撮影動作に同期して電子フラッシュ115を点灯制御する。123は補助光駆動回路で、焦点検出動作に同期してAF補助光装置116を点灯制御する。124は撮像素子駆動回路で、撮像素子107の撮像動作を制御するとともに、取得した画像信号をA/D変換してCPU121に送信する。125は画像処理回路で、撮像素子107が取得した画像のγ変換、カラー補間、JPEG圧縮等の処理を行う。
126はフォーカス駆動回路で、焦点検出結果に基づいてフォーカスアクチュエータ114を駆動制御し、第3レンズ群105を光軸方向に進退駆動して焦点調節を行なう。128は絞りシャッタ駆動回路で、絞りシャッタアクチュエータ112を駆動制御して絞り兼用シャッタ102の開口を制御する。129はズーム駆動回路で、撮影者のズーム操作に応じてズームアクチュエータ111を駆動する。
131はLCD等の表示装置で、カメラの撮影モードに関する情報、撮影前のプレビュー画像と撮影後の確認用画像、焦点検出時の合焦状態表示画像等を表示する。132は操作スイッチ群で、電源スイッチ、レリーズ(撮影トリガ)スイッチ、ズーム操作スイッチ、撮影モード選択スイッチ等で構成される。133は着脱可能なフラッシュメモリで、撮影済み画像を記録する。
[撮像素子]
本実施形態における撮像素子の撮像用画素と焦点検出用画素の配列の概略図を図2に示す。
図2は、本実施形態における2次元CMOSセンサー(撮像素子)の画素(撮像用画素)配列を4列×4行の範囲で、焦点検出用画素配列を8列×4行の範囲で示したものである。図2に示した2列×2行の画素群200では、R(赤)の分光感度を有する画素200Rが左上に、G(緑)の分光感度を有する画素200Gが右上と左下に、B(青)の分光感度を有する画素200Bが右下に配置されている。さらに、各画素は2列×1行に配列された第1焦点検出用画素201と第2焦点検出用画素202により構成されている。
図2に示した4列×4行の画素(8列×4行の焦点検出用画素)を面上に多数配置し、撮像画像(焦点検出信号)の取得を可能としている。本実施形態では、画素の周期Pが4μm、画素数Nが横5575列×縦3725行=約2075万画素、焦点検出用画素の列方向周期PAFが2μm、焦点検出用画素数NAFが横11150列×縦3725行=約4150万画素の撮像素子として説明を行う。
図2に示した撮像素子の1つの画素200Gを、撮像素子の受光面側(+z側)から見た平面図を図3(a)に示し、図3(a)のa−a断面を−y側から見た断面図を図3(b)に示す。
図3に示すように、本実施形態の画素200Gでは、各画素の受光側に入射光を集光するためのマイクロレンズ305が形成され、x方向にNH分割(2分割)、y方向にNV分割(1分割)された光電変換部301と光電変換部302が形成される。光電変換部301と光電変換部302が、それぞれ、第1焦点検出用画素201と第2焦点検出用画素202に対応する。
光電変換部301と光電変換部302は、p型層とn型層の間にイントリンシック層を挟んだpin構造フォトダイオードとしてもよいし、必要に応じて、イントリンシック層を省略し、pn接合フォトダイオードとしてもよい。
各画素には、マイクロレンズ305と、光電変換部301および光電変換部302との間に、カラーフィルター306が形成される。また、必要に応じて、各画素毎にカラーフィルターの分光透過率を変えてもよいし、カラーフィルターを省略してもよい。
図3に示した画素200Gに入射した光は、マイクロレンズ305により集光され、カラーフィルター306で分光されたのち、光電変換部301と光電変換部302で受光される。
光電変換部301と光電変換部302では、受光量に応じて電子とホールが対生成され、空乏層で分離された後、負電荷の電子はn型層(不図示)に蓄積され、一方、ホールは定電圧源(不図示)に接続されたp型層を通じて撮像素子外部へ排出される。光電変換部301と光電変換部302のn型層(不図示)に蓄積された電子は、転送ゲートを介して、静電容量部(FD)に転送され、電圧信号に変換される。
図3に示した本実施形態の画素構造と瞳分割との対応関係を示した概略説明図を図4に示す。図3(a)に示した本実施形態の画素構造のa−a断面を+y側から見た断面図と結像光学系の射出瞳面を図4に示す。図4では、射出瞳面の座標軸と対応を取るために、断面図のx軸とy軸を図3に対して反転させている。
図4で、第1焦点検出用画素201の第1瞳部分領域501は、重心が−x方向に偏心している光電変換部301の受光面と、マイクロレンズによって、概ね共役関係になっており、第1焦点検出用画素201で受光可能な瞳領域を表している。第1焦点検出用画素201の第1瞳部分領域501は、瞳面上で+X側に重心が偏心している。
図4で、第2焦点検出用画素202の第2瞳部分領域502は、重心が+x方向に偏心している光電変換部302の受光面と、マイクロレンズによって、概ね共役関係になっており、第2焦点検出用画素202で受光可能な瞳領域を表している。第2焦点検出用画素202の第2瞳部分領域502は、瞳面上で−X側に重心が偏心している。
また、図4で、瞳領域500は、光電変換部301と光電変換部302(第1焦点検出用画素201と第2焦点検出用画素202)を全て合わせた際の画素200G全体で受光可能な瞳領域である。
本実施形態の撮像素子と瞳分割との対応関係を示した概略図を図5に示す。第1瞳部分領域501と第2瞳部分領域502の異なる瞳部分領域を通過した光束は、撮像素子の各画素に、それぞれ、異なる角度で入射し、2×1分割された第1焦点検出用画素201と第2焦点検出用画素202で受光される。本実施形態は、瞳領域が水平方向に2つに瞳分割されている例である。必要に応じて、垂直方向に瞳分割を行ってもよい。
本実施形態の撮像素子は、結像光学系の第1瞳部分領域を通過する光束を受光する第1焦点検出用画素と、第1瞳部分領域と異なる結像光学系の第2瞳部分領域を通過する光束を受光する第2焦点検出用画素と、結像光学系の第1瞳部分領域と第2瞳部分領域を合わせた瞳領域を通過する光束を受光する撮像用画素が複数配列されている。
本実施形態の撮像素子では、それぞれの撮像用画素が第1焦点検出用画素と第2焦点検出用画素から構成されている。必要に応じて、撮像用画素と、第1焦点検出用画素、第2焦点検出用画素を個別の画素構成とし、撮像用画素配列の一部に、第1焦点検出用画素と第2焦点検出用画素を部分的に配置する構成としてもよい。
本実施形態では、撮像素子の各画素の第1焦点検出用画素201の受光信号を集めて第1焦点信号を生成し、各画素の第2焦点検出用画素202の受光信号を集めて第2焦点信号を生成して焦点検出を行う。また、撮像素子の画素毎に、第1焦点検出用画素201と第2焦点検出用画素202の信号を加算することで、有効画素数Nの解像度の撮像信号(撮像画像)を生成する。
[デフォーカス量と像ずれ量の関係]
以下、本実施形態の撮像素子により取得される第1焦点検出信号と第2焦点検出信号のデフォーカス量と像ずれ量の関係について説明する。図6に、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号のデフォーカス量と第1焦点検出信号と第2焦点検出信号間の像ずれ量の概略関係図を示す。撮像面800に本実施形態の撮像素子が配置され、図4、図5と同様に、結像光学系の射出瞳が、第1瞳部分領域501と第2瞳部分領域502に2分割される。
デフォーカス量dは、被写体の結像位置から撮像面までの距離を大きさ|d|とし、被写体の結像位置が撮像面より被写体側にある前ピン状態を負符号(d<0)、被写体の結像位置が撮像面より被写体の反対側にある後ピン状態を正符号(d>0)として定義する。被写体の結像位置が撮像面(合焦位置)にある合焦状態はd=0である。図6で、被写体801は合焦状態(d=0)の例を示しており、被写体802は前ピン状態(d<0)の例を示している。前ピン状態(d<0)と後ピン状態(d>0)を合わせて、デフォーカス状態(|d|>0)とする。
前ピン状態(d<0)では、被写体802からの光束のうち、第1瞳部分領域501(第2瞳部分領域502)を通過した光束は、一度、集光した後、光束の重心位置G1(G2)を中心として幅Γ1(Γ2)に広がり、撮像面800でボケた像となる。ボケた像は、撮像素子に配列された各画素を構成する第1焦点検出用画素201(第2焦点検出用画素202)により受光され、第1焦点検出信号(第2焦点検出信号)が生成される。よって、第1焦点検出信号(第2焦点検出信号)は、撮像面800上の重心位置G1(G2)に、被写体802が幅Γ1(Γ2)にボケた被写体像として形成される。被写体像のボケ幅Γ1(Γ2)は、デフォーカス量dの大きさ|d|が増加するのに伴い、概ね、比例して増加していく。同様に、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号間の被写体像の像ずれ量p(=光束の重心位置の差G1−G2)の大きさ|p|も、デフォーカス量dの大きさ|d|が増加するのに伴い、概ね、比例して増加していく。後ピン状態(d>0)でも、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号間の被写体像の像ずれ方向が前ピン状態と反対となるが、同様である。
したがって、本実施形態では、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号、もしくは、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号を加算した撮像信号のデフォーカス量の大きさが増加するのに伴い、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号間の像ずれ量の大きさが増加する。
[焦点検出]
本実施形態では、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号のデフォーカス量と像ずれ量の関係性を用いて、位相差方式の第1焦点検出と、リフォーカス原理に基づいた方式(以後、リフォーカス方式と呼ぶ)の第2焦点検出を行う。大デフォーカス状態から小デフォーカス状態まで焦点調節するために第1焦点検出を行い、小デフォーカス状態から最良合焦位置近傍まで焦点調節するために第2焦点検出を行う。
[位相差方式の第1焦点検出]
以下、本実施形態における位相差方式の第1焦点検出について説明する。位相差方式の第1焦点検出では、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号を相対的にシフトさせて信号の一致度を表す相関量(第1評価値)を計算し、相関(信号の一致度)が良くなるシフト量から像ずれ量を検出する。撮像信号のデフォーカス量の大きさが増加するのに伴い、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号間の像ずれ量の大きさが増加する関係性から、像ずれ量を第1デフォーカス量に変換して焦点検出を行う。
図7に、本実施形態の第1焦点検出処理の流れの概略図を示す。なお、図7の動作は、本実施形態の焦点検出信号生成手段、第1焦点検出手段である撮像素子107、画像処理回路125とCPU121によって実行される。
ステップS110で、撮像素子の有効画素領域の中から焦点調節を行う焦点検出領域を設定する。焦点検出信号生成手段により、焦点検出領域の第1焦点検出用画素の受光信号から第1焦点検出信号(A像)を生成し、焦点検出領域の第2焦点検出用画素の受光信号から第2焦点検出信号(B像)を生成する。
ステップS120で、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号に、それぞれ、信号データ量を抑制するために列方向に3画素加算処理を行い、さらに、RGB信号を輝度Y信号にするためにベイヤー(RGB)加算処理を行う。これら2つの加算処理を合わせて第1画素加算処理とする。
ステップS130では、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号に、それぞれ、シェーディング補正処理(光学補正処理)を行う。
以下、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号の瞳ずれによるシェーディングについて説明する。図8に、撮像素子の周辺像高における第1焦点検出用画素201の第1瞳部分領域501、第2焦点検出用画素202の第2瞳部分領域502、および結像光学系の射出瞳400の関係を示す。
図8(a)は、結像光学系の射出瞳距離Dlと撮像素子の設定瞳距離Dsが同じ場合である。この場合は、第1瞳部分領域501と第2瞳部分領域502により、結像光学系の射出瞳400が、概ね、均等に瞳分割される。
これに対して、図8(b)に示した結像光学系の射出瞳距離Dlが撮像素子の設定瞳距離Dsより短い場合、撮像素子の周辺像高では、結像光学系の射出瞳と撮像素子の入射瞳の瞳ずれを生じ、結像光学系の射出瞳400が、不均一に瞳分割されてしまう。同様に、図8(c)に示した結像光学系の射出瞳距離Dlが撮像素子の設定瞳距離Dsより長い場合、撮像素子の周辺像高では、結像光学系の射出瞳と撮像素子の入射瞳の瞳ずれを生じ、結像光学系の射出瞳400が、不均一に瞳分割されてしまう。周辺像高で瞳分割が不均一になるのに伴い、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号の強度も不均一になり、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号のいずれか一方の強度が大きくなり、他方の強度が小さくなるシェーディングが生じる。
図7のステップS130では、焦点検出領域の像高と、撮像レンズ(結像光学系)のF値、射出瞳距離に応じて、第1焦点検出信号の第1シェーディング補正係数と、第2焦点検出信号の第2シェーディング補正係数を、それぞれ生成する。第1シェーディング補正係数を第1焦点検出信号に乗算し、第2シェーディング補正係数を第2焦点検出信号に乗算して、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号のシェーディング補正処理(光学補正処理)を行う。
位相差方式の第1焦点検出では、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号の相関(信号の一致度)を基に、第1検出デフォーカス量の検出を行う。瞳ずれによるシェーディングが生じると第1焦点検出信号と第2焦点検出信号の相関(信号の一致度)が低下する場合がある。よって、位相差方式の第1焦点検出では、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号の相関(信号の一致度)を改善し、焦点検出性能を良好とするために、シェーディング補正処理(光学補正処理)を行うことが望ましい。
図7のステップS140では、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号に、第1フィルター処理を行う。本実施形態の第1フィルター処理の通過帯域例を、図9の実線で示す。本実施形態では、位相差方式の第1焦点検出により、大デフォーカス状態での焦点検出を行うため、第1フィルター処理の通過帯域は低周波帯域を含むように構成される。必要に応じて、大デフォーカス状態から小デフォーカス状態まで焦点調節を行う際に、デフォーカス状態に応じて、第1焦点検出時の第1フィルター処理の通過帯域を、図9の1点鎖線のように、より高周波帯域に調整してもよい。
次に、図7のステップS150では、第1フィルター処理後の第1焦点検出信号と第2焦点検出信号を相対的に瞳分割方向にシフトさせる第1シフト処理を行い、信号の一致度を表す相関量(第1評価値)を算出する。
第1フィルター処理後のk番目の第1焦点検出信号をA(k)、第2焦点検出信号をB(k)、焦点検出領域に対応する番号kの範囲をWとする。第1シフト処理によるシフト量をs1、シフト量s1のシフト範囲をΓ1として、相関量(第1評価値)CORは、式(1)により算出される。
Figure 2015210285
シフト量s1の第1シフト処理により、k番目の第1焦点検出信号A(k)とk−s1番目の第2焦点検出信号B(k−s1)を対応させ減算し、シフト減算信号を生成する。生成されたシフト減算信号の絶対値を計算し、焦点検出領域に対応する範囲W内で番号kの和を取り、相関量(第1評価値)COR(s1)を算出する。必要に応じて、各行毎に算出された相関量(第1評価値)を、シフト量毎に複数行に渡って加算してもよい。
ステップS160では、相関量(第1評価値)から、サブピクセル演算により、相関量が最小値となる実数値のシフト量を算出して像ずれ量p1とする。像ずれ量p1に、焦点検出領域の像高と、撮像レンズ(結像光学系)のF値、射出瞳距離に応じた第1変換係数K1をかけて、第1デフォーカス量(Def1)を検出する。
本実施形態では、位相差方式の第1焦点検出手段により、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号に、第1フィルター処理と第1シフト処理を行い、相関量を算出し、相関量から第1デフォーカス量を検出する。
本実施形態の撮像素子では、焦点検出用画素(第1焦点検出用画素、第2焦点検出用画素)が受光する光束と、撮像用画素が受光する光束が異なる。そのため、結像光学系の各収差(球面収差、非点収差、コマ収差など)の焦点検出用画素への影響と撮像信号への影響が異なる。結像光学系の絞り値(F値)が小さい(明るい)と差異がより大きくなる。そのため、結像光学系の絞り値が小さい(明るい)時に、位相差方式の第1焦点検出により算出される検出合焦位置(第1デフォーカス量が0となる位置)と撮像信号の最良合焦位置(撮像信号のMTFピーク位置)との間に差が生じる場合がある。よって、特に、結像光学系の絞り値(F値)が所定絞り値以下の場合に、位相差方式の第1焦点検出の焦点検出精度が低下する場合がある。
図10に、本実施形態の撮像素子の周辺像高での撮像信号の最良合焦位置における第1焦点検出信号(破線)と第2焦点検出信号(実線)の例を示す。撮像信号の最良合焦位置であるが、結像光学系の各収差の影響により、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号の信号形状が異なる例である。図11に、シェーディング補正処理および第1フィルター処理後の第1焦点検出信号(破線)と第2焦点検出信号(実線)を示す。撮像信号の最良合焦位置であるが、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号間の像ずれ量p1が0ではない。よって、位相差方式の第1焦点検出により算出される検出合焦位置と撮像信号の最良合焦位置との間に差が生じる。
図12に、本実施形態における位相差方式の第1焦点検出による第1デフォーカス量(破線)の例を示す。横軸は、設定デフォーカス量であり、縦軸は検出デフォーカス量である。図10に示した第1焦点検出信号と第2焦点検出信号は、図12の設定デフォーカス量0[mm]における第1焦点検出信号と第2焦点検出信号である。図12を見ると、設定デフォーカス量0の最良合焦位置において、破線で示した第1焦点検出による第1デフォーカス量が後ピン側に約50μmオフセットしており、最良合焦位置と第1焦点検出により算出される検出合焦位置との間に約50μmの差異が生じていることがわかる。
本実施形態では、焦点検出信号から算出される検出合焦位置と撮像信号の最良合焦位置との差を抑制し、高精度な焦点検出を可能とする。そのために、位相差方式の第1焦点検出に加えて、結像光学系の最良合焦位置近傍で高精度な焦点検出が可能なリフォーカス方式の第2焦点検出を行う。
[リフォーカス方式の第2焦点検出]
以下、本実施形態におけるリフォーカス方式(コントラスト検出方式)の第2焦点検出について説明する。本実施形態のリフォーカス方式の第2焦点検出では、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号を相対的にシフトして加算し、シフト加算信号(リフォーカス信号)を生成する。生成されたシフト加算信号(リフォーカス信号)のコントラスト評価値を算出し、コントラスト評価値から撮像信号のMTFピーク位置を推定し、第2デフォーカス量を検出する。
本実施形態の撮像素子により取得された第1焦点検出信号と第2焦点検出信号による1次元方向(列方向、水平方向)のリフォーカス処理の概略説明図を図13に示す。図13の撮像面800は、図5、図6に示した撮像面800に対応している。図13では、iを整数として、撮像面800に配置された撮像素子の列方向i番目の画素の第1焦点検出信号をAi、第2焦点検出信号をBiで模式的に表している。第1焦点検出信号Aiは、(図5の瞳部分領域501に対応した)主光線角度θaでi番目の画素に入射した光束の受光信号である。第2焦点検出信号Biは、(図5の瞳部分領域502に対応した)主光線角度θbでi番目の画素に入射した光束の受光信号である。
第1焦点検出信号Aiと第2焦点検出信号Biは、光強度分布情報だけでなく、入射角度情報も有している。よって、第1焦点検出信号Aiを角度θaに沿って仮想結像面810まで平行移動させ、第2焦点検出信号Biを角度θbに沿って仮想結像位置810まで平行移動させ、加算することで、仮想結像面810でのリフォーカス信号を生成できる。第1焦点検出信号Aiを角度θaに沿って仮想結像面810まで平行移動させることは、列方向に+0.5画素シフトに対応し、第2焦点検出信号Biを角度θbに沿って仮想結像面810まで平行移動させることは、列方向に−0.5画素シフトに対応する。したがって、第1焦点検出信号Aiと第2焦点検出信号Biを相対的に+1画素シフトさせ、AiとBi+1を対応させて加算することで、仮想結像面810でのリフォーカス信号を生成できる。同様に、第1焦点検出信号Aiと第2焦点検出信号Biを整数シフトさせて加算することで、整数シフト量に応じた各仮想結像面でのシフト加算信号(リフォーカス信号)を生成できる。生成されたシフト加算信号(リフォーカス信号)のコントラスト評価値を算出し、算出されたコントラスト評価値から撮像信号のMTFピーク位置を推定することで、リフォーカス方式の第2焦点検出を行う。
図14に、本実施形態の第2焦点検出処理の流れの概略図を示す。なお、図14の動作は、本実施形態の焦点検出信号生成手段、第2焦点検出手段である撮像素子107、画像処理回路125とCPU121によって実行される。
ステップS210で、撮像素子の有効画素領域の中から焦点調節を行う焦点検出領域を設定する。焦点検出信号生成手段により、焦点検出領域の第1焦点検出用画素の受光信号から第1焦点検出信号(A像)を生成し、焦点検出領域の第2焦点検出用画素の受光信号から第2焦点検出信号(B像)を生成する。
ステップS220で、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号に、それぞれ、信号データ量を抑制するために列方向に3画素加算処理を行い、さらに、RGB信号を輝度Y信号にするためにベイヤー(RGB)加算処理を行う。これら2つの加算処理を合わせて第2画素加算処理とする。必要に応じて、3画素加算処理とベイヤー(RGB)加算処理のいずれか、または、これら両方の加算処理を省略してもよい。
ステップS230では、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号に、第2フィルター処理を行う。本実施形態の第2フィルター処理の通過帯域例を、図9の破線および点線で示す。本実施形態では、リフォーカス方式の第2焦点検出により、小デフォーカス状態から最良合焦位置近傍まで焦点検出を行う。したがって、第2フィルター処理の通過帯域は、第1フィルター処理の通過帯域よりも、高周波帯域を含むように設定される。
必要に応じて、第2フィルター処理に被写体信号のエッジ抽出を行うラプラシアン型(2階微分型)[1,−2,1]フィルターを用いて、図9の点線で示すように第2フィルター処理の通過帯域をより高周波帯域に設定してもよい。被写体の高周波成分を抽出して第2焦点検出を行うことにより、焦点検出精度をより向上させることができる。
ステップS240では、第2フィルター処理後の第1焦点検出信号と第2焦点検出信号を相対的に瞳分割方向にシフトさせる第2シフト処理を行い、加算してシフト加算信号(リフォーカス信号)を生成する。さらに、生成されたシフト加算信号からコントラスト評価値(第2評価値)を算出する。
第1フィルター処理後のk番目の第1焦点検出信号をA(k)、第2焦点検出信号をB(k)、焦点検出領域に対応する番号kの範囲をWとする。第2シフト処理によるシフト量をs2、シフト量s2のシフト範囲をΓ2として、コントラスト評価値(第2評価値)RFCONは、式(2)により算出される。
Figure 2015210285
シフト量s2の第2シフト処理により、k番目の第1焦点検出信号A(k)とk−s2番目の第2焦点検出信号B(k−s2)を対応させて加算し、シフト加算信号を生成する。シフト加算信号の絶対値を計算し、焦点検出領域Wの範囲での最大値を取り、コントラスト評価値(第2評価値)RFCON(s2)を算出する。必要に応じて、各行毎に算出されたコントラスト評価値(第2評価値)をシフト量毎に、複数行に渡って加算してもよい。
ステップS250では、判定ピークシフト量Prep2が最大シフト量(±Γ2/2)と等しいか否かを判定する。ステップS250について、各シフト加算信号から算出されたコントラスト評価値(第2評価値)の例である図15、図16を用いて説明する。図15はピーク位置が特定できる場合の第2評価値の例を示しており、図16はピーク位置が特定できない場合の第2評価値の例を示している。図15、図16中のPreP2は判定ピークシフト量、Γ2/2は最大シフト量である。まずステップS240で算出したコントラスト評価値(第2評価値)から、コントラスト評価値が最大値となるシフト量を算出して判定ピークシフト量Prep2とする。そして判定ピークシフト量Prep2が最大シフト量(±Γ2/2)と等しいか否かを比較する。図15のように判定ピークシフト量Prep2が最大シフト量(±Γ2/2)と等しくない場合には、シフト量s2のシフト範囲Γ2内に合焦位置が存在することが確定し、ステップS260へと移行してDef2を算出する。一方、図16のように判定ピークシフト量Prep2が最大シフト量(±Γ2/2)と等しい場合には、シフト量s2のシフト範囲Γ2内に合焦位置が存在するか否かが確定しない。そこでステップS270へと移行してレンズ駆動させた後再度第2焦点検出処理を行うためにステップS201へと移行する。
ステップS260は、図15のようにステップS250で判定ピークシフト量Prep2と最大シフト量(±Γ2/2)が等しくないと判定された場合に行われる処理である。図15のコントラスト評価値(第2評価値)から、サブピクセル演算により、コントラスト評価値が最大値となる実数値のシフト量を算出してピークシフト量p2とする。ピークシフト量p2に、焦点検出領域の像高と、撮像レンズ(結像光学系)のF値、射出瞳距離に応じた第2変換係数K2をかけて、第2デフォーカス量(Def2)を検出する。必要に応じて、第1変換係数K1と第2変換係数K2を同一の値としてもよい。
ステップS270は、各シフト加算信号から算出されたコントラスト評価値(第2評価値)が図16のような場合で、ステップS250で判定ピークシフト量Prep2と最大シフト量(±Γ2/2)が等しいと判定された場合に行われる処理である。図16のコントラスト評価値(第2評価値)から、ピークシフト量p2を特定することはできないが、コントラスト評価値が最大値となるシフト方向を判別することはできる。図16では、Prep2がシフト量=+2であることからプラス側にシフトさせることでコントラスト評価値が最大となることがわかる。そこでステップS270では、Prep2に、焦点検出領域の像高と、撮像レンズ(結像光学系)のF値、射出瞳距離に応じた第2変換係数K2をかけて、第2デフォーカス量(Def2)を検出する。そして検出した第2デフォーカス量(Def2)に応じてレンズ駆動を行い、再度第2焦点検出を行うためにステップS210へと移行する。
本実施形態では、リフォーカス方式の第2焦点検出手段により、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号に、第2フィルター処理と第2シフト処理を行い、加算してシフト加算信号を生成する。そして、シフト加算信号からコントラスト評価値を算出し、コントラスト評価値から第2デフォーカス量を検出する。
本実施形態の撮像素子では、図4、図5に示したように、第1焦点検出用画素が受光する光束と第2焦点検出用画素が受光する光束を加算したものが、撮像用画素が受光する光束となる。位相差方式の第1焦点検出とは異なり、リフォーカス方式の第2焦点検出では、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号のシフト加算信号(リフォーカス信号)により焦点検出を行う。よって、第2焦点検出で用いられるシフト加算信号に対応する光束と、撮像信号に対応する光束が、概ね一致するため、結像光学系の各収差(球面収差、非点収差、コマ収差など)のシフト加算信号への影響と撮像信号への影響も、概ね同じである。したがって、リフォーカス方式の第2焦点検出により算出される検出合焦位置(第2検出デフォーカス量が0となる位置)と撮像信号の最良合焦位置(撮像信号のMTFピーク位置)が、概ね一致するため、位相差方式の第1焦点検出より高精度に焦点検出できる。
図10に示した本実施形態の撮像素子の周辺像高での撮像信号の最良合焦位置における第1焦点検出信号(破線)と第2焦点検出信号(実線)の例に、第2フィルター処理を施した後の第1焦点検出信号(破線)と第2焦点検出信号(実線)を図17に示す。また、第2フィルター処理後の第1焦点検出信号(破線)と第2焦点検出信号(実線)を、それぞれ、相対的に−2、−1、0、1、2シフトさせてシフト加算したシフト加算信号(リフォーカス信号)の例を図18に示す。シフト量の変化に伴い、シフト加算信号のピーク値が変化することがわかる。各シフト加算信号から算出されたコントラスト評価値(第2評価値)の例を図15に示す。
図12に、本実施形態におけるリフォーカス方式の第2焦点検出による第2デフォーカス量(実線)の例を示す。横軸は、設定デフォーカス量であり、縦軸は検出デフォーカス量である。図10に示した第1焦点検出信号と第2焦点検出信号は、図12の設定デフォーカス量0[mm]における第1焦点検出信号と第2焦点検出信号である。設定デフォーカス量0の最良合焦位置において、第2焦点検出による第2デフォーカス量は、第1焦点検出による第1デフォーカス量よりも小さく抑制され、高精度に焦点検出できることがわかる。
したがって、本実施形態では、結像光学系の設定デフォーカス量0の最良合焦位置近傍において、リフォーカス方式の第2焦点検出の方が、位相差方式の第1焦点検出より、高精度に焦点検出できる。
[リフォーカス可能範囲]
一方、リフォーカス可能範囲には限界があるため、リフォーカス方式の第2焦点検出が高精度で焦点検出できるデフォーカス量の範囲は限定される。
本実施形態におけるリフォーカス可能範囲の概略説明図を図19に示す。許容錯乱円をδとし、結像光学系の絞り値をFとすると、絞り値Fでの被写界深度は±Fδである。これに対して、NH×NV(2×1)分割されて狭くなった瞳部分領域501(502)の水平方向の実効絞り値F01(F02)は、F01=NHFと暗くなる。第1焦点検出信号(第2焦点検出信号)毎の実効的な被写界深度は±NHFδとNH倍深くなり、合焦範囲がNH倍に広がる。実効的な被写界深度±NHFδの範囲内では、第1焦点検出信号(第2焦点検出信号)毎に合焦した被写体像が取得されている。よって、図13に示した主光線角度θa(θb)に沿って第1焦点検出信号(第2焦点検出信号)を平行移動するリフォーカス処理により、撮影後に、合焦位置を再調整(リフォーカス)することができる。よって、撮影後に合焦位置を再調整(リフォーカス)できる撮像面からのデフォーカス量dは限定されており、デフォーカス量dのリフォーカス可能範囲は、概ね、式(3)の範囲である。
|d|≦NHFδ …(3)
許容錯乱円δは、δ=2ΔX(画素周期ΔXのナイキスト周波数1/(2ΔX)の逆数)などで規定される。必要に応じて、第2画素加算処理後の第1焦点検出信号(第2焦点検出信号)の周期ΔXAF(=6ΔX:6画素加算の場合)のナイキスト周波数1/(2ΔXAF)の逆数を許容錯乱円δ=2ΔXAFとして用いてもよい。
リフォーカス方式の第2焦点検出が高精度で行えるデフォーカス量の範囲は、概ね、式(3)の範囲に限定され、第2焦点検出により高精度に焦点検出可能なデフォーカス範囲は、位相差方式の第1焦点検出可能なデフォーカス範囲以下の範囲である。図6に示したように、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号との水平方向の相対的なシフト量とデフォーカス量は、概ね、比例する。
したがって、本実施形態では、リフォーカス方式の第2焦点検出の第2シフト処理のシフト範囲が、位相差方式の第1焦点検出の第1シフト処理のシフト範囲以下となるように構成される。そのため、被写体の移動等によってリフォーカス方式の第2焦点検出の第2シフト処理のシフト範囲内に合焦位置がない場合には図16のようなコントラスト評価値(第2評価値)となる。
本実施形態の焦点検出では、結像光学系の大デフォーカス状態から小デフォーカス状態まで焦点調節するために第1焦点検出を行い、結像光学系の小デフォーカス状態から最良合焦位置近傍まで焦点調節するために第2焦点検出を行う。したがって、第2焦点検出の第2フィルター処理の通過帯域が、第1焦点検出の第1フィルター処理の通過帯域より高周波帯域を含むことが望ましい。また、第2焦点検出の第2画素加算処理の画素加算数が、第1焦点検出の第1画素加算処理の画素加算数以下であることが望ましい。
上述したように、結像光学系の絞り値が所定絞り値以下(所定F値以下)の場合に、位相差方式の第1焦点検出の焦点検出精度が低下する場合がある。したがって、必要に応じて、結像光学系の絞り値が所定絞り値以下の場合に、位相差方式の第1焦点検出に加えて、リフォーカス方式の第2焦点検出により第2デフォーカス量を検出し、高精度な焦点検出を行うことが望ましい。
[焦点検出処理の処理フロー]
本実施形態の焦点検出処理フローを図20に示す。本実施形態では、結像光学系のデフォーカス量の絶対値が所定値1以下(第1の所定値以下)になるまで位相差方式の第1焦点検出を行ってレンズ駆動し、結像光学系の大デフォーカス状態から小デフォーカス状態まで焦点調節を行う。その後、結像光学系のデフォーカス量の絶対値が所定値2(<所定値1)以下(第2の所定値以下)になるまでリフォーカス方式の第2焦点検出を行ってレンズ駆動し、結像光学系の小デフォーカス状態から最良合焦位置近傍まで焦点調節を行う。
ステップS100で、位相差方式による第1焦点検出により第1デフォーカス量(Def1)を検出する。検出された第1デフォーカス量(Def1)の大きさ|Def1|が所定値1より大きい場合は、ステップS101で、第1デフォーカス量(Def1)に応じてレンズ駆動を行い、ステップS100に戻る。検出された第1デフォーカス量(Def1)の大きさ|Def1|が所定値1以下の場合は、ステップS200に進む。
ステップS200で、リフォーカス方式による第2焦点検出により第2デフォーカス量(Def2)を検出する。検出された第2デフォーカス量(Def2)の大きさ|Def2|が所定値2(<所定値1)より大きい場合は、ステップS201で、第2デフォーカス量(Def2)に応じてレンズ駆動を行い、ステップS200に戻る。検出された第2デフォーカス量(Def2)の大きさ|Def2|が所定値2以下の場合は、焦点調節動作を終了する。
以上の構成により、焦点検出信号から算出される検出合焦位置と撮像信号の最良合焦位置との間の差を抑制し、高精度な焦点検出が可能となる。また、第2焦点検出手段で算出されたコントラスト評価値から第2デフォーカス量が検出できない場合においても測定不能とならず、高精度な焦点検出が可能となる。
(第2の実施形態)
この第2の実施形態の焦点検出処理の流れの概略図を図21、図22に示す。本実施形態は、リフォーカス方式の第2焦点検出手段によるコントラスト評価値(第2評価値)から算出される判定ピークシフト量Prep2と最大シフト量(±Γ2/2)が等しい場合に、判定ピークシフト量Prep2から算出される第2デフォーカス量に応じてレンズ駆動させた後、第1焦点検出を行う例である。
図21のステップS300、ステップS301は図20のステップS100およびステップS101と同様である。ステップS400で、リフォーカス方式による第2焦点検出によりコントラスト評価値(第2評価値)を算出するために図22のステップS510へと移行する。
ステップS510からステップS540は図14のステップS210からステップS240と同様である。ステップS540でコントラスト評価値(第2評価値)が算出された後、判定ピークシフト量Prep2による判定を行うため、図21のステップS401へと移行する。
ステップS401では、ステップS540で算出されたコントラスト評価値(第2評価値)から判定ピークシフト量Prep2と最大シフト量(±Γ2/2)を算出して比較する。算出された判定ピークシフト量Prep2と最大シフト量(±Γ2/2)が等しければ、第2シフト処理範囲内に合焦位置が存在するか否かを確定できないと判定される。
そこで、判定ピークシフト量Prep2に、焦点検出領域の像高と、撮像レンズ(結像光学系)のF値、射出瞳距離に応じた第2変換係数K2をかけて、第2デフォーカス量(Def2)を検出する。そして検出した第2デフォーカス量(Def2)に応じてステップS402のレンズ駆動を行い、再度第1焦点検出を行うためにステップS300へと移行する。
一方、算出された判定ピークシフト量Prep2と最大シフト量(±Γ2/2)が等しくなければ、第2シフト処理範囲内に合焦位置が存在すると判定される。そしてステップS540で算出したコントラスト評価値(第2評価値)から、サブピクセル演算により、コントラスト評価値が最大値となる実数値のシフト量を算出してピークシフト量p2とする。ピークシフト量p2に、焦点検出領域の像高と、撮像レンズ(結像光学系)のF値、射出瞳距離に応じた第2変換係数K2をかけて、第2デフォーカス量(Def2)を検出する。検出された第2デフォーカス量(Def2)の大きさ|Def2|が所定値2(<所定値1)より大きい場合は、ステップS201で、第2デフォーカス量(Def2)に応じてステップS404のレンズ駆動を行い、ステップS400に戻る。検出された第2デフォーカス量(Def2)の大きさ|Def2|が所定値2以下の場合は、焦点調節動作を終了する。上記以外は、第1の実施形態と同様である。
以上の構成により、焦点検出信号から算出される検出合焦位置と撮像信号の最良合焦位置との間の差を抑制し、高精度な焦点検出が可能となる。また、第2焦点検出手段で算出したコントラスト評価値から第2検出デフォーカス量が検出できない場合においても測定不能とならず、高精度な焦点検出が可能となる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
200:画素群、200R,200G,200B:画素、201,202:焦点検出用画素、501:第1瞳部分領域、502:第2瞳部分領域

Claims (10)

  1. 結像光学系の第1の瞳部分領域を通過する光束を受光する第1の焦点検出用画素と、前記第1の瞳部分領域とは異なる前記結像光学系の第2の瞳部分領域を通過する光束を受光する第2の焦点検出用画素と、前記結像光学系の前記第1の瞳部分領域と前記第2の瞳部分領域を合わせた瞳領域を通過する光束を受光する撮像用画素とを複数配列した撮像素子と、
    前記第1の焦点検出用画素から得られる第1の信号と、前記第2の焦点検出用画素から得られる第2の信号とに基づいて位相差方式の焦点検出を行う第1の焦点検出手段と、
    前記第1の焦点検出用画素から得られる第1の信号と、前記第2の焦点検出用画素から得られる第2の信号とをシフトして加算することにより生成された加算信号に基づいてコントラスト検出方式の焦点検出を行う第2の焦点検出手段と、
    前記結像光学系の大デフォーカス状態から小デフォーカス状態までの焦点調節を前記第1の焦点検出手段を用いて行い、前記小デフォーカス状態から最良合焦位置の近傍までの焦点調節を前記第2の焦点検出手段を用いて行うように制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の焦点検出手段は、前記第1の信号と前記第2の信号に、第1のフィルター処理と第1のシフト処理を施して相関量を算出し、該相関量から第1のデフォーカス量を検出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第2の焦点検出手段は、前記第1の信号と前記第2の信号に、第2のフィルター処理と第2のシフト処理を施し、加算して前記加算信号を生成し、該加算信号からコントラスト評価値を算出し、該コントラスト評価値から第2のデフォーカス量を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記コントラスト評価値が最大となるシフト量が前記第2のシフト処理のシフト範囲の最大シフト量と等しい場合、最大となった前記コントラスト評価値に基づいて前記第2のデフォーカス量を検出し、前記結像光学系を駆動させた後に、再度前記第2の焦点検出手段により焦点検出を行うように制御することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記制御手段は、前記コントラスト評価値が最大となるシフト量が前記第2のシフト処理のシフト範囲の最大シフト量と等しい場合、最大となった前記コントラスト評価値に基づいて前記第2のデフォーカス量を検出し、前記結像光学系を駆動させた後に、再度前記第1の焦点検出手段により焦点検出を行うように制御することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、前記第1の焦点検出手段による第1のデフォーカス量の絶対値が第1の所定値以下になるまで、前記第1の焦点検出手段を用いて前記結像光学系の焦点調節を行い、前記第2の焦点検出手段による第2のデフォーカス量の絶対値が第1の所定値より小さい第2の所定値以下になるまで、前記第2の焦点検出手段を用いて前記結像光学系の焦点調節を行うように制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記第2の焦点検出手段による第2のフィルター処理の通過帯域が、前記第1の焦点検出手段による第1のフィルター処理の通過帯域より高い周波帯域を含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  8. 結像光学系の第1の瞳部分領域を通過する光束を受光する第1の焦点検出用画素と、前記第1の瞳部分領域とは異なる前記結像光学系の第2の瞳部分領域を通過する光束を受光する第2の焦点検出用画素と、前記結像光学系の前記第1の瞳部分領域と前記第2の瞳部分領域を合わせた瞳領域を通過する光束を受光する撮像用画素とを複数配列した撮像素子を備える撮像装置を制御する方法であって、
    前記第1の焦点検出用画素から得られる第1の信号と、前記第2の焦点検出用画素から得られる第2の信号とに基づいて位相差方式の焦点検出を行う第1の焦点検出工程と、
    前記第1の焦点検出用画素から得られる第1の信号と、前記第2の焦点検出用画素から得られる第2の信号とをシフトして加算することにより生成された加算信号に基づいてコントラスト検出方式の焦点検出を行う第2の焦点検出工程と、
    前記結像光学系の大デフォーカス状態から小デフォーカス状態までの焦点調節を前記第1の焦点検出工程を用いて行い、前記小デフォーカス状態から最良合焦位置の近傍までの焦点調節を前記第2の焦点検出工程を用いて行うように制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  9. 請求項8に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  10. 請求項8に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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