JP6520587B2 - レーザ式ガス分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、波長可変型の半導体レーザを用いてサンプルセル内のガスの濃度を測定するレーザ式ガス分析装置定に関する。
近年、気体中の特定ガスの濃度を測定する方法として、波長可変レーザを利用したレーザ式ガス分析装置が開示されている(特許文献1)。
図12は、従来のレーザ式ガス分析装置の回路構成図である。このガス分析装置は、正弦波発生器11、鋸波発生器12、加算器13、レーザ駆動回路14、レーザ光源10、サンプルセル15、フォトダイオード16、アクティブバンドパスフィルタ17、ロックインアンプ18、信号解析回路19を有している。
鋸波発生器12は、測定対象ガスのある任意の吸収波長帯を掃引する鋸波信号(掃引信号に相当)を発生し、鋸波信号を加算器13に出力する。正弦波発生器11は、鋸波発生器12で発生する掃引信号の10〜1000倍程度の周波数fの正弦波からなる変調信号を発生し、この変調信号を加算器13に出力する。
加算器13は、鋸波発生器12からの鋸波信号に正弦波発生器11からの変調信号を重畳し、得られた信号を駆動電流として波長可変半導体レーザからなるレーザ光源10に流す。
レーザ駆動回路14は、鋸波発生器12からの鋸信号に正弦波発生器11からの変調信号が重畳された駆動電流をレーザ光源10に流すことによりレーザ光源10を駆動する。
レーザ光源10は、レーザ駆動回路14からの駆動電流により発振して、レーザ光をサンプルセル15に照射する。レーザ光源10は、測定対象ガスの吸収波長帯で発振してレーザ光を出力する波長可変半導体レーザからなり、DFB−LDやDFB−QCL(量子カスケードレーザ)などである。測定対象ガスは、NH3、NO、NO2、SO2、HCL、H2O、CO、CO2、O2などである。
レーザ光は、サンプルセル15内のガスに吸収される。このとき、変調信号の周波数fに対して2倍の周波数2fにおいてガスの吸収の変化が生じる。
フォトダイオード16は、サンプルセル15を通過したレーザ光を受光する。アクティブバンドパスフィルタ17は、フォトダイオード16からの信号の内の変調信号の周波数fのゲインを低減させる。ロックインアンプ18は、フォトダイオード16の出力を変調信号の2倍の周波数で同期検波することにより、2次高調波成分(以下、2fスペクトルと呼ぶ。)を得る。信号解析回路19は、ロックインアンプ18からの2次高調波成分に基づきガス濃度を計算する。
特開2001−235420号公報
しかしながら、アクティブバンドパスフィルタ17のみでは、信号強度の大きな周波数fの変調信号を除去しきれず、信号解析を行う信号強度の小さい周波数2fの信号のダイナミックレンジが低下し、周波数2fの信号を正確に検出できない。
図13に従来のレーザ式ガス分析装置のアクティブバンドパスフィルタの周波数特性を示す。ここで、変調周波数fを9.8kHzとしているため、1fは、9.8kHzであり、2fは、19.6kHzである。1fの信号は、数dB程度しかゲインを低減できないことがわかる。
しかし、1fの信号を大幅に低減させようとすると、1fと2fとの差が小さいため、2fの信号のゲインが低下する。
また、温度変化や電子部品の許容差でフィルタ特性が変化し、所望の特性が得られず、周波数2fの信号検出のダイナミックレンジを大きくすることができなかった。
本発明の課題は、温度変化や電子部品の許容差でフィルタ特性が変化せず、変調信号の周波数の2倍周波数の信号を正確に検出できるレーザ式ガス分析装置を提供する。
本発明に係るレーザ式ガス分析装置は、上記課題を解決するために、レーザ光を出力するレーザ光源と、掃引信号に高周波の変調信号が重畳された電流を前記レーザ光源に流すことにより前記レーザ光源を駆動するレーザ駆動回路と、前記レーザ光源のレーザ光をセルを介して受光する光検出部と、前記光検出部からの出力から前記変調信号の基本周波数を除去するスイッチトキャパシタノッチフィルタと、前記スイッチトキャパシタノッチフィルタの出力を同期検波することにより前記変調信号の第2高調波信号を抽出する抽出部と、前記抽出部で抽出された第2高調波信号を解析してガス濃度を測定する信号解析回路を備え、前記スイッチトキャパシタノッチフィルタは、入力電圧を入力する第1抵抗と、第2抵抗の一端と第3抵抗の一端と第4抵抗の一端とに反転端子が接続され、前記第2抵抗の他端に出力端子が接続された第1オペアンプと、前記第1オペアンプの出力端子に接続される第1加算器と、第1スイッチと第2スイッチと第1コンデンサと第2コンデンサと第2オペアンプとを有するスイッチトキャパシタからなり出力端子が前記第3抵抗の他端に接続され、前記第1加算器の出力が入力される第1積分器と、第3スイッチと第4スイッチと第3コンデンサと第4コンデンサと第3オペアンプとを有するスイッチトキャパシタからなり出力端子が前記第4抵抗の他端に接続され、前記第1積分器の出力が入力される第2積分器とを有し、前記第1加算器は、前記第1オペアンプの出力から前記第2積分器の出力を第1負帰還抵抗と第2負帰還抵抗とで分圧した電圧を減算することを特徴とする。
また、レーザ式ガス分析装置は、レーザ光を出力するレーザ光源と、掃引信号に高周波の変調信号が重畳された電流を前記レーザ光源に流すことにより前記レーザ光源を駆動するレーザ駆動回路と、前記レーザ光源のレーザ光をセルを介して受光する光検出部と、前記光検出部からの出力から前記変調信号の第2高調波信号を通過させるスイッチトキャパシタバンドパスフィルタと、前記スイッチトキャパシタバンドパスフィルタの出力を同期検波することにより前記変調信号の第2高調波信号を抽出する抽出部と、前記抽出部で抽出された第2高調波信号を解析してガス濃度を測定する信号解析回路を備え、前記スイッチトキャパシタバンドパスフィルタは、入力電圧を入力する第1抵抗と、第2抵抗の一端と第3抵抗の一端と第4抵抗の一端とに反転端子が接続され、前記第2抵抗の他端に出力端子が接続された第1オペアンプと、前記第1オペアンプの出力から所定の電圧を減算する加算器と、第1スイッチと第2スイッチと第1コンデンサと第2コンデンサと第2オペアンプとを有するスイッチトキャパシタからなり出力端子が前記第3抵抗の他端に接続され、前記加算器の出力が入力される第1積分器と、第3スイッチと第4スイッチと第3コンデンサと第4コンデンサと第3オペアンプとを有するスイッチトキャパシタからなり出力端子が前記第4抵抗の他端に接続され、前記第1積分器の出力が入力される第2積分器とを有することを特徴とする。
本発明によれば、スイッチトキャパシタノッチフィルタ又はスイッチトキャパシタバンドパスフィルタを用いたので、温度変化や電子部品の許容差でフィルタ特性が変化せず、変調信号の周波数の2倍周波数の信号を正確に検出することができる。
実施例1のレーザ式ガス分析装置の回路構成図である。 実施例1のレーザ式ガス分析装置のスイッチトキャパシタノッチフィルタの周波数特性を示す図である。 実施例1のレーザ式ガス分析装置の各フィルタの周波数特性を示す図である。 実施例1のレーザ式ガス分析装置のスイッチトキャパシタを用いた積分器の回路構成図である。 実施例1のレーザ式ガス分析装置の第1スイッチトキャパシタノッチフィルタの回路構成図である。 実施例1のレーザ式ガス分析装置の第2スイッチトキャパシタノッチフィルタの回路構成図である。 従来のレーザ式ガス分析装置に用いられる2次バンドパスフィルタの回路構成図である。 従来のレーザ式ガス分析装置に用いられるツインTノッチフィルタの回路構成図である。 実施例2のレーザ式ガス分析装置の回路構成図である。 実施例2のレーザ式ガス分析装置のスイッチトキャパシタバンドパスフィルタの周波数特性を示す図である。 実施例2のレーザ式ガス分析装置のスイッチトキャパシタバンドパスフィルタの回路構成図である。 従来のレーザ式ガス分析装置の回路構成図である。 従来のレーザ式ガス分析装置のアクティブバンドパスフィルタの周波数特性を示す図である。
以下、本発明のレーザ式ガス分析装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、実施例1のレーザ式ガス分析装置の構成図である。図1に示すレーザ式ガス分析装置は、正弦波発生器11、鋸波発生器12、加算器13、レーザ駆動回路14、レーザ光源10、サンプルセル15、フォトダイオード16、プリアンプ20、第1ハイパスフィルタ(第1HPF)21、スイッチトキャパシタノッチフィルタ22、第1ローパスフィルタ(第1LPF)23、ロックインアンプ18、第2ハイパスフィルタ(第2HPF)24、信号解析回路19aを有している。
正弦波発生器11、鋸波発生器12、加算器13、レーザ駆動回路14、レーザ光源10、サンプルセル15、フォトダイオード16は、図12に示すそれらと同一であるので、それらの説明は、省略する。
なお、フォトダイオード16は、本発明の光検出部に対応する。ロックインアンプ18は、本発明の抽出部に対応する。
プリアンプ20は、フォトダイオード16で受光された出力を所定の電圧まで増幅する。第1HPF21は、遮断周波数が鋸波信号の周波数帯を超える周波数に設定され、図3のフィルタ周波数特性に示すように、プリアンプ20からの出力から鋸波信号の周波数帯を除去する。
スイッチトキャパシタノッチフィルタ22は、第1HPF21からの出力信号から変調信号の基本周波数を除去するもので、図4に示すようなコンデンサC1,C2とスイッチS1,S2とオペアンプOAとインバータINVからなり、フィルタ特性を有する積分器を有している。
スイッチS1の一端には電圧VINが入力され、スイッチS1の他端にはコンデンサC1の一端とスイッチS2の一端とが接続される。コンデンサC1の他端は、接地される。スイッチS2の他端にはオペアンプOAの反転端子とコンデンサC2の一端が接続される。コンデンサC2の他端はオペアンプOAの出力端子に接続され、オペアンプOAの非反転端子は、接地される。インバータINVは、クロックを反転させてスイッチS2に印加する。このため、クロックによりスイッチS1とスイッチS2とは交互にオンオフする。
スイッチS1がオンすると、コンデンサC1は、電圧VINまで充電される。クロック半周期分で、コンデンサC1の電荷量がVIN×C1となる。次のクロック半周期に、スイッチS2がオンすると、コンデンサC1の電荷がコンデンサC2に送られる。このため、1クロック周期に、電圧VINからオペアンプOAの反転端子に送られる電荷量は、VIN×C1となる。電流Iは、
I=Q/T=VIN×C1/T=VIN×C1×fCLK
で求められる。Tはクロック周期である。
等価抵抗Rは、
R=VIN/I=1/(C1×fCLK)
となる。この等価抵抗Rは、抵抗とコンデンサとオペアンプとを用いた積分器の抵抗に相当する。即ち、クロック入力時にはスイッチS1とスイッチS2とコンデンサC1は、抵抗と同様に動作し、フィルタ特性を有する。
スイッチトキャパシタノッチフィルタ22は、第1スイッチトキャパシタノッチフィルタ22aと第2スイッチトキャパシタノッチフィルタ22bとを有し、各々のフィルタは、内部に図4に示す積分器を有している。
具体的には、第1スイッチトキャパシタノッチフィルタ22aが8段縦続接続され、第2スイッチトキャパシタノッチフィルタ22bも8段縦続接続されて構成される。
ここでは、1段分の第1スイッチトキャパシタノッチフィルタ22aを図5を用いて、1段分の第2スイッチトキャパシタノッチフィルタ22bを図6を用いて説明する。
まず、1段分の第1スイッチトキャパシタノッチフィルタ22aを図5を用いて説明する。図5では、回路構成及び各部の周波数特性を示した。周波数特性の内、振幅特性を実線で、位相特性を点線で示した。
第1スイッチトキャパシタノッチフィルタ22aは、抵抗R1〜R6、オペアンプ31、加算器32、積分器33,34を有している。
オペアンプ31は、非反転端子(+)が接地され、反転端子(−)に抵抗R1を介する電圧VINが入力されると共に抵抗R2の一端と抵抗R3の一端と抵抗R4の一端とが接続される。オペアンプ31の出力端子には、ピンP1を介して抵抗R2の他端と加算器32が接続される。
加算器32は、オペアンプ31の出力電圧から、積分器34からフィードバックされた電圧を抵抗R5と抵抗R6とで分圧した電圧を減算し、減算出力電圧を積分器33に出力する。
積分器33は、図4に示すようなスイッチトキャパシタからなる積分器から構成され、加算器32からの出力電圧の内の所定の周波数範囲を通過させるバンドパスフィルタとして機能し、その出力電圧を抵抗R3の他端と積分器34に出力する。
積分器34は、図4に示すようなスイッチトキャパシタからなる積分器から構成され、積分器33からの出力電圧の内の低域周波数範囲を通過させるローパスフィルタとして機能し、その出力電圧を抵抗R4の他端と抵抗R5の一端に出力する。
以上の第1スイッチトキャパシタノッチフィルタ22aによれば、オペアンプ31は、入力電圧VINから、積分器33から帰還されるBPF(バンドパスフィルタ)の出力電圧を減算するので、BEF(バンドエリミネーションフィルタ)として動作する。また、オペアンプ31は、入力電圧VINから、積分器34から帰還されるLPFの出力電圧を減算するので、HPFとして動作する。このため、オペアンプ31の出力端子からは、約7.5kHz近傍を大幅に減衰させるノッチフィルタの機能とハイパスフィルタの機能とを有するハイパスノッチ出力が得られる。
次に、第2スイッチトキャパシタノッチフィルタ22bを図6を用いて説明する。図6では、回路構成及び各部の周波数特性を示した。周波数特性の内、振幅特性を実線で、位相特性を点線で示した。
第2スイッチトキャパシタノッチフィルタ22bは、抵抗R7〜R11、RL,RH、RG、オペアンプ41,45、加算器42、積分器43,44を有している。
オペアンプ41は、非反転端子(+)が接地され、反転端子(−)に抵抗R7を介する電圧VINが入力されると共に抵抗R8の一端と抵抗R9の一端とが接続される。オペアンプ31の出力端子には、ピンP1を介して抵抗R8の他端と加算器42が接続される。
加算器42は、オペアンプ41の出力電圧から、積分器44からフィードバックされた電圧を抵抗R10と抵抗R11とで分圧した電圧を減算し、減算出力電圧を積分器43に出力する。
積分器43は、図4に示すようなスイッチトキャパシタからなる積分器から構成され、加算器42からの出力電圧の内の所定の周波数範囲を通過させるバンドパスフィルタとして機能し、その出力電圧を抵抗R9の他端と積分器44に出力する。
積分器44は、図4に示すようなスイッチトキャパシタからなる積分器から構成され、積分器43からの出力電圧の内の低域周波数範囲を通過させるローパスフィルタとして機能し、その出力電圧を抵抗R10と抵抗RLの一端に出力する。
オペアンプ45の非反転端子は、接地され、反転端子には、抵抗RLの他端と抵抗RHの一端と抵抗RGの一端とが接続される。抵抗RHの他端は、オペアンプ41の出力端子に接続され、抵抗RGの他端は、オペアンプ45の出力端子に接続される。
オペアンプ45の出力端子からは、ローパスフィルタの機能と約12kHz近傍を大幅に減衰させるノッチフィルタの機能を有するローパスノッチ出力が得られる。
スイッチトキャパシタノッチフィルタ22は、図5に示すオペアンプ31からのハイパスノッチ出力と、図6に示すオペアンプ45からのローパスノッチ出力とを合成し、約7.5kHz〜約12kHzを大幅に減衰させるノッチフィルタとして機能する。図2に示すように、約7.5kHz〜約12kHzにおいて、約80dB減衰させることができる。
変調周波数1fを9.8kHzとしているので、約7.5kHz〜約12kHzの中心周波数となり、変調周波数1fを約80dB減衰させることができる。
スイッチトキャパシタノッチフィルタ22は、クロック周波数で中心周波数を決定できるフィルタICで構成されている。スイッチトキャパシタノッチフィルタ22は、クロック周波数の2倍の周波数で見られるノイズであるエリアシングを発生する。
このため、第1LPF23は、スイッチトキャパシタノッチフィルタ22により生ずるエリアシングの周波数よりも低い遮断周波数を有するローパスフィルタからなり、スイッチトキャパシタノッチフィルタ22により生ずるエリアシングを除去する。
ロックインアンプ18は、第1LPF23からの信号に含まれる変調信号の2倍の周波数で同期検波することにより、2f信号を得る。2f信号である19.6kHzの信号、即ち、同期検波信号は、減衰しないことが図2の特性からもわかる。
第2HPF24は、スイッチトキャパシタノッチフィルタ22により生じる低周波側のノイズ、直流成分を削除する。信号解析回路19は、ロックインアンプ18からの2次高調波成分に基づきガス濃度を計算する。
このように、実施例1のレーザ式ガス分析装置によれば、16段のスイッチトキャパシタノッチフィルタ22により1f信号を除去し、後段のロックインアンプ18により2f信号を正確に検出し、信号解析が行える。
従来では、図7に示す多重帰還型の二次バンドパスフィルタや図8に示すツインTノッチフィルタのようなアクティブバンドパスフィルタで構成していたが、ディスクリート部品の許容差、温度ドリフトなどにより最大数百Hz程度の周波数変動やゲインの低減が見られる。このため、これらのアクティブバンドパスフィルタを多段で構成すると、各段の個体差でフィルタ特性が変化してしまう。
これに対して、本発明のスイッチトキャパシタノッチフィルタ22は、温度変化、許容差でフィルタ特性が変化せず、減衰特性が急峻であるので、1f信号のみ低減し、2f信号に影響を及ぼさない。また、スイッチトキャパシタノッチフィルタ22は、クロック周波数とコンデンサの容量で遮断周波数が決定し、実現が可能である。また、温度変化に対して遮断周波数は、±1ppm/℃まで低減することができる。
従って、温度変化や電子部品の許容差でフィルタ特性が変化せず、変調信号の周波数の2倍周波数の信号を正確に検出することができる。これにより、ダイナミックレンジが大きくなり、ガス分析における感度を向上することができる。
図9は、実施例2のレーザ式ガス分析装置の回路構成図である。図9は、実施例2のレーザ式ガス分析装置は、図1は、実施例1のレーザ式ガス分析装置に対して、第1HPF21を削除し、スイッチトキャパシタノッチフィルタ22に代えて、スイッチトキャパシタバンドパスフィルタ26を設けたことを特徴とする。スイッチトキャパシタバンドパスフィルタ26は、プリアンプ20からの信号の中から、2f信号のみを通過させる。
図10は、実施例2のレーザ式ガス分析装置のスイッチトキャパシタバンドパスフィルタの周波数特性を示す図である。スイッチトキャパシタバンドパスフィルタ26は、2f信号の周波数19.6kHzを中心周波数として、約15kHz〜約25kHzを通過させ、1f信号の周波数9.8kHzを約80dB減衰させている。
次に、スイッチトキャパシタバンドパスフィルタ26を図11を用いて説明する。図11では、回路構成及び各部の周波数特性を示した。図11(b)に周波数特性の内、振幅特性を実線で、位相特性を点線で示した。
スイッチトキャパシタバンドパスフィルタ26は、図11に示すスイッチトキャパシタバンドパスフィルタが16段縦続接続されて構成されている。
スイッチトキャパシタバンドパスフィルタ26は、抵抗R20〜R23、オペアンプ61、加算器62、積分器63,64を有している。
オペアンプ61は、非反転端子(+)が接地され、反転端子(−)に抵抗R20を介する電圧VINが入力されると共に抵抗R21の一端と抵抗R22の一端と抵抗R23の一端とが接続される。オペアンプ61の出力端子には、ピンP11を介して抵抗R21の他端と加算器62が接続される。
加算器62は、オペアンプ61の出力電圧から、グランド電圧を減算し、減算出力電圧を積分器63に出力する。
積分器63は、図4に示すようなスイッチトキャパシタからなる積分器から構成され、加算器62からの出力電圧の内の所定の周波数範囲を通過させるバンドパスフィルタとして機能し、その出力電圧を抵抗R22の他端と積分器64に出力する。
積分器64は、図4に示すようなスイッチトキャパシタからなる積分器から構成され、積分器63からの出力電圧の内の低域周波数範囲を通過させるローパスフィルタとして機能し、その出力電圧を抵抗R23の一端に出力する。
以上のスイッチトキャパシタバンドパスフィルタ26によれば、オペアンプ61からのハイパス出力、積分器63からのバンドパス出力、積分器64からのローパス出力がオペアンプ61の反転端子に帰還され、加算器62には、積分器64からの負帰還がないので、バンドパスフィルタとして動作する。
このように実施例2のレーザ式ガス分析装置によっても、実施例1のレーザ式ガス分析装置の効果と同様な効果が得られる。
10 レーザ光源
11 正弦波発生器
12 鋸波発生器
13 加算器
14 レーザ駆動回路
15 サンプルセル
16 フォトダイオード
17 アクティブバンドパスフィルタ
18 ロックインアンプ
19 信号解析回路
20 プリアンプ
21 第1ハイパスフィルタ(第1HPF)
22 スイッチトキャパシタノッチフィルタ
22a 第1スイッチトキャパシタノッチフィルタ
22b 第2スイッチトキャパシタノッチフィルタ
23 第1ローパスフィルタ(第1LPF)
24 第2ハイパスフィルタ(第2HPF)
26 スイッチトキャパシタバンドパスフィルタ

Claims (6)

  1. レーザ光を出力するレーザ光源と、
    掃引信号に高周波の変調信号が重畳された電流を前記レーザ光源に流すことにより前記レーザ光源を駆動するレーザ駆動回路と、
    前記レーザ光源のレーザ光をセルを介して受光する光検出部と、
    前記光検出部からの出力から前記変調信号の基本周波数を除去するスイッチトキャパシタノッチフィルタと、
    前記スイッチトキャパシタノッチフィルタの出力を同期検波することにより前記変調信号の第2高調波信号を抽出する抽出部と、
    前記抽出部で抽出された第2高調波信号を解析してガス濃度を測定する信号解析回路と、
    を備え
    前記スイッチトキャパシタノッチフィルタは、
    入力電圧を入力する第1抵抗と、第2抵抗の一端と第3抵抗の一端と第4抵抗の一端とに反転端子が接続され、前記第2抵抗の他端に出力端子が接続された第1オペアンプと、
    前記第1オペアンプの出力端子に接続される第1加算器と、
    第1スイッチと第2スイッチと第1コンデンサと第2コンデンサと第2オペアンプとを有するスイッチトキャパシタからなり出力端子が前記第3抵抗の他端に接続され、前記第1加算器の出力が入力される第1積分器と、
    第3スイッチと第4スイッチと第3コンデンサと第4コンデンサと第3オペアンプとを有するスイッチトキャパシタからなり出力端子が前記第4抵抗の他端に接続され、前記第1積分器の出力が入力される第2積分器とを有し、
    前記第1加算器は、前記第1オペアンプの出力から前記第2積分器の出力を第1負帰還抵抗と第2負帰還抵抗とで分圧した電圧を減算することを特徴とするレーザ式ガス分析装置。
  2. レーザ光を出力するレーザ光源と、
    掃引信号に高周波の変調信号が重畳された電流を前記レーザ光源に流すことにより前記レーザ光源を駆動するレーザ駆動回路と、
    前記レーザ光源のレーザ光をセルを介して受光する光検出部と、
    前記光検出部からの出力から前記変調信号の第2高調波信号を通過させるスイッチトキャパシタバンドパスフィルタと、
    前記スイッチトキャパシタバンドパスフィルタの出力を同期検波することにより前記変調信号の第2高調波信号を抽出する抽出部と、
    前記抽出部で抽出された第2高調波信号を解析してガス濃度を測定する信号解析回路と、
    を備え
    前記スイッチトキャパシタバンドパスフィルタは、
    入力電圧を入力する第1抵抗と、第2抵抗の一端と第3抵抗の一端と第4抵抗の一端とに反転端子が接続され、前記第2抵抗の他端に出力端子が接続された第1オペアンプと、
    前記第1オペアンプの出力から所定の電圧を減算する加算器と、
    第1スイッチと第2スイッチと第1コンデンサと第2コンデンサと第2オペアンプとを有するスイッチトキャパシタからなり出力端子が前記第3抵抗の他端に接続され、前記加算器の出力が入力される第1積分器と、
    第3スイッチと第4スイッチと第3コンデンサと第4コンデンサと第3オペアンプとを有するスイッチトキャパシタからなり出力端子が前記第4抵抗の他端に接続され、前記第1積分器の出力が入力される第2積分器と、
    を有することを特徴とするレーザ式ガス分析装置。
  3. 前記スイッチトキャパシタノッチフィルタの入力側に、前記光検出部からの出力から前記掃引信号を除去する第1のハイパスフィルタを備えることを特徴とする請求項1記載のレーザ式ガス分析装置。
  4. 前記スイッチトキャパシタノッチフィルタの出力側に、前記スイッチトキャパシタノッチフィルタで用いられるクロック周波数の2倍の周波数で発生するエリアシングノイズを除去するローパスフィルタを備えることを特徴とする請求項1又は請求項3記載のレーザ式ガス分析装置。
  5. 前記スイッチトキャパシタバンドパスフィルタの出力側に、前記スイッチトキャパシタバンドパスフィルタで用いられるクロック周波数の2倍の周波数で発生するエリアシングノイズを除去するローパスフィルタを備えることを特徴とする請求項2記載のレーザ式ガス分析装置。
  6. 前記スイッチトキャパシタノッチフィルタは、
    入力電圧を入力する第5抵抗と、第6抵抗の一端と第7抵抗の一端とに反転端子が接続され、前記第6抵抗の他端に出力端子が接続された第4オペアンプと、
    前記第4オペアンプの出力端子に接続される第2加算器と、
    第5スイッチと第6スイッチと第5コンデンサと第6コンデンサと第5オペアンプとを有するスイッチトキャパシタからなり出力端子が前記第7抵抗の他端に接続され、前記第2加算器の出力が入力される第3積分器と、
    第7スイッチと第8スイッチと第7コンデンサと第8コンデンサと第6オペアンプとを有するスイッチトキャパシタからなり前記第3積分器の出力が入力される第4積分器と、
    第8抵抗を介して前記第4積分器の出力端子と第9抵抗を介して前記第4オペアンプの出力端子と第10抵抗の一端とに反転端子が接続され、出力端子が前記第10抵抗の他端に接続された第7オペアンプとを有し、
    前記第2加算器は、前記第4オペアンプの出力から前記第4積分器の出力を第3負帰還抵抗と第4負帰還抵抗とで分圧した電圧を減算することを特徴とする請求項1記載のレーザ式ガス分析装置。
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