JP6521290B2 - エネルギ吸収部材の保持構造 - Google Patents

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本発明は、車両の衝突発生時に圧壊して衝突エネルギを吸収するエネルギ吸収部材を保持するためのエネルギ吸収部材の保持構造に関する。
車両には、衝突発生時に圧壊し、衝突エネルギを吸収するエネルギ吸収部材が備えられている。エネルギ吸収部材の代表的な例として、バンパビームとフロントフレームとの間に配置されるクラッシュボックスが挙げられる。従来、エネルギ吸収部材は、鉄等の金属材料により構成されていたが、近年、車体の軽量化のために、炭素繊維等の強化繊維が混合された繊維強化樹脂(FRP)によりエネルギ吸収部材を構成することが検討されている。
繊維強化樹脂製のエネルギ吸収部材を車体前面のエネルギ吸収に使用する場合、エネルギ吸収部材の端部は、バンパビームやフロントフレーム等に取り付けられる他の部材に対して接合される。例えば、特許文献1には、繊維強化樹脂製のエネルギ吸収体の一端が取付ベースに固定され、当該取付ベースが、自動車のバンパ、バンパリインフォースメント、フロントサイドメンバ等に取り付けられることが記載されている。また、特許文献2には、繊維強化樹脂製の中空成形体の端部に押圧部材や他の部材が取り付けられ、バンパレインフォースメントやフロントサイドメンバに取り付けられることが記載されている。
特開2013−194792号公報 特開2008−024084号公報
ここで、エネルギ吸収部材の端部に取り付けられる保持部材は、鉄等の繊維強化樹脂よりも硬い材料によって形成されており、これらの保持部材と繊維強化樹脂製のエネルギ吸収部材とは、接着剤によって接合されることが一般的である。筒状のエネルギ吸収部材と保持部材との接着面積を多くするには、保持部材に、エネルギ吸収部材の軸方向に延びる立上り部を設け、当該立上り部とエネルギ吸収部材の内周面又は外周面とを接合することが考えられる。かかる立上り部は、例えば、プレス成形や溶接等によって設けることができる。
しかしながら、プレス成形や溶接等によって立上り部を設ける場合に、立上り部が立ち上がる根元部分の形状を精度よく加工することは困難であり、立上り部の根元部分には立上り曲面が形成される。そのため、エネルギ吸収部材に対して衝突荷重が入力されたときに、立上り曲面に接触するエネルギ吸収部材の端部の角部分に応力が集中しやすい。繊維強化樹脂製のエネルギ吸収部材は、衝突荷重が入力されると想定される先端側から順次圧壊することが予定されているが、エネルギ吸収部材の後端側の接合部分において上述のような応力集中が生じると、エネルギ吸収部材が後端側から潰れるおそれがある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、車両の衝突発生時に、繊維強化樹脂製のエネルギ吸収部材が、衝突荷重の入力が予定されていない後端側から潰れることを抑制可能な、エネルギ吸収部材の保持構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、衝突荷重入力時に軸方向に圧壊して衝突エネルギを吸収する繊維強化樹脂製の筒状のエネルギ吸収部材と、前記エネルギ吸収部材のうちの荷重入力予定側とは反対側の端部に当接する当接部と、前記当接部から前記荷重入力予定側に立ち上げられ、少なくとも一部が接着剤により前記エネルギ吸収部材の内周面又は外周面に接合される立上り部と、を備え、前記端部における前記立上り部と前記エネルギ吸収部材との間の距離が、前記荷重入力予定側の前記立上り部と前記エネルギ吸収部材との間の距離よりも大きい、エネルギ吸収部材の保持構造が提供される。
前記荷重入力予定側の前記立上り部は、対向する前記エネルギ吸収部材の前記内周面又は前記外周面と相似形をなしてもよい。
前記端部における前記立上り部と前記エネルギ吸収部材との間の距離が相対的に大きい間隙は、余剰の接着剤を保持してもよい。
前記立上り部は前記当接部と一体成形されてなり、前記立上り部が前記当接部から立ち上がる部分である立上り曲面部が前記エネルギ吸収部材の前記端部と当接しない位置に設けられてもよい。
前記立上り部は、前記当接部に接合されてなり、前記エネルギ吸収部材の前記端部と前記当接部との当接位置から離れた位置で、前記立上り部と前記当接部とが接合されてもよい。
以上説明したように本発明によれば、車両の衝突発生時に、繊維強化樹脂製のエネルギ吸収部材が、衝突荷重の入力が予定されていない後端側から潰れることを抑制することができる。
第1の実施の形態にかかるエネルギ吸収部材の保持構造を示す断面図である。 エネルギ吸収部材に接合された第2の保持部材を示す断面図である。 エネルギ吸収部材を第2の保持部材に接合する様子を示す説明図である。 本実施形態の対比例を示す断面図である。 本実施形態の対比例を示す断面図である。 本実施形態の対比例を示す断面図である。 第2の実施の形態にかかるエネルギ吸収部材の保持構造を示す断面図である。 第2の実施の形態の変形例を示す断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
<1.第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるエネルギ吸収部材の保持構造100の一例を示す。図1は、繊維強化樹脂(FRP)製のエネルギ吸収部材10が車両に取り付けられ、保持される様子を車両の上方側から見た断面図である。図1において、上方が車両の前方側であり、下方が車両の後方側である。以下の説明において、車両の前方側を先端側といい、車両の後方側を後端側という場合がある。
図1において、エネルギ吸収部材10は、先端側が第1の保持部材20によって保持され、後端側が第2の保持部材40によって保持されている。第1の保持部材20は、車両の衝突時に、衝突荷重を受け得る部位の近傍に固定されている。本実施形態では、第1の保持部材20はバンパビーム2に接合されている。また、第2の保持部材40は、フロントフレーム4の先端側に接合されている。エネルギ吸収部材10は、バンパビーム2とフロントフレーム4との間に配置され、バンパビーム2に接続された先端側が、荷重入力予定側である。
(1−1.エネルギ吸収部材)
エネルギ吸収部材10は、車両が、先行車両や障害物その他の対象物に衝突したときに衝突荷重を受けて圧壊し、衝突エネルギを吸収する部材である。また、エネルギ吸収部材10は、衝突荷重が大きい場合には、荷重をフロントフレーム4に適切に伝達する役割も担う。かかるエネルギ吸収部材10は、繊維強化樹脂により形成される。本実施形態では、エネルギ吸収部材10は、熱硬化性樹脂と炭素繊維とを用いた炭素繊維強化樹脂(CFRP)により形成され、高強度、かつ、軽量化を実現可能になっている。
FRP製のエネルギ吸収部材10は、衝突時に、連続的に破壊されながら潰れることにより荷重が発現し、荷重変動の少ない安定した衝撃エネルギ吸収を実現することができる。また、FRP製のエネルギ吸収部材10は、潰れ残りが少なく、単位重量当たりの衝撃エネルギ吸収量が大きいという特性を有する。かかるFRP製のエネルギ吸収部材10は、例えば、組紐と縦紐とによって構成される組み物を用いた複合材料としてもよい。
エネルギ吸収部材10を構成する繊維強化樹脂に使用される強化繊維は、特に限定されない。例えば、炭素繊維やガラス繊維等のセラミックス繊維、アラミド繊維等の有機繊維、さらにはこれらを組み合わせた強化繊維を使用することができる。中でも、高い機械特性や強度設計の行いやすさ等の観点から、炭素繊維を含むことが好ましい。
また、エネルギ吸収部材10を構成する繊維強化樹脂のマトリックス樹脂としては、熱硬化性樹脂であってもよく、熱可塑性樹脂であってもよい。熱硬化性樹脂の場合、その主材としては、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂などが例示され、このうちの1種類、あるいは2種類以上の混合物を使用してもよい。これらの熱硬化性樹脂をマトリックス樹脂に採用する場合、熱硬化性樹脂に適切な硬化剤や反応促進剤を添加することが可能である。
熱可塑性樹脂の場合、その主材としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂、AS樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂、フッ素樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリイミド樹脂などが例示され、このうちの1種類、あるいは2種類以上の混合物を使用してもよい。これら熱可塑性樹脂は単独でも、混合物でも、また共重合体であってもよい。混合物の場合には相溶化剤を併用してもよい。さらに、難燃剤として臭素系難燃剤、シリコン系難燃剤、赤燐などを加えてもよい。比較的大量生産することが求められる自動車用の部材には、成形のしやすさ、量産性の面から、熱可塑性樹脂を使用することが好ましい。
この場合、使用される熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリエーテルケトン、ポリエーテルスルフォン、芳香族ポリアミド等の樹脂が挙げられる。中でも可塑性マトリックス樹脂がポリアミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン及びフェノキシ樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
また、エネルギ吸収部材10は中空の筒形状をなし、軸方向が、車両の前後方向に沿うように配置される。エネルギ吸収部材10の先端側の端部は、端部に向けて縮径するテーパ部12を有している。かかるテーパ形状を有することにより、エネルギ吸収部材10が衝突荷重を受けたときに、エネルギ吸収部材10の先端が内側空間に向けて潰れながら進展しやすくなる。かかるエネルギ吸収部材10の寸法は、車両の大きさや、得ようとする衝撃エネルギ吸収量、エネルギ吸収部材10の重量等によって適宜設計可能である。例えば、エネルギ吸収部材10の軸方向長さは130〜200mmであり、内側空間の直径は40〜70mmであり、厚さは3mmである。
(1−2.第1の保持部材)
エネルギ吸収部材10の先端側の端部は、第1の保持部材20に対して、接着剤等により接合される。第1の保持部材20は、鉄等に代表される金属からなる。第1の保持部材20は、第1の当接部21と、第1の当接部21からエネルギ吸収部材10側に立ち上げられた第1の立上り部22とを有する。第1の当接部21には、エネルギ吸収部材10の先端側の端部が当接する。第1の立上り部22は、円筒形状を有し、エネルギ吸収部材10の先端側の端部の外周部に配置される。第1の立上り部22は、エネルギ吸収部材10の圧壊の初期において、エネルギ吸収部材10の先端側の端部が外側に拡がりながら潰れることを抑制する。これにより、エネルギ吸収部材10が衝突荷重を受けたときに、エネルギ吸収部材10は内側空間に向けて潰れながら進展しやすくなる。
第1の立上り部22の高さH1は、例えば5〜20mmとすることができる。ただし、第1の立上り部22の高さH1が低いと、エネルギ吸収部材10が外側に拡がることを防ぐことができない場合がある。また、第1の立上り部22の高さH1が高すぎると、エネルギ吸収部材10の圧壊時において、第1の当接部21と第2の当接部41との間に形成される間隔が大きくなって、エネルギ吸収部材10の潰れ残り量を増加させることになる。したがって、第1の立上り部22の高さH1は、8〜15mm程度であることが好ましい。
(1−3.第2の保持部材)
第2の保持部材40は、鉄等に代表される金属からなる。第2の保持部材40は、第2の当接部41と、第2の当接部41からエネルギ吸収部材10側に立ち上げられた第2の立上り部42とを有する。第2の当接部41には、エネルギ吸収部材10の後端側の端部が当接する。第2の立上り部42は、全体として円筒形状を有し、エネルギ吸収部材10の後端側の端部の内側空間に配置される。エネルギ吸収部材10の後端側の端部は、その内周面が第2の立上り部42に対して接着剤により接合されている。エネルギ吸収部材10を製造する際には、型等によって形状が定められる内周面の形状精度が比較的高い。したがって、エネルギ吸収部材10の内周面に第2の保持部材40を接合することによって、保持状態の安定性を高めることができる。
また、第2の立上り部42が、エネルギ吸収部材10の内側に設けられていることから、エネルギ吸収部材10が内側空間に向けて潰れながら進展したときに、エネルギ吸収部材10の外周部に設けられた第1の立上り部22との干渉を避けることができる。したがって、エネルギ吸収部材10の圧壊時に、第1の保持部材20の第1の当接部21と、第2の保持部材40の第2の当接部41との距離が極力近づけられ、エネルギ吸収部材10の潰れ残り量を低減することができる。
図2は、第2の保持部材40とエネルギ吸収部材10との接合部分の断面図を示す。本実施形態にかかるエネルギ吸収部材10の保持構造100では、第2の保持部材40の第2の立上り部42が、エネルギ吸収部材10に近接して軸方向に延びる第1の部分42aと、第2の保持部材40の中心に向かって突出する第2の部分42bとを有する。第2の部分42bは、第2の当接部41から立ち上げられた根元部分に設けられ、第1の部分42aは、第2の部分42bから連続して、先端側に向けて設けられている。
本実施形態では、第2の保持部材40は一枚の板材をプレス成形することにより形成され、第2の当接部41と第2の立上り部42とが一体成形されている。したがって、第2の当接部41から第2の立上り部42が立ち上がる根元部分には、所定の曲率半径を有する立上り曲面部Rが形成される。第2の部分42bとエネルギ吸収部材10の内周面との距離H2は、第1の部分42aとエネルギ吸収部材10の内周面との距離H1よりも大きくなっている。
第1の部分42aは、対向するエネルギ吸収部材10の内周面と相似形をなし、第1の部分42aとエネルギ吸収部材10の内周面との間の距離H1が略一定になっている。かかる第1の部分42aが、主としてエネルギ吸収部材10を保持する機能を有する。したがって、エネルギ吸収部材10の配置位置ずれを少なくし、かつ、エネルギ吸収部材10を安定的に保持させるためには、距離H1は、0.1〜1.0mmの範囲内であることが好ましい。
第1の部分42aの軸方向長さL1は、例えば5〜20mmとすることができる。第1の部分42aの軸方向長さL1が短いと、エネルギ吸収部材10の接合強度が低下し、フロントバンパに発生するモーメントに耐えられないおそれがある。また、第1の部分42aの軸方向長さL1が長すぎると、第2の立上り部42の高さが高くなって、エネルギ吸収部材10の圧壊時に、第1の当接部21と第2の当接部41との距離を近づけることができず、エネルギ吸収部材10の潰れ残り量を増加させることになる。したがって、第1の部分42aの軸方向長さL1は、8〜15mm程度であることが好ましい。
第2の部分42bは、第2の当接部41と第1の部分42aとの間に形成され、第2の立上り部42の立上り曲面部Rを含む湾曲状をなして、第1の部分42aにつながっている。上述のとおり、第2の部分42bとエネルギ吸収部材10の内周面との距離H2は、第1の部分42aとエネルギ吸収部材10の内周面との距離H1よりも大きくなっており、第2の部分42bとエネルギ吸収部材10との間に容量部42cが形成される。
第2の立上り部42の立上り曲面部Rは、エネルギ吸収部材10の後端側の端部と当接しない位置に設けられる。すなわち、第2の当接部41は、エネルギ吸収部材10の外側の位置から、少なくともエネルギ吸収部材10の内周面の延長線上の位置まで存在し、当該位置から第2の立上り部42が立ち上げられる。したがって、エネルギ吸収部材10の後端側の端部は、第2の当接部41の平坦面に当接して保持される。これにより、衝突荷重の入力時に、第2の当接部41がエネルギ吸収部材10の後端側の端部を面で受けることができ、当該端部の一部に応力集中することが避けられ、エネルギ吸収部材10の後端側からの圧壊が抑制される。
第2の部分42bによって形成された容量部42cは、エネルギ吸収部材10と第2の保持部材40とを接合する接着剤50のうち、余剰の接着剤を保持する機能を有する。したがって、余剰の接着剤がエネルギ吸収部材10の外部にはみ出すことによる外観の低下を防ぐことができる。
図3は、エネルギ吸収部材10を第2の保持部材40に接合する様子を示している。図3に示した例では、第2の保持部材40における第2の立上り部42の第1の部分42aの外周面に所定量の接着剤が塗布され、第2の立上り部42がエネルギ吸収部材10の内側空間に挿入される。これにより、図2に示したように、第1の部分42aの外周面とエネルギ吸収部材10の内周面とが接着剤で接合されるとともに、エネルギ吸収部材10の後端側の端部に付着した接着剤によって、当該後端側の端部と第2の当接部41とが接合される。
また、余剰の接着剤は、第2の部分42bの外周面とエネルギ吸収部材10の外周面との間の容量部42cに保持される。したがって、接着剤が、エネルギ吸収部材10の外部にはみ出すことが抑制される。
容量部42cの容積は、エネルギ吸収部材10と第2の保持部材40との接合時に塗布する接着剤の量を考慮して適宜設定することができる。容量部42cの容積が小さすぎると、余剰の接着剤を容量部42cに保持しきれず、接着剤が外部にはみ出すおそれがある。また、容量部42cの容積が大きすぎると、第2の立上り部42の高さが高くなりすぎたり、あるいは、第2の部分42bの中央への突出幅が大きくなって成形性が低下したりするおそれがある。
また、第2の部分42bの軸方向長さL2は、例えば5〜20mmとすることができる。第2の部分42bの軸方向長さL2が短いと、容量部42cの容積を確保しづらくなったり、第2の部分42bの中央への突出幅が大きくなって成形性が低下したりするおそれがある。また、第2の部分42bの軸方向長さL2が長すぎると、第2の立上り部42の高さが高くなって、エネルギ吸収部材10の圧壊時に、第1の当接部21と第2の当接部41との距離を近づけることができず、エネルギ吸収部材10の潰れ残り量を増加させることになる。したがって、第2の部分42bの軸方向長さL2は、8〜15mm程度であることが好ましい。
また、第2の保持部材40は、第2の部分42bの内側部分に開口部44を有する。かかる開口部44は、エネルギ吸収部材10の圧壊時に、潰れたFRP材料をエネルギ吸収部材10の外部に排出する通路である。したがって、潰れたFRP材料がエネルギ吸収部材10の内側空間に詰まることによるエネルギ吸収部材10の潰れ残りの発生が抑制される。なお、開口部44の代わりに、凹部が設けられてもよい。
(1−4.対比例)
次に、本実施形態にかかるエネルギ吸収部材10の保持構造100の作用の理解を容易にするために、対比例について説明する。図4は、エネルギ吸収部材10の後端側の端部が第2の保持部材90の第2の立上り部92の立上り曲面部Rに当接している例を示している。図4に示した例では、エネルギ吸収部材10の後端側の端部を第2の保持部材90の当接部91に突き当てようとすると、後端側の端部の内周側の縁が第2の保持部材90の立上り曲面部Rに当接する。
したがって、衝突荷重が入力されると、エネルギ吸収部材10の後端側の端部と第2の保持部材90の立上り曲面部Rとの接触部Pに応力が集中し、エネルギ吸収部材10が後端側から圧壊しやすくなる。また、第2の立上り部92とエネルギ吸収部材10との間の距離は略一定であるため、接着剤の量によっては、接着剤が外部にはみ出して、外観が低下しやすくなる。
また、図5は、エネルギ吸収部材10の後端側の端部が第2の保持部材90の立上り曲面部Rに当接していないものの、第2の立上り部92はエネルギ吸収部材10の軸方向に沿って延在し、第2の立上り部92とエネルギ吸収部材10との距離が略一定となっている例を示している。すなわち、図5に示した例では、エネルギ吸収部材10の後端側の端部が第2の保持部材40の立上り曲面部Rに当接することを避けるために、立上り曲面部Rよりも外側の位置において、エネルギ吸収部材10の後端側の端部が第2の保持部材90の当接部91に当接している。
しかしながら、第2の立上り部92とエネルギ吸収部材10との距離がほぼ一定であることから、第2の立上り部92とエネルギ吸収部材10との間の間隙Sは比較的大きくなりやすく、接合安定性が低下しやすい。
また、図6は、エネルギ吸収部材10の後端側の端部が第2の保持部材90の立上り曲面部Rに接触しないように、エネルギ吸収部材10の後端側の端部を第2の保持部材90の当接部91に突き当てないようにした例を示している。すなわち、図6に示した例では、エネルギ吸収部材10の後端側の端部の位置を、第2の立上り部92の立上り曲面部Rまで進入させずに、エネルギ吸収部材10と第2の立上り部92とが接合されている。
かかる例では、エネルギ吸収部材10の後端側の端部と当接部91との間に間隙Sが生じ、衝突荷重が入力されたときに、せん断力によってエネルギ吸収部材10が第2の立上り部92から剥離し、後端側に移動する。その結果、図4に示した例と同様に、エネルギ吸収部材10の後端側の端部の内側の縁が立上り曲面部Rに当接し、応力集中が発生する。したがって、エネルギ吸収部材10が後端側から潰れやすくなる。また、接着剤の量によっては、接着剤が外部にはみ出し、外観が低下しやすくなる。
これに対して、本実施形態にかかるエネルギ吸収部材10の保持構造100では、エネルギ吸収部材10の後端側の端部が、立上り曲面部Rには当接せずに、平坦な第2の当接部41に当接する。したがって、衝突荷重の入力時に、エネルギ吸収部材10の後端側の端部の一部に応力集中することが避けられる。また、第2の立上り部42のうち、エネルギ吸収部材10の後端側の端部に位置する第2の部分42bとエネルギ吸収部材10との距離H2が、先端側に位置する第1の部分42aとエネルギ吸収部材10との距離H1よりも大きくなっている。したがって、第1の部分42aにおいてエネルギ吸収部材10の接合安定性が確保されるとともに、第2の部分42bにおいて余剰の接着剤を保持することができる。
以上のように、本実施形態にかかるエネルギ吸収部材10の保持構造100によれば、エネルギ吸収部材10の後端側の端部を保持する第2の保持部材40がエネルギ吸収部材10側に立ち上げられた第2の立上り部42を有し、かかる第2の立上り部42にエネルギ吸収部材10が接合されて保持されている。かかる第2の立上り部42の立上り曲面部Rは、エネルギ吸収部材10の端部が当接しない位置に設けられている。したがって、エネルギ吸収部材10の後端側の端部が局所的に第2の保持部材40に当接することがなく、衝突荷重の入力時に、エネルギ吸収部材10の後端側の端部に局所的に応力集中することが避けられる。これにより、エネルギ吸収部材10が後端側から潰れることが抑制される。
また、本実施形態にかかるエネルギ吸収部材10の保持構造100によれば、第2の立上り部42のうち、後端側の端部側の第2の部分42bとエネルギ吸収部材10との距離H2は、先端側の第1の部分42aとエネルギ吸収部材10との距離H1よりも大きくなっている。したがって、第2の部分42bとエネルギ吸収部材10との間に容量部42cが形成され、第2の保持部材40とエネルギ吸収部材10との接合時における余剰の接着剤が保持される。これにより、接着剤の外部へのはみ出しが抑制され、外観の低下を防ぐことができる。
また、本実施形態にかかるエネルギ吸収部材10の保持構造100によれば、第1の保持部材20の第1の立上り部22がエネルギ吸収部材10の外周部に配置され、第2の保持部材40の第2の立上り部42がエネルギ吸収部材10の内側空間に配置されている。これにより、エネルギ吸収部材10の圧壊時におけるエネルギ吸収部材10の潰れ残りが低減され、衝撃エネルギ吸収量を増加させることができる。
また、本実施形態にかかるエネルギ吸収部材10の保持構造100では、車両の衝突時において、エネルギ吸収部材10の大部分がエネルギ吸収部材10の内側空間に向かって潰れながら進展する。したがって、エネルギ吸収部材10の破片や粉塵が外部に飛散しにくくなる。これにより、車両の修理交換作業時に作業者が怪我をしたり、エネルギ吸収部材10周辺の電気製品の故障を招いたりするおそれが低減される。
また、本実施形態にかかるエネルギ吸収部材10の保持構造100では、第2の保持部材40に、エネルギ吸収部材10の内側空間に向かって潰されたFRP材料を収容する開口部44を有する。したがって、圧壊したエネルギ吸収部材10が内部空間に詰まって、第1の立上り部22を有する第1の保持部材20及び第2の立上り部42を有する第2の保持部材40が当接する前にエネルギ吸収部材10の圧壊が限界となるおそれが低減される。これにより、エネルギ吸収部材10の潰れ残りをより効果的に低減することができる。
<2.第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態にかかるエネルギ吸収部材10の保持構造100について説明する。第1の実施の形態では、第2の保持部材40がプレス成形により形成され、第2の当接部41と第2の立上り部42とが一体成形されていたが、本実施形態では、第2の当接部と第2の立上り部とは別体となっており、第2の立上り部が溶接によって第2の当接部に接合されている。
図7は、本実施形態にかかるエネルギ吸収部材10の保持構造100を示す断面図である。本実施形態において、第2の保持部材60は、中央に開口部64を有するプレート状の第2の当接部61と、開口部64の周囲において第2の当接部61に接合され、先端側に立ち上がる第2の立上り部62とを備える。第2の立上り部62と第2の当接部61との接合は、例えば隅肉溶接等の溶接により行われる。
第2の立上り部62は、第2の当接部61側に位置する第2の部分62bと、第2の部分62bに連続し先端側に延びる第1の部分62aとを有する。第2の部分62bの直径は第1の部分62aの直径よりも小さくなっており、第2の部分62bとエネルギ吸収部材10との距離H2が、第1の部分62aとエネルギ吸収部材10との距離H1よりも大きくなっている。
かかる第2の保持部材60においても、エネルギ吸収部材10と第2の保持部材60との主たる接合機能は、第2の立上り部62の第1の部分62aが担い、第2の部分62bとエネルギ吸収部材10との間に形成される容量部62cには、余剰の接着剤が保持される。したがって、接合安定性が確保されつつ、接着剤のはみ出しによる外観の低下を抑制することができる。また、エネルギ吸収部材10の後端側の端部が、第2の当接部61に対して局所的に当接することがないため、衝突荷重の入力時において、エネルギ吸収部材10の一部に応力が集中して、エネルギ吸収部材10の後端側から潰れることを防ぐことができる。
なお、第2の立上り部は、エネルギ吸収部材の後端側の端部の外周部に配置されてもよい。例えば、図8に示すように、エネルギ吸収部材10の外周部において、第2の当接部71から第2の立上り部72を先端側に向けて立ち上げ、第2の立上り部72とエネルギ吸収部材10の外周面とを接合してもよい。
図8に示す第2の保持部材70においても、エネルギ吸収部材10と第2の保持部材70との主たる接合機能は、第2の立上り部72の第1の部分72aが担い、第2の部分72bとエネルギ吸収部材10との間に形成される容量部72cには、余剰の接着剤が保持される。したがって、接合安定性が確保されつつ、接着剤のはみ出しによる外観の低下を抑制することができる。また、エネルギ吸収部材10の後端側の端部が、第2の当接部71に対して局所的に当接することがないため、衝突荷重の入力時において、エネルギ吸収部材10の一部に応力が集中して、エネルギ吸収部材10の後端側から潰れることを防ぐことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、上記の各実施形態を互いに組み合わせた態様も、当然に本発明の技術的範囲に属する。
2 バンパビーム
4 フロントフレーム
10 エネルギ吸収部材
20 第1の保持部材
40,60,70 第2の保持部材
41,61,71 第2の当接部
42,62,72 第2の立上り部
42a,62a,72a 第1の部分
42b,62b,72b 第2の部分
42c,62c,72c 容量部
44,64,74 開口部
50 接着剤
100 エネルギ吸収部材の保持構造
R 立上り曲面部
S 間隙

Claims (5)

  1. 衝突荷重入力時に軸方向に圧壊して衝突エネルギを吸収する繊維強化樹脂製の筒状のエネルギ吸収部材と、
    前記エネルギ吸収部材のうちの荷重入力予定側とは反対側の端部に当接する当接部と、
    前記当接部から前記荷重入力予定側に立ち上げられ、少なくとも一部が接着剤により前記エネルギ吸収部材の内周面又は外周面に接合される立上り部と、を備え、
    前記端部における前記立上り部と前記エネルギ吸収部材との間の距離が、前記荷重入力予定側の前記立上り部と前記エネルギ吸収部材との間の距離よりも大きい、エネルギ吸収部材の保持構造。
  2. 前記荷重入力予定側の前記立上り部は、対向する前記エネルギ吸収部材の前記内周面又は前記外周面と相似形をなす、請求項1に記載のエネルギ吸収部材の保持構造。
  3. 前記端部における前記立上り部と前記エネルギ吸収部材との間の距離が相対的に大きい間隙は、余剰の接着剤を保持する、請求項1又は2に記載のエネルギ吸収部材の保持構造。
  4. 前記立上り部は前記当接部と一体成形されてなり、前記立上り部が前記当接部から立ち上がる部分である立上り曲面部が前記エネルギ吸収部材の前記端部と当接しない位置に設けられる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエネルギ吸収部材の保持構造。
  5. 前記立上り部は、前記当接部に接合されてなり、前記エネルギ吸収部材の前記端部と前記当接部との当接位置から離れた位置で、前記立上り部と前記当接部とが接合される、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエネルギ吸収部材の保持構造。
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