JP6523657B2 - データ通信装置、及び、通信システム - Google Patents

データ通信装置、及び、通信システム Download PDF

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Description

本発明は、データ通信と音声通信とで共用される通信線を介して通信するデータ通信装置、及び、通信システムに関する。
現在、共通の通信線を使用してデータ通信と音声通信とを実行する通信システムが知られている。データ通信には、例えば、搬送波をデータ信号によりASK(Amplitude Shift Keying)変調することにより生成されるASK信号が用いられる。また、音声通信には、例えば、搬送波を音声信号によりFM(Frequency Modulation)変調することにより生成されるFM信号が用いられる。このような通信システムでは、混信を防止するため、データ通信や音声通信に使用される搬送波の周波数に十分な差を設けることが望まれる。
例えば、特許文献1には、運転信号の変調に用いる搬送波の周波数が200kHzであり、音声信号の変調に用いる搬送波の周波数が150kHzと250kHzとである給湯装置が開示されている。ここで、他の無線通信システム等に対する電磁波の影響を考慮して、使用可能な周波数の範囲が制限されることがある。例えば、長波ラジオや、AMラジオ、船舶・航空用通信等の無線通信システムへ与える影響を考慮して、150kHz以上の周波数帯域の信号レベルを予め定められた信号レベル以下に抑えることが強く要望される場合が考えられる。
特開2000−283559号公報
しかしながら、特許文献1に開示された給湯装置は、このような要望に対応した設計がなされていない。ここで、このような要望に適応させる対策として、例えば、使用可能な周波数の上限値である150kHzを超えない範囲で、搬送波の周波数の大小関係を維持したまま、搬送波の周波数を互いに近づける対策が考えられる。しかしながら、この対策では、受信用のフィルタのQ値を高める必要が生じるため、データ通信や音声通信の通信速度が低下することになる。また、この対策では、ASK変調用の搬送波の周波数が低下することにより、データ通信の通信速度がさらに低下することになる。このため、データ通信と音声通信とで通信線を共用する通信システムにおいて、搬送波の周波数を予め定められた上限周波数以下に抑えつつ、通信速度を高める技術が望まれている。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、データ通信と音声通信とで通信線を共用する通信システムにおいて、搬送波の周波数を予め定められた上限周波数以下に抑えつつ、通信速度を高めるデータ通信装置、及び、通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るデータ通信装置は、
ASK変調を利用するデータ通信とアナログ変調を利用する音声通信とで共用される通信線を介して、前記データ通信により他のデータ通信装置とデータ通信するデータ通信装置であって、
前記ASK変調に使用される搬送波の周波数であるASK変調用周波数は、予め定められた上限周波数よりも低く、前記アナログ変調に使用される搬送波の周波数であるアナログ変調用周波数よりも予め定められた余裕周波数以上高く、
前記通信線に接続され、中心周波数が前記ASK変調用周波数であるバンドパスフィルタと、
送信データを示す送信データ信号を生成する制御部と、
前記送信データ信号に基づいて前記ASK変調用周波数の搬送波を変調することにより、ASK信号を生成するASK変調回路と、
前記ASK変調回路により生成されたASK信号を、前記バンドパスフィルタを介して前記他のデータ通信装置に送信するASK送信回路と、を備え、
前記ASK変調回路により生成されるASK信号は、前記送信データ信号が第1レベルである間、搬送波を有し、前記送信データ信号が前記第1レベルとは異なる第2レベルである間、搬送波を有さない信号であり、
前記送信データは、第1ビット期間が割り当てられた第1ビットデータと、前記第1ビットデータの次のビットデータであり、前記第1ビット期間と同じ長さであって前記第1ビット期間の終了時刻を開始時刻とする第2ビット期間が割り当てられた第2ビットデータと、を含むデータであり、
前記送信データ信号は、前記第1ビットデータと前記第2ビットデータとが第1の値である場合、前記第1ビット期間の間、前記第1レベルであり、前記第1ビットデータが前記第1の値であり、前記第2ビットデータが前記第1の値とは異なる第2の値である場合、前記第1ビット期間の開始時刻から前記第1ビット期間内における中間時刻までの間、前記第1レベルであり、前記中間時刻から前記第1ビット期間の終了時刻までの間、前記第2レベルであり、前記第1ビットデータが前記第2の値である場合、前記第1ビット期間の間、前記第2レベルである信号である
本発明では、ASK変調に使用される搬送波の周波数であるASK変調用周波数は、予め定められた上限周波数よりも低く、アナログ変調に使用される搬送波の周波数であるアナログ変調用周波数よりも予め定められた余裕周波数以上高い。従って、本発明によれば、搬送波の周波数を予め定められた上限周波数以下に抑えつつ、通信速度を高めることができる。
本発明の実施形態に係る通信システムの構成図である。 バンドエリミネーションフィルタの回路図である。 ASK変調用周波数とFM用第1周波数とFM用第2周波数との大小関係を示す図である。 ASK変調用周波数が200kHzであるときの立ち上がり遅延時間と立ち下がり遅延時間とを示す図である。(A)は、送信データ信号の電圧値を示す図である。(B)は、送信ASK信号の電圧値を示す図である。(C)は、受信ASK信号の電圧値を示す図である。(D)は、受信データ信号の電圧値を示す図である。 ASK変調用周波数が50kHzであるときの立ち上がり遅延時間と立ち下がり遅延時間とを示す図である。(A)は、送信データ信号の電圧値を示す図である。(B)は、送信ASK信号の電圧値を示す図である。(C)は、受信ASK信号の電圧値を示す図である。(D)は、受信データ信号の電圧値を示す図である。 送信データ信号の調整により適切な受信データ信号が生成される様子を示す図である。(A)は、送信データの値を示す図である。(B)は、送信データ信号の電圧値を示す図である。(C)は、受信データ信号の電圧値を示す図である。(D)は、受信データの値を示す図である。 変形例に係る通信システムにおいて、送信データ信号の調整により適切な受信データ信号が生成される様子を示す図である。(A)は、送信データの値を示す図である。(B)は、送信データ信号の電圧値を示す図である。(C)は、受信データ信号の電圧値を示す図である。(D)は、受信データの値を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る通信システム1000について説明する。本実施形態では、通信システム1000は、通信線401と基準線402とを介して相互に接続された、給湯器100とリモコン装置200とリモコン装置300とが、相互に、データ通信と音声通信とを実行する給湯システムであるものとする。
また、本実施形態では、データ通信は、ASK(Amplitude Shift Keying)変調を利用するデータ通信であり、音声通信は、アナログ変調を利用するデータ通信であるものとする。本実施形態では、データ通信に利用されるアナログ変調として、FM(Frequency Modulation)が採用される例について説明する。ここで、ASK変調に用いられる搬送波の周波数を、ASK変調用周波数と呼び、FMに用いられる搬送波の周波数を、FM用周波数と呼ぶ。ここで、音声通信は、リモコン装置200とリモコン装置300とで全二重通信が可能である。従って、FM用周波数は、FM用第1周波数と、FM用第1周波数よりも低い周波数であるFM用第2周波数との両方を含む概念である。
通信システム1000は、給湯器100と、リモコン装置200と、リモコン装置300とを備える。給湯器100は、水を湯に変えて供給する器具であり、リモコン装置200とリモコン装置300との双方により操作される。リモコン装置200は、給湯器100を操作する装置である。リモコン装置300は、給湯器100を操作する装置である。給湯器100と、リモコン装置200と、リモコン装置300とは、通信線401と基準線402とを介して相互に接続される。通信線401と基準線402とは、電力を供給する電源線としての機能と、ASK信号を用いたデータ通信のための通信線としての機能と、FM信号を用いた音声通信のための通信線としての機能とを有する。
給湯器100は、通信線401と基準線402とを介して、リモコン装置200とリモコン装置300とに電力を供給する。給湯器100とリモコン装置200とは、通信線401と基準線402とを介して、相互にデータ通信が可能である。また、給湯器100とリモコン装置300とは、通信線401と基準線402とを介して、相互にデータ通信が可能である。リモコン装置200とリモコン装置300とは、通信線401と基準線402とを介して、相互にデータ通信と音声通信とが可能である。
ここで、給湯器100の構成について説明する。給湯器100は、データ通信のための構成を備える。つまり、給湯器100は、データ通信装置である。給湯器100は、バンドパスフィルタ101と、ASK受信回路102と、ASK復調回路103と、制御部104と、ASK変調回路105と、ASK送信回路106と、直流電源107と、給電回路108とを備える。
バンドパスフィルタ101は、通信線401と基準線402とを介して供給された信号からFM信号を除去して、ASK受信回路102とASK送信回路106とに供給する。従って、バンドパスフィルタ101は、通信線401と基準線402とを介して供給された信号からASK信号を抽出して、ASK受信回路102に供給する。なお、ASK信号を抽出することは、ASK変調用周波数の信号成分を抽出することを意味する。また、ASK信号を抽出することは、FM信号を除去すると考えることもできる。ここで、FM信号を除去することは、FM用第1周波数の信号成分とFM用第2周波数の信号成分とを除去することを意味する。なお、FM信号は、音声信号であり、ASK信号は、データ信号である。
バンドパスフィルタ101の中心周波数は、ASK変調用周波数である。また、バンドパスフィルタ101のQ値は、ASK受信回路102によるASK信号の受信に影響を与えないようにFM用第1周波数の信号成分とFM用第2周波数の信号成分とを十分に減衰させる程度に、高い値であることが望ましい。バンドパスフィルタ101は、例えば、LCフィルタ回路を備える。
ASK受信回路102は、バンドパスフィルタ101を介して、リモコン装置200やリモコン装置300から送信されたASK信号を受信する。ASK受信回路102は、ASK復調回路103においてASK信号の復調が可能となるように、ASK信号を増幅する。ASK受信回路102は、例えば、トランジスタ回路を備える。
ASK復調回路103は、ASK受信回路102から供給されたASK信号(以下「受信ASK信号」という。)を復調することにより、受信データ信号を生成する。受信データ信号は、受信ASK信号が搬送波を有する間、第1レベル(例えば、5V)となり、受信ASK信号が搬送波を有さない間、第1レベルとは異なる第2レベル(例えば、0V)となる信号である。受信データ信号は、電圧信号であってもよいし、電流信号などであってもよい。ASK復調回路103は、例えば、ダイオード検波回路やマイクロコントローラを備える。
なお、マイクロコントローラは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、RTC(Real Time Clock)などを備える。このCPUは、例えば、RAMを一時記憶領域として使用しながら、ROMに記憶されているプログラムを実行する。
制御部104は、給湯器100全体の動作を制御する。制御部104は、リモコン装置200やリモコン装置300との間で、データ通信する機能を有する。具体的には、制御部104は、ASK復調回路103から供給された受信データ信号により示される受信データを取得する。また、制御部104は、送信データを示す送信データ信号を生成し、ASK変調回路105に供給する。なお、送信データや受信データは、第1の値と第2の値との組み合わせにより表されるデータである。例えば、第1の値は「1」であり、第2の値は「0」である。
制御部104は、例えば、受信データ信号が1つのビット期間の間、第1のレベル(例えば、5V)を維持したときに、第1の値(例えば、「1」)を取得し、受信データ信号が1つのビット期間の間、第2のレベル(例えば、0V)を維持したときに、第2の値(例えば、「0」)を取得する。また、制御部104は、例えば、送信データが第1の値(例えば、「1」)であるとき、1つのビット期間の間、第1のレベル(例えば、5V)を維持し、送信データが第2の値(例えば、「0」)であるとき、1つのビット期間の間、第2のレベル(例えば、0V)を維持する送信データ信号を生成する。制御部104は、例えば、マイクロコントローラを備える。
ASK変調回路105は、制御部104から供給された送信データ信号に基づいてASK変調用周波数の搬送波を変調することにより、ASK信号を生成する。ASK変調回路105は、例えば、送信データ信号が第1のレベル(例えば、5V)である間、搬送波を有し、送信データ信号が第2のレベル(例えば、0V)である間、搬送波を有さないASK信号を生成する。ASK変調回路105は、例えば、送信データ信号と搬送波とを乗算する乗算器やマイクロコントローラを備える。
ASK送信回路106は、ASK変調回路105から供給されたASK信号(以下「送信ASK信号」という。)を、送信可能となる程度に増幅する。ASK送信回路106は、例えば、トランジスタ回路を備える。
直流電源107は、給湯器100を動作させるための直流電力を供給する。直流電源107は、給電回路108を介して、リモコン装置200とリモコン装置300とにも、直流電力を供給する。直流電源107は、電源端子と接地端子との間に、容量が大きいバイパスコンデンサを備える。このバイパスコンデンサの影響により、直流電源107は、ASK信号やFM信号に対するインピーダンスが低くなる。このため、直流電源107は、給電回路108を介さず、直接、通信線401と基準線402とに接続されると、通信線401と基準線402とを用いたデータ通信や音声通信ができなくなる。そこで、直流電源107は、給電回路108を介して、通信線401と基準線402とに接続される。
給電回路108は、直流電源107から供給された直流電力を、通信線401と基準線402とを介して、リモコン装置200とリモコン装置300とに供給する。給電回路108は、ASK信号やFM信号に対するインピーダンスを上昇させる回路である。給電回路108は、例えば、チョークコイルを備える。
次に、リモコン装置200の構成について説明する。リモコン装置200は、データ通信のための構成と、音声通信のための構成と、を備える。つまり、リモコン装置200は、データ通信装置であるとともに音声通信装置である。なお、リモコン装置200が備えるデータ通信のための構成は、基本的に、給湯器100が備えるデータ通信のための構成と同様である。リモコン装置200は、バンドパスフィルタ201と、ASK受信回路202と、ASK復調回路203と、制御部204と、ASK変調回路205と、ASK送信回路206と、直流電源207と、受電回路208と、ボタン209と、バンドエリミネーションフィルタ211と、FM受信回路212と、FM復調回路213と、インターフォン回路214と、FM変調回路215と、FM送信回路216と、マイク217と、スピーカ218とを備える。
バンドパスフィルタ201は、通信線401と基準線402とを介して供給された信号からFM信号を除去して、ASK受信回路202とASK送信回路206とに供給する。従って、バンドパスフィルタ201は、通信線401と基準線402とを介して供給された信号からASK信号を抽出して、ASK受信回路202に供給する。バンドパスフィルタ201の中心周波数は、ASK変調用周波数である。また、バンドパスフィルタ201のQ値は、ASK受信回路202によるASK信号の受信に影響を与えないようにFM用第1周波数の信号成分とFM用第2周波数の信号成分とを十分に減衰させる程度に、高い値であることが望ましい。バンドパスフィルタ201は、例えば、LCフィルタ回路を備える。
ASK受信回路202は、バンドパスフィルタ201を介して、給湯器100やリモコン装置300から送信されたASK信号を受信する。ASK受信回路202は、ASK復調回路203においてASK信号の復調が可能となるように、ASK信号を増幅する。ASK受信回路202は、例えば、トランジスタ回路を備える。
ASK復調回路203は、ASK受信回路202から供給された受信ASK信号を復調することにより、受信データ信号を生成する。ASK復調回路203は、受信ASK信号の搬送波の周波数がASK変調用周波数であるものとして、受信ASK信号を復調する。ASK復調回路203は、例えば、ダイオード検波回路やマイクロコントローラを備える。
制御部204は、リモコン装置200全体の動作を制御する。制御部204は、給湯器100やリモコン装置300との間で、データ通信する機能を有する。また、制御部204は、リモコン装置300との間で、音声通信する機能を有する。具体的には、制御部204は、インターフォン回路214を制御して、FM復調回路213から供給された音声信号(以下「受信音声信号」という。)を、スピーカ218に出力させる。また、制御部204は、インターフォン回路214を制御して、マイク217から供給された音声信号(以下「送信音声信号」という。)を、FM変調回路215に供給させる。なお、送信音声信号や受信音声信号は、例えば、アナログ電圧信号である。
制御部204は、ボタン209から供給されるボタン信号に基づいて、各種の処理を実行する。制御部204が実行する処理は、例えば、インターフォン回路214の電源をオン・オフする処理や、給湯器100やリモコン装置300とデータ通信する処理である。制御部204は、例えば、マイクロコントローラを備える。
ASK変調回路205は、制御部204から供給された送信データ信号に基づいてASK変調用周波数の搬送波を変調することにより、ASK信号を生成する。ASK変調回路205は、例えば、送信データ信号と搬送波とを乗算する乗算器やマイクロコントローラを備える。
ASK送信回路206は、ASK変調回路205から供給された送信ASK信号を、送信可能となる程度に増幅する。ASK送信回路206は、例えば、トランジスタ回路を備える。
電源回路207は、リモコン装置200を動作させるための直流電力を供給する。電源回路207は、受電回路208を介して、給湯器100から直流電力を受電する。電源回路207は、電源端子と接地端子との間に、容量が大きいバイパスコンデンサを備える。このバイパスコンデンサの影響により、電源回路207は、ASK信号やFM信号に対するインピーダンスが低くなる。このため、電源回路207は、受電回路208を介さず、直接、通信線401と基準線402とに接続されると、通信線401と基準線402とを用いたデータ通信や音声通信ができなくなる。そこで、電源回路207は、受電回路208を介して、通信線401と基準線402とに接続される。
受電回路208は、通信線401と基準線402とを介して、給湯器100から供給された直流電力を、電源回路207に供給する。受電回路208は、ASK信号やFM信号に対するインピーダンスを上昇させる回路である。受電回路208は、例えば、チョークコイルを備える。
ボタン209は、ユーザから各種の操作を受け付ける。ボタン209は、受け付けられた操作に応じたボタン信号を制御部204に供給する。なお、ボタン209が受け付ける操作は、例えば、インターフォン回路214の電源のオン・オフを指示する操作や、給湯器100の動作を指示する操作である。
バンドエリミネーションフィルタ211は、通信線401と基準線402とを介して供給された信号からASK信号を除去して、FM受信回路212とFM送信回路216とに供給する。従って、バンドエリミネーションフィルタ211は、通信線401と基準線402とを介して供給された信号からFM信号を抽出して、FM受信回路212に供給する。バンドエリミネーションフィルタ211の中心周波数は、ASK変調用周波数である。また、バンドエリミネーションフィルタ211のQ値は、FM受信回路212によるFM信号の受信に影響を与えないようにASK信号の周波数成分を十分に減衰させる程度に、高い値であることが望ましい。バンドエリミネーションフィルタ211は、例えば、LCフィルタ回路を備える。図2に、バンドエリミネーションフィルタ211の構成を示す。
バンドエリミネーションフィルタ211は、インダクタ2111と、コンデンサ2112と、端子2113と、端子2114と、端子2115と、端子2116とを備える。ここで、インダクタ2111とコンデンサ2112との共振周波数がASK変調用周波数となるように、インダクタ2111のインダクタンスとコンデンサ2112の容量とが選定される。端子2113は、通信線401に接続される。端子2114は、基準線402に接続される。端子2115は、FM受信回路212とFM送信回路216とに接続される。端子2116は、FM受信回路212とFM送信回路216とに接続される。
FM受信回路212は、バンドエリミネーションフィルタ211を介して、リモコン装置300から送信されたFM信号を受信する。FM受信回路212は、FM復調回路213においてFM信号の復調が可能となるように、FM信号を増幅する。FM受信回路212は、例えば、トランジスタ回路を備える。
FM復調回路213は、FM受信回路212から供給されたFM信号(以下「受信FM信号」という。)を復調することにより、受信音声信号を生成する。FM復調回路213は、受信FM信号の搬送波の周波数がFM用第1周波数であるものとして、受信FM信号を復調する。FM復調回路213は、例えば、PLL(Phase Locked Loop)回路を備える。
インターフォン回路214は、制御部204による制御に従って、リモコン装置300との間で音声通信する。具体的には、インターフォン回路214は、FM復調回路214から供給された受信音声信号をスピーカ218に供給し、マイク217から供給された送信音声信号をFM変調回路215に供給する。インターフォン回路214は、供給された受信音声信号や送信音声信号を、適宜、変換してから、供給する。インターフォン回路214は、電源が投入されると、FM復調回路213から供給された受信音声信号をスピーカ218に供給する処理や、マイク217から供給された送信音声信号をFM変調回路215に供給する処理を開始する。インターフォン回路214の電源は、制御部204によりオン・オフされる。
FM変調回路215は、インターフォン回路214から供給された送信音声信号の電圧レベルに応じて、FM用第2周波数の搬送波の周波数を変化させることにより、FM信号を生成する。FM変調回路215は、例えば、入力電圧により発振周波数をコントロール可能な、RC発振回路やLC発振回路を備える。
FM送信回路216は、FM変調回路215から供給されたFM信号(以下「送信FM信号」という。)を、送信可能となる程度に増幅する。FM送信回路216は、例えば、トランジスタ回路を備える。
マイク217は、音声を送信音声信号に変換し、送信音声信号をインターフォン回路214に供給する。
スピーカ218は、インターフォン回路214から供給された受信音声信号により示される音声を出力する。
次に、リモコン装置300の構成について説明する。リモコン装置300は、受信FM信号の周波数と送信FM信号の周波数とがリモコン装置200とは逆である点を除き、基本的に、リモコン装置200と同様の構成である。つまり、リモコン装置300は、データ通信装置であるとともに音声通信装置である。リモコン装置300は、バンドパスフィルタ301と、ASK受信回路302と、ASK復調回路303と、制御部304と、ASK変調回路305と、ASK送信回路306と、直流電源307と、受電回路308と、ボタン309と、バンドエリミネーションフィルタ311と、FM受信回路312と、FM復調回路313と、インターフォン回路314と、FM変調回路315と、FM送信回路316と、マイク317と、スピーカ318とを備える。
バンドパスフィルタ301は、通信線401と基準線402とを介して供給された信号からFM信号を除去して、ASK受信回路302とASK送信回路306とに供給する。従って、バンドパスフィルタ301は、通信線401と基準線402とを介して供給された信号からASK信号を抽出して、ASK受信回路302に供給する。バンドパスフィルタ301の中心周波数は、ASK変調用周波数である。また、バンドパスフィルタ301のQ値は、ASK受信回路302によるASK信号の受信に影響を与えないようにFM用第1周波数の周波数成分とFM用第2周波数の周波数成分とを十分に減衰させる程度に、高い値であることが望ましい。バンドパスフィルタ301は、例えば、LCフィルタ回路を備える。
ASK受信回路302は、バンドパスフィルタ301を介して、給湯器100やリモコン装置200から送信されたASK信号を受信する。ASK受信回路302は、ASK復調回路303においてASK信号の復調が可能となるように、ASK信号を増幅する。ASK受信回路302は、例えば、トランジスタ回路を備える。
ASK復調回路303は、ASK受信回路302から供給された受信ASK信号を復調することにより、受信データ信号を生成する。ASK復調回路303は、受信ASK信号の搬送波の周波数がASK変調用周波数であるものとして、受信ASK信号を復調する。ASK復調回路303は、例えば、ダイオード検波回路やマイクロコントローラを備える。
制御部304は、リモコン装置300全体の動作を制御する。制御部304は、給湯器100やリモコン装置200との間で、データ通信する機能を有する。また、制御部304は、リモコン装置200との間で、音声通信する機能を有する。具体的には、制御部304は、インターフォン回路314を制御して、FM復調回路313から供給された受信音声信号を、スピーカ318に出力させる。また、制御部304は、インターフォン回路314を制御して、マイク317から供給された送信音声信号を、FM変調回路315に供給させる。
制御部304は、ボタン309から供給されるボタン信号に基づいて、各種の処理を実行する。制御部304が実行する処理は、例えば、インターフォン回路314の電源をオン・オフする処理や、給湯器100やリモコン装置200とデータ通信する処理である。制御部304は、例えば、マイクロコントローラを備える。
ASK変調回路305は、制御部304から供給された送信データ信号に基づいてASK変調用周波数の搬送波を変調することにより、ASK信号を生成する。ASK変調回路305は、例えば、送信データ信号と搬送波とを乗算する乗算器やマイクロコントローラを備える。
ASK送信回路306は、ASK変調回路305から供給された送信ASK信号を、送信可能となる程度に増幅する。ASK送信回路306は、例えば、トランジスタ回路を備える。
電源回路307は、リモコン装置300を動作させるための直流電力を供給する。電源回路307は、受電回路308を介して、給湯器100から直流電力を受電する。電源回路307は、受電回路308を介して、通信線401と基準線402とに接続される。
受電回路308は、通信線401と基準線402とを介して、給湯器100から供給された直流電力を、電源回路307に供給する。受電回路308は、ASK信号やFM信号に対するインピーダンスを上昇させる回路である。受電回路308は、例えば、チョークコイルを備える。
ボタン309は、ユーザから各種の操作を受け付ける。ボタン309は、受け付けられた操作に応じたボタン信号を制御部304に供給する。なお、ボタン309が受け付ける操作は、例えば、インターフォン回路314の電源のオン・オフを指示する操作や、給湯器100の動作を指示する操作である。
バンドエリミネーションフィルタ311は、通信線401と基準線402とを介して供給された信号からASK信号を除去して、FM受信回路312とFM送信回路316とに供給する。従って、バンドエリミネーションフィルタ311は、通信線401と基準線402とを介して供給された信号からFM信号を抽出して、FM受信回路312に供給する。バンドエリミネーションフィルタ311の中心周波数は、ASK変調用周波数である。また、バンドエリミネーションフィルタ311のQ値は、FM受信回路312によるFM信号の受信に影響を与えないようにASK信号の周波数成分を十分に減衰させる程度に、高い値であることが望ましい。バンドエリミネーションフィルタ311は、例えば、LCフィルタ回路を備える。バンドエリミネーションフィルタ311は、基本的に、図2に示すバンドエリミネーションフィルタ211と同様の構成である。
FM受信回路312は、バンドエリミネーションフィルタ311を介して、リモコン装置200から送信されたFM信号を受信する。FM受信回路312は、FM復調回路313においてFM信号の復調が可能となるように、FM信号を増幅する。FM受信回路312は、例えば、トランジスタ回路を備える。
FM復調回路313は、FM受信回路312から供給された受信FM信号を復調することにより、受信音声信号を生成する。FM復調回路313は、受信FM信号の搬送波の周波数がFM用第2周波数であるものとして、受信FM信号を復調する。FM復調回路313は、例えば、PLL回路を備える。
インターフォン回路314は、制御部304による制御に従って、リモコン装置200との間で音声通信する。具体的には、インターフォン回路314は、FM復調回路314から供給された受信音声信号をスピーカ318に供給し、マイク317から供給された送信音声信号をFM変調回路315に供給する。インターフォン回路314は、供給された受信音声信号や送信音声信号を、適宜、変換してから、供給する。インターフォン回路314は、電源が投入されると、FM復調回路313から供給された受信音声信号をスピーカ318に供給する処理や、マイク317から供給された送信音声信号をFM変調回路315に供給する処理を開始する。インターフォン回路314の電源は、制御部304によりオン・オフされる。
FM変調回路315は、インターフォン回路314から供給された送信音声信号の電圧レベルに応じて、FM用第1周波数の搬送波の周波数を変化させることにより、FM信号を生成する。FM変調回路315は、例えば、入力電圧により発振周波数をコントロール可能な、RC発振回路やLC発振回路を備える。
FM送信回路316は、FM変調回路315から供給された送信FM信号を、送信可能となる程度に増幅する。FM送信回路316は、例えば、トランジスタ回路を備える。
マイク317は、音声を送信音声信号に変換し、送信音声信号をインターフォン回路314に供給する。
スピーカ318は、インターフォン回路314から供給された受信音声信号により示される音声を出力する。
次に、図3を参照して、ASK変調用周波数とFM用第1周波数とFM用第2周波数との大小関係について説明する。ASK変調用周波数は、給湯器100とリモコン装置200とリモコン装置300との間で送受信されるASK信号の搬送波の周波数である。FM用第1周波数は、リモコン装置200がリモコン装置300から受信するFM信号の搬送波の周波数である。FM用第2周波数は、リモコン装置300がリモコン装置200から受信するFM信号の搬送波の周波数である。
本実施形態では、規格により、150kHzから30MHzまでの周波数の使用が制限されているものとする。この場合、30MHz以上の周波数を使用することは現実的ではないため、150kHz以下の周波数を使用することになる。このように、本実施形態では、搬送波の周波数として使用可能な周波数の上限値(以下「上限周波数」という。)が、150kHzであるものとする。この場合、0Hzから150kHzまでの範囲で、ASK変調用周波数とFM用第1周波数とFM用第2周波数とを選択することになる。ただし、所望の周波数成分が適切に抽出・分離可能となるように、ASK変調用周波数とFM用第1周波数とFM用第2周波数とは相互に十分な差があることが要求される。
まず、ASK変調用周波数が高くなる程、送信データ信号が立ち下がってから受信データ信号が立ち下がるまでの遅延時間が短くなる。この遅延時間が短くなるほど通信エラーが減少し、その結果、通信速度が向上する。このため、通信速度を向上させるためには、ASK変調用周波数は、できるだけ高い周波数であることが望ましい。そこで、ASK変調用周波数を、FM用第1周波数やFM用第2周波数よりも高くすることが好適である。例えば、ASK変調用周波数は、100kHzから150kHzまでの範囲から選択される。
次に、FM用第1周波数とFM用第2周波数とが選択される。ここで、音声の周波数の上限値が3kHz程度であることを考慮すると、FM用第1周波数とFM用第2周波数とは、3kHzの10倍程度の周波数である30kHz以上であることが望ましい。そこで、FM用第1周波数とFM用第2周波数とは、30kHzから100kHzまでの範囲から選択される。本実施形態では、FM用第1周波数の方がFM用第2周波数よりも高いものとするが、FM用第1周波数とFM用第2周波数との大小関係逆であってもよい。
FM用第1周波数は、ASK変調用周波数よりも十分に低いことが望ましい。この理由は、FM用第1周波数とASK変調用周波数との差が小さいほど、バンドパスフィルタ101、バンドパスフィルタ201、バンドパスフィルタ301、バンドエリミネーションフィルタ211、バンドエリミネーションフィルタ311などのQ値を高くする必要があり、Q値が高くなるほど、ASK信号を用いたデータ通信の通信速度やFM信号を用いた音声通信の通信速度を低くする必要が生じるためである。そこで、FM用第1周波数として、ASK変調用周波数よりも予め定められた周波数(以下「余裕周波数」という。)以上、低い周波数が選択される。例えば、FM用第1周波数は、ASK変調用周波数の半分以下の周波数であることが好適である。なお、Q値が高いほど、ゲインが急激に変化するゲイン特性になる。
また、FM用第2周波数は、混信を防止するため、FM用第1周波数とは、ある程度の差があることが望ましい。そこで、FM用第2周波数として、FM用第1周波数よりも予め定められた周波数(以下「分離用周波数」という。)以上、低い周波数が選択される。本実施形態では、ASK変調用周波数が120kHz、FM用第1周波数が50kHz、FM用第2周波数が30kHzであるものとする。
次に、図3を参照して、バンドパスフィルタ201のゲイン特性とバンドエリミネーションフィルタ211のゲイン特性とについて説明する。なお、バンドパスフィルタ101やバンドパスフィルタ301のゲイン特性は、バンドパスフィルタ201のゲイン特性と同様である。また、バンドエリミネーションフィルタ311のゲイン特性は、バンドエリミネーションフィルタ211のゲイン特性と同様である。
図3に示すように、バンドパスフィルタ201は、中心周波数がASK変調用周波数であるバンドパスフィルタである。従って、バンドパスフィルタ201は、中心周波数の近傍の周波数帯域における信号レベルをあまり減衰させず、他の周波数帯域における信号レベルを大きく減衰させるゲイン特性となる。つまり、バンドパスフィルタ201は、ASK変調用周波数の信号レベルをあまり減衰させず、FM用第1周波数の信号レベルとFM用第2周波数の信号レベルとを大きく減衰させる。
また、図3に示すように、バンドエリミネーションフィルタ211は、中心周波数がASK変調用周波数であるバンドエリミネーションフィルタである。従って、バンドエリミネーションフィルタ211は、中心周波数の近傍の周波数帯域における信号レベルを大きく減衰させ、他の周波数帯域における信号レベルをほとんど減衰させないゲイン特性となる。つまり、バンドエリミネーションフィルタ211は、ASK変調用周波数の信号レベルを大きく減衰させ、FM用第1周波数の信号レベルとFM用第2周波数の信号レベルとをほとんど減衰させない。
次に、図4と図5とを参照して、ASK変調用周波数が高くなる程、送信データ信号が立ち上がってから受信データ信号が立ち上がるまでの遅延時間(以下「立ち上がり遅延時間」という。)と、送信データ信号が立ち下がってから受信データ信号が立ち下がるまでの遅延時間(以下「立ち下がり遅延時間」という。)とが、短くなる理由について説明する。本実施形態では、リモコン装置200が給湯器100からデータを受信する例について説明する。
図4は、ASK変調用周波数が200kHzであるときの立ち上がり遅延時間と立ち下がり遅延時間とを示す図である。まず、制御部104は、送信データに基づいて送信データ信号を生成する。図4(A)は、制御部104が生成した送信データ信号の電圧値を示す図である。図4(A)に示すように、送信データ信号は、測定開始時刻から200uSecが経過するまで0Vを維持し、その後、さらに400uSecが経過するまで5Vを維持し、その後、0Vとなる信号であるものとする。つまり、送信データ信号は、測定開始時刻から200uSecが経過した時刻で立ち上がり、さらに400uSecが経過した時刻で立ち下がる信号である。
ASK変調回路105は、200kHzの搬送波を、制御部104から供給された送信データ信号でASK変調することにより、送信ASK信号を生成する。図4(B)は、ASK変調回路105が生成した送信ASK信号の電圧値を示す図である。送信ASK信号は、送信データ信号が0Vである間、搬送波を有さず、送信データ信号が5Vである間、搬送波を有する信号となる。つまり、送信ASK信号は、測定開始時刻から200uSecが経過するまで搬送波がない状態を維持し、その後、さらに400uSecが経過するまで搬送波がある状態を維持し、その後、搬送波がない状態となる信号である。
ここで、ASK変調回路105により生成された送信ASK信号は、ASK送信回路106→バンドパスフィルタ101→通信線401→バンドパスフィルタ201→ASK受信回路202→ASK復調回路203という経路をたどって、ASK復調回路203により受信される。図4(C)は、ASK復調回路203により受信された受信ASK信号の電圧値を示す図である。受信ASK信号は、バンドパスフィルタ101とバンドパスフィルタ201とを通過した信号となるため、搬送波の有無が変化するタイミングにおいて歪んだ信号となり、送信ASK信号と異なる信号となる。
なお、ASK変調回路105により生成された送信ASK信号は、ASK送信回路106→バンドパスフィルタ101→通信線401→バンドエリミネーションフィルタ211という経路をたどって、バンドエリミネーションフィルタ211により受信される。しかしながら、バンドエリミネーションフィルタ211は、受信ASK信号の信号レベルを大きく減衰させる。このため、受信ASK信号は、FM受信回路212により殆ど受信されない。
そして、ASK復調回路203は、ASK受信回路202から受信した受信ASK信号をASK復調することにより、受信データ信号を生成する。図4(D)は、ASK復調回路203により生成された受信データ信号の電圧値を示す図である。受信データ信号は、送信ASK信号とは異なる受信ASK信号の復調により生成されるため、送信データ信号とは異なる信号となる。具体的には、受信データ信号は、送信データ信号に対して、立ち上がり遅延時間(tdr1)分だけ立ち上がり時刻が遅れ、立ち下がり遅延時間(tdl1)分だけ立ち下がり時刻が遅れる。なお、立ち上がり遅延時間は、受信ASK信号において、搬送波の振幅が予め定められた値を上回るまでの期間(搬送波の起動に要する期間)といえる。なお、立ち下がり遅延時間は、受信ASK信号において、搬送波の振幅が予め定められた値を下回るまでの期間(搬送波が残存する期間)といえる。
ここで、バンドパスフィルタ101やバンドパスフィルタ201の回路構成では、立ち上がり遅延時間よりも立ち下がり遅延時間の方が、ずっと長くなる。その結果、送信データ信号において5Vが維持される期間よりも、受信データ信号において5Vが維持される期間の方が、立ち下がり遅延時間と立ち上がり遅延時間との差分(tdl1−tdr1)だけ長くなる。つまり、受信データ信号におけるデューティー比は、送信データ信号におけるデューティー比よりも高くなる。
この傾向は、ASK変調用周波数が低くなるほど顕著になる。図5は、ASK変調用周波数が50kHzであるときの立ち上がり遅延時間と立ち下がり遅延時間とを示す図である。図5(A)は、制御部104が生成した送信データ信号の電圧値を示す図である。図5(A)に示すように、送信データ信号は、測定開始時刻から200uSecが経過した時刻で立ち上がり、さらに400uSecが経過した時刻で立ち下がる信号である。
図5(B)は、ASK変調回路105が生成した送信ASK信号の電圧値を示す図である。送信ASK信号は、測定開始時刻から200uSecが経過するまで搬送波がない状態を維持し、その後、さらに400uSecが経過するまで搬送波がある状態を維持し、その後、搬送波がない状態となる信号である。
図5(C)は、ASK復調回路203により受信された受信ASK信号の電圧値を示す図である。受信ASK信号は、バンドパスフィルタ101とバンドパスフィルタ201とを通過した信号となるため、搬送波の有無が変化するタイミングにおいて歪んだ信号となり、送信ASK信号と異なる信号となる。ASK変調用周波数が50kHzの場合、ASK変調用周波数が200kHzの場合に比べ、搬送波の有無が変化するタイミングにおいて歪む期間が長くなる。
図5(D)は、ASK復調回路203により生成された受信データ信号の電圧値を示す図である。受信データ信号は、送信ASK信号とは異なる受信ASK信号の復調により生成されるため、送信データ信号とは異なる信号となる。具体的には、受信データ信号は、送信データ信号に対して、立ち上がり遅延時間(tdr2)分だけ立ち上がり時刻が遅れ、立ち下がり遅延時間(tdl2)分だけ立ち下がり時刻が遅れる。
その結果、送信データ信号において5Vが維持される期間よりも、受信データ信号において5Vが維持される期間の方が、立ち下がり遅延時間と立ち上がり遅延時間との差分(tdl2−tdr2)だけ長くなる。ここで、tdr1に対するtdr2の増加分よりも、tdl1に対するtdl2の増加分の方が、ずっと大きい。このため、ASK変調用周波数が低くなるほど、受信データ信号において5Vが維持される期間が長くなる。
つまり、ASK変調用周波数が低くなるほど、送信データ信号におけるデューティー比に対する、受信データ信号におけるデューティー比の増加量が増える。ここで、デューティー比の増加量が増えすぎると、制御部204は、受信データ信号を適切に受信データに変化することができなくなる可能性が増大する。このため、ASK変調用周波数が低くなるほど、通信速度を下げるなどの対策が必要になる。つまり、通信速度を向上させるためには、ASK変調用周波数をなるべく高くすることが好適である。
なお、ASK変調用周波数は、上限周波数以下にする必要があるため、ASK変調用周波数を高くするだけでは、デューティー比の増加量を完全になくすことは難しい。そこで、本実施形態では、デューティー比の増加量の予測値分、送信データ信号におけるデューティー比を予め減らす手法を採用する。つまり、受信データ信号において5Vが維持される期間の増加量の予測値(tdl1−tdr1)分だけ、送信データ信号において5Vが維持される期間を予め短くする。
図6は、送信データ信号の調整により適切な受信データ信号が生成される様子を示す図である。図6(A)は、給湯器100からリモコン装置200に送信する送信データの値を示す図である。図6(A)に示す例では、送信データは、「1」又は「0」であるビットデータが順に並べて構成されるデータであり、「010110」の7ビットのデータである。ビットデータには、このビットデータを送信するためのビット期間(tb)が割り当てられる。
ここで、注目するビットデータを第1ビットデータ、第1ビットデータの次のビットデータを第2ビットデータとし、第1ビットデータに割り当てられたビット期間を第1ビット期間、第2ビットデータに割り当てられたビット期間を第2ビット期間とする。この場合、遅延時間が大きな問題となるのは、送信データが「1」から「0」に変化するときである。従って、第1ビットデータが「1」であり、第2ビットデータが「0」である場合に、第1ビット期間における電圧レベルを調整することが好適である。
具体的には、第1ビット期間の開始時刻よりも後の時刻であり、第1ビット期間の終了時刻よりも前の時刻である中間時刻に、電圧値が5Vから0Vになるように、送信データ信号が生成されることが好適である。ここで、中間時刻から第1ビット期間の終了時刻までの時間は、(tdl1−tdr1)であることが好適である。
図6(B)は、制御部104が生成する送信データ信号の電圧値を示す図である。この送信データ信号は、立ち下がり時刻が調整された信号である。図6(B)は、2個目のビットデータに対応するビット期間の途中で電圧値が5Vから0Vになり、5個目のビットデータに対応するビット期間の途中で電圧値が5Vから0Vになる例を示している。
ここで、制御部104により生成された送信データ信号は、ASK変調回路105により送信ASK信号に変換される。ASK変調回路105により生成された送信ASK信号は、ASK送信回路106→バンドパスフィルタ101→通信線401→バンドパスフィルタ201→ASK受信回路202→ASK復調回路203という経路をたどって、ASK復調回路203により受信される。ASK復調回路203により受信された受信ASK信号は、ASK復調回路203により受信データ信号に変換され、制御部204に供給される。
図6(C)は、制御部204に供給された受信データ信号の電圧値を示す図である。図6(C)に示すように、受信データ信号は、送信データ信号と比べ、立ち上がり時刻がtdr1だけ遅く、立ち下がり時刻がtdl1だけ遅くなる。しかしながら、受信データ信号においては、立ち上がり時刻から立ち下がり時刻までの時間は、ビット期間の長さの整数倍となる。つまり、受信データ信号は、適切なデューティー比を有する信号となる。このため、制御部204は、受信データ信号を、適切に、受信データに変換することができる。その結果、ビット期間を長くする、つまり、通信速度を低下させることなく、適切なデータ受信が可能となる。
図6(D)は、制御部204により取得された受信データの値を示す図である。図6(D)は、「010110」である送信データが、適切に、「010110」である受信データとして取得される様子を示している。
以上、ASK変調を用いたデータ通信において、立ち上がり遅延時間や立ち下がり遅延時間を考慮して、送信データ信号を調整する例について説明した。FM変調を用いた音声通信においては、遅延時間等を考慮しなくてもよく、送信音声信号を調整しなくてもよい。以下、FM変調を用いた音声通信について簡単に説明する。
音声通信は、例えば、ユーザにより、リモコン装置200が備えるボタン209、又は、リモコン装置300が備えるボタン309が操作されたことに応答して開始される。本実施形態では、リモコン装置200が備えるボタン209が操作されるものとして説明する。
ボタン209が操作されると、制御部204にボタン信号が供給される。制御部204は、このボタン信号を受信すると、インターフォン回路214を制御して、FM変調回路215にFM用第2周波数の搬送波を変調する処理を開始させる。FM変調回路215により生成されたFM信号は、FM送信回路216→バンドエリミネーションフィルタ211→通信線401→バンドエリミネーションフィルタ311→FM受信回路312→FM復調回路313という経路で伝達される。
FM復調回路313は、受信FM信号を復調することにより、受信音声信号を生成する。インターフォン回路314は、FM復調回路313から受信音声信号を受信すると、制御部304に受信音声信号を受信した旨を通知する。制御部304は、この通知を受信したことに応答して、インターフォン回路314を制御して、FM変調回路315にFM用第1周波数の搬送波を変調する処理を開始させる。このような一連の処理により、全二重の音声通信が可能となる。
例えば、マイク217に音声が入力されると、マイク217により生成された送信音声信号がFM変調回路215に供給される。FM変調回路215は、FM用第2周波数の搬送波を、供給された送信音声信号でFM変調することにより、送信FM信号を生成する。生成された送信FM信号は、FM送信回路216→バンドエリミネーションフィルタ211→通信線401→バンドエリミネーションフィルタ311→FM受信回路312→FM復調回路313という経路で伝達される。FM復調回路313は、受信FM信号を復調することにより、受信音声信号を生成する。インターフォン回路314は、FM復調回路313から供給された受信音声信号をスピーカ318に供給する。スピーカ318は、供給された受信音声信号により示される音声を出力する。
また、例えば、マイク317に音声が入力されると、マイク317により生成された送信音声信号がFM変調回路315に供給される。FM変調回路315は、FM用第1周波数の搬送波を、供給された送信音声信号でFM変調することにより、送信FM信号を生成する。生成された送信FM信号は、FM送信回路316→バンドエリミネーションフィルタ311→通信線401→バンドエリミネーションフィルタ211→FM受信回路212→FM復調回路213という経路で伝達される。FM復調回路213は、受信FM信号を復調することにより、受信音声信号を生成する。インターフォン回路214は、FM復調回路213から供給された受信音声信号をスピーカ218に供給する。スピーカ218は、供給された受信音声信号により示される音声を出力する。
以上説明したように、本実施形態では、ASK変調に使用される搬送波の周波数であるASK変調用周波数が、予め定められた上限周波数よりも低く、FM変調に使用される搬送波の周波数であるFM用周波数よりも予め定められた余裕周波数以上高い。従って、本実施形態によれば、搬送波の周波数を予め定められた上限周波数以下に抑えつつ、通信速度を高めることができる。なお、本実施形態では、音声通信のために用いる変調方式として、FM変調が採用されている。このため、本実施形態では、受信信号(受信FM信号)のレベルにより、音圧が変動しないという効果が得られる。
また、本実施形態では、データ通信装置が備えるバンドパスフィルタの中心周波数がASK変調用周波数である。従って、本実施形態によれば、データ通信装置は、バンドパスフィルタにより、ASK変調用周波数における信号成分のみを抽出することができる。つまり、本実施形態によれば、データ信号と音声信号とが混信しにくくなる。
また、本実施形態では、データ通信装置が備えるバンドパスフィルタは、FM用周波数における信号レベルを予め定められた基準レベル以下に減衰させるQ値を有する。従って、本実施形態によれば、データ信号と音声信号とがさらに混信しにくくなる。
また、本実施形態では、搬送波を有する期間が短くなるように送信ASK信号が調整される。従って、本実施形態によれば、送信ASK信号が搬送波を有する期間が適切な長さになる。このため、本実施形態によれば、通信速度の向上が期待できる。
また、本実施形態では、立ち下がり遅延時間と立ち上がり遅延時間との差分だけ、搬送波を有する期間が短くなるように送信ASK信号が調整される。従って、本実施形態によれば、送信ASK信号が搬送波を有する期間が更に適切な長さになる。このため、本実施形態によれば、通信速度の更なる向上が期待できる。
また、本実施形態では、FM用第1周波数とFM用第2周波数との差は、予め定められた分離用周波数以上である。従って、本実施形態によれば、適切な全二重の音声通信が実行可能となる。
また、本実施形態では、音声通信装置が備えるバンドエリミネーションフィルタの中心周波数がASK変調用周波数である。従って、本実施形態によれば、音声通信装置は、バンドエリミネーションフィルタにより、ASK変調用周波数における信号成分を十分に除去することができる。つまり、本実施形態によれば、データ信号と音声信号とが混信しにくくなる。
また、本実施形態では、音声通信装置が備えるバンドエリミネーションフィルタは、ASK変調用周波数における信号レベルを予め定められた基準レベル以下に減衰させるQ値を有する。従って、本実施形態によれば、データ信号と音声信号とがさらに混信しにくくなる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
本発明において、上記実施形態において説明した構成、機能、動作のどの部分を採用するのかは任意である。また、本発明において、上述した構成、機能、動作のほか、更なる構成、機能、動作が採用されてもよい。
上記実施形態では、送信データが「1」から「0」に変化する場合、つまり、第1ビットデータが「1」であり、第2ビットデータが「0」である場合に、第1ビット期間における電圧レベルを調整する例について説明した。本発明において、第1ビットデータが「1」である場合、第2ビットデータの値にかかわらず、第1ビット期間における電圧レベルを調整してもよい。以下、変形例に係る通信システムにおける送信データ信号の調整処理について説明する。
図7は、変形例に係る通信システムにおいて、送信データ信号の調整により適切な受信データ信号が生成される様子を示す図である。図7(A)は、給湯器100からリモコン装置200に送信する送信データの値を示す図である。図7(A)は、基本的に、図6(A)と同様の送信データを示す。
図7(B)は、制御部104が生成する送信データ信号の電圧値を示す図である。この送信データ信号は、立ち下がり時刻が調整された信号である。図7(B)は、値が「1」である全てのビットデータ、つまり、2,4,5個目のビットデータに対応するビット期間の途中で電圧値が5Vから0Vになる例を示している。
ここで、制御部104により生成された送信データ信号は、ASK変調回路105により送信ASK信号に変換される。ASK変調回路105により生成された送信ASK信号は、ASK送信回路106→バンドパスフィルタ101→通信線401→バンドパスフィルタ201→ASK受信回路202→ASK復調回路203という経路をたどって、ASK復調回路203により受信される。ASK復調回路203により受信された受信ASK信号は、ASK復調回路203により受信データ信号に変換され、制御部204に供給される。
図7(C)は、制御部204に供給された受信データ信号の電圧値を示す図である。図7(C)に示すように、受信データ信号は、送信データ信号と比べ、立ち上がり時刻がtdr1だけ遅く、立ち下がり時刻がtdl1だけ遅くなる。その結果、送信データ信号において、立ち下がり時刻から立ち上がり時刻までの時間がtdl1−tdr1以下である場合、受信データ信号においては、立ち下がりが発生せず、5Vを維持する。従って、受信データ信号は、4個目のビットデータに対応するビット期間では、5Vを維持する。つまり、受信データ信号は、適切なデューティー比を有する信号となる。
このため、制御部204は、受信データ信号を、適切に、受信データに変換することができる。その結果、ビット期間を長くする、つまり、通信速度を低下させることなく、適切なデータ受信が可能となる。図7(D)は、制御部204により取得された受信データの値を示す図である。図7(D)は、基本的に、図6(D)と同様の受信データを示す。変形例に係る通信システムでは、第1ビットデータが「1」である場合、第2ビットデータの値にかかわらず、送信データ信号のデューティー比が調整される。このため、変形例に係る通信システムによれば、簡単な処理で、受信データ信号を適切なデューティー比を有する信号にすることができる。
上記実施形態では、音声通信のために用いる変調方式として、FMが採用される例について説明した。本発明において、音声通信のために用いる変調方式として、種々のアナログ変調方式を採用することができる。例えば、音声通信のために用いる変調方式として、AM(Amplitude Modulation)を採用することができる。
上記実施形態では、本発明を、給湯システムに適用する例について説明した。本発明は、データ通信と音声通信とで通信線を共用するあらゆる通信システムに適用することができる。
本発明に係る給湯器100、リモコン装置200、リモコン装置300の動作を規定する動作プログラムを既存のパーソナルコンピュータや情報端末装置に適用することで、当該パーソナルコンピュータ等を本発明に係る給湯器100、リモコン装置200、リモコン装置300として機能させることも可能である。
また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネットなどの通信ネットワークを介して配布してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明は、共通の通信線を使用してデータ通信と音声通信とを実行する通信システムに適用可能である。
100 給湯器、101、201、301 バンドパスフィルタ、102、202、302 ASK受信回路、103、203、303 ASK復調回路、104、204、304 制御部、105、205、305 ASK変調回路、106、206、306 ASK送信回路、107 直流電源、108 給電回路、200、300 リモコン装置、207、307 電源回路、208、308 受電回路、209、309 ボタン、211、311 バンドエリミネーションフィルタ、212、312 FM受信回路、213、313 FM復調回路、214、314 インターフォン回路、215、315 FM変調回路、216、316 FM送信回路、217、317 マイク、218、318 スピーカ、2111 インダクタ、2112 コンデンサ、2113、2114、2115、2116 端子、1000 通信システム

Claims (7)

  1. ASK変調を利用するデータ通信とアナログ変調を利用する音声通信とで共用される通信線を介して、前記データ通信により他のデータ通信装置とデータ通信するデータ通信装置であって、
    前記ASK変調に使用される搬送波の周波数であるASK変調用周波数は、予め定められた上限周波数よりも低く、前記アナログ変調に使用される搬送波の周波数であるアナログ変調用周波数よりも予め定められた余裕周波数以上高く、
    前記通信線に接続され、中心周波数が前記ASK変調用周波数であるバンドパスフィルタと、
    送信データを示す送信データ信号を生成する制御部と、
    前記送信データ信号に基づいて前記ASK変調用周波数の搬送波を変調することにより、ASK信号を生成するASK変調回路と、
    前記ASK変調回路により生成されたASK信号を、前記バンドパスフィルタを介して前記他のデータ通信装置に送信するASK送信回路と、を備え、
    前記ASK変調回路により生成されるASK信号は、前記送信データ信号が第1レベルである間、搬送波を有し、前記送信データ信号が前記第1レベルとは異なる第2レベルである間、搬送波を有さない信号であり、
    前記送信データは、第1ビット期間が割り当てられた第1ビットデータと、前記第1ビットデータの次のビットデータであり、前記第1ビット期間と同じ長さであって前記第1ビット期間の終了時刻を開始時刻とする第2ビット期間が割り当てられた第2ビットデータと、を含むデータであり、
    前記送信データ信号は、前記第1ビットデータと前記第2ビットデータとが第1の値である場合、前記第1ビット期間の間、前記第1レベルであり、前記第1ビットデータが前記第1の値であり、前記第2ビットデータが前記第1の値とは異なる第2の値である場合、前記第1ビット期間の開始時刻から前記第1ビット期間内における中間時刻まで間、前記第1レベルであり、前記中間時刻から前記第1ビット期間の終了時刻までの間、前記第2レベルであり、前記第1ビットデータが前記第2の値である場合、前記第1ビット期間の間、前記第2レベルである信号である、
    データ通信装置。
  2. ASK変調を利用するデータ通信とアナログ変調を利用する音声通信とで共用される通信線を介して、前記データ通信により他のデータ通信装置とデータ通信するデータ通信装置であって、
    前記ASK変調に使用される搬送波の周波数であるASK変調用周波数は、予め定められた上限周波数よりも低く、前記アナログ変調に使用される搬送波の周波数であるアナログ変調用周波数よりも予め定められた余裕周波数以上高く、
    前記通信線に接続され、中心周波数が前記ASK変調用周波数であるバンドパスフィルタと、
    送信データを示す送信データ信号を生成する制御部と、
    前記送信データ信号に基づいて前記ASK変調用周波数の搬送波を変調することにより、ASK信号を生成するASK変調回路と、
    前記ASK変調回路により生成されたASK信号を、前記バンドパスフィルタを介して前記他のデータ通信装置に送信するASK送信回路と、を備え、
    前記ASK変調回路により生成されるASK信号は、前記送信データ信号が第1レベルである間、搬送波を有し、前記送信データ信号が前記第1レベルとは異なる第2レベルである間、搬送波を有さない信号であり、
    前記送信データは、第1ビット期間が割り当てられた第1ビットデータを含むデータであり、
    前記送信データ信号は、前記第1ビットデータが第1の値である場合、前記第1ビット期間の開始時刻から前記第1ビット期間内における中間時刻まで間、前記第1レベルであり、前記中間時刻から前記第1ビット期間の終了時刻までの間、前記第2レベルであり、前記第1ビットデータが前記第1の値とは異なる第2の値である場合、前記第1ビット期間の間、前記第2レベルである信号である、
    データ通信装置。
  3. 前記他のデータ通信装置は、
    前記通信線に接続され、中心周波数が前記ASK変調用周波数であるバンドパスフィルタを備え、
    前記中間時刻から前記第1ビット期間の終了時刻までの時間は、
    前記データ通信装置が備えるバンドパスフィルタに入力されるASK信号が搬送波を有する状態から搬送波を有さない状態に変化してから、前記他のデータ通信装置が備えるバンドパスフィルタから出力されるASK信号が搬送波を有する状態から搬送波を有さない状態に変化するまでの遅延時間と、
    前記データ通信装置が備えるバンドパスフィルタに入力されるASK信号が搬送波を有さない状態から搬送波を有する状態に変化してから、前記他のデータ通信装置が備えるバンドパスフィルタから出力されるASK信号が搬送波を有さない状態から搬送波を有する状態に変化するまでの遅延時間と、の差の時間である、
    請求項又はに記載のデータ通信装置。
  4. 前記データ通信装置が備えるバンドパスフィルタは、前記アナログ変調用周波数における信号レベルを予め定められた基準レベル以下に減衰させるQ値を有する、
    請求項からのいずれか1項に記載のデータ通信装置。
  5. 前記通信線を介して、前記音声通信により他の音声通信装置と音声通信する音声通信装置である、
    請求項1からのいずれか1項に記載のデータ通信装置。
  6. ASK変調を利用するデータ通信とアナログ変調を利用する音声通信とで共用される通信線を介して相互にデータ通信する複数のデータ通信装置と、前記通信線を介して相互に音声通信する複数の音声通信装置と、を備える通信システムであって、
    前記ASK変調に使用される搬送波の周波数であるASK変調用周波数は、予め定められた上限周波数よりも低く、前記アナログ変調に使用される搬送波の周波数であるアナログ変調用周波数よりも予め定められた余裕周波数以上高く、
    前記複数のデータ通信装置は、
    前記通信線に接続され、中心周波数が前記ASK変調用周波数であるバンドパスフィルタと、
    送信データを示す送信データ信号を生成する制御部と、
    前記送信データ信号に基づいて前記ASK変調用周波数の搬送波を変調することにより、ASK信号を生成するASK変調回路と、
    前記ASK変調回路により生成されたASK信号を、前記バンドパスフィルタを介して他のデータ通信装置に送信するASK送信回路と、を備え、
    前記ASK変調回路により生成されるASK信号は、前記送信データ信号が第1レベルである間、搬送波を有し、前記送信データ信号が前記第1レベルとは異なる第2レベルである間、搬送波を有さない信号であり、
    前記送信データは、第1ビット期間が割り当てられた第1ビットデータと、前記第1ビットデータの次のビットデータであり、前記第1ビット期間と同じ長さであって前記第1ビット期間の終了時刻を開始時刻とする第2ビット期間が割り当てられた第2ビットデータと、を含むデータであり、
    前記送信データ信号は、前記第1ビットデータと前記第2ビットデータとが第1の値である場合、前記第1ビット期間の間、前記第1レベルであり、前記第1ビットデータが前記第1の値であり、前記第2ビットデータが前記第1の値とは異なる第2の値である場合、前記第1ビット期間の開始時刻から前記第1ビット期間内における中間時刻まで間、前記第1レベルであり、前記中間時刻から前記第1ビット期間の終了時刻までの間、前記第2レベルであり、前記第1ビットデータが前記第2の値である場合、前記第1ビット期間の間、前記第2レベルである信号である、
    通信システム。
  7. ASK変調を利用するデータ通信とアナログ変調を利用する音声通信とで共用される通信線を介して相互にデータ通信する複数のデータ通信装置と、前記通信線を介して相互に音声通信する複数の音声通信装置と、を備える通信システムであって、
    前記ASK変調に使用される搬送波の周波数であるASK変調用周波数は、予め定められた上限周波数よりも低く、前記アナログ変調に使用される搬送波の周波数であるアナログ変調用周波数よりも予め定められた余裕周波数以上高く、
    前記複数のデータ通信装置は、
    前記通信線に接続され、中心周波数が前記ASK変調用周波数であるバンドパスフィルタと、
    送信データを示す送信データ信号を生成する制御部と、
    前記送信データ信号に基づいて前記ASK変調用周波数の搬送波を変調することにより、ASK信号を生成するASK変調回路と、
    前記ASK変調回路により生成されたASK信号を、前記バンドパスフィルタを介して他のデータ通信装置に送信するASK送信回路と、を備え、
    前記ASK変調回路により生成されるASK信号は、前記送信データ信号が第1レベルである間、搬送波を有し、前記送信データ信号が前記第1レベルとは異なる第2レベルである間、搬送波を有さない信号であり、
    前記送信データは、第1ビット期間が割り当てられた第1ビットデータを含むデータであり、
    前記送信データ信号は、前記第1ビットデータが第1の値である場合、前記第1ビット期間の開始時刻から前記第1ビット期間内における中間時刻まで間、前記第1レベルであり、前記中間時刻から前記第1ビット期間の終了時刻までの間、前記第2レベルであり、前記第1ビットデータが前記第1の値とは異なる第2の値である場合、前記第1ビット期間の間、前記第2レベルである信号である、
    通信システム。
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