JP6517227B2 - 発泡層及びガスバリア層を含む多層フィルム - Google Patents

発泡層及びガスバリア層を含む多層フィルム Download PDF

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Description

本開示はオストミー製品用の多層フィルムに関し、より具体的には、吸音特性を有する発泡層を含んだ多層フィルムに関する。
オストミーパウチのような身体の老廃物を収集するオストミー器具が、コロストミー、イレオストミー又はウロストミーのような手術を受けた患者によって使用されている。典型的には、オストミーパウチは2つの対向する壁を含み、これらは周縁をシールされて身体の老廃物を収集するためのキャビティを画定する。オストミーパウチを作るために、臭気バリアフィルムと共に不織布が一般に使用されている。1つの例が、対向する壁を形成する臭気バリアフィルムの2つの層と、オストミーパウチの身体側の壁に取り付けられた不織布層とを含む「3層」オストミーパウチである。ユーザーに手触りが軟らかい感触を与えるため及びユーザーが汗をかいたときに湿ってつるつるした感触を減らすために、不織布が快適パネルとして機能する。他の例が、対向する壁を形成する臭気バリアフィルムの2つの層と、壁のそれぞれに取り付けられた2つの不織布層とを含む「4層」オストミーパウチである。
不織布はユーザーに快適さを与えるものの、不織布付のオストミーパウチを作る上でいくつかの課題がある。例えば、不織布に関して厚さの変動がポリマーフィルムよりも比較的大きく、これは、オストミーパウチを作る上で工程の課題を与える。さらに、不織布とフィルムとの間に一貫した引っ張りを維持する工程と、十分かつ精密なエネルギーを提供して不織布とフィルムとをヒートシールすることとが典型的に、2つのポリマーフィルム間よりも複雑である。さらに、不織布の比較的高いコストはオストミーパウチを作製するコストを高め、ユーザーに対するコストを高める結果となり得る。
オストミーパウチに不織布を使用することの別の不利な点は、ユーザーがシャワーを浴びたり泳いだりしたときに水が不織布層を浸透できることである。さらに、不織布層とフィルム層とを互いに張り合わせない場合、例えば、それぞれの周囲に沿ってシールする場合、フィルムの雑音を減らす上で不織布層はあまり効果的でない。
快適さ及び軟らかさを与えることに加えて、明らかな理由で使用中にオストミーパウチが雑音を出さないことも大いに望ましい。パウチによって出される雑音、例えば、ユーザーが動き回るときにパウチによって出されるプラスチックのパチパチとした音を減らすために音を立てないフィルムを含むオストミーパウチが開発されている。そのような音を立てないフィルムの例として、本願の譲受人に譲渡されているとともに参照によってその全体が本明細書に援用されるギオリの米国特許第7,270,860号明細書に開示された多層フィルムが挙げられる
身体の老廃物がストーマから放出されると、多くの場合に腸内ガスが老廃物とともに放出される。ストーマを通過する腸内ガスは、身体組織において振動を伴う過渡状態を引き起こす可能性があり、これは患者が制御することができない。ストーマからの腸内ガスのそのような放出は、無分別な雑音を伴う可能性があり、これによって患者が困惑してしまう可能性がある。しかし、従来の音を立てないフィルムは、腸内ガスの雑音をより良く防音して困惑を防ぐには、改良しなければならない。
オストミー器具の使用の必要性に関連する固有の深刻な医療的、社会的及び個人的な懸案事項のために、オストミー器具における改良が所望されている。行動の自由と、プライバシーと、快適さとを高めるためのそのようなオストミー器具における何らかの大幅な改良が、ますます増加しつつあるオストミー患者の生活の質において非常に重要である。本開示は、快適さを与えるとともに防音特性を高めるために、種々の実施形態に従って従来の不織布層を置き換えることのできる発泡材を含む改良されたオストミー器具を提供する。
ガスバリア層及び外側発泡層を含む多層フィルムが、本開示の種々の実施形態に従って提供される。多層フィルムは、独特の手触りと、軟らかさと、静かさと、ガスバリア特性と、厚さに対する重量の軽さと、容積あたりのコストの低さとを提供することができる。さらに、多層フィルムの1つ以上の層は、吸音特性を改善するために、ビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含有することができる。したがって、多層フィルムはオストミーパウチを作るのに使用することができる。さらに、多層フィルムは、食品包装フィルム、酸素/二酸化炭素/窒素バリアフィルム、医療用包装フィルム、不織布材の代替のような他の用途に役立つことができる。
1つの見方では、外側発泡層及びガスバリア層を含む多層フィルムが提供される。多層フィルムは、約14MPa(2ksi)から約276MPa(40ksi)の弾性率を有してもよい。さらに、多層フィルムは、少なくとも1つの束縛層と、少なくとも1つの内側層とを含んでもよい。
1つの実施形態では、多層フィルムは、シール層/束縛層/バリア層/束縛層/内側層/外側の発泡層の構造、又は、シール層/内側層/束縛層/バリア層/束縛層/外側の発泡層の構造を有する6層フィルムとして構成してもよい。内側層は発泡層であってもよいし、そうでなくてもよい。
他の実施形態では、多層フィルムは、シール層/束縛層/バリア層/束縛層/内側層/内側層/外側の発泡層の構造、又は、シール層/内側層/束縛層/バリア層/束縛層/内側層/外側の発泡層の構造を有する7層フィルムとして構成してもよい。内側層の少なくとも一方は、発泡層であってもよい。
さらなる他の実施形態では、多層フィルムは、シール層/束縛層/バリア層/束縛層/外側の発泡層の構造を有する5層フィルムとして構成してもよい。
いずれかの多層フィルムの実施形態の外側の発泡層は、エチレンビニルアセテート(EVA)、エチレン−アクリル酸メチル(EMA)、エチレン−アルファオレフィン共重合体(エチレンベースのプラストマー)、エチレンベースのエラストマー(オレフィンブロック共重合体、OBC)、エチレン−プロピレン(EP)共重合体(PPエラストマー)、又はこれらの混合物から形成することができる。1つの実施形態では、ガスバリア層は、非晶質ポリアミドと、官能基修飾したゴム配合物又は化合物との重合体混合物から形成されている。いくつかの実施形態では、外側の発泡層と、内側層と、束縛層と、バリア層との少なくとも1つは、ビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含むことができる。
いずれかの実施形態の多層フィルムは、約100μmから約500μmの厚さを有するように構成してもよい。
他の見方では、少なくとも1つの発泡層と、ガスバリア層と、少なくとも1つの束縛層とを備える多層フィルムが提供され、束縛層は、少なくとも1つのビニル結合リッチなトリブロック共重合体を備えるポリマー混合物から形成されている。
束縛層用の重合体混合物は、約50質量%から約99質量%の少なくとも1つのビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含んでもよい。いくつかの実施形態では、重合体混合物は、ビニル結合リッチなSISブロック共重合体と、ビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体とを含んでもよい。例えば、束縛層は、約25質量%から約60質量%のビニル結合リッチなSISブロック共重合体と、約25質量%から約60質量%のビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体と、約1質量%から約40質量%のマレイン酸化LLDPEと、約0質量%から約5質量%の抗酸化剤マスターバッチとを含む重合体混合物から形成してもよい。
多層フィルムは、発泡層/内側層/束縛層/ガスバリア層/束縛層/内側層/シール層の構成を有する7層フィルムであってもよい。1つの実施形態では、多層フィルムは、約120μmから約160μmの厚さと、ホリスター試験法を用いて測定された約35dBから約60dBのA特性音圧レベル(SPL(A))のフィルムの雑音レベルとを有している。
少なくとも1つの発泡層と、ガスバリア層と、少なくとも1つのビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含む重合体混合物から形成された少なくとも1つの束縛層とを備えるいずれかの多層フィルムの実施形態は、オストミーパウチを作るのに使用することができる。オストミーパウチは第1の壁及び第2の壁を含み、第1の壁と第2の壁とはそれらの周縁に沿ってシールされてキャビティを画定する。第1の壁及び第2の壁の少なくとも一方は、前述の多層フィルムの実施形態から形成することができる。
他の態様、目的及び利点は、添付の図面と併せて読めば以下の詳細な説明からより明らかとなるであろう。
本発明の実施形態の恩恵及び利点は、以下の詳細な説明及び添付の図面を検討した後で当業者にはより容易に明らかとなるであろう。
従来のオストミー器具の断面図である。 本開示の実施形態に係るオストミーパウチの断面図である。 実施形態に係る6層複合フィルムの断面図である。 実施形態に係る7層複合フィルムの断面図である。 複合フィルムサンプルに関する音響透過損失のデータを示すグラフである。 実施形態に係る5層複合フィルムの断面図である。 本開示の別の実施形態に係るオストミーパウチの断面図である。 複合フィルムサンプルに関するA特性音圧レベルのフィルムの雑音データを示すグラフである。 複合フィルムサンプルに関する平均全音域音圧レベルのフィルムの雑音データを示すグラフである。 硫酸バリウムを含む積層体サンプルに関する音響透過損失のデータを示すグラフである。 タルクを含む積層体サンプルに関する音響透過損失のデータを示すグラフである。 実施形態に係る7層フィルムの断面図である。 実施形態に係る6層フィルムの断面図である。 他の実施形態に係る6層フィルムの断面図である。
本開示は、種々の形態の実施形態が可能であるが、本開示は例示に過ぎないとみなされるべきであり、本開示を、図示される何らかの特定の実施形態に限定する意図はないという理解の上で、現時点で好ましい実施形態が図面に示されるとともに以下で説明される。
図1は、従来のワンピースオストミーパウチ10の断面図である。オストミーパウチは概して、パウチ12及び皮膚バリア14を含んでいる。パウチ12は、対向する第1の壁16及び第2の壁18を含み、第1の壁16及び第2の壁18はそれらの周縁20の周りがシールされて、身体の老廃物を収集するためのキャビティ22を画定している。パウチ12は、第1の壁16に取り付けられた第1の不織布層24と、第2の壁18に取り付けられた第2の不織布層26とも含んでいる。第1の不織布層24及び第2の不織布層26は、ヒートシール又は接着剤を介して第1の壁16及び第2の壁18のそれぞれに取り付けられている。第1の壁16及び第2の壁18のそれぞれは適当な臭気バリアフィルムで形成されており、それは単一層のフィルムでも多層フィルムでもよい。
典型的には、パウチの各側は、約250μm(10ミル)から約410μm(16ミル)の合計の厚さを有するように構成されている。例えば、各側は、壁にヒートシールされた不織布層を含み、壁が約76μm(3ミル)の厚さを有するとともに不織布層が約280μm(11ミル)の厚さを有して、約360μm(14ミル)の合計の厚さを与える。他の例では、各側は、間に設けられる接着剤によって壁に取り付けられた不織布層を含み、壁が約57.2μm(2.25ミル)の厚さを有するとともに不織布層が約28μm(1.1ミル)の厚さを有して、約364.5μm(14.35ミル)の合計の厚さを与える。
図2は、ワンピースオストミーパウチ110の実施形態の断面図である。オストミーパウチ110は、図1のオストミーパウチ10と同様に構成されており、概してパウチ112及び皮膚バリア114を含んでいる。パウチ112は、対向する第1の壁116及び第2の壁118を含み、第1の壁116及び第2の壁118は、ヒートシール又は任意の他の好適な手段によってそれらの周縁20の周りがシールされ、それらの間に身体の老廃物を収集するためのキャビティ122を画定している。
第1の壁116及び第2の壁118はそれぞれ、多層複合フィルム124で形成されている。複合フィルム124は、従来のパウチのフィルム/不織布構造又はフィルム/接着剤/不織布構造を置き換えるように設計されている。複合フィルム124は、少なくとも1つの臭気バリアフィルム層と少なくとも1つの発泡層とを含み、それらが共押出されている。したがって、パウチの製造工程は、フィルム、不織布及び接着剤に必要な供給業者の数を減らすことと、層の積層又はヒートシールの工程をなくすこととによって簡略化することができ、コストの低下も提供する。複合フィルムの発泡層は、皮膚との接触に十分な軟らかさを有して、従来の不織布層と置き換える。発泡層は、弾性のある樹脂及び微細発泡セルを使用することによって、皮膚に接触する品質の軟らかい感触を有するように構成することができる。発泡層は好ましくは、吸音特性も提供する。
複合フィルム124は好ましくは、従来のオストミーパウチのフィルム/不織布構造又はフィルム/接着剤/不織布構造の合計の厚さと同様の厚さを有するように構成されている。例えば、複合フィルム124は、約250μm(10ミル)から約410μm(16ミル)の合計の厚さを有している。複合フィルム125は、より薄い厚さ、例えば約180μm(7ミル)の厚さを有して、より厚い複合フィルムと同様の軟らかさ及びフィルム特性を依然として有するより低コストの複合フィルムを提供するように構成することもできる。いくつかの実施形態では、第1の壁116及び第2の壁118を異なる複合フィルムで形成することができるか、又は、第1の壁116及び第2の壁118の一方のみを複合フィルムで形成することができる。
図3は、複合フィルム124の実施形態の断面図である。複合フィルム124は、シール層126と、束縛層128,132と、バリア層130と、発泡層134,136とを含む6層構造を有している。この実施形態では、複合フィルム124は構造ABCBDEを有し、Aはシール層を表し、Bは束縛層を表し、Cはバリア層を表し、Dは内側の発泡層を表し、Eは外側の発泡層を表している。
他の実施形態では、複合フィルムは、6層よりも多い層又は6層よりも少ない層を含むことができる。例えば、複合フィルムは、バリア層と、2つの束縛層と、シール層と、1つの発泡層とを含む5層構造(すなわちABCBE)を有することができる。図6は、シール層162と、束縛層164,168と、バリア層166と、発泡層170とを含む5層複合フィルムの実施形態の断面図である。複合フィルム160は、シール/束縛/バリア/束縛/発泡の構造を有している。代替的に、複合フィルムは、バリア層と、2つの束縛層と、シール層と、3つの発泡層とを含む7層構造(例えばABCBDDE)を有することができる。
シール層126は、第1の壁116及び第2の壁118のシール層がそれらの周囲に沿ってヒートシールされてパウチ112を形成できるように、適当なシール性を有する材料で形成されている。シール層126の適当な材料には、例えばEVA及びEMAであるビニルエステルを含むエチレン共重合体、エチレン−アルファオレフィン共重合体(エチレンベースのプラストマー)、エチレンベースのエラストマー(オレフィンブロック共重合体,OBC)、エチレン−プロピレン(EP)共重合体(PPエラストマー)、及びこれらの混合物のようなエチレンベースの重合体が含まれる。エチレンビニルアセテート共重合体(EVA)及びエチレン−アクリル酸メチルの共重合体(EMA)のような、ビニルエステルを含むエチレンの共重合体。適当なEVA共重合体は、約5質量%から約35質量%のビニルアセテート、より好ましくは約18質量%のビニルアセテートを含有することができる。そのような材料は、製品Escorene(登録商標)Ultra FL00218としてエクソンモービルから入手可能である。そのような材料は、86℃の融点と、約91のショアA硬さとを有している。EVAは、ヒートシールによってのように、他のEVA部材と接合するのに必要な特徴を示すことが知られ、接合部又はシール部で気密シール、液密シールを提供する。成形及びフィルム押出を促進するために、EVA材料を混合することができる。例えば、EVA混合物は、EVAキャリア中に、約2質量%のアンチブロック剤及びスリップ剤を含む約98質量%のEVAを有することができる。1つの適当な添加剤は、Polybatch(登録商標)SAB−1982VAとして、A.シュルマン社から入手可能である。
適当なEMA共重合体は、約5質量%から約35質量%のアクリル酸メチル、好ましくは約15質量%から約30質量%のアクリル酸メチルを含むことができる。そのようなEMA共重合体の1つは、アルケマ社から供給されるLotryl(登録商標)18AM02である。この共重合体は、約83℃の融点と、約0.841の比重とを有している。EMA樹脂は、EVAキャリア中に、アンチブロック剤及びスリップ剤と混合することもできる。混合するための適当な材料は、前述したPolybatch(登録商標)SAB−1982VAである。そのような混合物は、例えば、約2質量%のPolybatch(登録商標)SAB−1982VAのアンチブロック剤及びスリップ剤を含む約98質量%のEMAを有することができる。
他の適当な材料は、エチレン−アルファオレフィン共重合体(エチレンベースのプラストマー)である。そのような材料の1つは、エクソンモービル社から供給されるExact(登録商標)0203樹脂であり、約0.88の比重と、約95のショアA硬さと、約95℃の融点と、約0.902の比重とを有している。そのような材料の1つは、エチレンベースのエラストマー(オレフィンブロック共重合体、OBC)であり、例えば、ダウから供給されるInfuse(登録商標)9107である。この材料は、約0.866の比重と、約60のショアA硬さと、約121℃の融点とを有している。さらに別の適当な樹脂は、エチレン−プロピレン共重合体(PPエラストマー)樹脂である。それは、ポリプロピレン(PP)及びポリエチレン(PE)との優れた相溶性を示す。そのような材料の1つは、Versify(登録商標)2200としてダウケミカルから入手可能である。この樹脂は、約82℃の融点と、約94のショアA硬さと、約42のショアD硬さとを有している。それは、約0.878の比重を有している。エクソンからのVistamaxx(登録商標)及び三井からのNotio(登録商標)のようなPPエラストマーも適している。
例えば、シール層126用の混合物は、約49質量%のEVA共重合体(Escorene(登録商標)Ultra FL00218)と、約49質量%のエチレン−アルファオレフィン共重合体(Exact(登録商標)0203)と、約2質量%のPolybatch(登録商標)SAB−1982VAのアンチブロック剤及びスリップ剤とを有することができる。シール層126用の混合物の他の例は、約49質量%のEMA共重合体(Lotryl(登録商標)18AM02)と、約49質量%のOBC(Infuse(登録商標)9107)と、約2質量%のPolybatch(登録商標)SAB−1982VAのアンチブロック剤及びスリップ剤とを有することができる。さらに、シール層126用の混合物の他の例は、約49質量%のEMA共重合体(Lotryl(登録商標)18AM02)と、約49質量%のエチレン−プロピレン共重合体(Versify(登録商標)2200)と、約2質量%のPolybatch(登録商標)SAB−1982VAのアンチブロック剤及びスリップ剤とを有することができる。
ヒートシール性に加えて、シール層126は吸音特性を提供することもできる。そのような実施形態では、シール層126は、Hybrar(登録商標)のようなビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含むことで、複合フィルムの吸音特性及び機械特性を高めることができる。例えば、シール層126は、ビニル結合リッチなSISトリブロック共重合体(Hybrar(登録商標)5127)と、PPエラストマー(Vistamaxx(登録商標))と、EMA(Lotryl(登録商標)20MA08)との混合物から形成することができる。
バリア層130の各面には束縛層128,132がある。束縛層は、複合フィルム構造体の残りの部分へのバリア層130の接着を促進する。シール層126及び内側の発泡層134はそれぞれ、束縛層128,132に隣接している。束縛層128,132は、同じ材料又は異なる材料で形成することができる。束縛層128,132用の適当な材料には、約0.3質量%で存在する無水マレイン酸及び約20質量%で存在するアクリル酸メチルを有するマレイン酸化エチレン−アクリル酸メチル共重合体のようなマレイン酸化ポリオレフィンが含まれる。そのような材料の1つは、Lotader(登録商標)4503としてアルケマ社から入手可能である。
接着機能に加えて、束縛層128,132は、吸音特性も提供することができる。そのような実施形態では、束縛層128,132は、Hybrar(登録商標)のようなビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含むことで、複合フィルムの吸音特性及び機械特性を高めることができる。例えば、束縛層128,132は、ビニル結合リッチなSISブロック共重合体(Hybrar(登録商標)5127)と、マレイン酸化LLDPE(デュポンから供給されるBynel(登録商標)CXA41E710)と、抗酸化剤との混合物から形成することができ、又は、ビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7125)と、マレイン酸化LLDPE(Bynel(登録商標)CXA41E710)との混合物から形成することができる。
バリア層130は、限定はしないが、ポリ塩化ビニリデン、ビニリデン共重合体、ポリアミド、エチレン−ビニルアルコール共重合体のような、ガスバリア特性を有する様々な材料から形成することができる。好ましくは、バリア層130は、オストミーパウチ内で通常遭遇する悪臭の原因となる化合物を実質的に透過させない塩素を含有しない重合体から形成される。そのような悪臭の原因となる化合物には、硫黄を含有する化合物及びインドールが含まれ得る。バリア層の適当な材料は、非晶質ポリアミド(ナイロン)樹脂のような樹脂を含み、無水変性オレフィン系重合体又は共重合体、若しくは、エポキシ変性オレフィン系重合体又は共重合体によって変性されて、バリア層の剛性を低下することができる。例えば、デュポンからのSelar(登録商標)PA3426Rのような非晶質ポリアミドと、Lotader(登録商標)4720のような官能基修飾したゴム配合物又は化合物との混合物からバリア層130を形成することができる。
内側の発泡層134及び外側の発泡層136は、同じ材料又は異なる材料から処方することができる。例えば、内側の発泡層134は、発泡剤及び着色添加剤を含む重合体から形成することができ、外側の発泡層136は、発泡剤と、スリップ剤及びアンチブロック剤と、着色添加剤とを含む同じ重合体から形成することができる。例えばEVA及びEMAであるビニルエステルを含むエチレン共重合体、エチレン−アルファオレフィン共重合体(エチレンベースのプラストマー)、エチレンベースのエラストマー(オレフィンブロック共重合体,OBC)、エチレン−プロピレン(EP)共重合体(PPエラストマー)、及びこれらの混合物のようなエチレンベースの重合体が発泡層に適している。1つの適当な材料は、約5質量%から約35質量%、好ましくは約10質量%から約30質量%のビニルアセテート含量を有するエチレンビニルアセテート(EVA)共重合体である。そのような材料の1つは、エクソンモービル社から供給されるEscorene(登録商標)FL00218である。その材料は、18質量%のビニルアセテートを含有し、約86℃の融点及び約91のショアA硬さを有している。適当なEMA共重合体は、約5質量%から約35質量%のアクリル酸メチル、好ましくは約10質量%から約30質量%のアクリル酸メチルを含むことができる。そのようなEMA共重合体の1つは、アルケマ社から供給されるLotryl(登録商標)18MA02である。この共重合体は、83℃の融点と、0.841の比重とを有している。
他の適当な材料は、エチレン−アルファオレフィン共重合体(エチレンベースのプラストマー)である。そのような材料の1つは、エクソンモービル社から供給されるExact(登録商標)0203樹脂であり、これは、約0.88の比重と、約95のショアA硬さと、約95℃の融点と、約0.902の比重とを有している。他の適当な樹脂は、エチレンベースのエラストマー(オレフィンブロック共重合体,OBC)である。そのような材料の1つは、ダウから供給されるInfuse(登録商標)9107である。この材料は、約0.866の比重と、約60のショアA硬さと、約121℃の融点とを有している。さらに他の適当な樹脂は、エチレン−プロピレン共重合体(PPエラストマー)樹脂である。それは、ポリプロピレン(PP)及びポリエチレン(PE)との優れた相溶性を示す。そのような材料の1つは、Versify(登録商標)2200としてダウケミカルから入手可能である。この樹脂は、約82℃の融点と、94のショアA硬さと、42のショアD硬さと、0.878の比重とを有している。
発泡層134,136は好ましくは、少なくともいくつかの吸音特性も提供する。そのような実施形態では、発泡層134,136のそれぞれは、株式会社クラレからのHybrar(登録商標)のようなビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含むことで、複合フィルムの機械特性及び吸音特性を高める。例えば、各発泡層は、例えばHybrar(登録商標)5125及び5127であるビニル結合リッチなSISブロック共重合体、又は、例えばHybrar(登録商標)7125であるビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体、又は、例えばHybrar(登録商標)7311であるビニル結合リッチなSEEPSブロック共重合体を含む混合物から形成することができる。ビニル結合リッチなトリブロック共重合体は、発泡剤のみと、又は、EMA(例えばLotryl(登録商標)20MA08)のような他のポリオレフィンと混合して使用されて、発泡層134,136を形成する。発泡層は、加工助剤(例えば、ポリワンからのPolyone(登録商標)FDM55802)のような他の添加剤成分も含むことができる。
1つの実施形態では、6層複合フィルム124は約280μm(11ミル)の合計の厚さを有し、シール層126は約64μmの厚さを有し、束縛層128,132のそれぞれは約4μmの厚さを有し、バリア層130は約4μmの厚さを有し、内側の発泡層134は約140μmの厚さを有し、外側の発泡層136は約64μmの厚さを有している。
この実施形態では、シール層126は、約49質量%のEVA共重合体(Escorene(登録商標)FL00218)と、約49質量%のPPエラストマー(Vistamaxx(登録商標)3980FL)と、約2質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む混合物から形成されている。束縛層128,132のそれぞれは、約80質量%のEMA(Lotryl(登録商標)18MA02)と、約20質量%のMAHグラフトLLDPE(Bynel(登録商標)CXA41E710)とを含む混合物から形成されている。バリア層は、約85質量%の非晶質ポリアミド(Selar(登録商標)PA3426R)と、約15質量%の官能基修飾したゴム配合物(Lotader(登録商標)4720)とを含む混合物から形成されている。内側の発泡層134は、約45質量%のEVA共重合体(Escorene(登録商標)FL00218)と、約45質量%のPPエラストマー(Vistamaxx(登録商標)3980FL)と、約8質量%のカラーマスターバッチと、約2質量%の発泡剤(リーディーインターナショナルからのSafoam(登録商標)FP−40)とを含む混合物から形成されている。外側の発泡層136は、約48質量%のEVA共重合体(Escorene(登録商標)FL00218)と、約48質量%のPPエラストマー(Vistamaxx(登録商標)3980FL)と、約2質量%の発泡剤(Safoam(登録商標)FP−40)と、約2質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む混合物から形成されている。発泡層134,136、特に外側の発泡層136は、軟らかい皮膚に接触する感触のための微細発泡セルを含んでいる。さらに、外側の発泡層136の滑らかなつやのある感触を改善するために、発泡層136用の混合物にスリップ剤が添加されている。
発泡層は好ましくは、着用者の快適さを改善するための滑らかな軟らかい感触に加えて、吸音特性を提供する。したがって、少なくとも1つの発泡層は、例えばHybrar(登録商標)5125及び5127であるビニル結合リッチなSISブロック共重合体、又は、例えばHybrar(登録商標)7125であるビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体、又は、例えばHybrar(登録商標)7311であるビニル結合リッチなSEEPSブロック共重合体を含んでいる。
1つの実施形態では、6層複合フィルム124は、約288μm(11.3ミル)の合計の厚さを有し、シール層126は約20μmの厚さを有し、束縛層128,132のそれぞれは約3μmの厚さを有し、バリア層130は約4μmの厚さを有し、内側の発泡層134は約238μmの厚さを有し、外側の発泡層136は約20μmの厚さを有している。
この実施形態では、シール層126は、約49質量%のEVA共重合体(Escorene(登録商標)FL00218)と、約49質量%のPPエラストマー(Vistamaxx(登録商標)3980FL)と、約2質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む混合物から形成されている。束縛層128,132のそれぞれは、約80質量%のEMA(Lotryl(登録商標)18MA02)と、約20質量%のMAHグラフトLLDPE(Bynel(登録商標)CXA41E710)とを含む混合物から形成されている。バリア層130は、約85質量%の非晶質ポリアミド(Selar(登録商標)PA3426R)と、約15質量%の官能基修飾したゴム配合物(Lotader(登録商標)4720)とを含む混合物から形成されている。内側の発泡層134は、約47質量%のビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7125)と、約47質量%のEMA(Lotryl(登録商標)20MA08)と、約4質量%のカラーマスターバッチと、約2質量%の発泡剤(Safoam(登録商標)FP−20)とを含む混合物から形成されている。外側の発泡層136は、約48質量%のビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7125)と、約48質量%のEMA(Lotryl(登録商標)20MA08)と、約2質量%の発泡剤(Safoam(登録商標)FP−20)と、約2質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む混合物から形成されている。発泡層134,136は好ましくは、軟らかい滑らかな感触のための微細発泡セルを含み、オープンセル構造を含んで発泡層の吸音特性を最大化する。さらに、外側の発泡層136の滑らかなつやのある感触を改善するために、発泡層136用の混合物にスリップ剤が添加されている。
他の実施形態では、6層複合フィルム124は、約288μm(11.3ミル)の合計の厚さを有し、シール層126は約20μmの厚さを有し、束縛層128,132のそれぞれは約3μmの厚さを有し、バリア層130は約40μmの厚さを有し、内側の発泡層134は約202μmの厚さを有し、外側の発泡層136は約20μmの厚さを有している。この実施形態では、バリア層130は、低融点ナイロン、したがってビニル結合リッチなSISブロック共重合体(Hybrar(登録商標)5125又は5127)から形成され、発泡層134,136に使用することができるビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7125)又はビニル結合リッチなSEEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7311)よりも低い融点を有して、これらほど熱的に安定ではない。前述の実施形態では、バリア層に使用される非晶質ポリアミド(Selar(登録商標)PA3426R)は、比較的高いメルトフロー温度を有し、したがって比較的高い加工温度を必要とする。このため、ビニル結合リッチなSISブロック共重合体よりも熱的に安定であるビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体又はSEEPSブロック共重合体が発泡層に選ばれた。ビニル結合リッチなSISブロック共重合体は、いくつかの実施形態では、さらなるコスト上の利益と、改善された吸音特性とを提供することができる。
この実施形態では、シール層126は、約59質量%のEMA共重合体(Lotryl(登録商標)20MA08)と、約39質量%のPPエラストマー(Vistamaxx(登録商標)3980FL)と、約2質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む混合物から形成されている。束縛層128,132のそれぞれは、約80質量%のEMA(Lotryl(登録商標)20MA08)と、約20質量%のMAHグラフトLLDPE(Bynel(登録商標)CXA41E710)とを含む混合物から形成されている。バリア層130は、約85質量%の低融点ナイロン(エムスグリボリーからのGrilon(登録商標)BM13)と、約15質量%の官能基修飾したゴム配合物(Lotader(登録商標)4720)とを含む混合物から形成されている。内側の発泡層134は、約46.5質量%のビニル結合リッチなSISブロック共重合体(Hybrar(登録商標)5127)と、約46.5質量%のEMA共重合体(Lotryl(登録商標)20MA08)と、約5質量%のカラーマスターバッチと、約2質量%の発泡剤(Safoam(登録商標)FP−20)とを含む混合物から形成されている。外側の発泡層136は、約48質量%のビニル結合リッチなSISブロック共重合体(Hybrar(登録商標)5127)と、約48質量%のEMA共重合体(Lotryl(登録商標)20MA08)と、約2質量%の発泡剤(Safoam(登録商標)FP−20)と、約2質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む混合物から形成されている。発泡層134,136は好ましくは、軟らかい滑らかな感触のための微細発泡セルを含み、オープンセル構造を含んで発泡層の吸音特性を最大化する。さらに、外側の発泡層136の滑らかなつやのある感触を改善するために、発泡層136用の混合物にスリップ剤が添加されている。
いくつかの実施形態では、複合フィルムは、充填材を備える少なくとも1つの層を含んで、改善された吸音特性又は消音特性を提供する。マイカやタルクのような小板形状を有する充填材が好ましい。例えば、吸音特性が改善された複合フィルムは、ビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含む少なくとも1つの吸音発泡層と、マイカ、硫酸バリウム及び/又はタルクのような充填材を含む少なくとも1つの他の層とを含むことができる。
1つの実施形態では、6層複合フィルム124(図3)は、充填材を備えるシール層を含んでいる。複合フィルムは、約288μm(11.3ミル)の合計の厚さを有し、シール層126は約25μmの厚さを有し、2つの束縛層128,132のそれぞれは約4μmの厚さを有し、バリア層130は約4μmの厚さを有し、内側の発泡層134は約166μmの厚さを有し、外側の発泡層136は約85μmの厚さを有している。シール層126は、約33.3質量%のEMA/マイカ混合物(約50質量%のマイカ(イメリスピグメンツからのSuzorite(登録商標)60S)と、約50質量%のEMA(Lotryl(登録商標)20MA08)とを含むEMA/マイカ混合物)と、約25質量%のEMA(Lotryl(登録商標)20MA08)と、約40質量%のPPエラストマー(Vistamaxx(登録商標)3980FL)と、約1.7質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む重合体混合物から形成されている。束縛層128,132のそれぞれは、約80質量%のEMA(Lotryl(登録商標)18MA02)と、約20質量%のMAHグラフトLLDPE(Bynel(登録商標)CXA41E710)とを含む混合物から形成されている。バリア層130は、約85質量%の非晶質ポリアミド(Selar(登録商標)PA3426R)と、約15質量%の官能基修飾したゴム配合物(Lotader(登録商標)4720)とを含む混合物から形成されている。内側の発泡層134は、約55質量%のビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7125)と、約31質量%のEMA(ウエストレイクからのEMAC(登録商標)2207)と、約11質量%のカラーマスターバッチと、約3質量%の発泡剤(アクゾーからのExpancel(登録商標)950MB80)とを含む混合物から形成されている。外側の発泡層136は、約52質量%のビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7125)と、約43質量%のEMA(Lotryl(登録商標)20MA08)と、約3質量%の発泡剤(Expancel(登録商標)950MB80)と、約2質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む混合物から形成されている。
図7は、他の実施形態に係るワンピースオストミーパウチ210の断面図である。オストミーパウチ210は、図2のオストミーパウチ110として主に構成されており、概してパウチ212及び皮膚バリア214を含んでいる。この実施形態では、第1の壁216が複合フィルム224で形成され、第2の壁218がフィルム226で形成されている。さらに、オストミーパウチ210は、第2の壁218に取り付けられた不織布層228を含むことで、例えば通気性といった不織布の快適パネルの特徴を望むユーザーに適合する。
複合フィルム224は、例えばHybrar(登録商標)5125及び5127であるビニル結合リッチなSISブロック共重合体、又は、例えばHybrar(登録商標)7125であるビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体、又は、例えばHybrar(登録商標)7311であるビニル結合リッチなSEEPSブロック共重合体のようなビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含む少なくとも1つの吸音発泡層を含んでいる。複合フィルム224は、本開示で検討した任意の多層複合構造を有することができる。例えば、複合フィルム224は、図3に示されるような、シール層と、2つの束縛層と、バリア層と、2つの発泡層とを含む6層構造を有することができる。代替的に、複合フィルム224は、図6に示されるような5層構造、又は、図4に示されるような7層構造を有することができる。
第2の壁218は、ビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含む少なくとも1つの吸音発泡層を含んだ複合フィルムのような適当な単層又は多層フィルムで形成することができる。例えば、フィルム226は、複合フィルム224と同じ複合フィルム、又は、異なる複合フィルムとすることができる。1つの実施形態では、複合フィルム224及びフィルム226は、図3の6層構造を有する同じ複合フィルムであり、これは、ビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含む2つの発泡層134,136を含んでいる。他の実施形態では、フィルム226は、複合フィルム224とは異なる複合フィルムである。例えば、フィルム226は、複合フィルム224よりも薄い複合フィルムとすることができる。例えば、複合フィルム224は約280μm(11ミル)の厚さを有することができる一方で、フィルム226は約180μm(7ミル)の厚さを有する複合フィルムである。
代替的に、フィルム226は適当な重合体フィルムとすることができ、これは発泡層を含まない。フィルム226は、単一層フィルム又は多層フィルムとすることができる。多層フィルムは好ましくは、少なくとも1つの臭気バリア層を含む。例えば、フィルム226は、約2.24ミル(57μm)の厚さと、シール層/束縛層/バリア層/束縛層/内側層/シール層の構造とを有する6層フィルムとすることができる。他の実施形態では、フィルム226は、シール層/内側層/束縛層/バリア層/束縛層/内側層/シール層の構造を有する7層フィルムとすることができる。いくつかの実施形態では、第2の壁218用の多層フィルムは、ビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含む少なくとも1つの層を含んでいる。
図2及び7の実施形態は、端部が閉じたパウチを有するワンピースオストミー器具であるが、上記で検討した多層複合フィルムを使用して、ツーピースオストミー器具及び排出可能なオストミーパウチのような他のタイプのオストミー器具を作ることができる。
実施例及び試験結果
3つの複合フィルム及び対照の積層体を調製し、それらの機械特性及び吸音特性を試験した。各複合フィルムサンプルは、約288μm(11.3ミル)の合計の厚さと、7層構造(シール層/束縛層/バリア層/束縛層/発泡層/発泡層/発泡層)とを有していた。各発泡層は、吸音特性のためのビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7125)を含んでいた。いくつかの公知のオストミーパウチで現在使用されている対照の積層体は、約288μm(11.3ミル)の合計の厚さを有し、PE不織布層と、接着層と、多層バリアフィルムとを含んでいた。
Figure 0006517227
Figure 0006517227
表1にまとめられているように、サンプルX3299は、発泡層1/発泡層2/発泡層3/束縛層1/バリア層/束縛層2/シール層の構造を有する7層複合フィルム140(図4)である。シール層142は、約25μmの厚さを有し、約50質量%のEMA(Lotryl(登録商標)20MA08)と、約48質量%のPPエラストマー(Vistamaxx(登録商標3980FL))と、約2質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む混合物から形成されている。束縛層1(148)及び束縛層2(144)のそれぞれは、約4μmの厚さを有し、約80質量%のEMA(Lotryl(登録商標)18MA02)と、約20質量%のMAHグラフトLLDPE(Bynel(登録商標)CXA41E710)とを含む混合物から形成されている。バリア層146は、約4μmの厚さを有し、約85質量%の非晶質ポリアミド(Selar(登録商標)PA3426R)と、約15質量%の官能基修飾したゴム配合物(Lotader(登録商標)4720)とを含む混合物から形成されている。発泡層2(152)及び発泡層3(150)のそれぞれは、約83μmの厚さを有し、約65質量%のビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7125)と、約34質量%のEMA(EMAC(登録商標)2207)と、約1質量%の発泡剤(Safoam(登録商標)FP−20)とを含む混合物から形成されている。発泡層1(154)は、約85μmの厚さを有し、約50質量%のビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7125)と、約46質量%のEMA(Lotryl(登録商標)20MA08)と、約2質量%の発泡剤(Safoam(登録商標)FP−20)と、約2質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む混合物から形成されている。したがって、サンプルX3299の複合フィルム140は、約288μm(11.3ミル)の合計の厚さを有している。
サンプルX3300も、図4に示されるサンプルX3299と同じ層構造を有する7層複合フィルム140である。シール層142は、約25μmの厚さを有し、約50質量%のEMA(Lotryl(登録商標)20MA08)と、約48質量%のPPエラストマー(Vistamaxx(登録商標3980FL))と、約2質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む混合物から形成されている。束縛層1(148)及び束縛層2(144)のそれぞれは、約4μmの厚さを有し、約80質量%のEMA(Lotryl(登録商標)18MA02)と、約20質量%のMAHグラフトLLDPE(Bynel(登録商標)CXA41E710)とを含む混合物から形成されている。バリア層146は、約4μmの厚さを有し、約85質量%の非晶質ポリアミド(Selar(登録商標)PA3426R)と、約15質量%の官能基修飾したゴム配合物(Lotader(登録商標)4720)とを含む混合物から形成されている。発泡層2(152)及び発泡層3(150)のそれぞれは、約83μmの厚さを有し、約65質量%のビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7125)と、約34質量%のEMA(EMAC(登録商標)2207)と、約1質量%の発泡剤(Safoam(登録商標)FPE−20)とを含む混合物から形成されている。発泡層1(154)は、約85μmの厚さを有し、約50質量%のビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7125)と、約46質量%のEMA(Lotryl(登録商標)20MA08)と、約2質量%の発泡剤(Safoam(登録商標)FPE−20)と、約2質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む混合物から形成されている。したがって、サンプルX3300の複合フィルム140は、約288μm(11.3ミル)の合計の厚さを有している。
サンプルX3301も、図4に示されるサンプルX3299と同じ層構造を有する7層複合フィルム140である。シール層142は、約25μmの厚さを有し、約50質量%のEMA(Lotryl(登録商標)20MA08)と、約48質量%のPPエラストマー(Vistamaxx(登録商標3980FL))と、約2質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む混合物から形成されている。束縛層1(148)及び束縛層2(144)のそれぞれは、約4μmの厚さを有し、約80質量%のEMA(Lotryl(登録商標)18MA02)と、約20質量%のMAHグラフトLLDPE(Bynel(登録商標)CXA41E710)とを含む混合物から形成されている。バリア層146は、約4μmの厚さを有し、約85質量%の非晶質ポリアミド(Selar(登録商標)PA3426R)と、約15質量%の官能基修飾したゴム配合物(Lotader(登録商標)4720)とを含む混合物から形成されている。発泡層2(152)及び発泡層3(150)のそれぞれは、約83μmの厚さを有し、約65質量%のビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7125)と、約34質量%のEMA(EMAC(登録商標)2207)と、約1質量%の発泡剤(アクゾーからのExpancel(登録商標)950MB80)とを含む混合物から形成されている。発泡層1(154)は、約85μmの厚さを有し、約50質量%のビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7125)と、約46質量%のEMA(Lotryl(登録商標)20MA08)と、約2質量%の発泡剤(Expancel(登録商標)950MB80)と、約2質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む混合物から形成されている。したがって、サンプルX3301の複合フィルム140は、約288μm(11.3ミル)の合計の厚さを有している。
サンプルX3299,X3300,及びX3301の層を共押出して複合フィルム140を形成した。特定の重合体混合物用に適切な設定で別々の押し出し機を用いて各層を押出成形した。
対照の積層体は、約288μm(11.3ミル)の厚さを有し、間に接着剤を設けて6層臭気バリアフィルムに積層されたPE不織布を含んでいた。6層臭気バリアフィルムは、約2.24ミル(57μm)の厚さと、シール層/束縛層/バリア層/束縛層/内側層/シール層の構造とを有していた。シール層のそれぞれは、約97.5質量%のEVA共重合体(エクソンモービル社から入手可能なEscorene(登録商標)FL00218)と、約2.5質量%のアンチブロック/スリップ剤(シュルマン社から入手可能なPolybatch(登録商標)SAB−1982VA)との混合物から形成された。束縛層のそれぞれは、約80質量%のEMA(Lotryl(登録商標)18MA02)と、約20質量%のMAHグラフトLLDPE(Bynel(登録商標)CXA41E710)との混合物から形成された。バリア層は、約85質量%の非晶質ポリアミド(Selar(登録商標)PA3426R)と、約15質量%の官能基修飾したゴム配合物(Lotader(登録商標)4720)との混合物から形成された。内側層は、約87質量%から89.5質量%のEVA共重合体(Escorene(登録商標)FL00218)と、約10.5質量%から13質量%のSchulman(登録商標)T92030 Beigeとの混合物から形成された。
サンプル複合材及び対照の積層体の機械特性を評価し、それらのデータを表2にまとめる。
Figure 0006517227
表2に示される弾性率のデータは、サンプルX3299,X3300,及びX3301が対照の積層体と同等の軟らかさを有していることを示している。縦方向(MD)及び横方向(CD)における引張強度のデータは、対照の積層体がより高い異方性を有していることを示している。破断時の伸びのデータは、サンプルX3299,X3300,及びX3301が対照の積層体よりも延性があることを示している。さらに、サンプルX3299,X3300,及びX3301は、良好なエルメンドルフ引き裂き強さを有している。総合して、これらのデータは、サンプルX3299,X3300,及びX3301がオストミーパウチに適した機械特性を有することを示している。
サンプルX3299,X3300,及びX3301と対照の積層体とを、ブリュエル・ケアー音響インピーダンス管キット4206T型を使用してASTM E2611−09(伝達マトリックス法に基づいて音響材料の垂直入射音響透過を測定する標準試験方法)に従って試験を行った。この試験では、インピーダンス管の一端に音源(例えば、拡声器)が取り付けられ、音源からある距離だけ離れたインピーダンス管のホルダー内にサンプルが配置されている。拡声器は、平面波として伝搬する広帯域の定常不規則音波を生成する。その平面波は、音源管内に反射して戻る音波の部分と、積層体サンプルに吸収される部分と、サンプルを通して受信管へ進む部分と一緒にサンプルに当たる。4つの固定位置(2つは音源管内、2つは受信管内)で音圧を測定することと、4チャンネルデジタル周波数分析器を使用して複素伝達関数を計算することとによって、積層体サンプルの透過損失を決定する。
積層体サンプルに関する音響管透過損失試験のデータをプロットし、図5に示す。デシベル(dB)で表された透過損失は、サンプルによって低減又は吸収された音の程度を示している。人が聞く際に最も聞こえる範囲は、約1000Hzから4000Hzの間である。図5に示されるように、サンプルX3299,X3300,及びX3301は、対照の積層体よりも極めて良好な音の低減/吸収特性を有している。例えば、サンプルX3299及びX3300は、対照の積層体よりも、3500〜4000Hzの周波数のあたりで約6dBより大きい音の低減を提供する。オストミー用途では、約6dBの音響透過損失の改善は、困惑する腸内ガスの雑音の著しい低減を表す。
吸音特性に加えて、積層体サンプルは、フィルムの雑音特性についても評価した。吸音特性が腸内ガスの雑音を低減するサンプルの能力の指標であるのに対し、フィルムの雑音特性がサンプル自体によって生じる雑音のレベル、例えば、サンプルによって生じるパチパチとした音のレベルの指標である点で、フィルムの雑音特性は吸音特性と異なる。積層体サンプルのフィルムの雑音を測定し、図8及び9にプロットした。積層体サンプルと対照のサンプルとオストミーパウチ用の市販のフィルムとに関して、図8はA特性音圧レベルのグラフであり、図9は平均全音域音圧レベルのグラフである。塩化ビニリデン−アクリル酸メチル共重合体を含むバリア層を含んだ多層フィルムである市販のフィルムは、76μm(3ミル)の厚さを有していた。図8及び9から分かるように、サンプルX3299,X3300,及びX3301は、対照の積層体及び市販のフィルムよりも著しく低い音圧レベルを有している。したがって、優れた吸音特性を提供することに加えて、積層体サンプルは、対照の積層体及び市販のフィルムよりも小さな雑音も出す。すなわち、それらの積層体サンプルを使用して作られたオストミーパウチは、腸内ガスの雑音をより良好に低減することができ、また、対照の積層体又は市販のフィルムを使用して作られたオストミーパウチよりも静かになる。
複合フィルムは好ましくは、タルク、硫酸バリウム、及び/又はマイカのような充填材を備える少なくとも1つの層も含むことで、吸音特性をさらに高める。硫酸バリウム又はタルクを備える1つの層を含んだ2層積層体サンプル(サンプル302−2及びサンプル303−3)を調製し、それらの吸音特性を評価した。対照の2層サンプルも評価した。2層積層体サンプル及び対照の2層サンプルの組成を表3にまとめる。
Figure 0006517227
サンプル(サンプル302−2及びサンプル303−3)及び対照のサンプルのそれぞれは、約76μm(3ミル)の合計の厚さを有し、約25μm(1ミル)の厚さを有する第1の層と、約51μm(2ミル)の厚さを有する第2の層とを含んでいた。サンプル302−2及びサンプル303−3並びに対照のサンプルの第2の層は、約60質量%のビニル結合リッチなSISブロック共重合体(Hybrar(登録商標)5125)と、約38質量%のEMA(Lotryl(登録商標)20MA08)と、約2質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む同じフィルムで形成した。サンプル302−2の第1の層は、約20.0質量%のEMA(Lotryl(登録商標)20MA08)と、約48.0質量%のPPエラストマー(Vistamaxx(登録商標)3980FL)と、約30.0質量%の硫酸バリウム(フーバーからのHuberbrite(登録商標)HB1)と、約2.0質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含んでいた。サンプル302−3の第1の層は、約20.0質量%のEMA(Lotryl(登録商標)20MA08)と、約48.0質量%のPPエラストマー(Vistamaxx(登録商標)3980FL)と、約30.0質量%のタルク(イメリスからのLuzenac(登録商標)HAR T−84)と、約2.0質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含んでいた。対照のサンプルの第1の層は、約50質量%のEMA(Lotryl(登録商標)20MA08)と、約48.0質量%のPPエラストマー(Vistamaxx(登録商標)3980FL)と、約2.0質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含んでいた。
サンプル302−2及びサンプル303−3並びに対照の複数のサンプルを、ASTM E2611−09に従って試験した。これらのサンプルに関する音響管透過損失試験のデータをプロットし、図10及び11に示す。デシベル(dB)で表される音響透過損失は、サンプルによって低減又は吸収される音の程度を示している。図10は、サンプル302−2及び対照のサンプルの音響管透過損失試験のデータを示している。図11は、サンプル302−3及び対照のサンプルの音響管透過損失試験のデータを示している。図10及び11に示されるように、約30質量%の硫酸バリウムを含む第2の層を含んだサンプル302−2及び約30質量%のタルクを含む第2の層を含んだサンプル302−3は、充填材を含まない対照のサンプルよりも高い音響管透過損失試験のデータを有している。したがって、硫酸バリウム又はタルクのような充填材を含む少なくとも1つの層を含んだ複合フィルムは、充填材を含まない複合フィルムよりも良好な吸音特性を提供することができる。
外側の発泡層及びガスバリア層を含むさらなる多層フィルムを調製し、それらの機械特性及び吸音特性を試験した。
Figure 0006517227
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表4の最初の15のサンプル(X3299−1,X3300−1,X3301−1,X3356−1,X3357−2,X3438,X3537,X3609C,X3610,X3629,X3630,X3631,X3632,X3633,X3634)は、図4の7層フィルム140と同様の発泡/発泡/発泡/束縛/バリア/束縛/シールの構造を有する7層フィルムであった。各発泡層は、Safoam(登録商標)FP−20、Expancel(登録商標)950MB80、アクゾーからのExpancel(登録商標)920DU40、又は、ポリケムディスパージョンからのEV(920DU)50のような発泡剤を含んでいた。
サンプルX3299−1,X3300−1,及びX3301−1をそれぞれ、サンプルX3299,X3300,及びX3301と同じ材料を使用して作成したが、異なる厚さを有するように構成した。X3299−1は約280μm±10%の合計の厚さを有し、3つの発泡層は共に約232μm±10%の厚さを有し、バリア層及び束縛層はそれぞれ約3〜5μm±10%の厚さを有し、シール層は約25μm±10%の厚さを有していた。表4で与えられた全ての厚さは±10%の許容差を有し、したがって、その許容差はこれ以降繰り返される。X3300−1は約288μmの合計の厚さを有し、3つの発泡層は共に232μmの厚さを有し、バリア層及び束縛層はそれぞれ約3〜5μmの厚さを有し、シール層は約25μmの厚さを有していた。X3301−1は約294μmの合計の厚さを有し、3つの発泡層は共に261μmの厚さを有し、バリア層及び束縛層はそれぞれ約3〜5μmの厚さを有し、シール層は約17μmの厚さを有していた。
サンプルX3356−1は約249μmの合計の厚さを有し、3つの発泡層は共に209μmの厚さを有し、バリア層及び束縛層はそれぞれ約3〜5μmの厚さを有し、シール層は約28μmの厚さを有していた。外側の発泡層は、約44質量%のビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7125)と、約52質量%のEMA(EMAC(登録商標)2207)と、約2質量%の発泡剤(Safoam(登録商標)FP−20)と、約2質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む混合物から形成した。2つの内側の発泡層はそれぞれ、約65質量%のビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7125)と、約34質量%のEMA(EMAC(登録商標)2207)と、約1質量%の発泡剤(Safoam(登録商標)FP−20)とを含む混合物から形成した。2つの束縛層はそれぞれ、約80質量%のEMA(Lotryl(登録商標)18MA02)と、約20質量%のMAHグラフトLLDPE(Bynel(登録商標)CXA41E710)とを含む混合物から形成した。バリア層は、約85質量%の非晶質ポリアミド(Selar(登録商標)PA3426R)と、約15質量%の官能基修飾したゴム配合物(Lotader(登録商標)4720)とを含む混合物から形成した。シール層は、約50質量%のEMA(Lotryl(登録商標)20MA08)と、約48質量%のPPエラストマー(Vistamaxx(登録商標3980FL))と、約2質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む混合物から形成した。
サンプルX3357−2は約175μmの合計の厚さを有し、3つの発泡層は共に144μmの厚さを有し、バリア層及び束縛層はそれぞれ約3〜5μmの厚さを有し、シール層は約19μmの厚さを有していた。外側の発泡層は、約44質量%のビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7125)と、約50質量%のEMA(EMAC(登録商標)2207)と、約3質量%の発泡剤(Safoam(登録商標)FP−20)と、約3質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む混合物から形成した。2つの内側の発泡層と、2つの束縛層と、バリア層と、シール層とは、X3356−1の各層を作るのに使用されるポリマー混合物と同じものから形成した。
サンプルX3438は約277μmの合計の厚さを有し、3つの発泡層は共に245μmの厚さを有し、バリア層及び束縛層はそれぞれ約3〜5μmの厚さを有し、シール層は約20μmの厚さを有していた。外側の発泡層は、約50質量%のビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7125)と、約46質量%のEMA(Lotryl(登録商標)20MA08)と、約0.8質量%の発泡小球体(Expancel(登録商標)920DU40)と、1質量%の白色鉱油(ソネボーンからのHydrobrite(登録商標)550)と、約2.2質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む混合物から形成した。2つの内側の発泡層はそれぞれ、約64.2質量%のビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7125)と、約34質量%のEMA(EMAC(登録商標)2207)と、約0.8質量%の発泡小球体(Expancel(登録商標)920DU40)と、1質量%の白色鉱油(Hydrobrite(登録商標)550)とを含む混合物から形成した。2つの束縛層と、バリア層と、シール層とは、X3356−1の各層を作るのに使用されるポリマー混合物と同じものから形成した。
サンプルX3438は約277μmの合計の厚さを有し、3つの発泡層は共に245μmの厚さを有し、バリア層及び束縛層はそれぞれ約3〜5μmの厚さを有し、シール層は約20μmの厚さを有していた。外側の発泡層は、約50質量%のビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7125)と、約46質量%のEMA(Lotryl(登録商標)20MA08)と、約0.8質量%の発泡小球体(Expancel(登録商標)920DU40)と、1質量%の白色鉱油(ソネボーンからのHydrobrite(登録商標)550)と、約2.2質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む混合物から形成した。2つの内側の発泡層はそれぞれ、約64.2質量%のビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7125)と、約34質量%のEMA(EMAC(登録商標)2207)と、約0.8質量%の発泡小球体(Expancel(登録商標)920DU40)と、1質量%の白色鉱油(Hydrobrite(登録商標)550)とを含む混合物から形成した。2つの束縛層と、バリア層と、シール層とは、X3356−1の各層を作るのに使用されるポリマー混合物と同じものから形成した。
同様に、サンプルX3537,X3609C,X3610,X3629,X3630,X3631,X3632,X3633,及びX3634は、重合体混合物を使用して形成した。これらのサンプルのフィルム構造を上記表4にまとめる。示されるように、表4に開示されたフィルムサンプルの少なくとも1つの発泡層は、どの層にもビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含まないサンプルX3632及びX3633を除き、ビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体(Hybrar(登録商標)7125)を含んでいた。
サンプルX3632は約200μmの合計の厚さを有し、3つの発泡層は共に168μmの厚さを有し、バリア層及び束縛層はそれぞれ約3〜5μmの厚さを有し、シール層は約20μmの厚さを有していた。外側の発泡層は、約46質量%のエチレン−プロピレン共重合体(Vistamaxx(登録商標)6102)と、約49質量%のEMA(EMAC(登録商標)2207)と、50質量%のExpancel(登録商標)920DU40小球体(EV(920DU)50)を含む約3質量%のマスターバッチと、約2質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む混合物から形成した。2つの内側の発泡層はそれぞれ、約68質量%のエチレン−プロピレン共重合体(Vistamaxx(登録商標)6102)と、約29質量%のEMA(EMAC(登録商標)2207)と、50質量%のExpancel(登録商標)920DU40小球体(EV(920DU)50)を含む約3質量%のマスターバッチとを含む混合物から形成した。2つの束縛層及びバリア層は、X3356−1の各層を作るのに使用されるポリマー混合物と同じものから形成した。シール層は、約99質量%のEMA(EMAC(登録商標)2207)と、約1質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む混合物から形成した。
サンプルX3633は約201μmの合計の厚さを有し、3つの発泡層は共に168μmの厚さを有し、バリア層及び束縛層はそれぞれ約3〜5μmの厚さを有し、シール層は約21μmの厚さを有していた。外側の発泡層は、約46質量%のエチレン−プロピレン共重合体(Vistamaxx(登録商標)6102)と、約47質量%のEMA(EMAC(登録商標)2207)と、50質量%のExpancel(登録商標)920DU40小球体(EV(920DU)50)を含む約5質量%のマスターバッチと、約2質量%のスリップ剤及びアンチブロック剤(Polybatch(登録商標)SAB−1982VA)とを含む混合物から形成した。2つの内側の発泡層と、2つの束縛層と、バリア層と、シール層とは、X3632の各層を作るのに使用されるポリマー混合物と同じものから形成した。
サンプルX3635,X3651,X3652,X3653,X3654,X3655,X3656,X3657,X3706,X3707,X3708,X3709,X3710,X3711,X3712,X3713,X3714,X3715,X3716,及びX3717も7層フィルムであったが、これらのフィルムは、前述のフィルムサンプルとは異なるフィルム構造を有していた。これらのフィルムサンプルは、図12に示される多層フィルム300と同様のシール(302)/内側1(304)/束縛(306)/バリア(308)/束縛(310)/内側2(312)/外側の発泡(314)の構造を有していた。これらのサンプルでは、2つの内側層が発泡層であってもなくてもよい。例えば、サンプルX3635及びX3653の内側層は発泡剤を含む発泡層であったが、他のサンプルの内側層は発泡層ではなかった。
さらに、これらのフィルムサンプルの外側の発泡層及び内側層の少なくとも1つは、吸音特性のためにビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含んでいた。これらのサンプルのフィルム構造を上記表4にまとめる。
他の多層フィルムの実施形態は、束縛層、バリア層、又はシール層にビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含んでもよい。それらの多層フィルムは、異なる層構造を有するように構成してもよい。例えば、多層フィルムは、図13に示される6層フィルム320と同様に構成されてもよく、シール(322)/内側(324)/束縛(326)/バリア(328)/束縛(330)/発泡(332)の構造を有している。他の例では、多層フィルムは、図14の6層フィルム340と同様のシール(342)/束縛(344)/バリア(346)/束縛(348)/内側(350)/発泡(352)の構造を有してもよい。これらの多層フィルムの内側層は、発泡層であってもなくてもよい。
多層フィルムサンプルのフィルム特性を評価し、表5にまとめた。
Figure 0006517227
表4及び表5にまとめられているように、多層フィルムサンプルは、約130μm(5.1ミル)から約300μm(11.8ミル)の合計の厚さを有する比較的薄いフィルムであり、少なくとも外側の発泡層及びガスバリア層を含んでいた。他の実施形態では、多層フィルムは、約50μm(2.0ミル)から約800μm(31.5ミル)、好ましくは約100μm(3.9ミル)から約500μm(19.7ミル)、さらに好ましくは約120μm(4.7ミル)から約350μm(13.8ミル)の合計の厚さを有するように構成してもよい。エルメンドルフ引き裂き強さと、引張強度と、破断試験の結果時の伸びとによって示されるように、多層フィルムは良好な機械特性を有していた。さらに、多層フィルムは、オストミー用途と、包装用途と、多くの他の同様の用途とに適した軟らかさを有していた。多層フィルムは、ASTM D882に従って試験を行った。表5にまとめられているように、多層フィルムは、約21MPa(3ksi)から約55MPa(8ksi)の弾性率を有していた。他の実施形態では、多層フィルムは、約14MPa(2ksi)から約276MPa(40ksi)の弾性率を有していてもよい。さらに、多層フィルムサンプルは、約30dBから約50dBの比較的低いフィルムの雑音レベルを有していた。
いくつかの実施形態では、多層フィルムは、少なくとも1つの発泡層と、ガスバリア層と、ビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含む少なくとも1つの束縛層とを備えてもよい。例えば、多層フィルムは、発泡層314/第1の内側層312/第1の束縛層310/ガスバリア層308/第2の束縛層306/第2の内側層304/シール層302の構造を有する図12に示されたものと同様の概略断面を有する7層フィルムであってもよく、第1の束縛層及び第2の束縛層は、ビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含んでいる。そのような7層フィルムのサンプルを調製し、それらの機械特性及び吸音特性を試験した。7層フィルムサンプルの詳細を図6にまとめる。
Figure 0006517227
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表6の7層フィルムサンプルを作るのに使用される原材料を表7にまとめる。
Figure 0006517227
7層フィルムサンプルの機械特性及び吸音特性を評価し、表8にまとめた。
Figure 0006517227
表6及び表8にまとめられているように、7層フィルムサンプルは、約124μm(4.9ミル)から約154μm(6.1ミル)の合計の厚さを有する比較的薄いフィルムであり、外側の発泡層と、外側のシール層と、2つの内側層と、2つの束縛層と、ガスバリア層とを含み、各束縛層はビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含んでいた。例えば、いくつかの7層フィルムサンプルは、39%のビニル結合リッチなSIS共重合体(Hybrar(登録商標)5127)と、39%のビニル結合リッチなSEPS共重合体(Hybrar(登録商標)7125)と、20%のマレイン酸化LLDPE(Bynel(登録商標)CXA41E710)と、2%の抗酸化剤マスターバッチ(Preadd(登録商標)AO181)とを含む重合体混合物から形成された束縛層を含んでいた。これらのサンプルには、X3747,X3748,X3749,X3750,X3751,X3801,X3804,及びX3807が含まれ、各束縛層は約13μm(0.5ミル)から約19μm(0.7ミル)の厚さを有している。他の7層フィルムサンプルは、50%のビニル結合リッチなSIS共重合体(Hybrar(登録商標)5127)と、30%のビニル結合リッチなSEPS共重合体(Hybrar(登録商標)7125)と、18〜19%のマレイン酸化LLDPE(Bynel(登録商標)CXA41E710)と、1〜2%の抗酸化剤マスターバッチ(Preadd(登録商標)AO181)とを含む重合体混合物から形成された束縛層を含んでいた。これらのサンプルには、X3806,X3809,X3810,X3811,X3813,X3814,X3815,X3816,及びX3819が含まれ、各束縛層は約6μm(0.2ミル)から約18μm(0.7ミル)の厚さを有している。7層フィルムサンプルは、束縛層以外にビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含んでいなかった。他の実施形態では、束縛層は、約50質量%から約99質量%、好ましくは約60質量%から約90質量%、さらに好ましくは約70質量%から約85質量%の少なくとも1つのビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含む重合体混合物から形成してもよい。
表8に示されるように、7層フィルムサンプルは、エルメンドルフ引き裂き強さと、引張強度と、破断試験の結果時の伸びとによって示される良好な機械特性を有している。さらに、7層フィルムサンプルは、オストミー用途と、包装用途と、多くの他の同様の用途とに適した軟らかさを有していた。7層フィルムサンプルは、ASTM D882に従って試験を行った。表8にまとめられているように、7層フィルムは、約34MPa(5ksi)から約62MPa(9ksi)の弾性率を有していた。他の実施形態では、発泡層と、ガスバリア層と、ビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含む重合体混合物から形成された少なくとも1つの束縛層とを備える多層フィルムは、約14MPa(2ksi)から約276MPa(40ksi)、好ましくは約28MPa(4ksi)から約138MPa(20ksi)、さらに好ましくは約34MPa(5ksi)から約69MPa(10ksi)の弾性率を有してもよい。
さらに、7層フィルムサンプルは、約45dBから約54dB(SPL(A))の比較的低いフィルムの雑音レベルを有しており、多層臭気バリアフィルムと、不織布と、それらの間の接着剤とを含むオストミーパウチ用の市販の積層材料に匹敵し、これは、約50.3dB(SPL(A))のフィルムの雑音レベルを有する。さらに、7層フィルムサンプルは、約4ミル(102μm)の厚さと、約60.6dB(SPL(A))のフィルムの雑音レベルとを有する市販の多層臭気バリアフィルムよりも低いフィルムの雑音レベルを有していた。7層フィルムサンプルが市販の102μm(4ミル)の臭気バリアフィルムよりも約20%から50%薄かったことを考慮すれば、プラスチックフィルムの雑音レベルは厚さと共に増加することが知られているので、これはフィルムの吸音特性において著しい改善である。他の実施形態では、発泡層と、ガスバリア層と、約50質量%から約99質量%の少なくとも1つのビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含む重合体混合物から形成された少なくとも1つの束縛層とを備えるとともに、約120μmから約160μmの厚さを有する多層フィルムは、約35dBから約60dB(SPL(A))、好ましくは約45dBから約55dB(SPL(A))のフィルムの雑音レベルを有してもよい。フィルムの雑音レベルは、ホリスター試験方法を使用してA特性音圧レベル(SPL(A))で評価した。
本開示では、「1つの」という用語は、単数形及び複数形の双方を含むように解釈される。逆に、複数の要素へのいずれの言及も、適切である場合、単数形を含むものとする。本明細書においてパーセンテージとして示される全ての濃度は、別途記載されない限り質量パーセントである。本開示の図面における多層フィルムの実施形態の断面図は模式図であり、層の厚さは、理解しやすいように誇張されており、適正な比率ではない。
上記から、本開示の新規の概念の真の主旨及び範囲から逸脱することなく、多くの変更形態及び変形形態を達成することができることが分かるであろう。図示された特定の実施形態に対する限定は意図されず、推察もされるべきではないことを理解されたい。本開示は、添付の特許請求の範囲によって、特許請求の範囲に入るような全ての変更形態を包含することが意図される。

Claims (15)

  1. 2つの外側層とガスバリア層とを含む多層フィルムであって、
    前記ガスバリア層は前記外側層の間に設けられ、
    前記外側層の少なくとも1つは発泡層であり、
    ASTM D882に従って測定した際に、13.79MPa(2ksi)から25.79MPa(40ksi)の弾性率を有する、多層フィルム。
  2. 少なくとも1つの束縛層と少なくとも1つの内側層とをさらに含む、請求項1に記載の多層フィルム。
  3. シール層/束縛層/バリア層/束縛層/内側層/外側の発泡層の構造を有する6層フィルムであるか、又は
    シール層/束縛層/バリア層/束縛層/内側層/内側層/外側の発泡層の構造を有する7層フィルムであるか、又は
    シール層/内側層/束縛層/バリア層/束縛層/内側層/外側の発泡層の構造を有する7層フィルムであるか、又は
    シール層/内側層/束縛層/バリア層/束縛層/外側の発泡層の構造を有する6層フィルムであるか、又は
    シール層/束縛層/バリア層/束縛層/外側の発泡層の構造を有する5層フィルムである、請求項2に記載の多層フィルム。
  4. 前記内側層の少なくとも1つは発泡層である、請求項3に記載の多層フィルム。
  5. 前記外側の発泡層は、
    エチレンビニルアセテート(EVA)、エチレン−アクリル酸メチル(EMA)、エチレン−アルファオレフィン共重合体、エチレンベースのエラストマー、エチレン−プロピレン(EP)共重合体、又はこれらの混合物から選択された重合体と、
    発泡剤と
    から形成されている、請求項1に記載の多層フィルム。
  6. 前記ガスバリア層は、ポリ塩化ビニリデン、ビニリデン共重合体、ポリアミド、又はエチレン−ビニルアルコール共重合体から選択された重合体を含む、請求項1に記載の多層フィルム。
  7. 前記ガスバリア層は、非晶質ポリアミドと、官能基修飾したゴム配合物又は化合物とを含む重合体混合物から形成されている、請求項6に記載の多層フィルム。
  8. 前記外側の発泡層と、前記内側層と、前記束縛層と、前記バリア層とのうちの少なくとも1つは、ビニル結合リッチなSISブロック共重合体、ビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体及びビニル結合リッチなSEEPSブロック共重合体からなる群から選択されるビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含む請求項2に記載の多層フィルム。
  9. 00μmから500μmの厚さを有する、請求項1に記載の多層フィルム。
  10. 少なくとも1つの発泡層と、ガスバリア層と、少なくとも1つの束縛層とを備えた多層フィルムであって、
    前記束縛層は、ビニル結合リッチなSISブロック共重合体、ビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体及びビニル結合リッチなSEEPSブロック共重合体からなる群から選択される少なくとも1つのビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含む重合体混合物から形成されている多層フィルム。
  11. 前記重合体混合物は、50質量%から99質量%の、ビニル結合リッチなSISブロック共重合体、ビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体及びビニル結合リッチなSEEPSブロック共重合体からなる群から選択される少なくとも1つのビニル結合リッチなトリブロック共重合体を含む、請求項10に記載の多層フィルム。
  12. 前記重合体混合物は、ビニル結合リッチなSISブロック共重合体及びビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体を含む、請求項11に記載の多層フィルム。
  13. 前記重合体混合物は
    5質量%から60質量%のビニル結合リッチなSISブロック共重合体と
    5質量%から60質量%のビニル結合リッチなSEPSブロック共重合体と
    質量%から40質量%のマレイン酸化LLDPEと
    質量%から5質量%の抗酸化剤マスターバッチと
    を含む、請求項12に記載の多層フィルム。
  14. 発泡層/内側層/束縛層/ガスバリア層/束縛層/内側層/シール層の構造を有する7層フィルムである、請求項10〜13のいずれか一項に記載の多層フィルム。
  15. 第1の壁及び第2の壁を備えるオストミーパウチであって、
    前記第1の壁と前記第2の壁とは、それらの周縁に沿ってシールされてキャビティを画定し、前記第1の壁及び前記第2の壁の少なくとも一方は、請求項10〜14のいずれか一項に記載の多層フィルムから形成されているオストミーパウチ。
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