JP6524004B2 - 通信端末、制御方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、通信端末、制御方法、及び通信端末用のプログラムに関する。
従来、他の携帯端末とコンテンツを共有して閲覧できるようにする方法が知られている。特許文献1には、Bluetooth(登録商標)等の無線通信回線を介して、1台の携帯端末に格納されているコンテンツを他の携帯端末で閲覧できるようにするための制御方法が開示されている。
特開2015−61111号公報
従来の制御方法においては、無線通信回線の品質が悪くなると、1台の携帯端末から他の携帯端末に送信するコンテンツの品質を劣化させることにより、品質が低下した無線通信回線を用いて、他の端末に格納されているコンテンツを閲覧できる。しかしながら、ユーザにとっては、閲覧するコンテンツの品質が低下することは好ましいことではない。特に、他の携帯端末で閲覧していたコンテンツを継続して閲覧する際に、無線通信回線の品質が悪くなったことにより閲覧するコンテンツの品質が低下すると、ユーザにとって不快である。そこで、他の端末で閲覧されていたコンテンツを十分な品質で継続して閲覧できるようにすることが求められていた。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、他の端末で閲覧していたコンテンツの続きを閲覧する際の品質を向上させることができる通信端末を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様の通信端末は、ペアリングされた他端末との間でデータを送受信可能な通信端末であって、前記他端末で閲覧されていたコンテンツを特定するための閲覧履歴情報を、第1通信方式を用いて前記他端末から取得し、前記第1通信方式と異なる第2通信方式を用いて前記コンテンツを取得する取得部と、前記閲覧履歴情報が取得されたことを示すアイコン画像を表示部に表示させ、前記アイコン画像が選択されたことに応じて、前記取得部が取得した前記閲覧履歴情報に対応するコンテンツを前記表示部に表示させる表示制御部と、を有する。
前記取得部が前記閲覧履歴情報を取得した後に、前記取得部が情報の取得に用いる通信方式を、前記第1通信方式から前記第2通信方式に切り替える通信制御部をさらに有し、前記取得部は、前記第2通信方式を用いて前記コンテンツを取得する。
前記通信制御部は、前記閲覧履歴情報が示すコンテンツの種別が所定の条件を満たす場合に、前記第2通信方式に切り替えてもよい。また、前記通信制御部は、前記取得部が前記閲覧履歴情報を取得した後に、前記第1通信方式による前記他端末との通信状態が所定の条件を満たしていない場合に、前記第2通信方式に切り替えてもよい。
また、前記通信制御部は、前記取得部が前記閲覧履歴情報を取得した時刻に基づいて、前記取得部に前記第1通信方式を用いて前記コンテンツを取得させるか、前記第2通信方式を用いて前記コンテンツを取得させるかを決定してもよい。
前記取得部は、例えば、前記第1通信方式により前記他端末と通信可能な状態において、前記閲覧履歴情報を継続的に取得し、前記第1通信方式により前記他端末と通信可能でない状態において、所定の操作を受けたことを条件として、前記第2通信方式を用いて前記閲覧履歴情報を取得する。
前記取得部は、前記第1通信方式を用いて、前記コンテンツのサムネイル画像を取得し、前記サムネイル画像がユーザにより選択された場合に、前記第2通信方式を用いて、前記サムネイル画像に対応するコンテンツを前記他端末から取得してもよい。
上記の通信端末は、コンテンツを記憶する記憶部と、前記取得部が取得した他端末サムネイル画像と、前記記憶部に記憶されたコンテンツに対応する自端末サムネイル画像とを含む画面データを生成する画面生成部と、をさらに有し、前記表示制御部は、前記画面データを前記表示部に表示させてもよい。
前記取得部は、前記第2通信方式を用いて通信可能な基地局を介して前記他端末と接続した後に、前記基地局を介することなく、前記第2通信方式を用いて前記他端末から直接前記コンテンツを取得してもよい。
本発明の第2の態様の制御方法は、ペアリングされた他端末との間でデータを送受信可能な通信端末が実行する、前記他端末で閲覧されていたコンテンツを特定するための閲覧履歴情報を、第1通信方式を用いて前記他端末から取得するステップと、前記閲覧履歴情報が取得されたことを示すアイコン画像を表示部に表示させ、前記アイコン画像が選択されたことに応じて前記閲覧履歴情報に対応する前記コンテンツを表示させるステップと、を有する。
本発明の第3の態様のプログラムは、ペアリングされた他端末との間でデータを送受信可能な通信端末のコンピュータに、前記他端末で閲覧されていたコンテンツを特定するための閲覧履歴情報を、第1通信方式を用いて前記他端末から取得するステップと、前記閲覧履歴情報が取得されたことを示すアイコン画像を表示部に表示させ、前記アイコン画像が選択されたことに応じて前記閲覧履歴情報に対応する前記コンテンツを表示させるステップと、を実行させる。
本発明によれば、他の端末で閲覧していたコンテンツの続きを閲覧する際の品質を向上させることができるという効果を奏する。
第1の実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。 継続閲覧機能の概要を説明するための図である。 通信端末の構成を示す図である。 画面生成部が生成する閲覧履歴一覧画面の例を示す図である。 通信システムにおける動作シーケンスを示す図である。 通信端末において電源ボタンが押されてからの動作シーケンスを示す図である。 変形例におけるアイコン画像を表示した状態の画面の一例を示す図である。 変形例2に係る画面の例を示す図である。 変形例3における動作シーケンスを示す図である。
[通信システムSの概要]
図1は、第1の実施形態に係る通信システムSの構成を示す図である。図1(a)に示すように、通信システムSは、無線通信回線W1を介して互いにデータを送受信することができる通信端末1及び通信端末2を含んでいる。通信端末1及び通信端末2は、タブレット、スマートフォン及びコンピュータ等のように、通信機能及び表示機能を有する端末である。図1においては、通信端末1がスマートフォンであり、通信端末2がタブレットである例を示しているが、通信端末1及び通信端末2は、通信機能及び表示機能を有する電子機器であれば任意の電子機器でよい。
通信端末1は、電源ボタンP1及び表示部12を有している。同様に、通信端末2は、電源ボタンP2及び表示部22を有している。通信端末1及び通信端末2は、内部の記憶媒体に記憶されたコンテンツ、及びネットワークを介してサーバから取得したコンテンツを、それぞれ表示部12及び表示部22に表示することができる。
無線通信回線W1は、近距離で通信端末1と通信端末2との間で直接データを送受信できる無線通信回線であり、例えばBluetooth又はBLE(Bluetooth Low Energy)等である。通信端末1及び通信端末2は、無線通信回線W1を介して互いにデータを送受信できるようにペアリングされている。無線通信回線W1がBLEである場合、ユーザが、通信端末1と通信端末2とをペアリングするための操作をすることにより、通信端末1及び通信端末2は、互いの識別情報(以下、「端末ID」という)を取得して、他方の端末IDを、内部の記憶媒体に記憶する。その後、通信端末1及び通信端末2は、BLEを介して互いにデータを送受信できる。
通信端末1及び通信端末2が連動して動作することにより、ユーザが一方の端末で閲覧していたコンテンツの続きを、他方の端末で継続して閲覧することができる。本明細書において、一方の端末で閲覧していたコンテンツの続きを他方の端末で継続して閲覧する機能を「継続閲覧機能」という。
また、通信端末1及び通信端末2は、それぞれ携帯電話網の無線通信回線W21及び無線通信回線W22を介して、携帯電話網の基地局3との間で通信をすることができる。通信端末1と通信端末2とは、基地局3を介して、互いにデータの送受信をすることができる。
さらに、図1(b)に示すように、通信端末1及び通信端末2は、無線通信回線W21及び無線通信回線W22を介して基地局3との間で制御情報を送受信した後に、基地局3から無線チャネルの割り当てを受けて、携帯電話網で用いられている周波数帯の電波を用いる無線通信回線W23を介して、直接データの送受信をすることもできる。無線通信回線W21、W22、W23は、例えばLTE(Long Term Evolution)の回線である。
通信端末1及び通信端末2は、無線通信回線W23を介してデータを送受信する場合、無線通信回線W1を介してデータを送受信する場合よりも送信電力を大きくする。したがって、通信端末1と通信端末2との間の距離が大きくなり、無線通信回線W1を用いた場合の通信品質が劣化してしまう場合であっても、通信端末1及び通信端末2は、無線通信回線W23を用いることにより、コンテンツの送受信をすることができる。
また、通信端末1及び通信端末2は、無線通信回線W23を用いる場合、基地局3を介することなくコンテンツを送受信できるので、基地局3の負荷が減るとともに、周波数資源を有効活用することができる。さらに、無線通信回線W23の伝送速度は、無線通信回線W1の伝送速度よりも大きいので、通信端末1及び通信端末2は、無線通信回線W23を用いることで、画像又は動画等の容量が大きいコンテンツを送受信することもできる。
このように、通信端末1及び通信端末2は、第1通信方式としての無線通信回線W1、及び第2通信方式としての無線通信回線W21、W22、W23を用いることにより、ユーザが、通信端末1と通信端末2との間の距離や周辺環境によらず、安定して継続閲覧をできるようにする。
図2は、継続閲覧機能の概要を説明するための図である。以下、通信端末2で閲覧していたコンテンツを通信端末1において継続閲覧する場合の動作の概要を説明する。
図2(a)は、通信端末2で画像コンテンツを閲覧しているユーザが、通信端末1の電源ボタンP1を押した後に表示される画面を示している。表示部12には、ロック画面が表示されており、ロック画面の左下には、通信端末2で閲覧していたコンテンツの継続閲覧を開始するためのアイコン画像(以下、「アイコン画像」という)が表示されており、ロック画面は、アイコン画像を表示する領域を有するアイコン表示画面である。図2(a)においては、円形の画像内にC1という文字が付されたアイコン画像が表示されているが、アイコン画像の態様は任意である。ロック画面は、通信端末1のユーザ以外が無断で通信端末1の記憶媒体に記憶されているコンテンツにアクセスすることを防ぐ画面であり、パスワード等の認証情報を入力する操作が行われることにより解除される。
アイコン画像は、継続閲覧をできる状態であることをユーザに示すという役割と、ユーザが継続閲覧を開始するための指示操作を受け付けるという役割を持っている。ユーザがアイコン画像にタッチすると、パスワード等の認証情報を入力する画面が表示される。ユーザが、表示された画面において認証情報を入力すると、図2(b)のように、通信端末2で閲覧されていたコンテンツの閲覧履歴を示す情報が、無線通信回線W1を介して通信端末1に送信され、通信端末1の表示部12に表示される。図2(b)においては、閲覧履歴を示す情報として、通信端末2で閲覧されていた写真コンテンツのサムネイル画面が表示されている。
通信端末1は、閲覧履歴情報を受信すると、図2(c)に示すように、通信端末2と接続するための通信方式を、第1通信方式の無線通信回線W1から、第2通信方式の無線通信回線W23に切り替える。そして、通信端末1は、無線通信回線W23を介して、通信端末2において閲覧されていたコンテンツを通信端末2から取得して、表示部12に表示する。通信端末1は、例えばユーザが、コンテンツを閲覧していた通信端末2を自宅に置いて、通信端末1を持って外出するような場合であっても、閲覧履歴情報を取得した後に無線通信回線W23に切り替えることにより、通信端末2からコンテンツを取得することができる。したがって、ユーザは、通信端末1が通信端末2から離れた状態になったとしても、コンテンツを継続閲覧することが可能になる。
なお、図2においては、ユーザが通信端末2において閲覧していたコンテンツが表示部22に表示されていない状態を示しているが、図2(a)、図2(b)及び図2(c)のいずれにおいても、表示部22にコンテンツが表示されているか否かは任意である。通信端末1は、表示部22にコンテンツが表示されているか否かによらず、過去にユーザが閲覧していたコンテンツがある場合、図2(a)に示すようにアイコン画像を表示させ、ユーザがアイコン画像にタッチしたことに応じて、通信端末2においてユーザが過去に閲覧していたコンテンツを表示させることができる。
[通信端末1の構成]
以下、通信端末1の構成について説明する。なお、通信端末2も通信端末1と同等の構成を有している。以下の説明において、通信端末2を他端末と称する場合がある。
図3は、通信端末1の構成を示す図である。通信端末1は、操作部11及び表示部12と、通信部13と、記憶部14と、制御部15とを有する。
操作部11は、ユーザによる操作を受け付ける。操作部11は、図1に示した電源ボタンP1、及び表示部12に重ねて設けられているタッチパネルを含む。操作部11は、ユーザが操作をしたことを検出し、検出した操作内容を示す操作情報を制御部15に通知する。
表示部12は、例えば液晶パネル及びバックライトを含んでいる。表示部12は、後述の表示制御部154の制御により、アイコン画像、閲覧履歴及びコンテンツ等を表示する。
通信部13は、無線通信回線W1、W21、W22、W23に接続するための無線通信インタフェース部である。通信部13は、第1通信部131及び第2通信部132を有する。第1通信部131は、例えばBLEの電波を送受信することができる無線ユニットを含んでいる。第1通信部131は、通信端末2から送信されたBLEの電波を受信するとともに、通信端末2に対してBLEの電波を送信する。
第2通信部132は、携帯電話網の基地局3と通信するための無線通信回線W21、及び通信端末2と通信するための無線通信回線W23に接続するための無線通信インタフェース部である。通信部13は、後述する通信制御部156の制御により、第1通信部131及び第2通信部132のどちらを用いてデータを送受信するかを選択することができる。なお、通信部13は、第1通信部131及び第2通信部132を同時に用いてデータを送受信してもよい。
記憶部14は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体である。記憶部14は、制御部15が実行するプログラムを記憶している。また、ペアリングしている他の端末の端末IDを記憶している。
また、記憶部14は、表示部12に表示されたコンテンツの履歴を示す閲覧履歴情報を記憶している。閲覧履歴情報は、通信端末1がコンテンツにアクセスするために用いる情報である。コンテンツが、Webブラウザを用いて閲覧できるWebコンテンツである場合、閲覧履歴情報は、コンテンツの取得先のURLである。
制御部15は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部15は、記憶部14に記憶された継続閲覧用プログラムを実行することにより、ロック制御部151、取得部152、画面生成部153、表示制御部154、履歴送信部155及び通信制御部156として機能する。制御部15は、継続閲覧用プログラムの他にも電話機能やメール送受信機能などを実現するためのプログラムを実行する。
ロック制御部151は、ロック画面を制御する。具体的には、ロック制御部151は、電源オフ状態又はスタンバイ状態において電源ボタンP1が押されたことを契機としてロック画面を表示させ、ロック画面を表示させたことを取得部152に通知する。なお、ロック制御部151がロック画面を表示させる契機としては、電源ボタンP1が押されたことに限られず、ロック制御部151は、通信端末1に内蔵された加速度センサ、磁気センサ又は指紋センサ等の検出値の変化を用いてもよい。
ロック制御部151は、ロック画面の表示中に、アイコン画像がタッチされたことを取得部152から通知されると、認証情報を入力する画面を表示する。ロック制御部151は、操作部11から入力される操作情報に基づいて、ロック画面が表示されている間にユーザが認証情報を入力したことを検知するとロック画面を解除し、ロック画面を解除したことを、OS(Operating System)を介して他のプログラムに通知する。
取得部152は、通信部13を介して各種の情報を取得する。例えば、取得部152は、ペアリングされた他端末で閲覧されていたコンテンツを特定するための閲覧履歴情報を、第1通信部131及び無線通信回線W1を介して他端末から取得する。また、取得部152は、他端末で閲覧されていたコンテンツを、第2通信部132及び無線通信回線W23を介して他端末から取得する。取得部152は、例えば、無線通信回線W1を使用する第1通信方式を用いて、コンテンツのサムネイル画像を閲覧履歴情報として他端末から取得し、サムネイル画像がユーザにより選択された場合に、無線通信回線W23を使用する第2通信方式を用いて、サムネイル画像に対応するコンテンツを他端末から取得する。取得部152は、第2通信方式を用いる場合に、無線通信回線W21及び基地局3を介して他端末と接続した後に、基地局3を介することなく、無線通信回線W23を介して他端末から直接コンテンツを取得する。なお、取得部152は、サムネイル画像に対応するコンテンツを、第2通信方式を用いて、コンテンツ提供元のサーバやクラウド環境から取得してもよい。
取得部152は、例えば、ロック制御部151から、ロック画面を表示させた通知を受けたことを契機として、他端末に対して、閲覧履歴情報を要求する要求情報を送信することにより、閲覧履歴情報を他端末から取得する。取得部152は、閲覧履歴情報を取得すると、表示制御部154を介して、継続閲覧が可能であることを示すアイコン画像を表示部12に表示する。
取得部152は、アイコン画像を表示した後に、アイコン画像にタッチする操作が行われるかを監視する。取得部152は、操作部11から入力された操作情報に基づいて、ユーザがアイコン画像にタッチしたことを検出すると、アイコン画像がタッチされたことをロック制御部151に通知する。
なお、取得部152は、所定の時間が経過しても他端末から閲覧履歴情報が送信されてこない場合には、アイコン画像を表示しない。
また、取得部152は、ロック画面が解除されてから所定の時間が経過するまでの間、アイコン画像を表示させ、所定の時間が経過した後に、アイコン画像の表示を停止させるようにしてもよい。このように、ロック画面が解除されてからもしばらくの間はアイコン画像を表示しておくことで、ユーザは、通信端末1のロックを解除して操作を開始した後に、他端末で閲覧していたコンテンツの継続閲覧をしたいと考えた時に、容易に継続閲覧をすることが可能になる。
取得部152は、ユーザによる設定内容に応じて、閲覧履歴情報に含める対象とするコンテンツの種別を指定する情報を含む要求情報を他端末に送信することにより、他端末から取得する閲覧履歴情報の内容を制御することができる。取得部152は、例えば、閲覧履歴情報に含める対象とするコンテンツの種別として、自端末の画面の大きさ、自端末の機能、自端末にインストールされているアプリケーションソフトの種類等の通信端末1の特性に対応するコンテンツの閲覧履歴情報を要求するための要求情報を他端末に送信する。このようにすることで、例えば、大きな画面で編集していたコンテンツのように、小さな画面の通信端末1で閲覧する可能性がないコンテンツや、再生することができないコンテンツの閲覧履歴情報が取得されることを防止できる。
取得部152は、ユーザによって予め指定された種別のコンテンツに対する要求情報を他端末に送信してもよい。例えば、ユーザが、通信端末2においてはブラウザで閲覧するWebコンテンツ以外を閲覧しないと決めている場合、取得部152は、Webコンテンツを指定する情報を含む要求情報を他端末に送信することで、Webコンテンツの閲覧履歴のみが含まれる閲覧履歴情報を取得することができる。
また、取得部152は、ユーザによる設定内容に応じて、他端末において閲覧の途中であったコンテンツの閲覧履歴情報を他端末から取得することもできる。この場合、他端末において閲覧された画面が閉じられたコンテンツの閲覧履歴が閲覧履歴情報に含まれないので、ユーザが、他端末で閲覧が終了しており、継続閲覧をする必要がないコンテンツを表示させてしまうことを防止できる。
画面生成部153は、取得部152が取得した閲覧履歴情報に基づいて、他端末で閲覧していたコンテンツを含む画面データを生成する。閲覧履歴情報が、他端末において直前まで閲覧されていたコンテンツを特定するための情報(例えば、ファイルの格納場所を示すパス情報やURL)を含んでいる場合、画面生成部153は、取得部152に取得先アドレスにアクセスさせることにより、他端末において閲覧されていたコンテンツを取得する。画面生成部153は、取得したコンテンツを含む画面データを生成し、表示制御部154を介して画面データを表示部12に表示させる。
画面生成部153は、取得部152が取得した閲覧履歴情報が複数の閲覧履歴を含んでいる場合、閲覧履歴の一覧を表示する画面を生成する。画面生成部153は、例えば、自端末における閲覧履歴、及び他端末における閲覧履歴の両方を含む閲覧履歴一覧画面を生成する。
図4は、画面生成部153が生成する閲覧履歴一覧画面の例を示す図である。図4(a)は、自端末における閲覧履歴と、他端末における閲覧履歴とを混在させて表示させている例を示している。画面生成部153は、取得部152が閲覧履歴情報として他端末のサムネイル画像を取得した場合、取得部152が取得した他端末サムネイル画像と、記憶部14に記憶されたコンテンツに対応する自端末サムネイル画像とを含む画面データを生成する。図4(a)において白色で示されているコンテンツa1,a2は、他端末における閲覧履歴を示しており、図4(a)において斜線で示されているコンテンツb1は、自端末における閲覧履歴を示している。
図4(a)に示す例において、画面生成部153は、直近に閲覧されたコンテンツが手前に表示されるように画面データを構成する。例えば、現在の時刻が19:00であり、ユーザが、17:00に他端末(通信端末2)を用いて動画コンテンツを閲覧し、18:00に自端末(通信端末1)を用いて動画コンテンツを閲覧し、18:45に他端末(通信端末2)を用いてブラウザでニュースを閲覧したとする。ユーザは、19:00の時点で図4(a)の画面において最も手前に表示されているコンテンツa1にタッチすることで、直前に他端末で閲覧していた動画の続きを閲覧することができる。また、その際、ユーザが17:00に他端末で閲覧していたメールを再確認したいと思った時には、奥側に表示されているコンテンツa2にタッチすることで、メールを閲覧することができる。
図4(b)に示す例において、画面生成部153は、他端末の履歴を表示する領域121に、他端末において直近に閲覧されたコンテンツが手前に表示されるように画面データを構成する。また、画面生成部153は、自端末の履歴を表示する領域122に、自端末において直近に閲覧されたコンテンツが手前に表示されるように画面データを構成する。このようにすることで、ユーザは、閲覧したいコンテンツを見つけやすくなる。
画面生成部153は、閲覧履歴一覧画面においてユーザが選択したコンテンツを速やかに表示するために、取得部152が閲覧履歴情報を取得した後に、閲覧履歴情報に含まれているコンテンツを順次取得して、取得したコンテンツを記憶部14に記憶する。この際、画面生成部153は、閲覧された時刻が現在の時刻に近い順に、コンテンツを取得する。このようにすることで、ユーザが継続閲覧の操作をした時点で、継続閲覧される確率が最も高い、直近に閲覧されたコンテンツが記憶部14に記憶されている可能性が高いので、ユーザが継続閲覧をする際に、ほぼ確実にコンテンツを閲覧することができる。
なお、閲覧履歴情報には、他端末におけるコンテンツの閲覧状態を示す情報が含まれており、画面生成部153は、他端末で閲覧されたコンテンツを特定するための情報に関連付けて、他端末でどこまで閲覧していたかを示す情報を含む画面データを生成してもよい。画面生成部153は、例えば、他端末で動画コンテンツが閲覧されていた場合に、どの位置まで閲覧されていたかを示す情報を含む画面データを生成することができる。
表示制御部154は、画面生成部153が生成した画面データを表示部12に表示させる。表示制御部154は、取得部152から、閲覧履歴情報を取得したことの通知を受けると、閲覧履歴情報を取得したことを示すアイコン画像をロック画面内に表示させる。また、表示制御部154は、ユーザがアイコン画像を選択したことを示す操作情報が操作部11から入力されると、取得部152が取得した閲覧履歴情報に対応する図4に示す画面を表示させる。
履歴送信部155は、他端末から、コンテンツの閲覧要求をする要求情報を受けた場合、記憶部14に記憶された閲覧履歴情報を読み出して、閲覧履歴情報を他端末に送信する。履歴送信部155は、閲覧履歴情報に含める対象とするコンテンツの種別を指定する情報を含む要求情報を受けた場合、閲覧履歴のうち、指定されたコンテンツの種別に対応するコンテンツを選択し、選択したコンテンツの閲覧履歴のみを含む閲覧履歴情報を作成して他端末に送信する。例えば、他端末から、他端末の画面の大きさに適したコンテンツの閲覧履歴を要求された場合、他端末の画面の大きさに適したコンテンツの閲覧履歴のみを含む閲覧履歴情報を送信する。このようにすることで、例えば、大きな画面で編集していたコンテンツのように、小さな画面の他端末で閲覧する可能性がないコンテンツの閲覧履歴情報が取得されることを防止できる。
通信制御部156は、通信部13を介して他端末との間でデータを送受信する動作を制御する。通信制御部156は、取得部152が、他端末で閲覧されていたコンテンツを特定するための閲覧履歴情報を取得する際には、通信部13を第1通信方式で動作させる。また、通信制御部156は、取得部152が閲覧履歴情報を取得した後に、取得部152が情報の取得に用いる通信方式を、第1通信方式から第2通信方式に切り替える。例えば、通信制御部156は、アイコン画像が表示部12に表示された後に、他端末との間の通信に用いる通信方式を第2通信方式に切り替える。具体的には、通信制御部156は、閲覧履歴情報に対応するコンテンツを他端末から取得する場合に第2通信方式に切り替える。
通信制御部156は、閲覧履歴情報が示すコンテンツの種別が所定の条件を満たす場合に、第2通信方式に切り替えるものとしてもよい。例えば、閲覧履歴情報が示すコンテンツの種別が画像又は動画である場合、第1通信方式(例えばBLE)では伝送速度が不十分である。そこで、通信制御部156は、閲覧履歴情報が示すコンテンツの種別が画像及び動画である場合、第2通信方式に切り替えて、取得部152に、第2通信部132を介してコンテンツを取得させる。
通信制御部156は、取得部152がアイコン画像を取得した後に、第1通信方式による他端末との通信状態が所定の条件を満たしていない場合に、第2通信方式に切り替えてもよい。例えば、通信制御部156は、他端末から受信したBLE電波の受信強度が所定の閾値以下である場合に、第2通信方式に切り替える。この際、通信制御部156は、第1通信方式による他端末との通信状態の変化パターンに基づいて、第2通信方式に切り替えるか否かを判定してもよい。通信制御部156は、例えば、他端末から受信したBLE電波の受信強度が一時的に低下した場合、第2通信方式に切り替えない。通信制御部156は、BLE電波の受信強度が徐々に弱く変化している場合、他端末との距離が遠くなりつつあると判定して、第2通信方式に切り替える。
さらに、通信制御部156は、時刻情報及び位置情報を組み合わせることにより、第2通信方式に切り替えるか否かを判定してもよい。例えば、通信制御部156は、予め記憶部14に記憶された自宅の位置から所定の範囲内において、所定の時間帯(例えば、朝の出勤時間帯)に電源ボタンP1が操作されて取得部152が閲覧履歴情報を取得した場合に、他端末と離れた状態でユーザが継続閲覧をしたいと判断し、第2通信方式に切り替える。このようにすることで、通信端末1は、ユーザが出かける前に通信端末1の電源ボタンP1を押しておくだけで、移動中にコンテンツを取得するので、ユーザは、電車に乗ってから通信端末2で閲覧していたコンテンツを継続して閲覧することができる。
[通信システムSにおける動作シーケンス]
図5は、通信システムSにおける動作シーケンスを示す図である。図5においては、通信端末2がコンテンツAを表示する時点から開始している(S21)。通信端末2は、コンテンツAを表示すると、記憶部14に記憶されている閲覧履歴情報にコンテンツAの閲覧履歴を追加することにより、閲覧履歴情報を更新する(S22)。
その後、ユーザが通信端末2を用いたコンテンツの閲覧を終了し、通信端末1の電源ボタンP1を押すと(S11)、通信端末1はロック画面を表示する(S12)。通信端末1は、ロック画面を表示すると、予めペアリングされた通信端末2に対して、第1通信方式を用いる無線通信回線W1を介して、閲覧履歴情報を取得するための要求情報を送信する(S13)。通信端末2は、要求情報を取得すると、記憶部14に記憶されている閲覧履歴情報を通信端末1に送信する。
通信端末1は、閲覧履歴情報を受信すると、継続閲覧をすることができる閲覧履歴があることを示すアイコン画像を表示する(S14)。その後、通信端末1は、アイコン画像がタッチされたかどうかを監視し(S15)、アイコン画像がタッチされた場合に、第2通信方式を用いる無線通信回線W21を介して、基地局3に対して、通信端末2と接続するための接続要求情報を送信する。基地局3は、通信端末1から接続要求情報を受信すると、通信端末2に対して、通信端末1から接続要求情報を受信した旨を通知する。
通信端末2は、例えば、所定の時間以内に閲覧履歴情報を通信端末1に送信していたことを条件として、基地局3に対して、接続許可情報を通信端末1に送信する。基地局3は、通信端末2から接続許可情報を受信すると、通信端末1及び通信端末2に対して、通信端末1と通信端末2とが直接通信をするために使用可能な無線通信回線W23の無線チャネルを指定する情報を送信する。
その後、通信端末1及び通信端末2は、互いに無線通信回線W23を介して第2通信方式でデータを送受信することが可能になり、通信端末1は、通信端末2に対して、閲覧履歴情報に対応するコンテンツを要求する。この際、通信端末1において、閲覧履歴情報に含まれる複数のコンテンツの履歴から一以上の履歴が選択されていた場合、通信端末1は、選択された履歴に対応するコンテンツを要求する。通信端末1は、通信端末2からコンテンツAを取得すると、表示部12にコンテンツAを表示する(S16)。
図6は、通信端末1において電源ボタンP1が押されてからの動作シーケンスを示す図である。制御部15は、通信端末1の基本機能を司る基本アプリケーションソフトを実行することにより、電源ボタンP1が押されたことを検出すると(S11)、通信端末1にインストールされている継続閲覧用アプリケーションソフトに対して、ロック画面を表示するための指示を送信する。継続閲覧用アプリケーションソフトは、通信端末2の継続閲覧用アプリケーションソフトに対して、閲覧履歴情報を要求する。
通信端末2の継続閲覧用アプリケーションソフトは、閲覧履歴情報の要求を受けると、通信端末2の基本アプリケーションソフトに対して、閲覧履歴情報の要求を受けた時点で表示部12に表示していたコンテンツのうち、最上位に表示していたコンテンツを特定するための情報を、通信端末2の基本アプリケーションソフトに通知する。通信端末2の基本アプリケーションソフトは、通知された情報に基づいて、最上位に表示していたコンテンツを取得するためのアドレスを特定し、特定したアドレス(図6においては、通信端末2におけるロケーションを示す情報)を通信端末2の継続閲覧用アプリケーションソフトに通知する。
通信端末2の継続閲覧用アプリケーションソフトは、通信端末2の基本アプリケーションソフトから通知されたアドレスを、通信端末1の継続閲覧用アプリケーションソフトに通知する。通信端末1の継続閲覧用アプリケーションソフトは、通信端末2の継続閲覧用アプリケーションソフトからアドレスの通知を受けると、アイコン画像を表示させる。通信端末1の基本ソフトは、アイコン画像がタッチされたことを検出すると、通信端末2に対して、通信端末2から通知されたアドレスに対応するコンテンツAを取得して再生するように指示する。
[変形例1]
図2においては、継続閲覧をすることができることを示すアイコン画像は、ロック画面内に一つだけ表示されていたが、通信端末1は、継続閲覧をすることができることを示すアイコン画像を、複数表示してもよい。例えば、取得部152は、閲覧履歴情報を要求するための要求情報を他端末に送信することにより、他端末で閲覧されていた複数のコンテンツの閲覧履歴が含まれる閲覧履歴情報を取得する。そして、表示制御部154は、閲覧履歴情報が示す複数のコンテンツのそれぞれに対応するアイコン画像を表示させる。
図7は、変形例におけるアイコン画像を表示した状態の画面の一例を示す図である。図7(a)においては、画面の左下に、C1、C2、C3という3つのコンテンツに対応するアイコン画像が表示されている。アイコン画像C1は、他端末において直前に閲覧されていたコンテンツc1に対応しており、アイコン画像C2は、他端末において、コンテンツc1よりも前に閲覧されていたコンテンツc2に対応しており、アイコン画像C3は、他端末においてコンテンツc2よりも前に閲覧されていたコンテンツc3に対応している。
画面生成部153は、複数のアイコン画像のうち一のアイコン画像が選択されると、一のアイコン画像が選択されたことをロック制御部151に通知して、ロック画面を解除するための認証情報入力画面を表示させる。また、画面生成部153は、選択されたアイコン画像を特定する情報を取得部152に通知する。取得部152は、通知された情報に基づいて、選択されたアイコン画像に対応するコンテンツを取得する。表示制御部154は、複数のアイコン画像から一のアイコン画像が選択された場合には、取得部152が閲覧履歴情報を受信したことに応じて、閲覧履歴情報に含まれる複数の履歴を表示するのではなく、選択されたアイコン画像に対応するコンテンツの閲覧履歴を表示部12に表示させる。
図7(b)は、複数のアイコン画像を表示する場合の他の例を示す図である。図7(b)においては、各アイコン画像の態様が異なる点で、図7(a)と異なる。図7(b)における円形のアイコン画像は、Webコンテンツを閲覧した履歴があることを示しており、四角形のアイコン画像は、写真コンテンツを閲覧した履歴があることを示しており、六角形のアイコン画像は、メールを閲覧した履歴があることを示している。画面生成部153は、例えば、コンテンツの種別ごとに異なる態様のアイコン画像を表示部12に表示させる。このようにすることで、ユーザが、アイコン画像を見るだけで、他端末で閲覧された複数種類のコンテンツのうち、継続閲覧をしたいコンテンツを特定することが容易になる。
通信制御部156は、複数のアイコン画像のうち一のアイコン画像が選択されると、選択されたアイコン画像に対応するコンテンツ種別に基づいて、第1通信方式を使用してコンテンツを取得するか、第2通信方式を使用してコンテンツを取得するかを決定してもよい。通信制御部156は、選択されたアイコン画像が、テキストデータのように小容量のコンテンツに対応すると判定した場合は、取得部152に、第1通信部131及び無線通信回線W1を介してコンテンツを取得させる。通信制御部156は、選択されたアイコン画像が、画像若しくは動画のコンテンツである場合、取得部152に、第2通信部132及び無線通信回線W23を介してコンテンツを取得させる。なお、通信制御部156は、選択されたアイコン画像が、外部のサーバから取得する必要があるコンテンツに対応している場合、取得部152に、第2通信部132及び無線通信回線W21を介してコンテンツを取得させる。
[変形例2]
図8は、変形例2に係る画面の例を示す図である。図8(a)は、取得部152が閲覧履歴情報を取得したことに応じて表示制御部154が表示する、ユーザが継続閲覧をしたいコンテンツの種類を入力するための画面である。この画面が表示された状態で、ユーザが、いずれかのコンテンツの種類を指定すると、画面生成部153は、表示制御部154を介して、通知を受けた種類に該当するコンテンツを特定するための情報を表示する。
図8(b)においては、「タブレットの動画」が選択された場合に、継続閲覧するコンテンツを特定するための情報としてのサムネイル画像が表示されている。ユーザが、複数のサムネイル画像から、継続閲覧したい動画コンテンツのサムネイル画像を選択すると、通信制御部156は、取得部152に、選択されたサムネイル画像に対応する動画コンテンツを、第2通信部132を介して取得させる。表示制御部154は、取得部152が取得した動画コンテンツを表示部12に表示する。このようにすることで、ユーザは、所望のコンテンツの継続閲覧をしやすくなる。なお、画面生成部153は、アイコン画像がタッチされたことに応じて、図8(a)の画面を表示させてもよい。
[変形例3]
以上の説明においては、通信端末1が、電源ボタンP1が押されたことに応じて、通信端末2に対して閲覧履歴情報を要求する要求情報を送信し、通信端末2が、要求情報を受信したことに応じて、閲覧履歴情報を通信端末1に送信した。これに対して、通信端末2は、通信端末1から要求情報を受信することなく、通信端末1に閲覧履歴情報を送信してもよい。
図9は、変形例3における動作シーケンスを示す図である。図9では、まず、ステップS21において、ユーザがコンテンツAを閲覧し、閲覧履歴情報を更新する(S22)。続いて、通信端末2は、更新した閲覧履歴情報を、無線通信回線W1を介して通信端末1に送信する(S23)。また、通信端末2は、無線通信回線W23を介して、直前に閲覧されていたコンテンツAを送信する(S24)。
この際、通信端末2の通信制御部156は、閲覧履歴情報を通信端末1に送信した時の無線通信回線W1の電波の受信強度の変化状況に基づいて、通信端末1の移動状態を特定し、特定した移動状態に基づいて、無線通信回線W1を用いてコンテンツAを送信するか、無線通信回線W23を用いてコンテンツAを送信するかを決定してもよい。通信端末2は、コンテンツAの種別に基づいて、無線通信回線W23を用いるかどうかを決定してもよい。
その後、ユーザが、通信端末2がステップS23で送信した閲覧履歴情報に含まれるコンテンツAと異なるコンテンツBを閲覧した場合(S25)、通信端末2は閲覧履歴情報を更新する(S26)。そして、通信端末2は、コンテンツBに関する情報を含む閲覧履歴情報を、無線通信回線W1を介して通信端末1に送信する(S27)。続けて、通信端末2の通信制御部156は、ステップS24と同様に、直前に閲覧されていたコンテンツBを、通信端末1に送信する。
通信端末1においては、ステップS23で送信された閲覧履歴情報を受信すると、アイコン画像を表示する(S14)。その後、ユーザがアイコン画像にタッチする前に、ステップS28で送信されたコンテンツBを受信すると、通信端末1は、最新の閲覧履歴情報が示す直近に閲覧されたコンテンツBを表示する(S17)。このようにすることで、ユーザは、通信端末1及び通信端末2を並行して操作している場合に、片方の端末で直近に閲覧したコンテンツを他方の端末で継続閲覧することが可能になる。
[変形例4]
上記の説明においては、取得部152が、第1通信方式を用いて閲覧履歴情報を取得する場合について説明したが、これに限らない。取得部152は、通信制御部156の制御に基づいて、第1通信方式により他端末と通信可能な状態において、閲覧履歴情報を継続的に取得し、第1通信方式により他端末と通信可能でない状態において、ユーザが所定の操作(例えば電源ボタンP1の押下)をしたことに応じて、第2通信方式により閲覧履歴情報及びコンテンツを取得してもよい。このようにすることで、通信端末1及び通信端末2がBLEを用いて通信可能な時には、リアルタイムで閲覧履歴情報を他端末から取得し、BLEを用いて通信できない時に、頻繁にLTEの無線チャネルが使用されることを防止できる。
[本実施形態における効果]
以上説明したように、本実施形態に係る通信端末1は、通信端末2で閲覧されていたコンテンツを特定するための閲覧履歴情報を、第1通信方式(BLE)を用いて取得した後に、閲覧履歴情報が取得されたことを示すアイコン画像を表示部12に表示する。その後、通信制御部156は、通信方式を第2通信方式(LTE)に切り替えて、閲覧履歴情報に対応するコンテンツを取得する。このようにすることで、通信端末1のユーザは、通信端末1と通信端末2との間のBLEの状態が悪くなっても、通信端末2で閲覧していたコンテンツの続きを閲覧することが可能になる。
また、通信制御部156は、コンテンツの種別に基づいて、第1通信方式を用いてコンテンツを取得するか第2通信方式を用いてコンテンツを取得するかを決定することもできる。このようにすることで、通信端末1は、コンテンツが画像や動画等のように容量が大きいコンテンツであっても、ユーザが、他端末で閲覧していた時と同等の良好な品質でコンテンツを継続閲覧することができる。
また、通信制御部156は、閲覧履歴情報が取得された時刻に基づいて、第1通信方式を用いてコンテンツを取得するか第2通信方式を用いてコンテンツを取得するかを決定することもできる。通信制御部156は、例えばユーザが出勤する時間帯であれば、第2通信方式を選択するようにすることで、ユーザが通信端末1だけを持ち出した場合であっても、通信端末2で閲覧していたコンテンツを継続閲覧することが可能になる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
例えば、以上の説明において、アイコン表示画面がロック画面である例について説明したが、アイコン表示画面はロック画面に限らない。アイコン画像を表示する画面は、ロックがかけられていないスタンバイ状態を始めとする他の画面であってもよい。
1 通信端末
2 通信端末
11 操作部
12 表示部
13 通信部
14 記憶部
15 制御部
22 表示部
131 第1通信部
132 第2通信部
151 ロック制御部
152 取得部
153 画面生成部
154 表示制御部
155 履歴送信部
156 通信制御部
S 通信システム
W1、W21、W22、W23 無線通信回線

Claims (10)

  1. ペアリングされた他端末との間でデータを送受信可能な通信端末であって、
    前記通信端末にロック画面が表示されたことを契機として、前記他端末に対して、前記他端末で閲覧されていたコンテンツを特定するための閲覧履歴情報を要求する要求情報を送信することにより、第1通信方式を用いて前記他端末から前記閲覧履歴情報を取得し、前記第1通信方式と異なる第2通信方式を用いて前記閲覧履歴情報に対応する前記コンテンツを取得する取得部と、
    前記閲覧履歴情報が取得された場合、前記他端末で閲覧されていた前記コンテンツの継続閲覧が可能であることを示すアイコン画像を含む前記ロック画面を表示部に表示させ、前記アイコン画像が選択されたことに応じて、前記取得部が取得した前記閲覧履歴情報に対応する前記コンテンツを前記表示部に表示させる表示制御部と、
    を有する通信端末。
  2. 前記取得部が前記閲覧履歴情報を取得した後に、前記取得部が情報の取得に用いる通信方式を、前記第1通信方式から前記第2通信方式に切り替える通信制御部をさらに有し、
    前記取得部は、前記第2通信方式を用いて前記コンテンツを取得する、
    請求項1に記載の通信端末。
  3. 前記取得部は、前記ロック画面が解除されてから所定の時間が経過するまでの間、前記アイコン画像を表示させ、前記所定の時間が経過した後に、前記アイコン画像の表示を停止させる
    請求項2に記載の通信端末。
  4. 前記通信制御部は、前記取得部が前記閲覧履歴情報を取得した時刻に基づいて、前記取得部に前記第1通信方式を用いて前記コンテンツを取得させるか、前記第2通信方式を用いて前記コンテンツを取得させるかを決定する、
    請求項2又は3に記載の通信端末。
  5. 前記取得部は、前記第1通信方式により前記他端末と通信可能な状態において、前記閲覧履歴情報を継続的に取得し、前記第1通信方式により前記他端末と通信可能でない状態において、所定の操作を受けたことを条件として、前記第2通信方式を用いて前記閲覧履歴情報を取得する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の通信端末。
  6. 前記取得部は、前記第1通信方式を用いて、前記コンテンツのサムネイル画像を取得し、前記サムネイル画像がユーザにより選択された場合に、前記第2通信方式を用いて、前記サムネイル画像に対応するコンテンツを前記他端末から取得する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の通信端末。
  7. コンテンツを記憶する記憶部と、
    前記取得部が取得した他端末サムネイル画像と、前記記憶部に記憶されたコンテンツに対応する自端末サムネイル画像とを含む画面データを生成する画面生成部と、
    をさらに有し、
    前記表示制御部は、前記画面データを前記表示部に表示させる、
    請求項1からのいずれか1項に記載の通信端末。
  8. 前記取得部は、前記第2通信方式を用いて通信可能な基地局を介して前記他端末と接続した後に、前記基地局を介することなく、前記第2通信方式を用いて前記他端末から直接前記コンテンツを取得する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の通信端末。
  9. ペアリングされた他端末との間でデータを送受信可能な通信端末が実行する、
    前記通信端末にロック画面が表示されたことを契機として、前記他端末に対して、前記他端末で閲覧されていたコンテンツを特定するための閲覧履歴情報を要求する要求情報を送信することにより、第1通信方式を用いて前記他端末から前記閲覧履歴情報を取得するステップと、
    前記閲覧履歴情報が取得された場合、前記他端末で閲覧されていた前記コンテンツの継続閲覧が可能であることを示すアイコン画像を含む前記ロック画面を表示部に表示させ、前記アイコン画像が選択されたことに応じて前記第1通信方式と異なる第2通信方式を用いて前記閲覧履歴情報に対応する前記コンテンツを取得し、取得した前記コンテンツを表示させるステップと、
    を有する制御方法。
  10. ペアリングされた他端末との間でデータを送受信可能な通信端末のコンピュータに、
    前記通信端末にロック画面が表示されたことを契機として、前記他端末に対して、前記他端末で閲覧されていたコンテンツを特定するための閲覧履歴情報を要求する要求情報を送信することにより、第1通信方式を用いて前記他端末から前記閲覧履歴情報を取得するステップと、
    前記閲覧履歴情報が取得された場合、前記他端末で閲覧されていたコンテンツの継続閲覧が可能であることを示すアイコン画像を含む前記ロック画面を表示部に表示させ、前記アイコン画像が選択されたことに応じて前記第1通信方式と異なる第2通信方式を用いて前記閲覧履歴情報に対応する前記コンテンツを取得し、取得した前記コンテンツを表示させるステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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