[0038]説明する特徴は一般に、モバイルデバイスまたはユーザ機器(UE)などの第1のデバイスを通じて、基地局またはEvolved−NodeB(eNB)などの第2のデバイスへ通信を中継することによって、マシンタイプ通信(MTC)デバイスのアップリンク通信を改善するための1つまたは複数の改善されたシステム、方法、および/または装置に関する。一態様では、中継デバイスは、MTCデバイスを発見するための発見プロセスに参加し得る。いくつかの場合には、中継デバイスは、リレーとして働くための利用可能性を示すためのピア発見信号をブロードキャストすることによって、発見プロセスを開始し得る。中継デバイスは、たとえば、MTCデバイスが基地局を通じてMTCサーバへ送信するデータを有している場合、リレーとして働くことを求める要求をMTCデバイスから受信し得る。中継デバイスは、リレーとして働くことを確認するメッセージをMTCデバイスへ送信し得る。他の場合には、MTCデバイスは、中継デバイスがMTCデバイスからピア発見信号を受信し得るように、発見プロセスを開始し得る。中継デバイスは次いで、リレーとして働くための利用可能性を示すメッセージをMTCデバイスに送信し得る。中継デバイスはその後、リレーとして働くことを求める要求をMTCデバイスから受信し得る。いくつかの実施形態では、中継デバイスは、基地局を通じてメッセージをルーティングする(routing)ことによって、MTCデバイスへメッセージを通信、たとえば送信し得る。
[0039]中継関係が中継デバイスとMTCデバイスとの間に確認されると、中継デバイスは次いで、ピアツーピア(P2P)リンクなどを介して、発見されたMTCデバイスからデータを受信し得る。中継デバイスは、ロングタームエボリューション(LTE)リンクなどの第2の通信リンクを通じて、基地局へそのデータを中継し得る。
[0040]別の態様では、たとえばMTCデバイスがMTCサーバへ通信すべきデータを有している場合、そのMTCデバイスは、移動局またはUEなどの第1のデバイスとの発見プロセスに参加し得る。一態様では、MTCデバイスは、デバイスがMTC通信のためのリレーとして働くことを要求するためのピア発見信号をブロードキャストすることによって、発見プロセスを開始し得る。MTCデバイスは、ピア発見信号を受信したデバイスからメッセージを受信し得る。メッセージは、デバイスが中継デバイスとして働くために利用可能であることを示し得る。別の態様では、候補中継デバイスが発見プロセスを開始し得る。この場合、MTCデバイスはそのデバイスからピア発見信号を受信し得、ピア発見信号は、デバイスが中継デバイスとして働くために利用可能であることを示す。それに応答して、MTCデバイスは、中継デバイスを通じて、基地局であり得る別のデバイスへ中継すべきデータをMTCが有していることを確認するメッセージを送信し得る。いくつかの実施形態では、中継デバイスは、基地局を通じてメッセージをルーティングすることによって、MTCデバイスへメッセージを通信、たとえば送信し得る。
[0041]MTCデバイスおよび中継デバイスが互いを発見した後、MTCデバイスは、他のデバイスへ中継するための中継デバイスにデータを送信し得る。いくつかの場合には、MTCデバイスは、中継デバイスとピアツーピア(P2P)接続を確立し、そのP2P接続を介して、中継デバイスへ中継されるべきデータを送信する。いずれの態様でも、中継デバイスは、基地局とMTCデバイスとの間のダウンリンク通信を可能にするため、基地局へルーティング情報を通信し得る。いくつかの実施形態では、MTCデバイスから基地局へのアップリンク通信が中継デバイスを通じて中継され得ると同時に、ダウンリンク通信が、基地局からMTCデバイスへ直接に通信され得る。
[0042]したがって、以下の説明は、例を与えるものであり、特許請求の範囲に記載される範囲、適用可能性、または構成を限定するものではない。様々な実施形態は、適宜に、様々な手順または構成要素を省略、置換、または追加し得る。たとえば、説明される方法は、説明される順序と異なる順序で実施されてよく、様々なステップが追加され、省略され、または組み合わせられてよい。また、いくつかの実施形態に関して説明される特徴は、他の実施形態において組み合わせられ得る。
[0043]最初に図1を参照すると、ブロック図は、ワイヤレス通信システム100の一例を示す。システム100は、基地局105と、通信デバイス115、120と、基地局コントローラ135と、コアネットワーク140とを含む(コントローラ135はコアネットワーク140に組み込まれ得る)。システム100は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上の動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリアで同時に変調信号を送信し得る。たとえば、各変調信号は、上記で説明した様々な無線技術に従って変調されたマルチキャリアチャネルであり得る。各変調信号は、異なるキャリア上で送られ得、制御情報(たとえば、パイロット信号、制御チャネルなど)、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。システム100は、ネットワークリソースを効率的に割り当てることが可能なマルチキャリアLTEネットワークであり得る。
[0044]基地局105は、基地局アンテナ(図示せず)を介してデバイス115、120とワイヤレス通信し得る。基地局105は、複数のキャリアを介して基地局コントローラ135の制御下でデバイス115、120と通信し得る。基地局105サイトの各々は、それぞれの地理的エリアまたはセルに通信カバレージを与え得る。いくつかの実施形態では、基地局105は、基地トランシーバ局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、NodeB、eNodeB(eNB)、Home NodeB、Home eNodeB、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることがある。ここでは、各基地局105に関するカバレージエリア(またはセル)は、110−a、110−b、または110−cとして識別される。基地局に関するカバレージエリアは、セクタ(図示されないが、カバレージエリアの一部分だけを構成する)に分割され得る。システム100は、異なるタイプの基地局105(たとえば、マクロ基地局、ピコ基地局、および/またはフェムト基地局)を含み得る。マクロ基地局は、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径35km)に通信カバレージを与え得る。ピコ基地局は比較的小さい地理的エリア(たとえば、半径12km)にカバレージを与え得、フェムト基地局は比較的より小さい地理的エリア(たとえば、半径50m)に通信カバレージを与え得る。様々な技術に対して重複するカバレッジエリアがあり得る。
[0045]デバイス115、120はカバレージエリア110全体にわたって分散され得る。各デバイス115、120は、固定式または移動式であり得る。一構成では、デバイス115、120は、それぞれリンク125、130、145を介して、限定はされないが、マクロ基地局、ピコ基地局、およびフェムト基地局のような、異なるタイプの基地局と通信することが可能であり得る。
[0046]デバイスのいくつかは、人の介在が制限されるかまたは人の介在なしに、様々な機能を実施すること、情報を獲得すること、および/または情報を通信することを行うマシンタイプ通信(MTC)デバイス115であり得る。たとえば、MTCデバイス115は、他のデバイス、環境条件などを監視および/または追跡するためのセンサーおよび/またはメーターを含み得る。MTCデバイス115はスタンドアロンデバイスであってよく、またはある実施形態では、MTCデバイス115は、場合によってはモバイルデバイスもしくはユーザ機器(UE)であり得る、中継デバイス120などの他のデバイスに組み込まれたモジュールであってよい。たとえば、スマートフォン、セルラーフォン、およびワイヤレス通信デバイス、携帯情報端末(PDA)、タブレット、他のハンドヘルドデバイス、ネットブック、ウルトラブック、スマートブック、ノートブックコンピュータ、監視カメラ、ハンドル付き医療用走査デバイス、家庭用電気機器などの中継デバイス120が、1つまたは複数のMTCデバイスモジュールを含み得る。他の場合には、中継デバイス120がMTC機能を実装しなくてもよい。次の説明では、ネットワークと1つまたは複数のMTCデバイス115とを含むシステム100のための通信および処理に適用されるものとして、様々な技法について説明する。説明される技法は、MTCデバイス115を組み込んだものなどの他のデバイス、および/または、他のワイヤレス通信デバイスに有利に適用され得ることを理解されたい。
[0047]いくつかの実装形態では、MTCデバイス115は、中継デバイス120を通じて情報を中継することによって基地局105と通信し得る。いくつかの場合には、MTCデバイスは、中継デバイス120へのリンク145を通じて基地局105へアップリンクデータを中継し得、中継デバイス120は次いで、リンク130を介して基地局105へMTCデータを転送し得る。基地局105は、リンク125を介して、ダウンリンク上でMTCデバイス115と直接に通信し得る。
[0048]MTCデバイス115によって収集された情報は、サーバなどのバックエンドシステムへ、システム100の構成要素を含むネットワーク上で送信され得る。MTCデバイス115への/からのデータの送信は、基地局105を通してルーティングされ得る。基地局105は、MTCデバイス115へシグナリングおよび/または情報を送信するための順方向またはダウンリンクリンク、ならびに、MTCデバイス115からシグナリングおよび/または情報を受信するための逆方向またはアップリンクリンク上で、MTCデバイス115と通信し得る。
[0049]一例では、ネットワークコントローラ135は、基地局105のセットに結合され、これらの基地局105の調整および制御を行い得る。コントローラ135は、バックホール(たとえば、コアネットワーク140)を介して基地局105と通信し得る。基地局105はまた、直接もしくは間接的におよび/またはワイヤレスバックホールもしくはワイヤラインバックホールを介して互いに通信し得る。
[0050]MTCデバイス115、中継デバイス120、基地局105、コアネットワーク140、および/またはコントローラ135などのシステム100の種々の態様は、リンク145および130を介して基地局105などの第2のデバイスへ中継デバイス120を通じて通信を中継することによって、MTCデバイス115のアップリンク通信を改善するように構成され得る。
[0051]一態様では、中継デバイス120は、たとえば、MTCデバイス115が基地局105へ送信するデータを有する場合、中継デバイス120が、送信するデータを有するMTCデバイス115を検出した場合、および/または、基地局105がMTCデバイス115と通信すべきデータを有する場合、MTCデバイス115を発見するための発見プロセスに参加し得る。いくつかの場合には、中継デバイス120は、リレーとして働くための利用可能性を示すためのピア発見信号をブロードキャストすることによって、発見プロセスを開始し得る。中継デバイス120は次いで、リレーとして働くことを求める要求をMTCデバイス115から受信し得る。中継デバイス120は、リレーとして働くことを確認するメッセージをMTCデバイス115に送信し得る。
[0052]他の場合には、MTCデバイス115は、中継デバイス120がMTCデバイス115からピア発見信号を受信し得るように、発見プロセスを開始し得る。中継デバイス120は次いで、リレーとして働くための利用可能性を示すメッセージをMTCデバイス115へ送信し得る。中継デバイス120はその後、リレーとして働くことを求める要求をMTCデバイス115から受信し得る。いくつかの実施形態では、中継デバイス120は、リンク130および125などを介して、基地局105を通じてメッセージをルーティングすることによって、MTCデバイス115へメッセージを通信、たとえば送信し得る。
[0053]中継関係が中継デバイス120とMTCデバイス115との間に確認されると、中継デバイス120は次いで、ピアツーピア(P2P)リンク145などを通じて、発見されたMTCデバイスからデータを受信し、ロングタームエボリューション(LTE)リンクなどであり得る第2の通信リンク130を通じて、基地局へそのデータを中継し得る。
[0054]別の態様では、たとえばMTCデバイス115が基地局105へ通信すべきデータを有している場合、そのMTCデバイス115は、移動局またはUEなどの第1のデバイス120との発見プロセスに参加し得る。一態様では、MTCデバイス115は、デバイスがMTC通信のためのリレーとして働くことを要求するためのピア発見信号をブロードキャストすることによって、発見プロセスを開始し得る。MTCデバイス115は、ピア発見信号を受信したデバイス120からメッセージを受信し得る。メッセージは、デバイス120が中継デバイスとして働くために利用可能であることを示し得る。別の態様では、デバイス120が発見プロセスを開始し得る。この場合、MTCデバイス115はデバイス120からピア発見信号を受信し得、そのピア発見信号は、デバイス120が中継デバイスとして働くために利用可能であることを示す。それに応答して、MTCデバイス115は、MTCデバイス115が、たとえば中継デバイス120を通じて基地局105へ中継すべきデータを有していることを確認するメッセージを送信し得る。
[0055]MTCデバイス115および中継デバイス120が互いを発見した後、MTCデバイス115は、基地局105へ中継するための中継デバイス120にデータを送信し得る。いくつかの場合には、MTCデバイス115は、中継デバイス120とピアツーピア(P2P)接続145を確立し、そのP2P接続145を介して、中継デバイス120へ中継されるべきデータを送信する。中継デバイス120は、リンク145、130、および125を介して、基地局を通じたルーティングによってMTCデバイス115と通信し得る。いくつかの実施形態では、MTCデバイス115から基地局105へのアップリンク通信が、リンク145、130を介して中継デバイス120を通じて中継され得ると同時に、ダウンリンク通信がリンク125を介して基地局105からMTCデバイス115へ直接に通信され得る。このようにして、MTCデバイス115自体に対する修正を伴わず、またネットワーク100への影響を最小にして、MTCデバイス115のアップリンク通信バジェットが改善され得る。
[0056]図2は、一態様による、マシンタイプ通信サービスを実施する無線アクセスネットワーク(RAN)またはコアネットワーク205を含む、ワイヤレス通信システム200の一例を示す。システム200は、任意の台数のMTCデバイス115を含み得るが、説明を容易にするため、3台のMTCデバイス115−a、115−b、および115−cのみがMTCサーバ210と通信するように示されている。サーバ210とMTCデバイス115−a、115−b、および115−cとの間の通信は、コアネットワーク/RAN205の一部と見なされ得る基地局105−aを通じてルーティングされ得る。基地局105−aは、図1に示された基地局105の一例であり得る。MTCデバイス115−a、115−b、および115−cは、図1に示されたMTCデバイス115の例となり得るか、または、図1に示された中継デバイス120のモジュールの例となり得る。図2に示されたMTCデバイス115、コアネットワーク/RAN205、およびMTCサーバ210の数量は例示のためにすぎず、限定するものとして解釈されるべきでないことを、当業者なら理解されよう。
[0057]ワイヤレス通信システム200は、1つもしくは複数のMTCデバイス115および/または1つもしくは複数の基地局105−aの間のマシンタイプ通信を可能にするように動作可能であり得る。マシンタイプ通信は、人の介在なしの1つまたは複数のデバイス間の通信を含み得る。一例では、マシンタイプ通信は、ユーザの介在なしの、MTCデバイス115−a、115−b、115−cなどのリモートマシンと、MTCサーバ210などのバックエンドITインフラストラクチャとの間のデータの自動交換を含み得る。コアネットワーク/RAN205(たとえば、基地局105−a)を介したMTCデバイス115−a、115−b、115−cからMTCサーバ210へのデータの転送が、逆方向またはアップリンクリンク通信を使用して実施され得る。MTCデバイス115−a、115−b、115−cによって収集されたデータ(たとえば、監視データ、センサーデータ、メーターデータなど)は、アップリンク通信上でMTCサーバ210へ転送され得る。
[0058]基地局105−aを介したMTCサーバ210からMTCデバイス115−aへのデータの転送は、順方向またはダウンリンクリンク通信を介して実施され得る。順方向リンクは、MTCデバイス115−a、115−b、115−cへ命令、ソフトウェア/ファームウェア更新、および/またはメッセージを送るために使用され得る。命令は、機器、環境条件などをリモートで監視するように、MTCデバイス115−a、115−b、115−cに命令し得る。マシンタイプ通信は、限定はしないが、リモート監視、測定および状態記録、フリート管理およびアセット追跡、インフィールド(in-field)データ収集、配信、物理的アクセス制御、および/または記憶など、様々な適用例とともに使用され得る。基地局105−aは、命令、ソフトウェア/ファームウェア更新、および/またはメッセージを送信するために少数のチャネルをもつ1つまたは複数の順方向リンクフレームを生成し得る。様々なMTCデバイス115−a、115−b、115−cは、命令または他のデータが特定のフレームのチャネル上に含まれるとき、そのフレームを監視するためにウェイクアップし得る。
[0059]一実施形態では、MTCデバイス115−a、115−b、115−cの挙動はあらかじめ定義され得る。たとえば、別のデバイスを監視し、収集された情報を送信する日時などが、MTCデバイス115−a、115−b、115−cに対してあらかじめ定義され得る。たとえば、MTCデバイス115−aは、最初のあらかじめ定義された時間期間で、別のデバイスの監視を開始し、他のそのデバイスに関する情報を収集するようにプログラムされ得る。デバイス115−aはまた、第2のあらかじめ定義された時間期間で、収集された情報を送信するようにプログラムされ得る。MTCデバイス115−aの挙動は、デバイス115−aに対してリモートでプログラムされ得る。
[0060]いくつかの実施形態では、1つまたは複数のMTCデバイス115−a、115−b、115−cが、たとえば、基地局105−aを介して、コアネットワーク/RAN205を通じてMTCサーバ210へ送るべきデータを有し得る。他の場合には、MTCサーバ210は、1つまたは複数のMTCデバイス115−a、115−b、115−cからのデータを要求し得る。いずれの場合も、MTCデバイス115−a、115−b、115−cは、MTCサーバ210へ中継されるように基地局105−aへ通信されるべきアップリンクデータを有し得る。MTCデバイス115−a、115−b、115−cが狭い周波数帯域のデバイスであり得ること、および/または限られた電力リソースを有し得ることを仮定すれば、それらは、アップリンク上で基地局105−aおよび/またはMTCサーバ210へデータを効果的に、そしてタイムリーに通信することが可能でないこともある。MTCデバイス、たとえばMTCデバイス115−cの通信、特にアップリンク通信は、中継デバイス120−aを通じて、基地局105および/またはMTCサーバ210へデータ通信を中継することによって改善され得る。これらの中継技法は図3〜6を参照して以下でさらに詳細に説明されることになる。
[0061]図3は、様々な実施形態による、LTE/LTEアドバンストネットワークを介してマシンタイプ通信サービスを実施する、ワイヤレス通信システム300の一例を示す。LTE/LTE−Aネットワークは、Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E−UTRAN)305とEvolved Packet Core(EPC)320とを含み得る。LTE E−UTRAN305およびEPC320は、エンドツーエンドパケット交換通信をサポートするために構成され得る。EPC320は、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ322を含み得る。PDNゲートウェイ322は、1つまたは複数のインターネットプロトコル(IP)ネットワーク330に接続され得る。IPネットワーク330は、事業者IPネットワーク、ならびに外部IPネットワークを含み得る。たとえば、IPネットワーク330は、インターネットと、1つまたは複数のイントラネットと、IPマルチメディアサブシステム(IMS)と、パケット交換(PS)ストリーミングサービス(PSS)とを含み得る。PDNゲートウェイ322はUEのIPアドレス割振りならびに他の機能を提供し得る。EPC320は、他の無線アクセス技術を使用して他のアクセスネットワークと相互接続し得る。たとえば、EPC320は、1つまたは複数のサービングGPRSサポートノード(SGSN)340を介して、UTRAN342および/またはGERAN344と相互接続し得る。
[0062]EPC320は、1つまたは複数のサービングゲートウェイ324および/またはモビリティ管理エンティティ(MME)326を含み得る。サービングゲートウェイ324は、E−UTRAN305へのインターフェースを扱い、RAT間モビリティのための通信ポイント(たとえば、UTRAN342および/またはGERAN344へのハンドオーバなど)を提供し得る。一般に、MME326は、ベアラおよび接続管理を提供し得るが、サービングゲートウェイ324は、基地局105と他のネットワークエンドポイント(たとえば、PDN GW322など)との間でユーザIPパケットを転送し得る。たとえば、MME326は、RAT間モビリティ機能(たとえば、サービングゲートウェイ選択)および/またはUE追跡管理を管理し得る。サービングゲートウェイ324およびMME326は、EPC320の1つの物理ノードにおいて、または別個の物理ノードにおいて実装され得る。ホーム加入者サービス(HSS)および/またはホームロケーションレジスタ(HLR)ノード360は、UEのためのサービス許可および/またはユーザ認証を提供し得る。HSS/HLRノード360は、1つまたは複数のデータベース362と通信し得る。
[0063]E−UTRAN305は、1つまたは複数の基地局またはeNB105−b、105−cを含み得、その基地局またはeNB105−b、105−cは、LTEネットワークのエアインターフェースを介して、MTCデバイス115−d、115−e、115−f、および/または中継デバイスもしくはUE120−bのためのユーザおよび制御プレーンプロトコル終端を提供する。eNB105−b、105−cは、eNB内通信のためのX2インターフェースと接続され得る。基地局105−b、105−cは、データトラフィックおよび/または制御プレーン情報を通信するために、S−1インターフェース315を介して、サービングゲートウェイ324および/またはMME326に接続され得る。MTCデバイス115−d、115−e、115−fおよび/または中継デバイス120−bは、たとえば、以下でより詳細に説明されるように、多入力多出力(MIMO)、多地点協調(CoMP)、または他の方式を通じて、複数の基地局105と協調的に通信するように構成され得る。
[0064]いくつかの実施形態では、ワイヤレス通信ネットワーク300は、MTC相互作用機能(IWF)モジュール350を含み、MTC IWFモジュール350は、LTEネットワーク内でMTCサービスを提供するために、EPC320と1つまたは複数の外部MTCサーバ210−aとの間のインターフェースを提供し得る。MTCサーバ210−aは、図2のMTCサーバ210の一例であり得る。MTCサーバ210−aは、MTCデバイス115の所有者によって操作され得、MTCデバイスデータを受信および処理することなど、MTCデバイス115の配備に関連する機能を実施し得る。MTCサーバ210−aは、EPC320に直接に接続されてもよく、または、MTC IWFモジュール350および/もしくはインターネットなどの他のネットワークを通じて接続されてもよい。MTC IWFモジュール350は、EPC320の1つまたは複数の既存の物理ノード(たとえば、サービングゲートウェイ324など)において、または、EPC320に接続された別個の物理ノードにおいて実装され得る。
[0065]ワイヤレス通信ネットワーク300は、中継デバイス120−bを通じた、MTCデバイス115−dから基地局105−bへの通信の中継をさらにサポートし得る。たとえば、中継デバイス120−bはMTCデバイス115−dとの発見プロセスに参加し得る。中継デバイス120−bおよびMTCデバイス115−dが互いを発見した後、中継デバイス120−bは、たとえば、LTE−D、Wi−Fi−Direct、または他のP2P技術などを実装したP2Pリンクであり得るリンク145−aを介して、発見されたMTCデバイス115−dからデータを受信し得る。中継デバイス120−bは次いで、LTE、または他のWLAN技術を実装し得るリンク125−aを介して、基地局105−bへMTCデータを転送または中継し得る。他の実施形態では、MTCデバイス115−dは中継デバイス120−bとの発見プロセスに参加し得る。発見が完了すると、MTCデバイス115−dは、リンク125−aを介して基地局105−bへ中継されるべきデータを、リンク145−aを介して中継デバイス120−bへ転送し得る。いくつかの実施形態では、中継デバイス120−bは、リンク130−aおよび125−aなどを通じて、基地局105−bを通じてMTCデバイス115−dへメッセージを通信、たとえば送信し得る。
[0066]図4は、様々な実施形態による、MTCデバイス115−gと、中継デバイス120−cと、基地局105−dとの間のワイヤレス通信300の例を示す。MTCデバイス115−gは、図1、2、および/または3のMTCデバイス115の一例であり得る。中継デバイス120−cは、図1および/または3の中継デバイスまたはUE120の一例であり得る。セルラー基地局、eNB、またはWLANアクセスポイントであり得る基地局105−dは、図1、2、および/または3の基地局105の一例であり得る。MTCデバイス115−gは、アップリンク405上およびダウンリンク410上で基地局105−dと通信し得る。
[0067]いくつかの実施形態では、MTCデバイス115−gは、中継デバイス120−cを通じて通信を中継することを通じて、アップリンク405上で基地局105−dと通信し得る。MTCデバイス115−gおよび中継デバイス120−cは発見プロセスに参加し得る。発見が完了すると、中継デバイス120−cは、LTE−Dリンクであり得るリンク145−bを介して、発見されたMTCデバイス115−gから、基地局105−dへ中継されるべきデータを受信し得る。MTCデバイス115−gからMTCデータを受信した後、中継デバイス120−cは次いで、LTEリンクであり得るリンク130−bを介して、基地局105−dへMTCデータを転送し得る。
[0068]MTCデバイス115−gの観点から、中継デバイス120−cを通じて基地局105−dへデータを中継するためのプロセスは次のように説明され得る。MTCデバイス115−gおよび中継デバイス120−cは発見プロセスに参加し得る。発見が完了すると、MTCデバイスは、基地局105−dへ中継されるべきデータを送信し得、そのデータは、図2および/または3を参照して上記で説明したMTCサーバ210などのMTCサーバへ次々に中継され得る。MTCデバイス115−gは、LTE−DリンクなどのP2PリンクまたはWiFi(登録商標)−Directリンクなどの他のタイプのWLANリンクであり得るリンク145−bを介して、基地局105−dへ中継されるべきデータをまず中継デバイス120−cへ送信し得る。中継デバイス120−cは次いで、LTEまたは他のWLANリンクであり得るリンク130−bを介して、基地局105−dへMTCデータを転送し得る。
[0069]いくつかの実施形態では、基地局105−dは、リンク125−bなどを介して、ダウンリンク410上でMTCデバイス115−gと直接に通信し得る。いくつかの場合には、リンク125−bは、上記で説明したようにLTEリンクであってもよく、または、WLAN、3Gなどの別の無線アクセス技法を実装してもよい。いくつかの場合には、MTCデバイス115−gと基地局105−dとの間の直接的なダウンリンク通信410を可能にすることによって、ネットワーク100などのネットワークに対する影響は最小化され得る。ネットワークに対する影響は、たとえば、中継デバイス120−cのより少量のリソースを利用することによって最小化され得る。
[0070]いくつかの場合には、基地局105−dとMTCデバイス115−gとの間のダウンリンク通信のためのMTCデバイス115−g、中継デバイス120−c、および/または基地局105−dもまた、中継デバイス120−cを通じて中継されることが有益となり得ることを諒解されたい。
[0071]次に図5を参照すると、流れ図500は、様々な実施形態に従って、MTCデバイス115−hが中継デバイス120−dを通じて基地局105−eへ通信を中継する例を示している。MTCデバイス115−hは、図1、2、3、および/または4のMTCデバイス115の一例であり得る。中継デバイス120−dは、図1、3および/または4の中継デバイスまたはUE120の一例であり得る。セルラー基地局、eNB、またはWLANアクセスポイントであり得る基地局105−eは、図1、2、3、および/または4の基地局105の一例であり得る。
[0072]いくつかの実施形態では、MTCサーバ210は、たとえばMTCデバイス115−hが基地局105−eを通じてMTCサーバ210へデータを送ることを要求するために、基地局105−eを通じて、MTCデバイス115−hへ1つまたは複数のメッセージ505を送信し得る。そのデータはたとえば、センサーまたは関連するデータを含み得る。他の場合には、MTCサーバ210は基地局105−eを通じて、MTCデバイス115−hに伝えるべきソフトウェアアップデート、MTC報告の修正されたスケジューリング、または他の動作情報を有していることをMTCデバイス115−hに通知し得る。基地局105−eは、基地局105−eおよび/またはMTCサーバ210によってMTCデバイス115−hと通信する必要性を示す1つまたは複数のメッセージ505を、MTCデバイス115−hへ送信し得る。MTCデバイス115−hは次いで、中継デバイス120−dとの中継リンクを確立するために、1つまたは複数のピア発見信号など、1つまたは複数の発見信号515−a〜515−nを送信またはブロードキャストし得る。
[0073]他の場合には、MTCデバイス115−hは、基地局105−eなどを通じて、MTCサーバ210へ送信するデータを有し得る(510)。いくつかの場合には、MTCデバイス115−hは、送信するデータを有し得(510)、同時に基地局105−eによってメッセージを送られ得る。いずれの場合も、MTCデバイス115−hは次いで、中継デバイス120−dによって発見されるまで発見信号515−a〜515−nをブロードキャストし得る。中継デバイス120−dは次いで、MTCデバイス115−hを発見し得る(520)。いくつかの場合には、MTCデバイス115−hが特定の時間期間、たとえば100秒間内に発見されない場合、MTCデバイス115−hは、発見信号515のブロードキャストを停止し得、別の時間に発見信号515をブロードキャストし得る。中継デバイス120−dがMTCデバイス115−hを発見した(520)後、中継デバイス120−dは、基地局105−eとの、LTEリンクなどのリンク525を確立し得る。リンク525が確立されると、中継デバイス120−dは次いで、図1および/または3を参照して上記で説明したリンク130および125などを介して、基地局105−eを通じてMTCデバイス115−hへ確認メッセージ530をルーティングすることによって、MTCデバイス115−hのためのリレーとして働くことを確認し得る。このようにして、MTCデバイス115−hは、基地局105−eから他のメッセージを受信するように構成され得るので、基地局105−eから確認メッセージ530を受信し得る。これはまた、MTCデバイス115−hとの通信に関する制御を基地局105−eに与え得る。
[0074]いくつかの場合には、中継デバイス120−dはリレーとして働くように事前設定され得るか、または中継デバイス120−dのユーザが、中継デバイス120−dのインターフェースなどを介して、リレーとして働くための利用可能性を確認し得る。他の場合には、中継デバイス120−dは、たとえば図1、3、および/または4を参照して上記で説明したリンク145を通じて、MTCデバイス115−hと確認メッセージを直接に通信し得る。
[0075]MTCデバイス115−hおよび中継デバイス120−cは次いで、それらの間にリンク535を確立し得る。いくつかの場合には、リンク535はアクセスリンクと呼ばれ得、リンク525は中継リンクと呼ばれ得る。MTCデバイス115−hは次いで、まず中継デバイス120−dへ応答メッセージ540−aを送ることによって、基地局105−eの初期メッセージ505に応答し得(540)、ここで、中継デバイス120−dは次いで、基地局105−eへ応答メッセージ540−bを転送し得る。アクセスリンク535および中継リンク525などを通じて、中継関係が確認および確立された後、MTCデバイス115−hは次いで、中継デバイス120−dを通じて基地局105eへアップリンク通信545を中継し得る。これは、最初に中継デバイス120−dへアップリンクデータ545−aを送信し、次いで中継デバイス120−dが基地局105−eへMTCデータ545−bを転送することによって達成され得る。いくつかの実施形態では、アクセスリンク535および中継リンク525は、図1、3、および/または4を参照して上記で説明したリンク145および130の例となり得る。さらに、MTCデバイス115−hから中継デバイス120−dへの応答メッセージ540−aおよびMTCデータ545−aの送信は、図1、3、および/または4を参照して上記で説明したリンク145を介して達成され得る。同様に、中継デバイス120−dから基地局105−eへの応答メッセージ540−bおよびMTCデータ545−bの送信は、同様に図1、3、および/または4を参照して上記で説明したリンク130を介して達成され得る。
[0076]基地局105−eがMTCサーバ210からの命令を用いて、MTCデバイス115−hへメッセージを送る(505)ような、いくつかの実施形態では、基地局105−eは次いで、直接MTCデバイス115−hへアップデートまたは他の動作情報550を送信し得る。いくつかの場合には、基地局105−eは、直接MTCデバイス115−hへ他のメッセージまたはデータ550を送信し得る。
[0077]次に図6を参照すると、流れ図600は、様々な実施形態に従って、MTCデバイス115−iが中継デバイス120−eを通じて基地局105−fへ通信を中継する例を示している。MTCデバイス115−iは、図1、2、3、4、および/または5のMTCデバイス115の一例であり得る。中継デバイス120−eは、図1、3、4、および/または5の中継デバイスまたはUE120の一例であり得る。セルラー基地局、eNB、またはWLANアクセスポイントであり得る基地局105−fは、図1、2、3、4、および/または5の基地局105の一例であり得る。
[0078]いくつかの実施形態では、MTC通信のためのリレーとして働くように構成された中継デバイス120−eは、1つまたは複数のピア発見信号など、1つまたは複数の発見信号606−a〜606−nをMTCデバイス115−iへブロードキャストし得る。これは、中継デバイス120−eによって周期的に、または、たとえばMTCデバイス115−iが付近にあることを中継デバイス120−eが検知したときに行われ得る。他の場合には、MTCサーバ210は、基地局105−fを通じて、1つまたは複数のメッセージ605を中継デバイス120−eへ送信し、次いでMTCデバイス115−iへ転送し得る。基地局105−fからメッセージ605を受信した後、中継デバイス120−eは、基地局105−fからMTCデバイス115−iへ情報を通信するための接続を確立するため、MTCデバイス115−iへ1つまたは複数の発見信号606−a〜606−nを送信し得る。
[0079]いくつかの実施形態では、MTCデバイス115−iは、中継デバイス120−eから送られた発見信号606を受信するよりも前に、または、受信すると同時に、または、受信した直後に、送信するデータを有し得る(605)。他の場合には、MTCデバイス115−iは、中継デバイス120−eから発見信号606を受信したとき、または時間においてその間近に、送信するデータを有しないこともある。いずれの場合にも、MTCデバイス115−iは次いで、MTCデバイス115−iと中継デバイス120−eとの間のリンクの確立を確認するために、中継デバイス120−eによって送られた発見要求に応答する(615)ことを決定し得る。
[0080]図5を参照して上記で同様に説明したように、中継デバイス120−eは次いで、MTCデバイス115−iを発見し(620)、基地局105−fとのリンク625を確立し、基地局105−fを通じてMTCデバイス115−iへ確認メッセージ630をルーティングすることによって中継デバイス120−eがMTCデバイス115−iのためのリレーとして働くことを確認し、MTCデバイス115−iとのリンク635を確立し得る。MTCデバイス115−iは次いで、図5を参照して同様に説明したように、基地局105−fへ応答メッセージ640を、次いで通信アップリンクデータ645を送ることによって、中継デバイス120−eとの中継リンクが確立されていることを基地局105−fに確認し得る。基地局105−fへ応答メッセージ640を送ることは、まず中継デバイス120−eへメッセージ640−aを送り、次いで中継デバイス120−eによってメッセージ640−bを基地局105−fへ転送することを含み得る。同様に、アップリンクデータは、まず中継デバイス120−eへ通信され(645−a)、次いで中継デバイス120−eによって基地局105−fへ通信され得る(645−b)。加えて、基地局105−fは、ダウンリンク650上でMTCデバイス115−iと直接に通信し得る。
[0081]いくつかの場合には、中継デバイス120−eによって確立された、基地局105−fとのリンク625は、図1、3、および/または4を参照して上記で説明したリンク130の一例であり得る。MTCデバイス115−iと中継デバイス120−eとの間のリンク635の確立は、図1、3、および/または4を参照して同様に説明したリンク145の一例であり得る。中継デバイス120−eによって基地局105−fを通じてMTCデバイス115−iへ確認メッセージ630をルーティングすることは、図1および/または3を参照して上記で説明したリンク130および125を介して確立され得る。
[0082]図7は、様々な実施形態による、MTCデバイス115から基地局105へ通信を中継するための、中継デバイスであり得るデバイス120−fのブロック図700を示している。デバイス120−fは、図1、3、4、5、および/または6を参照しながら上記で説明した中継デバイス120の1つまたは複数の態様の一例であり得る。デバイス120−fはまた、プロセッサであり得る。デバイス120−fは、中継デバイス受信機705、中継モジュール710、および/または中継デバイス送信機715を含み得る。これらの構成要素の各々は、互いに通信し得る。
[0083]中継デバイス受信機705は、パケット、データ、および/またはデバイス120−fが受信または送信したものに関するシグナリング情報などの情報を受信し得る。受信された情報は、様々な目的のために中継モジュール710によって利用され得る。いくつかの場合には、中継デバイス受信機705は、MTCデバイス115から基地局105へ通信を中継するための、上記で説明した様々な技法をさらに可能にするために、たとえばMTCデバイス115からデータまたは送信を受信するように構成され得る。
[0084]中継デバイス送信機715は、パケット、データ、および/またはシグナリング情報などの情報をデバイス120−fから同様に送信し得る。いくつかの場合には、中継デバイス送信機715は、本明細書で説明する様々な実施形態に従って、MTCデバイス115から基地局105へ中継するための、MTCデータなどのデータを送るように構成され得る。
[0085]特に、中継デバイス受信機705は、MTCデバイス115から1つまたは複数のピア発見信号を受信し得る。中継デバイス受信機705は次いで、1つまたは複数のピア発見信号を中継モジュール710へ伝達し得る。中継モジュール710は、デバイス120−fがMTCデバイス115のためのリレーとして働くための利用可能性であることを示す応答メッセージを構成し、MTCデバイス115へ送るためにその応答メッセージを中継デバイス送信機715へ通信し得る。中継デバイス受信機705はその後、リレーとして働くことを求める要求をMTCデバイスから受信し、その要求を中継モジュール710へ通信し得る。中継モジュール710は次いで、中継が確立されようとしていることを確認し得る。
[0086]他の実施形態では、デバイス120−fは、MTCデバイス115との発見を開始し得る。この場合、中継モジュール710は、1つまたは複数のピア発見信号を構成し、MTCデバイス115へ送るために、その発見信号を中継デバイス送信機715へ通信し得る。中継デバイス受信機705は、たとえば、MTCデバイス115が基地局105へ送信するデータを有している場合、MTCデバイス115からリレーとして働くことを求める要求を受信し得る。中継デバイス受信機は次いで、その要求を中継モジュール710へ通信し得る。中継モジュール710は、デバイス120−fがリレーとして働くことをMTCデバイス115に示すメッセージを構成し、MTCデバイス115へ送るためにそのメッセージを中継デバイス送信機へ伝達し得る。
[0087]MTCデバイス115開始型または中継デバイス120−f開始型の発見の実施形態のいずれにおいても、中継モジュール710は中継デバイス送信機715を介して、基地局105を通じてメッセージをルーティングすることによってメッセージをMTCデバイス115へ通信、たとえば送信し得る。
[0088]中継関係が中継デバイス120−fとMTCデバイス115との間に確認されると、中継デバイス705は次いで、基地局105へ中継するために、ピアツーピア(P2P)リンクなどを通じて、発見されたMTCデバイス115からデータを受信し得る。中継デバイス受信機705は次いでデータを中継モジュール710へ通信し得、それによって、中継モジュール710は、基地局105へ送信されるようにデータを構成し得る。中継モジュール710は次いで、基地局105へ送るために、中継デバイス送信機715へ中継されるべきデータを通信し得る。
[0089]図8は、中継モジュール710−aの一実施形態を示すブロック図800を示す。中継モジュール710−aは、図7の中継モジュール710の一例であり得る。一例では、中継モジュール710−aは、MTC発見モジュール805、第1のリンク確立モジュール810、第2のリンク確立モジュール815、および/または中継調整モジュール820を含み得る。
[0090]特に、MTC発見モジュール805は、図7を参照しながら上記で説明した中継デバイス受信機705および送信機715と通信し、MTCデバイス115との通信リンクを確立するためにMTCデバイス115へ通信されるべき1つまたは複数の発見メッセージを構成し得る。その通信リンクは、図1、3、4、5、および/または6を参照しながら上記で説明したリンク145、535、および/または635の一例であり得る。発見プロセスは図5、6、および7を参照して上記で詳細にすでに説明されているため、簡潔のために、ここでは再び説明されない。
[0091]デバイス120−fおよびMTCデバイス115が互いを発見すると、MTC発見モジュール805は、MTCデバイス115から基地局105へデータを中継するためのリンクを開始するために、第1のリンク確立モジュール810および第2のリンク確立モジュール815へ通信し得る。第1のリンク確立モジュール810は中継デバイス送信機および受信機715、705とともに、次いで、MTCデバイス115との第1のリンクを確立し得る。第1のリンクは、図1、3、4、5、および/または6を参照しながら上記で説明したリンク145、535、および/または635の一例であり得る。第2のリンク確立モジュール815はまた中継デバイス送信機および受信機715、705とともに、基地局105との第2のリンクを確立し得る。第2のリンクは、図1、3、4、5、および/または6を参照しながら上記で説明したリンク130、525、および/または625の一例であり得る。
[0092]第1および第2のリンクが確立されると、第1および第2のリンク確立モジュール810、815は、MTCデバイス115から基地局105へデータを中継し始めるように中継調整モジュール820に指示し得る。中継調整モジュール820は次いで、中継デバイス受信機705を介してMTCデバイス115から中継されるべきデータを受信し、中継デバイス送信機715を介して基地局105へそのデータを中継し得る。中継デバイス受信機705は、第1のリンクを介してMTCデバイス115からデータを受信し得、第2のリンクを介して基地局へデータを送信し得る。
[0093]図9は、様々な実施形態による、中継デバイス120を通じて基地局105へ通信を中継するための、MTCデバイスであり得るデバイス115−jのブロック図900を示している。デバイス115−jは、図1、2、3、4、5、および/または6を参照しながら上記で説明したMTCデバイス115の1つまたは複数の態様の一例であり得る。デバイス115−jはまた、プロセッサであり得る。デバイス115−jは、MTC受信機905、データ管理モジュール910、および/またはMTC送信機915を含み得る。これらの構成要素の各々は、互いに通信し得る。
[0094]MTC受信機905は、パケット、データ、および/またはデバイス115−jが受信または送信したものに関するシグナリング情報などの情報を受信し得る。受信された情報は、様々な目的のためにデータ管理モジュール910によって利用され得る。いくつかの場合には、MTC受信機905は、中継デバイス120を通じて基地局105へ通信を中継するための、上記で説明した様々な技法をさらに可能にするために、たとえば中継デバイス120からデータまたは送信を受信するように構成され得る。
[0095]MTC送信機915は、パケット、データ、および/またはデバイス115−jからのシグナリング情報などの情報を同様に送信し得る。いくつかの場合には、MTC送信機915は、中継デバイス120を通じて基地局105へなど、本明細書で説明する様々な実施形態に従ってアップリンクデータを送るように構成され得る。
[0096]特に、MTC受信機905は、1つまたは複数の発見信号を中継デバイス120から受信するように構成され得る。MTC受信機905は次いで、1つまたは複数の発見信号をデータ管理モジュール910へ伝達し得る。データ管理モジュール910は次いで、基地局105へのアップリンク通信のためのリレーとしてサービスすることを中継デバイス120に要求することなどのために、1つまたは複数の受信された発見信号への応答メッセージを構成し得る。データ管理モジュール910は次いで、中継デバイス120へ送るために、応答メッセージをMTC送信機915へ通信し得る。
[0097]いくつかの場合には、たとえば、MTCデバイス115−jが、中継デバイス120との発見プロセスを開始するとき、データ管理モジュール910は、1つまたは複数のピア発見信号など、1つまたは複数の発見信号を構成し得る。データ管理モジュール910は、1つまたは複数の中継デバイス120へブロードキャストするために、発見信号をMTC送信機915へ通信し得る。このシナリオでは、MTCデバイス905は次いで、リレーとして働くという確認を中継デバイス120から受信し得る。
[0098]いずれの場合も、MTCデバイス115−jと中継デバイス120との間の発見プロセスが完了すると、データ管理モジュール910は、中継デバイス120を通じて基地局105へ中継されるように、データをコンパイルおよび/または構成し得る。データ管理モジュール910は次いで、中継デバイス120へ送るために、このデータをMTC送信機915へ通信し得る。
[0099]図10は、データ管理910−aの一実施形態を示すブロック図1000である。データ管理910−aは、図9のデータ管理910の一例であり得る。一例では、データ管理910−aは、中継デバイス発見モジュール1005および/またはリンク確立モジュール1010を含み得る。
[0100]中継デバイス発見モジュール1005は、図9を参照して説明したように、デバイス115−jのMTC送信機および受信機915、905を介して、中継デバイス120との発見通信を構成および調整し得る。これは、図5および6を参照してより詳細に説明したように、発見信号および/または発見応答信号を構成することを含み得る。中継デバイス120との発見が完了すると、中継デバイス発見モジュール1005は、中継が現在、確立され得ることを、リンク確立モジュール1010へ通信し得る。
[0101]リンク確立モジュール1010は次いで、中継デバイス120とのピアツーピア接続を確立するために、MTC送信機915およびMTC受信機905と調整し得る。リンク確立モジュール1010は次いで、基地局105へ中継されるようにアップリンクデータを中継デバイス120へ送るために、MTC送信機915と通信し得る。
[0102]図11は、様々な実施形態による、MTCデバイス115から基地局105へ通信を中継するために構成された、中継デバイス120−gのブロック図1100を示している。中継デバイス120−gは様々な構成を有してよく、パーソナルコンピュータ(たとえば、ラップトップコンピュータ、ネットブックコンピュータ、タブレットコンピュータなど)、携帯電話、PDA、デジタルビデオレコーダ(DVR)、インターネット機器、ゲームコンソール、電子リーダーなどに含まれてよく、またはその一部であってよい。中継デバイス120−gは、いくつかの場合には、モバイル動作を容易にするために、小型バッテリーなどの内部電源(図示せず)を有し得る。いくつかの実施形態では、中継デバイス120−gは、図1、3、4、5、6、7、および/または8を参照しながら説明したデバイス120のうちの1つの1つまたは複数の態様の一例であり得る。中継デバイス120−gは、図4、5、および/または6を参照して説明した特徴および機能のうちの少なくともいくつかを実装するように構成され得る。
[0103]中継デバイス120−gは、中継モジュール710−b、プロセッサモジュール1105、メモリモジュール1110、少なくとも1つのトランシーバモジュール1115、少なくとも1つのアンテナ1120、および/または通信管理モジュール1125を含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに、直接または間接的に通信し得る。
[0104]メモリモジュール1110は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および/または読取り専用メモリ(ROM)を含み得る。メモリモジュール1110は、実行されるとき、ワイヤレス通信システムを介して通信するために本明細書で説明される様々な機能をプロセッサモジュール1105に実施させるように構成された命令を含む、コンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェア(SW)コード1130を記憶し得る。代替的に、ソフトウェアコード1130は、プロセッサモジュール1105によって直接的に実行可能でないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されると)中継デバイス120−gに本明細書で説明する機能のうちのいくつかを実施させるように構成され得る。
[0105]プロセッサモジュール1105は、インテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、ARM(登録商標)ベースのプロセッサ、マイクロコントローラ、ASICなどの中央処理装置(CPU)を含み得る。プロセッサモジュール1105は、トランシーバモジュール1115を通じて受信された情報、および/またはアンテナ1120を介した送信のためにトランシーバモジュール1115へ送られるべき情報を処理し得る。プロセッサモジュール1105は、単独でまたはMTCモジュール1125とともに、ワイヤレス通信システムを介して通信するおよび/または通信ネットワークを検出する様々な態様を処理し得る。
[0106]送受信機モジュール1115は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナ1120に与え、アンテナ1120から受信されたパケットを復調するように構成されたモデムを含み得る。トランシーバモジュール1115は、場合によっては、1つまたは複数の送信機モジュールおよび1つまたは複数の別個の受信機モジュールとして実装され得る。トランシーバモジュール1115は、WWANもしくはセルラースペクトラムなど第1のスペクトラムにおいて、またWLANスペクトラムなどの第2のスペクトラムにおいて通信をサポートし得る。トランシーバモジュール1115は、図1、2、3、4、5、6、7、および/または9を参照して説明したMTCデバイス115または基地局105(たとえばeNBおよび/またはWLANアクセスポイント)のうちの1つまたは複数と、アンテナ1120を介して双方向に通信するように構成され得る。中継デバイス120−gは単一のアンテナを含み得るが、中継デバイス120−gが複数のUEアンテナ1120を含み得る実施形態も存在し得る。
[0107]中継デバイス120−gはまた、中継デバイス120−gが、たとえばMTCデバイス115よりも長距離にわたって、たとえばより多くの基地局105と通信することを可能にする電力増幅器1135を含み得る。中継デバイス120−gは、MTCデバイス115よりも長距離の通信を有し得るので、たとえばMTCデバイス115よりも長い距離をなす、MTCデバイス115が通信し得る基地局105を拡大するために、MTCデバイス115が中継デバイス120−gを介して通信を中継することが有益となり得る。
[0108]中継デバイス120−gのコンポーネントは、図1、3、4、5、6、7、および/または8のデバイス120に関して上記で説明した態様を実装するように構成され得るが、簡潔のために、ここでは繰り返されなくてよい。たとえば、中継モジュール710−bは、図7および/または8の中継モジュール710と同様の機能を含み得る。
[0109]いくつかの実施形態では、送信機モジュール1115がアンテナ1120とともに、中継デバイス120−gの他の考えられるコンポーネントと協働して、1つまたは複数のMTCデバイス115からの送信を受信し得、1つまたは複数の中継デバイス120のリソースを利用してMTCデバイス115から基地局105またはコアネットワーク140へアップリンクデータを送信し得る。いくつかの実施形態では、トランシーバモジュール1115は、アンテナ1120とともに、電力増幅器1135など、中継デバイス120−gの他の考えられるコンポーネントと協働して、中継デバイス120−gが、1つまたは複数のMTCデバイス115からの送信を受信し、MTCデバイス115から基地局105またはコアネットワーク140へアップリンクデータを送信することを可能にし得る。いくつかの場合には、中継デバイス120−g、MTCデバイス115、基地局105、および/またはコアネットワーク140がフレキシブル波形を利用し得る。
[0110]図12は、様々な実施形態による、中継デバイス120を通じて基地局105へ通信、特にアップリンク通信を中継するために構成されたMTCデバイス115−kのブロック図1200である。MTCデバイス115−kは、上記で説明した様々なMTCアプリケーションのためのセンサーまたはモニタ1235など、様々な構成のいずれかを有し得る。MTCデバイス115−kは、モバイル操作を容易にするために、小型バッテリーなどの内部電源(図示せず)を有し得る。いくつかの実施形態では、MTCデバイス115−kは、図1、2、3、4、5、6、9、および/または10のMTCデバイス115の1つまたは複数の態様の一例となること、および/またはそれらの態様を組み込むことができる。MTCデバイス115−kは、マルチモードのモバイルデバイスであり得る。MTCデバイス115−kは、場合によっては、MTC UEまたはM2Mデバイスと呼ばれ得る。
[0111]MTCデバイス115−kは、データ管理モジュール910−bと、アンテナ1220と、トランシーバモジュール1215と、メモリ1210と、プロセッサモジュール1205とを含み得、これらはそれぞれ、互いに直接的にまたは間接的に(たとえば1つまたは複数のバスを介して)通信し得る。送受信機モジュール1215は、上記で説明したように、1つまたは複数のネットワークと、アンテナ1220および/または1つもしくは複数の有線リンクもしくはワイヤレスリンクを介して、双方向に通信するように構成され得る。たとえば、トランシーバモジュール1215は、図1、2、3、4、5、および/または6の基地局105と双方向に通信するように構成され得る。送受信機モジュール1215は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナ1220に供給し、アンテナ1220から受信されたパケットを復調するように構成されたモデムを含み得る。MTCデバイス115−kは、単一のアンテナ1220を含み得るが、MTCデバイス115−kは、複数の送信リンクのために複数のアンテナ1220を含み得る。
[0112]メモリ1210は、ランダムアクセスメモリ(RAM)とリードオンリーメモリ(ROM)とを含み得る。メモリ1210は、実行されるとプロセッサモジュール1205に本明細書で説明される様々な機能(たとえば、データ捕捉、データベース管理、メッセージルーティングなど)を実行させるように構成された命令を含んでいるコンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェアコード1230を記憶し得る。あるいは、ソフトウェアコード1230はプロセッサモジュール1205によって直接的に実行可能でないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ、実行されるときに)本明細書で説明される機能をコンピュータに実施させるように構成され得る。
[0113]プロセッサモジュール1205は、たとえば、Intel(登録商標)Corporation、AMD(登録商標)によって製造されたもの、またはARM(登録商標)ベースのプロセッサなどの中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)など、インテリジェントハードウェアデバイスを含み得る。
[0114]図12のアーキテクチャによれば、MTCデバイス115−kは、通信管理モジュール1225をさらに含み得る。通信管理モジュール1225は、基地局105、他のMTCデバイス115、および/または中継デバイス120との通信を管理し得る。例として、通信管理モジュール1225は、バスを介してMTCデバイス115−kの他のコンポーネントの一部または全部と通信する、MTCデバイス115−kのコンポーネントであり得る。代替的に、通信管理モジュール1225の機能は、トランシーバモジュール1215のコンポーネントとして、コンピュータプログラム製品として、および/または、プロセッサモジュール1205の1つもしくは複数のコントローラ要素として実装され得る。
[0115]中継デバイス115−kのコンポーネントは、図1、2、3、4、5、6、7、9、および/または10のデバイス115に関して上記で説明した態様を実装するように構成され得るが、簡潔のために、ここでは繰り返されなくてよい。たとえば、データ管理モジュール910−bは、図9および/または10のデータ管理モジュール910、910−aと同様の機能を含み得る。
[0116]いくつかの実施形態では、送信機モジュール1215は、アンテナ1220とともにMTCデバイス115−kの他の考えられるコンポーネントと協働して、1つまたは複数の中継デバイス120からの送信を受信し得、1つまたは複数の中継デバイスのリソースを利用して、基地局105またはコアネットワーク140へアップリンクデータを送信し得る。いくつかの実施形態では、送信機モジュール1215がアンテナ1220とともに、MTCデバイス115−kの他の考えられるコンポーネントと協働して、1つまたは複数の中継デバイス120からの送信を受信し得、これらのデバイスまたはシステムがフレキシブル波形を利用し得るように基地局105またはコアネットワーク140へアップリンクデータを送信し得る。
[0117]いくつかの実施形態では、MTCデバイス115−kは、電力増幅器を有さなくてよい。他の場合には、MTCデバイス115−kは、20dBが可能な標準のUE電力増幅器と比較して限られた電力増幅器を、たとえば1〜3dBの電力増幅器(図示せず)を有し得る。いずれの場合も、MTCデバイス115−kの通信レンジは制限され得る。この理由および他の理由で、アップリンク情報を、たとえば基地局105またはMTCサーバ210へ通信するMTCデバイス115−kの能力は、制限され得る。結果として、MTCデバイス115−kから中継デバイス120を通じて通信を中継するための、上記で説明した技法は、MTCデバイス115−kのためのアップリンク通信を改善し得る。
[0118]図13は、様々な実施形態による、中継デバイス120を通じてMTCデバイス115から基地局105へ通信を中継するための方法1300の一例を示すフローチャートである。明確にするため、方法1300について、図1、3、4、5、6、7、8、および/または11を参照しながら説明した中継デバイス120のうちの1つの1つまたは複数の態様に関して以下で説明する。いくつかの実施形態では、中継デバイス120のうちの1つなどのデバイスが、以下で説明する機能を実施するようにデバイスの機能要素を制御するために、コードの1つまたは複数のセットを実行し得る。
[0119]ブロック1305では、中継デバイス120が、MTCデバイスを発見するための発見プロセスに参加し得る。ブロック1305における動作は、場合によっては、図7および/もしくは8を参照しながら説明した中継モジュール710、図8を参照しながら説明したMTC発見モジュール805、ならびに/または図7を参照しながら説明した中継デバイス受信機および/もしくは送信機705、715を使用して実施され得る。
[0120]ブロック1310において、発見されたMTCデバイスからのデータが受信され得る。ブロック1310における動作は、場合によっては、図7および/もしくは8を参照しながら説明した中継モジュール710、図8を参照しながら説明した第1のリンク確立モジュール810および/もしくは中継調整モジュール820、ならびに/または図7を参照しながら説明した中継デバイス受信機705を使用して実施され得る。
[0121]ブロック1315において、MTCデバイスからのデータが第2のデバイスへ中継され得る。ブロック1315における動作は、場合によっては、図7および/もしくは8を参照しながら説明した中継モジュール710、図8を参照しながら説明した第2のリンク確立モジュール815および/もしくは中継調整モジュール820、ならびに/または図7を参照しながら説明した中継デバイス送信機715を使用して実施され得る。
[0122]したがって、方法1300は、中継デバイス120を通じてMTCデバイスから基地局105へ通信を中継することをもたらし得る。方法1300は一実装形態にすぎず、方法1300の動作は、他の実装形態が可能であるように再構成され、または別の方法で修正され得ることに留意されたい。
[0123]図14は、様々な実施形態による、中継デバイス120を通じてMTCデバイス115から基地局105へ通信を中継するための方法1400の一例を示すフローチャートである。明確にするため、方法1400について、図1、3、4、5、6、7、8、および/または11を参照しながら説明した中継デバイス120のうちの1つの1つまたは複数の態様に関して以下で説明する。いくつかの実施形態では、中継デバイス120のうちの1つなどのデバイスが、以下で説明する機能を実施するようにデバイス120の機能要素を制御するために、コードの1つまたは複数のセットを実行し得る。
[0124]一構成では、ブロック1405〜1415に示すように、中継デバイス120が発見プロセスを開始し得る。ブロック1405において、リレーとして働くための利用可能性を示すためのピア発見信号がブロードキャストされ得る。ブロック1405における動作は、場合によっては、図7および/もしくは8を参照しながら説明した中継モジュール710、図8を参照しながら説明したMTC発見モジュール805、ならびに/または図7を参照しながら説明した中継デバイス送信機715を使用して実施され得る。
[0125]ブロック1410において、リレーとして働くことを求める要求がMTCデバイスから受信され得る。ブロック1410における動作は、場合によっては、図7および/もしくは8を参照しながら説明した中継モジュール710、図8を参照しながら説明したMTC発見モジュール805、ならびに/または図7を参照しながら説明した中継デバイス受信機705を使用して実施され得る。
[0126]ブロック1415において、デバイスがリレーとして働くことを確認するためのメッセージが、MTCデバイスへ送信され得る。ブロック1415における動作は、場合によっては、図7および/もしくは8を参照しながら説明した中継モジュール710、図8を参照しながら説明した第2のリンク確立モジュール815および/もしくは中継調整モジュール820、ならびに/または図7を参照しながら説明した中継デバイス送信機715を使用して実施され得る。
[0127]一実施形態では、ブロック1420〜1430に示すように、MTCデバイス115が発見プロセスを開始し得る。したがって、ブロック1420において、ピア発見信号がMTCデバイスから受信され得る。ブロック1420における動作は、場合によっては、図7および/もしくは8を参照しながら説明した中継モジュール710、図8を参照しながら説明したMTC発見モジュール805、ならびに/または図7を参照しながら説明した中継デバイス受信機705を使用して実施され得る。
[0128]ブロック1425において、中継デバイスがMTCデバイスのためのリレーとして働くために利用可能であることを示すページング信号が送られ得る。ブロック1425における動作は、場合によっては、図7および/もしくは8を参照しながら説明した中継モジュール710、図8を参照しながら説明したMTC発見モジュール805、ならびに/または図7を参照しながら説明した中継デバイス送信機715を使用して実施され得る。
[0129]ブロック1430において、リレーとして働くことを求めるMTCデバイスからの要求が受信され得る。ブロック1430における動作は、場合によっては、図7および/もしくは8を参照しながら説明した中継モジュール710、図8を参照しながら説明したMTC発見モジュール805、ならびに/または図7を参照しながら説明した中継デバイス受信機705を使用して実施され得る。
[0130]ブロック1415またはブロック1430などにおいて、発見プロセスが完了した後、MTCデバイスとの第1のピアツーピア接続がブロック1435において確立され得る。ブロック1435における動作は、場合によっては、図7および/もしくは8を参照しながら説明した中継モジュール710、図8を参照しながら説明した第1のリンク確立モジュール810、ならびに/または図7を参照しながら説明した中継デバイス受信機および/もしくは送信機705、715を使用して実施され得る。
[0131]ブロック1440において、別のデバイスとの第2の接続が確立され得る。ブロック1440における動作は、場合によっては、図7および/もしくは8を参照しながら説明した中継モジュール710、図8を参照しながら説明した第2のリンク確立モジュール815、ならびに/または図7を参照しながら説明した中継デバイス受信機および/もしくは送信機705、715を使用して実施され得る。
[0132]ブロック1445において、発見されたMTCデバイスからのデータが受信され得る。ブロック1445における動作は、場合によっては、図7および/もしくは8を参照しながら説明した中継モジュール710、図8を参照しながら説明した中継調整モジュール820、ならびに/または図7を参照しながら説明した中継デバイス受信機705を使用して実施され得る。
[0133]ブロック1450において、MTCデバイスからのデータが他のデバイスへ中継され得る。ブロック1450における動作は、場合によっては、図7および/もしくは8を参照しながら説明した中継モジュール710、図8を参照しながら説明した中継調整モジュール820、ならびに/または図7を参照しながら説明した中継デバイス送信機715を使用して実施され得る。
[0134]したがって、方法1400は、中継デバイス120を通じてMTCデバイスから基地局105へ通信を中継することをもたらし得る。方法1400は一実装形態にすぎず、方法1400の動作は、他の実装形態が可能であるように再構成され、または別の方法で修正され得ることに留意されたい。
[0135]図15は、様々な実施形態による、中継デバイス120を通じてMTCデバイス115から基地局105へ通信を中継するための方法1500の一例を示すフローチャートである。明確にするため、方法1500について、図1、2、3、4、5、6、9、10、および/または12を参照しながら説明したデバイス115(たとえば、MTCデバイス)のうちの1つの1つまたは複数の態様に関して以下で説明する。いくつかの実施形態では、デバイス115のうちの1つなどのデバイスが、以下で説明する機能を実施するようにデバイスの機能要素を制御するために、コードの1つまたは複数のセットを実行し得る。
[0136]ブロック1505において、MTCデバイスが、第1のデバイスとの発見プロセスに参加し得る。ブロック1505における動作は、場合によっては、図9および/もしくは10を参照しながら説明したデータ管理モジュール910、図10を参照しながら説明した中継デバイス発見モジュール1005、ならびに/または図9を参照しながら説明したMTC受信機および/もしくは送信機905、915を使用して実施され得る。
[0137]ブロック1510において、第2のデバイスに中継するために、データが第1のデバイスに送信され得る。ブロック1510における動作は、場合によっては、図9および/もしくは10を参照しながら説明したデータ管理モジュール910、図10を参照しながら説明したリンク確立モジュール1010、ならびに/または図9を参照しながら説明したMTC送信機915を使用して実施され得る。第1のデバイスは中継デバイス120となり得、第2のデバイスは基地局105となり得る。
[0138]したがって、方法1500は、中継デバイス120を通じてMTCデバイスから基地局105へ通信を中継することをもたらし得る。方法1500は一実装形態にすぎず、方法1500の動作は、他の実装形態が可能であるように再構成され、または別の方法で修正され得ることに留意されたい。
[0139]図16は、様々な実施形態による、中継デバイス120を通じてMTCデバイス115から基地局105へ通信を中継するための方法1600の一例を示すフローチャートである。明確にするため、方法1600について、図1、2、3、4、5、6、9、10、および/または12を参照しながら説明したデバイス115(たとえば、MTCデバイス)のうちの1つの1つまたは複数の態様に関して以下で説明する。いくつかの実施形態では、デバイス115のうちの1つなどのデバイスが、以下で説明する機能を実施するようにデバイスの機能要素を制御するために、コードの1つまたは複数のセットを実行し得る。
[0140]一実施形態では、ブロック1605〜1610に示すように、MTCデバイスが中継デバイスとの発見プロセスを開始し得る。ブロック1605において、MTCデバイス115は、第1のデバイスがリレーとして働くことを要求するために、ピア発見信号を第1のデバイスにブロードキャストし得る。ブロック1605における動作は、場合によっては、図9および/もしくは10を参照しながら説明したデータ管理モジュール910、図10を参照しながら説明した中継デバイス発見モジュール1005、ならびに/または図9を参照しながら説明したMTC送信機915を使用して実施され得る。
[0141]ブロック1610において、第1のデバイスがリレーとして働くために利用可能であることを示すメッセージが、第1のデバイスから受信され得る。ブロック1610における動作は、場合によっては、図9および/もしくは10を参照しながら説明したデータ管理モジュール910、図10を参照しながら説明した中継デバイス発見モジュール1005、ならびに/または図9を参照しながら説明したMTC受信機905を使用して実施され得る。
[0142]一構成では、MTCデバイス115は、中継デバイスによって開始された発見プロセスに参加し得る。たとえば、ブロック1615において、第1のデバイスがMTCデバイスのためのリレーとして働くために利用可能であることを示すピア発見信号が、第1のデバイスから受信され得る。ブロック1605における動作は、場合によっては、図9および/もしくは10を参照しながら説明したデータ管理モジュール910、図10を参照しながら説明した中継デバイス発見モジュール1005、ならびに/または図9を参照しながら説明したMTC受信機905を使用して実施され得る。
[0143]ブロック1620において、MTCが第1のデバイスを介して第2のデバイスに中継すべきデータを有することを確認するためにメッセージが第1のデバイスに送信され得る。ブロック1620における動作は、場合によっては、図9および/もしくは10を参照しながら説明したデータ管理モジュール910、図10を参照しながら説明した中継デバイス発見モジュール1005、ならびに/または図9を参照しながら説明したMTC送信機915を使用して実施され得る。
[0144]ブロック1610またはブロック1620などにおいて、発見プロセスが完了した後、第1のデバイスとのピアツーピア接続がブロック1625において確立され得る。ブロック1625における動作は、場合によっては、図9および/もしくは10を参照しながら説明したデータ管理モジュール910、図10を参照しながら説明したリンク確立モジュール1010、ならびに/または図9を参照しながら説明したMTC受信機および/もしくは送信機905、915を使用して実施され得る。
[0145]ブロック1630において、第2のデバイスに中継するために、ピアツーピア接続を介してデータが第1のデバイスに送信され得る。ブロック1630における動作は、場合によっては、図9および/もしくは10を参照しながら説明したデータ管理モジュール910、図10を参照しながら説明したリンク確立モジュール1010、ならびに/または図9を参照しながら説明したMTC送信機915を使用して実施され得る。
[0146]ブロック1635において、ダウンリンク通信が直接、第2のデバイスから受信され得る。ブロック1635における動作は、場合によっては、図9および/もしくは10を参照しながら説明したデータ管理モジュール910、ならびに/または図9を参照しながら説明したMTC受信機905を使用して実施され得る。第1のデバイスは中継デバイス120となり得、第2のデバイスは基地局105となり得る。
[0147]したがって、方法1600は、中継デバイス120を通じてMTCデバイスから基地局105へ通信を中継することをもたらし得る。方法1600は一実装形態にすぎず、方法1600の動作は、他の実装形態が可能であるように再構成され、または別の方法で修正され得ることに留意されたい。方法1300、1400、1500、および/または1600の1つまたは複数の態様が、場合によっては組み合わされ得る。
[0148]本明細書で説明する技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAおよび他のシステムなどの様々なワイヤレス通信システムに使用され得る。「システム」および「ネットワーク」という用語はしばしば互換的に使用される。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装し得る。CDMA2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856規格を包含する。IS−2000リリース0およびAは、一般的に、CDMA2000 1X、1Xなどと呼ばれる。IS−856(TIA−856)は、通常、CDMA2000 1xEV−DO、High Rate Packet Data(HRPD)などと呼ばれる。UTRAは、Wideband CDMA(WCDMA(登録商標))とCDMAの他の変形形態とを含む。TDMAシステムは、Global System for Mobile Communication(GSM(登録商標))などの無線技術を実装し得る。OFDMAシステムは、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、発展型UTRA(E−UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash−OFDM□などの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。3GPP(登録商標)のロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスト(LTE−A)は、E−UTRAを使用するUMTSの新しいリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−AおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP:3rd Generation Partnership Project)という名称の組織からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する団体の文書に記載されている。本明細書で説明される技法は、上述のシステムおよび無線技術、ならびに他のシステムおよび無線技術のために使用され得る。ただし、上記の説明では、例としてLTEシステムについて説明し、上記の説明の大部分においてLTE用語が使用されるが、本技法はLTE適用例以外に適用可能である。
[0149]情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表される場合がある。たとえば、上記の説明全体にわたって言及される場合があるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表される場合がある。
[0150]本明細書における開示に関して説明した様々な例示的なブロックおよびモジュールは、ハードウェア中で適用可能な機能の一部または全部を実施するように適応された1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)を用いて、個別にまたは集合的に、実装または実施され得る。代替的に、それらの機能は、汎用プロセッサもしくはデジタル信号プロセッサ(DSP)などの1つもしくは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、および/または1つまたは複数の集積回路上で実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械、またはそれらの組合せであり得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成としても実装され得る。他の実施形態では、当技術分野で知られている任意の様式でプログラムされ得る、他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ブロックおよびモジュールの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるためにフォーマットされた、メモリ中に組み込まれた命令を用いて実装され得る。
[0151]本明細書において説明された機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して上に1つまたは複数の命令もしくはコードとして送信され得る。他の例および実装形態が、本開示および添付の特許請求の範囲および趣旨内にある。たとえば、ソフトウェアの性質により、上に説明された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハード配線、またはこれらの組合せによって実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の一部が異なる物理的場所において実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に配置され得る。また、特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用されるとき、「のうちの少なくとも1つ」で終わる項目の列挙中で使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」の列挙が、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような選言的列挙を示す。
[0152]コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある位置から別の位置へのコンピュータプログラムの転送を促進する任意の媒体を含む通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の入手可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、コンピュータ可読記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROM、または他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または格納するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータ、または汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備え得る。また、任意の接続がコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、伝送媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、一方ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
[0153]添付の図面とともに上記に記載した詳細な説明は、当業者が本開示を作製または使用することを可能にするために提供されるものである。本開示の様々な変更が当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義した一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。本開示全体にわたって、「例」または「例示的」という用語は、一例または一事例を示すものであり、言及された例についていかなる選好も暗示せず、または必要としない。発明を実施するための形態は、説明する技法の理解を与える目的で具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの特定の詳細なしに実践され得る。いくつかの事例では、説明した実施形態の概念を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構造およびデバイスがブロック図の形式で示されている。したがって、本開示は、本明細書で説明される例および設計に限定されるべきでなく、本明細書で開示される原理および新規の特徴に一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
第1のデバイスにおいて実施されるワイヤレス通信の方法であって、
マシンタイプ通信(MTC)デバイスを発見するための発見プロセスに参加することと、
前記第1のデバイスにおいて、前記発見されたMTCデバイスからデータを受信することと、
前記第1のデバイスによって、前記MTCデバイスからの前記データを第2のデバイスへ中継することと
を備える方法。
[C2]
前記MTCデバイスとの第1のピアツーピア接続を確立することと、
前記第2のデバイスとの第2の接続を確立することと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記MTCデバイスとの前記発見プロセスに参加することは、前記第1のデバイスによって、リレーとして働くための利用可能性を示すためのピア発見信号をブロードキャストすることを備える、C1に記載の方法。
[C4]
前記リレーとして働くことを求める要求を前記MTCデバイスから受信することと、
前記第1のデバイスが前記リレーとして働くことを確認するためのメッセージを前記MTCデバイスへ送信することと
をさらに備える、C3に記載の方法。
[C5]
前記第1のデバイスが前記リレーとして働くことを確認するためのメッセージを前記MTCデバイスへ送信することは、前記第2のデバイスを介して前記メッセージを前記MTCデバイスへルーティングすることを備える、C4に記載の方法。
[C6]
前記MTCデバイスとの前記発見プロセスに参加することは、前記MTCデバイスからピア発見信号を受信することを備える、C1に記載の方法。
[C7]
メッセージを前記MTCデバイスへ送信することと、前記メッセージは、前記第1のデバイスがリレーとして働くために利用可能であることを示す、
前記リレーとして働くことを求める要求を前記MTCデバイスから受信することと
をさらに備える、C6に記載の方法。
[C8]
前記メッセージを前記MTCデバイスへ送信することは、前記第2のデバイスを介して前記MTCデバイスへ前記メッセージをルーティングすることを備える、C7に記載の方法。
[C9]
前記MTCデバイスからのデータを前記第2のデバイスへ中継することは、前記MTCデバイスからのアップリンクデータを前記第2のデバイスへ中継することを備える、C1に記載の方法。
[C10]
前記第2のデバイスは、前記MTCデバイスとダウンリンク上で直接に通信する、C1に記載の方法。
[C11]
前記第2のデバイスはセルラー基地局である、C1に記載の方法。
[C12]
前記第2のデバイスはワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイントである、C1に記載の方法。
[C13]
MTCデータを中継するためのデバイスであって、
プロセッサと、
前記プロセッサと電子通信するメモリと、
前記メモリ内に記憶された命令と
を備え、前記命令は、
マシンタイプ通信(MTC)デバイスを発見するための発見プロセスに参加し、
前記発見されたMTCデバイスからデータを受信し、
前記MTCデバイスからの前記データを第2のデバイスへ中継するように、前記プロセッサによって実行可能である、デバイス。
[C14]
前記命令は、
前記MTCデバイスとの第1のピアツーピア接続を確立し、
前記第2のデバイスとの第2の接続を確立するように、前記プロセッサによって実行可能である、C13に記載のデバイス。
[C15]
前記命令は、前記第2のデバイスを通じたルーティングによって、1つまたは複数のメッセージを前記MTCデバイスへ送信するように、前記プロセッサによって実行可能である、C13に記載のデバイス。
[C16]
前記第2のデバイスは、前記MTCデバイスとダウンリンク上で直接に通信する、C13に記載のデバイス。
[C17]
マシンタイプ通信(MTC)デバイスによって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
第1のデバイスとの発見プロセスに参加することと、
前記MTCデバイスによって、第2のデバイスへ中継するためにデータを前記第1のデバイスへ送信することと
を備える方法。
[C18]
前記第1のデバイスとのピアツーピア接続を確立することをさらに備え、
第2のデバイスへ中継するためにデータを前記第1のデバイスへ送信することは、前記ピアツーピア接続によるものである、C17に記載の方法。
[C19]
前記第1のデバイスとの前記発見プロセスに参加することは、前記第1のデバイスにリレーとして働くことを要求するためのピア発見信号をブロードキャストすることを備える、C17に記載の方法。
[C20]
メッセージを前記第1のデバイスから受信することをさらに備え、前記メッセージは、前記第1のデバイスが前記リレーとして働くために利用可能であることを示す、C19に記載の方法。
[C21]
前記MTCデバイスは、前記第2のデバイスを通じたルーティングによって、前記メッセージを前記第1のデバイスから受信する、C20に記載の方法。
[C22]
前記第1のデバイスとの前記発見プロセスに参加することは、ピア発見信号を前記第1のデバイスから受信することを備え、前記ピア発見信号は、前記第1のデバイスが前記MTCデバイスのためのリレーとして働くために利用可能であることを示す、C17に記載の方法。
[C23]
メッセージを前記第1のデバイスへ送信することをさらに備え、前記メッセージは、前記MTCが前記第1のデバイスを介して前記第2のデバイスへ中継すべきデータを有することを確認する、C22に記載の方法。
[C24]
前記第2のデバイスはセルラー基地局である、C17に記載の方法。
[C25]
前記第2のデバイスはワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイントである、C17に記載の方法。
[C26]
前記MTCデバイスによって、ダウンリンク通信を前記第2のデバイスから直接に受信することをさらに備える、C17に記載の方法。
[C27]
マシンタイプ通信(MTC)デバイスであって、
プロセッサと、
前記プロセッサと電子通信するメモリと、
前記メモリ内に記憶された命令と
を備え、前記命令は、
第1のデバイスとの発見プロセスに参加し、
第2のデバイスに中継するためにデータを前記第1のデバイスへ送信するように、前記プロセッサによって実行可能である、デバイス。
[C28]
前記命令は、
前記第1のデバイスとのピアツーピア接続を確立し、
前記第2のデバイスへ中継するために、前記ピアツーピア接続を介してデータを前記第1のデバイスへ送信するように、前記プロセッサによって実行可能である、C27に記載のデバイス。
[C29]
前記命令は、前記第2のデバイスを通じたルーティングによって、1つまたは複数のメッセージを前記第1のデバイスから受信するように、前記プロセッサによって実行可能である、C27に記載のデバイス。
[C30]
前記命令は、ダウンリンク通信を前記第2のデバイスから直接に受信するように、前記プロセッサによって実行可能である、C27に記載のデバイス。